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勇者「安価とコンマで輪廻転生を繰り返して世界を救う」
- 124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 00:37:03.99 ID:b0i9qMIm0
- 乙です!
楽しみにしてます!
- 125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 01:26:53.48 ID:c82Gr+Wp0
- 乙。どうなる
- 126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 01:32:42.87 ID:M0eNtnY3o
- 乙
次回からの転生ハードルが上がりまくる
- 127 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 11:04:00.06 ID:s9b1LT16O
- やっていきます。
【次の日:早朝】
ユウシャ「よし……朝になったな。行くか」
ユウシャは日が昇るまで待ち、行動を開始した。どのルートでビーフに行こうとも、夜に移動するのは危険が伴うからだ。
ユウシャ「さっさと行かねぇとな……。呪いもそうだが、勇者の野郎が目覚めても困る」
勇者にはユウシャの記憶が無い。中途半端なところで勇者の人格に変わられたら大変なことになる。早く出発しなければ。
ユウシャ「さて……どっちの方法で行くかな……」
ビーフに行くには二つの方法がある。山を越えるルートと商人の一団を頼るルートだ。
山育ちのユウシャにとっては山越えなど大したことは無い……と言いたいところだが、何が起きるのか分からないのが山だ。慢心は禁物だろう。ただし、検閲などを通る必要は無いという利点がある。
また、商人の一団を頼るのもユウシャの美貌があれば容易だと思うが、どのように説明すればいいものか。検閲も受けなければならない。受けないように商人が隠してくれるだろうか? だが、山よりは遥かに安全だ。
ユウシャ「……うーむ」
ルートを選択してください
1.山越えルート
2.商人の一団ルート
↓1
- 128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:10:33.41 ID:c82Gr+Wp0
- 1
- 129 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 11:25:42.09 ID:s9b1LT16O
- 1選択
ユウシャ「……山だな」
わざわざ商人のルートを選ぶ利点は無い。やはりここは一刻も早く山越えをするべきだろう。
ユウシャ「この山には多分何もいねぇと思うけど……。頼むぜ? コッチは呪い受けてんだからよ……」ビキッ!!
幸運判定。下3までコンマ判定で、失敗した回数分トラブルが発生します。
↓3までコンマ二桁判定。コンマ50以上であれば成功です
- 130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:27:51.18 ID:X0EV8TTtO
- は
- 131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:28:17.31 ID:c82Gr+Wp0
- てやてや
- 132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:29:15.31 ID:lseR65TiO
- あ
- 133 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 11:35:31.53 ID:s9b1LT16O
- 全部失敗!? 幸運ダウンの呪いが効いてるなぁ……
ユウシャ「……何かイヤな予感がする」
ユウシャ「……気のせいか?」
安価です。トラブルを募集します。
↓3まで
- 134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:36:35.32 ID:b0i9qMIm0
- 全部失敗してて草
- 135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:37:50.04 ID:b0i9qMIm0
- あ、ごめんなさい
何故か仕掛けられてる落とし穴に引っかかる
- 136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:38:55.63 ID:NemChz2oO
- 普段は雑魚だが呪いを受けている相手にだけめちゃくちゃ強くなるモンスターが出てくる
- 137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:44:29.21 ID:/vmZzaIfO
- たまたま出くわした山賊集団を皆殺しにしてしまい時間を大幅にロス
- 138 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 18:11:16.23 ID:s9b1LT16O
- 安価の順に採用。
ユウシャ「……別に何にもないよな?」キョロキョロ
ユウシャ「はぁ……しっかりしろよアタシ。こんな山なんか怖くもなんともねぇだろうが」
ユウシャ「うしっ、最速で行くぞ!」
ズボッ
ユウシャ「は?」
ユウシャの踏んだ地面は、不自然に凹んだ。そのままどんどん凹んでいき……
ユウシャ「……ヤベッ!? 落とし穴か!?」
ユウシャ「うわああああ……!」
ヒュウウウ……!!
ユウシャ(だ、誰だこんなところに罠仕掛けたヤツ! ここにゃ動物とかいねぇだろ!?)
ユウシャ(……! ヤベーな、底に槍仕掛けてあんじゃねぇか……!)
↓1 身体能力判定。コンマ30以上で成功。失敗すると少しダメージ
- 139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:15:06.06 ID:iHX9n3/h0
- あ
- 140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:19:57.55 ID:9RpRCEjvo
- 安価がユウシャ殺しに来てない?w
- 141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:26:39.25 ID:c82Gr+Wp0
- 踏んだり蹴ったりで草
- 142 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 18:38:53.65 ID:s9b1LT16O
- コンマに嫌われてるなぁ……でもまだ死にはしません。
ユウシャ(ヘッ、このアタシがこんなところで死ぬわけがねぇだろ……!)ビキッ!!
ユウシャ(うぐっ……!?)
持ち前の身体能力で落とし穴を登ろうとしていたユウシャだったが、呪いによるダメージでバランスを崩してしまう。
ザクッ……!!
ユウシャ(いぎっ……!?)
ユウシャの体に槍の穂先が刺さった。傷は浅いが、このまま体重を掛けると体を貫かれてしまうだろう。
ユウシャ「こ、こんなとこで……アタシが死ぬわけねぇだろうがあああ!」ガシガシガシッ!!
持ち前の運動能力をありったけ総動員し、何とか穴から脱出できた。
ユウシャ「ゼー……ゼー……」
ユウシャ「危なかったぜ……こんなつまんねぇとこで死ぬとこだった」
ユウシャ「……さっさと行くか。これ以上足止め食らってらんねぇ」
ユウシャ「……!」ゾクッ……
ユウシャ「……何かいるな」
↓1 モンスター安価。今回はモンスターを見た目のみを安価します。形状または容姿と簡単に
- 143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:41:05.29 ID:t2G1aWCd0
- ゾンビ
- 144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2020/09/17(木) 18:52:00.74 ID:lhR853AC0
- 貞子(無理なら安価↓)
- 145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:53:37.16 ID:c82Gr+Wp0
- ダメージ甚大なまま人格交代したらショック死とかしそうで怖い
- 146 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 18:54:09.07 ID:s9b1LT16O
- カースゾンビ「アー……」
ユウシャ「うげっ!? よりにもよって何でこんなところにモンスターが……!?」
魔族とモンスターは、似て非なるものである。
魔族は、人間族やドワーフ族、獣人族などの世界に存在する種族とは明らかに違う種族だ。見た目や能力などが異形じみており、ほとんどが魔王に従っている。対してモンスターは、どちらかというと動物に近い。魔族が使役していることもあるが、基本的には野生の化物だ。
例を挙げるなら、犬の獣人族が「魔族」で、犬が「モンスター」と言うところだろうか。
そして目の前にいるモンスターは、カースゾンビだ。呪いで死んだ人間の成れの果てで、他の人間たちを自分の同じ目に合わせようとさまよっている。基本的に雑魚なのだが……
ユウシャ「呪い掛かってる相手にはめっちゃ強いんだよな……!」
ユウシャ(何でそんなピンポイントなモンスターがいるんだよ!)
