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【咲-saki-】京太郎「ウルトラマンの力」美穂子「誰だって」【Part2】
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551 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/17(木) 07:52:53.97 ID:IBNpzKCyO
おつ
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/17(木) 08:45:23.93 ID:taHDyMiM0
乙
ヒッサがやばい?
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/17(木) 09:01:03.59 ID:SXkMlbhs0
コンビニに寄ってる途中でデートすっぽかされた霞さんもヤバそう
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/21(月) 07:23:41.08 ID:SHUxHxf6o
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/22(火) 22:57:21.91 ID:B5htZb9h0
そろそろ来るか?
まだ療養中か
556 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/26(土) 21:53:41.86 ID:2qYAPHsx0
あいだ空けちゃって申し訳ないー
明日はやりまするー
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/26(土) 23:57:11.83 ID:y6qN9une0
モバマスのジサツPみたいな病人イッチ多いなこの掲示板
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/27(日) 06:52:10.10 ID:W64909RD0
了解乙
559 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/27(日) 21:32:01.38 ID:pXP0gRVa0
おっしやってくー
えいえいむんっ!
560 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/27(日) 21:43:22.80 ID:pXP0gRVa0
【特異科鹿児島基地:作戦室】
―――京太郎は、土下座していた。
京太郎「すみません!」
霞「別に、ちょっと目を離した隙に花田さんとベンチで座ってても怒ってないわよ?」
京太郎(絶対怒ってるじゃん)
煌「あ、怪しい人がいたもので、その……ね?」
京太郎「!」ブンブンブン
初美(すげー勢いで頷いてるのですよー)
いや、石戸霞とて理解はしているのだ
そういう仕事であると
霞「……ほんと、怒ってないから」ハァ
京太郎「ほんとっすか? めっちゃ怖い笑顔してましたよ?」
霞(あの時に怒ってなかったかと聞かれると怒ってた気もするわね……)
小蒔「もしかしてその、二人は、大人な関係ということですか?」
場が凍った
京太郎「」
霞「こ、小蒔ちゃん!?」
京太郎「ち、違いますよ! 俺が霞さんとなんて恐れ多い!」
霞「むぅ」ムッ
京太郎「か、霞さんもなんとか言ってくださいよ」
霞「私、そこまで格式高い人間でもないけど?」ジトー
京太郎「え、いやいや!」
煌「……」ポン
京太郎「へ、煌さん?」
煌「……すばらくない」
京太郎「なんでっ!!?」
561 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/27(日) 21:49:46.47 ID:pXP0gRVa0
第29話【影を継ぐ者】
562 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/27(日) 22:05:55.06 ID:pXP0gRVa0
【長野・???】
福路美穂子が、一人草木が多い茂った山道を行く
上下共にスーツだが、山道を来たせいか汚れているし、もう昨晩から基地に戻っていない
上着の前ボタンはすべて外れていて、髪は後ろで一つに纏められている
美穂子「はぁっ……」
息を吐きつつ、登りが終わったことを理解しつつ置いてあるベンチに腰掛けた
頂上ではないようで階段がまだあったが、開けてい場所で木々のざわめきと鳥の鳴き声が耳に心地いい
美穂子「……こっちの方、よね?」
腕の端末を開くが、既に機能していないようだった
そもそも、機械音痴の美穂子にそこまで使いこなせるわけではないのだが……
美穂子「……」
なぜこうなっているかを、思い出す
ことの始まりは五日前、怪獣が大発生した日だろう……
563 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/27(日) 22:39:59.74 ID:pXP0gRVa0
