神「異能力者七人のバトルロワイヤルが見たいな・・・」 4【安価】

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136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 19:10:55.40 ID:cJ/FX71n0
道路上など外の目立つところに時限爆弾が配置される。破壊不可。持ち運び可能。爆発までの残り時間が表示されていて5分ごとにどこかの時限爆弾が必ず爆発する
137 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/11(日) 16:28:03.69 ID:aMWpj/Cs0
天界・ルーレット



神様「もう二時か。天使くん。ルーレットとダーツを」

天使「はいはい」ガラガラガラ

天使「ほっ」ギュルンッ

神様「行くぞ〜」



次のレスのコンマが

01~33で『上空で飛んでる複数の黄色いヘリコプターに監視』
34~66で『ポイント獲得方法が終了時の宝石の所有ではなく終了時に生き残っていることに改変』
67~99で『外の目立つところに時限爆弾が配置される』
00で全部
138 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/11(日) 16:28:29.66 ID:aMWpj/Cs0
神様「とぉっ!」トスッ
139 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/11(日) 19:55:34.61 ID:iGjXqVss0
線路・中央



天使「イベントは……ポイント獲得方法の改変!今日に限り、生存した参加者のみにポイントを与える!」

葛斎「これは……」

ゆりあ「私達にめちゃくちゃ有利なイベントですな!宝石を所持し続け居場所を晒すデメリットも、もう一個奪いに行かなくてはならないデメリットも無視できますぞ!」

ゆりあ「あとは宝石をポイして適当な場所に隠れていればそれだけで勝ちですぞ!」ダッ

葛斎「そっ、そうですわね!さっさとどこか隠れられる場所に行きましょう!」ポイッ
140 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/11(日) 19:56:03.84 ID:iGjXqVss0
住宅街・南西



四雫「ここをこうして……」パキンッ

三夏「よし!窓が開いた、皆中に!」

ゆりあ「あとはこのお家に隠れてるだけ……こんないっぱいのお家からピンポイントに私達を探し出すなど、あと二時間にも満たない時間内では不可能ですな!」コソコソ

葛斎「これで私達のポイントは2……大勝利ですわ!」コソコソ



小尋(やっべー……)

小尋(昨日の獲得者があいつらじゃないなら、そいつの優勝を阻止するためにもここで隠れてるだけなんてできない。昨日の獲得者はやっぱりあいつら二人だったのか)

小尋(あいつらのどっちかが生きてるだけで、バトルロワイヤルが終わっちまう。今日あいつらを殺すのはマスト!)

小尋(でも……俺の能力じゃ無理だよなぁ。かといって他の奴らが代わりに殺してくれるのは期待できない……だってこいつらがここに居ることを知ってるのは俺だけだから)

小尋(となると……しゃーねぇ、あれ、やるか……)スッ
141 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/11(日) 19:56:38.19 ID:iGjXqVss0
ビル街・北



ゼーレ「生存者にポイントを……!?」

ゼーレ(これは……大変まずいことになりましたね。相手のチームはこれであと隠れているだけで勝利できる。私達はそれを探し出して殺すことができねば、バトルロワイヤルが終了、敗北……)

ゼーレ(距離を置いたままイベントを待っていたのも裏目に出ました……近くなら隠れる所を抑える……あるいはどの辺りに隠れたか目星を付けるくらいはできたはず)

ゼーレ(だがこうも離れていては……何のヒントもない上に、そもそも距離があるせいで探す時間が短くなる)

ゼーレ(探し出すのはほぼ不可能……とはいえ、何もせずに居るわけにはいきません)

ゼーレ「……三手に別れて探しましょう。結衣さんは北西、私は西、イットさんは南西を」

結衣「……はい!」タッ

イット「了解」ダッ

ゼーレ(宝石の反応からして、少なくとも先ほどまでは西に居たはず……それ以上のヒントはない。僅かな可能性に賭けるほかない……!)ギリッ

ゼーレ「やはり性に合いませんね……何かが思い通りに行かないというのは……!」
142 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/11(日) 19:57:14.98 ID:iGjXqVss0
河川敷・中央



結衣(あの二人を見つけないと私達の負け……だけど、本当に見つけられるのかな……街一つ使ったかくれんぼなんて、鬼がめちゃくちゃ不利だと思うけど……)タッ

結衣U(……人影!もしかしてあの二人、いや、あれは……)ピタッ

小尋「うおっ、お前かよ運悪……いや、いいのか」キキーッ

結衣(昨日会った『モザイク化』の人!……けど、モザイクじゃない?)

小尋「よっと」コトンッ

結衣(何か置いた……スマホ?いや、この街にスマホって持ち込めないんじゃ……何かの能力で生み出した?でもあの人の能力って……)

小尋「お前なら、これが罠じゃないって分かるだろ……970306。写真……とメモ……後は任せた!」バビュンッ

結衣「わっ」

結衣(一瞬モザイクになったかと思ったらすぐに元に戻って、すごいスピードでどっか行った……昨日もなんか急に早くなったし、おまけ能力?)

結衣(スマホ置いてったけど……最後に言ってた970306ってパスワード?……罠じゃないだろうし、見てみようかな)スッ

結衣(写真とメモ……これは、二人がどこかの家に入る所の写真!……とそこへの行き方!)

結衣「ゼ、ゼーレさん!」プルルル
143 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/11(日) 19:57:51.02 ID:iGjXqVss0
住宅街・南西



ゼーレ「写真を見る限り……ここ、ですね」ザッ

イット(ここにあの二人が……)

ゼーレ(僥倖でしたね……イベント前から彼女達の位置を把握している参加者がいたとは……)

ゼーレ(再集合に少し時間がかかりましたが、ここを攻め入る時間は十分に残っています……!)

結衣「……どうしますか?家に入るのは確定ですけど、誰が先頭を……」

ゼーレ「そうですね。ここは……『下1』が先頭を務めるとしましょう」



ゼーレが選んだのは『下1』だった!

1.ゼーレ・フォン・ロックウッド
2.イット
3.後藤結衣

誰だった!?1〜3番から選んでね!下1だよ!
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 19:59:23.51 ID:jKGeYqXGO
2
145 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 01:07:39.68 ID:ryBaXs7S0
葛斎「新しいカッターに、はさみなんかも使えそうですわね。ホッチキス……はどうでしょう?」ガサゴソ

ゆりあ「むっ、もしかしたら周りに気付かれるやも、屋内とはいえあんまり物音立てない方がよいですぞ」

葛斎「そうは言っても……昨日、カッターに付喪神を使ってしまったので、付喪神を使えるアイテムがないのですわ」

葛斎(『付喪神』を一度使用した持ち物に再度付喪神を使うことはできない……)

葛斎「明日用にアイテムを調達しておかなければなりませんわ」ガサゴソ

ゆりあ「いや、今日でバトルロワイヤルはあたし達のダブルフィニッシュで終了なんですぞ?万が一にも三日目が来るとは……」

四雫「……姉上、こうも同じ部屋に全員が固まっているのは危険です。何人か別室に行くべきかと」

ゆりあ「なんですかな四雫まで……今日はここで隠れてるだけで終わりですぞ!可愛い妹達が戦う必要も準備も必要ないのですな!」

七音「それでも……万が一、万が一もお姉ちゃん達と離れ離れになっちゃう可能性があるなんて……嫌だよ、私」

ゆりあ「……七音……」

葛斎(このバトルロワイヤルが終わって願いを叶える権利がなければ、ゆりあさんと能力によって存在している妹さん達はお別れ……それは必死にもなろうというものですわね)

葛斎(……いや、ちょっと待ってくださいまし。今まで深くは考えませんでしたけど、これってまごうことなき人体錬成ですわね?しかも記憶含めて完全にゆりあさんが創り出したもの……えっと、道徳的にどうなんですの?これ)


ガチャッ


ゆりあ「!」

一花「い、今のって葛斎さん……?」

葛斎「いや、今のは……」

ゆりあ(ここに隠れているのがバレた……!?)
146 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 01:08:17.88 ID:ryBaXs7S0
イット(慌てて隠れたのか、土足で廊下や階段を歩いた跡がある。それを辿るに、隠れているのはこの部屋か)グッ

ゼーレ(彼女らの性格上、人形含め全員が同じ部屋に居るはず。そこを一網打尽にしましょう……!)


ゆりあ(足音が扉の前で止まった……)

ゆりあ「葛斎殿……」ボソッ

葛斎「分かってますわ……」

葛斎(相手が誰だか知りませんが、この部屋に踏み込んできた瞬間に、強化カッターでざんばらりですわ!)ゴクッ


ゼーレ『……やはり、あなたの「真上」のようです。それでは、お願いします』

結衣U「了解です……真上に『分身』っ!」
147 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 01:08:54.30 ID:ryBaXs7S0
ポポポンッ


結衣V〜X「……」スタタッ

葛斎「っ!?」バッ

葛斎(部屋の中に急に少女達が!?この子達は一体……!)

ゆりあ(全員同じ顔……他の参加者の能力ですかな!?)

イット(こうして扉の前から意識を逸らした所を……)ダンッ

葛斎「しまっ……!」

結衣V(私達の『分身・体内召喚』と……)

イット(私の『一刀絶閃』で……虐殺する!)

三夏「っ!」


ビシャバシャアッ!


イット「……ふん」キンッ
148 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 01:09:32.89 ID:ryBaXs7S0
ゼーレ「……いやぁ、あなたに先頭を任せてよかった。できれば明日も、チームに欲しいですね」

イット(……?何か含みのある言い方だな……?)

葛斎「……」ゴロン

イット(ふん……こいつ、服装からして手品師か何かか。手品師が視線誘導に引っかかるとは笑えないな)

葛斎「……う」ピクッ

イット「っ、傷が浅かったかっ!」バッ

葛斎(斬られる直前……誰かに、体を押され……誰に……いえ……今は……!)カッ

イット(こいつ、まだ意識がある……もう体は動かせんだろうが、能力を使われる前に早くとどめを……!)チャッ


ズダンッ!


ゼーレ(後方!まずい、伏兵が……!?)

四雫「はあああっ!」バッ

ゼーレ「ぐお……っ!」バゴンッ

ゼーレ(結衣さんに聞いていた、強化人間ですか……っ!ここまでとは……)

イット「ゼーレ!」

四雫「貴様ああああっ!誰を斬ったああああっ!」ビュンッ

イット(こちらに来る……だが奴の攻撃方法は徒手のみ!ならば問題はない、何も……!)

四雫「はあっ……あっ……!?」ズバッ

四雫(私の手刀が当たる寸前、いや当たった瞬間、腕が……!『付喪神』で強化された防御力を超越している……こいつの能力、斬撃ではなく『切断』か!しかも体に触れるだけで発動する!)

