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【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】

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223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 06:10:03.04 ID:1RC0DdPdO
ぬん
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 06:51:41.08 ID:xw99+xCb0
マイナス引かない限り優勝確定か
流石に強いなブラリアン
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 07:22:34.62 ID:oAk0qXi70
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 07:40:10.11 ID:1iq2RBYdo
ブロックされても打ち抜いたな
流石に適正あるから余裕の勝利
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 08:19:20.91 ID:Qpr6EuKAO
包囲されても抜け出すオペラオー的勝利
228 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 20:23:09.71 ID:JAakaxgy0
▼レース展開
序盤(45):がんばり屋(+50)
中盤(04):ブロック(-50)
終盤(08):好走(±0)
着順決定:62
――――――――――――
[50]+[-50]+[0]+[62]=62 達成値


▼着順
[達成値:62]+[脚質適正/差しS(+150)]
+[バ場補正/芝A:100]+[長距離適正A:100]
=412 最終達成値
―――――――――――――

最終達成値300超過の為、ナリタブライアン大勝――!
229 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 20:45:42.23 ID:JAakaxgy0
――嵐の前の静けさ、春の東京競馬場には、まさしく静寂が横たわっていた。


 他のウマ娘たちが粛々と勝利に向かって疾駆する中、後半の列には曇天のような威圧感があった。

 さながらブラックホールのように、客の視線も、あげるべき歓声も、応援の声も――ナリタブライアンに吸い込まれる。

 ターフの蹴る音も。呼吸音も。衣すれの音も。全てがこの場から消え去ったかのような、特濃の存在が今も怜悧に先頭を見据えていた。

 均衡が破られたのは、それからしばらくして、先頭集団が第四コーナーに差し掛かった時だった。


――突如として、東京競馬場に影が差した。


 五月晴れの空に、まるで唐突に暗幕を垂らしたかのような、濃密な"予感"がウマ娘たちを、観客を、あるいはその場にいた全ての法則も覆ってしまった。

 まるで因果が結実したかのような。そんな濃密な予感。

 かくして、死神の行脚が、ターフの悉くを殺しにやってくる。

 突如として大外に躍り出たナリタブライアンは、その驚異的な業脚でぐんぐんと加速していく。

 外に出たことにより、その分だけ距離のロスが発生するが――しかし問題なかった。むしろそれが正しい選択だった、とすべては察知する。

 ひと際強く、ナリタブライアンがターフを蹴りつけた。

 シューズの形にターフが削り取られ、風すら切り裂くような末脚が先頭集団に突き刺さる。

 まさしく蹂躙だった。ナリタブライアンというウマ娘の前には影が出来ない――影を恐れぬ、まさしく"怪物"である所以を示すように、バ身を広げていく。

 1つ、2つ、3つ。まだ足りない。4つ、5つ、6つ――そして7つ。

 最早後続のウマ娘たちは、彼女の影を踏むことすら許されなかった。歴史的な、あるいは史上類を見ないほどの大差をつけて――ナリタブライアンは今、一着の栄誉を掴み取る。


――こうして天皇賞には、影が差さされた。


230 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 21:01:05.79 ID:JAakaxgy0
マヤノ「……」

トレーナー「まさしく絶句、だな」

マヤノ「うん、すごい走りだった……」

トレーナー「マヤノトップガンもそう思うか」

マヤノ「……悔しいけど、今のマヤにあの走りをしろって言われても、ムリかも」

トレーナー「だろうな。あれは何というか――次元が違う」

マヤノ「どーかん」

トレーナー(なんだ、この異様な空気感は――。ナリタブライアンの走りを初めて見た、という人間ばかりではないだろうに……。それほどあの走りに怯えている人が多いという事だろうか……)

トレーナー(……怯えている?)

トレーナー(……そうか、これが怯えか。今はまだ鉢合わせることはない。だが、マヤノトップガンがこのまま走り続けるのであれば――ナリタブライアンとは必ずかちあうことになる)

トレーナー(その時、果たして俺は、マヤノトップガンは――ナリタブライアンに届くことができるのだろうか……)

マヤノ「……トレーナーちゃん」

マヤノ「マヤね、思ったんだ」

トレーナー「ん……」

マヤノ「今までレースはキラキラしてるものだと思ってた。うん、今でもそうかも。でも、キラキラしてるだけじゃないんだーって」

マヤノ「だって、あんなに大きな影があるんだもん。影が大きかったら、きっとキラキラはなくなって、今みたいになる」

マヤノ「……だから」

マヤノ「だから、いまね。マヤ……凄くワクワクしてるの!」

マヤノ「こんな大きな影と戦えるんだ、って。それに、そんなに大きな影が差すなら――」

マヤノ「――マヤが、もーっと大きなキラキラになればいい! そーは思わない、トレーナーちゃん?」

トレーナー「――」

トレーナー「そう、かもな」

トレーナー「はは、なるほどな! もっと大きなキラキラになればいい、か!」

トレーナー「その通りだ、ああ、その通りだな!」

マヤノ「トレーナーちゃん……?」

トレーナー「マヤノトップガン、メイクデビュー……勝ちに行くぞ」

マヤノ「もっちろん! トレーナーちゃんも、マヤのこと見逃したらダメなんだからね! ユー・コピー?」

トレーナー「……アイ・コピー!」

―――

下1 リザルト
※コンマが高ければ高いほど良いスキルを習得する。
※サイレンススズカ1着のため、判定に+50の補正。
※ゾロ目時追加イベント
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 21:02:21.38 ID:o2SBJWKxo
ふんっ
232 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 21:02:50.80 ID:JAakaxgy0
サイレンススズカじゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ナリタブライアンです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

安価だったら下
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 21:09:06.72 ID:1iq2RBYdo
勝ちてぇなぁ
234 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 21:14:01.52 ID:JAakaxgy0
▼スキル[コーナー加速〇]を習得した。

▼スキル[曲線のソムリエ]のヒントLv2を習得した。

▼やる気が上がった。(普通→好調)
235 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 21:21:07.42 ID:JAakaxgy0
メイクデビューまであと、0ターン

