このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
勇者「安価とコンマで輪廻転生を繰り返して世界を救う」
- 224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/20(日) 22:39:12.22 ID:9hl1FI7Ro
- むしろはやく次週にならないかなって思ってる
- 225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 03:34:19.09 ID:2KkfHY+PO
- いや次週も大事だけどこの周回も大事よ
だってここで得た物が次に引き継がれる訳だから描写が多い(=得る物が多い)方が良いには決まってる
まぁ何はともあれ乙
- 226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 16:49:33.29 ID:rq3hbMF20
- 起きた?
- 227 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/21(月) 18:19:51.86 ID:Ui2Cj2BfO
- 今日は起きてたぜ。今さらですが、メアリィは賢者なのは魔法使いの熟練度がマックスだからです。一応。では続き。
メアリィ「私は月魔法使いであり、太陽魔法使いなんだ!」
メアリィ「ほら、ユウシャの呪いを解いたのは月魔法で、ユウシャの足治したのは太陽魔法だよ」
メアリィ「星系の魔法って結構あって、その中でも太陽魔法は月魔法と相性バツグンなんだ!」
ユウシャ「ふーん」
メアリィ「あれ!? なんか興味なさげ!」
ユウシャ「興味ねぇもん」
メアリィ「そっちが聞いてきたんじゃん!」
ユウシャ「アタシは賢者ってどんなことできんのか気になっただけだよ。魔法のこと聞いたって、アタシ魔法使えないし」
メアリィ「むー……」
メアリィ「あ、そうだ! そんなユウシャにプレゼント!」ゴソゴソ
メアリィ「じゃじゃーん!」
ユウシャ「? 何だそれ」
メアリィ「これはメアリィ特製のお守り! 持っていると魔力がどんどん湧いてくる!」
メアリィ「具体的に言うと魔力が+5されるよ!」
ユウシャ「マジかよ!? スゲーじゃねぇか!」
メアリィ「あ、でも一度使ったら効力無くなっちゃうけどね」
ユウシャ「何だよ……。でもまぁ、一度使えるだけでも儲けモンか。ありがたく使わせてもらうぜ」バシッ
メアリィ「あっ! もう……まだあげるって言ってないのに……。別にいいけどさぁ」
- 228 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/21(月) 18:21:21.94 ID:Ui2Cj2BfO
- ワイワイワイワイ……
ザナフ「…………」ガチャ
ザナフ「……楽しそうだな」
メアリィ「あ、ザナフおかえりー」
ユウシャ「あ? 別に楽しそうじゃねぇだろ」
ザナフ「フフ……お前も打ち解けてきたな……」
ユウシャ「なっ……!」
ユウシャ「き、気持ち悪りぃこと言うんじゃねぇよ!」ブン!!
ザナフ「おっと……!」
ユウシャ「相変わらずお前のモップ攻撃は信じられないくらい正確無比だな……」
ユウシャ「…………」
ザナフ「……どうした?」
ユウシャ「何かあったのか?」
ザナフ「…………何も無いさ」
ユウシャ「ウソつくんじゃねぇ。ガキのメアリィは騙せてもアタシは騙せねぇぞ」
メアリィ「ちょっと! 私だって分かるよー!」
メアリィ「何かあったの? ザナフ」
ザナフ「…………」
ザナフ「……実はな……」
選択してください。何かしらの問題が発生しています。
コンマ偶数:ザナフが王都に召集された
コンマ奇数:メアリィが王都に召集された
コンマゾロ目:ビーフ町民の疎開が計画されている
↓1
- 229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 18:22:32.20 ID:3bTc2KrkO
- 相反する属性を両方扱えるっていいよね
- 230 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 00:22:50.68 ID:GcDsdrnIO
- コンマ偶数により、ザナフが召集されました。
ザナフ「……さっき王都からの使者が俺を訪ねてきてな」
ザナフ「……王国軍が俺を召集した」
ユウシャ「はぁ? 何でお前なんか呼ぶんだよ!」
ザナフ「……あいつらは俺の固有スキルを必要としているんだ」
ザナフ「俺の固有スキルは『嘘発見器』と言ってな……相手の嘘を見抜く力を持つんだ」
ユウシャ「何ぃ!?」
ユウシャ(おいおいおいおい……! アタシにとって一番危険なスキルじゃねぇか! 敵がこんな近くにいたとはな!)
ザナフ「軍は、コヨーテで第三王子を殺した犯人の捜索に躍起になっている。俺のような外部の人間の力を借りてまで犯人を見つけようとしているんだ」
ザナフ「……俺は以前このスキルで王国の官憲を手助けしたことがあってな。そいつらが俺を推薦したんだろう」
ザナフ「もちろん、俺以外にも犯人を見つけられる能力を持つ奴らが集められているんだろうな……」
ユウシャ(うおーっ! ヤッベー! アタシ絶体絶命じゃん!)
ユウシャ(何とかしねーとなぁ……!)
メアリィ「……行くの?」
ザナフ「行かないという選択肢は無いな……。王様直々の命令だ、断れないさ」
メアリィ「むー……王都遠いのになー」
ザナフ「……まぁ、仕方ないさ」
ユウシャ「……え? メアリィも行くのかよ?」
メアリィ「? あったりまえじゃん! ザナフとユウシャと旅行旅行!」
ユウシャ「えっ、アタシも行くの!?」
メアリィ「えっ、来ないの?」
ユウシャ「ええーっ、めんどくせーな……」
ザナフ「……俺としては正直来てほしいところだな」
ザナフ「いくら治安が良いとはいえ、ゴーン帝国が陥落して不穏な状況だからな……。女を一人残して出かけるのは危険だ」
ザナフ「今日も、中央の教会でゴーン帝国に家族を残した男が暴れたらしいしな」
ユウシャ(そういう理由だったのか)
ザナフ「……どうする? 行きたくないならば、仕方ないが」
ユウシャ「…………」
ユウシャ(行きたくはねーけど……これ放っておくのヤベーよな?)
ユウシャ(全国からアタシ捕まえるために人材集まられたら、流石のアタシだって本当に捕まる……いや、処刑される……!)
ユウシャ(……どうすっかな)
選択してください。
1.全員皆殺しだ!→ユウシャを犯人だと見抜く奴ら皆殺しルート
2.ヤッベー逃げなきゃ!→王都に向かいつつそのまま逃走ルート
3.考えるのめんどくせー!→ビーフの片田舎に留まりルート
↓2
- 231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 00:25:51.33 ID:roM9Nac+0
- ↓
- 232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 00:26:01.53 ID:B/4N/7oa0
- 3
- 233 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 02:05:38.54 ID:GcDsdrnIO
- 3選択
ユウシャ「…………」
ユウシャ(……考えるのめんどくせー!)
ユウシャ(まぁ、なるようになるだろ! わざわざ王都に行く必要もねぇや!)
