【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その5【安価】

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241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:01:55.85 ID:mF8c+OT10
夜逃げしようとする夕張。海の
藻屑になりたいと願ったけれど
……提督に止められてしまった
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:10:13.46 ID:ZA0QDBego
>>240
漣も由良も絶望的な状態から深海棲艦が寄生したことで生き残ったんだ
残された方法はこれか整備士がなにかできることを祈るくらいしか…
243 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 19:17:52.53 ID:ezEe4bgS0
ーー


提督「……」


提督「…………」


ピピピピピ…


提督「……」ガチャッ


潜水新棲姫『相当参ってるらしいな提督』


提督「……あぁ」


潜水新棲姫『ワタシは医者じゃないから夕張を治療することはできない』


提督「…知っている」


潜水新棲姫『だからワタシにできることを提督に教えようと思う』
244 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 19:21:31.08 ID:ezEe4bgS0
潜水新棲姫『夕張をワタシ達と同じにする。深海棲艦にするんだ』


潜水新棲姫『艦娘としては生きれなくなるが、夕張が死ぬということも無くなる』


提督「……」



潜水新棲姫『だが上手くいく保証は無い上に夕張の精神状態を考えれば暴走する危険性もある。賭けるには危険過ぎる』


提督「…それでも可能性はあるんだな」


潜水新棲姫『由良が深海棲艦のコアを捕食して生き存えたように、成功する可能性はある』


提督「……そうか」
245 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 19:25:06.61 ID:ezEe4bgS0
潜水新棲姫『これが最後の手段だ。整備士に頼れないなら祈るくらいしか方法は無い』


提督「祈る…」


潜水新棲姫『非現実的だがこれくらいしか提督ができることは無い』


提督「……助言、感謝する」


潜水新棲姫『最後の手段だからと言ってそれが最善とは限らない。もし暴走すれば解体どころか夕張をワタシ達が殺すことになるんだぞ』


提督「……」


提督「…………」


潜水新棲姫『よく考えて、結論を出してくれよ』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:27:04.84 ID:mF8c+OT10
「まだ見ぬ世界が見えるかも」と夕張は大喜びする
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:32:04.48 ID:TpspWGdDO
方法としては幹部が確立した深海棲艦の細胞移植だ
規定されている以上の細胞を移植して現在の細胞を侵食させ完全に深海化させると説明する新棲姫
わざわざ危険を冒して何処かの深海棲艦を捕まえる必要は無いと
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:33:06.75 ID:zBbyfVBzO
夕張は俺を本気で信じてくれたからトリガーを解除してくれた。
だから俺は夕張を信じる。

話を前にすすめるために深海棲艦組、深海棲艦寄生組、整備士を始めとした技術者組と徹底的にリスクや方法を徹底的に打ち合わせ。
249 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 19:38:12.50 ID:ezEe4bgS0
ーー


夕張(提督……)


夕張(私は…貴方を…信じます……)


提督「……」


提督「夕張は俺を本気で信じてくれたからトリガーを解除してくれた。そんな俺が夕張を信じないでどうする」


提督「可能性がゼロで無いならそれを信じる。夕張はまだ助かるんだ」


提督「…夕張は絶対に助ける」


提督「その為には準備と人が必要だ。大変だろうが全てを揃える」
250 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 19:43:50.34 ID:ezEe4bgS0
ーー数日後


提督「皆んな、集まってくれてありがとう」


潜水棲姫「これだけいれば何とかなりそうだけど…」


潜水新棲姫「人が集まった所で成功率は変わらない」


漣「悔しいですけど嫁の言う通りなんすよね」


由良「万が一があれば私がやる」


球磨「クマはほとんど役に立たないクマよ?」


由良「居ないよりはマシ」


タシュケント「ごめんね、整備士は表に出れないから代わりにあたしが来たんだけど…」


漣「コロス」


タシュケント「まぁそうなるよね…」


潜水新棲姫「その話は後にするぞ。今は夕張が優先だ」
251 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 19:47:47.58 ID:ezEe4bgS0
提督「何をどうやっても成功率は変わらないんだな」


潜水新棲姫「そうだ」


提督「……」


由良「提督」


由良「夕張とはこれで最後になるかも」


由良「お別れは」


提督「……いい」


由良「どうして」


提督「失敗した時のことは考えたくない」


由良「…」


球磨「しかしよく病院から夕張を持ち出せたクマね」


漣「あ、もちろん無許可ですよ。ですからなにかあれば全てご主人様の責任になります」


球磨「うぉ〜それはまたワイルドクマね」
252 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 19:51:05.93 ID:ezEe4bgS0
潜水棲姫「うだうだしてる時間は無いよ」


