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まどか「ゲッターロボサーガ!!」
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202 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 15:34:47.80 ID:YWh2tYi/0
(ゲッターのパイロットに求められるものは2つ…!)
(音速を超えるゲッターの機動にも耐えられる『超人的な身体能力』と)
(瞬時に決断を下せる『強靭な精神力』と)
(今の彼女は…『流杏子』はその両方の条件を満たした、まさにゲッターのパイロットとして理想的な人物よ!!)
(……『すべての出来事には「意味」がある』……)
(あの子の…『まどか』の言葉の意味が、今はじめて解ったような気がするわ…!)
203 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 15:42:24.86 ID:YWh2tYi/0
(……いいわ!『大いなる意思』が、『まどか』が与えられた『役割』を果たすことを望んでいるというのならッ!!)
(私はその『役割』を最後まで演じきってみせる!!!)
(…我が名は『早乙女』…!)
(ゲッター線に魅入られた狂気の天才科学者であり…ゲッターロボを造りし者…!!)
(−−私は『早乙女博士』よッ!!!)
204 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 15:53:18.26 ID:YWh2tYi/0
「………………………」ブツブツブツ…。
黒服A「…は、博士…?」
杏子(なんだあいつ……)
杏子(急に押し黙ったかと思ったら、今度はぶつぶつぶつぶつと独り言を喋りはじめたんだけど……)
杏子(まさかあいつ…本当にどっかおかしいんじゃ…?)
「ふ……ふふふ……!!!」
「「「「「!!!?」」」」」
205 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 16:02:51.11 ID:YWh2tYi/0
「…ごめんなさいね…ずっと捜し続けていたゲッターのパイロットがようやく見つかったかと思ったら」
「私の古い知り合いとあまりにもそっくりだったから…少し取り乱してしまったわ…」フフ…!
黒服B「!!…ということは…!」
「えぇ……ついに見つけたわ!」
「彼女こそ、私の捜していた人間よ!!」
206 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 16:12:28.68 ID:YWh2tYi/0
杏子「……?」
杏子(なんだ…?あいつ、急に雰囲気が変わったぞ…!?)ハァ…ハァ…。
「…あらあらあら。かわいそうに…彼女、かなり弱っているようね」
「……抑えつけなさい」
「「はっ!!」」
ガシッ!
杏子「うぉ!?」
杏子(し、しまった!!)
207 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 16:18:53.03 ID:YWh2tYi/0
杏子「この…離せッ!離しやがれぇ!!」クラクラ…。
黒服C「暴れないほうが身のためだぞ」
黒服B「お前は肩に刺さったナイフから絶えず出血しているんだ」
黒服B「その調子で抵抗し続けてみろ…あっという間にあの世行きさ…!」フフ…。
杏子「くっ…!」ギリッ…!
208 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 16:27:43.60 ID:YWh2tYi/0
ザーーーーッ…!
ゴロゴロゴロ……!!
杏子「お、お前ら…いったい……何者なんだよ………?」ハァ…ハァ…。
「ふふふ……答えを知りたい?」
「だったら特別に教えてあげるわ…!」
「私は『早乙女』…『早乙女ほむら』!!」
「これから先、あなたに地獄を見せる女よ!!」
ドカアアアアァァァァーーーーーーン!!!!!
209 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 16:33:28.41 ID:YWh2tYi/0
杏子「早乙女……ほむら……だって……?」
ほむら「早く連れて行くわよ」
ほむら「…あぁ、それと出血から見て立っているのも精一杯だろうから」
ほむら「彼女をまず『治療』してあげなさい…多少なら痛くしてもいいわよ?」
ほむら「そのほうが彼女も大人しくついて来るだろうから…!」クスクスクス…!
黒服B「はっ…!」
杏子「?」
210 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 16:38:41.55 ID:YWh2tYi/0
黒服B「ふむ…まずは血を止めないといけないな」
黒服B「ふふふ…悪く思うなよ?」
ムズッ
杏子(肩の…ナイフに…手を……?)
ズサッ!
ブシャァァァアアアーーー!!!
杏子「わああーーーっ!!!」
杏子「あ……ぁぁ……」
………。
……。
…。
211 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 16:45:46.01 ID:YWh2tYi/0
上信越自動車道
ザーーー…。
ザーーー…。
ズザザーーッ!!
杏子「…………」スヤスヤ…。
ほむら(……ごめんなさいね、杏子……)
ほむら(手荒なまねをせずに、あなたを連れて来られたらよかったのだけれど……)
212 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 16:53:27.19 ID:YWh2tYi/0
ほむら(きっとあなたの事だから、どれだけ私たちが丁寧にお願いしたところで)
ほむら(絶対に大人しくついて来てはくれなかったでしょうね……)フフ…。
ほむら(…それにしても…)
ほむら(いい体をしてるわね…!)
サワサワ…!
杏子「ん…」ピクッ!
213 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 17:07:13.11 ID:YWh2tYi/0
黒服A「は、博士…?」
ほむら「黙ってなさい」
黒服A「はい……」ドキドキ…!
ほむら(…一見以前の杏子と変わらない細見の身体に見えるけど、いっさいの無駄がない筋肉のつき方をしてるわね…)
ほむら(まさにゲッターに乗るために生まれてきたような身体だわ…!)
ほむら(杏子……あなたは最高のパイロットになれるわよ!)ホムーン!
