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【安価・コンマ】ファンタジーな異世界に異物が紛れ込むお話
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378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/29(火) 23:53:26.86 ID:scrDenti0
乙
全部という選択肢はないのですか?(ほしがり)
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/29(火) 23:54:50.43 ID:DnhzBpH9O
たしかに全部きになるってやつだ
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/29(火) 23:56:25.61 ID:a6FKnHk80
おつ
謎解明が見たいから、選ぶなら3かな
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/29(火) 23:57:48.09 ID:UDCRuqlDO
乙です
全部のを見たいけど1つ選ぶなら1を
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/29(火) 23:59:14.88 ID:axOiM4kD0
乙乙
普通に1→2→3の順番で全部見たい
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/30(水) 23:52:31.73 ID:P2tlWGyrO
まだ読んでる途中だけど早く追いついて安価に参加したいっすわ
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 01:17:01.00 ID:J+nKFy9ZO
追いついたら終わってた……乙乙
可能なら三つ全部見たいけど、どれか一つってなら安価にも参加したいし3の第二部かなぁ
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 07:52:38.09 ID:AnwtYXJQ0
>>382
ですけど1つ選ぶならアイリスお嬢様が好きだなキャラですので、1をお願いします
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/06(火) 17:19:37.10 ID:N3VMYncj0
もしや1はリアル多忙?
だとしたら多くは望めなさそうだし2かしらね
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/06(火) 17:34:25.14 ID:N56pVqYI0
優先順位としては1>3>2の順で
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 23:38:07.52 ID:WPri8JtG0
完結してるっちゃしてるけど続きがないと寂しいな
生きてたら生存報告plz
389 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2020/10/14(水) 18:29:42.80 ID:DA03flOdo
このままダラダラお待たせするのも申し訳ないんで、書いた分だけ投下します。
【人と獣を隔てるものU】
「人と獣の違いは何だと思う?」
魔力を抑え込む訓練を終えた休憩中、爺さんはそんな事を聞いてきた。
この爺さんに捕まえられて3年の月日が経つ。
言葉はいくつか覚えられた。だけど、未だにこの森の外に出たことは無い。
爺さんから様々なことを教え込まれてきた。その質問もそれらの内の一つなのだろう。
「わからない」
とオレは答えた。
この森に棲む獣も、この森に足を踏み入れる人間も、然したる差がないと思っているからだ。
爺さんのいう正義だとか善行だとかいろいろ説かれたが、正直に言ってよく分からない。
この爺さんに叩きのめされ飼われている今も、この森で王として君臨していたあの頃でも、それらは同じ物だと思っていた。
どちらも生きるために殺し、喰らう為に殺す。理不尽な危険に晒され、死ぬるのは弱者。
縄張りを守る獣と生存権を広げようとする人間。言い分は違うが、結果も過程も違いはない。
だから、人と獣に違いなんてない。人は人の形をした獣だ。
オレはそう爺さんに言った。
爺さんは驚いたような顔を見せ、思案するように髭を撫でながら言う。
「何も考えていないように見えて、意外と面白いことを言えるのだな」
意外だといった表情で流れるように愚弄された。
390 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2020/10/14(水) 18:30:39.03 ID:DA03flOdo
「だがまあ言い得て妙だな。究極的なところ、人も獣も生きるために他を殺しているのは変わらない。そういう意味では違いはないのかもな」
「少し質問を変えるか。お前は自分を人だと思うか?獣だと思うか?」
オレは獣だと答えた。
「では、俺はどうだ?人か?獣か?」
オレは獣だと答えた。
即座に拳が脳天に突き刺さる。
「俺は人か?獣か?」
渋々と人だと答える。
相変わらず理不尽な爺だ。
「そうだ。お前に人非ざる証である竜の角が生えているように、俺にもこうして純粋な人では無い証の四つ耳がある」
爺さんはいつもは髪の毛で隠している顔の側面を露出し人の耳を見せながら、頭の上に生えている狼のような耳を動かして見せる。
「お前が今から一人で街に行けば、化け物が森からやってきたと恐れられ、町の警備をしている騎士やらが追い払いにやって来るだろう」
「だが俺もお前と同じように純粋な人では無いが、この耳を隠さずとも平然と街を歩ける。町の人々も俺を人として扱うだろう」
「何故だか分かるか?」
俺は答えに窮した。
分からないと言えばそれまでだが、理由が分からなかったからだ。
そして何より、理由は分からないのにそうなるだろうという納得があったからだ。
「それが人と獣の違いだ」
「立って歩く姿。ただそれを見ただけで人は人と獣の違いを容易に見分けられる」
「例え俺の顔が丸々犬と挿げ変えられても、立ち振る舞いだけで人だと認められるだろう」
「姿形が問題ではない。もっと根本的な部分で、人は人と獣を区別しているのだよ」
理屈は分からないが、言っていることは分かる。
今までこの森に足を踏み入れてきた人間が、オレを人として扱ったことは一度もなかった。
化け物、怪物、獣。一目見ただけで俺はそう言う生き物なのだと判断される。
だけどこの爺さんは、明らかに純粋な人間ではないにもかかわらず、人だとオレは認識してしまった。
姿形では推し量れない何かが、人という生き物には共通して備わっている。そういうことを言いたいのだろう。
391 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2020/10/14(水) 18:31:09.99 ID:DA03flOdo
だが、妙に納得しきれない部分もある。
「何だ不満そうな顔をして。お前にはまだ難しかったか?」
俺の顔から考えを読み取りながらも、見当違いな言葉で愚弄される。
オレが今言った爺さんの理屈に納得しきれないのは、それを言っているのがこの爺さんだという事だ。
正義は何だと人とは何ぞやコイツは口にするが、実際にやったことと言えば、この森の王たるオレを理不尽極まる暴力を持って蹂躙し、屈服させて従えている。
オレがこの森に棲んでいた獣どもを従えたやり方と違いはない。
オレがやってきた事を獣の所業だと言うならば、この爺さんも獣と大差ないのではないか?
