モバP「シンデレラガールズ デイリーステージ 190」

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357 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/29(火) 20:11:52.68 ID:eYMwF4A4O
(10)

千奈美「そっか」

千奈美「ライラ、心さんと約束してたんだ」

ライラ「そうなのですよー」

心「千奈美ちゃんも遠慮すんなよ☆好きなの食べろよ☆」

千奈美「どうも」

千奈美「…ふふ。まあ、私は先輩に気を遣いますよ」

心「お。可愛くない後輩だな」

千奈美「すみません」

友紀「よしっ。そうと決まったら、すぐ行こう!やれ行こう!」

美世「あっ友紀ちゃんってば早いー。あ、あたしだって置いていかれないよっ」

みく「なんでゲーム終わってまで競ってるの」

心「可愛い後輩と言えばあんなんだよな☆」

千奈美「いや、私はああいうふうにはちょっと」

風香「あはは…」
358 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/29(火) 20:12:22.72 ID:eYMwF4A4O
(11)

心「ふーん。じゃあ、まああれだ」ポン

風香「?」

心「風香ちゃんもいい見本だから、見習うといいぞ☆」

風香「ふぇっ。し、…心さん!?」

心「あっはっは」

千奈美「…」

千奈美「そうですね。じゃあ風香、ご飯に行って…色々勉強させてもらおうかしら」

風香「わ、わわ、私が千奈美さんに教えられることなんて、なにもなにも」

みく「きょどりすぎにゃ」

みく「…はぁとにゃんにはみくがなにかごちそうしてあげよっか?」

心「やーん☆いい後輩ばっか☆いらねーっつってんだろ☆」

みく「そっか」

心「うん。ありがと」

心「…みくちゃんにはー、いつかはぁとのあと☆継いでくれればそれでいいぞ☆」

みく「無理にゃ」

心「いやん。いけず☆」
359 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/29(火) 20:12:55.02 ID:eYMwF4A4O
今日はここまで。また明日。
おつありです。
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 06:56:21.40 ID:MZb6e+eyo
おつー
361 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:45:49.37 ID:TrF1ToPKO

第31話 木場真奈美「光さす道となれ」


☆登場アイドル(7人)

155.上条春菜(かみじょうはるな)http://i.imgur.com/0SUbHPw.jpg
「そう、人類にとっての眼鏡のような場所です!」
18歳 クール 趣味:猫と縁側でお昼寝

156.ヘレン(へれん)http://i.imgur.com/5S3vPuM.jpg
「私の前では、誰の涙も流させない。それがたとえ、天だとしても!」
24歳 クール 趣味:DVD鑑賞

157.木場真奈美(きばまなみ)http://i.imgur.com/04El73w.jpg
「まぁ、助っ人くらいこなしてやるよ」
25歳 クール 趣味:筋トレ・料理

158.遊佐こずえ(ゆさこずえ)http://i.imgur.com/0pXe0Uf.jpg
「みんな…いっしょー…わくわく…そわそわ…うれしいねー…」
11歳 キュート 趣味:しゅみってなぁに?

159.安部菜々(あべなな)http://i.imgur.com/btCbt5F.jpg
「(アイドル楽しい…ヤバい…ヘヘ…)」
永遠の17歳 キュート 趣味:ウサミン星との交信

160.椎名法子(しいなのりこ)http://i.imgur.com/J8gN8J8.jpg
「ファンにスタッフさん、仲間たち…あたしの大好きの輪、どんどん広がってくね♪これ全部、○○プロデューサーからはじまったの!」
13歳 キュート 趣味:新作ドーナツの試食

161.難波笑美(なんばえみ)http://i.imgur.com/lLMuZUv.jpg
「○○はんに、ウチかて女の子ってとこ、見せたいやん♪」
17歳 パッション 趣味:お笑いライブ巡り、モノマネ
362 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:47:00.39 ID:TrF1ToPKO
(1)

遊佐こずえ「ざー……」

こずえ「…あめ…やまないねー……」

難波笑美「ほんま」

笑美「朝から降り通しやなぁ。こずえちゃん、ウチとてるてる坊主でも作ろか」

こずえ「つくるー」

木場真奈美「…」

真奈美「いよいよ梅雨かもしれないな。気が滅入る季節だが…」

真奈美「笑美とこずえを見ていれば退屈はせずに済みそうだな」

笑美「おー。見てってー楽しんでってー。ほーらこずえちゃん。たこ焼き!」

こずえ「おー…おいしそー…」

真奈美「たこ焼きじゃないか」

笑美「ま、まんまるさんやったから、ついたこ焼きに見えてしもて。えへ」

こずえ「これー…あおのりー……?げいがこまかーい…」

笑美「せやろせやろ」
363 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:47:43.11 ID:TrF1ToPKO
(2)

真奈美「…ふふ」

真奈美「和むな。さて、…私はトレーニングでもしているか」

笑美「仕事前にトレーニングとはストイックやねぇ」

真奈美「こずえのお守りさえ手を抜かない笑美にそう言ってもらえるとは、悪い気持ちはしないよ」

笑美「あっはっは。子どもはいちばんキビしいお客さんて言うからなー」

こずえ「…こずえ……やさしいよー…?」

笑美「そやね」

笑美「ほーら。今度こそてるてるさんや!さーてどこに飾ったろ」

こずえ「…こずえもー…できたのー……どやぁ」

真奈美「上手にできたな」

こずえ「うんー…」

こずえ「これで、あめ、やむー……?」

真奈美「ああ。きっとな」

ヘレン「話は聞かせてもらったわ!」

笑美「うおっ。びっくりするやん」

こずえ「…へれんじゃーん……へーい…」

ヘレン「ヘーイ。こずえ」

真奈美「雨のなか戻ってくるのは大変だったろう。お疲れさま」

ヘレン「ノープロブレッ。私レベルの世界レベルならば、雨粒から頭を垂れるわ」

真奈美「そうか」

笑美「ヘレンはんかっぱ似合うなー」
364 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:48:15.84 ID:TrF1ToPKO
(3)

ヘレン「ふっ…雨でお困りのようね。私に任せなさい」

笑美「まあ、そんなおおげさなもんでもないけども」

こずえ「へれん……どうにかするー…?」

ヘレン「雨…やみなさい!!」

真奈美「うん。いい声だ」

笑美「声でっか。ごっつ声でっかいやん」

こずえ「ふわあー」

真奈美「こずえがヘレンの声量に負けて飛ばされてしまったようだ」

笑美「そんなに?ヘレンはんの声量もこずえちゃんの軽さもそんなに??」

ヘレン「やまないわ」

真奈美「そのようだ」

笑美「見れば分かるよ?」
365 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:48:57.46 ID:TrF1ToPKO
(4)

ヘレン「ふっ…」

ヘレン「どうやら天は、いまはまだ泣きたい…そう言っているわ。じゃあ。シー・ユー・レイター」

こずえ「またねー…」

笑美「なんやったん?」

真奈美「うん。一言で言い表すのは難しい出来事だったな」

こずえ「…えみー…てるてるー……こずえ…やっぱりやめるー…」

笑美「え?どうしたん、こずえちゃん」

こずえ「うんー…てんはまだ…なきたがってるからー……」

笑美「あっは。そっか。せやな」

真奈美「まあ、ヘレンなりの優しさだったというところかな」

笑美「せやな。教育上ええかは微妙なところやけども」

真奈美「そうだな」

こずえ「…てんー…なんでないてるのー……こずえがはなし、きくよー…?」

笑美「ええ子やんほんま」

真奈美「そうだな」
366 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:49:44.10 ID:TrF1ToPKO
(5)