イット「触るもの皆……という奴だっ!」ズバッ

四雫「ぐあっ……」ドサッ

イット「はぁっ……忌々しい、くだらん抵抗を……っ!」ドスッ

葛斎「……っ」ビクンッ



姉帯 ゆりあ:死亡

柏手 葛斎:死亡
149 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 01:09:59.16 ID:ryBaXs7S0
イット「ゼーレ!」バッ

ゼーレ「ふぅー……油断、しましたね。彼女らを侮っていました……」ゴフッ

イット(傍から見てあの威力……間違いなく内蔵が潰れている。意識を保っているのが奇跡だ)

イット「私の、せいか……?」

ゼーレ「ふふっ……心配ありません。私達二人の内、どちらかが生きていればよいのですから」


ズクンッ


イット「ごあっ……?」ビシャッ

イット(な、なんだこの痛みは……喉の奥から、血が溢れて、止まらない。痛みで立っていられない……っ)ドサッ

ゼーレ「……よし」スクッ

イット(何故、私が倒れゼーレが立つ……私に傷を転移させたのか……?)

イット「ゼーレぇえ……!」

ゼーレ「……」スタスタ

イット(いや、別に構わないんだ……だって私とゼーレの願いは同じ、だから、生きるのは彼でも……)

イット(……本当に、そうか……?身体、異能、共に勝る私がポイントを獲得しておくべきじゃないのか……?何か反論があるんだとしても、こんな、何も言わず、裏切るみたいに……)

イット(裏切り……いや、それだけはないんだ。それだけは絶対にない。奇妙な確信がある。でも、じゃあなんだ、この惨めな、惨めな……!)

イット「なぁあ……違うだろう……私は、ゼーレは私を裏切ってなんか……なぁ……!」

イット「あぁあ……っ」カクッ



イット:死亡
150 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 01:10:33.77 ID:ryBaXs7S0
ゼーレ「お疲れ様でした。上の敵チームは全滅しましたよ」スッ

結衣「ゼーレさん……イットさんは?」

ゼーレ「彼女は……敵チームの抵抗から私をかばって……」

結衣「そう、ですか……」

ゼーレ「いえ、あなたが気にすることはありません。なに、大丈夫ですよ。彼女の願いは私の願い……二人の内どちらかが生きていればよいのですから!」

ゼーレ(……そう、どちらかが)



『善夜 小尋』『後藤結衣』『ゼーレ・フォン・ロックウッド』『漆崎夜留』が1ポイントずつ獲得!

異能力者七人のバトルロワイヤル!二日目が終了した!
151 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 01:11:02.65 ID:ryBaXs7S0
二日目終了・現状



1.柏手 葛斎

ポイント:1
M  P:40
登  録:『姉帯 ゆりあ』
持 ち 物:カッター、はさみ



2.イット

ポイント:0
M  P:30
登  録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:軍刀(普段から持っている)



3.姉帯 ゆりあ

ポイント:1
M  P:50
登  録:『柏手 葛斎』
持 ち 物:なし



4.善夜 小尋

ポイント:1
M  P:110
登  録:なし
持 ち 物:ナイフ



5.後藤結衣

ポイント:1
M  P:90
登  録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:分身一体(MP60)



6.ゼーレ・フォン・ロックウッド

ポイント:1
M  P:50
登  録:『イット』『後藤結衣』
持 ち 物:なし



7.漆崎 夜留

ポイント:1
M  P:90
登  録:なし
持 ち 物:五百円硬貨・千円札
152 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 01:11:28.51 ID:ryBaXs7S0
天界・振り返り



神様「『善夜 小尋』『後藤結衣』『ゼーレ・フォン・ロックウッド』『漆崎夜留』が二日目の獲得者か……」

天使「大盤振る舞いですね」

神様「大味なイベントだったよね……『葛斎・ゆりあチーム』の居場所が割れなかったら全員ポイント獲得まであったんじゃないの?」

天使「まぁでもその『生き残ればポイント』って前提がなければ小尋も他の参加者に二人の位置を無条件に教える線は薄かったことを考えると……全体で見れば『葛斎・ゆりあチーム』には不利なイベントだったかもしれませんね」

神様「生き残れば勝ちだったけど……自分から閉所に入って、イットと結衣に先手を取られちゃあ……ねぇ」

神様「そこはイットと結衣を同じチームに引き込んでまとめたゼーレがファインプレーだったね」

天使「いかに『葛斎・ゆりあチーム』を倒すという目的が合致してるとはいえイットと結衣が二人で自然に協力していたかどうかは微妙な所ですしね」

神様「となると開始時、イットに『支配者』の発動を成功させたのもかなり大きいか」

天使「更に遡れば彼がボーナスを受け取っていなければこうはなっていませんでした」

神様「一つの行動が全ての結果に作用する。バトルロワイヤルっぽいよねぇ〜」


神様「だけど一番大きかったのは小尋の行動……というか存在、かな」

天使「さっきも少し言及しましたが、彼が『葛斎・ゆりあチーム』を張っていなければ誰にも彼女達を見つけられずバトルロワイヤルが終了してましたからね」

神様「更に言えば彼の能力が隠密系じゃなかったら尾行すらできてないし……おまけ能力の加速状態がなかったら結衣に情報を伝えるのが遅れて『葛斎・ゆりあチーム』を倒す時間がなかったかも」

天使「しかもスマホが能力に組み込まれてなかったら、スマホが使えず今日みたいなスムーズな情報伝達できなかったでしょうね」

神様「こいつ今日のためだけに生まれて来たのかな……小尋というよりは能力の方が大事だったんだけど」

天使「色々なことが嚙み合って一つの結果を生み出す。大味な結果になりましたが、割とバトルロワイヤル要素の強い一日だったんじゃないでしょうか」
153 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 01:11:56.31 ID:ryBaXs7S0
天使「明日は誰が勝つと思いますか?」

神様「三人チームの『イット・結衣・ゼーレ』……と言いたい所だけど、日を跨ぐと状態系の能力は効果が切れる(過去作「3」参照)から、イットへの『支配者』はもう切れちゃうんだよね」

神様「そうなると関係こじれるどころじゃないだろうし……チームとして動けないどころか敵同士になっちゃうから全員厳しいんじゃないかなぁ」

神様「となると……今ほぼ全員ポイントが横並びになって警戒が薄れてる『葛斎・ゆりあチーム』がやっぱり本命……いやそれでも二個も取れるかどうかは微妙か……」

神様「こうなると実は小尋が強いのかな……?最初の宝石配りに当たっちゃえば後は逃げまくるだけでなんだかんだ勝っちゃったり」

天使「一日目と言ってることが違いますけど」

神様「さて。皆は明日、誰が宝石を獲得すると思う?順位予想最下位ボーナスゲーム!」テテーン


神様「今から皆に明日の勝者予想を書き込んでもらうよ!」

神様「被りは除外して、六人の名前が出た時点で予想締め切り!」

神様「最後まで名前が出なかった……つまり勝ち目がないと予想されている参加者にはボーナスをあげるよ!」



1.祖父っ子手品師『柏手 葛斎』
2.黒づくめ辻斬り『イット』
3.妹好き変態淑女『姉帯 ゆりあ』
4.うだつダウナー『善夜 小尋』
5.強がり虚勢ロリ『後藤結衣』
6.腐敗政治と共に『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
7.私怨燻る勝負師『漆崎 夜留』

上記の七人の中から『こいつが勝ちそう』と思う奴を選んで書き込んでね!
(書き込む時はそう思う理由も一緒に書くと楽しいぞ!)
(被りを除外して、六人の名前が書き込まれた時点で予想を締め切って、ボーナスを決めるタイムに突入するぞ!)
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:31:37.58 ID:Eteytnumo
5キルポイント高いっすね
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:38:13.34 ID:VAjCFV3mO
6なかなか厄介な能力ですしね
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:42:26.17 ID:e65wWGV20
4観察してればきっと勝機はある  ヒーローに憧れる主人公だってそうさ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 02:05:08.19 ID:Vka1mXG2O
3やっぱ数は強い
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 03:43:55.35 ID:tbvF49/eO
1道具による強化はやっぱり強いし、手品師だから手品を利用して相手を惑わすことができそう
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 05:01:24.72 ID:bj0RvloGO
2洗脳解かれたし暴れてきそう
160 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 11:51:05.28 ID:ryBaXs7S0
神様「はい!六人の名前が出ました!予想締め切り!」

天使「最後まで名前が出なかった……勝ち目薄と思われる参加者は『7.漆崎 夜留』となりました」

神様「これまたいい所なしだったよね、こいつ。今日何もしてなくない?」

天使「まぁ……手がかりの宝石が無意味になった時点で特にできることなくなっちゃいましたし……余計な事せず、結果ちゃんと生存してポイント獲得してるので、行動自体は最善だったと思いますが」

神様「はい!というわけで夜留くんにボーナスをあげたいと思います!」


夜留の身に『下1〜3』のどれかが起こった!
(起こるボーナスを自由に考えてね!出揃ったらその内のどれが起こるかあらためてコンマで決めるよ!)
(描写が困難な物、ゲームに関係がない物、ゲームバランスを著しく崩壊させる物、ボーナスにならない物であれば、>>1の判断で再安価とさせていただきます。ご了承ください)
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 12:14:40.76 ID:bj0RvloGO
昨日の戦闘の映像が見られる
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 12:22:17.84 ID:E6JiNO50O
好きな相手1人の能力が書かれた紙を貰える
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 12:29:50.92 ID:vCiu34fyO
バイク使っていいよ
164 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 19:50:24.95 ID:oiC3DUxe0
神様「ボーナスルーレット決定!天使くん。ダーツを」

天使「はいはい」ガラガラガラ

天使「ほっ」ギュルンッ

神様「行くぞ〜」



次のレスのコンマが

01~33で『昨日の戦闘の映像が見られる』
34~66で『好きな相手1人の能力が書かれた紙を貰える』
67~99で『バイクを使ってもよい』
00は全部
165 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 19:50:52.85 ID:oiC3DUxe0
神様「とぉっ!」トスッ
166 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/13(火) 20:08:45.57 ID:oiC3DUxe0
神様「ボーナス決定!」

天使「『バイクを使ってもよい』……ですね。用意しときます」

神様「バイク、バイクかぁ……これ強すぎない?路地裏とか学校内とかじゃ使えないだろうけど……」

天使「逃げに関しては最強ですね。今回の参加者の中にバイクと並走できる能力はないでしょう。一度宝石を取ればあとは逃げるだけで勝てますね」

神様「強いていうなら小尋の加速状態か葛斎の強化状態なら、同じかそれ以上のスピードが出せるだろうけど……どっちも使える秒数が少ないからなぁ……」

天使「でも初日みたいなフィールド全体に作用するイベントが来る可能性も考えれば……まぁそれを差し引いても強いですね」

神様「よし、じゃあ天界パート終わり!三日目開始!転送!」バッ

天使「……って神様。『下1』と『下2』の初期位置がもろ被りじゃないですか」

神様「我々はランダムな点描と言えば満遍なく広がった模様を思い浮かべるが『満遍なく』という状態こそ一種の偏りであり、真のランダムな点描ならばむしろ(以下略)」



1.祖父っ子手品師『柏手 葛斎』
2.黒づくめ辻斬り『イット』
3.妹好き変態淑女『姉帯 ゆりあ』
4.うだつダウナー『善夜 小尋』
5.強がり虚勢ロリ『後藤結衣』
6.腐敗政治と共に『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
7.私怨燻る勝負師『漆崎 夜留』

誰と誰の位置が被った!?1〜7番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、誰も出会わなかった事にするよ!)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 20:17:00.17 ID:aq8h/EKh0
4
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 20:17:15.97 ID:B3jhk7sDO
5
169 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/14(水) 02:20:22.08 ID:3DF0HA0s0
線路・南



結衣「わっ」シュンッ

結衣U「また瞬間移動……なれないわね」スタッ

結衣「バトルロワイヤル三日目……早速イットさん、ゼーレさんと合流しましょう」プルルル

結衣(……?特殊レーダーの通話が繋がらない。通話できない状態なのか、先にイットさんと通話してるのか……)

結衣U「じゃあ、レーダーの反応頼りに先にゼーレさんの方へ移動しておきましょうか」スタスタ



小尋(ま〜た開始と同時に他の奴を見つけちまった〜ぁ)コソッ

小尋(見つけたのは俺を殺したあのメスガキ……特殊レーダーで通話しようとしてたってことは、昨日誰かとチーム組んだってことか……?俺の誘いを断ってぶっ殺しておきながらあのメスガキ……!)

