マツコ・デラックス「マツコの知らない世界THE IDOLM@STERスペシャル」

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77 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:39:15.34 ID:70wswz3V0


マツコの知らない世界 マツコの知らない応援アイドルの世界


78 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:40:02.84 ID:70wswz3V0
若林智香「ゴーゴーレッツゴー! レッツゴー、マツコ!」

周防桃子「がんばれ、がんばれ、マツコさん! フレー、フレー、マツコさん!」

真壁瑞希「ふぁいとー……おー」クルクルクルクル

智香・桃子「M! A! T! U! K! O! マツコ!! マツコ!!! YEAAAHHH☆」

瑞希「……いえー」

マツコ「はい。のっけからハイテンションとローテンション、ありがとう。思ってた通りの娘と予想外の娘が来たわね」

智香「そうですかっ?」

マツコ「アナタはいいわ。アナタは。よく知ってる。応援の娘」

智香「本日はよろしくお願いしますっ! 若林智香です」

マツコ「で、ちょっと意外だったのは」

桃子「今日はよろしくね、マツコさん」

マツコ「子役でも有名だった周防桃子ちゃんよね? アナタも応援アイドルなの?」
79 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:40:37.91 ID:70wswz3V0
桃子「最初はね、お仕事のアイドルスポーツフェスティバルでチアガールをやったんだけど、ファンのみんなからの評判も良かったし、お兄……プロデューサーも褒めてくれたから、続けてるんだよね」

智香「すっごく筋がいいんですよ、桃子ちゃんっ☆」

桃子「それは智香さんの教え方が上手だからだよ。きっと」

マツコ「そしてメチャクチャ意外だったのが」

瑞希「こんにちは、真壁瑞希です。瑞希ちゃん、と呼んでください。名前で呼ばれると……いい感じです」

マツコ「実はここ、私と瑞希ちゃんはCMで共演したことがあるんだけど」

瑞希「ご無沙汰しています……いいことあるぞ。ミスタードーナツ」

マツコ「知り合いではあるんだけど、あなたも応援アイドルなの!? 全然知らなかったんだけど」
80 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:41:10.19 ID:70wswz3V0
瑞希「実は私、学校ではバトントワリング部に所属していまして……」

智香「日本では、バトントワリング部とチア部が一緒になってる学校が結構あるんですよっ☆」

マツコ「そうなの!?」

瑞希「競技としてのバトントワリングだけではなく……応援の席で披露することもあります」

智香「何を隠そうアタシたち、アイドルになる前から知り合いなんですよっ☆」

マツコ「それは応援の席で?」

智香「対戦相手の応援に、すごい可愛い娘がいるなっ☆ って」

瑞希「若林さんも、いかにもチアガールという容姿だけでなく、元気いっぱいで目立つ存在でしたから」

智香「お互いアイドルになって再会して、やっぱりってなりましたね。瑞希ちゃん、可愛いからそれはアイドルになるよね、って」

瑞希「それは……若林さんも同じです。応援アイドルになったんだな……と。なっとく」

桃子「それでその縁で、チアのことならいい人がいるって瑞希さんが桃子に智香さんを紹介してくれたんだ」
81 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:42:34.67 ID:70wswz3V0
マツコ「なるほど。ところで応援アイドル、っていうジャンルだけど。普通アイドルって応援される側じゃない? ファンに」

智香「マツコさんっ!」

マツコ「え?」

智香「してもされてもいいのが、応援ですよっ☆」

マツコ「……そうなの?」

桃子「桃子もね、最初は智香さんがそう言ってたことの意味がよくわからなかったんだけど、ライブの時とかでもね」

マツコ「うんうん」

桃子「自分がセンターの時でも、バックでダンスする時でも、ライブが成功した時の達成感は一緒なんだよね」

瑞希「わかります。ともに作り上げている……そういう気持ちが、自然とわきあがります。ふつふつ」

桃子「うん。だから、もりあげたり応援してた人が1番になると、なんだか自分も1番になったみたいなんだ」

智香「桃子ちゃん……」ボロボロ
82 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:43:05.77 ID:70wswz3V0
マツコ「え!? なんで泣いてんの?」