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/10/03(日) 17:12:37.34 ID:jIeD6nv90
お前らの書き込みなんて何の価値もない
Yahooニュースですらコメント数はせいぜい数百〜数万
北九州市(100万)、石川県(100万)、広島市(100万)、これら田舎の人口の10分の1にすら、遠く及ばない(日本列島1億、大手サイトのコメント全国規模で多くて数万)
日本全国1億のうち、石川県ひとつの10分の1にすら遠く届かない声のデカイ奴らが
ここに書き込んでるだけ なんの影響力もない 気にする必要もない
ここで小池百合子を批判しても小池が圧勝したし (トランプ大統領ネット人気、一方バイデンの勝利も同じ)
ここで飯塚幸三を批判しても現実で批判してる人を見たことない 。小室圭さんを必死に叩く奴も現実で見たことない
在日特権がどうのシナ人がどうの言ってる人も見たことないし
NHKの受信料がどうだの集団ストーカーがどうだの喚いてる奴もネットでしか見たことない
LGBT叩きやパパ活叩き、非処女叩き外国人叩き、障がい者叩きビーガン叩き、マスコミ叩き生活保護叩き、パチンコ叩き煙草叩き
全部ネットでしか見たことない 全てはネットの狭い世界だけ
日本の広島市の10分の1にすら遠く及ばない数百〜数万人が書き込みしてるだけ
5chのスレも1000人が1回ずつ書き込めば、すぐ埋まるのに中々埋まらない。同じ奴が何度も書き込んでやっと埋まる
声がデカイやつが狭い場所で目立つだけ。なんの影響力ないからマジで気にする必要ない
お前らが「若者は選挙に行け!」と書き込んでも何も効果はない
大多数の若者はお前らの書き込みなんてそもそも見てないから
大多数の若者は韓国文化が好きだから嫌韓コピペしても何も意味はない
そもそもここを見ていないし存在すら認知していないから
社会にこうしろ!政治にこうしろ!は論外 。お前らは何の権力もないただの庶民だから何も世の中は変わらない。本当にどうこうしたいなら立候補して政治家を目指すしかない
生活保護や在日に不満があってどうこうネットで文句言っても現実は何も変わらない。なぜならお前は何もしてないから
まず普通の社会人は忙しくてインターネットに書き込みしている余裕などない
仕事して、恋愛して、家族や友人と、思い出を作ってる。会社の取引先の事とか実家の老いた両親の事とか明日の献立とかで頭は一杯
しかしお前ら(超少数派)は違う。時間が有り余る少数の暇人。退職後の暇な老人か、ネット漁りの主婦か、孤独なフリーターか
所詮それがインターネット
何の影響力もない 国民の誰もお前らの下らん書き込みに興味はない
というか見ていない 存在すら知らない 書き込んでるのは暇人のみ
お前らの書き込みなんて何の価値もない
215 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 17:15:08.14 ID:YWh2tYi/0
ほむら(今の杏子ならやれる…『流杏子』なら絶対にゲッターに耐えられる!)
ほむら「杏子……あなたが何をど言おうが」
ほむら「私はあなたを決して離さないわよ……!!」
ギュッ…!
杏子「んん……」ピクッ!!
黒服A「………」ドキドキ……!!
216 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 17:31:50.87 ID:YWh2tYi/0
ホム…!ホム…!
黒服B(博士はどうやらあの少女が気に入ったようだな…ふふふ)
黒服C「よかった……これで肩の荷も少しはおりたぜ……」フゥ〜…。
黒服B「ばか。まだまだこれからだろうが……」フフフ…。
黒服C「しかし最初のひとりがまさか女になるとはな〜…」
黒服C「これからは超人的な女も候補として捜すべきかもな…!」
黒服B「たしかにな…。よけいな先入観は捨て、女や子供も候補に入れて考えるべきか……」チラッ…。
黒服B「うっ……!!?」サァー…!!!
217 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 17:40:16.10 ID:YWh2tYi/0
黒服C「どうした?」
黒服B「き、来た…ついに来た!」
黒服B「博士!バックミラーを見てくださいっ!!」
ほむら「あれは…空から大きな黒い影が、こちらにむかって近づいて来てる…!!?」
黒服B「ついに…ついに来たんだ…!!」
黒服B「『奴ら』が来たッ!!!」
218 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 17:48:26.70 ID:YWh2tYi/0
ザザーーッッ!!
翼竜『ギャアアアアアアーーー…!!!!!!』
「「「「わあああっ!!!!」」」」
ガチッ!
黒服B「ぐはぁ!?」ブチュ…!
ガチッ!
黒服C「ひいぃ…」グシャ…!
杏子「「うっ!!」」
ガタガタッッ!!
219 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 17:56:53.84 ID:YWh2tYi/0
杏子「「なんだ!?」」ガタガタッッ!!
ほむら「「この車は『奴ら』に捕まったのよ!!」」ガタガタッッ!!
ほむら「「連れて行かれるわ!外に飛び出してッ!!」」ガタガタッッ!!
ブワアアアァァァーーー!!!
「「「うわああああああ!!!!!!」」」
バアアアアアアァァァァァァン!!!!!!
220 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 18:04:09.38 ID:YWh2tYi/0
ゴーーーーー!!!!!
翼竜『ギエエエエーーーー!!!!』
バサッ!!
バサッ!!
ゴーーー………!!!
杏子「な…なんなんだ、あのデケえ鳥は…?」フラッ…。
ほむら「……あれが私たちの敵の姿よ」
杏子「ほむら!!」
221 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 18:19:18.60 ID:YWh2tYi/0
杏子「無事だったんだな!…黒服は?」ハァ…ハァ…。
ほむら「……」フルフル…。
黒服A「」
杏子「そうか…。なぁ、いったい何が起こってるんだよ…?」
ほむら「……ついに始まるのよ……」
杏子「あ……?」
ほむら「『生存』か『絶滅』か……人類の存亡をかけた」
ほむら「『奴ら』との生存競争がっ!!」
杏子「………!!!」
ザーーーーッ…!
ザーーーーッ…!
ザーーーーッ…!
ーーー
ーー
ー
222 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/03(日) 18:27:54.73 ID:YWh2tYi/0
…いかがだったでしょうか。
だいぶ時間がかかってしまいましたが、キリのいい所までいけたと思います。
これまでの話はアニメでいうAパートで、次回からの話がBパートになります。
ついにゲッターの戦闘シーンも描かれる予定なので、お楽しみにッ!
それではみなさん、またお会いしましょう……ドワオーー!!
223 :
◆Q1Sh5uYLj6
[age]:2021/10/06(水) 21:10:25.35 ID:5RC+eWvv0
お待たせしました。
これから続きを投下します。
また、前回の連投でいくつか修正する箇所を発見しましたので報告させていただきます。
202のほむらのセリフ、正しくは
ほむら(瞬時に決断を下せる『強靭な精神力』) です。
215のほむらのセリフ、正しくは
ほむら「杏子……あなたが何をどう言おうが」 です。
失礼しました。
それでは、続きをお楽しみください、ドワオ!!
