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【艦これ】提督「俺と……愛宕と高雄」

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554 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:47:17.62 ID:D+REUCxl0

< 刹那の内に振り返り >







明石「鈴谷さんならカレー一択なんですが」

漣「や、あれで恋したいお年頃なんでさっちんとかいきそうですけど」

明石「さっちんかぁ」

漣「っぽくないです? 」

明石「まぁ……」

漣「ルート無さそうな雰囲気なら龍田さんでもいいですけど」

明石「龍田相手とはいえひっでぇこと言いますね……むっ」

漣「むっ。…………龍田さんが忍者体質じゃなくてよかったですねぇ」
555 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:50:47.18 ID:D+REUCxl0

< 有り得ないことと信じてはいるけれど >







龍田「敢えて今の状況を良いものと考えると」

高雄「きっと一般的には良くないものなんでしょうね」

龍田「ふふ……ほら、結婚しているとゆくゆくは慰謝料だとか財産分与が発生するでしょう? 」

高雄「はぁ」

龍田「今のまま行けばどちらが心変わりしてもすっぱり別れられるのは良いことじゃない? 」

高雄「まぁ……」

愛宕「そうねぇ……私や高雄はそれでいいかもしれないけど……ねぇ? 」

提督「俺たぶん死にたくないから別れなんて告げずに消えると思うよ。
結婚してるしてない関係無く」

龍田「なるほどぉ〜……? 」
556 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:57:15.33 ID:D+REUCxl0

< 素敵なステーキ >








瑞穂「ですね? ……フフ……」

提督「躾はちゃんとしとけって言っただろうが」

明石「や、えー……私の所為ですかねこれ」

扶桑「和風の漬けだれなのにガーリックでもしっかり合うのね」

山城「美味しいのは美味しいですけれど昼当番二人の趣味ですよね」

Littorio「何か文句でも? 」

高雄「こういうのをいつかお店で出せれば最高ですね、
と思ったけれど天城さんいないですね」

葛城「諸事情によりまして、ええ」

愛宕「私は好きよ? って言うと応援にならないんだったかしら」

雲龍「おっさん舌、というやつ? 」

漣「ま、ダラダラぼんやりして気付いたら鮪の漬けステーキが出る生活に文句なんて有り得ませんけどねぇ……」
557 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:58:27.92 ID:D+REUCxl0

< 永遠に終わらない >








叢雲「でもこれ……うぅん……さっくりっていうか、軽過ぎる。薄力粉じゃなくて米粉にしたわね? 」

Littorio「代用ではありませんよ? 好みです」

高雄「その辺はLittorioに任せましたので」

叢雲「別に嫌いじゃないけど……ん……」

提督「本気で代用すんなら天ぷら粉にするだろう。納得いかないなら次は自分でつくれ」

叢雲「だから嫌なわけじゃない。もう少し、本当にあと少しだけとろみが欲しいだけ」

Littorio「では次はいっそ片栗粉でいきましょうか? 」

叢雲「何? 私にドロドロのでんぷん塗れになったマグロを食べろって言うの? 」

高雄「高級な方の……いえ、馬鈴薯ではない方の本物のカタクリを用意しましょうか」

叢雲「それならそれで興味はあるわ」

江風「…………なぁ、このヒトたち何言ってるンだ? 」

涼風「知るか。……でもなんか江風に仲間意識持たれるのもそれはそれで嫌な気がしないでもないな、これ」
558 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 22:00:30.54 ID:D+REUCxl0

< 買えないわけでもないけど居住地によっては面倒といえば面倒 >







提督「いっそもうコーンスターチでどうだ。新しい世界が見えるかもしれない」

叢雲「どうせ美味くもない不味くもない微妙なやつができるだけよ」

Littorio「Littorioは葛粉を使ってみたいのですけれど」

高雄「本葛ですか……お高めですよ? 」

Littorio「それはLittorioたちの生命よりも高いものなの? 」

愛宕「そんなわけ。……でもだからといって人数分の本葛ねぇ」
559 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 22:05:47.02 ID:D+REUCxl0

< いなかった、のでした >






加賀『私、こう見えて絡み酒タイプなのだけれど』

天城『はぁ、とてもそうは見えませんが』

加賀『ここって絡み酒、いないわよね』

天城『江風さんが鬱陶しくなるくらいですね。平和でいいじゃないですか』

加賀『まぁ……そうね』

天城『何か不満でも? 』

加賀『いえ、そういうわけでは』





天城「」

雲龍「…………虚ろな顔で床にへたり込む程? 」

葛城「天城姉ぇは何時間そうやってたのさ。
……雲龍姉ぇも一般常識としてそれくらいのダメージがあるのは分かろうね? 」
560 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 22:08:22.43 ID:D+REUCxl0

< 追い討ちをかけているわけでもないが >






天城「」

雲龍「まぁ、一応覚えておくわ。……天城? 」

天城「…………? 」

葛城「いや、こえーよ。今ギギィって首鳴ったかと思ったわ」

雲龍「今度は私とあの人の三人でピースして撮りましょう? 葛城もよければどうぞ」

天城「…………」

葛城「…………」

雲龍「…………? 」
561 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 22:13:18.63 ID:D+REUCxl0

< どんなものだったかは、はて >






葛城「あのさ……」

雲龍「別に強要はしないわよ。そもそも海風のこれとかもっとエグいわ」

天城「ウワァ……」

葛城「あぁ、さすがに私には見せてくれないんだ」

雲龍「ハメ撮り交換LINEのメンバーと準構成員になってしまった天城までね」

葛城「や、別に見たくもないけど。ドン引きだよドン引き」

雲龍「で、あなたはここに入る程? 」

天城「いえ。さすがに素面でそんなことをする程女も意志ある生物も止めていませんので」

雲龍「あ、そう……」

葛城「それで復活するんだ。…………海風ちゃんの顔まともに見れる気しないよ明日から」
562 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/07/20(火) 22:14:05.82 ID:D+REUCxl0

酔いで大体なんでも言い訳できますけどね
最近は嫌な暑さも追加できますし

ありがとうございました
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 22:15:30.89 ID:MePOB7c00
乙 北海道の方ですら30℃越えですからね...
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 06:53:50.46 ID:L9O33Jb/0
>虚ろな顔で床にへたり込む
中破グラだコレ

565 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/21(水) 23:44:13.24 ID:MrDJvIWE0

< 暑いからそういうことしてたんですってば >







提督「おいこら今日の朝食当番はどこのどいつだ言ってみろ」

叢雲「あ? 私だけど」

提督「だと思ったぜ……なぁ」

叢雲「何よ間抜け将校」

提督「…………」

叢雲「…………」

提督「…………」

叢雲「…………」

提督「…………よくやった! 鯛の冷やし茶漬けとはよく分かってるな。クソ暑いこの巫山戯た朝に染みる」

叢雲「はいはいどうも。…………暑さってより夕方から馬鹿みたいに飲んで一晩中盛ってた所為だと思うけど」
566 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/21(水) 23:44:56.39 ID:MrDJvIWE0