智香「それなんですよっ! まさにそれこそが応援の醍醐味なんです!!」

マツコ「泣くことはないでしょ!?」

瑞希「先ほど……マツコさんがおっしゃっていましたが、確かに私は大きな声を出すことは得意ではありません。ですが、応援は必ずしも大きな声を出すわけではありません」

桃子「大声を出すだけが応援じゃないんだよ、マツコさん」

マツコ「そうなの? 私なんか古い人間だから、こう応援って大声でやるもんだってイメージがあるけど」

智香「必要な時は出しますけど、大声だけが応援じゃないんですよっ☆」

マツコ「たとえば?」

瑞希「振動によって爆発する爆弾の解除をしている、爆発物処理班の人を応援する時……ですとか」

マツコ「うん、それは静かにやった方がいいけど、どんなシチュエーションよ、それ!」

桃子「あとは、静かな競技の応援の時とかかな」

マツコ「静かな競技って……」
83 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:43:37.37 ID:70wswz3V0
智香「弓道とか、そうでしたねっ☆」

マツコ「あー、弓道ね」

智香「シンデレラガールズに水野翠ちゃんっていう弓道をやってる娘がいるんですけど、彼女の応援にアタシが行くって言ったらみんなに止められて」

マツコ「大声出すと思われたんだ」

智香「でもちゃんと、静かに応援をしましたよっ☆ 翠ちゃんにも好評でした」

マツコ「静かな応援って、具体的にはどうやるの?」

瑞希「相手の目を見て……想いを伝えます」

桃子「真剣に見つめられると、気持ちが伝わってくるしね。これは演技も一緒だよ」

マツコ「なるほどね。そこら辺のTPOが大事なんだ、応援」

桃子「だから、応援する色んな競技を勉強したりはよくやってるよ。3人で」

マツコ「勉強? なにを? 盛り上げたり、声援を送ればいいんじゃないの?」

智香「間違った場面で声援をあげて、選手のモチベーションを下げちゃいけませんから」

マツコ「間違った場面?」
84 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:44:28.93 ID:70wswz3V0
瑞希「例えば野球ですが……」

桃子「桃子、昴さんの応援で球場に行ったことあるんだけど、インフィールドフライっていうのがよくわからなくて」

マツコ「あー、あれ私もよくわかんないのよね。急に審判が空を指さして『インフィールドフライ!』って叫んで何事かと」

桃子「周りの人が盛り上がっているから、てっきり昴さんがいいプレーをしたと思ったんだけど、アウトになってて」

智香「そういう本当は残念なプレーをした場面で、応援側が盛り上がってたりするとプレーしてる選手はテンション下がっちゃうんですよ」

マツコ「せっかく喜んでもらってるのに……ってことね。それはそうよね。そうか、だからルールとか勉強するんだ」

瑞希「ちなみに……私たち3人が今までに勉強してきた競技のルールが、こちらになります」

マツコ「え? どれ……って、このスタジオの壁一面に貼ってあるこれ!? こんなに覚えたの、ルール!?」

桃子「まあ桃子は女優だから、こういうの覚えるの得意だけどね」
85 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:45:06.47 ID:70wswz3V0
マツコ「すごい数……というか、聞いたこともない競技がちらほらあるんだけど……なにこのラートっていうのは」

智香「はーい。こちらにご用意いたしましたっ!」

瑞希「マツコさーん……ごろごろ」

マツコ「大きな丸い鉄の輪っかの中に瑞希ちゃんが入って、これ自分で回してるの? 目、回らない!?」

智香「これがラートという競技ですっ☆」

マツコ「これ、なにをどうやって競うの?」

桃子「ラートには直転、斜転、跳躍の3種目があるんだけど、要するにこのまま転がったり、傾いて転がったり、跳ねたりしてその技や美しさを競うんだよ」

瑞希「きれいな○になるよ……見ててね」

桃子「ちょっと瑞希さん、それ桃子の歌だよ!」
86 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:45:39.74 ID:70wswz3V0
マツコ「このフィーエルヤッペン? これはどんな競技?」

