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【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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791 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/06(木) 20:16:28.26 ID:IAxiRtZs0
70 ヘルミラー
崩れた壁の向こう側には漆黒の装甲に身を包んだPEMが立っていた。
「へ、ヘルミラー!?どうしてここに!」
カズミは熱にうなされるエヴァを抱えると、ヘルミラーから距離を取ろうとする。
するとコックピットが開いて、パイロットスーツに身を包んだイヴが口を開く。
「居た。ノアの言う通り」
「やっぱりね。エヴァ姉ちゃん、しんどそうだね。ま、それは僕も同じだし早く行こうよ」
「分かった。ほら、カズミ」
そう言うとイヴはカズミに手を伸ばした。
その手を見てカズミは逡巡する。
(どうしてイヴがここに?)
それはいくら考えても分からないが、少なくともこのままでいるとカナアンに拘束され続けるのは確実だ。加えてこのような事態になってしまった以上、ここに残っても状況は悪化するのみだろう。
(イヴ達に助けられるのは嫌だけど、エヴァを助けるためにも...)
そしてカズミはイヴの手を取ることに決めた。2人がコックピットに入ったのを確認すると、ヘルミラーは直ぐに動き始めた。
どうやらイヴ達以外にもガーディアンオブエデンのメンバーが来ているようだ。周囲ではカニコフやカタラがカナアン軍と交戦している。
「どうしてここに?」
カズミの問いにイヴは沈黙で返した。
「そりゃ教えてくれるわけないよね...。この際それはどうでもいい、だけどエヴァを休ませないと!」
「...それは分かってる。直ぐにここから離脱する」
イヴの言葉通り、ヘルミラーは仲間の撤退を援護し終えると、あっという間に交戦地域から離脱した。
792 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/06(木) 20:38:11.46 ID:IAxiRtZs0
そしてそのままカズミとエヴァは以前のように目隠しをされると彼らの隠れ家へと連れて行かれた。ただし今回は拘束される事もなく、落ち着いて過ごすことのできる個室を与えられた。
「...お姉ちゃん...」
すぅ、すぅ、と寝息を立てながらベッドで寝ているエヴァがそう寝言を呟いた。
椅子に座っていたカズミはその言葉を聞いてエヴァの方を見る。
「彼女は大丈夫かな?」
正面に座る男の言葉によって、カズミの意識はエヴァから引き戻された。
「はい。ありがとうございます...ゼウス、さん」
「なら良かったとも」
そう言ったゼウスの表情は笑顔だ。それでもカズミには彼の瞳の奥に何らかの激情が宿っているように思われた。
「ですが、どうして私とエヴァを助けに?そもそも何故あそこに居ると知っていたんですか?」
「何故、か。それは立場が異なるとはいえ、君もまたこの星を守ろうとしていると、以前話した時に感じたからさ。場所に関しては──」
ゼウスがチラリとエヴァを見る。
「ノア君が教えてくれたよ。詳しくは彼に直接聞くといい」
「そう、ですか」
「それで、君たちはこの後どうするつもりだい?」
思わぬ質問にカズミは目を見開いた。
「どうするって...貴方たちに囚われるんじゃないんですか?」
「ハハハハ。まあ、そうなんだけどね」
一瞬でも逃してくれるのではないかと考えたカズミは、そんな自分を諌めるようにため息をついた。
「ただ、このまま特務機関に居続けるのかい?」
「え?」
「君がどれだけカナアンに捕まっていたのか正確なところは分からないが、我々がその事実を把握してから少なくとも1ヶ月以上は経過しているよ」
「そんなに...!」
度重なる尋問によって時間の感覚を失っていたカズミは捕まってからそれだけの日が経っていたことに驚いた。
「これだけの時間が経っているにも関わらず、君を助けたのは我々だった。これが何を意味するか分かるかい?」
ゼウスは顎の前で両手を組むと、カズミの眼を見据える。
「分かるかい?君は見捨てられたのさ。いや、最初から捨て駒だったと言う方が適切かな。彼らは目的のためなら手段は選ばない。君にも思い当たるところがあるんじゃないかな?」
「...」
カズミの脳裏にサノスの面影がよぎる。彼女の心に揺らぎがあると見たゼウスは更に続ける。
「そもそも特務機関への参加だって本意じゃなかったんだろ?それなら、私たちに加われとは言わないが、改めて自分の存在理由を考えてみたらどうかな?」
その言葉をきっかけに何人もの言葉を思い出す。
『ああ、それと。後輩よ、こういった時は自分を見つめ直すのがいい、深いところまでな』
『どうすべきか悩んでいるなら己を信じろ。その結果どんな事が起ころうとも、そのケツは姉であるアタシが拭いてやるってな』
「私は──」
↓1
01〜20 カズミ、ガーディアンオブエデンに協力
21〜60 カズミ、独自路線へ
61〜 カズミ、特務機関に残り続ける
793 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/06(木) 20:39:46.45 ID:Jd9obPBeo
ぬん
794 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/06(木) 21:57:37.14 ID:IAxiRtZs0
45 カズミ、独自路線へ
『私は部下を見捨てるつもりはない、安心しろ』
普段のカズミならシエラ=レオネのこの言葉を思い出していただろう。
しかし今のカズミはサノスの件によって心の目とも言えるものが曇っていた。
そんな彼女に思い出されたのは次の言葉だった。
『何を勘違いしている』
『我々は正義の味方などではない。我々の目的はブルトニア共和国を守る事だ』
(だけど、私の目的、やりたい事は...)
カズミはエヴァに視線を移す。彼女の体調は大分良くなり、今は穏やかな顔で眠っている。
(それはあの時に誓った事、何もかも失った自分だけど、せめてエヴァだけは守る事。そしてそれは、特務機関に居なくたってできる)
ゼウスはカズミの思考を読んでいるかのようにニヤついていたが、彼女はそれには気づかなかった。
(...もしかすると、いつかは特務機関がエヴァに牙を剥くかもしれない。そうじゃ無かったとしても、私は特務機関のやり方に納得いかない。そんなモヤモヤしたままじゃ、エヴァを守ることもできなくなっちゃう)
無論カズミは、特務機関、というよりはシエラ=レオネやバーネット、オルデンリッジ、ガルーに対する引け目を感じてはいた。しかし、それ以上にエヴァを守りたいという意識が上回っていた。
(だけど、だからといってガーディアンオブエデンにも加わりたくない。誰にも制約されることなくエヴァを守る。その為にはADMが必要。だから──)
カズミは両頬をパチンと叩くと、ゼウスに向かい合った。
「結論は出たかな?」
「はい。私は特務機関を抜けます。ですが貴方たちにも参加しません」
「ほう...?」
「そして、1つ協力してほしいことがあります。ADMの奪取です」
「...何故、我々に参加するわけでもない人間をわざわざ助けなくてはいけないのかな?」
「はっきり言ってヘルミラーに対抗できるのはADMだけです。そして今の所ADMを動かせるのは私とエヴァだけです。ですが、もしもADMが特務機関のもとに在り続ければ、代わりのパイロットが現れるかもしれません」
カズミの言わんとする事を察したゼウスの目つきが鋭くなる。
「それよりは、第三者である私の手にある方が貴方たちにとってはマシじゃないですか?」
「...確かにあの組織の手中に、我々に対抗可能な戦力があるのは好ましくないね」
ゼウスは目を瞑って暫く考えた後、口を開いた。
「よし、協力しよう」
795 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/06(木) 22:03:55.99 ID:IAxiRtZs0
「ありがとうございます。ただ、1つ。貴方たちがするのは足止めだけ、誰も殺さないで下さい」
「...甘いね、甘い。自分の信念を貫くなら、雑念は捨て去るべきだよ」
そう呟いたゼウスの雰囲気は先ほどと少し違っていた。しかしすぐにいつもの、取ってつけたような優しい雰囲気が戻ってきた。
「それは呑んであげよう。ただコッチにも1つ条件がある。我々はいずれテルース教の禁足地に足を踏み入れる。その時がきたら、君たちも来るんだ」
「...何故、ですか?」
「そう心配せずとも君に危害はない。それに人類にとっても悪いことは起こらないよ」
正直なところこの条件を受け入れるべきか、カズミには分からなかった。とはいえ、拒むわけにもいかない。
「分かりました。その時が来たら私も禁足地を訪れます」
「うん。これで交渉成立だね。じゃあ細かい話し合いを進めようか」
そして2人は話し合いを始めた。
その話し合いの中でゼウスから聞いたところによると、特務機関の作戦は成功したらしい。つまりブルトニアとガザレムの戦争が既に始まっていたのだ。両国の同盟国や、利害に関わりのある国も巻き込み世界大戦の様相を呈しているらしい。
ガザレムはカナアンとブルトニアの同時侵攻により、本土へのブルトニアの上陸を許してしまったらしい。とはいえ中央大陸での反ブルトニア勢力によるサボタージュの影響もあって、今の戦況は一時的に膠着しているようだ。