< 実際休みの日に早起きしてつくると気分が良い >








愛宕「ん〜〜♪ ほうじ茶っていうのがまたいいわねぇ〜♪ 」

叢雲「手近にあったのがそれってだけよ」

愛宕「またまたぁ。私が疲れてるって見越してでしょう? うん? 」

叢雲「うっざ……大体こいつの方が疲れているように見えるけど? 」

愛宕「ドスドス馬鹿みたいに突かれた方が疲れるに決まっているでしょう? 」

提督「美味いね。あと何も言わねぇぞ俺は」

叢雲「言わなくていいわよ……品の欠片も無い」
567 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/21(水) 23:45:39.03 ID:MrDJvIWE0

< 嘘吐き返し >







提督「、とかなんとか言いつつ暑くてやる気出ねぇわ」

高雄「クーラーの風はどこへ消えてるというんです」

提督「部屋が冷えててもなんとなく倦怠感みたいなのあるだろう」

高雄「分からなくはありませんが仕事は仕事ですよ」

提督「まぁね。……ブラの汗ちゃんと取ってる? 拭ってあげようか? 」

高雄「天城さんに良いサラシを勧めていただきまし

提督「何それいいじゃん見せ

高雄「嘘です」

提督「…………」

高雄「あなたも大概食い気味だったでしょうが」
568 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/21(水) 23:47:25.85 ID:MrDJvIWE0

< あるのかも知らないけど見たことは無い >







高雄「まぁ、天城さんではありませんが和柄のブラではありますよ」

提督「ダウト。あれ俺の知る限りでは高雄のサイズ無いし」

高雄「…………」
569 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/07/21(水) 23:47:52.42 ID:MrDJvIWE0

ありがとうございました
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 23:56:31.86 ID:9BBvI2lw0
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 06:45:14.20 ID:6CyOHQkko
お疲れ様です
572 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:05:39.42 ID:1YV7cQ+g0

< 熱い夜を越えて >







提督「フゥ……………………ふぅ……起こした? 」

高雄「ええ……鼻につく臭いで起こされて酷い気分」

提督「悪いね。気分が良いと吸いたくなる」

高雄「気分の良いあなたを見ているのは好きだけれど……あなたのそれは好きじゃない」

提督「許して? 」

高雄「許さない。私以外のものを見るなんて物だって許せない」

提督「ほら、俺は向日葵だからさ。で、高雄は俺の太陽なんだ」

高雄「脈絡も忘れるなんてその煙は有害にも程がありますね」

提督「だけどこれがあるから俺は俺であれてる」

高雄「そ。……不思議なこともあるものですね。あなたの世界には幾つの太陽があるんです」

提督「いじめんなよ。……フゥ…………今日もあっつくなりそうだなぁ……」
573 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:06:57.31 ID:1YV7cQ+g0

< 見つめ合うにはまだ陽が高過ぎる >







提督「これでも誕生日には吸わないように我慢したんだぜ? 」

高雄「だからっていいことは無いしいつの話です。…………キス、して」

提督「許せないんじゃねぇの」

高雄「だからこそ、です。あなたの一番醜いところも私にくれないと嫌」

提督「もっと醜いところだらけだけどな。…………フゥ……………………目、瞑ってよ」
574 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:09:17.27 ID:1YV7cQ+g0

< 鬼子母神の類いが如き形相で >







龍田「誰かが言ったわ、生めよ殖やせよ地に満ちよ」

提督「言ってた言ってた」

龍田「所詮生き物の範疇に収まるのならそれが絶対の正義なの」

提督「そうだな」

龍田「……」

提督「……」

龍田「…………」

提督「…………なぁ」

龍田「何言われても半笑いで返すけどそれでもいいなら、どうぞ? 」

提督「…………」






加賀「ちょっと! 何故サンが妊娠してるのよ! おかしいじゃないそんなの! 」

雲龍「その辺の野良に彼氏がいるなんて美人、じゃなくて美猫の特権でいいじゃないですか」

加賀「はぁ? 」

天城「姉様は黙っていてください」

明石「あはは……外出も制限していませんでしたからねぇ」
575 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:09:55.86 ID:1YV7cQ+g0

< 鬼気(危機)迫る >







加賀「あぁ、あぁ……もう、__! 」

提督「え……俺の出る幕無いじゃん。何? 」

加賀「相手の子を探しましょう! この周辺に野良なんて少ないし家族は共にあるべきよ! 」

提督「ほえ……」

龍田「ほあ……」

雲龍「それなら寧ろサンを離してあげるべきでは? 」

加賀「あぁん? 」

天城「姉様は本当に暫く黙っていていただけますか」

明石「野生に解き放った飼い猫の寿命云々……みたいな目付きでもありませんよねぇ加賀さん」
576 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:12:11.63 ID:1YV7cQ+g0

< 以心が故の伝心 >







提督「つっても、なんだ、心当たりはいるのか? 」

加賀「私にはありませんね。だから怒っているんです」

天城「天城も知りませんね」

明石「雲龍さんくらいでしょう知ってるとしたら」

雲龍「ちょっと探してくるわ。時々サンのじゃない毛がサンに絡まっていたから気になってはいたのよ」

加賀「あぁん? 何故、言わないの? 」

雲龍「サンが好きになったのなら私から何か言えることは無いので」

加賀「んぐぐぐぐ……」

明石「自分のこと考えて反論できなくなりましたね」

提督「何か俺責められてない? 」

天城「そうでもないと思いますけど。……家猫の管理として見れば落第に感じますよ、さすがに」

雲龍「ん……気を付ける」

龍田「本っ気で来世は猫になった方が万物の幸せよねぇ〜……」
577 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:15:14.26 ID:1YV7cQ+g0

< 恋は盲目(違和) >






鈴谷「そーいやあきつちゃんってさ」

あきつ丸「ん? 」

鈴谷「よくカレー食べてるよね。好きなん? 」

あきつ丸「…………は? 」

春雨「はは……」

浜風「カレー狂の鈴谷さんがいるからでは? 」

鈴谷「や、結構別々に食べてるでしょ食事くらい」

あきつ丸「…………まぁ、うん? うん? 」

時雨「そんな足下が崩れ去ったような顔されても……その理論なら僕もカレーは増えてるだろうしなぁ」
578 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:16:49.86 ID:1YV7cQ+g0

< 90%なんて信じるものじゃない >







漣「むーちゃんって」

提督「あん? 」

漣「ゲームだと物すっごい堅実なタイプのキャラですよね。
固定ダメージ技持ってたり基本的に諸々の耐性高かったり」

提督「そのくせ持久タイプでもなく攻撃力もそれなりにあるけどな」

漣「そりゃそうでしょむーちゃんなんだし」

提督「あぁ」

叢雲「……成功率九割に負けた私に対する嫌がらせなの? それは」
579 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:19:04.45 ID:1YV7cQ+g0

