光彦「月影島に行きましょう!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:52:46.85 ID:hyggTRQZO
阿笠「君を歪ませたのはわしら大人じゃ。もっと気にかけてやれば良かったと、毎晩枕を濡らしていた!」

コナン「だから何を話して・・・。」

阿笠「必ず・・・必ず君を救ってみせる!」

コナン「博士・・・。」

光彦「コナン君・・・僕も頑張ります!」

光彦「コナン君は僕の・・・友達ですから!」

コナン「光彦・・・誰が勝手に喋っていいっつったよ〜!!」

光彦「ひい〜!!」

阿笠「よし、時間移動、実行じゃ!」

シュン
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:55:30.21 ID:hyggTRQZO
>>27
灰原は登場しません。劇中初期の設定のつもりで書いてます。
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:58:10.06 ID:hyggTRQZO
〜過去〜

光彦「あれ・・・。」

阿笠「ふう、どうやら無事に着いたようじゃな。」

係員「うわっ、あなたたち一体どこから!?」

阿笠「何を言っとるんじゃ、今来たばかりじゃろうが。」

係員「えっ、えっ?」

阿笠「疲れとるんじゃよ、ちょっとは休みなさい。」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:59:06.28 ID:hyggTRQZO
光彦「あの、博士。」

阿笠「何かね。」

光彦「いきなり顔、覚えられてませんか?」

阿笠「仕方ないじゃろう、こうするしかなかったんじゃ。」

光彦「この時間、本来僕らは別の場所にいる、なのに同じ人間が別の場所に存在していることが知られたら・・・。」

阿笠「大混乱になるの。」

光彦「だから島に行ってから時間移動しようとしたんでしょ?」

阿笠「うむ、あっちでの目撃情報が本土にまで来ることはまず無いじゃろう。」

阿笠「それと念のため、変装の道具も持ってきたぞ。わしはサングラスとかつらじゃ。」

光彦「僕は眼鏡と帽子ですね。」

阿笠「服も持ってきたぞ、着替えよう。」

阿笠「これで潜り抜けられるといいがの。」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:00:27.31 ID:hyggTRQZO
〜十分後〜

阿笠「さて、まず島に行かねばならんが、その前に今回の計画を説明しよう。」

光彦「はい、お願いします。」

阿笠「そもそもコナン君の心が壊れてしまったのは何故か、おそらく犯人を推理で追い詰めて死なせてしまったからじゃろう。」

阿笠「それを避けるためには、何をすればいいと思う?」

光彦「う〜ん、事件が起きる前に犯人を説得すればいいのではないでしょうか?」

光彦「そうすれば事件自体起きません。」

阿笠「確かに、それができれば最良じゃろう。じゃが上手くいくと思うか?」

阿笠「人を殺すというのは生半可な覚悟で実行できるものではない。」

阿笠「何も知らない赤の他人であるわしらが説得を試みて、思いとどまってくれるじゃろうか?」

光彦「それは・・・難しいと思います。」

阿笠「うむ。だから犯人が殺人を犯す直前で食い止め、警察に拘束してもらう。」

阿笠「力ずくで止めてしまい犯人の無念は晴れないが、誰も傷つかないのが一番じゃ。」

光彦(本当にそれでいいんでしょうか?説得する方法があるんじゃないでしょうか?)
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:01:45.55 ID:hyggTRQZO
阿笠「わしが知っているのは、犯人が浅井成実(せいじ)という医者で、男性であるが女性として振舞っていたこと。」

阿笠「犯行の動機は家族を殺した者たちへの復讐。」

阿笠「そして殺されたのは次の3人じゃ。」

阿笠「川島英夫、村長選立候補者の一人で、第一の被害者じゃ。」

阿笠「黒岩辰次、同じく村長選立候補者の一人で現村長でもある。第二の被害者じゃ」

阿笠「そして最後の被害者、西本健。無職じゃ。」

阿笠「これ以外の情報は公開されておらん。」

阿笠「コナン君たちも事件のことを話そうとせんから、詳しいことは分からんかった。」

光彦「いつ事件が起きるのかも分からないとなると、ずっと見張っているしかありませんね。」

阿笠「そうじゃの。とりあえず今は島に行こう。」

光彦「はい、あの便でしょうか?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:02:35.06 ID:hyggTRQZO
〜船上〜

光彦「そういえば博士、コナン君たちは今どこに?」

阿笠「確か今日この日、島へ出発したはずじゃ。」

光彦「あれ、島への便は一日一つだけって・・・。」

阿笠「・・・・・・あ。」

小五郎「ったくよ〜、世間じゃ花見だってのに、何だってこの名探偵毛利小五郎が、あんな島に出向かなきゃいけねえんだ。」

阿笠・光彦(やっぱり乗ってる〜!!)

光彦「どうするんですか博士!」

阿笠「お、落ち着け、まだバレておらん!」

小五郎「一週間前に届いたあんな手紙のせいでよ。」

光彦(手紙?)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:03:29.90 ID:hyggTRQZO
小五郎「確か・・・麻生圭二っつたか。自分勝手な依頼人だぜ。」

光彦(どうやら麻生圭二という人の依頼で島に来ているようですね。)

蘭「いいじゃない、伊豆沖の小島でのんびりできるんだから。ねえコナン君?」

コナン「うん!」

光彦(コナン君!)

