【咲安価】京太郎「清澄の探索者」その3【ADV】

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167 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/16(月) 22:13:05.61 ID:goHbfuTX0
>>166
完全に失念していた......>>164は地誌の解読ということにします。
判定、所要時間等は変わりません。

54/92→成功!


榎田爺「......確かに、ヒトの感覚がある」

榎田爺「状況から考えて、その『宮永咲』が姿を変えているとみて間違いないだろうな」

京太郎「......!」
168 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/16(月) 22:14:14.71 ID:goHbfuTX0
<研究日誌B>

......
......

明治◯年◯月◯日

 榎田から、呪術の試行の中で奇妙な事が起こったとの報告を受けた。
山に入っての修行中、周囲の枯れ果てていた草木がにわかに息を吹き返し、その一帯だけがあたかも春のような風景になったというのだ。
......確かに奇怪なことだが、少々興味深い。もう少し調べてみようと思う。


明治◯年◯月◯日

 随分前に榎田から報告を受けていた『奇妙な術』のことだが、研究を重ねた結果思わぬ作用を得ることができた。
妖力か、あるいは神通力と言うべきか。ともかく人にはそういった力があるのだが、これを使うことで傷を癒やすことが出来るらしいのだ。
しかしちょっとした切り傷等には使えず、生死に関わるような大怪我でなければ効力を発揮しないようだ。
どちらにしても、知っていて損はない。以下にその方法を記す――――

......
......


〜〜〜〜〜


『蘇生』

練習の所要時間は10分
【オカルト】× 6 に成功することで習得でき、以下の効力を発揮する。

・自分の【体力】が0になったとき、【オカルト】を3消費することで全快させることができる。
・他者の【体力】が0になったとき、【オカルト】を6消費することで全快させることができる。


<【オカルト】について>
術の行使などにより消費された【オカルト】は、1時間に1ずつのペースで回復していきます。
169 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/16(月) 22:17:46.46 ID:goHbfuTX0
 【4日目 15:00】 楸野宅 地下研究室

どうする?

持ち物:>>150
同行者:
ステ :>>5-7
周囲 :
人  :
武器 :>>9
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・書斎へ向かう
・地下研究室へ向かう
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする(10分)
・麻酔薬を使う
・『寝る』(10分)
一人指名、【オカルト】等倍
・『蘇生』の練習(10分)
一人指定、【オカルト】× 6で習得

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、榎田、榎田爺(楸野宅 地下研究室)
・和、山下、北村、堂島、主人(楸野宅 地下研究室 解読中)
・その他(応接間 待機)

4. 自由安価


今更ですが、暇なキャラは応接間で待機ということにします。

↓2
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 22:21:00.88 ID:v4Ww6stto
なんか凄い秘伝!って感じのオカルトがあっさり出て来たな
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 22:24:24.18 ID:SmANv6uS0
地誌を読む
172 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/16(月) 22:28:35.54 ID:goHbfuTX0
>>167
地誌は既に解読チームが読み始めています。終了は【4日目 15:20】です。
再安価↓1
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 22:49:46.48 ID:5wRaRDheo
4 久、榎田父、椿屋と楸野の所へ行って櫛を見せ経緯を説明する

タコスは蘇生の練習
174 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/16(月) 22:59:05.31 ID:goHbfuTX0
2. 『蘇生』の練習
【オカルト(優希)】× 6 = 42

連続判定にする場合は指定お願いします。
↓1
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:07:50.49 ID:SmANv6uS0
連続で
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:14:28.85 ID:2mFEPGbCo
それ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:14:53.74 ID:SmANv6uSo
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:16:00.36 ID:SmANv6uS0
嘘だろ
179 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/16(月) 23:22:14.24 ID:goHbfuTX0
49/42→失敗
85/42+10→失敗
74/42+10→失敗
36/42+10→成功!

今日はここまでになります。コンマが奮わないのは仕様です。

>>170
まあ、最終決戦で対椿屋用に使ってもらう予定だったので(白目)

小ネタ、ヒッサが不幸自慢するみたいな指定あったけど
どう考えても煽りすぎて険悪ムードになりそうだったので断念しました。ごめんね。

明日も19時開始目標になります。
みなさま、今回もお疲れ様でした。
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:29:40.93 ID:SmANv6uS0
乙です
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:45:13.49 ID:8FGL5OeOo

しかし北村を筆頭に大学生組は思ってたよりも何倍も役に立つなぁ
イキり大学生犯罪者でアホな事して全員死ぬと思っててごめんなさい
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/17(火) 20:42:24.51 ID:m+lMXidPo
今日は休みか?
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/17(火) 21:29:49.32 ID:hj+pyslb0
酉ないですが>>1です。今日はお休みさせていただきます。
諸事情で遅くなってしまいました。本当にごめんなさい。
184 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 19:20:51.22 ID:BNiRm2Lo0
今日は20時から始めます
185 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 20:06:39.20 ID:BNiRm2Lo0
そろそろ開始ー

優希の練習は【4日目 15:40】までかかります。
186 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 20:10:01.06 ID:BNiRm2Lo0
 【4日目 15:00】 楸野宅 2階 書斎


果たしてここに来るのは何度目だったろうか?その度に何かしら悶着を起こしたものの、ついぞこの老人を説得することはできないでいた。
彼の求めるものは唯一つ、『呪いからの解放』である。櫛を――非常に不本意な方法によって――手に入れた俺たちであっても、このことは未だ何一つ情報を掴めていない。
では何故、彼の所へ足が赴くのだろうか。

楸野「おやおやこれは榎田殿。お体が悪いと聞いていたが大丈夫なのかね?」

榎田爺「何、私なら構いませんよ。優秀なタクシーが運んでくれますのでね」

京太郎「なんつー言い草だよ......よいしょっと」スッ

楸野「なるほど。身体は衰えても口だけは回るようですな」

下から拝借してきた椅子に背中の老人を座らせる。
楸野は一瞬彼を――――やはり見えていないはずなのだが、睨みつけたような仕草をして、こう切り出した。

楸野「まあよろしい。今はそのような些末事より余程重要なことがあるようですし」

京太郎「判るか?」

楸野「勿論!これが判らなければ、呪術を使うものとしては盲目とさして変わりませんよ」

楸野「ふむ......あのお嬢さんですか。私を覗いてしまった、哀れなお嬢さん」

楸野「カッカッカ!災難でしょうなぁ......変なものを見せられたと思えば、今度は櫛にされてしまうとは」

京太郎「.........んなこと自分が一番わかってるさ」

そんな後悔、さっきからずっとしっぱなしだ。

久「ま、それはそうとしてよ」

久「私たちは櫛を手に入れた。呪術使いの榎田も揃ってる」

久「あとは祭壇に行って神様を何とかしちゃえばクエストクリア......違わない?」

久「あなた、そんなに余裕綽々でいいのかしら」


(【交渉(久)】+【交渉(京太郎)】× 0.5)× 8 = 96

↓2
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 20:30:11.70 ID:385SPWk2o
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 20:42:21.39 ID:foOsnRlOo
189 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 21:12:29.17 ID:BNiRm2Lo0
39/96→成功!


