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【咲安価】京太郎「清澄の探索者」その2【ADV】

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345 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/06(火) 20:11:52.79 ID:3ztDbKRa0
>>343
咲の世界ならむしろ多数派の可能性も......
というのは冗談で、NPCの関係はダイス振って適当に決めただけなので特に他意はありません。

>>344
一体いつから――毎年だと錯覚していた?

予告より遅くなりましたが始めます。
346 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/06(火) 20:18:32.86 ID:3ztDbKRa0
今後の方針を決めますので、したいことが大方終わって「もう大丈夫!」となったら
「4. 話し合う」を選んでください。

それから訂正:>>340
>多分、男三人組だ。
  ↓
>詳しくは分からないが、かなり大人数でこちらを探しているらしい。



京太郎「『――幸運を祈ってる。』......これで終わりだ」

和「須賀君、日付などは書いてありませんか?」

京太郎「ここには書いてないな......いや、ちょっと待て」

ふと思い立ち、画面右上のメニューボタンをタップする。メモそのものには日付はなかったが――
果たして、保存履歴よりこのメモが【1日目】、つまり俺たちがこの村にやってきた日の深夜に書かれていることがわかった。

和「なるほど。文中の『豪雨』という表現にも一致しますね」

まこ「つまりわしらがこの村に到着した頃には......」

優希「もうこの米本さんは逃走中だったってことだじぇ」

ここで一つ、違和感を覚えていた点が頭の中で繋がった。
一昨日この村に入って最初に抱いた感想は、相当寂しい村だということだった――実際活気はないが、それにしても人が居ないように思えた――。
しかし翌日に神楽山の山頂から村を俯瞰すると、そのイメージに反して案外人気は多く感じられた。
あれは気のせいではなく、米本さんの捜索に人員を割かれたことで本当に人が少なかったのだろう......ということが想像できた。


 【3日目 20:30】 小佐目村 205号室

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ
持ち物:>>314
ステ :>>4
周囲 :
人  :
武器 :
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・旅館を出る
・場所指定
・旅館内場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価

4. 話し合う


↓2
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 20:45:24.36 ID:xsR10P5q0
2 事務所や台所で武器になりそうなものを探す
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 20:55:11.50 ID:UCJ4ISBz0
349 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/06(火) 21:00:20.60 ID:3ztDbKRa0
2. 事務所や台所で武器になりそうなものを探す
20分くらいでいいかな

コンマ÷20の小数点以下切り上げで見つかった本数
↓1

??
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
↓2
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 21:16:25.79 ID:xsR10P5qo
それ
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 21:16:46.38 ID:NdDRiI+Wo
352 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/06(火) 22:16:18.28 ID:3ztDbKRa0
・本数:79÷20→4本
・??:38/80→成功!


もしもの為に武器になるものを揃えておこうという提案から、俺たちは1階、2階と旅館の中を探して回っていた。
そして3階。俺の部屋...もう殆ど帰ってきていない307号室の近くにそれはあった。
プレートも何も付いていない名無しの扉は、俺たちの興味を多少ばかり惹きつけたのだ。

ガチャ

京太郎「真っ暗だ......ここか」カチッ

咲「うぇ、すごいホコリっぽい...」コホッ


 【3日目 20:40】 旅館・本館 3階 物置


照明をつけると、窓もなく何も見えなかった室内の全貌がようやく顕になった。
床には古新聞、工具箱、壊れた家具類などが床から所狭しと積まれている。つまるところ、物置というやつのようだ。
足元の工具箱を開けると、中に入っていたのはヒューズや電線......それから、ハンダごてとワイヤーカッターが入っていた。
ワイヤーカッターは武器にはならないだろうが、そこまで大きくもなく持ち運びが効きそうだった。

京太郎「鎖は流石に無理だろうけど、鉄線やフェンスなら切れそうだな」

京太郎「...不思議なことにポーチが全く膨らまない」

京太郎「こっちはハンダごてか......もう一足早く見つかってればなぁ」

 ワイヤーカッターを手に入れた。

まこ「おっ、みんな見てみろ」

優希「どれどれ?...咲ちゃんが写ってるじぇ。『嶺上開花を和了る宮永選手(長野・清澄)』...うわっ、悪い顔してる」

咲「別にそんな顔してないよ!」プンスカ

和「全国大会......随分前に感じますが、まだ2ヶ月も経っていないんですね」

まこ「そうじゃのう...」

何事かと覗き込むと、染谷先輩の手に握られていたのは少し前の古新聞。日付は夏真っ盛りの8月中旬だった。
文化面には「今年度麻雀IH決着!」の文字と、表彰を受ける清澄麻雀部の写真が写っている。
清澄高校麻雀部といえば、一般にもちょっとは知られてるんだろうか。



 【3日目 20:50】 小佐目村 205号室


見つかったもの一覧

・金属パイプ
軽くて取り回しのいいパイプ。判定値+20、与ダメージ+1。素の【探索】が5以上なら隠し持てる。

・包丁×3
どこにでもある普通の包丁。与ダメージ+2。小さいので隠し持てる。

戦闘の際、【体力】最大以外の装備効果は判定値と同様に1/2補正で反映されます。
小数点以下は切り上げです。


誰が持つ?

↓1   金属パイプ
↓2〜4 包丁
353 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/06(火) 22:20:02.84 ID:3ztDbKRa0
訂正です
金属パイプの隠し持ちは【探索】じゃなくて【行動】が5以上でした。すみません

あと一応
【3日目 20:50】 小佐目村 205号室

【3日目 20:50】 旅館・本館 2階 205号室

安価はずらし
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 22:20:19.52 ID:xsR10P5q0
京太郎
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 22:32:29.65 ID:/GJaNm1yo
半だごてとかどこにあるんだよって思ってたらそんな所に

タコス
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 22:33:51.82 ID:66GmoTgMO
まこ
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 22:42:41.49 ID:1tOt03yvo
のどか
358 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/06(火) 23:15:51.35 ID:3ztDbKRa0
さて、こうして何とかかき集めた武器類を分配していくのだが......

京太郎「...」チラッ

咲「ん、どうしたの?」キョトン

こいつに包丁でも持たせてみろ、5秒もしないうちに指を切ることだろう。
あるいは仲間を間違って切りつけたり、下手をすればブスリと刺されてもおかしくない。

京太郎「こいつ以外のみんなで分けようか」

和「賛成です」

まこ「咲には持たせられんわ」

優希「残当だじぇ」

咲「そんなぁ...」グスッ

京太郎「咲、丸腰にして悪いな...」

咲「......京ちゃんが守ってくれるなら許してあげる」

京太郎「お前なぁ...あぁ、わかってるよ」ハハッ

咲「ならいいよ」ニコッ


優希「くぅ〜!見てるだけでお尻がこそばゆいじぇ」

和「それにしても、包丁の鞘が置いてあって良かったですね」

まこ「むき出しで持ち歩くのは危ないしのう......まあ、運が良かったわ」


 京太郎は金属パイプを装備した。
 和、優希、まこは包丁を装備した。


 【3日目 20:50】 旅館・本館 2階 205号室

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ
持ち物:>>314
ステ :>>4
周囲 :
人  :
武器 :
・京太郎→金属パイプ(戦闘時、判定値+20・与ダメージ+1)
・和、優希、まこ→包丁(戦闘時、与ダメージ+2)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・旅館を出る
・場所指定
・旅館内場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価

4. 話し合う


↓2
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 23:29:29.86 ID:1hu5vRhh0
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 23:34:21.92 ID:xsR10P5q0
4
361 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 01:06:35.47 ID:sB05w/HF0
4. 話をする


京太郎「相談したいことがあるんだ。みんな聞いてくれるか?」

4人が俺の言葉に頷いたのを確認して床に座る。胡座をかけば編まれた藺草がくるぶしを擦った。
ふと南向きの窓を見るが、外には月明かりと星空の他は街灯もない。ただガラスに反射された自分の顔が映るだけだ。

