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高木さん「もしもわたしが転校したらどうする?」西片「えっ……?」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/07/23(金) 21:35:40.38 ID:sp1eyNH5O
「西片、待った?」
振り返るとそこには高木さんが佇んでいて。
空から照りつける太陽の光を高木さんが着ている白いワンピースが反射して、眩しくて思わず目を細めてしまう。
「ううん……今来たとこ」
すんなりと受け答え出来るようになるためにはそれなりに場数を踏まなくてはならなくて、つまり夏休みが始まってから高木さんと毎日会っているのだけど、それでも見惚れてしまう自分が恥ずかしくて変な汗をかいた。
「今日も暑いねぇ」
「そうだね」
きっと、高木さんよりもずっと俺は熱があるに違いない。だって、頬が焼けそうだから。赤くなっているであろう顔面を見られないように先に歩き始める。早歩きにならないように気をつけながら、時折後ろを確認しつつ。
「西片、日に焼けたね」
「そうかな」
皮が剥けるほどではないけれど、毎日待ち合わせで先に来ていたから、それなりに日焼けしているかもしれない。すると、いきなり。
「日焼け、痛い?」
「……痛くないよ」
しっとりして柔らかい高木さんの手が腕を掴んできてそのまま離さずに隣を歩いている。
手を繋いだり腕を組んでいるわけでもないのに、触れられているだけで、ドキドキした。
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