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神「異能力者七人のバトルロワイヤルが見たいな・・・」 4【安価】
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112 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/05(月) 23:34:19.07 ID:nK4T1OsQ0
図書館
結衣「わっ」ポフッ
結衣U「瞬間移動……いや、再配置ねこれは。バトルロワイヤル二日目ね」
結衣「……あなた、一回出したらずっと居るのね」
天使「能力で生み出された物は基本『持ち物』扱いだからな」
結衣「やったわね」
結衣U「『持ち物』……ということは、私のMPは回復してないの?」
天使「え?」
天使(……考えてなかった。どっちの方がいいかな)
『天使』が取った行動は『下1』だった!
1.こいつ弱いし、分身体のMPも回復してやるか。
(結衣UのMPが120になる)
2.分身体は参加者じゃないのでMPは回復させないでいいだろ。
(結衣UのMPは70のまま)
どっちだった!?1、2番のどっちか答えてね!下1だよ!
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/05(月) 23:34:49.47 ID:h37QeO8h0
1
114 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/06(火) 14:31:50.29 ID:vAjrDrqo0
天使「じゃ、まぁ……分身体もMP回復するってことで」ファァ
結衣U「やったわね」キュイン
115 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/06(火) 14:32:22.25 ID:vAjrDrqo0
現状
1.柏手 葛斎
ポイント:1
M P:60
登 録:『姉帯 ゆりあ』
持 ち 物:カッター
線路・北にて『姉帯 ゆりあ』、『妄想姉妹s』の到着を待つ。
2.イット
ポイント:0
M P:110
登 録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:軍刀(普段から持っている)
路地裏で『ゼーレ・フォン・ロックウッド』と一緒に行動している。
3.姉帯 ゆりあ
ポイント:1
M P:50
登 録:『柏手 葛斎』
持 ち 物:なし
『柏手 葛斎』の所へ工事現場・北から移動中。
4.善夜 小尋
ポイント:0
M P:130
登 録:なし
持 ち 物:ナイフ
モザイク状態で『姉帯ゆりあ』を尾行している。(気づかれていない)
5.後藤結衣
ポイント:0
M P:90
登 録:なし
持 ち 物:分身一体(MP120)
6.ゼーレ・フォン・ロックウッド
ポイント:0
M P:50
登 録:『イット』
持 ち 物:『イット』
路地裏で『イット』と一緒に行動している。
7.漆崎 夜留
ポイント:0
M P:140
登 録:なし
持 ち 物:五百円硬貨・千円札
交差点・c3からどこかへ移動中。
そんなこんなでついに午後零時!『宝石配り』の時間に!宝石を受け取ったのは『下1』と『下2』だった!
誰と誰だった!?1〜7番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、一人が二つの宝石を受け取った事にするよ!)
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/06(火) 14:50:30.12 ID:qPMXxl9Wo
3
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/06(火) 15:25:53.92 ID:NRffvKX6o
7
118 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/07(水) 17:41:10.49 ID:qiHs+Q240
学校
ゆりあ「ぬおおおお」ゼェゼェ
七音「ちょっとお姉ちゃ……ちょっと休んだ方が、走りっぱなしだと体力もたないよ……」ハァハァ
ゆりあ「ぐぅ……!ですが、こうしている間にもあたしの三夏が……バスケ部主将天真爛漫元気っ子の三夏が……っ!」
天使「ほい、宝石」ポイッ
ゆりあ「はい」パシッ
四雫「姉上、宝石を持ったからにはここで立ち止まるべきです!宝石を持った状態でもう一つの宝石以外の場所へ動けば、他の参加者にチームの合流が済んでないことを悟られます!ここは宝石に当選していない向こうに来てもらうべきです!」
ゆりあ「そんな物……!妹を見捨てる理由にはならないですぞ!」カッ
四雫「さすあね!」
ゆりあ「ぬおおおお今行きますぞぉ〜!」スタコラ
六夢「むぇ〜……」ヘロヘロ
119 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/07(水) 17:41:39.29 ID:qiHs+Q240
商店街・東
夜留「さて……ここらへんが隠れるには丁度いいかな……」ザッ
天使「おーい」
夜留「ん……宝石配りか」
天使「ほらよ。今日はお前が当たりだ」
夜留「ほぉ……こりゃラッキー……」
夜留(……か?今日はここで終盤まで潜んでるつもりだったが、位置のバレる宝石を持ってちゃそれができない……)
夜留(もう一個の動きは……別の場所に真っ直ぐ向かってる。今の段階でどこか向かう場所がある奴は限られてくる。つまりチームの合流がしたい奴……あの女二人の内どっちかってことだな)
夜留(普通の奴ならチームを警戒するから、より俺から宝石を奪おうって輩が増えるわけだ)
夜留(ならばどうする。ここに宝石を捨ておいて別の場所へ逃げるか。いや、流石にそれは無駄が多い……じゃあ何もせず奪いに来る奴を返り討つか。まぁ負けることはないだろうが……怪我の一つや二つ負わないこともないだろう。本命の女二人との戦いの前に負傷は避けたい)
夜留「よし……ならここは……」ダッ
120 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/07(水) 17:42:04.55 ID:qiHs+Q240
図書館
結衣「天使さん。私達の宝石は」
天使「はずれ」
結衣「また……?天使さん、私達ちょっと不遇じゃないかしら」
天使「さっきちょっと優遇してやったろ」
結衣U「宝石の反応は……関係のない所に走ってる宝石が一つあるわね」
結衣「おそらくチームの合流中なのでしょう……『人形使い』さんか『強化』さんのどっちかってことよ。その二人には勝てそうもないし……行くとしたらもう一個の宝石ね」
結衣U「……もう一個の宝石も関係ない所に走ってるんだけど」
結衣「……!これじゃどっちがどっちか分からないわね……どうしましょう」ムムム
121 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/07(水) 17:43:19.48 ID:qiHs+Q240
公園
小尋(あーなるほど。こうすりゃどっちがっちか分かんないのか。向こうの宝石に当たった人頭いいな)
小尋(まぁ、俺はこっちがチームって分かってるから、俺には無意味な小細工だけど)タタッ
ゆりあ「ぬおおおお」
小尋(そういや……あいつ昨日も宝石持ってたよな。いや『カッター使い』が持ってたのかも知れないけど、チームの内どっちかが当たってたことは間違いない。運良いな……ズルっ)
小尋(っていうかこいつら結局昨日ポイントゲットできたんかな……一応レーダーには1ポイント獲得した奴が二人って出てたけど、その二人がこの二人だとは限らないし)
小尋(でもなんとなく俺を殺したメスガキには負けてて欲しいな……まぁそこら辺も尾行してたら分かるだろ、その内)
122 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/07(水) 17:43:49.83 ID:qiHs+Q240
路地裏・西
イット「別方向に動く反応が二つ……」
ゼーレ「どちらかがチーム。どちらかが単独ということですね」
ゼーレ(チームの二人は合流前に戦いたい所ですが……この距離ではどちらも、合流前に叩けるかどうかは五分五分といった所……それを考慮するなら……)
ゼーレが取った行動は『下1』、結衣が取った行動は『下2』だった!
1.東側(『漆崎 夜留』が居る方向)の宝石へ行く。
2.西側(『姉帯 ゆりあ』が居る方向)の宝石へ行く。
3.どっちにも動かない。
どれだった!?1〜3番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
また、安価が『2.西側』だった場合、それぞれ行動の結果も『下1』、『下2』のコンマで決定します。
00~49で合流前の『姉帯ゆりあ』と会敵。
50~99で合流後の『葛斎・ゆりあチーム』と会敵。(もう片方が合流前に会敵していた場合、戦況に依る)
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/07(水) 17:44:13.77 ID:KLby6n43O
1
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/07(水) 17:49:25.76 ID:mSmc/tNcO
1
125 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/08(木) 23:04:26.30 ID:O7oxPH860
線路・中央
ゆりあ「ただ今参上ですぞーっ!」ズサァーッ
葛斎「お、来ましたわね」
ゆりあ「……れろ」
葛斎「……何か言いまして?」
ゆりあ「今すぐ三夏妹から離れろっつってんだ、聞こえねえのか三下ぁッ!!!」
葛斎「ひっ!?な、なんですの……?急に大きな声出さないでくださいまし……」プルプル
三夏「あれだよ。あたしとあんたが仲良くしてるから嫉妬してんだ姉ちゃん」
葛斎「嫉妬……?確かに、三夏さんには昨日一晩中(手品の練習に)付き合ってもらいましたけど……」
三夏「葛斎さん、走るのとかはダメダメなのに、あれの体力だけはすごかったな」
ゆりあ「っぴぎゃあああ!聞き捨てなりませんぞぉぉおぉおお……柏手!葛斎!」ガシッ
葛斎「はい!」ビクッ
ゆりあ「あたしの妹になりませんか……?」ニヘラッ
葛斎「!?!?!?」
ゆりあ「お姉ちゃん、NTRは駄目でも妹同士の百合は許せる派なんですな!」ババーンッ
葛斎「ド変態ですわーっ!?」
やんややんや
小尋(こっちは無事合流成功……と。線路の上なんて開けた空間に、モザイク化の俺以外で隠れられる奴なんて居ないだろうし……他の参加者は動いてないかもう一個の宝石に集まったって感じか)
小尋(ってことは、今頃向こうは……)
126 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/08(木) 23:04:57.26 ID:O7oxPH860
ビル街・北
ゼーレ(ここを曲がった先に宝石があるはずですが……)スッ
イット「誰も居ない……?」キョロ
イット(宝石だけが道の真ん中に落ちている。他の参加者に追われるのを嫌って自ら手放したか……)
ゼーレ「罠か……といった所ですね」
ゼーレ(そしてこれは十中八九……)
イット「!」チャキッ
結衣「……!」ザッ
結衣U(宝石だけ落ちてる……?更にその向こうには他の参加者!しかもチーム!?)
結衣(確か軍服の人は『触った物を切る能力』で、もう一人は……まだ分かんない)
イット「ここに宝石を置いたのはお前か!?」
結衣「……さぁ、どうでしょうね」
ゼーレ(……これはまた扱いやすそうなお嬢さんですね。まぁ、子供なんていうのは元より扱いやすいものですが)
ゼーレ(ああいう虚勢を張るのがクセになっているタイプは、心根では心細さを常に感じている。そこを軽く撫でてやればいい)
ゼーレ「私の名前はゼーレ・フォン・ロックウッド!お嬢さん、私と協力しませんか!?」
イット「!」
結衣「……!?」
127 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/08(木) 23:05:22.70 ID:O7oxPH860
結衣「協力って、そんないきなり……というか、あなた達は既にチームなのでは!?」
結衣(一日に配られる宝石は二個まで……つまり、どう頑張っても一度に優勝できるのは二人まで!三人のチームは成り立たない!)