< 10→ 49 >







提督「そんなまさか。むーちゃんにぶつけるイヤミなんてありませんとも」

漣「いぇすいぇす。もっかいコンティニュー、どうぞ」

叢雲「むーちゃん言うな馬鹿ども。……ったく理不尽なのよこの判定。何が確率よ」

提督「ゲームの確率に文句言うむーちゃんかーわいー」

漣「かーわいー」

叢雲「うっさい。……そういえば雲龍って運のステータスだけは低そうよね」

提督「でももっと低そうなやつがいるからなぁ」

漣「しかも複数」

叢雲「まぁね。……どうもよく分からない感覚なんだけど完璧に同じ気がするのよね、雲龍と私の運って」

漣「よく分かりませんなぁ……と言いつつ漣も全く同じ気はするけど」

提督「ふぅん……? 」
580 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:21:56.42 ID:1YV7cQ+g0

< Max値とかなんかそんな感じの大体そういうあれ >






叢雲「で、もっと言うとそれはあくまでポテンシャルというか初期値みたいな感覚なのよ」

提督「はぁ? 遂にお前もオカルト教に入信か? 」

叢雲「そうじゃないけど……なんだか私だけ雲龍や漣より低い気がするのよ。具体的には2くらい」

提督「ちょっと、えっと、……うん? 」

漣「” 艦娘 ”なら皆なんとなく分かってくれるんですけどねぇ……明石さんに数値化してもらうべきかな? 」
581 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:23:00.79 ID:1YV7cQ+g0

< 当然極上の評価ですよ? >







漣「で、まぁその辺もう少しやってみると」

提督「あん? 」

漣「夕立さんは仲間が死んでも敵が死んでもターンが進んでも早い段階のターンでもオートバフがかかるキャラ。
ついでに相手が確率技とか必殺技を成功させた瞬間馬鹿みたいなバフがかかる中二仕様」

提督「言いたいことは分からないでもないけど何が楽しいんだそのゲーム」

漣「そんなバフ程度じゃ勝ち切れない敵しか出ないんすよそのゲーム」

提督「夕立専用ゲームじゃねぇかそれ」

漣「条件付き超強力バフサポートなご主人様に言われてもなー」

提督「俺はメインキャラじゃないのかよ。
……それで勝ち切れなくてもなお勝ってくれるのが昨今のヒロインじゃない? 」

叢雲「あんたのバフで勝ち切れないんならもう全部終わりよ。諦めなさいな」

漣「絶望抱いて沈むのもまぁやり切った後だししゃーないですねー」

提督「評価されてんだかされてないんだか……」
582 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:23:29.92 ID:1YV7cQ+g0

< そこだけは譲らない >








提督「つーか俺のむーちゃんがサラッとバフとかいう言葉使いこなしてる理由」

漣「や、ほら、なんか漣の趣味に引き込んでしまいましてなぁ。今や漣のむーちゃんですからして」

叢雲「あんたたちのどっちのものでもない。……あとむーちゃん言うな馬鹿」
583 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:25:03.56 ID:1YV7cQ+g0

< 不要かとは思いますが更に掘り下げて >







漣「攻撃系スキルばっかの愛宕さんと防御系スキルとバフ系スキル盛り盛りの高雄さんがいて」

叢雲「特定条件下において二人同時に使うと逆転するのね、関係が」

漣「よく分かってますなー。……条件はトリッキーなもののスイッチ入ると場を支配する雲龍さんがいたりして」

叢雲「オールラウンダーのくせにデバフに弱い加賀とか、
バフ効果半減の代償としてデバフ完全無効の赤城がいるわけね」

漣「扶桑姉妹はHP低下でかかるバフスキル持ちでLittorioさんは鈍重パワータイプ? 」

叢雲「何も流れ無しで言ったら傷付くわよそれ。……龍田は……」

漣「龍田さんは……うーん……」

叢雲「…………」

漣「…………」

提督「…………いや、なんかそれっぽいの言ってやれよ。
さすがにあいつでもヴィランっぽくないスキル付けてやれるだろうが」
584 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:29:02.66 ID:1YV7cQ+g0

< 唐突に見ると、とても >






時雨「え……」

あきつ丸「……ほう」

春雨「うわ……」

鹿島「ふぅ……春雨ちゃんはさすがに失礼じゃありません? その反応」

春雨「すみません。……でも」

あきつ丸「……浴衣など着て煙管等無駄に似合うな」

時雨「そうだね。……相も変わらずどうしてそんなことしてるのかは知りたくも無いけど」
585 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:33:13.86 ID:1YV7cQ+g0

< 煙管片手に半眼で >







鹿島「いえね、別に大した意味は無いんです、本当ですよ? 」

時雨「それを信じさせてくれる材料がどうも身の回りに無くてね」

鹿島「こういうのが趣味の高級将校に囲われる覚悟を決めただとか? 」

春雨「ぁ、それっぽいですね。しっくりきます」

鹿島「だから春雨ちゃんはなんでそんなに酷いこと言うんです」

春雨「鹿島さんだから……? 」

鹿島「はぁ」

あきつ丸「そういうことだな。……いや、だが本当にどうした鹿島。
それでこの暑い中着物等着ていたら本気でそう思っていたところであります」

鹿島「あきつ丸さんも相変わらずですねぇ…………フゥ……」

浜風「遅れまして申しわ…………一体どんな悪巧みの話を聞かされるので? 」

鹿島「あのですねぇ……」
586 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:37:51.89 ID:1YV7cQ+g0

< 反動の発生というか今が反動というか >






鹿島「単に香取姉ぇだとか大井さんと浴衣を着ようっ話になっただけですよ」

時雨「煙管は? 」

鹿島「面白がった北上さんにいただいたんです。貰い物らしいんですけど一口でうんざりしたそうで」

春雨「なるほど」

浜風「嘘には、見えません」

鹿島「あのですね」

時雨「でも、ってことは北上さんと間接的に

大井「なんですって? 」

鹿島「北上さんも私もちゃんと綺麗にしてから使ってますよ」

大井「よろしい」

あきつ丸「どこから湧いた。……ここまで予定調和染みているとそのうち有り得ないことばかり起きそうでありますなぁ」
587 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:38:41.74 ID:1YV7cQ+g0

< 野生に、吹く >







雲龍「はい、連れてきましたよ。サンの隣の部屋、準備できました? 」

明石「えぇ……」

天城「……姉様に言われていたくらいはできましたよ、それなりに」

雲龍「……そう」

加賀「…………殆ど押し付けておいてなんだけれど、
どうやって一度も見たことの無い野良を抱き抱えてこられるわけ? 」
588 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:40:23.69 ID:1YV7cQ+g0

< 警戒する動物の前で大声は…… >







雲龍「こう、気配が分かれば、なんとなく」

天城「意味がちょっと」

明石「ちょっとどころじゃないでしょ。その子あからさまに私たち敵視してますし」

加賀「サンもやたら鳴いているわね。……名前は? 」

雲龍「? あなた、名前は? …………? 」

天城「話になりませんね」

雲龍「当然でしょう? この子、猫よ? 」

天城「……姉様の行動が、お話にならないという意味です」

明石「……落ち着いたら付けてあげましょうか」

加賀「そう、ね。…………あぁ、でも懐かしいわ、ここまでの敵意をぶつけられるなんて最近のサンでは無かったから」

瑞穂「無くていいと思いますけれど……あぁ、雲龍さんからサン、
サンから加賀さんに被虐が移っていったのだとすれ

加賀「違う、そうじゃない! 、……わ……」
589 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:40:51.15 ID:1YV7cQ+g0

