【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その5【安価】

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38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 00:49:45.50 ID:/2WjUatDO
一人は治療がギリギリ間に合い一命を取り止めた
ほんの僅かの差で最初の一人に間に合わなかった事で菊月は怒りより落ち込んでしまう
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 00:58:48.10 ID:po3ijnz6O
2名とも当分は面会謝絶
完全に息絶える寸前だったがどうにか命は助かる
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 00:59:01.34 ID:FweoOLNeO
>>38
一命をとりとめた方が欠片を差し出す
友達の印にもしもの為に渡されたと
(ポーラに渡すならこの二人だと十二分にありえるよね…?)
41 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/04(金) 01:06:46.52 ID:XA0t3YZS0
ーー


リュウジョウ「なんとかあの二人は助かったんやな、良かったわぁ」


菊月「……」


リュウジョウ「折角助かったんやからもっと嬉しそうな顔しいや」


菊月「二人は助からなかった」


リュウジョウ「何を言うてんのよ、重傷には変わりないけど命だけは助かったやん」


菊月「違う。二人とも確かに死んだんだ」


リュウジョウ「何を言うてんの…?」


菊月「私達では……助けられなかったんだ……」


バシュッ


雲林院「私が説明してやる」


リュウジョウ「あ…あんた!よくも鎮守府を爆破しよって!」


雲林院「黙れ出来損ない共」


リュウジョウ「う……?」
42 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/04(金) 01:10:44.57 ID:XA0t3YZS0
雲林院「二人にはお守りを渡しておいた。それには欠片が入っていた」


菊月「その欠片のお陰で……二人の命は繋ぎ止められた」


雲林院「助けると言ってこのザマか」


リュウジョウ「待…待ってや!皆んな必死になって探したんやで!」


雲林院「必死になって二人の命すら救えないのか」


菊月「……すまなかった」


雲林院「お前の謝罪に価値は無い」


菊月「……」


雲林院「この事は一生忘れない」
43 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/04(金) 01:15:07.68 ID:XA0t3YZS0
雲林院「私がバカだった」


雲林院「お前達を信じた私がバカなんだ」


雲林院「お前達も敵だ」


リュウジョウ「待ってぇや!」


雲林院「待てば二人の心の傷は治るのか」


菊月「……」


雲林院「お前達の大切なものも奪ってやる」


リュウジョウ「あかん!そんなことはさせへん!」


雲林院「止められるものなら止めてみろ」


リュウジョウ「う……!」


雲林院「やっと分かった、お祖父様は何も間違って無かったんだ」


雲林院「私のこの力は世界を消す為にある」


雲林院「待っていろ」


雲林院「お前達から殺してやる」


菊月「……」


雲林院「……」バシュッ


リュウジョウ「菊月…」


菊月「…司令官を守れればそれでいい。私はそれでいいんだ……」


ーー
44 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/04(金) 01:15:37.55 ID:XA0t3YZS0
新スレでも宜しくお願いします


コメントなどあればお願いします
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 01:20:35.11 ID:/2WjUatDO
お疲れ様でした
ここにもまた自分を見失った者が一人…
欠片があったって菊月達が動かなかったら二人は結局助からなかっただろうにね
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 01:22:16.10 ID:FweoOLNeO
サクッと助けようと思ったけど流石にやりすぎかなと思って留めてたらこうなっちゃったよ…
それにしても誰も彼も思考の振れ幅が極端すぎない…?

心は読めるんだから菊月達が手を抜いてた訳じゃないことや本気で憤ってた事は分かるはずなのに
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 01:25:35.00 ID:po3ijnz6O
心が読めることはすなわち拷問を受けた2人の叫びも聞こえるということじゃないか?
そもそも仲間を傷つけられて、頑張ったなら仕方ないでは片付かないだろうし
死亡しなかっただけまだ切れるカードが残ったと信じるしかない
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 01:34:32.58 ID:4RzNZ6JEo
でも発端は雲林院の作戦ミスなんだよな…
鎮守府を爆破して混乱させて力のない二人を護衛もなく逃がそうとするって敵からしたら捕まえて下さいって言ってるみたいなもんだし
あと一人で見つけ出して救助できたかといえばそうとは限らないし

頭に血が上ってるだけでもっと冷静になってくれることを祈るしかない
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 01:34:49.21 ID:tNCdj3wgo
おつ
ああ…くそやらかしたすまん……
雲林院にとって二人がとても大切な存在になってるのがわかったのはいいがそれ故まだ許せんだろうしなあ…
50 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 18:33:15.24 ID:V4XJ8D4c0
ーー足りないもの鎮守府


