【咲-saki-】京太郎「ウルトラマンの力」美穂子「誰だって」【Part2】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 02:56:34.41 ID:pr8dXYOt0

◆最初に

※咲-Saki-とウルトラマンシリーズのクロスオーバー

※京太郎もの

※基本平成

※地の文多め、かも

※麻雀関係あるようなないような、これウルトラファイト

>>1以外はsageでお願いします

※“1話に1回ぐらい”安価


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1635702994
2 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 02:58:41.47 ID:pr8dXYOt0

◆プロローグ

須賀京太郎、15歳、高校一年生

夏、自らの在籍している清澄高校のインターハイでの団体戦優勝を見届けた

もちろん、自らが親友【宮永咲】の個人戦優勝すらも

過ぎゆく平和な日々

そして夏が過ぎ―――光と闇の混沌とした戦いが始まる
3 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 03:01:13.51 ID:pr8dXYOt0

・【咲-saki-】京太郎「ウルトラマンの力」咲「光よ!」
[http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1630256552/]
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 08:43:52.08 ID:nQ+7fY1z0
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 06:05:18.52 ID:frCRALyb0
立て乙
6 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 20:23:22.62 ID:csAavWHH0

やってくっすー

タイラント終了からってことで

前スレのやつ『漫絹』『戒能さん』『松実丼』は進行してったらやるっすー
まぁ絹も玄も良子さんもいないから登場してからになるけどもー
7 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 20:35:05.05 ID:csAavWHH0


―――次回予告


京太郎:かわいい

胡桃:おっぱい大きければなんでもいいんでしょ!

デスレ星雲人:終わらせる

豊音:京ちゃんって、呼んで……いいかなー?

京太郎:好き

デスレ星雲人:獄炎の中、塵と消えるがいい!

京太郎:俺は尻も良いと思う!

塞:え〜こまっちゃうなぁ〜えへへ〜


次回【萌えろ!燃えろよ!】


トシ:特異課は婚活会場じゃないんだよ?

京太郎:微塵も思ってねぇわ!

8 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 20:57:39.47 ID:csAavWHH0


もう10月末、そろそろ肌寒い季節になり青い葉は紅葉へと変わって行く

あれから数日、京太郎は一人起きた熊倉家から特異課基地へとやってきた

時刻は9時過ぎ、欠伸を噛み殺しながら基地のロビーへと入る


京太郎「トシさん、起こしてくれてもいいのになぁ」

塞「重役出勤ってやつ?」


横に現れた塞の言葉に顔をしかめる


京太郎「うっ……そのぶん働きますよ」

塞「いや逆にそれはなぁ、働きすぎっていうか京太郎無茶するからなぁ」

京太郎「そうっすか?」

塞「そうでしょ」


他愛ない話をしながら、京太郎はエレベーターのボタンを押す

とりあえずトシと話をするためだ

着いたエレベーターに乗り込む京太郎と塞


塞「でもありがとね」

京太郎「へ、どしたんっすか?」


戸惑いながら、


塞「いやっ、ふ、普通に……私たちのために色々頑張ってくれてるし」

京太郎「……あとは葵さんっすね」

塞「そのために残ってる?」

京太郎「まさか、それもありますけどそのためだけじゃないっすよ?」

塞「……京太郎って、優しいよね」フフッ

京太郎「え、なにそれ口説いてます?」

塞「く、口説いてないよ!?」カァッ

京太郎(そんなに勢いよくこなくても)

塞「そ、それに口説くならもっと、その……」ボソボソ

京太郎「?」
9 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 21:19:18.85 ID:h1eTgY7q0


妙な雰囲気のまま、エレベーターの扉が開く

京太郎と塞が降りると、たまたまなのか胡桃と白望が作戦室の前で立っていた


京太郎「胡桃さーんシロさーん」


その声に反応して二人が京太郎の方を向く


塞「おはよー」

京太郎(あれ、いつも通り)

白望「ん、おはよ」

胡桃「作戦室?」

京太郎「はい、二人は?」

白望「私たちも」


そう言って、白望が気怠そうに京太郎の横に行ってからよりかかる

もちろん体が触れ合うのでドキッと、するのだが平静を装う

装えるだけ、成長したなと実感した


白望「ん、よりかかりやすい」

京太郎「かわいい」


そう言ってから、止まる


京太郎(しまった!)