楸野「......最早活路なし、確かに私には既に打つ手がありません」

楸野「あなたが望むなら、今すぐにでも事を終わらせようとすることは可能でしょうな」

久「だったら――――」

楸野「――――だったら、どうなろうと言うのです?」

楸野「再三申しておりますが、私の望みは『死ぬこと』のみ」

楸野「オフラシサマが鎮められてしまえばそれもどうなるか......」

楸野「ならば私の今すべきことは唯一つ、あなた方の失敗をここで願うくらいのものです」

椿屋「......ご老人、『村の為』という考えは一つもお持ちでないのか」

楸野「はっ、まさか」

椿屋「.........そうですか」


(【交渉(久)】+【交渉(京太郎)】× 0.5)× 0 = 0:自動失敗


楸野「第一、『あとはオフラシサマを鎮めるだけ』と考えていては足元を掬われますよ」

京太郎「......どういうことだよ」

楸野「アレを読んだのでしょう?書いてあった筈ですよ」


 榎田は、その命と引き換えにその櫛を挿し給いた。


楸野「精々、腹は括っておくことですな」
190 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 21:13:06.46 ID:BNiRm2Lo0
 【4日目 15:10】 楸野宅 2階 書斎

どうする?

持ち物:>>150
同行者:久、椿屋、榎田爺
ステ :>>5-7
周囲 :
人  :楸野(拘束)
武器 :>>9
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・書斎へ向かう
・地下研究室へ向かう
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする(10分)
・麻酔薬を使う
・『寝る』(10分)
一人指名、【オカルト】等倍
・『蘇生』の練習(10分)
人物指定、【オカルト】× 6で習得

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、久、椿屋、榎田爺(楸野宅 2階 書斎)
・和、山下、北村、堂島、主人(楸野宅 地下研究室 解読中 【4日目 15:20】まで)
・優希(楸野宅 地下研究室 『蘇生』の練習 【4日目 15:40】まで)
・その他(楸野宅 1階 応接間 待機)

4. 自由安価


↓2
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 21:14:28.36 ID:foOsnRlOo
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 21:24:09.70 ID:xpKlv5XZo
ちしをよむ
193 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 21:51:54.66 ID:BNiRm2Lo0
 【4日目 15:10】 楸野宅 地下研究室


優希「ぐぬぬぬぬぬぬぬ.........」ジィー

土蔵から伸びる秘密の階段も、こう何度も昇り降りすれば新鮮みが失われるものだ。
地下室では、身長143センチのチビ助が件の研究日誌とにらめっこしていた。

優希「失礼なやつだなー。この前測ったら144だったぞ」

京太郎「いや、そんなん見てもわかんねぇよ......んで何やってんだ?」

優希「これだじぇ」スッ

京太郎「『蘇生』......?」

優希「できるんじゃないかって練習してるけど......むがー!難しくてよくわからん!」

京太郎「堪え性がないなぁ、お前は」

しばらくして、机に向かっていた和がこっちへやって来てメモを手渡してくれた。
地誌の抜粋が終わったようだ。
194 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 21:52:28.44 ID:BNiRm2Lo0
<地誌>


〇〇県最大の水源である〇〇山を擁する本市の地理は、平地に位置する南部と山岳に囲まれた北部に大別される。

......
......

【小佐目地区】
本市に合併される前は「小佐目村」という自治体を構成しており、現在もその名前は俗称としてよく用いられる。

・交通
地区の南側から伸びる県道42号線だけが都市部と接続する唯一の道路であり、一日に二往復程度バスが運行されている。
北側で県境を挟んで△△県△△市と接し、炭鉱が稼働していた時期(後述)には採掘された石炭が処理のため搬出されていた。
しかし現在ではそれらも廃れており、同市と小佐目地区を接続する整備された交通路は存在しない。

・地理
南側を除く三方位を山林に囲まれており、地形的に孤立している。
一方〇〇山を水源とする小佐目川の流域である南方は比較的開けていて、広大な森林が広がっている。

・気候
比較的降水量の多い北部の中でも特に雨が多く、この地域で土に吸収された雨水は河川に注ぎ込み流域の用水を支える。
しかしそれらによる天災にも多く、古くから甚大な土砂災害を被ってきた。
特に明治◯年大雨災害は300名近い死者を出すなど、同地域に甚大な被害をもたらした(別表参照)。
これは県内で発生した記録に残る土砂災害としては現時点でも最悪のものである。

・植生
高山植物を始めとした貴重な草花類が多く存在する。
特に神楽山を中心とした地域に生息する「オザメキタダケソウ」はキタダケソウの亜種であり、
環境当局の策定するレッドリストにも絶滅危惧種として掲載されている。

・産業
主な産業は農業。米が中心だが、近年はその気候を利用してレタス・キャベツ等の抑制栽培も増加している。
一帯には石炭が多く埋蔵されており、江戸中期から「小佐目炭鉱」として栄えていた。
しかし明治◯年大雨(上記参照)の際に大規模な崩落事故が起き、これをきっかけとして大正初期にかけて徐々に操業を停止。
以後、立地条件や採算等の理由から採掘は行われていない。


【表:明治◯年大雨災害による被害概要】
・犠牲者数:283名(死者・行方不明者合計)
・家屋損害:61棟(うち全壊29棟)
・土地被害:約10km^2(当時の小佐目村敷地の三割程度)
・その他炭鉱等に被害多数

......
......
195 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 21:53:51.53 ID:BNiRm2Lo0
京太郎「.........なあ、この『明治◯年大雨災害』って」