【五日前:長野:市街】
ティガがぜぺリオン光線を放って超古代怪獣ガルラを撃破した
空へと飛び去っていくティガ、それと共に、地上では光と共に美穂子が現れる
美穂子「ッ!」ガクッ
膝をついた美穂子の額を流れる汗が、そのまま地面に垂れる
怪獣の弱点を見つけることができなければ詰みだっただろう
美穂子「でも、やれた……」
今までの怪獣と違う感覚、そもそも地面を突き破り出てきたという異例
美穂子「まさか、この地球の怪獣……?」
???「その通り!」
瞬間、横からの衝撃に吹き飛んで転がる美穂子
下から蹴り上げられたのだと理解しつつ、倒れている美穂子は荒い呼吸のまま起き上がろうとする
視線を動かせば、そこには―――
美穂子「っ……原村さん、片岡さんっ」
原村和、片岡優希、そして……
美穂子「宇宙人……」
和「ヒッポリト星人、周囲の警戒を」
ヒッポリト星人「なぜ貴様が命令している。まぁ構わんが、私の目的はこのあと、フッフフフ」
長い鼻のようなものを持つ宇宙人が肩を揺らして笑う
そこに立っている片岡優希は何も言わないが、原村和と共に美穂子へと近づく
564 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/27(日) 22:54:24.35 ID:pXP0gRVa0
呼吸を整えつつ、美穂子は懐から素早くガッツハイパーを抜いて和へと向けようとした
だが、それはかなわない
和「無駄!」ガッ
美穂子「うあっ!」
和が足を振るいガッツハイパーを弾き飛ばす
それでも素早く、美穂子は立ち上がった和に手を伸ばすもその拳が頬を打つ
ふらついた美穂子の腹に優希が蹴りを打ち込む
美穂子「がっ」
転がった美穂子が、あおむけに倒れる
口内が切れたのか口の端から血が垂れ、痛々しい姿でその表情は苦悶にゆがむ
起き上がるのも困難なのか、動こうとするが体中に痛みが奔る
美穂子「うぁっ、ぐっ……」
和「さて……」
倒れた美穂子へとまたがった和が、上着に手をかけるとボタンごと引きちぎり開く
そして内側に入っている“ソレ”を手に取った
和「スパークレンス、これですね」
美穂子「っ!」
和「行きますよ」
そう言って美穂子の上から退いた和の足を、美穂子が掴む
美穂子「それをっ、それを返して!」
和「邪魔です。器……いえ、代わりの中身」
掴まれていない方の足が、振るわれる
美穂子「っ!」
565 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/27(日) 23:10:56.37 ID:pXP0gRVa0
【長野:山道】
その後、ボロボロの美穂子が見つかり治療を受けた
しかしスパークレンスも無く、どうすれば良いかと思っていたところで昨日ボイスメッセージが届いたのだ
誰かはわからないものの、確かに聞き覚えのある男の声だった
『探し物は一緒に添付したポイントにあります。福路美穂子さん、貴女が光を継ぐ者であるならば……向かってください』
なんとか一緒に添付したというポイントを導き出して、山を登りここまでやってくることに成功
今は向かっている最中なのだが……
美穂子「信じるしか、ないものね……」
いずれにせよ道は残っていないのだ
ティガの力を、取り返すためには……
美穂子「もうちょっと……」
近くにあった洞窟へと足を運ぶ
地下へと続く道
美穂子「……」コクリ
566 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/27(日) 23:29:16.41 ID:pXP0gRVa0
【???】
原村和、ヒッポリト星人、片岡優希
三人がそこに立っていた
暗い空間で、ヒッポリト星人がなにか機械をいじるとその“洞窟内”をライトが照らす
和「へぇ……これが」
そう言いながら、手にあるスパークレンスを軽く振るう
二人と一体の前にあるのは、巨大な石像
その形はウルトラマンティガに酷似していた
和「片岡優希を中身としましょうか、貴方の計画に乗った甲斐があればいいのですけれど」
ヒッポリト星人「光コンバーターシステムを完成させたのだ、不可能ではない」
そう言いながら、巨人像のそばにある装置に近づく
和も同じく近づいていき、その装置にスパークレンスを設置する
ヒッポリト星人「フッフフフフ、必要なのはデータだ。その片岡優希を素材に巨人を蘇らせることができればそれでいい。即座にやられようともな」
和「……まぁ、拝見させてもらいましょうか、足を引っ張らなければなんでもいい」
567 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/27(日) 23:45:11.37 ID:pXP0gRVa0
【特異課長野基地:休憩所】
美穂子がいなくなって一日
自ら出て行ったこということはわかっているのだが……それでもなお、仲間は混乱の色を隠せない
明らかに落ち込んでいる面々も少なくはなかった
久「……」
だが竹井久は違う
どちらかといえば―――イラついていた
近頃の美穂子はどこかおかしかった
久「……」チラッ
