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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その5【安価】
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141 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 21:05:59.47 ID:0TruSUal0
八島「朝ちゃんはどう思う?」
S朝潮「八島さんの好きなのがいいと思います」
八島「そうだよね〜朝ちゃんに聞くとそう答えるもんね〜」
S朝潮「……嫌なんですか?」
八島「ちょ…こんなので怒るとか無しだって」
S朝潮「……」
八島「え、え?あたし何かした!?」
S「……」
八島「だぁーーー!もう敷島はいいから!あたしが呼ぶ時以外はやめてって!」
S朝潮「……」
八島「なに…?何でそんなに怒ってるの?あたし何もしてないよ!」
S朝潮「安価」
下2 台詞やその他行動など
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 21:11:15.92 ID:UVRD6EKDO
何もしてないからです
もっと構ってください
拗ねた犬みたいになってる
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 21:13:46.41 ID:PTdwa/n3o
無言で八島のお腹に前から抱きつく
(構って攻撃)
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 21:14:06.40 ID:cqSGg2Rv0
メイド服着せてください
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 21:16:19.10 ID:ZDWNnIZwo
>>142
八島がごめんね〜って慌てだすと
なーんて慌てる八島さんも可愛いですね…ちゅ、などと惚気けて笑いだすS朝潮
このこのこのぉ〜ってS朝潮を抱えてぐりぐりする八島
でも八島さんがいいと思う物がいいのは本当です。私も好きになりたいです。さあ完成させましょう!
146 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 21:18:42.92 ID:0TruSUal0
S朝潮「……」ダキッ
八島「ぬふぅん……」
S朝潮「……」
八島「えっと…朝ちゃん…?」
S朝潮「……」グリグリ
八島「えっと…頭をお腹に擦り付けて…楽しい…の?」
S朝潮「……」
八島「……あ…」
八島「……」
八島(分かった…朝ちゃんが怒ってる理由が分かった……あたしが何もしなかったからだ…)
147 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 21:24:46.44 ID:0TruSUal0
八島(いや、あのさ……朝ちゃんが大切なのは本当なんだよ?でもさ…手の出し方とか……分かんないって…)
八島(あ……そうだ…結婚するとまで言っちゃったんだ…いくら安価だからって…もう少し表現を考えるべきだったかな……)
八島(どうしよう……朝ちゃんは何をすれば満足してくれるんだろ…)
S朝潮(……)
八島(とりあえずこのまま抱き締めてあげて…後は……流れで…話でも聞いてあげれば……うん…分かってくれるよね…)
S朝潮(……)
下2 この後の展開やその他起こったことなど
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 21:27:17.23 ID:UVRD6EKDO
長らく魂のみだったのでスキンシップには疎い八島
肉体的欲求も知識としては知っているがどうしたらいいか解らずテンパる
こう…するんです
とS朝潮が
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 21:33:58.94 ID:Ppn1QeRYo
抱きしめて話そうと思ったけど雰囲気に押されてなんとかキスまではできる
でもその先はわからなくて正直にやり方わかりません!と白状する八島さん
S朝潮はできる限りしてくれて気持ち伝わりましたと笑って、でも八島さん初心すぎますよといぢわるにクスっと笑いながら一緒に少しずつ進んでいきましょうと言う
150 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 21:38:56.71 ID:0TruSUal0
八島「朝ちゃん…!」ダキッ
S朝潮「……」
八島「ん………んぅ…」
S朝潮「……んっ」
八島「……」
S朝潮「……」
八島「…ごめんなさいこの先のやり方がわかりません!」
S朝潮「……」
八島「だって…知識はあるけど……やり方なんて…」
S朝潮「ふふふ…できる限りのことはしてくれました。その気持ちは伝わりましたよ」
八島「朝ちゃん……」
151 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 21:46:48.80 ID:0TruSUal0
S朝潮「でも八島さん初心過ぎますよ。たかがキスであんなに…」
八島「だってさ!」
S朝潮「いいですよ、一緒に少しずつ進んでいきましょうね」
八島「…うん」
S朝潮「……あともう少し注意した方がいいですよ」
八島「えぇ?」
S朝潮「私はY子さんの体、力をもらって新しい力を得ました」
八島「うん…」
S朝潮「ということは…貴女と繋がろうと思えば繋がれるんですよ」
八島「…?」
S朝潮「あ……そうだ…結婚するとまで言っちゃったんだ…」
八島「は!?」
S朝潮「とりあえずこのまま抱き締めてあげて…後は……流れで…話でも聞いてあげれば…」
八島「な、なんで朝ちゃんが!?」
S朝潮「気付いてましたか?私も途中から八島さんの心の中に居たんですよ」
八島「朝ちゃん……!」
S朝潮(ふふふふふ…絶対幸せにして下さいね……)
八島「朝ちゃんに力を宿したのは失敗だったのかなぁ……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 21:51:06.89 ID:UVRD6EKDO
ところでその人形なんですが…
××さんの為の依り代ですよね
名前が呼べないのがこんなに不便だとは思いませんでした
漣さんとかはどういう認識になってるんですかねとS朝潮
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 21:58:55.41 ID:Zb6bc4b3O