「アー……」「アー……」「アー……」
ユウシャ「しかも結構いるっ!?」
ユウシャ「チッ、ブッ殺すしかねぇか……!」
↓1 攻撃判定は自動成功。コンマ40以上でユウシャにほぼダメージ無しでカースゾンビを倒せます。コンマ10以下で致命傷
- 147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:55:37.07 ID:c82Gr+Wp0
- うい
- 148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2020/09/17(木) 18:55:38.45 ID:lhR853AC0
- ほい
- 149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:55:42.22 ID:Sy9uxmOE0
- たあっ
- 150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:55:50.50 ID:WufssBv/0
- はい
- 151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:56:02.82 ID:9GQDVSCJO
- 草
- 152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:56:20.65 ID:HbmvZphGO
- えぇ…
- 153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:57:06.93 ID:t2G1aWCd0
- 運命がユウシャを嫌いすぎている
- 154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 19:03:52.89 ID:voxGyWRzO
- 王子[ピーーー]ところまでは絶好調だったのに……
- 155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 19:41:27.02 ID:MY8bT3n0o
- コンマ神、第三王子がお気にだったか……
- 156 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 20:10:35.56 ID:s9b1LT16O
- マジ!? ちょっとホントにヤバイかも。
ユウシャ「ウラァ!」
ユウシャは剣を振り回す。その細腕からは考えられない力で、カースゾンビの頭を吹き飛ばしていく。
だが……
「アー……!」「アー……!」「アー……!」
ユウシャ(チクショウ……! 数が多すぎるんだよ……!)
どんなにユウシャが暴れ回ろうと、カースゾンビはユウシャの前に立ち塞がる。呪いを受けた者は、カースゾンビに触れられただけでダメージを負う。そのため、ユウシャの動きに制約が掛かり、なかなかいつものように立ち回れないのだ。
ユウシャ(クッソ……! 何とかしないと……!)
カースゾンビ「ア……!」ガシッ
ユウシャ「……!」
ユウシャ(しまった……!)
ユウシャ「うわああああ……!!」ビキビキッ!!
ユウシャの体を電流を流されたような激痛が襲う。
その隙をゾンビたちは見逃さなかった。カースゾンビたちは一斉にユウシャを襲い、噛み付いていく。
「アー……!」「アー……!」「アー……!」
ガブッ!! ブチッ……!! ボキッ……!!
肉を引きちぎり、骨を砕く音が響く。
ユウシャ「……! ……!?」
だが、激痛に襲われたユウシャは反撃することができない。
↓1 幸運判定。コンマ75以上でユウシャを助けるかもしれない人物が現れます
- 157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:14:50.80 ID:nKHe7tqDO
- はい
- 158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:14:57.65 ID:voxGyWRzO
- なんとか!
- 159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:15:25.60 ID:voxGyWRzO
- 自分じゃ無くて良かった
- 160 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 20:21:02.89 ID:s9b1LT16O
- うおおおお首の皮一枚繋がった……。
では、キャラクター安価です。名前・年齢・職業・固有スキル・その他の特徴を記載して安価してください。
同時にコンマ判定でキャラクターの特徴を付け足します。コンマ十桁は【特に秀でたステータス】、一桁は【職業の熟練度】。
↓5まで募集。その中からユウシャを助けそうな人を1〜複数選びます
- 161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:28:10.20 ID:0vMUaVV+O
- 名前 ククル
年齢 18
職業 聖職者
性格 表面上は穏やかだが本性は冷徹
その他の特徴
蘇生は使えるが回復はできないため、一度殺してからザオリクをかけると言う割とえげつない人。短距離限定で瞬間移動とかもできる。聖職者としての使命から人を助けはするが、基本的に誰のことも信用していない
- 162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:35:42.71 ID:c82Gr+Wp0
- 名前・テトラ
年齢・200
職業・魔剣の精
スキル・魔剣由来の生命力増大化
その他特徴・任意で人形態と剣形態を切り分けられる。この魔剣を手にすると膨大な生命力を得られるが殺人衝動が抑えられなくなり、一定期間人を殺さないと飢えて死んでしまう。なお一度持つと手放すことができない
- 163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:54:35.83 ID:jNwEahZEO
- 名前・ザナフ
年齢・25
職業・傭兵
固有スキル・嘘を見抜く
その他の特徴
こん棒を装備した大柄で凶悪な人相の傭兵。顔つきは凶悪だが悪党以外は手を出さないし、困っている人に手をさしのべる善人。
嘘を見抜く能力のおかげで官憲にコネがある。
今日は薬草を採取する依頼で山にきた。
- 164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 22:34:07.76 ID:A8EPu5DH0
- 名前・サージェス
年齢・28
職業・僧侶
その他特徴・回復魔法を専門とした男の僧侶。防御力の高い壁も張ることができる。
一人につき一度だけ蘇生が可能
- 165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 22:38:10.87 ID:A8EPu5DH0
- 上に固有スキル忘れてた。
スキル・自動回復(自分のみ戦闘が終わってから一歩ごとに1回復する)
- 166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 22:38:40.30 ID:VjDSSGiPO
- 名前 メアリィ
年齢 14
職業 魔法使い
固有スキル 防御結界
その他特徴 田舎出身の至って普通な魔法使い。常に薬草を持ち歩いている
- 167 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 11:24:39.10 ID:Bb6vr82jO
- 寝てました。続きやります。他のキャラもそのうち出るかも。
ザシュ!!!
カースゾンビ「……!?」
突然、カースゾンビたちが次々に屠られていく。ユウシャの攻撃ではない。第三者による攻撃だ。
ユウシャ(だれ……だ……?)
ユウシャ(まぁ……助かった、から……何でも……いいか……)ガクッ……
ザナフ「……片付いたぞ」
メアリィ「おー、さんきゅーさんきゅー! やっぱりザナフは強いねー」
メアリィ「まさかこんなところでカースゾンビに会えるとはねぇ……。魔族の群れから出てきたのかな?」
ザナフ「……さぁな」
ザナフ「そんなことより……コイツを何とかした方がいい」
メアリィ「ん?」
メアリィ「のわーっ!? 死にかけの人だーっ!?」ガーン!!