こんな時に限って瑞原はやりも熊倉トシもいない
華菜「キャプテン……気づかなかった、きっとなにか抱えてたのにっ」
未春「華菜ちゃん……」
純代「必ず帰ってくる。きっとひょっこり」
星夏「そうですよ。案外熊倉さんあたりと!」
四人の姿を見て、顔をしかめる久
休憩所を離れて廊下を歩いてガレージの方へと向かった
そこにある車に拳を打ちつける―――
久「……あなたは、そうやって自分だけが特別だと思ってるのよ!」
568 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/28(月) 00:05:04.50 ID:K/ndr8Vv0
【長野:山中洞窟】
美穂子が洞窟内を下っていく
ガッツハイパーを構えつつ、洞窟内を照らす明かりに警戒しながらゆっくりと……
美穂子(ここに、なにか……)
例のメッセージを信じるならばスパークレンスを取り戻す術かそれに近しいなにかがある
そして、たどり着いたのは空洞
一際まぶしいライトの光と共にそこにあったのは……
美穂子「ティガ……じゃ、ない?」
ティガに似た形状のウルトラマン、その石像
あの日みたそれに似たなにか……隣には怪獣の石像もあった
美穂子「……これ、は?」
???「どうやってきたのかはわからんが、ようこそ!」
美穂子「っ! ひ、ヒッポリト星人……!」
ヒッポリト星人「その通り、だがせっかくだから見ていくと良い!」
美穂子「な、なにを……片岡さん!」
坂の上、巨人の膝下ほどの高さの場所に立っている原村和と片岡優希
そしてヒッポリト星人と謎の装置、そこにはスパークレンスが設置されている
美穂子「なにをする気なの!?」
ヒッポリト星人「ウルトラマンをこちらに呼び込む、光の力を使うことによって!」
美穂子「なっ、邪悪な心を持ったまま巨人になるというの!?」
和「邪悪な心を持ったウルトラマンの前例がなかったわけではありませんから……ね」
569 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/28(月) 00:37:12.37 ID:K/ndr8Vv0
脳裏によぎる黒い姿
ベリアル、京太郎が一つになっていたウルトラマンだ
ヒッポリト星人「それを今、見せてやろう……この光遺伝子コンバーターを使って!」
和「見ものですね」
ヒッポリト星人「少しばかり時間がかかるが、問題あるまいよ」
装置を操作し、起動ボタンを押す
スパークレンスを設置した装置が輝きだした
顔をしかめる美穂子がガッツハイパーを持ったまま、走り出す
美穂子「そんなことさせない! 光の力はッ!」
だが、坂を上る途中―――体中を突き刺すような電撃が美穂子を襲う
美穂子「ぐっ、う、ああぁっ!!?」
吹き飛び、坂を転がり落ちる美穂子
ボロボロになった美穂子が上体を起こすと、坂の両端に装置が設置してあることに気づく
それが電撃を発生させていたのだと気づくとそちらにガッツハイパーを向ける
和「大人しくみていなさい」
原村和が美穂子に手を向けると、そこから放たれた波動弾が美穂子に襲い掛かる
それに気づき、横に転がって回避した美穂子、だが―――
ヒッポリト星人「ふん!」
美穂子「っ!?」
接近してきていたヒッポリト星人が腕を振るうと、美穂子が吹き飛んで倒れた
起き上がろうとするも、近づいてきていた和が美穂子の腹を踏み躙る
ぐりぐりと足を動かすと、美穂子がうめき声をあげた
美穂子「ううぅっ!」
和「そろそろ邪魔ですよ。ウルトラマンティガ……眠りにつくときです」
手を美穂子の顔に向ける
美穂子「くぅっ……!」
瞬間―――銃撃
和「!」
即座に後ろへと跳んだ和
そちらを見やると、目を細める
和「……竹井久」
570 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/28(月) 01:00:36.77 ID:K/ndr8Vv0
美穂子「ひ、久っ……?」
久「……」
ガッツハイパーを構える久
どうしてここにいるのか、どうやってここに来たのか……
ヒッポリト星人が腕を久の方に向け光弾を放つ、その瞬間―――
???「ったく危ないな」
ヒッポリト星人「ジャグラス ジャグラー!」
ジャグラー「よぉ……ご無沙汰」
和「……」
眉を顰めた和がジャグラス ジャグラーに手を向ける
波動弾を放とうとしたその瞬間、横に跳ねた
次の瞬間―――和がいた地面に拳が突き刺さり、破砕される
和「ダークザギっ!」
葵「チィッ!」
着地した和へと、追撃をかける葵
視線を一瞬、優希の方へと向けるも葵と共に別の道へと消えていく
ヒッポリト星人も、ジャグラス ジャグラーと共に別の道へと消える
久「優希……!」
坂の上、片岡優希が装置から放たれる光にさらされていた
今にも駆け寄らんとする久の腕を掴む美穂子
美穂子「ダメっ! そこから先にいけば電撃を食らうっ」
久「なんて用意周到」
美穂子「それに私が、私が行かないとっ……!」
久「っ、貴女は自分が特別な人間だと思いすぎなのよ!」
美穂子「そんなことっ」
久「じゃあ貴女はウルトラマンの、光の力をなんのために使ってるの!」
美穂子「ッ……人々を護る、仲間たちと護っていくための、そんな力だと思ってるわ」