小尋(こいつを尾行してれば、もう一人の協力相手にも会える。とりあえずこのまま尾行しておくか。俺の必勝パターンだな)

小尋(昨日はこれでポイント獲得したようなもんだし、今日も漁夫って優勝してやる!)コソコソ
170 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/14(水) 02:20:55.03 ID:3DF0HA0s0
河川敷・南



イット(……街への転送、バトルロワイヤル三日目が始まって……)スタッ

イット(っ……?私は昨日……?)

イット「あっ!あああ、あぁ……っ!?」ガクッ

イット(なんだこの、記憶は……!これは本当に昨日の私か?何故、奴にこうも体よく利用されて何もしていない……!?)

イット(昨日の思考を辿れば辿るほど矛盾が生じる……っ!何が誰かを信じるだ……!明らかに操られているではないか!)

イット(そうか、これがあいつの能力……『人を操る能力』か!)ギリッ

イット(……通話?あいつからか……!)プルルル

ゼーレ『おはようございます、イットさん。今日も私と協力して……』

イット「うるさいっ!誰が、お前なんかとぉ!」

ゼーレ『……一応、心の底から私に従っていた可能性に賭けてみたのですが、いやはや残念です』

イット「そんなわけがないだろう……!能力で私の裡を侵した貴様を、私は絶対に許さない……っ!絶対に殺す!そこで怯えて待っていろ!」ブチッ

イット(チームとして振る舞うためとはいえ、私とレーダーを相互に登録したのは間違いだったな……!お前の位置は私に筒抜け……)

イット(……!?奴の反応がこちらに近づいてくる!?馬鹿な……洗脳が成功しなければ奴はただの無能力者、私から逃げる立場にあるはず……)

イット(洗脳が成功しなければ……そうだ、奴の能力発動の条件はなんだ?対象に触れること……?いや違う、操られもしない状態でこの私が他人の手を取ったりするものか。あの時既に私は洗脳にかかっていたんだ)

イット(ならば会話か、視認か……いや両方簡単すぎる。消費MPが100に設定されていたとしてもコストパフォーマンスが釣り合わない。それなりに難しい条件が付されているはず……会話と視認、その両方か?それならば辻褄は合う)

イット(しまった……!だとしたら、私はさきほど『会話』の方の条件を満たしてしまった……!あとは見られるだけで、私はもう一度、奴に……!)

イット(……奴が、近付いてくる。やはり私を洗脳する条件は既に整っている……!クソ……逃げるしかない!)ダッ

イット「うううう……!絶対、絶対に許さんぞぉ……!」
171 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/14(水) 02:21:21.04 ID:3DF0HA0s0
路地裏・西



ゼーレ(イットさんの反応が遠ざかっていく……どうやら、ちゃんと『勘違い』してくれたようですね……)

ゼーレ(心揺さぶられ、私の手を握るまでは間違いなく彼女自身の意思ですが……ああいったプライドだけ高いタイプはそれを絶対に認めない。その弱さを自分以外に求める。更に言えばそれ故にもう一度操られることに対する恐怖も強いはず……心理的に私に近づくことはできない)

ゼーレ「本当……扱いやすい人間ですよ、あなたは」ニヤッ

結衣『……あっ、繋がった。ゼーレさん?』

ゼーレ「はい、結衣さん。今日もよろしくお願いします」

結衣『あの……どこに向かってるんですか?先に三人で合流を優先させた方が……』

ゼーレ「いえ、三人も居るのですから、ここはフィールド全体の把握も行っておきたい所です。合流気味に動きますが、結衣さんは移動する私に合わせて合流を目指していただきたい」

ゼーレ(イットさんにプレッシャーをかけ続けておかねば)

結衣『はぁ……了解です』

ゼーレ(後はイットさんの動きをコントロールしながら、他の参加者を『お友達』にできれば、私が過半数の参加者の動きを支配することになる。勝利は半ば必定……!)

ゼーレ「うーん……やっぱりいいですね。努力がじわじわと実っていく様は」
172 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/14(水) 02:21:48.28 ID:3DF0HA0s0
ビル街・中央



葛斎「うわぁっ」フラッ

葛斎(街に転送……始まりましたわね!バトルロワイヤル三日目!)

葛斎(各参加者のポイントは……一人を除いて全員1ポイントで横並びですわね……これだけリーチの参加者が居れば、まず間違いなくバトルロワイヤルは今日が最終日!負けられませんわ……昨日はころころされてしまいましたが今日こそ大勝利してみせますわよっ!)キッ

葛斎「つきましてはゆりあさんに連絡を……」プルルル

ゆりあ『おっ、葛斎殿ですな!また初期位置は遠くに転送されてしまったようですが……またすぐそっちに行くので待っていて欲しいですな!』ガヤガヤ

葛斎(……向こうから話声が聞こえますわね)

葛斎「妹さん達は無事でしたの?」

ゆりあ『残念ながら無事ではなかったのですが……もっかいMPを全消費して全員生き返らせたったりましたぞ!昨日の回復分を温存しておいてよかったですな!』

葛斎「……生き返った……でもそれってあなたに作られた記憶と命であって……昨日の妹さん達と同一人物って言えますの?」

ゆりあ『…………葛斎殿は昨日の自分と、今日の自分。連続した存在であると証明できますかな。目をつむり眠り落ちた瞬間、あなたの世界は一度停止し……』

葛斎「うわああああ眠れなくなっちゃうからそういう哲学的に怖いこと言うのやめてほしいですわ!」ブチッ

葛斎(と、とにかく……頑張りますわよ!)
173 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/14(水) 02:22:14.97 ID:3DF0HA0s0
交差点・c3



夜留「おっ」スタッ

夜留(三日目が始まった……ってことは、やっぱりこのバトルロワイヤルは昨日で終わらなかったみたいだな)

夜留(イベント以降、できることもなくなって他力本願になってしまったが……こうしてポイントを獲得して次の日を迎えられたんなら結果オーライって所だな)

夜留「さぁて、今日はどうするか……」

天使「おい、夜留。お前にいい知らせがある」

夜留「……いい知らせ?宝石配りまではまだ時間があるはずだが……」

天使「このバイクをお前にやる」ズドンッ

夜留「あぁ……?どういう、ことだ」

天使「お前昨日いい所なしだったからな。皆お前は負けるだろうって考えてるんだ」

夜留(……皆?)

天使「そこでバランス取るためにこのボーナスってわけだ。好きに使え」

夜留「……まぁ、くれるってんならもらうか」

夜留(これがあれば追跡も逃走も群を抜く……ありがたく使わせてもらうか)ニヤッ
174 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/14(水) 02:22:40.63 ID:3DF0HA0s0
住宅街・南東



ゆりあ「えっほ、えっほ」タッタッ

一花「ねぇ、あとどれくらいで着くの?」

七音「距離的には……今日はそんなに急いでないから休み休み行くとして……葛斎さんの所に着くのは宝石配りのちょっと後かな」

五樹(宝石配りに当選すれば位置がバレる。それまでになるべく葛斎さんとの距離を詰めておきたい所だけど……)

六夢「……ん……」ピクッ

六夢(誰か……居る……?)



2.黒づくめ辻斬り『イット』
4.うだつダウナー『善夜 小尋』
5.強がり虚勢ロリ『後藤結衣』
6.腐敗政治と共に『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
7.私怨燻る勝負師『漆崎 夜留』

『姉帯ゆりあ』が出会ったのは誰!?2、4〜7番の中から選んでね!(葛斎の1番は除外)下1だよ!
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/14(水) 03:27:53.96 ID:5c017Mfp0
6
176 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/15(木) 05:57:08.65 ID:qubdqow00
ゼーレ「おや……あなたは」

ゆりあ「むむっ、初日に真っ先に死んだ人……」

四雫「っ!姉上!こいつは昨日私達を襲ったチームの一人です!」

ゆりあ「なんですと!?」

四雫「能力は分かりませんでしたが……殺しますか!」バッ

ゆりあ(いえ、多勢に無勢と言えど相手も能力者……葛斎殿なしでは勝てる保障もない上に、そもそもガン逃げされたら勝負することすらできませんな)

ゆりあ「……この人は無視!ここは葛斎殿との合流を優先しますぞ!」

四雫「……では姉上。私が残ってこいつを監視します。連絡のために特殊レーダーを」スッ

ゆりあ「!?」

三夏「あぁ?お前話聞いてたのかよ。葛斎さんとの合流を目指すって……」

ゆりあ「そうですぞ!一人で監視など危険な役目……!」

四雫「……姉上は、私を見つけてくれた……暗殺者として育てられ、人を殺すことしか能のなかった私を、妹にしてくれた……誰かと笑う幸せを教えてくれたっ!」

四雫「私や他の妹達を戦いから遠ざけたいというその女神のような慈愛……いたみ入ります。ですがなればこそ!私はこの先も姉上と一緒にいたい……!姉上も同じように考えていてくれるのなら、どうかこのバトルロワイヤルで優勝することを第一に考えていただきたい!」

四雫「そのためにこの人数差を生かすにはどうすればいいか……私に、命令を」

ゆりあ「四雫……!」

ゆりあ(四雫は育ちのせいで、自分のことを軽く扱う癖があった……姉妹になったばかりの内は、大きな怪我も隠したりして、だからあたしは過保護と言われるくらいにこの子を甘やかして……)

ゆりあ(でも、今回のは違う。四雫は犠牲になりたくてこう言ってるんじゃない……四雫。あなたはもう、血の通わない暗殺者なんかじゃない。私達と未来を見てくれる、普通の女の子になれたんですな……!)