ザナフ「……この傷は薬草程度ではどうしようもない。お前なら何とかできるだろう。早く助けてやってくれ」
メアリィ「んー、そりゃあ私ならできると思うけど……いいの? どんな人か分かんないんだよ?」
ザナフ「……死にかけている人間を放っておくわけにはいかない」
メアリィ「……ふーん、分かったよ」
メアリィ「ザナフは強いけど、この世界には向かない性格してるよねー。そのうち寝首かかれるよー?」
ザナフ「……そうかもな」
ザナフ「……いいから早くしてくれ」
メアリィ「はーい」
コンマ判定。コンマ十桁で【ユウシャがどれだけダメージを負ったか】を判定。高ければ高いほど後遺症が残る。コンマ一桁で【ユウシャがどのくらい寝てたか】を判定。
↓1のコンマで判定
↓2のコンマで幸運判定。コンマ50以下でユウシャではなく勇者が目覚めてしまう
- 168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 11:29:02.66 ID:KCx3K+ZQ0
- 乙です!どうなる?
- 169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 11:29:31.87 ID:APNM0HdW0
- よいしょー
- 170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 11:30:01.56 ID:pbckki45O
- 結構痛いな……
- 171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 11:40:07.15 ID:0SJbxdrnO
- 山賊皆殺しイベントどうなるかね。メアリィ庇う形で仕方なく対処した形になれば穏便に済みそうだけど
- 172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 11:40:53.48 ID:0SJbxdrnO
- てかメアリィ職業レベル最高か
- 173 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 13:05:14.19 ID:Bb6vr82jO
- モンスターにメッタメタにやられたせいで、ユウシャが山賊を皆殺しにできませんでした。すいません。代わりにザナフが皆殺しにしています。
【1ヶ月後:ビーフの片田舎】
ユウシャ「…………」
ユウシャ「ぐっ……」
ユウシャ(体……いってぇな……)
ユウシャ「……はっ!?」ガバッ!!
ユウシャ「あ……? え……」
ユウシャ「……ここは……アタシは一体……」
メアリィ「おー、起きた起きた」
ユウシャ「……何だテメー」
メアリィ「ちょいちょい……ひどくない? 恩人に向かってその言い方はさ」
ユウシャ「恩人だぁ……?」
メアリィ「覚えてないの? キミ、カースゾンビに美味しく食べられるとこだったんだよ。てかちょっと食べられてたし」
ユウシャ「……!」
ユウシャ(そうだ……アタシはゾンビ共にやられて……)
ユウシャ「……クソッ! あんな雑魚にこのアタシが……!」
メアリィ「仕方ないんじゃない? 呪い掛けられてたわけだし……しかも二つだよ? なかなか無いよそんなの」
ユウシャ「……! そうだ、呪い……!」
ユウシャ(こんなとこで寝てる場合じゃねぇ……! 早く呪いを解かねぇと……!)
ユウシャ「……!?」
バタン!!
ユウシャ(体が……動かねぇ……!?)
メアリィ「ダメだって。ちゃんと安静にしてないと」
メアリィ「ホントにヤバかったんだよ? マジで死にかけだったんだから」
メアリィ「……うん、ちゃんと説明した方がいいかもね」
- 174 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 13:07:34.42 ID:Bb6vr82jO
- ユウシャ「んだよ……!」
メアリィ「キミはね、カースゾンビに殺されたかけて1ヶ月以上寝ていたんだよ」
ユウシャ「そ、そんなに……!?」
メアリィ「それだけダメージが大きかったんだよね。で……私が治してあげたんだけど、足はどうしてもね……」
ユウシャ「あ、足……?」
見ると、ユウシャの足には痛々しいほどに包帯が巻き付けられていた。血がにじんでおり、動かそうとしても感覚が無い。自分の意思では動かせなくなってしまったようだ。
【メタ的に言うと、身体能力が7から3になりました】
ユウシャ「……! マジ、かよ……!」
メアリィ「あ、でも安心して。呪いは解いておいたから。もうあのゾンビにあってもへっちゃらだよ」
【メタ的に言うと、幸運が元の9になりました】
ユウシャ「……さっきから聞いてりゃ、お前は一体何なんだ?」
ユウシャ「何でアタシを助けた? 何でお前にそんなことができんだ?」
メアリィ「うーむ、意外と好戦的な子だね。助けたの失敗かも?」
ユウシャ「ああん……!?」
メアリィ「助けたのはね、私の意思じゃないよ。それは……」
ガチャ
ザナフ「……帰ったぞ」
メアリィ「あ! おかえりザナフー!」
メアリィ「彼がキミを助けようと決めたザナフ君だよ!」
ザナフ「……目が覚めたのか。良かったな」
ユウシャ「……何で助けたんだよ。テメーに何のメリットもねぇだろうが」
ザナフ「……目の前で死にかけている人間を助けないわけがないだろう」
ユウシャ「それは……」
ユウシャ(……まぁ、勇者ならするかもしれねぇな)
ユウシャ「……それは分かったよ。だが、何でお前みたいなガキにそんなことができんだよ」
メアリィ「失礼だなー、ガキじゃなくてメアリィだよ!」
ユウシャ「んなことはどうでもいいんだよ……!」
メアリィ「分かった分かった、ちゃんと教えるよ」
メアリィ「実は私は……賢者なんだ!」ばばーん!
ユウシャ「…………」
メアリィ「…………」
ザナフ「…………」
メアリィ「……あれ? ノーリアクション?」
ユウシャ「いや……賢者とか言われてもよく分かんねぇよ」
メアリィ「うえっ!? け、賢者をご存じない!?」
ザナフ「……そんなにメジャーな職業でもないだろう。きちんと説明してやれ」
メアリィ「うーん、そうか……。それもそうだね」
- 175 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 13:10:29.15 ID:Bb6vr82jO
- メアリィ「魔法の基本属性が十個なのは知ってるよね?」
ユウシャ「知らね」
メアリィ「」
ザナフ「……絶句してないで説明してやれ」
ユウシャ「しょうがねぇだろ。アタシは魔法なんか使わねーし」
メアリィ「はぁ……分かったよ」
メアリィ「この世界の魔法はね、基本的に十個の属性に分けられるんだ。光、闇、土、火、森、水、風、音、雷、月の十個ね」
メアリィ「基本的にはってだけで、他にも応用属性はあるんだよ。氷とか毒とか」
ユウシャ「ふーん……」
メアリィ「興味なさそうだね……。じゃあ簡単に言うよ」
メアリィ「んで、それぞれを扱う魔法使いを光魔法使いとか土魔法使いとか言うんだ。それの上位職が賢者」
ユウシャ「つまり?」
メアリィ「色んな魔法が使えるから、体も治せたし呪いも解けた」
ユウシャ「最初からそう言えよバカ」
メアリィ「うわーん! コイツ乱暴だよザナフー!」
ザナフ「……一つ聞いていいか」
メアリィ「うん!なになに?」
ザナフ「お前じゃない」
メアリィ「うわーん!」
ユウシャ(うるせぇなコイツ)
ザナフ「お前は……あんな場所で何をしていた?」
ユウシャ(……コイツは強そうだな。下手に逆らわねぇ方がいいか)
ユウシャ「……呪いを解こうとビーフに行こうとしてたんだよ」
ザナフ「……あんな山をか?」
ユウシャ「アタシにとっちゃ山越えなんて屁でもねぇ。あんなモンスターさえ現れなきゃな」
ザナフ「……嘘はついてなさそうだ」
ユウシャ「……?」
ザナフ「……不幸中の幸いと言っていいのか分からんが、お前の目的は達成したようだぞ」
ザナフ「呪いは解けたようだし、ここはビーフの片田舎だ」
ユウシャ「! そうなのか……」
ユウシャ「……じゃあもうここにいる必要はねぇな」
- 176 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 13:12:40.91 ID:Bb6vr82jO
- ユウシャ「メアリィとか言ったか。あと……ザナフか? そこの男。世話んなったな」
メアリィ「えっ、その体で出てくの?」
ユウシャ「……別に足が動かねぇだけだろ。ここにいる意味もねぇよ」
ザナフ「……いや、出ていかない方がいい」
ユウシャ「あ? 何でだよ!?」
ザナフ「この町の隣のコヨーテで、グランティア王国の第三王子の死体が発見されたんだ」
ユウシャ「……!?」
ユウシャ(しくじった……! 呪い解くのに必死で死体そのままだった!)
