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【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】
- 538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:14:42.59 ID:kRbsOeAi0
- お疲れ様です
- 539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:23:41.69 ID:KZjjzzLW0
- 乙です
小糸ちゃんは何か今の内に交流しとかなきゃ感がすごくてね……
- 540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:25:05.81 ID:nY5+56yS0
- 乙です
- 541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:45:43.15 ID:4h/OHk3N0
- おまえらそんなに小糸のぱんつが欲しいのか!わたしはほしいです
- 542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 01:31:09.34 ID:kRbsOeAi0
- プレゼント込みで上手く行けば後3回でmaxいけますねー
途中で一回モノモノマシーンで補充した方が良いかも
- 543 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:01:10.55 ID:8YjB0g7C0
- 予定通り、自由行動で小糸を選択したところより再開します
>>541
親愛度最高値に到達した際の報酬アイテムは一応考えています
流石にロンパ原作おなじみのパンツではないですが…
そういうのは公式供給を待ちましょう()
- 544 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:01:42.95 ID:8YjB0g7C0
- 2 小糸選択
【ランドリー】
灯織「あれ、福丸さん?」
小糸「ぴゃっ?!こ、こんばんは」
灯織「今日はなんだかよく会いますね」
小糸「え、えへへ……そうですね」
灯織「私も洗濯するものがあるので、待ち時間少しお話でもどうですか?」
小糸「は、はい!ぜひ!」
(福丸さんと洗濯の待ち時間にお話をして過ごした……)
-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
現在
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【アンティークドール】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【水笛】
【無銘の巾着】
【ジャスティスV変身ベルト】
を所持しています。
1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない
↓1
- 545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 22:08:48.98 ID:thyuxw360
- 1でアンティークドール(一度パフェ出たアイテムならもう一度パフェなるよね?)
- 546 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:14:57.38 ID:8YjB0g7C0
-
【アンティークドール】を手渡した……
灯織「福丸さん、こちらをどうぞ」
小糸「あっ、こ、これ……この前もらったお人形とそっくりですね!」
灯織「はい、以前とても喜んでいただけたようだったので……あ、不要でしたら破棄していただいても……」
小糸「そ、そんな……!捨てたりなんかしませんよ!」
灯織「そうですか……良かったです……!」
小糸「これ、すごくかわいくて……それに、部屋で見てると風野さんのことを思い出して……」
灯織「私、ですか……?」
小糸「い、いえ!なんでもないです……!」
小糸「え、えへへ……ありがとうございます、大切にしますね!」
【PERFECT COMMUNICATION】
【親愛度がいつもより多めに上昇します】
-------------------------------------------------
小糸「あ、あの……そういえば、あ、あの時は……すみませんでした」
灯織「あ、あの時……?な、なんのことでしょうか……」
小糸「え、えっと……クリスマスの……せ、聖歌隊の時……」
灯織「えっと……?」
(そういえば、事務所のみんなで聖歌隊を組んで商店街の皆さんに披露した時があった……)
(その時に福丸さんとは初めてご一緒したんだった)
灯織「な、なにも謝ることは……」
小糸「わ、わたし……今みたいに風野さんとお話しすることが、で、できなくて……」
灯織「いえ、そんな……!わ、私こそ慣れていらっしゃらない福丸さんのことに気が回らず、息詰まるような思いをさせてしまい……!」
小糸「わ、わたしがもっと、お話……できてたら……!」
灯織「い、いえ……私こそ……!」
小糸「わたしが……!」
1.私たち似たもの同士ですね
2.これじゃキリがありませんね
3.自由安価
↓1
- 547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 22:24:32.35 ID:b/Jng8rc0
- 1
- 548 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:28:03.15 ID:8YjB0g7C0
-
1 選択
灯織「私たち似たもの同士ですね」
小糸「ぴぇっ……?」
灯織「ふふ、お互い譲らないんですから」
小糸「え、えへへ……お互い、謝ってばっかりですね」
灯織「もう口癖みたいになっちゃってますから」
小糸「た、たしかに……」
灯織「たまにめぐるに怒られるんですよ、一人で責任感を感じすぎだよーって。なかなか難しいんですけどね」
小糸「……わたしも、そうなのかな」
灯織「私たち二人とも、もう少し肩の力を抜いてみてもいいのかもしれませんね」
小糸「そ、そうですね!みんな……優しい人がたくさんですし!」
灯織「そうですよ、皆さんを頼っちゃいましょう」
小糸「は、はい!……頑張ります!」
灯織「もう、福丸さん、肩に力が入ってますよ」
小糸「ぴぇっ……!え、えへへ……」
【親愛度が上昇しました!】
【福丸小糸の現在の親愛度…8.0】
- 549 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:30:34.16 ID:8YjB0g7C0
-
【灯織の部屋】
(そろそろ夜時間……)
ピンポンパンポーン
だけど、鳴り響いたのは夜時間のチャイムとは異なる聞きたくなかったあの音。
モノクマのたくらみが動き出したことを告げる最悪のチャイムだ。
『ようオマエラやってる?飯食って寝てるだけの家畜と変わらない生活楽しんでる?』
『そんな退屈な生活に飼いならされてたらオマエラの牙も抜け落ちちゃうよね!だから今日はオマエラに喝を入れるプレゼントをご用意しました!』
『そう!恒例の動機提供の時間だよ!視聴覚室に夜時間までに集合だよ!拒否権はもちろんないからねー!』
(……は?)
動機、提供……?
前回の事件で言う【他の人の秘密】のこと?あれ自体は意味を持たない秘密だったけど、それをモノクマが持ってきたことで私たちの間に疑心暗鬼の種が撒かれ、結果として事件は起きてしまった。
まさか、今回も……?
頭の中がぐるぐるする。
『もう私たちは大丈夫、絆を信じて立ち向かえる』
そう誓ったはずなのに、芯が揺らぐような音が脳内に響く。
(……行くしか、ないんだよね)
- 550 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:32:59.84 ID:8YjB0g7C0
-
【視聴覚室】
視聴覚室にはすでにみんなの姿、そしてモノクマの姿があった。
めぐる「あっ、灯織……」
灯織「めぐる、もう来てたんだ」
モノクマ「集まったみたいだね!」
摩美々「なんなんですかぁ?プレゼントって」
モノクマ「欲しがりさんだなぁ、そう焦らなくてもちゃんとプレゼントするから落ち着きなよ!」
モノクマ「……ほら、これだよ!『モノクマビデオ』〜!」
そう言って掲げられたモノクマの手には私たちの名前だけがラベリングされたDVD。
パッケージも何もないそれからは、他の情報は一切得られない。
モノクマ「一人一枚ずつ、しっかりご用意させていただきました!備え付けのビデオデッキでご覧くださいね!」
前回の【秘密】は私たちの自主性に任せられていたけど今回は違う。
拒否権はない、その言葉は文字通りらしい。
仁王立ちするモノクマからはこれまでにない圧を感じる。
……どうせ見なくちゃいけないんだ。
私たちはモノクマからそのDVDをひったくるようにして、それぞれの席についた。
- 551 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:34:50.55 ID:8YjB0g7C0
- -------------------------------------------------
DVDをビデオデッキに差し込むと、
しばらくの無音と暗闇の後、プツンと音を立てて映像が流れ始めた。
その映像は私たちイルミネーションスターズのライブ映像だった。
センターで笑顔を輝かせるのは、今は亡き友達の真乃。
その横で私とめぐるがステップをとり、三人の演技は完成する。
『大人気のアイドルユニット、イルミネーションスターズ。かわいらしく、華やかな彼女たちにはアイドルのステージが本当によく似合いますね』
『ここにたどり着くまで、彼女たちは絶え間ない努力を積み重ねてきました』
モノクマのわざとらしいナレーションで台無しだけど。
『しかし、彼女たちの仲間はこの三人だけではありません!彼女たちを裏でサポートしていた、いわば四人目のイルミネーションスターズともいうべき人がいますよね!』
(……四人目?)