智香「棒高跳びってあるじゃないですかっ?」

マツコ「うん。長い棒持って走って、でポール飛び越えるやつね。ブブカとかテレビで見たわ」

瑞希「あの要領で……運河を飛び越えるんです」

マツコ「うん?」

桃子「高さを競うんじゃなくてね、どのくらい遠くまで棒を使って飛び越えられるかを競うんだよ」

マツコ「え、運河って」

智香「オランダ発祥のスポーツですからっ☆」

マツコ「それで運河か。でもこれ日本でやってる人いるの?」

瑞希「大阪に協会があって……大会も、ありました」

マツコ「面白い。壁一面のこれ全部、どんな競技か聞いてみたいけど、全部のルール覚えるってすごいわね。改めて」
87 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:46:20.91 ID:70wswz3V0
桃子「楽しいんだよ。このモトボールとか、バイクを使ってするサッカーなんだけど、参考に見てたビデオでのり子さんやエレナさんがすごい盛り上がって、即席の応援観戦みたいだったんだよね」

智香「あー、それアタシも参加したかったな」

マツコ「ところで、そもそもなんで応援アイドルっていうか、アイドルになろうと思ったの?」

智香「マツコさんも今日、色々なアイドルにお会いになってわかったと思うんですけど、アイドルのなり方って大体3パターンありまして」

マツコ「1番多いのはあれでしょ? あそこのアイツにスカウトされるパターン。アイドルにスカウトしないと死んじゃう病気のアイツに」

モバP「www」
88 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:46:51.76 ID:70wswz3V0
瑞希「そうです。ちなみに私も、あそこのプロデューサーではありませんが……スカウトをされました」

智香「そして次に多いのが、オーディションを受けるパターン」

桃子「桃子もね、自分ではそう思ってなかったんだけど、結果的にそのパターンになったんだよね」

マツコ「自分ではそう思ってなかったって?」

桃子「新しいお仕事のオーディションだと思って行ったら、アイドルのオーディションだったんだよ。その時は自分が本当にアイドルになるとか思ってなくて」

マツコ「でもまあ、オーディションを経てアイドルになったわけだ」

智香「そしてアタシは、3番目のパターンですっ!」

マツコ「スカウトでもオーディションでもないとすると……え? なんだろ」
89 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:47:24.69 ID:70wswz3V0
智香「おしかけですっ☆」

マツコ「え?」

智香「おしかけです、えへへっ☆」

マツコ「おしかけ……って、自分からアイドルにしてくださいって、おしかけてきたの!?」

智香「ある時、球場にアイドルの人が来てて、そうしたら球場全体がひとつになって盛り上がって、それでアタシ感動しちゃって、アタシもアイドルになってこんな応援したい、ってなりましたっ!」

マツコ「で、押しかけたの?」

智香「アポなしでいきなりだったんですけど会ってくださって、熱意を語ってたら、とりあえず……じゃあ、って言われましたっ☆」

マツコ「あのアイツが、押され気味だったの? それはちょっと見たかったわねw でもまあ可愛いし、そのポニーテールも印象的だもの。採用して正解よ」

智香「個人的にはチアの基本はポニテだと思ってるんですよっ☆」

マツコ「そうなの? ポニテじゃなくなるとどうなるの?」

智香「やってみましょうか。これがほどけちゃうと……うう……」

マツコ「ど、どうしたの!?」
90 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:47:55.56 ID:70wswz3V0
智香「ポニテがほどけて力がでない……★」ヘニャヘニャ

マツコ「そんな、へにゃへにゃになっちゃうの!?」

桃子「智香さーん! 新しい顔……ゴムだよ!!」

瑞希「てってれれてーれーれー♪」

智香「元気100倍! チアガールっ☆」

マツコ「そういう余所の局に怒られるようなネタ、やめなさいよw」

智香「あと、応援といえばやっぱりこれ」

マツコ「あ、ボンボンだっけ?」

桃子「違うよ。これはね、ポンポン」

マツコ「あ、ごめんなさい。ポンポンね」

瑞希「ただし、英語ではボンボンです」

マツコ「どっちなのよ!?」
91 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:49:23.94 ID:70wswz3V0
智香「日本では、ポンポンですねっ☆」

桃子「智香さんは常にこのポンポンを持ち歩いているんだよね」

マツコ「常に?」

智香「いつでもどこでも応援できるようにっ☆」

瑞希「若林さんは学校では、応援が大好きポンポンさん、って呼ばれいるとかいないとか」

マツコ「これ、なんでポンポンって言うの?」

桃子「……」

瑞希「……」

智香「……」

マツコ「あれ!?」
92 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:49:56.46 ID:70wswz3V0
桃子「あ! あのね、765プロで一緒にアイドルをやってるエミリーは、ポンポンのこと助太刀の玉房って呼ぶんだよね」