ザナフ「王国全体大騒ぎさ。それもそうだ、王族が殺されたわけだからな……」
ザナフ「だが、犯人の目星はついているらしくてな。人相書きが出ている」
ザナフ「…………」
ユウシャ「……な、何だよ」
↓1 幸運判定。コンマ50以下でユウシャの顔と人相書きが一致します
- 177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 13:13:06.67 ID:tHxNQJQ8O
- う
- 178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 13:13:44.31 ID:MP/YDNY3o
- なんだかんだ目的は達成できそう……なのか?
- 179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 13:19:26.22 ID:ecMpkGr2O
- 開けなきゃ済む話だったとはいえとんでもない置き土産だったな…
- 180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 13:28:56.39 ID:APNM0HdW0
- 宝箱 開けるであろう 人として
- 181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 13:42:43.94 ID:hL8SJPe1o
- 第三王子の罠だった可能性
- 182 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 14:18:33.54 ID:Bb6vr82jO
- 幸運が帰ってきたかも。
ザナフ「…………いや、何でもない」
ユウシャ「ケッ、ジロジロ見るんじゃねぇよ……」
ザナフ(人相書きとは似ていないな……。そもそも殺したのは【男】という話だから確認するまでもなかったか)
ザナフ「……そういうわけだから、ビーフの中央に行くよりここにいた方が落ち着けるんじゃないか?」
ユウシャ「……あ? アタシがいてもいいのかよ」
メアリィ「別にいいよー。大勢の方が賑やかで楽しいしー」
ユウシャ(アタシは殺人鬼なんだぞ……呑気なヤローだ)
ザナフ「……まぁ、無理矢理引き止めようとは思わん。お前の意思を尊重するさ」
ユウシャ(……どうする? 正直コイツらはまだ信用できねぇが、助けてくれたのは事実だ。ここにいた方が安全か……?)
ユウシャ(でも……なんかアタシが殺したってバレてないっぽいし、町中行っても大丈夫だろ。ベレトの野郎のところでお世話になったっていい)
ユウシャ(……その前に、アタシがこれからどうしたいか、だな)
選択してください。当座の目標決め。
1.足が動くようにリハビリする
2.まだ見ぬ地に行く
3.いっそビーフに住む
4.王都を目指す
5.その他
↓2 複数選択可
- 183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 14:22:13.39 ID:21k+BC5lO
- なにするにしてもまずは1からかな
- 184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 14:24:07.55 ID:APNM0HdW0
- ↑
足がまともに動かない事にはいくら幸運でも襲われたらザエンドってね
- 185 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 14:59:41.36 ID:Bb6vr82jO
- ユウシャ(……とにかく足治さなきゃ話になんねぇか。殺すのも体が資本だしな!)
ユウシャ「……おいメアリィ。アタシの足は治んのかよ」
メアリィ「足? うーん、どうかなー」
メアリィ「回復魔法掛けたんだけど、流石に限界があってさー。まずは足の怪我……骨とか肉とか皮膚とか、そういうとこがちゃんと治んなきゃダメかな。自然治癒でね」
ユウシャ(……ってことは、それまでは大人しくしてなきゃいけねぇのか)
メアリィ「ちなみに回復魔法は光属性のものが多いよ」
ユウシャ(知らねぇよ)
ユウシャ(……冷静に考えて、コイツらの世話になるしかねぇわな)
ユウシャ「……仕方ねぇ。お前らの世話になってやるよ」
メアリィ「お? ホントに?」
メアリィ「わーい! 賑やかになるぞー!」ガシッ!!
ユウシャ「いっ……!? さわんなバカ! いてぇじゃねぇかよ!」
ザナフ「……まだ体が本調子じゃないんだろう。よくそれで出ていこうとしたな……」
ユウシャ「う、うるせぇな!」
ザナフ「フッ……これからしばらくよろしくな」
ユウシャ「!」
ユウシャ「……フン、よろしくしてやるよ」
メアリィとザナフの家で厄介になることになったユウシャ。殺人鬼の人格の時に感じる初めての優しさに、少しばかり心が揺れ動いているのかもしれない。
ユウシャ(……チャンスあったらこいつら殺せるかな?)