――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:77
スタミナ:106
パワー:88
根性:101
賢さ:95
やる気:普通

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)

[スキルヒント]
・曲線のソムリエ Lv2
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の判定)

脚質適正
逃げA/先行A/差しB/追込B

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

――――

下1
やる気ドロップスを使用するか、しないか
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 21:23:08.62 ID:Bny53upBo
つかう
237 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 22:27:38.62 ID:JAakaxgy0
▼マヤノトップガンのやる気が上がった。(好調→絶好調)

―――


――五月某日。

 春が過ぎ、梅雨に差し掛かろうかという時期。

 蒼天は高く透き通り、風は心地よくそよいでいる。

 マヤノトップガンとトレーナーは、いつも通りのテンションで控室に入っていた。


「トレーナーちゃん! このレースに勝ったら、マヤのお願い聞いてくれる?」
「ものによる、とは言っておこうかな」
「えーっ……。でも、ものによるけど、お願いは聞いてくれるってことだよね!」


 よし、と意気込むマヤノトップガン。苦笑を浮かべてマヤノトップガンを見るトレーナー。

 満面の笑みは、どんな暗闇をも照らす光であるかのように輝いており、彼女のそんな様子を見ると、トレーナーは少し安心できるのだ。

 都度二回。トレーナーはこの先の物語を紡ぐ前に消えてしまった。

 繰り返すごとに、物語を先に紡ぐ力がついているような気がしている。だが、それよりも――今までに別れを告げてきた経験が、今もこのメイクデビューに対する強い緊張をトレーナーに与えていた。


「――トレーナーちゃん?」
「……ああ、どうかしたか、マヤノトップガン」
「もう一回、マヤのことマヤノって呼んでくれないかな?」
「え?」


 トレーナーが呆けた表情で返すと、マヤノトップガンは頬を膨らませながらトレーナーに遺憾の意を示す。


「トレーニングの時、マヤノのことを大事にしたいと思ってるから〜って言ってたーっ! トレーナーちゃん、もう一回言ってよ〜!」
「……勝ったらな」
「――。そっか、勝ったらマヤノ呼びね! ユー・コピー?」
「アイ・コピー。そう言ったからには絶対に勝って来いよ?」
「ふふーん! トレーナーちゃんがびっくりするくらいの走りを見せちゃうんだから!」


 席を立つマヤノトップガン。夕陽の色をそのまま宿したかのようなオレンジ色の髪の毛がふわりと波打ち、少しの間をおいて、彼女の表情を隠す。

 窓から太陽の光が差して、マヤノトップガンのキューティクル抜群の髪にエンジェル・リングを作る。


「――見せちゃうから、さ。トレーナーちゃん。そんな悲しい表情、もうさせないからね」


 表情を見せずにパドックへ向かうマヤノトップガン。その言葉に、トレーナーは思わず自身の顔にぺたぺたと触れる。


「……担当ウマ娘に心配されてちゃぁ、トレーナー失格だな」


 乾いた笑いを漏らして、マヤノトップガンが出て行った扉を見る。きらきらと煌めく陽光が部屋に差し込まなくなって、少し白んだ両手を解いた。


「――輝いてこい、マヤノトップガン」

238 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 22:29:07.78 ID:JAakaxgy0
今回から作戦によってスキルが変わってくるので、まずは作戦決定の方からコンマ安価を取ります。
よろしくお願いします。

―――
■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[G]/先行[A]/差し[A]/追込[C]

01〜70:逃げ[A]
71〜80:先行[G]
81〜90:差し[G]
91〜00:追込[C]

――
239 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 22:30:44.48 ID:JAakaxgy0
よく確認して打ち込むべきだと思いました。訂正します。

―――

■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[A]/先行[A]/差し[B]/追込[B]

01〜40:逃げ[A]
41〜80:先行[A]
81〜90:差し[B]
91〜00:追込[B]

――

安価下です
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 22:34:42.81 ID:1iq2RBYdo
こんどこそ先へ…!
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 22:38:23.49 ID:HeX0aSZz0
やっぱり脚質コンマは悪い方に傾くんだよなぁ
マヤでよかった
242 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 22:39:01.75 ID:JAakaxgy0
▼マヤノトップガンの作戦が[差し(B)]になった。

―――

下1
・戦術家 使用回数残り1
安価を取り消し、任意の結果に書き換えることができる。
使用しますか?

※使用回数は「今回ループまでの残存使用回数」です。
※つまり、ここで使用すると今回のループではもう使用することができません。

―――
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 22:41:38.22 ID:Bny53upBo
使わない
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 22:42:01.79 ID:EnhZYJBKo
Bならまだいける
使わない
245 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 22:53:44.02 ID:JAakaxgy0
では、追込のままで参りましょう――。
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 22:56:11.09 ID:1iq2RBYdo
コンマ様たのむ〜
247 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 22:57:26.47 ID:JAakaxgy0
下1 レース序盤のマヤノトップガンの調子

01〜30:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
31〜60:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
61〜90:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
91〜00:集中状態(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下2 レース中盤のマヤノトップガンの調子

01〜20:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21〜40:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
41〜60:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
61〜80:快走(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
81〜00:コーナー加速〇(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下3 レース終盤のマヤノトップガンの調子

01〜20:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
21〜40:末脚(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
41〜60:全身全霊(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
61〜80:シューティングスター Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
81〜99:ひらめき☆ランディング Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
00  :ひらめき☆ランディング Lv3(ゴールのコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下4 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦

●追込[B](補正:パワー、根性)
補正がある能力値+100


▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が1100を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が1000を越した場合 2〜3着
最終達成値が900を越した場合  4〜5着(掲示板)
最終達成値が900を下回った場合 着外

