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【艦これ】提督「俺と……愛宕と高雄」

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202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 02:05:08.57 ID:+2ccrLGiO
乙ー

大昔テレビでアメリカの国立公園の紹介してて
その時出てきた担当者だかなんだかの人が
ジム・キャノンって名前でビックリしたことが
203 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:15:44.29 ID:QnSA60dC0

< 革新的だと確信する >







提督「紐パン……」

高雄「はい? 」

提督「や、変こと呟いたんじゃねぇよそんな目で見るな。……紐パンがあるんだ、そこに」

高雄「? ……? 」

提督「な? 」

高雄「……ええ」

提督「……執務室は鍵掛けてないし無断での侵入とは言わねぇけど執務室のデスクに紐パン置き去りって凄い斬新だな」
204 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:16:10.72 ID:QnSA60dC0

< 革新的だと確信する >







提督「紐パン……」

高雄「はい? 」

提督「や、変こと呟いたんじゃねぇよそんな目で見るな。……紐パンがあるんだ、そこに」

高雄「? ……? 」

提督「な? 」

高雄「……ええ」

提督「……執務室は鍵掛けてないし無断での侵入とは言わねぇけど執務室のデスクに紐パン置き去りって凄い斬新だな」
205 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:19:32.64 ID:QnSA60dC0

< ノータイムで >






提督「まぁ、高雄が今履いてるエロい紐パン見せてくれるなら喜んで見るけど」

高雄「はぁ……どうぞ? 」

提督「え、何本当に捲って見せてく……

高雄「さ、犯人探しに行きましょうか」

提督「あ、あぁ。……………………スリットって、いいな」
206 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:21:18.93 ID:QnSA60dC0

< 幕間 >






提督「取り敢えず犯に……雲龍探すか」

高雄「ええ。……………………割とこう勢いで見せたら妙にドキドキしたのは言わない方が、いいわね」
207 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:22:21.92 ID:QnSA60dC0


< 最近簡単に見せてくれるのも逆にいい気がしてきた >







雲龍「え、私知らないけれど」

提督「えー……」

高雄「詰みましたね」

雲龍「そんな私ならするだろうみたいな……ほら、ちゃんと履いてる」

提督「わざわざ捲って見せるなエロいな」

雲龍「ありがと。……天城のも見る? 」

提督「何言ってんだお前見な……いや、見るに決まってんだろう」

天城「決まってません。……いえ、でも本当に天城ではありませんからねそのエグいの」
208 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:23:19.70 ID:QnSA60dC0

< 研究者の目 >








雲龍「まぁ、天城は朝食後ずっと私と一緒だから……残念だけど無いわね」

提督「高雄も俺といたしな。お前ら三人はほぼ有り得ないわけか」

高雄「ほぼ? 」

提督「そもそもこんなことをした意味も分からないけどさ、
雲龍たちがグルだったり高雄が俺の目を盗むくらいはやってやれないことは無い」

高雄「まぁ……そうね、そこまで言われると」

提督「取り敢えず高雄たちではないと思ってはいるけどな。……しっかし」

雲龍「? 」

提督「なんか絶妙に俺の好みだなこれ。絶妙ってーか滅茶苦茶滾るわこれ」

高雄「……む」

雲龍「ふぅん……? 」

天城「あの……余計なこと言った自覚あります? 」

提督「……うん? 」
209 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:24:38.67 ID:QnSA60dC0

< 無くなると普通に困る >







鹿島「あれ、ブラが無い……? 」

あきつ丸「うん? 」

鈴谷「はい? 」

鹿島「えーと……うん? あれ……? 」

あきつ丸「遂に正義面のし過ぎで頭が壊れたのでありますか」

鈴谷「色ボケする程何かヤってたっけカシマール」

鹿島「あのですね……いえ、本当に無いんですよ。ショーツはあるのに」

あきつ丸「……着けていたでありますよね? 」

鈴谷「まーじっくりは見てないけど脱いでたと思うよ。
さすがに脱衣所でブラしてないの見たら違和感あるし」

鹿島「…………」

あきつ丸「…………」

鈴谷「…………」

鹿島「…………これが俗に言うところの変態さん、ですか? 」
210 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:25:37.12 ID:QnSA60dC0

< 想像するだに >






あきつ丸「はぁ……うんざりするであります」

鈴谷「たまたま鈴谷たち三人しか大浴場にいなかったしねー。
脱衣所なんてしょーじき誰でも入れるといえば入れるし」

鹿島「…………」

あきつ丸「何故こんなことで聴取を受けなければいけないのでありますか。誰が損をした」

鈴谷「や、カシマール損してるじゃん。ランジェ結構高いやつでしょ? 」

あきつ丸「それくらいすぐに買えるだろうが。……しかし」

鈴谷「うん? 」

あきつ丸「通常こういったものはショーツの方な気がするのであります。ブラでも、いいのか? 」

鈴谷「知らないよ鈴谷変態じゃないし。……カシマール? 」

鹿島「…………悪寒が、止まりません。それと物凄く、恥ずかしいです」

鈴谷「あー……」
211 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:26:34.15 ID:QnSA60dC0

< セカンドレイなんとか >







鈴谷「で、どんなんだっけ? 」

鹿島「はい? 」

鈴谷「どーいうブラ盗られたの? 」

鹿島「えーと……? 」

あきつ丸「……鈴谷、ある種セクハラのラインすら越えていないかそれは」

鈴谷「え、いや、ちがっ」
212 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:27:44.92 ID:QnSA60dC0

< 誰に盗られるのが一番マシだろうか、みたいな >







鈴谷「やー、え、うーん……ほら、あー……」

あきつ丸「慰めの言葉など無いであります。盗られてしまったものはもうどうしようもない」

鈴谷「そうだけどそうじゃなくて。……心当たりは? 」

鹿島「え、えーと…………うぅん……」

鈴谷「うん? 」

あきつ丸「……はぁ、言うな、分かった」

鹿島「あはは、は、は……? 」

鈴谷「? 」

あきつ丸「鈴谷……残念だが心当たりが多過ぎるようであります」

鈴谷「えぇ……」

鹿島「……………………」

あきつ丸「まぁ、しかし……よく考えると横須賀に限ってもこんな事件が初めてという方が驚くな、ある意味では」
213 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:28:27.48 ID:QnSA60dC0