……揺れ動いていないかもしれない。
【現在の人格乗っ取られ度】50/100
ユウシャの足が治るまで日常パートです。安価によっては日常じゃない可能性もあります。
↓3までイベント募集。ユウシャやメアリィ、ザナフなどの周りで起こるほのぼの事件からユウシャには直接関係ない世界を揺るがす大事件まで……何でもオッケー
- 186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 15:02:09.10 ID:21k+BC5lO
- とある大国が魔王軍に占領され世界中に衝撃が走る
- 187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 15:04:00.21 ID:g0K99+UtO
- たまたま呪いの箱の正体を知る(本や何かで)
- 188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 15:08:52.53 ID:NJpoHs9t0
- 魔王軍内紛
- 189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 15:50:01.82 ID:FNs18z1x0
- 新たなヒロインが現れる
- 190 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 21:16:05.85 ID:Bb6vr82jO
- ちょっと離席してました。続きやるぜ。
【三ヶ月後:メアリィの家】
月日は流れ。ガラの悪いユウシャだが、少しずつメアリィたちに馴染んできた。これまで一ヶ月以上殺人欲求を我慢できたことはなかったが、もう三ヶ月も人を殺していない。人間、やればできるものだ。
ユウシャ(……そういや、勇者のヤツ出てこないな)
どうやらカースゾンビにやられた時の精神的ダメージが勇者には堪えたらしい。心を休ませている段階なのだろう。
ユウシャにとっては良い兆候だが、油断は禁物だ。ひょんなことから現れたら大変なことになってしまう。早いとこ人格を乗っ取らねば。
メアリィ「ユウシャー、ご飯まだー?」
ユウシャ「うるせぇなぁ。もう少しだよ! 黙って待ってろ!」
メアリィ「はーい」
ユウシャ「ったく……」
三ヶ月も一緒にいれば、同居人がどんな人間は分かってくる。メアリィは、十代半ばで賢者という上位職についたことを除けば普通の女の子だ。無邪気で人懐っこく、関心の無いことはやらない。そして何故か薬草が好き。そんなどこにでもいるような可愛いらしい子どもだ。
メアリィ「今日のご飯はー?」
ユウシャ「カレーだよ、カレー」
……メアリィに押しつけられたせいで、ユウシャはこの家の炊事を担当することになっている。最近では料理するのがちょっと楽しみになってきた。
ユウシャ(アタシはこういう甲斐甲斐しいタイプじゃねぇのに……)
- 191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 21:25:46.76 ID:cfuyvFVRo
- 殺人鬼も変わるもんだねえ
- 192 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 21:38:42.18 ID:Bb6vr82jO
- ザナフ「…………」
ユウシャ「……おい、そろそろメシできるぞ。新聞ばっか読んでねぇで手伝えや」
ザナフ「……ああ、すまない」
ザナフは顔こそ悪人だが、根っからの善人だ。ユウシャとは真逆である。
元々メアリィとは薬草を探してほしい依頼主とそれを受けた傭兵という関係性だったが、メアリィがザナフを気に入ったらしく、強引に住まわせたらしい。
……ユウシャの中では、いつも新聞を読んでいるという印象だ。
ユウシャ「新聞なんか読んで何が楽しいんだか……」
ザナフ「……何を言う。新聞は情報の宝庫だぞ。こういう世の中では特にな……」
メアリィ「なんか面白い記事あったー?」
ザナフ「……面白いかどうか分からんが、魔王軍で内紛があったようだな」
ユウシャ「ゲッ……!? それヤベー事件じゃねぇのか?」
ザナフ「そうでもない……。いくら魔王軍の中で争いが起こり、たとえば魔王の地位を狙おうとしたヤツがいたところで……魔王にとっては何の問題もないだろうな」
ユウシャ「……魔王がめっちゃ強いから、か?」
ザナフ「ああ、そうだ。魔王にとっては魔王軍の内紛など大したことないだろう」
ユウシャ(んだよそれ……そんな強いヤツに勝てるわけねぇじゃん)
ユウシャ(……やっぱあの王子殺して正解だな。『輪廻転生』繰り返したところで魔王なんか倒せねぇよ)
ユウシャ(……あ! そういやアレクと同僚殺すの忘れてたな……)
ユウシャ(……まぁいいか別に。わざわざ言いやしないだろ)
ザナフ「……!? これは……!」
ユウシャ「あ? 何だ。おもしれー事件でもあったか?」
ザナフ「……いや、これは大事件だぞ」
↓1 国の名前安価。「○○帝国」や「○○共和国」みたいに国の形態の名称もお願いします
- 193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 21:44:03.10 ID:zU2ToNk8O
- ゴーン帝国
- 194 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 22:20:36.54 ID:Bb6vr82jO
- ザナフ「……ゴーン帝国が、魔王軍に占領されたらしい」
メアリィ「うえええええっ!?」
ユウシャ「マジか……!?」
ゴーン帝国。グランティア王国と並ぶ北の大国だ。代々皇帝一族が強権を振るい、魔族に対抗するために軍事産業に力を入れている国である。
世情に疎いユウシャですら知っている……いや、ゴーン帝国のことを知らない者はいないだろう。それだけ世界に影響力のある国なのだ。
その国が魔王の支配下に落ちたというのは、世界に激震が走るニュースである。グランティア王国は第三王子が死んだだけでも大騒ぎなのに、ゴーン帝国まで陥落したとなると収拾がつかないほどの混乱に違いない。
ザナフ「……どうなってしまうんだろうな、この世界は」
ユウシャ「…………」
正直、ユウシャは魔王がどれだけ世界を支配しようとどうでもいいと思っている。自分が自分らしく生きていられれば、それでいい。
だが、ゴーン帝国まで魔族にやられたとなると……この国も安全ではないかもしれない。
ユウシャ(……もうちょっと振る舞い考えた方がいいんかね。魔王に対抗しようとかは思わねぇけどさ)
ユウシャ(人ブッ殺してぇ! ばっかり言ってられねぇのかもなぁ……)
ユウシャ「……まー、考えても仕方ねぇよ。取り敢えず食べようぜ」
ザナフ「……そうだな」
メアリィ「うんうん! ご飯の時くらいイヤなこと忘れたいよね!」
- 195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 22:23:51.38 ID:zU2ToNk8O
- 生理的欲求が満たされない事には殺人衝動なんて抱いてる暇すらないとか?
- 196 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 22:34:49.22 ID:Bb6vr82jO
- >>195
魔族が生活圏内にまで現れたら殺人して場合じゃないという感じですかね。
【別の日】
メアリィ「ふんふふーん♪」
ユウシャ「……よく飽きずに本読めるよなぁ」
メアリィ「読んでるだけじゃないよー。魔法の実験してるんだよ!」
ユウシャ「……どっちにしろアタシにはできねぇよ」
この家で働いているのは傭兵のザナフだけだ。メアリィは家で何やら魔法の実験などをしているし、ユウシャに至っては無職である。
いや……炊事や洗濯はやっているので、家事手伝いとは言えるかもしれない。
メアリィ「ユウシャも読んでみなよ。結構面白いんだよ?」
ユウシャ「……まぁ、暇だしな。ちょっと読んでみるか」ペラ……
ユウシャ(うげ……文字ばっかりじゃん。つまんねー……)ペラペラ……
ユウシャ「……ん?」ピタッ……
ユウシャ「あああああああっ!?」
メアリィ「のわっ!? どしたの!?」
ユウシャ「こ……この箱! アタシに呪い掛けやがった箱だ!」
メアリィ「え……!? こ、これ……!?」
メアリィ「これめっちゃ強い呪いの箱だよ!? これ開けちゃったの? そりゃあカースゾンビに狙われるわけだ……」
ユウシャ「ど、どういうことだよ」
メアリィ「多分、カースゾンビはこの箱の匂い……っていうか気配? 呪いの気配を感じ取って集まってきたんだよ」
メアリィ「そしたら呪いの気配がユウシャにうつったから襲ったってわけ」
ユウシャ「チッ……やっぱ開けるんじゃなかったな……」
メアリィ「ホントだよ……こんな禍々しい箱普通開けないって……」
ユウシャ「本に載ってるってことは、結構有名な箱なのか?」
メアリィ「いや、これは王立図書館から借りてるヤツだから……あんまりメジャーじゃないと思うよ。専門家じゃなきゃ知らないんじゃないかな」
メアリィ「だから作れる人も少ないと思う。私も作れるか微妙だなー……ちょっと自信ない」
ユウシャ(何でそんな箱を王子のヤツが持ってんだよ……)
ユウシャ(……もしかして、元々は王子を狙ったヤツだったのか?)