※三回目のメイクデビュー。継続ラインを提示します。
継続ライン:〜5着
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 22:58:46.49 ID:po6rreE0O
きついな
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 22:59:42.15 ID:1iq2RBYdo
ぐぬぬ
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:00:35.30 ID:+Si2s7wZ0
どうだ
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:00:37.39 ID:EnhZYJBKo
目覚まし!まだ目覚ましあるから!
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:01:39.28 ID:Bny53upBo
これメイクデビューってマジ?
ハルウララで有馬の間違いじゃね?
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:07:35.15 ID:+Si2s7wZ0
あれ、よく見たら差しから追込に変わってない?
254 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 23:09:48.86 ID:JAakaxgy0
▼レース展開
序盤(49):掛り(-25)
中盤(15):掛り(-50)
終盤(30):末脚(+50)
着順決定:39
――――――――――――
[-25]+[-50]+[50]+[39]=14 レース中達成値


▼作戦:追込(B)
スピード:77(G)
スタミナ:106(F)
パワー:88(G)+100=188
根性:101(F)+100=201
賢さ:95(G)
――――――――――――
77+106+188+201=572 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:14]+[能力値参照値:572]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]
=886 達成値
―――――――――――――
[達成値:886]
[レース中全てのマイナス補正:75]
[補正後賢さ:95] 
―――――――――――――
[最終達成値:886+75]=961

結果、マヤノトップガン――4着!
255 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 23:11:06.34 ID:JAakaxgy0

>>253
アッ……。ちょっと再計算してきます……!
256 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 23:19:15.53 ID:JAakaxgy0
見直してみたらいろいろおかしかったので、一連の処理が終わったら基準など改めて定めたものを記載します。
とりあえずこんな感じです。お騒がせしてすみません……!

―――

▼レース展開
序盤(49):掛り(-25)
中盤(15):掛り(-50)
終盤(30):末脚(+50)
着順決定:39
――――――――――――
[-25]+[-50]+[50]+[39]=14 レース中達成値


▼作戦:差し(B) (スピード、スタミナ、パワーにそれぞれ+75の補正)
スピード:77(G)+75=152
スタミナ:106(F)+75=181
パワー:88(G)+75=163
根性:101(F)
賢さ:95(G)
――――――――――――
152+181+163+101=597 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:14]+[能力値参照値:597]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]
=911 達成値
―――――――――――――
[達成値:911]
[レース中全てのマイナス補正:75]
[補正後賢さ:95] 
―――――――――――――
[最終達成値:911+75]=986

結果、マヤノトップガン――4着!
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:25:35.26 ID:xw99+xCb0
有馬ウララとまでは言わんけどウオッカやキングの有馬程度には難易度高いな
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:39:57.45 ID:EnhZYJBKo
よしよしよしよし抜けた!!
259 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 23:42:06.31 ID:JAakaxgy0
――トレーナーちゃんがびっくりするくらいの走りを見せちゃうんだから!


 想いは形となり、願いはやがて天に届く。

 マヤノトップガンは意気軒昂になりながら、パドックに入る。

 周辺には様々な脚質、様々な作戦を持ったウマ娘が闊歩していた。そのどれもが警戒するには値しないが――しかし、マヤノトップガンにとっては慎重に事を進めなければならない事情がある。

 敵を知り、己を知れば百戦危うからず――。自身が少し浮ついた状態であることすらも、マヤノトップガンの認識するところだった。それを逃がすことは今の彼女には出来ないが――しかし、それを酌量したうえで作戦を考えることはできるだろう。

 ぐるぐると考えを巡らせ、最終的に"掲示板外"は可能性として低い、と判断する。ブロックや掛りなどのマイナス要素はあるが、それを補うレース運びにしてしまえば解決だ、とも。

 論より証拠。ゲートインするその瞬間にも、マヤノトップガンは思考を巡らせていた。考えをどう形にするか――トレーナーに捧げる勝利について……。

 空路へのテイクオフは間近に迫り――やがて、開かれた。

―――

 やはりと言うべきか、滑り出しはあまりよくなかった。スタミナが持っていかれる感覚がマヤノトップガンを襲う――が、ある程度想定したところだ。

 ブロックされるよりもはるかにマシだ――と考えていると、中盤に差し掛かりブロックが苛烈になる。パワーは不足している、逃れることはできない。

 だが、マヤノトップガン走っている。いくらレースのエキスパートであったとしても、意志を持って動いている以上は必ずほころびがあることを。


――そうだ。あの時、天皇賞の時のナリタブライアンもそうだった。


 あの走りは完璧だったと誰もが言う。だが、マヤノトップガンはしっかりと観察し、そして"理解した"。ナリタブライアンの走りも詰め切れておらず、ほころび――勝利への空路がまだまだ広がっていることに。

 それを"理解"してしまえば、それを活かすだけだ。

 第四コーナーを回って最終直線に至るとき。コーナーという姿勢制御に意識が向く瞬間に、大きなほころびが生まれた。それを穿つように――マヤノトップガンは飛び出す!

 一着にはなれないかもしれない。でも、それでも――トレーナーには出来る限りの勝利を――!

 一心で駆け抜けるターフは、無限にも等しい時間を感じさせる。弾ける汗。弾む息。そして――軽やかな心。


(勝つんだ)


 空へ至る末脚が彼女を運んだのは――掲示板という、勝利へ至る航路だった。

―――
260 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/21(月) 23:45:02.64 ID:JAakaxgy0
■下1〜5 リザルト
※コンマの分だけ数値が上昇します。
※今回四着――達成目標ギリギリなので、補正値はありません。コンマ値がそのまま能力値になります。

―――

スピード:下1
スタミナ:下2
パワー:下3
根性:下4
知識:下5
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:47:53.78 ID:1iq2RBYdo
おめでとう!
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:48:43.36 ID:EnhZYJBKo
やったよ…スペちゃん…ターボ…ススズ先輩…!
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:49:29.32 ID:dt6ETxnzO
たかく
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 00:08:25.73 ID:/7wDP/YE0
まず一つ
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 00:09:22.30 ID:g9iJVfy6o
とはいえまだ未勝利
266 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 00:18:56.61 ID:Qslzj/hk0
■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:77+78=155
スタミナ:106+36=142
パワー:88+32=120
根性:101+73=174
賢さ:95+30=125
やる気:絶好調

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)

[スキルヒント]
・曲線のソムリエ Lv2
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の判定)