阿笠(うう・・・またあの頃の新一が見られるとは・・・。)

光彦(感無量です!)
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:04:24.38 ID:hyggTRQZO
〜村役場〜

小五郎「もっとよく調べてください。現にこうして彼からの手紙が・・・。」



阿笠「なんじゃ、様子がおかしいの。」

光彦「まさか依頼人はもう死んでるとか・・・。」

阿笠「ははは、まさか。」



主任「あ、麻生圭二だとぉ〜!?」

阿笠・光彦「!?」

主任「そんなはずはない・・・だって彼は十年以上前に・・・死んでいるんですから・・・。」

阿笠「まさか・・・。」

光彦「大当たりでしたね・・・。」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:05:08.75 ID:hyggTRQZO
主任「あの・・・詳しい話は奥で・・・。」

小五郎「はい・・・。」

コナン「・・・・・・。」

光彦「どうしましょう、奥に行ってしまいます。」

阿笠「じゃがこれ以上近づくと、わしらのことがバレてしまうぞ。」

光彦「・・・う〜ん。」

???「・・・・・・。」グビッ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:05:59.24 ID:hyggTRQZO
光彦「うわ、あの人昼間からお酒飲んでますよ。」

阿笠「もしや、あの人は!」

光彦「知っているんですか?」

阿笠「最後の被害者、無職の西本さんじゃ。」

光彦「それじゃあ、詳しい話を知っているかもしれませんね。」

阿笠「よし行くぞ。酔ってるみたいじゃから意外とすんなり話してくれるかもしれん。」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:06:36.75 ID:hyggTRQZO
阿笠「すみません、ちょっといいですか?」

西本「ん?」

光彦「無職の西本さんですよね?」

西本「何だと!喧嘩売ってんのか!」

光彦「ご、ごめんなさい!」

阿笠「これこれ、無職の人に無職と言っては失礼じゃろう。」

光彦「そうですね。配慮が足りませんでした。申し訳ありません。」

西本「あ、ああ。分かればいいんだ。」

阿笠「ところで、麻生圭二さんについてお聞きしたいんですが。」

西本「麻生だとっ!?」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:07:34.05 ID:hyggTRQZO
阿笠(やはり何か知っておるようじゃな。ここは鎌をかけてみるか。)

阿笠「十年以上前に死んだという麻生さん、あの事件は貴方と川島さん、黒岩さんが仕組んだんじゃろう?」

西本「ど、どうしてそれを!?」

阿笠(ビンゴじゃ!)

阿笠「安心してくれ貴方を捕まえようだなんて思っておらん。むしろ逆、守りに来たんじゃ。」

西本「守りに?」

光彦「実は、貴方たち3人が殺されるという情報が入ったんです。」

西本「じゃあ・・・麻生はやっぱり生きているんだ!!」

光彦「落ち着いてください。殺そうとしているのは・・・。」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:08:23.49 ID:hyggTRQZO
阿笠「待つんじゃ、光彦君。」

光彦「どうして?犯人を教えてあげれば、殺されずに済むかもしれないのに。」

阿笠「それでは犯人が逆に殺されてしまうかもしれん。」

阿笠「誰も傷つかない、それが最良じゃろ?」

光彦「・・・そうでしたね。」

西本「おい、さっきから何を二人でこそこそ話してる。」

阿笠「ああ、気にせんでくれ。こっちの話じゃ。」

阿笠「それより貴方のことは必ず守るから、事件について詳しく聞かせてくれんか?」

西本「ああ、分かった。」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:09:03.25 ID:hyggTRQZO
西本「・・・というわけなんだ。」

光彦「そんなことで同級生を!?」

西本「ゆ、許してくれ麻生!俺は・・・俺は!!」

阿笠(麻薬売買に協力しないからと、家族諸共口封じのために殺すなんて・・・下衆が。)

光彦「博士・・・こんな屑を助けなくちゃいけないんですか?」

阿笠「・・・そうじゃ。それがコナン君のためなんじゃ。」

西本「お願いだ・・・助けてくれ・・・。」

阿笠「分かっておる。」

光彦「・・・・・・。」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:09:39.74 ID:hyggTRQZO
〜その後〜

光彦「何だか僕、犯人に同情しちゃいます。」

阿笠「では殺人を見逃すかね?」

光彦「それは・・・絶対に駄目です。」

阿笠「どんな理由があろうとも、人を殺してはいかん。」

光彦「はい・・・。」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:10:48.91 ID:hyggTRQZO
阿笠「麻生さんのことは分かったし、次は犯人の浅井成実さんを探そう。」

光彦「確か医者でしたよね。どこかの病院に勤めてるんでしょう。」

阿笠「一つ一つ見ていくかの。」



島の漁業を守るために、この清水正人に清き一票を!!



光彦「なんですか、あれ?」

阿笠「選挙カーじゃ。村長選が近いらしい。」





成実「私は医者の浅井成実!!ちゃんと医師免許持ってます!!」

小五郎「あ、ドクターでしたか・・・。」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:11:49.75 ID:hyggTRQZO
阿笠(まずい、コナン君たちじゃ!)

光彦(あれ、今浅井成実(なるみ)って・・・。)

阿笠「あの人が犯人の・・・。」

光彦「とても人を殺すようには見えません・・・。」

阿笠「油断してはならんぞ。本性を隠しているだけかもしれん。」





小五郎「前の村長の三回忌・・・?」

成実「ええ、今夜公民館で法事をやる予定なんです。」

小五郎「なるほど、行ってみます。ありがとうございます。」

成実「いえ、どういたしまして。」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:12:35.36 ID:hyggTRQZO
成実「あれが毛利小五郎・・・。」

阿笠「すみません、いいですか?」

成実「はい、何でしょうか?」

阿笠「あなたが浅井先生ですか?」

成実「ええ、そうですが。」

阿笠(なるほど、ここでは『せいじ』ではなく『なるみ』と呼ばせているのか。)

光彦「今の人たちに話していたこと、僕らにも教えてくれませんか?」

成実「ええ、公民館で前村長の三回忌があるから、村長候補の三人に会える、って話したわ。」

阿笠(ではそこで殺すのじゃな。)

光彦「博士、僕らも行きましょう。」

阿笠「うむ。」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:13:48.08 ID:hyggTRQZO
光彦「あの、浅井先生。」

成実「何?」

光彦「復讐なんて・・・良くないです。」

成実「・・・・・・。」

光彦「他にも道は・・・。」

阿笠「光彦君!」

阿笠「すみません、子供の戯言です。聞き流してください。」

成実「はい・・・。」

阿笠「光彦君よ、言いたいことは分かる。じゃがわしらには止められん。」

光彦「・・・はい、分かってます。」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:14:47.70 ID:hyggTRQZO
〜公民館〜