和「それで、相談とはなんでしょうか?」

優希「作戦会議とかそんなとこだろ」

京太郎「うぐっ...図星だ、優希」

咲「作戦?なんの?」

優希「もうだいぶ派手にやらかしてるからな。今後どうするかは考えたほうがいいじぇ」

京太郎「ああ。俺たちはもう榎田に手を出しちまったし、旅館も押さえた」

京太郎「こっちから情報が漏れることはないとは思うけど...他の連中が音沙汰無いのを不審に思ってもおかしくない」

京太郎「身の振り方を決めておかないと、後々危なくなるだろう」

まこ「なるほどな...それで、具体的なプランはあるのか?」

京太郎「ええ。といっても、俺らに残された選択肢は――――」

和「――――この村から逃げるか、事態そのものを解決するかということですね」

京太郎「...和、台詞奪うなよな」

どちらにせよこのまま放っておけば、壬申の儀を実行するために生贄を確保しようとする奴らの手が伸びる。
――竹井先輩だけでなく――目の前の四人の女子部員のうち、少なくともあと一人が犠牲になってしまうのだ。
それを避けるために出来ることは殆ど無い。その前に小佐目村から脱出するか、厄災の元凶を何とかするかの二つに一つだ。

小佐目村から脱出するのは一番簡単そうに思える。だが今使える道は土砂崩れの起こった道路か獣道だ。
道路を通るならば途中で迂回しなければならず、下手をすれば獣道すら無い未開の森林を歩き続けるハメになるだろう。
この面子でその行程を踏破することが出来るだろうか?――――少なくとも、相当の準備は必要だ。
その上、未だ場所すら分かっていない竹井先輩のこともある。

しかし元凶を何とかするというのも難しい選択だ。なにせ現状では、手立てがあるかどうかすら判明していないのだ。
榎田の老人は手がかりは楸野が持っていると言っていたが......たとえあったとしても、それを遂行できるかはまた別の話だ。
正直、望みはかなり薄いだろう。


周囲を見ると、他の部員もそれぞれ眉間に皺を寄せていた。優希すら腕を組んで微動だにしないのだからその深刻さは甚だしい。
誰もが一言も発さぬまま数分が過ぎた後、和が最初に口を開いた。
362 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 01:10:38.21 ID:sB05w/HF0
和「オカルトがあるかどうかなんて...認めたくないけれど、正直なところ私には分かりません」

和「しかしどちらにしても、この村の人たちのほとんどは敵なんです。解決は絶望的でしょう」

和「竹井先輩の居場所をすぐに見つけて、この6人で逃げるべきです」


咲「...私は何とかしないといけない思う」

咲「地下の祭壇で見たもの......あんなのを続けてちゃ、絶対ダメだよ......」


まこ「わしもじゃ。生贄は余所者の女でなきゃいかんのじゃろう?」

まこ「逃げた所で、連中も血眼になって追ってくるに違いない...件の米本さんと同じようにな」


優希「私はすぐにでも逃げるべきだと思うじぇ」

優希「私にはわかるんだ。連中、きっと私たちを本気で殺しに来る」

優希「のどちゃんの言う通り、四家のおっさんたちや村の人...敵は多い」

優希「竹井先輩は見つけたい。でも、その余裕があるのか私にはわからん」

優希「一つ言えるのは、命あっての物種ってことだじぇ......」

和「ゆーき...!」


四者の主張は割れた。和や優希の言うことは現実的だが、染谷先輩の言うような恐れもある。
咲もまた言説を通して、その眼が見た凄惨な歴史を断ち切らねばならないという意志を訴えかけてくるのだ。
和と優希の考えもまた違った。竹井先輩を、俺たちを導いてくれた恩人であり家族である人を...助けるべきか、あるいは。
そんな狭間に囚えられて、最後まで言葉が出ないのは俺だった。

まこ「......京太郎、おぬしが決めてくれ」

京太郎「えっ...でも」

まこ「何が『でも』じゃ。ここまで中心になって調べてきたのは京太郎じゃろ?」

まこ「京太郎の考えが一番大事じゃけんの」

京太郎「染谷、先輩......」

まこ(...許せ、京太郎)

...染谷先輩は卑怯だ。
にわかに窓の隙間が小気味悪い音を出す。いつの間にか、外を強い風が吹いているようだった。
しばらくしてその音が少し収まったころ、俺はようやくその決心をした。


京太郎「俺は――――」


1. 村から脱出する

2. 厄災を止める
363 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 01:11:41.94 ID:sB05w/HF0
下7レスまで、あるいは次回投下までの多数決です。
同一IDや解答の無いものは無効票として1レスずつずらします。

今日は遅れて申し訳なかったです。次回は明日か明後日で、いつもの時間にどうするかアナウンスします。
みなさん、今回もお疲れ様でした。


↓7まで
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 01:19:43.57 ID:v1CXPdgu0

2
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 01:20:11.86 ID:Pa+HlLCK0

1. 村から脱出する
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 01:22:52.17 ID:1iHvwT7Co
乙です
2
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 01:23:41.08 ID:LKC9HeiO0
乙です
2
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 01:24:16.03 ID:PRVpo+Rdo
2.厄災を止める
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 01:39:27.83 ID:A4wa1j1lo
2
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 03:15:40.27 ID:l8bR7dox0
2
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 08:01:48.56 ID:28/fggn9O
1見てみたいぜ
372 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 18:35:03.05 ID:sB05w/HF0
今日もやります!

投票は「2. 厄災を止める」に決定ということで、>>1はその方向でやっていきます。
もし完結後にスレが余ってたら1も書きたいなとは思っています(安価は取らないかも)が、
全てが終わった後に水をさす事になるんじゃないかなどという懸念も...

19時から開始予定です。
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 18:39:12.67 ID:kz5XXVwAo
そっちも気になってるからやってくれるなら嬉しい
374 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/10/07(水) 18:55:21.37 ID:sB05w/HF0
19:30に伸ばします
375 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 19:37:12.76 ID:sB05w/HF0
もう終盤っぽい雰囲気出てますが、まだまだ続きそうなんじゃ
ところで戦闘なんですが、どうしてもテンポの悪さと分かりづらさが拭えなくてどうしようかなと。
いっそRPGみたいに個別コマンドにしようか...とか思ってますが如何でしょうか、という相談です。

はじまるよー
376 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 19:39:25.40 ID:sB05w/HF0
2. 厄災を止める


京太郎「――――俺は逃げない」

京太郎「竹井先輩は見つけ出す。小佐目村の儀式も止める。神様ってやつも何とかする」

京太郎「それで全部解決して、笑顔で清澄に帰ってやる!」

和「須賀君、正気ですか!」

優希「京太郎、私は......」

京太郎「...『二人だけでも逃げてくれ』って言えるなら、どんなに楽なことか」

俺と咲、そして染谷先輩がこの村に残れば取り残されるのが和と優希だ。
当然彼女たちには選ぶ権利がある。解決には手を貸さず、俺たちを置いて二人でこの村から逃げるという選択をする権利だ。
にも拘わらず、その選択は無いにも等しいものだ。このちょっと麻雀が強いただの少女たちが、どうやって村を取り囲む広い山林を抜けられよう?
俺の意志を示す宣言は、彼女たちに地獄への道連れを言い渡す宣言でもあったのだ。

それでも俺の決意は揺るがない。ここで情けなくも「やっぱり逃げよう」と言い出すのは簡単だろう。
だが、俺たちが去った後にこの村が待つのは破滅だけだ。ここで出会ったわずかな人々...柊の奥さんや幼気なカブ。
俺たちを信じて証言した榎田の老人――あるいは隣の部屋にいる主人たちさえも――、彼らを捨て置くことなど俺には出来なかった。

京太郎「咲、染谷先輩...俺に力を貸してください」

咲「京ちゃんのためなら、もちろんだよ」

まこ「端からわしはお前に賛成じゃけん当たり前じゃ」

京太郎「ありがとう!......和、優希」クルッ

京太郎「どうか......どうか俺に、俺たちに命を預けてくれないか」

優希「はぁ...しょうがない犬だじぇ」

優希「ただーし!帰ったらお前の奢りでお寿司だから、よーく覚悟しておけ!」

京太郎「そんなんでいいのか?いくらでも食わせてやるぜ!」

優希「よしよし、言質は取ったじぇ」

和「......」

京太郎「和......ダメか?」

和「.........やるからには絶対に成功させますからね?」

京太郎「......ああ、勿論だ!」
377 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 19:44:32.63 ID:sB05w/HF0
 【数十分後】