脚質適正
逃げA/先行A/差しB/追込B

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

――――
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 00:30:21.70 ID:BSFq8Rmq0
3周……‼ 3周目にしてやっと……‼
レース後と1ターンあたりの能力上昇の上限が高い代わりにターン数が短いしコンマしんで能力上がらないこともあるから、ある意味メイクデビューが一番キツイのかもね
268 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 00:33:40.39 ID:Qslzj/hk0
―――

「……。ループは起きない、か」

 一人ごちって、空を見上げる。

 以前ならばこんな光景を見ることもできなかっただろう。歓声に沸き立つ客席、嬉し涙や悔し涙を流すウマ娘たち。――そして。


「トレーナーちゃーんっ!」
「おわっぷ」


 マヤノトップガンがかなりの勢いで走ってきて、抱き着いてきた。

 俺は受け身を取ることができず、そのまま地面に押し倒されるような形でマヤノトップガンを見上げることになった。

 頭に走る鈍痛を無視して、笑って見せる。


「よく頑張ったな」


 にこりと微笑みかけると、マヤノトップガンも答えるように黄金色の瞳を弓なりに細める。

 にんじん色の髪の毛がこちらに垂れ下がってきて、毛先が鼻に触れる。こそばゆい心地と、少し甘い……柑橘系の香りだろうか? とにかく女の子らしい香りがふわりと鼻に香った。

 彼女と、彼女の髪の毛に視界全てが覆われて、俺は思わず安堵する。

 ループせずに済んだ。それがどれほど大きい事実か、俺以外にわかる奴は居ないだろう。それこそ、俺が今までたどってきた道を知っている人間以外は――。

 だからこそ、感動もひとしおだ。気分も浮ついている。

 ふとそんな感動に浸っていると、マヤノトップガンの表情がこちらを咎めるようなものになっていた。何かしてしまっただろうか――と思った瞬間、考えを察したかのようにマヤノトップガンが俺の手に軽く触れる。

 何となく察した。ツインターボもそうだったが、このくらいの年の子はそういうのが好きなのだろうか。

 ゆっくりと手をマヤノトップガンの頭へもっていき、絹の糸のような髪を撫でる。するりと指が通って、その度に辺りに柔らかく甘いにおいが漂う。くらくらしそうだ。

 マヤノトップガンの緩む表情を見れば、恐らくは正解だったのだろう。再び、わずかに安堵して――ふと、周りがざわつく音が聞こえた。何かを噂しているようだが……。


「うふふ、仲がよろしいんですね」


 婦人らしき声が聞こえて、俺は思わず硬直した。

 ひょっとしなくてもこれ、事案――。


「むー。なんでトレーナーちゃんとマヤの時間を邪魔するの?」
「仲が良いことはとても喜ばしいことなのですが、少しばかり……注目を集めてしまっているようですよ?」


 マヤと俺はそろって首位を見渡す。

 メイクデビュー。ウマ娘たちの晴れ舞台である。すなわち、それを観戦するためにたくさんの人が訪れているという事で――。

 思わず赤面して、俺たちはそそくさとトレーナー室へと引き下がったのだった……!

――
269 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 01:02:10.70 ID:Qslzj/hk0
―――

トレーナー「……いやはや、迷惑をかけました、たずなさん」

たずな「あはは……。まぁ、メイクデビューはウマ娘たちの晴れ舞台ですからね。気分が高揚するのもわかりますよ!」

トレーナー「はは、ははは……」

たずな「さて、メイクデビューを済ませたウマ娘とトレーナーさんにはお知らせしなければならないことがあります。その為に私が此処に居るんですが――」

たずな「マヤノトップガンさんは……?」

トレーナー「……マヤノ、いい加減カーテンにくるまるのはやめたらどうだ」

マヤノ「……」

トレーナー「……あんな具合なんで、聞きたいことがあったらあとでお願いします」

たずな「あはは……。では軽く説明を」

たずな「これからお二方には、適性に合致するレースに出場し、実績を上げていただく必要があります。実績が振るわなかったり、結果を残せなかったりすると、ウマ娘の担当トレーナーを外されることになりますので気をつけてください」

たずな「それで、マヤノトップガンさんの脚質や適性などを考えると――次は、中距離系のレースに出走するといいかもしれません」

たずな「そうですね……」

たずな「難易度は高いですが、ウマ娘の成長が見込めるGTレース【ホープフルステークス】への出走」

たずな「難易度はそこそこですが、安定した成長と実績の積み重ねが見込めるGVレース【京都ジュニアステークス】への出走」

たずな「難易度は低く、ウマ娘の成長はあまり見込めませんが、実績の積み重ねが見込めるプレオープンレース【紫菊賞】への出走」

たずな「ここ辺りがおすすめでしょうか。……どうなされますか?」

トレーナー「うーむ……どうするべきか……」

―――

下1
【ホープフルステークス】  難易度:高 報酬:大
【京都ジュニアステークス】 難易度:中 報酬:中
【紫菊賞】         難易度:低 報酬:小
270 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 01:03:40.18 ID:Qslzj/hk0
(小学生並みの間違いしてますね、たずなさんではなく【たづな】さんでした……すみません……安価だったら下です)
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 01:11:18.52 ID:XwrWbXGbo
京都行っとこ
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 01:13:45.48 ID:XwrWbXGbo
(あっ京都ジュニアステークスです)
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 09:06:43.07 ID:Qacn//f2o
>実績が振るわなかったり、結果を残せなかったりすると、ウマ娘の担当トレーナーを外されることになります
ループの黒幕はTDNさんだった……?
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 10:23:50.62 ID:t2VHCvQv0
>>273
それは原作通りや
ウララくらいでしか起こり得ないけど2年目の確か9月まで1勝もしてないと育成目標達成してても強制的にゲームオーバーになるんやで
275 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 12:30:21.80 ID:znSwU71PO
こんにちは。
担当ウマ娘から外される経緯についてはゲーム準拠です。
ただ指摘があった通り、この安価SSにおけるレースの難易度はそれなりに高いので、1着を取らなければならない、とすると大事故に繋がる可能性がある――ので。取り敢えずは必ずしも1着を取らなければならないという目標を序中盤には設定しないつもりです。(続いていけばどこかには入ります。ゲームにおけるURA前の有馬記念とかあんな感じで)

