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魔剣転生
- 1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 04:49:04.19 ID:2KkfHY+PO
- タイトルの通りです。
あなたは魔剣としてこの世に生誕します。
そして人々に遣われる事により、人生ならぬ剣生を過ごしていきます。
ただし最初のあなたは意思を持つ凡庸な剣でしかありません。
遣い手の能力や行動よって力を得たり、純粋に経年により何かしらの力を獲得するなど、ともかく何かを経なければいけないのです。
その結果、聖剣と言われるのか、実際の通りに魔剣と言われるのか、ただの剣で終わるのか……全ては、あなたの意思とコンマによって変わってきます。
基本的には遣い手の行動が殆どを決めますが、ここぞと言う時、もしくは精神系のスキル等を保持した時に限り遣い手を一時的に乗っ取ったり、魂を破壊する等して、永久的に身体操作権限を得られたりもします。
まぁ、そこまで行くにはしばらく経つか余程の良コンマが出た時くらいしかないでしょうし、気長に待ちましょう。
という事でまずは色々決めていきます。
まず、貴方の転生前の性別を教えて下さい。
下1
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1600631344
- 2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 04:49:42.30 ID:Q776iNwQ0
- 男
- 3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 04:59:21.76 ID:2KkfHY+PO
- 酉付け忘れておりました。
というか速いですね……この時間帯にこんな爆速でレスが付くとは思っていませんでした。
まぁ何はともあれ進めましょう。
貴方の前世は男性だった様ですね。
性格はまぁ、無機物になる訳ですから多少曖昧にもなるでしょう。
記憶もそれなりにあやふやって感じでしょうね。
どちらにせよもう以前の自分とは全く同じという訳ではない、という形になりますね。
という事でまだ男性という情報しか存在していない感じです。
今後何か進展があれば記憶も思い出せたりするかもしれません。
まぁ記憶なんて思い出したところで剣生を生きる上では不必要なのですが。
次に属性は何か、コンマで決めてしまいましょう。
ゾロ目は基本的にプラス要素有り、00はパーフェクト扱いですので、最高の結果として処理します。
??? 91以上
闇 90〜80
光 79〜60
火 59〜40
水 39〜20
風 19〜01
下1
- 4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/21(月) 05:04:10.11 ID:gtjp8hK6O
- はい
てか火水風ってアンバランスだな
どうでもいいけど
- 5 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 05:13:32.72 ID:2KkfHY+PO
- >>4
良いところに気づいて下さりましたね。
そうです、実は火水風土を基本の四属性で、闇光が特殊な二属性としているんです。
しかし今回はチュートリアルを兼ねるのと、能力取得に於けるさまざまな差異を説明するにあたって、敢えて1人目の遣い手をこちらで土属性の者として決定しております。
つまり2回目から皆さんの意思で遣い手を決めたり出来るって感じですね。
とはいえそんな長くはないと思いますので、そう気負わずに居て大丈夫かと思われます。
さて、話を戻しましょう。
11という事はゾロ目ですので、今回の場合は風属性より少し変異しているモノ……所謂固有属性、もしくは複合属性に目覚めるという形で処理します。
こちらもコンマで決めてしまいましょう、さてどんなものになるんでしょうか。
91以上 ???
90〜80 神風(光、風複合)
79〜60 風雷(水、風複合)
59〜01 暴風(風一極強化)
下1
- 6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 05:15:54.79 ID:Q776iNwQ0
- ついやぁ!
- 7 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 05:22:29.44 ID:2KkfHY+PO
- 属性は風雷、水と風の複合属性に決まりました。
まぁ序盤から複合属性というのはだいぶアドバンテージになると思われますね。
それに方向性的に雷系スキルが使えるというのも、様々な応用が効くんではないでしょうか。
多くの作品で雷系がそれなりの位置を保っている様に、このスレでも雷系というのは強大です。
正直凡庸な剣からスタートというのは間違いになるかもしれません。
論評は置いといて、次は最初から所持しているスキルに関して決めます。
まず幾つのスキルを保持しているか決めてしまいましょう。
無論多ければ多い程良いですし、もうここで一定以上持つ事が決まれば初期位置などに色んな影響が出るかもしれません。
無論悪い影響は一切ありませんのでご安心を。
それでは決めましょう。スキル数は……
91以上 4個
90〜70 3個
69〜50 2個
49以下 1個
下1
- 8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 05:26:59.16 ID:b8h8EhjDO
- あ
- 9 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 05:31:39.49 ID:2KkfHY+PO
- 残念、一個ですね。
とはいえ普通の剣はこんなもんですし、寧ろ複合属性持ちってだけでも今から行う判定がある訳ですから十分です。
で、その今から行う判定というものですが……最初は適当な農民に拾わせて、チュートリアルを行おうと思っていました。
ただ流石に複合属性はそれなりの剣の証ですので、初期位置を良家にしても良いと思いました。
という事で判定追加です。
あなたの最初の遣い手は何処でしょうか?
