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まどか「ゲッターロボサーガ!!」
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55 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/07/27(火) 22:20:44.30 ID:JWHlSO3A0
所員A「……ミチルさんがプロトゲッター・モデル『D1』の演習中に起きた事故で亡くなられた直後に」
所員A「今度はゲッター線の発見者である早乙女博士が新たに開発されていた『真』型炉心の暴走事故でミチルさんの後を追うように命を落とされた……」
所員A「正直にいって、僕はあの時この早乙女研究所はもうお終いだと諦めていましたよ……ハッ!?」
「…………」ジロー…。
所員A「あ、あわわわ……!す、すすすすみません、博士のお気持ちも考えずに失礼なことを言ってしまって……!!」
「…別にいいわ。2人が亡くなったことは事実だし……」ムスッ…
所員A「で、ですが我々には博士……あなたがいた!!」
56 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/07/27(火) 22:26:16.33 ID:JWHlSO3A0
いかがでしたか?
中途半端になりますが、今回の更新は以上になります。
それではこれより原作にない小ネタ…もとい設定の解説と元ネタを説明させていただきます。
57 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/07/27(火) 22:46:32.63 ID:JWHlSO3A0
『早乙女博士の娘の元気』…元ネタはアニメ『真ゲッターロボ 世界最後の日』。原作の『元気』は小さな男の子なのでゲッターの開発に関わったりしてません。
『早乙女賢博士』…元ネタは漫画『偽書ゲッターロボダークネス』。原作者である石川賢先生へのリスペクトから使わせていただきました。ちなみに原作やアニメでは博士の本名は謎のままです。
『早乙女ミチルの事故死』…『真ゲッターロボ 世界最後の日』から。個人的には生かしてあげたかったのですが…。
『プロトゲッター・モデルD1』…絶賛放送中の『ゲッターロボアーク』に登場する『ゲッターロボD2』が元ネタ。D2はゲッタードラゴンの量産型なのでD1の正体は…。
58 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/07/27(火) 22:52:38.49 ID:JWHlSO3A0
原作だけでも凄い面白いのに、派生作品までダイナミックかつ面白いのがゲッターの良さですよね!
続きはまた近いうちに投稿させてもらいますので、すみませんが少しの間だけお待ちください。
それではみなさんまたお会いしましょう!
ドワオ!!!
59 :
◆Q1Sh5uYLj6
[age]:2021/08/10(火) 19:30:24.03 ID:0q23vdDf0
お待たせしました。それでは続きを投下します。
60 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/08/10(火) 19:47:12.24 ID:0q23vdDf0
所員A「あの時、貴女はまだ中学生になったばかりだというのに、早乙女博士の遺した資料のすべてを完璧に理解し!」
所員A「さらには博士でも解決できなかった数々の問題点の解決方法を僕たち所員一同に提示して見せた!」
所員A「あなたは……まさに『天才』だ!!」
「………」
所員A「あなたをプロジェクトの中枢に招いたことにより、『ゲッター計画』は飛躍的に進み…」
所員A「ついに今日!完成形のゲッターの起動実験にまでこぎ着けることができたんです!」
61 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/08/10(火) 19:58:31.42 ID:0q23vdDf0
所員A「……まぁ今日の起動実験自体は失敗に終わってしまいましたが」
所員A「きっと天国にいる早乙女博士とミチルさんも、あなたの成長と成果を見て喜んでいるはずですよ!」ハハハ!
「……そうね。ありがとう…」
(…『天才』か…。やっぱり、私の行動は他の人にはそう映るのね…)
62 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/08/10(火) 20:13:52.48 ID:0q23vdDf0
(私だってゲッター線のすべてを理解できてるわけじゃないわ……)
(だけど彼や達人さんをはじめとするこの研究所の大人たちの誰よりも)
(私のほうがゲッター線について先を行っていることは間違いないようね……)
(なぜなら『今の』私にとってゲッター線に関わることは)
(小さな子供が頭の中で簡単な暗算をすぐに解くことができるように、出来て当たり前なことなんだもの)
63 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/08/10(火) 20:22:33.65 ID:0q23vdDf0
(……ゲッター線の意思を汲み取り、その導きに従い彼らの望む『器』を造りあげること……)
(それこそがこの『新しい世界』で私に与えられた……)
カシャン!
「!!」
64 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/08/10(火) 20:37:15.93 ID:0q23vdDf0
所員A「……しかし博士。いくら宇宙開発のためとはいえ、『ゲッター計画』は急ぎすぎなのではないですか?」コーヒーヲドウゾ…。
「……否定はしないわ……」ドーモ…。
所員A「もう少し時間をかけても良かったのでは!?」
「……………………」
所員A「博士?」
「……ねぇあなた。あの満月の前を横切る『影』が見える……?」
65 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/08/10(火) 20:49:04.77 ID:0q23vdDf0
所員A「え、影ですか…?…あぁ、たしかに満月の前を何かが通ってますね……ん!?」
所員A「なんだあれは…!!?」
所員A「なにか大きな生き物が連なって羽ばたいているけど……鳥?にしてはやけに大きいような……?」
「………急がなければ………!!!」
66 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/08/10(火) 21:05:35.54 ID:0q23vdDf0
早乙女研究所 地下実験場
ズズ…。
所員F「!?」
ズオオ…!
所員F(え…!?なんだこれは…!!)
所員F「だ、だれか博士を大至急呼んで来てくれ!!」
所員B「どうしたんだ?」
所員F「大変なことが起こっているんだ!!!」
ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーー!!!!!
67 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/08/10(火) 21:12:23.01 ID:0q23vdDf0
本日の更新は以上になります。
SSの書き方を変えたおかげで少しずつではありますがストックが貯まりはじめたので、これからは週一程度で更新できると思います。
それではみなさんまた来週お会いしましょう!