和「......ここまでの話をまとめると、直近の課題はこのようなところですね」


・竹井先輩の居場所を突き止める

・戦力の増強

・「オフラシサマ」を鎮める方法を探る


優希「一番最初のは、どうにかして榎田の口を割れればすぐなんだけどなぁ」

京太郎「今のままじゃ絶対に無理だろうな。せめて何か交渉材料が必要だろう」

まこ「戦力...こればっかりは頭数を揃えんことにはどうしようもないな」

和「とはいっても、この村の殆どの人は敵でしょうからね......アテがあればいいんですが」

咲「三番目は...行くしかないのかな」

京太郎「......無策に行っても事を荒立てるだけだ。気付かれずに忍び込めればベストだな」

グゥ〜

優希「あはは......ごめんだじぇ」

和「そういえば、まだ晩ご飯を食べてませんでしたね」

咲「もう冷めちゃったかなぁ...私もおなか減っちゃった」


 【3日目 21:20】 旅館・本館 2階 205号室

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ
持ち物:>>314
ステ :>>4
周囲 :
人  :
武器 :
・京太郎→金属パイプ(戦闘時、判定値+20・与ダメージ+1)
・和、優希、まこ→包丁(戦闘時、与ダメージ+2)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・旅館を出る
・場所指定
・旅館内場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価


↓2
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 19:48:09.50 ID:v1CXPdguo
3 大学生に事情を話して仲間にする。会社員のメモや花の違法採取の証拠をちらつかせて説得
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 19:51:28.57 ID:FeufpgK1o
380 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 21:11:15.96 ID:sB05w/HF0
なんか全然筆進まん。遅れてごめんなさい。

 【3日目 21:20】 旅館・別館 3階 317号室


最初来た時に比べれば相当マシだが、相変わらず賑やかな声の漏れるドアをノックする。
話し声はすぐに止み、「はーい」という野太い返事がやってきた。

ガチャッ

山下「女将さん、遅かったけど何か...って、君は確か......」

京太郎「お昼ぶりです」

山下「鍵のことか?探してくれてありがとう」

山下「でも悪いんだけど、あの後結局食堂のあたりで見つけたんだ。済まないな」

京太郎「いえ、実は別で用事があるんです。ええっと......これ見てください」

山下「ん?.........それは――――」ガッ

俺の携帯の画面を見た瞬間山下が扉を閉じようとしたのを、足を突っ込んで何とか阻止する。くそっ、すげえ力だ...
蝶番を支点とした木板引きが始まった。

山下「おいっ...どこでそれを......!」グググ

京太郎「それも含めての用事ですよ......!」ググ

山下「俺たちを警察に通報するつもり、かっ...!」ググググ

京太郎「その辺についっ、ても...とにかく、話だけでも、聞いてください......!!」グワッ

山下「はぁ...はぁ......分かったよ。取り敢えず部屋に――――えっ?」

ついに諦めた山下は扉を開けると、不意に驚いたような素っ頓狂な声をあげた。
恐らく彼の目には今、後ろで待機していた咲たちが映っているはずだからだ。

咲「えっ...あ、あはは...どうも」フリフリ

〜〜〜〜〜

北村「つまり、僕らにそれに協力しろってことかい?」

和「はい、そうです」

まこ「それで勝手に花を採ってた話は水に流しちゃる。というか、そんなこと気にしてる暇ないわ」

北村「なるほどね......しかし、そんな事があったなんて、正直聞いたって全然信じられないよ」

優希「でも事実だじぇ。何ならそのへんで寝てる主人からも聞くか?」

山下「いやいい......だが、俺たちには全然得が無いんじゃないか」

優希「えっ?」

山下「その儀式に必要なのは女の人なんだろう?俺たちが逃げた所で、その楸野って人や村人も追ってこないだろ」

山下「俺たちにしちゃあ、とっととこの村から脱出しちまったほうが得策ってもんだぜ」

京太郎「......頼む。いや、頼みます」

京太郎「あんたたちの力が必要なんだ......!」

北村「そりゃあ気持ちは分かるけど......悪いけど知り合いでもないのに――」

向坂「――なら、俺がやろうって言ったらやるか?」

ここまで黙り続けてきた向坂がようやく口を開いた。話をしている間もその後も、ずっと俺の拾った電子メモ帳を読んでいたのだ。
今でも、その右手にはメモ帳を持っている。

向坂「なあ兄ちゃん、これは確かに...あの人のもんなんだよな」

京太郎「...ああ、そうだ」

俺が免許の顔写真で見た彼女、丸顔で黒い髪の容姿は向坂らが神楽山で会ったという女性の特徴と一致していた。
この三人の中でも彼女に...米本に相当の思い入れがあるようなのが、この向坂だった。

向坂「...俺はこの人を助けたい」

北村「ちょっと向坂くん!」

山下「北村!......すまん、ちょっと相談させてくれ」
381 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 21:13:23.71 ID:sB05w/HF0
 【3日目 21:40】 旅館・別館 3階 317号室


廊下で十数分待っていると、扉を開けて出てきた山下が「相談が終わった」と告げる。
それに連れられ再度317号室に入った俺たちを待っていたのは、何故かボロボロになった北村と向坂だった。


京太郎「...それで、どうだった?」

山下「ああ。その話、乗せてもらうぜ」

京太郎「!!」

山下「北村もそれでいいよな?」

北村「うん...負けちゃったしね、もう吹っ切れた」

和「あの、とても有り難いんですが...どうしてボロボロなんですか?」

山下「俺はすぐ折れたんだが北村が譲らなくてな。殴り合いで決めた」

咲「な、殴り合い...?!」

優希「男ってなんかバカだなー」ハァ

山下「お嬢ちゃんキツいな...とにかく、自己紹介くらいしておくか」

山下「俺は山下だ。大学では歴史学を勉強してる」

北村「僕の名前は北村、情報工学だけど、機械系は大抵何とかなるよ」

向坂「そんで俺は向坂!食える草と食えない草の違いが分かるぜ!」

山下「むさ苦しい野郎しかいないが、以後よろしく!」


 山下が仲間になった
 北村が仲間になった
 向坂が仲間になった


この三人(大学生)は基本的には判定に参加しませんが、戦闘には加勢します。
また、それぞれの専門分野についてわからないことがあれば聞いてみるのもいいでしょう。

さらに大学生には簡単な指示を出し、京太郎たちと別行動をすることが可能です。
別行動中に判定が生じた場合は描写せずコンマだけ取ります。
382 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 21:14:48.81 ID:sB05w/HF0
ステータス一覧:大学生

山下
【探索】:5
【行動】:5
【交渉】:6
【知識】:4
【オカルト】:2
【体力】:8

北村
【探索】:5
【行動】:6
【交渉】:2
【知識】:8
【オカルト】:6
【体力】:4

向坂
【探索】:4
【行動】:7
【交渉】:4
【知識】:6
【オカルト】:4
【体力】:6
383 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 21:16:22.80 ID:sB05w/HF0
 【3日目 21:40】 旅館・別館 3階 317号室

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ、大学生
持ち物:>>314
ステ :>>4>>382
周囲 :
人  :
武器 :
・京太郎→金属パイプ(戦闘時、判定値+20・与ダメージ+1)
・和、優希、まこ→包丁(戦闘時、与ダメージ+2)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・旅館を出る
・場所指定
・旅館内場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価


↓2
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 21:27:00.73 ID:v1CXPdguo
3 皆で食事を取りながら情報交換。神楽山付近で気になる建物とかなかったのか、山下にはこの村の歴史とかについて地下祭壇の写真とか見せつつ聞く
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 21:27:39.03 ID:qaRIRJnGO
386 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 22:10:33.31 ID:sB05w/HF0
食事は超絶急いで30分です