91以上 王族、皇族
90〜80 上級貴族
79〜60 下級貴族
59〜01 平民家庭
下1
- 10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 05:33:03.99 ID:a24aUxVxO
- はいひ
- 11 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 05:39:42.82 ID:2KkfHY+PO
- !!!!????
急にぶっ込んできましたね……正直ビビりました。
何処→何処の家の者でしょう、って訂正しようかなと考えてたらこれです。
再判定です。流石にこのレベルになるともっといい剣ばっかり所有している為精々が練習用、儀礼用の剣としての役割しか果たせないかもしれませんが……さて、何処の者に遣われているでしょう?
91以上 魔王
90〜80 皇帝、国王
79〜60 皇太子、第一王子級
59〜01 第2、3(皇子)王子級
下1
- 12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 05:46:42.78 ID:uXD4s/R40
- 流石に強過ぎる
持ち主が
- 13 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 05:52:22.28 ID:2KkfHY+PO
- 皇太子、第一王子辺りですか……いや、もうこれ2回目選ぶ際とかどういうルートから色んな世界を巡ったりとか出来るのか分かんなくなりますね。
これ国家存亡の危機にでも陥らないとヤバいんじゃないでしょうか?ずっと同じ国に留まったりとかしそうですよね。
まぁ先の展開でどうにか国外に出す様選択肢作ったりもするんですが。
さて、では初期位置も決まった事であなたの最後のスペック決めになります。
あなたのスキルは一体何なのでしょうか?
皆さんの思う良さそうなスキルを書いてって下さい。
風系、水系、雷系のどれかのみ採用したいと思います。
少し外します。
それまでにお願いします。
- 14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 05:56:02.25 ID:a24aUxVxO
- 放電能力
名前採用するなら『散雷』
- 15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 06:36:48.47 ID:9hvG/Cyyo
- 水系で切っ先を浸せばどんな汚水も飲み水にできる
こんな感じ?
- 16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 06:37:11.78 ID:zI78O2tU0
- 【雷翼】
能力:雷の翼を得、雷速で移動出来る
- 17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 06:39:01.16 ID:zI78O2tU0
- 使用者が、と但し書き付きます
訂正です
- 18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 06:55:36.26 ID:q6hD9Eq8o
- 風王結界的な刀身が見えなくなるやつ
- 19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 07:50:36.37 ID:cOiY1kPq0
- 風と水を組み合わせて吹雪
- 20 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 08:49:52.40 ID:roS0fxVsO
- お待たせしました。
バランスや今後の展開を考慮した結果、雷の翼(【雷翼】)を採用する事に決定いたしました。
スキルは今後滅多に手に入らないというわけではございませんが、それでもポンポン手に入る様なものでもございません。
ですのでオリジナリティ、また皇族王族の人間が見初める様なレベルというとどの程度か?という事を考慮した結果これに決定しました。
スキル名はそのまま『雷翼』で行きます。
スキルも決まったところで、早速描写の方に入って行きます。
☆
………ここは、何処だろうか。
記憶が曖昧だ。確実に混濁している。
確か、俺はさっき、事故に遭って……それで………。
………それ、で。
………………。
思い出せない。
何もかも、あらゆるものが思い出せない。
…………。
とにかく、何かしないと。
このまま突っ立ってても何の益も無いんだから。
スッ グッ
…………?
スッ グッ
…………。
ん?
- 21 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 08:54:33.86 ID:roS0fxVsO
- ……動けない?
何故?どうして?
もしかして、俺は大怪我でもしてるのか?
だったら体を起こして見ないと。
俺の体は今、どうなって───。
ググッ
…………。
動、けない?
首さえも動かせないのか?
そんな重傷なのか、俺は。
ガチャッ
ん?
誰か来たな。
人、だよな。
看護師か何かか?
だったらちょうどいい、声でも掛け───「陛下、この剣ですか?」
………は?