安部菜々「ふぃー」

菜々「お、お疲れさまですー。はー。けっこう降られちゃいました…」

真奈美「おや。大変だったな。お疲れさま」

笑美「タオル持ってこよか」

菜々「あ、お気遣いなくっ。えっと、ナナよりさきに、春菜ちゃんと法子ちゃんに渡してあげてくださいっ」

笑美「ん?おおっ」ビクッ

上条春菜「……」ズーン

春菜「……前が見えません…眼鏡が濡れて、ちからが、出な…ぐふ」

椎名法子「……」グッタリ

法子「ドーナツの箱は守り切ったよ…ぐふ」

こずえ「…えい…ばさー」

春菜「…あー…ありがとう、こずえちゃん……んん…前が…見える!」

笑美「そらそうよ」

法子「ぷあー。ひどい雨でしたねー……もう梅雨かあ。油断しちゃってたかも」

笑美「お疲れさん。なんか温かいもんでも淹れよか」

法子「あ、ほんとですか?えへへ。じゃあ…ドーナツあるので!みんなで一緒に食べましょー」

こずえ「わぁい」

真奈美「ほら」

菜々「えへへ。ありがとう、真奈美ちゃん」
367 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:50:32.59 ID:TrF1ToPKO
(6)

真奈美「災難だったな」

菜々「ほ、ほんとですよ。若い子二人と一緒に走って事務所に帰ることになって、息が上がらないようにするの、大変でしたー…はーしんど…」

真奈美(つっこまないでおいてやるか)

菜々「どうしました?」

真奈美「どうもしてないさ」

真奈美「ま、ゆっくりしているといい。いま笑美と私でなにか淹れてあげるから」

こずえ「…こずえも…てつだうんだよー……」

真奈美「おっと。そうか。それはすまなかった」

菜々「えへへ。すみません。ではえんりょなく…くたー」

笑美「へっへ。まんまるドーナツ、まんまるによそったろ」

法子「わあ。笑美ちゃん、それ、おっきなおさらだからできるやつ!いいね!」

笑美「せやろせやろ。たこ焼きしかり。まんまるさんはやっぱええこっちゃ」

法子「ねー♪」

春菜「ふー。きちんとお手入れして、と…」

こずえ「はるなはー……もういいのー…?」

春菜「こずえちゃん。ふふ。ありがとうございます」

春菜「こっちは…オフモードの眼鏡!そしてこれはクリーニングキット!予備の準備も、お手入れも余念ありませんよ!」

こずえ「おおー…なんか、すごいー…」

菜々「ううん……むにゃ」

真奈美「…なんというか、あっという間にいつもの騒々しい事務所だな」
368 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:51:20.20 ID:TrF1ToPKO
(7)

ヘレン「それが…この事務所のスタイルなのよ」

真奈美「ヘレン」

真奈美「…忘れ物か?」

ヘレン「ドーナツが私を呼んでいた」

真奈美「そうか。じゃあしょうがないな」

ヘレン「ヘーイ、法子!私にもいただけるかしら?報酬は弾むわっ。世界払いでね!」

法子「ヘレンさん。お疲れさまです。どうぞどうぞっ。みんなで食べましょっ」

笑美「なんかヘレンはんの調子のよさ、ウチのオカンと似たものを感じる気がせんでもないわ」

ヘレン「そういうこともあるでしょう。私を縛るものはなにもないのだから…世界レベルはどこにだって現れるわ!」モグモグ

笑美「ホラーかな?」

こずえ「ななー……どーなつ、なくなっちゃうよー…」ペチペチ

菜々「あうあう」

菜々「んが…あと五分…んへへ…」

真奈美「幸せそうな寝顔だな」

春菜「菜々ちゃん、今日は私と法子ちゃんの手を引いて、たくさん走ってくれたんですよ。だからこずえちゃん、ふふ、もうちょっとだけ寝かせておいてあげて?」

こずえ「そっかー…」

こずえ「じゃあ……こずえのぶん、ななにとっておくねー……」

真奈美「ふふっ。こずえは優しいな」
369 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:51:53.36 ID:TrF1ToPKO
(8)

春菜「そうだ」

春菜「こずえちゃん、眼鏡をかけてみませんか?」

こずえ「ふえ?」

真奈美「唐突だな」

こずえ「こずえー…めー…悪くないよー……?」

春菜「いえいえ。これ。ブルーライト、紫外線もろもろ…カットする、透明タイプのサングラスなんですけど」

春菜「はい。どうかな?雨だけど、ちょっとだけ視界がクリアにならない?」

こずえ「おー」

こずえ「おー……ほんとぉー……おそと…きらきらー…」

春菜「でしょう。えっへん」

真奈美「よかったな。こずえ」

こずえ「うんー……よかったー……えへへー…」
370 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:52:27.19 ID:TrF1ToPKO
(9)

笑美「よっしゃ!できたでー。みんなでたこパならぬどなパとしゃれこもーや!」

法子「しゃれこむー!いえーい」

ヘレン「ヘーイ!」

笑美「ヘレンはんはさっきさきにいっこつまみ食いしてたから一旦おあずけな」

ヘレン「……分かったわ」

こずえ「あははー…おっとー…」

春菜「おっと。その眼鏡、こずえちゃんにはちょっと大きかったですかね?私が支えてあげますね」

こずえ「ふわー…ありがと、はるなー……えへへー…」

菜々「すやー…えへへ……たのし…みんなのこえ……うへへ」

真奈美(夢で遊べてるか。よかった)

真奈美「…ふふ。そうだな。楽しいな、雨でも、うちの事務所は」

菜々「…はぃ……えへ…」
371 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/30(水) 20:53:08.10 ID:TrF1ToPKO
今日はここまで。おつありです。また明日
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 21:37:32.92 ID:47ldFyzQ0
バイクで決闘してそう(決闘感)
373 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/01(木) 21:13:21.11 ID:8rPJMJgzO

第32話 大沼くるみ「人にはヒトのにゅうしゃんきん」


☆登場アイドル(5人)

162.大沼くるみ(おおぬまくるみ)http://i.imgur.com/HOxzE6l.jpg
「○○ぷろでゅーしゃー…くるみ、かわいくなりたいな」
13歳 キュート 趣味:ポケットティッシュ収集、お風呂に入ること

163.中野有香(なかのゆか)http://i.imgur.com/OCS83bw.jpg
「○○さんを守れるくらい強いアイドルを目指しますっ!」
18歳 キュート 趣味:空手

164.早坂美玲(はやさかみれい)http://i.imgur.com/A5OOK9h.jpg
「ウチはもう迷わないぞッ!普通とはちょっと違ってても…ウチはウチらしいアイドルでいいって、みんなが教えてくれたんだ!」
14歳 キュート 趣味:ぬいぐるみ集め

165.水木聖來(みずきせいら)http://i.imgur.com/mKIvJ5Y.jpg
「○○さんも、ジャンプしてっ♪空を飛び越しちゃお!」
23歳 クール 趣味:犬の散歩

166.大和亜季(やまとあき)http://i.imgur.com/7KKwKGh.jpg
「私を育ててくれたプロデューサー殿に、この勝利を捧げるであります」
21歳 クール 趣味:サバゲー、プラモ収集
374 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/01(木) 21:14:29.34 ID:8rPJMJgzO
(1)

水木聖來「あら」

聖來「…くるみちゃん、大丈夫?」

大沼くるみ「…くぅ」

くるみ「だ、だいじょうぶでしゅ…ふら…ふわ」

早坂美玲「ぜったい大丈夫じゃないぞ。ふわふわしちゃってるな」

聖來「タクシー拾っちゃおうか」

大和亜季「おや。聖來殿に、美玲殿ではありませんか」

中野有香「それに、くるみちゃんも。お疲れさまです」

聖來「あら。偶然。お疲れさま」

くるみ「くぅ…」

美玲「お、おーい。そっちに行くなッ。危ないぞー」
375 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/01(木) 21:15:13.19 ID:8rPJMJgzO
(2)