ゆりあ「……四雫!ここは任せましたぞ……必ず、現世で再会しましょうぞ!」ダッ
177 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/15(木) 05:57:37.70 ID:qubdqow00
ゼーレ(監視……ですか。追ってくれるなら合流を阻止できて好都合だったのですが……やれやれ、狂人のお人形遊びの割にはかなりいやらしい手を打ってくる)

四雫「……」ザッザッ

ゼーレ(一定の距離を置いてぴったりついてきますね……残り一回きりの『支配者』を人形に使うのは早計……とはいえ能力なしでは互いに丸腰、無理に飛びつけばこちらが返り討ちになる可能性もある……やれるとしたら、やはりお話……無駄だとは思いますが、やれるだけやっておきますか)

ゼーレ「……四雫さん、でしたね?あなた達の願いはどうやら現実でも一緒に暮らすことのようですが……世界平和と比べればちっぽけなことだとは思いませんか!」

四雫「ふん……下手な芝居を打つなよ外道。昨日の死に際、お前があの軍服の女を裏切ったのを私は見ていた……私も少しは世界の裏という奴を知っていてな、お前のような小狡い小悪党の厄介さには幾分か覚えがある。だからこそ私はお前を監視するんだ」

ゼーレ(これは残念。なら別の切り口から……)

ゼーレ「……ほう、人形のくせに口が回りますね。私を嫌うのともかく、何故あの女のために動くのです?あの女はあなた達でお人形遊びをしているだけに過ぎない。記憶まで紛い物、勝手に妹だなんだと植え付けて……腹が立つでしょう。あの女に反抗しようとは思わないのですか?」

四雫「思わん」

ゼーレ「それこそが人形である証左だと何故気が付かないのです?あなたはあの女に敵対心を持てないように『設計』されているんですよ。もしあなたが自由な自我を持っていると証明したいなら、あの女を殺すことでしかそれはなりえません」

四雫「安い誘導だな。姉上が授かった能力は紛れもなく『命を創造する能力』だ。それはお前の言うような『設計』だとか俗な概念が割り込む余地のあるものではない」

四雫「私は姉上に救われた……これは紛い物の記憶なんかじゃない。私がこの記憶を持って生まれたからには、それは絶対にこの宇宙のどこかで存在していた時間なんだよ」

ゼーレ(やはり無駄でしたか……作者が狂人なら、人形も狂人ということですね……まぁ、彼女に関してはその内結衣さんと合流した際に処理を任せればいいでしょう)

ゼーレ(さて、そろそろ宝石配りの時間。一日目も二日目も当選しませんでしたし、最終日くらいは運に恵まれたい所ですが……?)
178 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/15(木) 05:58:06.30 ID:qubdqow00
現状



1.柏手 葛斎

ポイント:1
M  P:90
登  録:『姉帯 ゆりあ』
持 ち 物:カッター、はさみ

ビル街・中央にて『姉帯ゆりあ』の到着を待つ。



2.イット

ポイント:0
M  P:80
登  録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:軍刀(普段から持っている)

『ゼーレ・フォン・ロックウッド』から逃げて河川敷・南から移動している。



3.姉帯 ゆりあ

ポイント:1
M  P:0
登  録:『柏手 葛斎』
持 ち 物:なし

『柏手 葛斎』の所へ移動中。特殊レーダーを四雫に預けている。



4.善夜 小尋

ポイント:1
M  P:140
登  録:なし
持 ち 物:ナイフ

モザイク状態で『姉帯ゆりあ』を尾行している。(気づかれていない)



5.後藤結衣

ポイント:1
M  P:140
登  録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:分身一体(MP110)

『ゼーレ・フォン・ロックウッド』を追いかけている。



6.ゼーレ・フォン・ロックウッド

ポイント:1
M  P:100
登  録:『イット』『後藤結衣』
持 ち 物:なし

『イット』を追いかけている。四雫に監視されている。



7.漆崎 夜留

ポイント:1
M  P:150
登  録:なし
持 ち 物:五百円硬貨・千円札



そんなこんなでついに午後零時!『宝石配り』の時間に!宝石を受け取ったのは『下1』と『下2』だった!

誰と誰だった!?1〜7番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、一人が二つの宝石を受け取った事にするよ!)
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 07:11:46.59 ID:1t6u/kKBO
1
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 07:18:13.04 ID:O5F6q6Li0
2
181 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/16(金) 01:42:34.00 ID:eFga22la0
ビル街・中央



天使「ほらよ。今日もお前が当たりだ」ポイッ

葛斎「ツいてますわ!」パシッ

葛斎(もう一つの宝石は……北に移動している?私から逃げてるようにも見えますが……?)

葛斎(……というかゆりあさんの反応がもう一つの宝石を追いかけてますわ!)

葛斎「ちょっ、先に合流する約束だったのではなくて……!?」

ゆりあ「到着しましたぞーっ!」キキーッ

葛斎「んわぁ!?ゆ、ゆりあさん!?レーダーの反応は別の場所にあるのに何故……?」

ゆりあ「特殊レーダーは四雫に預けてきたのですな!その反応がある所に四雫ともう一人、あのおっさんが居るんですぞ!」

葛斎「……!」

葛斎(ゆりあさん、あんなに妹を危険な目に遭わせることを嫌っていたのに……!三日目にして、腹をくくったというわけですわね。ならばこちらも応えなくては……!)

ゆりあ「四雫がマークしてくれてる相手をとっととぶっ殺しに行きますぞ!」ダッ

葛斎「えいえいおーですわ!」
182 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/16(金) 01:43:00.40 ID:eFga22la0
図書館



天使「よっ、もっかい当たりだってよ、お前」

イット「おお……!」スッ

イット(これは……僥倖!宝石を持つことで、私の元に他の参加者が集まりやすくなる。そうなれば私を追っているゼーレと鉢合わせになる参加者も一人二人出てくるはず!)

イット(そいつにゼーレの相手をさせれば、『洗脳』を使わせれば、私がこうして逃げる必要はなくなる!)

イット(よし……丁度もう一つの宝石の反応がゼーレの方向へ向かっている……!)

イット「……場合によっては、私が直接殺すことはかなわんかもしれんが……もう一度奴の傀儡になるよりかは何倍もマシだ……!」

イット(頼む、誰かあいつを殺してくれ……!)ギュッ
183 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/16(金) 01:43:27.86 ID:eFga22la0
河川敷・南



ゼーレ「天使さん、今日の宝石配りは……」

天使「ざんねーん」

ゼーレ「……そうですか」

四雫(……!葛斎さんと宝石の反応が重なっている!)

ゼーレ(あの女が駆けていった方向からして……向こうのチームに一つ宝石が渡りましたか)

四雫「くく……やはりお前は、神の力に手をかける器ではないということだ」

ゼーレ「……自分の創造主こそがそうだと?盲信甚だしいですね。哀れですらある」

ゼーレ(もう一つの宝石は……イットさんですか)

四雫(……?もう一つの宝石が私……いや、この男から遠ざかるように動いている?)

四雫(この男の足取りに迷いはない。昨日の少女と合流を目指しているものだと思っていたが……違うのか?しかしあの少女以外でこの男の位置を把握し、逃げる理由がある者といえば……)

四雫「……そうか、あの宝石の反応は軍服の女か」

ゼーレ「……」

ゼーレ(目ざとい人形ですね……こういうタイプは厄介、しかも本体のチームがそろそろ合流してこちらに来るはず)

ゼーレ(ここは……イットさんへのプレッシャーを弱めることになりますが、少しペースを下げて結衣さんとの合流を早めた方がいいですね)スッ…
184 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/16(金) 01:43:55.54 ID:eFga22la0
商店街・東



結衣「あっ、なんかゼーレさんの動きが遅い……?」タッタッ

結衣U「これでやっと合流できそうね」タッタッ

小尋(ゼーレ……って誰だ?……ダメだ。名前からじゃ男か女かも分からん。あのチームの女二人じゃないことは確かだろうけど)

小尋(ま、どちらにしろついていくしかないわな……宝石配りに外れたからには、どうにかして他の誰かから奪わねぇと……!)
185 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/16(金) 01:44:23.70 ID:eFga22la0
交差点・c3



夜留「……おい天使」

天使「宝石なら外れだ」

夜留「……っかぁ、これで三回目だぞ……一回ぐらい当たってもよさそうなもんだが……」

夜留(初日に寺荒らしたからバチが当たってるのか……なんてな)

夜留「まぁ、肝心なところで幸運を当てにする勝負師は三流。不運なら不運なりに勝たなくっちゃあな」グッ

夜留(さて……宝石の反応は真逆、南東のは北西に上がる動き……北の方はそれから逃げている。バイクならどっちでもすぐだが……どっちの宝石に行こうかね)



夜留が取った行動は『下1』だった!

1.『葛斎・ゆりあチーム』のもとへ爆走!追いかける方から奪った方が後々楽だろう。
2.『イット』のもとへ爆走!逃げ腰の奴から奪う方が楽だろう。

どっちだった!?1、2番のどっちかから選んでね!下1だよ!
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 06:20:25.95 ID:rq5sUo+10
2
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 15:40:25.92 ID:sjInMn/+O
天使(2回目当たったこと忘れてるな)
188 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/16(金) 22:12:24.52 ID:eFga22la0
>>187
完全に勘違いしてました。申し訳ございません。
過去について言及する時はちゃんと確認を取りながら書くべきだと思います。
189 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/16(金) 22:13:03.08 ID:eFga22la0
住宅街・北東



イット(他の参加者の位置にもよるが……後十数分で誰かがここに来るはず……)


ブオオオンッ!?


イット(……っ早い!余程近くに潜んでいたのか……いや、それよりこの音は……?)

夜留「よぉ……」!?

イット「バイク!?」!?

イット(馬鹿な……確かに街を探せばバイクなどいくらでもあるだろうが、それを動かす鍵が刺さっていなければ無意味……まさかたまたま鍵が刺さったままの不用心なバイクを見つけたとか……?いや、まさか別の能力で……?)

天使「んあー……これ説明しないのはギリ不公平か。説明する。あれはボーナスだ。お前らに配られた異能力によるものじゃない」

イット「ボーナス……!?」

夜留「そういうわけだ……それじゃあ行くぞ!」ブロンッ

イット(真っ直ぐ向かってくる……私を轢き殺すつもりか?)