>>152
人形が完成すればまたお話できるんでしょうか
ご挨拶もしないといけないですし
154 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 22:07:07.20 ID:0TruSUal0
S朝潮「ところでその人形なんですが…」
八島「話戻るんだ……」
S朝潮「それって××さんの為の依り代ですよね」
八島「あーうん…まあそうだよね」
S朝潮「名前が呼べないのがこんなに不便だとは思いませんでした」
八島「因果のある名前を背負ってしまったからね。あたしの忌み名と逆みたいな」
S朝潮「漣さんとかはどういう認識になってるんですか?」
八島「何か居たっていう程度の認識かな。それが誰なのか分かってないし、何をしたのかすら覚えてない」
S朝潮「そうなんですね…」
155 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 22:12:06.88 ID:0TruSUal0
S朝潮「人形が完成すればまたお話できるんでしょうか。ご挨拶もしたいですし」
八島「どうかな…それはあたしには分かんないよ」
S朝潮「…分かりました」
漣「ーーーー!」
八島「お…話に出したから現れたね」
S朝潮「かなり怒ってる感じですね…」
八島「電話してもイライラは収まるどころか増してしまったと」
S朝潮「大丈夫でしょうか漣さん…」
八島「ま、なんとかなるって。漣は心配しなくていいやつだからさ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 22:18:13.63 ID:PTdwa/n3o
やけ食いしようとしたら新棲姫が既に食堂にいた
こんな時は顔を合わせない方がお互いいいでしょ、いやそういう時だからこそ漣を癒やすと(端からみたらイチャイチャの)押し問答
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 22:20:38.19 ID:UVRD6EKDO
覚えてるのも居るみたいだけどね
世界が改変されても記憶を保ってるあいつらは例外中の例外
さぞかし気持ち悪い思いをしてると思うよと八島
名前が出てこない奴に嵌められたとかね
その後
>>156
158 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 22:29:20.04 ID:0TruSUal0
S朝潮「八島さん、漣さんは覚えてないって言ってましたけど…」
八島「一部覚えてるのも居るみたいだね。でもあいつらは例外中の例外」
八島「扉で世界が改変されても記憶を保ってるあいつらがおかしいんだよ」
S朝潮「どうして記憶が…」
八島「扉関係はあたしにも分かんないよ。でもさぞかし気持ち悪い思いをしてると思うよ」
八島「もう名前が出てこない奴に嵌められたとか、誰を憎んでいいか分かんないだろうし」
八島「ま…騙された方が悪いってことにするしかないんじゃないかな?」
S朝潮「……」
八島「とりあえずこれくらいにしといてさ、後は見守っておこうよ」
S朝潮「…はい」
159 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 22:32:22.34 ID:0TruSUal0
ーー食堂
漣「……」
潜水新棲姫「そんな顔をしてどうしたんだ」
漣「イライラするんでやけ食いってやつですよ」
潜水新棲姫「体に悪いぞ」
漣「ちょっと書庫に帰ってくれません?こんな時は顔を合わせない方がお互いいいでしょう」
潜水新棲姫「いやそういう時だからこそ漣を癒やす」
漣「やめて下さいよ」
潜水新棲姫「やめない。ワタシは漣の嫁なんだ」
漣「嫁なら旦那の言うことを聞くもんです」
潜水新棲姫「亭主関白には反対だ」
160 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 22:37:15.16 ID:0TruSUal0
神通「見て下さい…」
黒潮「なんやあの二人、真っ昼間からイチャイチャしよって」
神通「最近の漣さんは心配でしたが…そんなことは無かったみたいですね…」
黒潮「当たり前やあのクソピンクは他人に迷惑かけとるだけや」
神通「それは…言い過ぎですよ…」
黒潮「それより心配なんは霞や。今が司令はんが一番側におったらなあかん時期や」
神通「妊娠が分かってすぐ…提督が意識不明にもなりましたからね…」
黒潮「やっと会えると思ったらまた数日帰ってくるのが延びる。よぉ見といたらなあかんな」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 22:52:31.08 ID:PTdwa/n3o
本当に駄目そうと自分で判断したら勝手に何が何でも会いに行くから心配しなくていいわよ
様子見に来た黒潮神通に宣言する霞
…張り付くかぁと黒潮ら
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 22:52:37.02 ID:Zb6bc4b3O
霞は落ち込む暇もない
なぜなら伯母さん?になる榛名がマタニティ用品揃えて、ケアの仕方覚えて、早く休めるようにして、趣向品は母体にいいもの探してと張り切りまくってるから
張り切りすぎよお姉様と呆れつつも嬉しい霞
163 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 23:00:53.49 ID:rDhoVpWIO
ーー霞の部屋
霞「……」
榛名「霞ちゃん!また新しいマタニティ用品を用意しましたよ!」
霞「……」
榛名「それだけじゃありません!お腹周りのケアの仕方も覚えてきました、早速試してみましょう!」
霞「…それはまだいいわ」
榛名「なら早く体を休めて下さい!薬の調合なん絶対にしちゃいけません!」
霞「分かってるから…」
榛名「霞ちゃんにはそう言って守らなかった前科があります!油断できません!」
霞「……」
164 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 23:05:55.47 ID:rDhoVpWIO
榛名「そうです他にも妊娠中の方にいいものがあると聞いたんです!まだまだ探してきますね!」
霞「張り切りすぎよお姉さま…」
榛名「だって霞ちゃんが妊娠!子どもを産むんですよ!」
霞「そうだけど…」
榛名「きっと霞ちゃんに似た可愛い子どもが産まれてくるんです!」
霞「榛名お姉さまったら…私が落ち込む暇なんか与えてくれないわね」