ユウシャ(……まぁ、そんなの調べようもねぇか……)
ユウシャ(でも、頭の片隅に置いていてもいいかもしれねぇ)
- 197 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 22:48:41.64 ID:Bb6vr82jO
- 【また別の日】
ユウシャ「…………」
ユウシャ「……暇だな」
ユウシャは(勇者も)そこまでインドアではない。勇者はオフの日は必ずどこかに出かけていたし、ユウシャも人格が変わったのに何もしないということは無かった。
ユウシャ「どうせ暇だし、何かしてみっかな……」
何をしようか?
選択してください
1.ザナフの仕事を手伝う
2.メアリィと遊ぶ
3.家の片付けをする
4.町に出てみる
5.足のリハビリ
6.その他
↓3まで採用。複数選択可
- 198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 22:52:04.40 ID:cfuyvFVRo
- 6 どの程度なら殺せそうか街を歩いて確かめる
- 199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 22:52:17.63 ID:zU2ToNk8O
- 6 賢者って何が出来るん?とメアリィに聞いてみる
- 200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 22:53:45.44 ID:tiQ9GDigO
- 6
呪いが地味にトラウマになっており、とりあえず教会があるかどうかだけは確かめておく
- 201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 22:54:00.43 ID:8d30cKNw0
- 6になるかもしれないが
1+ザナフの力量を確かめる(見るだけに留めるが)
- 202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 22:54:49.33 ID:tiQ9GDigO
- メアリィが解呪できるけどその事に思い至らず無意識に……みたいな感じでおなしゃす
- 203 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/19(土) 14:11:36.00 ID:ZiGXVA6yO
- また寝てました。みんなも寝れる時は寝てね。では続きです。
ユウシャ「……町に出るかな」
暇を持て余しているならば、町中に出て調べ物をしてもいいだろう。まだ足は動かないが、以前よりはマシになっている。一人で行ってもおそらく大丈夫だ。
ユウシャ「ちょっと出かけてくる」
メアリィ「はーい」
メアリィ「あ、だったら松葉杖ちゃんと持ってきなよ。足悪いんだし」
ユウシャ「分かったって……」
ユウシャ(よし、行くか……! 久しぶりの外出だぜ……!)
【ビーフ:町の中心部】
ユウシャ「ここが……ビーフか」
安価です。ビーフの特徴をお願いします。
<現在の特徴>
・他の町に比べ、領主の持つ力が大きい。ベレトはその領主の見習い。
・片田舎にメアリィとザナフの家がある。
・それなりに大きい町。治安は良い方。
↓3くらいまで募集
- 204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/19(土) 14:15:39.77 ID:jWPEgmdk0
- 畜産の盛んな地域
- 205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/19(土) 14:25:29.34 ID:FnhXYoUz0
- 町の中央に用途のわからない特徴的な形の魔法オブジェクトがある。基本属性のどれにも当てはまらない魔翌力を宿しており、観光名所になっている
- 206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/19(土) 15:09:02.94 ID:kY4PVi5Mo
- 領主が純粋に有能
- 207 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/19(土) 16:57:09.19 ID:ZiGXVA6yO
- ガヤガヤガヤガヤ……
ユウシャ「へー、結構栄えてんじゃん。コヨーテの隣町ってだけでこんなに違うかねぇ……」
店主「おい、お嬢ちゃん!」
ユウシャ「あ?」
店主「牛串! 食ってくかい!?」
ユウシャ「……アタシ金ねーぞ」
店主「お、知らないのかい? この町は畜産が盛んでね、牛とか豚とかがわんさかいるんだよ」
店主「だからウチは牛串の試食やってんだ。食いな!」
ユウシャ「……いただきます」ムシャ……
ユウシャ「……うめぇ」
店主「いやー、これも今の領主様のおかげだよ!」
店主「何年か前に領主様になったお方は本当に優秀でね、この町の問題点を改善し、良いところは伸ばしてくれているんだ!」
店主「ビーフは元々畜産が一番の産業だったけど、最近はすごくてね! 他の国とも取引があるんだよ!」
店主「……まぁ、その一つのゴーン帝国があんなことになっちゃって大変なんだけどね……」ズーン……
ユウシャ(よく喋るなこのオッサン……)
ユウシャ(……そうか、ゴーン帝国が落ちたのって、そういう問題もあんだな)
- 208 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/19(土) 16:58:22.53 ID:ZiGXVA6yO
- 店主「見たところ、お嬢ちゃんビーフに来るの初めてだね?」
店主「だったらウチの魔法オブジェクト見に行きなよ! すごいんだよ!」
ユウシャ「オブジェクト?」
【ビーフ:中心部】
ユウシャ「おおっ……こりゃ確かにスゲェ……」
店主の言う通りビーフの中心部に行くと、そこには不思議な形のオブジェクトがあった。ほのかにエメラルド色に発光しており、小さな塔のような形をしている。
ユウシャ(これ塔か……? いや、ちょっとちげーか。何だコレ?)
