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村人「ま、魔物が襲ってきたぞぉ!」 俺「ふむ、ならば銃で撃ち殺せばいいのでは?」
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282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 07:47:25.84 ID:GR0a4wLgO
これで2作目なんで違うと思います
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 07:48:22.22 ID:GR0a4wLgO
…
………
……………
俺『』ポカーン
役人『よォ、久し振りじゃねェか』
村人C『ガッハッハ! 俺さんがんなマヌケ面晒すなんて珍しい事もあるもんだなぁ!!』
村人B『村長や息子くんだと思ったか? 残念、俺たちだ』ニヤ
俺『………ふむ、どうやって』
村人B『まず前提として言っておくと、この世界は“夢”だ。全ては現在睡眠中の俺さんの深層心理が作り出した世界であって、現実ではない』
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 07:49:11.21 ID:GR0a4wLgO
村人B『故にここで起きる事は現実には一切影響しないし、全ては俺さんの脳内で進行された事となる。それ以上でもそれ以下でもない。……と、言っておこう』
役人『つっても夢っつーのには異世界と繋がる力があるとか言われてっかんな、もしかしたらオレらと会ってんのもある種の現実かもしんねェぜ? あの世と繋がれば会えるっちゃ会えっかんな、ククク』
村人C『ま、解釈の方は俺さんの方に任せるとするけどよ。……なんで俺らが出てきたか、分かるか?』
俺『』......コク
役人『ま、そりゃ分かっか。そうだ、今度はてめぇ自身が“村長”になるかもしんねーからだ』
村人B『お節介かもしれないが……取り敢えず、俺たちの伝えたい事を伝えに来たんだ。それを聞いて感じた事を参考に、村長になるかどうかを考えてくれれば幸いに思う』
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 07:50:56.82 ID:GR0a4wLgO
村人C『ほんじゃ俺から言うぜ。まず俺さん………実はな、俺はあんたが村長になろうがならなかろうが、どっちでも良いと思ってる!』
俺『ふむ、本当はどうでも良いのでは?』フッ
村人C『な訳あるかっての! いやな、いい意味で言ってんだぜ俺は? というのも俺さん、何やろうがそれなりに器用にこなせるじゃねえか』
俺『ふむ、そんな事はないのでは』
村人C『あんの。交易の時だってそう、あいつの側でアドバイスしてた時もそう、村に危機がやってきた時もそう。俺さんはいっつも、正しい事を言ってくれたんだ』
村人C『だから俺たちは楽しく生きられたし、村もあいつのガキんちょの代で町になるまで成長出来た………言っとくけどな? 俺さん自覚してるか分からんけどよ、村から町になるってのはすげー事なんだ。で、それに一役買った人間なんざ、どう考えてもすげー奴な訳だ』
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 07:53:23.47 ID:GR0a4wLgO
村人C『俺さん、これからはしばらく腰落ち着かせようと思ってんだろ? だからこんな農村に来た。けど農民たちを先導して、リーダーシップを示しちまった。だから村の奴らが言う様に村長になるのも良いと思うぜ、明らかに的確だわな』
村人C『だが、村長にならずとも俺さんには色々な道がある! 実力もあるからな、この村専属の冒険者になるも良し、銃火器を売って商人になるも良し、ガキんちょに教えてたみたいに勉強を教える様な人間になっても良いだろうよ!』
村人C『そう、あんたにゃ無限の可能性があんだ! なんでも出来て、なんでも目指せる! そして誰かの役に必ず立てる!そう、必ずだ! だったら村長っつーひとつの道に縛られずとも良いだろ? どうせ役に立てんだから、自分のやりたい事やったって良いじゃねえか。……ま、要するによ、』
村人C『自由に生きろ、ってこった! 面白おかしく楽しく生きてよ、後悔しない人生を歩んでほしい!! それが、俺の伝えたかった事だ。……あとはもう何も言わねえ、俺さんの意思できっかり決めてくれ』
俺『』
俺『』コクッ
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 07:55:53.54 ID:GR0a4wLgO
村人B『次は俺だ………とその前に、俺さんは運命という物を信じるか?』
俺『ふむ、あまりよく考えた事はないのでは』
村人B『はは、そうか。実はな、俺は理詰めで物事を考えるタイプなんだが……運命だけは、信じているんだ』
村人B『デジャヴとか世界何分前仮説とかそういった話をするつもりはない。オカルティックというよりはもっと現実的で、紐帯の存在する話をしようと思っている。出来るだけシンプルにな』
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 07:56:31.08 ID:GR0a4wLgO
村人B『俺さん、今回の状況……“似ている”と思わないか?』
俺『』...コク
村人B『俺さんもそう思ってくれているか、なら話は更に早くなる。そう、俺たちの暮らしていた場所も”農村“だった。そして当時数ヶ月前に何処からともなく現れた俺さんを頼りにしていたのも、今回の彼らの状況と一致する。挙句は“巨熊”という脅威が“ゴブリン”という脅威と重なっている』
村人B『そう、微妙に似ているんだ。決定的に違うのは、村長の座が空席という事だけ……つまり、あいつが居ない事だけだ』
村人B『もちろん科学的根拠などは一切ない。というか出しようがない。だが俺はこれを、一種の運命と捉えた』
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 07:58:29.68 ID:GR0a4wLgO
村人B『先述した様にこれはオカルト的なそれではない。ただ、俺には偶然にも状況が一致した様に見えた。他の誰でもない、俺さんを従来と同様のスポットを当てた形としてな』
村人B『………いや。運命というよりかは、俺自身が興味を持っているだけなのかもしれない。こうまで似通った状況を経た結果、村長というポストに俺さんが座る。この状況に、どうしようもなく興味を駆り立てられている自分がいる。ワクワクする自分がいるんだよ』
村人B『だから……そうだな、婉曲化させずに言うべきか。俺は、俺さんが村長となった世界を見てみたい。もう共に生きる事は出来ないが、それでも……この世界から、俺さんの村長としての生き様を見届けてみたい。そんな一心が、心の奥底に芽生えているんだ』
村人B『俺も彼ら同様、強制する気はない。だが、できるならば……あいつの居ない時代で、あいつの代わりを務めた俺さんがどうなるか。その先にある未来を、見せてくれると嬉しい。……俺の話は終わりだ、あとは役人の話を聞いてやってくれ』
俺『』...コクリ
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 07:59:23.03 ID:GR0a4wLgO
役人『次ぁオレか。つーか最後だな? んじゃ最後なりにキレーに締め括ってやっとっすっか』
俺『ふむ、お前が綺麗に締め括るなど出来ないのでは?』
役人『いきなり辛辣だなてめぇ……なんか性格悪くなったか? いーけどよ』
役人『ま、本題入るか。オレもそいつみてぇにシンプルだ、まずてめぇは“何“だ?』
俺『ふむ、説明が足りないのでは?』
役人『いんだよこれで。ほら単純に考えて単純に答えろ、思った事を言やァいい』