ドワオッッ!!!
68 :
dwao2929
[age]:2021/08/17(火) 20:40:18.16 ID:tsDbSHFY0
お待たせしました。今回の更新で長かったプロローグもやっと終わりにできそうです(汗)
あと少しだけ、お付き合いください。
それでは続きを投下させていただきす、ドワオ!!
69 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 20:50:32.68 ID:tsDbSHFY0
タッタッタッ………!!!
達人「元気ーー!!大変だぁーーー!!!」
「!!」
所員A「?」
ーーー
ーー
ー
ツカツカツカ……!
「そんな…バカな!?」
「…俺にもよく解らんが、所員(そいつ)の話じゃ」
「ゲッター線回路が次々と勝手に開いてると言うんだ!!」
70 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 20:59:16.52 ID:tsDbSHFY0
「ありえないわ…!!あれだけのショートを起こしたのよ!?」
(まさか…ゲッター線が自ら…!)
所員A「最初からたいした事故じゃなかったんですよ!」
所員A「ゲッター線の量を減らしたのがよかったんですよ!」
達人「…あ、あぁ。そうだな…きっとそうに違いない!!」
「………!!!」
71 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 21:08:24.68 ID:tsDbSHFY0
ウイィーーーン…!
「なにがあったの!?」
所員F「博士!!あれを見てくださいっ!」
マドオォ…!
所員C「ゲッター線が…! …ゲッターが、とつぜん緑色から『ピンク』に変色をし始めたんです!」
「「「オォッ!!?」」」
72 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 21:15:36.29 ID:tsDbSHFY0
マドオオォォ……!!
達人「なんだこれは!?」
所員F「達人主任が博士を呼びにいった直後から」
所員F「急にゲッター線の色が変わり始めたんです!!」
達人「そんな馬鹿な…!?」
達人「通常ゲッター線は蛍光色に近い緑の発光体のはずだろ!?」
73 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 21:22:49.56 ID:tsDbSHFY0
所員B「それだけではありません!」
所員B「ゲッター線の変色に合わせるように、ゲッターの出力も急激に上昇していきます!!」
ギュオオオオオーー!!
達人「いったい…いったいなにが起こっているんだ……!?」
「……『まどか』……?」
達人「え……?」
74 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 21:41:02.96 ID:tsDbSHFY0
(…間違いないわ…!)
(あのピンク色の耀きは『まどか』のソウルジェムと同じ物よ…!)
(まさか…そういうことだったの!?)
(私がこの『新しい世界』でゲッターの開発に関わっていることも…!)
(ゲッターがこうして再起動しようとしていることも…!)
(すべてはゲッター線の…『大いなる意思』の導きではなく…!)
(あなたの意思だったということなの……!?)
(『まどか』………!!!)
75 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 21:48:50.45 ID:tsDbSHFY0
マドオオオォォォーーー!!!
所員E「変色したゲッターエネルギー、機体の全身にまわります!」
……カッ!!
所員A「しゅ、出力限界値突破……!!」
所員A「『ゲッターロボ』起動しますッッ!!!」
76 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 22:00:59.33 ID:tsDbSHFY0
ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ! ! ! ! ! ! ! ! !
ゲッターロボ『……グオワアアアアアアアアアアーーーーー!!!!!』
マドォォォォオオオオ………カアアアアアアーーーーーッッ!!!!!
「「「「「ああああ!!!!?」」」」」
達人「う…うぅ…!!」
(……まどか……!)
ゴ ゴ ゴ … !
ゴ ゴ …。
…。
77 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 22:08:44.15 ID:tsDbSHFY0
…。
……。
………。
ほむら「……まどか…なの?」
まどか『ーーそうだよ。また会えたね……ほむらちゃん』
ニコッ…。
ほむら「……ッ」
まどか『…ほむらちゃん…?』
ほむら「…まどかの…まどかの……馬鹿ァ!!」
まどか『!!?』
78 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 22:23:43.91 ID:tsDbSHFY0
ほむら「あなたは…いつもそうよ…!」
ほむら「自分の人生は貴いものだと…!家族を、友達を、なにより大切なものだと言っておきながら…!」
ほむら「いつもあなたは自分を犠牲にしてしまう!!」
ほむら「どうして解ってくれないの……!?」
ほむら「あなたが…まどかが犠牲になることで、あなたの大切な人たちがどれだけ大きく、深く傷ついているのかをッ!?」
ほむら「…私が…!私が…どれだけ悲しく、淋しい想いをしてきたのかを……!!」
ほむら「どうして解ってくれないのよ……まどかあああぁぁぁ……!!!」
まどか『………』
79 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 22:33:52.69 ID:tsDbSHFY0
ほむら「うぅ……ひぐ……!」
まどか『……そっか。そういうことだったんだ……』
ギュ…。
ほむら「!!?」
ほむら(まどかに…抱きしめられた…!!?)
まどか『…ほむらちゃん…。わたしはね、自分の命なんてどうなったっていい…』
まどか『…そんな風に投げやりになったことなんて、今まで一度だってないよ?』
ほむら「え…?」
まどか『…わたしたちのこれまでの行動には、すべて「意味」があったんだよ…?』
80 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 22:46:16.85 ID:tsDbSHFY0
まどか『あの日、あの時、あの場所で…わたしがキュウべえにあの願いを願ったことにもーー』
まどか『マミさんやさやかちゃん、杏子ちゃんたちが一生懸命に魔女と戦って、その命を散らしたことにもーー』
まどか『わたしがこれまでのループで魔法少女になることを選び続けたことにもーー』
ほむら(え……?)