ユウシャ「いや、アタシはここにいるよ。メンドイし」
ザナフ「……一人で大丈夫か?」
ユウシャ「だいじょーぶだいじょーぶ。アタシ強いし」
メアリィ「……本当に大丈夫? 朝起きれる?」
ユウシャ「母親みてーなこと言うなよ! 大丈夫だっての」
ザナフ「……そうか。お前がそう言うなら強制はしない」
ザナフ「では、俺とメアリィは三日後に出発する。後のことはよろしく頼むぞ」
ユウシャ「はいはい、分かったよ」
【三日後】
メアリィ「じゃーねー! ちゃんとお留守番するんだよー!」
ザナフ「……最長で一か月ほど帰ってこないと思うが、よろしくな」
ユウシャ「……ったく、やっと行きやがった」
ユウシャ「……こう見ると、一人でこの家は広いかもな」
ユウシャ「……何か今のまるでアタシが寂しいみたいじゃねぇか。そんなわけねぇだろ!」
ユウシャ「あいつらが帰ってくるまで、好き勝手やらせてもらうぜ……!」
ユウシャ「……まずはメシでも作るか」
ザナフとメアリィが留守の間、メアリィの家を任されたユウシャ。彼女のスローライフ……のようなものが始まるかもしれない。
久しぶりの勇者が出てくるかどうか判定。
↓1 コンマ30以下で勇者の人格が登場
- 234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 02:12:22.93 ID:ID6Uz1gr0
- ほれほれ
- 235 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 02:33:42.26 ID:GcDsdrnIO
- 全然勇者の人格現れませんねぇ。
【次の日】
ユウシャ「……朝か」むっくり
ユウシャ「……そういや全然勇者のヤツ出てこねぇな。死んじまったのか?」
ユウシャ「だとしたらアタシ的にはラッキーだなぁ。アレだ、不幸中の幸いってヤツだな!」
ユウシャ「…………」
ユウシャ「暇だな。何すっかなー」
自由安価。これからのユウシャの行動を安価してください。「○○に会う」「○○をする」など。なお、基本的にビーフからは出られません。付近だったら良いけど。
↓3まで
- 236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 02:39:21.71 ID:B/4N/7oa0
- 何となく教会に行く
- 237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 02:42:11.94 ID:3TV2Nz7L0
- ゴーンが攻め滅ぼされた経緯を調査
- 238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 02:46:41.92 ID:7qxQEcZsO
- ルナをからかい過ぎてうっかり呪いをかけられてしまう(このレスの反転コンマ二桁が大きいほどひどいやつ)
- 239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 07:28:21.65 ID:69lS25tYO
- 寝たかな?つか寝てるな
乙
- 240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 16:55:07.01 ID:B/4N/7oa0
- 目覚めよ
- 241 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 17:10:19.10 ID:GcDsdrnIO
- 気がついたら寝てました。続きやります。まずは教会に行くぜ。
ユウシャ「……暇だし、教会にでも行ってやるか」
【教会】
ユウシャ「……あれ、やってねぇじゃん」
ユウシャ(……お、貼り紙あるな。なになに……ほーん、修理するまでしばらく休むのか)
ユウシャ(あ、教会への募金箱とかあんじゃん。隣は怪我人へのお見舞い金か……)
ユウシャ(教会はやってねぇのに、募金に来てるヤツが結構いるな。偉いもんだねぇ)
ユウシャ(アタシはもちろんやらねぇ)
ユウシャ「…………」
ユウシャ「邪魔するぜー」ガチャ
ルナ『ありゃ? ユウシャだー』
ハスター「おや、来てくれたんですね」
ハスター「あ、でも……今ウチは教会としては使えませんよ。表に貼り紙を出していたはずですが」
ユウシャ「関係ねぇよ。アタシは別に祈りに来たわけじゃねぇからな」
ユウシャ「暇だから遊びに来てやったんだ」
ハスター「そ、そうですか……」
ユウシャ「…………」ジー……
ルナ『? どしたの?』
ユウシャ「……おりゃ」ムニ
ルナ『!?』
ユウシャ「おお……触れんだな」
ルナ『い、痛い! 何でほっぺたつまむの!?』
ユウシャ「いや、幽霊って触れんかなーと思ってな。意外と触れるもんなのか」
ハスター(……普通は幽霊に触れることはできない。仮に触れられても、具合が悪くなったりなどの影響があります)
ハスター(ですが、ユウシャさんはそれが無い……。やはり彼女は逸材だ……!)
ハスター(……でも……)
- 242 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 17:15:15.43 ID:GcDsdrnIO
- ユウシャ「アッハッハッハッ! うりゃうりゃ! アッハッハッハッ!」
ハスター「……あの、そろそろ頬を放してあげてください。危ないですよ」
ユウシャ「あ? 大丈夫だよ、ちぎりやしねーって」
ハスター「いえ……危ないのはあなたです」
ユウシャ「は?」
ルナ『…………』ゴゴゴ……!!
ユウシャ「……!」
ユウシャ「何だよ、怒ったのか? 悪かったって」
ルナ『……許さない』スッ……
ルナは静かに手をかざし、ユウシャの方に向けた。
ドクン……!!
ユウシャ「……!?」
ユウシャ(こ、この感じ……! 呪いか……!?)
ユウシャ(チクショウ……! こいつ呪い使えんのか……!)
ユウシャ(この……! この野郎……!)
ユウシャ「わたくしに向かって一体どのような呪いを掛けたのですか!?」
ハスター「」
ルナ『』
ユウシャ「……あら?」
- 243 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [sage]:2020/09/22(火) 17:20:17.54 ID:GcDsdrnIO
- ユウシャ「い、いえ、あら? じゃないですわ! この口調もおかしい!」
ユウシャ「わ、わたくし、どうなってしまったのですか!?」
ハスター「ふ、ふふふ……」
ハスター「の、呪いですよ。ルナのイタズラですね」
ユウシャ「こ、これがですの!?」
ルナ『……お嬢様口調にしてやった。ざまぁみろ』
ユウシャ「ルナの口調も変わっていませんこと!?」
ハスター「ルナは気分屋なんですよ。ふ、ふふふ……」
ハスター「あはははは! あのユウシャさんがお嬢様か! あはははははは!」
ユウシャ「笑わないでくださる!? ブチ殺しますわよ!?」
ハスター「あはははは……! す、すいません、ギャップがすごくて……ふふ」
ユウシャ「ちょ、ちょっとルナ! 早く呪いを解きなさい!」
ルナ『いーやだ!』プイッ
ユウシャ「は、ハスター! あなたなら呪いを解けるでしょう!? 早く解きなさい!」
ハスター「ふふふ……た、確かに私なら可能ですね」
ハスター「うーん、でも……」
ユウシャ「な、何ですの!? 解かないつもりですの!?」
ユウシャ(メアリィが帰ってくるまで約一ヶ月……それまでずっとこの口調ですの!? イヤですわ!)
ハスター「いえいえ、そういうわけではなく……」
ハスター「取引しませんか?」
ユウシャ「……取引?」
ハスター「えぇ」
- 244 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 17:22:42.80 ID:GcDsdrnIO
- ハスター「先日起きた事件の犯人……彼はゴーン帝国から仕事でこちらに来ていたようなのですが、新聞でゴーン帝国が滅んだことを知り絶望し、あの事件を起こしたらしいのです」
ユウシャ「……そのようなことを言っておりましたわね」
ハスター「あのような事件は、ビーフだけでなく他の町でも起こっています」
ユウシャ「……!」
ユウシャ「……全員ゴーン帝国に家族などがいたと?」
ハスター「ええ……。王国は事態を重く捉えており、一刻も早くゴーン帝国が陥落した経緯を把握しなければならないと考えています」
ハスター「そこで、王国は町々に帝国への派遣団を要請しました。ビーフも帝国の現状を把握するための派遣団を結成しています」
ハスター「ユウシャさんも参加しませんか?」
ユウシャ「!? な、何をおっしゃってますの!?」
ハスター「私はゴーストハンターとして召集されました。帝国には多くのゴーストがいると思われますからね……」
ハスター「あなたはゴーストハンターとしての力もあるし、単純に強いです。派遣団への参加資格はありますよ」
ハスター「その見返りに、呪いを解きましょう」
ユウシャ「そ、そんな……わたくしは……」
ハスター「……もしかして、断ろうとしています?」
ユウシャ「当然ですわ!」
ハスター「そうですか……残念だなぁ……」
ハスター「では、あなたも警察に突き出さなければなりませんね」
ユウシャ「……!?」
ハスター「あなたが殺人を繰り返していることはあなた自身から聞きましたからね。きっと叩けばホコリが出るでしょう」
ユウシャ(ホコリどころかもっと大きいゴミが出ますわ!)