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:00:30.24 ID:GR0a4wLgO
俺『ふむ、人間、なのでは?』
役人『そ。てめぇは人間なんだよ俺。んでオレの話もそこを突くだけになる』
役人『てめぇはよ、別に聖人君子とかそんなんじゃあねえ。単に出来る事が多いだけでメンタリティはそんじょそこらの一般人となんら変わりゃしねえ訳だ』
役人『人並みにムカつくヤツはぶっ飛ばしてえと思うし、人並みに殺してえヤツは殺してえと思う。時には理不尽に誰かをブチ殺した事もあんじゃねぇか?』
俺「」...コクッ
役人『だろォな。ウン十年過ごしてきたんだ、てめぇのやる事なんざ手に取るように分かる』
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:01:53.81 ID:GR0a4wLgO
役人『てめぇは確かに出来る事は多い。“特別な力“があったりもすんだろ? けどよ、出来る事が幾らあっても人格には大きな差はねえ訳だ。知能指数300超のヤツが必ずしも超人的な人格を持つと思うか?世界を支配した独裁者は?あらゆる魔法を極めたヤツは?地上最強の人間は?』
役に『答えはノーだ。そんな絶対はねえ。いかに一定の分野に優れてて、更にそれが人類の限界を数次元分超えてようが、それが人格を同位階に引き上げる道理はねえ。多少影響は与えるかもしれねぇがな』
役人『おんなじだ。てめぇは言うほど大した目で見られる様なヤツじゃあねえし、手放しでてめぇを崇拝する様なヤツぁ単にてめぇの事を理解してねーだけだ。ま、生きてる年数が違ぇからその辺は仕方ねぇかもしれねぇがな』
俺『』
役人『だがな』
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:04:21.41 ID:GR0a4wLgO
役人『だからっててめぇは、悪そのものな訳じゃねえ。好きなヤツは人並みに助けようとするし、友情や義理にはしっかり従う心もある。余程じゃなきゃ悪人を許す心も持ってるし、深慮が出来ねぇバカって訳でもねぇ』
役人『てめぇはな、良くも悪くも”人間“なんだよ。人間の価値観で全てを行使し、人間として行動しているだけの単なる”人間“、それがてめぇだ。オレは村長になれなるなの話はする気はねぇ、そこの筋肉バカと違ってマジでどうでも良いかんな』
村人C『筋肉バカて』
役人『ただ、覚えとけ。もしくは自覚しろ。てめぇは所詮人間でしかねぇ。オレみてぇな根はクズのゴミとは違う、あいつみてぇな根は善人のフツーのヤツ気取ったのとも違う、言うなれば全値が平均値のザ・人間。それだけ理解して生きろ』
役人『そーすりゃ少なくとも間違える可能性は下がっだろ? 過度に自分が踏み込むべきでない領域に踏み込まなくなるし、マジのクソになりかけた時に踏み止まれる。全てニュートラルを基準にして行動出来んだ』
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:05:11.90 ID:GR0a4wLgO
役人『んで、オレの話はほぼこんだけな。特に含蓄もなし、いい話もなし。ただ、”行き過ぎるな“。そんなもんだ』
役人『ま、何になろうが勝手だ。この世はオープンワールドで、人生には無尽の可能性と選択肢がある。そン中から無難で、けどプラスになる選択肢を選んで生き延びていく。そうやって目の前に進んできゃいんだよ』
俺『……ふむ、お前にしてはやけに親身になって考えているのでは?』ニヤ
役人『は、それ言うならてめぇもキメェニヤつき顔浮かべてんだろが』
パァァ...
俺『』ピクッ
村人B『………時間か』
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:05:41.41 ID:GR0a4wLgO
俺『ふむ、そろそろ目覚めるという事なのでは?』
村人C『だろうな。……短時間とはいえ、久し振りに話せて楽しかったぜ俺さん!』
役人『ちなみになんであの2人がいねェのか、分かるか?』
俺『』フルフル
役人『「自分たちが会うべきはもっと後だろうから」、だとよ』
村人C『はは、いつ聞いてもかっこつけてんな』
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:06:43.62 ID:GR0a4wLgO
村人B『とはいえ、翻って言えばいつかあの2人とも同じ形で会う事になるだろう……おっと、夢という形でな』
村人C『…今度こそマジでお別れって事だな』
役人『暫くはこっち来んじゃねえぞ? あんな事言ったあいつらがカワイソ過ぎるぜ』
俺『』コク
パァァァァッ...
村人B『……では』
村人C『おう』
役人『ああ』
四人『『またな!』』
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:07:16.69 ID:GR0a4wLgO
ガバッ!!
俺「」
俺「」チラ
シーン......
俺「」
グッッ
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:08:01.67 ID:GR0a4wLgO
〜1週間後〜
農民A「ほんじゃあ新たな村長の誕生を祝ってぇ〜〜〜!!」
農民B「けんぺぇ〜〜〜〜〜い!!!!」
農民C&D『かんぱ〜〜〜〜〜い!!!!』カチーン!
俺「」カチン
ワイノワイノ
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:08:31.39 ID:GR0a4wLgO
俺「」ペコリ
隣村農民「へぇ〜、このにいちゃんが村長を!?」
隣々村村長「わっかいのぉ〜〜……大丈夫なんか?」ボソッ
老爺「ふぉっふぉっふぉ、まあ見とりんしゃい。この人ぁ本物じゃて」
隣々村村長「そうかぁ? あんさんが言うんなら間違いはないと思うがのぉ……」
隣村村長「まあ、お手並み拝見と行こうではありませんか」フッ
……………
………
…
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:09:20.01 ID:GR0a4wLgO
〜1年後〜
隣村村長「……では、とどのつまり?」
俺「ふむ、こちらの納税をそちらが一部負担する代わりに芋・青菜類を提供するという形が最善なのでは?」
隣村村長「…そうですね。結局その形が一番いいかもしれません」
俺「ふむ、ではこの様な形で終了という事で良いのでは?」
隣村村長「分かりました。納税の件と、都市部方面行き道路の整備はこちらが請け負っておきます」
俺「」コクッ
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:11:38.00 ID:GR0a4wLgO
〜隣村〜
隣々村村長「んじゃあ茸類はそういう事で…と、そういやぁ例の新村長、上手くやっとるらしいのぉ?」
隣村村長「そうですね……いえ、本当に驚きましたよ。初めこそ拙かった部分も散見されたが、今や普通に『村長』になっている」
隣々村村長「じゃのぉ。評判が悪いという噂もきかんし、ありゃ正しく本物かもしれんなぁ」
隣村村長「ですね。それにあの村も以前までは特徴のない村でしたが、この頃は建築から整地作業、並びに治水作業に精力的になっています。出生率も上がったとの事です」
隣々村村長「うむ。明確に成長しとるな、あの村は」
隣村村長「これからは本格的にあの村に注目した方がいいかもしれませんね……」
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:12:17.35 ID:GR0a4wLgO
〜村内〜
トンテンカン
農民A「おーーーい! そっち頼むっぺぇ!!」
農民B「どれ運べばいいっぺかぁーーー!!」
農民A「そっちの四角い木材を頼むべーーーーー!!」
ザックザック...