装えてなかった


白望「そ……」

京太郎(ちょっと赤い?)

胡桃「……おっぱい大きければなんでもいいんでしょ!」

京太郎「ちょぉ!!?」

白望「……触りたい?」

京太郎(触りたい!!)

京太郎「ご、誤解を生みますよぉ〜」

10 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 21:35:43.99 ID:9bwMSkqR0

―――???


真っ暗な空間

ただ麻雀卓だけが置かれた空間で、座っているのは咲

そしてその隣には“ぐったりとしている和”と、対面にはデスレ星雲人がいた


咲「まだ?」

デスレ星雲人「奴は必ず殺す。次はない」

咲「次はないってのは、こっちの台詞だけど」

デスレ星雲人「……」


なにを応えるでもないデスレ星雲人

それもそうなのだろう

“本来の主”とはまた別の存在なのだ―――自分もまた然り、なのだが


デスレ星雲人「今度こそは、終わらせる」
11 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 21:43:16.45 ID:9bwMSkqR0


    第22話【萌えろ!燃えろよ!】

12 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 22:18:59.51 ID:9bwMSkqR0


作戦室へと入った京太郎たち

そこにいるのは熊倉トシ―――それと“姉帯豊音”だった

軽く手を上げると、豊音は嬉しそうな表情をしてかけてくる



豊音「京太郎くーん」ギュッ

京太郎「うぼっ」


その身長で抱きしめられた京太郎

当然顔は胸に埋まるのだがた、それはそれで……ありである


京太郎(むしろ僥倖!)

豊音「えへへ〜」


パッと離されると、京太郎はフッと微笑む


京太郎「好き」

豊音「……ふぇっ!!?」カァッ

京太郎「あ! 間違えた!」

塞「このばかっ!」ポカッ

京太郎「あいた!」

胡桃「……」ジトー

白望「……」ジトー

京太郎「ち、違う違う違うんですっ!」

豊音「え、えっとまずは村長にご挨拶からぁ〜」

トシ「よし、とりあえず全員座れ」
13 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 22:38:26.25 ID:9bwMSkqR0


京太郎が“とりあえず”神妙な顔つきで座る

塞と胡桃とシロがジトっとした視線を向けてくるが気づかないふりをする

豊音は相変わらずニコニコしていた


京太郎「トシさん、今回はなにを?」キリッ

トシ「うん、まぁ……宮守麻雀部をなんとかしてもらって、ここでやることはあと一つ」

京太郎「?」

トシ「デスレ星雲人を倒す」

京太郎「ああ、あれ」


そう返事をする京太郎だが他の面々はわかっていない

トシがキーボードを叩くとモニターにデスレ星雲人が表示される


塞「ああ、こいつ」

トシ「まだ力が集まっていないならやりようはいくらでもある」

京太郎「……こいつを倒す、ですか」

白望「どうやって探すの?」

トシ「いや、次に京ちゃんが往来にでも出ればあっちから出てくる……はず」

胡桃「はずって」

塞「てか京太郎があぶないんじゃ?」

京太郎「なるほど、今日中にどうにかできると?」

トシ「そういうこと……たぶんね」

豊音「京ちゃんが心配だよー」ナミダメ

京太郎「京ちゃん?」

豊音「あ、京ちゃんって、呼んで……いいかなー?」


首をかしげてはみかみつつそういう豊音を前に、京太郎は冷静を装おう

装いながら―――


京太郎「好き」

豊音「ふぇっ!?」ボンッ

京太郎「ああちがっ! と、友達としてね!?」


―――装えてすらいなかった
14 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 23:11:16.44 ID:9bwMSkqR0


◆安価!