亜季「ほっ」

くるみ「ふわ」

聖來「ありがとう。助かったわ。さすがに私と美玲じゃあ、どうにもならなかったから」

亜季「いえいえ。ちょうどよいトレーニングです」

亜季「それに経費も気をつけなければなりませんからね。財務に気を遣うのも、一兵卒の大事な任務であります」

聖來「そっか。えらいね」

有香「亜季さん!疲れたら、あたし、代わりますから!言ってくださいね!」

美玲「なんで有香はちょっと目が輝いてるんだ?」

聖來「あはは」

くるみ「…くぅ…しゅぴー…」
376 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/01(木) 21:15:51.84 ID:8rPJMJgzO
(3)

聖來「二人も一緒にお仕事だったの?」

有香「いえ。あたしたちは、今日はオフです。亜季さんのトレーニングに興味があって、付き合わさせてもらっていたんです」

聖來「なるほど」

亜季「私にとっても有意義な時間でした。ふふふ…有香殿にはいつか、ぜひ火器の魅力を知ってもらいたいものです」

有香「あたしはまだ道半ばですから。亜季さんこそ、どうですか?」

聖來(似たもの同士か。なるほど)

美玲「つんつん」

くるみ「……ふえ…ふあ、…しゅぴー」

美玲「よく寝てるなー」

聖來「ちょっかい出さないの」

美玲「へへ。つい…な、セーラ。今日はくるみ、頑張ってたモンなッ」

聖來「うん。現場で一度も泣かなかったもんね。ま、美玲も頑張ってたわよ?」

美玲「う、ウチはいいんだ、ウチは。くるみの話してんのッ」
377 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/01(木) 21:16:33.22 ID:8rPJMJgzO
(4)

亜季「空手かー…ふむ」

亜季「近接戦闘の参考にはなりますね。本格的な動きは知らないので…今度、見せてもらっても?」

有香「押忍!いつでも言ってくださいね」

聖來(うーん。二人とも会話している様子はこんなに楽しそうで可愛いのに、内容が物騒なのが残念だわ…)

有香「えへへ」

聖來(かわいい)

聖來「…有香ちゃんってちょっとわんこみたいよね」

美玲「あ、それ、わかるぞ」

聖來「お手」

美玲「ん」

美玲「って、なんでセーラはウチでためすんだーッ」

聖來「面白いから」

くるみ「ふみゅー…」
378 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/01(木) 21:17:21.77 ID:8rPJMJgzO
(5)

くるみ「…はっ。はれ…」

聖來「あ、気がついた?」

美玲「おはよーだぞ。くるみ」

くるみ「……ぅ?はれ……もう、事務所にいりゅ…くるみ…あれぇ…?」

聖來「帰り道で寝ちゃったのよ。亜季ちゃんがおんぶしてくれて」

くるみ「ふえぇっ」

くるみ「ご、ごめんなしゃぃ〜!く、くるみ、おもいのにぃ」

亜季「あっはっは。ぜんぜんであります。ひょいひょい。鍛えていますから!」

くるみ「ふぇぇ……。あ、亜季しゃん…やさしい…ぐす」

美玲「泣くなよ」

聖來「ふふ。お仕事で頑張っていたぶん、緊張がゆるんだのかしら?」

くるみ「ご、ごめんなしゃい」

美玲「謝るなよ」

聖來「美玲の言い方が怖いんでしょ」

美玲「そ、そうなのか?」

有香「はい。くるみちゃん、ハンカチ」

くるみ「あ、ありがと……ちーん。ああっ。く、くるみティッシュあるのにぃ。よごしちゃったよぅ」

美玲「忙しいな」

亜季「くるみ殿は義理堅いですなあ」
379 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/01(木) 21:18:03.77 ID:8rPJMJgzO
(6)

有香「くるみちゃん。大丈夫」

有香「実は、いま貸したのは、この前、その…か、可愛くて、勇気を出して買ってみたやつなんだ」

有香「えへへ。あたしに似合ってないかもって、まだ使う勇気が出なかったの。くるみちゃんに使ってもらえてよかった」

くるみ「……」グス

くるみ「…じ、じゃあ…よかった、でしゅ…。えへへ。ありがとう」

有香「うん。どういたしまして!」

聖來「見た?」

美玲「ウチはウチ、ユカはユカだな。うん」

聖來「ま、それはそうね」

くるみ「うー…あっ。美玲しゃん、聖來しゃん、今日のお仕事、ありがとう」

くるみ「二人のおかげで、くるみ、泣かないでできたよお!えへへ!」

美玲「ん」

聖來「うん。頑張ったね。くるみちゃん。お疲れさま」

美玲「よかったぞ。お疲れ」

くるみ「うんっ!」

亜季「さて。みんな、お疲れさまでありました」
380 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/01(木) 21:18:41.84 ID:8rPJMJgzO
(7)

亜季「隊のみなを労う隊長のごとく。私がなにか飲み物でも振る舞いましょう」

聖來「ん…ありがとう、亜季ちゃん。オフなのに、いいの?」

亜季「構いません。自分を強くすること以上に大事なのはチームワークですから♪」

聖來「そっか。…アイドルの話よね?それ…」

亜季「アイドルも、ですかね。ふふ」

有香「恐れ入ります!じゃあ、私はコーヒー牛乳で!」

美玲「ウチもー」

くるみ「くるみもー。えへ……あの、みるくおおめで…」

亜季「サー・イエッサー!」

聖來「…一応言っとくけど、私はやらないからね!サバゲー!」

亜季「犬向けのミリタリーグッズなんかありますが、そちらにご興味は?」

聖來「うぐ。それはあるかも!」
381 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/01(木) 21:19:40.95 ID:8rPJMJgzO
>>372 木場さんDホイール似合いそうよね
今日はここまで。また明日。
382 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/02(金) 20:18:59.09 ID:jHBqICNgO

第33話 浅利七海「好きこそものの上手な〜れす」


☆登場アイドル(4人)

167.三村かな子(みむらかなこ)http://i.imgur.com/X2172FV.jpg
「○○さんには特別に、生クリーム増量です。ナイショですよ♪」
17歳 キュート 趣味:お菓子作り

168.浅利七海(あさりななみ)http://i.imgur.com/SW6odIW.jpg
「プロデューサーを道しるべにして、七海は光の海を進めたのれす♪」
14歳 クール 趣味:釣り・絵日記

169.桐生つかさ(きりゅうつかさ)http://i.imgur.com/K9JNvd8.jpg
「安心しなって。お前の隠れた努力、アタシはちゃんとわかってるし」
18歳 クール 趣味:異業種交流、ホットヨガ、ぬか床の世話

170.片桐早苗(かたぎりさなえ)http://i.imgur.com/21AvNUE.jpg
「迷ったら…そのときはそのときよ!楽しければ何でもアリよね♪」
28歳 パッション 趣味:マッサージ・スーパー銭湯
383 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/02(金) 20:19:51.59 ID:jHBqICNgO
(1)

浅利七海「ふんふふーん」

七海「あれ?」

桐生つかさ「…んー」

七海(つかささんれすね)

七海(…なんだかむずかしいお顔をしてるれす)

つかさ「…」ンー

七海「…そっとしておきましょう」
384 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/02(金) 20:20:38.77 ID:jHBqICNgO
(2)

七海「ふんふーん」

片桐早苗「おっつかれー!ありゃ?七海ちゃんだけ?」

七海「お疲れさまれす。そうれすよ〜」

早苗「なんだかご機嫌ね?」

七海「んふふ。明日のロケが楽しみなんれすー。いまからみなさん用の道具の手入れをするんれす〜♪」

早苗「あら。楽しそうでなによりだけど、ほどほどにするのよー。明日、早いし。でもありがと。明日はよろしくね!」

七海「好きでやってることれすから。こちらこそ、よろしくれす〜」

七海「ところで、早苗さんも、なんだかご機嫌れすね?」

早苗「まっあねー。今日はもうレッスンも終わったから♪んーこの音この音♪」プシュッ

七海「あはは。早苗さんこそほどほどれすよ」
385 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/02(金) 20:21:20.67 ID:jHBqICNgO
(3)