ありがとうございました
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 22:59:44.77 ID:lCO9EvSX0
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 02:07:24.73 ID:JfDYFkhro
お疲れ様です
592 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/07/30(金) 03:23:02.69 ID:l4RwdsbT0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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593 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:16:29.59 ID:Afm7wHui0

< 暑い台所だとしてもただ静謐に >







加賀「…………」

旗風「…………」

加賀「…………」

旗風「…………」

加賀「…………」

旗風「…………」

加賀「…………」

旗風「…………」

加賀「…………そのお鍋」

旗風「火、止めますね。……………………気詰まりを起こすでもなく、寧ろ横顔と手際に憧れすら抱くなんて」
594 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:17:09.12 ID:Afm7wHui0

< 穏やかに不機嫌に物思いに或いは時折鼻歌さえ >








加賀「ん……和え物は? 」

旗風「指示通りに。……加賀さんって」

加賀「? 」

旗風「黙っている、っていうバリエーション多いですよね」

加賀「うん? 」

旗風「貶しているわけでもなくて寧ろ褒めているんですけど……うぅん……」

加賀「……? 」
595 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:18:01.08 ID:Afm7wHui0

< 終着地点 >







Aquila「例えばね? トマトスープで仕立てた海鮮のお鍋をつくるの」

あきつ丸「ふむ」

Aquila「その後はいいところでチーズなんかを入れても面白いし、
最後は卵で包んであげればオムライス風にもなります。
ケチャップではなくて出汁の効いたスープのトマト味というのも悪くないものですよ」

あきつ丸「なるほどな」

Aquila「ふふ……大人数でお酒を飲んで囲みながら幾つも味を変えるなんてお鍋は贅沢でいいですねぇ〜」

あきつ丸「そうだな、礼を言う。そのときにはお前も呼ぼう。鍋文化に抵抗が無ければ、だが」

Aquila「あら嬉しい。いつでもお待ちしておりますぅ〜」

鈴谷「それさ、まんまカレー鍋でもできるよね? ね? 寧ろその方が美味しいと思わない? 」

あきつ丸「…………」

Aquila「……? 」
596 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:18:58.27 ID:Afm7wHui0

< 今日日アプリでも纏められるしね >







明石「ふふ……」

能代「? 」

明石「あぁ、ちょっと今野暮用で外の方に行ってきましてね」

能代「はぁ」

明石「一応お目付役というか便宜上のパートナーとして阿賀野さんをお借りしたんです」

能代「寧ろ乗せていただいてありがとうございます。
阿賀野姉ぇも外で買い物できて喜んでましたよ」

明石「ええ、そうですね。……それで過去に江風さんと何日か遊ばされたことを思い出したんです」

能代「遊ば、された? 」

明石「別に江風さんと二人なのが嫌だったわけじゃなくて軍の派閥争い云々で工廠を空けさせられまして」

能代「あぁ、そういう……」

明石「江風さんってどこで何を買ってもレシートはその場で捨てるヒトなんですけど……」

能代「ええ」

明石「その話をしたときの愕然とした顔の高雄さんときたら……いやいや」

能代「うぅん……? 」
597 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:20:29.16 ID:Afm7wHui0

< 真夏の太陽のように翳りの無い笑顔で >






龍田「あはっ……そうしていただけると嬉しいなぁ」






山城「一応は” 艦娘 ”の通信や交友って雁字搦めに縛られているじゃないですか。
ここのボスだとか特務関係の穴はあるとしても横須賀や呉なら持たせてくれる可能性はゼロ近似です」

扶桑「え、ええ」

山城「それで、龍田が明らかにここの面子でもあきつ丸でも無いスマホ越しの相手にあの笑顔って」

扶桑「ん」

山城「その相手はどれだけ惨たらしい最期を迎える予定なんでしょうね」

扶桑「え、えーと……? 」
598 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:23:36.29 ID:Afm7wHui0

< 自分自信しか信じられなくなるなんて、なんて、不幸な >







赤城「あの人が何も言わないからといって堂々とするのはさすがにどうなのです」

龍田「人いきれ、というか雑踏の雰囲気? 効果音だとかでは表せない音を使いたかったんです」

赤城「分からなくはありませんけれど」

龍田「バックミュージックって大切ですよねぇ〜」

赤城「まぁ……」






扶桑「横須賀であれば“ 誰に聞かせているのか ”というところだけれど……うぅん」

山城「……明石の意志と防諜能力まで疑い始めるともう何も信じられなくなりますからね」
599 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:24:36.84 ID:Afm7wHui0

< 冬は暖房の中でヌクヌクと素麺でも >








加賀「ふぅ……今晩の当番は誰? 」

旗風「愛宕さんだったかと」

愛宕「私ですよー。何か希望とかあります? 」

加賀「いえ、あなたに任せるわ。味に疑いは無いから」

愛宕「あらぁ〜……今日はお鍋にしようかと」

旗風「はぁ……この、連日馬鹿みたいに暑いのに? 」

愛宕「? 外が暑い中背筋凍るくらい冷房入れてのお鍋とビールなんて最高じゃない? 」

加賀「そうね」

旗風「えぇ……? 」
600 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:25:26.79 ID:Afm7wHui0

< あねいもうと >








漣「ところで漣って戸籍上は二十三歳なんですよ。
クッソ微妙な名前ですし有って無いような戸籍ですけど」

龍田「私も二十三歳ねぇ〜」

山城「……私は二十五歳」

漣「漣が老け過ぎってのもあるけどそれは

扶桑「酷い話よね。私は二十四歳なのに」

山城「…………」

龍田「ふふ……」

漣「はぁ……? 」
601 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:26:10.87 ID:Afm7wHui0

< 勿論冗談ですよ? >









龍田「つまりどこをどう間違えて紆余曲折あったのかは分からないけれどね?
戸籍上は扶桑が妹でしかも一歳歳下になってるらしいのよ」

扶桑「はい、免許証」

山城「失礼な話ですよね。同い年でもちょっと有り得ないのに」

扶桑「ん、んんっ……? 山城…………? 」

602 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:26:53.41 ID:Afm7wHui0

< 名前は本当最近偶然知りました >








時雨「アメリカンクラッカーって知ってるかい」

あきつ丸「いや、分からんな。言葉だけ聞くとやたらと五月蝿い危険物のように思うが」

春雨「それかエグい依存性のあるドラッグとか」

時雨「分からなくもないけど……ほら、これだよ。見たことはあるかい? 」

あきつ丸「……? 」

春雨「……? 」

時雨「ほらね? 僕だって偶々知ってただけなんだお婆ちゃん」

金剛「むぅぅ……」
603 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:28:18.97 ID:Afm7wHui0