霞「本音を言えば司令官にはずっと隣に居て欲しい。夜中に突然不安になってしまうことがあるの」
霞「でもお姉さまが騒がし過ぎて…それどころじゃないのよね」
榛名「次はあれで……その次は…」
霞「でも…嬉しいからいいわ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 23:13:31.29 ID:UVRD6EKDO
黒潮の改二用艤装を改装している明石夕張秋津洲
再び改二になろうという黒潮の負担を減らす為に試行錯誤している
夕張の様子を気にする二人
そういえば夕張ってもう大丈夫なのと聞こえないように話す
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 23:14:01.02 ID:45LXZMRXO
>>165
167 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 23:22:12.63 ID:0TruSUal0
ーー工廠
明石「秋津洲ちゃん、次はこっち…」
秋津洲「その後はこれを……」
黒潮「うちの改二用艤装の改装は難儀してるみたいやなぁ」
明石「はっきり言ってかなり苦戦してます」
秋津洲「このクセが独特過ぎるかも…」
黒潮「体に負担が大きい割に劇的に強くなるわけやない。無理して改二にする必要は無いかもしれんけど、それでもやりたいんや」
明石「黒潮さんの気持ち、分かります。だかは私達もお手伝いしてるんですけど…」
秋津洲「これは苦労するかも」
黒潮「うちにも手伝えることがあったら言うてな、何でもやるで」
168 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 23:25:21.74 ID:0TruSUal0
明石「あの…じゃあ一ついいですか?」
黒潮「何や?」
明石「夕張さんの様子はどうなんでしょうか?」
秋津洲「確かに気になるかも。夕張は足りないもの鎮守府に残ったから様子がよく分からないかも」
黒潮「あかんって聞けへんから悪くは無いと思うで」
明石「悪くないことを知りたいです。確認してもらえませんか?」
黒潮「うちが〜?」
秋津洲「直接言ってきてとは言ってないかも。電話とか色々手段はあるかも!」
黒潮「…ま、何でもするって言うたしええよ。夕張の様子、確認するわ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 23:32:42.72 ID:PTdwa/n3o
せっかくだし提督の様子見兼ねて外出届だして直接行く事に
もう普通に食べさせあいしよった提督代理にピキピキしつつ許可を貰う
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 23:34:19.92 ID:6oPdqYmEO
>>169
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 23:35:20.73 ID:PTdwa/n3o
(漣が提督代理って文言出てきてないじゃんね見間違えたごめんなさい)
172 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 23:41:16.42 ID:0TruSUal0
ーー食堂
黒潮「おい」
漣「あーん…」
潜水新棲姫「ん…美味しい」
漣「次は漣の番ですよ、早く早く」
潜水新棲姫「待ってくれ、はいあーん」
漣「あーーーん…」
黒潮「聞いとんかこのクソピンク」
漣「何すか邪魔しないでもらえません?」
黒潮「こっちもお前と話したくなんか無いんや。用事があるから仕方なしや」
漣「ならその用事を諦めろってんですよ」
黒潮「ふざけとん違うぞ」
173 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/06(日) 23:44:49.80 ID:0TruSUal0
黒潮「外出許可証や。これから司令はんの所に行ってくる」
漣「なぜそれを漣に?」
黒潮「今から出るからや!執務室に行って提督代理、秘書艦代理に判子もらう時間が勿体ないやろが」
漣「ほーん」
黒潮「面倒臭いことはお前がやっとけ、暇なんやろ」
漣「暇じゃないっすねぇ、嫁とラブラブタイム中なんすよ」
黒潮「ええからやっとけよ。書類は渡したからな」
漣「全く…自由人はいいですな」
潜水新棲姫「漣、あーん…」
漣「すいませんね、急な仕事が入ったんで続きは夜っすね」
潜水新棲姫「…ん」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 23:49:48.95 ID:UVRD6EKDO
久しぶりの外出でのびのびする黒潮
買い食いしながら鎮守府に着く頃には両手一杯に食べ物のお土産が
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 23:51:43.58 ID:/46UgAdPo
埋め合わせはたっぷりしてくれないと嫌だからなとあざとく言う潜水新棲姫と、うちの嫁は世界一と抱きつく漣のバカップル
その後174
176 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/07(月) 00:00:48.18 ID:6fiHL1yf0
漣「…さて、執務室に……」
潜水新棲姫「漣……」ダキッ
漣「お…?」
潜水新棲姫「埋め合わせはたっぷりしてくれないと…嫌だからな」
漣「……んとにもぉーー!上目遣いであざといんですよぉーー!」ギュッ
潜水新棲姫「んふ……」
漣「あーやばい…うちの嫁は世界一だわ……」
潜水新棲姫「そんな…褒め過ぎだ……」
漣「いーやそんなこと無いっすよ、本当に可愛いわぁ…」
神通(漣さん…早く執務室に行った方がいいですよ……)
177 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/07(月) 00:03:15.96 ID:6fiHL1yf0
ーー足りないもの鎮守府
北上「久しぶり〜ってどうしたのさその荷物」
黒潮「来る途中で買い食いしまくったらこうなったんよ」
北上「流石は大食いだねぇ〜」
黒潮「お土産は皆んなで分けてな。それで夕張はどこにおる?」
北上「いつも通り工廠〜」
黒潮「ありがとうな、ほな行ってくるわ」
北上「この量を持ち運ぶか……流石は黒潮だねぇー」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/07(月) 00:14:20.34 ID:22poiPcDO
よ…よお、元気しとる?