話し合いを終えてゼウスが部屋から出て行くのを見届けると、カズミはエヴァが寝ているベッドに腰かけた。
「お姉ちゃん?」
するとエヴァが目を覚ました。
「エヴァ。もう元気?」
「うん!」
良かった、とカズミはエヴァを抱き締める。そしてエヴァの両肩に手を置くと、覚悟を決めて口を開いた。
「あのね、私、特務機関を抜けようと思うんだ。...その、エヴァはそれでもいい?」
「いいよ。エヴァはお姉ちゃんと一緒ならそれでいいよ」
エヴァは間を置くことなくそう答えた。
「...分かった。ずっと一緒だよ」
今日はここまで。
このスレを立てた時はこんな展開になるとは思っていませんでしたが、これもまたコンマスレの面白いところですね。
796 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/06(木) 22:06:32.27 ID:nBUTNxcTo
おつおつー
部が変わったな
797 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/06(木) 22:07:29.00 ID:XNoOX++U0
乙でした
…二人きりになってしまったなぁ
798 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/07(金) 21:51:09.63 ID:p2hZkkiWO
いうて、特務機関も必ずエヴァを守るとは思えんし
799 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/11(火) 19:26:29.39 ID:mWcnGKE40
カズミはゼウスからもらった携帯で、ある人物に電話をかけた。
「誰ですか、私は忙しいんですが」
「ミツキさん?」
「...その声はあの時の。確かカズミ、とか言いましたね」
「はい。その、安全な場所を用意していただけませんか?」
「ふむ...。何故?」
「それは──」
カズミはミツキの疑問に答えようとしたが、その前に彼女は話し始めた。どうやらカズミに対してではなく、自身に対しての問いかけだったようだ。
「特務機関を通してではなく、わざわざ一個人として連絡してきた。そして要求は安全な場所の提供。その上、戦争時にもかかわらず例の機体の情報は入ってこない。これが意味するところは──」
するとミツキは黙りこくってしまった。
「も、もちろん見返りはあります。ADMのこと、調べてもいいですよ」
「本当ですか!?」
あまりの大声にカズミは思わず携帯を遠ざけた。
↓1
01〜20 断られた
21〜 協力を約束してくれた
800 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 19:27:16.13 ID:UemAYB0lo
ヌッ
801 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/11(火) 19:57:23.40 ID:mWcnGKE40
13 断られた
「コホン。すいません、取り乱しました。確かに特務機関は私に"絶対"見せてくれないでしょうね」
「なら──」
「ですが無理です。正直に言うと私はそのADMとやらの研究さえできればそれでいいんですが。ですが今は戦時中という事もあって国からの監視やら締め付けやらが厳しいんですよ」
「そんな...」
「こんな状態では貴女の要求を満たしてあげる事もできませんし、もしバレてしまえば恐らく私は一生PEM開発に携われなくなります。...ですので協力したいのは山々なんですが、今回の話は無かったことに」
「わかり、ました...」
カズミは電話を切ると深いため息をついた。
(まさかアテが外れるなんて...。こうなったらガーディアンオブエデンに用意してもらうしかないや。ゼウスさん達に居場所を知られちゃうし本当は嫌だったけど、そうも言ってられない!)
カズミはそう喝を入れると、再び電話をかけた。
「もしもし?」
「...お姉ちゃん」
カズミの言葉を聞いてアルトは思わず息を呑んだが、すぐに口を開いた。
「どうした、カズミ?」
なんて事ない、いつもの調子のアルトの返事を受けてカズミはどうして何も聞かないの、と言いそうになったがそれをグッと飲み込んだ。
「...私のせいでお姉ちゃんがブルトニアに追われるかもしれない」
「ブルトニアに?」
「うん。だから安全なところに──」
「それなら心配ない」
「へ?」
「今はガザレムの首都にいる、取材でな。流石のブルトニアもアタシのためだけにここに部隊は送らないさ。それにボディーガードも雇ってるしな」
「そ、そっか...」
それよりも、とアルトが続ける。
「父さんと母さんはいいのか?」
「それはもう考えてあるよ。準備が整ったらすぐに動くつもり」
「...そうか。最近は2人でゆっくり過ごしているらしいから、多分家にいるだろう」
「分かった。それじゃ──」
カズミはふと口をつぐんだ。今までにあった事を全て感情のままにアルトにぶち撒けたくなったのだ。だが彼女はそうはしなかった。
「気をつけてね」
「ああ。...カズミ、よく泣きべそをかいてたのに、成長したな」
「...うん。絶対に守りたい子がいるから」
「そうか...。とにかくアタシのことは心配いらない。それじゃあな」
そう言うとアルトは電話を切った。
「あとはADMだけ...」
802 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/11(火) 20:22:31.55 ID:mWcnGKE40
──中央大陸、特務機関の基地付近──
「おねーちゃーん、まだー?」
「こ、こら、静かに!もうすぐで時間だから騒がないでね」
「はーい」
エヴァを落ち着かせながらも、カズミも少し不安を感じていた。
(ホントにきてくれるんだよね...?)
しかしそんなカズミの心配も杞憂に終わった。
カズミ達がいるのとは反対側の上空にカタラやカニコフが現れた。そしてすぐに銃弾や砲弾が飛び交う戦場へと移り変わった。
「きた!行くよ、エヴァ!」
「はーい」
そうして2人はガーディアンオブエデンが陽動を仕掛けている間に、特務機関への基地へと忍び込んだ。
↓1
01〜35 見つかった
36〜 バレずにADMまで辿り着いた
803 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 20:26:24.36 ID:tmFkk3vVo
それ
804 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 21:05:00.26 ID:zEFvfjPk0
あっぶね
805 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/11(火) 21:05:35.97 ID:mWcnGKE40
36 バレなかった
道中かなり危ない場面はあったものの、2人は何とかADMのある格納庫まで辿り着いた。
「あった...。よし、早く乗ろう!」
「うん!」
幸いなことに今の特務機関には操縦どころか起動すらままならないためか、周りに人はいなかった。
2人は慣れた手つきでADMに搭乗、起動した。すると聞き慣れた声が耳に入った。
「あれ?カズミ、エヴァ!?な、なんでここに!?」
「アダム...」
「久しぶりだね〜」
「う、うん。で、これはどういう状況なんだい!?」
カズミが悲痛な面持ちで口を開く。
「アダム、私たち、特務機関を抜けるよ」
「それって──」
アダムは何かを察したかのように言葉を止めた。
好感度による補正+10
↓1
01〜40 警報を鳴らされた
41〜 見逃してくれた
806 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 21:06:33.62 ID:zEFvfjPk0
あ
807 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/11(火) 21:12:27.11 ID:mWcnGKE40
62 見逃してくれた
「...そっか。なら、僕を停止するんだ」
アダムの思わぬ言葉にカズミは面食らう。
「え?」
「もしこの機体が特務機関の意思に反して起動された場合、僕はその位置情報や日時を常時報告するようにプログラムされている。だから...カズミがエヴァを守りたいなら僕を停止するんだ」
「わ、わかったよ。それじゃあ、いつか、特務機関とのゴタゴタが終わったらまた起動してあげるね」
「うん。さあ、これを押せばいいよ」
カズミはアダムに言われたボタンに手を伸ばす。
そしてアダムはコックピット内のカメラを通して、カズミとエヴァの姿を記録に焼きつけていた。なぜなら、この場合の"停止"とはアダムの削除を意味していたからだ。
本来ならカズミとエヴァだろうと許可のない搭乗があれば上述したものに加え、操縦のコントロールがすぐに停止されるはずだった。だがアダムは自らのプログラムに抗った。2人に情を抱いていたのだ。
(これだからAIに人格を持たせるべきじゃないんだよ)
「じゃあ2人とも、元気でね」
そんなアダムの呟きと同時にカズミはボタンを押し終えた。
「...アダム?」
何とも言えない胸のざわつきを感じたが、それはエヴァによって遮られた。
「はやくいったほうがいいんじゃないのー?」
「だ、だね。こっからはスピード勝負だ、行こう!」
↓1 基地に居たのは?