阿笠「入り口から入ると怪しまれるから、どこかの窓から様子を見よう。」

光彦「それ逆です、博士。」

阿笠「公民館の裏はすぐ海じゃから、そっちから回るとしよう。」

光彦「はい。」

光彦「ここが裏手・・・。」

阿笠「ピアノが見えるの。演奏会場か?」

光彦「へえ、ちょっと見てみましょうよ!」

阿笠「これ!見つかったらどうする!」

光彦「大丈夫ですよ!今法事の準備中で、誰も入ってきません!」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:15:28.32 ID:hyggTRQZO
光彦「田舎だからか、戸締りもしてないですね。」

光彦「防犯意識が希薄なんでしょうか・・・。」

光彦「それにしても埃だらけですね、掃除すればいいのに。」

光彦「あれ、ピアノの下に白い粉が・・・。」

阿笠「これこれ、早く戻らんと見つかってしまうぞ。」

光彦「ねえ博士、この白い粉はなんでしょうか?」

阿笠「ん?砂糖か何かか?」ペロッ

光彦「そんなものがあるわけないでしょ。」ペロッ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:16:03.32 ID:hyggTRQZO
阿笠「・・・・・・。」

光彦「・・・・・・。」

阿笠「・・・・・・。」

光彦「・・・・・・。」

阿笠「ほら、出るぞ。」

光彦「はい。」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:16:47.56 ID:hyggTRQZO
〜その夜〜

光彦「ねえ博士。」

阿笠「何じゃ。」

光彦「殺人を犯す直前で食い止めて、警察に捕まえてもらうんですよね?」

阿笠「そうじゃよ。それが一番良いんじゃ。」

光彦「僕思ったんですけど・・・。」

阿笠「・・・・・・。」

光彦「犯人に味方すればいいんじゃないですか?」

光彦「殺人計画を成功させて、コナン君が真相を突き止められないようにする。」

光彦「犯人の無念は晴らせる、屑は消える、コナン君は正常のまま。」

光彦「これが一番なんじゃないですか?」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:17:45.56 ID:hyggTRQZO
阿笠「光彦君・・・君は天才じゃ!!」

光彦「ですよね!」

阿笠「わしも薄々気づいていた。やはりそうするべきじゃ!」

光彦「何だか頭が冴えてきたっていうか・・・。すごく気分がいいです!」

阿笠「わしもじゃ、最高の気分じゃ!」

光彦「今なら何だって出来そうな気がします!」

阿笠「必ずやり遂げられるぞ!」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:18:17.72 ID:hyggTRQZO
川島「ふふふ。」

光彦「誰か出てきますよ。」

阿笠「村長候補の川島さんじゃ。」

川島「私に何の御用ですか?まさか次期村長に媚を売るつもりで?」

阿笠「他にも誰かいるのか?」

川島「浅井先生・・・。」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:18:58.70 ID:hyggTRQZO
成実「・・・・・・。」

光彦(まさかここで・・・川島さんを殺すつもりなんじゃ・・・。)

光彦(ぐふふふふ!!!)

成実「・・・そんなつもりじゃ・・・。」

川島「では何故?」

成実「・・・・・・。」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 22:19:19.16 ID:24KaA7H2O
(アカン)
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:19:47.59 ID:hyggTRQZO
成実「私の本当の名前は・・・せいじ。」

川島「?」

成実「麻生成実(せいじ)です。」

川島「麻生・・・まさか!?」

成実「そう、麻生圭二の息子だ。」

川島「じゃあ私に復讐を・・・。」

成実「・・・そのつもりだった。」

川島「何!?」

成実「最初は殺してやるつもりだった。」

成実「けどできない、俺は医者なんだ。例え憎い奴でも、命を奪うなんてできない!」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:20:49.32 ID:hyggTRQZO
川島「・・・・・・。」

成実「だから・・・お願いだ。自首してくれ・・・。」

川島「・・・・・・。」

阿笠「いかんのお〜!!」

川島「!?」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:21:32.05 ID:hyggTRQZO
阿笠「こんな屑は死ぬべきじゃ。そのために今日まで生きてきたんじゃろ!」

成実「貴方は!?」

阿笠「今ここで殺さんと、今度は君を殺しに来るぞ〜!」

川島「何だと!?」

阿笠「川島さん、あんたはここで死ぬんじゃ!」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:22:18.44 ID:hyggTRQZO
阿笠「光彦く〜ん!」

光彦「は〜い!!」ドゴォ!!

川島「ぐはあっ!!」

光彦「ひゅ〜!キック力増強シューズで人間を蹴るのは最高ですね!」

川島「お前ら・・・何を・・・!?」

阿笠「よ〜し、海に引きずり込むぞ!」

川島「ごぼぼぼぼ!」

阿笠「苦しいか!苦しいか!」

光彦「お前らのやったことに比べれば可愛いもんだ!」

成実「ああ・・・ああ・・・。」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:23:03.24 ID:hyggTRQZO
光彦「念入りにもう一度蹴っておきますね〜!」ドゴォ!!

阿笠「ナイスじゃ!」

川島「」ピクッピクッ

阿笠「そろそろ死んだじゃろ〜!」

光彦「いえ〜い!!」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:23:43.04 ID:hyggTRQZO
阿笠「さて、この後はどうするんじゃ?浅井先生。」

成実「へっ!?」

阿笠「考えてるんじゃろ?殺人計画を!」

成実「そうですけど・・・。」

光彦「教えてください!僕、先生の味方ですから!」ニコッ

成実「ひっ!」

光彦「どうしました?」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:24:59.65 ID:hyggTRQZO
成実「あの、死体をピアノのところまで運んで、テープレコーダーで月光を流します。」

阿笠「なるほど〜!月光か〜!良い曲じゃ!」

阿笠「じゃあ運ぶぞ。」

光彦「あ、後は僕たちがやるんで、先生は戻っていてください。」

成実「あ、はい。」

阿笠「よいしょ、よいしょ。」

光彦「重いですね〜。博士、後お願いします。」

阿笠「いや、ええ〜!?」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:25:33.36 ID:hyggTRQZO
〜その後〜

キャアァァァァァァァァ!!!!