あら黒潮さんわざわざ横須賀からどうしたんですか?
なんとなくしどろもどろになってしまう黒潮
見た所普通に見える
考えてみたら夕張はかなり危険な状態にまでいったはずなのにいつの間にか復帰している
何があったんやろ…と
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/07(月) 00:28:38.25 ID:7O/voFwTo
>>178
180 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/07(月) 00:33:21.97 ID:6fiHL1yf0
ーー工廠
黒潮「よ…よお、元気しとる?」
夕張「黒潮さん!わざわざ横須賀からどうしたんですか?」
黒潮「ちょっとした用事でな…」
夕張「そうでしたか、せっかくここに来たんですしゆっくりしていって下さいね!」
黒潮「そうさせてもらうわ…」
夕張「じゃあ私は作業に戻りますね!」
黒潮「……夕張は普通に見えるな」
黒潮「それはええことなんやけど、違和感は感じるわな…」
181 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/07(月) 00:36:48.86 ID:6fiHL1yf0
黒潮「夕張はかなり危険な状態までいったはずやのに、いつの間にか復帰しとる」
黒潮「普通やったら無理や、普通に生活するだけでも大変やのに…」
黒潮「……何かがあったんや。それしかない」
黒潮「考えられるのは……」
ヒュンッ
黒潮「う!?」
カラーン……
夕張「いけないいけない!手が滑っちゃいました!」
黒潮「き…気を付けてな。こっちの方まで工具が飛んできたで」
夕張「勿論です!」
黒潮「……気のせいやんな、うん。うちを狙ったんじゃない…」
夕張「〜〜〜〜」
黒潮「夕張は…何も無い。それを確認できて良かったんや……」
ーー
182 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/07(月) 00:37:14.79 ID:6fiHL1yf0
今日はここまでです
コメントなどあればお願いします
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/07(月) 00:43:35.67 ID:22poiPcDO
お疲れ様でした
触れてはいけない事もある…
アルカイックスマイルになってそう
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/07(月) 00:48:32.08 ID:7O/voFwTo
おつおつ
同じ手は駄目ですよとね…
S朝潮ちゃん力使いこなしてて笑っちゃう
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/07(月) 23:37:55.50 ID:ctIZi6NGO
夕張の復帰っていつの間にかではなかったよね?
過程は語られなかったけど迎えに行って横須賀に顔出したところはあったはずだけど
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/08(火) 00:33:48.04 ID:uCgWVrMDO
退院したという描写はありましたね…
ただ完全に復調したのかとか療養の過程は確かに見受けられませんでしたが
もう治ったかどうかはこれからかな
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 00:08:22.91 ID:c6ml6VbBo
その3の埋め立てレスが気になって仕方ない
188 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 18:40:22.81 ID:4C/F80bkO
ーー足りないもの鎮守府
黒潮「謹慎明けの提督はちゃんと仕事してるみたいで良かったわぁ」
提督「あぁ、もちろんやってるぞ」
黒潮「直接ここに来る必要は無かったかもしれんけど、来てよかったわぁ」
提督「ここの景色か?」
黒潮「それは司令はんこみやで。司令はんとここの景色が合ってるんよ」
提督「…そう言ってくれて嬉しい」
黒潮「横須賀なんかよりもこっちの方が司令はんらしいわ」
提督「そうかもしれないが立場上甘えてはいられない。俺に与えられたのは横須賀鎮守府の提督という仕事なんだ」
黒潮「それが分かってるんやったらええんやで」
189 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/09/10(木) 18:43:38.29 ID:4C/F80bkO
提督「ところで黒潮はここに何をしに来たんだ?」
黒潮「それは…まぁ」
提督「…?」
黒潮「うちも用事が済んだら帰るよ。それより司令はんはいつ帰ってくんの?」
提督「菊月提督の状況次第だ。長くても一、二週間といった所だろう」
黒潮「そうか、漣らも限界が近いから早く帰ってきてな」
提督「もちろんだ。菊月提督が帰ってくればすぐにでも横須賀に帰る」
黒潮「それやったらええけど…」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 18:48:13.27 ID:GUjgYgpjO
夕張について詳しく確認する
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 18:48:34.72 ID:2OzckduDO
ふたつの鎮守府に提督に会いたがっている艦娘が居る
それを解ってて提督を引き抜いた幹部さんちょっと恨むで…と黒潮
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 18:49:23.30 ID:WZB3afSL0
菊月提督の見舞を
しようと夕張が提案
193 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 19:08:32.36 ID:MDNNzZUe0
ーー
黒潮「しかし幹部はんも厄介なことしてくれたなぁ。二つの鎮守府で一人の提督の取り合いや」
黒潮「そうなるって解っとってやったんやろ、幹部はんはちょっと恨むな」
駆逐棲姫「幹部がすまない」
黒潮「う…ぉ!?」
駆逐棲姫「どうした?」