< 脛が傷だらけの女神たち >








伊14「そーいや加賀さんと赤城さんって」

加賀「? 」

赤城「? 」

伊14「赤城さんがいつまでいるか分からないからお互い一人部屋なんですか?
横須賀では二人部屋だったんでしょ? 」

加賀「え……」

赤城「えーと……」

伊14「うん? 」

加賀「こう……お互い見られたくないモノだとかコトだとか……」

赤城「恥ずかしい写真だとか着替えがしにくい、だとかなら良かったんですけどねぇ……」
214 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:29:47.15 ID:QnSA60dC0

< 脛の傷を舐めたがる人 >







加賀「まぁ、でも……私は構いませんよ」

赤城「私もまぁ」

加賀「どうせなら一つの部屋にしてみますか? 新年早々ではありますけれど」

赤城「私もいつまでいるか分かりませんが逆に荷物は少ない方ですしね。……少将閣下? 」

提督「いいぞ。……一応軍事施設だし俺も書くけどお前らも書類必要なんだぞこれ」

加賀「そこは有能な少将閣下にお任せ致しますので」

赤城「今後の戦果にご期待くださいませ? 」

提督「はいはい。……赤城の戦果って期待値ごと吹き飛ばす悪寒がするな、こう良い意味ですら」
215 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:31:13.62 ID:QnSA60dC0

まぁ、何にも意図せずであろうからこそ驚く度合いは中々に

ありがとうございました
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 23:39:42.98 ID:9wlM/5bO0
乙 迷宮入りか
217 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:20:43.98 ID:YXHMJ3+vO

< 全力で世に憚る >







龍田「あ、そうだ初詣行く? 」

愛宕「何をさも唐突に思い付いたような顔で宣ったのよ」

山城「はぁ……このご時世に? 」

龍田「このご時世だからこそよぉ〜。皆様の不幸せを払拭しなくちゃ」

扶桑「収束祈念で初詣に行く人間を散々嘲笑って煽った後でしょうあなた」

龍田「ヒトデナシの化け物だから寧ろ正しい行いじゃないかなって」

山城「……む。そう言われると考慮に値し

愛宕「しないわよ馬鹿」

龍田「そう? どうせ私たち死なないけど保菌者にはなるじゃない? 出歩く間抜けを駆逐できるわぁ」

扶桑「あのね……」
218 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:21:35.07 ID:608Wafr+0

< 仕事終わりってなんかこう……ね? >







提督「あぁぁぁぁ……」

雲龍「なに? 」

提督「エロいことしたい。今めっちゃしたい」

雲龍「そう……」

提督「そうなの」

雲龍「……」

提督「……? 」

雲龍「ん…………だいじょぶ」

提督「…………冗談にこう返されるのはお約束だからいいけどお前今何で紐パン解いたんだ? 」
219 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:22:02.45 ID:608Wafr+0

< 其は魔法の紐 >







雲龍「こう、すぐにでも挿れたいのかと」

提督「お前のこと一度でも道具扱いした? ねぇ俺そんな欲望見せたことある? 酷くない? 」

雲龍「見せてくれたらいいなって」

提督「なんなのきみ……あと」

雲龍「まだあるの? 」

提督「だとして紐パンの紐解くとかねぇわ。お前全く何にも分かってないわ。やり直し」

雲龍「はぁ……? 」
220 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:23:13.03 ID:608Wafr+0

< 勿論ただの気分 >







提督「まぁ、仕事終わりの一杯くらいさせてくれ」

雲龍「用意……してるわ。高雄と愛宕は今日もう来ないから」

提督「あ、そういう……あとシャワーも」

雲龍「新しいタオルは脱衣所に」

提督「ありがとう、用意いいな」

雲龍「着替えは自分で好きなものをどうぞ」

提督「ん」

雲龍「私、ここにいるけれど……欲しい肴があれば言って」

提督「ナッツが少しあればいいかな。大して飲む気も無いし」

雲龍「ん……いってらっしゃい」

提督「はいはい」






提督「この時期の風呂はやっぱすげ……

雲龍「? おかえり」

提督「…………全く何の脈絡も無くバニーってなんなの? 」
221 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:24:24.08 ID:608Wafr+0

< 発情兎 >







雲龍「うん? 」

提督「あのさ……なんなのそれはきみ」

雲龍「私、うさぎさんなの」

提督「ちょっと無理あるだろうお前。……なんで兎なら俺の話聞かなくていいんだよ」

雲龍「兎に祭文っていうでしょう? 」

提督「猫なら小判が玩具になるし豚は綺麗好きだから真珠も守ってくれるだろうよ」

雲龍「うさぎさんはこうびのことしかかんがえられないの」

提督「じゃあずっと考えてれば? 」

雲龍「この辺の床が勝手に濡れていくけれどいいの? 」

提督「放置プレイは嫌なんじゃなかったのかよ……こえーよお前」
222 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:25:23.88 ID:608Wafr+0

特にこことは関係ありませんがこんなの終わらせました
よければどうぞ
【艦これ】明石「つくりました! 」提督「捨てろ」【コンマ】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1610354603/


ありがとうございました
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/11(月) 21:35:48.98 ID:BtF6iUea0
224 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:48:00.63 ID:6Qzm0jy20

< 自業自毒 >






雲龍『やめて! そんな、そんなこと、無い……っ』

提督『身体はそうは……いや、いいけどな。すぐに釣れるのは小物って決まってるから、さッ』

雲龍『ッ! ……駄目……駄目なの、駄目、こんな……っ……あの人より、もっと……凄っ……! …………あっはっ』






提督「……………………」

雲龍「寝取られフリプレイ、割とよかったわね。あなたもちゃんとノれてたし」

提督「……………………死のうかな俺」
225 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:49:10.86 ID:6Qzm0jy20

< あくまで中身がノーマルなのがまた >







提督「こう……脳がぶっ壊れる寸前だった気がする」

雲龍「ようは気持ち良ければいいのよ。頭の誤作動でも錯覚でもなんでもいいわ」

提督「んなわけ……んなわけ……」

雲龍「お手軽に背徳感と征服感を得られておまけで精神的被虐も唆られるなんて羨ましいわね」

提督「なんでや……なんでやねん俺」

雲龍「そこはワイでしょう? 」

提督「どうでもいいよそんなの……ふへぇ」
226 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:50:08.23 ID:6Qzm0jy20

