光彦「月影島に行きましょう!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:32:31.92 ID:hyggTRQZO
コナン「おら!光彦死ね!」

光彦「痛いです!やめてください!」

コナン「そう言って心の中では喜んでるんだろ!」

光彦「そんなわけないでしょ!」

コナン「口答えするんじゃねえ!」ドゴォ!

光彦「痛い!!」

コナン「どうだ?キック力増強シューズで蹴られる感覚は?」

光彦「やめて・・・もうやめて・・・。」

コナン「うるせえ!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1608467551
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:33:32.68 ID:hyggTRQZO
〜その後〜

光彦「うう・・・ぐすっ・・・。」

阿笠「ほら、これでよし。」

光彦「ありがとうございます・・・。」

阿笠「お礼なんて言わんでくれ、わしら大人がコナン君を止められないのが悪いんじゃ。」

光彦「博士は怖くないんですか?僕に手当てなんてしたら、博士も一緒に・・・。」

阿笠「わしはメカを作っておる、言わばコナン君のライフラインじゃ。ちょっとのことでは狙われんよ。」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:34:07.92 ID:hyggTRQZO
阿笠「わしがそもそもメカを作らなければ、君が傷つくことも無かったが・・・。」

光彦「そんなこと言わないでください!博士の発明のおかげで、僕らはいくつもの危機を切り抜けられたんです!」

阿笠「光彦君・・・ぐすっ・・・。」

光彦「・・・ねえ、博士。」

阿笠「何かね。」

光彦「コナン君は、どうして変わってしまったんでしょう?」

光彦「前のコナン君は、とても勇敢で心優しくて、人を傷つけて楽しむような人間ではなかったんです。」

阿笠「・・・・・・。」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:34:48.14 ID:hyggTRQZO
光彦「何か・・・彼の心を歪ませる出来事があったんでしょうか?」

阿笠「・・・あるとすれば・・・。」

光彦「!?」

阿笠「一つ心当たりがある。毛利君の仕事について行って、ある島に出かけた。」

阿笠「そこから帰ってきた彼は、以前とは雰囲気が変わっていた。」

阿笠「思えばあの時からか、彼が荒れてしまい、君を傷つけるようになってしまったのは。」

光彦「その島とは・・・?」

阿笠「名を、月影島という。」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:35:32.55 ID:hyggTRQZO
光彦「月影島・・・。」

阿笠「その島で殺人事件が起き、犯人は最後に自殺してしまったそうじゃ。」

光彦「もしかしてコナン君・・・目の前で犯人を死なせてしまったんじゃ・・・。」

阿笠「・・・服部君から聞いたことがある。コナン君が言っていたそうじゃ。」

阿笠「『犯人を推理で追い詰めて自殺させる探偵は、殺人者と変わらない』とな。」

光彦「コナン君・・・。」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:36:24.18 ID:hyggTRQZO
光彦「じゃあコナン君は、犯人を自殺させてしまって、その影響で心が壊れてしまったんでしょうか・・・。」

阿笠「かもしれん。」

光彦「もう元のコナン君には戻れないんでしょうか?」

阿笠「分からん。こればかりは彼自身の中でしか解決できんのじゃ。」

光彦「そんな・・・僕は友達なのに、何も助けられないなんて・・・。」

阿笠「光彦君、君はあんなにひどい目にあっているのに、まだ友達だと?」

光彦「当然です!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:36:55.61 ID:hyggTRQZO
阿笠「・・・もし・・・もし彼を助けられる手段があるとしたら、君はどうする?」

光彦「何が何でも助けます!」

阿笠「君の命が危険に晒されるかもしれんぞ?」

光彦「構いません!」

阿笠「・・・よし分かった。ならばやるぞ!」

光彦「?」

阿笠「地下室に来なさい。」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:37:37.00 ID:hyggTRQZO
〜地下室〜

光彦「何があるんですか?」

阿笠「わしも君と同じじゃ。例え危険なことであっても、コナン君を助けたい。」

阿笠「そのため日夜研究を重ねておった。」

阿笠「その成果がこれじゃ!」

光彦「これは・・・ベルトですか?」

阿笠「聞いて驚くな。これは時間遡行を可能にするタイムベルトじゃ!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:38:14.16 ID:hyggTRQZO
光彦「もしかしてこれを使えば・・・過去に行けるんですか!?」