瑞希「そうでした。エミリーさんもチアのお仕事をされてましたね」

智香「玉になった房だから玉房なんですねっ!」

マツコ「いや、だからなんでポンポンって言うの?」

桃子「……」ヒソヒソ

瑞希「……」ヒソヒソ

智香「……」ヒソヒソ

マツコ「なんなのよ!? はっきり言いなさいよ!!」
93 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:50:32.00 ID:70wswz3V0
智香「いちおう……一応ですよ、フランス語が語源という」

マツコ「フランス語? ポンポンが?」

桃子「フランス語でpompon……ポムポンって発音するんだけどね」

マツコ「意味は?」

瑞希「なんと言いますか……花とか実がなってこう……重くなって垂れている様子がありますよね。そこから転じて、糸とかを束ねて房状にしたものをpomponと言います」

マツコ「なるほど。え、ちゃんと名前の由来わかってるのに、なんでさっきは3人とも口ごもってたわけ?」

桃子「……」

瑞希「……」

智香「……」

マツコ「だから、なんなのよ!? その沈黙は!!」
94 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:51:02.64 ID:70wswz3V0
智香「え、と……じゃあどういう経緯でフランス語のpomponがチアの時に使うこのポンポンの語源になったのか、とかですね……」

桃子「ポンポンって、跳ねるチアガールの動きからきてる、っていう説もあったり……」

瑞希「日本のチアガールの源流は、アメリカから伝わったものです。ですが……先ほどもお話ししたように、アメリカではポンポンをボンボンと呼びますが」

智香「フランス語のpomponがアメリカに渡ってボンボンになったとして、ではなぜ日本にそれが伝わったらポンポンというフランス語発音に戻っちゃったのかは……」

マツコ「なるほど、その辺は謎なんだ」

智香「フランス語が語源というのも、有力ではあるけどひとつの説でしかないんですよね」

瑞希「ではポンポンの次は、こちらの私の応援グッズ……バトンです。持ってみてくださいマツコさん」

マツコ「あ、持ってもいいの? あれ、これ左右で主さが違うの? なんか真ん中が重心じゃないのね」

瑞希「はい。左右で先端部分大きさが違いますよね。大きい方をボール、小さい方をティップと呼びます」

マツコ「これをクルクル回すのよね?」
95 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:51:45.41 ID:70wswz3V0
瑞希「はい……やってみましょう……くるくる」クルクル

マツコ「あーすごいすごい。片手で……え、反対にも?」

瑞希「投げて……受け止めながら……回します」クルクル

マツコ「おー。これ、見応えあるわね」

瑞希「私の特技ですので。しかし、慣れればマツコさんでもできますよ」

マツコ「本当に? 私、言っとくけど不器用よ? やってみたいけど」

瑞希「マツコさんには……」

マツコ「え? バトンにタオルを掛けて……なにするの?」

瑞希「じゃじゃーん……こちらをどうぞ」

マツコ「えっ!? ペン!? うわ、すごい!!」

瑞希「実は手品も私の特技……多才だぞ瑞希」

桃子「このペン回しで練習するといいよ、マツコさん。感覚は近いから」

智香「そしてアタシたちと応援アイドル、始めちゃいましょうっ☆」

マツコ「いや、私は応援はしないし、アイドルでもないからね!?」
96 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:52:19.80 ID:70wswz3V0


マツコの知らない世界 今夜はマツコの知らないピンク麺アイドルの世界


97 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:53:01.21 ID:70wswz3V0
マツコ「というかね、ピンク麺っていうだけでもう意味がわからないのに、2人もいるの? このジャンル!?」

橘ありす「今日はマツコさんをこの1皿でわからせます」

高坂海美「うんうん! いいよねピンクの麺!」

マツコ「なんかこう、静と動って感じの2人だけど、どんななの? そのピンク麺っていうのは?」

ありす「私のピンク麺は、いちごパスタです」

マツコ「あ、ちょっと聞いた事ある。デザート寄りよね? ちょっと。で、そっちは?」

海美「女子力やきそばだよ!」

マツコ「……え?」

海美「女子力やきそば!」

マツコ「ちょっと色々いい?」

海美「なになに!?」

マツコ「お目々キラキラさせてるけど、あのね。まず材料は?」
98 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:53:46.47 ID:70wswz3V0
海美「材料はね、普通のやきそばと同じ」