01〜30 バーネット
31〜60 オルデンリッジ
61〜90 ガルー
91〜 シエラ=レオネ
808 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 21:16:02.54 ID:LVma8aFk0
a
809 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 21:17:22.37 ID:zEFvfjPk0
思ったより辛いルート入ってる気がする!
けど撃墜→特務機関離脱→ミツキに断られるで3回失敗してると考えるとこれも仕方ないか……
810 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/11(火) 21:48:25.59 ID:mWcnGKE40
54 オルデンリッジ
──特務機関の基地、敷地内──
「妙だな...。奴ら、攻め手に欠けているのか?」
オルデンリッジはそう呟いた。
奇妙なことに、ガーディアンオブエデンは奇襲を仕掛けてきたにも関わらず、その攻勢に激しさが見られないのだ。
戦時中のため特務機関も数多くの人員が前線に赴いている。ここに残っているのは後方部隊と支援要員のみ。つまり精鋭ではない。にも関わらず相手の押しが弱いことがオルデンリッジは引っかかった。
「そもそもここをどうやって知った...?」
すると仲間から通信が入った。
「オルデンリッジさん、ADMです!ADMが動いています!」
「何だと!?」
慌てて基地の方を振り返ると、崩れた壁からADMが飛び出してきた。
「無線の呼びかけは!」
「応答しません!どうしますか!?」
(アレを動かせるのはあの2人だけのはず...!一体誰が!)
「ちっ!素性が分からん以上仕方あるまい、撃ち落とせ!ただ損害はなるべく抑えろ!」
「了解です!」
↓1 腕前は?
01〜60 兵卒
61〜90 熟練
91〜 エース
↓2 向かってきた機体数
01〜55 1機
56〜90 2機
91〜 3機
今日はここまで。
811 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 22:01:58.84 ID:zEFvfjPk0
乙
812 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 22:26:41.99 ID:7rAq+RT/0
おつ
813 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 23:07:37.89 ID:tmFkk3vVo
おつ
814 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/16(日) 19:21:16.96 ID:Lfolo81x0
84 熟練
99 ゾロ目ボーナスで繰り下げ 2機
フライングボードで戦線を離脱しようとしていたADMの前に2機のスパイヤーズが立ち塞がった。
「押し通るしかない...よね」
(命は奪わずに...できる?いや、やるしかない!)
↓1
01〜30 被弾
31〜40 拮抗
41〜 撃破
815 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/16(日) 19:40:36.25 ID:noybljN60
a
816 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/16(日) 20:09:49.89 ID:Lfolo81x0
25 被弾
迫り来るADMのブレードに対してスパイヤーズの1機がアックスで応戦している隙に、もう1機が横へと回り込んだ。
「そう来るよね...!」
ADMは迫りくるアックスを受け流し、素早く相手の姿勢を崩すと、横から飛んできた弾をジグザグに動いて避けた。
そのまま距離を取るとライフルを構えて狙いをつける。
(...少しでもズレたらレーザーはコックピットに直撃する。そしたら──)
そんな一瞬の迷いをついてスパイヤーズがロケットを放ってきた。
激しい爆風と共に飛んできた弾頭の破片が装甲に突き刺さる。
「くっ...!」
↓1
01〜10 撃破された
11〜30 被弾
31〜40 拮抗
41〜 撃破
817 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/16(日) 20:10:55.75 ID:QTVrSIXA0
あ
818 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/16(日) 20:36:47.51 ID:Lfolo81x0
75 撃破
「エヴァ、大丈夫?」
「うん」
エヴァの返事を聞きながらカズミはモニターに目を移した。
「燃料、ここで消費はしたくなかったけど...!」
背に腹はかえられないと、カズミは出力を一気に上げた。
「決める!」
何か仕掛けてくると勘づいた相手は咄嗟に距離を取ろうとする。が、間に合わなかった。
「遅い!」
一筋の白い線が走ったかとおもうと、次の瞬間には2機のスパイヤーズはフライングボードを一刀両断され、地面へと落下していった。
「ふぅ...」
カズミは無事に乗り切ったことに安堵しながらも違和感を覚えていた。
(なんだか速さが格段に上がってるような...?いや、今は先を急ごう!)
↓1
01〜20 オルデンリッジが追いかけてきた
21〜 誰も追いつけなかった
819 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/16(日) 20:54:13.35 ID:rMExc0+do
お
820 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/16(日) 21:35:20.71 ID:Lfolo81x0
35 誰も追いつけなかった
「あの動き...いや、そんな筈は──」
オルデンリッジの脳裏にある顔が浮かぶ。
「にっ、逃げられます!」
「ちっ、俺が行く!」
ADMのスピードに追いつける見込みはほぼ無いと分かっていたが、オルデンリッジ、そして特務機関にとってあの機体を奪われるのだけは何としても避けなくてはならない。
そんな考えからADMの後を追おうとしたオルデンリッジだったが、1機のカニコフが立ち塞がった。
「押しつけられたとは言え、任務は任務。ここは通しません!」
そう意気込んだのはライだった。
本来ここに来るのはカスケードのはずだった。しかし命のやり取りのない戦場は己の居場所ではないとだけ言い残し、かわりに丸投げされたライがこの作戦の指揮を取ることになった。
「こんな時に!」
オルデンリッジは悪態を吐きながらカニコフへと向かって行った。
一方、カズミ達は全速力で特務機関の基地からそう遠くない場所にある街へと向かっていた。
「もうつく?」
「ここからそう遠くないし、この速さならあと30分くらいで着くよ」
「はーい」
カズミは改めてレーダーを見て追手がいない事を確認しながら、不安になる気持ちを抑えようとしていた。
(まだ私は捕まってると思われてるはず。だから、お父さんもお母さんも無事だとは思うけど...いつバレるか分からない。急がないと!)
そしてカズミの言った通り、30分程経過した頃には目的の街が見えてきた。
↓1
01〜10 特務機関がいた
10〜 誰もいなかった
821 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/16(日) 21:36:30.66 ID:xOkM3uHFo
はい
822 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/16(日) 22:22:53.21 ID:Lfolo81x0
66 誰もいなかった ゾロ目ボーナスで次のコンマ判定緩和
街は特に兵士や警察の巡回や封鎖があるわけでもなく、いつもと変わらない日常を送っている様子だった。
「良かった、誰もいない」
安全を確認したカズミは街のはずれにある住宅地へと向かい、ある一軒の家の前で止まった。
「着いた...」
久しぶりの実家に思わず感慨深い思いが込み上げる。
すると家の目の前に突然1機のPEMが現れたという事もあって、事態を確かめようとカズミの両親が出てきた。
「お父さん、お母さん...!」
「へー、あれがお姉ちゃんの家族なんだ。そっくりだね〜」
見ない間に少し老けた両親の顔を見て涙が溢れそうになるがそれをグッと堪えると、コックピットを開けて2人に呼びかける。
「早く車に乗って!私が運ぶから!」
コックピットから現れた予期せぬ人物を見て、カズミの両親は涙を流しながらしばらく呆けていた。
その様子に釣られてカズミも一筋の涙を流したが、それを拭うと声を張り上げた。
「早く!」
それを聞いて先に動いたのは母親だった。
「ほら、聞きましたか!行きますよ!」
「あ、ああ...」
返事をしながらも脚が動かない父親の手を引っ張ると、母親は車に無理やり押し込んだ。
それを確認するとカズミもコックピットを閉め、両親が乗った車をADMで抱えるとその場を去った。
↓1 ライとオルデンリッジは?