菊月提督「菊月から聞いての通り、ここに深海棲艦の大群が侵攻してくる」


菊月「来るのが分かっているならその前に止めればいい。全員総出で迎撃に当たる」


多摩「その情報の信憑性はあるのか」


菊月「望月の予知や偵察の結果だ、間違えるはずが無い」


多摩「……」


夕張「総出ってことは私も…?」


菊月提督「いや夕張や非戦闘組は自分の役割を果たしてくれ」


ガングート「私は出るぞ」


多摩「行かせられるはずが無い」


ガングート「そんな事を言ってる場合ではないだろう」


多摩「……」
51 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/05(土) 18:36:04.85 ID:V4XJ8D4c0
菊月(深海棲艦を集め、操っているのは雲林院だ)


菊月(あいつは私達を全滅させた後、司令官を殺そうとしている)


菊月(そんなことはさせない。あいつが動き出す前に決着をつけてやる)


菊月(一対一なら雲林院には勝てない。だが多人数なら勝機はある)


菊月(あいつの能力は凄まじいが実戦を経験していない。そこを突く)


菊月(私達に勝てると思うなよ雲林院)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 18:48:04.10 ID:wyP8nidDO
戦闘の準備をしている最中病院から連絡が来る
入院している二人がどうしても話したいと言っているらしい
自分達がこうなった事で雲林院がどういう行動に出るか解っていたようだった
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 18:58:22.18 ID:qwQVh2MYO
>>52
だからなにかしてしまう前に止めたいと言っている
54 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 19:09:17.24 ID:V4XJ8D4c0
ーー


ピピピピピ…


菊月提督「誰だ」ガチャッ


憲兵『俺だ。病院から電話だぞ』


菊月提督「病院から連絡?」


憲兵『例のガキのお供二人が入院してる病院だ』


菊月提督「何の用なんだ、こっちは取り込み中だぞ」


憲兵『二人からメッセージがあるそうだ』


菊月提督「馬鹿を言うな、あの二人は喋るどころか正気を取り戻していないんだろう。あんな目に遭ったんだから当然だ」


憲兵『そうだ喋れる状態じゃない。だがメッセージが書かれたメモがあったそうだ』


菊月提督「メモか…」
55 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/05(土) 19:13:27.22 ID:V4XJ8D4c0
憲兵『病室にメモが落ちていたらしい。どうにかして書いたのか、それともああなることが分かっていて事前に用意していたかのどちらかだ』


菊月提督「内容は?」


憲兵『まだ聞いていない。お前に直接知らせてくれとでも書いてあったんじゃないか』


菊月提督「分かった、病院と繋げてくれ」


憲兵『了解っ…と』ガチャッ


菊月提督「あの二人が…俺に伝えたいこと」


菊月提督「恐らく雲林院絡みには違いないだろうが、どんな事が書いてあったんだ…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 19:19:31.54 ID:wyP8nidDO
乱れた文字で屋敷へという言葉とお嬢様を助けてと書いてあった
まったくあいつらは…お互いに助けてと言い合っている事に苦笑する菊月
屋敷に雲林院を止められる何かがあるのか?と
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 19:34:28.19 ID:aXFfzdNvo
>>56
58 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 19:38:44.86 ID:V4XJ8D4c0
ーー


菊月「それでメモには何が書いてあったんだ」


菊月提督「乱れた字で屋敷へ、お嬢様を助けて、と書いてあったそうだ」


菊月「お嬢様と書いてあったということは事前に用意してあったか」


菊月提督「それは確認のしようが無い」


菊月「あいつら……」


菊月提督「雲林院が閉じ込められていた地下のある屋敷に何かがある。それを確認してきてくれるか?」


菊月「あそこなら一度行ったことのある場所だ、神威の能力も使えるから容易いな」


菊月提督「残された時間は少ない頼んだぞ菊月」
59 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 19:43:04.20 ID:V4XJ8D4c0
ーー雲林院邸、屋敷


バシュッ


菊月「やはり誰も居ないか。雲林院を狙っている連中もここには居ないと分かっているんだな」


菊月「屋敷の中は以前曙と探索したが何も無かった。ということは地下だ」


菊月「地下で雲林院と合流した後はすぐにここから出ていった。だからほとんど探索できていない」


菊月「地下は確かシェルターだと言っていたな。それ相応の食糧もあると」


菊月「それ以外に何かあるとは思えないが…探してみてからだな」


菊月「雲林院を倒す、止める方法のヒントでも見つかればいいが…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 20:02:24.47 ID:aXFfzdNvo
誰が書いたか分からないが、過去の雲林院の事を記した記録を見つける
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 20:07:10.02 ID:V6fH1S8yo
地下シェルターの部屋を見ていくと絵を見つける
下手な絵と上手な絵が入り混じってるけれど平和を願ったであろう絵

約束…雲林院に思い出させたいということか…と菊月

その後>>60
62 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 20:14:59.55 ID:bclxWEzhO
ーー