ユウシャ「……あ、看板ある」
オブジェクトの前には、オブジェクトの説明が書いてあった。
何でもこの魔法オブジェクトは十個の基本属性に当てはまらない魔力を宿し、いまだその属性は解明されていないらしい。
形のモデルも用途も不明だが、その見た目は見た者を圧倒するため、観光名所になっている。
ユウシャ(へー……世の中には色んなものがあるんだなぁ)
ユウシャ(……属性か。呪いって何属性なんだろ……)
ユウシャ「……!」ゾクッ……
ユウシャ(……ヤベーな。思った以上に呪い堪えてるみたいだ)
ユウシャ(……一応ここに教会あるかどうか確認しに行くか。一応な)
キャラクター安価。ビーフは大きな町なので教会はあります。その教会で交流する人々を募集。名前・年齢・職業・固有スキル・性格・教会にいる理由を記載して安価してください。
同時にコンマ判定でキャラクターの特徴を付け足します。コンマ十桁は【特に秀でたステータス】、一桁は【職業の熟練度】。
↓3まで募集
- 209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/19(土) 17:04:13.75 ID:YfDda/SAO
- ハスター(男)
35
司祭
啓示(超常的存在とコンタクトを取れる)
温和・敬虔
職業的に
- 210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/19(土) 17:05:33.87 ID:C8jDDKoBO
- 【名前】ルナ
【性別】女
【年齢】享年16
【職業】幽霊
【固有スキル】呪い
【性格】無邪気な時と無気力な時がある
【教会にいる理由】教会の結界によって外に出られなくなったから
- 211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/19(土) 17:13:56.31 ID:RU6hQQV80
- 【名前】無し
【性別】男
【年齢】27(表記要らないかも)
【職業】無職
【固有スキル】不明
【性格】全てに絶望、半狂乱状態
【教会にいる理由】ゴーンで家族が全員死亡した事を知って無敵の人に、教会の人を襲う
モブとして出していただければ
- 212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/20(日) 17:00:54.14 ID:dlOPJ/C/O
- はよ起きるのだ
- 213 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/20(日) 18:41:10.02 ID:hAJynO7kO
- すいません、三度寝くらいしてしまいました。何てこった。では続き。
【教会】
ユウシャ「おー、でっけー」
ユウシャ「こんなにデカい教会なら呪いの一つや二つ何てことねーだろうな……」
ユウシャ(……メアリィがいりゃあ呪い解いてくれんだろうけど、やっぱ気になっちまったぜ)
ルナ『? この人呪い掛けられてるの?』クンクン
ルナ『別に呪いの匂いしないけどなぁ』
ユウシャ「あ……?」
ユウシャ「何だガキ。気安くアタシの匂いを嗅ぐんじゃねぇ、金取んぞ」
ルナ『……!?』
ルナ『わ、わたしが見えるの!?』
ユウシャ「? 見えるに決まってんだろ。バカかよ」
ルナ『……! すごーい! すごーい!』
ルナ『ハスターさんのところに報告に行こーっと!』スーッ……
ユウシャ「……行っちまった。何だったんだアイツ」
教会には賛美歌が流れている。人の数は想像していたよりも多い。
ユウシャ(熱心な信者がたくさんいるもんだな……。神に祈ったところで何になんのかね……)
ユウシャ「……せっかくだし少し休んでいくか」ドカッ……
ユウシャ「ふう……」
ユウシャ「……ん?」
「…………」フラフラ……
ユウシャ(何だアイツ……一人だけフラフラしやがって……)
「……うるさい」
ユウシャ(……ん?)
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!」
「何が教会だ! 何が神父だ! 何が神だ! 全部デタラメだぁ!」
「だったら何でウチの妻は死んだ!? 娘は!? 息子は!? 何故だ!? 何故死んだんだよおおおおお!?」
「神神神神カミカミカミカミ……! そんなにかみさまが好きなら連れてってやるよ……!」ジャキン!!
ユウシャ(……? 何だアレ……?)
- 214 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/20(日) 18:44:38.48 ID:hAJynO7kO
- ルナ『ねねっ、お姉さん』
ユウシャ「うわビックリしたっ!?」
ルナ『お姉さんってさ、死にたくない?』
ユウシャ「はぁ? 当たり前だろ」
ユウシャ(死んでも次の周回に行けるとはいえ、まだ死にたくないに決まってんじゃねぇか)
ルナ『ふむふむ……じゃあ、しゃがんだ方が良いよ』
ユウシャ「へ?」
「うわあああああああああっ!」
ババババババババ───ッ!
フラフラとした男は、謎の機械を構えて振り回した。その機械からは玉のような物が高速で吐き出され、人々にぶつけられている。
「うわあああっ!?」「きゃあああああ!」「助けてくれええええ!」
ユウシャ「……!?」
ユウシャ(おいおい……! 何だアレ!? 人が血ぃ流して倒れていくぞ……!?)
ユウシャ「お、おい! アレ何だよ!?」
ルナ『あれはね、銃とか言う武器だよ。ゴーン帝国が開発したヤツ』
ルナ『火薬で鉄の塊を高速で撃ち出すんだってー。当たったら痛そう!』
ユウシャ「死ぬだろそんなの!」
ユウシャ(ヤベー……! こんなところで死んでたまるかよ!)
- 215 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/20(日) 18:48:43.63 ID:hAJynO7kO
- 「……あ、あれ!?」ガチャガチャ
「クソ、弾切れか……!」
ユウシャ「……! 攻撃が止んだ……!」
ユウシャ(よく分かんねぇけどチャンスだな……!)
ユウシャ「なんか、武器はねぇか……!?」キョロキョロ
ハスター「……!? これは一体……!」
ユウシャ(! アイツ持ってんの……メイスか!)
ユウシャ「おい、そこのお前!」
ハスター「えっ」
ユウシャ「寄越せ!」バッ!!
ハスター「うわっ!?」
ユウシャ(頼むぜ……! 今だけは動いてくれよ、足……!)
ユウシャ「ウラァ! よく分かんねぇけど死ねや!」
「……!」
「やっぱり……神様なんていないな……」
ドゴッ!!
- 216 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/20(日) 18:57:51.81 ID:hAJynO7kO
- ハスター(……あの人は助けてくれたんですね。少々手荒ですが)
ハスター(しかし、まさかこんなことが起きてしまうとは……。早く怪我人を助けなくてはなりませんね)
ユウシャ「ヒャッハァ!」ドゴンッ!!
ハスター「……!?」
ユウシャ「アッハハハハハ! ひっさしぶりの殺しだ! たまんねぇ! たまんねぇなぁ!!」
ドゴッ!! ドゴッ!! ガッ!! ドゴッ!! ドゴンッ!!