< 寧ろ小金持ちの方が鼻に付くみたいな >








海風「私が言うと僻みとか妬みに聞こえるかもしれませんけどね」

赤城「はい? 」

海風「男性、或いはレズへのアピールや誘惑の材料以外に胸が大きい利点ってありますか? 」

雲龍「無いわね」

加賀「無いわ」

天城「無いでしょうね」

龍田「無いと思うわぁ」

山城「せめて他に一つくらいあればよかったのに」

扶桑「ええ」

海風「ですよね? 」

江風「まぁ、雲龍さンたちがそう思うンならそうなンだろうな。
……姉貴のサイズでも十分嫌味に聞こえるけど」
604 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:29:26.51 ID:Afm7wHui0

< 肉体的にはナルシーって割と大事な材料だと思うの >








龍田「でもほら、自分のなりたい身体っていうものはあるじゃない。
あの人とか関係無くお腹が出てきたらきっと嫌だしすね毛なんて伸びてたら泣きたくなると思うの」

江風「まぁ、確かに」

龍田「男も胸筋とか腹筋でそう思うみたいだし。
女の思うスタイルの良い女っていうのも決して胸が全く無いものではないと思うのよねぇ〜」

瑞穂「まったくです」

旗風「同意しておきましょうか。……瑞穂さんの場合はあの人相手と同じ意味になると思いますが」
605 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:30:37.05 ID:Afm7wHui0

< 寧ろ幸せそうな顔で >







愛宕「私はあの人がいないとこんなに楽しく生きられはしなかったでしょうけど」

高雄「? ええ」

愛宕「あの人は仮に私がいなくても普通に生活して普通に好きな子くらいいて。
まぁまぁの確率で幸せに結婚したりしていたわけよね」

高雄「まぁ、そうね。軍人である必要なんて無いわけだし」

愛宕「うん」

高雄「……」

愛宕「……」

高雄「…………愛宕? 」

愛宕「んーん、なんでもない。…………ふふ、不公平な話よねぇ〜、って」
606 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:31:06.73 ID:Afm7wHui0

ありがとうございました
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 23:41:26.81 ID:+MwU6Zu+0
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 02:10:30.72 ID:UJ2A9MOvo
お疲れ様です
609 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/31(土) 23:39:03.13 ID:TLsU7Wj2O

< お互いに本音を語らないという真心 >







雲龍「あふっ……えっぐいくらい、怨みでもあるのかってくらい奥ばっかり叩いて、
ちょっと痛いくらい抱き締めてきたけど、何? 」

提督「なんでもない。なんとなく、そんな気分だっただけ」

雲龍「ふぅん……」

提督「…………何? 」

雲龍「凄く、良かったわ。もう一度、愛してくれても? 」

提督「あっそ。本心から、俺のことなんて何も考えずに感じたいなら考えるけど…………シャワー、浴びてきたら? 」
610 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/31(土) 23:39:36.52 ID:TLsU7Wj2O

< 小洒落た器に盛られたりしていて >








提督『美味しい七草粥ってなんか違うと思うんだよな……いや、別に悪くは無い。美味しいよ、ありがとう』








愛宕「あれ、どういうことだったのかしら。未だによく分からなくて五年くらい考えてる」

高雄「さ、さぁ……? 」
611 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/31(土) 23:40:44.21 ID:TLsU7Wj2O

< 相手くらい見てほしいものですが >







赤城「いえ、これでもですね、私は割と普通の感性しかありませんよ」

江風「えー……? 」

赤城「失礼な。……例えば、確かに私は陰惨な場面において戦う皆さんよりも更に慣れてはいるでしょう、慣れては」

江風「うン」

赤城「しかしですね、別に撒き散らされた内臓を見てモツ鍋を想像したり食欲が湧いてきたりは……あ、ちょっと、江風さーん? 」

扶桑「はぁ。……やめてあげましょうよ。
赤城さんが割りかし笑えない冗談言うって慣れてないんですから」
612 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/31(土) 23:45:18.80 ID:TLsU7Wj2O

< 感情を分け合った相手というもの >






雲龍「竹鶴の……うん? 」

提督「十七年。そこまで高くはねぇよ。飲み切るつもりも無ぇし」

雲龍「だとして諭吉さん五人くらいは放流でしょうよ。……本当に、何かあったの? 」

提督「言いたくない」

雲龍「そ。…………あれからもう一度、抱いてくれたのに追加してくれても? 」

提督「抱かせてくれた礼だろうよ。……………………死んだんだ」

雲龍「……ん」

提督「同期の嫁さん。その人には何回かしか会ったことないけど、同期の電話が辛かったんだ」

雲龍「それだけ? 」

提督「うん、それだけ。…………お前にはその程度かもしれないけど、さ」
613 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/31(土) 23:47:34.59 ID:TLsU7Wj2O

< 分かり合ったつもりに溺れて、昨日も明日も投げ捨てて >






雲龍「いえ、でも分からないとは絶対に言えないわ。死と隣り合わせの日々だから」

提督「うん…………うん」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………ン」

雲龍「…………注いであげるから、抱いて? 」

提督「自分の安売りはやめとけって言いたいけど……お前だけで、満たしてくれる? 」
614 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/31(土) 23:48:01.10 ID:TLsU7Wj2O

ありがとうございました
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:49:31.94 ID:aF5GWlaO0
乙 
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 00:04:42.20 ID:S0qNxDLDO
リアルな話かな?

もしそうなら、故人のご冥福をお祈りします
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 00:30:35.79 ID:ns8QIrfto
お疲れ様です
618 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/02(月) 22:50:20.88 ID:vAGLx2TK0

< 自由人にもルールというものがあるものですが >







海風「ねぇ……馬鹿みたいに眠たい……これから陽が昇って暑くなる時間に寝たくないんだけど」

涼風「あ? その文句はいきなり深夜に叩き起こして普段は自分からやらない麻雀始めた江風に言いな」

海風「うん……いや、本当そうだよね、勝手に始めて勝手に一人負けして勝手に泥酔した挙句変な声出して気絶したように眠ってるけど」

江風「……………………Zzz」

涼風「我が姉妹ながら本気で馬鹿だよなぁ……信頼はしてたとしてよく女の園でこれができるな」
619 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/02(月) 22:54:59.79 ID:vAGLx2TK0

< 時々旧作を観たくなる周期ってあるよね >







叢雲「本当それよね。あなたたちは姉妹だからまだいいとして私なんて全然違うところから引っ張ってこられたわ」

海風「あんな時間に一人で飲みながら映画観てるのが悪いよ」

涼風「なんだっけ、えーと」

叢雲「『あんなに愛しあったのに』。まぁまぁ面白いわ」

海風「そんなことをここの誰も言わないでいられるといいね」

叢雲「そういう意味では言わないでしょ。あいつが死んだら虚しさで言うかもしれないけど」

涼風「是非ともそうあっていただきたいね。…………いっそクーラーガンガン入れてそれ観直す? 」
620 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/02(月) 22:56:37.86 ID:vAGLx2TK0