夜留「それだけじゃない!」ギャリィンッ

イット「ぐっ……」ビスッ

イット(すれ違いざま、同時に射撃か……!体の正中線は軍刀でガードできても、それ以外の場所は……)バッ

夜留「バイクを避けながらどこまで持つかな……!?」ズザアッ

イット(あんな高スピード相手ではカウンターを狙うのも厳しいか……このままではジリ貧、ならば!)
190 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/16(金) 22:13:29.97 ID:eFga22la0
イット「宝石なぞ……くれてやるっ!」カラァンッ

夜留「……どういうつもりだ?」

イット「ふん……お前は知らんだろうが、参加者唯一の0ポイントは私だ……自力で願いを叶えるには今日宝石を独占するか、それをできなければ敗北……流石にこの状況で自分が優勝できると考えるほど驕ってはいない」

イット「私はもう、自分の願いなどどうでもいいんだ……!私の狙いは復讐!ゼーレ・フォン・ロックウッドの優勝を、なんとしてでも妨害すること!」

イット「ここで死ぬわけにはいかん……宝石ならくれてやる。私を見逃せ」

イット(……とはいえ、あいつには私を見逃す理由などない。宝石を拾った上でもう一度私を殺しに来るだろう。そこを……)

夜留「……分かった。それじゃあな」ヒョイッ

イット「あ……?」

夜留(さて、後はこれで逃げ回るだけで勝ち……一応他の奴とは出くわさないようにもう一つの宝石の反応から遠い場所に逃げるか……)

イット「ま、待て貴様っ!」

夜留「ん?なんだよ。宝石なら返してやらんぞ」

イット「何故私を殺さん!私を見逃す理由などないだろう!」

夜留「理由ならある。一つ、お前に他の奴らと潰し合ってもらえれば、俺の逃げ切る確率が更に上がる」

夜留「……それにもう一つ。俺は勝負師、疑心暗鬼の坩堝をいくつ潜り抜けてきたか知らん。だからこそ嘘かどうかには鼻がよく利く……『私はもう、自分の願いなどどうでもいい』……だったか。あの言葉に嘘はなかった」

イット「なっ……」

夜留「ちなみに宝石に結んであった髪の毛はほどいておいた。これが罠だったんだろう?まぁ、こうなりゃ発動する理由もないだろうが……じゃあな」ブオオオオンッ



イット「私が……嘘をついていなかっただと……?」

イット(そんなはずはない。私は今でも、戦争が続くように願っている。それを叶えるつもりでいる。それが叶わなくてもいいだなんて、そんなこと……)

イット(私は、戦争が好きなんだ、人を切るのが好きなんだ……!今までずっと、私は……!)
191 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/16(金) 22:13:58.86 ID:eFga22la0
河川敷・南



ゆりあ「四雫ーっ!」ダッ

四雫「……姉上!お待ちしておりました!」ダッ

ゼーレ(向こうのチームが戻ってきてしまいましたか……だがしかしこちらも)

結衣「ゼーレさん!」

ゼーレ「はい。よくぞ来てくれました」

四雫(向こうも揃ってしまったか……だが)

四雫「そこの少女……結衣、だな!そいつとのチームをやめろ!」

結衣「えっ……?」

ゼーレ「……」

四雫「そこの男は軍服の女を裏切った!自分の傷を女に押し付けたんだ!お前もいつ同じ裏切りに会うか分からんぞ!」

葛斎「そうですわよ!」

結衣「で、でも……二人は願いが同じだって言ってて、多分、イットさんも自分が死ぬことに納得してたはず……」

結衣(……それでも、なぜわざわざゼーレさんの方を優先して……しかもゼーレさんは、イットさんは自分をかばって死んだって……)

四雫「そう思うなら、あの軍服の女と直接話して確かめてみろ」

結衣(もしかして、私とイットさんにレーダー登録させなかったのもそのため……!?)
192 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/16(金) 22:14:24.55 ID:eFga22la0
結衣「ゼ、ゼーレさん……」

ゼーレ「……見てください。イットさんの反応が止まっている……これは彼女が戦闘中だということ。今通話をかけることはできません」

ゼーレ「今その証明はできない……ですが、私は間違いなく無実です!信じてください、結衣さん!」

ゼーレ「あれは私達を攪乱するための嘘です。奴ら敵のことを信用してはいけません。百歩譲って私が裏切り者だったとしても、代わりにあの人達があなたの仲間になってくれるわけではないのですよ?」

結衣「……!」

結衣(そうだ……これでゼーレさんと喧嘩しちゃったら、また一人……!)



結衣が取った行動は『下1』だった!

1.協力するのをやめる!いくらなんでも怪しすぎるよね。
2.協力し続ける!一人ぼっちは寂しいもんな……。

どっちだった!?1、2番のどっちかから選んでね!下1だよ!
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 22:18:27.79 ID:NFTdOF3Wo
2
194 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/17(土) 09:12:28.17 ID:MKY/xTvZ0
結衣「……て、敵の言うことなんか聞きませんっ!」

ゼーレ「ええ……それでいいのです、結衣さん」

四雫「……そうか」

葛斎(説得失敗……となると、結局あの二人をチームとして相手取ることになりますわね……けれど!)

葛斎「こっちにだって頼りになる味方が居ますのよ!三夏さん!」

三夏「よし来た!」グッ

葛斎(運動神経抜群の三夏さんを強化すれば無敵!実際あの女の子の方は一度倒してますわ!)バッ

三夏「……あれ?今の私に『付喪神』使う流れじゃなかったの?」クルッ

葛斎「え?使いましたわよ?」

三夏「でも、あのグオォって来る感じなかったよ?」

葛斎(これはもしや……『一度でも付喪神を使用した物にはもう付喪神を使えない』という制約にひっかかってますの!?)

葛斎「一度亡くなって再度生み出されて……てっきり対象外になっているものかと……!」

ゆりあ「思いがけないところで、同一人物であることが証明できましたな」

葛斎「言うとる場合じゃありませんわ!」
195 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/17(土) 09:12:57.38 ID:MKY/xTvZ0
四雫「であれば、私に使用することもできません、か……」

五樹「は、はい!じゃあ次は私が……」

四雫「いえ……あの少女は範囲内の相手に、自分の分身を重ねて出すことで相手に攻撃しています。そしてその範囲は部屋の外から内へ出せたことを考えると、2……いえ、3mは固いかと」

三夏「相手にタイミングを計らせず3mを一瞬で抜くスピードなんて、強化されたからってそう出せるもんじゃない。しかもあの子は一回私の蹴りを喰らって、反応も鋭くなってるはず。多分、私か四雫でギリ……他の人じゃまず返り討ちだ」

四雫「しかもあの男の方の能力も分かっていない……昨日一人だけ攻撃に参加していなかったり、さっきまで私を殺そうとしなかった所を見ると、そう易々と使えないのか、そもそも戦闘用のそれじゃないのか……なんにせよ軽侮はできません」

葛斎「と、とにかく強化した誰かに突っ込んでもらうのはできないってことですわね……?」

葛斎(突っ込むのが無理なら他の攻撃手段は道具の遠隔操作だけですが……あくまでそっちはおまけ能力ですので強化人間の攻撃より威力は劣る……『分身』一、二体の肉壁で防がれてしまいそうですわ)

葛斎(それでも相手のMPが削れるならアリですけど……あの子多分十歳くらいですわよね?こっちの一花ちゃんとか二葉ちゃんとか十歳の子をMP10で出せることを考えたら……向こうも同じくらいの消費量?だとしたら全然割に合いませんわ!)

葛斎「やっばいですわ!あの二人をやっつける策なんてありますの!?」

ゆりあ「ああ……あるぜ!」ドドド

葛斎「ええ!あるんですの!?」

ゆりあ「ああ……たったひとつだけのとっておきのヤツがな!こっちも足を使うんだ」バシ

葛斎「こっち『も』……?あっちは特に足使ってませんわよ……?」

ゆりあ「逃げるんだよォーッ!」シュゴォ

葛斎「やっつける策を聞いたのですが!?」ダッ

結衣「……」

ゼーレ「……追いますよ」

結衣「あ、はい」タッ
196 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/17(土) 09:13:24.65 ID:MKY/xTvZ0
葛斎「ぜひーっ、ぜひーっ」ヨロヨロ

ゆりあ「肩で息するの早すぎですぞ!」ガビーンッ

結衣(行ける……このままなら追いついて……!)タッ

三夏「……!葛斎さん!宝石!」

葛斎「へ?」

三夏「いいから!宝石出して!」

葛斎「……!分かりましたわ。せめて、あなた達だけでも……!」スッ

三夏「どりゃあああっ!」ポーイッ

葛斎「!?」

ゼーレ(……!我々の頭上を越えて背後へ……時間稼ぎのつもりですね。ですが問題ない。こちらはチームなのですから)

ゼーレ「結衣さんは引き続きあの二人を!私は宝石を……!?」


パシッ


小尋「宝石ゲー……ット!」ダッ

結衣「っ、あの人いつの間に……!?」

小尋「どうだメスガキ!モザイクになれるだけでも強ぇだろが!はははは!」ピューッ

ゼーレ(結衣さんに聞いていた『モザイク化』の少年ですか!まずい、彼には加速状態がある……!)

ゼーレ「作戦変更です!二人であちらの少年を追いますよ!」

結衣「は、はい!」タッ

ゼーレ(あの二人はここで潰しておきたかったですが……そんな時間はない。今ここで彼と離れすぎれば、バトルロワイヤル終了まで逃げ切られる可能性がある!それだけは避けねば……!)
197 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/17(土) 09:14:32.74 ID:MKY/xTvZ0
ゆりあ「ふー……咄嗟に他の参加者に渡すことで難を逃れるとは、ナイスでしたぞ三夏!」グッ

三夏「あいつに利用されたのはちょっとむかつくけど……これでとりあえずイベントまで望みを繋げられたよな」

葛斎「そ、そうですわね……」

三夏「……葛斎さん、さっき『あなた達だけでも』とか言ってたよな?……あたしが葛斎さん見捨てるような奴だって思われてたの……ちょっとショックなんだけど」

葛斎「あ、はい……まことにすいませんですわ……」

三夏「……でも、それだけ私達のこと心配してくれてたってことだもんな。ありがとう」

葛斎「ど、どういたしましてですわ……」テレテレ

ゆりあ(妹同士が仲良くしてるのを見るのは至福ですなぁ……)

葛斎「……私があなたの妹であると認めた覚えはありませんわよ?」



葛斎「さぁ、今頃宝石はどこを走っているのやら……!?」

一花「んー?どうしたの?」

葛斎「ふ、二つとも物凄いスピードで動いてますわーっ!?」
198 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/17(土) 09:15:00.83 ID:MKY/xTvZ0
学校



小尋「うおおおっ!」ダダダッ

ゼーレ(くっ……なんてスピード、私と結衣さんの走力では視界の端にとどめておくことすら……!)

ゼーレ(ですが、相手は宝石を所持している。見失ってもレーダー頼りに追うことだけはできます。あとは相手のMPが切れるまで粘ることができれば……!)パカッ

ゼーレ「これは……!?」

結衣「すごいスピードで動く宝石が、逆方向にもう一つ……?」

結衣(おかしい……私はもう参加者七人の能力を全部知っているはずなのに、あの人以外に速く動ける人なんて……?)

ゼーレ(であればこれは……おそらく何らかのボーナスによるもの!レーダーの反応がイットさんではないということは、消去法であの『硬貨を発射する』男ですね……!)