ゾロ目ボーナス補正+5
01〜05 ライ、死亡
05〜20 ライ、負傷
21〜70 オルデンリッジを圧倒した
71〜 オルデンリッジを圧倒し、サノスも救出した
今日はここまで。
823 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/16(日) 22:32:59.34 ID:noybljN60
乙でした
824 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/16(日) 22:39:25.09 ID:rMExc0+do
おつ
825 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/18(火) 19:26:39.18 ID:wwhSjM3L0
正規ルート外れた感はあるけど今全体としてはどこなんだろう、中盤くらい?
826 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/22(土) 20:12:51.98 ID:Ue2MZXXh0
>>825
がっつり終盤ですね。ちなみに特務機関ルートならガザレムとの戦争をもう少し詳しく描くつもりでした。
34 オルデンリッジを圧倒した
「コイツら、何が目的だ...?」
ライとの戦闘の最中、オルデンリッジは疑問を口に出した。
2人の操縦技能の差はとても大きく、オルデンリッジは戦闘が始まって以来未だにライに一撃を与えることさえできていない。それどころかライにしてみればオルデンリッジを仕留める機会は何度もあった。にも関わらずオルデンリッジは未だに生きている。明らかに殺しを避けようとしているのだ。仮に何らかの目的の為の時間稼ぎだとしても、それは敵機を撃破しない理由にはならない。
そんな疑問に頭を悩ませながらもオルデンリッジは何とかその場を突破しようとする。
そんなオルデンリッジの攻撃を華麗に捌いているライにカズミからの通信が入った。
「ライさん、目的は達しました。もう退いて頂いても大丈夫です」
「わかりました。...我々との約束、忘れないで下さいね」
「分かってます」
「では、また会える事を楽しみにしてますね」
そう言うとライはカズミとの通信を終え、部下たちに指示を出して特務機関の基地から撤退していった。
追撃するだけの残存兵力も無く、悠々と去っていくガーディアンオブエデンの背中を、オルデンリッジはただ見ていることしかできなかった。
「なんと長官に報告すればいいんだ...」
827 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/22(土) 20:15:07.32 ID:Ue2MZXXh0
──中央大陸、どこかの隠れ家──
「──と言う訳で、こんな事になりました」
無事に両親を隠れ家に連れてきたカズミは、これまでのことの経緯を説明していた。
「なるほど...」
父親が深刻そうな表情をしながら、ため息混じりに呟いた。そんな様子を見てカズミは叱責される事を覚悟した。
「...何はともあれ、お前が生きていて良かった」
「え?」
カズミは思わず間抜けな声をあげた。
というのも彼女の記憶にある父親は国家への忠誠心が強い、いかにも軍人といった気質だったからだ。実際、姉のアルトが記者になると言った際には、それなりの一悶着があった。
自分も同じように、国を裏切るとは何事だ、と激怒されるかと思っていたが蓋を開けてみればこの態度で、カズミは驚きを隠せない。
「何だその顔は」
そんな父親の言葉を聞いて、母親がため息をつく。
「これまでの自分の態度を顧みたらどうですか?」
「む...。まあ、色々あったからな。考えも変わる」
「この人、あなたが軍に入るのを許可したこと、ずっと後悔してたんですよ。可愛い娘を手放すべきではなかったなんて言って」
「な、なにを!現に亡くなってなかったんだし、態々それを言わなくてもいいだろう!」
そんな2人の様子に釣られてカズミは思わず笑顔を浮かべた。そんな娘を見て父親と母親も互いに見合いながら微笑む。
「とにかくだ。お前の話し振りからも、決して半端な思いでこの道を選んだのではないことぐらい分かる。子供が自分でした選択なら、どんなものであろうとそれを受け入れるのが親というものだ」
「つまりは、好きにやっていいって事ですよ」
腕を組む父親の横で、人差し指を立てながら母親がそう付け足した。
「ありがとう、お父さん、お母さん!」
「ところで──」
すると不意に母親の視線がカズミの背後へと移った。
「ほえ?」
「あなたがエヴァちゃんね!とっても可愛らしいわ!でも少し髪がボサボサですね。...よし、一緒にお風呂に入りましょうか!それからお手入れをしてあげるから──」
そんな事を言いながら母親は有無を言わさずにエヴァを風呂場へと連れていった。
そんな様子を尻目に見ながら、父親が口を開いた。
「ところで、あいつは無事なのか?」
「お姉ちゃんのこと?それなら、うん。ガザレムの首都にいるらしいよ」
「そうか。なら良いが...」
828 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/22(土) 20:16:34.55 ID:Ue2MZXXh0
──両親救出より、数週間後──
テレビを見ているカズミの目に思わぬ情報が飛び込んできた。
『ここで速報です。つい先程、ブルトニア軍がガザレムの山岳要塞を突破したとの報せが入りました。ガザレムの首都防衛の要衝となっていた山岳要塞が陥落した事から、ブルトニア軍のガザレム首都への侵攻が懸念されます。これを受けてスフィア連盟国は──』
「お姉ちゃん...!」
カズミあわてて携帯を取り出すとアルトに電話をかけた。
「カズミか?」
「お姉ちゃん、無事!?」
「ああ、無事だ。...ニュースのことだろ?」
「うん!きっと首都ももう安全じゃないよ!私が迎えに行くから──」
「アタシもそうして欲しいのは山々なんだか──」
↓1
01〜10 誰かに見張られている
11〜40 ガザレムの機密情報を知ってしまった
41〜 戒厳令で移動ができない
829 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/22(土) 20:17:50.81 ID:XcCKaTyz0
あ
830 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/22(土) 20:33:15.66 ID:Ue2MZXXh0
81 戒厳令で移動できない
「戒厳令で移動が制限されててな、国外に移動できないんだ」
「...つまり、ガザレムに私が直接行かないといけないってことだよね。しかもガザレムとブルトニア、両方の軍を避けながら」
「まあ、そういう事になるな。だから別に来なくてもいいぞ。こっちはこっちで何とかする」
「な、何言ってるの!助けに行くに──」
「まあ、落ち着け。...お前には守りたい人が居るんだろ?ならそっちを優先しろ」
「でも...」
カズミの不安そうな声を聞いて、アルトは軽く笑った。
「心配するな。お前より頭はキレるからな、上手く立ち回るさ」
「...」
↓3まで多数決
1 助けに行く
2 助けに行かない
831 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/22(土) 20:42:37.75 ID:XcCKaTyz0
1
832 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/22(土) 20:44:15.82 ID:+D9DfnQdo
1
833 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/22(土) 21:11:37.71 ID:Ue2MZXXh0
1 助けに行く
「確かに私には絶対に守りたい子がいる」
そう、自分の意思で入った訳じゃなかったけど、一緒に過ごしてきた人たちを裏切ってでも。
「分かってるよ。だから──」
「でもそれはお姉ちゃんを見捨てる理由にはならないよ」
「カズミ...」
もちろんエヴァのことは必ず守る。しかしエヴァの事を守った上で、せめて自分の手の届く範囲にいる人だけでもいいから守りたい。
それがカズミの導き出した信念だった。
「...カズミがそうしたいのなら、もう言うことはない。そうと決まればすぐにでも来てくれ。首都の国立図書館で待ってるから」
「分かった、すぐ行くね!」
カズミは電話を切ると両親、そしてエヴァに話の内容を伝えた。
「べつにいーよー」
カズミの母親の手によって綺麗になった髪を撫でながら、エヴァはいつもの調子で答えた。そして父親と母親が口を開く。
「...行ってこい」
「あら、そんな淡白な言い方をしなくても。あの娘を迎えに行く為にあなたがずっとあのPEMを動かせないか試してたの、知ってますからね?」
「い、言わなくていい!」
3人の言葉を聞いてカズミは頷いた。
「じゃあ、行ってきます!」
カズミは両親に一礼すると、エヴァに手を差し出した。
「それじゃあ行こう、エヴァ!」
「うん!」
834 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/22(土) 21:32:41.62 ID:Ue2MZXXh0
──ガザレム首都──
カズミ達は首都を構成する特別区とその外側の地域との境目の上空を飛んでいた。
「やっぱり、もう戦いが始まってる...」
特別区を見下ろすカズミの目には無数の爆発や対空砲火が映っていた。
中でも一際目を引くのは特別区の中心に建てられた平和の塔と呼ばれるモニュメント兼通信塔だ。世界有数の観光名所として名を馳せていたが、今ではその面影は消え去り、改修によって強固な要塞として役割を果たしている。
「あそこが1番の激戦区みたいだね」
「お姉ちゃんのお姉ちゃんはどこにいるの?」
「お姉ちゃんがいるのは国立図書館だよ。地図で見る限り、特別区の北の端っこにあるっぽい」
それを聞いてエヴァは特別区の北側に目を向けた。
「あんまりさわがしくなさそうだね」
「うん。中心からは離れてる上に、戦略的な価値も余り無さそう。とはいえ、気は抜けないね」
それもそのはずでここに到達するまでにカズミは既に数回、ブルトニアの後続部隊や中継基地に出くわしている。
カズミの裏切りが特務機関にバレているのか、仮にそうだとしてブルトニア軍にどう伝わっているのかは分からない。いずれにせよ追手が来る可能性は高い。
「とにかく急ごう!」
↓1 遭遇したのは?