3. 食事しながら情報共有

 【3日目 21:50】 旅館・本館 2階 203号室


山下「ふぅ......主人と女将、隣に運んだぜ」

北村「あんなに縛られてるとちょっと可哀想だったなぁ」

京太郎「おう、サンキューな」ガツガツ

優希「ご苦労!」モグフガ

まこ「おぬしら、あんまり勢い良く食べすぎると喉に――」

京太郎「――――!!」

まこ「...言わんこっちゃないわ」

大学生たちに頼んで夫婦を205号室に移し、こちらで俺たちは束の間の食事を摂っている。
しかし休む暇もなく、口の中に冷めてしまった料理を詰め込みながら――少々行儀は悪いが――情報共有をしていた。

和「皆さん、山の近くで何か怪しい物を見ませんでしたか?...例えば建物とか」

北村「建物...?いや、見てないかな。向坂くんは?」

向坂「強いて言うならあの神社くらいだろ。別に怪しくはねーけど」

優希「うーん、神楽山は何もないか...やっぱり小佐目山が臭うじぇ」

和「なら、この村の歴史で何か知っていることはないですか?......須賀君」

京太郎「んぐっ!...はぁ、死ぬかと思ったぜ...なんだ?」

和「祭壇の写真を皆さんに観てもらいたいんですが、少し借りてもいいですか?」

京太郎「ああ、いいぞ。はい」ヒョイ

山下「ふむ、これは...偶像か?鉄剣を持ってるな...」

和「ええ、これは別アングルなんですが...」

三人と和は――向坂と北村は首を傾げるだけだが、後の二人は――俺の携帯を受け取るとブツブツと相談をはじめた。
山下の口からは何やら聞いたこともない単語が聞こえてくる......


(【知識(和)】+【知識(山下)】× 0.5)× 8 + 30 = 110

自動成功!


山下「地方の山村には仏教や神道以外に、土着神や妖怪の類の言い伝えが残っていることが多い」

山下「更に...この村だけというわけじゃないんだが、この地域に多い傾向として」

山下「日本神話と土着信仰が融合したような神体を祀っていることが多いというものがある」

山下「この写真に映っている剣...『天羽々斬』と書いてあるよな」

山下「日本神話の神、『スサノオノミコト』と何か関係があるかもしれない」
387 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 22:11:16.90 ID:sB05w/HF0
 【3日目 21:10】 旅館・本館 2階 203号室

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ、大学生
持ち物:>>314
ステ :>>4>>382
周囲 :
人  :
武器 :
・京太郎→金属パイプ(戦闘時、判定値+20・与ダメージ+1)
・和、優希、まこ→包丁(戦闘時、与ダメージ+2)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・旅館を出る
・旅館内場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80

3. 自由安価


↓2
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 22:18:56.69 ID:mv8itLPko
1 車二台で全員で榎田家へ
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 22:40:07.45 ID:v1CXPdguo
↑で
390 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 23:20:53.28 ID:sB05w/HF0
1. 榎田宅へ


優希「きょーたろー」チョンチョン

京太郎「ん、どうした?」

優希「榎田の様子、見に行かなくて大丈夫か?爺さんとかそろそろ......」

京太郎「あー......」

本人が「私は腹は空かんから大丈夫」と言うので水だけ飲ませてきたが、それからもう4時間経っていた。
もっと雑に扱ってしまったおっさんのことも気になる。他の人間に気付かれてしまうと面倒だし、一度戻って様子を見てみるか...

まこ「なら二台に分乗して行こうか。京太郎、道案内頼むわ」

山下「え、君が運転するのか?」

まこ「当たり前じゃ」

北村「高校生だよね...3年生?」

まこ「2年生」

北村「...運転経験は?」

まこ「ついさっき、40分走り回ったけん大丈夫じゃ」

北村「......」

咲「......あの、そっちに乗せてもらってもいいですか?」

向坂「......須賀ちゃん、そこんとこどうなの?」

京太郎「お前も道連れだ」

咲「そんなぁ...」


 【3日目 21:10】 榎田宅 庭


和「スリリングでしたね...!」ホクホク

優希「のどちゃん...」オエッ

旅館から榎田宅までは歩くとそれなりに掛かるが、染谷先輩の刺激あるドライビングのお陰であっという間に到着だ。
光陰矢の如しというか、最早矢だけれども。
庭の中でも外からは建物の陰に隠れた部分に車を停め、鍵の掛かっていない家の扉を開けた。

京太郎「中に敵が居るかもしれない。いつでも対応できるようにしよう」

先頭に俺と山下、あとは良しなに作った陣形で突入する。廊下を照明をつけることもなく、懐中電灯の明かりだけを頼りに玄関を開けた。
ゆっくり音のしないように、ほど近い応接間の扉を開けると――

榎田「Zzz......Zzz......」

榎田爺「............zzz」コクリ

どうやら、想定していた最悪の事態は起こっていないようだ。
391 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/07(水) 23:29:25.62 ID:sB05w/HF0
今日はここで終わります。なんか調子悪い...全然進めなくてすみません。

>>375の相談についてご意見いただけると幸いです。
具体的には、行動安価を一人ひとり別に取っていきます。
同時に対抗判定や武器の補正にも訂正入れるかもです。

例)

どうする?
同行者:優希
持ち物:>>314
ステ :>>4
周囲 :
人  :榎田(敵)
デバフ:
・京太郎→【探索】【体力】-1(睡眠不足)

1. 戦う
・榎田(【体力】:7 - 2 = 5)

2. 行動
・麻酔薬
・辺りを見渡す

3. 自由安価


↓2:京太郎
↓3:優希
↓4:榎田判定

的な。


明日はお休みで、金曜の夜にまた来ます。
それでは、今回もお疲れ様でしたー
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 06:49:58.26 ID:ejYZlJRao
乙です
それでいいと思う
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 07:32:31.91 ID:RbGGJ1YSo
いいと思う
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 05:50:38.58 ID:EEEoqZAc0
おつ
ちょっとしたとこでいちいち咲ちゃんがかわいいの好き
395 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/09(金) 18:20:46.89 ID:BBwGHqcR0
30分後に始めます
396 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/09(金) 18:57:44.61 ID:BBwGHqcR0
戦闘についての件ありがとうございました。安価の数が多くなるため戦闘は1レス数人分指定になるかもです。
詳細は決まり次第ということで、とりあえず本編始めます。


 【3日目 21:10】 榎田宅 応接間

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ、大学生
持ち物:>>314
ステ :>>4>>382
周囲 :
人  :榎田(拘束、気絶)、榎田爺(拘束、気絶)
武器 :
・京太郎→金属パイプ(戦闘時、判定値+20・与ダメージ+1)
・和、優希、まこ→包丁(戦闘時、与ダメージ+2)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・榎田宅を出る
・邸内場所指定

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・話をする(10分、内容安価)
(【交渉(京太郎)】+【交渉(和)】× 0.5)× 8 = 72

3. 自由安価


↓2
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 19:16:29.20 ID:l6aBnHeUo
一応榎田に引き渡された女性をどこに監禁したか尋問
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 19:27:50.53 ID:EDgUyzaWo

一応ただ聞くだけじゃなくて京太郎たちの目的とか京太郎のオカルトについても話してみて
399 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/09(金) 20:07:39.08 ID:BBwGHqcR0
2. 話をする


京太郎「起きろ...起きろ、おっさん」ユサユサ

榎田「ん?......ん!?んんー!」

京太郎「よう、おはよう。剥がすからちょっと我慢してくれ」ベリッ

榎田「いてっ!......はぁ、おはよう。随分お客さんが増えたみたいだね」チラリ

京太郎「こっちもこの数時間、何もしてなかったわけじゃねえよ」

照明を付けるだけで自分から目を覚ました老人と違い、ずっと眠りこけている息子を少々乱暴に起こす。
瞼を開くや否や、いきなり増えていた同行者に一瞬驚きの表情を見せた榎田だったが、すぐにいつもの調子に戻った。