まどか『……そしてほむらちゃん。あなたがわたしのために頑張ってくれたこと何もかにもーー』
まどか『ーーそのすべてに、大きな「意味」があったんだよ?』ニコッ…。
81 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 22:52:28.28 ID:tsDbSHFY0
ほむら「…まどか、あなたまさか……!!」
まどか『うん…今のわたしにはね、過去と未来…』
まどか『かつてありえた宇宙…ありえるかもしれない宇宙…みんな解るの』
ほむら「!!」
まどか『「彼ら」が…「大いなる意思」たちが、わたしにすべてを教えてくれるの』
82 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 23:03:40.54 ID:tsDbSHFY0
まどか『だからね、わたしにもようやくほむらちゃんの言葉の「意味」が解ったよ』
まどか『何度も泣いて傷だらけになりながら』
まどか『それでもわたしの為に戦い続けてくれた…』
まどか『こんなにも大切な友達が側にいてくれたんだって…』
ほむら「あ…あぁ……」
まどか『ずっと気づいてあげられなくてごめんね』
まどか『今のわたしになったから、本当のあなたを知ることができた』
まどか『ほむらちゃん、あなたは……』
まどか『わたしの最高の友達だったんだね』
ニコッ…。
83 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 23:13:31.96 ID:tsDbSHFY0
ほむら「まどか…まどかぁ……うわあああぁぁぁん!!!」
ギュウゥ……!!
まどか『…さっきほむらちゃんは「なんで解ってくれないの?」って聞いてきたよね……』
まどか『わたしの答えはこうだよ』
まどか『「たとえあなたの想いを裏切ることになってもーー』
まどか『たとえわたしが命を落とす結果になったとしてもーー』
まどか『この結末を迎えられるのなら、わたしは何度だって運命に挑み続けたと思う」』
84 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 23:23:21.14 ID:tsDbSHFY0
まどか『だって……今のわたしになれたから、本当のほむらちゃんとーー』
まどか『ーーわたしの最高の友達と、こうして出会うことができたんだもん!』
まどか『これ以上の幸せなんて、きっと世界中を探したって見つからないよ……』
ほむら「まどか……」
まどか『ほむらちゃん……』
ギュッ……。
………。
……。
…。
85 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 23:42:21.82 ID:tsDbSHFY0
次回予告!!
運命の魔法少女、鹿目まどかの願いによってインキュベーターによる搾取の歴史は終わりを告げ、世界は新たな歴史を歩み始めた!
…しかし平和を取り戻したはずの世界に、再び邪悪な気配が忍び寄ろうとしていた…!
魔法少女が存在しない世界で、異形の『敵』に立ち向かえるのはもはや早乙女研究所と、彼らの開発した『ゲッターロボ』しかいないッ!!
…しかし、早乙女研究所はいまだゲッターのパイロットを見つけられないでいた…!
果たして彼らはパイロットを見つけだし、ゲッターを起動することができるのだろうか!?
そして新たな『敵』の正体とは…!
杏子「……あたしは『杏子』……『流(ながれ)杏子』さっ!!」
次回ッ!まどか「ゲッターロボサーガ!!」
第1話「杏子が行く」に…チェンジ!ゲッターーー1!!!(CV関智一)
86 :
dwao2929
[saga]:2021/08/17(火) 23:48:26.80 ID:tsDbSHFY0
…今回の投稿は以上になります。
マギレコ2期は始まるし、ゲッターロボアークも黒い真ゲッターのおかげで盛り上がりを見せるし、大好きな作品が話題になるのはうれしいですね!!
それではみなさん、近いうちにまたお会いしましょう!
ドワオーー!!
87 :
◆Rl6vZ65UH6
[age]:2021/08/24(火) 19:12:34.32 ID:ncqnQwti0
皆様お待たせしました。
今回から本格的に漫画版ゲッターロボの物語の再現が始まります。
ゲッターロボアークを見て原作に興味を持った方、あるいはまどマギは知っているけどゲッターは知らない方に、少しでも石川賢先生の魅力を伝えられるように頑張りたいと思います!
それでは続きを投下します。
ド ワ オ ! !
88 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 19:30:57.37 ID:ncqnQwti0
………。
……。
…。
「……ねえまどか?……」
『……なぁに?ほむらちゃん』
「…どうしてあなたはまだこの宇宙に存在していられるの?」
「あなたの願いは…『自分の存在と引き換えに全てのインキュベーターを消し去りたい』という内容だったはず……」
「こうしてまたまどかと出会えたことはうれしい…本当にうれしいけど……!」
「もしまどかの願いが叶って、インキュベーターの存在が歴史から消えたのなら……」
「『鹿目まどか』の存在も……この宇宙から消えてしまうのではないの?」
『…それはね…。「彼ら」のおかげなんだよ』
「『彼ら』……?」
『そう。……「彼ら」とはーー……!』
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/08/24(火) 19:35:07.63 ID:4QnB7x+DO
あ
90 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 19:36:37.49 ID:ncqnQwti0
西暦2011年 早乙女研究所 映写室
カチャン!カタカタカタ…。
黒服A「博士、後ろから来る男です」
タッタッタッタッ…!
黒服「…この男です」
「…………」
91 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 19:43:02.72 ID:ncqnQwti0
バーーーンッ!!!
黒服B「見ての通り足の力は高校一です」
黒服B「彼の所属するアメリカンフットボールチームの優勝回数は三十回……」
黒服B「そしてそのほとんどの得点を、彼が入れております」
「…………」
ジジ…。
92 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 19:51:32.32 ID:ncqnQwti0
黒服B「まさに博士が望んでいた人材でしょう」
黒服B「体力的にも今までよりずば抜けています」
ジジ……。
黒服B「鍛え方一つで使いものになると思いますが?」
黒服A「これが彼に関する細かい調査書です」
ジジジ……。
「……明かりを点けてもらえるかしら?」
黒服A「…わかりました」
93 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 20:01:29.83 ID:ncqnQwti0
パッ
(目が痛むわ…カーテンを開けましょう)
シャ―ッ
ザーーー……。
(…また雨が降ってる…これで何日目かしら?)