571 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/28(月) 01:14:32.60 ID:K/ndr8Vv0
その言葉は本心からのものだ、それを久は理解した。否、理解していた
彼女は本心からそれを言う、言える女性である
久「……」
美穂子「だから、私がやらなきゃ!」
久「やっぱり、貴女は特別よ」
美穂子「え?」
久「美穂子……貴女は光でウルトラマン」
自嘲するように、久は笑う
572 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/28(月) 01:15:15.20 ID:K/ndr8Vv0
巨大空洞からずいぶんと離れた洞窟の中、宇夫方葵が振るった拳が壁を粉砕した
その両手には黒い光、そしてその瞳が赤く輝く
和「ダークザギの、闇の力ですか……」
葵「うるっさいんだよ。闇だとか光だとか」
和「事実、私達と同じ闇の力のはずです。まぁ私に限ってはまた違ってきますが」
葵「しつこいなぁ、私はなんの思い入れもないんだ。殺せるぞ原村ごとォ!」
和「模造品にできますか? 本物である私を……」
葵「私のことじゃないのに、イラっつくんだよォ!」
笑みを浮かべる和へと、葵が跳んだ
和が放つ波動弾
直撃コースのそれを、葵は両腕で受け止める
葵「ぐっ!」
両足を地に付けた
その威力に後ろへと下がっていくが、止まる
それと共に波動弾も消えた
葵「力が戻ってきた……いや、私が変わってきたのか」
和「そろそろ、時間ですね……」
葵「なに?」
573 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/28(月) 01:22:46.96 ID:K/ndr8Vv0
葵と和が戦っているのとは別の道
ジャグラス ジャグラーこと赤土晴絵がヒッポリト星人とぶつかりあう
振るわれた刀を受けて、火花を散らしながら地を転がるヒッポリト星人
晴絵「こんなもんか、地獄星人は名前負けじゃないか?」
ヒッポリト星人「フッフッフフフフ……言っていれば良い」
そう言いながら立ち上がるヒッポリト星人
劣性にも関わらず余裕な様子
魔人態から人間の姿へと戻る晴絵
晴絵「……なに?」
ヒッポリト星人「時は来た!」
574 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/28(月) 01:38:50.09 ID:K/ndr8Vv0
和「さぁ、今こそ!」
ヒッポリト星人「現れろ、闇の眷属よ!」
【長野:大空洞】
優希「アアァァアアァァッ!」
美穂子「片岡さん!!」
久「優希ッ!」
スパークレンスから放たれる光、装置から放たれる光
その二つが優希の身体を光へと変換し、それは―――石像の怪獣へと吸収されていく
驚愕する美穂子と久
だが次の瞬間、石像の怪獣が色と命を取り戻す
????「―――!」
犬が吠えるかのような鳴き声
超古代狛犬怪獣ガーディーが出現する
ガーディー「!」
久「これは……?!」
美穂子「ウルトラマンじゃぁ、ない……」
575 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/02/28(月) 01:40:08.82 ID:K/ndr8Vv0
今回はここまでー
ヒッポリト星人くんこれは恥ずかしい
とりあえずなんやかんや起こります
次は近々やりたいなー
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/28(月) 07:22:19.13 ID:WkZu5mKQO
乙
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/28(月) 23:32:26.26 ID:CZ+2cexY0
ヒッサがんばえー
578 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/18(金) 02:48:36.32 ID:MLfzSuih0
来ないな…
579 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/18(金) 21:37:37.40 ID:qs9YVhJ60
やってきたいー
マナカケンゴ帰ってきたしイッチも帰ってきたよ
580 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/18(金) 22:03:28.70 ID:qs9YVhJ60
巨大な像が怪獣へと変わり、咆哮と共に突如、後ろへと下がる
それと共に壁にぶつかり洞窟全体が揺れた
美穂子「きゃっ!?」
久「くっ!」
その振動にふらつく二人
怪獣の視界に映る前に久と美穂子は撤退しようとはするのだが……
美穂子「出口がっ!」
久「チィッ」
美穂子「え、待って……あの怪獣……」
ガーディーは襲ってはこない。そんな雰囲気でもない
ともなればと、久はそちらをじっと見る
あれの中身を理解しているからこそ……
久「まさか、優希?」
美穂子「片岡さんなの!?