黒潮「なんでクキがここにおるんよ?」
駆逐棲姫「揉めた。夫婦喧嘩というヤツだ」
黒潮「またかいな。ちょっと前もやって仲直りした所と違うかったか?」
駆逐棲姫「前のは幹部が悪い。今度のは私が悪いんだ」
黒潮「ほぉん…せやから逃げてきたって?」
駆逐棲姫「ここに提督が居ると聞いた。知らない場所に逃げるよりはいい」
黒潮「そうかもしれんけどレ級が幹部はんをシめる前に仲直りしときや」
駆逐棲姫「分かってる」
194 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 19:11:15.51 ID:MDNNzZUe0
駆逐棲姫「ここに来たのはそれだけが理由じゃないぞ」
黒潮「他に何があるんよ?」
駆逐棲姫「何かイヤなものを感じたんだ」
黒潮「えらい抽象的やなぁ」
駆逐棲姫「第六感と言えばいいのか。とにかく言葉で表せない何か変なものを感じとった」
黒潮「菊月らと違ってクキには何も無いんやろ?単なる気のせいと違うか」
駆逐棲姫「その可能性もある」
黒潮「ま、ほとぼりが冷めたら一緒に帰ろか。一人で帰るよりええやろ?」
駆逐棲姫「そうだな…頼む」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 19:27:21.69 ID:HXhsuhHqO
夕張が元気になったきっかけを考える黒潮
元気になったから迎えに行ったけど退院直前の様子はどうだっただろうと
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 20:01:22.01 ID:FP9XzIy2o
>>195
197 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 20:18:50.03 ID:MDNNzZUe0
ーー食堂
黒潮「……夕張や」
黒潮「あいつはいつ元気になったんや。再起不能とまで言われとったのに、いつの間にか退院しとる」
黒潮「そもそもうちは途中経過を知らん。迎えには行ったけど退院する直前やからもう元気やった」
黒潮「…入院中に何かがあった」
黒潮「それしか考えられへん。他に方法も無い」
黒潮「本人に聞くのが一番やろうけど……」
夕張(あ、ごめんなさい!工具がそっちに…)
黒潮「…違う。あれは偶然やない。うちを狙ってたんや」
198 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 20:22:50.72 ID:MDNNzZUe0
黒潮「司令はんは詳しい事情は知らんはずや。もう横須賀に行っとったからな」
黒潮「……横須賀には司令はんだけが行ったんやったか?」
黒潮「夕張を迎えに行った?うちが?」
黒潮「あれ…その時うちは横須賀におったはず……」
黒潮「あ、あぁ……?」
黒潮「何や……頭痛い…何かが……」
黒潮「こんな時に…改二の……頭痛…」
黒潮「い…痛い……わけが…分かれへん…」
黒潮「うちは……何を……何を…?」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 20:23:33.53 ID:moVMHki+o
kskst
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 20:35:23.12 ID:Gq9yD52BO
クキがどうしたしっかりしろと心配する
201 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 20:40:49.83 ID:MDNNzZUe0
駆逐棲姫「ん、あれは…」
黒潮「うう、うぅぅ……」
駆逐棲姫「どうしたんだ黒潮、なにを苦しんでいる?」
黒潮「頭が……」
駆逐棲姫「具合が悪いのか?なら誰かを…」
夕張「私に任せて下さい!」
駆逐棲姫「夕張か丁度良かった、黒潮の体調が悪そうなんだ」
夕張「はい!工廠に連れて行きますね!」
駆逐棲姫「頼んだぞ」
……
駆逐棲姫「さっきは普通だったが急に具合が悪くなったのか。私は感覚が鈍いからそういう経験は無い」
駆逐棲姫「少し心配だったが夕張に任せれば問題無いだろう。あいつも医療班だったはずだ」
駆逐棲姫「…ん?工廠に連れて行くと行ってたか?いや、聞き間違いだろう」
202 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 20:43:23.77 ID:MDNNzZUe0
ーー
黒潮「……待て…」
夕張「あ、起きてましたか。おぶって移動してるんで暴れないで下さいね〜」
黒潮「うちを…どこに……」
夕張「大丈夫ですよ」
黒潮「お前……質問に…答えろ……」
夕張「機嫌が悪いみたいですね、でもすぐに良くなりますから大丈夫ですよ!」
黒潮「おい……」
夕張「もう少し待ってて下さいね〜」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 20:45:51.67 ID:WZB3afSL0
夕張の工具飛ばしについて
殺意のなかったことが知れる
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 20:52:20.32 ID:oc0enxOQo
丁度工廠に向かってた北上と鉢合わせして明らかに体調が悪いんだから向かう先は医務室でしょと突っ込まれる
クキはやっぱり違う何かおかしいと気づいて人を呼んで工廠へ向かう
205 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 20:58:37.34 ID:MDNNzZUe0
ーー工廠
夕張「……」
北上「待った」
夕張「北上さん」
北上「黒潮、体調悪いんだよね?だったら連れて行くのは医務室でしょ」
夕張「そんなことよりお子さんは放っておいて大丈夫なんですか?」
北上「あの子なら憲兵が見てるから平気」
夕張「そうでしたか。なら…」
北上「話を戻そうよ。黒潮は…」
夕張「どうして北上さんが黒潮さんの体調が悪いのを知ってるんですか?知ってたなら北上さんが介抱してあげないといけないですよ」
駆逐棲姫「私が教えたんだ」
夕張「……クキさん」
206 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 21:01:24.59 ID:MDNNzZUe0