潜水新棲姫「提督、さっさとやるぞ」


由良「用意して」ジャキッ


球磨「クマーー!」ジャキッ


漣「お願いしますよ…!」ジャキッ


タシュケント「……こっちもいいよ」


潜水新棲姫「提督」


提督「…なんだ」


潜水新棲姫「合図は提督が出してくれ」


提督「……」


潜水新棲姫「提督」


提督「…やれ!夕張を助けてくれ!」


下2 コンマ判定


奇数  ○
偶数  ×
ゾロ目 ?
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:51:38.20 ID:zL5HahTDo
きついな
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:53:23.29 ID:ZA0QDBego
お願いします…
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:54:39.87 ID:gkjmMDrFo
うっしゃぁぁぁあああああああ>>254ナイスぅぅうううううううう!!
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:55:34.06 ID:TpspWGdDO
この判定怖すぎる
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:57:11.85 ID:zBbyfVBzO
半丁博打は怖いよ〜
258 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 20:04:52.28 ID:ezEe4bgS0
潜水新棲姫(艦娘を深海棲艦にする。これは普通の方法では不可能だ)


潜水新棲姫(深海棲艦との戦闘で艦娘が沈んでも必ず深海棲艦になるとは限らない)


潜水新棲姫(どうやれば深海棲艦になるという規則性は無いが、共通点はある)


潜水新棲姫(それは沈むまで猶予があったということだ。問答無用で沈められた艦娘が深海棲艦になったのは聞いたことがない)


潜水新棲姫(例外はあるかもしれない。だがそんなことを言ってはいられないだろう)


潜水新棲姫(夕張を深海棲艦にするには致命傷を負わせ、そしてその後……トドメをさす)


潜水新棲姫(成功率は低いだろう、だがやると決めたのならやるしかない)
259 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 20:07:51.68 ID:ezEe4bgS0
ーー


ズズズ……


球磨「どうクマ!?」


潜水棲姫「かなり手加減はしたから大丈夫なはず…!」


夕張「…」


提督「夕張!!」


夕張「え…ぁ……あぁぁぁぁ……」


由良「…」


漣「とりあえずは成功……」


潜水新棲姫「あとはこのまま暫く待つ」


提督「どれくらい待つんだ!」


潜水棲姫「死ぬ……ギリギリまで…」


提督「ぐ……」


潜水新棲姫「それしかないんだ」
260 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 20:11:36.10 ID:ezEe4bgS0
夕張「ぁ……や…」


由良「意識が」


球磨「ショックで戻ったクマか…?」


夕張「い……いや……だ………死…死にたく…な…い……」


提督「夕張…」


夕張「な……なんで…どう……して…」


球磨「クマ…」


夕張「提督………」


提督「……」


夕張「信じて………たのに…」


提督「……」


夕張「提督を……信…じて………」


夕張「……」
261 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 20:15:16.83 ID:ezEe4bgS0
八島「成功率が低いって言ってるのにさ、二分の一はフェアじゃないよね」



下2 コンマ判定



八島「悪く思わないでよね、そんな簡単なものだと思われたらこっちも困っちゃうもん」


八島「言っとくけどこれでかなりオマケしてあげてるからね?あたしを恨むのは筋違いってことで」


八島「全てはカミサマが決めることなんだよ」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:17:30.64 ID:gkjmMDrFo
ふぇぇ
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:17:49.61 ID:zBbyfVBzO
夕張を信じて
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:19:38.73 ID:TpspWGdDO
ん?同じ判定をもう一度?
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:22:02.75 ID:gkjmMDrFo
(何かパーセンテージかな)
266 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 20:28:48.30 ID:ezEe4bgS0
八島「ごめんごめんコンマが何かどうかを書き忘れたけど、奇数の時点で夕張は救われたよ」


八島「偶数ならもちろん夕張は死ぬ。それどころか何人かやられたかもねぇー」


八島「あ、ちなみに今回ゾロ目だった場合どうなってたかは言わないよ。なんでかなぁ?」


八島「それともう、一つ追加で安価を取っておこうかな。深海棲艦になった夕張の見た目とか何か特徴を教えてよ、下2」


八島「今日はあたしの出番は終わりかな?一応さよならはしておこうかな」


八島「以上八島でした。今日も参加してくれてありがとうね」
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:34:17.68 ID:TpspWGdDO
エメラルドの目に同じ色の髪
肌は深海棲艦のもの
夕張がよく使っていたドローンが専用艤装となって顕現している
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:35:50.52 ID:gkjmMDrFo
へそ出しチューブトップに極ミニスカ
毛先だけ蛍光グリーンになった白髪、髪長さアップ

ゾロが単純成功じゃないなら2連偶数は16%なんだよなあ心臓に悪いんですが八島反省しろ
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:36:54.61 ID:zBbyfVBzO
助かった!
270 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 20:45:20.41 ID:ezEe4bgS0
夕張「……」


夕張「…………」


夕張「……………ぁ」ビクッ


潜水新棲姫「今だ!!」


潜水棲姫「ごめん夕張…!」バシュッ


ドガーーンッ…


漣「命中……しましたね」


球磨「あとは祈るだけかクマ」


提督「夕張……夕張…!」


由良「…」


潜水新棲姫「どうだ」


潜水棲姫「……手応えはあった。成功したか沈んだかのどっちかだと思う」


潜水新棲姫「……そうか」
271 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 20:50:15.26 ID:ezEe4bgS0
ズズズズズ……