榎田「それで、何を聞きに来たんだい?」

京太郎「もちろん竹井先輩やその他の二人の居場所だ」

京太郎「あんた、会社員の二人組を攫った実行犯なんだよな。二人目は逃げられたらしいけど...」

京太郎「どうにせよ居場所を知らないはずがない」

榎田「分かってるだろ。僕は口が裂けても言わないよ」

京太郎「...また多少痛い目を見てもらうかもしれないぞ」

榎田「生贄が足りなくて儀式が失敗すれば、僕は皆もろとも土砂の下だ...脅されたって言わないね」

和「――そうではないかも、と言えばどうですか?」

榎田「...え?」

俺と榎田の問答に割って入ったのは、先ほどから隣で何か言いたげな顔をしていた和だった。
ゆっくりと、しかし力強い口調で、脅すようではなく諭すように説得を始めた。
400 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/09(金) 20:10:03.61 ID:BBwGHqcR0
和「今、私たちは――私たち麻雀部員と、ここにいる大学生の皆さんは――これから起こるであろう事を阻止するために動いています」

和「あなたに先輩の居場所を聞いているのは、私たちだけが逃げ出したいからではありません」

和「先輩や他の方を助けた上で、小佐目村の厄災を止める手立てを見つけるためです」

和「私たちだけでも、この村の皆さんだけでもない」

和「誰も死なせないために......どうか力を貸していただけませんか」

榎田「......勝算は?親父も言っていたけど、手がかりは精々楸野さんの持ってる史料くらいのものだろう」

榎田「そんな簡単に何とかなるなら、何千年も前にご先祖様がやってると思うけどな」

和「......須賀君の『オカルト』です」

京太郎「...和?」

和「彼のオカルトは恐らく『自分が死ぬ未来を予知』すること。この村が滅びるような選択をすれば、当然須賀君も生きてはいられません」

和「須賀君のオカルトの力を借りることで、常に最悪の選択をすることを回避できる...そうですよね、須賀君」

京太郎「あ、あぁ...」

驚いた。オカルトの存在を全否定し続け――ここ数日の出来事に傾いてはいたが、それでも懐疑的な立場を維持し続け――てきた和がオカルトを肯定するような言論を使うとは......
ついに認識が変わったのか、あるいは自分の信念を曲げてでも榎田を説得しようというのか。

和「榎田家はこの村の呪術を司ってきたと聞きます。今の話を聞いて、有り得ないと思いましたか」

榎田「...いや。あってもおかしくない」

和「彼こそが私たちの希望であり、切り札です......どうですか」

和「私たちを信用していただけませんか?」

榎田「.........」

和はそう言葉を結んだ後、口を一文字にして黙り続ける榎田の目をじっと見つめている。
そしてついに榎田が口を開き、その答えを出した――――



(【交渉(京太郎)】+【交渉(和)】× 0.5)× 2 = 18

↓2
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 20:19:53.81 ID:U4NjtBqO0
ひくーい
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 20:27:53.12 ID:RQRzhjUPo
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 20:52:09.85 ID:U4NjtBqO0
まさかの成功すばら!
404 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/09(金) 21:04:55.56 ID:BBwGHqcR0
マジかー

12/18→成功!


榎田「......小佐目山だ」

和「...なんだって?」

榎田「小佐目山の山中には、東西南北の四方に洞窟がある」

榎田「毎日夕方に一人ずつ生贄を入れて、儀式の前まで入口を塞ぐんだ」

榎田「生き埋めにすることで現世との繋がりを断ち切り、穢を落とすという意味があるらしい」

榎田「一人目と二人目はそれぞれ東と西に埋めた...三人目も南に埋められた筈だ」

和「榎田さん...!」

榎田「......ああ、乗ってやるって言ってるんだよ!」

榎田「クソッ、これで上手くいかなかったら僕はどうすりゃいいんだ!」

榎田「君、須賀君っていうんだったっけ。失敗したらタダじゃおかないからな!」

京太郎「馬鹿、その時にはどっちも生きてねえよ」

そうやって榎田は随分興奮した様子でまくし立て、次いで拘束を解くように要求してきた。
まあ、協力してくれるみたいだしいいか。今はそれよりも――――

京太郎「......和、ありがとう」

京太郎「お前が説得してくれたお陰だ」

和「い、いえ//...やるからには成功させると言いましたから、当然のことをしたまでです」

和「それより須賀君!人を説得するのに、脅し一辺倒で上手くいくはずがないじゃないですか!」

和「ちゃんと主張と根拠を話した上で......」クドクド

京太郎「いや、悪かったってば...」

和は恥ずかしさを隠すようにいつも通り俺に説教を仕掛けてくる。榎田の話も聞きたいんだけど......
しかし実際のところその顔は達成感と得意げな様子に満ちていて、それを妨げるのは少々気が引けたのだった。
結局榎田の咳払いが、少々バツが悪そうにそれを切り上げさせた。

榎田「コホン...それで、これからの方針だけど」

榎田「僕と親父は、これからどうすればいいんだい?」

京太郎「うーん、そうだな......」


1. 隠蔽と諜報のために今まで通り活動する

2. 俺たちと一緒に探索に加わる

3. その他(自由安価)

↓2
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 21:11:43.50 ID:U4NjtBqO0
とりあえず1だろうな
裏切ったとバレなきゃ残り3家をおびき寄せたりもできるし
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 21:26:23.54 ID:MsLn/SHPo
1
407 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/09(金) 21:44:29.25 ID:BBwGHqcR0
ステータス一覧:榎田家

榎田
【探索】:2
【行動】:6
【交渉】:4
【知識】:3
【オカルト】:7
【体力】:7

榎田爺
【探索】:6
【行動】:3
【交渉】:2
【知識】:4
【オカルト】:8
【体力】:2
408 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/09(金) 21:45:45.54 ID:BBwGHqcR0
1. 隠蔽と諜報のために今まで通り活動する

京太郎「どうしたもんかなぁ」

まこ「今まで通りに動いて貰えばええんじゃないか?」

まこ「下手に目立つより、奴さんを騙してもらった方がええじゃろう」

榎田「分かった。親父もそれでいいか?」

榎田爺「私はそもそも動けんし、元よりそのつもりよ」

優希「連絡を取りたい時はどうすればいいんだじぇ?」

榎田「この村は携帯も繋がらないし、直接来てもらうしかないだろうね」

榎田「もしくはどこかの家から電話が使えるなら...この番号に。1階の固定に繋がる」

榎田「僕が家を空けてる時は親父の部屋に行ってくれ。情報は共有しておくよ」


 榎田宅の電話番号を教えてもらった


 【3日目 21:20】 榎田宅 応接間

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ、大学生
持ち物:>>314
ステ :>>4>>382
周囲 :
人  :榎田、榎田爺
武器 :
・京太郎→金属パイプ(戦闘時、判定値+20・与ダメージ+1)
・和、優希、まこ→包丁(戦闘時、与ダメージ+2)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・榎田宅を出る
・邸内場所指定

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・話をする(10分、内容安価)
(【交渉(京太郎)】+【交渉(和)】× 0.5)× 8 = 72

3. 自由安価


当然ですが、「2. 話をする」は仲間相手なら判定なしです。

↓2
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 22:03:48.03 ID:0oFuBk4vo
1 小佐目山の洞窟へ
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 22:05:39.28 ID:U4NjtBqO0
2
出発する前に榎田は楸野さんから何を言われたのか聞いときたい
中年のおっさんが突然オカルト話を聞いて信じた理由とかも
411 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/09(金) 22:42:32.31 ID:BBwGHqcR0
2. 話をする


北村「そろそろ行こうか?」

咲「また染谷先輩の......」ブルッ

向坂「あ、俺喉乾いちまった。おっさん、お茶とかないの?」

優希「わたしものむー」

榎田「台所の冷蔵庫に麦茶とオレンジジュースがあるよ...ケーキが入ってるけど、絶対食うなよ」

向坂「にしし、おチビちゃ〜ん!二人でわけよーぜ?」

優希「うっさいじょチャラ男!言われた傍からそうやって......」

概ねの話は固まった。双方の役割分担も連絡手段も決まり、場には既に撤退の雰囲気が流れていた。
山下は爺さんを背負って2階へ昇ろうとしている。案外気が利く男だな――――って、そうじゃなかった。
俺はなんとか、榎田に聞こうと思っていた事があったのを思い出した。