コナン「遅かったか!!」

小五郎「川島さん・・・。」

成実「あの、私が検死をします!」

小五郎「あ、ああ・・・お願いします。」

成実「・・・ダメです、死んでいます。」

蘭「そんな・・・!!」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:26:43.90 ID:hyggTRQZO
小五郎「蘭、派出所に連絡を!」

蘭「う、うん!」

小五郎「公民館の玄関には俺たちがいたから、この部屋の扉に鍵が・・・。」

コナン「掛かってないよ!」

小五郎「じゃあ外部犯の犯行だな!」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:27:21.03 ID:hyggTRQZO
コナン「そうかな?」

小五郎「あ?」

コナン「見て、外につながるドアからピアノまで、引きずられた跡がある。」

コナン「これって一度外に出て、そこで殺してから引きずってきたってことでしょ?」

コナン「外部犯なら、わざわざ中に運んでくる必要は無いよ!」

小五郎「確かに、見つかるリスクが高くなるようなことはしないよな・・・。」

コナン「おそらく外部犯に見せかけて、公民館にいる人が殺したんだ!」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:27:56.54 ID:hyggTRQZO
成実「あの・・・。」

小五郎「何か分かりましたか?」

成実「はい、死因は溺死です。コナン君の言うように、外で殺害されたと思います。」

成実「それと体に二か所、打撲の跡がありました。新しい傷なので、殺されたときのものかと。」

小五郎「大の男に打撲を二つ・・・犯人は男だな・・・。」

コナン「うん・・・引きずった跡から見て犯人は一人だから、女性二人がかりってのもないね。」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:28:48.02 ID:hyggTRQZO
蘭「お父さん、おまわりさん連れてきたわよ!」

駐在「え〜と、私を呼んだのは?」

小五郎「この私、毛利小五郎です!」

駐在「おお〜あの有名な宇宙飛行士の!」

小五郎「ちがうって・・・。」





小五郎「とにかく今日はもう遅いので、事情聴取は夜が明けてからにしましょう。」

小五郎「すぐに帰って、戸締りしてください!いいですね!」

コナン「僕たちも戻ろうか。」

蘭「ええ、成実先生も戻りましょう?」

成実「え、ええ・・・。」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:29:59.53 ID:hyggTRQZO
〜帰り道〜

成実「じゃあ、私はこっちですので。」

成実「早く事件を解決してくださいね。」

小五郎「勿論ですとも!」

成実「それじゃあ!」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:30:25.62 ID:hyggTRQZO
成実「・・・・・・。」

阿笠「見事じゃのう!」

成実「!?」

光彦「まるで事件に無関係かのように振舞っていましたね。」

阿笠「心の中でガッツポーズしてたじゃろ!?」

成実「誰が!!」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:31:01.50 ID:hyggTRQZO
阿笠「ところで、わしら今夜泊まるところが無いんじゃよ。」

成実「それが何だよ。」

阿笠「泊めてくれんかの〜!」

光彦「男同士だし、いいでしょ〜?」

成実「なっ!?」

阿笠「もはや君とわしらは運命共同体、お互い近くにいた方が都合がいい。」

成実「・・・分かった。ついてこい。」

光彦「楽しみですね〜!」

成実「・・・・・・。」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:31:56.86 ID:hyggTRQZO
〜その後〜

成実「ここが俺の家だ。」

阿笠「両親とは一緒に暮らしておらんのか?」

成実「ああ、親は本土で暮らしていてな、俺も週末には帰ってるんだ。」

光彦「バイトの医者みたいですね。」

成実「・・・・・・。」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:32:32.01 ID:hyggTRQZO
〜その晩〜

阿笠「ぐごごごごご!!!!」

光彦「zzzzzz」

阿笠「ぐごごご・・・は、何じゃ今の音は!?」

阿笠「ああ、わしのいびきか。」

阿笠「おや、先生がおらんぞ。」

阿笠「光彦君、起きるんじゃ。」

光彦「ぐへへ、コナン君、靴を舐めるだなんて、プライド無いんですか〜?」

阿笠「気持ち悪い夢見てないで、さっさと起きんか!」ペチン

光彦「はにゃ?」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:33:09.86 ID:hyggTRQZO
光彦「どうしたんでしょう、こんな夜中に。」

阿笠「もしや、次の殺人の準備か?」

光彦「分かりました!きっと公民館に向かったんですよ!」

阿笠「なるほど!わしらも手伝いに行こう!」

光彦「すべては復讐達成のために!」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 22:33:14.76 ID:24KaA7H2O
これはコロコロされても文句言えないクズ彦
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:33:42.74 ID:hyggTRQZO
〜公民館〜

小五郎「二年前に亡くなった前村長の亀山さんの死因ですが、本当に心臓発作で?」

成実「ええ、あの方は以前から心臓が悪くて。」





阿笠「おや、コナン君たちもおるぞ。」

光彦「流石ですね、これが連続殺人になると気付いたんでしょう。」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:34:28.11 ID:hyggTRQZO
コナン「ねえ、その時何か変わったことなかった?」

成実「そういえば、窓が一つ開いてたと思います。」

駐在「その時は、誰かが閉め忘れたんだろうってことになったかの。」

小五郎「その窓とは?」

成実「確か・・・。」





阿笠「む?」

光彦「こっちに来ますね。」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:35:18.38 ID:hyggTRQZO
成実「この窓だと・・・。」

コナン・小五郎「誰だ!?」

阿笠(うおっ!?)

光彦(見つかりました!!)

阿笠「逃げるぞ!!」

小五郎「待てぃ!!」

コナン「逃がすか!!」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:35:45.31 ID:hyggTRQZO
阿笠「はあ・・・はあ・・・。」

光彦「もっと速く走ってください!」

阿笠「年寄りに無茶言わんでくれ!」

小五郎「いたぞ!」

阿笠「ヤバい!」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:36:29.01 ID:hyggTRQZO
コナン「逃がすか・・・よっ!!」

阿笠「ほげえ!?」ドカ!