- 552 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:35:21.33 ID:8YjB0g7C0
-
……プロデューサーだ。
- 553 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:36:16.40 ID:8YjB0g7C0
-
そこにいたのは私たちイルミネーションスターズを担当しているプロデューサー。
私たちをここまで連れてきてくれた、これ以上ない恩人のプロデューサー。
だけど、その目は黒布で塞がれ、両の手足は手術台のようなものに縛り付けられている。
拘束されていないその口は必死に画面の前の私に何か叫びかけているように見えるが、その音声は届かない。
編集でつけられた、悪趣味なBGMにかき消されている。
灯織「な、なんで……!?」
思わず画面にかじりついて声をあげてしまう。
カメラアングルが差し代わる。
プロデューサーの顔を画面全体でとらえていた映像は、横向きの俯瞰映像に。
_______そこで私は、この映像の本当の意味を知った。
- 554 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:37:42.99 ID:8YjB0g7C0
-
手術台に横たえられていたプロデューサー、その眼前には回転する鋸が迫っていた。
目隠しされているものの、その音は聞こえているらしく、プロデューサーの絶叫はその勢いを増す。
灯織「やめて……やめて……!!」
クレーンは徐々に下がっていき、プロデューサーと回転鋸の距離は近づいていく。
灯織「なんで……?なんでプロデューサーが?!やめて!!」
プロデューサーの体に鋸が重なりかけたその瞬間……停止。
流れていた映像そのものが止まり、浮かび上がる文字。
- 555 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:38:17.11 ID:8YjB0g7C0
-
【真実は卒業のあとで!】
『うぷぷぷぷ……みんな大好きプロデューサークンは一体どうしちゃったんですかね?もう職場復帰はできないのかな?』
『……でもでも、それを知るには卒業するしかないんだよね!』
- 556 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:39:20.85 ID:8YjB0g7C0
- -------------------------------------------------
映像が、終わった。
灯織「……は?」
心臓の鼓動がとてつもなく早くなる一方で、全身の血の気が引いていく。
視界はぐらぐらとゆらぎ、自分の目の前の画面すら、捉えることは困難になっていた。
モノクマ「お、風野さん終わったかな?どうだった?ボクの秘蔵の隠しビデオ(秘)!」
灯織「どういう……ことですか……?!」
モノクマ「どういうこと?あー中身の事ね!それが気になるなら……」
モノクマ「コロシアイをまた始めるしかないよね!」
(……!?)
モノクマの狙いはそれだ。
前回は私たちの絆を破壊しようとして、今回は私たち個人に対する攻撃。
身近な人の生死不覚という絶望の淵に急に立たされた私たちを一気に揺さぶりにかけている。
- 557 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:40:23.62 ID:8YjB0g7C0
-
ガタガタという音が鳴っていることに気づいた。
それはほかならぬ私自身から発せられた音。奥歯が震えて打ち鳴らす音。
……出なきゃ、出てプロデューサーの無事を確かめないと!
モノクマ「いいねえ、いいねえ!その顔その顔!自分だけでなく、自分の大切な人まで窮地に立たされていることを知ったとき、人はすごいいい顔になるんだ」
モノクマ「怒り憎しみ悲しみ戸惑い不安……全部持ってる美しい顔になるんだよ」
視聴覚室に響き渡るみんなの声はモノクマの言うとおり、様々なものを孕んでいた。
それは学級裁判で味わった……あの絶望の声だ。
円香「……心外ですね」
モノクマ「ん?」
円香「動揺したことは否定しませんが、私がわざわざあの人のために外に出ようとするとでも?」
モノクマ「うーん……まあ樋口さんはそうかもね!」
円香「は?」
- 558 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:41:30.77 ID:8YjB0g7C0
-
甘奈「千雪さん……?!」
(……!?)
咲耶「恋鐘……結華……!?」
樹里「果穂っ!!夏葉っ!!おい、どうなったんだよ!二人は、どうなったんだよ!?」
愛依「あ、ああ……あさひちゃん……!?冬優子ちゃん……どうして……?!」
(ほかのみんなは、見ている映像が違ったの……?!)
モノクマ「うぷぷぷぷ……283プロのユニットは女子高生以外も在籍するユニットがあるからね!せっかくだからユニットアイドルの方が絶望感が増すかなって!」
モノクマ「そういうわけで、イルミネとノクチルのみなさんにはプロデューサーさんの映像、他のユニットはアイドル仲間の映像をご提供させていただきました!」
灯織「なんで……なんでこんな酷いことをするんですか……?!」
モノクマ「なんでって言われてもなー、それはボクがモノクマだからとしか言いようがないよね!」
灯織「……どういう意味なんですか!」
モノクマ「オマエラが呼吸するのと一緒!ボクは生きると同時に絶望を振りまいているからね!オマエラが望もうが望むまいが、ボクは絶望をもたらし続けるんだよ!」
モノクマ「気になるならやるしかないよね!ユー、さっさと殺っちゃいなよ!気になるあの子の生死を知るには生きたままここを卒業するしかないんだよ!」
私たちは無言でモノクマの言葉を聞くことしかできなかった。
この学園から完全に脱出することが頭の中を支配していた。
早まる鼓動が思考を遮る。
疑心暗鬼じゃない……
自分自身を信用できるかどうかの闇に放り込まれたんだ。
私はこの衝動を……本当に抑え込めるのかな……
- 559 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:42:33.94 ID:8YjB0g7C0
- ___
_____
_______
【灯織の部屋】
キーン、コーン・・・カーン、コーン
モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』
昨晩の動機発表。
あのビデオで見た光景が目に焼き付いて離れなかった。
前回の動機とは異なる直接的な揺さぶり。
仲間との協力で押さえつけられるような衝動ではない何かが、自分の中で湧き出しているのを感じる。
でも、その一線を越えるわけにはいけない。
それをしてしまえば、真乃を、みんなを裏切ることになる……だから今は堪えるしかない。
大丈夫、プロデューサーは無事。
(……行こう)
ベッドの傍らに置いてあったモノクマビデオをゴミ箱の中に放り込んだ。
- 560 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:43:26.85 ID:8YjB0g7C0
-
【食堂】
咲耶「……やあ、灯織」
今日も変わらず咲耶さんは出迎えてくれる。
だが真乃の事件の直後とはまた違った意味合いで元気がない。
摩美々「おはよう灯織―」
灯織「摩美々さん?!き、今日はお早いんですね!?」
摩美々「昨日の今日だしね、早めに手は打っておかないとー」
灯織「ど、どういう意味でしょう……?」
摩美々「わかってるでしょ?前回の動機とはわけが違う、今回は直接的な動機……」
摩美々「既に誰かが別の誰かを殺す計画を立てててもおかしくないんだよねー」
灯織「……っ!?」
摩美々さんの口ぶりは、重たかった。
冗談なんかじゃない……
私自身その言葉が真実味を帯びていることはいやでも感じている。
______否定は、できない。
摩美々「今日の朝礼は何があっても全員参加してもらう、灯織たちも呼び出し手伝ってくれるー?」
灯織「は、はい……」
- 561 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:44:50.26 ID:8YjB0g7C0
-
摩美々さんの指示に従い、いつも通りの朝礼一番乗り組で他の全員を食堂へと呼びだした。
幸い誰もまだ危害を加える加えられたの関係性ではないようだったけど、
集まった全員が全員。その瞳に不安と動揺と携えていることが見て取れた。
咲耶「すまないね、今日は早めに全員に集まってもらった」
めぐる「ううん!しょうがないよ!」
愛依「うん……むしろこうやってみんなで集まってる方が安心できるし……」
円香「……昨日の件でしょ?」
甘奈「昨日の……ビデオ……」
智代子「……か、果穂……」
樹里「……くそっ」
摩美々「……あのビデオ、信じる信じないは別にしろ、かなり悪趣味なものだったよねー」
凛世「……いまだに凛世は、受け入れられません」
愛依「許せない……絶対許せないよ」
怒り、憎しみ、焦燥……
みんなの顔には同じ表情が浮かぶ。
- 562 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:45:20.85 ID:8YjB0g7C0
-
摩美々「でも、間違っても誰かを殺そうなんて考えない方がいいよー」
灯織「……はい」
愛依「そりゃそうだけど……!」
雛菜「みんなそれは思ってますよ〜?」
雛菜「でも、事件は既に一度、起きちゃいましたよね〜」
めぐる「そ、それは……!」
摩美々「具体的に抑止する方法はない、それは確か」
霧子「ま、摩美々ちゃん……」
咲耶「……残念だがその通りだよ、この合宿生活で制限を賭けようにもある程度の限界はある」
咲耶「かえってそれを犯行に利用される恐れもあるところだ」
小糸「ぴぇっ……!」
摩美々「口約束なんて守らなかったらそれまで、事実真乃と透は守らなかったわけだしー」