01〜50 ブルトニア軍
51〜 ガザレム軍
835 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/22(土) 21:34:04.21 ID:PRNe5Yfto
お
836 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/22(土) 21:34:11.80 ID:VAP2D9kV0
あ
837 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/22(土) 22:04:27.59 ID:Ue2MZXXh0
21 ブルトニア軍
雑居ビルの屋上に設置された簡易陣地で2機のスパイヤーズが監視任務を遂行していた。
「異常は?」
「ねえよ。だいだいこんなとこ敵も通らねえだろ」
「まあな...。とは言え、気を抜いてるとコックピットをスナイパーに撃ち抜かれるぞ?」
「ハッ、折角ガザレムの奴らを殺せると思ったのにこんな風にお預け状態なら、そっちの方がマシかもな」
そんな風に暇を持て余していた2人に、未確認の機体が接近している事をレーダーが指し示した。
「お、敵か!?」
「分からない...なんだ、速いぞ?新型か?」
「こんなとこにそんな戦力を投入するか?お、目視出来たぞ」
そう言ってモニターを覗き込んだブルトニア兵の目に見覚えのある姿が入ってきた。
「お、おい、あれ!」
「あ、ああ!」
出発前のブリーフィングで見た、白く凛々しい姿が印象的なPEMだ。
詳細は機密事項として知らされなかったがもしこの機体を見かけることがあったら、現在遂行中の如何なる任務よりも優先して捕らえるようにとの命令が下っていた。
「行くぞ!」
「ああ!こりゃ昇進のチャンスかもな!」
↓1 腕前は?
01〜60 兵卒
61〜90 熟練
91〜 エース
今日はここまで。
838 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/22(土) 22:29:56.15 ID:XcCKaTyz0
乙でした
839 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/22(土) 22:41:23.86 ID:PRNe5Yfto
おつ
840 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/28(金) 19:50:10.85 ID:A6p/oEYU0
15 兵卒
↓1敵の数は?
01〜60 2機
61〜90 3機
91〜 4機
841 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/28(金) 20:09:54.69 ID:/GsSRc52o
はき
842 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/28(金) 20:21:23.94 ID:A6p/oEYU0
69 3機
上空を移動するADM目がけて、地上から弾丸が飛んできた。
「危なっ!」
それをサラリとかわすと、カズミは地上に目をやった。
「あれは...ブルトニアの」
ADMの速度で振り切ってしまうか、それとも念のために行動不能にしておくべきか。
カズミがそう悩んでいる間に、付近を巡回していた1機のスパイヤーズが異変に気づき、ADMの行く手を塞いだ。
「しまった...。なら、やるしかない!」
↓1
01〜15 被弾
16〜 敵撃破
843 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/28(金) 20:24:28.48 ID:hRnXgPFH0
あ
844 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/28(金) 20:55:08.24 ID:A6p/oEYU0
48 敵撃破
「よし!トラバースがヤツの足を止めたぞ!」
「これで3対1だ、おまけに挟み撃ち!機密だか何だか知らねえが貰ったぜ!」
2人のブルトニア兵は鼻息を荒くしながらフライングボードを起動して上空へ移動すると、ADMへと向かっていく。十分近くまで背後に接近したと2人が思ったその時、ADMが動いた。
「なに!?」
「どこに──」
消えたADMの姿を見つけようと2人が辺りに目を向けていると、ADMの正面に位置取っていたスパイヤーズが突如地面へと落下する。それと同時にそのスパイヤーズの背後からADMが姿を現した。
「嘘だろ?」
そう兵士が呟き終えるのと同時にADMが動き出す。
「ま、まだ2対1だ!行くぞ!」
2機がかりでスパイヤーズはADMを攻撃するが、全て受け流されてしまう。そしてすぐに先程のスパイヤーズど同様にフライングボードを壊され、彼らは落下した。
そんな様子を見ながらカズミが呟く。
「私が言うのもなんだけど、こんな大事な戦いの時にあんな体たらくで大丈夫なのかな?」
「お姉ちゃんもつよくなったねー。はじめて会ったときとはおおちがい」
「まあね。というか私というよりは、殆どADMの性能のおかげな気もするけど。...と、とにかく、先を急ごう!」
↓1 道中敵に?
01〜30 遭遇した
31〜 遭遇しなかった
845 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/28(金) 21:15:54.81 ID:/GsSRc52o
あ
846 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/28(金) 21:32:26.28 ID:A6p/oEYU0
81 遭遇しなかった
ひょっとすると先の戦闘で異変に察知されたかとも思ったが、追手は来ず、部隊にも会うことはなかった。
このあたりは主要な戦闘地域である中央部から離れており、また避難した民間人が多いことから、両軍ともに部隊は殆ど展開していないらしい。
実際ここに来るまでに着の身着のままで通りを歩く民間人を何度か目撃した。
「これが戦争か...」
そんな事を呟きながらもカズミは国立図書館へと向かい続けた。
そうして進み続ける事十数分後。
「着いた...ここが国立図書館」
↓1
01〜40 ブルトニアの部隊がいた
41〜 敵影なし
847 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/28(金) 21:38:11.56 ID:hRnXgPFH0
あ
848 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/28(金) 22:12:25.98 ID:A6p/oEYU0
56 敵影なし
「周りにもPEMの姿はなしっ...と」
周囲の安全を確認し、カズミはアルトに連絡を入れる。
「もしもし、お姉ちゃん?国立図書館まで来たよ」
「分かった。外に...何の音だ?」
「音?」
疑問に思いながら耳を澄ますと、地面の方から何かの音が聞こえてくる。
「ゆ、揺れだした?」
地面の揺れと音は次第に大きくなり、やがて大きな衝撃が辺りを襲った。
「じ、地震?」
「いや、これは──」
アルトが言い終えるよりも早く、轟音が鳴り響いたかと思うと国立図書館の一部が崩落した。
「お姉ちゃん!?」
通信機越しに聞こえてくるのはただの雑音だけだ。
「一体何が...」
「何かいるよー」
エヴァが崩落した国立図書館の方を指さした。
カズミが目を凝らしていると、土煙の中からPEMが出てきた。
「な、何アレ!?あ、アダム...って、今は停止してるんだった」
煙の中から現れたのは、まるで紅い鎧を身に纏った騎士のような風貌のPEMだった。その立ち姿は返り血を浴びた様で、見る者を畏怖させる。
そしてさらにその背後からは六角形に似たフォルムに砲身の長いキャノンが特徴的な白いPEMが現れた。
「あれは特務機関の資料で見た!確か...ヘキサ。ガザレムの砲兵部隊が使ってるPEMの筈...って事はあれはガザレムの部隊!?」
どうして、どうやってここに。そんな疑問が尽きないが、それよりも姉の安否がカズミには気掛かりだった。
すると真紅のPEMと目があった。
「攻撃して...くる?」
ADMの姿を認めると、紅いPEMはヒートランスを構えた。
「やっぱり、やるしかないか!」
↓1 腕前は?
01〜70 熟練
71〜90 エース
91〜 エースオブエース
今日はここまで。
849 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/28(金) 22:14:04.88 ID:/GsSRc52o
おつおつ!