京太郎「なあ榎田、あんた夕方に言ってたよな」


 榎田「話は昔から知ってたよ。でもただの言い伝えだと思ってた」

 榎田「実際に今回の事を楸野さんから聞いたのは今年の頭くらいのことだった。流石に耳を疑ったよ......」


榎田「そういえばそんなことも言ったね」

京太郎「その時楸野から聞いた内容について、詳しく教えてくれないか?」

榎田「ああ、いいよ。ちょっと長くなるけどね」

そう言うと榎田は再度椅子に座り、穴の開いた革張りの肘掛けに腕を置いた。気がつくと周囲が騒がしくなっている。
トイレを済ませた咲や爺さんを送ってきた山下、生クリームを頬につけた優希たちも応接間へ戻ってきていからだ。
榎田がふぅと深呼吸をすれば、自然と部屋は静まり返る。それから勿体ぶるようにのんびりと語り始めた。

榎田「あれは1月、いや2月になったくらいだったかなぁ。その日はすごい大雪が降って――――」
412 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/09(金) 22:43:29.58 ID:BBwGHqcR0
長くなりそうなので、少し早いですが今日はここで終わります。
この時点のキャラクターたちは知る由もないのですが、実は展開が速すぎてちょっと不味い方向に......
後回しにした方がいいこともあるかもしれません。色々と。

明日は夕方16時か17時くらいから始めますが、もし台風で色々無くなったら早めるかもです。
みなさま、今日もお疲れ様でしたー
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 22:58:16.34 ID:U4NjtBqO0
乙です
俺らもわからんぞ何がマズいのか
414 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 17:04:48.31 ID:xNc7qBWu0
17時半から始めます
415 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/10/10(土) 17:23:14.05 ID:xNc7qBWu0
30分延ばして18時からに変更で
416 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 18:06:43.40 ID:xNc7qBWu0
開始ー
417 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 18:08:54.15 ID:xNc7qBWu0
急に「楸野さんの家に集合」って言われたんだけど、家の周りの雪かきに手間取ってね。
少し遅れて行った時には、僕以外の二人は既に揃っていた。

榎田「お邪魔します」ガラガラ

柊「榎田ぁ、寒いんだから待たせんなよ」

榎田「こっちは親父も動けないし、色々忙しいんだよ...」

楸野「これ二人とも、揃ったのなら早う始めるぞ」

椿屋「......榎田、座れ」

榎田「あ、あぁ。ごめんよ」スタッ

楸野「さて......分かっとるとは思うが、今日集まってもらったのは他でもない」

楸野「今年はついに『壬申の儀』をせねばならぬ。その為の最初の打ち合わせといったところだな」

楸野「まずはお前たちの役割についてだが――――」

この話が始まった時、僕は「何を今更」と思ったよ。壬申の儀なら毎年やってる――おっと、神楽神社の方のことだよ――し、こんな時期から取り立てて話すことなんてないとね。
にも拘わらず他の二人、つまり椿屋と柊は当然のような顔でその話を聞いていたし、挙句の果てには「生贄が――」なんて言い出した。流石に僕はついていけなくなって、こう尋ねた。

榎田「ちょ、ちょっと待ってくれ。みんな何の話をしてるんだい?」

榎田「壬申の儀の準備なんてこんな時期からすることないだろう?そもそも僕たちがすることなんて殆ど無いし――」

椿屋「......?」

楸野「カッカッカ!お前さん、そんな洒落を言う奴だったかな?」

柊「うーん?笑いどころがいまいち分からん...」

榎田「......え?」

彼らは僕の言ってることがよく理解できなかったようだ。いや、僕だってそうだったとも。
ああでもないこうでもないと不毛な問答をそれから何分も続けて、ようやく僕と彼らの間には決定的な認識の溝があることが理解できた。
そして彼らの言う「壬申の儀」が、何を指しているのかも。

榎田「...いやいやいや、それってアレだろ?僕たちが子供の頃に話してた」

榎田「『昔は女の人を殺して神様に差し出していたらしい』...っていう、怪しい言い伝えのことだろう?」

楸野「......お前は今いくつだったかな」

榎田「今年で39ですけど...」

柊「そりゃそうだろうよ。俺らと同い年だもんな」

楸野「まさか、父親から何も聞いておらんのか?」

榎田「何を?」

楸野「.........そうか、彼奴め...」

楸野「仕方ない。ならばこの場で改めて話そうか」

隣の二人はまるで「しょうがないやつだな」とでも言いたげに、あるいは自分はもう知っているという風に、ふっと鼻で笑ってこっちを見るだけだった。
それと対照的な僕は訳も分からず、ぽかんとした顔で楸野さんの話を聞き始めるしかなかった。
418 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 18:12:15.09 ID:xNc7qBWu0
楸野「お前の『壬申の儀』に対する認識を教えてくれ」

榎田「そりゃ毎年『雨の神』さまに米をお供えして、天候の安定を願うとかっていう祭りでしょう?」

楸野「表面的なところについてはそれで正しい。だが、この村にはもう一つの『壬申の儀』があるのだ」

楸野「それは60年に一度...壬申の年に執り行われなくてはならない」

楸野「この地におわす神様を鎮めるため、村の外から来た若い女を妾として捧げる。それが本来の『壬申の儀』だ」

楸野「我らは古くより、その神様を『オフラシサマ』とお呼びしておる」

楸野「お前たちは干支には馴染みがないだろうが......今年が、その壬申ということだよ」

余りにも内容に突拍子がなさすぎて楸野さんの話の半分も分からない。何より頭で理解したとして、そんな現実味のない事が納得できるわけがなかった。

榎田「ちょっと待ってくださいよ!急に神様が何だとか...そんな非科学的なこと、あるわけないじゃないですか!」

楸野「だがお前は毎年今までも壬申の儀をしてきただろう。天気を鎮めるために供え物をするなど、十分非科学的ではないのか?」

榎田「そりゃそうですけど...それとこれとは話が違いますよ」

榎田「信じちゃいなくても慣習としてやることはあります。でも女性を捧げるって、それってつまり...」

楸野「殺す、ということだな」

榎田「そんなのおかしいですよ、する必要なんてないじゃないか!」

楸野「せねばオフラシサマの怒りを買うこととなる。オフラシサマは大雨を三日三晩降らせ、小佐目村は滅びるだろう」

榎田「それが非科学的だというんです!第一そんな――――――――」

楸野さんと目があった。兎みたいに不自然な赤色だ。その瞬間、僕の頭に何処とも、何時とも知れない記憶が――――


 「あ、あぁ......山が......!!」
 
 「おっかちゃぁん!!誰かおっか――――」
 
 「おい、逃げ――――」

419 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 18:20:58.28 ID:xNc7qBWu0
榎田「楸野さんによれば、それは遥か昔......儀式が失敗して、村の半分が土砂に埋まった時の風景らしい」

榎田「それは真に迫る体験だった。まるで自分がこの眼で見てきたかのような......」

榎田「僕の意識が現世に戻ってきた時、既にそれに従う他に考えは無かったということさ」

咲「それって......」

脳裏に流れゆく過去の記憶というのは咲が祭壇で目にしたそれと類似している。
しかしそれは楸野の手――いや、目か――によって恣意的に行われたものだというのだ。

優希「おっさん、怪しい魔法の担当は榎田じゃなかったのか?」

榎田「そうなんだけど......あの人、正体がイマイチわからないんだ」


 【3日目 21:30】 榎田宅 応接間

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ、大学生
持ち物:>>314
ステ :>>4>>382
周囲 :
人  :榎田
武器 :
・京太郎→金属パイプ(戦闘時、判定値+20・与ダメージ+1)
・和、優希、まこ→包丁(戦闘時、与ダメージ+2)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・榎田宅を出る
・邸内場所指定

