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キョン「俺だって嫌われたくないさ」佐々木「へ? じゃあ、キミは僕のことが……」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/09/04(金) 22:05:16.60 ID:PmfM16hRO
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「んくっ……ああっ……まだ、出るっ……!」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
佐々木の足下に広がる水溜りが夕陽に赤く染まり、まるで京都の町を燃やし尽くしたガメラの如く、俺は口から"プラズマ火球"の代わりに高らかに哄笑して、満悦に浸った。
「キョン、いくらなんでも嗤いすぎだよ」
"超烈火球(ハイ・プラズマ)"どころか、"究極超烈火球(ウルティメイト・プラズマ)に匹敵するほどにやかましい俺の哄笑に、佐々木はうんざりしたらしく、こう釘を刺してきた。
「今すぐ嗤うのをやめないと、ガメラがイリスを倒した時みたく、僕の"爆熱拳(バニシング・フィスト)"でキミのお尻を攻撃するよ」
「すまん。それだけは勘弁してください」
あれだけは困る。使い物にならなくなる。
すぐさま土下座して謝罪すると、佐々木はおもむろに立ち上がり俺の背に腰をかけた。
「土下座するキミはまるで亀みたいだね」
「残念ながらいかつい甲羅はないけどな」
「うん。それでもね……亀は大好きだよ」
亀も悪くない。格好良いかは別として。
甲羅がなくてつくづく良かった。染みる。
佐々木の尿が、ワイシャツに染み渡る。
「なあ、佐々木」
「なんだい、キョン?」
「俺もガメラに出てくるヒロインが好きだ」
「……ばかだね、キミは」
背中の上で、くつくつと、佐々木が嗤う。
今ならば、俺は甲羅はなくともガメラのように、頭部と四肢を収納して、佐々木を乗せてどこまでもどこまでも飛んでいけるのではないかと、そんな馬鹿なことを思った。
【キョンと佐々木の考察】
FIN
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