光彦「博士!」

小五郎「よし、捕まえたぞ!」

光彦(あわわわ!!)

小五郎「サングラスなんぞかけやがって、怪しい奴だ!」

コナン「・・・!?」

小五郎「一体誰だ!!」

阿笠「うっ・・・。」

小五郎「あんたは・・・阿笠博士?」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:37:19.36 ID:hyggTRQZO
コナン「博士だけじゃない・・・。」

光彦「うう・・・。」

コナン「帽子と眼鏡で変装してるが・・・よく見れば分かる。」

コナン「どうしてこんなところにいるんだ、光彦。」

光彦(コナン君・・・。)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:38:11.10 ID:hyggTRQZO
〜その後〜

小五郎「はあ〜!?双子の弟だ〜!?」

阿笠「そうなんじゃよ〜!」

コナン「お前もか?」

光彦「はい!」

蘭「そっくりね〜!」

光彦「そ、そうですか?」

小五郎「名前は何て言うんだ?」

阿笠「わしは阿笠修士(しゅうじ)じゃ!」

光彦「僕は円谷幹彦(みきひこ)です!」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:39:00.23 ID:hyggTRQZO
コナン「修士に幹彦ねえ・・・。」

阿笠「都会から離れたところでのんびり暮らすのが、子供のころからの夢での〜!」

光彦「僕は病気の療養のため、空気の綺麗なこの島で暮らしているんです。」

コナン「ふ〜ん。」

小五郎「それで、さっきは何で逃げ出したんだ。」

阿笠「そりゃあ、怒鳴られれば誰だって逃げるわい!」

光彦「びっくりしました。」

小五郎「ぐっ・・・。」

成実「・・・・・・。」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:39:37.69 ID:hyggTRQZO
阿笠「それじゃあわしらは帰るから。」

光彦「さよなら〜!」

蘭「ばいば〜い!」

コナン「・・・・・・。」

成実「・・・・・・。」

コナン「ねえ、成実先生。」

成実「な、なあに?」

コナン「あの二人、先生は見たことある?」

成実「ええ、あるわよ。びっくりだわ〜まさかコナン君の知り合いの弟だなんて!」

コナン(成実先生が嘘をつく理由は無い・・・。とすると、本当に別人か。)
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:40:45.39 ID:hyggTRQZO
駐在「療養でこの島に来るとは、麻生さんの子供とは逆じゃな〜!」

コナン「え!?」

成実「!?」

コナン「どういうこと!?」

駐在「麻生さんには息子がいての、病気で本土の病院に入院しておったんじゃ。」

駐在「麻生さんが亡くなってからは、音沙汰が無くなってしまったがな。」

小五郎「その息子、名前は?」

駐在「確か・・・せいじと言ったかの。」

コナン「せいじ・・・。」

小五郎「もしかして、今回の事件はその息子が起こしているんじゃ・・・。」

コナン(その可能性は高いな・・・。)

小五郎「よし、今夜は公民館で寝ずの番だ!その息子が来るかもしれねえ!」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:41:34.20 ID:hyggTRQZO
〜翌日、昼〜

目暮「おい、起きろ。毛利君!」

小五郎「目暮警部殿!どうしてここへ?」

目暮「お前が事件に絡んでいると聞いて、わざわざ出向いてきたんだ。」

小五郎「そ、そうだ警部殿。事件の説明を・・・。」

目暮「それならコナン君たちから全部聞いたよ。」

小五郎「え?」

目暮「被害者の状態を含め、すべて説明してもらった。」

目暮「わしらが来るまで、お前と老いぼれ警官以外は起きていたよ。」

駐在「・・・・・・。」スピー

目暮「村役場で事情聴取をしとるから、お前も手伝いに来い!」

小五郎「はあ・・・。」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:42:04.81 ID:hyggTRQZO
〜夕方〜

黒岩「川島が殺されたということは、まさか・・・。」

黒岩「いや、まだ資産を狙った犯行とも・・・。」

阿笠「いいや、麻生さんの敵討ちじゃ!」

黒岩「貴様らは!?」

光彦「こんにちは〜!」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:42:46.57 ID:hyggTRQZO
阿笠「これこれ、もう夕方じゃ。」

光彦「あ、そっか〜!」

黒岩「何なんだお前らは!」

阿笠「事情聴取でお疲れのところ申し訳ないんじゃが、ちょっと頼まれてくれんか?」

黒岩「わしを村長と知っての無礼か!?」

阿笠「まあ落ち着いて、あんたの秘密はすべて西本さんから聞いておる。」

光彦「秘密をバラされたくなかったら、僕らに従ってください!」

黒岩「西本の奴め・・・。」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:43:17.78 ID:hyggTRQZO
阿笠「秘密がバレたらどうなるかの〜!」

光彦「そういえば、娘さんがいましたよね〜?」

黒岩「!?」

光彦「婚約者がいるそうですが、それも破談になりますね。」

阿笠「路頭に迷って、風俗に墜ちてしまうじゃろうな!!」

黒岩「頼む、娘だけは・・・娘には何もしないでくれ・・・。」

阿笠「では話を聞いてくれるか?」

黒岩「・・・分かった。聞こう。」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:43:46.20 ID:hyggTRQZO
〜村役場の放送室〜

黒岩「こんなところで何を・・・。」

阿笠「そりゃ!!」ザクッ!