ヒッポリト星人「なぁにぃ!?」
突如響く声に、そちらを見ればヒッポリト星人と原村和
あの二人はどうしたのだろうかとも思うが、突如出てきて突如消えたので敵か味方かもわからない
そんな不確定要素に頼ってもいられない
和「やってしまいましたね、貴方……」ジト
ヒッポリト星人「くそ、なぜだ! 洗脳した状態だったはずだ。なぜとけた!?」
和「御託は良いので、この顛末は貴方がなんとかしなさい」
ヒッポリト星人「わかっている!」
和とヒッポリト星人の会話から、美穂子が頷く
美穂子「片岡さんの、洗脳が解けてる……ならっ」
久「待ちなさい、あの電撃のバリアは!?」
美穂子「それでも、私がやらないと!」
久「やっぱり貴女は自分を特別と思いすぎなのよ……!」
言い争いをしている間に、ヒッポリト星人はバリアの向こうへ
和は消えた
久「っ!」
美穂子「片岡さん逃げて!」
581 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/18(金) 22:22:29.79 ID:qs9YVhJ60
ガーディーが戸惑うような様子を見せる
ヒッポリト星人「消し去ってくれる失敗作!」
そう言うと、ガーディーの背後の壁が崩れ―――奥からなにかが現れる
ガーディー「!!?」
ヒッポリト星人「オルタナティブティガ……あの像を壊すわけにはいかん!」
奥から現れた“怪獣”がガーディーを背中から掴むと、翼を広げた
ヒッポリト星人が跳び、その怪獣の肩へと着地する
ヒッポリト星人「飛べ、ゴルバー!」
その怪獣、ゴルバーが咆哮を上げて空へと飛び立つ
天井をつきやぶり、ガーディーと共に……
久「優希!」
美穂子「片岡さぁぁぁん!」
和「……もうそろそろ、ようやく」
闇のゲートに入った和が消え去る
残されたのは二人、久がすぐに腕に装着されている端末を開く
通信でガーディーのことを説明するためだろう
久「出てよね……!」
ピッ
??『よーやく連絡きおった!』
久「きた! まこ、怪獣が出たはず!」
まこ『ああ、それで連絡したかったんじゃ! おんしいまどこに!』
久「そんなの良いから、二体のうち一体は良い怪獣だから! 犬のほう!」
まこ『はぁ!? 怪獣は一体じゃろ!?』
久「ッ、まだいないか!」
まこ『ちょぉ待ちんさい! なに言って……いや、新しい怪獣! 犬ってあの抱えられてる方か!』
久「そういうこと、優希なの!」
まこ『ハアァァッ!!?』
582 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/18(金) 22:38:27.45 ID:qs9YVhJ60
久たちがいた洞窟の最も近い街
そこには一体の怪獣が現れていた
赤い体を持つその怪獣はモンスアーガーだ
モンスアーガー「―――!!」
咆哮し、手から赤い光弾を撃ち口部から火炎を放つ
ビルが破壊されていく中、特異課の面々が銃撃
モンスアーガー「!」
桃子「ヤバくないっすか!?」
ゆみ「いつだってやばい……!」
智美「ワハハ違いないなー」
後退しながら銃撃をする面々
未春「キャプテン、大丈夫かなっ!」
華菜「きっとすぐにかけつけてくれるし」
星夏「かけつけるといえば、ティガは!?」
純代「む……」
佳織「あ、空に……」
睦月「ウルトラマンか?」
透華「いいえ、あれは……!」
空から落ちてくるのは、怪獣
凄まじい勢いで地上に叩きつけられ、地面が揺れた
それぞれがバランスを崩す
衣「些か、まずいな……」
一「落ちてきたのも怪獣、それにもう一体!?」
落ちてきたのはガーディー、そして降り立つのはゴルバー
走って合流してくる染谷まこが、面々の前に立ってガッツハイパーのカートリッジを交換する
まこ「みんな、あの落とされた怪獣を援護じゃ……あいつは、片岡優希じゃ!」
583 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/18(金) 23:00:44.09 ID:qs9YVhJ60
よろけながら、ビルに手を置いて立ち上がるガーディー
ハッとしてゴルバーの方を向いて、さらにモンスアーガーの方にも視線を向けた