三村かな子「お疲れさまでーす」

早苗「あらかな子ちゃん。お疲れさま」

かな子「お疲れさまです。早苗さん。七海ちゃん」

七海「お疲れさまれす〜」

早苗「…おや。なんか、かな子ちゃんまでご機嫌ね?」

かな子「あ、あれ?わ、私、顔に出てますか…?えへへ。今日はお仕事で作ったお菓子をもらってきたので…一緒に食べます?」

早苗「わーい」

七海「わーいれすー」
386 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/02(金) 20:22:00.35 ID:jHBqICNgO
(4)

早苗「ぐびぐび…ぷはー」

かな子「さくさく…はふ」

七海「ちょうど明日お仕事で一緒のみんなが揃ってますね」サクサク

早苗「あら。たしかに」

かな子「よろしくお願いしますね。あと…つかさちゃん?」

七海「つかささんなら、さっき近くのカフェで見かけたんれすけど…むずかしい顔してました」

早苗「ほう。悩み事かな?お姉さんがあとで聞いてあげようかしら」

かな子「声かけてあげてみましょうか?…って、あれ。つかさちゃんからだ」

かな子「今から事務所に来るって」

早苗「ほ、ほんと?」

七海「ほんとれすか?じゃあみんなそろいますね〜」

かな子「どうしたんですか?早苗さん」

早苗「い、いやあ。今のうちに飲みきっておこうかと…えへ。事務所で飲むとかコンプラ意識してる?って怒られそうな気がして…」

かな子(言いそう…)

七海「さっきの威勢はどこへやられすね」

かな子「き、きびしいね、七海ちゃん…」
387 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/02(金) 20:22:41.80 ID:jHBqICNgO
(5)

つかさ「お疲れー。おっ。みんな揃ってんね」

かな子「お疲れさま」

七海「お疲れさまれす〜」

早苗「お、お疲れさまです!」

つかさ「なんで敬語?」

早苗「な、なんでも…げふっ。ないよ?」

七海「もろばれれす」

かな子「あ、あはは…」

つかさ「あ、もしかして…早苗さん、もうやっちゃった?なーんだ、アタシ…つまみになると思って、ぬか漬、持って来たのに」

早苗「へ?」

つかさ「かな子に聞いたらみんな揃ってるってんじゃん。じゃ、明日の決起集会、マストっしょ」

早苗「…」

早苗「…つかさちゃん。お姉さん一生ついていくわ!」

つかさ「テンション高ぇよ。なんなん?」

かな子「あはは」

早苗「ほら!つかさちゃんもぐっと行きましょ!!」

つかさ「や。未成年飲酒はマジやべーから。これでもまだ現役JKなんで」

七海「そしたら七海秘蔵のたこわさも出しちゃおー」

つかさ「七海それ激アツ」
388 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/02(金) 20:23:18.22 ID:jHBqICNgO
(6)

早苗「ぷっはー!あははは。楽しいわ!今日はとくに!ビールがおいしい!」

つかさ「早苗さんそれ毎日言ってね?」

つかさ「は?かな子これマジでロカボなん?こんなんぜったい売れんじゃん。つーかうちの会社で売るよ?」

かな子「えへへ。…つかさちゃんの会社ってお菓子売ったりしてたっけ?」

つかさ「や、それかんけーねーから。アタシは自分の目とこの事務所の仲間、信頼してっから。それだけじゃね?」

かな子「そっかぁ」

七海「今の場合は舌を信じた方がいいれす」サクサク

つかさ「あ、七海、あしたの釣りマジで頼りにしてっから。釣りの知識、インプットしたけどやっぱやってみねーとわかんねー」

七海「ふふん。任せてください。七海がついてる以上、手ぶらでは帰らせないれすよ」

かな子「ふふ。七海ちゃんがそう言ってくれると、安心しますねー」

つかさ「それな」
389 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/02(金) 20:23:47.72 ID:jHBqICNgO
(7)

早苗「あっ。しまった!明日のビールの用意、P君に頼んでおかないと!」

かな子「えー…いま飲みながら明日のお酒の心配ですかー…?」クス

つかさ「それ、早苗さん的にはデフォっしょ。つーわけでもう手配してあるんで」

早苗「え?ほんとに?つかさちゃん敏腕すぎない?」

つかさ「見くびんなよ。アタシだぞ」

早苗「大好き!!」

つかさ「うぐ。…早苗さんのストレートなとこ、勉強になるわ」

かな子「つかさちゃんは早苗さんに甘いなー」

つかさ「まあ肴は自分で捕まえるんだし?こんくらいはな」

七海「寝坊はぜったいだめれすからね〜」

早苗「頑張らせてもらいます!!」
390 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/02(金) 20:24:29.34 ID:jHBqICNgO
(8)

七海「んしょ。準備オーケーれす。あとはわくわくして眠れないことがないようにしなくちゃ」

早苗「お、じゃあちょっと一緒に遊ぼっか。ほどよく疲れるとよく眠れるわよ、きっと」

七海「いいんれすか?えへへ。じゃあ七海はマグロをやります〜。早苗さんはなにがいいれすか〜?」

早苗「え?なんか難易度高くない…?」

つかさ「はは」

つかさ「…あー。かな子も、明日、よろしくな」

かな子「へ?うん」

つかさ「ほら。せっかくめずらしい面子じゃん?」

つかさ「だから、なんだ。全力のパフォーマンス、魅せてえわけよ。できることは全部やらねーと気が済まないわけ」

かな子「あー」

かな子「ふふ。うん」

つかさ「なんだよ」

かな子「ううん。うんとね。わりとつかさちゃんも、ストレートだと思うよ?私」

つかさ「あー。ハズいから、それ、バカ」

かな子「ふふふ」

かな子「じゃあ…明日用のお菓子も、私、用意するつもりだから。一緒に食べようね」

つかさ「まかせろ」
391 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/02(金) 20:24:57.45 ID:jHBqICNgO
今日はここまで。また明日
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 11:58:28.35 ID:5dWYDeAFo
おっつおっつ
393 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/03(土) 20:17:20.52 ID:qfUjrT8gO

第34話 城ヶ崎美嘉「残心」


☆登場アイドル(4人)

171.城ヶ崎美嘉(じょうがさきみか)http://i.imgur.com/UzNRMcl.jpg
「もしプロデューサーがそこにいなかったら…寂しいに決まってるよ」
17歳 パッション 趣味:カラオケ

172.相川千夏(あいかわちなつ)http://i.imgur.com/vS4Ul2D.jpg
「大人になっても、青春はあるのね。○○さんといると、そう思えるわ」
23歳 クール 趣味:カフェで読書

173.水野翠(みずのみどり)http://i.imgur.com/O2FFk2z.jpg
「あなたの前では…いつもの水野翠のままでいさせてくださいね」
18歳 クール 趣味:弓道

174.辻野あかり(つじのあかり)http://i.imgur.com/8p2ufsZ.jpg
「今の私、都会っぽくないですか?洗練されちゃいましたかね!」
15歳 キュート 趣味:ラーメン、編み物
394 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/03(土) 20:18:19.37 ID:qfUjrT8gO
(1)

城ヶ崎美嘉「ふー…」

美嘉「じゃ…やってみるね」

水野翠「はい。落ち着いて…ゆっくりと」

美嘉「うん」


辻野あかり「ふー」

あかり(…未だに事務所に入るの…緊張するなぁ)

あかり「…がんばるんでしょ。あかり…」

あかり「よしっ…。お、お疲れさまでーー」


美嘉「やっ」

あかり「ひああ!」

美嘉「きゃあっ」

翠「あら…。あかりちゃん?」
395 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/03(土) 20:19:07.77 ID:qfUjrT8gO
(2)