黒服A「見てもらえばわかりますが彼は学力的にもけっして劣っていません」
「……そうみたいね……」
パラ…。パラ…。
黒服B「さっそく連れて来ましょうか?」
「……いいえ、それには及ばないわ」ファサッ
「「なっ……!?」」
94 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 20:13:10.86 ID:ncqnQwti0
黒服A「博士…残念ながら今のところこれ以上博士の希望にかなう人物はいません…!」
「…………」
黒服B「われわれだって足を棒にして捜し回っているんですよ!?」
黒服A「これで三百四十九人目だ…!」
黒服A「どんなに体力の優れた男を捜してきても…みんなだめ!だめ!」
黒服B「正直いってこれ以上は捜しようがありません…」
「……『これ以上』がなんですって……!」
ギロリッ!!!
95 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 20:23:30.08 ID:ncqnQwti0
バンッッ!!
「『これ以上』なんて言葉は『ゲッター計画』には存在しないのよっ!!」
黒服B「…っ!!」
「とにかく捜し続けるのよ!強靭な意思と、強い意志を持った者たちを…!」
「どれだけ『器(ゲッター)』の性能がすばらしい物でも、それを乗りこなせる選ばれし『魂(パイロット)』たちを見つけられなければ」
「『ゲッター計画』のすべては水泡に帰してしまうのだからっ!!」
黒服A「……」
96 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 20:24:13.95 ID:ncqnQwti0
バンッッ!!
「『これ以上』なんて言葉は『ゲッター計画』には存在しないのよっ!!」
黒服B「…っ!!」
「とにかく捜し続けるのよ!強靭な意思と、強い意志を持った者たちを…!」
「どれだけ『器(ゲッター)』の性能がすばらしい物でも、それを乗りこなせる選ばれし『魂(パイロット)』たちを見つけられなければ」
「『ゲッター計画』のすべては水泡に帰してしまうのだからっ!!」
黒服A「……」
97 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 20:25:20.58 ID:ncqnQwti0
連投してしまいました…すみません…。
98 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 20:39:32.64 ID:ncqnQwti0
「第一に、あなたたちはまだ事態の重大さを自覚していないわ!!」
「これは『生存』か『消滅』かを賭けた……!!」
プルプルプル!
「……チッ!…もしもし!」
所員A『あ、博士?岩鬼将造内閣官房長官からお電話ですが…』
「待たせておきなさいっ!!」
ガチャッ!!!
「フーッ…!フーッ…!」
黒服A(…おいおい、この子マジかよ…)
黒服B(うちの官房長官は元極道で血の気の多い超危険人物だって知ってるだろうに…凄ぇな…!?)
99 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 20:50:50.40 ID:ncqnQwti0
「「とにかく手をつくしてみます……」」ペコ…。
「……えぇ」
ガチャ
「…待って」
黒服B「はっ?」
「あなたたち政府に頼んでいた『例の案件』だけど……彼女たちは見つかった?」
黒服B「『例の案件』……あぁ。群馬県の見滝原市周辺に住んでいるという」
黒服B「『巴マミ』、『美樹さやか』、『佐倉杏子』の3人のを捜索するという件ですね」
100 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 21:02:58.82 ID:ncqnQwti0
黒服A「…残念ですが博士、われわれの調査では見滝原市周辺で彼女たちに該当する人物」
黒服A「ならびに戸籍謄本を見つけだすことはできませんでした」
黒服A「お役に立てず申し訳ありません…」
「……そう……」シュン…。
黒服B「彼女たちは博士のお知り合いなのですか?」
「…そうね…。彼女たちは私にとって…古い…とても古い付き合いの友人であり…」
「失われてしまった過去の思い出のような存在かしら……」フフッ…。
黒服B「はぁ………」
101 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 21:15:23.38 ID:ncqnQwti0
「…ごめんなさいね…。個人的な用件であなたたちを引き留めてしまって」
黒服A「いいえ、われわれはべつに……」
「…とにかく、引き続き『適任者(パイロット)』の捜索はあなたたちに任せるわ…!」
「そしてくれぐれも忘れないでね…人類の未来は、あなたたちの仕事に託されているということを……!!」
黒服B「…はい…!」
黒服A「われわれ政府の機関としても、今度の仕事には全力をそそいでいます」
黒服A「だから必ず見つけだしてみせますよ…!」
黒服A「ゲッターにふさわしいパイロット達を……!!」
102 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 21:23:58.19 ID:ncqnQwti0
ガチャ…。
ザーーーーッ
ザーーーーッ
「まだこの長雨は止みそうにないわね……ちぇ!」
ザーーーーッ
ゴロゴロゴロ…!
「ん…?」
(今…一瞬だけど雷鳴に照らされて、遠くの空に大きな影が見えたような…?)
ザーーーーッ
(まさかあれは…あの満月の夜に見たのと同じ生物なのでは……!?)
103 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 21:32:41.48 ID:ncqnQwti0
ザーーーーッ
(もう視えないわね……気のせい……だったのかしら?)
(…そうよね。いくら『奴ら』が人類と敵対していて、挑発的な行動を繰り返しているからといって)
(こんな昼間から堂々と空を飛び回ったりしないわよね…)
ザーーーーッ
(…だけど…だけどもし、この季節はずれの長雨が『奴ら』の手によるものだとしたら……?)
104 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 21:41:10.94 ID:ncqnQwti0
ザーーーーッ…
(もし『奴ら』が天候を自在に操作できる技術を持っていて)
(この長雨と巨大な雨雲を隠れ蓑に)
(昼間でも活動しているのだとしたら……!?)
ザーーーーッ…!
ゴロゴロゴロ……!!