和「須賀君と咲さんが見たという、楸野さんが失敗させた儀式のことでしょう」

京太郎「大規模な崩落事故――――そういえば」


 優希「――まるで、元々あった道が埋まっちゃったみたいだ」

 京太郎「...優希、他のところも見に行くぞ」

 それから見つけたいくつかの行き止まりは同じような見た目をしていた。
 大小さまざまの石や岩が堰き止めるように、斜面状に道が埋め立てられている。


京太郎「あれはこの時のものだったのか」

和「ところで、これを見てください」

マシュマロのように白い指が指し示していたのは「交通」の項目、その後半部分だ。
小佐目村が接する隣県の町についての記述がある。

和「以前からおかしいと思っていたんです。この村には炭鉱はあってもそれを処理する施設がない」

和「ここには『△△市へ処理のため搬出していた』とありますから......」

和「まだ、どこかに村の外へ続く何らかの道が残ってはいないでしょうか」

京太郎「......退路ってことか?」

和「もしものためですよ、もしものため」

京太郎「でも『交通路は存在しない』ってあるぞ?」

和「車道は存在しないということでしょう。使われていたのはおそらく鉄道のような......」

確かに、線路跡を辿れば樹海を宛もなく彷徨うより余程安全に森を抜けることが出来るかもしれない。
ま、一応考えておいて損はないか......
196 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 21:55:30.65 ID:BNiRm2Lo0
 【4日目 15:20】 楸野宅 地下研究室

どうする?

持ち物:>>150
同行者:
ステ :>>5-7
周囲 :
人  :
武器 :>>9
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・書斎へ向かう
・地下研究室へ向かう
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする(10分)
・麻酔薬を使う
・『寝る』(10分)
一人指名、【オカルト】等倍
・『蘇生』の練習(10分)
人物指定、【オカルト】× 6で習得

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、和、山下、北村、堂島、主人(楸野宅 地下研究室)
・優希(楸野宅 地下研究室 『蘇生』の練習 【4日目 15:40】まで)
・その他(楸野宅 1階 応接間 待機)

4. 自由安価


↓2
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 21:57:43.14 ID:dysrrJfzo
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 22:44:40.13 ID:POsCu1yHo
2 蘇生練習 榎田ジュニア
199 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 22:57:45.80 ID:BNiRm2Lo0
2. 『蘇生』の練習
【オカルト(榎田)】× 6 = 42

連続判定にする場合は指定
↓1
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 22:58:57.67 ID:K+5d2abgo
連続
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 23:02:35.80 ID:9xILi+OFo
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 23:07:03.75 ID:P1J8Ljr9o
それ
203 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/11/18(水) 23:11:43.26 ID:BNiRm2Lo0
ほい
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 23:12:58.99 ID:+dSXdGEto
205 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/18(水) 23:18:10.57 ID:BNiRm2Lo0
67/42→失敗
80/42+10→失敗
75/42+10→失敗
26/42+10→成功!

【4日目 16:00】までかかります


えー、デジャブを感じたところで今日はここまでになります。

>>189-190の通り、もういつでも最終決戦に挑むことは可能です。
残る問題は楸野をどうするかという点になります。

昨日今日と申し訳ない。明日は19時で大丈夫なはずです、たぶん。
みなさま、今回もお疲れ様でした。
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 23:57:58.85 ID:+dSXdGEto

楸野が櫛使えば[ピーーー]るしオフラシ様も静まるから一石二鳥かと思ったんだけどな
207 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/19(木) 18:34:02.75 ID:TsVurcCm0
30分後に始めます
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 18:58:55.63 ID:59YTAbQBo
>>206
あの櫛、榎田家以外の人でもつかえるのかね?
209 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/19(木) 19:09:06.08 ID:TsVurcCm0
>>208
誰でも使えます。でも最後くらい主人公が締めてほしいなー

投下開始します。
210 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/19(木) 19:09:38.72 ID:TsVurcCm0
 【4日目 15:20】 楸野宅 地下研究室


柊「兄さん方、ちょっと失礼するよ」ヒョコッ

柊「ついさっき捜索隊から連絡役が来た。『未だ発見できないが、人員も体力の限界なので引き揚げたい』とさ」

連中の捜索が始まってからそろそろ八時間。この大雨の中、森林地帯を掻き分けるというのは相当な重労働だろう。
しかし村の主要人物がこちらに付いている今となっては、彼らを村から遠ざけておく理由もなくなってしまった。

京太郎「その連絡役はどうしてる?」

柊「椿屋に睨まれてビクビクしてるぜ」ケラケラ


1. 事情を伝えて引き揚げさせる

2. 事情を伏せて引き揚げさせる

3. 捜索を続けさせる

4. その他(自由安価)

↓2
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 19:15:31.44 ID:59YTAbQBo
1
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 19:17:28.90 ID:WZMqHb+Ko
1

櫛使う覚悟って言っても蘇生の術あるんだからノーリスクじゃないの?
213 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/19(木) 19:34:23.61 ID:TsVurcCm0
最後は色々と状況が違うので、そうは問屋が卸しません。


1. 事情を伝えて引き揚げさせる


柊「あいよ、そういうことで伝えておく」

そういって去っていった柊とは入れ違いに、階段をドスンドスンと下りてくる足音がある。
榎田は地下室にやってくると、書物とにらめっこする優希を一瞥した。

榎田「おや。先客がいたか」

優希「むむっ、この優希ちゃんに何か用か?」

榎田「いやぁ、さっきの『蘇生』とかいうのをやってみようかと思ってね」


 【4日目 15:20】 楸野宅 地下研究室

どうする?

持ち物:>>150
同行者:
ステ :>>5-7
周囲 :
人  :
武器 :>>9
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

『蘇生』の練習
・優希:【4日目 15:40】まで
・榎田:【4日目 16:00】まで


1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・書斎へ向かう
・地下研究室へ向かう
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする(10分)
・麻酔薬を使う
・『寝る』(10分)
一人指名、【オカルト】等倍
・『蘇生』の練習(10分)
人物指定、【オカルト】× 6で習得

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、和、山下、北村、堂島、主人(楸野宅 地下研究室)
・優希、榎田(楸野宅 地下研究室 『蘇生』の練習)
・その他(楸野宅 1階 応接間 待機)

4. 自由安価


↓2
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 19:39:45.03 ID:2cpkFmR90
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 19:43:47.72 ID:iF0qhDVIo
蘇生練習組除いた今いるメンバーでオフラシ様の正体とか呪い解除の方法とか考察してみる
216 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/19(木) 20:17:21.91 ID:TsVurcCm0
一つの話題につき10分になります。
5択の繰り返しで話を展開していき、間違えると元の選択肢に戻ります。
結論が出るか、三回間違えると終了です。
217 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/19(木) 20:18:11.17 ID:TsVurcCm0
 【4日目 15:20】 楸野宅 1階 応接間