後今更ながら(本当に今更ながら)注意書きについて補記です。

・当作品はウマ娘プリティーダービーの二次創作であり、本家に無い設定や展開などが有り得ます。悪しからずご了承ください。
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 12:36:42.96 ID:USZIyoDrO
マヤちんとはどこまで一緒に飛べるかなぁ
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 12:49:45.26 ID:t2VHCvQv0
マックイーンやライスの春天1着は設定されないのね
原作でもあそこ鬼門だもんなあ
278 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 14:29:03.13 ID:znSwU71PO
取り敢えず次の目標――京都ジュニア超えたら明確な季節的イベントがふたつあるので、それは超えてからのお楽しみ……ということで……

ゆるりと参りましょう。更新は夕方以降です。
279 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 22:12:26.23 ID:Qslzj/hk0
家に帰ってそのまま泥のように寝てました。今から書いてきます〜
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 22:20:51.63 ID:XwrWbXGbo
ご自愛下さい……
281 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 22:20:52.53 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「……京都ジュニアステークスを目指そうと思います」

たづな「なるほど。京都ジュニアステークスを目指すのであれば――そうですね。実績としては3着以上を取らなければ、担当トレーナーを外されてしまいます」

トレーナー「3着か。不可能なわけではない――けど」

たづな「私は、トレーナーさんと、マヤノトップガンさんのことを信じています」

トレーナー「……わかった。兎にも角にも、実績を積まなければならないわけですしね」

たづな「……はい。それでは、用件は以上です。そろそろ私は失礼しますね」

トレーナー「はい、わざわざありがとうございました」

たづな「いえいえ。それでは――」

―――

トレーナー「さて、たづなさんが退室したわけだが――」

マヤノ「……」

トレーナー「いつまでそうしてるつもりだ、マヤノ……」

マヤノ「うぅ〜……」

トレーナー「これは、少し時間を置く必要がありそうだな……」

トレーナー「もう遅い時間だし、今日はこれで解散にする。――寮まで送っていくぞ」

マヤノ「――今日は一人にさせてーっ!」

トレーナー「あ、ちょ、廊下は走るな――って、もう行ったか……さすがウマ娘だ……」

トレーナー「今日も色々あって疲れたし、俺も自室に戻るか」

―――

下1 トレーナーは夜どうする?
※自由にどうぞ。
※モノによっては何か新しいスキルやスキルヒントを得ることができるかもしれません。
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 22:21:07.89 ID:XwrWbXGbo
ライバルウマ娘の偵察
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 22:22:44.21 ID:XwrWbXGbo
連取りじゃんごめんなさい安価下でお願いします
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 22:27:11.25 ID:g9iJVfy6o
ビデオ研究
285 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 22:44:13.96 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「――ナリタブライアン。あの子の走りは脅威だが、それ故に学べるものもあるだろう。特にあの強力無比な差しの才能……」

トレーナー「いずれ対戦するにあたって、情報の収集は必須だ。それに――マヤノトップガンに異常がみられる今、ナリタブライアンの存在はカンフル剤になりえる――と思う」

トレーナー「というわけで持ち出したるは、ナリタブライアンが出走したレースの記録。トレセン学園の映像室にあった。むろん許可は取っている」

トレーナー「さて……見るとするか」

―――

「――11番、ナリタブライアン。内側で様子を伺っている」


 実況の声が響き、俺の意識はそちらに集中する。

 アングルは一定。まるでウマ娘のことを追跡するように、ナリタブライアンのことを常に映してくれている。一体どのような技術なのか見当もつかない。

 だが、その技術のおかげで俺は十全に研究することができそうだ。

 ナリタブライアンの走りは、特にこれと言って特徴的なものではない。ベーシックで――だからこそ強力な走法だ。

 むろん彼女自身の身体能力もあるのだろうが――恐らくは、コーナーからの差しに強い特徴がある。

 ターフを鋭く蹴り込むような走り。天皇賞春で、見事一着をもぎ取ったその驚異的な業脚。

 ……ここだ。第四コーナーを回って最終直線。ナリタブライアンが大外へ回った瞬間にビデオを止める。

 あの時は詳細に見ることができなかったが、やはりターフの芝が大胆に削られている。飛び散る砂塵や芝を見れば、その鋭い踏み込みが露わになる。

 コーナーから最終直線に向かう直前、彼女は姿勢制御を無視するような強力な踏み込みで前に飛び出している。これが彼女の差しの才能のゆえんだろう。

 そうか。これはそんじゃそこらのウマ娘じゃ真似できないだろう。これは――天性の身体能力と柔軟性を併せ持つナリタブライアンだからこそ出来る、唯一無二の差し。


「幽霊の正体見たり枯れ尾花――って感じだな。でも、これは少し参考にならなさそう……いや待てよ?」


 マヤノトップガンにそのまま活かせるような研究結果ではない。マヤノトップガンの体は大きいとは言えず、身体能力についてもブライアンと比肩するかと言われるとそうではない。

 彼女の持ち味はその鋭い観察眼と、些細な機微をついて事態を解決に導く解決力にこそある。

 だからこそ、マヤノトップガンには適用できない――が、物は考えようである。

 彼女は物事を理解することに長けている。であれば、繊細な姿勢制御に重きを置けば、ナリタブライアンほどとは言えないが、鋭い差しが可能なのではないか。


「これは何かのヒントになりそうだ――!」


―――
▼脚質適正[差しB]のランクアップが可能になった。
※ランクアップへの挑戦は1ターンを消費することで可能になります。
286 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 22:52:58.34 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「メイクデビューから一週間が経過した」