阿笠「そうじゃ!これで月影島で事件が起きる時間まで戻り、コナン君の心が壊れないようにする!」

光彦「これでコナン君は元に戻る・・・。」

阿笠「やるぞ光彦君!」

光彦「はい!」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:38:47.39 ID:hyggTRQZO
光彦「では早速・・・。」

阿笠「おっと待つんじゃ。」

光彦「え?」

阿笠「このベルトは時間移動はできるが、空間移動はできん。」

阿笠「実際に月影島まで移動してからじゃ。」

光彦「そうなんですか・・・。」

阿笠「それに準備もいるじゃろう。作戦実行は明日にしよう。」

光彦「分かりました。」

光彦(コナン君・・・必ず君を救ってみせます!)
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:39:24.28 ID:hyggTRQZO
〜翌日〜

コナン「よう光彦、おっはよ〜う!」ドォン!!

光彦「ぐえぇ!!」

コナン「ひゃはは!!いい声出すなあ!!」

光彦「くっ・・・。」

コナン「なあ、お前らもやれよ、ほら!」

歩美「え・・・。」

元太「けど・・・。」

コナン「ああ!?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:40:05.04 ID:hyggTRQZO
元太「わ、分かったよ!」

光彦「元太君・・・。」

元太「・・・おら!」ドン!

光彦「痛っ!」

コナン「おいおい、突き飛ばすだけじゃ面白くないだろ?」

コナン「歩美ちゃん、手本を見せてやりなよ。」

歩美「う・・・うん。」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:40:51.87 ID:hyggTRQZO
歩美「えいっ!」ズゥン!!

光彦「あばぁっ!!」

コナン「流石歩美ちゃん、鳩尾に膝蹴り、クリーンヒットだ!!」

歩美「うん・・・ありがとう・・・。」

光彦(耐えろ、耐えるんだ。放課後に博士と過去に行って、コナン君を助ければ、すべて良くなる。)

光彦「運命は・・・変わるんだ・・・。」

コナン「はあ?変わるわけねえだろ!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:41:22.51 ID:hyggTRQZO
歩美「えいっ!」ズゥン!!

光彦「あばぁっ!!」

コナン「流石歩美ちゃん、鳩尾に膝蹴り、クリーンヒットだ!!」

歩美「うん・・・ありがとう・・・。」

光彦(耐えろ、耐えるんだ。放課後に博士と過去に行って、コナン君を助ければ、すべて良くなる。)

光彦「運命は・・・変わるんだ・・・。」

コナン「はあ?変わるわけねえだろ!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:42:32.89 ID:hyggTRQZO
コナン「お前は一生俺の玩具なんだよ!!」

光彦「くうっ!!」

コナン「お前の運命、推理してやろうか?俺は探偵だから分かるんだ!」

光彦「・・・・・・。」

コナン「小学生、俺の玩具として痛めつけられる。」

コナン「中学生、狂いだし、俺に服従することに生きがいを見出す。」

コナン「高校生、遂に精神が崩壊し、俺に感謝の言葉を述べながら自殺。」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:43:19.99 ID:hyggTRQZO
コナン「お前の人生、どうせ薄っぺらいんだ!」

光彦「その推理で・・・。」

コナン「あ?」

光彦「その推理で僕を追い詰めているとは、思わないんですか?」

コナン「・・・何が言いたい。」

光彦「その推理で僕が自殺に追い込まれたらって、考えないんですか!?」

コナン「・・・光彦てめえ!」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:44:04.36 ID:hyggTRQZO
歩美「コナン君、もうやめて!」

コナン「歩美!」

元太「俺も見てられねえ!」

コナン「元太まで!」

歩美「今まで怖くて言えなかった。けど、友達がこれ以上傷つくの、もう見たくない!」

元太「ごめんな光彦、痛かっただろ?」

光彦「歩美ちゃん、元太君・・・。」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:44:41.97 ID:hyggTRQZO
コナン「そうかよ、分かった。」

歩美「コナン君、今からでも・・・。」

コナン「じゃあ死ね。」

歩美「え?」

ドゴォン!!