224 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 21:24:10.23 ID:5RC+eWvv0
ー
ーー
ーーー
浅間山麓 早乙女研究所 敷地内
ザア……。
ザァ……。
所員G「まったくよく降りやがる雨だなあ」
所員G「もう春だってのに、ちっともあったかくならねえし」
所員G「早く百葉箱の観測を終わらせて、ストーブに当たろうっと!」カキカキ…。
ピシャッ!
所員G「ん?」
225 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 21:29:08.48 ID:5RC+eWvv0
所員G「なんだ?」
所員G(なにか大きな物が頭にぶつかったぞ…?)
グイッ
イモリ「……」
所員G「げっ!」
「 わ あ ァ イ モ リ ! 」
ブンッ!
226 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 21:41:13.35 ID:5RC+eWvv0
所員G「びっくりしたぁ!?……なんでこんなところにイモリが?」
ピシャ!
所員G「うっ…!?」
イモリ「……」
所員G「わあっ!?」
バシッ!
ピシャ…。
ピシャ…。
所員G「ひ……ぎゃあっ!」
227 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 21:47:45.27 ID:5RC+eWvv0
ザーーーーーッ!
ピシャッピシャッピシャッピシャッピシャッピシャッピシャッ……!!
所員G「空からイモリが降ってくる!?」
ピシャッピシャッピシャッ……ボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボト…!!!
所員G「ヒ イ イ イ イ ! ! 」
228 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 21:54:27.57 ID:5RC+eWvv0
ボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボト!!!!!
所員G「」
ザーーッ
ザザーーーッ
ザーーッ
モゾモゾモゾモゾモゾモゾ…!
イモリ「………」
イモリ(…フフ…!)
229 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 22:02:28.44 ID:5RC+eWvv0
ーーー
ーー
ー
杏子(う…うぅ…!!)
バサッ…!!
バサッ…!!
杏子(…来るな…!)
ザザーーー…!!
杏子(…来るんじゃねえ…!!)
翼竜『ーーキエエエエ!!!!』
ガパーーー!!!
杏子「 … わ あ あ ! ! ? 」
ガバッ
「きゃあ!?」
230 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 22:09:48.60 ID:5RC+eWvv0
杏子「……あ?」
「びっくりしたわ…!」
「あなた、急に大声出すんだもの」フゥー…。
杏子「ち…夢か…」
「うふふ…大変な目にあったらしいじゃない」
「あなたくらいの年の女の子なら、怖い夢を見たっておかしくないわよ?」
杏子「…うっせーな、ガキ扱いすんな!」
杏子(……って、あれ?)
231 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 22:15:28.59 ID:5RC+eWvv0
杏子「あんた誰だ?」
杏子「あたしは……どうしてこんな所にいるのさ?」
「私?私は和子よ」
「そしてここは『早乙女研究所』…!」
和子「あなたはゆうべ気を失ったまま、ほむらちゃんに運ばれてきたのよ」
杏子(『早乙女研究所』に『ほむらちゃん』だって…!?)
232 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 22:21:38.95 ID:5RC+eWvv0
杏子「…ほむらちゃんって…」
杏子「あの黒髪ロングの冷酷ドS女、『早乙女ほむら』のことか?」
和子「(れ、冷酷ドS女…?)え、ええ。たぶんそうよ…」
杏子「…くそっ!あのアマどこにいやがる!!」
和子「えっ?」
233 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 22:28:42.02 ID:5RC+eWvv0
杏子「あの女があたしをこんな目に合わせたうえに」
杏子「なにもわからないうちに変なことばっかに巻き込むんだよ!」
杏子「あいつをとっちめて理由をはっきり聞き出してやる!!」
杏子「奴はどこだっ!!!」
和子「まあまあ、落ち着いて。そんなに怒るとケガに響くわよ?」
シャーーッ
ほむら「その必要はないわ…来てあげたわよ」
杏子「うげぇ!?」
234 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 22:41:43.74 ID:5RC+eWvv0
杏子「てめえよくも…痛デデデッ!!?」ズキズキ…!
ほむら「あらあら…。もう動けるのはいいことだけど」
ほむら「あまり興奮しすぎると、傷が傷むわよ?」クスクス…!
和子「ほむらちゃん!来てくれたのね!?」
ガバァ!!
ほむら・杏子「「!?」」
和子「『お母さん』はとってもうれしいわ!みんなでお茶にしましょうか?……あ、それとも秘密の女子会!?」ギュウーッ!
ほむら「そのどちらでもないわ…私は杏子を連れてすぐにここから出ていくから…」グエエ…。
和子「あら、そうなの…残念…」シュン…。
235 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 22:50:01.23 ID:5RC+eWvv0
杏子「『お母さん』だって!?それじゃああんた、まさか…」
和子「そうです!私の名前は『早乙女和子』…」
和子「この研究所の前所長である『早乙女賢』博士の妻であり」
和子「現所長である『早乙女ほむら』ちゃんのお母さんなんです!」エッヘン!
杏子「え〜嘘だぁ〜!?…あんたら母娘のくせに、見た目も雰囲気もぜんぜん似てねぇーぞ!!」
236 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 23:02:20.55 ID:5RC+eWvv0
ほむら「それはそうよ…彼女は正確には『お義母さん』…」
ほむら「つまり亡くなった私の父『早乙女賢』博士の後妻なんだから、私との血の繋がりはとうぜん無いわ」
和子「そんな…!ほむらちゃん、その言い方はあまりにひどいわ……!!」ガーン…!
ほむら「…ひどいもなにも事実でしょ…?」
ほむら「あ、ついでに父と彼女はお見合い結婚で」
ほむら「父が再婚した理由は『先立たれた妻と名前も字も同じで、なんか気が楽だった』からよ」スラスラスラ…。
杏子「お前、ほんとにドSだなっ!?」ガビーン…!!