農民C「ふう……こんなもんだっぺか?」
農民D「うーん、もうちぃっとやるべきじゃないっぺか?」
農民C「そうかぁ? んじゃもうひとがんばりするっぺな!」
俺「」ジーッ
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:12:51.97 ID:GR0a4wLgO
スタスタ
農民A「んん? おお、俺さん! もう仕事は終わったっぺか?」
農民B「お疲れ様だべ!」
俺「ふむ、俺も手伝うべきでは?」
農民A「とんでもないべ! 俺さんも書類仕事で疲れてるべ? 無理にやる必要はないべ!!」
俺「」フルフル
ガシッ
農民B「お、俺さん……良いっぺか??」
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:13:28.50 ID:GR0a4wLgO
俺「ふむ、書類仕事だけでは体も鈍るのでは?」
農民B「俺さん……やっぱり俺さんが村長になって良かったべぇ!!」ブワッ
農民A「そんじゃ一緒に運ぶべ! そんで今日はおらの嫁が羊肉で野菜シチューを作るべよ!! 俺さんもご相伴に預かってくれだべ!!」
俺「」コクコク
農民B「……俺さんの方が目上なんだからご相伴に預かってくれは日本語的に違うっぺよ?」ボソッ
農民A「へっ? に、日本語ってなんだべ?」
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:14:14.46 ID:GR0a4wLgO
…
………
……………
農民A「これで全員分の新築が完成したべ〜!!」
農民D「俺さんのお陰だっぺなぁ!!」
俺「」フルフル
農民B「そう謙遜する事もないべ!俺さんはほんと良く頑張ったべよ!!」
タッタッタッ
農民C「俺さ〜ん、お客様が来てるっぺよ〜〜!!」
俺「」コテン?
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:15:40.45 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「どうも」
俺「ふむ、世紀の犯罪者がそう易々と出歩いてはいけないのでは?」
元帝国中将「こんな老人を見て特級指名手配犯と思う輩などいませんよ。……さて、お互い7人目を殺して以来ですね」
俺「」コク
元帝国中将「ご存知の通り、自分は残りの魔王の子が居ない事を確認したので犯罪者になった訳ですが……まあ、最近はちんちんも衰えてきましてねえ」
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:16:46.33 ID:GR0a4wLgO
俺「」ハァ
元帝国中将「いやふざけた話ではないのですよ。幼女や少女を犯す為に磨き続けた剣の腕ですが、些か磨き過ぎたようですね……もう、比肩する相手も居ない」
元帝国中将「ちんちんは萎びれ純粋に実力面での相手も居ないとなれば、あとは隠居しか道はないでしょう。………という事でこちら村長になられた事のご祝儀です、多分7000万Gくらい入ってますかね? それと引き換えにとでも思って、ここで住まわせてくれませんか?」ドンッ
俺「ふむ、別に金は要らないがここでは窮屈なのでは?」
元帝国中将「窮屈くらいがちょうど良いんですよ、世俗離れにはね。それと金の方はどうか受け取って下さい、これは自分の最低限の礼儀みたいなものですから」
俺「」...ジャララッ
元帝国中将「それで良いんです。ではこれから何十年かお世話になりますね、村長殿」ニヤ
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:18:28.07 ID:GR0a4wLgO
〜3年後〜
農民D「みんなぁ〜〜〜〜! つ、ついに産まれてくれたっぺよぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!!!」ビエーン!!
赤ん坊「ぅ〜………」
農民B「おお、やったべな!!」
俺「ふむ、おめでたいのでは?」パチパチ
農民A「嫁さん頑張ったなあ!! ほれ、粥だべ!! しっかりそしゃく?して食べるべ!!」
嫁さん「あらま、ありがとうごぜえますだぁ」ニコリ
農民C「あっはっは、これでみーんな子供出来たって事になるべな〜!!」
農民A「うんにゃ、それは違うべ!! 俺さんが……俺さんが出来とらんべ!!」
俺「」ピクッ
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:20:18.56 ID:GR0a4wLgO
農民B「あぁ、そういやそうだべなぁ」
農民D「俺さん、結婚はしないだべか? 俺さんとなら村の女手でも諸手をあげてくれると思うべよ!!」
農民C「結婚は良いべよ〜!! 毎朝嫁のうんまい飯も食えるし、愛する子どもも出来る!! 毎日が輝いて見えるべ!!」
農民A「時期は好きにすれば良いと思うだべが、いつか必ず結婚くらいはしとくべきだと思うべよ! これは人生経験うんぬんというよか、俺さんの遺伝子がこの世に遺らねぇと勿体ねえだべ! 俺さんみたいな偉大な人の種こそが後世に残っていかなきゃならないんだべ!!」
農民B「まあ前向きに考えてくれると嬉しいべな! 俺さんが結婚すれば、そんだけで村民みんな安心するはずだべよ!」
俺「」...コク
……………
………
…
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:23:10.56 ID:GR0a4wLgO
俺「」スタスタ
シュバッ!
俺「!」ッキキィンッ!!
元帝国中将「おお、流石に衰えませんか。不意の一撃を防がれたのはショックですが」
俺「ふむ、何か用なのでは?」
元帝国中将「いえ別に。ただ見掛けたのでやってみただけです」
俺「」...ヤレヤレ
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:25:20.54 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「……ほう、結婚の事を話していたと?」
俺「」コク
元帝国中将「まあ、その辺については助言できる事はないですねえ。自分は犯した女の数こそ多いですが、結婚する前に捨てたか殺したかのどちらかですので」
俺「」ジトッ
元帝国中将「といっても、深く考え過ぎなくても良いんじゃないですか? 時期が来たら『あっこいつ犯したいな』とか思う女性が現れる筈ですよ。自然とね」
俺「」
元帝国中将「さて、私は行きますが。俺さ……いえ村長殿、既に知っておりますか?」
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:26:08.27 ID:GR0a4wLgO
俺「」コテン?