ゼーレ「問題ありません!私とこちらのイットさんの願いは同じく世界平和!私かイットさん、どちらかが優勝できれば、もう一人の優勝者はあなたでも構わない!さぁ、あなたの願い事はなんですか?」
結衣「……友達の……顔の傷を、消してあげたい、です」
ゼーレ「……素晴らしい!友達想いのあなたとは、良いチームになれそうです。どうですか?是非、私達とチームに」
結衣「……い、いいでしょう!あなたと協力してあげます!」
イット(仲間が増えた……だが、なんでだ?達成感や、嬉しさが全くこみ上げて来ない……これで世界平和に一歩近づいたというのに、何か重大なことを見落としているような、うすら寒い違和感がある)
イット(このままじゃいけない……何がだ?……嫌な気分だ)
128 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/08(木) 23:05:53.13 ID:O7oxPH860
ゼーレ「ありがとうございます!では早速チームプレイと行きましょう!ここに宝石を仕掛けた人間を探し出します!お嬢さん、名前は?」
結衣「結衣……後藤、結衣です」
ゼーレ「では結衣さんは東側を!私は西側を調べます。あの宝石が罠なら、仕掛けた人間が近くに潜んでいるはずです!」
結衣「分かりました!」タッ
ゼーレ(さて、このビル街には私も一度訪れたことがある。あの位置にある宝石を横から狙うとしたら、その場所にも目星が付く。おそらくこちらに……)
夜留(ちぃっ……両方に争わせて、削れた所を横からって腹積もりだったのによぉ……)
夜留(舌と頭の回る奴だ。昨日はすぐさま殺しておいて正解だったな)
夜留(さて……どうする?おそらく俺が潜んでいるこの場所もほぼ把握されてるだろう。ここは……)
夜留が取った行動は『下1』だった!
1.その場に残って戦闘!折角チームがばらけてくれたんだ、返り討ちにしてやる!
2.逃げる!ここは初志貫徹、終盤までおとなしくしてよう。
どっちだった!?1、2番のどっちかから選んでね!下1だよ!
また、安価が『1.戦闘』だった場合、行動の結果も『下1』のコンマで決定します。
00~49で生存。
50~99で死亡。
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/08(木) 23:12:14.32 ID:YESPK+kC0
2
130 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/10(土) 18:37:04.19 ID:XRFuZy710
ゼーレ(消去法で考えれば……ここの宝石に当選したのは、結衣さんが言っていた『モザイク化の男』か、『硬貨を発射する男』)
ゼーレ(もし後者なら、遠距離攻撃の利を生かしてあの宝石を罠として利用するはず……射線のことを考慮すれば、おそらくここに……!)バッ
シーン……
イット「誰も居ない……?」
ゼーレ「……いえ、正確には、居なくなった。と言うべきでしょう」
イット(微かに煙の匂いが……煙草か)クン
ゼーレ「私達の会話を聞いてここを放棄した……と」
ゼーレ(昨日の様子を見る限り、好戦的な人かと思っていましたが……中々に用心深い。厄介ですね……)
ゼーレ(とはいえ、これで私のチームは三人。おそらくこのバトルロワイヤルにおける最高勢力。男一人逃した所でどうということはない)
結衣「こっちには居ませんでした……ゼーレさんの方は」タッタッ
ゼーレ「こちらにも居ませんでした。どうやら逃げられてしまったようです」
結衣「そうですか」
結衣U「これから……どうしますか?もう一つの宝石の所へ向かいますか」
ゼーレ「いえ……元の所持者が攪乱のために真逆の方向へ走ったせいで、向こうまでかなりの距離があります。このままでは戦闘中にイベント発生……ということになりかねません」
ゼーレ「こちらが劣勢ならばそれに賭けてもよかったですが、ありがたいことに今は三人チームのこちらが優勢。イベント発生を待って、不確定要素を可能な限り排除した後に戦闘と行きましょう」
結衣「了解です」
131 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/10(土) 18:37:33.90 ID:XRFuZy710
結衣U「そういえば……ゼーレさんの能力はなんですか?」
ゼーレ「……相手に自分の傷を移す能力です。対象に触れないと発動できないので、遠距離の勝負は苦手です」
イット(そんな能力だったのか……ん?)
イット(何故私は、今まで彼の能力を知らなかった、いや、知ろうともしなかったんだ?チームなら真っ先に知るべき情報のはず……)
結衣「あっそうだ。レーダー登録もしておきましょう」ピコン
ゼーレ「いいでしょう。ですがイットさんとは登録しないでください」
結衣「……?どうしてですか?」
ゼーレ「考えたくないことですが、明日、チームとして合流するまえにあなた達のどちらかが他の参加者に敗北する可能性があります。そこでレーダーを奪われてしまうと味方の位置が筒抜けということに……それを避けるためにもなるべく登録は控えてください」
ゼーレ「何、私が両方と登録していれば三人全員で連絡を取ることは可能です」
結衣「はぁ……ならそうします」
イット(違う……少女は気付いていないようだが、さっきの論理には穴がある。ゼーレが最初に死んだ場合を考慮していない……もしゼーレが最初に死ねば、私と少女はチームとして動くことができなくなる)
イット(だが……それを指摘する気には、なれない……なんなのだ、これは……)モヤモヤ
132 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/10(土) 18:38:02.78 ID:XRFuZy710
線路・中央
ゆりあ「妹!妹!」グイグイ
葛斎「向こうの宝石、動きませんわね……」
四雫「先程まではこちらの動きに合わせて別方向へ移動していたようですが……」
葛斎「これは、イベント発生まで動かないつもりですわね……?」
四雫「こちらから行こうにも距離がありますし……イベント次第でどちらが有利になるか分かりません。他の参加者の動きにもよりますが、ここはこちらもイベント発生まで待機するのが得策かと」
葛斎「宝石はこちらにもあるのですし、慎重になって損はない……ですわね」
ゆりあ「妹!妹!」グイグイ
葛斎「うるさいですわ!ちょっとあっち行っててくださいまし!」
133 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/10(土) 18:38:28.89 ID:XRFuZy710
現状
1.柏手 葛斎
ポイント:1
M P:60
登 録:『姉帯 ゆりあ』
持 ち 物:カッター
線路・北で『姉帯 ゆりあ』、『妄想姉妹s』と一緒にイベントまで待機。
2.イット
ポイント:0
M P:110
登 録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:軍刀(普段から持っている)
ビル街・北で『ゼーレ・フォン・ロックウッド』、『後藤結衣』と一緒にイベントまで待機。
3.姉帯 ゆりあ
ポイント:1
M P:50
登 録:『柏手 葛斎』
持 ち 物:なし
線路・北で『柏手 葛斎』と一緒にイベントまで待機。
4.善夜 小尋
ポイント:0
M P:130
登 録:なし
持 ち 物:ナイフ
モザイク状態で『姉帯ゆりあ』、『柏手葛斎』を監視している。(気づかれていない)
5.後藤結衣
ポイント:0
M P:90
登 録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:分身一体(MP120)
ビル街・北で『ゼーレ・フォン・ロックウッド』、『イット』と一緒にイベントまで待機。
6.ゼーレ・フォン・ロックウッド
ポイント:0
M P:50
登 録:『イット』『後藤結衣』
持 ち 物:『イット』
ビル街・北で『イット』、『後藤結衣』と一緒にイベントまで待機。
7.漆崎 夜留
ポイント:0
M P:140
登 録:なし
持 ち 物:五百円硬貨・千円札
ビル街から工事現場へ逃走。
そんなこんなでついに午後二時!『イベント』の時間に!『下1〜3』のどれかが起こった!
(起こるイベントを自由に考えてね!出揃ったらその内のどれが起こるかあらためてコンマで決めるよ!)
(描写が困難な物、ゲームに関係がない物、ゲームバランスを著しく崩壊させる物であれば、
>>1
の判断で再安価とさせていただきます。ご了承ください)
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 18:54:18.96 ID:eEDTErwq0
上空で飛んでる複数の黄色いヘリコプターに監視されてる ヘリの乗員に目視された場合
ビルの巨大モニター、電気街にあるテレビからスマフォに(現在:〇〇は〇〇に居る)と報告される
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 18:58:25.87 ID:xQr6kHaao
今回だけポイント獲得方法が終了時の宝石の所有ではなく終了時に生き残っていることに改変される
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 19:10:55.40 ID:cJ/FX71n0
道路上など外の目立つところに時限爆弾が配置される。破壊不可。持ち運び可能。爆発までの残り時間が表示されていて5分ごとにどこかの時限爆弾が必ず爆発する
137 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/11(日) 16:28:03.69 ID:aMWpj/Cs0
天界・ルーレット
神様「もう二時か。天使くん。ルーレットとダーツを」
天使「はいはい」ガラガラガラ
天使「ほっ」ギュルンッ
神様「行くぞ〜」
次のレスのコンマが
01~33で『上空で飛んでる複数の黄色いヘリコプターに監視』
34~66で『ポイント獲得方法が終了時の宝石の所有ではなく終了時に生き残っていることに改変』
67~99で『外の目立つところに時限爆弾が配置される』
00で全部
138 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/11(日) 16:28:29.66 ID:aMWpj/Cs0
神様「とぉっ!」トスッ
139 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/11(日) 19:55:34.61 ID:iGjXqVss0
線路・中央
天使「イベントは……ポイント獲得方法の改変!今日に限り、生存した参加者のみにポイントを与える!」
葛斎「これは……」
ゆりあ「私達にめちゃくちゃ有利なイベントですな!宝石を所持し続け居場所を晒すデメリットも、もう一個奪いに行かなくてはならないデメリットも無視できますぞ!」
ゆりあ「あとは宝石をポイして適当な場所に隠れていればそれだけで勝ちですぞ!」ダッ
葛斎「そっ、そうですわね!さっさとどこか隠れられる場所に行きましょう!」ポイッ
140 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/11(日) 19:56:03.84 ID:iGjXqVss0
住宅街・南西
四雫「ここをこうして……」パキンッ
三夏「よし!窓が開いた、皆中に!」
ゆりあ「あとはこのお家に隠れてるだけ……こんないっぱいのお家からピンポイントに私達を探し出すなど、あと二時間にも満たない時間内では不可能ですな!」コソコソ
葛斎「これで私達のポイントは2……大勝利ですわ!」コソコソ
小尋(やっべー……)
小尋(昨日の獲得者があいつらじゃないなら、そいつの優勝を阻止するためにもここで隠れてるだけなんてできない。昨日の獲得者はやっぱりあいつら二人だったのか)
小尋(あいつらのどっちかが生きてるだけで、バトルロワイヤルが終わっちまう。今日あいつらを殺すのはマスト!)