円香「……結局何が言いたいの」
- 563 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:46:28.57 ID:8YjB0g7C0
-
摩美々「人を殺すリスクを考えてほしいんだよねー」
摩美々「真乃と透の事件でわかったよね、出ようとしたところで失敗すれば待っているのは最悪のおしおき」
摩美々「普通に死ぬ方が楽だろうねー」
- 564 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:47:28.86 ID:8YjB0g7C0
-
今でも、目を閉じれば浮かび上がる。
あの時の真乃の惨状。
いつも一緒にいた真乃の可愛らしい、元気な笑顔は一瞬の間に無機質な死体へと変えられてしまった。
そう、学級裁判に勝つことが出来なければクロになったところで待っているのは最悪の結末。
摩美々さんは、不安に恐怖を上塗りすることで抑止力にしようとしているんだ。
凛世「筆舌に尽くしがたい、苦痛を味わうやもしれません……」
愛依「想像しただけで吐きそう……」
樹里「あいつ、人の死をなんとも思っちゃいねー。むしろショーみたいに楽しんでやがる」
霧子「どうして、そんなことができるんだろう……」
摩美々「それにもし仮に卒業に成功したとしても、その先に待っているのはまた別の地獄だよ」
摩美々「誰かをその手で殺した、それに加えて私たち全員を犠牲にしたっていう罪悪感を抱えてこの先何十年と生きていくわけでしょ?」
摩美々「そんなの、死よりも辛そうだよねー」
そうだ、人を殺すということはこの学園から離れても重い十字架を背負い続けるということ。
どんなに勇気があっても、それを乗り越えることは、耐え抜くことは容易じゃない。
そんなことができる人間は、もはや人間とすらいえないのかもしれない。
めぐる「……わたしなら、耐えれないよ」
小糸「……そう、です……ね……」
摩美々「それだけ言いたかったので、集まってくれてありがとうございましたー」
摩美々さんは語り終えるとどっしりと椅子に腰かけた。
- 565 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:48:29.10 ID:8YjB0g7C0
-
智代子「人を殺す、覚悟……」
樹里「そんなもの、できなくていいんだよ」
灯織「……樹里」
樹里「そんな覚悟ができることが強くなることなら、アタシは弱いままでいい。そんな強さはでたらめだ」
凛世「はい……理に背く強さは、蛮勇に過ぎません……」
めぐる「……うん!そうだよ!それにまだあのビデオが本当かどうか決まったわけでもないんだし!」
灯織「……めぐる」
めぐる「だってそうでしょ?わたしたちを監禁してるだけじゃなくあんなことまでしてたら大犯罪者だよ!?」
愛依「……そうだよ、ね。うん……あさひちゃんも冬優子ちゃんも、うちよりよっぽどすごいんだし……あんなの嘘に決まってる、そうだよね!」
甜花「なーちゃん、みんなの言う通りって……甜花も思うよ」
甘奈「甜花ちゃん……?」
甜花「千雪さんは、甜花となーちゃんの、二人のお姉ちゃん、だから……絶対無事……!」
霧子「そうだよね……恋鐘ちゃんも結華ちゃんも無事だよね……」
咲耶「ああ、二人を捕らえることなんて魔法使いでもない限りは不可能さ」
めぐる「うん!みんなを信じよう!みんなもきっと頑張ってるんだよ!」
めぐる「だからわたしたちも頑張ろうよ、ね!」
摩美々「……ふふー」
(摩美々さん……まさかこの流れも計算して……?いや、まさか……)
でも、摩美々さんとめぐるのおかげでみんなの表情はぐっと変わった。
食堂に入ってきたときの不安げな色はだいぶやわらぎ、視線も自然と上向きになっていた。
私の心も、少しばかり軽くなった気がする。
これなら大丈夫……かもしれない。
- 566 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:49:08.59 ID:8YjB0g7C0
- -------------------------------------------------
【灯織の部屋】
食堂での励まし合いを終え自分の部屋に戻ってきた……
昨日の動機発表で一時はどうなることかと思ったけど、この調子なら協力も出来そう。
交流も滞りなく行えるかな。
むしろ今だからこそ交流は大事になるかも、私にできるところから始めよう。
【自由行動開始】
灯織「さて、どうしようかな……」
-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル30枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩
↓1
- 567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 22:58:41.90 ID:thyuxw360
- 2.小糸
(どうせだからスキル拾いに行きたいけど交流が偏るのはスレ的にどうなのだろう)
- 568 :まあスキル取りにいくために一人のキャラ連続は原作でもよくあるので… ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:04:07.88 ID:8YjB0g7C0
- 2 小糸選択
【小糸の部屋】
(……今回の動機を見た時から、福丸さんのことが気にかかっていた)
(大丈夫、かな……?)
ピンポーン
小糸「あ、風野さん……」
灯織「こんにちは、その……大丈夫ですか?」
小糸「え、あ……は、はい!大丈夫です、ありがとうございます」
小糸「田中さんも、八宮さんも……言ってたことを、私も信じるしかないかなって……思う、から……」
灯織「福丸さん……」
(福丸さんと静かに時を過ごした……)
-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
現在
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【水笛】
【無銘の巾着】
【ジャスティスV変身ベルト】
を所持しています。
1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない
↓1
- 569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:06:21.11 ID:b/Jng8rc0
- 1 【水笛】
- 570 :そういえばアナウンスを入れ忘れましたが事件発生前最終日の自由行動です ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:10:38.99 ID:8YjB0g7C0
-
【水笛】を渡した……
灯織「福丸さん、これどうぞ」
小糸「……こ、これって?可愛い形ですね……」
灯織「水笛と言って、笛の一種です。試しに吹いてみてください」
小糸「は、はい……」
ピーヒョロロ……
小糸「わぁ……可愛い音……」
灯織「どうでしょう、この音色で少しでも気持ちが休まれば……」
小糸「ありがとうございます……大事にしますね、すごくかわいいです……!」
【PERFECT COMMUNICATION】
【親愛度がいつもより多めに上昇します】
-------------------------------------------------
灯織「福丸さん……大丈夫、ですか?」
(福丸さん、昨日までの溌溂とした表情とは異なり、どこか沈んだ表情だ……)
(昨日モノクマに見せられたビデオが気にかかっているんだろう……)
小糸「だ、大丈夫ですよ!か、風野さんこそ!」
灯織「わ、私ですか?……正直、気になりはしています。プロデューサーは私にとってかけがえのない恩人ですし、今すぐにでも無事を確かめたいと思っています」
小糸「そ、そうですよね……」
灯織「ですが、摩美々さんも仰っていた通り……ここは堪えるしか」
小糸「う、うぅ……」
(福丸さん、震えている……)
小糸「わたしも、プロデューサーさんの無事が気になって……でも、それ以上に……」
小糸「こわい……」
1.ノクチルの皆さんがいるじゃないですか
2.私も支えますから
3.自由安価
↓1
- 571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:17:34.05 ID:thyuxw360
- 2
- 572 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:21:31.55 ID:8YjB0g7C0
- 2 選択
灯織「福丸さん、前も言いましたよね。皆さんを頼っちゃいましょうって」
小糸「……!!」
灯織「怖いなら、誰かを頼るのもいいんじゃないでしょうか」
灯織「その恐怖に正面から一人で向き合う必要は必ずしもない、と思います」
灯織「その、もしよろしければ……私もいることですから」
小糸「か、風野さん……?」
灯織「わ、私も……支えますから……!」
小糸「あ、ありがとう……ちょっと気が楽になりました……」
灯織「そ、そうですか?なら良かったです」
小糸「え、えへへ……また、励まされちゃった……」
灯織「福丸さん……」
小糸「あの……ま、また!話に来てくれると、嬉しいです……!」
灯織「もちろんですよ!ぜひ!」
小糸「や、約束ですよ!」
(福丸さんとまた一緒にお話しする約束をした……)
【親愛度が上昇しました!】
【福丸小糸の現在の親愛度…10.0】
- 573 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:23:42.94 ID:8YjB0g7C0
-
【灯織の部屋】
(福丸さん、最後には明るい表情になってよかった)
(……だいぶ、仲を深めることができているんじゃないかな)
(い、いや……私だけがそう感じている可能性もあるし、慎重に接するようにしないとだめだよね、うん……)