マツコ「それでなんでピンク色になるの?」

海美「それはスパイスの力で」

マツコ「スパイス?」

ありす「スパイスパラダイス〜♪」

マツコ「……まあいいわ。スパイス?」

ありす・海美「スパイスパラダイス〜♪」

マツコ「ハモらないで! 即興で!! それアナタ達の歌じゃないでしょ!?」

海美「スパイスっていうのはね、ジョシタミンαにキャワピタンX、あとツルスベミンR-2なんだよね!」

マツコ「聞いた事ないわよ!? そんなスパイス!!」

海美「奥が深いよね、スパイスの世界!」

マツコ「それあなたが勝手に奥に行ってるだけでしょ!? 未開の奥地的な方面に!!」
99 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:54:25.77 ID:70wswz3V0
ありす「それではまず、私から説明いたします」

マツコ「え? あ、はい」

ありす「いちごパスタの素晴らしさ。その最初の1点は、見た目です」

マツコ「はあ」

ありす「まずはご覧ください。この美しさを」

マツコ「あ、運ばれてきた。うーん、まあ確かに。確かによ、見た目はキレイよね」

ありす「初めて見た、いちご畑での光景。その時の感動を、なんとかお皿の上で表現できないかと熟考した料理です」

マツコ「うん。そのエピソードとこの見た目は理解したわよ。それで味は?」

海美「実はね、私の女子力やきそばと、ありすちゃんのいちごパスタを実際に食べた人から感想のVTRを預かってきてるんだ!」

マツコ「実食者の感想はありがたいわね。じゃあそれ流してもらおうかしら」

海美「まずは、ありすちゃんのいちごパスタ実食者の方からだよ!」
100 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:55:05.40 ID:70wswz3V0

VTR開始

喜多見柚「どーもー。マツコさん初めましてー! 喜多見柚でーす。今日はスタジオには行けないんだけど、このビデオを通じて初対面カナ?」

マツコ「あ、見たことある娘だ。バドミントンやってる娘じゃなかったっけ」

海美「柚ちゃんは私も共演したことがあるんだけど、すっごく元気で、すっごく素直な娘なんだよね!」

マツコ「素直?」

海美「『楽しいことは大切に、ツラいことは上手にうけながして』がモットーなんだって!」

マツコ「素直っていうか、自由な感じの娘なのね。じゃあV続けて」

柚「それで? 今日はどういうお仕事カナ?」

――今日は柚ちゃんが以前、食べたものについてのお話を――

柚「ユズが食べたことあるもの?」

――橘ありすちゃんの、いちごパスタについてお話を――

柚「……」

ドロン

――柚ちゃん? 喜多見柚ちゃん!?――


VTR終了

101 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:55:45.82 ID:70wswz3V0
マツコ「ちょっと待ちなさいよ! どうなったのよ、いちごパスタの話は!!」

海美「今一瞬、消えたように見えたよね! すごい動きだよ柚ちゃん!」

マツコ「いや逃げちゃってたでしょ!? 今!! ツラいことは上手に受け流すのがモットーの娘が!!! あきらかにヤバめの味のパスタなんでしょ、それ」

ありす「実はもう1人、今日はスタジオに直接来ていただいている方がいます」

マツコ「え? 今度は誰?」

ありす「パスタの味の評価をお願いしようと思ってお呼びしました。どうぞ!」

マツコ「誰だろ……?」

RED RICE「どうもマツコさん」

マツコ「えっと……あれ、確か湘南乃風の」

RED RICE「はい、レッドブルこと湘南乃風のRED RICEです」
102 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:56:27.41 ID:70wswz3V0
マツコ「ここ仲いいの? ありすちゃんと湘南乃風は」

ありす「初対面です。はじめまして」

RED RICE「今日はよろしくでゅ〜ありすちゃん」

マツコ「初対面なんだw それで今日はなんでまた、面識のないありすちゃんの為にここへ?」

RED RICE「俺、実はシンデレラガールズのファンでして」

マツコ「ありすちゃんの?」

RED RICE「いえ、五十嵐響子ちゃんのw 家庭的なアイドルがタイプの俺なので」

マツコ「来てないわよ? 今日は五十嵐響子ちゃんは」

RED RICE「それでもありすちゃん経由で、これをキッカケにお友達になれたら……と思いまして。ほら、大親友の彼女のツレって言うじゃないですか」

マツコ「それ言ったの、あなただけどねw」
103 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:57:26.51 ID:70wswz3V0
ありす「RED RICEさんが認めてくれたら、いちごパスタも本物だとわかってもらえると思ったので」