小尋(でも……俺の能力じゃ無理だよなぁ。かといって他の奴らが代わりに殺してくれるのは期待できない……だってこいつらがここに居ることを知ってるのは俺だけだから)
小尋(となると……しゃーねぇ、あれ、やるか……)スッ
141 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/11(日) 19:56:38.19 ID:iGjXqVss0
ビル街・北
ゼーレ「生存者にポイントを……!?」
ゼーレ(これは……大変まずいことになりましたね。相手のチームはこれであと隠れているだけで勝利できる。私達はそれを探し出して殺すことができねば、バトルロワイヤルが終了、敗北……)
ゼーレ(距離を置いたままイベントを待っていたのも裏目に出ました……近くなら隠れる所を抑える……あるいはどの辺りに隠れたか目星を付けるくらいはできたはず)
ゼーレ(だがこうも離れていては……何のヒントもない上に、そもそも距離があるせいで探す時間が短くなる)
ゼーレ(探し出すのはほぼ不可能……とはいえ、何もせずに居るわけにはいきません)
ゼーレ「……三手に別れて探しましょう。結衣さんは北西、私は西、イットさんは南西を」
結衣「……はい!」タッ
イット「了解」ダッ
ゼーレ(宝石の反応からして、少なくとも先ほどまでは西に居たはず……それ以上のヒントはない。僅かな可能性に賭けるほかない……!)ギリッ
ゼーレ「やはり性に合いませんね……何かが思い通りに行かないというのは……!」
142 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/11(日) 19:57:14.98 ID:iGjXqVss0
河川敷・中央
結衣(あの二人を見つけないと私達の負け……だけど、本当に見つけられるのかな……街一つ使ったかくれんぼなんて、鬼がめちゃくちゃ不利だと思うけど……)タッ
結衣U(……人影!もしかしてあの二人、いや、あれは……)ピタッ
小尋「うおっ、お前かよ運悪……いや、いいのか」キキーッ
結衣(昨日会った『モザイク化』の人!……けど、モザイクじゃない?)
小尋「よっと」コトンッ
結衣(何か置いた……スマホ?いや、この街にスマホって持ち込めないんじゃ……何かの能力で生み出した?でもあの人の能力って……)
小尋「お前なら、これが罠じゃないって分かるだろ……970306。写真……とメモ……後は任せた!」バビュンッ
結衣「わっ」
結衣(一瞬モザイクになったかと思ったらすぐに元に戻って、すごいスピードでどっか行った……昨日もなんか急に早くなったし、おまけ能力?)
結衣(スマホ置いてったけど……最後に言ってた970306ってパスワード?……罠じゃないだろうし、見てみようかな)スッ
結衣(写真とメモ……これは、二人がどこかの家に入る所の写真!……とそこへの行き方!)
結衣「ゼ、ゼーレさん!」プルルル
143 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/11(日) 19:57:51.02 ID:iGjXqVss0
住宅街・南西
ゼーレ「写真を見る限り……ここ、ですね」ザッ
イット(ここにあの二人が……)
ゼーレ(僥倖でしたね……イベント前から彼女達の位置を把握している参加者がいたとは……)
ゼーレ(再集合に少し時間がかかりましたが、ここを攻め入る時間は十分に残っています……!)
結衣「……どうしますか?家に入るのは確定ですけど、誰が先頭を……」
ゼーレ「そうですね。ここは……『下1』が先頭を務めるとしましょう」
ゼーレが選んだのは『下1』だった!
1.ゼーレ・フォン・ロックウッド
2.イット
3.後藤結衣
誰だった!?1〜3番から選んでね!下1だよ!
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 19:59:23.51 ID:jKGeYqXGO
2
145 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 01:07:39.68 ID:ryBaXs7S0
葛斎「新しいカッターに、はさみなんかも使えそうですわね。ホッチキス……はどうでしょう?」ガサゴソ
ゆりあ「むっ、もしかしたら周りに気付かれるやも、屋内とはいえあんまり物音立てない方がよいですぞ」
葛斎「そうは言っても……昨日、カッターに付喪神を使ってしまったので、付喪神を使えるアイテムがないのですわ」
葛斎(『付喪神』を一度使用した持ち物に再度付喪神を使うことはできない……)
葛斎「明日用にアイテムを調達しておかなければなりませんわ」ガサゴソ
ゆりあ「いや、今日でバトルロワイヤルはあたし達のダブルフィニッシュで終了なんですぞ?万が一にも三日目が来るとは……」
四雫「……姉上、こうも同じ部屋に全員が固まっているのは危険です。何人か別室に行くべきかと」
ゆりあ「なんですかな四雫まで……今日はここで隠れてるだけで終わりですぞ!可愛い妹達が戦う必要も準備も必要ないのですな!」
七音「それでも……万が一、万が一もお姉ちゃん達と離れ離れになっちゃう可能性があるなんて……嫌だよ、私」
ゆりあ「……七音……」
葛斎(このバトルロワイヤルが終わって願いを叶える権利がなければ、ゆりあさんと能力によって存在している妹さん達はお別れ……それは必死にもなろうというものですわね)
葛斎(……いや、ちょっと待ってくださいまし。今まで深くは考えませんでしたけど、これってまごうことなき人体錬成ですわね?しかも記憶含めて完全にゆりあさんが創り出したもの……えっと、道徳的にどうなんですの?これ)
ガチャッ
ゆりあ「!」
一花「い、今のって葛斎さん……?」
葛斎「いや、今のは……」
ゆりあ(ここに隠れているのがバレた……!?)
146 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 01:08:17.88 ID:ryBaXs7S0
イット(慌てて隠れたのか、土足で廊下や階段を歩いた跡がある。それを辿るに、隠れているのはこの部屋か)グッ
ゼーレ(彼女らの性格上、人形含め全員が同じ部屋に居るはず。そこを一網打尽にしましょう……!)
ゆりあ(足音が扉の前で止まった……)
ゆりあ「葛斎殿……」ボソッ
葛斎「分かってますわ……」
葛斎(相手が誰だか知りませんが、この部屋に踏み込んできた瞬間に、強化カッターでざんばらりですわ!)ゴクッ
ゼーレ『……やはり、あなたの「真上」のようです。それでは、お願いします』
結衣U「了解です……真上に『分身』っ!」
147 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 01:08:54.30 ID:ryBaXs7S0
ポポポンッ
結衣V〜X「……」スタタッ
葛斎「っ!?」バッ
葛斎(部屋の中に急に少女達が!?この子達は一体……!)
ゆりあ(全員同じ顔……他の参加者の能力ですかな!?)
イット(こうして扉の前から意識を逸らした所を……)ダンッ
葛斎「しまっ……!」
結衣V(私達の『分身・体内召喚』と……)
イット(私の『一刀絶閃』で……虐殺する!)
三夏「っ!」
ビシャバシャアッ!
イット「……ふん」キンッ
148 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 01:09:32.89 ID:ryBaXs7S0
ゼーレ「……いやぁ、あなたに先頭を任せてよかった。できれば明日も、チームに欲しいですね」
イット(……?何か含みのある言い方だな……?)
葛斎「……」ゴロン
イット(ふん……こいつ、服装からして手品師か何かか。手品師が視線誘導に引っかかるとは笑えないな)
葛斎「……う」ピクッ
イット「っ、傷が浅かったかっ!」バッ
葛斎(斬られる直前……誰かに、体を押され……誰に……いえ……今は……!)カッ
イット(こいつ、まだ意識がある……もう体は動かせんだろうが、能力を使われる前に早くとどめを……!)チャッ
ズダンッ!
ゼーレ(後方!まずい、伏兵が……!?)
四雫「はあああっ!」バッ
ゼーレ「ぐお……っ!」バゴンッ
ゼーレ(結衣さんに聞いていた、強化人間ですか……っ!ここまでとは……)
イット「ゼーレ!」
四雫「貴様ああああっ!誰を斬ったああああっ!」ビュンッ
イット(こちらに来る……だが奴の攻撃方法は徒手のみ!ならば問題はない、何も……!)
四雫「はあっ……あっ……!?」ズバッ
四雫(私の手刀が当たる寸前、いや当たった瞬間、腕が……!『付喪神』で強化された防御力を超越している……こいつの能力、斬撃ではなく『切断』か!しかも体に触れるだけで発動する!)
イット「触るもの皆……という奴だっ!」ズバッ
四雫「ぐあっ……」ドサッ
イット「はぁっ……忌々しい、くだらん抵抗を……っ!」ドスッ
葛斎「……っ」ビクンッ
姉帯 ゆりあ:死亡
柏手 葛斎:死亡
149 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 01:09:59.16 ID:ryBaXs7S0
イット「ゼーレ!」バッ
ゼーレ「ふぅー……油断、しましたね。彼女らを侮っていました……」ゴフッ
イット(傍から見てあの威力……間違いなく内蔵が潰れている。意識を保っているのが奇跡だ)
イット「私の、せいか……?」
ゼーレ「ふふっ……心配ありません。私達二人の内、どちらかが生きていればよいのですから」
ズクンッ
イット「ごあっ……?」ビシャッ
イット(な、なんだこの痛みは……喉の奥から、血が溢れて、止まらない。痛みで立っていられない……っ)ドサッ
ゼーレ「……よし」スクッ
イット(何故、私が倒れゼーレが立つ……私に傷を転移させたのか……?)
イット「ゼーレぇえ……!」
ゼーレ「……」スタスタ
イット(いや、別に構わないんだ……だって私とゼーレの願いは同じ、だから、生きるのは彼でも……)
イット(……本当に、そうか……?身体、異能、共に勝る私がポイントを獲得しておくべきじゃないのか……?何か反論があるんだとしても、こんな、何も言わず、裏切るみたいに……)
イット(裏切り……いや、それだけはないんだ。それだけは絶対にない。奇妙な確信がある。でも、じゃあなんだ、この惨めな、惨めな……!)