元帝国中将「そうですか。最近景気回復後の安定が続いたからか、戦争の機運が高まっているそうですよ。既存国家は当然として新国家の神皇国、学園都市国家も例外ではありません。何処かが争いを始めれば、新王国も流れに乗らざるを得ないでしょうね」
俺「ふむ、それは新聞社や週刊誌の販促誘導なのでは?」
元帝国中将「ところがどっこいそうでもないのですね。数年前、自分がとある貴族令嬢をレイプしに某公爵邸に侵入した時見掛けた文書に興味深い事が書かれていたのですよ」
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:27:30.03 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「もちろん詳細は覚えていないので朧げなのですが、そこには“共和国に不当な経済制裁を行われた為に条約を一部破棄した”だとか“神皇国の宗教団体を取り締まったら自国籍の人間を拘束された”とか……まあ要するに、戦争とまでは行かずとも紛争の近因としてなら成立するであろう事が羅列されていました」
元帝国中将「ここから考えるに、戦争が行われるというのもまるきり嘘とは思えないのですよね。この村は比較的王都とは離れていますが、旧王都とはかなり近いです。旧王都もそれなりの騎士団を保有しておりますので、戦時はついでにとここも攻撃される可能性が低くはないです。町長殿のお父上が建てたと言われるあの町の砦の様な、少なくとも中規模魔法攻撃くらいなら防げる防衛機構は造るべきだと思いますね」
俺「」コク
元帝国中将「では今度こそ行きますね。山菜でも取りに行ってきます」
俺「」フリフリ
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:38:32.70 ID:GR0a4wLgO
〜1年半後〜
ザーーーー...
農民A「ふぁぁ……今日は暇だっぺねえ」
農民D「雨だからだべね。別におらたちご本とか読めるわけじゃなし、晴耕雨読もクソもないべな」
俺「」ペラッ、ペラ...
農民B「でも俺さんはなんか読んでるべ。よくわからんけど凄いべ」
農民C「そもそも何でみんなおらの家に集まってるんだべ??」
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:39:03.84 ID:GR0a4wLgO
農民A「まあ良いでねが、それよかs」ガラララッ!!
王国兵「こちらに居られましたか、村長殿!」
俺「」ピク
農民C「わ、な、なんだべか?」
王国兵「こちらの手紙をお読み下さい、王国政府からのお達しです! ……受け取りましたね、では失礼します!」ガラッ
農民D「なんだったっぺか今の」
農民B「ともかくその手紙読んでみるべ! なんか面白そうだべ!!」
俺「」コク
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:39:57.36 ID:GR0a4wLgO
ピリッ スッ
農民B「えーとなになに……『我が新王国に生きるすべての国民へ。これより新王国は学園都市国家と開戦をする運びとなった。ついては、戦時中に於ける食料・武器の確保と非常時の徴兵準備を各市町村で行って欲しい。なお戦時中は税の取り立てを行わない事とする』………」
農民C「………えっ?」
農民A「せ……戦争………?」
農民D「戦争が、起きるっぺか……?」
俺「」
グシャッ
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:40:34.53 ID:GR0a4wLgO
スタスタ
農民D「お、俺さん何処行くっぺか?」
俺「ふむ、急ピッチで砦と村周縁の外壁を建造しなければならないのでは?」
農民A「そ、そうだべな……村を守る為に、おらたちも動かないといけないべ」
農民B「とっというかヨメや息子にもこの事伝えなきゃだべ!!」
農民C「お、おらも村のみんなに伝えてくるべ〜〜!!」ダダダッ
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:41:11.22 ID:GR0a4wLgO
エッセ、ホイセ!
カンカンカン!!
ヨイショ、コラショ、ドッコイショ!!
農民A「そっちの壁頼むべー!! おらぁ鉄扉の補強すっぺ!!」
農民D「頼んだっぺ〜〜!!」
隣村村長『なるほど……そちらにも来ましたか、例の手紙が』
俺「」コク
隣村村長『………。いや、こればかりは仕方がない。我々もできる限り協力し合いましょう、互いの村民の為に』
俺「」コクリ ピッ
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:42:44.39 ID:GR0a4wLgO
ザッ
元帝国中将「もう建造に取り掛かっているのですか。早いですね」
俺「」クルッ
元帝国中将「こんにちは。学園都市国家と争うのだそうですね」
俺「」コク
元帝国中将「学園都市国家は18歳以下の男女によって構成される国家です。19歳以上は特例もしくは研究職としての滞在しか認められておらず、その若さゆえに非常に好戦的で成長著しい国家といえます。主に魔法や学問に強く戦闘も魔法を中心にしてくるでしょう」
俺「ふむ、もしや入国経験があるのでは?」
元帝国中将「当然あります。15年以上前でしょうかね? 建国時に学徒議員を何人か犯しました。いえほんとキツくて気持ちよかったですよ、瑞々しさ溢れる膣内を堪能出来ました。まあ抵抗されたので全員殺したのですが」
俺「」ハァ
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:43:29.28 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「なんですかその目? もうやってないんだからいいじゃないですか」
俺「ふむ、そういう問題じゃないのでは?」
農民B「俺さん終わったべ〜〜! 迎撃ミサイルとバリスタもしっかり付けてあるべ!!」
農民C「ほ、ほんとにこれで良いんだべか、俺さん?」
俺「」グッ
元帝国中将「ほう、完成しましたか。……懐かしいですねえ、あの町の砦と殆ど同じだ」
俺「」コクコク
元帝国中将「これなら万が一攻撃されても村は大丈夫かもしれませんね。まあ、一番良いのは何もされない事なんですが」
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:45:01.95 ID:GR0a4wLgO
〜数ヶ月後〜
TV『……次のニュースです。先日開戦が決定した新王国と学園都市国家に続き、合衆国と共和国の開戦も決定されました。他にも様々な国家・組織が戦闘を行っており、これは人類史上稀に見る世紀の世界大戦となる見通しを………』
農民A「遂に、始まっちまったっぺ……」
農民B「田んぼと家族だけが心配だべな……」
農民C「で、でもあの砦があれば大丈夫だべ! おら昨日壁ぶん殴ってみたっけんど、逆におらの拳が折れかけたべ!」
農民D「おめバカだべか??」
俺「」チラ
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:46:03.32 ID:GR0a4wLgO
シーーーーン...
俺「」
俺「」フゥ
農民B「…俺さん、どうしただべか? 気分悪いだべか?」
俺「」フルフル
農民A「でも気持ちはわかるべ……いつ攻撃か来るか心配でならんべよ」
農民D「いうても、流石に今日明日は来ないんじゃないべか? 距離的にも無理があると思うっぺよ」
農民C「だと、良いんだっぺが………」
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:46:44.61 ID:GR0a4wLgO
〜翌々日未明〜
...ッドォオオオオオオオオオオオンッッ!!!!!
俺「」ガバッ!
ガチャッ
ダダダダダッ!
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:47:36.76 ID:GR0a4wLgO
シュタッ
元帝国中将「起きてましたか。わざわざ起こしに行く必要はなかったですね」
俺「ふむ、状況は?」
元帝国中将「焦ってちょっとフレーズ崩れてますよ……大丈夫です、まだ一撃目ですから。音の割に被害は皆無です、砦の表面が温まった程度でしょう」
俺「ふむ、取り敢えず女子供、老人を集めて」
元帝国中将「予め建設しておいたシェルターに入れておく、必要がありますね」
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:48:31.93 ID:GR0a4wLgO
農民A「大丈夫、大丈夫だっぺよ! おらぁ死なん、なんたって天下無敵の俺さんが先導してくれるんだからな! 2人とも、静かにここで待ってるっぺよ!!」
嫁「………死ぬんでねえべよっ!」
坊主「おっとう……絶対生き残るっぺよ!! 絶対だぞ!!」
農民D「……これで全員、入っただべか?」
農民C「たぶん、そう思うべ」
農民B「俺さん、すぐに砦に行って応戦するべ!! いまだに攻撃も続いとるべ、いかに堅牢でも何もしなくちゃマズイっぺよ!!」
俺「」コクッ!