< 隠し切れない妖気 >







時雨「…………BismarckとRichelieuとAquila三人のセッションって何の冗談なんだい? 」

あきつ丸「自分に振るな。気色の悪い集まりで困る」

鈴谷「奏者の見た目も音も楽器も全部最高級なんだけどねぇ……」
621 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/02(月) 23:01:43.92 ID:vAGLx2TK0

< なんかこう『バルトの楽園』的なあれでどうにか >







GZ「まぁ、そう言ってやるな。あれで中々に面倒見と世話焼き好きの良い女なんだ」

時雨「そりゃああんなものの発端なんてBismarckしかいないだろうけど」

春雨「ふぅん? 」

あきつ丸「あれには絶対になりたくないと言いながら評価は高いのでありますね」

GZ「“ 私はヴァイオリンをやるけど、あなたたちは? ”
突然のこの一言だけで仕方無い付き合ってやろう、と思わせる女には憧れもしようよ」

鈴谷「人徳というかなんというか……交流スペースで始めたからさ、
将校やら政治家やらまで来たけど変な問題に発展したりしない? 逃げなくても大丈夫なのこれ」
622 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/02(月) 23:05:16.57 ID:vAGLx2TK0

< ギャップ萌えの限度というもの >







時雨「というか僕はさ、今もの凄く驚いてるよ。
Bismarckがやる気やら本気やらを出したら凄いのは知ってるけど」

鈴谷「あのAquilaって本物? 」

あきつ丸「ピアノなど弾けたのでありますね」

春雨「あぁ……」

浜風「……確かに」

GZ「あの能力を少しずつでも他に回せないものだろうか」

Maestrale「納得の評価だけど……祖国の誇りに真っ向から……うぅん……? 」
623 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/02(月) 23:06:05.51 ID:vAGLx2TK0

< 万感の思いを込めて >








龍田「んー? 『お伽草子』。今は『カチカチ山』のところ」

扶桑「『カチカチ山』……? 変なもの読んでるのね」

龍田「この人の蔵書がまともな筈無いでしょう? 」

扶桑「あぁ……」

提督「あぁ、じゃねぇんだけど……」
624 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/02(月) 23:07:20.28 ID:vAGLx2TK0

< 予想を常に斜めに飛ばす >







扶桑「半分くらいは冗談です」

提督「左様で」

扶桑「あとは自分の言動を顧みてくださいね。
……『カチカチ山』って教訓や寓意は何なんでしょうか」

明石「勝てば官軍とか」

山城「殺すなら後腐れ無く根絶やしに。
つまり任務完遂の重要性と“ 勝って兜の緒を締めよ ”」

龍田「化生に半分足踏み入れた程度の畜生如きが人間様に楯突くことの愚かさ。
翻って神の似姿たる人間様の絶対的正義」

雲龍「“ 死ぬなら潔く死ね ”。下手に悪足掻きをするから火傷も唐辛子も味わって最期には沈まされたでしょう? 」

扶桑「……」

提督「……なんだお前ら」
625 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/02(月) 23:08:25.00 ID:vAGLx2TK0

< 答えはウェブで(あるとは限りません悪しからず) >







龍田「ま、それこそ半分くらいは冗談よ? 」

山城「ええ、そうね」

提督「はいはい、半分くらい半分くらい」

扶桑「はぁ。……それ、太宰治なのね。もういつか読む気が失せてきたわ」

龍田「元のお噺よりこっちの方が大分心情として理解できると思うけど」

山城「あなたもこれの狸みたいにならないよう気を付けておくことね」

提督「うぃーっす。……さっすがに二回りは歳下の子を好きになるなんて有り得……君はどこから湧いてきたの? 」

海風「さぁ? ……で? 二回りは歳下の子を好きになるなんて、なんですか? 」
626 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/02(月) 23:10:28.18 ID:vAGLx2TK0

< 穿って見ないとただの拷問噺な気がしないでもない >







龍田「あ、そうそう。太宰治の方でも元のお噺の方でも『カチカチ山』でいえば」

雲龍「うん? 」

龍田「本当に人間様に楯突く愚かさってものは描写されていると思うわ。
どんな苦境でと人間には都合の良い存在がいて、
悪徳は愚鈍で卑怯な醜いものとしてしか見られない、って」

山城「そういえばいたわね。人間様、それも愛する相手にクスリを盛った化け物が」

高雄「ええ、いましたね」

雲龍「……」

明石「あはは……」

龍田「あ、誰かの気を引く為に他を攻撃するのも駄目よ? 」

高雄「…………」
627 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/02(月) 23:11:02.59 ID:vAGLx2TK0

最近の出来事という程でもありませんので……

ありがとうございました
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 23:12:15.91 ID:0BSfvCHu0
629 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/12(木) 23:27:31.70 ID:TAH68eI70

< 第108部、序! >






『うふ……あぁ…………指を』

提督『ん、んんんッ……ッ』

『はふ……嗚呼……悪い、指』

差し出された左手の五指のうち、彼女は迷い無く薬指を選んだ
選んだ薬指を舌と唇がスウィープし、結局は先端から真っ直ぐに飲み込んだ
そして、噛み付く。はっきりと、その意志を伝えるように
飲み込んでただしゃぶるだけではなく、男性としても大きい部類に入る手の平の長い指の根本を
鋭く尖った犬歯が肌に食い込み、穴を開け、裂き、
噛み付いた位置よりも奥の骨さえ前歯と唇で圧迫する
小さな穴から溢れ出た血液で歯を濡らし舌の上で味わい、身を震わせる
まるで天界の甘露を啜り込み身体中へと循環させるように
それが、滴る毒液への依存だと心底から理解していながら、なお






雲龍「どうせあれが“ 艦娘 ”の身体を手に入れてもこういう未来しか残されてないわ」

叢雲「あのねぇ……」

山城「…………背中から刺されそうだから嫌なんだけど、それ相手は誰を想定しているわけ? 」
630 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/12(木) 23:28:39.94 ID:TAH68eI70

< 妙に機嫌が悪い日って、あるよね! >







雲龍「さぁ? 吸血鬼が異名の艦とか無いの? 」

叢雲「大英帝国にはそのものずばり“ ヴァンパイア ” っていう駆逐艦があるわね」

赤城「太平洋戦争中に旧軍が勝利したマレー沖海戦においてPrince of WalesとRepulseとともに航行していた船ですね」

加賀「しかもその後“ 赤城 ”を筆頭とする南雲機動部隊に沈められたわ」

雲龍「へぇ、雲龍ちゃんは勝ったことどころか戦ったことも無いので知りませんでした」

叢雲「」

赤城「」

加賀「」

扶桑「…………不幸だわ。今来たから意味も流れも分からないけれど……取り敢えず不幸だわ」
631 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/12(木) 23:32:38.43 ID:TAH68eI70