歩美「」

光彦「・・・歩美ちゃん?」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:45:27.26 ID:hyggTRQZO
コナン「キック力増強シューズのレベルを最大にした。」

コナン「歩美の貧弱な体じゃあ、耐えられやしねえよ。」

元太「コナン・・・。」

コナン「元太、お前の体は無駄に頑丈だからな、何発もやらねえと・・・。」

元太「ひっ!」

光彦「元太君、逃げましょう!」

元太「・・・いや、光彦だけ逃げろ!俺はここで食い止める!」

光彦「何言ってるんですか!そんなことしたら元太君が!」

元太「今までお前を助けなかった報いだ!!」

光彦「そんな・・・。」

コナン「安心しろよ!どっちも殺してやっからよ!!」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:46:28.25 ID:hyggTRQZO
元太「行け!光彦!」

光彦「ごめんなさい!元太君!」ダッ!

コナン「おらあ!!」ドゴォ!

元太「ぐああああ!!!!!」

光彦(ごめんなさい、元太君!必ず過去を変えてみせますから!)

コナン「おらおらおら!!!」

元太「ぎゃああああああ!!!!!」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:47:10.17 ID:hyggTRQZO
〜阿笠邸〜

光彦「博士!」

阿笠「おや光彦君、どうしたのかね。出発は放課後じゃろ?」

光彦「いえ駄目です。今すぐ行かないと!」

阿笠「・・・分かった。話は車の中で聞こう!」

光彦「準備は?」

阿笠「最終調整が必要じゃが、時間が無いからこのまま行こう!」

光彦「はい!」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:48:00.81 ID:hyggTRQZO
〜車内〜

光彦「・・・ということなんです。」

阿笠「何と・・・そんなことが・・・。」

光彦「だから僕は・・・何としても・・・。」

阿笠「勿論じゃ、絶対に成し遂げねばならない。」

光彦「はい・・・あれっ、博士。」

阿笠「何かね?」

光彦「凄く後ろからですが、何かが超スピードでこっちに近づいてきてます。」

阿笠「まさか・・・。」





コナン「ヒャッハ〜!!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:49:05.84 ID:hyggTRQZO
阿笠「間違いない、コナン君じゃ!スケボーで追いかけてきたんじゃ!」

光彦「どうして場所が分かったんでしょう!?」

阿笠「探偵団バッジは?」

光彦「電源を切ってます。」

阿笠「服に何か付いてないかね?ガムのような何かが。」

光彦「・・・あっ、背中に付いてます!」

阿笠「発信機じゃ!すぐに脱いで捨てるのじゃ、速く!」





コナン「服を捨てたな。発信機に気付いたか。」

コナン「だがここまで来れば十分だ。目的地も想像がつく。」

コナン「この方向だと港だが・・・どこか遠くに逃げるのか?」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:50:01.69 ID:hyggTRQZO
阿笠「まずいの、目的地がバレたかもしれん。」

光彦「大丈夫ですよ。月影島に向かうだなんて、コナン君でも想像がつきませんよ。」

阿笠「だといいが・・・。」

光彦「それより、月影島にはどうやって向かうんですか?元々放課後に行く予定でしたから、今の時間のチケットは無いでしょう?」

阿笠「いや、そもそも運航しているかどうか・・・。」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:51:11.35 ID:hyggTRQZO
〜港〜

阿笠「じゃから、そこを何とかしてくれ!」

係員「しかし、月影島への便は一日一つだけですので。」

阿笠「分からん奴じゃのお!」

光彦「博士・・・早くしないとコナン君が僕らを見つけてしまいます。」

阿笠「ええい、仕方があるまい!」

阿笠「光彦君、ここで時間移動じゃ!」

光彦「ええ!?でも時間移動の影響は計り知れないから、影響を抑えるため島に着いてからやろうって!」

阿笠「今コナン君に捕まれば元も子もない!リスクは承知の上じゃ!」

光彦「・・・分かりました!」

阿笠「早速準備を・・・。」

コナン「見つけたぞ!光彦!!」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/20(日) 21:52:05.21 ID:hyggTRQZO

光彦「コナン君!」

コナン「一体どこに行くんだ?ええ?」

光彦「博士・・・。」

阿笠「待ってくれ、最終調整をしとらんから起動に時間が・・・。」

コナン「博士〜!あんたまで俺の敵に回るのか〜!」

阿笠「コナン君・・・いや新一!」

コナン「おいおい、人前でその名前で呼ぶんじゃねえよ。」

阿笠「すまんかった。君の優れた頭脳を過信し、放っておいても心の整理がつくものと思っていた!」

コナン「何の話を・・・。」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 21:52:44.82 ID:WYqyag7IO
灰原はどうしたん?
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