トレーナー「あれから何があったのかはわからないが、マヤノトップガンは持ち直し、普段通りになった……と思う」

トレーナー「……学内で"マヤノトップガンのトレーナーはロリコンである"という噂が立っているらしいが、マヤノトップガンの勝利に比べれば安いものだと思う」

トレーナー「…………思う」

トレーナー「さて。今日は何をしようか」

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/その他(良識の範囲内で自由に)
※京都JSまであと10ターン(当ターンを含む)
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 22:53:16.89 ID:FDRNKOqb0
ってことはスズカさんとかの走りを観れば逃げや先行をSにもできるのか
さすがに適正Sは厳し目のコンマ判定ありそうだけど
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 22:53:49.43 ID:FDRNKOqb0
ごめーん
トレーニングで
289 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 22:58:52.04 ID:Qslzj/hk0
>>287 場合に拠ります、とは申し上げておきますわ(メジロマックEーン)

―――

トレーナー「マヤノ〜」

マヤノ「なぁに、トレーナーちゃん?」

トレーナー「今日もマヤノは元気だなぁ」

マヤノ「やる気全開! トレーニングもフルパワーでこなしちゃうよ!」

トレーナー「じゃあトレーニングに――」

トレ・マヤ「「テイク・オーフ!」」

―――

下1 トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ/その他

下2 トレーニングの効果量(コンマ)
※ゾロ目は追加イベント
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 22:59:47.54 ID:XwrWbXGbo
スピード
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 23:06:27.51 ID:cYAkKv92o
フライアウェーイ
292 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 23:43:55.86 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「じゃあ、これからトレーニングをやっていくんだが……」

マヤノ「今日は何するのー?」

トレーナー「今日はスピードを重点的に上げていくことになる。というわけで、張り込みをやっていくぞー!」

マヤノ「おー!」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:155+51=206(E)
スタミナ:142(F)
パワー:120(F)
根性:174(F)
賢さ:125(F)
やる気:絶好調

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)

[スキルヒント]
・曲線のソムリエ Lv2
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の判定)

脚質適正
逃げA/先行A/差しB/追込B

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

――――
293 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/22(火) 23:46:20.21 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「張り込みってなんだ張り込みって……」

マヤノ「でも楽しかったよ? ほら、マックイーンさんがスイーツ店に吸い込まれたみたいに入ってく姿とか」

トレーナー「……本人には秘密にしてやろうな」

マヤノ「もう話しちゃった!」

トレーナー「……かわEそうに」

マヤノ「でねでね、今度一緒に行くって約束したんだー」

トレーナー「なぜそうなったんだ?!」

トレーナー「まぁいいか……。今日は何をしようか」

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/その他(良識の範囲内で自由に)
※京都JSまであと9ターン(当ターンを含む)
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 23:47:26.71 ID:g9iJVfy6o
スキル習得
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 23:50:42.65 ID:XwrWbXGbo
マックEーンへの風当たりが強い
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 23:51:57.67 ID:t2VHCvQv0
張り込みは流石に草
賢さと根性が上がりそう
297 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/23(水) 01:35:45.55 ID:y3V1ik3n0
トレーナー「ナリタブライアンに勝ちたいか」

マヤノ「……うん」

トレーナー「君が思うより、彼女は強い――。ナリタブライアンという存在は、今や全てのウマ娘に畏怖をもたらすほどの存在だ」

トレーナー「マヤノ。君はいうなれば、沈みゆく夕陽を追い掛けることになる。――地平線に沈む夕日を追い越すのは……不可能な話だ。それでも君はかのじょにいどみたいか」

マヤノ「……あのね、トレーナーちゃん。マヤね、ブライアンさんを見た時ね、すごく寂しいな、って思ったの。公園でお友達と一緒に遊んだあとに、ばいばいってしたあとみたいな。そんな寂しさを感じたんだ」

マヤノ「このままだと完全に沈んじゃう。だから――ブライアンさんが沈んじゃう前に、マヤがブライアンさんを追い越して、ここにいるよ、って言いたいんだ」

トレーナー「……夕陽が沈む速度より速く走れば、夕陽はいつまでも沈まない。そういうことか?」

マヤノ「うん!」

トレーナー「その心意気や、よし! 今日は技術のトレーニングを行う。これは、マヤノがナリタブライアンの影を踏むための第一歩だ。夕陽に食らいつく前に、影を捕まえなきゃいけないからな……!」

マヤノ「ふふーん。マヤのしゅーとくスピードに置いてかれないでね、トレーナーちゃん!」

――――

下1 コンマ
50以上なら習得
50以下の場合ヒントレベル上昇
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 01:41:59.99 ID:EfTgQa8c0
あいこぴー
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 01:55:24.93 ID:sNjsyw8k0
ypaaaaaaaaaaa!!!!!!!
300 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/23(水) 03:01:39.15 ID:y3V1ik3n0
(今晩の更新は)ないです

マックEーンに当たりが強いのは、今日育成開始2ターンで愛嬌〇引けて「すわ、上振れか?!」と思ったらEで育成終了してしまったからです。私のせいですね。
そろそろメジロマックAーン作りたいです。

最近ミスが多くなってきたので、色々確認した上で投稿したい所存……。走り込みを張り込みと誤字するのは少々いただけない……。全部その場で書いてる手作業感すら味わっていただければ。

「300位で終わるかもなー」とか漠然と思ってたら、全然終わってなくて笑ってます。確実に次スレに行く勢いですが、気が向く限りお付き合いいただけると幸いです。

取り留めのない深夜の自分語りでした。皆様良い夜を。

301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 03:43:48.25 ID:sNjsyw8k0
おつですわ
あなたの辞書にエターの文字はありませんわ(塗り潰しつつ)
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 04:03:35.78 ID:bnw1Pyjw0
マックEンって何かと思ったらホープフルS事故2戦1勝さんか…
オグリもやらかすのに何故かマックイーンだけ言われるのは何でやろな……

しかしコンマ99は強いなあ
勢い余ってコーナー回復かマエストロ辺りまで閃きそうな勢い
303 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/23(水) 12:13:25.11 ID:EH5GGwH2O