1、松実宥
2、高鴨穏乃
3、福路美穂子
4、瑞原はやり
5、東横桃子
6、竹井久
7、辻垣内智葉
8、ネリー・ヴィルサラーゼ
9、雀明華
10、清水谷竜華
11、江口セーラ
12、愛宕洋榎
13、臼沢塞
14、小瀬川白望
15、鹿倉胡桃
16、姉帯豊音

◇1↓から10分間でコンマが一番高い選択肢を採用

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 23:11:47.51 ID:NOQ2y7f70
13
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 23:15:42.73 ID:pEnGRbgy0
9
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 23:16:13.44 ID:91mimDqS0
16
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 23:17:14.71 ID:L/p6fQozO
3
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 23:19:44.96 ID:4bJBRwf40
7
20 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 23:42:25.47 ID:9bwMSkqR0
7、辻垣内智葉



作戦室を出て、京太郎は休憩所にいた

突如、腕につけていた端末が鳴る

腕時計型のそれを開くと、ボタンを押した


京太郎「智葉さん?」

智葉『ん、久しぶり、だな』フフッ


その声に、京太郎も微笑む


京太郎「どうしたんっすか?」

智葉『なにかないと、連絡しちゃだめなのか?』

京太郎「え、あ、いや」

智葉『……冗談だ』フフッ

京太郎「ちょっとやめてくださいよぉ」

智葉『真面目な奴ほどからかいたくなるものだろ』クスッ


笑う智葉に、京太郎は苦笑を返す

智葉がそういう風にからかかうのが珍しく、少しばかり京太郎は新鮮味を感じた


智葉『……その』

京太郎「ん?」

智葉『前の……』カァッ

京太郎「ああ、智葉さんが会いたいって言ってくれた」

智葉『よく普通に返すなっ!?』

21 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/07(日) 23:57:38.20 ID:9bwMSkqR0


端末のモニターに赤い顔の智葉が映る

笑う京太郎に、智葉が不満そうに頬をふくらます


京太郎「……俺も、会いたいっすよ」フッ

智葉『ふぇぁっ!?』マッカ


別になんのきなしに言葉にする京太郎

シンプルに、ただ単純に会いたいと思ってるからこその言葉だ

智葉と同じ気持ちだと―――思っている


京太郎「徐々に、状況は進んできてますから」

智葉『そう、かもしれない……こちらも、そうだから』


東京の方も、徐々に状況が好転してきてはいるのだろう

仲間たちも取り返すことができているのかもしれない……


京太郎「やばそうだったら言ってくださいね、すぐに行きますから」

智葉『……』

京太郎「俺が、俺のために守りたいんです。前も言ったけど」

智葉『その、わ、私を……?』

京太郎「はい、智葉さんを……」フッ


その言葉に、智葉の顔が一気に赤くなる


京太郎「それに明華さんやネリー、他にも」

智葉『ととと、とりあえずまた、ぜったい会いにくるようにっ!』

京太郎「え、あ、はい」

智葉『ま、待ってるから……今後は、う、うちに』

京太郎「へ、なんて?」

智葉『う゛っ……そ、それじゃまた連絡するっ!』


それだけ言うと、智葉が通信を切った

首をかしげる京太郎だが、フッと笑みを浮かべて頷く


京太郎「全部終わったら、もっと楽しそうだな」

22 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/08(月) 00:13:36.59 ID:nMuI9Fsv0


◆安価!

1、松実宥
2、高鴨穏乃
3、福路美穂子
4、瑞原はやり
5、東横桃子
6、竹井久
×、辻垣内智葉
8、ネリー・ヴィルサラーゼ
9、雀明華
10、清水谷竜華
11、江口セーラ
12、愛宕洋榎
13、臼沢塞
14、小瀬川白望
15、鹿倉胡桃
16、姉帯豊音

◇1↓から10分間でコンマが一番高い選択肢を採用

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 00:17:08.53 ID:bWYg1zwi0
13
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 00:20:00.75 ID:d7qaeaGm0
4
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 00:20:40.62 ID:eHjoJ/eS0
10
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 00:22:25.76 ID:YCG9QPKq0
3
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 00:24:07.30 ID:38v+2KJgO
15
28 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/08(月) 00:54:04.44 ID:nMuI9Fsv0
3、福路美穂子