237 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 23:09:56.60 ID:5RC+eWvv0
和子「うぅ……ひどいわ〜!ほむらちゃ〜〜ん!!」
和子「お母さん、もう泣いちゃうから……(泣)」オイオイオイ…。
ほむら「まったく…!ほら、急いで杏子」
ほむら「早くしないとあなたも彼女に取り込まれて、ギャグ時空の住人になってしまうわよ?」
杏子「お、おぅ……?」
シャーーッ…。
238 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 23:17:38.00 ID:5RC+eWvv0
ほむら(まさか早乙女先生があそこまでめんどうな女だったなんて……)
ほむら(『前の世界』で先生に男がいなかったのも、納得よ……!)ゲッソリ…。
杏子(…なんかスゲー面白い人だったな!)ニヤニヤ…!
ガーーーーッ!
ガシャーーーッ!!
ガシューーッ!
杏子「…ん!!」
239 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 23:22:52.41 ID:5RC+eWvv0
杏子「こ、これは……!!」
ガシューーン
ガシューーン
ピキーーン
ピキーーン
ガ ガ ガ … !
杏子「すげえ設備に……巨大ロボットの大群だとっ!?」
ギャーーーーーン!!!!!
240 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 23:31:13.48 ID:5RC+eWvv0
…いかがでしたか?
本日の更新は以上になります。
ちなみに早乙女博士の奥さんと和子先生は同姓同名で、このSSを思いついたキッカケのひとつです。
独身で婚期を逃してるのがウリのキャラなので結婚させるのは……と思ったのですが先に早乙女博士にゲッター線に同化してもらうことでバランスが取れたかなと思います。
241 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/06(水) 23:42:26.16 ID:5RC+eWvv0
…あとスレチなのは理解しているのですが、おかげさまで某SSまとめサイトでこのSSが1400PVいただきました!!
まさかそんなに多くの回数を読んでいただけるとは思っていなくて、内心震えております…。
やはりゲッターロボは不滅のコンテンツなのだと理解するとともに
素晴らしい原作を書いてくれた石川賢先生と、魅力的なまどマギのキャラクターたちにただただ感謝です!!
このまま虚無らずにラストまで走れるよう努力するので、ご期待ください!
それではみなさん、またお会いしましょう、ドワッ!!
242 :
◆Q1Sh5uYLj6
[age]:2021/10/10(日) 21:24:04.37 ID:jE77hwLj0
皆様、お待たせしました。
これから続きを投下します。
説明回プラスアクションシーンもないので地味かもしれませんが、ご容赦ください。
それでは、続きをどーぞ、ドワオ!!
243 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 21:36:11.65 ID:jE77hwLj0
ガガガ…!
杏子「マジですげぇ!?こんなヤバい施設が日本にあったなんて驚きだよ……アニメみてえだ!!」ワクワク!!
ほむら「ここ早乙女研究所はもともと『ゲッター線』と呼ばれる未知の宇宙線の研究をしていたのだけれど」
ほむら「いまは訳あってゲッター線を応用した軍事兵器の開発施設となっているの」
ほむら「流杏子…あなたが見た物は『プロトゲッター』という試作段階のロボットたちよ」
杏子「へー!カッコいいじゃん!!」キラキラキラ…!!
244 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 21:47:50.34 ID:jE77hwLj0
杏子「すげぇや!色んなタイプのロボットが、たくさん並んでる!!」ワクワク!
ほむら「ふふふ…どうやら早乙女研究所(ここ)が気に入ったようね?」
ほむら「あなたは今日からここで働くことになるのだから」
ほむら「これから先いくらでも、好きなだけロボットを見学できるわよ…良かったわね」フフ…!
杏子「おーマジかよ!………って、あん?」
杏子「…働くって…あたしが…ここで?」
ほむら「えぇ、そうよ」キッパリ!
杏子「はあぁーー!?冗談じゃねえぞっ!!!」
245 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 21:54:51.10 ID:jE77hwLj0
杏子「いいかっ!あたしは空手家であり、生粋の武道家だ!!」
杏子「この身ひとつで敵をブッ飛ばすのがあたしの仕事なのさ!!!」
杏子「そんなあたしがおりこうさんだらけの研究所で働くだって?」
杏子「…笑えねぇ冗談だぜ、まったく…!」
ほむら「………」
杏子「……第一、あたしになにができんのさ?」
246 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 22:00:44.31 ID:jE77hwLj0
杏子「スパナでも握って、マンガやアニメみてぇにデカいロボットの整備でもしろってのか?」
ほむら「……いいえ。あなたが握るのはスパナではなくハンドルよ」
杏子「………あ…?」
ほむら「流杏子、あなたにはあの『プロトゲッター』の完成形にあたるロボットのパイロットを務めてもらうわ」
杏子「!!?」
247 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 22:10:59.83 ID:jE77hwLj0
杏子「あ、あたしが……ロボットのパイロットだって!?」
ほむら「ええ、そうよ。…流杏子、あなたはゲッターの超機動に耐えられる強い身体を持った特別な人間であり」
ほむら「ゲッター線に…運命によって導かれた『選ばれし者』なのよ」
杏子「…はぁ?…あんたの言っていることが、まるで理解できないんだけど…」
ほむら「あなたの理解なんて私には必要ない」
ほむら「とにかくあなたには今日から三ヶ月の間、パイロットの訓練にただひたすらに励んでもらうわよ」
248 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 22:20:07.89 ID:jE77hwLj0
杏子「」ポカ〜ン…。
ほむら「あなたの部屋も用意してあるし、寝食もこの研究所で過ごしてもらうわ」
ほむら「ただし、この施設の外への勝手な外出はぜったいに許さない」
ほむら「それと訓練は少し厳しいものになるだろうけど、あなたなら耐えられると思うわ」
ほむら「それじゃあ会議室で簡単なレクリエーションを受けたら、さっそく訓練開始よ」
ほむら「早く急ぎなさい。会議室はこっちよ」
スタスタ…。
杏子「………っざけんなーーー!!!」
249 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 22:25:32.19 ID:jE77hwLj0
杏子「冗談じゃねえ!!」
杏子「わけのわからねえけむに巻いたような説明だけして、あたしになにをさせようってんだ!!」
杏子「あたしにもわかるように説明をしろっ!!!」
ほむら「………」
ギロッ…!