由良「来た」


潜水新棲姫「この気配……成功したようだな」


深海夕張「……」


提督「夕張……!」


球磨「見た目も変わってるし、深海棲艦にはなったみたいだクマね」


漣「チューブトップにミニスカ。深海棲艦っぽいですな」


潜水棲姫「髪の毛も変わってる。殆ど白髪になって…毛先だけ緑かな?」


潜水新棲姫「髪の長さも伸びた。間違いなく成功したようだな」


深海夕張「……」


提督「夕張…すまないこれしか方法が無かったとはいえ……夕張を傷付けた……本当にすまない…」


深海夕張「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:58:23.93 ID:TpspWGdDO
死にたくない
その一心が成功の一因だったと夕張は気付いていた
あれだけ自分が嫌になって自暴自棄になっていてもやっぱり私は生きたかったんだ…と
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:59:25.18 ID:zBbyfVBzO
いいえ…提督やみんなの想いが伝わりました
どんな形であれ助けてくれてありがとうございます
感謝の涙が頬をつたっており発狂する様子もない

自分が生きていても良いとやっと確固たる証拠ができて安定した
プラス>>272
274 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 21:03:14.59 ID:ezEe4bgS0
深海夕張「いいえ……皆さんや……提督の想いが……伝わりました……」


提督「夕張…!」


深海夕張「どんな形であれ……助けてくれて…ありがとう……ございます……やっぱり…提督を信じて……良かった……」


潜水棲姫「ねぇ…」


潜水新棲姫「そうだ、まだ安心はできない」


由良「…」


深海夕張「私……気付いたんです………」
275 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 21:09:52.29 ID:ezEe4bgS0
深海夕張「死にたくない…… その一心が……私を……」


深海夕張「 あれだけ…自分が嫌になって……自暴自棄になっていも………やっぱり私は…生きたかったんです……」


深海夕張「提督……」


深海夕張「助けてくれて……ありがとう………」ポロポロ


提督「夕張…夕張…!」ダキッ


漣「やれやれ、どうやら大丈夫そうですな」


球磨「助かったのは嬉しいクマ。でもこんなあっさりいくものかクマ?」


潜水新棲姫「夕張の精神状態が大きかったんだろう。自分は生きていても良い、生きたいと願っていた」


潜水棲姫「良かったね夕張…」


漣「さぁ皆さん、撤収がてら始末書を書く準備でもしておきましょう。普通に考えれば犯罪ですからね〜」


由良「…」シュバッ


球磨「由良が逃げたクマ!」


漣「由良さんは仕方ありませんけど、そこでコッソリ帰ろうとしてるお前は許しませんよ〜」


タシュケント「……」


提督「……!」


漣「…良かったですねご主人様」


下2 この後の展開やその他起こったことなど


276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 21:14:50.97 ID:zBbyfVBzO
鎮守府に戻るとみんなが迎える
北上は夕張イメチェンしたじゃ〜んといじってきたり
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 21:20:24.99 ID:ZA0QDBego
>>276
駆けつけたいけどと横須賀工廠組だけでもオンラインで参加してる
278 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 21:24:51.31 ID:ezEe4bgS0
ーー足りないもの鎮守府


北上「おー随分とイメチェンしたじゃ〜ん」


深海夕張「…はい」


北上「ん〜まぁでも夕張には変わんないわけだし。これまで通りよろしく〜」


深海夕張「…はい!」


北上「あたしはこれくらいにして…はい皆んな〜お待ちかねの深海夕張だよ〜」スッ


「「「夕張さん!!」」」


深海夕張「み、皆さん……」


北上「皆んないっぺんに声出し過ぎだって〜あたしのタブレットのスピーカー壊れたらどうするのさ〜」


明石『夕張さん大丈夫ですか!?』


深海夕張「えっと…この通り元気です」


明石『良かった……!』
279 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 21:28:57.60 ID:ezEe4bgS0
「「……」」


北上「さて、夕張と横須賀組は暫く話してるだろうし放っておいていいと」


漣「……」ギリギリ


タシュケント「……」


北上「問題はこっちだよねぇ」


潜水新棲姫「提督達は始末書や説明や何やらで忙しい。漣だって本当はそうなんだが無理矢理帰ってきた」


北上「どっからどう見ても漣ヤバくない?ブチ切れてるでしょ」


潜水新棲姫「ワタシでも止められないかもしれない。そうなったらいきなり深海夕張の出番だ」


北上「あのタシュケントは強いんじゃないの?」


潜水新棲姫「そうだとしてもここは工廠だ。暴れてしまうのはまずいだろう」


北上「確かに…穏便に済ましてくんないかなぁ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 21:39:05.16 ID:TpspWGdDO
当時のもろもろをそれはもう事細かくねちねち説明する漣
頭の穴がどうとか感触がどうとか
自分にもダメージ入ってるでしょそれ…と呆れ半分ハラハラしてる北上
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 21:44:54.53 ID:zBbyfVBzO
>>280に対して弁明なんてできるはずもないタシュ
ただただ過去の事を誠心誠意謝罪する