< 求道者というもの >







提督「つーかお前さ」

雲龍「? 」

提督「ヤってるときは何も思わなかったけどまさかI字バランスまで行けんの? 」

雲龍「ん……うん? 」

提督「無意識の開脚なのかよ……ウンリューちゃんの身体どうなってんの本当」

雲龍「Y字まではそれなりに頑張ったからその先も自然と? 」

提督「あ、そう……何で君そんな世の中に平気で喧嘩売れるの? 」

雲龍「うん……? 」
227 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:52:30.51 ID:6Qzm0jy20

< 知らなくてもいいこと >






提督「あれ、そもそも何で寝取られフリプレイなんていう頭おかしいノリになったんだっけ」

雲龍「大して飲んでもいなかったのに忘れたの? 」

提督「或いは頭の悪い行動を封印したのか」

雲龍「思い出させてあげましょうか? 」

提督「要らん。……でもバニーから寝取られって本当どういう状況だったんだろう」
228 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:53:22.66 ID:6Qzm0jy20

< 二人きりと独りきり >







加賀「……? 」

赤城「? 」

加賀「?? 」

赤城「あぁ……」

加賀「! 」

赤城「……」

加賀「っ…………」

赤城「…………ふふ」

加賀「…………ん」

天城「首を傾げて訊ねて教えて試して快心で……。
微笑ましいですけれども付き合わされる身になってほしいものですね」
229 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:57:44.31 ID:6Qzm0jy20

< 一閃、放って >






加賀「ごめんなさいね。納得がいかなかったから……つい」

天城「別に嫌ではありませんけれど」

赤城「雲龍さんはあの人と、ですものね。葛城さんは? 」

天城「幸せそうな顔でベッドにいるでしょうね。あくまで客人ですから」

加賀「あちらの棟で一人部屋だったかしら」

天城「ええ」

赤城「それはそれは。……妙な気配を感じたのは錯覚でしょうか」

加賀「? 」

天城「? 」






葛城「……………………」

扶桑「? どうしたの? 」

葛城「……………………瑞鶴さんの気持ち、分かった気がする。カッコいいもんあれ」

扶桑「はい? 」
230 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:58:58.68 ID:6Qzm0jy20

< 毒気無しに >








伊14「実際今まで何人と付き合って何人食い物にしてきたの? 」

提督「あのさ……」

漣「君は今までに食べたパンの枚数を覚えているのかね? 」

提督「あのさ……」

夕立「3.682枚! 」

提督「あのさ……いや、お前それ適当だよな? 何か自信あり気な顔だけどマジとかそんな……おーい? 」
231 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:59:54.37 ID:6Qzm0jy20

< 割と納得のいかないこと >







葛城「雲龍姉ぇがあれで加賀さんに信頼されるくらい成長していて且つ何故か元々頭がいいこと」

加賀「あの言動しかできないことを代償に悪魔からそれを獲得したと答えは出ていた筈だけれど」

天城「中々にフェアなものですよね悪魔って」

葛城「あのぽややーんとしつつも時折影があってキリっとした顔もできる雲龍姉はどこへ……? 」

加賀「水底、かしら」

天城「天城たちの手が届かないところですよね」

葛城「悲しいなぁ……それが幸せそうな雲龍姉ぇが一番悲しい」

加賀「まぁ……才能に努力を重ねるのが上手いだけであの子程健気で努力家な子もいないわよ」

葛城「そっすかねー……」






雲龍「ん……舐めないでったら、ざらざらしないで」

加賀「はぁ。…………動物全般から無条件に好かれる方がよっぽど納得なんて……」
232 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 23:00:22.64 ID:6Qzm0jy20

ありがとうございました
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/12(火) 23:05:33.66 ID:G4tCoBOR0
234 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:01:04.58 ID:42VIIV8+0

< ピグマリオン哀歌 >







雲龍「できる限り動くな、か」

天城「? 」

雲龍「いえ、割と文章の綺麗な小説に当たったから気分がいいのだけれど」

天城「当然の様に官能を省かないでいただけます? 」

雲龍「伝わればいいのよ言葉なんて。……出来得る限り着飾って人形になって、ただ抱き締められるって」

天城「はぁ」

雲龍「ある意味では最高に生き物扱いの反対よね……嗚呼……」

天城「……まぁ、動きの少ない分穏当で周りの精神的被害は少ないですしいいのじゃないですか」

葛城「えぇ……? 」
235 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:02:29.45 ID:42VIIV8+0

< 今日も今日とて >







葛城「そもそもそれを私が着せ替え人形にされてるときに言う意味」

雲龍「他意は無いわ」

天城「あまり動かないで。帯、大事なの」

葛城「はいはーい」

雲龍「普通こういうのって洋服でやるものよね。……そういえば」

葛城「ん? 」

雲龍「trick or treat」

葛城「は? 」

雲龍「おかしをくれなきゃうなじをなめるわよ」

葛城「……は? 」

天城「だから、動かないの」

葛城「いやいやいや……えぇ……? 」
236 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:03:42.41 ID:42VIIV8+0

< ボケボケボケボケボケボケボケボケ……ツッコミくらい >







雲龍「おかしをくれなきゃいたずらするわよかつらぎちゃん」

葛城「だーから着せ替え人形にされてんだから持って……あ」

雲龍「うん? 」

葛城「雲龍姉ぇにとっては天城姉ぇもおかしみたいなものでしょ? あげる」

雲龍「ありがとかつらぎちゃん」

葛城「いえいえ。可愛い雲龍ちゃんのためですから」

天城「成立しませんね。とうに姉様の物ですから天城は」

雲龍「そういえばそうだったわね。……おかしは? 」

葛城「えーと、えー……えと」






Littorio「構いませんけれどね……それで何故Littorioがお菓子づくりを? 」

雲龍「私は兎も角葛城が悪ノリして天城までボケてしまった結果よ」

天城「あぁすれば姉様の矛先を逸らせるんですね」

葛城「逸らしたといえばまぁ……でも取り敢えず逸らさないと永遠にあの流れ終わらなさそうだったしなぁ」
237 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:08:22.52 ID:42VIIV8+0

< expect it 'til then !っぽい! >







漣「……………………」

叢雲「? 何変な顔してるわけ? 」

漣「や、なんてーか……夕立さんとか葛城さんとお風呂行ったことある? 」

叢雲「ん……いえ、そういえば無いわね。浴場で会ったこと自体はあるけど。あと夕立“ さん ”? 」

漣「漣も何故か無かったんだけどさっき一緒だったの。
特にこう流れも無く自然と行こっか、って」

叢雲「ええ」

漣「夕立さん超エグいの履いててさ、エロいっすねーとか言ってたら」

叢雲「? 」

漣「“ 私は漣みたいなのも、好きだよ? ”って。
耳元で、漣にだけ聞こえるように、滅茶苦茶艶のある囁き方で」

叢雲「…………」

漣「…………あの後いつものぽいぽいに戻ったけどさ、なんだったんだろうあれ」
238 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:13:38.91 ID:42VIIV8+0