ゼーレ「逃げ切り型の二人の手に宝石が……これは少し、まずい展開ですね……」

ゼーレ(全くもって不本意ですが……都合のいいイベントが来るのを待つしかない……!)ギリッ
199 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/17(土) 09:15:29.88 ID:MKY/xTvZ0
現状



1.柏手 葛斎

ポイント:1
M  P:90
登  録:『姉帯 ゆりあ』
持 ち 物:カッター、はさみ

交差点・d4にて『姉帯ゆりあ』と共にイベントを待つ。



2.イット

ポイント:0
M  P:80
登  録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:軍刀(普段から持っている)

住宅街・北東に居る。



3.姉帯 ゆりあ

ポイント:1
M  P:0
登  録:『柏手 葛斎』
持 ち 物:なし

交差点・d4にて『柏手葛斎』と共にイベントを待つ。



4.善夜 小尋

ポイント:1
M  P:120
登  録:なし
持 ち 物:ナイフ

『心音零』を挟みつつ『後藤結衣』、『ゼーレ・フォン・ロックウッド』から逃走している。



5.後藤結衣

ポイント:1
M  P:140
登  録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:分身一体(MP110)

『ゼーレ・フォン・ロックウッド』と共に『善夜 小尋』を追いかけている。



6.ゼーレ・フォン・ロックウッド

ポイント:1
M  P:100
登  録:『イット』『後藤結衣』
持 ち 物:なし

『後藤 結衣』と共に『善夜 小尋』を追いかけている。


7.漆崎 夜留

ポイント:1
M  P:145
登  録:なし
持 ち 物:五百円硬貨・千円札

線路をバイクで爆走している。



そんなこんなでついに午後二時!『イベント』の時間に!『下1〜3』のどれかが起こった!
(起こるイベントを自由に考えてね!出揃ったらその内のどれが起こるかあらためてコンマで決めるよ!)
(描写が困難な物、ゲームに関係がない物、ゲームバランスを著しく崩壊させる物であれば、>>1の判断で再安価とさせていただきます。ご了承ください)
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/17(土) 09:35:30.85 ID:wDsOOKFjO
近くを移動した者に襲いかかる強酸性のスライムモンスター(超素早い)があちこちに配置される
即死はしないが人体を溶かしてくる
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/17(土) 09:41:18.20 ID:TD/cpZJA0
宝石同士が強大な引力で引き寄せられて一緒にくっつこうとする
人間の力では抵抗できず引きずられる
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/17(土) 09:52:02.51 ID:uvdsdYK1O
フィールドが半径100mほどに固定される
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/17(土) 09:52:04.27 ID:cKSwB+dFO
死体の半径5メートル以内にいないとポイントが手に入らない
204 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/17(土) 21:07:43.01 ID:MKY/xTvZ0
>>200はゲームバランスが崩壊すると思うので、独断ですが除外させていただきます。ご了承ください。



天界・ルーレット



神様「もう二時か。天使くん。ルーレットとダーツを」

天使「はいはい」ガラガラガラ

天使「ほっ」ギュルンッ

神様「行くぞ〜」



次のレスのコンマが

01~33で『宝石同士が強大な引力で引き寄せられる』
34~66で『フィールドが半径100mほどに固定される』
67~99で『死体の半径5メートル以内にいないとポイントが手に入らない』
00で全部
205 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/17(土) 21:08:10.93 ID:MKY/xTvZ0
神様「てぇいっ!」トスッ
206 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/18(日) 07:22:15.14 ID:MO6NZEg00
線路・中央



天使「というわけで今日のイベントは『死体の半径5メートル以内にいないとポイントが手に入らない』に決定だ」

夜留「なんだそりゃ……また宝石が役立たずになるってことかぁ?」

天使「いやそういうわけじゃない。『宝石の所持』、『死体の側』……両方の条件を満たした者にポイントを与える……そうでなければ、リーチしている六人でしていない一人を殺して終わり……六対一の構図になる。それは流石に見ててつまらんだろう」

夜留「俺からすれば、勝てれば面白いし、負ければつまらないけどな……」

夜留(さて、これであとは逃げ回るだけ、とは行かなくなった。どうにかして死体を調達しなきゃならんが、どうしたもんかね……)
207 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/18(日) 07:22:50.34 ID:MO6NZEg00
学校



天使「……ってのが今回のイベントだ」

小尋「えー……めんどくっさ」

小尋(勝てそうになった瞬間これかよ……何か悪意を感じる)

小尋(死体……死体かぁ……俺が襲って倒せる奴なんて居るのか……?それができないからさっきまで逃げ回ってたわけだけど……)

小尋(まぁ……どうせ他の奴が誰か殺すでしょ!最後にそこに行けばいいや、俺はこのまま現状維持……)


ブオオオンッ!


小尋「!?」

夜留「よぉ……はじめまして、だな?」ザッ

小尋(この人、何か撃ってた人、っていうかバイク!?バイクなんで!?)

小尋「あの、何か……?」

夜留「あいにく、俺から居場所の分かる奴が宝石持ってるお前しかいなくてな……お前もさっき天使から説明されただろ?出会って早々悪いが、死体になってもらう」スッ

小尋「ぐっ……逃げる!『心音零』発動……からの解除っ!」ピロリロリンボヤァスッバビュンッ

夜留(点滅した後速くなった……反応を見て推測してはいたが、やはりスピード系の能力か……)

夜留「だが……ご愁傷様!速いだけじゃあ今の俺の下位互換だっ!」ブオンッ

小尋(ババババイク!追いかけてくる!振り切れない!ずりぃ!)

夜留「……『偽造通貨』!」ギャリィンッ

小尋「ぐあっ……」バシュッ

小尋(い、痛ぇ……肩?背中?う、撃たれた……ダメだ……)ズシャアッ

夜留(ん……完全に止めるには後二、三発はかかるかと思ったが……まぁ、少ない弾数でやれるならそれに越したことはない……か)

夜留「……とどめだ」ギャリィンッ

小尋「うぐっ……」ビチャッ



善夜 小尋:死亡
208 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/18(日) 07:23:18.23 ID:MO6NZEg00
夜留「頭蓋に一発……天使、こいつは死んでるな?」

天使「いや……それを教えるのは過干渉だ。参加者であるお前が直々に確かめるか……不安ならもう何発か腹に撃ち込んどけ。どうせMPは有り余ってるだろ」

夜留「それもそうだな」ギャリィンッ

小尋「……」ドフッ

夜留(よし……これで後はこいつの側に立ってるだけ……いや、突っ立ってる必要すらないな。何かでこいつの死体を俺かバイクにくくりつけりゃあ、走りながら宝石獲得の条件を満たせる)

夜留「そうと決まれば早速くくりつける方法を……」

下1「……」ザッ

夜留「っと……それにゃ時間が足りねぇか……」



現れたのは『下1』だった!

1.『葛斎・ゆりあチーム』!宝石を渡してもらいますぞ!
2.『結衣・ゼーレチーム』!宝石を渡してもらいますよ。

どっちだった!?1、2番のどっちかから選んでね!下1だよ!
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 07:23:55.53 ID:IsWQgErJO
2
210 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:08:28.62 ID:Pzp7H1O60
ゼーレ「……こんにちは。初日ぶり、ですね」ザッ

夜留「あの時の男……」

夜留(……と、『分身』の嬢ちゃん。二人も前に悠長に死体をくくってる暇はない、か……)

ゼーレ「ご丁寧に、宝石二つに加えて死体まで用意していただき、誠にありがとうございます。ではその宝石、渡してもらいましょうか」

夜留「まぁ、俺は自分が優勝できればなんでもいいからな。一つまでなら融通してやってもいいんだが……?」

結衣「こっちはチームなんです。二つともいただきますよ!」

夜留(二対一……一旦逃げるか?いや、この場を離れた隙に死体を隠されると厳しい……応戦、だな)

夜留「このバイクを見て喧嘩売るとはいい度胸だ!轢き殺す!」ブオンッ

結衣(……突っ込んでくる!タイミングを合わせて『分身』を……)

夜留(あの嬢ちゃんの効果範囲がどんなもんか……分からんがとりあえず、能力使用の兆しを見せたら……)

結衣(今……!)スッ

夜留「今だっ!」バッ

ゼーレ(バイクから飛び降りた……!?まずい!運転手を失ったバイクだけがこちらに向かってくる!)

夜留(これでこのまま轢き殺せればそれでよし!それができなくとも、この範囲外から燃料タンクに『偽造通貨』を撃ち込めば大爆発だ……!)

結衣(3mより外でバイクから飛び降りた……)

結衣U「けれど、残念ですがそこも間合いです……!『分身』!」ポンッ

結衣U(確かに私の効果範囲ではあの人に届かない……ですが!)

結衣V「さっきより3m近い場所に生み出された私なら届く!『分身』!」ポンッ

夜留「なっ、しまっ……」メキメキ


メシャアッ



漆崎 夜留:死亡
211 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:08:55.03 ID:Pzp7H1O60
結衣(これで本体は倒した!向かってくるバイクは……!)ギャリギャリ

結衣V「分身分身分身!」ポポポンッ

結衣V〜Y「「うぐぇっ」」ドシャアッ

結衣「ふぅ……肉壁でちゃんと防げましたね」

ゼーレ「流石ですね、結衣さん」

ゼーレ(これで宝石も死体も確保できた……イットさんはもう私の側には近寄らないでしょうし、残りの二人も、さっき私達から逃げるしかなかった……襲われても問題はない)

ゼーレ(勝った……!やはり最後に勝つのはこの私!他の凡夫共とは違う、私だけがスペシャルなのだ……!)

ゼーレ「さて宝石を拾って……?」モゾッ
212 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:09:25.11 ID:Pzp7H1O60
ビル街・中央



七音「二つの宝石の反応が重なって、ちょっと動いてから……止まった」

二葉「場所もあの二人が走ってった所と一緒だし……やっぱりあの二人が持ってるってことなのかな?」

三夏「だとしたら、取り返すのは難しいな……けど、このままだとバトルロワイヤルは終わり……」

一花「うぅ……皆と離れ離れなんてやだよぉ……!」グスッ

ゆりあ「一花……」

葛斎「…………」


葛斎「……ふふっ、問題ありませんわ。仕込みは既に、終わっていましてよ!」バッ

ゆりあ「!?仕込み、とは……?」

葛斎「お忘れですの?私の『付喪神』の発動条件は『一度触れた物であること』……そして私はあの喉から手が出るほど欲しい物に、一度触れていましてよ!」

葛斎「これから奇跡を起こしますわ!『付喪神・宝石』!」

ゆりあ「……!」

葛斎(遠い……十秒間だけの操作じゃ届きませんわね……だったらガンガン重ね掛けするまでですわ!宝石を、ここまで持ってくるのですわ……!)ブワッ


カラァンッ


葛斎「……あら不思議、こんな所に宝石が。ですわ!」スッ
213 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:09:51.81 ID:Pzp7H1O60
ゆりあ「おおおお!その手がありましたな!残り時間的に今からあの二人があたし達を捕らえることは不可能!これで私達の勝利ですな!」

葛斎「いいえ。私達、ではありませんわ」

四雫「持ってこれた宝石は、一個……触れた宝石も一個だけなのだから、当たり前ですね」

ゆりあ「なぬっ!これではチームで優勝はできませんぞ!」

五樹「けど、これで向こうも一個になっちゃったんだし、お互い上がれない……とりあえず今日は大丈夫ってことだよね?」

四雫「いえ……少女の方はどうか分かりませんが、あの男は絶対に相手を裏切る。それが成功するにしろ失敗するにしろ、宝石を手にした方がそのまま優勝……バトルロワイヤルが今日で終わることには変わりありません」

四雫(このことには葛斎殿も気付いていたはず……それでもここに宝石を持ってきたということは……!)