< 潰せないという絶望的不利 >






加賀「ま、まぁ、なんならばそのとき“ 加賀ちゃん ”はパラオで座礁した所為でインド作戦不参加だけれど」

赤城「“ 赤城ちゃん ”も旗艦とはいえその後はセイロン島からの奇襲で至近弾を与えられたりしてますし」

叢雲「“ 叢雲ちゃん ”はまぁ……えーと……あー……」

扶桑「そこそこ順調だった筈ね。“ 扶桑ちゃん ”は交戦する機会すら無く後詰めに甘んじた挙句に練習艦へ落とされたけれど」

雲龍「そうですか。……同胞を殺す準備に追われた挙句にそれすら果たせない、
そんな無能で不能で役立たずで真の意味での屑鉄な雲龍と比べると随分幸せですね」

龍田「うふ、今が随分マシでよかったわねぇ〜」

雲龍「人間に憧れる化け物なんだから、そうね。憧れられる分幾らか良いわ。化け物は化け物だけど」

龍田「う、うぅん……」






天城「姉様って機嫌悪いとき何故かあまり飲まないのよね」

葛城「酔い潰れるより誰かに話聞いてもらって吐き出したいんじゃない? 」

天城「実に女らしいですね。……面倒なことこの上無いけれど」
632 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/12(木) 23:34:27.85 ID:TAH68eI70

< 雰囲気酔いというデタラメ >






加賀「え、えーと……」

龍田「うぅん……」

雲龍「ま、私も所詮は怨念の類

提督「仕事終わりじゃ、酌をせえ」

雲龍「っ、! …………ぁ、は……………………ビールで、いいの? 」

提督「珍しくそういう気分。持ってきてもらってもいい? 悪いけどケースで」

雲龍「勿論。貸し百ね」

提督「はいはい。……あ、……おう、ついでに菊理姫持ってきて、うん、見りゃ分かるわ、ああ」

龍田「私も飲んでいいのよねぇ? ……………………んふ、メシアって凄いわぁ」
633 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/12(木) 23:36:17.57 ID:TAH68eI70

< お開きからの真・一次会 >







加賀「助かります。あの子の何に障ったのか機嫌なのか別のものなのかは分かりませんが」

提督「ばーか。前世で徳を積んで今はクズ野郎やってる腐れ外道の戯れ事だよ」

扶桑「だとして、彼女の事情も私たちの私情の乗った事情も無視して放言できる勇

赤城「この腐れ外道! 」

加賀「確かに」

天城「確かに」

叢雲「確かに。…………さすがに謝んなさいよあなたたち。悪いわね。
あと龍田は隙あらば飲めるだけ飲もうとするな馬鹿」

龍田「えー? 」

提督「はいはい。……何回穿って捻って超克したのを超克したんだお前ら」
634 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/12(木) 23:37:28.29 ID:TAH68eI70

< 姉妹愛溢れる会話 >







Roma「あのクソ馬鹿ゴミ屑アホ外道の凄いところは」

Littorio「はぁ」

Roma「観光名目の視察、という名の監視役付き恫喝示威行動で博物館を選んだ間抜けな馬鹿を好んだことね」

Littorio「あなたのこと? 」

Roma「Bismarckよ姉さん。私はあの男と同じお客さん側だった」

Littorio「ふぅん? 」

Roma「ピンポイントにあの男が好むものを紹介するあの女もあの女だし、
何故か解説に註釈まで付け始めるあの男もあの男だし」

Littorio「それはそれは。あちらなら博物館島にでも行ったのかしらね」

Roma「あれだけで意気投合するというのも……いえ、籠絡するのが仕事だった筈とはいえどこで切り替わったのか……うぅん」

Littorio「変な酔い方。…………その時代にLittorioがいたとして成り代われるようなものでは、ないようね」
635 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/12(木) 23:39:16.68 ID:TAH68eI70

< 何の順番かは不明ですが >







加賀「赤城さん……」

扶桑「赤城さん……言い過ぎですよ」

赤城「や、あれ割と私ファインプレ

叢雲「ステイ。この腐れ外道」

山城「腐れ外道。……まぁ、姉さまも割と危ないことは口走りそうでしたけれどね」

赤城「おおもう……御慈悲を」

龍田「コントか。…………実はあの馬鹿>むーちゃん>コント>>>>皆さん、の図式が成り立つのでは? 」
636 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/12(木) 23:40:08.67 ID:TAH68eI70

ありがとうございました
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 23:45:36.89 ID:FF+OHJS70
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 01:31:56.16 ID:plWBVraxo
お疲れ様です
639 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/17(火) 23:45:51.56 ID:7JeJC3Ij0

< 思ったこととはただ思ったことなだけであって >







提督「なんかさっき唐突に気付いてしまったんだけどさ」

初月「? ああ」

提督「お前と涼月……スカート短くない? 」

初月「それは戦闘衣のことか」

提督「そう。タイツとかキャラとかなんか他のアホみたいな露出魔予備軍の所為で誤魔化されてたけど」

初月「まぁ、どう頑張っても言い繕っても短いな」

提督「だよな」

初月「ああ」

提督「…………」

初月「…………」

提督「…………や、それだけなんだけど」

初月「僕も特にこれ以上は無いが」

提督「そっか」

初月「ああ」

涼月「……………………えーと? 」
640 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/17(火) 23:46:50.64 ID:7JeJC3Ij0

< 目だけ幸せにしたいときってあるよね >







提督「うーん……? なんだ? 」

涼月「ええっと……え? 」

初月「素はこんな感じなんだ、今は充電中」

提督「仕事は終わらせたぞ」

涼月「つまりエネルギー不足? 」

初月「赤いランプでも点灯しているところだな、機械の類いだと」

提督「高雄も愛宕も自室でなんかしてるし雲龍は屋上のハンモックで寝てたし明石は工廠だし」

初月「僕の知る限り他も大体トレーニングだったり報告書を書いていたりだな」

涼月「だから、こう? 」

提督「涼月がアオザイ着てバンブーダンスしてくれるんなら予備電源入れるわ」

涼月「何ですかそれ。また女の子に変なことをさせるやつですか? 」

初月「フィリピンとベトナムを混ぜるな。そもそも一番簡素なやつでも三人いるぞ」

提督「黙って見てたいしそれじゃあ駄目だなぁ…………ふぁ……」
641 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/17(火) 23:47:45.13 ID:7JeJC3Ij0

< タイムリー(エラー) >







初月「それと姉さん」

涼月「うん? 」

初月「アオザイは見方によって多少あれだがバンブーダンスは単なる伝統的な舞踊だ」

提督「クロスして四本でやってるのは凄かったなぁ……また見に行きたい……」

涼月「そ、そうなんだ」

初月「僕は悲しいよ。これと適当な距離を保っているつもりの姉も結局は頭がピンクになるなんて」

涼月「発言者の印象が悪いだけだから私は関係無……うん? 」

提督「えぇ……」

初月「……何をどうやればこうなるんだ」

涼月「…………アオザイなんて初めて見ました」

雲龍「うん? Romaが縫うのに協力してくれてさっき出来たっていうから起き……何? 」
642 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/17(火) 23:49:35.62 ID:7JeJC3Ij0