(……なんてね…。働きすぎで思考回路がネガティブになってるのね…私ったら…!)フフッ…。
105 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 21:53:17.17 ID:ncqnQwti0
(だいぶ疲れが溜まっているんだわ…)
(自室に戻って、少しの間だけでも仮眠をとらせてもらいましょう…)フラフラ…。
(あのおかしな官房長官の相手をするのは…それからでも十分でしょう…)ウトウト…。
(…おやすみなさい…)
(……まどか……)
ガチャ…。
ザーーーーッ…!
ザーーーーッ…!
ザーーーーッ…!
ゴロゴロゴロ……!!!
翼竜『……ギエエエエーーーー!!!!!』
バリバリバリ……ッ!!!
ドオオオオオオオオォォォォォォォン!!!!!
106 :
◆Rl6vZ65UH6
[saga]:2021/08/24(火) 22:06:12.02 ID:ncqnQwti0
…いかがでしたか?
本日の更新は以上になります。
私の拙い文章力で原作の面白さをどれだけ伝えられるか分かりませんが、少しでも興味を持っていただければ幸いです。
次回からは早乙女研究所を飛び出して、杏子が大暴れする予定なのでお楽しみに!
ド ワ オ オ ! !
107 :
◆7A1Uz7NjhuaO
[aga]:2021/08/29(日) 18:13:59.05 ID:0Okysxxf0
皆様お待たせしました。
諸事情により来週の更新が難しくなったので、今日続きを投下させて頂きます。
あと、前回の投下でいくつか誤字脱字を見つけたのでここで訂正しておきます。
96:の博士のセリフ、正しくは「とにかく捜し続けるのよ!強靭な肉体と、強い意思を持った者たちを…!」
99:の黒服Bのセリフ、正しくは「『巴マミ』、『美樹さやか』、『佐倉杏子』の3人の少女を捜索するという件ですね」
どうもすみませんでした…(土下座)
108 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 18:17:37.06 ID:0Okysxxf0
それでは続きを投下させていただきます。
お楽しみください!
ドワッ!ドワワ〜〜!!
109 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 18:27:39.90 ID:0Okysxxf0
…。
……。
………。
ズサッ!
『……痛いよぉ、お父さん…』グスッ…。
『…いいか杏子』
『空手に重要なのは判断力だ』
『判断が早く、正しければお前の繰り出す技は速度を増し、より正確なモノとなる…!」』
『だから二度と泣くな杏子−−−−』
『−−−−涙は判断を鈍らせる』
110 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 18:36:56.58 ID:0Okysxxf0
東京都内 全日本武道大会 会場
ザーーーッ
ザーーーッ
ーー季節外れのこの雨はすでに一週間目に入っていた………。
ザーーーッ
ピチャ…。ピチャ…。
「………」
『全日本武道大会』
(……ここか……)
ザーーーッ
「行くぜ、親父…!」
サッ…!
111 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 18:39:04.90 ID:0Okysxxf0
まどか『ゲッターロボサーガ!!』
第1話「杏子が行く」
112 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 18:44:54.27 ID:0Okysxxf0
ザーーーーッ
受付「…また大雨か。こう天気の悪い日が続くと、気が滅入っちまうなぁ…」ハア…。
警備員「あぁ。まったくだ……」
スーーーッ…
受付「あっ?」
113 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 18:54:00.83 ID:0Okysxxf0
「………」
受付(なんだあの紅い髪の少女は…?)
受付(ボロボロの空手着の上に男もんの学ランなぞ羽織って)
受付(みすぼらしい格好だな…あの年でホームレスか?)
受付(…それに両手で何かを抱えてるな…あれは…もしかして…)
受付(……『遺影』か!?)ゾ〜ッ…!
114 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 18:59:38.71 ID:0Okysxxf0
受付「………」
ピチャ…。ピチャ…。
受付「……きみ、招待券は?」
ムズ
「…………」
バシッ!
受付「あっ」
警備員「! きさま、会場に無断侵入するつもりか!」
ガシッ!
115 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 19:06:20.73 ID:0Okysxxf0
「止めときなよ、おっさん……ケガするぜ」
警備員「あぁン!?」
「警告はしたからな…!」
ビュンッ!!
ビーーーン!!!
受付「ひっ…!」
受付(ノールックで裏拳を耳に直撃させた!?)
警備員「ぎゃあ!!?」ジタ、バタ!!
「……ふん……」
ピチャ…。ピチャ…。
116 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 19:13:00.57 ID:0Okysxxf0
ワーッ! ワーッ!
ワーッ! ワーッ!
選手1「とうっ!」
選手2「グワァァ…!」
ワーッ! ワーッ!
選手2「おっ!」
バシッ!
選手2「ドアッ!!」
ブワアアーー!!
選手1「うわあああ!!!」
117 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 19:21:33.14 ID:0Okysxxf0
ドサッ!
選手2「オオーー!!」
シューーッ!!
ピタッ
選手1「うっ!」
審判「それまで!」
ワーーーッ! ワーーーッ!
館長「ほう」
来賓1「みごと!」
来賓2「日本一は決まったな」
「 ま だ だ ! ! 」
「…まだ何も決まっちゃいないよっ!」
118 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 19:34:16.18 ID:0Okysxxf0
ザワ…!ザワ…!
館長「!」
選手2「?」
「オイオイオイ!何遊んでんのさ、アンタたちは!!」
ズカ!ズカ!
「まだ相手は五体満足でまいっちゃいねえんだ、戦え!」
ズカ!ズカ!
「相手を仕留めてもいないのに武道だって!?」
「笑わせんじゃねえよ!!」
審判「きみはなんだ!退場したまえ!!」
「 ヒ エ イ イ イ イ ! ! ! ! 」
ババーーーン!!!