マツコ「え? あなたパスタくわしいの?」

RED RICE「美味しいパスタ作ったアイドル、一目惚れ〜♪」

マツコ「なんで今日呼ばれたか、今のでだいたいわかったwww」

ありす「ではどうぞ、いちごパスタです」

RED RICE「う〜ん。キレイな色合いだ。麺がピンクで、たっぷり乗ったクリームの上に生のいちごが美味しそうだね。いただきます!」ズッ

海美「どう? どう?」

RED RICE「……これ」

マツコ「どうしたの?」

RED RICE「温かいパスタなんですね」

ありす「はい」

RED RICE「暖かいいちごと生クリームが、その……」
104 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:58:24.21 ID:70wswz3V0
マツコ「どう? 一目惚れした? ありすちゃんに?」

RED RICE「あの……」

マツコ「わかった。じゃあ質問変える。RED RICEが今、一番好きなシンデレラガールズは?」

RED RICE「五十嵐響子ちゃんでお願いします……」

マツコ「www ねえこれありすちゃん、RED RICEさんも言ってたけど冷やした方がいいんじやないの?」

ありす「でもですね、このいちごパスタ。これは実はデザートとか単品の一皿ではなくて、橘流イタリアンというコースの前菜なんです」

マツコ「うん、なんて? 橘流……イタリアン?」

ありす「はい。いちごパスタから始まり、いちごピザ、そしてメインに牛肉のいちごソース煮込み……」

マツコ「なんかすごそう……橘流イタリアン」

海美「橘流イタリアンはね、料理の色が全部ピンク色なんだよ!」

マツコ「全部!? あのねありすちゃん、料理ってさ。味だけじゃなくて見た目も大切だと思わない?」
105 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:59:12.80 ID:70wswz3V0
ありす「初めて見た、いちご畑での光景。その時の感動を、なんとかお皿の上で表現できないかと熟考を……」

マツコ「それはさっき聞いたから! だけどね、全部いちご色にしなくてもいいと思うのよ!!」

ありす「ともかくマツコさん。食べてみてください、いちごパスタ」

マツコ「えぇー……大丈夫なの? これ」ヒソヒソ

RED RICE「食いに、食いにくいよ、食いに♪ 食いに、食いにくいよ、食いに♪」

マツコ「歌うなw 普通に言えww 普通にwww」

ありす「さあ、どうぞ」

マツコ「じゃあ、まあ……いただきます」ズルズル

ありす「どうですか?」

マツコ「うん……まずくはない。まずくは。でもやっぱり冷やした方が、食べやすいと思うのよね。デザートとして食べたい感じの味」
106 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 11:59:54.58 ID:70wswz3V0
ありす「冷やした方が食べやすいですか」

マツコ「うん、温かいとなんだか脳がバグるのね。冷たいと美味しそうな予感があるけど、このままだと食べにくい」

RED RICE「食いに、食いにくいよ、食いに♪ 食いに、食いにくいよ、食いに♪」

マツコ「歌うなwww」

ありす「参考意見として今後のいちごパスタの方向性に活かしていきたいと思います」

マツコ「今後……ねえ。じゃあ女子力焼きそばの方を。これもVあるの?」

海美「あるよ! あのね、女子力焼きそば誕生の場に立ち会ってくれた閃光☆HANABI団の、のりさんからです!」
107 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:00:37.92 ID:70wswz3V0

VTR開始

高山紗代子「マツコさんこんにちは、閃光☆HANABI団リーダーの高山紗代子です。本日は、女子力やきそばについてということで、なんていうか……ご愁傷様です」

マツコ「待って! 今、なんて言った!? ご愁傷様!?」

海美「あれ? のりさんじゃなくて、さよちんだ」

紗代子「まず最初にマツコさんにお詫びをしないといけないんですが」

マツコ「いやな予感しかしないんだけど、なんだろ?」

紗代子「閃光☆HANABI団メンバーの、のり子さん……福田のり子なんですが、女子力やきそばについて思い出そうとすると、ピンクのユニコーンが現れるということで。代わりに私からのメッセージとなってしまいました」