ハスター「一応言っておきますが、ここで私を殺しても無駄ですよ。その場合は警察に連絡が行くように手筈は整えています」
ユウシャ「くっ……!」
- 245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:23:53.79 ID:7qxQEcZsO
- なんだか凄いことになってきたぞ
- 246 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 17:24:28.53 ID:GcDsdrnIO
- ハスター「……でも、悪いことだけでは無いと思いますよ?」
ハスター「ゴーン帝国に行く道のりは平坦ではありませんからね。途中で山賊などに襲われることもあるでしょう」
ハスター「帝国内でも魔族の言いなりになっている人間と交戦することになるかもしれません」
ハスター「そういう人たちは殺し放題ですよ? 魔族は当然殺し放題ですし」
ユウシャ「…………」
ユウシャ(……そう考えると美味しい話かもしれませんわね)
ユウシャ「……分かりました! 分かりましたわよ! でも条件がありますわ!」
ユウシャ「わたくしは足を悪くしていますの。まずはこれを何とかしてくれなければ話になりませんわ!」
ハスター「足を……?」
コンマ二桁判定。
↓1 コンマ40以上で足の負傷が治ります。以下の場合はそれを補助する何かをハスターが紹介してくれます
- 247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:25:02.13 ID:xN664O230
- あ
- 248 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 17:31:15.13 ID:GcDsdrnIO
- ハスター「……なるほど、これは私にも治せないな……」
ユウシャ「! それならわたくしには何もできませんわね!」
ハスター「では、私が魔装具の職人を紹介しましょう。心当たりがあります。きっと足を良い具合にしてくれますよ」
ユウシャ「うぐっ……!」
ユウシャ「ふ、ふん! もし、もしも良い具合だったら考えてやってもいいですわ!」
ユウシャ「次は、わたくしの武器を用意しなさい! 上等な剣をね!」
ハスター「ええ、分かりました」
ユウシャ「後は、この喋り方を何とかしてくれませんこと!?」
ハスター「それは……全てが終わってから、ですかね」
ユウシャ「むっ……!」
ハスター「では……派遣団に参加していただけますね?」ニッコリ
ユウシャ「……最低! 最低ですわ! 神父とは到底思えません!」
ユウシャ「地獄に落ちてしまいなさいっ!」
タッタッタッ……
ルナ『……行っちゃった。いいの? 追わなくて』
ハスター「ええ。あの反応なら受けてくれるでしょう」
ルナ『わっかんないなー。確かにユウシャは面白いけどさー、ぶっちゃけタダの殺人鬼でしょ?』
ルナ『何としてもゴーストハンターにしたい理由でもあるの?』
ルナ『それとも……ユウシャを自分の目のつくところに置いておきたいの?』
ハスター「…………」
ハスター「……私にも、色々とあるのです。詮索は無しですよ、ルナ」
ハスター「せっかく久しぶりに結界の外に出してあげようとしているのですから……」
ルナ『……はーい。分かったよ。もう聞きませーん!』
ハスター「…………」
ハスター(ユウシャさん……期待していますよ)
キャラクター安価。今からユウシャはゴーン帝国へのビーフ派遣団に参加します。人数は大体三十人ほど。現在決まってる参加者はユウシャ・ハスター(・ルナ)。
その中にいるキャラクターの名前・性別・年齢・職業・性格・特徴を安価してください。性格や特徴の欄はあまり長すぎない方がいいかなぁと思います。
同時にコンマ判定でキャラクターの特徴を付け足します。コンマ十桁は【特に秀でたステータス】、一桁は【職業の熟練度】。熟練度が10だと上位職に。
ついでに、このレスのコンマが30以上でビーフの領主が参加。50以上でベレトもついてくる。80以上だとアレクも参戦。
↓5まで
- 249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:38:48.80 ID:530r1Qn/O
- 名前 ハツモト
性別 男
年齢 25
職業 魔法剣士
性格 (表面上は)おだやか
特徴 妻を殺され復讐に燃える男。復讐を成し遂げるためなら仲間が死のうと構わないやべー人
- 250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:39:51.17 ID:Cd7/Rt5y0
- 名前:ヌアザ
性別:男
年齢:18歳
職業:芸人
性格:のんびり屋
特徴:華麗な舞で敵を狂わす
- 251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:42:45.12 ID:B/4N/7oa0
- シャリー
女
10
聖女
のんき
いつもお腹を空かせている腹ペコ娘
- 252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:49:34.99 ID:Aof/7LDnO
- 名前 ローレンス
性別 男
年齢 60
職業 格闘家
性格 厳格
特徴 独自の型を極めている。子供に優しい
- 253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 18:10:28.08 ID:nCPLMU22O
- 名前:ジャコ
性別:男
年齢:20
職業:ビーストテイマー
性格:典型的なチャラ男
特徴:チャラチャラしてるがやる時はやるらしい
- 254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 18:22:05.80 ID:B/4N/7oa0
- 男キャラ多いな?
- 255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 20:54:50.06 ID:Yw/Q8gzWO
- 男どもやけに強い
- 256 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 20:56:11.97 ID:GcDsdrnIO
- 【それからしばらくして:ビーフ中央広場】
ユウシャ「はぁ〜〜〜…………」
ハスター「浮かない顔ですね」
ユウシャ「当たり前ですわ。こっちは不本意なんですから」
ハスター「……不本意なのは仕方ないと思いますが、あまり表には出さないでくださいね」
ハスター「参加している人の多くが志願して派遣団に入った真面目な方々なので、不真面目な態度だと気を悪くするかもしれません」
ユウシャ「分かりましたわよ……」
ハスター「……ですが、この派遣団にはなかなかどうして個性的な方が多いようですね」
ユウシャ「え?」
ハツモト「…………」
ジャコ「あ、どーもどーも! ジャコって言いま〜す。ヨロシクで〜す☆」
ハツモト「…………どうも」
ジャコ「ちょっとちょっと〜! ノリ悪いよ〜! もっとバイブス上げてこ〜!」
ローレンス「フン……やかましいガキだ」
ローレンス「ビーフの領主も何を考えているのか……こんなガキ共を参加させるなど……」
シャリー「ねねっ、おじーさん」
ローレンス「……ん、どうした」
シャリー「だっこして!」
ローレンス「……ああ、いいだろう」
ヌアザ「フフ、面白い人たちだなぁ……」
ヌアザ「ねぇ、そう思いません……?」
ハツモト「…………そうですね」
- 257 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 20:58:11.54 ID:GcDsdrnIO
- ユウシャ「厄介そうですわね」
ルナ『……それユウシャが言うの?』
ユウシャ「あっ! ルナいましたのね!?」
ユウシャ「そろそろ呪いを解いてくださりませんこと……!?」ゴゴゴ……!!
ハスター「止めてしまうんですか? 見ていて楽しいのに」
ユウシャ「何か言いまして……?」ギロッ!!
ハスター「……あ、あはは」
ルナ『むー、仕方ないなぁ……』
ルナ『えいっ!』バッ……!!
ドクン……!!
ユウシャ「……!」
ユウシャ「…………あー、あ、あ……」
ユウシャ「……ヘッヘッヘッ、やーっと戻ったぜ。やっとなぁ……」
ユウシャ「やっぱりアタシはこの喋り方じゃねぇとなぁ……!」
ハスター「あはは……」
ハスター「そういえば、足はどうです?」
ユウシャ「ん? ああ……最高の気分だ」
ユウシャ「今までのように自由に動かせる。マジで助かるぜ」
ユウシャ「それに、他にも色々効果があってなぁ……!」
安価です。現在ユウシャの足には魔装具が付けられています。身体能力を元に戻すだけでなく、他にも効果があります。その効果を安価してください。
↓3まで募集。コンマ50以上のものを採用。全部50以下だった場合は、その中で一番コンマの高いものを採用
- 258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 20:58:46.79 ID:Yw/Q8gzWO
- ゴースト特攻効果
- 259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 21:01:16.52 ID:xD1Ah5k5o
- 脚力強化
3メートルくらいなら跳べる
- 260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 21:05:00.99 ID:9zhF1kThO
- 成長促進(経験値を得やすくなる、能力が上がりやすくなる)
- 261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 23:16:10.47 ID:uuA72RYH0
- 99はすげーな!
なんか特別なことになるかは知らんけど
- 262 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 23:56:54.27 ID:GcDsdrnIO
- 全部採用だ、スゲェ!
【回想:魔装具屋】
魔装具職人「こ、これでピッタリだと思いますよ」
ユウシャ「……おおっ、スゲェな! 足動くよ!」
魔装具職人「ヒ、ヒヒ……もちろんですとも。これは太陽魔法と森魔法を掛け合わせて人間族の治癒能力を底上げして光魔法で動きを補正しt」
ユウシャ「あー分かった分かったなるほどね」
魔装具職人「そ、それだけじゃないんです! この魔装具には様々な効果があるんですよ!」
魔装具職人「例えばゴーストへの特攻効果! 月魔法を込めた金属を使っているのでユウシャさんがゴースト系の相手と戦う時は攻撃力が膨れ上がります!」
ユウシャ「……お前それハスターに言われて付けたろ」
魔装具職人「後は火魔法を応用した脚力効果! 筋肉や神経などを刺激して跳躍力を上げます! 3メートルくらい飛べますよ!」
魔装具職人「それと光魔法や森魔法、火魔法などを使っている副産物として成長促進効果もあります!」
ユウシャ「無視すんな」ガスッ
魔装具職人「あ痛ッ!」
魔装具職人「ありがとうございます!」
ユウシャ「キモい」ゴスッ
魔装具職人「ありがとうございます!」
- 263 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 23:58:49.92 ID:GcDsdrnIO
- ユウシャ「───と、まぁそういうわけなんだよ」
ユウシャ「アイツふざけた眼鏡だったけど、職人としては優秀だな」
ハスター(……彼、少しばかりMの気質がありますからねぇ)
ハスター「剣の方はどうでしょう? 教会に古くから伝わる剣を選びましたが……」
ユウシャ「ああ……これな……」
ユウシャ「コイツぁよく斬れるぜ……」ニヤリ……
ハスター「……!」
ハスター(何と恐ろしい笑顔……! これが彼女の本性か……!)
隊長「えー……どうやら全員集まったようだな!」
隊長「俺は王国派遣団ビーフ部隊を指揮する隊長だ! よろしく頼むぞ!」
隊長「さて、今回の任務だが……我々は今からゴーン帝国に向かい、帝国の現状を調査する」
隊長「帝国は魔王軍の手に落ちている。調査は相当困難を極めるだろう。正直……ここの何人が生き残れるのか分からない」
ユウシャ(……えっ、そういう感じなの?)