黒岩「ぐお!!」

光彦「いいですね!肺を一突きだ!」

黒岩「かはっ!・・・!?」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:44:31.96 ID:hyggTRQZO
阿笠「肺に穴を開けたからの、呼吸も上手くできんわ。」

黒岩「はっ、はあ!?」

光彦「麻生さんを苦しめたんだ。貴方も苦しみ抜いて死んでください。」

成実「入りますよ・・・きゃ」

阿笠「おっと、声を出さんでくれ。」

成実「こ、これは一体・・・。」

阿笠「黒岩さんを殺しているんじゃ。」

光彦「声を出せないようにはするためにはどうするか、二人で考えたんです!」

成実「あ・・・あ・・・。」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:45:17.94 ID:hyggTRQZO
阿笠「さて、殺した後はどうするかね?」

成実「えっと、月光の第二楽章をかけます・・・。」

光彦「分かりました!」

成実「それと、血でこの楽譜を床に描いてください。」

光彦「楽譜?」

阿笠「後はわしらでやっておくから、先生は戻って戻って!」

成実「はい・・・。」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:46:03.02 ID:hyggTRQZO
光彦「何でしょう、この楽譜・・・。」

阿笠「何じゃ、何の曲じゃ?」

光彦「月光ではないみたいですね。」

光彦「先生の作曲でしょうか?」

阿笠「ほお、粋な趣味じゃの〜!」

光彦「でもまだまだですね。僕が手直ししてあげましょう!」

阿笠「良い考えじゃ、わしも手伝うぞ!」

光彦「二人で名曲を作りましょう!」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:46:36.55 ID:hyggTRQZO
〜村役場ロビー〜

コナン(修士・・・幹彦・・・。)

コナン(おかしい、ここで暮らしているなら住民名簿に名前が載っているはずなのに。)

コナン(どこにも載ってない。じゃああの二人は何者なんだ!?)

コナン(博士や光彦なら身分を偽る必要は無いし・・・。)
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:47:25.93 ID:hyggTRQZO
西本「・・・・・・。」

コナン(そういえば西本さん、事情聴取が終わったのに帰らない・・・妙だな。)

西本「・・・・・・。」サッ

コナン(あっ!)

コナン「僕トイレ!」

コナン(あれ、トイレにいないな?)

♪♪♪♪♪

コナン「この曲は、月光の第二楽章!?」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:48:45.26 ID:hyggTRQZO
〜放送室〜

西本「あわわわ・・・。」

コナン「西本さん!」

黒岩「」

コナン(しまった!!)

小五郎「これは!?」

目暮「すぐに鑑識と検死官を呼ぶんだ!」

刑事「しかし、検死官は本土へ戻りました!」

目暮「何い!?」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:49:30.13 ID:hyggTRQZO
成実「あの、私でよければ・・・。」

小五郎「成実先生・・・。」

コナン(まただ・・・。連続殺人だと分かっていて・・・。)

コナン(また犠牲者を出しちまった!ちくしょう!!)





阿笠「きっと今頃イライラしとるぞ〜!」

光彦「ふふふ、もっと楽しんでくださいよ、コナン君!」

阿笠「さあ、次は最後の殺人じゃ!」

光彦「どう殺すか考えないと、ですね!」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:50:10.28 ID:hyggTRQZO
〜その後〜

成実「被害者が死に至ってから、数分しか経っていないと思われます。」

小五郎「数分ですか・・・。」

目暮「となると、犯人はまだ役場の中だな。出入口は警官がいるから逃げられんよ。」

鑑識「警部、譜面のようなものがあります!」

目暮「見せてみろ!」

小五郎「これは一体・・・。」

コナン「何だ・・・何だこれは!?」

小五郎「ダイイングメッセージか?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:51:04.28 ID:hyggTRQZO
コナン「いや、こんなもの書いてる体力は無いだろうから、きっと犯人によるメッセージ。」

コナン「・・・・・・まさか!」

目暮「何か分かったのかね!?」

コナン「多分、ピアノの鍵盤にアルファベットを当てはめて、該当する文字をそのまま譜面で表しているんだ。」

小五郎「よし、読んでみろ。」

コナン「うん。WAKATTERUNA HANNINHA MITSUHIKO」

目暮「分かってるな、犯人は光彦・・・。」

コナン「・・・えええええ!!」

小五郎「よし、村の光彦という男を連れて来い!」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:51:56.80 ID:hyggTRQZO
駐在「おりゃせんよ、そんな男。」

目暮「あ、あんたは・・・。」

駐在「わしゃ長いことこの村におるが、光彦なんて名前は聞いたことが無い。」

小五郎「じゃあこの譜面は一体・・・。」

目暮「おい、これが連続した事件だとしたら、第一の事件でも楽譜があったんじゃないのか?」

小五郎「あ・・・ピアノに楽譜が置いてあるのは当たり前だから、よく見てませんでした。」

駐在「その楽譜ならわしが持っとるぞ。」

小五郎(こいつ・・・勝手に現場の物を・・・。)
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:52:49.51 ID:hyggTRQZO
コナン「見せて!」

駐在「ほれ・・・。」

コナン「・・・・・・。」

蘭「何て書いてるの?」

コナン「OREHA KOUKOUSEITANTEI KUDOU SHINICHI」

蘭「俺は高校生探偵、工藤新一・・・。」

蘭「そんな・・・新一が・・・。」

コナン「そんなわけないよ、何かの偶然だよ!」

小五郎「そうだ!あの音痴の探偵ボウズが、こんな芸当できるわけがねえ!」

コナン(腹立つけどおっちゃん、ナイスフォローだぜ!)

蘭「でも・・・絶対音感持ってたから・・・。」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:53:20.63 ID:hyggTRQZO
コナン(何でだよくそ!どうなってんだ!)

目暮「まあまあ、工藤君はそもそもこの島にきておらんだろ?」

蘭「それは・・・多分そうですけど。」

駐在「楽譜と言えば・・・麻生さんが死んだ日にも金庫から楽譜が見つかったの〜。」

小五郎「何だって!?」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:53:55.20 ID:hyggTRQZO
目暮「その楽譜が今回の事件を解くカギになるんじゃ・・・。」

小五郎「その楽譜はどこにある!」

駐在「公民館の倉庫じゃ。あ〜でも鍵は派出所に・・・」

目暮「だったらさっさと取ってこい!!」

駐在「はっ、はい〜!」

コナン「僕も行くよ〜!」

蘭「コナン君!!」

小五郎「蘭、お前はここにいろ。とりあえず落ち着くのが先だ。」

蘭「う、うん・・・。」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:54:33.24 ID:hyggTRQZO
〜公民館〜