< はしたなさとは寧ろ対極の >







提督「執務机に座ってるとさ」

高雄「ええ」

提督「どうもふんぞり返って足組んで深く座りたくなる」

高雄「そうされればいいのでは? 間違い無くここでは一番偉いわけですし」

提督「や、なんか身内の前だからこそ逆にそういうことすると違和感というか変な感じになるんだ」

高雄「面倒な。……それなら」

提督「うん? 」

高雄「私があなたに座りましょうか? 」

提督「どうぞ? ……ん……高雄って時々欲望に支配されて脈絡も流れもガン無視するよな。別にいいけど」
239 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:14:36.48 ID:42VIIV8+0

< いつまでも暖かくならなくてもいいや、なんて >






高雄「欲に塗れているなら向き合って座りますから」

提督「じゃあ背中預けてお腹に腕回させるのは何? 」

高雄「寒いだけです」

提督「あ、そう……ん」

高雄「ん……あんまり、うなじに顔押し付けないで」

提督「…………ん」

高雄「…………」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………あったかくなった? 」

高雄「全然足りませんね。……身体の芯がから冷えてるんですよ、私」
240 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:16:20.21 ID:42VIIV8+0

< 寒さの価値 >







高雄「んん……それにしてもさすがに冬の大湊は寒いですね」

提督「っても一回多少あったかくなる筈なんだけどな」

高雄「天気予報はあくまで予報ですから」

提督「まぁね。……何色? 」

高雄「当てられたら、休憩しましょうか」

提督「んん……黒、と見せかけて白? レース細かいの」

高雄「それ、あなたが今見たいやつでは? 」

提督「かもね。どう? 」

高雄「さぁ? 」

提督「さぁ? って……」

高雄「ふふ……コーヒー淹れてきます。ゆっくり、考えていてください」





愛宕「? 何で着替え? 断線したの? 」

高雄「別に。ちょっと、暖かくなりたかったから」

愛宕「ふぅん……? 」
241 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:16:46.78 ID:42VIIV8+0

ありがとうございました
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/13(水) 23:25:17.21 ID:0VvxmGwV0
乙 夕立は姉妹があれだからな
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/13(水) 23:26:41.15 ID:LZ71dGGDo
ガチレズっぽい
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/14(木) 19:47:06.41 ID:iZgKgGHX0

高翌雄すき
245 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:12:43.58 ID:A6m4bBTz0

< 須く(誤用) >







雲龍「ん……確かに挿れられてしまえば私はただの雌犬に成り下がるけれど」

天城「そんなものでは済まされませんが」

雲龍「五月蝿い。……私が奉仕している間は私が主人なのよ」

葛城「まぁ、それは分からないでもない」

雲龍「瑞鶴さんってあれで受けだったりするの? 」

葛城「んん……割合でいえば私の方が攻めかな。明確にはお互い考えてないと思うけど」

雲龍「そう……天城ちゃん? 」

天城「なんです雌犬姉様」

雲龍「こうやって恥じらいを持ちつつもサラッと話してくれる子になってくれると、嬉しいわ」

天城「……自分で言うのも変な話ですけれどそれはもう天城ではないのでは」

葛城「さっすが雌犬姉ぇ、本気で頭おかしいね」

雲龍「はいはい。……それを爽やかそうな笑顔で言う方が頭のおかしいことだと思うの」
246 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:13:49.23 ID:A6m4bBTz0

< 犬種にも色々ありますが >







天城「まぁ、姉様はこれはこれで飼い慣らされた優秀な猟犬と言えないこともないので」

葛城「雌犬前提の話だけどね」

雲龍「分かってないわね。猟犬という前提を破壊されて作り直されて調教されて雌犬になったのよ」

天城「知ったことですか」

葛城「鶏と卵、って言おうと思ったけど慣用句に失礼だよね」

雲龍「慣用句に失礼ってあなたね……」
247 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:14:27.63 ID:A6m4bBTz0

< (自主規制) >






天城「まぁ……だとして戦闘能力も今やズバ抜けたものですし」

葛城「まぁ、知ってるよそれは。……提督さんは首輪でも付けておいた方がいいんじゃない? 」

雲龍「あら、この上首輪まで与えてもらえるの? 」

天城「指輪の一つ前くらいですものね、姉様にとっては」

雲龍「ええ。…………間に直接手指で絞めてもらう、が入るっていうのは言わない方がいいわね」
248 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:16:14.08 ID:A6m4bBTz0

< ただ思う儘に >






夕立「漣? 」

叢雲「ええ、昨日何かしたんでしょう? 」

夕立「? 別にただの気分と流れの遊びだよ? 」

叢雲「ふぅん? ガチレズってわけでもないのね」

夕立「正直分からないっぽい。好きになれば、それか気に入れば男とか女とか関係無いでしょう? 」

叢雲「あるでしょうが。あなたに食い荒らされる方の身にもなってあげなさい」

夕立「食い荒らされる程圧倒的に弱い方が悪いっぽい! 夕立は純粋無垢! 悪くない! 」

叢雲「あなたね……」
249 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:17:02.13 ID:A6m4bBTz0

< 下品と言っているわけでもなく >







夕立「というか夕立は結構なんでもお上品に食べるよ? 」

叢雲「あなたね、テーブルマナーならこれだって上級だけど上品な人間って言える? 」

提督「や、そこで俺に飛び火させる意味」

夕立「提督さんは今後誰かに刺されない限りお上品だよ?
食い散らかしたと思われた瞬間刺されるんだよ? 」

叢雲「む、一理

提督「一理もねーよ。欠片もねーわ」

夕立「壮大に自分たちに都合の良い暗示かけて誤魔化してるだけのくせに」

提督「あぁん? 」

叢雲「あなたたちね……」
250 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:18:02.50 ID:A6m4bBTz0