ダダダダダッ...
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:49:10.69 ID:GR0a4wLgO
学徒兵A「砦を突破しろ! 食料を奪え!!」
学徒兵B「死ねェ王国の猿どもがぁ!!」ドガァン!!
学徒兵C「なによあの町砦かったいわね!! なんかムカつくわ!!」
農民C「ま、魔法がズコバコ撃たれてるべ……」
農民D「どどど、どうやって浮いてるべかあいつら??」
農民A「お、恐れちゃダメだっぺ!! バリスタで撃ち落とすべぇ!!」
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:49:50.43 ID:GR0a4wLgO
ズドォン! ズドォンッ!
学徒兵B「うぎッ!?」ブシュ!
学徒兵D「あぎゃァ!!?」ドスッ!!
学徒兵A「!? 反撃に転じてきたか……!」
学徒兵C「猿の癖に調子乗んじゃ、ないわよっ!!」キィィィンッ ヒュオッ!!
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:50:47.04 ID:GR0a4wLgO
農民D「ほげっ!?」ザシュウッ!!
農民A「!!? お、おいしっかりするっぺ!!」
農民D「あ……ぉ、ぁ……」ガクッ
農民B「お、おい…………おいっ!!?」
俺「」...ギリッ!
ガチャッ ガチャッ!
ドドドドドドドドドドドドッッ!!!!
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:51:48.92 ID:GR0a4wLgO
学徒兵A「がはぁっ!!?」ブシュッブシュッブシュウッ!!
学徒兵C「ひぁッ!?」ブシュッグジュッ!!
学徒兵E「オゴッ!?!?」パァンッ!!
農民C「………ちッ、ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ズドォンッ!
農民B「ゆ、ゆ、許さねぇ………許さねぇべええええええええええええええええええ!!!!」ズドォンッ!
農民A「………クソがぁあああああああああああああああああああああ!!!!???」ズドォンッ! ズドォンッ!
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:52:31.42 ID:GR0a4wLgO
学徒兵F「ひ……ひぃいいいいいいい!!」パチンッ
パキパキパキッ...ヒュンッ!!
農民B「が!!?」ザクッ!
農民A「!? こ、氷の矢……!!?」
俺「」ガバッ!
農民B「うぎ………ッ、お、俺さん………おらなんかにゃ構わず、奴らを……奴らを………!!」ドクドク...
俺「」...ギュッ!
クルッ
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッッ!!!!!!!
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:54:20.05 ID:GR0a4wLgO
学徒兵長「なに? ある村だけが落とせない?」
学徒兵G「はい。異常にしぶとく、また比例して被害も甚大となっております。このままでは方面軍の3〜5%程度を失う可能性も…」
学徒兵長「ふむ……別にそこは重要拠点となる場所でもないのだな?」
学徒兵G「食糧は多い様ですが……あとは砦が有効利用出来るかというところでしょうか」
学徒兵長「そうか、なら退かせろ。ただし最後の最後で大規模魔法でも撃たせてやれ、ただ単に撤退させるだけでは士気の低下に繋がるだろう。軍人といえど我々は所詮ガキだからな、ストレスは適宜発散させる必要がある」
学徒兵G「了解です。では、その旨伝えに向かいます」スゥッ ヒュウウウウッ...
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:55:20.39 ID:GR0a4wLgO
学徒兵長(………とはいえ初っ端で50〜100を失ったというのは幸先が悪いな。王国の人間を舐めていたか)
学徒兵長(だがまあ、初陣となればこんなものかもしれないな。致命的ではない、気を落とさずにとにかく旧王都に進軍を……)
ゾクッ
学徒兵長「………!!?」クルッ
コッ、コッ、コッ...
元帝国中将「やあ」ニタア
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:56:52.54 ID:GR0a4wLgO
農民C「クソッ、クソッ、クソぉッ!! いつになったら……いつになったらこの地獄は終わるんだベぇ!!?」ズドォンッ!
農民A「泣き言言ってんじゃねェべ!! おらたちは……おらたちは絶対に、勝たなきゃいけないんだべぇえええええええええええええええ!!!!」ズドォンッ!
俺「」ドドドドドドドドドドッッ!!!
学徒兵H「なんなんだよあいつら……!? 単なる農民の癖に、おれたち軍人相手にここまで粘るなんて………!」
学徒兵I「ねぇ指揮系統どうなってるの!? こんなところ相手してたってもう無駄よ、進軍した方が合理的だわ!!」
ヒュオッ!
学徒兵G「兵長からの伝言だっ、撤退して良いとのことだ! ただ各自、大規模魔法でも撃ってやれとも言われた! ……一発でかいのをぶちかましてやれ!!」
学徒兵H「っち、しょうがねえ……爆破魔法撃ったら撤退だ!!」キュイイインッ
学徒兵J「最後のすかしっぺだ!喰らいやがれクソザルどもが!!」ズォォ...!!
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:57:31.26 ID:GR0a4wLgO
俺「」ピクッ
農民A「な、なんだべありゃ………!!?」
農民C「げ、迎撃ミサイルの方を使うべ!! あいつらごと吹き飛ばさんとヤバいべ!!」
学徒兵J「さァ死に絶えろッ、猿人がぁあああああああああああああッッ!!!!!」
学徒兵K「滅べぇええええええええええええええええ!!!!!」
学徒兵G「微力ながら俺もっ、手伝わせてもらうぞっ!!」
ズォオオオオオオオッ!!
ギュルルルルルル!!
ヒュオオオオオオオオッッ
ヴゥウウウウウウウンッ!!
シュォオオオオオオオッッッ
ゴォオオオオオオオオオオ!!!
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:58:13.51 ID:GR0a4wLgO
農民C「げ、迎撃ミサイル発射ァ!!」ポチッ
ガチャンッ ウィーーーン...
......ズドォォンッッ!!!!!
ゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
ドォオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!
ドッガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!!!!
モクモクモク...
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:59:04.12 ID:GR0a4wLgO
農民A「ゲホッ、ゲホッ……ぐっ、ど、どうなったべ………!?」
農民C「と、とりあえず無事みたいだべ……!!」
俺「」...ギロッ
学徒兵K「な……い、生きてる、だって!?」
学徒兵H「………う、うそだろ?」
学徒兵I「私たちの渾身の魔法が……!?」
学徒兵J「む、無効化された………!?」
学徒兵G「……くっ、とにかく撤退だ! 結果は結果だ、割り切るしかない!!」
学徒兵L「ば、化け物どもめ……!」
スゥッ スゥッ スゥッ
ヒュオオオオオオオオオオオオッッ...