葛斎「MPが残っていますわね……丁度いいですわ。『付喪神・カッター』」ヴンッ

四雫「っ、皆!姉上をお守りし……!」サッ

三夏「……大丈夫だよ四雫。葛斎さんは、そんな人じゃない」


ドスッ


葛斎「がはっ……!」

四雫(自分で自分を、刺した……!?)

葛斎「……っ、死体までは持ってこれなかったので、私自身を使うとしますわ……」
214 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:11:07.96 ID:Pzp7H1O60
三夏「……悪いな、葛斎さん。宝石もらって、痛い役まで押し付けちゃってさ」

四雫(この出血……助からない。バトルロワイヤル終了までにこの人は必ず死ぬ。では、この人は姉上を優勝させるためだけに……!?)

四雫「どうして……」

葛斎「……既に申し上げた通りですの。手品師のお仕事とは、人を騙すことではなく、人を驚かすことでもなく、人を笑顔にすることがお仕事なのですわ」

葛斎「あなた達を裏切って、一人で願い事を叶えたって……手品師失格。おじいちゃんに怒られてしまいますわ」

ゆりあ「か、葛斎殿ぉ……!私の願いのために自分をっ!感謝してもしきれんですぞ!」

葛斎「……あなただけではなく、あなた達のため、ですわ。一緒に過ごして、泣いたり笑ったり……とても作られた命だなんて、思えませんでしたの」

葛斎「おじいちゃんと会えないのは寂しいですけど……天界があるなら、多分天国もあるでしょう。そこで再会すればいいだけのことですわ」

ゆりあ「うおおおん……!来世もあたしの妹として生まれてきて欲しいですぞ……!」

葛斎「別に本当に死ぬわけじゃないですし、今世も妹じゃありませんわ……」ガクッ



柏手 葛斎:死亡
215 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:11:41.62 ID:Pzp7H1O60
学校



スゥー……ッ


ゼーレ「宝石が……!」

結衣「どこかに飛んで……!」

ゼーレ(……あの女の能力ですか、小賢しい……!ですがまぁ、一つまでなら問題はありません)

結衣「宝石が、一つだけに……」

ゼーレ「……仕方がありません、この宝石はあなたに渡すとしましょう。結衣さん、手を」

結衣「えっ、でも、こういうのはちゃんと話し合って……」

ゼーレ「……いいのです。早く手を」

結衣「は、はい!」

結衣(やっぱり、ゼーレさんは優しい人……この人を信じてよかっ……)ギュッ

結衣「た?」スルッ

結衣(あれ……宝石、は……?なんで、返しちゃんたんだろう……?)

結衣U「……?わた……」

ゼーレ「能力を解きなさい」


ボフンッ


ゼーレ「……よし。これで問題はない。やはり勝者はこの……」

イット「……使ったな。『洗脳』を」ザッ
216 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:12:10.46 ID:Pzp7H1O60
ゼーレ「……おや、イットさん。また私に操られに来たのですか?」

イット「その人一人なんなく操る『洗脳』……消費MPも尋常ではあるまい。その少女にそれを使い、まだ私を操れるというのなら……やってみろ」

ゼーレ「……意外ですね。いかに合理的な結論を出そうとも、あなたは私への恐怖を優先すると思っていた」

イット「……認めるよ。確かに私はお前を恐れていた。だがな、お前のような奴の計算通りにことが進む方が、私は怖い」

ゼーレ「ふん……まぁいいでしょう。確かに私はMPを失ってしまいましたが……その代わりに優秀な駒を手に入れたのですから。あなたに、この少女を殺せますかっ!」

結衣「……」ダッ

イット「『分身』……確かに、私ではこの少女を殺すことはできない」

イット「だから、殺すのはお前だ……『一刀絶閃』」スッ


ズバッ!


ゼーレ「がはっ……!?」
217 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:12:39.85 ID:Pzp7H1O60
ゼーレ(馬鹿な……っ!?何故私の体が裂ける!彼女の体、毛髪に触れてなど……!)

イット「さっき、宝石が一つ飛んでいったな……おそらくカッター使いが配られ、一度触れていた宝石だろう」

イット「つまり、今お前が持っているのは私に配られた宝石、私が一度舐めた宝石だ……毛髪のように分かりやすい目印はフェイク。乾いた唾液には気付けなかっただろう?」

ゼーレ「ぐっ……『支配者・ダメージ転移』!」

結衣「うぐっ……!?」ズバッ

イット「……私に傷を移したのはそれか……だが、今の状況では無意味な足掻きだ。MPを失い、これで優秀な駒を失った。そうやって生き延びたところで、哀れな支配者気取りのお前に何ができる……?」ニヤァッ

ゼーレ「ふっ、来れますか……?私がMPを失った?あなたを操ることができない?そんな証拠がどこにあるんです?」

イット「……」スタスタ

ゼーレ「そこで止まった方が良い。敗北が更に屈辱的なものになるだけですよ?」

イット「……」スタスタ

ゼーレ「あなたも知っているでしょう。操られている間、自我はなくとも記憶は残る。残り時間いっぱい、私はあなたを辱める。その時の記憶が現実に戻ったあなたを襲う……!」

イット「……」ダッ

ゼーレ「くっ……」ダッ


ズバッ!


ゼーレ「ぐはっ……!」

ゼーレ(う、嘘だ……私は、この世の全てを支配するんだ!このバトルロワイヤルも、全て思い通りにしてきた!それが、何故だ、何故……こんな、後一歩のところでぇぇ……!)

ゼーレ「……」ドシャッ



ゼーレ・フォン・ロックウッド:死亡
218 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:13:07.18 ID:Pzp7H1O60
イット「ふぅ……これでようやく1ポイント……か」

イット(まぁ、どうせ向こうで二人のどちらかが優勝して、バトルロワイヤルは終わりだろうが……こいつを勝者にすることは免れたが、結局私も敗北者か……)

イット「殺し合いなど、私の独壇場だと思っていたのだがな……」

イット(結局戦場も、私の居場所ではなかったということか……それが何を意味するのかは分からんが、不思議と、悪くない気分だ……)

イット(あの男の言うことは本当だったのだな……久しぶりだった、殺し合う敵と対話するなど)



『イット』『姉帯 ゆりあ』が1ポイントずつ獲得!

異能力者七人のバトルロワイヤル!三日目が終了した!

そして同時に、2ポイント獲得した者がいるため、ゲームセット!

その後、参加者は参加前の現実世界へと戻って行く!

異能力者七人のバトルロワイヤル!これにて終了となる!
219 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:13:36.95 ID:Pzp7H1O60
とある国



部下「イットさん!やっぱり和平でほぼ決定ですって……」タッ

イット「ん……まぁそうだろうな」

部下「これで長い内戦も終わり……ようやく我が国にも平和が訪れますね」

イット「それは違うな。平和とは民の手足を縛ることを指すのではない。真の平和を築くなら、ここからが正念場だろう……」

イット「……まぁ、一兵士に過ぎん私には関係のないことだが」

部下「関係ないって……じゃあイットさんはこの先どうするんですか?」

イット「私は……この内戦で些か活躍しすぎた。この時代で軍刀を獲物にしていたのも悪目立ちしただろう。裁判でスケープゴートにされては敵わんからな、その前にこの国を出る……出たあとは、そうだな、旅でもしながら戦場以外の居場所を探してみる。見つかればそれでよし、見つからなければ……まぁ適当に死ぬだろう」

部下「その旅……私もついていっていいですか」

イット「……いや、お前はこの国を出る理由がないだろう。お前は敵兵を誰一人殺さなかった……どころか、隠れて何人か救っていたのを私は知っているぞ。お前は残れ、お前のような者が残るべきだ」

部下「……っ、私が敵兵を殺せなかったのは、私が引き金を引く前に、全員代わりにあなたが殺したからです!あなたは結局、私に何も背負わせてはくれなかった……!だから、今度こそあなたの側に居たい!その旅の先で何があっても、あなたの言う通り死ぬんだとしても……全部、一緒に受け止めたい……!」

イット「…………ふん。今日中にこの国を出る。ついてくる気なら死ぬ気で支度を終わらせろ」

部下「は、はい!」
220 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:14:05.72 ID:Pzp7H1O60
コンビニ



小尋(終わり終わり終わりあと一分一分一分バイト終わりバイト終わり)

店長「……あれ、善夜君。これおでんのつゆ変えてないでしょ」カパッ

小尋「アッ…」

店長「ちゃんとこまめに水足してって言ったよね?最後に水足したのいつ?もしかして最初にやり方教えた時からずっと忘れてた?」

小尋「アの……すいません、もバイト終わりなんで……」

店長「いや、その前にさぁ。これ何人くらいに売った?今日寒かったから結構居たでしょ」

小尋「スいません、本当……しませんお疲れ様です……」ソソクサ

店長「あっ……はぁ……」



小尋(あーつらい。俺ばっかりがつらい。なんで誰も俺を助けてくれないんだろう)

小尋「あのバトルロワイヤルで優勝してれば、今頃異世界でモテモテだったのに……」

小尋(いや……待てよ。少なくともああいう神様が居るってことは分かったんだ。だったら、トラックに轢かれてみたら本当に異世界転生できるんじゃ……!?)

小尋(行ける……!バトルロワイヤルに選ばれるくらいなんだから、何かで死ねば異世界行ける……!)