駆逐棲姫「私はずっと違和感や嫌な感じがしてたんだ」
夕張「それが?」
北上「まずこっちの質問に答えて」
夕張「なんなんですか二人とも、私が何かしましたか?」
駆逐棲姫「まだ質問に答えないか」
夕張「だから…」
北上「だから?」
夕張「…そもそも二人で一人を責めるなんて不公平ですよ。私達はそんなことしちゃいけません」
駆逐棲姫「どうする?」
北上「どうするもこうするも無いよねぇー」
夕張「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 21:05:08.56 ID:WZB3afSL0
夕張「黒潮が敵じゃないのはわかってます」
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 21:16:32.55 ID:Gq9yD52BO
菊月達や提督も到着してじゃあ責めはしないから病人に工廠で何をしようとしてたのか見せてもらおうと
変な動きをした瞬間に止めに入る準備は万全
209 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 21:26:32.49 ID:MDNNzZUe0
提督「夕張、お前を責めたりはしない」
夕張「……」
菊月「今ここで、黒潮になにをしようとしたのか私達に見せろ」
夕張「…………」
北上「産後だからって甘く見てる?一応これでも強い方だからね」
駆逐棲姫「私も籠手を装備しておこう」
菊月「何かあればお前の命は無い。この状況が分かるな?」
夕張「……!!」ブンッ
黒潮「ぁ……」
提督「黒潮!」
夕張「……!」ダダダッ
駆逐棲姫「逃げた…か」
210 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 21:30:21.61 ID:MDNNzZUe0
ーー
夕張「はぁ…はぁ…!」
望月「鎮守府の中であたし達と追いかけっこはどうかな?」バシュッ
夕張「…!」
曙「どうあがいても負けるのが分かってないのね」バシュッ
夕張「……」
リュウジョウ「大人しくしぃや〜」バシュッ
夕張「……」
菊月「無駄な抵抗は止めろ。大人しく捕まってもらうぞ」
夕張「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 21:35:12.40 ID:WZB3afSL0
工廠で速吸に泣きつき
「特務艦なら曙たちを
何とかして」と頼む夕張
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 21:39:52.01 ID:c6ml6VbBo
最後は千代田に捕まってお縄
提督は夕張をなあなあにするんじゃなくてちゃんと治療をしようと向き合って話す
そのためにも千歳たちも交えて今、夕張が何を感じて何を考えてるのかを聞き出す
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 22:01:39.60 ID:rMcqoRHko
>>212
最初は口をつぐんでた夕張も徐々に話し始める
214 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 22:04:47.96 ID:4C/F80bkO
夕張「……!」
曙「コイツ、力づくで!?」
望月「おーおー、確かにここじゃ曙の火は使えないもんねぇ」
リュウジョウ「呑気に言うてる場合か!」
望月「言ってていいんだよ〜あたしの能力忘れた?」
リュウジョウ「…なるほどな」
菊月「やれ、千代田」
千代田「言われなくても!」ガシッ
夕張「ぐ……!?」
菊月「千代田の怪力から逃げられるはずが無い。抵抗するだけ無駄だからな」
夕張「……」
菊月「…揃ったな。工廠に戻るぞ」
215 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 22:12:34.40 ID:4C/F80bkO
ーー工廠
提督「夕張」
夕張「……」
提督「ここには夕張の敵は居ない」
夕張「……」
提督「夕張の頭の中で何かが暴れても俺達は味方だ」
夕張「……」
提督「…きっかけは龍驤だった。あいつは病院からの診断書を誤魔化して俺に見せていた」
提督「気付かない俺もどうかしていたが、冷静になってその診断書をよく見て思った。これは素人にしてはでき過ぎている」
提督「龍驤はそういうことは得意だとは聞いたことがない。だが龍驤はあの診断書を作った」
提督「……夕張が手伝っていたんだな?」
夕張「……」
提督「そう考えれば全て辻褄が合うんだ」
216 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 22:20:47.83 ID:4C/F80bkO
提督「龍驤の性格から言って一方的に得をする取り引きはやらない。夕張と龍驤の間で何かしらの約束事があった」
提督「その内容までは分からないが、推測はできる」
提督「夕張、自分の病気を分かっていたな?」
夕張「……」
提督「龍驤とお互いに黙っておくことで保険をかけた。余程のことがない限りこの秘密は守られる」
提督「それで良かったのかもしれない。事実かなりの間騙し通せたからな」
提督「だが…余程のことが起きた。龍驤の診断書改竄が俺に知れた」
提督「結果的に龍驤は夕張のことを喋らなかったが、夕張は気が気じゃなかったはずだ」
提督「その事を確かめる為に黒潮を捕まえて工廠で…」
夕張「……龍驤さん本人から聞けばいいじゃないですか」
提督「できなかったから黒潮を尋問しようとしたんだろう」
217 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 22:24:03.06 ID:4C/F80bkO
北上「工廠裏で冷蔵庫見つけた。尋問したあとやっぱ殺すつもりだったみたい」
夕張「違う!!」
北上「はぁ〜…あんたさ、自分がおかしいこと…」
夕張「うるさい!」
北上「あたしじゃダメだ。提督、お願いね〜」
提督「……夕張」
夕張「近付くな!触るな!」
提督「なあなあにしておくのはもう止めよう。ちゃんとした治療を受けるんだ」
夕張「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 22:42:05.97 ID:FP9XzIy2o
提督のためなんですよ!