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 08:59:37.87 ID:GR0a4wLgO
農民A「………え、て、撤退していくべ……?」
農民C「………勝ったべか、おらたち?」
俺「」...コク
農民A「…………」
農民C「…………ほんとに、勝ったべか。でも」
農民A「んだ………」チラ
農民B「」
農民D「」
農民A「こんな勝利……なんも嬉しくないべよ………」
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 09:00:20.09 ID:GR0a4wLgO
〜森〜
学徒兵G「兵長、ただいま戻りま……っ!?」シュタッ
学徒兵長の生首「」
学徒兵I「………へ、兵長?」
学徒兵K「な、いったいどうして………!?」
ザシュザシュザシュザシュザシュッ!!!!!
学徒兵J「……あ………?」
学徒兵L「なん………?」
ドサドサドサドサッ
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 09:01:13.17 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「弱いな。消耗していたとはいえこれで一国の軍隊か」ヌゥッ
元帝国中将(……これだけでは足りないな。陰茎こそ萎え衰えたが、ヒトを斬り殺すのは………未だに愉しい)ニィィィ
クルリ
元帝国中将「………西に数多の気配を感じるな」
元帝国中将「………狩るか」ニタァ
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 09:02:16.63 ID:GR0a4wLgO
〜翌日〜
TV『速報です! 新王国軍と学園都市国家軍による戦争ですが、旧王都方面軍が半壊状態との情報が入りました! 原因は明らかになっておりません! 繰り返します、旧王都方面軍が半壊状態になっている模様です!! 原因は現在明らかになっておりません!! 繰り返します、………』
俺「」
農民A「…………」
農民C「…………」
スタッ
農民C「……俺さん、どこに行くだべか?」
俺「ふむ、彼らの遺族に土下座するしかないのでは?」
農民A「………俺さんは頑張ったべよ。実際殆ど無傷なのはこの村だけで、他の村はすべて壊滅して作物も根刮ぎ奪い取られたと聞いてるべ」
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 09:03:09.85 ID:GR0a4wLgO
俺「ふむ、他がどうであれ俺が無能な事には変わりがないのでは?」
農民C「…………」
農民A「………おらは、正直に言うべ。今のおらには、俺さんをヨイショする気力もないっぺよ」
農民A「……でも………俺さんが無能なら、おらたちなんてもっと無能だべ。ゴミだべ。カスだべ。………それだけは、言えると思うべ」
俺「」...フルフル
農民C「……いや、実際その通りだと思うべよ。おらたちは……無力だべ………」
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 09:03:47.58 ID:GR0a4wLgO
俺「」
農民C「……おら、俺さんが土下座しに行くってんなら、付いてくべよ。俺さんだけに責任を背負わせるわけにはいかないっぺ」スッ
農民A「………そうだべ、な。おらも行くべ、俺さん。おらがあのクソガキどもを1人でも多く撃ち殺してれば、事態は変わってたかもしれないんだべ」スッ
俺「」
俺「」コク
農民C「………じゃあ、行くべよ」ガラッ
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 09:04:24.07 ID:GR0a4wLgO
農民A「はは……俺さん、痛くないっぺか?」
農民C「顔、アザだらけになっちまっただなあ……」
俺「」コクリ
農民A「まあ、でも……」
農民C「怒って当然、だべよ。寧ろおらは、刺されるくらいは覚悟してたっぺ」
農民A「…………おら、しばらく元気出ねえや。今日はここでお別れにするっぺ」
農民C「んだな……。じゃあ2人とも、また明日な……」
スタスタ...
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 09:05:00.19 ID:GR0a4wLgO
9K
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/01(火) 11:57:43.97 ID:GR0a4wLgO
スッ
元帝国中将「酷い傷ですねえ、村長殿。貴方とあろう方が負傷する訳はないでしょうし、大方死者の遺族に殴られたとかでしょうか」
俺「」チラ...
元帝国中将「目に生気も籠ってませんね。まあでも、戦争ってこんなものですよ」ドッコイセ
俺「」
元帝国中将「ニュース見ました? なんだか方面軍の半分を殺ってしまったみたいですね、自分が。殺し終えた時はだいたい1000人くらい相手したか?と思っていたのですがいざ開けてみれば3000人弱ですよ。自分でもビックリです」
元帝国中将「ただそのお陰で新王国側が現在優勢になっている様ですね。技術力と魔法力は学園都市に分がありますが、代わりに単純武力と数はこちらが上ですからね。ちょうど総合的に互角でも少しでも崩れるとああなるという訳です」
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/01(火) 11:58:15.86 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「………本当に元気がないですね。今日は休みますか?」
俺「」コク
元帝国中将「そうですか。ならなるべく早く快復して下さいね。自分も話し相手が居ないとつまらないですから」スタスタ
俺「」
スッ
トコトコ...
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:00:53.58 ID:GR0a4wLgO
〜1年後〜
姉「こっちだよ〜!」
弟「待ってよ姉ちゃ〜〜ん!!」
ニート農民「おら働きたくねぇべ……」
農民父「良いから働くべ! タダ飯食らいを置いとく理由はないだべよ!!」
ニート農民「お、横暴だべーーーーー!!」
ワイノワイノ
農民A「……ようやく復興が出来てきたべな」
農民C「だべな。少なくとも表面上は……活気を取り戻した様にも、見えるべ」
俺「」コク...
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:02:11.20 ID:GR0a4wLgO
農民A「とはいえ、1年程度じゃ全員が全員傷が癒えたわけじゃあないべ。なんならおらもその中に入るくらいだべ……」
農民C「なあ、俺さん……これからどうするっぺか? テレビはもう王国の勝利は確定とか騒いでっけど……」
俺「」...グッ
俺「ふむ、当座の目標はまず以前よりも生産・生活を高水準に上げる事なのでは?」
農民A「生産……作物とかをって事だべか?」
俺「」コク
農民A「出来るっぺかね……隣村もはす向かいの奥の集落も、隣の隣の村もみーんな学園都市にやられたっぺ。前みたいに不足作物の共有や共同作業が出来ないから、キツいと思うべ………」
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:02:55.93 ID:GR0a4wLgO
俺「ふむ、それでもやるしかないのでは? でなければ、彼らの死も無駄になるのでは?」
農民A「………。そうだべな。アイツらの人生は、生き様は無駄じゃないっぺ。それを証明する為に目指すっていうのは、おらも賛成だべ」
農民C「おらもだ。そういう事なら、なんだかやる気も湧いてくるべ……!」グッ
農民A「………よし!! 俺さん、今すぐに取り掛かるべ! 何年掛かるかは分からんべ……俺さんにも相当迷惑かけるかもしんねえ! でも、アイツらの為にも! おらたちが今、立ち上がらなければいけない時だと思うっぺ!!」
農民C「俺さん、やるべよ! この村の未来を……おらたちが、取り戻していくんだべ!!」
俺「」コクッ!!