ユウシャ「はぁ……はぁ……」
ユウシャ「ふう……。我慢しまくっての殺しも悪くねぇな! クセになりそうだぜ!」
ハスター「…………」
ルナ『…………』
モブたち「…………」
ユウシャ「……あっ」
【教会:司祭室】
ユウシャ「いやー、わりぃな! 誤魔化してくれて助かったぜ」
ハスター「いえいえ、助けられたのはこちらですよ」
ハスター「あなたがいなければ、どれだけの被害が出ていたか……本当にありがとうございます」
ルナ『ありがとー!』
ユウシャ「しっかし……モブ共を誤魔化すのは簡単だったけど、警察のヤツらはしつこかったなー」
ハスター「はは……仕方ありませんよ。彼らはそれは仕事ですからね」
ハスター「……そこで、代わりと言ってはなんですが……」
ユウシャ「……何だよ、言うこと聞けってか?」
ハスター「そこまでは言いませんよ。少しお願いを聞いてほしいだけです」
ユウシャ「……まぁ、仕方ねぇか。聞いてやるよ」
ユウシャ「つまんねぇこと言ったらブッ殺すかもしれねぇけどな」
ハスター「はは、それは怖いな」
ハスター「では……単刀直入に言います」
ハスター「───ゴーストハンターになりませんか?」
ユウシャ「……は?」
- 217 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/20(日) 19:29:50.14 ID:hAJynO7kO
- ハスター「ゴーストハンター……つまり、未練を捨て切れない幽霊を消す職業になってはいただけないでしょうか?」
ユウシャ「……待て待て待て。ツッコミどころが多すぎるぞ」
ユウシャ「そもそもゴーストだぁ? 幽霊? そんなものいるのかよ」
ハスター「もちろん。幽霊だってモンスターの一種ですよ」
ハスター「死してなお未練を捨て切れない人間がモンスター化した姿、それが幽霊です」
ユウシャ「……まぁ、そこは信じるよ。疑っても仕方ねぇ」
ユウシャ「でも、何でアタシがゴーストハンターになれんだよ。幽霊なんか見たことねぇぞ」
ハスター「……おや、分かっていなかったのですか」
ユウシャ「?」
ハスター「ここにいる彼女……ルナは、幽霊ですよ」
ユウシャ「……は?」
ルナ『幽霊でーす☆』
ユウシャ「……マジ?」
ルナ『マジでーす☆ 足透けてるでしょ?』
ユウシャ「うおっ、ホントだ! マジかよ……!?」
ハスター「あなたは……先天的か後天的かは分かりませんが、幽霊が見える体質なんですよ」
ハスター「司祭のスキルがあれば幽霊の実体化もある程度は可能ですが……限度がありましてね」
ハスター「私やあなたのように幽霊を見ることができる者がゴーストハンターになった方が都合が良いんです」
ユウシャ「……つまりは、スカウトってことかよ」
ハスター「そういうことです。あなたには素質がある……このチャンスを逃したくないのです」
ハスター「ただ、ゴーストハンターになるからには殺人活動は止めていただきますけどね」
ユウシャ「えええええっ!?」ガーン!!
ルナ『そんなに?』
ハスター「殺人を繰り返していたら、きっと誰かは幽霊になります。そうしたらその幽霊を倒さなきゃいけません。そんなくだらないことは無いですよ」
ハスター「……それに、この町は比較的治安が良いですからね。殺人なんて滅多に起きません。ここでは止めた方が良いですよ」
ユウシャ「……いやに親切だな。裏でもあんじゃねぇか?」
ハスター「ええ、ありますよ。あなたにゴーストハンターになってほしい、という裏がね」
ユウシャ「…………」
- 218 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/20(日) 19:35:28.00 ID:hAJynO7kO
- ユウシャ「…………」
ユウシャ(……殺人鬼の人格で、こんなに必要とされたことはねぇな。悪い気分はしないぜ)
ユウシャ(だけど、ゴーストハンターかぁ……殺人止めなきゃいけねぇのはなぁ……)
ユウシャ(……ちょっと考えてもいいかもな。ちょっとだけ)
ユウシャ(……しかし、幽霊か。今までアタシ見えたことなかったけどな)
ユウシャ(アタシが殺したヤツも幽霊になったりしてんのかねぇ……)
ハスター「……今日決める必要はありません。帰ってもらって構いませんよ」
ハスター「それに、強制するつもりもありません。気が向いたら来てください」
ユウシャ「……ああ、考えておくよ」
ハスター「! 本当ですか……!」
ユウシャ「……そういや、コイツは倒さなくていいのか?」
ルナ『!?』
ハスター「ああ、彼女は良いんです。色々事情がありましてね」
ユウシャ「ふーん……」
ユウシャ「……じゃあな」
ハスター「ええ、また」
ルナ『ばいばーい!』
ユウシャ(……ちょっと寄るつもりだったのに、何だか変な流れになっちまったな)
ユウシャ(……帰るか)
- 219 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/20(日) 19:38:15.98 ID:hAJynO7kO
- 【メアリィの家】
ユウシャ「帰ったぞー」ガチャ
メアリィ「おかえりー!」黒こげ
ユウシャ「……何でお前焦げてんの?」
メアリィ「魔法の実験に失敗しちゃって……」テヘッ
ユウシャ「魔法ねぇ……」
ユウシャ(そういやコイツって賢者なんだよなぁ……幽霊も見えんのかな)
ユウシャ(……というか)
ユウシャ「なぁ」
メアリィ「ん?」
ユウシャ「ぶっちゃけ賢者って何ができんの?」
メアリィ「……!」
メアリィ「……ふ、ふふふ……」
ユウシャ「な、何だよ……」
メアリィ「遂に……遂にだね! 遂にユウシャも魔法に興味が出てきたんだね!」
ユウシャ「えっ」
メアリィ「嬉しいなー! ユウシャが魔法を好きになってくれたー!」
ユウシャ「そうは言ってねぇよ」
メアリィ「よーし、魔法のことをいっぱい教えてあげるね! まずは賢者からだよね!」
ユウシャ「聞けよ」
メアリィ「前も言ったけどさ、魔法を覚える時は基本的には一つの属性を専門にするんだ。光属性だったら光魔法使い、闇属性だったら闇魔法使いみたいに」
メアリィ「その魔法をどんどん極めて……正確に言えば職業の熟練度をどんどん上げると、上位職になれるんだ」
メアリィ「例えば……月魔法使いの上位職だったら占星術師とか天文学者とかね。でも上位職っていっぱいあるし、どんどん増えていくから分かんないんだよなぁ……」
メアリィ「で、賢者はどの魔法使いにもある上位職なの。そして、なるのが難しい。属性を二つ以上極める必要があるんだ」
ユウシャ「……お前は極めてんのか」
メアリィ「もっちろん!」
↓1 コンマ一桁判定。メアリィが何個の属性を極めてるのか。1が出た場合はその他の属性を極めてます
- 220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/20(日) 19:38:42.81 ID:J5hTiNa60
- てい
- 221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/20(日) 19:40:00.82 ID:H02aTzdGO
- おや?
- 222 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/20(日) 19:48:39.29 ID:hAJynO7kO
- メアリィが1+その他の属性を極めていることが決まったところで今日はここまでです。昨日ここまでやるつもりでした。
現在色んなフラグが建っています。まだ大丈夫だと思いますが、ウッカリすると死んじゃうので気をつけてください。ではまた明日。
- 223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/20(日) 19:57:23.69 ID:UIru4gs0o
- おておつおつ
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