隊長「だが、俺は敢えて言おう! 我々の最優先事項は生き残ることだと!」
隊長「俺たちは必ず生きて帰る! 生きて帝国の現状を少しでも解明するんだ!」
「ウオオオオオオ!!」
ヌアザ「やる気満々ですねぇ……」
ジャコ「ゴーン帝国って女の子いるかな?」
シャリー「眠くなってきた……」
ローレンス「フン、腕がなるわい……!」
ハツモト「…………」
ハスター「どうなることやら……」
ルナ『久しぶりの外だー! たのしーい!』
ユウシャ「……仕方ねぇ。ここまで来たら乗りかかった船だ」
ユウシャ「ゴーン帝国に行って……殺して殺して殺しまくってやるよぉ……!」
安価です。ゴーン帝国に向かう道中で起こるイベントを安価してください。ちなみに現時点で「山賊との戦闘(勝ち確)」のイベントは決定しているので、それ以外で。
↓3まで
- 264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:03:04.14 ID:07b/YXgxO
- ユウシャ、ハツモトの持っている剣が気になる
- 265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:04:45.04 ID:ZLOhMjruo
- 勇者の人格が目覚めかける
- 266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:08:23.37 ID:xuDrERx8O
- シャリーを囮に使った上に見殺しにしようとしたハツモトがローレンスと揉める
- 267 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/23(水) 00:15:04.81 ID:rKeXHcV+O
- 今回はここまで。次回からゴーン帝国編。ゴーン帝国は結構難易度高めです。
果たして何人生き残るのか。ユウシャは無事に帰れるのか。それとも輪廻転生してしまうのか。乞うご期待。また明日です。
- 268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:20:52.53 ID:ba9zXMkHo
- おつー
- 269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:23:30.67 ID:xuDrERx8O
- 乙ですわよ
- 270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:23:31.68 ID:ZLOhMjruo
- 乙乙
- 271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/09/23(水) 00:25:36.76 ID:UE1cXkinO
- ユウシャとハツモトは両者とも殺すことに躊躇いはないだろうけど本質は全く異なるから仲悪くなりそう
- 272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 15:09:46.29 ID:N4UENIhg0
- そろそろ目覚ましセットしとくか
- 273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 15:18:37.07 ID:PlhR/c9K0
- >>1が完全にねぼすけ扱いされてて草
濃いめのコーヒーでも淹れておこう
- 274 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 21:50:44.64 ID:CcAQBn37O
- おはようございます(遅い)。やっていきます!
【ビーフ郊外:ゴーン帝国へと続く草原】
一行は北に向かう。目指すは、魔王軍の手に落ちたゴーン帝国。彼らは、ゴーン帝国の現状を調査しに向かっているのである。
隊長「皆! 気を緩めるな! いつ何が現れるか分からないからな!」
隊長含め騎士十数名は、必要な物資を乗せた荷馬車を囲んで歩く。その他の人は、荷馬車にて待機。代わりに、山賊などに襲撃された時は彼らが出陣することとなっている。
ユウシャ「はぁ〜……ダリィ〜……」
ハスター「……ユウシャさん、そういう発言は慎んでくださいよ」
ユウシャ「しょうがねぇだろ。暇なんだからよ」
ハスター「じゃあ……隊長たちと一緒に歩いたらどうです?」
ユウシャ「イヤに決まってんだろ。足悪いんだから」
ルナ『魔装具付けてもらってるのに?』
ジャコ「ヘイヘイ! キミ、ユウシャちゃんって言うの? 暇なら、オレと一緒にちょっと喋らない?」
ユウシャ「うるせぇな。タマ握り潰すぞ」
ジャコ「ヒィッ!」
ローレンス「ハッハッハッ! なかなか豪気なお嬢さんだ!」
ヌアザ「見た目は可愛いのに、中身はもったいないねぇ〜」
ユウシャ「おいおい、何言ってんだよ。アタシはナカの具合も良いって評判だぜ」
シャリー「? どういういみ?」
ローレンス「皆目見当もつかん」
ジャコ「おっと、それならお兄さんが教えてあげよう!」
ローレンス「破ッ!」ドゴッ!!
ジャコ「ごほっ!」
ジャコ「ほ、本気で殴ることなくない!?」
ハスター「……賢明な判断です、ローレンスさん」
ヌアザ「……これってぼくが悪いのかなぁ?」
- 275 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 21:53:49.80 ID:CcAQBn37O
- 「……隊長、荷馬車から不真面目な会話が聞こえてきます!」
隊長「……まぁ、友好関係を築くのは悪くない、と思うぞ」
隊長(……しかし、確かに妙だ)
隊長(この派遣団には警察、憲兵、自警団、騎士団の人間以外にも能力の高い人物をスカウトするとは言っていたが……)
隊長(本当に彼らが……?)
隊長「……!」
隊長「総員、警戒せよ!」
隊長「……盗賊団だ!」
隊長が声を上げた瞬間、草原から突然何十人もの黒ずくめの男たちが現れた。全員顔を頭巾で覆い、何かしらの武器を持っている。
隊長(これは……タダのゴロツキではないな。訓練された盗賊団だ)
隊長(どこかで派遣団のことを知って待ち伏せしていたか……!)
ヌアザ「おー……本当にいるもんだねぇ、盗賊って」
ローレンス「よく分かったな、隊長」
隊長「俺の固有スキルは『魔力感知』だ。草原に誰もいないのに魔力が流れていたから分かったんだ」
ハスター「……月属性の隠密魔法ですか」
隊長「ああ……。思ったよりも手練れかもしれん……!」
隊長「皆、気を引き締めてくれ! まずは落ち着いて現状を───!」
ユウシャ「ヒャッハー! あいつら敵だよなぁ!?」
ユウシャ「アタシが全員ブッ殺してやるよぉ!」
ピョーン!!
全員「!?」
- 276 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 21:58:25.45 ID:CcAQBn37O
- ユウシャは跳躍する。魔装具によって強化された脚力は、彼女を簡単に盗賊団の元へと到着させる。
「!?」
「お、おい……! 何だこの女!?」
「あの荷馬車から3メートルはあるぞ……!?」
ユウシャ「よぉ……盗賊共」
ユウシャ「アタシに殺される準備はできてるか?」ニヤ……
「……!」ゾクッ……!!
「ひ、怯むな! やっちまえ!」
「う、うおおおおおおっ!」
数人の盗賊がユウシャに襲いかかる。だが……
「ぎゃあああああっ!」
ユウシャは剣を振り回し、盗賊たちを薙ぎ払う。そして、腹を突き刺し、胸を斬り裂き、頭を吹き飛ばす。
ユウシャ「アッハハハハハ! いいねぇいいねぇ! もっと来いよぉ!」
ジャコ「こ……怖え〜!」
ローレンス「ふむ……なかなかの強者だ。人は見かけによらないものだな」
ヌアザ「……あれ?」
ハスター「どうしました?」
ヌアザ「シャリーちゃん、隣の人は?」
シャリー「ん?」
シャリー「ゆーしゃのそばにいるよ?」
ユウシャ「アハハハハ! オラオラどうしたぁ!? そんなモンかよ盗賊!」
「このクソアマがぁ……! 死ねぇ!」
ユウシャ「……!」
ユウシャ(ヤベッ……これ避けられねぇ……!)
……ズブッ!!
ユウシャ「……お?」
「ガハッ……!」
ユウシャに攻撃しようとした盗賊に、鋭い剣が突き刺さる。その持ち主は……
ユウシャ「……アタシを助けたつもりかよ?」
ハツモト「…………」
ハツモト「……そういうわけじゃないよ。ただ……」
ハツモト「……俺にもヤらせろよ」
ユウシャ「!」
ユウシャ「ク……ククク……!」
ユウシャ「いいねぇ……! アンタもコッチ側かよ!」
ユウシャ「じゃあヤり合おうぜ! お互いになぁ!」
- 277 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:04:02.97 ID:CcAQBn37O
- ローレンス「……あやつめ、いつの間に……」
ハスター「スキルか、はたまた魔法か……。分かりませんが、一瞬で移動したのでしょうね」
ヌアザ「彼も戦闘狂だったとはねぇ……」
ジャコ「ちぇっ、何だよ……みんな真面目にやりやがって……」
ジャコ「そのせいでオレの獲物が減っちまうじゃねぇかよ!」パチンッ!!