杏子(う…!)
250 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 22:34:33.46 ID:jE77hwLj0
杏子(こいつ…!また雰囲気がガラリと変わりやがった…!)ピリピリ…ッ!
ほむら「……流杏子、あなたは本当にここに呼ばれた『理由』を知りたいの……?」
ほむら「たとえそれがどんなに恐ろしい真実だろうと」
ほむら「この先にあなたを待ちうけている残酷な運命を暗示するものだとしても」
ほむら「あなたはその全てを受け入れるというのね……?」
ゴ ゴ ゴ ! ! !
251 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 22:44:51.21 ID:jE77hwLj0
杏子「あ、あぁ…!…あたしはだれかに与えられた『目的』の為に生きるのは、もうごめんなんだよ…!」
杏子「色々あった人生だったが…これからは自分の意思で『目的』を掴んで生きていきたいんだっ!!」
杏子「…もしあんたの話す『理由』が、あたしの生きる『目的』と一致するものなら…!」
杏子「あたしは全力でその『理由』とやらのために生きてやるっ!!!」
杏子「それでどうだっ!!!!!」
ドワオオオーーー!!!
252 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 22:57:10.50 ID:jE77hwLj0
ほむら「……!!」
ほむら(なんて情熱的で、熱いまなざしなの……!?)
ほむら(『以前の世界』の利己的で、どこか虚無的な一面を抱えていたかつての杏子とはまるで別人だわ……!!)
ほむら(……本当なら段階を追って杏子に事情を説明していく予定だったけれど)
ほむら(今の『流杏子』なら、全てを話しても大丈夫かもしれない……!!)
ほむら「………わかったわ」
杏子「!!」
253 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 23:03:43.41 ID:jE77hwLj0
ほむら「あなたにそこまでの覚悟があるというのなら」
ほむら「すべての『答え』をおしえてあげるわ……ついてきなさい」
クルッ
杏子「……どこに行くんだよ?」
ほむら「所長室よ」
ほむら「……そこであなたに会わせたい人がいるの」
254 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/10(日) 23:15:40.43 ID:jE77hwLj0
…いかがだったでしょうか。
本日の更新は以上になります。
ほむらの杏子評が酷くね?とツッコミが入るかもしれませんが、まあこのSSの設定では杏子と共闘することはあっても内面を深く理解するほどの仲になれずにまどかの願いで虚無ったと解釈してください…。
…それでは、また近いうちにお会いしましょう!
ドワオーーー!!!
255 :
◆Q1Sh5uYLj6
[age]:2021/10/15(金) 20:31:08.11 ID:Y5zTvzDe0
皆さん、お待たせいたしました。
今回も基本的に会話劇になりますが、ラストにかけて衝撃的な展開が始まる予定なので、お楽しみください!
それでは続きを投下させていただきます。ドワオーー!!
256 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 20:42:53.72 ID:Y5zTvzDe0
早乙女研究所 所長室
ガーーーーーッ
達人「やぁ『元気』!それに……きみが『流杏子』ちゃんだね?」
杏子「『元気』ぃ?…誰だそりゃ」
達人「ん?…あぁ、すまない。早乙女ほむら所長の昔からのあだ名だよ」
達人「彼女、今でこそクールな鉄の女って感じだけど」
達人「小さなころはいっしょに遊んでいた男の子たちを何人も泣かせちゃうくらい、活発的だったんだぜ?」
杏子「マジかよ!?」
ほむら「………」
257 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 20:53:23.51 ID:Y5zTvzDe0
杏子「へ〜、人は見かけによらないもんだな!」二ヒヒ!
達人「そうだろ?…で、男みたいに元気いっぱいだったから」
達人「前所長の『早乙女賢』博士がこいつにつけたあだ名が『元気』だったんだ」
達人「……もっとも一度重い心臓の病を患ってからは、今の調子になってしまったんだけどね」
ほむら「……記憶にないわ」ファサッ…!
達人「またまた〜」ハハハハハ!
ほむら(…本当に記憶にないのよ…)
258 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 21:04:44.35 ID:Y5zTvzDe0
杏子「…で?この気のよさそうな兄ちゃんはいったい誰なんだよ?」
ほむら「杏子、紹介するわね。…彼はこの早乙女研究所で主任研究員を務める達人(たつひと)さん」
達人「達人だ。よろしく!」ニコッ!
杏子「おう、よろしくな!」ニカッ!
ほむら「…彼は生物学、ならびに古生物学のエキスパートで」
ほむら「この研究所で、極秘裏にある『研究』を進めているの」
達人(!!?)
杏子「へー、そうなのか……ん?」
杏子「ちょっと待て…なんかおかしくないか…?」
259 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 21:13:27.90 ID:Y5zTvzDe0
杏子「早乙女研究所(ここ)はロボットを造ったり、兵器を開発したりする施設だろ?」
杏子「『せいぶつがく』だか『こせいぶつがく』だとか、よく分かんないけどさ…」
杏子「それってここで行われてる実験やら研究やらとは合わないんじゃないの?」
杏子「どうしてそんな人間が主任なんて任されてるのさ?」
ほむら「……それは……」
達人(…ちょっと待ってくれ、話がちがうぞ元気!)
260 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 21:23:41.76 ID:Y5zTvzDe0
達人(…彼女には順を追って、少しずつ情報を開示していく予定だったんじゃないのか…!?)ヒソヒソ…!
ほむら(…大丈夫よ達人さん。流杏子は肉体的にも精神的にもとても強い人間よ)
ほむら(たとえどれだけ荒唐無稽な話をされても、彼女なら信じてくれるわ)ヒソヒソ…!
達人(…だが、しかし…!)
ほむら(……それに彼女はここに来る途中で『奴ら』に襲われて)
ほむら(おぼろげながらではあるけれど、実際にその姿を間近で見ているのよ?)
達人(!!)
261 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 21:30:52.45 ID:Y5zTvzDe0
ほむら(『奴ら』が実在することを信じてもらう下地は、すでにできているのよ…!)