イット「なぁあ……違うだろう……私は、ゼーレは私を裏切ってなんか……なぁ……!」
イット「あぁあ……っ」カクッ
イット:死亡
150 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 01:10:33.77 ID:ryBaXs7S0
ゼーレ「お疲れ様でした。上の敵チームは全滅しましたよ」スッ
結衣「ゼーレさん……イットさんは?」
ゼーレ「彼女は……敵チームの抵抗から私をかばって……」
結衣「そう、ですか……」
ゼーレ「いえ、あなたが気にすることはありません。なに、大丈夫ですよ。彼女の願いは私の願い……二人の内どちらかが生きていればよいのですから!」
ゼーレ(……そう、どちらかが)
『善夜 小尋』『後藤結衣』『ゼーレ・フォン・ロックウッド』『漆崎夜留』が1ポイントずつ獲得!
異能力者七人のバトルロワイヤル!二日目が終了した!
151 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 01:11:02.65 ID:ryBaXs7S0
二日目終了・現状
1.柏手 葛斎
ポイント:1
M P:40
登 録:『姉帯 ゆりあ』
持 ち 物:カッター、はさみ
2.イット
ポイント:0
M P:30
登 録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:軍刀(普段から持っている)
3.姉帯 ゆりあ
ポイント:1
M P:50
登 録:『柏手 葛斎』
持 ち 物:なし
4.善夜 小尋
ポイント:1
M P:110
登 録:なし
持 ち 物:ナイフ
5.後藤結衣
ポイント:1
M P:90
登 録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:分身一体(MP60)
6.ゼーレ・フォン・ロックウッド
ポイント:1
M P:50
登 録:『イット』『後藤結衣』
持 ち 物:なし
7.漆崎 夜留
ポイント:1
M P:90
登 録:なし
持 ち 物:五百円硬貨・千円札
152 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 01:11:28.51 ID:ryBaXs7S0
天界・振り返り
神様「『善夜 小尋』『後藤結衣』『ゼーレ・フォン・ロックウッド』『漆崎夜留』が二日目の獲得者か……」
天使「大盤振る舞いですね」
神様「大味なイベントだったよね……『葛斎・ゆりあチーム』の居場所が割れなかったら全員ポイント獲得まであったんじゃないの?」
天使「まぁでもその『生き残ればポイント』って前提がなければ小尋も他の参加者に二人の位置を無条件に教える線は薄かったことを考えると……全体で見れば『葛斎・ゆりあチーム』には不利なイベントだったかもしれませんね」
神様「生き残れば勝ちだったけど……自分から閉所に入って、イットと結衣に先手を取られちゃあ……ねぇ」
神様「そこはイットと結衣を同じチームに引き込んでまとめたゼーレがファインプレーだったね」
天使「いかに『葛斎・ゆりあチーム』を倒すという目的が合致してるとはいえイットと結衣が二人で自然に協力していたかどうかは微妙な所ですしね」
神様「となると開始時、イットに『支配者』の発動を成功させたのもかなり大きいか」
天使「更に遡れば彼がボーナスを受け取っていなければこうはなっていませんでした」
神様「一つの行動が全ての結果に作用する。バトルロワイヤルっぽいよねぇ〜」
神様「だけど一番大きかったのは小尋の行動……というか存在、かな」
天使「さっきも少し言及しましたが、彼が『葛斎・ゆりあチーム』を張っていなければ誰にも彼女達を見つけられずバトルロワイヤルが終了してましたからね」
神様「更に言えば彼の能力が隠密系じゃなかったら尾行すらできてないし……おまけ能力の加速状態がなかったら結衣に情報を伝えるのが遅れて『葛斎・ゆりあチーム』を倒す時間がなかったかも」
天使「しかもスマホが能力に組み込まれてなかったら、スマホが使えず今日みたいなスムーズな情報伝達できなかったでしょうね」
神様「こいつ今日のためだけに生まれて来たのかな……小尋というよりは能力の方が大事だったんだけど」
天使「色々なことが嚙み合って一つの結果を生み出す。大味な結果になりましたが、割とバトルロワイヤル要素の強い一日だったんじゃないでしょうか」
153 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 01:11:56.31 ID:ryBaXs7S0
天使「明日は誰が勝つと思いますか?」
神様「三人チームの『イット・結衣・ゼーレ』……と言いたい所だけど、日を跨ぐと状態系の能力は効果が切れる(過去作「3」参照)から、イットへの『支配者』はもう切れちゃうんだよね」
神様「そうなると関係こじれるどころじゃないだろうし……チームとして動けないどころか敵同士になっちゃうから全員厳しいんじゃないかなぁ」
神様「となると……今ほぼ全員ポイントが横並びになって警戒が薄れてる『葛斎・ゆりあチーム』がやっぱり本命……いやそれでも二個も取れるかどうかは微妙か……」
神様「こうなると実は小尋が強いのかな……?最初の宝石配りに当たっちゃえば後は逃げまくるだけでなんだかんだ勝っちゃったり」
天使「一日目と言ってることが違いますけど」
神様「さて。皆は明日、誰が宝石を獲得すると思う?順位予想最下位ボーナスゲーム!」テテーン
神様「今から皆に明日の勝者予想を書き込んでもらうよ!」
神様「被りは除外して、六人の名前が出た時点で予想締め切り!」
神様「最後まで名前が出なかった……つまり勝ち目がないと予想されている参加者にはボーナスをあげるよ!」
1.祖父っ子手品師『柏手 葛斎』
2.黒づくめ辻斬り『イット』
3.妹好き変態淑女『姉帯 ゆりあ』
4.うだつダウナー『善夜 小尋』
5.強がり虚勢ロリ『後藤結衣』
6.腐敗政治と共に『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
7.私怨燻る勝負師『漆崎 夜留』
上記の七人の中から『こいつが勝ちそう』と思う奴を選んで書き込んでね!
(書き込む時はそう思う理由も一緒に書くと楽しいぞ!)
(被りを除外して、六人の名前が書き込まれた時点で予想を締め切って、ボーナスを決めるタイムに突入するぞ!)
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 01:31:37.58 ID:Eteytnumo
5キルポイント高いっすね
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 01:38:13.34 ID:VAjCFV3mO
6なかなか厄介な能力ですしね
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 01:42:26.17 ID:e65wWGV20
4観察してればきっと勝機はある ヒーローに憧れる主人公だってそうさ
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 02:05:08.19 ID:Vka1mXG2O
3やっぱ数は強い
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 03:43:55.35 ID:tbvF49/eO
1道具による強化はやっぱり強いし、手品師だから手品を利用して相手を惑わすことができそう
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 05:01:24.72 ID:bj0RvloGO
2洗脳解かれたし暴れてきそう
160 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 11:51:05.28 ID:ryBaXs7S0
神様「はい!六人の名前が出ました!予想締め切り!」
天使「最後まで名前が出なかった……勝ち目薄と思われる参加者は『7.漆崎 夜留』となりました」
神様「これまたいい所なしだったよね、こいつ。今日何もしてなくない?」
天使「まぁ……手がかりの宝石が無意味になった時点で特にできることなくなっちゃいましたし……余計な事せず、結果ちゃんと生存してポイント獲得してるので、行動自体は最善だったと思いますが」
神様「はい!というわけで夜留くんにボーナスをあげたいと思います!」
夜留の身に『下1〜3』のどれかが起こった!
(起こるボーナスを自由に考えてね!出揃ったらその内のどれが起こるかあらためてコンマで決めるよ!)
(描写が困難な物、ゲームに関係がない物、ゲームバランスを著しく崩壊させる物、ボーナスにならない物であれば、
>>1
の判断で再安価とさせていただきます。ご了承ください)
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 12:14:40.76 ID:bj0RvloGO
昨日の戦闘の映像が見られる
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 12:22:17.84 ID:E6JiNO50O
好きな相手1人の能力が書かれた紙を貰える
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 12:29:50.92 ID:vCiu34fyO
バイク使っていいよ
164 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 19:50:24.95 ID:oiC3DUxe0
神様「ボーナスルーレット決定!天使くん。ダーツを」
天使「はいはい」ガラガラガラ
天使「ほっ」ギュルンッ
神様「行くぞ〜」
次のレスのコンマが
01~33で『昨日の戦闘の映像が見られる』
34~66で『好きな相手1人の能力が書かれた紙を貰える』
67~99で『バイクを使ってもよい』
00は全部
165 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 19:50:52.85 ID:oiC3DUxe0
神様「とぉっ!」トスッ
166 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/13(火) 20:08:45.57 ID:oiC3DUxe0
神様「ボーナス決定!」
天使「『バイクを使ってもよい』……ですね。用意しときます」
神様「バイク、バイクかぁ……これ強すぎない?路地裏とか学校内とかじゃ使えないだろうけど……」
天使「逃げに関しては最強ですね。今回の参加者の中にバイクと並走できる能力はないでしょう。一度宝石を取ればあとは逃げるだけで勝てますね」
神様「強いていうなら小尋の加速状態か葛斎の強化状態なら、同じかそれ以上のスピードが出せるだろうけど……どっちも使える秒数が少ないからなぁ……」
天使「でも初日みたいなフィールド全体に作用するイベントが来る可能性も考えれば……まぁそれを差し引いても強いですね」
神様「よし、じゃあ天界パート終わり!三日目開始!転送!」バッ
天使「……って神様。『下1』と『下2』の初期位置がもろ被りじゃないですか」
神様「我々はランダムな点描と言えば満遍なく広がった模様を思い浮かべるが『満遍なく』という状態こそ一種の偏りであり、真のランダムな点描ならばむしろ(以下略)」
1.祖父っ子手品師『柏手 葛斎』
2.黒づくめ辻斬り『イット』
3.妹好き変態淑女『姉帯 ゆりあ』
4.うだつダウナー『善夜 小尋』
5.強がり虚勢ロリ『後藤結衣』
6.腐敗政治と共に『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
7.私怨燻る勝負師『漆崎 夜留』
誰と誰の位置が被った!?1〜7番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、誰も出会わなかった事にするよ!)