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:04:21.05 ID:GR0a4wLgO
〜20年後〜
ドンチャンドンチャン♪
綿飴屋「おいし〜〜〜〜いわたあめはいかがか〜〜〜〜いっ!!?」
アイス屋「氷菓子〜っ! 氷菓子売ってますよ〜〜〜〜っっ!!」
射的屋「手前でアメちゃん、真ん中ので当村産スナイパーライフル、奥のでなんとPS5をゲットだよぉ〜〜〜〜っっ!! ちなみに一番奥のを当てたらな、な、なんと! おじさんの金の玉が貰えちゃうぞ〜〜〜〜〜!!!??」
射的屋ガキ「お父さんが自費で買ったただの金塊なので安心して下さーい!」
農民C「ここも変わったっぺなあ……こんなデカい祭りが出来る村なんて、たぶん大陸でも一握りだべよ」
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:05:03.17 ID:GR0a4wLgO
俺「ふむ、子どもさんのサポートに向かうべきなのでは?」
農民C「うんにゃ、あの子自身が祭りの運営を執り仕切りたいって吐いてみせたんだべ。それをおらがとやかく言うのは違うべよ」
俺「ふむ、お前も変わったのでは?」
農民C「そうだべか? はは、病気でアイツも死んでからっぺかなぁ……なんだかこう、心に甘えが消えた気がするべ」
農民C「…………」
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:05:45.75 ID:GR0a4wLgO
農民C「………なあ、俺さん」
俺「」
農民C「本当におらが次の村長で良いんだっぺか?」
俺「」コク
農民C「そうだべか。……まぁ、俺さんが言うんなら大丈夫だっぺな。今まで俺さんが言う事に間違いは………うん、なかったっぺ」
俺「」
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:07:23.77 ID:GR0a4wLgO
農民C「それに、明日発つんだったっぺか。嫁探しだったべな? 確か」
俺「ふむ、そんな事一度も言っていないのでは?」ジトッ
農民C「いい加減結婚すりゃあ良いのになぁ……んまあ冗談は置いといて、このままじゃ村が自分に依存しそうだから辞めて出て行くってのも凄いっぺなあ。つっても二十数年もやりゃあ誰にだろうが依存して当然だと思うけんどな、はは……」
農民C「……………。俺さん」
俺「」
農民C「たまには戻ってきてほしいべ。……昔から何度も何度も言ってるっぺが、ここは俺さんの故郷じゃあない。でも、おらたちはみんな俺さんを家族だと思ってんだべ」
農民C「所詮ここは田舎村だべ。祭りが開ける様になっても変わらん、来る意味なんて皆無も同然だべよ。……でもな、もし俺さんも、おらたちを家族だと思ってくれてるんなら………」
ガシッ!
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:09:00.65 ID:GR0a4wLgO
俺「ふむ、ここも確かに俺の“故郷”なのでは?」
農民C「っ、俺さん………!!」グスッ
農民C「よ、よぉしっ! 村長はおらに任せるべ!! 俺さんも安心して明日出て行くといいべっ!! ………だどもっ、出来れば今年も一回は帰ってきて欲しいべ!!」
俺「」コクコク
農民C「……じゃあ。一足早いけんどっ!」
ガシッ!
農民C「いってらっしゃいだべ、俺さん!」ニカッ!
俺「」コクッ!
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:09:34.80 ID:GR0a4wLgO
〜翌朝〜
俺「」スタスタ
ザッ
元帝国中将「おはようございます、俺さん」
俺「」
俺「」カチャ...
元帝国中将「………よく、お気付きになられた。貴方の察する通りですよ」
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:11:36.59 ID:GR0a4wLgO
俺「ふむ、お前と俺は友の筈では?」
元帝国中将「そうですね。だが、だからこそ自分に引導を渡して頂きたい。もはや孫と祖父ほどにかけ離れた姿で言うのも何ですがね」
俺「ふむ、まだ寿命はあるのでは?」
元帝国中将「自分は色褪せた日々を生きる気はないんですよ。これからの人生に有意義な事があるとは思えません。なれば、ここで確かめたい。どちらが、“上”なのかを」
俺「」...ガチャ、ガチャッ
元帝国中将「嬉しいですよ。……二丁ライフルは、貴方の一番得意な戦闘スタイルでしたね」
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:12:51.65 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「自分も貴方も変わった。自分は女に興味も無くなり、貴方は例の戦争以降芯が生えた様に見える」パチンッ
ズルッ...ズルッ...
俺「」
元帝国中将「だが、互いにそれ以前の事が心根、生き方、あるいは力に根付いている。自分なら女に、貴方なら村長……というよりは、長に」
乞食女「あ……ぁ………あ…………」ズルッ...
元帝国中将「」ヌチュ
ズブリュッッッ!!!!!
乞食女「あぇ……っ?」グリンッ
ドサッ
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:14:46.66 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「魔刀、“雌桜”。人間非人間問わず、雌の膣を『鞘』とし、抜刀から時間を経らねば経らぬほどその妖力を維持する呪いの刀です。……常日頃野盗やら魔物やら斬っていたら、いつの間にか魔力を宿していましたよ」
元帝国中将「さあ、時間も惜しい。さっさと済ませましょう。最期の戦いを、ね」チャキッ
俺「」スチャ...
ヒュンッ!!
ゴウッ!!
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:15:30.26 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「ッはァ!!!!」ズバァッッッ!!!!!
俺「っ」サッ
ッドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッッッ!!!!!!!!
元帝国中将「間髪入れずに行きます、よッッ!!!!」
ドヒュンッ!
俺「」バッ!
ドドドドドドドドドドドドッッ!!!!
元帝国中将「」ガキキキキキキキンッ!
クルッ
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:16:13.12 ID:GR0a4wLgO
ッバン!!
ヒュオオオオオオオオオオオオッッ
元帝国中将「ふゥうううううううううううッッ………だァりゃァ!!!!!」ザンッ!!!
俺「」サッ
ブォオオオッ!!
俺「………!」グラッ
元帝国中将「」ズダンッ!
ザシュッッ!!!!
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:16:41.98 ID:GR0a4wLgO
ブシュッ...!!
俺「………っぐ!」
元帝国中将「」ヌジュッッ
ゴォッ!!
俺「く、っ」ゴロンッ
ザンッッ!!!
元帝国中将「………ほう、今のを避けますか」ググッ......ズボッ!
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:17:17.98 ID:GR0a4wLgO
俺「」チャカッ
ズドドドドドドドドッ!!
元帝国中将「」サッ サッ ヒュンッ ピョンッ サッ
ドッ!!
俺「」キッ
ダッ!
ドドドドドドドドドドドッッ!!!!