迫る二体の怪獣に、後ずさる
ガーディー「!!」
焦る様子のガーディーに、ゴルバーの肩に乗っているヒッポリト星人が、ガーディーに手を向けた
ヒッポリト星人「やれぇ! 失敗作を消し去れば私の経歴は成功例のみ!」
ゴルバー「!」
モンスアーガー「!!」
光弾を放つモンスアーガーと、光線を放つゴルバー
その二体の攻撃を避けることもできず、直撃を受けるガーディー
ガーディー「!」
鳴き声をあげて、ガーディーがビルをなぎ倒しながら倒れる
横になるガーディーの視界には迫るモンスアーガーどゴルバー
だが突如、その二体の怪獣に光線や光弾が弱弱しくぶつかる
ヒッポリト星人「この地球の防衛隊か!」
584 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/18(金) 23:09:36.98 ID:qs9YVhJ60
華菜「オラァ! あたしらも混ぜろよぉ!」
ヒッポリト星人「下等生物が、そのような攻撃二体の巨大怪獣に!」
巨大なレーザーライフルを数人が持ち、放つ
怯むゴルバーに、乗っていたヒッポリト星人が焦る
ヒッポリト星人「そんなに死にたいか、いけ!」
モンスアーガーが特異課の面々の下へと歩き出す
ゴルバーはそのままガーディーの方へ、だ
倒れているガーディーが弱弱しく起き上がろうとする
ガーディー「―――」
弱った犬のような鳴き声をあげるガーディーの顔の近くに、誰かが走ってきた
ガーディー「!」
まこ「優希、優希なんじゃろ!?」
ガーディー「……」
頷くガーディーを見て、まこが頬を緩ます
まこ「逃げろ! わしらが時間稼ぐぐらいしたる!」
そう言いながら、手に持ったレーザーライフルをモンスアーガーに放つ
だが、ダメージが入っている様子はない
顔をしかめながらも、まこは続いて撃つ
まこ「大丈夫じゃ、はやく逃げろ……!」
ガーディー「……ッ!!」
立ち上がったガーディーは……前に出る
まこ「なっ!?」
ガーディー「―――!」
まこ「優希、よせ!」
585 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/18(金) 23:41:01.77 ID:qs9YVhJ60
―――【洞窟】
端末に映るのは、ガーディーがゴルバーに立ち向かい戦う姿
攻撃に苦しめられている姿を直視できずに、美穂子は目をそらす
美穂子「みんなが、戦ってる……!」
視線を向けるは、スパークレンス
走り出した美穂子が、電撃バリアにぶつかる
美穂子「あ゛ぁ゛っ! ぐっ、うぅっ、がっ……」
身体を押さえて、苦しむ美穂子
全身を刺し貫くような痛みに、涙さえ浮かぶが、それでも立ち上がろうとする
肩で呼吸をしながら、美穂子はもう一度、一歩を踏み出す
美穂子「わだしっ、が……私、が……!」
久「やめなさい、死ぬわよ」
うつむいた表情でそう言う久に、美穂子は笑みを浮かべる
見えてはいないだろう。それでも……
美穂子「私は戦うわっ、ここに生きる、人だから……!」
意を決して、走り出す
そして再び、電撃に晒される
美穂子「あ゛っ、う゛ぁ゛あぁぁっ!」
片腕が、そのバリアを抜けるが美穂子は限界だろう
久「ッ!」
腕は腕時計型端末を外して、地面に放り投げた
そしてそのまま、美穂子の下へと走っていく
ギリッと歯ぎしりをして、そのまま美穂子へと走る
久「退きなさい!」
美穂子を掴むと後ろへと下げ、そのままそこに久は突っ込む。
無理矢理、足を踏み込み……美穂子が腕を貫いたところを狙って体を全力で前に出す
ボロボロになりながらも―――抜ける
久「がっ!」
美穂子「ひ、ひさっ……! ば、バリア、解除する方法をっ」
久「はっ、ハハハッ……ハハハハハ!」
美穂子「ひ、ひさ……?」
586 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/19(土) 00:02:03.48 ID:dm/wZCQZ0
久「ひっ、ひひっ……ハハハッ!」
抜け出した久が、バリアの向こうで笑う
片手を顔を当てて、背をそらして笑う久
美穂子「ひさ、なにがっ……」
久「クッ、ハハハ……はぁ〜」
そのまま手を離すと、その瞳は―――冷たく感じる