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 20:17:00.17 ID:aq8h/EKh0
4
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 20:17:15.97 ID:B3jhk7sDO
5
169 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/14(水) 02:20:22.08 ID:3DF0HA0s0
線路・南
結衣「わっ」シュンッ
結衣U「また瞬間移動……なれないわね」スタッ
結衣「バトルロワイヤル三日目……早速イットさん、ゼーレさんと合流しましょう」プルルル
結衣(……?特殊レーダーの通話が繋がらない。通話できない状態なのか、先にイットさんと通話してるのか……)
結衣U「じゃあ、レーダーの反応頼りに先にゼーレさんの方へ移動しておきましょうか」スタスタ
小尋(ま〜た開始と同時に他の奴を見つけちまった〜ぁ)コソッ
小尋(見つけたのは俺を殺したあのメスガキ……特殊レーダーで通話しようとしてたってことは、昨日誰かとチーム組んだってことか……?俺の誘いを断ってぶっ殺しておきながらあのメスガキ……!)
小尋(こいつを尾行してれば、もう一人の協力相手にも会える。とりあえずこのまま尾行しておくか。俺の必勝パターンだな)
小尋(昨日はこれでポイント獲得したようなもんだし、今日も漁夫って優勝してやる!)コソコソ
170 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/14(水) 02:20:55.03 ID:3DF0HA0s0
河川敷・南
イット(……街への転送、バトルロワイヤル三日目が始まって……)スタッ
イット(っ……?私は昨日……?)
イット「あっ!あああ、あぁ……っ!?」ガクッ
イット(なんだこの、記憶は……!これは本当に昨日の私か?何故、奴にこうも体よく利用されて何もしていない……!?)
イット(昨日の思考を辿れば辿るほど矛盾が生じる……っ!何が誰かを信じるだ……!明らかに操られているではないか!)
イット(そうか、これがあいつの能力……『人を操る能力』か!)ギリッ
イット(……通話?あいつからか……!)プルルル
ゼーレ『おはようございます、イットさん。今日も私と協力して……』
イット「うるさいっ!誰が、お前なんかとぉ!」
ゼーレ『……一応、心の底から私に従っていた可能性に賭けてみたのですが、いやはや残念です』
イット「そんなわけがないだろう……!能力で私の裡を侵した貴様を、私は絶対に許さない……っ!絶対に殺す!そこで怯えて待っていろ!」ブチッ
イット(チームとして振る舞うためとはいえ、私とレーダーを相互に登録したのは間違いだったな……!お前の位置は私に筒抜け……)
イット(……!?奴の反応がこちらに近づいてくる!?馬鹿な……洗脳が成功しなければ奴はただの無能力者、私から逃げる立場にあるはず……)
イット(洗脳が成功しなければ……そうだ、奴の能力発動の条件はなんだ?対象に触れること……?いや違う、操られもしない状態でこの私が他人の手を取ったりするものか。あの時既に私は洗脳にかかっていたんだ)
イット(ならば会話か、視認か……いや両方簡単すぎる。消費MPが100に設定されていたとしてもコストパフォーマンスが釣り合わない。それなりに難しい条件が付されているはず……会話と視認、その両方か?それならば辻褄は合う)
イット(しまった……!だとしたら、私はさきほど『会話』の方の条件を満たしてしまった……!あとは見られるだけで、私はもう一度、奴に……!)
イット(……奴が、近付いてくる。やはり私を洗脳する条件は既に整っている……!クソ……逃げるしかない!)ダッ
イット「うううう……!絶対、絶対に許さんぞぉ……!」
171 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/14(水) 02:21:21.04 ID:3DF0HA0s0
路地裏・西
ゼーレ(イットさんの反応が遠ざかっていく……どうやら、ちゃんと『勘違い』してくれたようですね……)
ゼーレ(心揺さぶられ、私の手を握るまでは間違いなく彼女自身の意思ですが……ああいったプライドだけ高いタイプはそれを絶対に認めない。その弱さを自分以外に求める。更に言えばそれ故にもう一度操られることに対する恐怖も強いはず……心理的に私に近づくことはできない)
ゼーレ「本当……扱いやすい人間ですよ、あなたは」ニヤッ
結衣『……あっ、繋がった。ゼーレさん?』
ゼーレ「はい、結衣さん。今日もよろしくお願いします」
結衣『あの……どこに向かってるんですか?先に三人で合流を優先させた方が……』
ゼーレ「いえ、三人も居るのですから、ここはフィールド全体の把握も行っておきたい所です。合流気味に動きますが、結衣さんは移動する私に合わせて合流を目指していただきたい」
ゼーレ(イットさんにプレッシャーをかけ続けておかねば)
結衣『はぁ……了解です』
ゼーレ(後はイットさんの動きをコントロールしながら、他の参加者を『お友達』にできれば、私が過半数の参加者の動きを支配することになる。勝利は半ば必定……!)
ゼーレ「うーん……やっぱりいいですね。努力がじわじわと実っていく様は」
172 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/14(水) 02:21:48.28 ID:3DF0HA0s0
ビル街・中央
葛斎「うわぁっ」フラッ
葛斎(街に転送……始まりましたわね!バトルロワイヤル三日目!)
葛斎(各参加者のポイントは……一人を除いて全員1ポイントで横並びですわね……これだけリーチの参加者が居れば、まず間違いなくバトルロワイヤルは今日が最終日!負けられませんわ……昨日はころころされてしまいましたが今日こそ大勝利してみせますわよっ!)キッ
葛斎「つきましてはゆりあさんに連絡を……」プルルル
ゆりあ『おっ、葛斎殿ですな!また初期位置は遠くに転送されてしまったようですが……またすぐそっちに行くので待っていて欲しいですな!』ガヤガヤ
葛斎(……向こうから話声が聞こえますわね)
葛斎「妹さん達は無事でしたの?」
ゆりあ『残念ながら無事ではなかったのですが……もっかいMPを全消費して全員生き返らせたったりましたぞ!昨日の回復分を温存しておいてよかったですな!』
葛斎「……生き返った……でもそれってあなたに作られた記憶と命であって……昨日の妹さん達と同一人物って言えますの?」
ゆりあ『…………葛斎殿は昨日の自分と、今日の自分。連続した存在であると証明できますかな。目をつむり眠り落ちた瞬間、あなたの世界は一度停止し……』
葛斎「うわああああ眠れなくなっちゃうからそういう哲学的に怖いこと言うのやめてほしいですわ!」ブチッ
葛斎(と、とにかく……頑張りますわよ!)
173 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/14(水) 02:22:14.97 ID:3DF0HA0s0
交差点・c3
夜留「おっ」スタッ
夜留(三日目が始まった……ってことは、やっぱりこのバトルロワイヤルは昨日で終わらなかったみたいだな)
夜留(イベント以降、できることもなくなって他力本願になってしまったが……こうしてポイントを獲得して次の日を迎えられたんなら結果オーライって所だな)
夜留「さぁて、今日はどうするか……」
天使「おい、夜留。お前にいい知らせがある」
夜留「……いい知らせ?宝石配りまではまだ時間があるはずだが……」
天使「このバイクをお前にやる」ズドンッ
夜留「あぁ……?どういう、ことだ」
天使「お前昨日いい所なしだったからな。皆お前は負けるだろうって考えてるんだ」
夜留(……皆?)
天使「そこでバランス取るためにこのボーナスってわけだ。好きに使え」
夜留「……まぁ、くれるってんならもらうか」
夜留(これがあれば追跡も逃走も群を抜く……ありがたく使わせてもらうか)ニヤッ
174 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/14(水) 02:22:40.63 ID:3DF0HA0s0
住宅街・南東
ゆりあ「えっほ、えっほ」タッタッ
一花「ねぇ、あとどれくらいで着くの?」
七音「距離的には……今日はそんなに急いでないから休み休み行くとして……葛斎さんの所に着くのは宝石配りのちょっと後かな」
五樹(宝石配りに当選すれば位置がバレる。それまでになるべく葛斎さんとの距離を詰めておきたい所だけど……)
六夢「……ん……」ピクッ
六夢(誰か……居る……?)
2.黒づくめ辻斬り『イット』
4.うだつダウナー『善夜 小尋』
5.強がり虚勢ロリ『後藤結衣』
6.腐敗政治と共に『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
7.私怨燻る勝負師『漆崎 夜留』
『姉帯ゆりあ』が出会ったのは誰!?2、4〜7番の中から選んでね!(葛斎の1番は除外)下1だよ!
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/14(水) 03:27:53.96 ID:5c017Mfp0
6
176 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/15(木) 05:57:08.65 ID:qubdqow00
ゼーレ「おや……あなたは」
ゆりあ「むむっ、初日に真っ先に死んだ人……」
四雫「っ!姉上!こいつは昨日私達を襲ったチームの一人です!」
ゆりあ「なんですと!?」
四雫「能力は分かりませんでしたが……殺しますか!」バッ
ゆりあ(いえ、多勢に無勢と言えど相手も能力者……葛斎殿なしでは勝てる保障もない上に、そもそもガン逃げされたら勝負することすらできませんな)
ゆりあ「……この人は無視!ここは葛斎殿との合流を優先しますぞ!」
四雫「……では姉上。私が残ってこいつを監視します。連絡のために特殊レーダーを」スッ
ゆりあ「!?」
三夏「あぁ?お前話聞いてたのかよ。葛斎さんとの合流を目指すって……」
ゆりあ「そうですぞ!一人で監視など危険な役目……!」
四雫「……姉上は、私を見つけてくれた……暗殺者として育てられ、人を殺すことしか能のなかった私を、妹にしてくれた……誰かと笑う幸せを教えてくれたっ!」
四雫「私や他の妹達を戦いから遠ざけたいというその女神のような慈愛……いたみ入ります。ですがなればこそ!私はこの先も姉上と一緒にいたい……!姉上も同じように考えていてくれるのなら、どうかこのバトルロワイヤルで優勝することを第一に考えていただきたい!」
四雫「そのためにこの人数差を生かすにはどうすればいいか……私に、命令を」
ゆりあ「四雫……!」
ゆりあ(四雫は育ちのせいで、自分のことを軽く扱う癖があった……姉妹になったばかりの内は、大きな怪我も隠したりして、だからあたしは過保護と言われるくらいにこの子を甘やかして……)
ゆりあ(でも、今回のは違う。四雫は犠牲になりたくてこう言ってるんじゃない……四雫。あなたはもう、血の通わない暗殺者なんかじゃない。私達と未来を見てくれる、普通の女の子になれたんですな……!)