まこ「......ふーむ、やっぱりあの爺さんはどうにもならんか」

久「ま、呪いについても結局何も分かってないしね」

家中からかき集めた椅子を並べると、それだけで応接間は足の踏み場も無くなりそうだ。
そうして埋め尽くすように座る仲間たちを目の前にして、俺はある問いを投げかけることにした。

京太郎「だから、一度もっと根本的なことを整理しておくべきだと思うんです」

和「根本的なこと?」

京太郎「ああ。『俺たちが立ち向かっているものが何なのか』......ピースは見えてきたけど、まだ結論は出てない」



【オフラシサマの正体】

3/3


北村「そもそもオフラシサマって、何なんだろうね」

『オフラシサマ』......この村において云千年と祀られ、禍福をもたらしてきたモノ。
俺たちはこの存在について、結構多くの手掛かりを得ている。

京太郎「そりゃ、一言で表すなら......」


1. スサノオノミコト

2. ヤマタノオロチ

3. クシナダヒメ

4. この土地固有の神様

5. 人々の妄想が作り出した幻影


↓2
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 20:22:27.20 ID:59YTAbQBo
2
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 20:28:19.18 ID:m5B7Y+tjo
2
220 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/19(木) 20:54:31.42 ID:TsVurcCm0
2. ヤマタノオロチ
→2/3


京太郎「ヤマタノオロチじゃないか?」

俺の意識は、身体の体験していない120年前の出来事を思い出していた。
若かりし日の楸野へ吸い込まれていったそれは、龍の姿をしていたように思える。

和「......それは違うんじゃないでしょうか」

和「霎伝の記述では、最初期のオフラシサマは人のような形として登場しています」

和「それにもしヤマタノオロチなら、人を救うようなことはしないのでは?」

京太郎「むぅ......なら、和は何だと思うんだ?」

和「そうですね、私は......」


1. スサノオノミコト

2. (ヤマタノオロチ)

3. クシナダヒメ

4. この土地固有の神様

5. 人々の妄想が作り出した幻影


↓2
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 21:01:34.40 ID:0J6ZMi+Lo
1
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 21:10:37.31 ID:gGXK6n0Jo
1
223 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/19(木) 21:43:19.15 ID:TsVurcCm0
1. スサノオノミコト


和「情報から考えると、スサノオノミコトとみるのが妥当でしょう」

和「霎伝では、夢に登場した女性が『あの方』と呼んでいました」

和「須賀君が出会った時、確かに『クシナダヒメ』と名乗っていたなら......」

まこ「そういえば、京太郎が優希と祭壇で撮ってきた写真があったのう」

染谷先輩の言葉に、ポケットに入っていたスマホの存在を思い出して取り出してみる。
昨日の朝の日付で保存されているそれらのうち何枚かには、鉄剣を持った男の木像が写っていた。

北村「『天羽々斬』か。スサノオノミコトがヤマタノオロチを倒した時に持っていた剣だね」

この大きく欠けた切っ先も意図的な意匠ということだろうか......
周囲は和の案に同意を示しているようで、首を縦に動かして頷いている者も多い。
しかし俺には未だ、一つ引っかかる点があった。

和「『荒ぶる神』というのもスサノオノミコトに重なる部分がありますね」

和「実際研究日誌にも、歴代の楸野家はオフラシサマをスサノオノミコトとして捉えていたような記述がありましたし」

京太郎「問題はそこだ。同じ日誌にはこうも書かれてたよな」


 榎田に問えば、曰く「オフラシサマとは違う」とのことだった。


諏訪大明神――――今日での須我神社はまさしくスサノオノミコトを祀る神社だ。
そこに出向いた榎田が「違う」と言ったということは、オフラシサマ=スサノオノミコトとは断定できないのではないか?


1. スサノオノミコトの兄弟だ

2. スサノオノミコトが変化したものだ

3. どちらかが偽者だ

4. 同じものだが榎田が間違えた

5. わからない

↓2
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 21:59:34.26 ID:gGXK6n0Jo
2
分からないが正解な時ってどういう状況よ
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 22:01:55.31 ID:Tzm4W2B8o
2で
226 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/19(木) 22:28:55.60 ID:TsVurcCm0
2. スサノオノミコトが変化したものだ


――――そういえば、最初に山下へこの村の歴史を聞いた時、こんなことを言ってたな。


 山下「地方の山村には仏教や神道以外に、土着神や妖怪の類の言い伝えが残っていることが多い」

 山下「更に......この村だけというわけじゃないんだが、この地域に多い傾向として」

 山下「日本神話と土着信仰が融合したような神体を祀っていることが多いというものがある」


和「土着信仰ですか......」

久「そういう話に関する史料とかって見つかってないの?」

北村や堂島が顔を見合わせるが、そのどれもが横に振られた。
霎伝より古い時代......それこそ有史以前の事は知る由もない、か?


【終了】
227 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/19(木) 22:29:29.23 ID:TsVurcCm0
今日はここで終わります。
正直物語作ってる側が考察書いてもどうにもならんので、グダグダ感は許していただきたい。
あるいは「こういう進行がいい」みたいなアイデアがあれば是非。

>>224
数合わせくらいに考えておいてください。

明日は【楸野の呪いを解く方法】からの予定です。
皆さま、今回もお疲れ様でした。
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 22:32:13.95 ID:Tzm4W2B8o
229 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 18:43:04.95 ID:nOkVLZUw0
えーっとですね、皆さまに謝らなければならないことがあります。
一日手元の設定とかこねくり回しましたが、現状楸野の呪いについて得られる情報はないです。
京太郎たちはそんなこと知る由もないのでロールプレイ的には考察を進めるのが正しいのでしょうが、
何も出せないので正直どの選択肢を選んでも何もわからないまま終わると思われます。

そういった状況で安価を取り続けるのはあまりに虚無すぎるし誰も楽しくありません。
よって、【楸野の呪いを解く方法】についての考察は
>>1からの「分かることはない」という提示をもって代えさせていただきます。

30分後に始めます
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 19:06:51.77 ID:Vd12jreSo
やっぱりそうか。楸野、呪い解きたくて研究してたはずなのに資料の一つも見つからんって事は何一つ手がかりないのか
231 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 19:21:41.81 ID:nOkVLZUw0
開始でござる
232 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 19:22:23.96 ID:nOkVLZUw0
 【4日目 15:40】 楸野宅 1階 応接間


京太郎「だーっ!なんもわからんッ!」

オフラシサマの正体がどうにしても、俺たちはいつでもそれを鎮めることが出来る。
他方、それに抵抗し続けているのが楸野だ。彼の協力を得ることができれば、その知識や呪術は大きな助けになるだろう。
だからこそその呪いを解く方法――せめてその手掛かりくらいは――が掴めればよいのだが......
......結局、俺たちの考察は空転するばかりだった。


山下「あの爺さんだって相当呪いに関する研究もしてるはずだが、重要な発見はなさそうだった」

山下「そもそも、解く方法なんてあるのかねぇ......」

指を顎に宛てたり頭を掻いたりして唸っている俺たちとは対照的なのはちょうど戻ってきたタコス娘の顔だ。
ずいぶん上機嫌で、鼻歌まで歌ってやがる。

優希「ふんふんふん〜......今戻ったじぇ!」ビシッ

京太郎「何か良いことでもあったのか?」

優希「うむ。優希ちゃんは偉いのでバッチリ覚えてきました」

京太郎「マジか?!」

片岡優希、やはり天才か......!