菊月「これは絵か。下手な絵と上手な絵が入り混じってる…雲林院とあいつらが描いたものだな」


菊月「どの絵にも共通のモチーフはない。だがあるテーマは共通していそうだ」


菊月「どの絵も全て平和を願っている…皆で手を取り合うようなありきたりの絵もある」


菊月「これを見せたかった……この絵を…」


菊月「……そうか雲林院にこれを思い出せと言いたいのか」


菊月「口で言うより見せた方が早い。この絵は全て持っていくか」ゴソゴソ


菊月「あの二人が見せたかったのはこれだろう。だからもう一つ見つけたコレはあいつらは知らないはず」ゴソッ


菊月「これは雲林院に関する記録か……」
63 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 20:19:38.88 ID:bclxWEzhO
菊月「この記録を見て違和感を覚えた。雲林院の年齢とこの資料の古さが合わない」


菊月「雲林院はずっと前から存在している?だがそんな事は言っていなかったし、言動も歳相応のものだ」


菊月「資料も痛んでいて読むのが難しいか…」


菊月「……これは」


……××の×片より……××の…生×れし××…


菊月「…ダメだ、辛うじて文字が読めるだけか」


菊月「とにかくこの絵は回収できた、これ以上得られるものが無いなら長いは無用だ」


菊月「この絵で雲林院を止められれば…一瞬でも隙を作れば勝機はある」


菊月「司令官はやらせはしない…!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 20:33:09.68 ID:qwQVh2MYO
頭に血が登っていたのが少し落ち着いた雲林院
二人に力がないと分かって二人だけにしてしまった自分にも非があると頭の片隅にある
それがこんなことをしてあの二人を放っておいていいのかと時折考えさせる
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 20:36:36.71 ID:wyP8nidDO
帰りがけに誰も居ないはずなのに呼ばれたような気がした菊月
探してみると厳重に封印された箱を見付ける
何か長いものが入っているような形の鉄箱だった
能力で開けようと試みるが何故か効かない
66 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 20:42:25.76 ID:V4XJ8D4c0
ねぇ…


菊月「誰だ!?」


…………


菊月「誰も居ない…気配も感じない。気のせいか…」


ねぇ……


菊月「いや聞こえる。どこから聞こえるんだ?」


ねぇ…………


菊月「上か。もう屋敷内は探したはずだが…行くだけ行ってみるか」
67 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 20:48:42.26 ID:V4XJ8D4c0
ーー


菊月「声のする部屋に来てみたが、やはりここには何も無い」


……ギッ


菊月「…壁の中からだと?私の能力を使えば壁くらいどうということはないが……」ズズズッ


菊月「……なんだこの箱は」


……


菊月「錆させた壁の破片にはまじないやその類いの言葉が書かれていた。この鉄箱は封印されていたのか?」


菊月「一つ分かるのはこれはまともなモノじゃない。鉄箱にも関わらず錆が一つも無い」


菊月「この鉄箱には長いモノでも入っていそうな形はしているが……」


菊月「リスクはあるが開けるしかないだろう」ズズズッ


菊月「……」
68 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 20:51:38.03 ID:V4XJ8D4c0
ーー足りないもの鎮守府


リュウジョウ「能力で開けられへんだからって持って帰ってきよって!」


菊月「あそこに置いておく意味がない」


リュウジョウ「せやけど!」


菊月「私の能力で開けられないということは能力絡みだ。持って帰ってくる以外に選択肢は無い」


リュウジョウ「…まあええわ。その絵は役に立ちそうやしな」


菊月「これを雲林院に見せれば動揺するはずだ。それを機に一気にやる」


リュウジョウ「可哀想やけどやるしかないもんなぁ…」


菊月「奴の場所が分かり次第作戦開始だ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 21:00:12.64 ID:V6fH1S8yo
>>64
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 21:22:11.73 ID:aXFfzdNvo
>>69
71 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 21:25:44.73 ID:V4XJ8D4c0
同じ内容は再安価


下2 
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 21:32:31.42 ID:pZP6Ey4GO
菊月提督と海月姫の会話
あの子、雲林院は昔の私達と同じ感情に囚われてるわ
誰かを恨んで本来の自分を見失ってる
だからこそ助けてあげないと駄目なのよ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 21:40:29.09 ID:/GuihwTdo
>>64
74 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:00:09.31 ID:V4XJ8D4c0
ーー


(私のミスだ)


(二人に力がないと分かっていたのに、結果的に二人だけにしてしまった)


(でも私ならそのミスを無かったことにできた。いくらでもリカバリーできたんだ)


(だが菊月がそれをさせなかったんだ)


(自分達がやるから私は身を隠せと。出しゃばるから二人は傷付いた)


(菊月も、その周りの奴らも許せない)
75 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/05(土) 22:04:37.57 ID:V4XJ8D4c0
(本当は一刻も早く二人を治してやりたい。だが菊月達を放置すればまた同じことを繰り返す)


