岡部倫太郎「紅莉栖が好きだぁ!」牧瀬紅莉栖「私も倫太郎が好きだぁ!」

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8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/10/10(日) 01:39:05.75 ID:akdLeVQoO
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

ちょろろろろろろろろろろろろろろろんっ!

「あ、ああ、ガクガクが止まんないよぉっ」

骨盤付近の筋肉が断続的に緊張と弛緩を繰り返しておしっこが強制的に排出されてゆく。
落っこちないように岡部の頭にしがみついて私は耐えた。離れたくない。離したくない。

「ごめん、ごめんね、岡部」
「紅莉栖……泣いているのか?」

気づけば私は泣いていて頬を伝うこの涙の理由を論理的に説明するならば、贖罪である。
私は大好きな岡部のことを自らの尿で汚してしまったことに罪悪感を覚えるのと同時に愉悦を感じてしまっている。二律背反の関係。

「好きなのに、こんなことしてごめんね」
「何を謝る必要がある」
「岡部……?」
「矛盾こそが恋だろう」

言われて納得する。研究者の悪い癖だ。
論文には、矛盾が存在してはならない。
けれど、この恋心には矛盾が許される。

「おしっこかけたけど、好きだからね?」
「ああ、わかっている」
「王手飛車取りみたいなものだからね?」
「もういいから黙ってろ」
「怒った? やっぱり怒ってる?」
「怒ってない」
「もしかして、助手クビにされる?」
「なにを馬鹿なことを」

かなりウザい自覚がある私に対して岡部倫太郎はまるで主任研究員のようにこう答えた。

「いいからさっさと着替えて論文を書け。タイトルは、『二律背反のエクスタシス』だ」
「ふふっ……はい、岡部主任」

素直に返事をして早速執筆を始めよう。
汚い内容だからこそ、なるべく美しく。
字数を揃えて見栄えだけは良くしよう。


【二律背反のエクスタシス】


FIN
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