 【4日目 15:40】 楸野宅 1階 応接間

どうする?

持ち物:>>150
同行者:
ステ :>>5-7
周囲 :
人  :
武器 :>>9
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

『蘇生』の練習
・榎田:【4日目 16:00】まで

1. 移動する
・楸野宅から出る
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする(10分)
・『蘇生』の練習(10分)
人物指定、【オカルト】× 6で習得
・考察(10分)
話題指定

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・榎田(楸野宅 地下研究室)
・その他(楸野宅 1階 応接間)

4. 自由安価


↓2
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 19:26:48.58 ID:Njf34kIb0
『蘇生』の練習を優希と
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 19:32:25.10 ID:Vd12jreS0
2 考察
クシナダヒメの目的?みたいなの
櫛授けるにしても何がしたいのか分からん
235 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 20:27:15.91 ID:nOkVLZUw0
2. 考察


優希「考察?」ズズッ

京太郎「ああ、ここまでの情報を集約しながらな」

何故老人というのはお茶が好きなのだろうか?そりゃ勿論甘い物好きなおじいちゃんも世の中には居るだろうが、少なくとも楸野は緑茶ばかり飲んでいるようだ。
急須に淹れたばかりの茶をグイッと飲み干すと、優希はその勢いを吐き出すように呟いた。

優希「咲ちゃん、なんでこんなことになっちゃったのかなぁ」


【クシナダノヒメの目的】


京太郎「......あの女神様に聞かないと分かんねえよ」

そっと右手を挙げて左胸へ当てる。
したらめったら物品の詰め込まれた鞄に入れてしまうのも気が引けた俺は、櫛を上着の胸ポケットに入れたままにしていたのだ。

優希「その人、一体何がした――――」

榎田爺「――――考えるだけ無駄だろうな」

「何かしたいんだろう」と言いかけた優希の言葉に眼を閉じたまま、そう老人は割り込んだ。

優希「......?」

京太郎「どういうことだ?」

榎田爺「今世の神々には各々の意志とか、ましてや目的などというものはあるまいさ」

榎田爺「言うなれば彼らは自然現象の一部。オフラシサマのように世界を荒らすものもあれば......」

榎田爺「その方のように、世界を在るべき姿に戻すために働く復元力もある。それだけの話よ」
236 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 20:28:43.47 ID:nOkVLZUw0
正直申し訳ないとは思っている。後悔はしていない。
これ以上に説明のしようがないので......
さすがに時間経過はそのままでいきます。


 【4日目 15:40】 楸野宅 1階 応接間

どうする?

持ち物:>>150
同行者:
ステ :>>5-7
周囲 :
人  :
武器 :>>9
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

『蘇生』の練習
・榎田:【4日目 16:00】まで

1. 移動する
・楸野宅から出る
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする(10分)
・『蘇生』の練習(10分)
人物指定、【オカルト】× 6で習得
・考察(10分)
話題指定

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・榎田(楸野宅 地下研究室)
・その他(楸野宅 1階 応接間)

4. 自由安価


↓2
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 20:35:44.15 ID:TSp/iGTy0
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 20:43:02.92 ID:P9iG7JQZo
地下祭壇って行ったらもうイベント始まる?
あと調べてなくて何かありそうなのそこぐらいなんだけど
239 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 20:45:09.61 ID:nOkVLZUw0
仕様としては、意図的に起こそうとしない限りは始まりません。
再安価↓1(連取可)
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 20:54:51.44 ID:P9iG7JQZo
地下祭壇へ移動
メンバーは咲、タコス、久、和、榎田父、椿屋、山下

他のメンバーは榎田息子の練習が終わり次第、楸野も連れて旅館で待機
241 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 21:45:50.81 ID:nOkVLZUw0
1. 地下祭壇へ


 【4日目 15:40】 旅館・別館 2階 廊下 大浴場前


京太郎「そうだ、楸野の書斎の金庫で......」ゴソゴソ

ここを通るのも昨日の朝以来だろうか。二つの世界を隔てる鉄扉に鍵を差し込むが、上手く奥で嵌まっていないようだ。
しばらくガチャガチャといじるうちに漸く錠は音を立て、冷たい空気が流れ出してきた。

京太郎「俺が先に降りる。後に続いてくれ」

梯子を一段ずつ静かに踏みしめ、足の裏が冷たい鉄板に触れたと同時に両手を離す。
そういえば、優希は昨晩の怪我で脚を痛めてるんだった。ちょっと支えてやるか......
上を向くと、次に足を掛けようとしていた優希はきょとんとした顔つきでこちらを見ていた。

優希「ん?何かあったのか?」

京太郎「......」


 咲「...見ないでよ」

 京太郎「見るかバカ!」


京太郎「いや、優希はズボンなんだなって思ってさ」

優希「......いつも適当にあしらわれてるから、急にそういうこと言われると反応に困るじぇ」


 【4日目 16:00】 小佐目山 祭壇


京太郎「――――!」ブルッ

生物的なようで静物的でもある。この妖しい紫の明かりは果たしてどうやって生まれているのだろうか。
一日半ぶりにやって来た巨大な地下空洞は、何本か松明の火が消えている以外は前と同じ様子を保っていた。
しかしこれはあくまで視覚的な情報に限った話だ。コンクリートで囲まれた長い通路を抜けると、唐突な悪寒が俺の皮膚を襲う。
洞窟特有の低い気温に由来するものにしては、あまりにも不自然だった。


山下「すげぇ、本当にこんな空間が地下に......」

榎田爺「本来なら、生贄が全員揃った後の――――つまり次の夜明け、ここで壬申の儀は執り行われる予定であった」

榎田爺「私がオフラシサマを降臨させ、他の者が生贄の喉を掻き切る......そういう手筈だ」

和「オフラシサマを降臨させるためには何か準備が必要なんですか?」

榎田爺「特には無いな。伝統的に着ることになっている装束があるが、必須ではない」

榎田爺「お望みとあらば今すぐにでも降ろせるぞ?」

久「ちょっと、勘弁してよ!」

榎田爺「くくく、冗談が通じんな」
242 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 21:46:23.05 ID:nOkVLZUw0
 【4日目 16:00】 小佐目山 祭壇

まこたちがこちらへ移動中です(20分後)

どうする?