- 22 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 09:02:05.49 ID:roS0fxVsO
- 「うむ、それじゃ。それがお主の武器となる」
「ふむ……あまり特別な剣には見えませんが」
「そうじゃな、見た目はただ光沢のあるだけの剣にしか見えんな」
「……見た目は、ということは」
「そう、性能が優秀なのじゃよ」
「どう言った事が可能なので?」
「この剣は複合属性────それも風と水のもの、風雷属性じゃ。ゆえに雷由来の力が使える」
「ほう……確かに凡百の剣とは違いますね」
「お主自身は土属性じゃからの、風と水というのもバランスが取れていて良いじゃろう」
「ええ、ありがとうございます陛下」
「良い、常日頃の政に尽力してくれているお主じゃ。単に礼をしただけに過ぎぬ。それに、お主は儂の大事な大事な────」
第一王子、王女、皇太子、皇女のいずれかを選んで下さい。
また、名前と年齢、簡単な性格や特徴などもお願いします。
下3まで
- 23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 09:11:44.59 ID:bDAXSOO20
- 第一皇女
19
フェリカ=フォン=ハルシオン
お堅い系
国の発展を心から考えている聖人
- 24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 09:11:53.34 ID:VdjYFz/f0
- 皇女
名前ルージョン 20歳
簡単な性格冷静沈着
特徴長い金髪をポニーテールにした眼鏡美人
- 25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 09:14:32.55 ID:WBIcH5cDO
- 皇女
18
シェル・シーレンス
大人しく物静か
- 26 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 09:29:37.67 ID:roS0fxVsO
- ミックスします。
第一皇女
シェル=フォン=ハルシオン(18)
長い金髪をポニーテールにした眼鏡の美人
このようにします。
また、正体が分かった為名前も書きます。
☆
皇帝「───愛娘にして、跡継ぎなのじゃからな。シェルよ」
シェル「……陛下。幾らプライベートとはいえ、一応まだ公務の時間です。安易に名前で呼ぶのはお控え下さい」
皇帝「お主は本当に堅いのう……まぁ良い。ともかくそれをやろう。20になれば聖剣を与えるからな、それの繋ぎとしては良い剣じゃ」
シェル「そうですね……ちなみにスキルはどう言ったものなのでしょうか?」
皇帝「ははは、そういうものは自分で試してみるものじゃよ。なに、別に危険なものでもない。高所恐怖症でもなければ有用じゃろう」
シェル「高所恐怖症……? まあ、諒解致しました。それでは、私も公務がありますので」
皇帝「うむ。頑張りなさい、シェル」
シェル「ですから第一皇女と………分かりました。では失礼します、陛下」ペコッ
ガチャッ
皇帝「………」
皇帝「もう18か、時が経つのは早いのう」
皇帝(儂も55でハッスルしたからなあ、シェルが生まれなければ世継ぎ問題も激化していたじゃろうな)
皇帝(結果的に他にも兄弟姉妹は出来たが……とにもかくにも民草も大臣も、素早い結果を望むからのう。あれだけはいつも気苦労の種じゃわい)ハァ
- 27 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 09:41:40.49 ID:roS0fxVsO
- 私室
シェル「ふう………」
シェル(今日の公務はこれで終了、後はこの剣の性能を試すだけですが……)
シェル「………これは、魔剣という区分で良いんでしょうか」
シェル(何だかんだ言って私、あまりこういうものには詳しくないのですよね……)
シェル「……図書館で、魔剣の扱いに関して調べますか」カチャッ
スタスタスタ
ガチャッ
…………。
★
………いや、なんだこれ。
俺、今剣になっているのか?
それも、それなりに偉そうな家の……。
どういう事だ……? 輪廻転生がどうとか、ってのは何かの本で見たが……。
それはあくまで虫だとか、家畜だとか、生き物に限定されていた筈。
俺が今なっているのは剣だ。
意思こそあれど、見た目は剣。
彼女らの言によると別に特別感もないみたいだし、俺は本当にただの剣になってしまっている。
…………。
コンタクトの手段とかないんだろうか。
このまま誰とも接せず終わるとか、勘弁して欲しい。
というか俺折れたり破壊されたりしたらどうなるんだ?
死ぬのか?
というかこの場合死ぬって表現で良いのか?
訳がわからなくなってきた。
完全に混乱している。
こういう時どうすれば良いのか、全く見当がつかない。
………ああ、もう頭がおかしくなりそうだ。
とにかく眠ろう。眠って忘れる。それが一番良い気がしてきた。
もう寝る。さようなら。覚めたら夢である様に。
- 28 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 10:01:59.82 ID:MJwKlAw30
- 図書館
シェル「………ふむ」
シェル(『魔剣には、2つの種類がある』)
シェル(『一つは、単に魔法の力や、超常的な力が保存されている剣。これを広く魔剣と呼び、多くの人々はまず魔剣と言われれば、この解釈を取る』)
シェル(『ただしあまりにもそのベクトルが邪悪であったり、有害であるものに関しては、魔剣を逸脱した外道の剣───邪剣の名を冠する事がある』)
シェル(『二つ目は、聖剣。これは邪剣の反対であり、性質が人々に有益であったり、神性を感じるものの事を指す。また超自然的かつ大きな力を持つ魔剣も聖剣と言われる事もある』)
シェル(『魔剣、邪剣、聖剣。邪剣と聖剣は魔剣というジャンルの片割れたちであるが、現存する魔剣の内訳として、邪剣の数は非常に少ない。従って近年は邪剣の存在を度外視して考える声が大きく、故に分け方としても『魔剣』か『聖剣』か、という形になっている』)
シェル(『ただ、そも魔剣の絶対数自体が少ない事もある。故に魔剣研究に関しても進展はあまりなく、それも手伝って分類もいい加減になっているとも言われている』)
シェル「……ここまでが分類の話ですね。で、次は……」
シェル(『魔剣は、魔力を込めさえすれば即座に使える。イメージとしては、刀身に魔力を送り込む様な感覚だ』)
シェル(『ただしこれは純粋な魔力、あるいは対応する魔力でなければならない。そうでない魔力を込めた場合はどうなるか?』)
シェル(『その魔力は、即座に空気中に拡散する』)
シェル(『なぜか、と考える者も多いだろう。しかしこれは仕組みを知れば簡単な話で、別属性の魔力……要するに燃料を使っても、意味がないだけなのだ』)
シェル(『例えば、木の枝を燃やして暖をとりたいとしよう。ここで使うべきは火なのに、水を掛けられても燃える訳がない』)
シェル(『同じ話で、何にでも変化出来るものか、対応するものでなければ、対象が作用する事はないのだ』)
シェル「………成る程」
- 29 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 10:11:26.32 ID:MJwKlAw30
- 庭園
シェル「という事で使い方も理解したところで、早速実地実験です」
シェル(純粋な魔力を込めれば良いん、ですよね。こうでしょうか)シュオオオオオッ....