< 笑みだけは本当に無垢な >







夕立「大体提督さんって高雄さんたちを人間として見てるんじゃなくて」

提督「あん? 」

夕立「自分が化け物扱いされたくないだけでしょ? 違う? 」

提督「は? 」

夕立「この際化け物の定義なんてどうでもいいっぽい。
単に社会から逸れた異常者って意味の存在に見られたくないだけ、防衛機制だよね」

提督「……」

夕立「それか自分だけはまともでいないといけない、
なんていう笑える責任感かしら? 」

提督「…………」

叢雲「あなたねぇ……いや、そもそも発端は私なんだけど」
251 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:18:32.10 ID:A6m4bBTz0

< 琴線、握り締められて >






愛宕「あんまりこの人虐めないの。メンタル弱いんだから」

夕立「はーい」

提督「……夕立ちゃんさ」

夕立「ぽい? 」

提督「ステーキでも食べる? 」

夕立「レア! 」






漣「うぃー……お風呂はいいですなーやっぱ」

叢雲「そう」

漣「このクソ寒い季節だと一日抜きなんて考えら……なんで夕立さんと二人でマジな顔して飲んでんの? 」
252 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:19:29.28 ID:A6m4bBTz0

< 疑惑は疑惑のままに >








叢雲「まぁ……何かしら感じ入るところでもあったんでしょ、たぶん」

漣「ふぅん……? 」

叢雲「よかったわね、横須賀が夕立のこと手放してくれないであろうこの状況で」

漣「や……えーと……うん? もしかして本当に警戒してないといけないの? あの狂犬を……? 」
253 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:20:43.67 ID:A6m4bBTz0

< いつかそれがお姉様になりませんように >







叢雲「最近大規模な戦闘が無くて弛んでたからちょっと強い言葉貰っただけでコロっと傾いちゃったみたいね、あれ」

漣「愛宕さんたちの戦傷で目死んでましたからなー」

叢雲「雰囲気的に悪巧みしてそうな顔だけど……嫌な感じに生気取り戻してるわね」

漣「夕立さん好みのステージでも用意してあげるのかな? 」

叢雲「あなたその“ 夕立さん ”はもう固定なのね。……そうなると」

漣「うん? 」

叢雲「私たちも投入される公算が大きいわけだけどどうするの? 」

漣「そりゃあ本気でぶっ殺すつもりでやるよ」

叢雲「そ。…………まぁ、あれで明日の夕食なんて話してることも有り得る馬鹿二人ではあるけど、どうかしらね」
254 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:25:37.76 ID:A6m4bBTz0

< 日付け回って頭回って >







夕立「ふぅ……有意義な時間だったっぽい」

叢雲「結局私たちも巻き込んで……飲み過ぎた」

夕立「ごめんね? そろそろ横須賀戻らないとって考えてちょっとはしゃいじゃった」

叢雲「別に嫌じゃない。……じゃ、また明日、じゃなくて今日」

夕立「はいはーい、また朝に! 、とその前に」

叢雲「あん? 」

夕立「叢雲が許可出さない限り漣に手は出さないから安心して? じゃーねー! 」

叢雲「あ? ちょっとあなた待ち……………………簡単に他人の心掻き乱して良い度胸ね、まったく」
255 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:26:13.01 ID:A6m4bBTz0

ありがとうございました
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/14(木) 23:39:21.48 ID:05pqnF7a0
乙 たしかにこの娘は夕立さんだな
257 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:19:24.20 ID:QRybbhuH0

< 限定永遠試用中です >







提督「んん、さみーな朝の風呂上がり……このタオル妙にあったかくない? 」

愛宕「たった今まで抱き締めてたから」

提督「あ、そういう……ん、なんかこれすげぇいい匂いする」

愛宕「化け物の生体臭フレグランス限定発売中なの」

提督「表現の酷さよ。…………本当にいい匂いだと思ったんだけどそう言われると何か嫌に思えるな」
258 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:20:16.08 ID:QRybbhuH0

< 唐突に懐抉るように >







天城「お座敷遊び、してみませんか? 基本無料ですよ」

葛城「ですよー」

加賀「…………は? 」
259 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:21:02.21 ID:QRybbhuH0

< 当然遊びたいだけですが何かございまして? >







天城「いえね、こう、色々と暇だったものですから」

加賀「あなた雲龍姉妹ではまだまともな方なのが取り柄だったでしょうが」

葛城「いや、あの……私は? 」

天城「葛城、自己の客観視は大切ですよ? 」

葛城「あのさ……」

加賀「あなたがまともな方なら私は聖人になれるわ」

天城「いえ、それは無いかと」

加賀「……」

葛城「天城姉ぇは素面のくせに何をどうしたいの……? 」
260 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:23:29.84 ID:QRybbhuH0

< 虎拳でもしてたのかな? >






天城「お座敷遊びの真髄は会話ですからね。結構お話の仕方も考えてみたんですよ」

加賀「だから試させてほしい、と。あの人に頼むべきじゃないかしら」

天城「本物の方に行ったことありそうですし……。
そもそも自分から会話を盛り上げたいタイプでしょう? 」

加賀「だからといって私に……この子は? 」

天城「芸妓側ですね。葛城は瑞鶴さんへの気持ちを大切にしたいそうなので」

葛城「や、あの……一言も言われてない……」

加賀「そう……誰かもう一人客側が欲しいところね」






雲龍「…………自室で妹たちと尊敬する先輩が四つ足になっていた場合の作法って? 」

山城「知らないわよそんなの…………僚友の部屋で愛する姉が四つん這いになっていた場合の作法があるならおしえてほしいくらいなのだけれど」
261 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:24:29.30 ID:QRybbhuH0

< 時、動き出して >







葛城「あぁぁぁぁっ!? 雲龍姉ぇに憐れなものを見る目で見られたぁ?! あぁぁぁぁぁぁぁ?! 」

加賀「…………山城もいたわね」

扶桑「…………不幸だわ」

天城「…………姉様のあの目って普段を知る分ですけれど、よりキますよね」
262 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:28:46.73 ID:QRybbhuH0

< まともとは何か >







扶桑「……今度から空母の集まりに参加するときはよく考えて決めるわ」

加賀「……そうね」

天城「……申し訳、ありません」

葛城「……唯一参加していないヒトがまとも過ぎるだけで実は皆アレなんじゃあ」

扶桑「いえ、それは無いわ」

加賀「無いわね」

天城「ありませんよね」

葛城「や、この後に及んでさぁ……」






赤城「くしゅんっ……ぅん? 」

龍田「? 可愛い女の子の演技でも練習しているんですか? 」

赤城「これでも素で可愛い女でありたいと思っているんですけど……良い噂をされているといいですねぇ」
263 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:29:23.54 ID:QRybbhuH0