智葉との通信を終えて、京太郎は街を歩いていた

目的も別段ないパトロール

雀荘めぐりと言っても過言ではないのだが……


京太郎(あまり客いなかったなぁ……)


雀士失踪時間も徐々に噂になっているせいかもしれない


京太郎(さてと、ともすればどうするかなぁ)


上を向いて、日光の眩しさにサングラスをかける

すると、腕時計型の端末が鳴った


京太郎「美穂子さん?」

29 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/08(月) 01:20:18.15 ID:sKaWcmXC0


ピッ


京太郎「美穂子さん」

美穂子『あ、京太郎……繋がってるわよね?』

京太郎「声聞こえてれば」

美穂子『良かったぁ』


そう言って息をつく美穂子に、京太郎は笑みがこぼれる

相変わらず機械音痴のようでいまだに端末の操作もあやふやらしい


京太郎「おはようございます」

美穂子『もうお昼よ?』

京太郎「……ほら、業界内じゃいつもおはようって言うじゃないっすか?」

美穂子『テレビの人になるの?』

京太郎「すんませんそのつもりはないっす」


会話をしながら歩く


美穂子『あ、でもはやりさんが京太郎をテレビにーって言ってた気がするわ』

京太郎「丁重にお断りするぜ」

美穂子『でも、京太郎ってかっこいいから似合いそう』クスッ

京太郎「美穂子さんがカッコいいって言ってくれるだけで十分っすよ」フッ

美穂子『あぅっ』カァッ

京太郎「?」

美穂子『ず、ずるぃ』

京太郎「え、あ……臭かった?」

美穂子『き、嫌いじゃないけど、ね?』

京太郎「あ〜、ははは……」

京太郎(危うく好きになるところだったぜ!)
30 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/08(月) 01:36:19.89 ID:sKaWcmXC0

今回はここまででー
続きは明日やれると思うー

明日22話終わればいいなぁー

そんじゃまたー
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 01:41:04.75 ID:YCG9QPKq0
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 04:47:34.84 ID:LtXllgu50

ガイトさんとキャップ落ちてるやん
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 09:06:59.89 ID:zTeGlUZC0
共闘したり命を救われたりしたら多少はチョロくなる
34 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/08(月) 21:49:02.53 ID:zOz+QK0O0

やってくーミツバンバン!

安価取ったら落ちてくシステムー
取らなくても落ちてくキャラもいる……まぁ多少はね!
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 22:09:23.20 ID:awiNIwCb0
ガイトさんのお家に行ったらお見合いが始まっちゃいそう
36 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/08(月) 22:11:00.36 ID:V/WqJ81a0


美穂子との会話を終えて歩く京太郎

デスレ星雲人―――ベリアルの仲間に同族が存在した

ダークネスファイブ、その一人だ


京太郎(デスローグさん、か)


人通りの多い大通りに出てしまい、ため息をついた

さすがにここにデスレ星雲人が来るとも思えない

やはり雀荘で怪獣メダル持ちを倒してあぶりだすしかないのだろう


京太郎(俺も敵の気配感じるとかできれば……)

??「あれ、そこにいるのは!」

京太郎(この声は……)


ゆっくりと振り返ると、そこには―――


京太郎(げぇ! 西田ぁ!)

順子「お久しぶりですね!」

大介「どうも」ペコ

京太郎「ど、どうもお久しぶりです」アハハ


西田順子と山口大介

ウルトラマン関係の事件を探っている記者二人だ

37 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/08(月) 22:34:35.01 ID:/5u2klw70