★
……ん?
なんだか、体がポカポカして……。
力が、溢れてくる……。
この娘が何かやっているのか……?
…………。
状況はまだよく分からないが、何だかこの娘を手伝ってやりたくなってきたな。
少し、後押ししてやるか。
★
ギュオッ!!
シェル「っ!? な、魔力が肥大化して………!!?」
バチバチバチッ....!!!
シェル「────!?」
ビシャァアアアアアアアアアアアアンッッ!!!!
バタバタバタッ
近衛兵A「な、何事ですか!?」
近衛兵B「皇女様、御無事ですか!?」
- 30 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 10:21:49.39 ID:MJwKlAw30
- 近衛兵A「………えっ?」
近衛兵B「………はっ?」
シェル「………あ」
巨大な雷の翼「」バチチチチチチッ....!!!
近衛兵A「……あ、あの、これは………?」
近衛兵B「皇女様、これは……どういう事ですか………?」
シェル「………こ、これが……魔剣の、スキル………」
シェル(お父様は大した事はない様な口振りで言っていましたが……こんな力、明らかに反則そのものじゃないですか……!)ゴクッ
近衛兵A「あ、あの……皇女、様?」
シェル「……はっ!? あ、ど、どうしましたか? 何か御用でも?」
近衛兵B「いえ、御用というか……その、大きな雷鳴が響いてきたものですから」
シェル「あっ………」チラッ
バチバチッ
シェル「……す、すみません。陛下から魔剣を頂いたものですから、試しに使ってみたくて……それだけです、申し訳ありません」
近衛兵A「あ、いえいえ、そういう事でしたら安心しました。それでは、我々も巡回業務に戻りますので」
シェル「ええ、ありがとうございました。それと、お疲れ様です」ペコッ
- 31 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 10:36:32.04 ID:MJwKlAw30
- 私室
シェル「……これが、魔剣」
シェル(……強大、過ぎます)
シェル(優秀、どころではないです。恐らく戦いに疎い私でも、あれを使えば戦況を変えられるでしょう)
シェル(それに、私が20になった時に得る聖剣……それは、お父様の口振りからして恐らく、この魔剣の比ではない性能を持つとの事です)
シェル(……図書館のあの本の最後に書いてあった、但し書き)
『魔剣とは、絶大な力と数多の可能性を秘める、絶対の決戦兵器である』
『故にそれは人の心を惑わせ、傾国の原因になったり、大戦の原因になったりもする』
『魔剣とは、呪われてこそいないが、呪われているも同義の、終焉を呼び寄せる剣である』
『それは聖剣ですら該当し、邪剣であれば間違いなく使用者を破滅に追い込む』
『その為、魔剣の使用は無論の事、保有にさえ、細心の注意を払う必要がある』
『魔剣とは、程度の差はあれど、少なくとも常人の見る世界を180度変えるものであるのだから』
シェル(……これは、事実なのでしょうね)
☆
一旦切ります。
また、次からコミュや行動に関してやっていきます。
ただ、シェル自身を操作出来る時間はそう長くありません。
最初に書いた通り、これはチュートリアルなのです。
- 32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 10:40:19.90 ID:ZLtitgLG0
- シェルちゃんを悪い子にしよう
- 33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 10:48:35.20 ID:eOtI4zhio
- おつ
きたい
- 34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 12:46:57.70 ID:ZdB0roddo
- 乙
- 35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 16:14:13.04 ID:cKk69BGHo
- たんおつつ
剣の容貌とかは決めない感じ?