ありがとうございました
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 23:35:47.62 ID:0Zgydu++0
265 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:04:45.76 ID:Y4gZvN9W0

< 良い匂いなのか嫌な臭いなのか >







山城「まぁ、あなたがストレートって割と信じられないのは確かね」

龍田「えー? 」

扶桑「陰湿に絡み付いてきそうなイメージはあるわね」

山城「表裏中身外面全て陰湿なんだから当然のイメージね」

龍田「あのねぇ……」

夕立「え? ストレートに決まってるでしょ? 匂いがストレートっぽい! 」

山城「匂い……? 」
266 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:05:30.55 ID:Y4gZvN9W0

< 見せる趣味はございません >







秋雲「まー、龍田さんはストレートでもバイでもレズでも面白いからいいんじゃない? 」

龍田「あのね……いや、でも逆に面白くない子なんている? 」

秋雲「いないですけどー、でもやっぱ龍田さんは特に面白いと思うんですよ」

龍田「うぅん? 」

秋雲「ね、今度横須賀行ったら天龍さん誘ってみません? カメラは用意しておきますから、ね? 」

龍田「……? 」

山城「私がおかしいの? みたいな顔で見られても」

扶桑「仮に天龍なんて誘ったら簡単に受け入れそうだものね」

山城「姉さま? そういうことではないでしょう……? 」
267 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:06:26.80 ID:Y4gZvN9W0

< 好きでそうしているわけでも >







葛城「私はレズだからストレートの気持ちは分かんないんだけどさ」

龍田「え、ええ」

葛城「実際ずっと好きな男と一緒に生活してて思い切って踏み込めば押し切れる状態でね?
それでもグダグダしてんのって情け無くないの? 」

龍田「…………」

夕立「ほぼ唯一のウィークポイントを踏み付けるなんて中々できることじゃないっぽい! 」

秋雲「大して仲良い程でもないのにね。
……でもこれで奥手な龍田さんも悪くないし秋雲さんはどっちでもいいと思うよ? 」
268 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:08:14.42 ID:Y4gZvN9W0

< 説得力のあるお言葉 >







海風「江風はちょっと言語が怪しいと思うの、特に発音」

江風「や、これは江風のらしさっていうかさ、ン? 」

夕立「英語も割と危ないんでしょ? 」

江風「っても簡単なコミュニケーションくらいは取れるぜ? 」

夕立「海上だと割と死活問題っぽい。友軍との通信って緊急なの多いよ? 」

江風「そうなったら姉貴に頼むよ」

海風「私が沈んで救援頼むときかもよ? 」

江風「そンときは潔く一緒に死ぬよ。姉貴も一人で逝くのは寂しいだろ? 」

海風「江風……」

夕立「そこで頬染めるのは間違ってるっぽい。……そもそも沈ませないくらい言えないの? 」
269 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:09:13.63 ID:Y4gZvN9W0

< ありふれた一コマ >







江風「てーか江風さ、ガキも若干そうだけど実は言葉通じないの苦手なンだよ」

海風「子供はあの人も似たようなこと言ってた気がする」

夕立「取り敢えずHello! OK! でなんとかなるっぽい」

江風「それに対する反応が分からないじゃンか。
そんなの犬に対してワンワン言ってンのと同じだぜ? 」

海風「ん……」

夕立「なんか珍しく面白いこと言ったね」

提督「そうだな。……君ら一応演習前の確認事項共有してる意識ある? そろそろキれるよ俺」
270 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:10:03.29 ID:Y4gZvN9W0

< 言語@実例 >








夕立「それとっぽいっぽい! 」

江風「トッポ? 」

夕立「じゃなくて! とっぽい! 」

江風「とっ、ってなンだよ」

夕立「と・っ・ぽ・い! 」

江風「だーから! 」

夕立「そーいうとことっぽいっぽい! 」

江風「……あぁン? 」
271 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:11:15.03 ID:Y4gZvN9W0

ありがとうございました
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/16(土) 23:16:05.32 ID:KWHFZeub0
273 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/20(水) 00:00:10.19 ID:nkIOAs090

< 仕方無いね >







提督「男にはね、好きな子に着てほしいコーデがあるんだ」

高雄「それは分かりますけども」

提督「でもその中にはさ、見せびらかしたいやつと自分以外の誰にも見せたくないやつがある」

高雄「はぁ」

提督「高雄だってあるだろう? 自分のセンスで選んだのは同じでも見せたいのと自分で楽しみたいのと」

高雄「まぁ……コーデはいいでしょう、あなたに着てほしいものだってあるわけですからね」

提督「うん」

高雄「この際どい水着がコーデと言えるのかどうかについてはもう少し別のお話が必要だと思いますが」

提督「やー……」
274 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/20(水) 00:00:49.13 ID:nkIOAs090

< 不満というわけではなくて >







提督「だからほら、他人には見せたくないタイプのアレだから」

高雄「別に着るのもその後も構いませんけれど……あのね」

提督「あぁ」

高雄「室内で着る用の水着というのはどうなのです」

提督「えー……? 」

高雄「それはこちらの反応なのですが……」
275 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/20(水) 00:02:06.58 ID:nkIOAs090

< 2018.1.17 >







瑞穂「実は記念すべき日だったんですよ、先日」

葛城「うん? 」

瑞穂「初めて明石さんと一夜を過ごした日なんです、二年前の十七日」

葛城「なるほど。それは確かに記念日だね」

瑞穂「でもあのヒトそういうの覚えていないタイプなんですよね……」

葛城「あー……瑞鶴さんもそんな感じだなぁ」

瑞穂「記憶力というか頭は随分と回るのにどうしてなんでしょうね」

葛城「注意が向いてないっていうか……でも本当どうしてなんだろうねぇ」






明石「や、一応覚えてないわけでも……」

葛城「ふぅん? なんで瑞穂さんにはああ思わせてるの? 」

明石「重いんですよ……正直こう、怖いっていうか」

葛城「あー……」
276 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/20(水) 00:03:48.32 ID:nkIOAs090

< そういう二人だと思うの >







雲龍「葛城には言えないけれど瑞鶴さんって」

天城「? ええ」

雲龍「葛城のことを本当に一番だと想ってくれているのかしら」

天城「一応はそうなのでは? あれであの子も聡い子ですし代用品扱いくらい気付くでしょう」

雲龍「他の子に手を出したって話も聞かないのは確かね。……それなら」

天城「? 」

雲龍「百年だか二百年経って仮に戦争が終われば私たちに挨拶してもらえるのね。
“ 妹さんをお婿さんにください ”って」

天城「どうでしょうね。…………姉様は葛城を夫側に見ているのに挨拶は瑞鶴さん側だと? 」
277 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/20(水) 00:04:48.96 ID:nkIOAs090