何でわかってくれないんですか!
工具を振り回す夕張にしかし提督は本気で当てる事がないと確信しているので正面から(抱きしめ)捕縛
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 22:47:36.83 ID:R1wW6/0/O
>>218
どんだけ工具を振り回してもどんだけ悪態をついても絶対放さない提督にいろんなものが溢れてくる夕張
220 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 22:51:15.32 ID:4C/F80bkO
夕張「この……!!」ガシッ
千代田「工具を持った!?これだけ囲まれてるのに往生際の悪い…!」
菊月「待て」
夕張「提督のためなんですよ!」ブンッ
千代田「このまま止めないと危ないわよ!」
菊月「いいから見てろ」
夕張「何でわかってくれないんですか!」ブンッ
提督「……」
夕張「私みたいな頭のおかしい艦娘は!解体されるべきなんです!」ブンッ
提督「……」
夕張「く……!!」
221 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 22:54:52.83 ID:4C/F80bkO
提督「……」ギュッ
夕張「やめ……離せ!」
提督「……」
夕張「やめろ!やめろぉーー!」ブンブンッ
提督「……」
夕張「貴方みたいな変人、最初から気に入らなかったんですよ!」
提督「……」
夕張「うっ…訴えてやる!このセクハラ提督!」
提督「……」
夕張「さっさと…離せぇ……!」
提督「……」
夕張「この…この……!」ブンッ
提督「……もういいんだ夕張」
夕張「……」
夕張「…………」カランッ
222 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 23:00:36.16 ID:4C/F80bkO
提督「薬では誤魔化せない。ならばトリガーを使っていたんだな」
夕張「……はい」
提督「あれは身体能力を上げる際には大きな負荷がかかる。だがそうでない場合副作用はほとんどない」
夕張「……はい」
提督「トリガー無しだとどうなる?」
夕張「病院で無差別殺人を行った熊野より状態は悪いです」
提督「……」
夕張「周りの人達は全員敵。皆んな階段から私を落とそうとしてくるように見える」
夕張「普通に歩いていても階段を歩いているような感覚になって…」
提督「自分を客観的に見れているのもそれのお陰か」
夕張「トリガーがあってもこれなんです。本当、笑えますよね」
提督「…夕張」
夕張「分かりましたよ、トリガーは解除します」
提督「あぁ、いくら副作用が無いとは言ってもトリガーは良いものじゃない」
223 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 23:04:00.89 ID:4C/F80bkO
夕張「提督」
提督「どうした?」
夕張「私、信じてますから」
夕張「普通なら解体するしかない私を提督なら助けてくれる」
提督「当たり前だ」
夕張「…その言葉を聞いて安心しました」
菊月「お前を捕まえるのに多少手荒になる可能性はあるぞ」
夕張「分かってます、もしもの時はお願いしますね」
提督「……夕張」
夕張「今、解除します……トリガーを…」ガチッ
夕張「提督……」
提督「夕張」
夕張「絶対に……助けて下さいね…」
提督「…あぁ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 23:24:58.30 ID:gCpDIZMBo
魂の抜けた様になった夕張をすぐに拘束
龍驤に夕張の事を話し知っている事を聞き出す
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 23:42:18.65 ID:FP9XzIy2o
>>224
226 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 23:48:42.61 ID:mt9YFpXo0
ーー
菊月「トリガーとかいうデバイスを停止させた夕張は暴れるどころか魂が抜けたようにその場に崩れ落ちた」
龍驤「暴れなくて良かった」
菊月「お前はどこまで知っていた?」
龍驤「菊月は何て言って欲しい?」
菊月「ふざけているのか」
龍驤「あはは、そうかもしれない」
菊月「笑い事じゃないのは分かっているだろう!」
龍驤「うるさいなぁもう」
菊月「……自分は絶対に殺されないとでも思ってるんじゃないだろうな?」
龍驤「思ってるよ。菊月が殺せても周りが止めるから」
菊月「……」ギリッ
227 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/10(木) 23:58:10.86 ID:mt9YFpXo0
龍驤「全部知ってたって言っても何も変わらない。夕張のはそれくらい深刻」
龍驤「私のお陰で今までのらりくらりとやってこれたんじゃないかな」
菊月「…クズが」
龍驤「クズなのは知ってるくせに。こっちは一億も殺してるんだから今更偽善者ぶるつもりも無いよ」
菊月「……」
龍驤「言っておくけど菊月も同じだから。菊月提督の為に何人も殺したけど自分を正当化してる」
龍驤「私のもそれと同じ。だから菊月は私を責められない」
菊月「私はお前のように開き直ってはいない」
龍驤「同じだよ。同じ罪を背負ってる私だから分かる」
龍驤「…勘違いしてるのはそっちじゃない?どう足掻いても人殺しは幸せになれない。そういう風にできてるから」
龍驤「そっちもせいぜい仮初の幸せを楽しんでなよ」
菊月「安価」
下2 菊月の台詞やその他起こったことなど
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/11(金) 00:08:00.54 ID:JxbOUlVDO
お前は…(…誰だ)
何故か口には出せずに飲み込む菊月
今は夕張の事だと頭を切り替える
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/11(金) 00:36:02.16 ID:8TzAhpYCo
>>228
お前の提督の為にも夕張をなおさにゃならん、協力してもらうぞ