ジャコが指を鳴らすと、突然荷馬車の周りに十数頭のオオカミが現れた。
隊長「……!?」
「た、隊長……! これは……!」
ジャコ「ヤれ」
オオカミたち「ガルルルルルル……!」
ジャコの号令で、一斉にオオカミたちが盗賊団に襲いかかる。それもユウシャやハツモトの攻撃範囲に入らないようにしながら、周りの盗賊たちに噛み付いていく。
隊長「じゃ、ジャコ君! このオオカミたちは何だ!? 聞いていないぞ!」
ジャコ「え? オレ、ビーストテイマーだぞ? オオカミくらい扱えるって」
ジャコ「オオカミ以外にも色々隠し玉あるからよろしくな!」
隊長「そ、そうではなく……! きちんと申告しろと……!」
- 278 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:06:00.34 ID:CcAQBn37O
- ヌアザ「あ、隊長危ない」
パシッ!!
すんでのところで、ヌアザが矢を掴んで止める。少しでも遅ければ、隊長の眉間を貫いていたことだろう。
隊長「うおっ……!?」
ハスター「……見つけました。敵はあの場所です。隠密で身を隠していますが……」
ローレンス「任せろ。大体の位置が分かれば、こっちのものだ」ヒュン……!!
そう言うが早いか、ローレンスは凄まじいスピードで敵の位置まで辿り着く。
「……!? 速っ……!」
ローレンス「フンッ!」バキッ!!
矢を放った盗賊は、ローレンスの存在に気づいた瞬間に首の骨を折られた。
ローレンス「……ほう。この位置にも意外と敵がいるではないか……」
ローレンス「楽しませてくれるのだろうなぁ……?」ゴゴ……!!
「ヒィ……!」
シャリー「みんなつよいねー」
ルナ『そうだねー。シャリーは戦わないの?』
シャリー「せいじょはねー、たたかわないんだよー?」
ルナ『そうなの?』
シャリー「だっておなかすくもん」
ルナ『結局そこなんだ……』
ハスター(……彼女、当然のようにルナと喋ってますね……。やはり見えますか……)
- 279 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:09:00.61 ID:CcAQBn37O
- 隊長「これが……スカウト部隊……!」
隊長(強い……! その上、何て自由さだ……!)
隊長(俺は……彼らを統制してゴーン帝国まで無事行けるのか……!?)
【ビーフとゴーン帝国を結ぶ道】
盗賊団を殲滅してから数時間、一向はさらに北へと進んでいた。
シャリー「まだつかないのー?」
隊長「ああ……。今日中には着かんだろう。一週間はかかるだろうな」
シャリー「えー!? 長いよー! そんなの飽きるよー!」
ジャコ「飽きるの早ぇよ!」
ハツモト「……長いというのは同意見だね。何とかもう少し早く着けないのか?」
隊長「そう言われてもな……我々が向かうのはゴーン帝国の中心部だ。そう簡単には着かないさ」
ヌアザ「……ふーん。このルートで行ってるわけか」
「……あっ! き、君! いつの間に地図を取ったんだ!」
ヌアザ「ねぇ、この谷を越えるルートはダメなの?」
ヌアザ「登ったり降りたりは大変かもしれないけど、大変なのそこだけだよ。だいぶ短縮できるんじゃないかなぁ」
ローレンス「……確かに半分の距離くらいにはなるであろうな」
隊長「……残念だが、そのルートはどの部隊も通っていない。我々も選ぶことはできない」
ハスター「……何か理由が?」
隊長「……あの谷には、キャニオンゾンビが生息している」
ユウシャ「ゲッ……ゾンビかよ……」
隊長「キャニオンゾンビは谷に同化し、一見ではどこにいるか分からない」
隊長「だが、ひとたび獲物が現れると、ゾンビとは思えぬ俊敏さで獲物に喰らいつくんだ」
隊長「……キャニオンゾンビの数が分からない以上、そこを通るのは危険でしかない」
ジャコ「なるほどねぇ〜……そりゃ無理ゲーだわ」
- 280 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:11:24.06 ID:CcAQBn37O
- ハツモト「…………」
ハツモト「……俺なら何とかできるかもしれない」
隊長「! 君が……?」
ハツモト「ああ。俺はダークナイトだ。その能力を使えば、キャニオンゾンビという障害を乗り越えられる可能性がある」
ユウシャ「ダークナイト?」
ハスター「魔法剣士の上位職ですよ。闇魔法を極めることを決めた魔法剣士です」
ユウシャ「ふーん、闇魔法ねぇ……陰気なヤツってことか?」
ハスター「そ、そういうわけではありませんが……」
ハスター(……ただ、ダークナイトを選ぶのは……それなりに覚悟が要りますがね)
隊長「……分かった。そこまで言うなら任せてみよう」
「隊長……! いいんですか!?」
隊長「ただし、何があってもいいように俺が近くにいる。構わないな?」
ハツモト「ああ……。それで良い」
ユウシャ「…………」
ユウシャ(どっちでもいいから早くしてくんねぇかな……)
- 281 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:13:34.98 ID:CcAQBn37O
- 【キャニオンゾンビの住む谷】
ローレンス「ここか……」
ローレンス「……モンスターの気配は無いが……」
隊長「まぁ、見ていろ」ヒョイ
カツーン……
隊長が小石を一つ投げる。
キャニオンゾンビ「……アアア」
すると、一体のキャニオンゾンビがヌルっと現れた。辺りを警戒し、小石を見つけるとそれを踏みつける。どうやらこちらには気づかなかったらしい。そして、再び姿を消した。
ハツモト「……なるほど。警戒心が強いのか」
隊長「ああ、そうだ。獲物かどうかを慎重に判断するんだ」
隊長「仮に鹿や猪を谷に落としたとしても、あいつらは食いつかない。人間が落とした罠だと気づくからな」
ハスター「知能が高いですね……。ハツモトさん、どうするんですか?」
ハツモト「……簡単な話だ」
ハツモト「そこの……名前は何と言ったっけ。君、来てくれないか」
シャリー「? シャリーはシャリーだよ?」トコトコ
ハツモト「よし……」
ハツモト「助かるよ」ガシッ
シャリー「え」
ブンッ!!
……ドガッ!!!
全員「!?」
ハツモトは、近づいてきたシャリーの首を掴み、谷へと投げ落とした。
- 282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:14:43.03 ID:bfMvZRG40
- ヒエッ
- 283 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:16:17.56 ID:CcAQBn37O
- ローレンス「き……貴様ぁ! 何をしている!?」
ハツモト「囮だ」
ローレンス「おとっ……!?」
ハツモト「知能が高いとはいえ、上から小さな女の子が落ちてくれば集まってくるだろう。食べるところが少ない分、競争になるだろうしな」
ジャコ「お、おいおいおい……! お前マジかよ!?」
ジャコ「オレたち部隊の仲間じゃねぇのかよ!?」
ハツモト「……? だから何だ」
ハツモト「俺たちの目的はゴーン帝国に向かうことだろう。できるだけ最短で、だ」
ハツモト「ならば利用するものは何でも利用する……それが普通だろう」
そう語るハツモトの目は、真っ黒だ。彼の目には罪悪感の欠片も無い。
ハツモト「……そんなことより見ろ。集まってきたぞ」
キャニオンゾンビたち「アアア……!!」
どこから出てきたのか、いつのまにか十体ほどのキャニオンゾンビがいた。ゾンビたちは、一直線に動かないシャリーの方に向かう。
ローレンス「くっ、マズイ……! 助けねば……!」
ハツモト「余計なことをするな」
ローレンス「何だとっ……!?」ピキッ……!!
ハツモト「ヤツらがあの子に喰らいついたところで攻撃しなければ逃げられるかもしれない」
ローレンス「そ、そんなことしたら死んでしまうだろうっ!!」
ハツモト「? おかしなことを言うんだな……もう死んでるだろ。谷に落ちたんだぞ」
ヌアザ「……怖い人もいたもんだねぇ」
隊長「は、 ハツモト君……! これが君の作戦か……!?」
ハツモト「ああ。悪くない作戦だろ?」
隊長「……!」ギリッ……!!
隊長(俺の責任だ……! 俺が彼女を死なせてしまった……!)
- 284 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [sage]:2020/09/24(木) 22:20:18.18 ID:CcAQBn37O
-
ユウシャ「……もう我慢ならねぇ」
隊長「!」
ハスター「ユウシャさん……」
ハツモト「…………」
ユウシャ「ふざけんじゃねぇぞ……! 人のこと何だと思ってんだ……!」
ローレンス「ユウシャ……!」
ローレンス「ああ、そうだとも! 貴様は人間じゃない……!」
ユウシャ「ああそうさ、アイツは人間じゃねぇ……!」
ユウシャ「おいハツモト! ふざけんなよ!」
ユウシャ「さっさとアタシにゾンビ殺させろ!!」
ジャコ「……は?」
ユウシャ「何であのガキ死ぬの待たなきゃなんねーんだよ! もう行っていいだろ!?」
ユウシャ「アタシのこと何だと思ってんだ! コッチは早くゾンビ殺したくてウズウズしてんだよ!」
ユウシャ「我慢できねぇ! 殺しに行くぞ!」ピョン!!