阿笠「やっと出てこれたの〜!!」

光彦「女子トイレに隠れるだなんて、大胆ですね〜!」

阿笠「浅井先生のサポートがあってこそじゃよ!」

光彦「何だかみんな騒いでましたけど、まあ何てことないでしょう!」

光彦「ところで、なんで公民館に?」

阿笠「うむ、西本さんを呼び出しておるんじゃ。」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:55:08.41 ID:hyggTRQZO
光彦「遂に屑がみんな消えるんですね!」

阿笠「そうじゃぞ!!」

光彦「あ、その前に・・・。」

阿笠「どうした?」

光彦「このピアノにあった白い粉・・・へへへ。」ペロペロペロ

阿笠「ぬおおズルいぞ!わしにも分けてくれ〜!」ペロペロペロ

光彦「うひょひょひょ〜!!!」ペロペロペロ

阿笠「あへ・・・あへへ・・・。」ペロペロペロ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:56:01.88 ID:hyggTRQZO
西本「おい・・・何をやってる・・・。」

阿笠「来たか!」

西本「ああ、駐在がいつまでも戻ってこないから、捜査は明日再開しようって。」

西本「なあ、本当に助けてくれるんだよな?」

阿笠「ぐふふふ〜!」

西本「うっ!?」

光彦「まあまあ、まずはここに入ってください。」

西本「ここは倉庫・・・でも鍵は?」

光彦「窓を破りました。」

西本「おいおい・・・。」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 22:56:10.28 ID:SDfWymcMO
もうダメだぁ、おしまいだぁ
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:56:34.78 ID:hyggTRQZO
阿笠「さてと・・・。」

西本「?」

光彦「死んでください!」グッ!

西本「ぐえっ!!」

西本「苦しい・・・!!」

阿笠「君は無職じゃからの、他の二人よりは楽に死なせてやる。」

西本「じゃあ、川島と黒岩をやったのは・・・。」

阿笠「わしらじゃ〜!」

光彦「いや〜人を殺すのって楽しいですね〜!」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 22:56:42.16 ID:VT3aDAgD0
一番の悪は秘書のオッサンでは
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 22:58:14.13 ID:hyggTRQZO
西本「狂ってやがる・・・。」

光彦「貴方もですよ?麻生さんを殺したんですから。」

西本「助けてくれるって・・・言ったじゃねえか・・・。」

阿笠「何のことかの〜年寄りは忘れっぽくっての〜!」

光彦「ごめんなさ〜い、この人もう爺さんだから!!と言っても、西本さんより年下ですけどね!」

西本(くそ・・・意識が・・・。)

光彦「もう少しです〜!命の灯が消える瞬間のカタルシス〜!」

西本(ごめん麻生・・・俺もそっちに・・・。)

西本(いや、俺は地獄行きだから・・・お前には会えないな・・・。)

西本(なあ麻生・・・俺は一体、どこで間違えたんだろう・・・。)
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:00:28.92 ID:hyggTRQZO
西本「」

阿笠「・・・おっ、死んだな。」

光彦「フォオオオオオオオ!!!!!」

阿笠「ほほほ、病みつきになってしまったか。」

光彦「もっと!もっと人を痛めつけたい!殺したい!」

阿笠「わしもこれからは殺戮兵器を作りまくってやるわ!!」

光彦「うひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:01:33.36 ID:hyggTRQZO
成実「おい、静かにしろよ。誰か来たらどうする。」

光彦「おやおや、もっと早く来ていれば、先生も見られたのに?」

成実「は?」

阿笠「人が死ぬ瞬間じゃよ!ああ、先生は医者じゃから見慣れてるか!」

成実「お前ら・・・いい加減にしろ!!」

光彦「何でですか?積年の恨みを晴らせて満足しないんですか〜?」

成実「人が死ぬってことはな・・・そんな簡単なことじゃないんだよ!!」

阿笠「ほ〜う。」

光彦「何だ・・・結局あなたは中途半端なんですね。」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:02:35.01 ID:hyggTRQZO
成実「あ!?」

光彦「中途半端に復讐を誓って・・・医者だから殺せないって・・・。」

阿笠「そんな覚悟では君のお父さんも浮かばれんよ。」

成実「お前に父さんの何が分かる!」

阿笠「分かるとも!」

阿笠「君のお父さんは仇を取ってほしかったんじゃ!」

阿笠「本土の病院に入院していて、ほとんど存在を知られていない君なら、必ずや自分を殺した奴らを地獄に叩き落してくれるだろう!」

阿笠「そう思っていたに違いない!」

成実「そんなわけ・・・父さんはそんな人じゃ・・・。」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:03:19.50 ID:hyggTRQZO
阿笠「お前こそ何を知っている!父親が麻薬売買の片棒を担いでいたと知っていたか?」

阿笠「偉大なピアニスト・・・その面だけしか知らんだけじゃ!」

阿笠「人間は誰しも裏の顔を持つ!他人を騙して生きているんじゃ!」

成実「違う・・・違う!!」

阿笠「何が違う!?お前もそうじゃ!本当は男なのに女のふりしてるじゃないか!」

阿笠「島のみんなを騙している!お前も既に犯罪者じゃ!」

成実「うう・・・ううう・・・。」

阿笠「泣くな!最後まで務めを果たせ!ここで無様に警察に捕まっては、父親に顔向けできまい!」

成実「ぐぐ・・・うぐっ!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:05:17.31 ID:hyggTRQZO
〜しばらく後〜

成実「・・・それじゃあ、後は手筈通りにお願いします。」

阿笠「うむ、首吊り自殺に見せかければいいんじゃな?」

光彦「任せてください!」





阿笠「・・・行ったか?」

光彦「行きました。」

阿笠「ぷぷぷぷぷ〜!!見たかね光彦君、あの泣き顔〜!」

光彦「見ました見ました!汚かったです〜!」

阿笠「わしの適当な演説にビビっておったぞ〜!」

光彦「名演技でしたよ〜博士〜!」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:05:56.06 ID:hyggTRQZO
阿笠「おっと無駄話をしてる暇はない。さっさとこのゴミを吊るさんとな。」