漣も成長してるのでもう気が済むだけこんこんとぶちまけて
あんたも何度死んだかわかんねえんだろうからこれでチャラです
整備士のところで真っ当に生きろ
282 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 21:52:28.94 ID:ezEe4bgS0
漣「何かね、物音がしたんですよ。一応確認しに行くかと思ったら嫁が寝てる部屋から血が流れ出てたんですよ」


漣「その時点で嫌な予感はしてました。でも僅かな希望を抱きながらドアを開けると……嫁が死んでたんですよ」


漣「見た瞬間死んでるなっていうのは分かりましたよ。ご丁寧に眉間に穴が空いて脳みそ漏れてんですもん」


漣「信じられなくて嫁を触ったら……もう心臓は動いてませんでした」


漣「あの感触は一生忘れませんよ。自分の愛した女が目の前で死んでるんですよ」


タシュケント「……」


北上「そんな詳しく言うと自分にもダメージ入るでしょ…」


潜水新棲姫「ほうほう」


北上「なんであんたは頷いてんのさ」


潜水新棲姫「死んだ直後のことは知らないからな。そうかやはりそうなっていたんだな」


北上「……はぁ〜…」
283 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 21:58:09.23 ID:qZrYHKvcO
タシュケント「…言い訳なんかしない。君の大切な人を殺してしまって本当にごめん」


タシュケント「謝って済む問題じゃない。けどあたしにはこれしかできないんだ」


漣「……それで済むと思ってんじゃねぇーーー!」


北上「…一応用意しとこ」ジャキッ


潜水新棲姫「大丈夫だ」


北上「ブチ切れ一歩手前じゃん。危ないって」


潜水新棲姫「漣はいつまでも昔のままじゃない」
284 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 22:01:05.37 ID:qZrYHKvcO
漣「……」


漣「……あぁもう!!」


漣「あんたは何度死んだか分かんないんでしょう!これくらいにしといてやりますよ!!」


タシュケント「…ありがとう」


漣「ただし!整備士のところで真っ当に生きるのが条件だからな!」


タシュケント「勿論さ、もう誰も殺さない」


漣「信用できるはず無いのに……!ここで手を出したら……!」


潜水新棲姫「漣」


漣「……二度は無いと思え!!」


タシュケント「十分、肝に銘じておくよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 22:21:11.45 ID:gkjmMDrFo
漣タシュのやり取りと新棲姫を見て北上「いいねぇ、羨ましいよお二人さん」
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 22:26:00.96 ID:TpspWGdDO
疲労困憊したように椅子に座って頭を抱える漣
さて、旦那を慰めるのは嫁の役割で特権だと新棲姫が向かう
二人だけにしてあげようかとタシュを連れて離れる北上
287 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 22:31:34.93 ID:qZrYHKvcO
漣「はぁ……はぁ……」


漣「うぅぅぅぅぅぅぅ…!!」


潜水新棲姫「…漣」ギュッ


漣「……」


潜水新棲姫「旦那を慰めるのは嫁の役割であり特権だ」


漣「……」ギュッ


潜水新棲姫「ワタシはここに居る。漣の嫁で深海棲艦のワタシは目の前にいる」


漣「……」


潜水新棲姫「ワタシは間違いなくワタシなんだ」


漣「……」


北上「ちょっと、ねぇ」


タシュケント「……」


北上「ここにはもう居なくていいんじゃない?」


タシュケント「そうだね…うん」


北上「夕張はまだ話してるし、あたし達が移動しよっか」
288 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 22:36:35.35 ID:qZrYHKvcO
ーー


北上「〜〜」


タシュケント「あたしのことは憎んでるよね」


北上「そりゃあねぇ。だからと言って別になにもしないけど」


タシュケント「……」


北上「提督を見てたら分かるでしょ?一人の艦娘を助けるために全力であそこまでするんだもん」


タシュケント「あの提督の艦娘だからか…」


北上「あたし達は一筋縄ではいかないからね。ま、潜水新棲姫が生きてるっていうのも大きいかな」


タシュケント「もし死んだままだったら?」


北上「リンチ。提督が止めても死ぬまで殺してた」


タシュケント「それは当然だよ、あたしは許されないことをずっとし続けてきたんだ」


北上「それが今では整備士の助手かぁ。なんというかまぁ、出世したよね」


タシュケント「そんなつもりじゃない。これはあたしがやるべきことなんだと思ってる」
289 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 22:39:24.00 ID:qZrYHKvcO
タシュケント「百人殺したのなら百一人助ける。それどころじゃない、二百三百と助けるんだ」


北上「百人ねぇ」


タシュケント「…正直百人よりもっと殺してる。だからあたしは死ぬまで整備士の所で多くの命を助ける」


北上「…百人より多くても四桁はいってないでしょ」


タシュケント「流石にそれは…」


北上「…一億も背負った龍驤さんはどうしろってのさ……」ボソボソ


タシュケント「…?」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 22:56:42.57 ID:zBbyfVBzO
夕張はひとしきりよろこびの言葉を受けたあとにそれにしても服装もなかなか際どくなったといじられて赤くなったり
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:01:38.82 ID:gkjmMDrFo
>>290
特に工廠組から
292 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 23:12:28.63 ID:IqH/abVY0
ーー