獣にだって、自分と同じ種族の個体を見分ける力はある。そう思えば人は一目で人を見分けられるというのも、それほど不思議な話ではない。
何より解せないのが、俺すらも平然と捻り上げる力を持っていながらも、コイツは膝をつき従う側の存在なのだという。
『オジョーサマ』と『ダンナサマ』というコイツより上の存在が、爺さんを従えているのだ。
それを考えれば、尚更結論は変わらないように思う。
強い者だけが選択の権利があり、弱き者は理不尽な力に踏みつぶされないように身を屈めて生きるだけ。
それは人も獣も、オレも、この爺さんですら変わらないのだろうと思う。
あんなにも強い力をもってしても、従う側の存在なのだから。
392 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2020/10/14(水) 18:31:57.96 ID:DA03flOdo
そんなオレの思案をよそに、爺さんは髭を撫でながらゆったりとした口調で語りかける。
「なあに、焦ることは無い。直に分かる」
「お前もきっと驚くぞ。人とは、かくも脆く儚く……美しいモノなのかとな」
どこか遠くの方を見つめていた爺さんが、何かを見つけてそちらの方へと歩いていく。
その方向からは、ある一つの小さな足音が聞こえていた。
「じいや〜!」
それは小さな子供だった。
その森にはあまりにも不釣り合いな、無防備で弱く小さな命。
小鳥が鳴くような可愛らしい声でその存在を大いに主張し、到底獣の追跡から逃れられるとは思えない遅い駆け足でこちらに向かってくる。
・・・
「このような場所へようこそいらっしゃいました、お嬢様」
オレに語り掛ける時よりも随分と柔らかく甘い声で、爺さんはその子供を出迎え抱きしめあっている。
オレは一呼吸おいて気付く。その子供が『オジョーサマ』という名前で呼ばれていたことに。
その子供こそが、オレを更なる強大な力を持って屈服させたその爺さんの主人なのだと。
「あなたが、じいやの言ってた子?」
無防備にも、その少女は何の躊躇いもなくオレの顔を覗き込んできた。
爺さんと違い身を震わすような魔力も感じない。
どこからどう見てみ隙だらけで、指一本動かすだけで弾けて壊れてしまいそうな柔らかい身体つき。
その立ち姿からは、ほんの一欠けらの邪気も悪意も、敵意や警戒心すらも感じられない。
爺さんとは違う意味で、その子供はオレを一切恐れることなく、満面の笑みでオレに手を差し伸べてきた。
「わたしね、アイリスって言うの。じいやのおともだちなら、わたしともおともだちだね!」
それは、今まで見たことの無い存在だった。
自分の知るどんな生き物よりも弱い存在でありながらも、きらきらとした生命力に満ち溢れていた。
謂わば、オレにとってそれが初めて『人』に出会った瞬間だったとも言えるだろう。
明確に獣とは隔絶した違いを持つ、『人』という生き物を認識した瞬間だった。
393 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2020/10/14(水) 18:34:56.52 ID:DA03flOdo
全然纏まった時間を作れなくて、暫く安定した更新の目途は立ちそうにないので、このスレの更新は一先ずここで終わりとさせていただきます。
また、時間が出来た時にこのスレの世界観を引き継いだ次回作をスレ立てしようかなと思ってます。
もし見かけたときには、また読んでくださると嬉しいです。
ではでは、お付き合いいただきありがとうございました。
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/14(水) 18:51:29.63 ID:7uhh7X8L0
乙乙 更新ずっと待ってました
ここで完結なのは残念ですが、面白かったです
もし時間に余裕が出てきたら次回作だけでなく
>>377
の方もいつか見たいとも思いました
お疲れさまでした
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/14(水) 19:42:52.02 ID:5bKq/p8DO
乙でした
次の作品も(できればこの続編も)期待してます
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/14(水) 20:03:39.20 ID:B9CBFSze0
忙しい中、催促をしてしまって申し訳ない
エルクラッドの人格形成の成り立ちの描写が安価で反映したものとは思えないほど見事でした!
お疲れ様でした!
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 12:12:57.24 ID:6zBFLtLI0
乙
リアルで忙しい中で更新ありがとうございました
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/17(土) 20:43:32.78 ID:kmzZC4rYO
乙ん乙ん
またいつかどこかで見える日を待っておりますぞ
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クオリティの高いサービスを貴方に
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