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黒のリリス「六号……?」戦闘員六号「これからは俺がリリス様を守りますから」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/07/18(日) 20:50:21.18 ID:jLcWqk3bO
「まったく、無茶をするね君は」
「リリ、ス様……」
ヒーローが逃げ出したあと、僕は六号のお尻から触手を抜いてやり、綺麗に糞を拭いた。
「最高幹部である僕に尻を拭かせるとはね」
六号は応えない。減らず口など叩けない。
僕の触手を制御するのは至難の業なのだ。
ただでさえ足りない脳に過大な負荷がかかったことによって彼は意識を失ってしまった。
「恐らく君は今日のことを忘却するだろう」
脳は常に生存を最優先にして機能している。
だから、都合の悪いことは忘却してしまう。
それでも僕は。僕だけはこの日を忘れない。
「勝ったよ、六号。僕たち『悪』の勝ちだ」
包帯から僅かに覗く、彼の黒髪に触れる。
僕と同じ、真っ黒な黒髪。黒は悪の色だ。
黒が好きだ。何ものにも染まらない漆黒。
好きだよ、六号。私、初めてそう思うよ。
「ち、ちがわいっ! 好きじゃないやいっ!」
落ち着け。何言ってる。僕は私じゃない。
あどけない寝顔でこの僕を誑かすなんて。
六号め。悪い奴だ。さすが悪の戦闘員だ。
次の検体は女の子にしよう。いや待てよ。
もう怪人や改造人間ではなくいっそのこと。
「いちからアンドロイドを創ってみようか」
僕はリリス。黒のリリス。六号の生みの親。
【戦闘員、脱糞します!】
FIN
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