850 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/28(金) 22:14:47.49 ID:hRnXgPFH0
乙でした
851 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/29(土) 19:54:09.12 ID:Q022zQAd0
88 ゾロ目ボーナスで繰り下げ 熟練
目の前に立つ白銀の騎士を思わせるPEMを見てガザレム兵は唸った。
「見たことない機体だ...。新型か?ふっ、だがこのシュヴァリエルージュに勝てるかな?」
彼が口に出した機体、G.W.002 シュヴァリエルージュはガザレムの首脳部がブルトニアとの戦争に備えて製造させた機体である。バウエル・インダストリから流出した技術を採用しており物理、実弾だけでなく、ビーム兵器にも高い耐久性を発揮する。
機体の製造には多額の費用がかかるため精鋭部隊にしか配備されておらず、まさにガザレムにとっての虎の子である。
接近戦は不得意なヘキサが撤退したのを確認すると、シュヴァリエルージュはADMへと突っ込んだ。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 敵
1〜3 近接
4〜6 遠距離
7〜9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度
852 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/29(土) 20:19:50.92 ID:VOED10V8o
1
853 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/29(土) 20:30:03.74 ID:Q022zQAd0
カズミ 3/3 近接
ガザレム兵 3/3 近接
操縦技能の差により+5
↓1
01〜10 カズミ−2
11〜35 カズミ −1
36〜45 拮抗
46〜70 ガザレム兵 −1
71〜 ガザレム兵 −2
854 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/29(土) 20:48:09.32 ID:rKHCLGR9o
あ
855 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/29(土) 21:06:21.66 ID:Q022zQAd0
32+5=37 拮抗
シュヴァリエルージュはヒートランスの穂先をADMに向けながら突進する。
ADMはそれをひらりとかわし、ガラ空きになった敵の背中にブレードを振るった。
が、しかし、シュヴァリエルージュは素早く振り返りながらランスを振り回し、ブレードを払い退けた。続く振り下ろしをサイドステップでやり過ごすと、ADMは一歩下がった。
「止められた...」
見慣れない機体ということもあり、慎重を期すためにいつもより丁寧で遅めな振りかぶりではあったが、それでも十分速度のあるADMの攻撃が防がれた。
つまり、それは先程のブルトニア兵とは違って警戒する必要のある相手だという事を意味している。
「気は抜けない!」
姉のことが頭にチラつくが、そんな自分を戒めるかのようにカズミは声を張り上げた。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 敵 熟練
1〜3 近接
4〜6 遠距離
7〜9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度
856 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/29(土) 21:15:37.50 ID:TB0wufFQ0
近接
857 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/29(土) 21:15:47.43 ID:n3cBZ2/t0
近接
858 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/29(土) 21:19:08.58 ID:Q022zQAd0
カズミ 3/3 近接
ガザレム兵 3/3 遠距離
操縦技能の差により+5
相性不利により−10
↓1
01〜10 カズミ−2
11〜35 カズミ −1
35〜45 拮抗
46〜70 ガザレム兵 −1
71〜 ガザレム兵 −2
859 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/29(土) 21:21:47.56 ID:VOED10V8o
お
860 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/29(土) 21:45:26.27 ID:Q022zQAd0
56+5−10=51 ガザレム兵−1
ADMは再びブレードを構えるとシュヴァリエルージュに正面から向かう。
「随分と自信満々だな!」
ガザレム兵は久々の強敵との戦闘で逸る気持ちを抑えながらヒートランスを構えた。
ADMがブレードを横に薙ぎ払うが、縦に構えられたランスがそれを受け止めた。
「ここからっ!」
受け止められた状態のままADMはブレードで突きをお見舞いしようとする。だがシュヴァリエルージュはそれに反応してランスでブレードの軌道を力づくで逸らした。
その反動でADMが後ろによろめくと、シュヴァリエルージュは隙を狙っていつの間にかに取り出した大きなビームマシンガンを構えた。
「これを喰らいやがれ!」
そうしてビームマシンガンの引鉄が引かれるその寸前、ADMは回し蹴りを相手の腕に直撃させて狙いを逸らすとブレードを振るった。
「何だとっ!?」
シュヴァリエルージュは咄嗟にランスで防御行動を取るが、間に合わずに一撃を貰った。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 敵 熟練
1〜3 近接
4〜6 遠距離
7〜9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度
861 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/29(土) 21:58:40.78 ID:n3cBZ2/t0
滑空
862 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/01/29(土) 22:15:19.06 ID:Q022zQAd0
カズミ 3/3 滑空
ガザレム兵 2/3 滑空
操縦技能の差により+5
↓1
01〜10 カズミ−2
11〜35 カズミ −1
35〜45 拮抗
46〜70 ガザレム兵 −1
71〜 ガザレム兵 −2
今日はここまで。
863 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/29(土) 22:21:02.10 ID:TB0wufFQ0
乙でした
864 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/29(土) 22:54:29.87 ID:VOED10V8o
おつー
865 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/05(土) 18:58:25.09 ID:6C0JGgcL0
10+5=15 カズミ−1
シュヴァリエルージュは距離をとって体勢を整えようとしたのか、フライングボードを起動すると上空へと移動した。ADMもそれに追随するように飛翔する。
「は、速い...」
ガザレムの秘密兵器ということもありシュヴァリエルージュの素早さは、ヘルミラーを除いて、これまでにカズミが遭遇したPEMの中でも突出していた。
「だけど!」
とはいえ流石にADMの速度には劣り、カズミは敵機の背後に張り付いた。
ADMのライフルから放たれたレーザーが紅い騎士を追いたてる。そしてカズミの思惑通りに誘導されたシュヴァリエルージュに背後からレーザーが迫った。
するとシュヴァリエルージュは振り返って、レーザーを正面から受け止めた。
「効いてない!?」
「ふっ...」
カズミの動揺とは裏腹にガザレム軍のパイロットは落ち着いた表情をしていた。
シュヴァリエルージュはバウエル・インダストリから流出した技術者の協力により、エネルギー兵器に対して高い防御性能を誇る。
それに加えてパイロットは精緻な操縦により、正面の最も装甲が厚い部分で攻撃を受ける事で被害を最小限に抑えたのだ。
「反撃の時間だ...!」
そう独りごちたパイロットはビームマシンガンの狙いをADMに定めた。
こちらに向かってくる光を見てカズミはすぐに回避行動を取ろうとしたが、あることに気づいた。
(背後に図書館!避ける訳には...)
被害が図書館に及ぶことを懸念したカズミは回避せず、こちらもレーザーを放つことで相殺を試みた。
しかし、撃ち漏らした1発がADMに直撃してしまった。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ エース
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 敵 熟練
1〜3 近接
4〜6 遠距離
7〜9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度
866 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 18:59:32.97 ID:2w22M0We0
1
867 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/05(土) 19:06:13.28 ID:6C0JGgcL0
カズミ 2/3 近接
ガザレム兵 2/3 滑空
操縦技能の差により+5
相性有利により+10
↓1
01〜10 カズミ−2
11〜35 カズミ −1
35〜45 拮抗
46〜70 ガザレム兵 −1
71〜 ガザレム兵 −2
868 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 19:20:50.72 ID:6LQifWLw0
どうだ
869 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/05(土) 20:11:05.67 ID:6C0JGgcL0
72 ガザレム兵−2
被弾した今が好機だと考えたシュヴァリエルージュはヒートランス片手にADMに突貫してきた。
「まずっ!」
何とかランスの直撃はかわしたものの体当たりを喰らってしまい、ADMは地面へと落下した。
落下の衝撃で視界がチカチカしながらもカズミはすぐにADMを立ち上がらせた。すると正面から接近してくるシュヴァリエルージュが目に入った。そしてそのままブレードとランスの激しい剣戟が始まった。
「はあっ!」
形勢はカズミが有利だが、相手はうまく攻撃をいなし致命傷を避けている。
「ちっ!」
とはいえガザレム兵の舌打ちが示すように、明らかにシュヴァリエルージュは追い詰められつつある。
その時だった。再び図書館の一部が崩落し始めた。
(お姉ちゃん...!)