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・話をする(10分、内容安価)
(【交渉(京太郎)】+【交渉(和)】× 0.5)× 8 = 72

3. 自由安価


↓2
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 18:32:57.18 ID:ZB2SOpOs0
2 咲が受信した壬申の儀の記憶について話す
  楸野がいくつか知らんけど60年スパンなのに過去2回、今回も含めて3回も儀式やってるってどういうこった
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 18:53:19.34 ID:o2Mtg7svo
↑+生け贄が閉じ込められてる洞窟には人がいる(何かの儀式or見張りなど)可能性があるかも質問する
422 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 19:32:00.12 ID:xNc7qBWu0
2. 話をする


京太郎「咲、今の話の内容も見たのか?」

咲「え?えーっと......ごめん、そこまで覚えてないかな」

京太郎「そうか...なあ榎田、こいつは地下の祭壇であんたみたいに『過去』を見たんだ」

京太郎「その内容で少し気になることがあるんだけど...咲、話せるか?」

咲「うん。あの時は気持ち悪かったけど、今はもう大丈夫」

咲は改めて仔細を語る。か細い声ではあったが、その言葉遣いは今朝よりも幾分流暢であり且つ幾分写実的で、ある種の迫力を持って悲劇を伝えてきた。
そして、最も興味深い点――――楸野が前回と前々回の二度に渡って記憶に登場するということに、榎田も興味を示した。

榎田「驚いた。つまり、なんだ...あのご老人は、少なくとも120歳以上ってことかい?」

京太郎「そうなるな」

100歳以上の人間というのは今や相当数がいるが、それより20歳も上となるとそうとはいかない。
少なくとも俺の目に映る楸野は――衰えてはいるようだが――それなりに自立した老人であり、介護などを受けている様子はない。
医療の発達した現代とはいえ精々80歳、他よりすごぶる健康だとしても90歳を越えるようには到底見えない。

榎田「確かに僕が子供の頃には既におじいちゃんくらいの見た目だったけど」

榎田「当たり前すぎて『ずいぶん元気な人だなぁ』くらいにしか考えたことなかったからな......」

榎田「申し訳ないけど、僕が知ってる情報はあまりないよ」

京太郎「そうか......」

京太郎「それから話は変わるけど、生贄が囚われてる洞窟に見張りはいるのか?」

榎田「朝から夜の9時くらいまでは交代制で村の人たちがいるよ。深夜は一時間に一回くらい見回りに来るだけだけど」


 【3日目 21:40】 榎田宅 応接間

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ、大学生
持ち物:>>314
ステ :>>4>>382
周囲 :
人  :榎田
武器 :
・京太郎→金属パイプ(戦闘時、判定値+20・与ダメージ+1)
・和、優希、まこ→包丁(戦闘時、与ダメージ+2)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・榎田宅を出る
・邸内場所指定

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・話をする(10分、内容安価)
(【交渉(京太郎)】+【交渉(和)】× 0.5)× 8 = 72

3. 自由安価


↓2
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 19:57:28.53 ID:LlmW/0a6o
3 まだ起きてる人間多そうだし今のうちに交代で仮眠を取る
京太郎はデバフ消す為にオール寝
活動開始予定深夜2時
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 20:06:25.64 ID:QLonhJTSo
3

仮眠は良いけどその前に旅館に残した主人と女将を榎田家に移送と、深夜動き回る為に旅館で人数分の懐中電灯の回収をする。大学生たち用の武器もあればそれも。メンバーは榎田親子以外全員で移動は車二台で。懐中電灯は京太郎が持ってたら全員に効力あるなら探さないでもいい
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 20:16:58.82 ID:3xoEBfBU0
展開速すぎてってのは、4人目の生贄提供前に旅館を抑えたことなのかな
426 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 20:29:47.97 ID:xNc7qBWu0
>>2の「安価指定の内容について」を一応お読みいただきたいなと。
会話指定なら多少詰め込まれても大丈夫ですが、行動は途中で何があるかわからないので、
ある程度細切れの内容のほうが対応が効くのではないかと思います。

とりあえず旅館まで行って懐中電灯を回収するところまで書きます。


・??
【探索(椿屋)】×8 = 24

↓1
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 20:32:48.19 ID:ZB2SOpOso
428 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 20:34:30.39 ID:xNc7qBWu0
あー、敵の判定は上方ロールだった...
やらかしちゃいましたが、こちらのミスなので自動成功(京太郎側にとって)とします。
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 20:35:24.58 ID:ZB2SOpOso
良かったー
久々低いコンマでたと思ったら敵で焦った
430 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 21:03:34.70 ID:xNc7qBWu0
??:自動成功(すまぬ)

1. 旅館へ


染谷先輩の運転も二度目ともなり慣れてきた頃、俺たちの車は旅館前の駐車場へ戻ってきた。
扉を開けてぞろぞろと押し入る俺たちを、主人がいつも通り迎えて――くれるわけがない。今頃205号室で両手足を縛られたまま寝ているのだから。
懐中電灯を回収しに各々が散っていくと、俺だけが取り残された玄関は束の間静寂に包まれたが――――

京太郎「って咲、お前は取りに行かないのか」

咲「京ちゃんが守ってくれるんでしょ?なら要らないかなーって」

京太郎「咲...」

咲「......京ちゃん」

咲の小さな身体が俺に擦り寄ろうとする。それなりに付き合いも長くなるが、ここ一日ほど不安げな表情を見せ続ける咲は今までにいなかった。
そもそも、こんな異常事態は咲にとって――勿論俺にとっても――初めてだ。その上俺の判断のせいで、これから更なる危険へ晒してしまうかもしれないのだ。
少しでもこいつのことを安心させてやらなくては......俺の手のひらは、自然と背の低い茶色の髪へ伸びて――

ゴチン

京太郎「屁理屈こねてないで早く行きなさい」

咲「ふぁい......」トボトボ

京太郎(ま、こんなとこだろ)

いつも通り。それがこの状況で、俺に咲にしてやれる最良のことだろうと思った。

――――その後すぐ、玄関は賑わいを取り戻した。


 【3日目 21:40】 旅館・本館 1階 玄関

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ、大学生
持ち物:>>314
ステ :>>4>>382
周囲 :
人  :
武器 :
・京太郎→金属パイプ(戦闘時、判定値+20・与ダメージ+1)
・和、優希、まこ→包丁(戦闘時、与ダメージ+2)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・旅館を出る
・・旅館内場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80

3. 自由安価


↓2
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 21:22:36.12 ID:3xoEBfBU0
懐中電灯、および武器になりそうなものを探そう。
そう言えば今って全員単独行動中?それとも2,3人でまとまってるのか?
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 21:23:59.23 ID:ZB2SOpOso
1 旅館の夫婦の監禁部屋へ
433 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 21:25:47.98 ID:xNc7qBWu0
描写不足でごめんなさい。今は懐中電灯を回収し終わってみんな玄関にいます。
懐中電灯くらいならバラけてもいいかなーと思ったのと、しょうもない場面を書きたかったが為にこうなってしましました。

安価なら下
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 21:43:20.11 ID:3xoEBfBU0
1 旅館の夫婦の監禁部屋へ
435 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 21:45:10.11 ID:xNc7qBWu0
1. 監禁部屋(205号室)へ


205号室の扉を開けると、主人と女将は布団を並べて眠っていた。ご丁寧に掛け布団まで載っている。
こっちの部屋に二人を運んだのは......山下だったか。

山下「ははは、夫婦らしく仲のいいことだ」

京太郎「あんた、案外仕事が細かいな」


 【3日目 21:40】 旅館・本館 2階 205号室

どうする?
同行者:咲、和、優希、まこ、大学生
持ち物:>>314
ステ :>>4>>382
周囲 :
人  :主人(拘束、気絶)、女将(拘束、気絶)
武器 :
・京太郎→金属パイプ(戦闘時、判定値+20・与ダメージ+1)
・和、優希、まこ→包丁(戦闘時、与ダメージ+2)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足;100min/day)

1. 移動する
・旅館を出る
・・旅館内場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80

3. 自由安価


↓2
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 21:50:58.86 ID:3xoEBfBU0
早めに撤収すべきか、誰か敵方が来るのを待って奇襲するか
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 21:55:00.08 ID:MkjPrd9lo
素晴らしい京咲をしょうもないなんてとんでもない

1 旅館の二人を回収して榎田家に撤収
438 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 22:17:24.31 ID:xNc7qBWu0
1. 榎田家へ?