持ち物:>>150
同行者:和、優希、久、山下、椿屋、榎田爺
ステ :>>5-7
周囲 :炭鉱迷宮(天岩戸:閉)、地下通路
人  :
武器 :>>9
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

1. 移動する
・炭鉱迷宮第5階層に出る
(【体力(椿屋)】+【体力(山下)】× 0.5)× 8 + 20 = 116:自動成功(天岩戸開閉)
・地下通路を通る(20分)
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする(10分)

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、和、優希、久、山下、椿屋、榎田爺(小佐目山 祭壇)
・まこ、北村、向坂、社会人、旅館夫婦、榎田、柊(旅館・別館 2階)

4. 自由安価


↓2
243 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 21:47:31.50 ID:nOkVLZUw0
嘘ついた.....>>240では旅館で待機だったので訂正です。
安価下
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 21:55:45.23 ID:Vd12jreS0
2 天羽々斬を調べる
245 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 22:32:43.20 ID:nOkVLZUw0
2. 天羽々斬を調べる


京太郎「何か分かるか?」

和「いえ、写真で見た以上は何も......」

朽ちた鉄剣は、変わらずその男の右手に握られていた。
大きく欠けた先端に判読できない刀身の銘文、そして柄に残る『天羽々斬』の四文字。
俺の目には何ら変わりなく見えたが、彼らにはどうだろうか――――

山下「......」ジィー

椿屋「......どう思う?」

榎田爺「うむ、これは......」


【知識(山下)+知識(榎田爺)× 0.5】× 8 + 30 = 78

↓1
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 22:33:50.15 ID:TSp/iGTy0
はい
247 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 22:49:55.60 ID:nOkVLZUw0
15/78→成功!


山下「ここ、何だ?......速...........」

京太郎「......!」

和「ひょっとして......それ、読めるんですか?」

山下「ああ、殆ど朽ちて読めなくなってるが......判読できる部分だけ抜き出してみる」


『ここ――速須佐――――――――の佩かせ――――字剣――――伏給――――――――』

『――――霎――――――――守給―――――――――――――――也』


山下がボールペンを走らせるのを止めると、メモ帳にはこんな文字列が残されていた。
248 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/20(金) 22:59:57.42 ID:nOkVLZUw0
今日はここで終わります。

今更ですが、いくつかの記述は古事記や日本書紀から引っ張ってきているので
リアル神話技能があるとちょっち楽です。

月曜は祝日ですが来れるかもしれないので、可能なら進めます。
たぶん夕方ごろスタート?
みなさま、今回もお疲れ様でした。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 23:05:48.32 ID:yksat0Gw0
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 23:16:52.70 ID:Vd12jreS0
乙です
咲もいるけどオカルトの判定はないの?
251 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/11/22(日) 21:13:06.67 ID:CFgDkJCC0
”咲”はいないので判定に参加できず、また『花の櫛』による判定の発生もありません
252 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/11/23(月) 15:33:18.17 ID:/fLRwPgF0
>>248についてですが、
今日は休みにする代わりにifルートを書き上げようかと思います。
深夜くらいに投下しに来ます。
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 17:40:10.36 ID:51FpaZBLo
楽しみ
254 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 04:54:32.23 ID:oPoDIovD0
ということで投下します。前スレ>>362からの分岐になっています。
流石に全部追うのは無理なのでdieジェストです。
255 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 04:55:13.04 ID:oPoDIovD0
 【3日目 20:50】 旅館・本館 2階 205号室


まこ「......京太郎、おぬしが決めてくれ」

京太郎「えっ...でも」

まこ「何が『でも』じゃ。ここまで中心になって調べてきたのは京太郎じゃろ?」

まこ「京太郎の考えが一番大事じゃけんの」

京太郎「染谷、先輩.........」

まこ(......許せ、京太郎)

......染谷先輩は卑怯だ。
にわかに窓の隙間が小気味悪い音を出す。いつの間にか、外を強い風が吹いているようだった。
しばらくしてその音が少し収まったころ、俺はようやくその決心をした。


京太郎「俺は――――」


1. 村から脱出する

2. 厄災を止める
256 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 04:55:40.91 ID:oPoDIovD0
「後の祭り」なんてのは手垢にまみれた慣用句だ。
世の中案外何とかなるもので、間違いをすぐに認めさえすれば幾らでも軌道修正は利くのだと数ヶ月も前の俺は思っていた。
しかし、実際のところ使い古された文句というのは裏を返せばそれだけ的を射た表現であり、世の真理を親切にも囁いてくれているのだ。

ここで"2"を選んでいれば、俺にはそれ相応の違った『未来』があったのだろう。それは今よりマシかもしれないし、もっと酷いことになっているかもしれない。
どちらにしても、今となってはそれを知る術はない。
257 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 04:56:21.52 ID:oPoDIovD0
1. 村から脱出する


京太郎「――――逃げよう」

京太郎「俺はあの部室に帰りたい。何としても」

京太郎「それ以外――――村のことも、何もかも関係ない」

京太郎「.........それが俺の選択だ」

沈黙は数秒か数十秒か続いたが、言葉を絞った俺には数十分にさえ感じられた。
ああそうとも、こうなるのは分かっていたさ!
たとえ俺がどんな選択をしようがこの中の誰かを裏切ることになる。そして彼女を地獄へ続く道に誘うのだ。
果たして、誰に俺のことを責める権利があるだろうか?