深海夕張「皆さんありがとうございます、その言葉がとっても嬉しいです!」


秋津洲『……夕張〜ちょっとカメラを下に向けて欲しいかも』


深海夕張「こうですか……?」


秋津洲『うわ!やっぱりスカートが短いかも!』


明石『本当ですね…』


深海夕張「え、ちょっと…!」


陽炎『歩いただけで下着がチラ見ね。金色より目立つなんて許せないわ』


深海夕張「そんなこと言われても知りませんよ!」


秋津洲『夕張、残念ながら提督はそれじゃ興奮しないかも』


深海夕張「何で提督が出てくるんですか!!」
293 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 23:16:53.27 ID:IqH/abVY0
明石『お臍も丸出しでポイント高いです』


陽炎『ていうか司令のことは皆んな好きなんだから慌てる必要は無いじゃない』


秋津洲『夕張〜〜?』


深海夕張「もう知りません!通信切りますよ!」プツッ


深海夕張「全くもう…スカートが短いのは私のせいじゃないのに!」


深海夕張「あ、北上さんこのタブレットありがとうございました」クルッ


漣「ん…んん……」


潜水新棲姫「あぁ……」


深海夕張「……」


深海夕張「…とりあえず撮影しておきましょう」スッ


下2 この後の展開やその他起こったことなど
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:31:05.12 ID:TpspWGdDO
そういえば整備士から横須賀に居る伊400と夕雲を引き取ってきてほしいと言われてたんだけどとタシュケントが提督に話す
仮にも一人は仲間だったからね
それに夕雲ももうあそこに捕まえておく必要も無いよね
提督に許可を貰ったら帰りに寄るつもりなのだと
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:42:46.75 ID:ZA0QDBego
>>294
人手はいくらあってもいいくらいだからね
296 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 23:51:01.85 ID:IqH/abVY0
ーー


タシュケント「やぁお疲れ様」


提督「……」


タシュケント「整備士から横須賀で軟禁されてる伊400と夕雲を引き取ってきて欲しいって言われてるんだけど?」


提督「……」


タシュケント「仮にも一人は仲間だったし、人手はいくらあっても困らないからね。許可をくれるなら帰りに寄って引き取りたいんだけど」


提督「…無理だ」


タシュケント「どうして?夕雲はもうあそこで捕まえておく必要は無いよね?」


提督「……」


タシュケント「厄介払いができると思ってあたし達に任せてくれればいいんだよ」


提督「……」


タシュケント「うーーん…どうしようかな」
297 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/12(土) 23:57:04.03 ID:IqH/abVY0
タシュケント「あの二人から旧大本営の情報を引き出したらそっちに教えるっていうのはどう?」


提督「あの二人はずっと旧大本営に居たわけじゃない」


タシュケント「何がダメなのさ?」


提督「…あの二人を自由にさせると龍驤が危険な目に遭う」


タシュケント「それは結局関係無かったんでしょ?」


提督「やめてくれ!」


タシュケント「……」


タシュケント(なるほどな、この人は明確な敵が欲しいんだ。自分の大切な人が傷付けられた時に誰かのせいにしたい)


タシュケント(自分のことは棚に上げて、か。ある意味安心したかな、この人も一人の人間なんだ)


タシュケント(さて…整備士にはどう言っておこうかな…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:19:04.50 ID:cPSY4cIQo
そのまま報告
自分の考察も述べる
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:22:15.02 ID:OtggaJIDO
まあ仕方無いか…下手に誤魔化してもいずれはバレる
正直に提督に拒否されたと伝えておこうとタシュケント
だけど捕虜の扱いは丁重に頼むよと提督に残し帰還
300 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 00:27:48.17 ID:zaNLp+/00
タシュケント(まあ仕方無いか、下手に誤魔化してもいずれはバレちゃうし提督に拒否されたと伝えておこうかな)


タシュケント「分かった、連れて帰るのはやめておくよ。だけど捕虜の扱いは丁重にね」


提督「……」


タシュケント「丁重にね!」


提督「…………あぁ」


タシュケント「…あたしは先に帰るよ。これでも一応表は堂々と歩けないんだ」


提督「……」


タシュケント「またね提督さん」
301 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 00:32:50.62 ID:zaNLp+/00
ーー


整備士「断られちゃったか…」


タシュケント「彼も人間なんだよ、それが知れただけでも良かったんじゃないかな」


整備士「うーん…」


タシュケント「ダメだった?」


整備士「そうだね。多少強引でも良かったから伊400君は欲しかったなぁ」


タシュケント「……」


整備士「これから接触を続けてもらえるかな?心を開いてくれればきっといい返事をもらえるようになると思うんだ」


タシュケント「同志、伊400に拘るのはどうして?彼女じゃないといけない理由があるのかい?」


整備士「安価」


下2 整備士の台詞やその他起こったことなど
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:37:29.09 ID:OtggaJIDO
理由はあるよ
でもそれは彼女が帰って来たら多分解るかな
気になるかい?なら頑張って(にっこり
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 01:09:18.10 ID:cPSY4cIQo
帰って来てくれたら話すから
そこまで急ぎではないけどね、仲良くするんだよ
304 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 01:15:46.36 ID:zaNLp+/00
整備士「それは彼女が帰って来てくれたら話すよ」