残念ながら、コンマ判定ではあるんですけど習得コンマなので、特に何か追加で発生はしません……。

―――

――それはオレンジの閃光だった。

 バ場を縫い合わせるような、鋭く複雑なステップが踏まれて――加速する。

 たったそれだけの動作だった。ウマ娘であればよくある光景かもしれない。だが、トレーナーはその光景に見惚れてしまっていた。

 元にしたナリタブライアンの走りとは大きく異なるが、しかし確実に脚運びが上達しているという事実。

 何よりも、風に乗ってかけ出すマヤノトップガンの表情が、とても軽やかで楽しそうに見えたからだ。

 もはや一遍の疑いもない。マヤノトップガンは――彼女だけの技術を身につけたのだ。

 トレーナーは、知らず手をグッと握り、成長を祝ったのだった――。

―――

▼スキル[曲線のソムリエ]を習得した。
304 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/23(水) 12:17:13.70 ID:EH5GGwH2O

トレーナー「あれ以来、マヤノのコーナーリングが異常に上手くなった。さすが飲み込みが早い――というか天才肌だな、と感じた」

トレーナー「マヤノの才能を伸ばしきれるかどうか、それがおそらく凡百のトレーナーである俺の至上命題だろう」

トレーナー「まぁもっとも、俺が居なくてもどうにかなりそうな感じはするが――言わぬが花かね」

トレーナー「悲しくなってきたな。今日は何をしようか……?」

?下1 ?トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/その他(良識の範囲内で自由に) ?※京都JSまであと8ターン(当ターンを含む)
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 12:23:44.62 ID:MtGsa/q8O
>>282
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 13:58:01.90 ID:sNjsyw8k0
大きいレース勝った後とかに、マヤノはもう俺が居なくても大丈夫だな、なんて言うなよ! 絶対言うなよ!
ここのマヤノはハイライト消えるよりもギャン泣きしながら怒りそう
307 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/23(水) 18:24:54.86 ID:dQA8iJhNO

―――

トレーナー「敵を知り己を知れば百戦危うからず――今や誰もが知る孔子の言葉だ」

トレーナー「こと現代においてもその言葉に間違いはない。情報とは武器であり、重要なカードのひとつだ」

トレーナー「隠匿する情報と公開する情報の是非によっては、事前情報ですらレースの結果を左右することになるだろう――」

トレーナー「という訳で敵情視察だ。今日は模擬レースが開かれているらしいからな――」

トレーナー「マヤノ?」

マヤノ「トレーナーちゃん、マヤね、考えたんだけど……」

マヤノ「トレーナーちゃんって案外負けず嫌いなタイプ?」

トレーナー「え? まぁそうだな……」

トレーナー(というか負けたらループしちゃうしな……)

マヤノ「ふーん、なるほどね……。あ、もうそろそろ行かないと模擬レース始まっちゃうよ!」

トレーナー「ああ!」

―――
下 1〜3
模擬レースしてるウマ娘
(出来ればゲーム中で適正とかのデータが出てる子でお願いします――!)
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 18:38:51.18 ID:pqnu7cb7O
サクラバクシンオー
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 18:38:55.62 ID:trZVJxiWo
オグリ
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 18:40:45.82 ID:DwW/YGfk0
シンボリルドルフ
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 18:42:03.03 ID:EP6J3QWlO
マイルレースかな?
312 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/23(水) 19:40:59.46 ID:y3V1ik3n0
ちょっとコンマ処理で熱暴走起こしそうなので、頭空っぽにしたレース判定取ります。よろしくお願いします。
313 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/23(水) 19:41:58.06 ID:y3V1ik3n0
手っ取り早く私のアカウントにいる育成済三人をルムマで走らせます。

下記にステータスを乗せておくので、誰が一番良い順位になるか予想してください。見事当たったら何かあります。

ちなみにマイルチャンピオンシップで走らせます。
それ以外はランダムなので、割と運要素が絡んでくると思います。宜しくお願いします。

―――

・サクラバクシンオー(評価B+:9698)
スピード:1200(SS+)
スタミナ:337(D)
パワー:627(B)
根性:287(E+)
賢さ:304(D)


芝A/マイルA/逃げS

[スキル]
学級委員長+速さ=バクシン lv4 / アングリング×スキーミング
根幹距離◎ / 外枠得意◎ / 弧線のプロフェッサー
末脚 / 先駆け / スプリントギア(短距離)
様子見(短距離) / 逃げ焦り / 短距離直線◎(短距離)
プランX(短距離)

―――

・オグリキャップ(評価B+:9496)
スピード:868(A)
スタミナ:485(C)
パワー:767(B+)
根性:338(D)
賢さ:504(C+)

芝A/マイルA/先行A

[スキル]
勝利の鼓動 Lv3 / 良バ場〇 / 円弧のマエストロ
ハヤテ一文字 / 末脚 / 抜け出し準備
先行コーナー◎ / 直滑降 / 食いしん坊
ウマ好み / 尻尾上がり

―――

・シンボリルドルフ(評価B+:9194)
スピード:676(B)
スタミナ:687(B)
パワー:828(A)
根性:418(C)
賢さ:466(C)

芝A/マイルB/差しA

[スキル]
汝、皇帝の神威を見よ Lv4 / 雨の日〇 / 円弧のマエストロ
全身全霊 / 位置取り押し上げ / 外差し準備
差し直線◎ / 差しコーナー◎ / 尻尾上がり

―――

下1〜3 誰が最も良い結果を残すか。
※票がばらけた場合、ばらけた中で最もコンマが高い安価先のウマ娘が本命◎となります。
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 19:47:40.09 ID:DwW/YGfk0
オグリキャップ
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 19:53:58.52 ID:IQHsaJKGo
オグリんかな
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 19:54:03.06 ID:FyiY343Xo
オグリ
317 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/23(水) 20:20:42.95 ID:y3V1ik3n0
トレーナー「物凄い気迫だ……。誰もかれもが素晴らしい出来上がりだな」

マヤノ「うん、でもこの勝負――多分あの人が勝つよ」

トレーナー「……オグリキャップ。葦毛の怪物、か」

マヤノ「多分あの人が一番、マイルの距離に慣れてる。動きが違うもん」

トレーナー「確かに、彼女が中央に来る前を含めて、目立つ戦績には必ずマイルの文字があるな……。とはいえ、勝負は終るまで解らない。マヤノの予感が正しいものなのか、しかと見届けようじゃないか」

―――

■結果

1着:オグリキャップ
2着:シンボリルドルフ(1バ身差)

18着:サクラバクシンオー

見事的中――!