相川千夏「大丈夫?あかり」

あかり「あ…」

あかり「千夏さん…あ、あはは。腰抜けちゃったんご…」

美嘉「ご、ごめんごめん。驚かせちゃって…」

翠「美嘉ちゃんまで悲鳴をあげてしまいましたね」クス

美嘉「しゅ、集中してたからだし!そこはほら、ホメるとこでしょ★」

翠「たしかに。見事な射姿でしたが…ふふ。私なら悲鳴はあげませんでしたよ」

美嘉「む。翠ちゃんと比べられても困るってば!」

あかり「ご、ごめいわくを…」

千夏「いいのよ」
396 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/03(土) 20:19:40.24 ID:qfUjrT8gO
(3)

あかり「二人はいま、なにを?美嘉さんも…弓道してたの?」

美嘉「ちがうちがう。アタシが興味あるって言ったら、翠ちゃんが弓貸してくれたから」

美嘉「矢はなしで、弓だけで、構えを教えてもらってたんだー」

あかり「はー。なるほど…。それにしては、迫力満点でした…はぁ」

美嘉「ほんと、ゴメンね!驚かせて」

翠「迫力があった…ということは、やはり、筋はよいようです。ぜひ、今度は弓道場で。本当のところ、残心は所作すべてから形作られるものですから」

あかり「ざんしん?」
397 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/03(土) 20:20:20.07 ID:qfUjrT8gO
(4)

千夏「残心。心を残すと書くわ」

美嘉「ブドーにおける、理想の精神状態?みたいなことで、あってる?」

翠「色々と考え方はありますが、そうですね」

あかり「へー」

千夏「…反撃に備え、確実に相手を仕留める実戦的な考え方でもあるわ」

あかり「ひっ!?」

翠「そ、それも間違ってはないですけどね…あはは」

美嘉「千夏さん、うっかりできそうだね」

千夏「見る?」

あかり「た、たすけてー」

翠「千夏さんっ」

千夏「…冗談よ」
398 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/03(土) 20:21:21.61 ID:qfUjrT8gO
(5)

あかり「はー…」

あかり「…え?それがいま、ギャルのあいだの流行りんご?」

美嘉「あー。翠ちゃんとアタシなら、流行らせられるカモね★」

翠「ええっ。そ、そういう方向は美嘉ちゃんに…お願いしますよ」

美嘉「ざーんねん」

美嘉「いや、たまたま。テレビのお仕事で聞いたの。それで、そうじゃん、事務所にアタシより詳しい子がいるじゃん。で、教えてもらおうかなーって」

千夏「その流れで教えてもらおうと思うのが、美嘉らしいわ」

美嘉「だって要はちょースゴい余韻ってコトでしょ?だったらライブでアタシもあるし!なにか参考になるかなって〜」

翠「ちょースゴいよいん、ですか。なるほど」

千夏「美嘉らしいわ」

美嘉「ヘヘッ。千夏さんってば★ホメてもなんにも出ませんよ!」

千夏「はいはい」

あかり「はー」

あかり「…美嘉さんは、なんというか…どんよくですね」

美嘉「そう?」
399 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/03(土) 20:22:14.37 ID:qfUjrT8gO
(6)

美嘉「アタシ、ギャルだから★」

美嘉「ギャルは常に最先端にいなくちゃ!だからなんでも吸収して、進化する責任があるワケ」

あかり「なるほど。んご」

千夏「いや、よくわからないときは否定していいのよ、あかり」

あかり「あ、な、なんとなくは分かるから…えへへ」

美嘉「それにさー。最先端と文化のユーゴーも面白いじゃん?まっやってみれば分かるっしょー★って、アタシスタイルみたいな?」

翠「ああ」

翠「それはそうかもしれません。私がアイドルをやらせてもらって…見識が広がったのと、通ずるところかと」

美嘉「それそれっ」

あかり「なるほど」

あかり「勉強になります」

千夏「あかりは真面目ね」

あかり「そ、そうですか?えへへ…」
400 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/03(土) 20:22:53.99 ID:qfUjrT8gO
(7)

美嘉「まっ。そういうことで」

美嘉「翠ちゃん、もういっかい、借りてもいい?」

翠「どうぞ。ゆっくり…矢がなくても、イメージして。構えから、始めましょう」

美嘉「オッケー★じゃ……すー…はー…」

あかり「…わ」

あかり(か、顔つき…変わりましたね)

千夏(ええ)

千夏(…彼女は…カリスマギャルは、きっと、あかりのいい見本だから、よく見ておくといいわ)

あかり(…はい)

あかり「えへへ。千夏さんも、翠さんもあかりに優しいし…かっこいい先輩もいるし♪私、ほんと、いい事務所に拾ってもらえたなー♪」

千夏「…そう。よかったわね」

あかり「はい」

美嘉「ひゅー…」

翠「いい集中です」

美嘉「……」

翠(…ふふ。もう聞こえてもいませんね)
401 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/03(土) 20:23:24.46 ID:qfUjrT8gO
(8)

美嘉「……」

翠「……」

翠「…かっこいいな。美嘉ちゃんの構え」

美嘉「やっ」

美嘉「……。ん?翠ちゃん、なにか言った?」

翠「おしい。聞こえてなければ完璧でした」

美嘉「ええっ。それ、ズルくない?も、もっかい!」

翠「弓道にもっかいはありませんので。続きは弓道場で」

美嘉「えー。ま、いっかー★じゃこんど、よろしく!♪」

翠「はい。こちらこそ」
402 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/03(土) 20:25:12.93 ID:qfUjrT8gO
おつあり
今日はここまで。また明日
403 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:31:00.43 ID:9s6KVd7GO

第35話 佐久間まゆ「もしもし」神崎蘭子「もしもし」


☆登場アイドル(6人)

175.佐久間まゆ(さくままゆ)http://i.imgur.com/dgxIwjS.jpg
「恋って罪なんだ。切ないな…」
16歳 キュート 趣味:お料理、編み物

176.長富蓮実(ながとみはすみ)http://i.imgur.com/ZgivxXM.jpg
「人を元気にするのがアイドルです!」
16歳 キュート 趣味:ボウリング・古着屋巡り

177.愛野渚(あいのなぎさ)http://i.imgur.com/Q9ljSqe.jpg
「レベルアップは楽しいぞッ!」
18歳 パッション 趣味:バスケットボール

178.小関麗奈(こせきれいな)http://i.imgur.com/I1q8wzm.jpg
「普通でイイなんて寝言、言わせないからッ!」
13歳 パッション 趣味:いたずら

179.神崎蘭子(かんざきらんこ)http://i.imgur.com/C5XCdtK.jpg
「如何なる時も想っていて…?これは、貴方との物語だから」
14歳 クール 趣味:絵を描くこと

180.新田美波(にったみなみ)http://i.imgur.com/ZpGz87e.jpg
「雪が積もったら…二人で、足跡をつけながら歩きましょうか」
19歳 クール 趣味:ラクロス、資格取得
404 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:32:50.37 ID:9s6KVd7GO
(1)

小関麗奈「ねえ美波」

新田美波「なあに、麗奈ちゃん」

麗奈「なにこれ」

美波「ああ…これ」

美波「昔のダイヤル式の電話だね」

麗奈「…ダイヤル式?電話?これが?」

美波「うん。私も使ったことはないけど…。撮影で使うのかな?」

麗奈「ふーん」

美波「なにかイタズラに使えないか、考えてるでしょ?」

麗奈「するどいわね。いいアイデアがあるなら聞かせなさい」

美波「ないってば」
405 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:33:26.86 ID:9s6KVd7GO
(2)

愛野渚「おっはようございまーすッ」

美波「おはよう、渚ちゃん」

渚「美波さん、おはよ。今日も天気悪いねッ」

麗奈「天気が悪いときのテンションじゃないわよ、それ」

渚「麗奈ちゃんもおはよー」

麗奈「おはよう」

麗奈「そうだ」

美波「悪いこと?」

麗奈「思いついたわ!」

渚「?」

美波「もう」

麗奈「美波は黙って見てればいいのよ。そしたら共犯だから♪」

美波「…困るなあ」

渚「なんの話?」
406 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:34:00.76 ID:9s6KVd7GO
(3)