久「そーやってまた戦おうとしてる。自分が特別だから、ティガになれるから?」
美穂子「ひさ、なにを……」
久「違う!」
美穂子「ひさ……!」
久「違う違う! 私も戦う! 私だって戦う! 人は誰でも光になれるはずよ!」
美穂子「なにをする、の?」
久「だって、呼んでたもの、さっきから」
そう言いながら見上げるのは二人には聞こえていなかったがヒッポリト星人が“オルタナティブティガ”と呼んだもの
久「まだ、起動できそうね」
近くにあったスイッチを押し込む
機械が再起動し、輝くスパークレンスと機械
先ほど優希がいた場所に、久が立つ
美穂子「な、なんでっダメ……久っ!」
久「ハハハッ、ハハッ! 美穂子っ、見てなさい。私が助けて見せるわ。優希を!」
美穂子「ど、どぉして……」
今にも気を失いそうな表情で、美穂子は呟いた
スパークレンスの輝きが、優希の時よりも激しくなっていく
そして久が、両腕を広げる
久「光よォォ!!」
美穂子「久ァァァッ!!」
一際激しい輝きと共に、久はそこから―――消え去る
587 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/19(土) 00:29:03.30 ID:dm/wZCQZ0
―――【街中】
モンスアーガーが一歩一歩を踏み出す
特異課の面々が銃撃をするが、やはりダメージは見られない
モンスアーガーが光弾を放つ
ゆみ「しまっ!」
桃子「っ!」
回避はできない。
だがその瞬間、黒い光と共に現れるナニか
華菜「怪獣!?」
星夏「あれって!」
上空から特異課の面々の前に現れたのは―――スカルゴモラ
咆哮を上げて、モンスアーガーと組み合うも、即座に頭突きで怯ませてから蹴りで距離を離す
さらに、胸を叩いてから咆哮するスカルゴモラ
変身者は―――。
京太郎『帰ってきて早々にこれたぁなァッ!!』
588 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/19(土) 00:54:40.05 ID:dm/wZCQZ0
京太郎が視線をもう一体の怪獣、ゴルバーの方へと向ける
犬型怪獣、ガーディーと戦っているようだがガーディーは劣勢だ
京太郎『とりあえず……こいつをぶっ潰せばいいんだろォ!』
モンスアーガーが火炎を吐くが、スカルゴモラはなんともないという風に体を払う
両手を構えるモンスアーガーを前に、スカルゴモラは地を踏みしめる
マグマを纏った岩が、スカルゴモラの周囲に浮遊
京太郎『ショッキングヘルボール!』
スカルゴモラ「―――!」
モンスアーガー「!」
光弾を放たれるも、それを相殺しても余りある溶岩弾がモンスアーガーに直撃、吹き飛ばす
それでもなお、モンスアーガーは立ち上がる
その硬さから並ではないことを理解し、京太郎はさらに一手を取ろうとする
京太郎『ていうか、なんだみんな……あっちの犬怪獣を援護してる?』
そう思いつつも、インナースペースにてゼットライザーとメダルを用意した
589 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/19(土) 01:11:24.56 ID:dm/wZCQZ0
ガーディーが、ゴルバーの光線を受けて吹き飛ぶ
再びビルにぶつかり、そのまま起き上がれなくなってしまう
弱弱しく鳴くガーディーに、近くにやってきたまこが顔をしかめた
まこ「優希もういい! 逃げんさい!」
ガーディー「―――!」
それでも、頭を横に振る
倒れたままそうした姿に、まこは涙を流しながらガーディーと同じく頭を横に振った
ゴルバーはレーザーライフルなどで多少怯みはするも、やはり力強く迫る
まこ「なんでこんなっ……わしらが一体なにしたって! わしだって、戦う力があればっ!」
ゆみ「なんだ、あれは!?」
桃子「ティガ!?」
瞬間、上空から光弾が一撃―――ゴルバーに直撃する。
怯むゴルバー、見上げる面々、まこも振り返りそちらに視線を向けた。
ゴルバー「―――!」
ヒッポリト星人「なんだ!?」
空から降り立つ光る巨人が降り立つ
ガーディーから離れた場所、そこに……
華菜「ティガ……?」