マツコ「え? ピンクのユニコーン?」

紗代子「でもマツコさんのガッツならきっと、女子力やきそばにも打ち勝つことができると私、信じていますから!」

マツコ「そんな危険なモノなのこれ!?」
108 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:01:10.34 ID:70wswz3V0
紗代子「最後に、ご参考までにこの女子力やきそばを食べた時の閃光☆HANABI団メンバーの、のり子さんの動画をご覧ください。ではVTRスタート」

マツコ「動画から動画を案内されるって、なんだか変な感じするわね」

ありす「そうですね」

福田のり子「いただきまーす……きゅ〜」バタン

VTR終了

109 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:01:42.15 ID:70wswz3V0
マツコ「いや、今倒れてたでしょ! 食べた瞬間に!! きゅーとか言いながら!!!」

海美「大丈夫だよ、マツコさん!」

マツコ「なにが大丈夫なのよ」

海美「あのね、これはその失敗から改良された、ばーじょんつーだから!」

マツコ「ホントに? ホントに大丈夫なの?」

海美「大丈夫だから!」

マツコ「じゃあちょっと……」ズル

海美「どう? どう!?」

マツコ「うん……こう言っちゃなんだけどさ、普通?」

海美「はい、マツコさんから合格いただきましたー!」

マツコ「合格とは言ってないわよ!?」
110 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:02:13.84 ID:70wswz3V0
ありす「不合格ではないんですよね?」

マツコ「うーん……それは、まあ」

ありす「不合格ではない。つまり……」

海美「やったー! 合格だー!!」

ありす「おめでとうございます」

マツコ「いやちょっと待ちなさいって! なんでもかんでも二者択一ってもんでもないでしょ!?」

ありす「私も収録前に食べましたが、悪くないと思いましたよ?」

マツコ「まあ、悪くはないけど」

ありす「ピンクのユニコーンもそう言っています」

マツコ「ピンクのユニコーンってさっきも言ってた人がいたけど……あ、どうもはじめまして」

海美「んっ!?」
111 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:02:44.12 ID:70wswz3V0
マツコ「こちらがその、ピンクのユニコーンさん?」

ありす「そうです」

海美「あれれー!?」 

マツコ「それでピンクのユニコーンさんは、この女子力やきそば? どう思ってるの? あ、そう?」

ありす「わかります。そうですよね」

海美「ピンクのユニコーンの幻覚が見えてるよ! まだ改良が必要だったかー……美奈子先生ーーー!!!」

佐竹美奈子「はいはーい! 海美ちゃん、基本的な調理は良かったけどまだちょっとスパイスの配分に難点があったみたいだね」

マツコ「え? なに? どういうこと?」

美奈子「ピンクのユニコーンは、女子力やきそばが上手くできなかった場合のものを食べてしまった時の副作用なんですよね」

マツコ「副作用? このピンクのユニコーンが!? こんなにリアルに存在してるのに!?」

ありす「ほら、いななきまで聞こえますけど」
112 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:03:20.03 ID:70wswz3V0
美奈子「心配いりませんよ。この本格中華やきそばを食べることで、副作用は治まりますから」

海美「さすが美奈子先生!」

マツコ「うわ! いい匂い。言っちゃ悪いけど今日イチ美味しそう」

ありす「確かに……この香りをいちごバスタにもいかせれば……」

美奈子「さあさあ、食べて副作用を治めてください」

マツコ「ではさっそく……美味しい! こんな美味しいもの食べて治るなら、かえってラッキーかも」

美奈子「1人あたり3キログラム食べてくださいね」

マツコ「最高ー……え?」

美奈子「1人あたり、3キログラムですよ!」

マツコ「いや今日、ここまでで色々食べたのに更に3キロは無理よー!」
113 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:04:03.00 ID:70wswz3V0


