【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】

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736 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/11/29(月) 22:17:08.59 ID:6UhIlK0g0


織莉子「私の邪魔をして貴女には何が出来るというの? どうせ何も出来ないのなら、安い正義を振りかざすな!」

小巻「『安い正義』?」


 この前からコイツが言ってることは一つだ。世界のため。正義のため。


小巻「それってアンタのことでしょ? 世界のためとか言って正当化してるけど、アンタのやってることは小悪党そのものよ」

織莉子「何とでも言えばいい。悪逆の道に居る事なんて理解ってる。それで世を救えるのなら安いものでしょう?」

小巻「それも例の父親に誇りたいからやってるの?」


 『父親』――その言葉を出した瞬間に、美国は更に怒りの形相を鋭くした。


小巻「この前も言ったけどね、ソイツはもう居ないのよ! 死んだヤツのこと勝手に決めつけて、生きてる人殺していい理由になんてなるか!」

織莉子「お前がお父様のことを口に出すなぁッ!!!」

小巻「っ!」


 ひときわに殺意と威力の籠もった珠が飛んでくる。そこからさらに、レーザーが四方八方に弾けて展開された。

 盾で受けるにもキツい猛攻だ。一歩引き下がらせられ、防御の間に合わなかった手足にレーザーに焼き切られた傷がつく。


 そうでなくともさっきから、相手は魔力を出し惜しみなしに使ってる。


小巻「やっぱずっと、内心じゃ怒ってたんじゃない。本当は人助けなんてしたくないんでしょ?」

小巻「そうやって、最初から怒ってればよかったのよ」

織莉子「何が言いたい!」


 なんとか体勢を直して、力強く斧を振り上げる。


小巻「ムカつくこと散々言われてたんだから、怒るのは当然よ。そこで発散してりゃよかったの!」

小巻「アンタだってあたしと同じで大人なんかじゃなかったってことよ!」

織莉子「一緒にしないで! 誰が貴女なんかと!」

小巻「そうね、じゃあまともな怒り方も知らないで育った厄介な子供ね! それで無関係な人殺すのまで正当化するんだから、本当に厄介よ!」

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