麗奈「渚。これが何か分かる?」

渚「ああ。昔の電話だね」

麗奈「そう。でも、ただ…古いだけの電話じゃないわ」

麗奈「これは不思議な力があるのよ。小梅のお墨付きよ」

渚「ふ、不思議な力?」

美波「人の名前を騙るのはよくないよ?」

麗奈「大丈夫。アタシがすることは一から十までよくないことよ」

美波「堂々と言うことじゃないよー」
407 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:34:46.81 ID:9s6KVd7GO
(4)

麗奈「これはね、誰とでも話せる…呪いの電話なのよ!」

渚「の、のろい?つ、使うとどうなるの…?」

麗奈「へ?あー…えっと。大変なことになるわ!」

渚「大変なこと!いやだッ」

美波「考えてなかったでしょ?」

麗奈「と、咄嗟だったんだもの!」

美波「私に怒られても…」

渚「じ、じゃあ…誰も使わないようにしとかなくちゃッ。張り紙でもしとこうよ!」

美波「そうだね。それで、えっと…麗奈ちゃんの届かないところにしまっておきましょう」

麗奈「ああっ。美波、裏切ったわね!あーやめてー。せっかく面白そうなのにー」

渚「呪いを面白がるなんて、麗奈はタフだなッ」

美波「ねー」

麗奈「ぐー。いじわるー」

美波「ごめんね?お姉さん、悪い子にはいじわるなの。よしよし」

麗奈「こ、子ども扱いするなっ」

渚「ふー…これで一安心だね。あ、美波さん、麗奈、天気悪いついでに室内で自主トレ付き合ってくれない?」

美波「いいよー」

麗奈「いやよっ」
408 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:35:27.60 ID:9s6KVd7GO
(5)

・・・・・

長富蓮実「おはようございまーす」

蓮実「…あれ。誰もいない…」

ガタッ

蓮実「きゃっ。び、びっくりした…なんの音…?」

蓮実「…あれ?これって…わー。昔の電話…ふふ。前に撮影で使ったのを思い出すなぁ」

蓮実「…受話器だけ落ちて、伸びちゃう…よっ。んー…届かないかなー」

蓮実「あ、なにか書いてある……。これは、呪いの…誰にでも繋がる電話です…?」

蓮実「…それって呪いなのかな?」

蓮実「えっと…じゃあ、せっかくなので。こほん」

蓮実「もしもし 私 誰だかわかる?♪」

蓮実「なーんて」

佐久間まゆ「蓮実ちゃん?」

蓮実「きゃっ。ま、まゆちゃん?」
409 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:36:02.37 ID:9s6KVd7GO
(6)

蓮実「えーっと…まゆちゃんに繋がったのかな?なんて。えへへ」

まゆ「こんにちは」

まゆ「なんですか?それ…」

蓮実「昔なつかしい電話です。というか、その受話器ですけど」

蓮実「呪いの電話だそうですよ?」

まゆ「へえ…そうなんだ」

まゆ「うふふ。じゃあ蓮実ちゃんは、まゆに繋がったので、私が呪われちゃったり…?」

蓮実「わ。そんなドキドキすること言わないでよー。私、困っちゃう」

まゆ「冗談ですよ」
410 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:36:43.62 ID:9s6KVd7GO
(7)

蓮実「んー。なんだろう。イタズラかなぁ?」

まゆ「そうですね。きっと」

蓮実「ふふ。私、昔のだれかに繋がるなら、ちょっと興味がありましたけど…。あっ、それか、ここからしか連絡の取れない人がいるなんて言うと、ロマンチックですかね?」

まゆ「…うふふ。たしかに」

蓮実「ね」

蓮実「はっ。これ、戻さなくちゃ。まゆちゃん、私、なにか台になるものを探してくるので、ちょっと持っていてくれませんか?」

まゆ「いいですよ」

蓮実「ありがとう。すぐ戻って来ますから」

まゆ「はーい」

まゆ「……」

まゆ「呪いの電話……ね」
411 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:37:11.72 ID:9s6KVd7GO
(8)

まゆ「…」

まゆ「…うふふ。まゆはもう、かけなくても、いいかなぁ」

まゆ「もう少し早く出会えていれば、ね…?」

神崎蘭子「まゆちゃん?」

まゆ「?」

まゆ「あら…蘭子ちゃん。こんにちは」

蘭子「闇に飲まれよー」

蘭子「…その手に抱くは古の器か?」

まゆ「うん。昔の…ふふ、呪いの電話だそうですよ?」

蘭子「呪い」
412 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:37:49.84 ID:9s6KVd7GO
(9)

まゆ「うん。誰にでも繋がる、だけど、呪われる……そんな電話」

まゆ「かけてみる?」

蘭子「へー……ふふ」

蘭子「私は呪いを恐れない」

まゆ「うん。はい。どうぞ」

蘭子「…」

蘭子「もしもし」

蘭子「聞こえる?我が、魂の半身。我が盟友よ」
413 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:38:17.47 ID:9s6KVd7GO
(10)

蘭子「……呪いはまだ、解けていないわ」

蘭子「このままずっと続く呪い。永遠に離れられない呪い。だから、その…」

蘭子「…こ、これからも、よろしく…」

まゆ「…」

蘭子「…」

蘭子「た、魂が還る刻!」

まゆ「蘭子ちゃん」

まゆ「呪いと聞いて、ノリノリで受け取ったはいいけど、なにを話したらいいか分からなくて」

まゆ「ほとんどまゆに向けて話してました?」

蘭子「慈悲なき鉄槌!(解説しないでください〜!)」

まゆ「うふふふ」
414 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:38:59.31 ID:9s6KVd7GO
(11)

まゆ「嬉しいなぁ」

まゆ「ありがとう」

蘭子「……うぅ。お、思ったこと……言っちゃっただけ、だから…」

まゆ「うん」

まゆ「……ちなみに、はじめは…Pさんに向けてだったのかなぁ…?」

蘭子「……ふふ」

蘭子「それは…遥かなる時の彼方に」

まゆ「そっかぁ」

まゆ「うふふ…」

蘭子「ふふっ」
415 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:39:40.32 ID:9s6KVd7GO
(12)

麗奈「え、えええっ。まゆと蘭子、それを使ってしまったのー!」

蘭子「わ。麗奈ちゃん?」

まゆ「あら。こんにちは」

麗奈「のんきにあいさつしてる場合じゃないわっ。大変大変っ。の、呪われちゃうわー」

蘭子「美波さん、渚さんに、蓮実さんも」

美波「こんにちは」

渚「や!」

蓮実「お疲れさまです。蘭子ちゃん」

麗奈「あーもう!も、もう一度言うわよ!」

渚「一回じゃメゲないのは麗奈のいいとこだねッ。ガッツがある!」

美波「一回でめげた方がいいのになあ」

蓮実「み、美波さん。なかなか辛口です」

麗奈「呪われちゃうわよっ二人ともっ」

まゆ「…」

蘭子「…」

まゆ「うふふ」

蘭子「あはは」

麗奈「な、なによっ。二人で笑い合っちゃって」
416 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:40:14.22 ID:9s6KVd7GO
(13)

まゆ「まゆは…呪われたってかまわないです」

蘭子「呪いならすでに我にも、我が半身にも」

麗奈「…」

麗奈「なにそれ」

麗奈「なによそれっ。意味分かんないし、つまんないわっ」

蓮実「ふふ」

蓮実「もしかして…繋がったんですね?二人とも」

まゆ「はい」

蘭子「うん」

蓮実「そっかぁ。ふふ。いいな…よかったですね」

まゆ「うん。ね?」

蘭子「ねー」

美波「そうだ」

美波「麗奈ちゃんにとって呪いの電話、私、かけちゃおうかな♪」

麗奈「ぎゃー!や、やめなさいよっ」

渚「麗奈は抵抗するときのエネルギーをレッスンとかに使うとすごく伸びると思う!」

麗奈「うるさいわよ!冷静にうるさいわ!」
417 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/04(日) 14:40:51.34 ID:9s6KVd7GO
今日はここまで。また明日。
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 15:33:26.24 ID:navmm07DO