しかし、まだばれていないはずだ

息をついてかけているサングラスの位置を整える

そうそうにこの場を離れたい


大介「仕事ですか?」

順子「長野から岩手なんて大変ねぇ」

京太郎「まぁ色々と……」

順子「守秘義務?」

京太郎「そういうことっす……それにしても、どうしてこちらに?」


軽く質問を返す

この問答を終えてさっさとそこを去ろうと決める

このまま宮守の誰かを見られても厄介だ


順子「ほら、長野でベリアルが消えたじゃない?」

京太郎「……そうっすね」

順子「それから出てきた怪獣と戦う怪獣、あれを追っててね」

京太郎「なんでまた」

順子「ベリアルに似てない? どっか」

京太郎「……さぁ、関係あるんですかね」


あまり話してると墓穴を掘りそうだ


京太郎「俺は仕事なのでこれで」

順子「えーそんなこと言わないでよ!」


順子が京太郎の腕に抱き着く

その感触に顔を赤らめながらも離れようとする

だが、いかんせん腕を掴む力が割かし強い


京太郎「ちょっ」

順子「須賀京太郎くん?」

京太郎「ッ!」

順子「ね?」

38 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/08(月) 22:50:49.71 ID:/5u2klw70


腕を組まれたまま止まっている京太郎

サングラスの下から、視線だけを順子の方に向ける

ニヤリと笑みを浮かべる順子に眉をひそめた


京太郎「……俺が須賀京太郎だからって、なにか問題でも?」

順子「シラ切らないの?」

京太郎「下調べしてるんでしょ?」

順子「まぁねー」


そう言う順子を相手に、京太郎は眼を細める


京太郎「……で、なにか聞きたいことでも?」

順子「ええ、色々とそっちの組織のことと……ウルトラマンについてとか?」

京太郎「ウルトラマンについては知らないっすよ」

順子「ホントに?」

京太郎(面倒だな……トシさんとか出てこねぇかな)


そんなことを思っていると声が聞こえた


塞「あれ、京太郎?」

京太郎(塞さんは出てこなくていいから!)

順子「あれ、宮守の……」

京太郎(しまった……)

白望「?」

胡桃「女の人と腕組んでる!?」

京太郎(ややこしくなりゅ!)

39 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/08(月) 23:10:05.89 ID:/5u2klw70


固まる京太郎、そして空気


京太郎「……えっと」

順子「はは〜ん、雀士失踪事件の詳しいこと聞きたいわね。怪獣との関係とか?」

京太郎「え〜っと」

白望「京太郎?」

塞「大人の女がそんなにいいのか!」

京太郎「ちげぇから!」

塞「よく考えれば白築さんにもデレデレしてた!」

京太郎「してねぇ!」クワッ

豊音「あ、京ちゃんだ!」ダキッ


順子とは反対側の腕に抱き着く豊音

もちろん京太郎より高いので背の順で並んでいるようになっている


順子「さて須賀君、色々聞かせてもらおうかしらぁ?」

京太郎「丁重にお断りさせてもらうんですが」

胡桃「修羅場だ」

京太郎「ちげぇから!」

白望「犯罪ですよ、大人が高1相手に」

順子「ち、違うから!」

京太郎(これもしや攻勢に出れるのでは……?)
40 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/08(月) 23:26:23.30 ID:hkoR+JB+0


塞「で、ダブルで腕組まれてる色男は、どうすんの?」ジトー

京太郎「いや俺はなにも悪くない」

順子「と、とりあえず犯罪はマズイ……宮守のこととか聞きたいけど」スッ

京太郎(しかしまぁ、こうなると言い逃れとか……)


瞬間、周囲の人々の動揺する感覚を察する

そして同時に、自分に対する敵意と殺気

そちらに視線を向ければそこには―――


京太郎(そっちから来たか……)

デスレ星雲人「須賀ぁ、京太郎ォ……」

白望「目ぇつけられてない?」

京太郎「そうっすね……」


スッと、豊音も組んでいた手を離す


京太郎「!」


即座に、ガッツハイパーを抜いてトリガーを引く京太郎

他の宮守の面々もガッツハイパーを抜こうとするが圧倒的に京太郎の方が早かった

放たれた弾丸を、デスレ星雲人は左腕で弾く


デスレ星雲人「その程度でやれると思ったか!」

京太郎「チッ!」


この場で余計なことを喋らせるわけにはいかないと、さらに数発を放つ

だが、それもデスレ星雲人が火球を放ったことにより溶かされ―――さらに火球は京太郎に迫る


京太郎「ッ!!」
392.21 KB Speed:0.4   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)