ほむら(だから協力して達人さん、お願いよ……!)
達人(……わかったよ)
達人(お前がそこまで言うのなら、俺はお前を信じてーー)
ビイーーーーーーッ!!!
「「「!!?」」」
262 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 21:40:22.01 ID:Y5zTvzDe0
ビイーーーーーッ!!
ビイーーーーーッ!!
杏子「な、なんだよこのサイレンは!?」
プルルル……!
ガチャッ!
ほむら「どうしたの?」
所員A『は、博士!大変です!!』
所員A『なに者かが……いいえ!』
『正体不明の「なにか」が研究所内に入り込みましたっ!!』
所員A『電線や回路といったものが、ずたずたに切られていってます!!!』
ほむら「なんですって!!」
263 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 21:48:57.20 ID:Y5zTvzDe0
ほむら(まさか……『奴ら』が早乙女研究所(ここ)に……!?)
ほむら「達人さん!研究所に非常態勢をとらせてっ!」
達人「わ、わかった!」
ビィーーーーーーッ!!
杏子(…いったい、なにが起きてやがるんだ…!)
…ミシィ…!
杏子「ん!?」
264 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 21:58:47.55 ID:Y5zTvzDe0
…ミシ…! ミシィ…!
杏子(窓の外がやたら暗いな…?……いや、これは違うぞ…!)
杏子(窓の外で…『なにか』の大群がうごめいてやがるんだっ!?)
杏子「みんな、窓から離れろーーー!!!」
「「!?」」
…バリンッ!
ザザザザザザーーーーーーッッッッ!!!!!!
「 「 「 わ あ あ あ ! ! 」 」 」
265 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 22:03:13.41 ID:Y5zTvzDe0
ザザーーーッ!!!
杏子「うわああ!イモリの大群…いや、雪崩だあ!?」
ド ド ド ド ! ! ! !
達人「逃げるんだ、杏子ちゃん!」
達人「ここは俺にまかせろ!」
ドカッ!
266 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 22:11:23.85 ID:Y5zTvzDe0
杏子「な…!あんた、木製のイスなんかでイモリの大軍団と戦おうってのか!?」
ドカッ!
達人「俺のことはいいっ!」
ドカッ
達人「博士を……元気を連れて、ここから逃げてくれ!!」
ドカッ!!
達人「頼むっ!!!」
ガーーーッ…
ほむら「杏子!行くわよ、早く!」
杏子「う…くそっ!!」
タッタッタッ…!
267 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 22:19:37.88 ID:Y5zTvzDe0
……タッタッタッタッ……!!
杏子「早乙女ほむら!ありゃあなんだよ!?」ハア…!ハア…!
ほむら「知らないわよ!!」ハア…ハア…!!
ほむら「…ただ…あなたも見た通り、人類以外の生物の世界に」
ほむら「大きな変化が起きているのは確かよ!!」
ほむら「前からこのようなことはあったけど…」
ほむら「今度のように『奴ら』が狂ったように攻撃してきたのは初めてよ!!」
268 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 22:28:21.94 ID:Y5zTvzDe0
ハア…!ハア…!
杏子「あっ!」
バリーーーン!!!
ドドドドド!!!!!
杏子(しまった!前方を塞がれた!!)
バリィーーーン!!
杏子(今度は後方…!挟み撃ちかよっ!!)
杏子(こいつら…!小っせえトカゲのくせに、ただ闇雲に襲いかかってきてるわけじゃないな…!!)
杏子(こいつらには……戦略を練る『知能』があるんだ!!!)ゾッ…!!
269 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 22:34:13.69 ID:Y5zTvzDe0
イモリ「クワーッ!!」
杏子(いっせいに跳びかかってくる!?…こうなりゃ、迷ってる暇はねえ!!!)
杏子「ほむら!あたしに掴まれぇ!!」
ほむら「え、えぇ!!」
ダキッ!
杏子「くそーーっ!」
トーーーン!!!
270 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 22:43:59.07 ID:Y5zTvzDe0
ほむら「きゃあっ!?」
杏子「 わ お −−− ! 」
ピョーーーンッ!!!
杏子「どうだい!これが親父直伝の『三角跳び』だあ!!」
ドワオオオーーー!!!
杏子「…このままドアに体当たりして、次の部屋に逃げ込むぞっ!いいな、ほむら!!」
ほむら「ええ!!」
ギュッ…!
杏子「 で え ぇ り ゃ あ あ あ あ −−− ! ! 」
ド カ ッ ! !
271 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/15(金) 22:51:00.53 ID:Y5zTvzDe0
…いかがだったでしょうか?
続きの気になる終り方ですが、今日の投稿は以上とさせていただきます。
この研究所がイモリに襲われるくだりは現代でも通じるくらいサバイバルホラーな部分なので、ぜひ原作を読んでいただきたいです!
次回の更新ですが、運が良ければ日曜にできるかもしれません。(なかったらすいません…。)
それでは皆さん、また近いうちにお会いしましょう!! ドワオーーー!!!
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/16(土) 21:04:50.53 ID:bcqRLk3DO
原作のカラー版はめっさカラフルなイモリかヤモリだったよな
273 :
◆Q1Sh5uYLj6
[age]:2021/10/17(日) 21:36:43.19 ID:cgPaYrOM0
お待たせいたしました。
いつもより投稿数が少ないですが、これより続きを投下させていただきます。
長くなってしまいましたが、ラストの辺りではついに……がその雄姿を我々の前に現す予定なのでお楽しみに!!
272<<コメントありがとうございます!
いきなりメカザウルスではなく、得体のしれない生き物の大群を送り込んで来るのが実に当時の血に飢えたダイナミックプロ風でいいですよね(笑)
274 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/17(日) 21:43:42.48 ID:cgPaYrOM0
ピカッ!ドワッッ!!
ズワーーー!!!
杏子「こ、こりゃあ…!」
ほむら「プロトゲッターたちが……次々と爆発している!?」
ズズ…!ドカーーッ!!