観客1「きゃーーー!!?」
観客2「げえぇー!赤髪の小柄な女の子が、審判を一発でのしちまった!?」
119 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 19:42:35.76 ID:0Okysxxf0
(ふふふ…驚くのはこれからさ…!)
シューーーー…!
選手2「!?」ビクッ!
「ウオアーーッ!」
ガキッ!
館長(!!…ぬう!顎を狙って壊しよるとは…なんと残酷な…!!)
「ハオーーーッ!!」
バシーーーッ!!!
選手2「」ブクブク…!
ビシュッ!
120 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 19:48:32.73 ID:0Okysxxf0
「 わ は は は ! ! ! 」
「これが優勝候補かよ!!」
「どうやらあたしの知らない間に、日本の武道は地に落ちちまったようだな!!」
「「「きさまあっ!」」」
ゾロ…!ゾロ…!
館長「待ちんしゃい!!」
空手家1「館長……?」
121 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 19:55:04.70 ID:0Okysxxf0
館長「……おんし、なんのこんたんがあってこの神聖な試合のじゃまをする?」
「神聖!?……ふふふ………」
「わははは!!…戦いに神聖もくそもあるかよ!」
「あるのは勝つことだけに決まってんじゃん!!」
「……いいさ。特別にあんたにおしえてやるよ、あたしの正体を…!」
122 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 19:59:35.41 ID:0Okysxxf0
グイ…!
館長「……遺影じゃと!?」
「あんたならこの顔に見覚えがあるんじゃないの?」
「こいつは…あたしの親父さ!」
館長「あの顔は…まさか……!」
館長「流一岩(ながれいちがん)!!」
123 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 20:10:21.25 ID:0Okysxxf0
空手家1「流一岩?」
館長「昔の空手家だ…神父の家系に生まれながら神の教えに背き、荒んだ生活を送っていた破戒者よ…!」ムゥ…。
館長「…ただ、その腕のすさまじさは日本全土の武道家に恐れられていた」
館長「…道場破りとしてな…!」
「はぁ…!?親父を道場破りにしたのはどこのどいつさっ!」
「てめえらじゃねえかっ!!」
124 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 20:19:38.95 ID:0Okysxxf0
「親父に勝てもしないてめえらが、悪評を立てて親父の道場を建てさせなかったんだろうが!!!」
館長「……たしかにわれわれにも非はある」
館長「しかし!きみの親父さんの空手はそれほどに危険なものだった!」
館長「あれは空手ではない…勝つことだけが目的の、ただのけんかじゃった!!」
「……今となっちゃあそんなことどうでもいいさ……ところでその後の親父の顛末を、あんたは知ってるかい?」
125 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 20:35:42.70 ID:0Okysxxf0
館長「あぁ…。失意の底に沈んだ一岩は、やがて幼い自分の娘たちに」
館長「虐待まがいの方法で空手を教え込んだが」
館長「自分ほどの才能が娘たちに無いことを悟ると、それに絶望し…」
館長「妻と2人の娘…なんの罪もない彼女たちを巻き込んで」
館長「一家心中で家ごと焼け落ちた、と聞いておったが……?」
「大体は合ってるよ……けど、『一家心中』ってところは間違ってるね…」
「……なぜならばっ!2人の娘の片割れはしぶとく火事を生き延びて」
「こうしてあんた達の前に立っているんだからねぇ……!!」ニィ…!
空手家1「おぉ……!?」
ザワ…!ザワ…!
126 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 20:48:41.05 ID:0Okysxxf0
館長「……おんしが流一岩の2人の娘の生き残りであることはわかった」
館長「じゃが…どちらだ?」
館長「姉の『杏子』か?妹の『モモ』か?」
「ん…? …ああ、そういやまだ自己紹介が済んでなかったね…!」
「それじゃあ改めて名乗らせてもらうよっ!」
「……あたしは『杏子』!」
「……親父に出来損ないと罵られ続け、いっしょにあの世へ連れて行ってさえもらえなかった」
「流家の不肖の長女……!」
「『流杏子』さっ!!」
ドワオーーーッッ!!!
127 :
◆lbC/yC1U5XAE
[saga]:2021/08/29(日) 20:55:32.51 ID:0Okysxxf0
……いかがだったでしょうか?
バイオレンスな描写をどうしようか悩んだのですが、それも含めて原作版の良さだと思ったので出来る限り再現させていただきました。
来週は更新をお休みさせていただきますが、必ず帰ってくるのでお待ちください!
それでは皆様、またお会いしましょう!!
ドワオーーーッッ!!!
128 :
◆Q1Sh5uYLj6
[age ]:2021/09/10(金) 21:32:56.12 ID:idMbpjWE0
お久しぶりです。それではこれから続きを投下させていただきます。
129 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 21:48:18.74 ID:idMbpjWE0
館長「そうか……で、『流杏子』さん……おんしの目的は?」
杏子「……生前、親父はいつもこう言ってたよ」
ヒョイッ
空手家1(あいつ…!優勝トロフィーを手にとって、どうするつもりだ!?)
杏子「…空手をやるのは自分より強い奴がいるからだ…」
杏子「…そういう奴が目の前にいる限り、空手をやめない…とね」
杏子「…そういう奴らを全員この手でぶちのめすまで、ぜったいに空手をやめねえ…とねえ……!!」
ギュウウウ………!!!
130 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 22:00:57.09 ID:idMbpjWE0
ポイッ!
杏子「こんなものもらうためにやるのが武道かっ!」
杏子「これじゃただのダンスだっ!」
グワシャーーン!
空手家2「き、きさま!言わせておけばっ」
空手家3「なんだぁ!?てめえーー!!」
杏子「さぁ来やがれ!」
杏子「本物の空手をてめえらに教えてやる!」
杏子「そのためにあたしはここに来たんだ!!」
「 イ ャ ホ ッ オ ! ! ! 」
バギーーーーン!!!!