【自由行動開始】
【事件発生前最終日の自由行動です】
灯織「さて、どうしようかな」
-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル30枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩
↓1
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:25:59.29 ID:b/Jng8rc0
- 2 小糸
- 575 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:29:01.11 ID:8YjB0g7C0
-
【小糸の部屋】
ピンポーン
小糸「あ、か、風野さん!えへへ、会いに来てくれたんですか?」
灯織「はい、福丸さん……ぜひ一緒に過ごせればと」
小糸「も、もちろんです!どうぞ!」
灯織「ありがとうございます……お邪魔します」
(福丸さんと楽しくおしゃべりして過ごした……)
-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
現在
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【無銘の巾着】
【ジャスティスV変身ベルト】
を所持しています。
1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない
↓1
- 576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:46:36.72 ID:b/Jng8rc0
- 1 無銘の巾着
- 577 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:51:28.31 ID:8YjB0g7C0
-
【無銘の巾着を渡した……】
灯織「福丸さん、これをどうぞ……」
小糸「巾着、ですか……?わぁ、すごくかわいいですね」
灯織「はい、手作りで、作った人の気持ちがすごく籠ってるんです」
小糸「……ですよね、その、風野さん」
灯織「福丸さん……?」
小糸「その、だ、だからこそ……もっとこの巾着袋は、その人と強いつながりがある人が受け取るべきなんじゃないかなって思うんです」
小糸「ご、ごめんなさい……別にいらないとかそういうわけでは、すごく嬉しいんですけど!」
小糸「わ、わたしよりもっと渡すべき人がいるんじゃないかなって……」
-------------------------------------------------
灯織「福丸さん、元気が出たようで良かったです」
小糸「えへへ、か、風野さんのおかげですよ!」
小糸「み、見て下さい!風野さんにもらったプレゼントもしっかり飾ってるんですよ!」
灯織「わぁ……本当ですね、ありがとうございます」
小糸「そ、その……それで、いつももらってばかりだから……」
灯織「福丸さん?」
小糸「こ、これ……!もらってください!」
(福丸さんが渡して来たのは……【アンティークドール】?)
灯織「あ……ふ、福丸さん……不要、でしたよね……」
灯織「そうですよね、一個ならまだしも二つは、流石に邪魔になりましたよね……」
小糸「ああいえ、違うんです!これ、せっかく二つ頂いたので私なりの気持ちをこめて、服をお裁縫道具で作ってみたんです……!」
(そういえば、それぞれの個室にはモノクマ曰く犯行にも使える裁縫道具セットがあったんだっけ……)
灯織「これを福丸さんが……?たしかに、私が渡した時とは布地も違う……」
小糸「い、いらなかったですか……?」
灯織「そ、そんな……!大変ありがたいです……!」
小糸「えへへ……よかった」
1.これでお揃いですね
2.家宝にします
3.自由安価
↓1
- 578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:56:02.47 ID:thyuxw360
- 1
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:56:30.08 ID:x1PQmEk70
- 2
- 580 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:02:34.99 ID:08s1xuh70
-
灯織「そ、その……福丸さん、これでお揃い……ですね」
小糸「……!そ、そうですね……!」
灯織「福丸さんの人形と私がいただいたお人形で、まるで姉妹みたい……」
小糸「姉妹……」
灯織「福丸さん?」
小糸「あ、いえ!なんでも、ないです!」
灯織「?……そうですか」
灯織「私も自分の部屋にいるときでも福丸さんのことが、この人形を見ればいつでも思い出せそうです」
灯織「すごく嬉しいです……本当にありがとうございます」
小糸「い、いや……もともと、風野さんが私に何度も話しかけてくれたおかげですし……」
小糸「あ、あの……本当に、いつもありがとうございます!」
灯織「こちらこそ、福丸さんにはいつも救われてますから」
小糸「か、風野さんって大人ですね……」
灯織「そ、そうですか?」
【親愛度が上昇しました!】
【福丸小糸の現在の親愛度…11.5】
-------------------------------------------------
【スキル:一番星の魔法を発動できます】
【モノクマメダルを10枚消費することにより、本日の自由行動をもう一度だけ追加することができます】
【現在のモノクマメダル 30枚】
【スキル:一番星の魔法】を使用しますか?
【事件発生前最終日の自由行動です】
↓1
- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:04:49.36 ID:6ACb8ive0
- 使う
- 582 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:07:04.85 ID:08s1xuh70
- 【スキル:一番星の魔法を使用しました】
【現在のモノクマメダル…20枚】
-------------------------------------------------
【灯織の部屋】
(福丸さんにプレゼントを頂いてしまった……)
(思いがけない一品、実際もらってみるとこんなにうれしいものなんだな)
(さて、今日ももう少しだけ頑張ってみよう)
【自由行動開始】
【事件発生前最終日の自由行動です】
灯織「さて、どうしよう……?」
-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル20枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩
↓1
- 583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:15:27.58 ID:RpJRJqfg0
- 2.小糸
- 584 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:18:08.46 ID:08s1xuh70
- 2 小糸選択
【食堂】
灯織「あ、福丸さん……こんばんは」
小糸「こ、こんばんは……」
灯織「晩御飯ですか?……ご一緒してもいいでしょうか」
小糸「は、はい!ぜひ……!」
灯織「ありがとうございます、隣、失礼しますね」
小糸「え、えへへ……」
-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
現在
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【ジャスティスV変身ベルト】
を所持しています。
1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない
↓1
- 585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:19:13.26 ID:RpJRJqfg0
- 2
- 586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:20:32.59 ID:oBmwRmMC0
- もうそろそろ結婚申し込む頃では?
1色恋沙汰リング
- 587 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:21:36.70 ID:08s1xuh70
-
【プレゼントを渡しませんでした】
灯織「ふふっ、福丸さんよく笑うようになりましたね」
小糸「そ、そうですか?」
灯織「あ、す、すみません……私個人の見解なのですが、ここにくる以前より福丸さんの笑顔を多く見かけるようになったような気がします」
小糸「た、多分それは……風野さんのおかげだと思います」
灯織「わ、私ですか……?」
小糸「は、はい……透ちゃんの事件の裁判で、か、風野さんが言ってた【絆】……わ、わたしも考えてみて」
小糸「透ちゃんがいなくなっても、わたしの中で透ちゃんは生き続けてるんだって思うようになって……」
灯織「福丸さん……」
小糸「それに、風野さんはわたしに何度も話しかけてくれて……そのたびにわたし、嬉しくて……次に会えるのはいつかなって、楽しみになってて」
灯織「そこまで思ってくれていたんですか……?」
小糸「あ、す、すみません!」
灯織「いえ、そんな、謝らないでください!私も同じですから!」
小糸「ぴぇっ?!」
灯織「私も、次にお会いしたら何を話そうか、何をしようか。そうやって思いを巡らせるようになってて……」
小糸「か、風野さん……」
灯織「その、だから……」
1.福丸さんのこと、小糸って呼んでもいい……かな?
2.もう、友達ってことで、いいのかな……?