(お祖父様の言っていた通りだ。弱者は邪魔者だ、圧倒的な力でねじ伏せる必要がある)


(全員、皆殺しだ)


(提督も同じだ奴も敵なんだ)


(弱者は大人しくしていろ)


(わらわらと群れるだけ邪魔なんだ)


(…菊月達は私が動く前に行動を起こすのか)


(菊月は私がそれを知らないと思っている。愚かな奴だ)


(さぁ、終わらせよう)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:15:09.67 ID:wyP8nidDO
情けないわね
少し大人びた自分の声が聞こえたような気がした

一方菊月サイド
望月が予知を視る
箱を雲林院が開けたらいいらしいよ
というか多分開けられるのはあの子だけみたい
そうしたら思い出すって何を思い出すのか知らないけどね
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:17:26.48 ID:V6fH1S8yo
強者の理論で前に出ていく雲林院に>>76
78 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:25:06.77 ID:bclxWEzhO
情けないわね


(…今のは幻聴だ)


(私の声に似ていたがそんな筈は無い)


(深海棲艦達は囮で私はもう行動を起こしている)


(菊月達をここから離すのが目的だ)


(奴らが瞬間移動で戻ってきても対処できる。束になった所で無駄だ)


(出来損ない共が……)
79 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:27:45.63 ID:bclxWEzhO
ーー


望月「菊月が持って帰ってきた箱だけど、どうやらそれが鍵を握ってるみたい」


菊月「この箱がか」


望月「その箱を雲林院が開けたらいいらしいっていうか、多分開けられるのはあの子だけみたい」


菊月「開けるとどうなる?」


望月「何かを思い出すみたい」


リュウジョウ「えらい抽象的やなぁ」


曙「内容は分からないの?」


望月「そこまでは予知で分かんなかったんだよね〜」
80 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:30:54.87 ID:bclxWEzhO
曙「しかしあんたの予知でそこまで細かい共が分かるだなんて珍しいわね」


リュウジョウ「いつもやったら箱を開けな死ぬとか、断片的やもんな」


望月「うーんそれくらいヤバいってことかな?でも死ぬなら予知が見えなくなるから違うんだよね」


リュウジョウ「ここに来て力が強くなったとか違うか?いずれにせよ詳細が分かるのはええことや」


望月「ま、そういうことにしとこっか」


曙「雲林院かいそうな場所が分かったんでしょ。その箱も持っていくわよ」


菊月「…よし、奇襲して奴を叩くぞ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:40:00.07 ID:pZP6Ey4GO
奇襲しようとした菊月達に>>75をぶつける雲林院
それを聞いて私達への怒りだけならまだ理解もできたが…と言って菊月は絵を見せる

お前はあの子達もその夢も否定したんだぞ。自分が何を言ってるのか分かっているのか?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:45:20.87 ID:c8oGldEno
>>81
自分達の力が至らなかった事を棚に上げるつもりはない
だが力に堕ちたお前をあの子達が見たいと思うのかとも

どうせ命乞いだと雲林院が菊月を読んでも命乞いから出ている言葉ではない
むしろあの子達のメッセージだとわかる
83 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:51:58.59 ID:bclxWEzhO
ーー海上


曙「目的地まであとどのくらい?」


菊月「まだもう少しかかる」


望月「秘書艦達には深海棲艦の方を頑張ってもらってるんだし、パパっと決めちゃいたいね」


リュウジョウ「いざとなったらこっちには切り札もおるんやし大丈夫やで」


荒潮「できれば私の力は使いたくないわね〜」


菊月「相手は子どもだが油断するとこちらがやられる。出せる戦力は全て出す」


荒潮「分かってるわよ〜」


望月「とっておきの策が時間を止めてフルボッコはちょっと大人気ないけどね」
84 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:55:16.50 ID:bclxWEzhO
バシュッ


雲林院「遅かったな」


曙「う!?」


菊月「…こちらの動きに気付いていたか」


雲林院「命乞いは聞かない、ここで全員…」


菊月「これごと私達をやるつもりか?」バサッ


雲林院「……」


菊月「あの屋敷の地下シェルターで見つけた絵だ。あの二人と共に描いた絵だろう」


菊月「お前はあの地下で平和を願っていた。それは何よりの事実だ」
85 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:58:55.33 ID:bclxWEzhO
菊月「お前はのやろうとしていることはあの二人とその夢も否定することになる」