空手家1「げぶぅ!?」
131 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 22:12:46.61 ID:idMbpjWE0
杏子「りゃあ!」
バン!
空手家2「あがっ!」
ドッ…!
空手家3「!!」
バシッ!!
空手家4「ぎゃお!」
観客3「おっ、すっすごい!」
観客4「小さな女の子が、次々と大の男たちを倒していくぞ!?」
観客5「しかも彼女のほうは、相手から一発ももらってないわ!!」
杏子「これが空手だあっ!」
「 ウ ワ オ ッ ! ! 」
バキーーー!!!
132 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 22:19:37.66 ID:idMbpjWE0
ワーー! ワーー!
「「…………」」
黒服B「見たか?」
黒服A「ええ…こりゃすごい!」
黒服B「こいつはとんだほり出しもんだ…!」
黒服B「あいつなら博士の希望する人材にぴったりだぜ!」
133 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 22:29:04.93 ID:idMbpjWE0
ドッ! ドッ!
杏子(ちっ…!なんだよ、こいつら雑魚ばっかじゃねーか…!!)
杏子(ん…?)
館長「……」ムゥ…!
杏子(…へへへっ!いるじゃねーか…!空手界の超大物がよ!!)
杏子「行くぜぇ!館長さんよっ!!」
館長「!?」
杏子「ダアーーー!!!」
134 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 22:36:09.55 ID:idMbpjWE0
「 ワ ワ オ −−ーー ッ ! ! 」
ビキーーーーーーーン!!!!!
館長「グワッ!!」
杏子(!!?)
ブシューーーー!!!!
空手家11「ひぃ!飛び蹴りで、館長の額が割れたぁ!?」
バターーン……!
135 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 22:45:32.23 ID:idMbpjWE0
杏子(…い、今のケリをかわせねぇ歳じゃねえだろ…!?)
杏子「……ハッ!!」
空手家5「痛ぇ…!痛えよぉ……!!」
空手家8「げほ…!ごぼ…!」
空手家10「…だれか…たすけて……!!」
アアア……! ウウウ……!
杏子「………ッ!!!」
136 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 22:55:09.24 ID:idMbpjWE0
杏子(……くっ……!)グググ…!
杏子「……もういい。帰ろうぜ……親父…」
杏子(…なにが『全日本武道大会』だ…)
杏子(聞いてあきれらぁ…)
ツカ…。ツカ…。
シーーーーー……ン
黒服B「いかん!奴をのがすな!」
黒服A「どけっどけ!」
ドンッ!ドンッ!
137 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 23:04:16.44 ID:idMbpjWE0
黒服A「…しかしあいつを連れ出すにしてもあの強さだ…!」
黒服A「簡単にはいかないですよね?」
黒服B「な〜に俺に『考え』がある………」
黒服B「…とにかく今は近くにいる仲間たちを全員呼んで、奴を徹底的に監視・追跡するんだ!」
黒服A「はっ!」
黒服B「奴を見失うなよ…絶対にな!」
138 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 23:15:28.13 ID:idMbpjWE0
東京都郊外
ザーーーーッ
ピチャ…。ピチャ…。
杏子(…ウゼェ…超ウゼェ…!)
杏子(なんなんだよ、この胸のモヤモヤは……!!)
杏子(あいつらは親父たちの仇だ…!あいつらがどれだけもがき苦しんでも、それは当然の報いのはずだ……!!)
杏子(……でもあたしがこれまで空手をやってきたのは『自分より強い奴を倒したい』からだ……)
杏子(……あれじゃあ、ただの弱いものイジメだよ……)
ザーーーーッ…。
139 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 23:24:28.52 ID:idMbpjWE0
杏子(…親父たちに置いて逝かれちまって、自分の弱さを呪ったあたしは)
杏子(死に物狂いで体を鍛えながら、今日まで必死になんとか生き延びてきた…!)
杏子(…親父にはよく『杏子、お前には空手の才能が無い!』なんて罵られてたけど…)
杏子(もしかして、あたしは強くなりすぎたんじゃないかな?)
杏子(…この日本に、あたしより強い武道家なんてもう誰も…いないんじゃないかな…?)
140 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 23:35:03.23 ID:idMbpjWE0
杏子(……もしそうなら、あたしはこれから何を目的に生きていけばいいんだ……?)
杏子(『家族』と『空手』だけがあたしの人生のすべてだったのに……!!)
杏子(その両方を失っちまったら…あたしは…あたしは……!!)ジワァ…!
ザーーー……!!
杏子(!!……ちくしょう!あ、あたしは泣いてなんかないぞっ!?)
杏子(流家の女は涙を流さないんだっ!!)ゴシゴシ…!
141 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 23:45:52.80 ID:idMbpjWE0
ザーーーーッ……!!
杏子(ちっ…!また雨脚が強くなってきやがった…)
杏子(今はとにかく…『家』に帰ろう)
杏子(『親父』にも今日の成果を報せてあげないといけないしね…)
杏子(これからのことは……それから考えればいいや……)
ピチャ…。ピチャ…。
ザーーーーッ……!!
カルロス「アミーゴ・キョーコ。相変わらず貧乏臭いネー!」
杏子「うっせぇカルロス!とっととメキシコに帰りやがれ!!」
142 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/10(金) 23:54:06.52 ID:idMbpjWE0
……いかがだったでしょうか?
本日の更新は以上になります。
…ところでついにアニメでゲッターエンペラーの合体シーンが描かれましたね!
長年の夢がかなって、感無量です!!
これを励みに、ssの更新も頑張りたいと思います!
それではまた近いうちにお会いしましょう。
ドワオ!
143 :
◆Q1Sh5uYLj6
[age]:2021/09/17(金) 21:18:27.21 ID:ZZxD0FoZ0
お待たせしました。これより続きを投下します。
ドーーワーーオオーー!!