 マツコの知らない世界。
 次週も引き続きTHE IDOLM@STERスペシャル。そしてマツコの知らない世界に、ついにあの283プロが参戦。


114 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:04:35.59 ID:70wswz3V0

『呉服アイドルの世界』

マツコ「呉服アイドル、ってまた随分と狭い世界じゃない? そんなにいるの?」

桃井あずき「いや、それがですね」

白石紬「この3事務所のアイドルだけでも」

杜野凛世「3人も……いるのでございます」

マツコ「こんなにいるの!?」

115 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:05:06.42 ID:70wswz3V0

『鳩アイドルの世界』

櫻木真乃「むんっ!」

マツコ「なんの気合い!?ww」

ロコ「学校でフレンドは鳩ぐらいで……」

マツコ「やめて! そういうの冗談でも心にくるから!」

二階堂千鶴「わたくしは、サブレですから」

マツコ「セレブでしょ!?」

佐藤心「佐藤心と書いて、しゅがー・はぁと、だぞ♥」

マツコ「はぁと? 鳩じゃないの!?」

116 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:05:39.31 ID:70wswz3V0

『外食スイーツアイドルの世界』

樋口円香「いいことあればいいですね、ミスタードーナツ」

マツコ「いや、いいことあるわよ!? ミスドには!!」

マツコ「ちょっと! もうシロノワールのパンがプカプカとシロップに浮いちゃってるんだけど!?」

榊原里美「美味しいから大丈夫ですよ〜」

マツコ「いやその決めセリフの持ち主が、さっきからこっち見てしきりと首を横に振ってるんだけど……」

三村かな子「……」フルフルフル

春日未来「じゃあ私はクリームを生で」

天海春香「はい生一丁〜!」

マツコ「やめなさいよ! 人聞きが悪いから!!」

117 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:06:10.85 ID:70wswz3V0

『肉食系アイドルの世界』

マツコ「あなた肉食系なの?」

乙倉悠貴「野菜が苦手なんですっ!」

桑山千雪「 わぁ!  牛丼! わあ! こっちは豚丼!」

マツコ「なんでもいいんじゃないwww」

財前時子「豚ね」

天空橋朋花「子豚ちゃんですね〜」

マツコ「……私の想像してた肉食系とは、ちょっと違ったわね」

118 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:06:46.53 ID:70wswz3V0

『珍しい動物ブリーダーアイドルの世界』

田中摩美々「ここにカメレオンがいますよー。見えませんかー?」

マツコ「いや、いないでしょ!? いないわよ……ね?」

マツコ「これ……トカゲ?」

古賀小春「ヒョウくんは、イグアナですよ〜」

高山紗代子「名前は、ハリネズミのハリ子です!」

マツコ「まんまだw」

119 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:07:16.96 ID:70wswz3V0

『巨乳アイドルの世界』

マツコ「なんか先週今週、色々とレアというかニッチなジャンルの話が多かったけど、ここにきてアイドルらしいテーマじゃない?」

三浦あずさ「私、泳げないんですけど浮くことだけはできるんですよ」」

マツコ「なるほど救命胴衣常に着てるようなものよね」」

月岡恋鐘「じつはうち、アイドルになってグラビア撮って久々に自分のおへそば見たんよ」

マツコ「え?」

及川雫「わかります〜普段は見えないんですよね〜」

マツコ「そういうものなんだ……」

大沼くるみ「あと、足のお爪を切るのが難しいんでしゅ」

マツコ「足の爪って……あ、こうか! ここで胸がつっかえちゃうのか!!」

マツコ「なんていうか……いや、十分大きいわよ? 平均よりはるかに大きいけど、なんかここ4人と並ぶと……そうでもなくない?」

松本沙理奈「数字という記録じゃなくて、記憶に残るセクシーだから私は」


 おたのしみに!
120 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:08:30.83 ID:70wswz3V0
以上で終わりです。おつき合いいただきまして、ありがとうございました。
そしてTHE IDOLM@STER15周年本当におめでとうございます。
121 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 12:09:32.23 ID:70wswz3V0
https://i.imgur.com/JYZmdtJ.jpg

応援が大好きポンポンさん(17)
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/19(土) 12:21:42.56 ID:nfzLsDF6O
乙!
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 14:40:54.79 ID:J3m1rTADO
>>76で、ひなたなのに、あかり表記になってたっぽいにゃ
124 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 15:19:04.50 ID:70wswz3V0
>>123
ご指摘ありがとうございます!
125 : ◆hhWakiPNok [saga]:2021/06/19(土) 15:21:32.96 ID:70wswz3V0
>>76
※訂正
×あかり「えっと……これを読めばいいのかい? ご注文いただいた方には特製、りんごろうぬいぐるみをセットでお付けするよぉ」
○ひなた「えっと……これを読めばいいのかい? ご注文いただいた方には特製、りんごろうぬいぐるみをセットでお付けするよぉ」

大変失礼いたしました。
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 15:15:06.76 ID:qR4xa7WEo
うんこ!
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