光彦「足元に踏み台と楽譜を置いて・・・。」

阿笠「また楽譜か・・・。」

光彦「まったく、意味の分からないもの書きますね〜!」

阿笠「どれどれ、確かに無茶苦茶じゃな〜!」

光彦「こりゃまた手直しが必要ですね!!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:06:24.54 ID:hyggTRQZO
〜しばらく後〜

蘭「きゃああああああ!!!!!」

コナン「どうした!!」

西本「」

コナン「西本さん・・・。」

蘭「コナン君、足元に譜面が!」

コナン「これは・・・。」

蘭「何て書いてあるの?」

コナン「・・・アチョー。」

蘭「は?」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:06:57.92 ID:hyggTRQZO
目暮「この楽譜を読み解いてみたら、よく分からん文章になった。」

目暮「川島氏には、昔ウンコを漏らしたことをバラされた。」

目暮「黒岩氏には、好きだった女の子を取られた。」

目暮「麻生氏には、美少女フィギュアの収集を馬鹿にされた。」

小五郎「はあ・・・。」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:07:45.16 ID:hyggTRQZO
小五郎「遺書・・・ですかね?」

目暮「一体何故死ぬ前にこんなものを・・・。」

コナン(おかしい・・・何か意味があるはずだ・・・。)

目暮「だが側にテープレコーダーがあり、第三楽章が流れていたことを踏まえると。」

目暮「この一連の事件を自分の死で終わらせたということだろう。」

コナン(本当にそうだろうか・・・。)

コナン(何なんだこの事件・・・どうなってるんだ!)

コナン(俺の勘では犯人はあの人だが・・・確たる証拠が無い。)

コナン(どうする・・・このままじゃ犯人が分からねえ!!)
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:08:23.46 ID:hyggTRQZO
駐在「はあ・・・はあ・・・。」

コナン「あれ、どうしたの?」

駐在「やっと見つけたんじゃ!麻生さんが残した楽譜を!」

コナン「見せて!!」

コナン「WAGAMUSUKO SEIJIHE」

コナン「我が息子、せいじへ。これは・・・!?」

駐在「もしや、せいじ君への手紙か?」

コナン「もしかすると・・・使えるかもしれない・・・。」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:08:52.71 ID:hyggTRQZO
???「ピンポンパンポーン!!!」

コナン「!?」

小五郎「何だ何だ!?」

???「島内のみなさん、こんばんは〜!!!」

目暮「どこから流している!?」

駐在「村役場の放送室じゃ!あそこなら島内全域に放送を流せる!」

蘭「この声・・・まさか・・・。」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:09:22.25 ID:hyggTRQZO
???「僕のこと分かりますか〜?」

???「高校生探偵の工藤新一どぅえ〜す!!!」

コナン「何だって!?」

目暮「工藤君!?」

蘭(新一!)

小五郎「村役場に急ぐぞ!!」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:09:52.34 ID:hyggTRQZO
〜村役場〜

目暮「おい、開けるんだ!」

刑事「駄目です!どこも開けられません!」

目暮「どうなっているんだ・・・警備していた警官は何をやっている!」

刑事「それが・・・全員眠っておりまして・・・。」

目暮「何だと〜!!」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:10:38.52 ID:hyggTRQZO
新一「どうも皆様、お集りいただきありがとうございます!」

小五郎「おい、探偵ボウズ!いきなり出てきたと思えば、何の茶番だ!!」

目暮「そうだ!声だけじゃなく、姿も現せ!!」

蘭「新一!!出てきてよ!!」

コナン(何だこれは・・・。)

新一「今夜僕がお話しするのは、この奇妙な連続殺人の真相です。」

小五郎「まさか、解けてるっていうのか!?」

新一「まずは事件をおさらいしましょう。」

新一「第一の事件では、川島さんが溺死しました。」

新一「第二の事件では、黒岩さんが肺に穴を開けられ殺された。」

新一「そして第三の事件、西本さんが自殺に見せかけて絞殺された。」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:11:30.50 ID:hyggTRQZO
小五郎「見せかけ・・・西本さんは自殺じゃないのか!っていうか、何でお前が事件にそんなに詳しいんだ!」

目暮「ちょっと待ってくれ工藤君、捜査結果と食い違いが・・・。」

新一「これらの事件はすべて、男性による力技でなければ実行できないため、当然犯人も男性でしょう。」

目暮「お〜い・・・。」

新一「次に殺害の動機についてですが、おそらく麻生圭二殺害の復讐でしょう。」

小五郎「じゃあ、麻生さんの息子であるせいじが、今回の犯人なんじゃ?」

蘭「この島のどこかに、隠れているの!?」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:12:02.20 ID:hyggTRQZO
駐在「・・・・・・。」

新一「いいえ、隠れてなんていませんよ。」

新一「彼はずっと、すぐ近くにいたんです。」

目暮「一体・・・どこにいるんだ!」

新一「麻生圭二の息子・・・それは、浅井成実さん、貴方だ!!」

成実「・・・・・・!!」

蘭「そんな、成実先生が・・・。」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:12:53.42 ID:hyggTRQZO
新一「前々から父親の死に疑問を感じていた成実さんは、医大卒業後、この島にやってきた。」

新一「麻生圭二の息子であるとバレないよう、女医師としてね。」

新一「女性っぽい顔立ちや、医師免許に名前の読みが書かれていないことから、周囲には浅井成実(なるみ)で通せた。」

小五郎「待て待て、それは全部お前の推測だろうが!!」

新一「成実さんの家を漁っていたら、証拠がたくさん出てきましたよ。」

目暮(こいつ、さらっと不法侵入しとる・・・。)
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 23:13:49.63 ID:hyggTRQZO
成実「・・・・・・。」

新一「そう、男である成実さんなら、一連の事件は実行可能なんです。」

成実「ち、ちがっ!!」

新一「三人の人間を殺した殺人鬼は・・・成実さん、貴方です!!」

成実「違う!私じゃ・・・俺じゃない!!」

蘭「成実先生・・・やっぱり・・・。」

成実「麻生圭二の息子だってのは本当だ。でも俺は殺してない!」

新一「言い逃れはできませんよ、証拠もある。」

成実「証拠!?」
79.25 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)