ゆりあ「……四雫!ここは任せましたぞ……必ず、現世で再会しましょうぞ!」ダッ
177 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/15(木) 05:57:37.70 ID:qubdqow00
ゼーレ(監視……ですか。追ってくれるなら合流を阻止できて好都合だったのですが……やれやれ、狂人のお人形遊びの割にはかなりいやらしい手を打ってくる)
四雫「……」ザッザッ
ゼーレ(一定の距離を置いてぴったりついてきますね……残り一回きりの『支配者』を人形に使うのは早計……とはいえ能力なしでは互いに丸腰、無理に飛びつけばこちらが返り討ちになる可能性もある……やれるとしたら、やはりお話……無駄だとは思いますが、やれるだけやっておきますか)
ゼーレ「……四雫さん、でしたね?あなた達の願いはどうやら現実でも一緒に暮らすことのようですが……世界平和と比べればちっぽけなことだとは思いませんか!」
四雫「ふん……下手な芝居を打つなよ外道。昨日の死に際、お前があの軍服の女を裏切ったのを私は見ていた……私も少しは世界の裏という奴を知っていてな、お前のような小狡い小悪党の厄介さには幾分か覚えがある。だからこそ私はお前を監視するんだ」
ゼーレ(これは残念。なら別の切り口から……)
ゼーレ「……ほう、人形のくせに口が回りますね。私を嫌うのともかく、何故あの女のために動くのです?あの女はあなた達でお人形遊びをしているだけに過ぎない。記憶まで紛い物、勝手に妹だなんだと植え付けて……腹が立つでしょう。あの女に反抗しようとは思わないのですか?」
四雫「思わん」
ゼーレ「それこそが人形である証左だと何故気が付かないのです?あなたはあの女に敵対心を持てないように『設計』されているんですよ。もしあなたが自由な自我を持っていると証明したいなら、あの女を殺すことでしかそれはなりえません」
四雫「安い誘導だな。姉上が授かった能力は紛れもなく『命を創造する能力』だ。それはお前の言うような『設計』だとか俗な概念が割り込む余地のあるものではない」
四雫「私は姉上に救われた……これは紛い物の記憶なんかじゃない。私がこの記憶を持って生まれたからには、それは絶対にこの宇宙のどこかで存在していた時間なんだよ」
ゼーレ(やはり無駄でしたか……作者が狂人なら、人形も狂人ということですね……まぁ、彼女に関してはその内結衣さんと合流した際に処理を任せればいいでしょう)
ゼーレ(さて、そろそろ宝石配りの時間。一日目も二日目も当選しませんでしたし、最終日くらいは運に恵まれたい所ですが……?)
178 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/15(木) 05:58:06.30 ID:qubdqow00
現状
1.柏手 葛斎
ポイント:1
M P:90
登 録:『姉帯 ゆりあ』
持 ち 物:カッター、はさみ
ビル街・中央にて『姉帯ゆりあ』の到着を待つ。
2.イット
ポイント:0
M P:80
登 録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:軍刀(普段から持っている)
『ゼーレ・フォン・ロックウッド』から逃げて河川敷・南から移動している。
3.姉帯 ゆりあ
ポイント:1
M P:0
登 録:『柏手 葛斎』
持 ち 物:なし
『柏手 葛斎』の所へ移動中。特殊レーダーを四雫に預けている。
4.善夜 小尋
ポイント:1
M P:140
登 録:なし
持 ち 物:ナイフ
モザイク状態で『姉帯ゆりあ』を尾行している。(気づかれていない)
5.後藤結衣
ポイント:1
M P:140
登 録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:分身一体(MP110)
『ゼーレ・フォン・ロックウッド』を追いかけている。
6.ゼーレ・フォン・ロックウッド
ポイント:1
M P:100
登 録:『イット』『後藤結衣』
持 ち 物:なし
『イット』を追いかけている。四雫に監視されている。
7.漆崎 夜留
ポイント:1
M P:150
登 録:なし
持 ち 物:五百円硬貨・千円札
そんなこんなでついに午後零時!『宝石配り』の時間に!宝石を受け取ったのは『下1』と『下2』だった!
誰と誰だった!?1〜7番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、一人が二つの宝石を受け取った事にするよ!)
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 07:11:46.59 ID:1t6u/kKBO
1
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 07:18:13.04 ID:O5F6q6Li0
2
181 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/16(金) 01:42:34.00 ID:eFga22la0
ビル街・中央
天使「ほらよ。今日もお前が当たりだ」ポイッ
葛斎「ツいてますわ!」パシッ
葛斎(もう一つの宝石は……北に移動している?私から逃げてるようにも見えますが……?)
葛斎(……というかゆりあさんの反応がもう一つの宝石を追いかけてますわ!)
葛斎「ちょっ、先に合流する約束だったのではなくて……!?」
ゆりあ「到着しましたぞーっ!」キキーッ
葛斎「んわぁ!?ゆ、ゆりあさん!?レーダーの反応は別の場所にあるのに何故……?」
ゆりあ「特殊レーダーは四雫に預けてきたのですな!その反応がある所に四雫ともう一人、あのおっさんが居るんですぞ!」
葛斎「……!」
葛斎(ゆりあさん、あんなに妹を危険な目に遭わせることを嫌っていたのに……!三日目にして、腹をくくったというわけですわね。ならばこちらも応えなくては……!)
ゆりあ「四雫がマークしてくれてる相手をとっととぶっ殺しに行きますぞ!」ダッ
葛斎「えいえいおーですわ!」
182 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/16(金) 01:43:00.40 ID:eFga22la0
図書館
天使「よっ、もっかい当たりだってよ、お前」
イット「おお……!」スッ
イット(これは……僥倖!宝石を持つことで、私の元に他の参加者が集まりやすくなる。そうなれば私を追っているゼーレと鉢合わせになる参加者も一人二人出てくるはず!)
イット(そいつにゼーレの相手をさせれば、『洗脳』を使わせれば、私がこうして逃げる必要はなくなる!)
イット(よし……丁度もう一つの宝石の反応がゼーレの方向へ向かっている……!)
イット「……場合によっては、私が直接殺すことはかなわんかもしれんが……もう一度奴の傀儡になるよりかは何倍もマシだ……!」
イット(頼む、誰かあいつを殺してくれ……!)ギュッ
183 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/16(金) 01:43:27.86 ID:eFga22la0
河川敷・南
ゼーレ「天使さん、今日の宝石配りは……」
天使「ざんねーん」
ゼーレ「……そうですか」
四雫(……!葛斎さんと宝石の反応が重なっている!)
ゼーレ(あの女が駆けていった方向からして……向こうのチームに一つ宝石が渡りましたか)
四雫「くく……やはりお前は、神の力に手をかける器ではないということだ」
ゼーレ「……自分の創造主こそがそうだと?盲信甚だしいですね。哀れですらある」
ゼーレ(もう一つの宝石は……イットさんですか)
四雫(……?もう一つの宝石が私……いや、この男から遠ざかるように動いている?)
四雫(この男の足取りに迷いはない。昨日の少女と合流を目指しているものだと思っていたが……違うのか?しかしあの少女以外でこの男の位置を把握し、逃げる理由がある者といえば……)
四雫「……そうか、あの宝石の反応は軍服の女か」
ゼーレ「……」
ゼーレ(目ざとい人形ですね……こういうタイプは厄介、しかも本体のチームがそろそろ合流してこちらに来るはず)
ゼーレ(ここは……イットさんへのプレッシャーを弱めることになりますが、少しペースを下げて結衣さんとの合流を早めた方がいいですね)スッ…
184 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/16(金) 01:43:55.54 ID:eFga22la0
商店街・東
結衣「あっ、なんかゼーレさんの動きが遅い……?」タッタッ
結衣U「これでやっと合流できそうね」タッタッ
小尋(ゼーレ……って誰だ?……ダメだ。名前からじゃ男か女かも分からん。あのチームの女二人じゃないことは確かだろうけど)
小尋(ま、どちらにしろついていくしかないわな……宝石配りに外れたからには、どうにかして他の誰かから奪わねぇと……!)
185 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/16(金) 01:44:23.70 ID:eFga22la0
交差点・c3
夜留「……おい天使」
天使「宝石なら外れだ」
夜留「……っかぁ、これで三回目だぞ……一回ぐらい当たってもよさそうなもんだが……」
夜留(初日に寺荒らしたからバチが当たってるのか……なんてな)
夜留「まぁ、肝心なところで幸運を当てにする勝負師は三流。不運なら不運なりに勝たなくっちゃあな」グッ
夜留(さて……宝石の反応は真逆、南東のは北西に上がる動き……北の方はそれから逃げている。バイクならどっちでもすぐだが……どっちの宝石に行こうかね)
夜留が取った行動は『下1』だった!
1.『葛斎・ゆりあチーム』のもとへ爆走!追いかける方から奪った方が後々楽だろう。
2.『イット』のもとへ爆走!逃げ腰の奴から奪う方が楽だろう。
どっちだった!?1、2番のどっちかから選んでね!下1だよ!
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/16(金) 06:20:25.95 ID:rq5sUo+10
2
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/16(金) 15:40:25.92 ID:sjInMn/+O
天使(2回目当たったこと忘れてるな)
188 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/16(金) 22:12:24.52 ID:eFga22la0
>>187
完全に勘違いしてました。申し訳ございません。
過去について言及する時はちゃんと確認を取りながら書くべきだと思います。
189 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/16(金) 22:13:03.08 ID:eFga22la0
住宅街・北東
イット(他の参加者の位置にもよるが……後十数分で誰かがここに来るはず……)
ブオオオンッ!?
イット(……っ早い!余程近くに潜んでいたのか……いや、それよりこの音は……?)
夜留「よぉ……」!?
イット「バイク!?」!?
イット(馬鹿な……確かに街を探せばバイクなどいくらでもあるだろうが、それを動かす鍵が刺さっていなければ無意味……まさかたまたま鍵が刺さったままの不用心なバイクを見つけたとか……?いや、まさか別の能力で……?)
天使「んあー……これ説明しないのはギリ不公平か。説明する。あれはボーナスだ。お前らに配られた異能力によるものじゃない」
イット「ボーナス……!?」
夜留「そういうわけだ……それじゃあ行くぞ!」ブロンッ
イット(真っ直ぐ向かってくる……私を轢き殺すつもりか?)
夜留「それだけじゃない!」ギャリィンッ
イット「ぐっ……」ビスッ
イット(すれ違いざま、同時に射撃か……!体の正中線は軍刀でガードできても、それ以外の場所は……)バッ
夜留「バイクを避けながらどこまで持つかな……!?」ズザアッ
イット(あんな高スピード相手ではカウンターを狙うのも厳しいか……このままではジリ貧、ならば!)