その思考は一瞬のことだったが、それを相手は見逃さなかった。
「貰ったぜ!」
シュヴァリエルージュはランスで器用にブレードをADMの手から弾いた。そしてランスの穂先がADMの胴体に狙いを定める。
「死ねぇ!」
そうしてランスが突き出された。その筈だったのに、次の瞬間には何故か元の持ち主にランスが突き刺さっていた。
「ど、どういう事だ!?」
パイロットはランスを持っていた筈のシュヴァリエルージュの手に視線を移した。そこには穂先の少し手前で折られた柄だけが残っていた。
「ば、馬鹿な...。あの速度を捉えただと!」
パイロットは悪態を吐きながらも、何故か相手がトドメを刺してこないので急いで機体から脱出すると路地裏へと消えて行った。
「ふぅ...」
それを見届けたカズミは大きく息を吐いた。
870 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/05(土) 20:13:45.14 ID:6C0JGgcL0
すると突然無線が飛び込んできた。
「ケホッ...おーい、カズミ、ここだ!図書館の入り口だ」
「お姉ちゃん!!」
そちらに視線を移すと、埃まみれになってはいるが五体満足のアルトが手を振っていた。カズミはすぐにアルトを回収した。
「せ、狭いな」
後部座席に座ったアルトが呟いた。
「久しぶりー、お姉ちゃんのお姉ちゃん」
「久しぶりだな」
ちょこんと膝の上に座ったエヴァに挨拶をすると、アルトはカズミに声をかける。
「遅れて悪かった。崩落のせいで混乱に陥った避難民たちでごった返してて身動きが取れなかったんだ」
「いや...お姉ちゃんが無事でよかったよ。あれは地震だったの?」
「違うだろうな。途中でチラッと見たが地面に大きな穴が開いていて、何処かに繋がってるみたいだったぞ。そう、地下通路みたいにな」
「そっか...」
(地下通路...ガザレムの作戦?そういえばさっき赤いPEM以外にもヘキサもいた。あれはガザレムの砲兵部隊...そしてこの辺りはブルトニアの警戒も薄い)
そんな風に思考を巡らせていたカズミだったが、それは突如飛来したビームによって中断された。
「スクエア!?」
(何が起きてるのかは分からない。けどお姉ちゃんは回収したし...)
しかしカズミにはアルトの言葉が引っかかっていた。
『避難民たちでごった返してて身動きが取れなかったんだ』
(まだ中には民間人が居る!たぶん...このままだとここは交戦地域になる。そしたら中の人たちは...!でも長居すると危ない...)
「どうした、カズミ?」
「...」
↓3まで多数決
1避難民を助ける
2アルトとエヴァを優先する
871 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 20:15:28.05 ID:2w22M0We0
2
872 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 20:19:10.65 ID:27MMnfRho
1
873 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 20:34:39.72 ID:sQeyjTMIo
1
874 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/05(土) 20:49:10.67 ID:6C0JGgcL0
1 避難民を助ける
「ごめん、2人とも。私、図書館の人たちを助けたい!」
それはカズミが姉に語った信念からくる決意だった。目の前に助けられる人がいるなら助ける。その想いが彼女を突き動かした。
「なるほどな...カズミらしいよ。わかった、助けよう」
「いーよー」
「2人とも...!」
本当に自分は周りに恵まれている、そう感じながら目頭が熱くなった。
「なら、私が彼らを安全なとこまで誘導しよう」
「...わかったよ。その間にできるだけ図書館からガザレムを遠ざけておくね」
「ああ。頼んだぞ」
そう言ってアルトはADMから降りると、図書館へと向かって行った。
「よし!」
そうしてカズミが気合を入れるのと同時にスクエアが接近してきた。
↓1 敵の腕前は?
01〜30 兵卒
31〜90 熟練
91〜 エース
875 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 21:09:31.84 ID:2w22M0We0
あ
876 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/05(土) 21:15:00.00 ID:6C0JGgcL0
↓1 敵の数は?
01〜30 2機
31〜80 3機
81〜 4機
877 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 21:16:47.96 ID:3foYT8qI0
a
878 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 21:16:50.46 ID:sQeyjTMIo
あ
879 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/05(土) 21:31:18.20 ID:6C0JGgcL0
アルトが言っていたであろう地下道から出てきたスクエアが4機、ADMのもとへと向かう。
「一体どうなってんだ、ここにブルトニアのクソ野郎共はいない筈だろ?」
「その筈だが...」
「おい見ろ、先行してた筈のアズブル軍曹の機体だ!」
「あの白いの、油断できないな...」
無線でやりとりをしながら、4人は図書館から離れていくADMの後を追った。
↓1
01〜30 被弾
31〜60 拮抗
61〜 撃破した
880 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 21:39:06.45 ID:2w22M0We0
あ
881 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/05(土) 22:19:54.90 ID:6C0JGgcL0
45 拮抗
「それで...わかった。東の学校なら安全なんだな?分かった、ありがとう」
図書館の他に避難に適した安全な場所があることを同僚から確認するとアルトは電話を切った。
埃まみれの図書館の中を進んで、避難している人たちが集まっているところまで向かった。そこでは子供や老人、その家族が恐怖で震えながら身を潜めていた。
「みなさん、聞いてください!このままだとここは戦場になります!東の学校は安全なので、そこに移りましょう」
アルトの大声を聞いて皆が彼女に視線を移した。
「もう安全な場所なんてどこにもないんだよ!」
初老の男性が顔を赤くしながら怒声を張り上げた。
「そうよ...」
「もう俺たちは終わりなんだ...」
アルトはこうなるであろう事を予期していた。
「はぁ...死にたい人はご自由にどうぞ、アタシはあの子程優しくないんでね。だけど、少しでも生きたいって思う奴はアタシに着いて来い」
だからこそこの言葉は彼女の本心だった。
暫く沈黙が流れた後、1人の少年が立ち上がった。
「ボクは行く!」
「お、おい...」
少年を引き止めようとする男の声を無視して、彼は一歩踏み出した。
「このお姉ちゃんはここにいる間、誰よりも励ましてくれた!...それにボクはまだまだやりたい事がある!もっといろんな事を知って、色んなところに行って、それに、まだ何の夢も叶えてないもん!」
少年はぐっと拳を握りしめる。
「...パパと、ママの分までボクは生きたい!」
そんな少年の心の叫びに突き動かされたのか、他の人々も立ち上がり始めた。
「...なら、アタシについて来い」
そう言ってアルトは避難民たちを外へと連れ出し、学校への誘導を始めた。
そんな中、遠くの上空でビームを避けながら駆ける白い騎士を見てアルトは呟いた。
「そっちは任せたぞ、カズミ」
↓1
01〜30 被弾
31〜60 拮抗
61〜 撃破した
今日はここまで。
882 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 22:27:35.62 ID:27MMnfRho
ヌッ
883 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/05(土) 22:46:49.63 ID:sQeyjTMIo
おうー
884 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/06(日) 22:04:39.30 ID:4RtrxWKy0
62 撃破した
「これだけ離れれば大丈夫かな...」
そう呟くとカズミはADMを反転させ、迫りくるスクエアのうち1機のフライングボードを撃ち落とした。
「くそっ、やられたぞ!」
「直撃はしてなかった、生きてはいる筈だ!」
残る3人のガザレム兵達は狼狽えながらもADMとの距離を詰めていく。そうしてADMを取り囲むと猛烈なビームの射撃が始まった。
「エヴァ、掴まってね!」
エヴァがうなづいたのと同時に、カズミはレバーを一気に倒した。
「なんだ!」
「速すぎて狙いがつけられないぞ!」
「取り敢えず撃て!」
ADMは3機のスクエアを翻弄するように空中を舞う。
ガザレム兵達は視界の端に出たり入ったりする白い影を追うのが精一杯だった。それに加えてあまりにも速い視点の移動のせいで狙いが徐々に雑になっていく。
「居た、そこだ!」
ようやくADMの姿を捉えた1機のスクエアがビームを放つと、ADMは瞬時に姿を消し、その背後にいたスクエアが姿を現した。
「俺を撃ってどうする、このマヌケ!後で覚えてろよ!!」
そんな恨み言を吐きながらスクエアがまた1機落ちていった。
「よし!」
このままの調子で行けば、と考えたカズミだったが、次の動きを予想していた1機のスクエアによって道を塞がれた。
振るわれたビームサーベルをブレードで受け止めると、そのまま近接戦に突入した。
「はっ、流石はトム!そのまま任せたぜ...」
獲物を狙うハンターのように舌なめずりをしながら、ガザレム兵は仲間と戦っているADMに狙いを定める。
息を吐き切るのと同時に放たれたビームは真っ直ぐにADMへと向かって行く。
「それなら!」
ADMはサーベルを振るってきたスクエアの左腕を斬り飛ばすとそれを掴んで、放たれたビームに対しての盾がわりにした。
そのまま正面のスクエアをフライングボードから蹴落とすと、斬り落とした左腕からサーベルを回収、遠方にいた最後のスクエアが乗るフライングボードに投擲した。
「よし...」
安堵するカズミにアルトから連絡が入る。
「カズミ、避難は終えた。迎えにきてくれ」
「すぐ行くね!」
885 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/06(日) 22:05:33.05 ID:072Weh+B0
更新が早い、感謝
886 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/06(日) 22:05:42.74 ID:4RtrxWKy0
カズミはアルトに言われた地点に急行すると彼女を回収、脱出の準備を始めた。
「準備はいい?」
「ああ。いつでも行けるぞ」
「しゅっぱーつ!」
そしてその場から移動しようとしたその時。
「うそ...」
目の前にシュヴァリエルージュの小隊が立ち塞がった。
(1機だけでも手強かったのに!)