雲林院「……」


菊月「…あの二人を助けられなかったのは私達に力が足りなかったからだ。それを言い訳するつもりは無い」


雲林院「…」


菊月「だが、力に溺れ堕ちたお前をあの二人が見たいと思うのか?」


雲林院「…嘘は言っていないようだな」


菊月「あの二人を救えるのはお前だけだ。こんな所で油を売ってる暇があるならさっさと病院に行け」


雲林院「…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:08:13.93 ID:wyP8nidDO
お前は何故そんなにも私を気にかける
記憶を読んでも私にはよく解らないと雲林院
お前は…数少ない私の友人だったんだ、曙達以外では初めてのな
お前は知らないだろうがなと菊月
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:17:11.79 ID:V6fH1S8yo
>>86
友人…という言葉を呟やいてあの時の言葉は雲林院も大切だからだったとわかる
雲林院が病院に向かって二人を見ると自分達の受けた事による恐怖じゃなくて、雲林院を孤独にしてしまうことや間違いを犯さないかという心配で満たされてた
88 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 23:23:35.68 ID:Lpws72XD0
雲林院「お前は何故そんなにも私を気にかける。私にはよく解らない」


菊月「お前は…私の知ってるお前は私の友人だったんだ」


雲林院「友人…」


望月「菊月に友達なんかほとんど居ないし、そりゃあ大切だったんだよ」


菊月「うるさい」


望月「友達が少ないのは事実じゃんか」


菊月「……」


雲林院「あの時の言葉は、私の為でもあった…」
89 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/05(土) 23:27:42.06 ID:Lpws72XD0
菊月「お前は離れた所からでも心が読めるだろう。あの二人がどんな気持ちか…」


曙(ちょっと、意識は戻ってないんじゃないの?)


菊月(二人はあのメモを書いている。意識はある……はずだ)


曙(そんな賭けみたいなこと…!)


菊月(確認する時間が無かったんだ、仕方ない)


雲林院「二人の……心…」


雲林院「……」



下2 コンマ判定

奇数   ○
偶数   ×
ゾロ目 ×××××
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:31:44.94 ID:aXFfzdNvo
覚えている限り二回目のコンマ判定…頼む!
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:31:44.98 ID:V6fH1S8yo
正気を取り戻していないだから意識はあるはずじゃ…
怖すぎる
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:32:42.09 ID:wyP8nidDO
ゾロ目なにそれどうなるの…
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:32:44.12 ID:V6fH1S8yo
すまん…ちゃんと読み返して状況確認したつもりだったのに…
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:33:15.10 ID:aXFfzdNvo
もうやだぁ…ごめんなさい…
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:34:59.13 ID:pZP6Ey4GO
運ゲーだから仕方ないけど重要局面を運ゲーにはしてほしくなかったかな…
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:38:00.37 ID:c8oGldEno
きっついなぁ…
97 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 23:43:53.89 ID:Lpws72XD0
雲林院「…お前らの言いたいことはよく分かった」


菊月「……」


雲林院「全員くたばれ」バシュッ


曙「ちょ、ちょっと……失敗したじゃないの!!」


菊月「……神威、急いで私達を…」


望月「あ…!あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


リュウジョウ「どないしたんよ!?」


望月「やられた…!あたしが見てた予知は雲林院が見せてたヤツだ!」


曙「どういう意味よ!?」


望月「あたしが見た予知は、雲林院が作った映像で上書きされたモノ!」


菊月「なん…だと……」


望月「早く戻らないと司令官が!司令官がぁ!!」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:45:08.73 ID:V6fH1S8yo
多分xxxxxは世界を呪ってたとかじゃないかな…
99 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 23:47:01.82 ID:Lpws72XD0
ーー足りないもの鎮守府


菊月提督「ぐ……ぅぅぅ…!」


雲林院「人とは脆いものだ。こんなちっぽけな刃物で生命活動を終える」ドロッ


菊月提督「やめ……」


雲林院「命乞いをしても無駄だ。艦娘は出払っていて菊月達も居ない」


菊月提督「ちが……」


雲林院「二人が受けた苦痛はこんなものじゃない。お前は苦しんで死んでいけ」


菊月提督「ぐ……」


雲林院「人を殺す…こんな簡単だと思わなかったな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:51:22.80 ID:wyP8nidDO
そこまでにしなさいと海月姫が刃物を掴む
彼を殺せばどうなるか…私の意識を読んでみなさい
言われてつい海月姫の意識を読んだ雲林院の顔が恐怖に染まった
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:00:03.11 ID:3RNWgAWrO
簡単だと思わなかったと言いつつ賢者モードになってやった事の罪を自覚する雲林院
二人との約束を思うと体が震えだして止まらなくなってとっさに提督の傷を塞ぐ

そして菊月提督が実体験を元に雲林院の感情がわかること、でもそれに捕らわれると助けられる大切な人を助けられないことを説く
102 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:06:36.49 ID:0TruSUal0
雲林院「……この虚無感はなんだ。やるべきことをやったはずなのに…」


雲林院「どうして……体が…………」ガタガタ


(お嬢様!)
(雲林院様〜)