隊長「あっ! 待つんだユウシャ君! 危ないぞ……!」
ハスター「……いえ、彼女に関しては問題ないでしょう」
- 285 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:25:29.01 ID:CcAQBn37O
- ユウシャ「アハハハハハハハハハハハハ!」ズバァン!!
ユウシャ「死ねぇゾンビ共!! 呪いがかかってねぇ今のアタシは無敵なんだよ!! アハハハハハハハハハハハ!!」
キャニオンゾンビたち「アアア……!?」
ヌアザ「おお……見る見るうちにゾンビが倒れていく……」
ハツモト「……く、くくく……」
ハツモト「くははははは……!」
ハツモト(アイツは使えるな……!)
ユウシャ「ん? 気配がねぇな……」
ユウシャ「オラどうしたゾンビ共! もう来ねぇのかぁ!?」
ルナ『ユウシャユウシャ』
ユウシャ「ああ!? ……何だルナかよ。今アタシは忙しいんだ」
ルナ『もういないよ、ゾンビ』
ユウシャ「え?」
ユウシャ「……何だよ、もういねぇのかよ。つまんねぇなぁ……」
ルナ『それより……』チラ……
ユウシャ「あ? このガキ気になるのか?」
ルナ『だって……こんな小さい子が……』
ユウシャ「まぁ、人はいつか死ぬしなぁ」
ルナ『でも、こんな死に方あんまりだよ!』
ユウシャ「そうかもしれねぇなぁ……。谷に落ちてグチャ! だもんなぁ」
ルナ『そんな表現止めて! トマトじゃないんだから!』
シャリー「トマトたべたいなー」
ユウシャ「あー……アタシは肉食いてぇな。牛食べてぇ」
シャリー「うん、ぎゅうくしおいしかったー」
ユウシャ「お前も食ったのか? アレ美味いよなぁ……」
ユウシャ「…………」
ルナ『…………』
シャリー「…………?」
ユウシャ「うわあああああっ!?」
- 286 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:52:59.75 ID:CcAQBn37O
- シャリー「!? ど、どうしたの!?」
ユウシャ「どうしたのじゃねーよ! お前だよ!」
ユウシャ「何で生きてんの!?」
シャリー「?」
ユウシャ「? じゃねぇ!」
ハスター「おーい、ユウシャさーん! どうしましたー?」
ユウシャ「おい大変だぞ! このガキ生きてやがる!」
シャリー「げんきだよー!」
全員「!!?」
【谷を越えた先の森】
一行はキャニオンゾンビがいた谷を越え、ゴーン帝国の領地内の森で野営の準備をしていた。だが、皆準備よりもシャリーの話を聞いているようだ。
ヌアザ「『自己再生』……?」
シャリー「うん! それがシャリーのスキルだよー」
ハスター「なるほど、傷を負ったところから自然に回復していくと……」
ジャコ「おおお……チートスキルじゃねぇか……」
ヌアザ「でも、よく即死しなかったよねぇ……。『自己再生』には即死を避ける力もあるのかなぁ?」
シャリー「わかんない!」
ユウシャ「分かんねぇのかよ」
- 287 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:59:26.45 ID:CcAQBn37O
- 隊長「しかし、良かった……。シャリーちゃんが無事で本当に……」
ローレンス「ああ、本当にな……」
ハツモト「……これは良い情報だな」
ハツモト「つまり、コイツならいくらでも囮にできるわけだ」
ローレンス「……!」
ローレンス「キ……サマァ!!」ガシッ!!
ローレンス「貴様は……貴様だけは生かしておくわけにはいかん……!」
ハツモト「……何だ、やりあう気か?」
隊長「止めろ二人とも! 離れるんだ!」
隊長が二人の間に入り、その部下たちがそれぞれを引き離した。
ローレンス「隊長……何故止める! コイツは幼い子どもを殺しても何も感じない狂人だぞ!」
ローレンス「任務に支障をきたす前にここで殺すべきだ!」
隊長「ローレンスさん……あなたの言うことも分かる。だが、ここは抑えてくれませんか」
隊長「彼の力は確実に任務の成功率を上げる! ここで戦力を削りたくはないんです!」
ローレンス「だが……!」
隊長「……あなたにも抑えてもらいますよ、ハツモトさん」
隊長「あなたのスタンスは分かった。我々のことなど仲間とも思っていないのでしょう……それはいい、構いません」
隊長「ですが、部隊の仲間たちをワザと危険に晒すマネも金輪際止めてください。分かりましたか?」
隊長「お約束できなければ……拘束し、ここに置いていくしかありません」
ハツモト「…………」
ハツモト「……チッ、分かったよ。ゴーン帝国に行けないのは困るからな」
隊長「……助かります」
- 288 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 23:02:42.94 ID:CcAQBn37O
- 隊長「では……今日はここで野営をします。夜になりますし、シャリーちゃんを休息させた方が良いでしょう」
ローレンス「ああ……そうだな」ギロッ
ハツモト「…………」
ジャコ「そういや火って大丈夫なのか? 魔族に見つかんねぇ?」
隊長「今のところ魔族の気配はありませんが……念には念を入れ、部下たちが隠密魔法を掛けます。火の存在がバレることは無いでしょう」
隊長「火の番は……ハツモトさん、それとユウシャさんにお願いします」
ユウシャ「はぁ!?」
ハツモト「……俺でいいのか? どうやら俺は嫌われているみたいだが、信用できるのか?」
隊長「ご安心を。俺含め部下たちで寝ずの番をします。あなたたちは火の番だけしていれば問題ありません」
ヌアザ「ハツモトが不審な動きをしたらすぐに気づくってわけだ」
ハツモト「……ふん」
ユウシャ「ちょっと待てよ! アタシやるなんて言ってねぇぞ!?」
隊長「少しだけお願いします。あなたはハツモトさんに対抗できる力を持っていますから、隣にいてほしいんです」
隊長「きちんと交代しますから、寝ずの番をする必要はありませんよ」
ユウシャ「だがなぁ……!」
ルナ『いいじゃん、やりなよー。やらないと呪い掛けるよー?』
ユウシャ「……ケッ! 分かったよ! やりゃあいいんだろ!」
ハスター(どうやら呪いが相当堪えたようですね……)
- 289 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 23:08:21.97 ID:CcAQBn37O
- 【その日の夜】
パチパチパチ……
ハツモト「…………」
ハツモト(……隊長たちはいるが、距離はあるな。俺が火の番をしているかを見ているくらいか……)
ユウシャ「ヘッ、お前のせいだからな」
ハツモト「……?」
ユウシャ「お前があのガキ投げ捨てたりしなけりゃあアタシが火の番することも無かったんだぞ! ちゃんと反省しろ」
ハツモト「……お前はどう思った?」
ユウシャ「あ? 何が?」
ハツモト「俺がシャリーを投げ、キャニオンゾンビのエサにしようとしたことだ」
ユウシャ「あー……別にどうも思わねぇよ。アタシにゃあ関係ねぇし」
ユウシャ「……あ、でも、もしアタシがあのガキの立場だったらお前のことブチ殺してるかもな」
ハツモト「……ククク」
ハツモト「やはりお前は使えるよ、ユウシャ」
ユウシャ「あん……?」
ハツモト「……俺は、魔王軍に妻を殺された」
ハツモト「だから、魔王軍を……魔族を滅ぼすためだったら何でもする。どんな手を使っても、誰が犠牲になろうとも、だ」
ユウシャ「ふーん……」
ハツモト「クク……お前は興味ないだろうな、こんな身の上話」
ハツモト「……お前は、ただ殺しにだけ興味があるんだろう?」
ユウシャ「……へぇ、バレちまったか」
ハツモト「ああ……実に良い。お前みたいな残虐なヤツほど使えるんだ」
ユウシャ「……さっきから何だよ、人を道具みたいに言いやがって」
ハツモト「悪い悪い……そういう意味じゃない。お前に期待しているということさ」
ハツモト「俺はこの世に存在する全ての魔族を殺したい。そして、魔族に加担したクソ人間共も殺してやりたいんだ」
ハツモト「お前みたいに人も魔族も関係無しにブッ殺すヤツがいると……魔族や魔王軍の殲滅が近づくだろう?」
ハツモト「できればこれからは魔王軍やそれに関係する悪人共を殺してほしい……俺の悲願のためにな」
ユウシャ「ケッ! 勝手なヤロウだぜ……」
ユウシャ「……だが、テメーみたいなネジぶっ飛んだヤツは嫌いじゃねぇぜ?」ニヤリ……
ハツモト「ククク……!」
ユウシャ「アハハ……!」
ユウシャ「……あ? おい、お前……その剣……」
ハツモト「……この剣がどうかしたか?」
ユウシャ「ちょ、ちょっと見せてくれねぇか?」
ユウシャ(めちゃくちゃ面白ぇぞコイツは……!)