190 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/16(金) 22:13:29.97 ID:eFga22la0
イット「宝石なぞ……くれてやるっ!」カラァンッ
夜留「……どういうつもりだ?」
イット「ふん……お前は知らんだろうが、参加者唯一の0ポイントは私だ……自力で願いを叶えるには今日宝石を独占するか、それをできなければ敗北……流石にこの状況で自分が優勝できると考えるほど驕ってはいない」
イット「私はもう、自分の願いなどどうでもいいんだ……!私の狙いは復讐!ゼーレ・フォン・ロックウッドの優勝を、なんとしてでも妨害すること!」
イット「ここで死ぬわけにはいかん……宝石ならくれてやる。私を見逃せ」
イット(……とはいえ、あいつには私を見逃す理由などない。宝石を拾った上でもう一度私を殺しに来るだろう。そこを……)
夜留「……分かった。それじゃあな」ヒョイッ
イット「あ……?」
夜留(さて、後はこれで逃げ回るだけで勝ち……一応他の奴とは出くわさないようにもう一つの宝石の反応から遠い場所に逃げるか……)
イット「ま、待て貴様っ!」
夜留「ん?なんだよ。宝石なら返してやらんぞ」
イット「何故私を殺さん!私を見逃す理由などないだろう!」
夜留「理由ならある。一つ、お前に他の奴らと潰し合ってもらえれば、俺の逃げ切る確率が更に上がる」
夜留「……それにもう一つ。俺は勝負師、疑心暗鬼の坩堝をいくつ潜り抜けてきたか知らん。だからこそ嘘かどうかには鼻がよく利く……『私はもう、自分の願いなどどうでもいい』……だったか。あの言葉に嘘はなかった」
イット「なっ……」
夜留「ちなみに宝石に結んであった髪の毛はほどいておいた。これが罠だったんだろう?まぁ、こうなりゃ発動する理由もないだろうが……じゃあな」ブオオオオンッ
イット「私が……嘘をついていなかっただと……?」
イット(そんなはずはない。私は今でも、戦争が続くように願っている。それを叶えるつもりでいる。それが叶わなくてもいいだなんて、そんなこと……)
イット(私は、戦争が好きなんだ、人を切るのが好きなんだ……!今までずっと、私は……!)
191 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/16(金) 22:13:58.86 ID:eFga22la0
河川敷・南
ゆりあ「四雫ーっ!」ダッ
四雫「……姉上!お待ちしておりました!」ダッ
ゼーレ(向こうのチームが戻ってきてしまいましたか……だがしかしこちらも)
結衣「ゼーレさん!」
ゼーレ「はい。よくぞ来てくれました」
四雫(向こうも揃ってしまったか……だが)
四雫「そこの少女……結衣、だな!そいつとのチームをやめろ!」
結衣「えっ……?」
ゼーレ「……」
四雫「そこの男は軍服の女を裏切った!自分の傷を女に押し付けたんだ!お前もいつ同じ裏切りに会うか分からんぞ!」
葛斎「そうですわよ!」
結衣「で、でも……二人は願いが同じだって言ってて、多分、イットさんも自分が死ぬことに納得してたはず……」
結衣(……それでも、なぜわざわざゼーレさんの方を優先して……しかもゼーレさんは、イットさんは自分をかばって死んだって……)
四雫「そう思うなら、あの軍服の女と直接話して確かめてみろ」
結衣(もしかして、私とイットさんにレーダー登録させなかったのもそのため……!?)
192 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/16(金) 22:14:24.55 ID:eFga22la0
結衣「ゼ、ゼーレさん……」
ゼーレ「……見てください。イットさんの反応が止まっている……これは彼女が戦闘中だということ。今通話をかけることはできません」
ゼーレ「今その証明はできない……ですが、私は間違いなく無実です!信じてください、結衣さん!」
ゼーレ「あれは私達を攪乱するための嘘です。奴ら敵のことを信用してはいけません。百歩譲って私が裏切り者だったとしても、代わりにあの人達があなたの仲間になってくれるわけではないのですよ?」
結衣「……!」
結衣(そうだ……これでゼーレさんと喧嘩しちゃったら、また一人……!)
結衣が取った行動は『下1』だった!
1.協力するのをやめる!いくらなんでも怪しすぎるよね。
2.協力し続ける!一人ぼっちは寂しいもんな……。
どっちだった!?1、2番のどっちかから選んでね!下1だよ!
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/16(金) 22:18:27.79 ID:NFTdOF3Wo
2
194 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/17(土) 09:12:28.17 ID:MKY/xTvZ0
結衣「……て、敵の言うことなんか聞きませんっ!」
ゼーレ「ええ……それでいいのです、結衣さん」
四雫「……そうか」
葛斎(説得失敗……となると、結局あの二人をチームとして相手取ることになりますわね……けれど!)
葛斎「こっちにだって頼りになる味方が居ますのよ!三夏さん!」
三夏「よし来た!」グッ
葛斎(運動神経抜群の三夏さんを強化すれば無敵!実際あの女の子の方は一度倒してますわ!)バッ
三夏「……あれ?今の私に『付喪神』使う流れじゃなかったの?」クルッ
葛斎「え?使いましたわよ?」
三夏「でも、あのグオォって来る感じなかったよ?」
葛斎(これはもしや……『一度でも付喪神を使用した物にはもう付喪神を使えない』という制約にひっかかってますの!?)
葛斎「一度亡くなって再度生み出されて……てっきり対象外になっているものかと……!」
ゆりあ「思いがけないところで、同一人物であることが証明できましたな」
葛斎「言うとる場合じゃありませんわ!」
195 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/17(土) 09:12:57.38 ID:MKY/xTvZ0
四雫「であれば、私に使用することもできません、か……」
五樹「は、はい!じゃあ次は私が……」
四雫「いえ……あの少女は範囲内の相手に、自分の分身を重ねて出すことで相手に攻撃しています。そしてその範囲は部屋の外から内へ出せたことを考えると、2……いえ、3mは固いかと」
三夏「相手にタイミングを計らせず3mを一瞬で抜くスピードなんて、強化されたからってそう出せるもんじゃない。しかもあの子は一回私の蹴りを喰らって、反応も鋭くなってるはず。多分、私か四雫でギリ……他の人じゃまず返り討ちだ」
四雫「しかもあの男の方の能力も分かっていない……昨日一人だけ攻撃に参加していなかったり、さっきまで私を殺そうとしなかった所を見ると、そう易々と使えないのか、そもそも戦闘用のそれじゃないのか……なんにせよ軽侮はできません」
葛斎「と、とにかく強化した誰かに突っ込んでもらうのはできないってことですわね……?」
葛斎(突っ込むのが無理なら他の攻撃手段は道具の遠隔操作だけですが……あくまでそっちはおまけ能力ですので強化人間の攻撃より威力は劣る……『分身』一、二体の肉壁で防がれてしまいそうですわ)
葛斎(それでも相手のMPが削れるならアリですけど……あの子多分十歳くらいですわよね?こっちの一花ちゃんとか二葉ちゃんとか十歳の子をMP10で出せることを考えたら……向こうも同じくらいの消費量?だとしたら全然割に合いませんわ!)
葛斎「やっばいですわ!あの二人をやっつける策なんてありますの!?」
ゆりあ「ああ……あるぜ!」ドドド
葛斎「ええ!あるんですの!?」
ゆりあ「ああ……たったひとつだけのとっておきのヤツがな!こっちも足を使うんだ」バシ
葛斎「こっち『も』……?あっちは特に足使ってませんわよ……?」
ゆりあ「逃げるんだよォーッ!」シュゴォ
葛斎「やっつける策を聞いたのですが!?」ダッ
結衣「……」
ゼーレ「……追いますよ」
結衣「あ、はい」タッ
196 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/17(土) 09:13:24.65 ID:MKY/xTvZ0
葛斎「ぜひーっ、ぜひーっ」ヨロヨロ
ゆりあ「肩で息するの早すぎですぞ!」ガビーンッ
結衣(行ける……このままなら追いついて……!)タッ
三夏「……!葛斎さん!宝石!」
葛斎「へ?」
三夏「いいから!宝石出して!」
葛斎「……!分かりましたわ。せめて、あなた達だけでも……!」スッ
三夏「どりゃあああっ!」ポーイッ
葛斎「!?」
ゼーレ(……!我々の頭上を越えて背後へ……時間稼ぎのつもりですね。ですが問題ない。こちらはチームなのですから)
ゼーレ「結衣さんは引き続きあの二人を!私は宝石を……!?」
パシッ
小尋「宝石ゲー……ット!」ダッ
結衣「っ、あの人いつの間に……!?」
小尋「どうだメスガキ!モザイクになれるだけでも強ぇだろが!はははは!」ピューッ
ゼーレ(結衣さんに聞いていた『モザイク化』の少年ですか!まずい、彼には加速状態がある……!)
ゼーレ「作戦変更です!二人であちらの少年を追いますよ!」
結衣「は、はい!」タッ
ゼーレ(あの二人はここで潰しておきたかったですが……そんな時間はない。今ここで彼と離れすぎれば、バトルロワイヤル終了まで逃げ切られる可能性がある!それだけは避けねば……!)
197 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/17(土) 09:14:32.74 ID:MKY/xTvZ0
ゆりあ「ふー……咄嗟に他の参加者に渡すことで難を逃れるとは、ナイスでしたぞ三夏!」グッ
三夏「あいつに利用されたのはちょっとむかつくけど……これでとりあえずイベントまで望みを繋げられたよな」
葛斎「そ、そうですわね……」
三夏「……葛斎さん、さっき『あなた達だけでも』とか言ってたよな?……あたしが葛斎さん見捨てるような奴だって思われてたの……ちょっとショックなんだけど」
葛斎「あ、はい……まことにすいませんですわ……」
三夏「……でも、それだけ私達のこと心配してくれてたってことだもんな。ありがとう」
葛斎「ど、どういたしましてですわ……」テレテレ
ゆりあ(妹同士が仲良くしてるのを見るのは至福ですなぁ……)
葛斎「……私があなたの妹であると認めた覚えはありませんわよ?」
葛斎「さぁ、今頃宝石はどこを走っているのやら……!?」
一花「んー?どうしたの?」
葛斎「ふ、二つとも物凄いスピードで動いてますわーっ!?」
198 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/17(土) 09:15:00.83 ID:MKY/xTvZ0
学校
小尋「うおおおっ!」ダダダッ
ゼーレ(くっ……なんてスピード、私と結衣さんの走力では視界の端にとどめておくことすら……!)