タシュケント「へぇ、だったら…」


整備士「そこまで急ぎではないから、時間をかけて仲良くするんだよ」


タシュケント「…分かったよ同志」


整備士「提督さんは本当に興味深いなぁ。いつも僕の予想を覆される。まるでアニメのキャラクターみたいだね」


整備士「いやキャラクターなのは僕か。彼から託されたベルトもあるし…」


整備士「うん、やることはまだまだ沢山あるね」


タシュケント(いつもにも増して同志の顔が悪そうだ…)


ーー
305 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 01:20:05.26 ID:zaNLp+/00
八島「16%もあったんだ、多過ぎちゃったみたいだね」


八島「次にやる時はもっと少なくしないとねぇ〜」


八島「ま、次があるかどうか知らないけど」


八島「夕張はエピローグに出て無かったんだし死んでてもおかしくなかったよねぇ〜」


八島「反省しろとかそんなこと言われたらまたちょっかい出したくなるよね」


八島「……お楽しみに」


八島「以上八島でした。今日も遅くまでわざわざありがとう」


ーー
306 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 01:20:45.43 ID:zaNLp+/00
今日はここまで


コメントなどあればお願いします
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 01:29:30.25 ID:OtggaJIDO
お疲れ様でした
キャラクターか…前にも言ってたね…
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 02:02:59.36 ID:cPSY4cIQo
乙乙
S朝s…敷島ちゃん!八島の手綱ぎちぎち握っといて!

キャラクター…メタ的な気付きを誰かがするんかな
309 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 19:35:39.08 ID:zaNLp+/00
ーー足りないもの鎮守府


菊月提督「やれやれ、俺が休んでいた数日の間に随分と面倒なことをしてくれたようだな」


提督「…すまなかった」


菊月提督「緊急事態だったのは理解できるがせめて俺に連絡はいれるべきだったな」


提督「冷静に考えられないくらい焦っていたんだ」


菊月提督「そうだろうな。まぁ丸く収まったのならこれくらいにしといてやる」


提督「……助かる」
310 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 19:39:07.42 ID:zaNLp+/00
菊月提督「深海棲艦化した夕張とはまた話しておく。お前は先に横須賀に帰るんだ」


提督「あぁ…」


菊月提督「借りていた家から荷物はもう引き上げてあるな?」


提督「用意は済ませてある」


菊月提督「龍驤も病院に帰るそうだな」


提督「退院はあくまで一時的なものだからな」


菊月提督「…俺の代わりに提督業をご苦労だった。幹部にも宜しく言っておいてくれ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 19:48:39.84 ID:zaNLp+/00
あげ忘れ

安価 下2
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 19:50:24.09 ID:OtggaJIDO
帰る前にS朝潮の部屋に寄っていく提督
朝潮が帰って来たのは横須賀だから部屋はそのまま
いつからか色々な思いを吐き出したり確認する場所になっていた
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 19:58:01.82 ID:kwRkF0rIO
龍驤を病院まで送っていく提督
名残惜しいけどまた迎えに来る約束をする
314 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 20:03:29.29 ID:zaNLp+/00
ーー病院


龍驤「わざわざありがとう」


提督「……」


龍驤「やっぱりキミと居ると楽しかったよ。名残惜しいけどお別れだね」


提督「…また迎えに来るからな」


龍驤「司令官、無理をしてまでここに来ないでね」


提督「俺は龍驤の為なら…」


龍驤「それどころじゃないでしょ。霞のことも考えてあげて」


提督「……」
315 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 20:08:15.34 ID:zaNLp+/00
龍驤「霞だけじゃなくて朝霜も。司令官は私だけに構ってちゃいけない」


龍驤「私のことは忘れてもいいんだよ?」


提督「そんなことはできない!俺にとって龍驤は全てなんだ!」


龍驤「その考えがダメだって言ってるの」


提督「だが……」


龍驤「司令官」


提督「……」


龍驤「私のこと、忘れてくれないの?」


提督「無理だ……」


龍驤「司令官は私と一緒に居ると不幸になるんだよ」
316 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 20:15:22.95 ID:zaNLp+/00
龍驤「私は一人じゃ抱え切れないくらい因果を背負ってる。周りに誰か居ればその人も巻き込む」