3.自由安価
↓1
- 588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:24:13.85 ID:vfoJ7LHG0
- 1
- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:24:30.44 ID:6ACb8ive0
- 1
- 590 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:25:54.86 ID:08s1xuh70
- 1 選択
灯織「福丸さんのこと、小糸って呼んでもいい……かな?」
小糸「え……?」
灯織「あ、いや……もし嫌でしたらお断りしていただいても!」
小糸「だ、大丈夫だよ!……灯織ちゃん!」
灯織「……!」
小糸「え、えへへ……灯織ちゃんとわたしはもう、と、と、友達……だからね!」
灯織「……はい!ありがとうございます」
小糸「も、もう灯織ちゃん!敬語になってるよ!」
灯織「あ、いや……つい……」
小糸「も、もう……灯織ちゃんはうっかり屋さんだなぁ!」
灯織「あはは……ごめん、小糸」
小糸「そうだ、せっかく友達になれたんだし……こ、これ灯織ちゃんに!」
灯織「こ、これって……?」
小糸「あ、飴玉だよ!実は、この学校に入ったとき既にポケットに入ってたもので……わ、わたしのお気に入りなんだ!」
灯織「そんな貴重なものを……」
小糸「もう、と、と、友達だからトーゼンでしょ!」
灯織「……うん、ありがとう小糸」
小糸「えへへ……」
(小糸との間に確かな絆を感じる……)
(心の内側からじんわりと広がっていく温かさ、確かな友情がここにある)
(この絆は、絶対に切れない)
【親愛度が上昇しました】
【親愛度MAX!】
- 591 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:26:33.23 ID:08s1xuh70
-
【アイテム『お気に入りの飴玉』を手に入れました】
〔外にいた時、普段小糸が口にしていた飴玉。口に入れるだけで頬が蕩けるほど甘い〕
【スキル『ポシェットの中には』を習得しました】
〔自由行動のある日に限り一日の終わりにコンマ判定を行い、末尾の数字の枚数分だけのモノクマメダルを獲得できる〕
-------------------------------------------------
おめでとうございます。福丸様との親愛度が最大限に到達いたしました。
自由行動での目標は到達いたしましたが、以降も交流で福丸様を選択いただくことは可能です。
その際にはモノクマメダルをコンマ値に応じて獲得できるイベントが発生いたします。
必要に迫られることがあれば、ご活用くださいませ。
-------------------------------------------------
- 592 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:27:41.72 ID:08s1xuh70
-
【灯織の部屋】
キーン、コーン…カーン、コーン
モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』
モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』
(一日が、終わってしまった)
今日も日中は皆さんと交流した。
そのおかげで私自身気も楽になったし、他の皆さんも昨晩ほどの沈みようは感じなくなった……と思う。
大丈夫、何も心配することなんかない。
……あのビデオも、嘘っぱちなんだから。
そう自分に言い聞かせながら、私は目をつむった。
- 593 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:28:09.23 ID:08s1xuh70
-
……でも、思えばそんな虚勢ははじめから意味なんて無かったのかもしれない。
理不尽は、そんなもの関係なしにやってくるからこそ、理不尽なんだ。
___________もう、絶望は迫っていた。
- 594 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:35:21.34 ID:08s1xuh70
- というわけで今回の更新はここまでになります。
小糸の親愛度が12に到達しましたね。
おかげで書き溜め分の灯織→小糸の呼び名を修正しなくてはなりませんね……(笑)
小糸から習得したスキルは永続的に発動する(予定)なので、今後メダルには困らないかも……?
今回もこのレスの直下のレスでコンマ判定をさせてもらい、次回更新時に反映させていただきます
途中小糸にも言及させましたが、モノモノマシーンの91~100で排出される私が考えたアイテムは
シャニマスのアイドルに関連した物品になるので、関連性の強いアイドルに渡すことが求められます。
今回は外れてしまいましたが……
次回更新は事件発生~捜査パートになります
3/16 22:00〜から更新できたらやります
それではまたよろしくお願いします、おやすみなさい……
-------------------------------------------------
【スキル:ポシェットの中にはの判定を行います】
【末尾の数字と同じだけのモノクマメダルが獲得できます】
↓1
- 595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:38:57.06 ID:6ACb8ive0
- 乙です
- 596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:45:03.28 ID:vfoJ7LHG0
- 乙です
小糸ちゃん……!!!
- 597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 11:41:21.11 ID:sUiK05Vro
- 死なないでくれ……
- 598 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:04:44.71 ID:08s1xuh70
-
予定通り事件発生から少し更新します……
-------------------------------------------------
>>595
【コンマ06】
【スキル:ポシェットの中にはの効果でモノクマメダルを6枚手に入れました!】
【現在のモノクマメダルの枚数…26枚】
- 599 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:07:17.14 ID:08s1xuh70
-
___
_____
_______
【灯織の部屋】
キーン、コーン・・・カーン、コーン
モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』
(……朝だ)
昨日は結局何事もなく一日が終わった、けど……
みんなはどう思っているんだろう。
朝礼ではみんな前向きになっていたし、
その後の交流でもそこまで思い詰めた人はいなかった、ように思う。
でも、私の視点からそう見えるだけで、実際のところはわからない。
楽観的になんて、なれないよ……
- 600 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:09:36.55 ID:08s1xuh70
-
【食堂】
食堂の扉を開けると、出迎えてくれたのは咲耶さんだった。
灯織「おはようございます」
咲耶「やあ、おはよう」
ああ、よかった。いつもと変わらない朝だ。
咲耶さんの笑顔はいつも通り華やかで、卓には既に温かい飲み物と一緒にくつろいでいるみんな。
霧子「おはよう、灯織ちゃん……」
凛世「おはよう、ございます……」
霧子さんに、凛世。
(……あれ?)
______『みんな』は、欠けていた。
灯織「凛世?樹里と小糸は?」
凛世「はい、今朝呼び鈴を鳴らしても返事がなく……食堂に先にいらしているものかと思っていたのですが……」
- 601 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:12:25.69 ID:08s1xuh70
-
咲耶「珍しいね、樹里が寝坊とは……」
凛世「こちらに来てからも、生活習慣を崩されているご様子はなかったのですが……」
霧子「疲れが、出ちゃったのかな……?」
灯織「こ、小糸もですか……?」
咲耶「二人同時に寝坊……」
咲耶「…………」
咲耶「…………であって欲しいけれど」
霧子「……!!まさか、何かあったんじゃ……」
凛世「……まさか」
(……嫌な予感がする)
昨日の動機がよみがえる。
モノクマに見させられた悪趣味な映像。
阿鼻叫喚というほかない地獄の光景。
私の脳内に常に流れ続けているこの映像……
もし、万が一。
誰かがこの衝動に飲み込まれたんだとしたら。
灯織「わ、私、樹里の部屋に行ってみます!」
_______いてもたってもいられなかった。
咲耶「私たちは小糸を探そう!霧子、凛世!」
凛世「はい、参りましょう……!」
- 602 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:14:07.29 ID:08s1xuh70
-
【樹里の部屋前】
ドンドンドンドンッ!
灯織「樹里?起きてる?返事して!」
インターホンを何度鳴らしても、扉を乱暴に叩いても、廊下で声を張り上げても……返事はない。
脳裏によぎる浅倉さんの事件。
……いや、そんなわけない。
私たちはあの時裁判上で誓ったんだ
……殺しなんて、事件なんか起きてるはずがない!
灯織「樹里!樹里!」
めぐる「あれっ灯織!?どうしたの!?」
灯織「め、めぐる!樹里の姿が見えなくて……」
めぐる「樹里が?!いっつもあんなに早く集合してるのに?!」
灯織「そう……だから妙だなって思って……でもこうやって部屋を訪ねても反応がないの!」
めぐる「よし、みんなで探そう!大丈夫、どこかにいるはずだよ!」
灯織「あ、めぐる!樹里だけじゃなくて小糸も朝礼に来てないの……小糸も探してもらえる?」
めぐる「うん、もちろん!今からみんなの部屋のインターホンを鳴らして叩き起こして捜索開始!」
(そ、それはそれで困るけど……)
- 603 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:16:53.41 ID:08s1xuh70
-
めぐるの協力もあり、すぐに樹里と小糸を除く全員が集まった。
智代子「じゅ、樹里ちゃんがいないの?!」
灯織「うん……いつも朝礼に早くから集まってるのに、今日はまだ二人とも……」
愛依「どうしたんだろ……誰か見た人もいない系?」
甘奈「ううん、甘奈たちは見てないよ……」
甜花「どうしちゃったんだろう……」
円香「…………」ギリッ
めぼしい目撃情報もなし。
明らかな異常事態に、すぐさまに二人の捜索が始まった。
灯織「ダメ、いない……!」
倉庫、ランドリー、大浴場……
教室、視聴覚室、購買……
片っ端から覗き込んでも二人の姿はない。
- 604 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:17:58.71 ID:08s1xuh70
-
_____焦燥が体の震えに変わりだした頃、学校中に響き渡る、それが聞こえた。
「わああああああ!!!」
- 605 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:20:55.08 ID:08s1xuh70
-
(今の声は……チョコ?!玄関ホールから?!)