ほむら「これは…いったい…!?」
杏子「ほむら、あれを見ろ!」
ほむら「…!!」
275 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/17(日) 21:51:32.58 ID:cgPaYrOM0
モゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾ……!!
所員E「」
杏子「奴らめ、もうここまで来ていたのか!!」
ほむら「見て!イモリの大群が、次々とプロトゲッターの中に入っていくわ……!!」
ピカッ……ドワーーーー!!!!
杏子「うわあ!?」
ほむら「きゃあ!!」
276 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/17(日) 21:59:20.04 ID:cgPaYrOM0
杏子「……痛つつつ!な、なんなんだよありゃあ!?」
ほむら「……恐らくイモリの大群がプロトゲッターの回線を片っぱしから食いちぎって」
ほむら「機体を破壊しているのよ……!!」
杏子「マジかよ…信じらんねーぜ…!!」ゾオッ…!!
和子「……ほむらちゃん!!」ハァ…ハァ…!
ほむら「和子さん!?…良かった、生きていたのね!」ホッ…!
277 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/17(日) 22:04:24.79 ID:cgPaYrOM0
和子「い、いったいなにが起こっているの…!?」オロオロ…!
ほむら「それは…説明するのがむずかしいわ…」
ザザザザ………!!!
杏子「!!…立ち話は後でやれ!奴らが来るぞっ!」
ほむら「みんな、こっちよ!」
カン…! カン…! カン…!
278 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/17(日) 22:09:04.99 ID:cgPaYrOM0
…ピッ!
シューッ
カン…。 カン…。 カン…。
ほむら「…ここなら安全よ」
杏子「デケー扉だな…。このむこうには何があるんだ?」
ほむら「…それは見れば解るわ…」
ガ ガ ガ …… ! !
杏子「あっ!」
279 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/17(日) 22:22:31.96 ID:cgPaYrOM0
ズ ズ ズ … ! ! !
ゲッター1『………』
杏子「こ、これは!?」
ほむら「……そう。これこそがプロトゲッターたちの完成形にして」
ほむら「私の父…早乙女賢博士が人類に遺してくれた大いなる遺産……!」
ほむら「ーーそして、この地球(ほし)に残された、唯一の希望となる力ーー!!」
ほむら「その名を……『ゲッターロボ』よ!!!」
ドワオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーー!!!!!
杏子「ゲッター……ロボ……!!!」
280 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/17(日) 22:30:36.91 ID:cgPaYrOM0
…いかがでしたか!!?
ついに、ついにゲッターロボの出番がやってきました!!
…まあ本格的な活躍はまだまだ先になりますが、個人的にはようやくゲッターを出せてとても嬉しいです。
次回の更新は金曜を予定していますが、もしかしたら早まることもあるかもしれません。
それではまたお会いしましょう、ドワオ!!!
281 :
◆Q1Sh5uYLj6
[age]:2021/10/19(火) 21:13:06.57 ID:jrcCbWbT0
お待たせいたしました。
時間がとれたので、予定より早く更新させていただきます。
…今回の話は少しショッキングな内容を含むかもしれませんが、できるだけ(原作のバイオレンスさを含めて)再現したいことと規約を破りたくないので表現が曖昧でわかりにくい話になるかもしれませんが、ご容赦ください…orz。
それでは続きを投下します。ドワオ!!!
282 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 21:23:11.13 ID:jrcCbWbT0
ズ ズ ズ …… !
杏子「……すげぇ、すげぇロボットだ……!!」
杏子「さっき研究所で見てきたプロトゲッターなんざ、まるで比べものにならねえ…!」
杏子「凄い迫力じゃねえか……!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ …… ! ! ! !
杏子「……でも胴体がない」
杏子「こいつはまだ未完成なのか?」
283 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 21:33:40.85 ID:jrcCbWbT0
ほむら「機体を3つに分けて外装を取り付けている途中だったのよ」
ほむら「このゲッターロボは3機の『ゲットマシン』が合体することで、陸・海・空のそれぞれに対応した作戦行動がとれるの」
ほむら「きっと完成すれば誰もがあなたみたいに息を吞む、すごいスーパーロボットになるはずよ…!」フフフ…!
ガチャ
ほむら「ほら杏子、火炎放射器よ」
ほむら「これで侵入して来る『奴ら』を焼き払うのよ!!」
杏子「よーし…!それじゃあ反撃開始といこうぜっ!!」
…ジャキッ!!
284 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 21:39:06.86 ID:jrcCbWbT0
……ザザーーーー!!!!
和子(扉のむこうから音が近づいて来てる…!)
和子「みんな、来るわ!」
杏子「……扉を開けろ」
杏子「化け物どもめ…!成大に出迎えてやるっ!!」
ガチャンッ!!!
285 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 21:44:09.47 ID:jrcCbWbT0
ポチッ!
「「「「「「クワーーー!!!」」」」」」
杏子「オラァ!!!!」
グオワワーーー!!!
ババーーーー!!!!
キィーッ!? キィーッ!!
杏子「へへへ…!ざまあみやがれ!!」
ボアーーーーー!!!!!
286 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 21:50:04.82 ID:jrcCbWbT0
グオオオ…………!
キー…! キー…!
杏子「さんざん人を驚かせてくれた礼だ…!」
杏子「一匹のこらず丸焼きにしてやるからなっ!!」
ザワ… ザワ…。
「あっ…」
杏子「……ん?」
287 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 21:57:56.04 ID:jrcCbWbT0
杏子(…なんだ?通路の奥から、イモリの大群といっしょに人影が来る…)
杏子「……!!?」
ザワ…!ザワ…!ザワ…!
達人「あ…ああ…!キィー…!キィー…!
杏子「た、達人さん…!?」
杏子(身体中に、イモリがへばりついてる…!?)ゾオッ…!
288 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 22:03:52.29 ID:jrcCbWbT0
達人「うう……」ボーッ…。
ザワザワザワザワザワザワザワザワ……!!!!!
杏子「うああ…!こ、来ないでくれ…!」
ジャキッ!
杏子「止まってくれよ、達人さん!」
杏子「……でなきゃ、あたしはあんたを撃たなきゃならなくなるっ!!!」
ザーーー……!!