佳織「ううん、違う……」
まこ「ティガじゃ、ない!」
ゴルバーの肩に乗るヒッポリト星人がわなわなとふるえる
ヒッポリト星人「なぁぜオルタナティブティガがここに!」
徐々に光が収まっていく
そしてその身体がはっきりと見えだす
ヒッポリト星人「いや、違う。あれは―――」
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/19(土) 01:22:40.57 ID:h90F49vq0
ちゃおラジやはまち劇場と同じ雰囲気を感じる
591 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/19(土) 01:24:44.65 ID:dm/wZCQZ0
京太郎はペダニウムゼットンへと変身
ペダニウムゼットン「―――」
独特の鳴き声と共に、放たれる火球ペダニウムメテオ
京太郎『これでヤキトリだァ!』
モンスアーガー「!!?」
その一撃でモンスアーガーが爆散させた
そしてメルバ―の方へとすぐに視線を向けるが、気配は感じていたが巨人がいた
光りが収まったその“ティガによく似た巨人”の色をしっかりと確認、黒と銀
京太郎『ッ……あれ、は』
彼にとっては存在しない記憶
ベリアルが持っていたであろう記憶が、蘇る
黒い巨人が、両腕を構えた
京太郎『―――イーヴィルティガ』
イーヴィルティガ「シュアッ!」
592 :
◆dBIP2XuQhg
[saga]:2022/03/19(土) 01:33:49.74 ID:dm/wZCQZ0
今回はここまでー
よーやっとイーヴィル出せたんであと一人
終われば久々に安価もある
次は近々やりたいとこっすー
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/19(土) 01:51:47.91 ID:GJfgKUQP0
乙
ガーディーはやっぱ味方か
ヒッサ大丈夫かこれ
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/19(土) 08:50:19.56 ID:AO02DFwE0
もう少し頻繁に久に会っておけば闇堕ちせんかったのかな…
595 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/19(土) 17:29:41.03 ID:nJlhHANs0
たぶん久に関してはどうやってもなった気がする
ベリアル主人公ならイーヴィルティガ味方になりそうだし
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/19(土) 23:07:06.80 ID:X0y4mary0
京太郎は雑用係でも文句を言わずに皆を支えてたからな。元々ヒーローの素質があった
ヒッサはちょっと美穂子への嫉妬でそのへんを見失ってるよな
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/20(日) 01:52:48.69 ID:f80WAOJi0
京太郎は嫉妬とか負の感情はベリアルと会ってわりと解決してるからな
上手いことヒッサの解決してくれれば良いけど
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/24(木) 11:28:08.24 ID:dz9KEzXxO
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/06/11(土) 01:51:48.86 ID:OuMEdMLv0
まってますよー
600 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2022/10/20(木) 17:55:46.18 ID:jl9apQUgO
『最強のウルトラ怪獣を作る。』
Switch:ウルトラ怪獣モンスターファーム初日
(19:00〜放送開始)
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