鈍いの電話なら、受話と通話が別になったタイプの方がダマせやすいような
419 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:38:22.07 ID:EG6mEHN5O

第36話 夢見りあむ「ぼくの話、聞いてくれるの?」


☆登場アイドル

181.小早川紗枝(こばやかわさえ)http://i.imgur.com/jqLyfuX.jpg
「このまま居ったら、仲良う並んで石みたいになれるやろか」
15歳 キュート 趣味:日本舞踊

182.夢見りあむ(ゆめみりあむ)http://i.imgur.com/HMwlf64.jpg
「乳以外も褒めてほしい!!」
19歳 パッション 趣味:夜中の意味深ポエム、現場参戦
420 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:40:15.85 ID:EG6mEHN5O
(1)

夢見りあむ「…」

小早川紗枝「…」

りあむ「…あ、入道雲」

紗枝「ほんまや」

りあむ「夏かよ」

紗枝「夏やなあ」
421 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:41:06.69 ID:EG6mEHN5O
(2)

りあむ「あー」

りあむ「プールとか行きたい。リア充よろしくノットボッチ夏したい」

紗枝「本気で言うてます?」

りあむ「本気だよ!でもうそ!楽しい思い出だけ残したい!!」

紗枝「わがままはんどすなあ」

紗枝「プールかぁ」
422 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:41:50.69 ID:EG6mEHN5O
(3)

りあむ「蝉うるさくない?」

紗枝「季節感があってええと思うよ」

りあむ「蝉になりたい」

紗枝「うるさなりたいん?」

りあむ「太く短い人生あこがれちゃうよな!」

紗枝「蝉には蝉の苦労があるんと違うかなぁ」
423 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:42:25.44 ID:EG6mEHN5O
(4)

りあむ「蝉に比べてひぐらしっておしとやかすぎないか?」

紗枝「虫さんにおしとやかて…りあむはんはおかしなこと言うなあ」

りあむ「ぼくが蝉で紗枝ちゃんがひぐらしってか!だれがうるさいだよ!こちとら夏は死の季節だっての!!やむ!」

紗枝「生き生きしてはるなあ」
424 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:43:17.89 ID:EG6mEHN5O
(5)

りあむ「エアコンとエアコンだけが友達なんだ!」

紗枝「うちは違うの?」

りあむ「ちーん」

紗枝「あら涼やかな音」
425 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:43:56.31 ID:EG6mEHN5O
(6)

りあむ「うわーん」

りあむ「いやだよー。なんでだ!?アイドルになれて友達までできたら死ぬだろ!?確実な死!ぼくはこの夏限の妖精なんだよきっと!!」

紗枝「前向きなんか後ろ向きなんかようわからんねえ」

紗枝「はい。落ち着いて」

りあむ「ちーん」
426 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:44:40.79 ID:EG6mEHN5O
(7)

紗枝「人の生き死にはうちらにはどうしようもないよ」

りあむ「おいおい正論かよ」

紗枝「うふふ。りあむはんに友達ができたのも、どうしようもない、巡り合わせ」

紗枝「巡り合わせも、うちらには、どうしようもないものやんなあ」

りあむ「紗枝ちゃんってほんとは人生何周目なの?ずっこくない?」

紗枝「一周目やて」
427 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:45:23.17 ID:EG6mEHN5O
(8)

紗枝「せやから、心穏やかに過ごすのがよろしいんとちゃいます?」

りあむ「うっす」

りあむ「はー。エアコンと紗枝ちゃんが友達かあ。いい人生だった」

紗枝「まだ終わってないよ」

りあむ「もう終わってもいい!!」

紗枝「だめやて」

りあむ「はい」

紗枝「うふふ」

りあむ「紗枝ちゃんってどうしてこんなぼくの話聞いてくれるの?」

紗枝「そら」

紗枝「おもろいから」

りあむ「面白がられてた!!めっちゃやむ!!でも好き!!」

紗枝「はいはい。うちも好き」

りあむ「ちーん」

紗枝「あらまあ」クスクス
428 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:46:11.45 ID:EG6mEHN5O
(9)

紗枝「友達やから今度一緒にぷーるでも行く?」

りあむ「来世までに考えておくね!!」
429 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/05(月) 19:47:04.17 ID:EG6mEHN5O
今日はここまで。また明日
おつあり〜
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 12:30:30.07 ID:DNubG7W0O
いいぞ…りあむはもっと色々なアイドルと絡め…そして燃えろ

おつ
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 15:10:44.52 ID:XFeNe6aDO
燃え上がれ、燃え上がれ、燃え上がれ、りあむ
432 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/06(火) 18:56:08.56 ID:BVqkdIqmO

第37話 白菊ほたる「ありがとう」


☆登場アイドル(4人)

183.川島瑞樹(かわしまみずき)http://i.imgur.com/kIDOaDP.jpg
「たくさん見てね、キレイでいるから」
28歳 クール 趣味:掃除、洗濯

184.望月聖(もちづきひじり)http://i.imgur.com/wVYmW73.jpg
「ずっと…ずーっと、こうしていたいな…。○○さん……季節がめぐっても…大切な場所に…また一緒に行きましょう…」
13歳 クール 趣味:歌を口ずさむこと

185.喜多日菜子(きたひなこ)http://i.imgur.com/0CoLMoW.jpg
「いかがですか、○○さん♪世界観には自信があります」
15歳 パッション 趣味:妄想

186.白菊ほたる(しらぎくほたる)http://i.imgur.com/Oi48AYP.jpg
「信じています。だって…○○さんが見つけた私だから」
13歳 キュート 趣味:笑顔の練習・アイドルレッスン
433 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/06(火) 18:56:43.92 ID:BVqkdIqmO
(1)

川島瑞樹「ほたるちゃんっ。早く早く!」

白菊ほたる「はっ」

ほたる「はいっ。…あっ」

瑞樹「おっと」

瑞樹「大丈夫?ごめんなさい、私ったら…急がせすぎたかしら」

ほたる「い、いえ…大丈夫です。す、すみません」

瑞樹「いいのよ。はい」

ほたる「?」

瑞樹「手。握って?」

ほたる「…あ」

ほたる「…は、はい」
434 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/06(火) 18:57:35.13 ID:BVqkdIqmO
(2)

喜多日菜子「来た来た」

日菜子「二人ともー。こっちですよ〜。早く早く」

望月聖「……だめですよ、日菜子ちゃん……暗いから、急がせてしまうと…危ないです」

日菜子「あ、そっか」

日菜子「…ふふ。でもほら、瑞樹さんが手を握っているみたいなので、大丈夫そうですよ?」

聖「……あ、ほんとだ」

ほたる「こ、これはその…」

瑞樹「お待たせ!はーい。焼きそばとたこ焼きとー」

聖「わー」

ほたる「…えへへ。りんご飴と、わたがしも」

聖「わーわー」

日菜子「…ほたるちゃんはかき氷も?ずるいですね〜」

ほたる「よ、よかったらどうぞ。みんな食べるか分からなくて…溶けちゃうかもって」

日菜子「やったぁ。むふふ。じゃあちょっと分けてください」

聖「……これは……強い、です」フンス

瑞樹「聖ちゃんたら、両手に持っても同時には食べれないわよ」
435 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/06(火) 18:58:12.72 ID:BVqkdIqmO
(3)

日菜子「むふ」

聖「?」

日菜子「そういう瑞樹さんとほたるちゃんは」

日奈子「手を離さないとなにも食べられなさそうですよ?」

ほたる「あー。あの、それは」

日菜子「すきありっ。ぱくっ」

ほたる「あー。そのままかじらないでください」

瑞樹「あらほんと。ごめんね?ほたるちゃん。とっさだったから」

ほたる「い、いえ…私は、全然、その…」

聖「もぐもぐ」
436 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/06(火) 18:59:02.21 ID:BVqkdIqmO
(4)