< 誓って悪いイメージでは御座いませんが >







雲龍「特に他意は無いわ。なんとなく面白そうかなって」

天城「確かに訪問される側としては面白いかもしれませんけれど」

雲龍「その後私たちも翔鶴さんのところへ挨拶にいかなければいけないわね」

天城「まぁ……手順としては」

雲龍「その頃には翔鶴さんも二児の母とかになっていそうだしすんなりいきそう」

天城「……うぅん? 」
278 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/20(水) 00:06:27.09 ID:nkIOAs090

特にこことは関係ありませんがよければどうぞ
気分転換も中々いいものかもしれないです

【艦これ】加賀「借りました」提督「捨てろ」【コンマ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1610978752/

ありがとうございました
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 00:06:55.40 ID:8dd8mjjWo
お疲れ様です
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 00:30:01.04 ID:gpZ3lAxy0
乙 雲龍編とか見てみたいねまともなのか相変わらずなのか気になる
281 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:06:44.14 ID:9p53+QVj0

< エログロ >







雲龍「って私正直微妙なところなのよね。生で血飛沫見慣れてる所為か」

天城「はぁ」

雲龍「あれはあれでこう昂る女もいるって聞くけれど……ナンセンスね」

天城「拡大解釈した吊橋効果のようなものですものね」

雲龍「まぁ、あちらではそういう描写が他方で規制されただとか色々と映画史的にはあるかもしれないけれど」

天城「どうでもいいですね」

雲龍「ええ。……でも姉妹二人でこんなどぎついのを観る理由を訊いても? 」
282 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:08:56.92 ID:9p53+QVj0

< 『ハウス・ジャック・ビルト』とかその辺 >







天城「葛城に思い切りドン引いた顔で興味が無いと言われたんですもの」

雲龍「だからといって私に……ま、構わないけれど」

天城「なんだかんだ付き合ってくれる姉様、好きですよ」

雲龍「あ、そう……」

天城「ええ」

雲龍「……」

天城「……」

雲龍「…………」

天城「…………」

雲龍「…………よくこの阿鼻叫喚な音と雑談の中シリアルキラーの描写を無視して爆睡していられるわね」

天城「え、ええ……そういう子ですから」

葛城「えへ…………ん……Zzz」
283 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:11:06.24 ID:9p53+QVj0

< 起こすと五月蝿い >







葛城「にへー…………Zzz」

雲龍「…………本当に寝ているのかしら」

天城「たぶん……? 」

雲龍「…………」

天城「…………」

雲龍「…………」

天城「…………」

雲龍「…………こんなに鼻を塞いだり落書きしたくなる寝顔の子もいないわよね」

天城「同意はしますけれどやめてくださいね? 折角まともな映画、観ているんですから」
284 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:12:10.06 ID:9p53+QVj0

< エロ黒 >







時雨「下着事件は収束、と」

鹿島「……………………」

あきつ丸「精神的に収束していないのがいるであります」

時雨「それはまぁ……うん、仕方無い」

あきつ丸「今回は男の将校だったが同僚の女だった場合とどちらがマシだったのか」

時雨「今回の方じゃない? 僕らの側からだったら雰囲気最低だよ」

あきつ丸「そうだろうか」

鈴谷「にしても……ピンポイントてブラだけ持っていかれた理由」

時雨「そんなの知らないし理解もできないでしょたぶん」

鈴谷「そりゃねー」

鹿島「…………」

あきつ丸「はぁ……兵器のメンテナンスに失敗するなど軍人としても失格でありますよ」

時雨「本当ね。こういうときこそ女衒将校の出番な気がするんだけどなぁ……」
285 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:14:03.40 ID:9p53+QVj0

< 好かれている、という唯一絶対 >








時雨「まぁ……鹿島さんには言わないけどさ」

あきつ丸「あぁ」

時雨「一言の断りも無く返ってこないっていうのが語るよね。
そりゃあ返すって言われても要らないけど」

あきつ丸「まぁな。聴取した将校もドン引いていた」

時雨「鹿島さんの写真だらけだったんだっけ、部屋」

あきつ丸「自分も一応資料で見てしまったが悍しいものでありましたよ」

時雨「たかが化け物の下着で人生棒に振るって笑っちゃうよね」

あきつ丸「下等生物だからこそ都合の良い玩具扱いを当然と思う人間もいよう」

時雨「だとしても、さ。いっそ本人襲えばよかったのに」

あきつ丸「自分や時雨、それか満潮辺りを掻い潜って最後は香取も出し抜かなければいけないのでありますよ? 」

時雨「大湊のアレならなんとか、っていうか満潮とかなら無理そうなところだね」

あきつ丸「まぁ、女でも普通は厳しかろうよ。仲が良い、を越えなければいけないわけでありますから」

時雨「そうだね。…………あきつ丸なら余裕で成功しそうだけど」
286 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:15:22.36 ID:9p53+QVj0

< ストレスとかそういうアレかもしれない >







あきつ丸「……悪いが」

時雨「別に無理して鹿島さん好きになれとは言わないさ。……でも」

あきつ丸「あぁ」

時雨「大湊の女衒→ 龍田に恋して死んだアレ→ 鹿島さんに求婚した華族様→ 山城大好きバツ1神経質、
と来てその次候補は例のポストに就く前に下着泥棒で終わるっていよいよヤバいよね」

あきつ丸「まぁな。……そこまで来るとあの役職が呪われているだけな気もするが」
287 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:17:12.36 ID:9p53+QVj0

< 【急募】冬将軍の弱味 >







龍田「ふふ……そういえば祖国といえばね? 」

Littorio「ええ」

龍田「あなたもそうだけどBismarckだとかRichelieuも屈折しつつ捨てられないものみたいで」

Littorio「そうあるべき、とは言いませんけれどそうなってしまうものなのです」

龍田「否定も肯定もしないわ。……一つ前のワールドカップでドイツが敗退したときに」

Littorio「ええ」

龍田「“ ロシアから逃げ帰るのはお得意でしょう? ”
ってRichelieuが煽っていたのは面白かったなって」

Littorio「結局そのおフランスもすぐに逃げ帰りましたしどちらもお得意でしょう?
……そもそもLittorioの祖国が本戦に出られてもいなかったのは別として」
288 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:18:34.11 ID:9p53+QVj0

