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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その5【安価】
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1 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/09/03(木) 18:35:44.63 ID:l0ly/h2PO
前スレ
【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その4【安価】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1596880862/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1599125744
2 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 18:41:20.00 ID:l0ly/h2PO
ーー足りないもの鎮守府
ドガーーン!
菊月提督「どうした!?」
多摩「爆発音がした!!」
ジリリリリリリ…
菊月提督「深海棲艦の攻撃か?しかし何も前兆が無かったが…」
多摩「提督は緊急警報!こっちは艤装を展開して現地の確認に向かう!」
菊月提督「無茶はするな、まずは爆発音の正体を優先してくれ」
多摩「言われなくても!!」ガチャッ
菊月提督「…一体何が起こったんだ」
シュパーーー…
菊月提督「ん?あの海上を移動しているのは…」
3 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 18:45:39.73 ID:l0ly/h2PO
ーー
雲林院『二人は先に逃げてくれ』
『そんな!雲林院様を置いて逃げられません!』
雲林院『私がここに居るのが知られた。ここの連中に迷惑をかけたくない』
『でも…!』
雲林院『私は不本意ながらここに保護され、鎮守府の一部を爆破して逃げたことにする』
『危険過ぎます!』
『せめて私達も!』
雲林院『二人は私とは違う。危険な目にあわせたくないんだ』
『雲林院様……』
……
雲林院「これで良かった、世話になった連中に迷惑をかけられないからな」
雲林院「爆発させた部屋は何も無い部屋だ、鎮守府に被害が出ることも無いだろう」
雲林院「…もっと鎮守府から離れておくか」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 18:51:34.56 ID:v4FfGmJDO
たておつ
やはり望月の予知通りか
身を隠すなら私達にはうってつけの仲間が居るのを知っているだろうと菊月
ひとまず曙達がよく潜伏していたセーフハウスに転移させる
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 19:25:59.47 ID:zKxc8nILo
過ごした時間を回想しつつ、どこにいこうか、とにかく離れようと思案する
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 19:28:12.30 ID:jsnr6zTCO
記憶で見た海月姫達が隠れ家にしていたいところへ向かう
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 19:30:42.54 ID:94AFX1OZo
>>4
8 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 19:45:18.68 ID:wxMUJDe10
ーー海上
バシュッ
雲林院「む」
菊月「やはり望月の予知通りか」
雲林院「鎮守府を爆破はしたが被害は出していない」
菊月「分かっている、お前を責めに来たんじゃない」
雲林院「なら私から離れろ危険に晒すことになるぞ」
菊月「誰が来ようと返り討ちにする、問題は無い」
雲林院「相手の事をよく知らないくせにそんな事は言うな」
菊月「私なら言えるんだ」
雲林院「…」
9 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/09/03(木) 19:51:10.95 ID:wxMUJDe10
菊月「身を隠すのに適した場所がある。そこを使え」
雲林院「いいのか」
菊月「私達にはもう必要無いからな」
雲林院「ならば有り難く使わせてもらう」
菊月「あの二人はどこに居る?」
雲林院「二人なら先に逃げた」
菊月「本当か?出て行く所は見かけなかったぞ」
雲林院「嘘を…」
菊月「嘘かどうかは分かるんだろう?」
雲林院「…」
菊月「私は心を読めないがお前が考えていることは分かる。あの二人は無視しろ」
雲林院「何故だ」
菊月「お前の命の方が大事だからだ。お前が面倒な奴らに捕まれば更に面倒なことになる」
雲林院「本気か」
菊月「あの二人は元々居なかったものと思え。子どもの我儘は聞きたくないんだ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 20:08:44.81 ID:jsnr6zTCO
私は全力で見を守るからあの子達のことは助けてやってほしい
私の初めての友達だから
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 20:29:59.02 ID:zKxc8nILo
大人しくしてやるからと尊大に
>>10
菊月は(自分を棚に上げて)素直に言え、生きづらいぞそれ、と
12 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 20:37:16.63 ID:wxMUJDe10
雲林院「自分の事は自分で守るだからあの子達のことは助けやって欲しい」
菊月「…」
雲林院「派手なこともしない、大人しくしてる」
菊月「…」
雲林院「無害とは言え鎮守府を爆破した。私が責任を持って直すから」
菊月「…」
雲林院「それから…」
菊月「素直に言え。その歳でそんなことを言ってると生き辛くなるぞ」
雲林院「……」