< 真心込めて織りました >







雲龍「ちなみにあなたの分もあるわ」

涼月「いや、着ませんよ……何故私なんですか」

雲龍「Romaがあなたに、って」

涼月「えっ」

初月「ほう……」

提督「……なるほど? 」

涼月「えっと……え? え? 」
643 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/17(火) 23:51:52.19 ID:7JeJC3Ij0

< 自称としてはどちらがまだ女の子らしいだろうか >






Roma「あのね……誤解を与えるようなことを言わないで。
以前メイド衣装罰ゲームのときに採寸済みなのがこの子だけだったからよ」

提督「ほーん」

初月「なんだ、つまらないな」

雲龍「ツンデレの流行り周期なのよ」

Roma「だとしても私は違うわ。ツンの部分が無いもの」

涼月「流行り周期って意味分から……デレが無いわけじゃなくてですか? え? 」
644 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/17(火) 23:53:26.58 ID:7JeJC3Ij0

< 一度手掛けてしまったのならば >







涼月「ああもう……あぁ……身体のライン出過ぎじゃない? 」

初月「だからいいんだろう」

提督「しっかり着こなせるってことは涼月が努力してるってことだよ」

涼月「まぁ、私も変に太ったりするのは嫌ですけど」

Roma「ふぁ……私は寝てくるわね。ちょっと、疲れたわ」

提督「夜には出てこいよー」

初月「ありがとう。新しい被写体ができて僕は嬉しい」

雲龍「ねぇ、私と撮りましょう? 髪色もあるし姉妹っぽく見えるかもしれないわ」

涼月「これは私が……? えっと、本当に? あぁ、ありがとうございますRomaさん」

Roma「資料だとか、それに絹も石も雲龍が出してるし私は趣味だから気にしないで。
……今度あなたの身体に合うように調節させてくれると嬉しいけれど」

涼月「それはこちらこそ」

Roma「……ん」
645 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/17(火) 23:55:09.18 ID:7JeJC3Ij0

< 新しい扉はいつもどんなときもどこにでも >







提督「つーか何? この前あいつがつくったのってヘッドドレスだけじゃなかったっけ」

初月「確かに」

雲龍「他は私や初月が選んで買ったやつね」

涼月「罰ゲームで着させられてから何日かしてRomaさんがふらっと来て手直ししてくれたんです。
女の子なんだからこんな衣装くらい着こなしてみせなさい、って」

提督「なんだそれかっけぇなあいつ」

初月「職人か何かなのか」

雲龍「それでそのまま抱かれた、と」

涼月「え……と、いえ、抱かれて、ませんけど? 」

初月「う、うん? 」

雲龍「あら……」

提督「…………そこは多少思い当たっても言い澱んじゃ駄目なところだぞ」

涼月「ち、ちがっ」
646 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/17(火) 23:56:20.84 ID:7JeJC3Ij0

< 上に立つ者とは >








時雨「いいのかな、これ」

あきつ丸「何が悪いというんだ。感染症何処吹く風な化け物の有志が許可を取って集まっているだけだ」

時雨「そうだけど……うーん? 」

鈴谷「お菓子&スイーツなビュッフェねぇ……」

春雨「“ 艦娘 ”は任務中以外殆どいるね」

浜風「ふむ……若葉、場所を確保しておいていただけますか?
好みのものがあれば取ってきますので」

若葉「配膳や一部の調理も持ち回りか。
……あぁ、あのザッハトルテだけ取ってきてくれ、伯爵のやつだ」







GZ「……………………」

Aquila「あはー……Bismarckって魔術師か何か? 」

WS「……お菓子なんてつくれないでしょう、なんてお酒の席で少し煽っただけなのに」

金剛「いつの間にか場所と時間が用意されて仲の良くない面子も気付けば組み込まれているなんて」

霧島「凄いですよね。…………本人は最初の取っ掛かりだけ根回しして今も食べてるだけなのに」
647 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/17(火) 23:59:02.41 ID:7JeJC3Ij0

< とぅーびーこんてぃにゅーど? >








Littorio「ふぁ……あら、もう着せ替え人形さんは見なくてもいいの? 」

Roma「今度本人と一緒に身体と合わせる約束したから。それにちょっと眠くて」

Littorio「ふぅん……でも、意外だったわ。Romaがそこまで他人の為に何かをするなんて」

Roma「へぇ……? 」

Littorio「誤解しないでほしいけれどあなたが世話焼きってことくらい知ってる。
でもあなた誰か一人に入れ込むようなことはしないタイプでしょう? 」

Roma「可愛い子に可愛い衣装を着せて本人も自分の新しい可愛さに気付けるなんて可愛くて良いじゃない。
誰も不幸にならない平和なことだわ」

Littorio「まぁ……うーん? 」

Roma「他意なんて無い。…………ええ、単に私が楽しいだけ、それだけだから」
648 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/17(火) 23:59:53.90 ID:7JeJC3Ij0

< 嬉しくもあり複雑でもあり >







鈴谷「若葉も浜風に任せてないで取ってきなって。
あれいつ帰ってくるか分かんないよ? 」

若葉「いいんだ。数は結構あるみたいだからな。ゆっくりお茶でも飲んでいる」

時雨「この簡単な目録を見る限り……うん、僕はこの抹茶アイスとわらび餅がいい」

あきつ丸「分かった」

鈴谷「目録なんてあるんだ。……ん、えーと

あきつ丸「間宮がどこぞの模倣に挑戦したというカレーチーズプリンだな。他、何がいい? 」

鈴谷「え、じゃあこのRichelieuさんがつくったっぽいムース。
……………………そりゃあもちろん食べたいけど当たり前のように決まってるんだね、鈴谷のオーダー」
649 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/18(水) 00:00:37.54 ID:SCwtjgY10

< 拘り姉妹 >








愛宕「どれがいいのかしらねぇ……」

高雄「私たちだけで見てもどうにもならないのは分かり切っていたでしょう? 」

愛宕「でも全員、ではないにしても調理場に立つ面子に提案するなら数は絞らないと」

高雄「確かに叩き台は必要だけれど……」

愛宕「……」

高雄「……」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………うーん、四口のだと収納だとかオーブンが気に入らないやつしか」

高雄「三口の気に入ったやつを三台買えばいいでしょうが」







提督「え? 業務用のガスレンジ?
……元からあるやつと似たようなのじゃ……あ、そうなの。
……いや、俺に分かるわけ無いだろうが自由にしてくれよもう……」
650 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/18(水) 00:01:04.50 ID:SCwtjgY10

ありがとうございました
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 01:32:50.08 ID:3ZX5xQTF0
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 18:49:37.30 ID:Eqt6r0b6o
お疲れ様です
653 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/18(水) 23:34:08.15 ID:SCwtjgY10

< 疑うような >







鈴谷「あー、何かまだ胸焼けしてる気がする」

時雨「昨日はあの後お開きまで粘って食べたしね」

鈴谷「だってカレーチーズプリン追加されるって聞いたから」

時雨「それならゆっくりあれを待っていればよかったじゃないか」

鈴谷「いやいやいや、別に鈴谷カレー味オンリーで狂ってるわけじゃないし?
女の子として単純に他のも食べ……何? その目」
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