- 36 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 16:20:07.09 ID:HKVJjNLzO
- 再開です。
さて、早速コミュ(というか行動)を行います。
ただこのスレの場合行動表はちょっと特殊です。
1 会話(人物指定お願いします)
2 移動(イベントを起こします)
3 戦闘訓練(物理戦闘力に補正)
4 魔法訓練(魔法戦闘力に補正)
5 休眠(時間が過ぎます)
基本的にはこうなっています。そして、
1の会話に関しては、既に知り合ったキャラと会話出来ます。
ここでの結果次第で場合によっては何かがあるかもしれません。
相手が異性であれば(会話回数によっては)その周内で恋人にさせる事も可能ですし、あるいは仲違いする事も可能です。
無限の可能性がありますので、本当に何もやることがない場合や必要な時には、ドンドン使っていきましょう。
2の移動に関しては、イベントを起こすはたらきがあります。
これを選ぶ事で知り合いを増やしたり、自分から何かのイベントに干渉する事が可能です。
ただしイベント内容は下手をすれば命の危機に関わる物から、ぶっちゃけどうでもいいような物まで多岐にわたります。
これもコンマで決める形ですが、まぁこっちも暇な時、イベントを起こす必要がある時に使いまくりましょう。
事前に行ける場所などを限定して言っておく場合もあります。
3、4の訓練に関しては纏めて。
これは、この周での生存力を増やす働きを持ちます。
基本的に普段から荒事に関わっている者などは物理戦闘力に補正、魔法使いなどは魔法戦闘力に補正があったりと、その人毎に事前のプラスがあります。
シェルの場合は魔法にだけ+20の補正があり、物理戦闘力は+5です。
で、これ、実は戦闘時に大いに関わってくる要素で、要するに敵との戦闘時にどちらかの数値を選んでそれを攻撃表として利用していきます。
ただ魔獣、魔族、特化武装の人間に稀に、物理攻撃もしくは魔法攻撃が効かない相手もいます。
その場合は片方だけ鍛え上げられていた場合は詰みになりますので、覚悟するしかありません。
まぁ詳しい内容は次の際にお話しします。
5の休眠はそのままです。
ただ時間を経過させます。
良い事は殆どありませんが、傷ついた事が分かる描写があった時、使ってやれば多少傷の治りが早くなるかも、程度でしょうか。
まぁあまり使う意味はないかもしれません。
こんな感じです。
そして行動を1回行う度に1ヶ月過ぎていくという計算になっています。
今回は……先にネタバレをしておきましょう、実は【タイムリミット】が今回含め4ヶ月、つまり4回分しかありません。
チュートリアルなので、強制的なイベントが存在するのです。
これを過ぎ、2人目の選定に入れば(>>1の規定する)強制イベントは絶対に存在いませんので、ご安心を。
さて、実際にやってみましょう。
シェルはどう行動しますか?
下1
- 37 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 16:22:51.23 ID:HKVJjNLzO
- >>35
実はチュートリアルが終わった後、遣い手の属性(土属性)による肉付け判定の可否があります。
それを経てから決めようかな、という感じです。
現在は単なる光沢のある鋼鉄のソードに過ぎません。
安価下で。
- 38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 16:25:58.41 ID:Z74I+Ema0
- 3
- 39 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 16:40:35.26 ID:HKVJjNLzO
- 城内 訓練場
シェル「298回……299回……300回ッ!」シュッ!!
シェル「ふう……」スッ
兵士A「あ、あの……皇女様」
シェル「? 何でしょうか」ハァハァ
兵士B「あ、いえ……我々一般兵に混じって訓練など、なさっていいものなのかと……」
シェル「ああ……確かに普段は来ませんし、私のイメージとは違うかもしれませんね」
兵士B「い、いえ!決してその様な事は……!」
シェル「良いのですよ、事実ですから。私も公務の繰り返しで最近体が鈍っていましたからね。それで来ただけですので、実際別に大きな用事があると言う訳でもないんですよ」
兵士A「そ、そうだったのですか」
兵士B「では、もうお上がりに?」
シェル「ええ。皆さんは当然、まだここにいらっしゃるのですよね。頑張ってくださいね、応援していますよ」
兵士A・B『は、はいっ!!』
………。
兵士A「……あの人、ホントにこういう場所来るんだな」
兵士B「たまにここで訓練してた、って言うけどマジだったんだな……」
兵士A「……つかさ」
兵士B「……おう」
兵士A・B『生の皇女様、可愛かったな……』
兵士の士気が上がりました。
物理戦闘力が+5から+10に上がりました。
☆
と、このように目的数値以外も上がったりもします。
また、基本的にこの際はマイナスもありません。
意図的にマイナスを狙った場合は別ですが、こういう時は殆ど有益になる様になっています。
(その周限定とはいえ)主人公特権ですね。
それと「戦闘力増えるの少なくね?」って思った方々、分かります。
でも、今回はチュートリアル。
これに関しても後の剣生で付き合う年を考慮してのものです、ご了承ください。
- 40 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 16:47:17.33 ID:HKVJjNLzO
- 翌月 城内
シェル「……と、こんなものでしょうか」
書類「」ドッサリ