13 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 20:39:52.70 ID:wxMUJDe10
雲林院「あの二人は大事な存在だ」
雲林院「化け物扱いされていた私の側にずっと居てくれた」
雲林院「お祖父様が死んでも、あの二人だけは…」
雲林院「…」
雲林院「初めてできた友達なんだ」
雲林院「だから……助けて…」
菊月「ふん、初めからそう言え」
雲林院「……」
菊月「子どもの世話は苦手なんだ、泣くなら身を隠してからにしろ」
雲林院「…」バシュッ
下2 この後の展開やその他起こったことなど
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 20:46:36.09 ID:v4FfGmJDO
ちっ…敵の心当たりを聞いておけばよかったな
まあいい、いずれ判ると菊月愚痴る
逃げた二人を捕獲…保護する為、チーム菊月出動
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 21:10:16.23 ID:94AFX1OZo
>>14
16 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 21:21:41.67 ID:wxMUJDe10
ーー
菊月「敵の心当たりを聞いておけばよかったな。まあいい、いずれ判るだろう」
望月「おいっす菊月〜」
菊月「何か見えたか」
望月「バッチリ見えたね。結論から言うと二人はもう捕まってるよ」
菊月「チッ…」
望月「しかも場所が分からない。これはお手上げかもね」
菊月「二人はどうなる」
望月「予知で見えたのは殺される所だねぇ」
菊月「どいつもこいつも…」
17 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/09/03(木) 21:23:45.47 ID:wxMUJDe10
望月「どうする?」
菊月「ここで見捨てる方が後味が悪い。一応探すぞ」
望月「一応、ね」
菊月「なんだ」
望月「いんや〜別に〜」
菊月「…」
望月「雲林院と菊月って似てるよね、扱い方も同じ」
菊月「それを本人の前で言うな」
望月「はいはい。じゃ、ちゃっちゃと探しちゃおっか」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 21:42:29.00 ID:zKxc8nILo
捕まった二人サイド
雲林院の居場所を吐けと脅されるも絶対口を割らない二人
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 21:44:34.92 ID:jsnr6zTCO
この短時間で行けるところなんてたかが知れてる
曙が見つけられないなら近辺で曙にも見えないところにいるだろう
(曙って障害物があったら見えないとかじゃなかったよね?)
20 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 22:01:15.30 ID:l0ly/h2PO
菊月「この短時間で行ける所はたかが知れている。曙が見つけられないなら、普通では見えないような場所に居る」
望月「普通ならそれでいいんだけどさ、ある可能性を忘れてるよ」
菊月「何だ」
望月「相手が移動してる。つまり車か何かで二人を連れ去った」
菊月「…」
望月「あたしが見えたのは二人がガチガチに拘束されて動けない所。移動してるかまでは分からないね」
菊月「…どうするんだ」
望月「ま、なんとかなるって。今までだってそうだったじゃん」
菊月「…リュウジョウ達も働かせるぞ」
21 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/09/03(木) 22:05:29.71 ID:l0ly/h2PO
ーー??
「「〜〜〜〜」」
(何を言ってるのかな…)
(多分私達を尋問する人を呼んでる)
(そうなの?)
(私達を捕まえたあの人達は事情は知らない。余計な事を知られないように日本語が分からない人達を使ってる)
(こっちの仕事は済んだって連絡をしてるんだ…)
(私達は雲林院様が居ないとただの一般人。それを知ってる人の仕業だ)
(…殺されちゃうのかな)
(雲林院様が助かるならそれでいい)
(うん、そうだね)
22 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 22:08:55.21 ID:l0ly/h2PO
「「……」」
(足音が遠くなっていった。ここから離れたんだ)
(尋問役が来る…)
(…怖い?)
(雲林院様の孤独に比べたら全然よ)
(そうだよね)
(いい、何をされても喋っちゃいけないわ)
(分かってるよ)
(雲林院様、どうかご無事で…)
(……)
下2 この後の展開やその他起こったことなど
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 22:23:20.61 ID:v4FfGmJDO
まったく…仕事とはいえこんな少女を尋問とはなあ…とぼやきながら現れた尋問役
口をつぐんて何も喋らない二人に困ったなあ…これじゃあこっちが処分されてしまうとまたぼやく
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 22:56:05.78 ID:zKxc8nILo
>>23
25 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 23:08:26.05 ID:j8fX8lGO0
ーー
「まったく、仕事とはいえこんな少女を尋問とはなあ…」
「……」
「……」
「あのさ…大体分かるよね?居場所くらい教えてくれない?」
「……」
「……」
「困ったなあ…これじゃあこっちが処分されちゃうって…」
「本当はやりたくないんだよ?こっちは女の子をいじめる趣味なんか無いってのに…」
「……」
「……」
「はぁ……殺せって依頼じゃないだけマシか」
26 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 23:15:33.89 ID:j8fX8lGO0
ーー
「ーーーー!!」