龍驤「…霞の子どもにまで影響があるかもしれないんだよ?」


提督「何をどう言われても無理だ。龍驤を忘れることなんてできない」


龍驤「はぁ……本当なら喜ぶとこなんだろうけど、今は逆だよ」


龍驤「指輪…外して」


提督「できない」


龍驤「私のは電車に轢かれた時に粉々になったけど、司令官はずっとはめてた。その指輪がキミを苦しめる」


提督「絶対に外さない」


龍驤「外してくれないと別れる」


提督「……」


龍驤「霞の子どもの扱いがややこしいなら霞と籍を入れてね。私だけに構うのはもう終わりにしないと」


提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 20:31:04.64 ID:OtggaJIDO
龍驤
こうして髪を下ろしても、話し方が違っても貴方や皆にとって私は「龍驤」なの
この意味が解る?と
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 20:54:21.42 ID:p5L2DqBOo
別れることだけは避けたい提督だけど指輪も身から離したくない
左手から右手の薬指へ
>>317
319 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 21:12:49.96 ID:zaNLp+/00
龍驤「こうして髪を下ろしても、話し方が違ってもキミや皆にとって私は『龍驤』なの」


龍驤「司令官、この意味は解る?」


提督「……」


龍驤「私という存在に因果が絡み付いている。姿形が変わっても逃げられない」


龍驤「司令官、霞の子どもに罪は無いんだよ。それなのに悲しい運命を背負わせるの?」


龍驤「お願い、私のことが好きなら早く指輪を外して」


提督「……」


提督「龍驤と……別れることだけは認められない」スッ
320 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/13(日) 21:16:26.74 ID:zaNLp+/00
龍驤「…指輪を右手の薬指にしたんだ」


提督「左手の薬指に指輪をはめると意味を成す。ならその指を避ければ意味は無くなる」


提督「これは……指輪だ。何の意味も無い…指輪なんだ」


龍驤「……それでもいいよ」


提督「……」


龍驤「言わなくても分かると思うけどキミのことは大好きだから。だからこそ私を忘れて欲しかった」


龍驤「司令官」


龍驤「幸せに…なってね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 21:19:57.72 ID:cPSY4cIQo
ああ…絶対にお前と幸せになる、待っててくれ
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 21:23:03.02 ID:kwRkF0rIO
あぁ、幸せになるさ
みんなまとめて幸せにする(龍驤も)
323 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 21:28:38.47 ID:zaNLp+/00
提督「あぁ、幸せになるさ」


龍驤「……うん。じゃあ…」


提督「皆んなまとめて幸せになるんだ」


龍驤「……」


提督「龍驤にどれだけの罪や因果があろうと関係ない。俺が幸せにする」


龍驤「…現実はそんなに甘くないよ」


提督「俺はやる前から諦める馬鹿じゃないんだ」


龍驤「……」


提督「龍驤も絶対に幸せにする」
324 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/13(日) 21:32:36.58 ID:zaNLp+/00
提督「絶対に迎えに来るからな」ギュッ


龍驤「……」


龍驤「……ウチ…」


龍驤「ほんまはこんな事言うたらあかんけど……でも…言いたい…」


龍驤「司令官……ウチの事…忘れやんといて…」


提督「当たり前だ」


龍驤「ずっと好きでおって…」


提督「大好きだ」


龍驤「もっと…抱き締めて……」


提督「龍驤……」ギュゥゥ


龍驤「好き…好きやで司令官……」
325 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 21:34:47.04 ID:zaNLp+/00
龍驤「……キミのこの温もりはずっと忘れれへんよ」


提督「……」ギュッ


龍驤「……ここまでだよ」スッ


龍驤「もう行かないとダメなんでしょ。早く帰らないと」


提督「……」


龍驤「キミの活躍を祈ってるよ。じゃあね……司令官」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 21:43:03.37 ID:7Aa4+9iNo
深海夕張が行く前に会えないですか…と
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 21:55:40.24 ID:cPSY4cIQo
病院出てから連絡が来て出たら>>326
328 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 22:00:34.60 ID:zaNLp+/00
ーー


提督「……もしもし」ピッ


深海夕張『提督、今どちらにいらっしゃいますか?』


提督「…龍驤を病院に送り届けた所だ」


深海夕張『良かった、まだ帰ってなかったんですね』


提督「……」


深海夕張『帰る前に会えないですか?』


提督「…すまない、鎮守府に寄る時間は無い」


深海夕張『鎮守府でなくとも構いません。どこかで待ち合わせれば会えますか?』


提督「……あぁ」


深海夕張『良かった!じゃあ待ち合わせ場所ですが…』
329 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 22:03:10.76 ID:zaNLp+/00
ーー駅


深海夕張「こっちです提督!」


提督「……」


深海夕張「こんな端っこですいません、この格好目立っちゃうので…」


提督「…気にしてないさ」


深海夕張「……あ、指輪…」


提督「……龍驤と少し、な」


深海夕張「…分かりました、深くは聞きません」


提督「…それで、用事か何かあったのか?」


深海夕張「安価」


下2 夕張の台詞やその他起こったことなど
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 22:18:38.88 ID:p5L2DqBOo
龍驤さんのこときちんと謝っていなかったので…
気にしない言うかもしれませんがケジメの為にも謝らせてください。

それと龍驤さんは自分が許されないって考えてますよね?
要因は人によって違いますけど誰かに何かに許されるだけでなく自分が自身を許せること、それが解決のために一番大切です。
身を持って理解したので伝えておきたかったんです。
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 22:21:37.52 ID:7Aa4+9iNo
>>330
332 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 22:31:08.00 ID:zaNLp+/00
深海夕張「龍驤さんのこときちんと謝っていなかったので…」