口と手足をガムテープで巻かれていることを除けば夫婦水入らずだったろうが、何せこちらも時間が無限にあるわけではない。
榎田より余程寝起きの良いらしい二人は、照明を付けるだけでスムーズに起きてくれた。

ベリッ

女将「あれ......いつの間に」

まこ「すまんのう、ちょっくら移動じゃ」



 【3日目 22:00】 旅館・本館 1階 玄関


主人「あのぅ...私たちは一体どこへ?」

向坂「グフフフ......それは到着してからのお楽しみというものだよ、君」ケッケッケ

優希「殺しはしないじぇ」クククク

なるべく拘束したままが良かったのだが、手足を縛った大の大人を担いだまま狭い階段を通るのは少々骨が折れる。結果、足首だけ解いて自力で歩いてもらうことになった。
2階の廊下を歩き、階段を下り、玄関へ差し掛かる。二人を中央に据えたまま大人数が列になって歩く様は、さしずめ大名行列のようで少々滑稽だった。
しかしそんなムードが一転したのは、靴を履いていざ外に出ようという時であった。

prrrrrr prrrrrrr prrrrrr

京太郎「......?」

主人「事務所の電話のようですね。この村の人は大抵直接尋ねてきますし、うちに掛かってくるなんて精々お客様からの予約くらいですが...」

とは言ったものの、何か重要な要件かもしれない以上無視するわけにもいかない。ひょっとして榎田か?
機械的な呼び出し音が鳴り続ける中、事務所の扉を開けて受話器を見ると.........

京太郎「あぁ、やっぱりか」

果たしてディスプレイが示す発信元は、つい先程渡されたメモの番号に一致していた。
439 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/10(土) 22:22:10.25 ID:xNc7qBWu0
今日はここで終わります。
なるべく均等に書きたいとは思っているのですが、咲の比重が自然と増えてしまう...誰か京まこくれ。

明日は遅くまで用事のためできないかもです、ちくしょう。音沙汰なければ察してください。
その場合は月曜いつも通りの時間より始めます。
というわけで、今回もお疲れ様でしたー
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 22:29:51.15 ID:ZB2SOpOso
乙です
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 22:34:09.53 ID:bLTPxrhe0
乙ー
442 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/12(月) 01:45:49.68 ID:NugOro9I0
小ネタというか、こういうのやってみたいなと
443 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/12(月) 01:50:07.36 ID:NugOro9I0
「――――きて...菫、起きて......」

菫「うぅぅん...うるさいぞ――――はっ!?」

菫「まずい、今何時だ?!」

「夕方の6時半」

菫「......しまった。完全に寝てしまった」

参考書の跡がついた顔をむくりと起こして、部屋の向かいの壁に本棚に半分隠されて並んだ窓から外を眺める。少し遠くの敷地外に疎らな街灯が輝くのみで、つい先程まで見えていた風景はすっかり隠れてしまっていた。
それにしても窓というのは不思議なものだ。私たちが窓を見る時、窓そのものについて何かを知りたいと思っているのではない。
大抵はその向こうにある自然とか建物とか、あるいは人とかに関心があるだろう。にもかかわらず窓は外を見るのに邪魔な存在とは限らないし、むしろ窓を通すからこそ見える景色もある――――
おっと、どうでもいいことを話してしまったな。私は弘世菫――白糸台高校麻雀部の元部長だ。夏の大会の後に部長職を引退してそろそろ一ヶ月、私も一介の受験生というやつになってしまった。
大学は麻雀推薦を狙うつもりであるが、かと言って流石に全く勉強しないわけにもいかないのを憎たらしく思っている。

菫「というつもりだったんだがなぁ...」


 【18:40】 白糸台高校 図書室


照「菫、一人で何喋ってるるの?」モグモグ

菫「何でもない。それよりお前はどうしてこんな所に?」

照「部室に行った帰りにたまたま見つけたから待ってた」モグモグ

菫「暇なんだな......はぁ、引く手あまたのお前が羨ましいよ」

そう言って隣で尭深から――後輩から巻き上げたであろうお茶菓子へお茶もなしに手を付けているのが宮永照だが、こちらはもはや説明は要らないだろう。
改めて挙げることといえば、最近妹との関係を修繕したことくらいだろうか?一時は「私に妹はいない」などとまで言っていたのに、キッカケさえあれば人はすぐに変わるものだ。

照「......」カチカチカチ

菫「どうしたんだ、そんな深刻そうな顔で...メール?」チラッ

照「咲から返事がない......」

菫「確か妹さんは今頃旅行の最中だったろう」

照「私より旅行のほうが大事ってこと...?」

菫「おいおい...山奥で圏外ってこともあるし、そんなに気に病むことはないさ」

菫「それより、先週長野に帰ったらしいな。どうだったんだ?」

照「久々に咲とゆっくりできて楽しかった...お父さんは別に要らなかったけど」

照「あ...あと、なんか金髪がいた」

菫「ああ、前に言ってた清澄の男子部員か。開会式で目立ってたな」

菫「ふふふ...どうなんだ、やっぱり妹さんのコレなんじゃ――――」バンッ

照「――――咲に恋人はいない」

照「10半荘もやって私から1点も取れなかったくせに...ちゃんちゃらおかしい。お父さんと同レベル」ペッ

菫「そ、そうか......」

菫(面倒臭っ!)
444 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/12(月) 01:56:17.85 ID:NugOro9I0
こういうのをシスコンと言うんだったか?ともかく妹への執着は半端ではないようだ。それにしてもお父さんへの当たりが強すぎて、反抗期が遅れてきたのかと疑うレベルなのだが......
いやいや、こうやって与太話を続けていては何時まで経っても帰れない!そろそろ切り上げて、いい加減図書室を出なければ。
そう決意した私は照が何か言うのも無視して身だしなみが乱れていないか確認し、眠気の元凶である「青チャート」を放り込んだ鞄を持ち上げた。

照「――でも見たところそういう関係じゃ......菫、帰る?」

菫「ああ。私が寝てる間に司書さんは何か言ってなかったか?」

照「ええっと...確か『職員会議で空けるけどそのうち戻るから、鍵はそのままで帰っていい』って言ってた」

菫「そうか、ならこのまま......ん?」ググッ

照「どうしたの?」

菫「すまん、扉が開けられないみたいだ」

照「菫、思ったより非力...」プププッ

照「...あれ?」グググ

菫「少なくともお前以上の力はある!......しかし不気味だ」

図書室とすぐ外の廊下を隔てる引き戸についているのは他のホームルームと同じような錠で、内側からはツマミを回せば簡単に開く。
しかし何度見ても、そのツマミの先は「開」を指している。一応「閉」側にも回してみたりしたが、扉が開かないことには変わりなかった。
そして何より不自然なのが扉を開けようとした時の抵抗だ。教室の鍵は二枚組の片側に錠が、もう片側に穴が開いているだけで、掛かっている状態で開けようとすればガタガタと扉が動いて音がする。
この戸にはそれがないのだ。まるで扉がそのまま壁になり、扉としての概念を完全に失ったかのような――――
反対側――教室前方の扉も調べたが、結局同じような状況であるのが分かっただけだった。

状況を整理しよう。腕時計によれば今の時刻は18時半を少し回ったところで、私は学校の図書館にいる。私以外にはチームメイトの宮永照を除いて誰もこの部屋にはいない。
寝過ごしたので早く帰ろうとするが、扉に手を掛けてびくともしない事に気がつく。それはもう片方の出口も同じことで.....


照「よくわからないけど、これってつまり......」

菫「.........ああ、閉じ込められたな」


続く?
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