「耐えちゃダメだよ……もっと強いのをやるしか無いじゃん…」
「ーーーーっ!!」
「もぉ〜普通の女の子なら爪剥がすだけで悲鳴をあげるのに…」
「先に謝っとくけど本当にごめん」ギラッ
「……」
「……」ピクッ
「君かな」グサッ
「…………ぁ…!」
「ごめん何か喋って。そうじゃなきゃこっちの子は死んじゃう」
「……」
「…嘘だよ死なないよ。でもそう言うしか無いんだ」
「……」
「……ぅ…」
「今の内に喋って。次の奴らは君を玩具にして壊すつもりだ。もっと酷い目に遭うんだよ」
「今喋れば君達は殺されずに済む。だから…喋って」
「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 23:49:18.47 ID:3cIlquA9o
それでも喋らない二人
そもそも事情を把握しているのに無事ですむわけもないと考えてる
一方で菊月達はハグロの念写で誘拐犯の特定に成功
車がわかれば後は芋蔓
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 23:51:25.58 ID:zKxc8nILo
尋問担当が変わると目の前の娘達がどうなるかわかるだけに尋問者も必死
けど鬼になりきれないので取れる手もなくなって時間が過ぎていく
29 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/03(木) 23:55:59.54 ID:j8fX8lGO0
「……」
「…………」
「どうして……自分達の置かれている状況は分かるよね!?」
「……」
「…………」
「この後待っているのは殺されるどころの話じゃないんだ!今ならまだ…!」
「……」
「…………」
「……無理だ…これ以上は…」
ガチャッ
「もういい、次の奴らに任せろ」
「…………分かったよ」
30 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/04(金) 00:03:43.07 ID:XA0t3YZS0
ーー
「何も聞き出せないとはな、報酬は無しだ」
「…そうだろうね」
「役立たずのお前も処分する。と言いたい所だが特別に許してやろう」
「…………彼女達を使うのか」
「おっ、当たりだ。若い女は久しぶりだからな」
「あれは若過ぎる、少女だ」
「そういうのが好きな奴が多いって話だ」
ーーーーーーーー!!
「お、結構楽しんでるみたいだな」
「……!」
「許してはやるがこの事は喋るなよ、まあ言われなくても分かってるだろうがな」
「…………あぁ」
「ふ…少女を救えずに悲劇のヒーロー気取りか?全く、尋問屋が笑わせてくれるなよ」
「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/04(金) 00:13:46.85 ID:4RzNZ6JEo
羽黒の念写で場所を駆使して特定した菊月達は監禁場所に向かう
二人を殺さずおもちゃにしているのを把握した菊月がおこおこおこおこで逃げる暇も与えず二人以外アジトごと全部錆に変える
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/04(金) 00:22:28.26 ID:AvnSkF+TO
>>31
救助後は即離脱
曙に周囲で私達を目撃した者は?と聞くと奴ら錆になったわって
あとはグラーフがどれだけがんばってくれるか
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/04(金) 00:22:31.45 ID:tNCdj3wgo
>>31
背後関係を聞き出すためかろうじて何人か半殺しで残す菊月
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/04(金) 00:23:42.90 ID:/2WjUatDO
どうにかならないかと考えながら無力感に苛まれ帰路につく最初の尋問役
その後
>>31
35 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/04(金) 00:33:46.98 ID:XA0t3YZS0
ーー
「あ……あ…ぁ…」
「…………」
「おいこっちはもう反応しなくなったぞ」
「死んだか。ま、刺されてたしな」
「俺が傷口を抉ったのが悪かったか?」
「それしかないだろ」
「だってよ、そうしたら締まりが良くなったんだよ」
「そうだな、新品からガバガバになるまで使い込んじまったもんな」
「「「はははははは……」」」
「………ぁ…」
「さて、コイツはいつまで持つかな?」
「便所一号はもう死んじまったぞ〜」
「責任持って楽しませろよ二号」
「………や…」
ピカッ
「ん?」
「何か光っ…………」
「な………」
36 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/04(金) 00:38:18.39 ID:XA0t3YZS0
望月『状況はどう?ハグロの念写でなんとか近くまでは分かったけど、詳細までは分からなかったからね〜』
菊月「……」
曙『何か答えなさいよ!』
望月『まさかさ〜全員やっちゃった?』
菊月「下衆共は全員錆にした」
望月『あっちゃ〜』
曙『一人くらい生かして情報を聞き出し…!』
菊月「黙れ」
曙『な、何よ……』
菊月「グラーフに準備をさせろ」
望月『…間に合わなかった?』
菊月「いいから早く!」
望月『はいはい…了解』
37 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/04(金) 00:43:21.74 ID:XA0t3YZS0
「…………」
菊月「私が分かるか?」
「…………」
菊月「あと少しで助かるんだ」
「…………」
菊月「おい!!」
「……」ガクッ
菊月「……グラーフ!!」
バシュッ
グラーフ「ひぃ……臭いが…」
菊月「なんとしてでも助けろ」
グラーフ「でも…死体は……」
菊月「いいから助けろぉ!!」
グラーフ「はひぃ!!」
菊月「この……クソぉぉ…!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
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