安価です。ハツモトの剣には特徴があります。ハツモトっぽい剣の特徴を安価してください。
↓3まで。コンマ50以上のものを採用。50以上が無かった場合は一番高いもの採用
- 290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:12:16.73 ID:IP8XgXcL0
- 闇の魔術(当然ユウシャにはてんでわからない)が刻印されている
- 291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:13:25.99 ID:bfMvZRG40
- 相手の息の根を確実に止める
相手との魔翌力差によっては回避される可能性はある
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:13:48.74 ID:8pDe0DUaO
- 持つものを呪う
- 293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:13:58.89 ID:bJZEcKpEO
- 狂気の分だけ進化する
- 294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:15:46.03 ID:aQiPXO0EO
- コンマ、次から反転にしたほうがいいと思う
- 295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:28:42.50 ID:bfMvZRG40
- 最後の安価でユウシャ対策されてて草
- 296 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 00:11:50.09 ID:lvFkX7E3O
- まさか下3全部コンマ50以上とは思わないでしょ。
>>294
反転コンマって安価で出したことないんですよねぇ。使い方よく分かんないな。
ユウシャ「……何かよく分かんねぇけど、めちゃくちゃ禍々しい剣だな」
ユウシャ「あ、褒めてんだぞ?」
ハツモト「そうだな……。これには闇の魔術が込められているからな」
ユウシャ「魔法かぁ……アタシ苦手なんだよな……」
ハツモト「色々な闇魔法が込められているんだ。例えば……刺した相手の息の根を確実に止める魔法とかな」
ユウシャ「マジかよ? 最強じゃん」
ハツモト「そうでもない。制約も多いさ」
ハツモト「……多くの闇魔法を封じ込める代わりに、俺はこの剣に呪われているんだ」
ユウシャ「うげっ!? の、呪いの剣かよ!?」
ハツモト「持った人間は呪われるぞ。持つか?」
ユウシャ「も、持たねぇよバカ!」
ユウシャ「……ぐっ!?」
ハツモト「……! どうした?」
ドクン……!! ドクン……!!
ユウシャ(何だ……! この動悸……!)
ユウシャ(ヤベー……意識、が……!)
コンマ二桁判定。コンマ60以上で勇者の人格が目覚めます。コンマ30以下だと、ユウシャの人格が完全に勇者の人格を打ち消します。
↓1
- 297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:12:58.63 ID:Wp2Nvfam0
- おら
- 298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:13:50.49 ID:Zodp5AGEo
- @
- 299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:14:49.43 ID:8BMphRmvO
- ご無沙汰ですね
- 300 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 00:15:59.43 ID:lvFkX7E3O
- 久しぶりに勇者の人格が目覚めるところで今日はここまで。こんな状況で勇者の方に交代するの、めちゃくちゃヤバイのでは? ではまた後ほど。
- 301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:31:36.71 ID:8BMphRmvO
- ハツモトと二人きりというのが一番こわい
- 302 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 13:17:08.77 ID:lvFkX7E3O
- 気温が低いな〜。やっていきます。
ユウシャ「……!」
ユウシャ(そうか……! 勇者のヤツか……!)
ユウシャ(クソ……! こんなところでアイツを目覚めさせるわけには、いかねぇ……!)
ドクン……!!!
ユウシャ「ガッ……!?」
ユウシャ(マ、ズイ……ぞ……これ……)
ドサッ……!!
ハツモト「……死んだのか?」
ハツモト(……俺のせいにされては困るな)
ハツモト「おい……! 隊長!」
隊長「! どうかしたのか!?」
ハツモト「ユウシャが倒れた」
隊長「何……!?」
隊長「……まさか……」
ハツモト「何もしていない……。メリットが無いだろう」
隊長「……まぁ、それもそうか」
隊長「……大丈夫だ、息はある」
隊長「ハスターさんを呼ぼう。介抱してもらわねば……!」
- 303 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 13:20:16.87 ID:lvFkX7E3O
- 【野営のテント】
勇者(…………)
勇者(…………)
勇者(……………………)
勇者(……?)
勇者(私……あれ? 何してたんだっけ……)
勇者(何だか、長い時間が経ったような気がする……)
勇者「…………?」
勇者「……あれ? ここって……」
ローレンス「おおっ、目が覚めたぞ!」
勇者「!?」
ヌアザ「おー、良かった良かった」
ハツモト「チッ、手間を掛けさせるな……」
ジャコ「……ツンデレ?」
ハツモト「殺されたいのか?」
ジャコ「アッ、ナンデモナイデス」
ハスター「具合は大丈夫ですか? ユウシャさん」
ルナ『だいじょぶ……?』
勇者「……!? ……!!?」
勇者(だ、誰……!? どこ!? 私、どうしちゃったの……!?)
隊長「……何だか様子がおかしいぞ」
ローレンス「確かに……先程までの攻撃性が薄いな……」
シャリー「んー?」
シャリー「この人、ゆーしゃじゃなーい!」
全員「……え?」
ローレンス「……どういう意味かな?」
シャリー「ゆーしゃだけど、ゆーしゃじゃないのー!」
ハツモト「分かるように説明しろ……」
勇者「あ、あの……」
勇者「すいません……ここ、どこなんでしょう……?」
勇者「私は一体何を……?」
ジャコ「ぬおおおおっ……!? 何か可愛い……!」
ヌアザ「……流石にちょっと様子がおかしくないかい? ハツモト、本当に何もしてないの?」
ハツモト「していない」
ハスター「……!」
ハスター「まさか……多重人格ですか……!?」
全員「……!!?」
勇者「……?」
- 304 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 13:21:03.99 ID:lvFkX7E3O
- ハスターは、勇者に今までのことを説明した。何かの理由でビーフに来たこと、自分のスカウトでゴーン帝国の調査に同行していること、そして……
……彼女のもう一つの人格は、凶暴な殺人鬼であること。
それを聞いた勇者は……
精神力判定。コンマ60以下だと勇者が現実を受け入れられず暴れます。
↓1
- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 13:21:27.87 ID:hwwyhihDO
- はい
- 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 13:22:43.86 ID:Ge6v+qfDO
- 強い子だ
- 307 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 15:15:10.10 ID:lvFkX7E3O
- 勇者の人格の方は精神力が強いみたいです。
勇者「…………」フー……
勇者「……なるほど、理解できました。ここにいるのは私の……いえ、ユウシャの意思ゆえなのですね」
ハスター「……思ったより動揺しないんですね」
勇者「……もちろん戸惑っていますが、いくつか納得できる部分もあるんです」
勇者「時折不自然に記憶が抜け落ちていることがあって……それは多重人格だったからなんですね」
ヌアザ「多重人格か……話には聞いていたけれど、本当にあるとはねぇ」
ローレンス「殺人鬼の人格か……。確かにヤツは強かったが、人殺しではな……」
ジャコ「オレはコッチの勇者ちゃんの方が可愛くて好きだぜ!」
ハツモト「…………」
ハツモト(……チッ、期待外れだな。多重人格なんていう不安定なヤツじゃ使い物にはならない……)
隊長「……勇者さん」
勇者「は、はい……」
隊長「事情は分かりました。そこで、混乱している時に申しわけありませんが……あなたには準備をしてもらわなければなりません」
勇者「……ビーフに戻る準備、ですよね」
隊長「……その通りです」
隊長「我々は今からゴーン帝国に向かいます。あなたがユウシャさんでない以上、あなたは戦力にならない。正直言って……足手まといです」
勇者「……はい、分かってます」
隊長「いつユウシャさんに戻るか分からない以上、ここで帰るのが賢明でしょう。きちんと護衛を付けるのでご安心を」
勇者「はい……ありがとうございます」
隊長「では、護衛は……」
選択してください。勇者はビーフに帰ります(危険なので)。その護衛を下から一人選んでください。
1.ハスターとルナ
2.ヌアザ
3.隊長
4.ジャコ
↓2
- 308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 15:20:19.86 ID:QZ+8bQf5O
- 3
- 309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 15:20:33.45 ID:o8tMNuXwO
- 4
- 310 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 16:14:03.61 ID:lvFkX7E3O
- すごい、一番安全なジャコを選ぶとは……。
隊長「ジャコさん、お願いできますか?」
ジャコ「……え、オレ!?」
隊長「ビーストテイマーのあなたなら、猛獣を使役して最短の時間で行き帰りができるでしょう」
ジャコ「あ、そういう理由ね……。まぁできるけどさ」
ジャコ「よっしゃ! 可愛い子ちゃんとのランデブーだもんな! 気合入れて望むぜ!」
ローレンス「いいのか隊長? こんな軽薄そうなヤツに頼んで」
ジャコ「おいおい失礼だなオッサン! オレはチャラいかもしんねーけど、節度は弁える男だぜ!」
ジャコ「じゃあ……早速行っていいのか? 勇者ちゃん」
勇者「はい、お願いします。早い方が皆さんにご迷惑を掛けないと思うので」
ジャコ「ますますユウシャちゃんとは思えねぇな……」
ジャコ「よし、んじゃ行くぞ! 勇者ちゃん、オレのオオカミに乗りな!」
勇者「……一緒に乗るんですか?」
ジャコ「そんなイヤそうな顔すんなよ! 変なことしねぇって!」
ジャコ「……多分!」
ヌアザ「多分なんだ」
ハスター「…………」
ルナ『いいの? ハスター。勇者……ユウシャが行っちゃうよ?』
勇者「……? 何か……?」
ハスター(……ルナの姿は見えていない、か)
ハスター「……いえ、お元気で」
勇者「……はい、ありがとうございます」
オオカミ「アオーン……!!」
勇者とジャコを乗せたオオカミは、元来た道を駆ける。夜になり、辺りは暗くなってくる。その道すがら……
コンマ二桁判定。コンマ20以下で強いモンスターと遭遇してしまいます。
↓1
- 311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 16:15:05.01 ID:o8tMNuXwO
- もん
- 312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 16:28:56.14 ID:vrHig4IFo
- ワロアータ
- 313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 16:29:30.91 ID:QiDlj01WO
- 最低値ジャーン
- 314 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 17:05:27.55 ID:lvFkX7E3O
- 戻ってきたら最低値が出てた。めっちゃ強いかも?