元帝国中将「」ズバズバズバズバズバズバッッ!!!
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:17:45.40 ID:GR0a4wLgO
俺「!」
元帝国中将「」ヴンッ!
俺「」キョロッ キョロッ
元帝国中将「」シュンッッ
俺「!?」クルッ
元帝国中将「」ヒュオッ
俺「………ふッ!」ヒュンッ
ッッギィイイインッ!!
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:18:54.22 ID:GR0a4wLgO
タッ
タッ
俺「」ドクドク...
元帝国中将「………今のところは自分が優勢の様ですね。老爺になろうとも、っは、貴方の様な上位人類とも、戦えはする、という事でしょうか……はぁ、はぁ」
俺「ふむ、その割には息切れをしている様なのでは?」
元帝国中将「はは、いや、それは仕方がないでしょう。なんて言ったって自分、もう90ですからね……」ヨロッ
元帝国中将「………っと。ああ、本格的に動けなくなりそうだ………申し訳ありませんが、」
ヴンッ!
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:19:20.62 ID:GR0a4wLgO
ガキィンッ!!
俺「」グググググ...!!!
元帝国中将「短期決戦で行かせて貰います、よッ!!」ジャキッ ゴウッ!!
俺「!」サッ
元帝国中将「ゥおらァッ!!」ドスッ!! グヂュリッッ!!!!
俺「か、は……!?」
元帝国中将「ッふふ、捕まえました、よォ!!!!」ギュルリッ!!
俺「………っう、ぐぅううううう………!!?」ブシュウウウウウウッ!!
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:21:03.59 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「うぉァあああああああああああああああああッッッ!!!!!」ドスッドスッドスッドスッドスッドスッドスッドスッ!!
俺「が、ぐっ、ごぉっ……!!?」ブシュッドプッブジュッ
元帝国中将「ぃイィいぃイィイやァああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!!」ドチュンッッッッ!!!!!!!
俺「っぐッ、がぁああああああああああああああああああ!!!!!????」
ブシャアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!
元帝国中将「」ニタァァッッ
ズッ、バァッッッ!!!!!
俺「うがぁああああああああああああああああああああああっっ!!!!!????」ブシュッ、ベチャアッッ!!
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:21:47.98 ID:GR0a4wLgO
ドサァッ!
俺「………あ、が………っ!」ベシャッ!
元帝国中将「ふぅーーーーッ、ふぅーーーーッ、ふぅーーーーーーッ………」
ズル...ズル......
ザッ...
元帝国中将「自分のォ………勝ち……です、ねぇッ………!!」ニタァァ
ヒュンッ
ザクッッ!!!!
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:22:32.23 ID:GR0a4wLgO
俺「………!」
元帝国中将「…………」
クラ...
ドサリ
元帝国中将「……はは。最後の最後で、体力が尽きてしまいました」
元帝国中将「ああ、いや……体力だけではないですね。意識も薄まって来ました」
俺「ふ、む………おまえ…………、バカ、なのでは………?」ハァ、ハァ...
元帝国中将「でしょうね……バカなんでしょうよ……自分は………」
元帝国中将「…………」
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:23:15.33 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「お礼を、言っておきましょうか………」
元帝国中将「正々堂々勝負してくれて、ありがとうございます………」
元帝国中将「貴方なら本来、あの無人ステルス機を使えば自分など数撃で殺せていた……ここはただの荒地です、味方を巻き込む心配もなかったのにもかかわらず………」
元帝国中将「だが、貴方はついにそうせず……自分の最期に向き合ってくれた………」
元帝国中将「………………」
元帝国中将「自分はですね………初め貴方を、町長殿の腰巾着辺りにしか思っていなかったのですよ…………」
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:24:04.69 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「ですがね……町長殿の右腕として、活躍する貴方を見て………そんな蔑視は、いつの間にか消えていた…………」
元帝国中将「まさか………ここまで深く関わるとは…………思わなかったんですがねえ………」フフ
俺「」ハァハァ...
元帝国中将「……自分は………彼の嫌う、彼の対局にある、クズでした………彼をこちらへ引き摺り込み………彼に良心の呵責を生じさせていた…………」
元帝国中将「わかっていたんですよ………町長殿が自身を…………『クズ』と捉えているのではないかとね………」
元帝国中将「だが…………私は……………それを無視し………………」
元帝国中将「同じ位階に……………貶めた……………自らの名誉………………ため…………………」
元帝国中将「どうしよ………ない……………自分は………………クズだ……………………」
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:25:01.60 ID:GR0a4wLgO
元帝国中将「だが………………それでも…………………町長…………あな……………会え……………………後悔は…………………………な………………」
元帝国中将「もうし……………い…………………責め………………然………………れど…………………」
元帝国中将「………つだけ………………………いたい…………………」
元帝国中将「……………………あり……………と……………………」
ガクッ
俺「」
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:26:10.60 ID:GR0a4wLgO
俺「」ヨロヨロ...
ガシッ
ガシッ
元帝国中将「」
乞食女「」
ズルッ、ズルッ、ズルッ......
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:26:53.96 ID:GR0a4wLgO
〜墓地〜
フード俺「」
クルッ
墓守「あの」
俺「」チラ
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:27:38.85 ID:GR0a4wLgO
墓守「男の人の方、もしかして、あの大悪人の…」
俺「」フルフル
墓守「………。そう、ですか」
墓守「……私は墓守です、死者の墓は一律に扱います。生前、どんな事をしていたとしても」
墓守「そのふたりの墓は任せて下さい。私が責任をもって、生涯世話をしましょう」
俺「」コク
……………
………
…
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/06/01(火) 12:28:27.96 ID:GR0a4wLgO
俺「」スタスタ
ピコン
俺「」ピタ
スイッ
新王国政府公式アカウント『【記念】今日は学園都市が新王国領に併合された日です! 今や王国随一の学術都市として知られる学園都市ですが、当時は学徒内閣を中心に二院制を採用した立派な国家でした。また当時と現在の18歳以下の男女の数は一切変わっておらず、非常に珍しい都市として世界的に有名となっています!』
俺「」 ピッ
スタスタ...
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2021/06/08(火) 21:39:07.13 ID:sFoFjBj5O
Steam(PC)架空戦争略奪
マルチサバイバルゲーム
『ラスト』シーズン7・第3話
『RUST. #23(衛門参加)
手加減無しで加藤純一王国を作る。2日目』
(21:18〜放送開始)
https://www.youtube.com/watch?v=sC3mHB9MKWM
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/06/08(火) 23:54:30.15 ID:8E9uDY4PO
乙
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/02/15(火) 10:43:13.96 ID:kKRTCIiIo
期待してたけどエタか
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/15(火) 17:24:14.41 ID:H9TknS5z0
普通に好きだったよ
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/19(土) 23:17:34.31 ID:duuCjKwtO
未完だけど面白かったよ
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/21(月) 07:24:24.43 ID:SHUxHxf6o
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