加えてレーダーに警告が表示される。
「これ、この識別番号はブルトニアの...!」
その数は少なくとも10数機、おそらくその後ろには予備兵力も控えているだろう。
ガザレム軍もそれに気付いたのか素早く片をつけようと武器を構えた。
「駄目だ...」
「どうした、カズミ?」
アルトの声はカズミの耳には入っていなかった。
「こんな数を相手に、逃げられる訳がない...!私のせいだ!私が...」
「いいや違う。アタシ"達"のせいだ。カズミを止めなかったアタシも悪い。だから...アタシも一緒だ」
「っ...!」
そんな2人のやり取りを見ていたエヴァがふと呟く。
「お姉ちゃんはずっとエヴァを守ってくれた。だから、こんどはエヴァがお姉ちゃんを守るよ」
「え──」
するとエヴァは目を瞑ってハミングを始めた。そのメロディーは戦場には似つかわしくないゆったりとした穏やかなもので、だけど少しの荘厳さが感じられる。
「え、エヴァ?」
「カズミ...見ろ」
アルトに促されてモニターを見ると、さっきまで晴天だった空があっという間に曇天に様変わりしていた。
「いったいどういう──」
カズミの疑問の言葉は、突如鳴り響いた轟音と辺りに走った光に打ち消された。
目の前のシュヴァリエルージュに雷が直撃したのだ。それも一度で終わらず、続けて他の機体にも雷が落ちている。
「ははっ!やったな、カズミ!エヴァは神の子か何かなのか!?」
「わ、わからない...」
2人の会話をよそになおもエヴァはハミングをやめない。
「とにかく今のうちに行こう!」
そうして3人はガザレムからの逃避行を始めた。
その道中で何度もガザレム、ブルトニアの軍に遭遇したが、その度に落雷が敵機を蹴散らした。何本もの閃光が枝分かれしながら降り注ぐその光景は、さながら神の怒りが地上に振るわれているかのようだった。
だが、やがてアルトが一つの異変に気づいた。
「おい、どうしたエヴァ!すごい熱じゃないか!」
そうアルトに問われ、肩を掴まれても、エヴァは歌い続ける。そしてそれに呼応するように雷がADMの行く道を切り開く。
「よく分からんが、早くエヴァを休ませてやらないと!」
「わかってる、飛ばすよ!」
カズミは操縦桿を握る掌が汗ばむのを感じながら、考えを巡らせる。
(前にもカナアンでエヴァの調子が悪くなったことはあった。...でも今回のは明らかに違う。きっとあのハミングだ。私たちを助けるために...!)
カズミは掌が痛くなるほど強く操縦桿を握りしめながら、必死でガザレムから脱出したのだった。
887 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/06(日) 22:07:28.66 ID:4RtrxWKy0
──隠れ家──
「エヴァは?」
部屋の奥から出てきた母親に向かってカズミが尋ねた。
「大丈夫よ。ぐっすり眠ってるし、熱もない」
「そっか...」
何とか隠れ家に辿り着いてから数日後、エヴァの体調は元に戻りつつあった。
膝を抱え込み、俯く娘を見て母親が声をかける。
「何はともあれ、皆無事だった。これ以上にいい事がありますか?」
「...いや」
「ならもっと明るい顔をしなさい。くだらない自己憐憫は慌てたお父さんと同じくらい役に立ちませんからね」
「そんな言い草はないだろう...」
カズミではなく父親が落ち込みながらそう呟いた。
「ところで...戦争の状況はどうなってるんだ?」
父親からの質問にアルトは携帯を見ながら答える。
「同僚から聞いたけどほとんど終わりに近いらしい。首都は制圧、ガザレム軍司令部は第二首都に移動したけど戦線の再構築は絶望的。政府首脳部は各地に亡命、中にはセントラル・ソロニティに潜伏してるのもいるとか」
「なるほど...おおかた傀儡政権が樹立して終戦、反対勢力は悪名高い憲兵団によって一掃と言ったところか」
「ああ、それと。今回の戦いは割と早く終わったけど、本当ならもっと長く続いてたらしいよ」
「どういう事だ?」
「本来ならガザレムの特殊部隊が首都の北部から奇襲を仕掛ける筈だったんだってさ。だけど謎の勢力によってそれが掻き乱されたおかげで首都の制圧がスムーズに進んだんだとさ。おかげで軍民問わず被害が軽く済んだって」
アルトはカズミの方に視線をやる。
「なあ、カズミ。お前たちはアタシだけじゃない、もっと多くの人達の命も救った。無駄じゃなかったのさ」
その言葉を聞いて、ようやくカズミは顔を上げた。
「そう、だね」
笑顔とまではいかないが少し表情が穏やかになった末娘を見て家族の雰囲気が和んだが、それはカズミの携帯の着信音によってかき消された。
「...もしもし?」
「私だ」
「ゼウスさん...」
「何やら派手にやったみたいだが、まあ私には関係ない。それよりも今度はお嬢さんが約束を果たす番だ。禁足地で待っているよ」
それはこの世界の運命を変える、最終局面への誘いだった。
今日の更新はこれだけです。
いよいよ次が最終章です。
888 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/06(日) 22:17:06.97 ID:072Weh+B0
乙でした
889 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/06(日) 22:28:20.78 ID:YesbBxIRo
おつおつ
ほぼほぼトップクラスの実力者になったカズミだが作中最強決定戦はあるのだろうか
890 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/02/08(火) 19:35:10.26 ID:SoPeP1pq0
──ガザレム西部──
カズミ達はゼウスと交わした約束を果たすため、ガザレム西部に位置するテルース教の禁足地へと向かっていた。
「エヴァ、体調は?」
「だいじょうぶだよ。それに、このままいけばすぐ...」
「?」
「なんでもない」
エヴァの態度が気にかかったものの、カズミは飛行に集中することにした。
このあたりは険しい山々が連なっており、風の流れも不安定になっている。気を抜けば岩に覆われた斜面に激突する羽目になる。
暫く進むと、カマエルの小隊が空路を封鎖していた。
「止まれ!識別番号を示すんだ」
カズミは予めゼウスから教えられていた英数字の羅列をカナアンの士官に伝えた。
「...よし。彼について行け」
するとカマエルの1機が編隊から離れ山中へと向かっていったので、カズミも遅れないように後をついていく。
それからも何度かカナアンの哨戒部隊に遭遇しながら、やがて惑星エデンでも最大級のカルデラである、ゲネシス・カルデラに到着した。
そこにはおそらくガーディアンオブエデンのほぼ全勢力とカナアンの大部隊が控えていた。当然その場にはヘルミラーも居た。
そして何よりも目を引いたのは黒き巨人のようなPEM、B-601アトラスだ。通常のPEMのおよそ2倍強の巨体で、重量のある装甲を備えているためただ腕を振るっただけでも脅威になりうるのは間違いない。
「ようやく来たな、お嬢さん」
どうやらそのアトラスに乗っているのはゼウスらしい。
「はい。ところでそんなもの何処で手に入れたんですか?...いや、そんなものが必要なんですか?」
「ハハハ、すぐにコイツの必要性がわかるよ」
ADMがアトラスのそばに降り立つのと同時に、ライから通信が入った。
「カズミさん」
「ライさん、久しぶりですね」
「はい。そうだ、1つ伝えておきたい事が。貴方の──」
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