私はすぐさま調べていた教室を抜け出し、声の方へと駆けつけた。
玄関ホール。学校エリア一階の正面に位置する場所からチョコの声は聞こえた。
普段から開け放たれた玄関ホールからは心なしか冷たい空気が漂っている。
事実を確認しようとするその足取りは重たい。
まるで足枷をつけられているかのように、一歩を踏み出すのが苦しい。
______違う、そんなわけはない。
もう私たちの間でコロシアイなんか起きるはずない。
そう確信していたし、今も頭の中で何度も何度も叫び続けている。
でも、この……血の匂いだけは……
ただ一つの認めたくない現実を表している。
- 606 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:23:03.10 ID:08s1xuh70
-
大きな唾を一つ、呑み込んで、私は玄関ホールに踏み込んだ。
そして、私は【それ】を見た。
それを見て……
それを見て……
見、て…………
…………………………
……………………………………………………
…………………………………………………………………………………………………………
- 607 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:23:48.83 ID:08s1xuh70
-
【玄関ホールの中央に胸部に深々と包丁を突き刺され絶命している福丸小糸の姿があった】
- 608 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:25:40.49 ID:08s1xuh70
- -------------------------------------------------
CHAPTER02
存在証明を、この悲鳴を、或いは絶望を
非日常編
-------------------------------------------------
- 609 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:26:39.38 ID:08s1xuh70
-
ピンポンパンポーン!
「死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!」
………………
………………………………
………………………………………………え?
しばらくしてから絶叫している自分に気がついた。
目の前で広がる赤々とした惨状。
完全に力の抜けた小糸の遺体。
誰よりも小さなその身体で、誰よりも一生懸命現実に立ち向かい、自分の中の殻を破った小糸。
私たちがモノクマにもう一度立ち向かうそのきっかけをくれた小糸。
______そして、ここでの生活で本当の友達になれた小糸。
そんな彼女は、もう動かない。
- 610 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:28:21.76 ID:08s1xuh70
-
他のみんなが集まるまでそう時間はかからなかった。
めぐる「こ、小糸?!」
咲耶「……なんてことだい」
雛菜「こ、小糸……ちゃん……?」
円香「…………」
灯織「……なんで、なんでまた」
灯織「コロシアイが起きてしまうんですか!」
絶叫虚しく、その答えが返ってくるはずもない。
モノクマ「てやんでいてやんでい!」
めぐる「も、モノクマ!」
モノクマ「天下の往来の玄関ホールで殺したぁ肝の座った犯人でねぇか!」
凛世「今回も、犯人は凛世たちの中に……?」
モノクマ「タリメェよ!おみゃーらん中に犯人はいるんでい!っちゅーわけで」
モノクマ「ザ・モノクマファイル2!渡しておくでい!」
- 611 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:34:55.68 ID:08s1xuh70
-
甘奈「うぅ……また、始まるの……」
甜花「もう、やだよ……学級裁判なんて……」
モノクマ「いやもへったくれもねー、もうおみゃーらは現実に向き合うしかないんじゃ!」
灯織「……っ!」
……悔しいけど、こればかりはモノクマの言う通り。
私たちがこうして嘆いていても小糸は帰らない。
自然と、そのことを自分が理解するのにそう時間は要さなかった。
(……真乃の事件で、慣れてしまっているんだ)
(このいかれた状況に)
灯織「……モノクマ、ファイルを頂けますか」
めぐる「ひ、灯織……?」
灯織「めぐる……小糸のためにも、今は動くしかない……そうでしょ?」
めぐる「……そうだけど!」
モノクマ「風野の嬢ちゃんは立派だね、もうこの状況に慣れつつあるんじゃな」
モノクマ「他のおみゃーらも見習うように!」
愛依「んなこと言ったって……」
- 612 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:40:22.39 ID:08s1xuh70
-
摩美々「モノクマ、私にもファイルくださーい」
霧子「ま、摩美々ちゃん……」
摩美々「昨日も確認したでしょ?学級裁判にかかってるのは私たちのおしおき」
摩美々「私は死にたくないのでー」
智代子「う、うぅ……」
円香「……それじゃあ私も、ファイルいただきます」
雛菜「……雛菜も」
モノクマ「ほっほっほっ、いいのういいのう、後ろ向きな前向きじゃのう!」
愛依「……あーもう!しょうがない、うちにもちょうだい!」
みんないやいやながらも私たちの後に続いてファイルを受け取っていき、
やがて全員の手に行き届いた。
摩美々「……灯織、今回は切り替え早かったね」
灯織「別に切り替えたわけではありません……」
灯織「小糸の遺志を継ぐこと、それは真乃と約束したことでもある」
灯織「……それなら向き合うことから逃げてる時間はないんです」
- 613 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:45:30.76 ID:08s1xuh70
-
摩美々さんに返した言葉は本心だった。
半ばやけくそなところもあったとは思う。
それでも、私の心の中には臆病な自分をふっとばして無理やり振るい建てようとする心があった。
それが残されたものに課せられた義務だと知っていたから。
生き残らないと、それに報えない……!
ファイルを配り終えたモノクマは、大きく一つ伸びをするとそそくさとその場を去ろうとする。
モノクマ「じゃ、せいぜい頑張りな!わしは江戸仕込みのワインでも飲みながらおみゃーさんらのことを眺めとくけーの!」
摩美々「ストップ」
だが、それを摩美々さんが制止した。
モノクマ「べらんめぇ?!」
摩美々「……樹里がこの場にいないけどいいの?ていうか樹里は無事なんですかぁ?」
そう、一瞬の間小糸の死で忘れてしまっていたが、この場所にはもう一人、樹里がいない。
まだ緊急事態は終わってなどいないんだ。
モノクマ「クックック……それはわしの口からは言えんからの……おみゃーさんらでどうにかせんかい」
咲耶「自分の目で確かめろってことかい……」
モノクマ「そういうこと、教師が干渉しすぎるのは教育的に良くないって偉い人も言ってるからね!」
モノクマ「もういい?行っていいよね?やかんのお湯が沸騰してるころだしもう行くよ!」
モノクマはそれだけ言うと、すぐにその姿を消した。
- 614 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:51:59.73 ID:08s1xuh70
-
智代子「えーっと、どうしよっか……」
めぐる「ど、どうするも何も、樹里を見付けなきゃだよね?!」
咲耶「それもそうだけど、捜査も進めないと学級裁判で勝つことはできない」
凛世「ならば、分担いたしましょう……」
凛世「現場で小糸さんの死を究明するチーム……樹里さんの無事を確認するチーム……」
凛世「分かれて行えば倍々でお得、でございます……」
摩美々「それが一番だねー」
愛依「ならうち、樹里ちゃん探すよ!推理はやっぱり苦手だし……任せた!」
咲耶「私も手伝おう、樹里が気がかりで頭が働きそうにない……」
自然と樹里の捜索班と事件の調査班とに分かれていき、事件現場には数人が残された。
灯織「めぐるはどうする?」
めぐる「わたしはやっぱり樹里を探しに行こうかな……頭を使うのより、こっちの方がやっぱり得意だし!」
めぐる「だから灯織、推理は任せたよ!」
灯織「うん、こっちこそ。樹里は任せたよ」
めぐる「まっかせてー!必ず樹里の無事の知らせを、届けて見せるから!」
めぐるもすぐに捜索班の後を追い、私と別れることになった。
……残された私も、役目を果たさないとね。
逃げてばっかりじゃいられない……!
小糸……あなたの遺志は絶対に受け継ぐから……!
【捜査開始】
- 615 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:55:44.93 ID:08s1xuh70
-
さて、まずは事実確認のモノクマファイルから。
モノクマに手渡された封筒を開封する。
『被害者は福丸小糸。胸部を包丁で人差しにされている。切り傷、刺し傷といった外傷はない。犯行現場には血文字で『成敗』と残されている』
(……これだけ?)