ブロロロロ……


小尋「まぁ……別に焦らなくてもいっか」

小尋(俺が何かしなくてもその内向こうから来るだろ……それまでは現状維持、現状維持……)
221 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:14:31.33 ID:Pzp7H1O60
とある地下



立会人「……それで、負けちゃったんですかぁ?」コツコツ

夜留「あぁ……」コツコツ

立会人「まったく、縁起の悪い夢ですねぇ。今から大勝負だっていうのに……それで、もし勝ってたら漆崎さんは何を願うつもりだったんです?やっぱり今日の勝負で勝たせてって感じですか」

夜留「馬鹿、そんな無粋なことするかよ、勝負師が。神様に立会人をやってもらうつもりだった」

立会人「うわっ、ひっどいですねぇ……私という者がありながら!今まで敵味方問わず色んな方のイカサマを見抜いてきたのに!」

夜留「敵味方問わずってところが迷惑だが……まぁお前の眼は信頼してる。ただ保険はあった方がいいだろ。相手はこれまで墜としてきた奴らの誰より狡猾なんだからな」

立会人「ふんっ!今日は夜留さんの方ばっかり見ちゃお」

夜留「くくっ……」

夜留(見てるか親友……お前の仇討ちも今日で終わりだ。途中から俺が個人的に楽しんでる場面も多かったが……)

立会人「……到着しました。この扉の向こうに、今夜の対戦相手がいらっしゃっています」

夜留(とにかく、天界があるならあの世もあるんだろう。俺が逝くまで河の縁で待っててくれ。必ずこいつのしゃれこうべを盃に、勝利の美酒でいっぱいにして持って行く)


ギィィ……
222 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:15:10.91 ID:Pzp7H1O60
とある部屋



ゼーレ「ふぅ……」

秘書「……今日は溜息が多いようですが、どうかなされましたか?」

ゼーレ「いや……なんでもないですよ」

ゼーレ(どうせ信じないでしょう。神様に選ばれ、願いをかけてバトルロワイヤル……など。私自身、あれが夢だったのかどうか判然としない)

ゼーレ(優勝していれば、簡単に確かめられたのですが……)ギリッ

秘書「……次は歯軋り、ですか。やはり今日ばかりはゼーレ様でも緊張が窺えますね」

ゼーレ「緊張……?そうかもしれませんね。今夜の相手に勝てば、地球の裏側にもう一つの世界を興すだけの金が手に入る……今まで墜として来た相手とは格が違いますからね」

秘書「……お相手が到着したようです」

ゼーレ「……扉を開けてください」


ギィィ……


夜留「……!ふっ、はははっ!どうやら、夢じゃなかったみたいだな」

ゼーレ「ええ……そのようで」

立会人・秘書「?」

夜留「リベンジの機会をくれるとは……懐の広い神様だ」ドカッ

ゼーレ「えぇ……こんな形で願いを叶えさせてくれるとは、本当に」ニヤッ


ギィィ……バタンッ
223 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:15:38.09 ID:Pzp7H1O60
小学校



結衣「はぁ……学校、行きたくないなぁ」

結衣(バトルロワイヤルで優勝して、あの子の顔の傷を治せてたら……何にも気にせずあの子と喋れるのに)

結衣(心細くてもちゃんと考えて、ゼーレさんを信じたりしなければ……あの子を怪我させた時も同じだ)

結衣(あの時……寂しがらずに『一緒に帰って』なんて言わなかったら……私のせいで、あの子は)

結衣(私は……誰かと一緒に居たい、なんて考えちゃダメなんだ……寂しくたって自分とお話して気を紛らわせて……ずっと一人で生きて行かなくちゃいけないんだ……)



友達「えーいっ」ボフッ

結衣「わわわっ、な、何するのっ」

友達「……だって、最近お話してくれないんだもん。えーいってしちゃった」

結衣「私のこと……嫌いにならないの?」

友達「どうして?」

結衣「だって、私なんかかばったから……あなたの顔、すごく綺麗だったのに……!」

友達「……じゃあ今は、綺麗じゃないの?」

結衣「えっ……」

友達「私、この顔の傷が好き。結衣ちゃんを守ってくれたから……勲章って言い方だと男の子みたいだけど……そんな風に思ってるの。だから、他の人には何て言われても気にしない……だけど結衣ちゃんにだけは、今の私の顔、この傷のこと、好きって言って欲しい。じゃないと私、寂しいよ……」

結衣「……っごめんなさい!」ムギュッ

友達「結衣ちゃん……」

結衣「大好き、大好きよ!あなたのことも、あなたの傷も……!」

友達「ありがとう……ありがとう、結衣ちゃん……」ムギュッ
224 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:16:06.07 ID:Pzp7H1O60
ショーステージ



葛斎「では!今から手のひらから鳩を出しますわ!」

葛斎「3、2、1……はいっ!」ビリッ

鳩「ポポーッ!」バッサァ

葛斎「ぎょえーっ!ポケットから出ちゃいましたわーっ!?」


「ワハハ!」「面白ーい!」「良いケツしてるなぁ……」


葛斎(皆の視線がお尻に向いてる間に……)シュババッ

葛斎「こほんっ、気を取り直して……はい!」

ハート「ぐわはーっ!!」パァァン

葛斎「ぎょえーっ!鳩と間違えてハート様出しちゃいましたわーっ!?」


「ダジャレかよ!」「でもあの巨漢が一瞬で……」「いつの間に仕込んだんだ?」


葛斎(う、上手く行きましたわ!スランプを脱却できましたわよ!)
225 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:16:41.23 ID:Pzp7H1O60
葛斎(……おじいちゃんは、もうこの世にいない。しばらくは、もしかしたらもう二度と会えない……でも、大丈夫)

葛斎(手品師は人を笑顔にするのが使命。いくらスランプでも私は、そのことだけは忘れなかった)

葛斎(それを忘れない限り大丈夫。人を笑顔にする手品を目指す限り、その中におじいちゃんは居る。おじいちゃんが教えてくれた、手品の中に……)



葛斎「では次はトランプマジックをやりますわ!客席の誰かにステージへ上がって来て欲しいのですけど……ではそこのあなた!ここまで上がって来てくださる?」

三夏「え?あたし?」

葛斎「……!?」

葛斎(み、三夏さんがどうしてここに!?)

三夏「行ってきていい?」

ゆりあ「いいですぞ。最後にこのゆりあの横におればよい!」

百桃「それユリアの台詞じゃないよね?」
226 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:17:09.50 ID:Pzp7H1O60
楽屋



葛斎「ど、どえりゃー驚きましたわ……来るなら来るといってくださらないと」

三夏「そう言われても……葛斎さんの連絡先知らなかったしなぁ」

八代「私達なんか顔も知らなかったけどね」

百桃「ねっ」

葛斎「……なんか増えてますわーっ!?」

ゆりあ「新たな妹が心の内から出るわ出るわで……MPも毎日回復しますし、とりあえずパパンママンの稼ぎで扶養できる限りは生み出していくことにしたんですな!」

八代「葛斎さんのおかげだよ……はじめましてだけど、本当にありがと!」

葛斎「は、はぁ……」

葛斎(まぁ……少子化を防いでるので、セーフでしょう!)

スタッフ「柏手さん、そろそろ……」

葛斎「あっ、はいですわ!」

三夏「休憩時間にわざわざごめんな。それじゃあ後半も客席から見てるから、いっぱい笑わせてくれよな!」

葛斎「……もちろんですわ!」
227 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:17:38.13 ID:Pzp7H1O60
ショーステージ・客席



葛斎「そぉれぃっ!」ドジャーンッ


「すげー!」「どうやってあんな……」「良いケツしてるなぁ……」


三夏「おー!すげぇ!」

四雫「……」スーン

ゆりあ「退屈ですかな、四雫」

四雫「いえ、先程から驚いたり、楽しくなったりはしているのですが……笑顔など、昔は一度もしていなかったので、この歳になってもあまり正の感情が表情に出にくいのです」モニモニ

ゆりあ「……暗殺者として、育てられていた時のことですな……ごめんなさい、四雫」

四雫「……姉上?」

ゆりあ「あたしの『妄想姉妹』で生み出せるのは私の『理想の妹』……つまり、四雫の辛い過去を望んだのはあたしなのです……自分の魂に、理想に嘘をつけなかった。生み出す命が偽物になってしまうから」

ゆりあ「とにかく、あたしは四雫に辛い過去をアイデンティティとすることを望んでしまったのです。それを愛おしいと思ってしまった……紛れもない、醜いあたしのエゴです」

ゆりあ「ごめんなさい。私を、恨んでください……四雫」

四雫「……その命令を聞くことはできません。姉上……確かに、なんの傷みもない、三夏のような存在を羨ましく思うこともあります。私は彼女のように、何の苦もなく笑える幸せを知らない……」

四雫「けれど、彼女達も知らない……大切な人に自分の暗闇を半分背負ってもらう幸せを。私だけが知っている幸せを」

四雫「姉上が私にくれたものならば、傷すらも愛おしい……だから、醜いエゴだと言わずに姉上も愛してください。私は姉上の全てを許します。姉上を、愛しています」ニコッ

ゆりあ「し、四雫ぅ……」ポロポロ

ゆりあ「お姉ちゃんは四雫が大好きですぞ!ずっとずっと大好きですぞーっ!」ムギューッ

四雫「……はい。幸せです、姉上……」ギュッ
228 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:18:05.55 ID:Pzp7H1O60
天界



神様「創造物に許しを乞う創造主……か」

天使「ん、また下界覗いてるんですか神様」

神様「あぁ、この前のバトルロワイヤルに参加してくれた奴らのその後をね」

神様「いやぁ……ちょっと懐かしくなったな。神に上がりたての頃には、僕もあんな風に悩んだもんだよ……まぁ、今となっては人間なんて出来の良い玩具にしか見えないけど」

天使「あの頃はもう少し私達の扱いもマシでしたね」

神様「さて、バトルロワイヤルもこれで四回目かぁ……」

天使「願いを叶えた人間……優勝者も六人になりましたね」

神様「……七?」

天使「いえ、六人です」

神様「七人……そういえば丁度七人でやる催しごとがあったよね?」

天使「ですから、六人ですってば」

神様「というわけで開催!異能力者七人のバトルロワイヤルエクストラ!今までのシリーズの優勝者達でもっかいバトルロワイヤルするよ!」
229 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:18:45.08 ID:Pzp7H1O60
天使「あの……ですから六人だと……」

神様「そうなんだよなぁ……三回目に一人しか優勝者が出なかったから、こりゃ四回目で良い感じに七人になるぞと思ってたのに……まさか四回目も一人だけとは……」

天使「まぁ六人でバトルロワイヤルさせればいいでしょう」

神様「七人じゃなきゃヤダ!というわけで今までの奴らから適当に一人選んで参加させるよ!」



選ばれたのは『下1』だった!

「1」より
2.不死目指す女子『久遠寺七香』
3.記憶喪失の青年『六東秋』
6.全身剛柔自在男『荒衣鉄雄』
7.元警官の復讐鬼『クラモト』

「2」より
2.中性金髪ロング『ディーヴァ・ラムダ』
3.臆病女子中学生『リカ』
4.男勝女子小学生『犬木心』
6.ボーカル中二病『アッシュ』
7.くたびれ三十代『加賀七音』

「3」より
1.西部劇大好き女『サイキ・エナツ』
2.人類悪白衣美人『セレナ・ド・モンフォール』
4.情欲全開オタク『ジョー・パナソー』
5.ポジティブバカ『ロイエナル・ロスチャイルド』
6.寡黙なる殺し屋『フェイス』
7.意思を持つ肉塊『No.006』

「4」より
1.祖父っ子手品師『柏手 葛斎』
2.黒づくめ辻斬り『イット』
4.うだつダウナー『善夜 小尋』
5.強がり虚勢ロリ『後藤結衣』
6.腐敗政治と共に『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
7.私怨燻る勝負師『漆崎 夜留』

誰だった!?1−2〜4−7番から選んでね!
(各シリーズ優勝者とオリジナルでない既存のキャラクターを強く連想させるキャラクターは>>1の判断で除外しました)
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 10:52:52.72 ID:OG6go1cko
3-2
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/19(月) 17:26:46.10 ID:K6E82upRO
1-7
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 17:28:10.88 ID:T304xFrp0
2-3
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/19(月) 17:41:30.47 ID:XEUukbyB0
1-3
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/20(火) 00:17:46.83 ID:sBBIsogS0
4-5
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 01:49:03.84 ID:hSFM2oSv0
あれ?これ下1で一人だけでは?
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名前: E-mail(省略可)

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