雲林院「なんで二人の声が……どうして…」


雲林院「う…ううぅ……?」


菊月提督「……ぅ…」


雲林院「あ…傷……治さ…ないと……」


雲林院「あれ……どうして…そんな……殺す…はず……」


菊月提督「俺なら……分かる…ぞ……その…感情が…」


雲林院「提督……?」
103 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:11:40.98 ID:0TruSUal0
菊月提督「俺も……罪を犯した……数多くの…命を奪った……」


雲林院「私は……」


菊月提督「深海海月姫もそうだ……罪を……因果を…背負った……」


雲林院「あ、あぁ……」


菊月提督「それに捕らわれる……何も助けられなく…なる……誰も…何も………」


雲林院「あぁぁぁぁぁ……」ガタガタ


菊月提督「お前は予知……未来を見ることも…できるんだろう…」


雲林院「ひ…………!」


菊月提督「もう遅い……お前は因果に……捕われた…」


シュルシュルシュルシュルッ


雲林院「ぎゃあ……っ!!」
104 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:14:29.12 ID:0TruSUal0
バリーンッ


菊月提督「う……」


深海海月姫「あなた!!」


菊月提督「大丈夫……だ…」


深海海月姫「早く手当てをしないと!」


菊月提督「それより……」


深海海月姫「あなたより大切なものなんて無い!」


菊月提督「富士……は…」


深海海月姫「…………」


菊月提督「そう……か」


深海海月姫「ごめんなさい……私では止められなかったの…」


菊月提督「分かっている……トドメをささなければ…因果は……巡らない…」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:16:39.45 ID:3RNWgAWrO
うーんこんなことになるとは
106 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:19:02.20 ID:0TruSUal0
富士(よくも……)


富士(よくもお父さんをーーーー!!)


雲林院「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ベキベキ


富士(うわぁぁーーーー!)ギチギチ


雲林院「げぼ……っ」ベチャッ


雲林院(そうか……私の力は…汚れなき魂にのみ……宿る…)


雲林院(殺意を持って……他人を…何の落ち度もない人間を…殺そうとした……)


雲林院(それは……立派な罪……)


ベキベキベキベキ


雲林院(因果は…巡る……)


雲林院(私の死を持って……この因果は…)


グチャッ


雲林院(終わる………………)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:25:38.30 ID:UVRD6EKDO
側に置いてあった箱に雲林院の吐いた血がかかる
すると箱が開き槍が飛び出して雲林院を救った
これは…お祖父様が私には触れるなといつも言っていた箱の…何故私はわざわざこれの映像を見せたのか…
震える手で槍を掴むと全てを実感と共に思い出した
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:27:36.96 ID:Ppn1QeRYo
雲林院が目を覚ますとあの二人と同じ病室
今のお前に力はない、だがその子達にはお前が必要だろう
幸い提督は生きているんだ因果で諦めるな断ち切れと菊月
あとこの箱はお前のものだから渡しておくと

富士は騒ぎを聞きつけた龍驤がなだめてる
乱暴のしすぎはあかんよって
109 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:38:10.34 ID:0TruSUal0
ーー病院


雲林院「……」


雲林院「……病院…」


菊月「隣を見てみろ」


雲林院「あ……」


「……」
「……」


菊月「二人と同じ病院にしてやった、有り難く思え」


雲林院「……」


菊月「今のお前に力はないが、二人にはお前が必要だろう」


雲林院「……」
110 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:44:03.77 ID:0TruSUal0
菊月「提督は生きている。だが因果ごときで諦めるな」


雲林院「…無理だ」


菊月「そんなものくらい断ち切れ。あと…この箱はお前のものだから渡しておく」ゴトッ


雲林院「……」


菊月「お前はこの中身を知ってるな?」


雲林院「…そうだ」


菊月「中身については触れないでおいてやる。後はお前次第だ」


雲林院「……ありがとう、菊月」


菊月「ふん…」
111 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:49:42.24 ID:0TruSUal0
ーー


龍驤「そっか、怪我させちゃったんだね」


富士「ぐす…」


龍驤「お父さんがやられそうになったんだから止めるのは間違ってない。けど乱暴のし過ぎはいけないね」


富士「ごめんなさい…」


龍驤「私に謝るよりその子に謝ろ?」


富士「うん…」


龍驤「よしよし、これからも気を付けるんだよ」


ーー
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:53:12.29 ID:Ppn1QeRYo
終わり前にタメがあるのはなんか起こる気配
113 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:53:22.82 ID:0TruSUal0
ーー