289 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 22:13:26.69 ID:jrcCbWbT0
杏子「……ッ!!」
ザワ…!ザワ…!ザワ…!ザワ…!ザワ…!
和子「…きゃあっ!た、達人さん…!?」
杏子「見るな!あっちに行ってろ!!」ハァ…ハァ…!
達人「あああ…」キィー!キィー!
ペタペタ…!ゴソゴソ…!
杏子「ひっ!?……こいつは……イモリが人間をコントロールしてるんだ!!」
ゾーーー……ッ!!!
290 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 22:22:34.14 ID:jrcCbWbT0
ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ……!!!!!
達人「あわあ…あ!」
杏子「気をしっかり持つんだ、達人さん!」ハァ…ハァ…!
達人「………」ダラダラ…。
杏子(……くそっ!)
ガチャッ!!
杏子「それ以上近づけば、あんたもいっしょに撃ちますよ!!」
達人「わ…わあ…!」ニヤニヤ…!
グ、グ、グ……!!
杏子「…う、うぅっ…!」
291 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 22:33:00.41 ID:jrcCbWbT0
達人「あ…あう……!!」ギラギラ…!
杏子「ダメだ…!完全に身体を征服されちまってる…!」
杏子(…かといってイモリといっしょに達人さんを燃やすわにゃいかねえし…!)
杏子(……ちくしょう!どうすりゃいいんだよ!?)
達人「……わーーーーーっ!!!!!」
ガバアアァァーーー!!!!
杏子「あっ!?」
カチッ…!
292 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 22:45:43.82 ID:jrcCbWbT0
和子「流さん!達人さんを……『息子』を撃たないでっ!」
杏子「!!?」
和子「私の『息子』を……!!」ポロッ…。
杏子「『息子』だって!?」
杏子(まさか…!年が合わねえだろ!?…いや、待てよ…)
杏子(たしか…和子さんとほむらの親父は再婚だったはずだ…!)
杏子(それじゃあ……達人さんは……ほむらの実の兄貴だったのか!!?)
293 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 22:54:56.07 ID:jrcCbWbT0
達人「グワーー!!」
シュッ……ピタッ!!
杏子「うっ!」
杏子(しまった…!まぶたにイモリが貼りつきやがった!!)
ザザザザーーーー!!!
達人「 く わ わ ーーー ! ! ! 」
杏子((あ…あぁ……!!))ガタガタ……!!
ビッ……ズワーーーッ!!
達人「 ぎ ゃ あ あ ーーー…… ! ! 」
杏子(!?)
294 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 23:06:13.21 ID:jrcCbWbT0
……メラメラメラ……!!
和子「きゃあ、達人さん!」
ズズ……バターーンッ!!
杏子「…?」
杏子(…いったい…なにが…?)
杏子(……まさか……!!)
クルッ
ほむら「………」
和子「ほ、ほむらちゃん……」サァーー…。
杏子「ほむら…あんた…まさか…!?」
295 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 23:12:01.15 ID:jrcCbWbT0
ほむら「……杏子。『敵』を前にしたら考えてはダメよ……!!」
ほむら「……すぐに倒しなさい!!」
ほむら「非情に…!非常になるのよっ!!!」
ほむら「『敵』はあなたが考えるほど、甘くはないわ!!!」
296 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 23:23:38.74 ID:jrcCbWbT0
ゴーーー……メラメラ……!!
ほむら「杏子!達人さんの最期をよく見ておきなさいっ!!」
ほむら「われわれが戦う『敵』の恐ろしさを見るのよ!!」
ほむら「人類以外の生物が、どんなふうに私の兄を死に追いやったのかを……その目に焼き付けておきなさいッ!!!」
ほむら「…今のような戦い方をしていては…!」
ほむら「次に炎に包まれているのはあなたよ!!……そして……」
「人類全体なのよ!!!」
杏子「……!!!」
メラ…!メラ…!メラ…!
297 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 23:28:51.19 ID:jrcCbWbT0
…いかがだったでしょうか?
ssの原文、並びに原作の表現からマイルドにしたつもりでしたが、もっと手直しできたかもしれませんね…。
…描写の凄惨さや迫力は原作が遥かにすごいので、ぜひ手にとって確認いただきたいです…!
298 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/19(火) 23:39:16.16 ID:jrcCbWbT0
…あとスレチを覚悟でご報告したいのですが、このssが某まとめ速報で1500PV突破しました!!ありがとうございます!!!
スレチになるのでこれから先反応することはもうないですが、こんなにも多くの方に読んでもらえるとは感激です!!
このssを通じて原作の魅力をほんの少しでも伝えられるように、これからも精一杯頑張りたいと思います。
それではまた近いうちにお会いしましょう、ドワオーー!!
299 :
◆Q1Sh5uYLj6
[age]:2021/10/24(日) 01:44:33.29 ID:AIduusN70
皆さま、お待たせしました。
私生活が忙しく、来週の更新が難しいので今晩いっきに1話のラストまで書き上げたいと思います。
お楽しみください!
300 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/24(日) 01:54:29.04 ID:AIduusN70
あと、前回の更新で修正が必要なか所をいくつか見つけたので、この場で訂正させていただきます。
287の達人のセリフ、正しくは 達人「あ…ああ…!」キィー…!キィー…! です。
291の杏子のセリフ、正しくは 杏子(…かといってイモリといっしょに達人さんを燃やすわけにゃいかねえし…) です。
失礼しました…。
…それでは続きを投下を始めます、ドワオ!!
301 :
◆Q1Sh5uYLj6
[saga]:2021/10/24(日) 02:04:50.09 ID:AIduusN70
杏子「ま、待ってくれよ…!」
杏子「色んなことがいっぺんに起こりすぎて、あたしにはなにがなんだか解んないよ…!」
杏子「いったいなにが起こっているんだ!?」
杏子「あたしが炎に包まれるとか」
杏子「人類全体とか聞き捨てならねえ台詞が飛び出すしさ」
杏子「…そもそもイモリのような下等生物が、なんでこんなことをするんだ!?」
ほむら「下等ではないわ!!!」
杏子「!?」
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