シェル(さて、約款などの書類にも目を通しましたし、やる事がありませんね)
シェル(というか最近は暇過ぎて少し退屈ですらありますね……最後に刺激を得たのなんて、1ヶ月前の魔剣の時以来です)
シェル「…いや、まあだからってああいう刺激をまた欲しいとは思いませんけど……まあ、ともかく何かやりますか。何をしましょう」
シェルの次の行動を決めて下さい。
1 会話(人物指定お願いします)
2 移動(イベントを起こします)
3 戦闘訓練(物理戦闘力に補正)
4 魔法訓練(魔法戦闘力に補正)
5 休眠(時間が過ぎます)
下1
- 41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 16:56:08.86 ID:eGYgcR0P0
- 身0003
- 42 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 17:03:31.37 ID:HKVJjNLzO
- 以来→位
ですね……。
まぁ余程のもの以外は訂正するのもアレだと思うので、これで最後にします。
そちらもご了承下さい。
☆
城内 訓練場
シェル「ふッ、ふッ」シュッ シュッ
兵士A「おー……」
兵士B「綺麗だなぁ……」
兵長「何サボってんだバカもんどもが!」ボコッ
兵士A「あてっ」
兵士B「いてっ……へ、兵長?」
兵長「おいテメーら!皇女様が訓練してるのを見るのがテメーらの仕事か、ああ!?」
兵士A「ヒッ、す、すぐに訓練開始します!!」ダダダダダッ
兵士B「し、します!!」ダダダダダッ
兵長「……ったく」
兵長(……お前らの代わりに俺が見させてもらうぜ、ゲヘヘ………!!)
兵士の士気が上がりました。
物理戦闘力が+10から+15に上がりました。
- 43 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 17:06:06.74 ID:HKVJjNLzO
- シェル(最近戦闘訓練ばかりやっている様な気がします……)
シェル(お陰で以前より筋肉は付きましたけど……女性としては、何だか微妙な気持ちですね)
シェル「……気晴らしに何かしますか」
シェルの次の行動を決めて下さい。
1 会話(人物指定お願いします)
2 移動(イベントを起こします)
3 戦闘訓練(物理戦闘力に補正)
4 魔法訓練(魔法戦闘力に補正)
5 休眠(時間が過ぎます)
下1
- 44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 17:06:27.80 ID:cKk69BGHo
- 1国王
- 45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 17:08:07.14 ID:cKk69BGHo
- すまね皇帝表記だった
- 46 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 17:21:45.64 ID:HKVJjNLzO
- 私室
コンコン
シェル「陛下、いらっしゃいますか?」
「おう、おるぞ。入りなさい」
シェル「失礼します」
ガチャ
皇帝「おう、シェ…第一皇女。儂に何か用か?」
シェル「用と言いますか……余暇が出来ましたので、少しお話しをしに来たといいますか」
皇帝「お、お主が用事無しで話を!?あ、明日は槍でも降るんじゃなかろうか……!?」
シェル「陛下の私のイメージって何なんですか…」
皇帝「まぁ冗句はさておきな、儂も久し振りに親子水入らずの話はしたいと思っとるぞ。というかお主以外とは普段触れ合えないからなあ、第一皇太子はまだ12じゃから魔導学園の寮に住んどるし、第二皇女は国外での活動に必死じゃし」
シェル「双方、元気そうではありますけどね…」
皇帝「うむ、やはり顔が見れないというのはな……。正直、お主が居なければ儂も大分参っていたと思うよ」
シェル「そうでしょうか? 陛下は存外に強い方ですから、あまりそういう事を感じた事は無いのですが」
皇帝「はは、買い被り過ぎじゃて」
シェル「あ、ところで……」
シェルの言葉を書いて下さい。
疑問でも単なる話題でも、何でも構いません。
下1
- 47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 17:29:55.83 ID:WBIcH5cDO
- あの剣を手にいれた経緯について
- 48 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 17:39:30.94 ID:HKVJjNLzO
- シェル「そういえば、あの剣って何処で手に入れたのでしょうか?」
皇帝「剣?」
シェル「ええ、私にくださった、あの……」
皇帝「ああ……アレか。風雷の」
シェル「ええ。それに、未だに名前も聞いておりませんし……あれだけの剣です、銘はあるんですよね?」
皇帝「それがなあ、無いんじゃよ」
シェル「えっ?」
皇帝「というかな。あの剣は元々、この国の外れにポツンと突き刺さっておったというものでな」
皇帝「誰が打って、誰が、何処から持って来たのかすら見当がつかない」
皇帝「故に無銘の剣であるが……しかしながらそのスキルと属性は、凡百の剣とは明らかに違う」
皇帝「飛行能力を得られる様な魔剣など滅多に無いし、複合属性というのも巨大な可能性を持つ」
皇帝「だから、聖剣の繋ぎとして一応持って来させたのじゃ」
シェル「そ、そうだったんですか…」
皇帝「まぁ、アレが使われる事は殆ど無いじゃろうがな。魔剣などというものは、結局のところ争いにしか使われん。まぁ、儀礼用の道具とでも思っておきなさい」