まこ「......そうか、分かった」

咲「京ちゃんがそう言うなら......仕方ないよ」

そう、彼女らにだってそんなものはありゃしない。

優希「京太郎、一つ確認しておきたいことがある」

京太郎「......」

優希「それは、『何があっても』か?」

京太郎「.........ああ、『何があっても』だ」
258 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 04:57:31.24 ID:oPoDIovD0
 【4日目 03:10】 小佐目山 鉱山管理所 1階 ロビー


見回りB「ガッ――――――――!」

和「あ、ああ、あ、あ......そんな.........」ガクガク

京太郎「和......」

和「ち、違うんですッ!私、こんなはずじゃ......」

京太郎「和」トン

和「は、はひっ!......」

京太郎「......大丈夫だよ」

和「......え?」

京太郎「俺たちは『生き延びる』ためにやってる。これは仕方ないんだ」

京太郎「だって、こいつは和を殺そうとしたんだから」チラッ

見回りB「――――――――」ドクドクドクドク

若い男の胸元は袈裟斬りに失敗したかのように右肩から斜めに砕かれていた......そういえば、和は左利きだったな。
人間の身体には一体どれだけの量の血液が流れているのだろうか?目の前の”水”溜まりを掬ってやれば大雑把には測り取れそうだ。
肩を抱いてそんな光景から目を背けさせてやると、和の震えは少しずつ止まっていった。

和「そう......ですよね.........」

京太郎「ああ、そうだよ......だから、あっちで染谷先輩と一緒に待っていてくれ」

和「......そうします」ヨタヨタ

部屋の隅で卒倒した咲を介抱している先輩に目配せをする。得も言われぬ表情のあるその方向へ、ゆっくりと和は歩いていった。
他方、それとは反対に俺に近づいてくるこいつは案外落ち着きを持ち合わせているらしい。

優希「京太郎くんは優しいじぇ〜?」

京太郎「優希だって和を置いて行きたかね―だろ?」

優希「まあ、な」

京太郎「............さて」

見回りA「ひぃっ!」ブルブル

京太郎「喋ってもらいたいことは山ほどあるんだ。協力してくれるよな」
259 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 04:58:09.86 ID:oPoDIovD0
 【4日目 04:30】 小佐目山 清めの洞・南


ザッ ザッ ザッ

京太郎「.........」ザッ

まこ「なあ、京太郎」ザッ

京太郎「......なんですか?」

まこ「.........いや、なんでもない」

京太郎「そうですか」ザクッ

俺が作業に戻ってから少し置いて、先輩も両手に携えたそれを再び壁面に突き刺す。
優希と咲は論外だし、和はまだ件のショックを引き摺っている。シャベルが二本しか無い以上このペアが生まれることは必須だった。
そういえば、この人と二人きりになるというのは珍しい気がするな。
部員が六人であるのに対して麻雀は四人でするゲームだ。必ず二人は余りが生じる。
不思議と――俺がすぐ飛んでしまうので卓に入っている時間が短いということもあるが――抜け番の多い俺だが、何故か染谷先輩と同時に卓から抜けることは少ない。
満足に一対一で最後に会話した機会がいつだったか思い出す。確か、新学期が始まってすぐだったか。
260 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 04:58:40.65 ID:oPoDIovD0
 【9月上旬】 清澄高校 旧校舎 空き部屋


コンコン

京太郎「失礼しまーす」ガラッ

まこ「おう、座りんちゃい」

「空き教室に来い」という書き置きと共に、一年生四人の名前が書かれたタイムテーブルが部室へ残されていた。
その日二半荘目が終わり、連続ラスが確定した後のことだ。部屋の扉を開けた俺を待っていたのは、染谷先輩と向かい合って置かれた座席だった。
勧めに従って腰掛けると、パイプ椅子のヒンジが軋んで気味悪い音を出した。

京太郎「どうしたんすか?こんな部屋まで借りて」

まこ「いやな、こうやって正式に引き継ぎが終わったわけだし」

まこ「一度みんなと面談をせんといかんなと思ったんじゃ」

京太郎「へぇ......でもみんなも結構気心が知れてきたのに、なんで今更?」

まこ「確かにそれは久にも言われたんじゃが......」ポリポリ

まこ「お互い分かってきたからこそ、いい加減になってしまう所もあるんじゃないか?」

まこ「何もないように見えても、実際そいつの腹の中にはデカい悩みがあるかもしれん」

まこ「そういうのは何とかしてやりたい。部長としてな」

京太郎「.........フフッ」

まこ「ど、どうした?!何か変なところでもあったか?!」アタフタ

京太郎「いや、全然変じゃないんですけどね」

京太郎「染谷先輩ってそういう部分は適当だろうと思ってたから、ちょっと意外で」

まこ「......」ゲシッ

京太郎「痛っ!じょ、冗談ですって!」アセアセ

まこ「口のなっとらん後輩へのお仕置きじゃ!」ガハハハ

染谷先輩は豪快に笑っていたが急に恥ずかしくなったのか顔を赤らめ、小さく咳払いをしてから再び話を始める。
その声はこれまでと一転して、彼女の想いを示すかのように真剣なものに移り変わっていた。

まこ「まぁ、らしくないのは自分でも分かっとる」

まこ「それでも、こんだけ大きな看板背負った部活の長になってしもうた」

まこ「これからはわしも頑張らなきゃな......そう思ったんじゃ」
261 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 04:59:57.62 ID:oPoDIovD0
 【4日目 04:50】 小佐目山 清めの洞・南


ザッ ガラガラ

京太郎「ふぅ......やっと開通だ」

京太郎「和、そこの懐中電灯で中を照らしてみてくれるか?」

カチッ

和「竹井先輩......どこですか?」

和「せんぱ――――!」

まこ「久ッ!」ダッ

まこ「おい、しっかりせい!」ユサユサ

染谷先輩の脚が地面を蹴ったのは、力なく地面へ肢体を伏せる竹井先輩の姿が晒されるのとほぼ同時だった。
それにつられて洞窟へ足を踏み入れると、その冷たい空気が顔を刺した。

久「.........ま、こ?」

まこ「......!」

まこ「久、怪我はないか?!」

久「大丈夫よ......でも、ちょっと寒いかな」

目を覚ました様子に安堵したのも束の間、起き上がろうとする先輩の手足はどうも覚束ない。
その身体を包むたった一枚の白い装束は確かにいかにも寒そうだ。

咲「無事でよかった......京ちゃん、ねえ」チョンチョン

京太郎「ああ、そうだった」ゴソゴソ

バサッ

京太郎「ここに先輩の服と毛布があります。それからちょっとだけ食べ物も」

京太郎「俺は外に出てますんで、着替え手伝ってあげてください」スタスタ

そう言う俺の頭はこれからの脱出経路のことで一杯だった。
バスで通ってきた道路は崩落した。獣道を何十キロと歩くにはこのメンバーでは余りに辛すぎる。
だが、それ以外にどんな選択肢があるだろうか?例え薄く仄かな望みであっても、今はそれに賭けるほかない。