144 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 21:27:10.61 ID:ZZxD0FoZ0
東京都郊外 流邸 跡地
ザーーーッ
ザーーーッ
コト…。
杏子(……こうして親父の遺影に話かけるのも、久しぶりだな……)
杏子「親父…かたきは取ったよ…」
145 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 21:34:49.53 ID:ZZxD0FoZ0
杏子「みんなの前であんたを陥れた連中に恥をかかせてやったよ」
杏子「今頃テレビで一部始終が流れてるんじゃないかな…いい気味さ…!」
杏子「…だけどさ、親父…」
杏子「……あたしはこれからどうしたらいいんだろうね……」
杏子「今…日本に真の武道家はいなくなっちまったよ…」
146 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 21:42:48.02 ID:ZZxD0FoZ0
杏子「…今日だってあたし一人で暴れてるみたいだったしさ…」
杏子「どいつもこいつも、まるで相手にならなかったよ」
杏子「……やっぱさ、武道には強い相手がいなくちゃだめだよ」
杏子「そいつをぶちのめすまでの修行だもんな……」
杏子「……そういや、親父はあたしに幼いころからこう教えてくれたよね……」
杏子「『強くなれ』って…!」
147 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 21:50:27.31 ID:ZZxD0FoZ0
杏子(…強くなることこそが『流』の生き方だ…)
杏子(…武道こそが『流』の人生だと…!)
杏子(ヨチヨチ歩きのあたしにゃ、そらつらかったよ…)
杏子(泣こうが、わめこうが、女だろうが許してくれるような親父じゃなかったしね…)
148 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 22:02:44.59 ID:ZZxD0FoZ0
杏子(小さい手がグローブみたいにハレあがってきても……)
杏子(それを塩水にひたして、また砂箱突き……!!)
杏子(しまいにゃデカい闘犬と素手で戦わされたりもしたっけな……)
杏子(今考えるとこんなんでよく生きてこられたもんだよ……)
杏子(………………)
杏子「……それが……!!」
杏子「それがどうしたぁ!!!」
杏子「なんにもなりゃあしねえじゃねぇかっ!!!?」
バンッッ!!!!!
149 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 22:14:22.30 ID:ZZxD0FoZ0
杏子「『武道を立て直す』だって……?」
杏子「女で、子供のあたしに…!」
杏子「大勢の人の目の前で、空手家たちをぶっ壊して見せたあたしなんかに……!!」
杏子「いったい誰がついて来てくれるっていうんだよ!!?」
杏子「こんなもん…笑い話にもならねえよ…!」
グググ………!!!
杏子「くそっ!あたしはこれからなにを『目的』に生きりゃいいんだ!!!」
バキーーーッッ!!!
150 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 22:24:29.74 ID:ZZxD0FoZ0
杏子「痛っ…!」
杏子(しまった…親父の遺影を叩き割ったひょうしに、ガラスで手を切っちまった…!)
杏子(馬鹿かよあたしは…。とりあえず包帯でも巻いとかねえと…)
グルグル……。
杏子(……そういや親父のしごきで手をケガすると、いつもこうして妹のモモが包帯を巻いてくれたっけな……)
杏子(……モモ……)
151 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 22:39:41.80 ID:ZZxD0FoZ0
杏子(モモは…あの鬼みたいな親父と血が繋がっているとは思えないくらい、優しくていい子だった…)
杏子(あたしと同じで空手の才能はまったく無かったけど……)
杏子(泣き言も言わずに、あの子なりのやり方で頑張って、親父やあたしについて来ようとしていた……)
杏子(必死について来ようとしてたんだ…!それなのに……!!)
杏子「…クソ親父め…!どうせ巻き添えにするなら、モモじゃなくてあたしを連れて逝けばよかったんだ……!!」ギリリ…!
152 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 22:51:37.73 ID:ZZxD0FoZ0
杏子「なぁ神様…。親父はあんたの教えを裏切って、暴力ばっかふるっていたけど」
杏子「これはそれに対する罰なのか…?」
杏子「あんたは親父を許せなくて、その命を奪っただけじゃなく」
杏子「親父と同じ血を引くあたしの事まで苦しめようとしているのかよ…?」
杏子「……それともなにか?家族が全員死んだのに、あたしだけが取り残されたことになんか『意味』があるってのか?」
杏子「……あんたにはなにか壮大な『計画』があって、あたしはその一部だとでもいうのかよ!?」
153 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 23:06:26.65 ID:ZZxD0FoZ0
杏子「もしそうなら…なにか『合図』をくれよっ!!」
杏子「何だっていい…!今すぐ目の前で奇跡を起こしてみろって言ってるんじゃねえんだ!」
杏子「虫の知らせとか、普段なら起こらないようなちょっとした出来事でかまわない!」
杏子「…あたしにはもう『家族』も『空手』も残されちゃいねえんだ…!」
杏子「あたしがこの先も生きていくには……なにか、大きな『目的』がなければだめなんだよっ!!」
杏子(ーーだから…頼むよ、神様。こんな人生だったんだ…)
杏子(せめて一度くらい、『希望』を持たせてーー!)
ギュウウ……!!
154 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/09/17(金) 23:21:12.21 ID:ZZxD0FoZ0
…………………………………。
杏子「……ハッ。馬鹿みてぇ……」
杏子「あーあ……やだやだ!この流杏子様が気の迷いとはいえ神に祈るだなんて、人に知られちゃ生きてけねぇよ!!」
杏子「クソ親父の遺影を片づけたら、さっさとここを出てどこか遠くへ行こーっと!」
杏子(…ここで暮らしていくには、つらい思い出が多すぎるし…)
杏子「さーて、ほうきはどこだっけかな……」
…ドン!ドン!ドン!
杏子「……あ……?」
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