シェル「は、はい。わかりました」
皇帝「うむ。ならその話はそれとしてな、実は昨日……」
遅くまで皇帝に付き合った。
家族の絆を再確認出来ました。
- 49 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 17:43:21.81 ID:HKVJjNLzO
- 翌月
シェル「しかし……」スッ
スチャッ
魔剣「」
シェル「これ程の魔剣ですら、銘はないんですね…」
シェル「………」
シェル(いつか名前、付けてあげましょうかね)
シェル「……さて、少し気分転換でもしましょうか」
シェルの次の行動を決めて下さい。
1 会話(人物指定お願いします)
2 移動(イベントを起こします)
3 戦闘訓練(物理戦闘力に補正)
4 魔法訓練(魔法戦闘力に補正)
5 休眠(時間が過ぎます)
下1
- 50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 17:45:25.75 ID:Z74I+Ema0
- 4
- 51 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/21(月) 17:56:20.63 ID:HKVJjNLzO
- シェル「……あ。そういえば、最近魔法訓練していない気がします」
シェル(そろそろやった方が良いかもしれません)スタスタ
庭園
シェル「さて、今周りに人は……」キョロキョロ
シーン
シェル「……居ないようですね。じゃあ、遠慮なく」
シュイイイイインッ
ヴゥンッ
ヴゥンッ
ヴゥンッ
シェル(こうして生成した岩を────)クイッ
ブンッ!!
ヒューーーーー.... ドンッ!
シェル(……投げる。私は火力型じゃありませんから、こうして数を生み出して撃つしかないんですよね…)
シェル(まぁ、それしか無いのならそれしかないなりにこうやって努力すればいいんです)
魔法戦闘力が+20から+25に上がった。
☆
切ります。
これでシェルの平穏は終わりです。
次から『魔王軍が攻めてきます』。
普通に人が死にます、ご容赦ください。
- 52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 17:58:58.14 ID:eOtI4zhio
- おーはいよ
- 53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 07:45:37.41 ID:69lS25tYO
- 乙
- 54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 09:19:57.60 ID:B/7G20kOO
- 乙
- 55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 16:31:14.95 ID:qrVy2ERSo
- 再開します。
☆
……ん。
もう朝か。
最近は1日が早い気がするな。
……というか、剣として生まれてからだが。
シェルはもう起きてるのだろうか?
普段は俺が起きるよりも早く起きてるからな。
まぁ十中八九起きてるんだろうが……。
シェル「……すぅ、すぅ」
って寝てる。
え、今日公務大丈夫か?
さっさと起こさないと色々ヤバくないか?
でも俺剣だしなあ。
起こしたくても声も出せない。
しかし起こさないとシェルが色々可哀想な事になりそうだぞ。
どうにかして起こしてやらないと。
シェルは俺の主なのだか
ッッドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!
……ら?
★
シェル「……ッ!?」ガバッ
- 56 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/22(火) 16:35:35.56 ID:qrVy2ERSo
- 酉ィ……。
☆
城内
シェル「な、何事ですか!?」ガチャンッ
近衛兵A「皇女様、ご無事でしたか!」
シェル「状況を説明して下さい!今の爆音は!?」
近衛兵B「……皇女様、落ち着いてお聞き下さい! 現在、街門を……魔王軍が、突破しました!!」
シェル「………え?」
シェル(ま、魔王軍が……? ど、どうして……)
近衛兵A「ともかく皇女様は城内に篭城を!」
近衛兵B「我々は魔王軍を直接足止めして来ます!」
近衛兵A・B『それでは、失礼します!』ダダダダダッ
シェル「あっ……!」
シェル「……どうして………?」
- 57 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/22(火) 16:43:14.42 ID:qrVy2ERSo
- 数時間後 城内 会議場
皇帝「………」
シェル「………」
大臣A「ええい、戦況はどうなっている!」
大臣B「今のところ、拮抗状態の様ですな」
大臣C「何故か兵たちの士気が高かった様ですからな……戦など5年前の事、これは僥倖と言えるでしょう」
大臣D「しかし、敵兵の数は膨大……ここで何か起爆剤でもなければ、我々の勝利は難しいだろう」
大臣A「ならば兵たちがより一層戦えば良いではないか!死兵作戦でも良い!そうすれば何とかなるだろうが!」
大臣D「……馬鹿が」ボソッ
大臣B「………」ハァ
大臣C「……ともかく、何か戦況を変える手が無ければじり貧なのが事実です。魔導兵器の遣い手は国内に何人程居るのでしょうか。皇女殿」
シェル「……私含め、」
91以上 10人
90〜70 5人
69〜10 3人
10以下 ……いえ、私だけです。
下1
- 58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 16:47:46.16 ID:IY9FqgGA0