優希「ホントにうーっすい望みだじぇ」

京太郎「おい、竹井先輩は?」

咲「染谷先輩が面倒みてるよ......あれ、いつの間にか曇ってる」

和「本当ですね。さっきまであんなに晴れてたのに」

ここ数日快晴続きだった小佐目の空は分厚い暗雲に覆われている。
間もなく午前五時。普通ならそろそろ東の空が白んでくる頃だが、その様子は全く見受けられなかった。

京太郎「......一雨ありそうだな」
262 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 05:00:36.23 ID:oPoDIovD0
 【4日目 08:10】 県道42号線 崩落箇所


まこ「おーい、通れそうかー?」

咲「うーん......全然ダメそうです」

久「やっぱり無理か......」ポリポリ

山際を削り取るように通されたアスファルトは、ほぼ垂直に覆い被さった土砂によって塞がれていた。
ひょっとしたら......もし晴れていたなら、ここを強引に乗り越えて行くこともできたのかもしれない。
しかし、二時間半ほど前から降り出した大雨がそれを阻んでいる。

和「でも、ここでは復旧工事をしてるはずですよね?」

和「しばらく待てば作業員の人に助けてもらえるんじゃ――――」

優希「――――それはないな」

和「......どういうことですか?」

優希が耳に挿していたイヤホンを外し、スピーカーの音量を上げる。
流れてきたのは聞き覚えのある――――全国津々浦々で似たりよったりの、紋切り型な声だった。


テレビキャスター『――――今朝から降り始めた大雨について、気象庁は県北部の一部地域に大雨注意報を発令しました』

テレビキャスター『県によりますと、3日前に発生した県道42号線土砂崩れの復旧作業も本日は中止するとのことです』


京太郎「これは?」

優希「携帯で聞けるラジオだじぇ。村だと聞けなかったけど、この辺りまで来ると入るみたいだ」

久「でも、これで選択肢が一つだけになっちゃったわ」

まこ「村に戻って別の道を探すのはどうじゃ?」

優希「もう朝の8時だぞ?あっという間に見つかるに決まってる」

咲「つまり......ここを下るしかないってこと?」

ガードレールの外側にはコンクリートで固められた、鵯越の逆落としの如き斜面が切り立っている。
下の地面までの距離は......考えたくもない。一度下に足をつけてしまえば上には登れないだろう。
でも、行くしかない。
263 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 05:01:13.06 ID:oPoDIovD0
〜〜〜十数分後〜〜〜


京太郎「よっ、こい......しょと」ストン

和「お疲れ様です」

京太郎「ああ、ありがとな......あとは染谷先輩だけか」

雨で濡れたセメントの斜面の上にいるのは生きた心地がしなかったぜ、まったく。
ともあれ、全員無事に ――「うがっ?!」―― え?

まこ「いたたたた......最後の最後で滑ってしもうた」

久「どこか怪我とかしてない?」

まこ「足首を少し切ったが......なんとか」

咲「あっ!そういえば絆創膏が......」ゴソゴソ

まこ「大丈夫じゃ、大した怪我じゃない。物資は取っておかんとな」

咲「......そう、ですか」

和「先輩、本当に気をつけてくださいね」

和「......私たちはこれから、ずっと歩き続けないといけないんですから」

その具体的な期間――――それが何時間か、それとも何日かというのは見当もつかない。
昨日の昼に旅館の駐車場から優希と並んで望んだ、遥か遠くの小都市の風景が思い起こされる。
俺たちとそれを隔てる、余りにも広い樹海......今まさに、その只中にいるのだ。
264 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 05:01:44.48 ID:oPoDIovD0
ところで『里』というのがどのくらいの長さを示すものかご存知だろうか?
尺貫法の単位で、一里はおよそ4キロメートル弱に等しいという。


 楸野「早く帰りたいというお気持ちはわかりますが、十里も歩いていくのはあなた方には無理でしょう」


他方、軍隊というのは一日に20キロから30キロに渡る距離を行軍するという。当然これは人数や地形によって変わるから一概に言えるものではない。
しかしそういうのを一切考えないとして、俺は現代の兵士たちを心から尊敬せずにはいられない。

久「ごめん......もうギブ......」
265 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 05:02:35.04 ID:oPoDIovD0
 【4日目 19:20】 小佐目樹海(6/20)


無限にも思える密林を歩み始めると、まもなく優希と咲、和は脚も動かないほどに消耗した。
落伍者が出た時に取れる選択は二つしかない――――背負っていくか、置いていくか。俺たちはなるべく前者を選ぼうとした。
鬱蒼とした草木が邪魔をする森林地帯を人間の身体を背負ったまま歩き続ける。休憩を何度も挟んで、歩いては倒れることを繰り返す。
限界が近いのは火を見るより明らかだったが、目を逸して脚を動かした。
それでも、この瞬間は来てしまったのだ。

京太郎「......仕方ない、また休憩にするか」

優希「ダメだ」

和「......ゆーき?」

優希「ここまでもう5時間は休憩して、それでもこのザマだ」

優希「これ以上休んだところでどうにかなる話じゃないじぇ」

優希「それに......」

ピカッ

まこ「――――!」

刹那、俺たちのいる辺りを一筋の光が掠めていく。
それが飛んできた後方を全員が振り返ると、遥か遠くでいくつもの光源が連なって列を成しているのを認めることが出来た。

京太郎「追手か......!」

優希「みんな、私を置いて早く行け!先輩も私を下ろせばまだ歩けるだろ!?」

久「そんな......!」

優希「私はどうせこの先保たないんだ!それよりも、みんなの方が.........」

まこ「優希ッ!バカなこと言っとるんとちゃうぞッ!」ガシッ

まこ「みんなで清澄じゃろうが!みんな居るのが麻雀部じゃろうが!」

まこ「おぬしがいなくなって良い筈ない!」

まこ「京太郎も言っとったじゃろうが、『あの部室に帰る』って!」

まこ「お前も何とか言えよ、おい!」

京太郎「............」

まこ「京太郎!須賀京太郎!」
266 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/24(火) 05:03:02.88 ID:oPoDIovD0
優希「......京太郎、確認したよな」

優希「『何があっても』って」


 優希「それは、『何があっても』か?」

 京太郎「.........ああ、『何があっても』だ」


京太郎「......ああ」

優希「......みんなのこと、頼んだ」

京太郎「......わかった」

咲「そんな......!」

咲「ダメだよ!そんなの京ちゃんじゃないッ!京ちゃんなんて嫌いだッ!」

京太郎「咲......ッ!」

俺に背負われていた咲はずっとぐったりとしていたが、息を吹き返したかのように俺の首を絞めた。
それに抵抗することもなく、俺はなすがままにされるしかなかった。
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