―――

下1 習得コンマ
1〜90:出たコンマに対応するスキル
91〜00:脚質適正上昇(先行、差し)
※先行はオグリキャップとマヤノトップガンの脚質:先行が同ランクの為上昇しません。
※差しはオグリキャップの[脚質:差し]よりも、マヤノトップガンの[脚質:差し]が低いので上昇します。
※コンマゾロ目は追加コンマ安価
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 20:23:44.80 ID:DwW/YGfk0
おりゃ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 20:24:41.68 ID:MUYeJtpNo
ゾロコピー!
320 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/23(水) 20:37:26.71 ID:y3V1ik3n0


実況「残り200――ここでオグリキャップッ! 前に出たッ! 誰も追いつけない! 葦毛の怪物が白銀の残影を残しながら今――ゴールッ! マイルの怪物、此処に在りぃッ!」

トレーナー「……凄いな、特に残り200からの抜けだしと加速――ありゃまるで弾丸だ」

マヤノ「他の人も凄かったけど、あの人がずびゃっ! ってなった時にはもう遅かったよね」

トレーナー「ずびゃっ……? まぁ、確かに全員が素晴らしい出来だったと思う。でも彼女は――オグリキャップは群を抜いて素晴らしかったな。調子の問題もあるだろうし、次も同じ結果になるとは思えないが……それでも、彼女の王座が揺らぐイメージが出来ない俺もいる」

マヤノ「……うーん。ねぇトレーナーちゃん、マヤも走りたくなっちゃった! 帰ってトレーニングしよ?」

トレーナー「今からか?! 観察した結果をこう、理論立てて――」

マヤノ「今なら何か掴めそうな気がするの! テイク・オーフっ!」

トレーナー「俺の仕事おおおおおぁぁぁぁぁ〜……」


――その後、日が暮れるまでみっちり練習した!

―――

▼スキル[ハヤテ一文字]を習得した。

―――
321 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/23(水) 21:24:36.38 ID:y3V1ik3n0
■閑話:休日の一幕

「――ねぇ、トレーナーちゃん」
「ん、なんだ?」
「トレーナーちゃんは、お休みの日でもお仕事してるの?」
「んー……。まぁ、これはお仕事っていうよりも、資料をまとめてるだけだ」


 トレーナーとはウマ娘のために最善を尽くす職業だ。この資料も担当ウマ娘――マヤノトップガンの育成論についてまとめたもの。つまりはまぁ、広義における仕事ではある。

 とはいえ、ここで正直に答えてしまっては、マヤノに余計な気を使わせてしまうことになるだろう。なぜせっかくの休日を使ってまでトレーナー室に入り浸っているのかはわかりかねるが、俺を訪ねたのであれば最低限の気遣いはしなければ。

 コーヒーの苦みで気分をリセットして、再度資料の編纂に向き直る。マヤノトップガンのこれまでの試合をデータ的に振り返って、何が課題点なのかを洗い出す作業なのだが――。


「ねぇトレーナーちゃん」
「なんだ?」
「今から、マヤが言うことに全部"いいえ"って答えるゲームしよ!」
「……まぁ、それくらいなら」


 マヤノは来客用のソファから立ち上がり、こちらへと向かってくる。そして、執務机の真ん前に立つと、一本指を立てた。


「トレーナーちゃんは、マヤのことがキライ?」
「いいえ」
「じゃあ――トレーナーちゃんは、お仕事が好き?」
「いいえ」
「じゃあトレーナーちゃんは……。猫が好き?」
「いいえ」


 本当は好きだ。だが、そういう趣旨のゲームなので"いいえ"と答えておく。

 一体どういう意図があるのかさっぱりだが、今まで凝り固まっていた思考をほぐすのにはちょうどいいくらい、脱力感があるゲームだ。ただただ与えられる質問にNOと答えるだけでいい。なんてラクなゲームなのだろう。

 その後もマヤノの質問は続いた。やれ好きな食べ物はラーメンではないだの、やれ好きなレース場は短距離だだの、良く解らないし、回答に困るような質問ばかりだ。

 それにしても、回を追っていく毎にマヤノがうきうきとし始めたのだが――何か考えがあるんだろうか。気にするだけ無駄か……。


「トレーナーちゃんは、青が好き?」
「いいえ」
「トレーナーちゃんは、赤い部屋が好き?」
「いいえ」
「トレーナーちゃんのコーヒー、マヤが飲んじゃダメだよね?」
「いいえ」


 ……ん?


「わーい。じゃあ、トレーナーちゃんのお膝に座っちゃダメだよね?」
「いいえ――って、ちょっと待て」
「だーめ! もういいえって言いましたー!」


 そういうなり、ルームウェアに身を包んだマヤノが膝の上に載ってくる。慌てて抑えようとするが――抑えられない!

 人間とウマ娘の――文字通り馬力の力を見せつけられ、なすすべなく彼女は俺の膝上に座ってしまった。

 目の前でにんじん色の髪の毛がゆらゆらと揺れる。ふわふわと漂う甘いにおいは、この前とは異なるトリートメントの匂いだろうか。

 そういえば副会長――エアグルーヴがしっぽケア用のトリートメント云々で悩んでいたと風のうわさで聞いたが……努力が結実したらしい。よかったな。

 ……いや、今はそんな現実逃避をしている場合じゃない。ぱたぱたと揺れるしっぽが太腿を撫でる。前にかがむような体勢になっているところを見れば――恐らくはコーヒーを取ろうとしているのだろう。

―――
下1 さて、トレーナーはどうする?
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 21:26:42.04 ID:1U6iTxNYo
そのぴこぴこしている耳を触らせて貰おう
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