八島「さて、たまには解説でもしとこうかな」


朝潮「八島さん…」


八島「あ、ダメダメ。ここに来るならちゃんと名前を変えて。因果に潰されちゃうよ」


朝潮「……」


敷島「はい、分かりました」


八島「よしよし。じゃ、やっていこうか」


敷島「八島さん解説って何を?」


八島「雲林院についてに決まってるじゃん」


敷島「人物について…?」


八島「それを決めるのはあたしじゃないよね、下2さん?何が知りたい?」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:54:48.47 ID:Ppn1QeRYo
質問コーナーだ!ksk
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:57:53.18 ID:3RNWgAWrO
まずは>>63の文章との関連を
あの槍にまつわる生い立ちだと思ってるんだけど
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 01:00:46.12 ID:PTdwa/n3o
おお!彼岸こたつコンビ久しぶり!
117 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/06(日) 01:06:50.15 ID:0TruSUal0
八島「アレね。薄々分かってると思うけどポーラとかに配ってた欠片は槍の鏃の部分ね」


敷島「槍が力を持っていたんですか?」


八島「槍が持ってたというより持たせたんだよ」


敷島「力を持たせた?」


八島「雲林院は槍とセットみたいなもの。生まれる前からその役割が決まっていた」


敷島「だから彼女が生まれる前の古い資料や記録があったんですね」


八島「ある意味実験みたいなことをしたんだよ。普通なら成功しないんだけど結果は大成功。どうしてだと思う?」


敷島「……因果」


八島「その通り。雲林院は扉の影響、帳尻合わせで生まれた存在。だからその力を宿すことに成功した」
118 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 01:12:47.55 ID:0TruSUal0
敷島「彼女が扉を開いたんじゃなかったんですね」


八島「雲林院も巻き込まれた側だし」


敷島「でも彼女は力を失ってしまった…」


八島「そういう制約というか槍がそうだったからね。でも完全に消えてはないと思うよ」


敷島「菊月提督さんは死にませんでしたからね」


八島「ま、幼女が全身の骨を砕かれちゃったんだしトントンってことにしてあげようよ」


敷島「八島さんがそう言うなら…」


八島「じゃあもう遅いし今日はここまで。以上八島でした」


敷島「同じく敷島でした」


八島「ち、な、み、に。いつでもあたしが来るとは思わないでね。今日来たのは偶々」


八島「だってさ、虫干しでもしておかないとダメになっちゃうかもしれないじゃん?」


八島「あっれ〜〜何がだろうね〜気になるね〜〜〜〜」


八島「じゃ、またね」
119 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 01:13:52.68 ID:0TruSUal0
good
bad
death



コメントなどあればお願いします
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 01:16:18.37 ID:3RNWgAWrO
ですよね〜
この最後はヒントをくれたのかな
八島やお姉ちゃんもちょくちょく出さないとってことなんだろうか
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 01:21:55.68 ID:UVRD6EKDO
お疲れ様でした
雲林院が記憶を取り戻す時は来るのだろうか
ゾロ目だったらその時点で皆殺し確定だった…?
その場合富士闇落ちまで行きそう
虫干しってぬいぐるみかな?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 01:42:29.59 ID:PTdwa/n3o
おつおつ
デス引かなくて良かった…本当に…
菊月雲林院で(周りにメッチャ影響でるてるけど)友情の衝突に着地できて良かったよおぉ

八島融合?継承?してからちょいちょい人を食った口調が出てるな…名前の業かな?
123 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 19:10:40.52 ID:0TruSUal0
ーー


提督「そんなことがあったのか…」


菊月提督「刺された傷はグラーフに治してもらって被害は軽く済んだがな」


提督「幹部さんは何と言っていた?」


菊月提督「本来なら処分があってもおかしくないが、奴は雲林院の事情を知っている。厳重注意やその辺りの処分になりそうだ」


提督「そうか…しかしまさか彼女が……」


菊月提督「色々と巡り合わせが悪かった結果だ、雲林院一人を責めるべきではないだろう」


提督「そうだな…」


菊月提督「力の使い方を間違えれば誰だって悪になれるんだ」
124 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/06(日) 19:14:34.04 ID:0TruSUal0
菊月提督「今日お前を呼んだのは世間話をするためじゃない。知らせがあるんだ」


提督「俺にか?」


菊月提督「傷は治ったとはいえ一応怪我人だ。幹部が言うには数日でもいいから休めと」


提督「そうか……」


菊月提督「普通なら秘書艦が代理になるが、丁度目の前に謹慎明けの横須賀の提督がいる」


提督「……」


菊月提督「何が言いたいか分かるな?」


提督「…幹部さんに話が通っているなら断る必要は無い」


菊月提督「俺に代わって数日間、この足りないもの鎮守府の提督を任せるぞ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 19:21:12.20 ID:UVRD6EKDO
多少変わっているが久しぶりの慣れ親しんだ執務室にてやはりここは落ち着くなと提督
横須賀の執務室は立派すぎるんだ…
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 19:22:44.54 ID:Ppn1QeRYo
北上がそこに座ってるの見るのは久しぶりだねーってやってくる
手には赤ちゃんを抱っこして
127 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 19:29:35.97 ID:0TruSUal0
ーー足りないもの鎮守府