今回のモノクマファイルの情報は目で見てもわかる情報に限られている……あまり使えそうにないかも。
前回の事件でも肝心記述がなかったり、モノクマが意気揚々と持ち出す割には大した代物じゃない。
……どこがフェアなんだか。
コトダマゲット!【モノクマファイル2】
〔被害者は福丸小糸。胸部を包丁で一刺しにされている。切り傷、刺し傷といった外傷はない。犯行現場には血文字で『成敗』と残されている〕
-------------------------------------------------
(……さて、どこから捜査しよう)
1.小糸の死体を調べる
2.智代子の話を聞く
↓1
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 22:57:32.22 ID:RpJRJqfg0
- 2
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 22:57:44.02 ID:vfoJ7LHG0
- 1
- 618 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:01:04.28 ID:08s1xuh70
-
2 選択
灯織「チョコ……第一発見者はチョコだったんだよね……?」
智代子「うん……見た瞬間、声を上げちゃって……」
(そりゃ、これだけ凄惨な死体を突然目にしたら叫びたくもなる……)
智代子「私の声を聴いて、灯織ちゃんが遅れてやってきたんだよね」
灯織「うん、その後私の声を聞いてだんだんみんなが集まってきて……今に至ると」
智代子「……ん?うーん……」
灯織「あれ?チョコ、どうかした?」
智代子「いや、大したことじゃないんだけど……前回の透ちゃんの事件の時は、灯織ちゃんたちより先に愛依ちゃんが死体を発見してたよね?」
灯織「え?……うん、そうだったよ」
智代子「今回は、私が先に目撃して……その後灯織ちゃんがやってきた」
灯織「それがどうしたの?」
智代子「モノクマの『死体発見アナウンス』がなったタイミングっていっつも第一発見者じゃないんだよね」
灯織「……それは確か校則にも書いてあったよね、クロ以外の三人が死体を確認した場合に鳴らすアナウンスだって」
智代子「そう!で、それだったら今回の事件ではアナウンスが鳴ったタイミングって私と灯織ちゃんで……二人だよね?」
灯織「ほんとだ……これって、どういうことなんだろう……」
智代子「うっかり……じゃあないよね」
コトダマゲット!【死体発見アナウンス】
〔クロ以外の三人以上が死体を発見した時に鳴るアナウンス。智代子と灯織が死体を発見した直後に今回のアナウンスが鳴った〕
- 619 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:04:07.04 ID:08s1xuh70
-
-------------------------------------------------
【選択肢が一つなので自動進行します】
-------------------------------------------------
(小糸の死体だ……この小さな身体で、彼女は絶望に争い続け、私たちを励ましてくれたんだよね……)
(心臓が止まり、冷え切った身体に触れるとどうしても彼女との思い出が蘇ってくる)
(でも、泣いてる場合じゃない……よし!)
小糸の死体に向き合った。
冷静に見返してみると今回の事件は異様だ。
モノクマファイルの記述にも会ったように
小糸の死体はただ包丁を突きさされているだけではなく、
大きな血文字の上に横たえられている。
誰かの意思がそこには大きく絡んでいる。
ここも含めて検討しないと。
-------------------------------------------------
1.小糸の死体を触って調べる
2.小糸に突き刺さっている包丁を調べる
3.血文字をよく見てみる
4.死体のそばに落ちている紙を調べる
↓1
- 620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 23:04:45.64 ID:6ACb8ive0
- 4
- 621 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:07:19.88 ID:08s1xuh70
-
4 選択
……あれ?小糸の遺体のそばに何か紙が落ちている。
そういえば愛依さんが事件に巻き込まれた時も、メモ用紙で呼び出されたんだった……もしかして!
『二人っきりで話したいことがあります。深夜2時に図書室に一人で来てください』
……!!
これって!
コトダマゲット!【小糸の持っていた手紙】
〔小糸の遺体のそばに落ちていた手紙。『二人っきりで話したいことがあります。深夜2時に図書室に一人で来てください』と書いてある〕
-------------------------------------------------
1.小糸の死体を触って調べる
2.小糸に突き刺さっている包丁を調べる
3.血文字をよく見てみる
↓1
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 23:08:02.35 ID:RpJRJqfg0
- 3
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 23:08:12.63 ID:vfoJ7LHG0
- 3
- 624 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:09:20.38 ID:08s1xuh70
-
3 選択
血文字……小糸の血を使って書かれたものだ。
智代子「ううっ……小糸ちゃん、最後の力を振り絞ったんだね……」
灯織「チョコ……?それってどういう意味?」
智代子「え?これってダイイングメッセージじゃないの?」
灯織「ダイイングメッセージ……被害者が死の間際に犯人を指し示す証拠を残したメッセージのことだよね?」
(うーん、確かにドラマとかだとよくあるけど……)
(小糸の死体はあおむけで、血文字はその遺体の両脇にでかでかと書かれている)
(これを被害者本人が書いたとは考えづらい、よね)
灯織「チョコ、状況からみてダイイングメッセージじゃないんじゃないかな?」
智代子「え?」
灯織「ほら、血文字は背中側だし、小糸はあおむけ。それにこの血文字……『成敗』って書いてあるよ?」
智代子「『成敗』……何の意味があるのかな?」
灯織「むしろ犯人が残して、その犯行声明みたいな感じだったりするのかな?」
コトダマゲット!【血文字】
〔小糸の背中側にでかでかと書かれた『成敗』の二文字。小糸の死体はあおむけで、その文面からしても小糸のダイイングメッセージだとは考えづらい。犯人の犯行声明のようなものだと思われる。〕
- 625 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:11:16.56 ID:08s1xuh70
- -------------------------------------------------
成敗の2文字……犯人は一体なんのために……?
凛世「灯織さん、もし宜しければ一緒に図書館までいらしていただけませんか……?」
灯織「凛世?……う、うん、いいけど……図書館が何か関係してるの?」
凛世「はい、こちらの血文字……凛世には心当たりがございます……」
灯織「え?」
凛世「殺人鬼【ジャスティスブラック】でございます……」
(ジャスティスブラック……?)
そういえば、以前黒幕の話になった時智代子が言っていた……
確か果穂も大好きな戦隊ヒーロー【ジャスティスV】のお面をつけた連続殺人鬼、だったっけ。
________それが、どうしてここで?
(現場での捜査がひと段落したら凛世に話を詳しく聞いてみようかな)
-------------------------------------------------
1.小糸の死体を触って調べる
2.小糸に突き刺さっている包丁を調べる
↓1
- 626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 23:11:41.12 ID:6ACb8ive0
- 2
- 627 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:13:33.92 ID:08s1xuh70
-
2 選択
胸に正面から突き立てられた包丁……これが凶器と見て間違いはないのかな?