230 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/11(金) 00:53:28.96 ID:uFBWzuwk0
菊月「お前は……(誰だ…)」
龍驤「ん?」
菊月「…………」
菊月「とにかく夕張をどうにかする。お前の提督の為でもある」
龍驤「うん、頑張ってね」
菊月「……」
菊月(なぜだ。なぜ私は口を噤んだ。どうして続きを口にしなかった)
龍驤「……」ニコニコ
菊月(……何だこの得体の知れない嫌な感じは)
ーー
231 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/11(金) 00:54:05.47 ID:uFBWzuwk0
続く
コメントなどあればお願いします
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/11(金) 00:58:02.88 ID:JxbOUlVDO
お疲れ様でした
標準語龍驤はかわいいけどなんか怖い
語尾が取れた卯月とか金剛もそういう時は本気モードだしやっぱり違う
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/11(金) 01:10:18.00 ID:MHO3s4ZRo
おつでした
夕張関係藪蛇って思ってました…ガッツリ本筋やん……
標準語龍驤の態度はどうせ助からないから拗ねてるとも見えるがはてさて
艦娘から艦娘の成分を抜いたら何が残っているのだろうか…
234 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/12(土) 18:15:03.43 ID:ezEe4bgS0
ーー病院
提督「冗談ですよね…?」
「この状況で冗談が言えるほど私はまだ人間ができていません」
提督「そんな……夕張が…」
「彼女の体は限界を超えるという言葉では表せないくらいに疲弊しきっています。どうやっても回復は望めません」
提督「数日前まで普通に生活していたんですよ!?」
「それも彼女が作ったデバイス、『トリガー』のお陰でしょう」
提督「そんな……」
「あそこまで酷い状態は見たことがありません。全ての数値が酷く明日にでも容態が急変しても何も不思議じゃありません」
提督「……」
235 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/09/12(土) 18:21:14.76 ID:ezEe4bgS0
提督「…まだ可能性はあります。例えば内臓を治療したり…」
「するだけ無駄です。たとえ全ての内臓をまるで新品のようにしたとしても、彼女の体がそれに耐え切れません」
提督「……」
「彼女の体を一から作り替えれば助かる可能性はあります。しかしそんなことは不可能ですし、もしできたとしてそれは彼女そのものと言えるでしょうか?」
提督「……」
「貴方が提督として彼女にしてあげられることは、彼女を解体して楽にしてあげることかもしれません」
提督「医者が…それを言うんですか?」
「普通なら言いません、どんな手を使ってでも彼女を生き存えさせると言います。しかし彼女はそれを言うことすら躊躇うくらいに酷い」
「意識が戻ったとしても激痛と妄想で……」
提督「……」
「貴方が治療を望むならこちらも全力を尽くします。ですが私が言ったことをどうか覚えておいて下さい」
提督「…夕張を宜しく頼みます」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/12(土) 18:32:52.50 ID:TpspWGdDO
帰る前に眠る夕張の様子をじっと見ている提督
その後ろにいつの間にか立っている八島と敷島
助ける事自体は不可能じゃない、だけどそれは提督と夕張に新たな業を背負わせる
選ぶのは貴方です司令官
普段とは雰囲気がまるで違う二人
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/12(土) 18:35:20.41 ID:ZA0QDBego
夕張を必ず助けると約束した
方法を探るために幹部さんにも相談する
238 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/12(土) 18:46:21.29 ID:ezEe4bgS0
ーー
幹部『私の方にも夕張君のカルテを送ってもらったんだ』
提督「率直に言って…どうですか?」
幹部『私はね、全ての艦娘には幸せになる権利があると思ってるんだ。だからこそ手を伸ばし続けてきた』
幹部『医者が匙を投げようとも私だけは最後まで諦めないと。そう決めていたんだ』
提督「じゃあ夕張も…」
幹部『だが例外はある。助けたとしても残りの命が無ければ意味がないんだ』
提督「……」
幹部『残りの命を伸ばせるならどんな方法でもやる。しかし夕張君はもう…』
提督「そう……ですか」
239 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/09/12(土) 18:55:33.11 ID:ezEe4bgS0
幹部『夕張君の解体を勧められたのは理解できる。彼はとても良い医者なんだろう』
提督「……」
幹部『君が諦めないというのなら私も協力する。だが限界があるということは知っておいてくれ』
提督「…………分かりました」
幹部『提督君がどんな選択肢を選んでも君は悪くない。誰も君を責めたりしない』
提督「……」
幹部『彼女は仕方ないと、間違っても君を悪者になんかしない』
提督「仕方なくなんてないんです。夕張は私が……自分のせいで…」
幹部『…こういうこともあるんだ、提督君』
提督「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/12(土) 18:59:00.15 ID:TpspWGdDO
見かねた新棲姫が提督に助言
艦娘として生きるではなくてもいいなら方法が無い訳ではないと
上手くいく保証は無いし夕張の精神状態を考えれば暴走する危険性もあると前置きしてから
夕張を深海棲艦化させるという案を出してくる
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