ゼーレ(ですが、相手は宝石を所持している。見失ってもレーダー頼りに追うことだけはできます。あとは相手のMPが切れるまで粘ることができれば……!)パカッ
ゼーレ「これは……!?」
結衣「すごいスピードで動く宝石が、逆方向にもう一つ……?」
結衣(おかしい……私はもう参加者七人の能力を全部知っているはずなのに、あの人以外に速く動ける人なんて……?)
ゼーレ(であればこれは……おそらく何らかのボーナスによるもの!レーダーの反応がイットさんではないということは、消去法であの『硬貨を発射する』男ですね……!)
ゼーレ「逃げ切り型の二人の手に宝石が……これは少し、まずい展開ですね……」
ゼーレ(全くもって不本意ですが……都合のいいイベントが来るのを待つしかない……!)ギリッ
199 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/17(土) 09:15:29.88 ID:MKY/xTvZ0
現状
1.柏手 葛斎
ポイント:1
M P:90
登 録:『姉帯 ゆりあ』
持 ち 物:カッター、はさみ
交差点・d4にて『姉帯ゆりあ』と共にイベントを待つ。
2.イット
ポイント:0
M P:80
登 録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:軍刀(普段から持っている)
住宅街・北東に居る。
3.姉帯 ゆりあ
ポイント:1
M P:0
登 録:『柏手 葛斎』
持 ち 物:なし
交差点・d4にて『柏手葛斎』と共にイベントを待つ。
4.善夜 小尋
ポイント:1
M P:120
登 録:なし
持 ち 物:ナイフ
『心音零』を挟みつつ『後藤結衣』、『ゼーレ・フォン・ロックウッド』から逃走している。
5.後藤結衣
ポイント:1
M P:140
登 録:『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
持 ち 物:分身一体(MP110)
『ゼーレ・フォン・ロックウッド』と共に『善夜 小尋』を追いかけている。
6.ゼーレ・フォン・ロックウッド
ポイント:1
M P:100
登 録:『イット』『後藤結衣』
持 ち 物:なし
『後藤 結衣』と共に『善夜 小尋』を追いかけている。
7.漆崎 夜留
ポイント:1
M P:145
登 録:なし
持 ち 物:五百円硬貨・千円札
線路をバイクで爆走している。
そんなこんなでついに午後二時!『イベント』の時間に!『下1〜3』のどれかが起こった!
(起こるイベントを自由に考えてね!出揃ったらその内のどれが起こるかあらためてコンマで決めるよ!)
(描写が困難な物、ゲームに関係がない物、ゲームバランスを著しく崩壊させる物であれば、
>>1
の判断で再安価とさせていただきます。ご了承ください)
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/17(土) 09:35:30.85 ID:wDsOOKFjO
近くを移動した者に襲いかかる強酸性のスライムモンスター(超素早い)があちこちに配置される
即死はしないが人体を溶かしてくる
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/17(土) 09:41:18.20 ID:TD/cpZJA0
宝石同士が強大な引力で引き寄せられて一緒にくっつこうとする
人間の力では抵抗できず引きずられる
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/17(土) 09:52:02.51 ID:uvdsdYK1O
フィールドが半径100mほどに固定される
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/17(土) 09:52:04.27 ID:cKSwB+dFO
死体の半径5メートル以内にいないとポイントが手に入らない
204 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/17(土) 21:07:43.01 ID:MKY/xTvZ0
>>200
はゲームバランスが崩壊すると思うので、独断ですが除外させていただきます。ご了承ください。
天界・ルーレット
神様「もう二時か。天使くん。ルーレットとダーツを」
天使「はいはい」ガラガラガラ
天使「ほっ」ギュルンッ
神様「行くぞ〜」
次のレスのコンマが
01~33で『宝石同士が強大な引力で引き寄せられる』
34~66で『フィールドが半径100mほどに固定される』
67~99で『死体の半径5メートル以内にいないとポイントが手に入らない』
00で全部
205 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/17(土) 21:08:10.93 ID:MKY/xTvZ0
神様「てぇいっ!」トスッ
206 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/18(日) 07:22:15.14 ID:MO6NZEg00
線路・中央
天使「というわけで今日のイベントは『死体の半径5メートル以内にいないとポイントが手に入らない』に決定だ」
夜留「なんだそりゃ……また宝石が役立たずになるってことかぁ?」
天使「いやそういうわけじゃない。『宝石の所持』、『死体の側』……両方の条件を満たした者にポイントを与える……そうでなければ、リーチしている六人でしていない一人を殺して終わり……六対一の構図になる。それは流石に見ててつまらんだろう」
夜留「俺からすれば、勝てれば面白いし、負ければつまらないけどな……」
夜留(さて、これであとは逃げ回るだけ、とは行かなくなった。どうにかして死体を調達しなきゃならんが、どうしたもんかね……)
207 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/18(日) 07:22:50.34 ID:MO6NZEg00
学校
天使「……ってのが今回のイベントだ」
小尋「えー……めんどくっさ」
小尋(勝てそうになった瞬間これかよ……何か悪意を感じる)
小尋(死体……死体かぁ……俺が襲って倒せる奴なんて居るのか……?それができないからさっきまで逃げ回ってたわけだけど……)
小尋(まぁ……どうせ他の奴が誰か殺すでしょ!最後にそこに行けばいいや、俺はこのまま現状維持……)
ブオオオンッ!
小尋「!?」
夜留「よぉ……はじめまして、だな?」ザッ
小尋(この人、何か撃ってた人、っていうかバイク!?バイクなんで!?)
小尋「あの、何か……?」
夜留「あいにく、俺から居場所の分かる奴が宝石持ってるお前しかいなくてな……お前もさっき天使から説明されただろ?出会って早々悪いが、死体になってもらう」スッ
小尋「ぐっ……逃げる!『心音零』発動……からの解除っ!」ピロリロリンボヤァスッバビュンッ
夜留(点滅した後速くなった……反応を見て推測してはいたが、やはりスピード系の能力か……)
夜留「だが……ご愁傷様!速いだけじゃあ今の俺の下位互換だっ!」ブオンッ
小尋(ババババイク!追いかけてくる!振り切れない!ずりぃ!)
夜留「……『偽造通貨』!」ギャリィンッ
小尋「ぐあっ……」バシュッ
小尋(い、痛ぇ……肩?背中?う、撃たれた……ダメだ……)ズシャアッ
夜留(ん……完全に止めるには後二、三発はかかるかと思ったが……まぁ、少ない弾数でやれるならそれに越したことはない……か)
夜留「……とどめだ」ギャリィンッ
小尋「うぐっ……」ビチャッ
善夜 小尋:死亡
208 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/18(日) 07:23:18.23 ID:MO6NZEg00
夜留「頭蓋に一発……天使、こいつは死んでるな?」
天使「いや……それを教えるのは過干渉だ。参加者であるお前が直々に確かめるか……不安ならもう何発か腹に撃ち込んどけ。どうせMPは有り余ってるだろ」
夜留「それもそうだな」ギャリィンッ
小尋「……」ドフッ
夜留(よし……これで後はこいつの側に立ってるだけ……いや、突っ立ってる必要すらないな。何かでこいつの死体を俺かバイクにくくりつけりゃあ、走りながら宝石獲得の条件を満たせる)
夜留「そうと決まれば早速くくりつける方法を……」
下1「……」ザッ
夜留「っと……それにゃ時間が足りねぇか……」
現れたのは『下1』だった!
1.『葛斎・ゆりあチーム』!宝石を渡してもらいますぞ!
2.『結衣・ゼーレチーム』!宝石を渡してもらいますよ。
どっちだった!?1、2番のどっちかから選んでね!下1だよ!
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/18(日) 07:23:55.53 ID:IsWQgErJO
2
210 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/19(月) 09:08:28.62 ID:Pzp7H1O60
ゼーレ「……こんにちは。初日ぶり、ですね」ザッ
夜留「あの時の男……」
夜留(……と、『分身』の嬢ちゃん。二人も前に悠長に死体をくくってる暇はない、か……)
ゼーレ「ご丁寧に、宝石二つに加えて死体まで用意していただき、誠にありがとうございます。ではその宝石、渡してもらいましょうか」
夜留「まぁ、俺は自分が優勝できればなんでもいいからな。一つまでなら融通してやってもいいんだが……?」
結衣「こっちはチームなんです。二つともいただきますよ!」
夜留(二対一……一旦逃げるか?いや、この場を離れた隙に死体を隠されると厳しい……応戦、だな)
夜留「このバイクを見て喧嘩売るとはいい度胸だ!轢き殺す!」ブオンッ
結衣(……突っ込んでくる!タイミングを合わせて『分身』を……)
夜留(あの嬢ちゃんの効果範囲がどんなもんか……分からんがとりあえず、能力使用の兆しを見せたら……)
結衣(今……!)スッ
夜留「今だっ!」バッ
ゼーレ(バイクから飛び降りた……!?まずい!運転手を失ったバイクだけがこちらに向かってくる!)
夜留(これでこのまま轢き殺せればそれでよし!それができなくとも、この範囲外から燃料タンクに『偽造通貨』を撃ち込めば大爆発だ……!)
結衣(3mより外でバイクから飛び降りた……)
結衣U「けれど、残念ですがそこも間合いです……!『分身』!」ポンッ
結衣U(確かに私の効果範囲ではあの人に届かない……ですが!)
結衣V「さっきより3m近い場所に生み出された私なら届く!『分身』!」ポンッ
夜留「なっ、しまっ……」メキメキ
メシャアッ
漆崎 夜留:死亡
211 :
◆R39XEzWXr6
[saga]:2020/10/19(月) 09:08:55.03 ID:Pzp7H1O60
結衣(これで本体は倒した!向かってくるバイクは……!)ギャリギャリ
結衣V「分身分身分身!」ポポポンッ
結衣V〜Y「「うぐぇっ」」ドシャアッ
結衣「ふぅ……肉壁でちゃんと防げましたね」
ゼーレ「流石ですね、結衣さん」
ゼーレ(これで宝石も死体も確保できた……イットさんはもう私の側には近寄らないでしょうし、残りの二人も、さっき私達から逃げるしかなかった……襲われても問題はない)
ゼーレ(勝った……!やはり最後に勝つのはこの私!他の凡夫共とは違う、私だけがスペシャルなのだ……!)
ゼーレ「さて宝石を拾って……?」モゾッ
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