< 意志持つ兵器の願い >







江風「白露の姉貴でさえ狂気と破壊衝動の一番は夕立の姉貴に譲っているわけだけどさ」

夕立「うん? お姉ちゃんに喧嘩売ってるっぽい? 」

江風「売らないよ怖いな。……姉貴が他に譲ってそうな数少ないやつで性欲って誰にだと思う? 」

夕立「時雨! 」

江風「っぽいじゃねーのか」

海風「明らかなことにぽいは駄目でしょ」

夕立「駄目だよねー」






時雨「くちゅんっ……なんだか最近くしゃみする子が多い気がする」

あきつ丸「遂に無差別テロを引き起こす無症状者にランクアップしたのか」

時雨「まっさか。……仮にそんな能力持ってても無差別にはやらないさ、無差別には」
289 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:21:01.24 ID:9p53+QVj0

< 手に入れた瞬間変わる理想 >






満潮「……………………」






浜風「…………あれ、何? 」

春雨「鹿島さん慰めたいのに香取さんが周りを睥睨している所為で近付けない失恋女の図」

若葉「理解しているだけに普段の勢いは無いようだな。
……あそこで行けるようになれば進展もしように」
290 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:23:25.07 ID:9p53+QVj0

< 終わりの始まりの終わりと始まり >






満潮「……………………ッ」






春雨「ぁ……あきつ丸さんと時雨ちゃん」

浜風「何の衒いも無く話しかけましたね」

若葉「香取さんも笑顔で迎えたしな。……満潮のルックスで歯軋りはさすがに不味い気がする」
291 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/23(土) 23:25:47.66 ID:9p53+QVj0

二年以上前のあんこスレでヒロインを勝ち取った雲龍は比較的綺麗だった気がしないでもないですけど……
コンマにしろ自分で考えていくとどうなるかは確かに気になりますね

ありがとうございました
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/23(土) 23:29:33.33 ID:sBJ+nFeGO

ほぼ9割戦死か障害持ちになる結末で生き残って提督の伴侶になったんだっけか
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/23(土) 23:44:25.26 ID:kW78Yaci0
乙 本当に呪われた役職だなww
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/24(日) 17:58:49.39 ID:dTOMWT/NO
乙ー

というか海風はあんだけ爛れた性活しといて
時雨に性欲負けてると思ってんだ…
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/24(日) 18:45:26.35 ID:+zw1WB900
白露の姉貴でさえって言い方的に白露もまともじゃないな(ぽいは使わない)
296 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/25(月) 21:45:17.00 ID:QlmcHAev0

< 過程を想像するだに >







雲龍「そういえばあれね、最近はあの人結婚式に行かない」

天城「それは時流的に仕方無いことでしょう」

雲龍「あのイベントって幸せな空間を想像して心握り潰されてしかも引き出物見たりして結構楽しかったのに」

天城「前半は兎も角後半は分からなくもありませんね」

雲龍「嗚呼……ウェディングプレイ……」

天城「はぁ……」

葛城「また始まった、みたいな顔する天城姉ぇの方がなんか嫌なんだけど……」
297 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/25(月) 21:50:12.82 ID:QlmcHAev0

< ドレスが似合わないとは言わないが >






葛城「まぁ、雲龍姉ぇはドレス似合うと思うけどさ」

雲龍「服が似合うだけでは駄目なのよ、葛城。着る過程着た状況脱ぎ去って何かが始まるそれが無いと」

葛城「まぁ……そうだね」

天城「天城はどちらかというと白無垢でしょうか」

雲龍「案外とあなたもドレスの方が似合うと思うわ。
ロック好きの天城ちゃんに相手の色を受け止めることなんてできないし」

天城「はぁ」

葛城「ロックがどうとかは兎も角まぁそうかもね。……私は? 」

雲龍「紋付き羽織袴」

天城「是非もありませんね」

葛城「……は? 」
298 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/25(月) 21:53:48.11 ID:QlmcHAev0

< 酔っては来るのだが >






夕立「そーいえばこの前の続きだけど」

江風「うン? 」

夕立「あれで白露も性欲ヤバいところいってるっぽい、けど」

江風「けど? 」

夕立「どー考えても見た目的にアレなのって村雨じゃない? 」

江風「まぁ……」

海風「村雨姉さんはヤバい人を寄り付かせるタイプなだけな気が」

夕立「それは海風も同じっぽい! 」

海風「はぁ……それなら、どれだけよかったか。残念ながら、違うんですよ姉さん」

夕立「ぽ、ぽい? そこは怒るところじゃないの……? 」

江風「ははは、は……」
299 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/25(月) 21:57:28.37 ID:QlmcHAev0

< 戦闘狂狂詩曲 >






夕立「ふーん? 海風はあの色情狂に襲ってほしかったんだ」

江風「合ってるけど言い方よ」

海風「色々と試して、押して、仕掛けて、でも結局あの人が何か踏ん切り付けただけだったんです」

夕立「それでいいじゃん? 夕立なら押し倒して分からせるっぽい」

江風「夕立の姉貴は似合うだろうなぁそれ……でもさ」

夕立「? 」

江風「それ下手したら周りの狂犬に襲われそうじゃね? 」

夕立「? 提督さん手籠めにしても失敗しても愉しいってそんな幸せある? 」

江風「あのさ……」
300 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/25(月) 22:02:53.22 ID:QlmcHAev0

< 深淵を覗くとき云々 >






夕立「まぁ、さすがにしないけどね。さすがに本気の本気出した高雄さんとかこっちも本気出さないとだし」

江風「衒い無くあの狂犬と戦えるとか言えるの怖いな」

海風「女としても周回遅れなのにそんな絶望的な戦いできないよ」

夕立「? 絶望的だから躍るんでしょう? 沸くんでしょう? それでも女の子なの? 」

江風「いやー……きついっす」

海風「だとして完敗しそうもない姉さんがおかしいって気付くべきだよねいい加減」

夕立「? そりゃあどれだけ劣勢でも刺し違えちゃえば提督さんの魂に夕立は刻み込まれて無くならないでしょう? 」






涼風「…………どう考えても表に生きてる筈のアレがあたいよりおっそろしいことこの上無いって何の冗談なんだろう」
301 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/25(月) 22:03:20.50 ID:QlmcHAev0

ありがとうございました
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