提督「いや……」


深海夕張「気にしないって言うかもしれませんけど、ケジメの為にも謝らせてください。本当にごめんなさい」


提督「……」


深海夕張「これだけじゃありません。提督に伝えたいこともあるんです」


深海夕張「龍驤さんは自分は許されないって考えてますよね?」


提督「そう言っていたな…」


深海夕張「要因は人によって違いますけど、誰かや何かに許されるだけでは足りないんです。自分が自身を許せること、それが一番大切なんです」


提督「……」
333 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/13(日) 22:40:14.66 ID:zaNLp+/00
深海夕張「私は身を持って理解したので伝えておきたかったんです。龍驤さんは何か言っていましたか?」


提督「自分は許されない、だから関わると不幸になると」


深海夕張「だから指輪を右手に…」


提督「龍驤は夕張の言うことの真逆だった。自分は決して許されないとまで言っていた」


深海夕張「それは……かなり良くありません」


提督「自分で自分を許す…簡単なことではない」


深海夕張「正当化とは違います。被害者がいるなら謝罪の気持ちを忘れてはいけません」


提督「……龍驤が心配だ…」


深海夕張「お気持ちは分かりますがもう時間が…」


提督「……」


深海夕張「…次に会う時にこの話をしてあげて下さい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/09/13(日) 22:54:34.10 ID:kwRkF0rIO
菊月が龍驤との会話を思い出す
龍驤は1億殺した。間接的に人々が産まれる可能性を潰した

ならワクチンや治療薬で救われた人々は…?
あのまま全人類が衰退して血で血を洗う戦争が起きれば低く見積もっても人類の半数以上は死んでいた、そしてその後生まれるはずだった命は、、、
回避できたのは富士の抗体によるものだが、一番重要なのは富士が人間と深海棲艦と艦娘ハイブリッドだったこと。龍驤が腕と足を捧げたからだ

龍驤は誰よりも殺してしまったがそれ以上に誰よりも救っている
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 23:02:46.66 ID:aKLaPlLBo
>>334
336 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 23:10:40.38 ID:zaNLp+/00
ーー


菊月「龍驤は一億殺した。全て直接殺したわけではないが間接的に人々が産まれる可能性を潰したんだ」


菊月「その因果は簡単には消えないだろう。そもそも一億を助けることは不可能だ」


菊月「だがそれは直接的な話だ。ならワクチンや治療薬で間接的に救われた人々はどうなる?」


菊月「あのまま全人類が衰退しき、血で血を洗う戦争が起きれば……世界は滅んでいた」


菊月「ワクチンは富士の抗体によるものだが、一番重要なのは富士が人間と深海棲艦の間に生まれ、龍驤が腕と足を捧げたからあの形、富士を保つことができた」


菊月「ならば……龍驤は一億殺してしまったがそれ以上に救っていると考えられる」
337 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 23:16:13.17 ID:zaNLp+/00
八島「きひひひ、随分と自分勝手な言い草だねぇ」


菊月「……」


八島「おっとと、あの笑い方は控えないと」


菊月「何の用だ」


八島「いやぁ〜扉の関係者が随分とアホなこと言ってるなぁと思ってね」


菊月「……」


八島「菊月提督と深海海月姫は殺した以上に救ってる。あの『富士』の親だしね」


菊月「龍驤も同じだ」


八島「違うよバーーーカ!」


菊月「……」


八島「腕と脚じゃなくても良かったし、そもそも龍驤である必要は一ミリも無かった。龍驤は何も関係ない」


八島「龍驤の命を貰ったとかなら話は別だよ?でもたかが腕と脚が無くなっただけ。しかも元々無かった所だしね」


菊月「……」


八島「因果をそう簡単に消せると思うな」
338 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/13(日) 23:22:21.73 ID:zaNLp+/00
八島「因果は魂に纏わり付く。いくら偽善を積んでも消えることはない」


菊月「…どうすれば消える」


八島「そんなこと言ってる間はどうやっても無理だよね」


菊月「……」


八島「龍驤には関わるだけ損するよ。菊月提督が怪我したのも龍驤のせいだし」


菊月「あれは雲林院が狂ったせいだ」


八島「狂わせたのが龍驤なんだよねぇ」


菊月「……」


八島「ハッピーエンドが欲しいならもっと頭を使って考えなよ。油断してると菊月もやられちゃうかもね〜」


菊月「…もういい、消えろ」


八島「きひひ、本当のこと言っちゃってごめんね〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 23:27:50.25 ID:OtggaJIDO
あたしもやばいかも…最近「八島」に引きずられてる
八島さんには私が居ます
そんな事にはさせませんと寄り添うS朝潮
司令官…頑張って…と呟く
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 23:28:43.12 ID:cPSY4cIQo
横須賀に帰ると真っ先に霞が人目を憚らず抱きついてきた
暫くこうさせてと

(融合…どっちもおる状態なんやな)
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