提督「…この景色も久しぶりだな」


北上「おいっす提督〜」ガチャッ


提督「北上…」


北上「いやぁ〜提督をそこに座ってるの見るのは久しぶりだねぇ」


提督「そうだな……抱いているのはきたかみか?」


北上「そだよ〜あたしの可愛い可愛い子どもだよ〜」


きたかみ「んぁーーー」


提督「…北上に似て可愛いな」


北上「もうちょっと〜あたしには旦那がいるんだから口説くとかやめてよ〜」


提督「……そんなつもりじゃなかったんだが」
128 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 19:36:50.95 ID:0TruSUal0
多摩「おみゃーは自分の持ち場に戻れにゃ」ガチャッ


北上「そうは言うけどさ、せっかく提督がここに居るんだよ?」


多摩「そんなの関係ないにゃ」


北上「はいはい…っと。じゃあまた後でね〜」ガチャッ


提督「多摩が秘書艦…だったな」


多摩「多摩くらいしかまともなのがいないからにゃ」


提督「……」


多摩「復帰したてだからって仕事は待ってくれないにゃ。雲林院が集めた深海棲艦を殲滅するために、ほぼ全員出撃した件の後始末もたっぷり残ってるにゃよ」


提督「それは大変そうだ…頑張るしかないな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 19:43:03.18 ID:/46UgAdPo
旧足りないもの鎮守府にいなかった人員に改めて挨拶
菊月提督独自のやり方などがあったら教えて欲しいと
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 19:48:03.63 ID:PTdwa/n3o
>>129
131 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 19:55:23.40 ID:0TruSUal0
ーー


曙「あたし達に話ってなによ」


提督「改めて挨拶をと思ったんだが…」


望月「そういうのはいいよ〜こっちは好き勝手にやってるし」


提督「そうは言ってもな…」


リュウジョウ「他人の心配より自分の心配しいや。あんたは臨時やけどここの提督に戻ったんやで」


千代田「言っとくけど提督は私にとって一人だけ。あんたなんか提督とは思わないからね!」


グラーフ「顔…人相悪い……怖い…」


提督「……」


望月「ね?相手にするだけ時間の無駄だと思うよ」


提督「…菊月提督はこんなことを毎日……」


望月「いやいや、司令官の言うことはちゃんと聞くよー」
132 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 19:59:22.41 ID:0TruSUal0
多摩「菊月提督は仕事はできるにゃ。提督と同じかそれ以上の実力はあるにゃ」


曙「当たり前でしょ!あたし達の提督なのよ!」


多摩「…ずっとこんな調子にゃ。コイツらは無視していいと思うにゃよ」


千代田「なによその言い方!」


提督「……」


グラーフ「ひぃぃ…睨まれてるぅ…!」


提督「…菊月提督ができる奴なのは間違いないようだな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:02:21.06 ID:cqSGg2Rv0
曙たちをスルーするのも
かわいそうなので北上に
彼女らのしつけを命ずる
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:11:36.41 ID:Zb6bc4b3O
横須賀には提督が足りないもの鎮守府を数日臨時で受け持つと連絡が入る
菊月提督が負傷とは向こうは中々大変みたいですなと漣
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:16:16.89 ID:5fDksSrbo
>>134
龍驤は主婦やってるのかも聞いとく
136 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 20:21:09.45 ID:0TruSUal0
ーー


漣『あ〜そっちの話はさっき幹部さんから聞きましたよー』


提督「そうだったか、連絡が遅れてすまない」


漣『菊月提督が負傷とは中々大変みたいですな』


提督「かなり大変だったらしい」


漣『ま、無事ならそれでオッケーってやつですよ。あとこっちのことは心配しないで大丈夫です』


提督「本当か?」


漣『そうですねぇ強いて言うならあの人の様子はどうですか?』


提督「龍驤……か」
137 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 20:27:14.52 ID:0TruSUal0
漣『あの人は相変わらずですか?ちゃんと主婦の仕事をしてんでしょうねぇ』


提督「……」


漣『ご主人様ぁ?』


提督「…ちゃんとしていたんだ。まるで別人かと思うくらい……」


漣『演技じゃないとしたらそれが素なのかもしれませんね』


提督「……」


漣『あの女は調子に乗らせないで下さいよ。ちゃんとご主人様が調教するんです』


提督「調教…」


漣『言い方に拘ってるんじゃねぇですよ!要はあの女をコントロールしろって言いたいんです!』


漣『それくらい分かるでしょうがよぉ!!ええ!?ボケてんじゃねぇですよ!!』


提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
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