霧子「小糸ちゃん、苦しまずに死ねたのかな……」
灯織「霧子さん……?」
霧子「あ……えっとね……この包丁って、真正面から突き立てられてて……そのまま一直線に突き抜けてるみたい……」
灯織「真正面から……?」
(確かに言われてみればそうだ……今回の凶器も、まるで垂直に包丁が突きたてられたかのように、真正面から突き刺さっている)
灯織「胸部に真正面からって……不自然ですよね」
霧子「うん……胸のあたりは、肋骨もあるから……殺害を目的にするなら、普通狙うのはお腹なんじゃないかな……」
灯織「そう、ですよね……」
霧子「これが死因なら、即死だったと思うよ……」
コトダマゲット!【包丁】
〔小糸の死体に突き刺さっていた包丁。胸部に真正面から包丁を突き立てられているため、これが死因なら即死だったものと思われる〕
- 628 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:14:30.35 ID:08s1xuh70
-
灯織「……あれ?そういえばこの包丁ってどこから来たものなんでしょう?」
智代子「あ!それなら多分食堂の包丁だよ!ほら、厨房の!」
灯織「厨房の……?」
凛世「はい、凛世や樹里さんが料理をする際に用いていたものになります……」
凛世「ちょうど5日ほど前から、厨房の包丁は一本歯抜けの状態でございます……」
智代子「うんうん、それは私も見たよ!包丁が消えてから……一度も戻ったのは見てないなぁ……」
凛世「今朝の朝礼の段階で、朝餉の支度はしておりましたから包丁の数は確認しております……」
凛世「犯行に使われたのは、その消えていた一本で間違いないです……」
コトダマゲット!【包丁の出どころ】
〔今回の事件に用いられた包丁は食堂の厨房のもの。5日前から消えていた一本が、そのまま犯行に用いられたとみられる〕
- 629 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:15:10.52 ID:08s1xuh70
- -------------------------------------------------
【選択肢が一つなので自動進行します】
-------------------------------------------------
……もう私は、逃げないと決めた。
なら遺体の調査も、自分の手でしっかりと終える……
灯織「小糸、ごめんね……いくよ!」
意を決して小糸の遺体に手を触れる。指先から伝わってくる冷たい死の感覚……気を抜くと当てられてしまう瘴気だ。
それでも決意が揺るがないように、必死に自分に抗いながら触診する。
ぱっと見でもわかるとおり、この包丁で負った傷は致命的。
刃先が半分肉体沈むほど深々と刺さっている……
モノクマファイルの情報にも矛盾はない。
他に外傷としては見当たらない、ような……
いや、切り傷とかにはなって無いってだけかな……?
もうすこし体を念入りに触ってみると、胸部当たりの感触に違和感を感じる。
触ってみるとわかるけど、これは……肋骨が折れている……?
コトダマゲット!【小糸の死体】
〔心臓を包丁で一差しにされている他、肋骨が折れてしまっている〕
- 630 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:16:33.67 ID:08s1xuh70
-
(よし、玄関ホールで気になるところは一通り調べ終わったかな)
灯織「ねえ、凛世。さっき血文字に心当たりがあるようだったけど」
凛世「はい、灯織さんが都合がよろしければ……今すぐにでも、図書室へ……」
灯織「うん、大丈夫。教えてもらえるかな?」
凛世「こちらへ……」
-------------------------------------------------
【図書室 書庫】
ここに来たのははじめの探索以来。
相変わらず埃っぽい空間……だけど凛世はそれに怯むことなくずいずいと突き進み、棚から一冊の本を手に取った。
凛世「こちら、でございます……」
凛世が手渡してきた本、そのタイトルは……
灯織「世界殺人鬼名鑑?!」
凛世「はい、左様でございます……かつて世間を賑わかせたジェノサイダー翔はもちろん、海外の殺人鬼キラキラちゃんまで……古今東西和洋折衷の殺人鬼が収められております……」
(凛世がこんな本を読んでたなんて意外だな……)
凛世「こちらのページを、ご覧になってくださいませ……」
というと凛世はページ角が折られた1ページを開いた。
灯織『ジャスティスブラック……新進気鋭の殺人鬼。現場には必ず【成敗】の血文字を残すことで知られる。彼がその目に映すのは正義か、それとも狂気か』
灯織「……これって!」
凛世「はい、現場の血文字と一致しております……」
灯織「わ、私たちの中にジャスティスブラックの正体が……?!」
コトダマゲット!【世界殺人鬼名鑑】
〔古今東西時代を問わず殺人鬼が収められた一冊。ジャスティスブラックについての記述もある。『現場には必ず【成敗】の血文字を残す』〕
- 631 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:17:49.46 ID:08s1xuh70
-
凛世「……凛世も、一瞬そう思ったのですが」
灯織「……え?」
凛世「こちらの一冊もご覧になってください……」
灯織「えーっと……『日本殺人鬼大観』、これまた物騒なタイトルだね……」
凛世「こちらは日本の殺人鬼に絞って記載がされております……時代の流れに合わせて新旧入り混じった殺人鬼が……」
灯織「すごい……猟銃と日本刀で三十人殺した青年……こんな人もいたんだ……」
凛世「ご覧になっていただきたいのはこちらのページです……」
凛世が開いた1ページ。
そこには先ほどの名鑑よりもはるかに大々的にジャスティスブラックが取り上げられていた。
しかもある程度のボカシは入っているものの、被害者の写真付き。
凛世「これと世界殺人鬼名鑑とを比べ読むと、凛世の感じる違和感も理解していただけるものかと……」
灯織「う、うん……わかった」
『ジャスティスブラックは近年登場した連続殺人鬼だ。
彼の名前の由来にもなったジャスティスVはXX年より放映が開始されており、彼が登場したのはその一年後の△△年になる。
彼の特徴は、殺人が正義のためのものであるということ。
彼が殺害する対象は元服役囚ばかりで、その胸に正面から刃物を突き立てることが共通している。
その死体は死体自身の血で猟奇的に彩られるのも特徴だ。血でできたVの字の上に横たえられた死体、その脇には成敗の2文字。
ジャスティスブラック本人にとっては、まさに悪の組織の一味を討ち取ったような感覚なのだろう。そんな子供じみた狂気を我々は感じてならない』
凛世「小糸さんのご遺体と、相違点があることに……お気づきになられましたか……?」
灯織「うん……この情報は使えると思う、ありがとう。凛世」
コトダマゲット!【日本殺人鬼大観】
〔日本に絞って殺人鬼の情報が集められた一冊。ジャスティスブラックについての記述もこちらの方が濃密〕
- 632 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:18:54.17 ID:08s1xuh70
-
【図書室】
埃っぽい図書室での捜査を終え、図書室に出てくると、数人が図書室を調査中だった。
甘奈「あれ?灯織ちゃん?!ありゃりゃ、甘奈たちより先にもう来てたんだ」
灯織「うん……もしかして、樹里を探してるところ?」
甜花「書庫なら、いるかなって思った……けど……」
灯織「はい、ここにはいませんでした……」
甘奈「まあ、樹里ちゃんが図書室って感じでも無いかなぁ?」
灯織「あんまり関係ないと思うけど……」
甜花「西城さん、どこだろう……」
(どうせだし図書室も少し調べてみようかな……?)
-------------------------------------------------
1.本棚を調べる
2.脚立を調べる
3.床に落ちているゴミを調べる
↓1
- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 23:19:24.78 ID:RpJRJqfg0
- 1
- 634 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:20:49.01 ID:08s1xuh70
-
1 選択
(相変わらず夥しい数の本がギチギチに詰め込まれている……)
凛世「どなたか、凛世たちより先に入られたのでしょうか……」
灯織「え?」
凛世「こちらの本棚……凛世が以前覗いた時と、並びが異なっております……」
灯織「ホント?!ど、どの棚?!」
凛世「入口向かって正面の棚……ご覧になってください、五十音の並びがめちゃくちゃになっております……」
灯織「ホントだ……めちゃくちゃだ、しかも本棚全体だよ」
凛世「一度全ての本を出して……適当に入れ直すほどの労力を、要したものと思われます……」
(何か事件に関係あるかもしれない、覚えておこう……)
コトダマゲット!【凛世の証言】
〔図書室の本棚の並びが事件前後でめちゃくちゃになっている。〕
-------------------------------------------------
1.脚立を調べる
2.床に落ちているゴミを調べる
↓1
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/16(火) 23:21:55.26 ID:kpw+QLhV0
- 2
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 23:22:05.70 ID:6ACb8ive0
- 2
- 637 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 23:22:49.55 ID:08s1xuh70
-
(図書室の隅、あれはなんだろう……)
灯織「アルミ製の、ゴミ……あ、これって!」
凛世「PTPシート、でございますね……」
灯織「え?」
凛世「錠剤を入れるアルミ製のシートをそう呼ぶと、以前お聞きいたしました……」
灯織「へぇ……でもなんでこんなところに錠剤のシートが……?」
凛世「裏面に薬の名前の記載がございます……」
灯織「……『スグネムール』、直球なネーミングだね」
凛世「『あったらいいな』をカタチになさる製薬会社の薬なのでしょうか……」
灯織「名前からしても、これは睡眠薬みたいだね」
(それにしてもこの薬、どこかで見覚えがあるんだけどな……)
コトダマゲット!【睡眠薬】
〔図書室に落ちていた睡眠薬のシート。既に薬はなくなっており、何者かが使用したものと思われる〕
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