- あ
- 59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 16:47:48.22 ID:KXHgXQQ/0
- 9以下じゃね?あるいは10未満
まぁ細かい間違いは訂正しないって言ってたから直さんで良いけど
- 60 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/22(火) 16:56:05.21 ID:qrVy2ERSo
- シェル「……3人、です」
大臣A「何だと!? それではまともに国防も出来んではないか!!」
皇帝「……大臣、相手は皇女じゃぞ。言葉遣いくらい正せ」
大臣A「……! く、申し訳、ございません……」
大臣B「しかし、3人ですか。内2人は現在どうしておるのでしょう?」
シェル「1人は軍属ですので、現在前線で戦っています。1人は傭兵の様で、家族が帝都に住んでいる為こちらも戦ってくださっている様です」
大臣C「ん、どちらも帝都に居ると?」
シェル「はい」
大臣D「ほう、それはいい情報だ。ならばその2人には奮戦して貰って、後はこちらでサポートを行えば良い」
大臣C「それが良いでしょうね。皆さんはどう思いますか?」
大臣A「……ふん、勝手にしろ!」
大臣B「よいのでは?皇女様、陛下はどうでしょう?」
皇帝「儂も問題無い」
シェル「私も問題ありません」
大臣D「ではそれで。各自、国の為、陛下の為。場所は違えど、奮戦するとしよう」
シェル「…………」
- 61 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/22(火) 17:02:29.12 ID:qrVy2ERSo
- ガチャン
シェル「………」
シェル(私は、魔剣の遣い手です)
シェル(大臣の口振りからすれば、魔剣の遣い手は、実際に戦況を大きく変えています)
シェル(……逆に言えば、遣い手の居ない場所は、壊滅的被害を被っている可能性があります)
シェル(……私は皇女。この国を統べるお父様の、第一皇女)
シェル(この先、この帝国を統べるはこの私。臣民全ての生を背負うは、この私)
シェル「……ならば、私がすべきは」
1 魔剣を振るい、魔王軍を打倒する
2 父の為、臣民の為、私の為……私は、ここに居る
下1
謎の値
81以上 ???
80以下 何も起きません
下2
- 62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:04:08.30 ID:KXHgXQQ/0
- マッ!!!
- 63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:04:57.21 ID:KXHgXQQ/0
- すまん勘違いした
1だ、処理頼むぞイッチ
2は下にしてくれ
本当にすまん
- 64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:05:18.11 ID:swOy9NHDO
- 1
- 65 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/22(火) 17:09:52.95 ID:qrVy2ERSo
- >>63
大丈夫ですよー。
というかここでゾロ目……。
シェルちゃん地味に持ってますね。
では結果を変えます。
とはいえ91以上の人が出てくる訳じゃないですけど。
☆
シェル「────私は」チャキッ
シャキンッ!!
シェル「────この魔剣を、振るう」キッ
「おっと、何処に行こうと言うんです?」
シェル「────!!?」クルッ
シェル「……貴方、たちは」
兵長「皇女様、この城の外はほっとんど戦場ですぜ?貴方の出る幕はないでしょうよ」
兵士A「皇女様……」
兵士B「やっぱかわいいわ皇女様(皇女様、お待ち下さい)」
- 66 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/09/22(火) 17:20:18.29 ID:qrVy2ERSo
- シェル「……貴方たち、城の警備はいいのですか?こんな所で油を売っていると、軍規違反になるかもしれませんよ」
兵長「わざわざ命を散らしに戦場へ向かう貴方を止めようとする我々に、どんな罰が待っていると言うので?」
兵士A「皇女様、ここからは本当に危険です。民を想う気持ちはよく分かります、しかし貴方が散れば我が国は……」
兵士B「……ハッ!! そ、そうです!皇女様が死んじゃったらヤバいじゃないですか!」
シェル「しかし、私は魔剣を持っているのです! ならば、私が参戦さえすれば、戦況は変えられるかもしれないでしょう」
兵長「ええ、変えられはするでしょうね。ただし、貴方の命と引き換えに」
シェル「それでも!」
兵長「皇女様。貴方、自分がどれだけ価値を持っているか、まともに理解してすらいない様ですね」
シェル「……理解しています。しかし、だからこそ、私が為さねばならないのも事実でしょう」
兵長「………ハァ。美人薄命なんてよく言いますがね、事実にならなくたって良いでしょうに」
兵士A「………どうしても、征くつもりなのですか?」
兵士B「皇女様、考え直して下さい!貴方が死んだら俺明日っから誰で抜けば良いんですか!!?」
兵士A「テメーは空気読めボケ!」ボコッ
兵士B「あだっ」
シェル「……私は、征きます。この国を守る為に」
兵長「…………そうですか。なら」
スッ
シェル「………え?」
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