モンスター安価。モンスターの見た目をお願いします。異形でも人間っぽくても可。
同時にコンマ判定。コンマ十桁の数が大きければ大きいほど知能が高い。
↓3まで募集し、コンマ一桁の一番高いのを選択
- 315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:14:24.28 ID:vrHig4IFo
- 名前:タイラント
特徴:筋肉質な巨体、虚な目、高い瞬発力を持つ
- 316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:16:21.07 ID:QZ+8bQf5O
- 死神
フード付きローブを着た長身の人間型
顔はフードのせいで見えない
- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:26:23.80 ID:jlUd9i1Ho
- めちゃつよスライム
身体を変化させあらゆる姿になることができるスライムの変異種
基本は目の前の相手と同じになる
- 318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:34:03.56 ID:J1qPwZzP0
- 本当に強いモンスター来た
- 319 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 19:14:21.46 ID:lvFkX7E3O
- 勇者、またまたピンチ。あと他二体のモンスターもどこかで出すよ。
ジャコ「……ん? 何だアレ」
勇者たちの進行方向に、こちらへと向かってくる何かがいる。それは勇者たちと同じようにオオカミに乗っており、勇者たちと同じような格好をし、勇者たちと同じ顔の……
勇者「!?」
ジャコ「お、おい! オレたちと全くおんなじじゃねぇか!?」
『うるせぇぞ偽物!』
ジャコ「ふ、ふざけんな! どう考えてもお前らの方が偽物だろうが!?」
『……まぁ、それはそうだな』グニャ……
そう言うと、目の前の勇者、ジャコ、オオカミにそっくりのモノは混ざり合っていく。
そして、現れたのは人型の青いスライムだった。
ジャコ「……!」ゾッ……!!
ジャコ「……ヤベェ、勇者ちゃん。アレは……スライムマンだ……!」
勇者「す、スライムマン……?」
ジャコ「姿形をあらゆるモノに変化させられるスライムモンスターの変異種さ。見た目だけじゃねぇ、中身もめっちゃ強いバケモノだ……!」
スライムマン『おっと、モンスターと呼ぶのはやめてほしいな。ぼくは今日から魔族の一員なんだ』
勇者「え……?」
スライムマン『魔王様は実力主義でね。知能が高く、功績を挙げたモンスターを魔族として迎え入れてくれるんだ』
スライムマン『今日からゴーン帝国で魔族の仲間入りするモンスターたちのパーティーさ! 楽しみだなぁ!』
ジャコ「……おいおい、マジかよ……!」
ジャコ(……ってことは、ゴーン帝国には強いモンスターや魔族が集合してるってことか!? 早く知らせねぇとヤベェんじゃねぇのか!?)
スライムマン『そういうわけだから……邪魔なきみたちにはとっとと死んでもらわないとねぇ』
ジャコ「! くっ……!」
ジャコ「来い!」グイッ……!!
ジャコは懐からカプセルを取り出す。それを片手で開けると、中から煙と共に巨大なクマが現れた。3メートルはあるだろう。
巨大クマ「ガアアアアア!!」
ジャコ「勇者ちゃん! オレがコイツを足止めする! キミは早く逃げろ!」
勇者「えっ……!? で、でも……!」
ジャコ「……女の子助けないで逃げるなんて、男が廃るからなぁ!」
ジャコ「……勇者ちゃんを連れてけ!」
オオカミ「ガウ……!!」
スライムマン『逃がすと思うのかーい!?』
コンマ二桁判定。コンマ50以上で取り敢えず勇者は逃げられます。
↓1
- 320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 19:14:51.88 ID:ie4/vxkI0
- おりゃ
- 321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 19:17:41.45 ID:gnWAgXwtO
- ゾロ目だ
- 322 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 00:23:30.15 ID:cYWRBw1wO
- せっかくだし今回からゾロ目ボーナス入れようかな。この戦闘で勇者はもちろんジャコも死ぬ可能性があったんですが、少なくとも死にはしません。
スライムマン『そぅーら!』ニュルン!!
スライムマンの腕が伸び、勇者を捕らえようとする。
オオカミ「……!」
オオカミ「ガウ……!!」
勇者を乗せたオオカミは俊敏な動きでそれを避け、疾走する。
勇者「ジャコさん……!」
勇者「死なないで……!」
タタタッ……!!
ジャコ「……へへっ」
ジャコ「女の子にああ言われたら……死ぬわけにはいかねぇなぁ!!」
ジャコ「行け! スライムマンをブッ殺せッ!」
クマ「ガアアアアア!!」
スライムマン『あはは! タダのクマ畜生がぼくに勝てると思ってんの!?』グニャア……!!
スライムマンが再び姿を変え、ジャコの操るクマと同じ姿になる。
スライムマン『うりゃあっ!!』
軽快な掛け声とは裏腹に、重い拳がクマに突き刺さる。
クマ「ガ……!!」
スライムマン『ふふふ……! もう終わりかなぁ?』
- 323 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 00:25:35.62 ID:cYWRBw1wO
- クマ「……ガ」
スライムマン『……ん?』
クマ「ガアアアアアアアア!!!」ズバッ!!!
スライムマン『……!?』
クマの鋭い爪が、スライムマンの体を切り裂く。その傷は深く、流石のスライムマンも体制を崩した。
クマ「ガアアアアア!!!」ドガッ!!!
そのチャンスをクマは見逃さない。全体重を掛け、スライムマンを何度も殴りつける。
スライムマン『ぐふっ……! がはっ……! げへっ……!』
スライムマン『ちょ、ちょっと待て……よっ!』
力を振り絞り、スライムマンはクマの猛攻から逃げ出す。
スライムマン『な、何だよコイツ……! タダのクマのくせに……!』
ジャコ「ヘッヘッヘッ……! タダのクマだぁ? バカなこと言ってんじゃねぇよ!」
ジャコ「コイツは普通のクマじゃねぇ……。魔族を絶対殺すと決めてるクマなのさ!」
スライムマン『何ぃ……!?』
ジャコ「コイツは親を魔族に殺されてんだ。その怒りで魔族とかモンスターを見ると怒りで強さが何倍にもなるのさ!」
ジャコ「そして、オレの使役するのはコイツだけじゃねぇ……! 来いっ!!」バッ!!
オオカミたち「ガルルルルルル……!!」
闇から徒党を組んで、オオカミたちが現れる。オオカミたちはスライムマンを囲み、ヒット&アウェイの戦法で攻撃する。
スライムマン『ぐっ……! コノヤロ……!』
ジャコ(よし、イイ感じだ……! このまま勝てるか……!?)
コンマ二桁判定。コンマ40以上で撃退、80以上だと撃破できます。
↓1
519.97 KB Speed:0.6
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)