聖「……あ」

瑞樹「お」

日菜子「おー。あがりましたね」

ほたる「わー…」

ほたる「…きれいな花火」

瑞樹「ほんと」

瑞樹「事務所からこんなふうに見られるなんて…ふふ。アイドルになったかいがあるわね」

ほたる「そ、そんなにですか」

瑞樹「冗談よ」

聖「きれいれふ」

瑞樹「聖ちゃんは食べるか話すかどっちかにしなさい」

ほたる「あ、あはは…」
437 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/06(火) 18:59:34.92 ID:BVqkdIqmO
(5)

日菜子「むふふ」

日菜子「素敵ですね〜。ニヤけちゃうかも…むふ」

瑞樹「分かるわ。あー…仕事終わりに見る花火っていいわねー…」

聖「……分かります」

ほたる「…」

瑞樹「あら」

瑞樹「三人ともいい笑顔ね」

日菜子「あ、私はつい」

聖「…私も、つい……えへへ」

ほたる「わ、私も笑ってました?」

瑞樹「ええ」

ほたる「…そ、そっかぁ」

瑞樹「……ふふ」
438 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/06(火) 19:00:07.28 ID:BVqkdIqmO
(6)

日菜子「こんなふうにきれいな花火が見られたら」

日菜子「それはもう笑顔になっちゃいますよねぇ」

瑞樹「そうねぇ」

ほたる「…」グニグニ

聖「?…どうしたの、ほたるちゃん」

ほたる「あ、その…自然に笑えたみたいなので、表情筋の感じを覚えておこうかと…」

瑞樹「表情筋の感じ」

日菜子「シブいワードチョイスですねぇ」

聖「……私…ほたるちゃんの笑顔、覚えてるから……大丈夫」

ほたる「…う…えへへ。あ、ありがとう」

ほたる(…な、なんだか暑くなってきちゃった)パタパタ

聖「?」
439 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/06(火) 19:00:37.12 ID:BVqkdIqmO
(7)

聖「ほたるちゃん……暑いの?ふふ…私の手…冷たいよ。はい」

ほたる「わ。ほんとだ…えへへ」

日菜子「おやおや。瑞樹さんに、聖ちゃんに…ほたるちゃんはモテモテですねぇ」

日菜子「私も交ぜてほしいなあ」

ほたる「……ふふ。いいですよー。はい」

日菜子「むふ。では失礼して〜」

瑞樹「仲良しね」

聖「…瑞樹さんも、仲良し…です」

瑞樹「嬉しいわ。ありがとう」

ほたる「…………えへへ」
440 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/06(火) 19:01:06.87 ID:BVqkdIqmO
(8)

瑞樹「うーん」

瑞樹「夏って、いいわね。なんだか…センチメンタルになるわ」

日奈子「そうですねぇ」

聖「……来年も…みんなで、こんなふうに、花火……見られるといいですね」

日奈子「むふふ。聖ちゃんってば、気が早いですねぇ」

ほたる「来年も…かあ…」

ほたる「…うん。そうだね。きっと、またみんなで、来年も」
441 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/06(火) 19:01:59.87 ID:BVqkdIqmO
夢見さんはだれと絡んでも面白そうだからズルい
今日はここまで。また明日
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 00:08:22.62 ID:jyUy3PWDO


川島さんがいなければ、JCばかりの至福空間なんだよなぁ
443 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:16:01.57 ID:yidvYy6rO

第38話 高垣楓「星に願いを」


☆登場アイドル(4人)

187.荒木比奈(あらきひな)http://i.imgur.com/8xX0oTk.jpg
「さぁ、新しい夢の始まりっス!」
20歳 クール 趣味:漫画描く

188.市原仁奈(いちはらにな)http://i.imgur.com/ioZhVTH.jpg
「○○といると、毎日忙しいから淋しくならねーですよ」
9歳 パッション 趣味:着ぐるみ集め

189.喜多見柚(きたみゆず)http://i.imgur.com/iK6ntk4.jpg
「あの冬の日は運命的だったけど、こうして桜の季節も一緒に過ごせて嬉しいな」
15歳 パッション 趣味:バドミントン

190.高垣楓(たかがきかえで)http://i.imgur.com/T0qduI2.jpg
「同じ喜びを二人で感じて、笑い合って…♪私たち、幸せですね♪」
25歳 クール 趣味:温泉めぐり
444 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:16:47.43 ID:yidvYy6rO
(1)

喜多見柚「やー」

柚「きれいな花火だったねー」

高垣楓「ほんとに」

楓「来年も見たいなあ…」

荒木比奈「気が早いっスね。もう来年の話でスか」

柚「あ、じゃあアタシ予約しとくねっ」

比奈「なにを?」

市原仁奈「こらー。柚おねーさんに楓おねーさん」

仁奈「後片付け、比奈おねーさんだけにさせちゃだめでごぜーますよ」

柚「そういう仁奈チャンは?」

仁奈「仁奈はおなかがぽんぽこでうごけねーでごぜーます」

楓「あらかわいい。ぽんぽん」

仁奈「もふ。ぽ、ぽんぽんしねーでくだせー」

柚「ごめんね、比奈サン。いま手伝う」

比奈「あはは。別にいいっスよ」
445 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:17:30.04 ID:yidvYy6rO
(2)

楓「それにしても、なんだかんだ、今年もみんなで夏を満喫できたって感じがして」

楓「うふふ。花火っていいね」

比奈「あ、それ分かるっス。こう、締めって感じがしまスよね。花火」

楓「ね」

柚「え?そう?アタシ、よーしこれからもっと遊ぶぞって感じする」

柚「はい。ということで花火のご準備がありまーす♪」

仁奈「おお。柚おねーさんのてぎわのよさには仁奈も目をまるくするですよ!」

柚「アリガトっ。仁奈ちゃんのまるくなってるのはおなかだけどねー♪」

仁奈「もぷ。おさねーでー」

比奈「余韻に浸る間すらくれないかー」

楓「柚ちゃんらしいね」

柚「へへっ。そうでしょー」
446 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:18:05.79 ID:yidvYy6rO
(3)

柚「…」

柚「あっおちた」ポト

仁奈「へへー。仁奈の勝ちでごぜーますよ」

比奈(線香花火なんだ)

楓「…」

楓「…花火のけむりが晴れて…星が見えてきたね」

比奈「ほんとだ」

比奈「星もきれいっスね」

楓「ね」
447 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:18:40.92 ID:yidvYy6rO
(4)

楓「…ふふ」

楓「去年も…こんなふうに、みんなで夏を過ごしたのかな」

比奈「そうだったかもしれないっスね」

楓「ね」

楓「でも…星空は変わらない…。いつでも同じ星空…」

楓「…幸せだなあ。私」

比奈「うん」

比奈「アタシもっスよ。楓さん」

楓「ほんと?よかった」

比奈「はい」
448 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:19:27.27 ID:yidvYy6rO
(5)

柚「どーん」

比奈「うぐ。柚」

仁奈「もふー」

楓「わ。仁奈ちゃん」

柚「なになに二人でしんみりとっ」

仁奈「仁奈たちもまぜてくだせー!」

比奈「はいはい。そもそものけものにしてないっス」

仁奈「ほんとかなー」

比奈「ほんとだよ」

仁奈「えへへ。ならいーでごぜーます!」

柚「楓サン!よやく!」

楓「うん?」
449 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:20:13.90 ID:yidvYy6rO
(6)

柚「比奈サンも、仁奈チャンもだよっ」

柚「へへっ♪来年も、柚と一緒に花火見る予約♪」

比奈「ん」

比奈「…はいはい。承りました」

仁奈「仁奈もー!」

楓「…ふふ」

楓「私も。ね。約束」

柚「やったー」

柚「へへ。おほしさまが証人だからねー!ぜったいだよ!」

比奈「お、ちょっとちょっと、ロマンチックな台詞っスね、それ」

柚「キュンときた!?」

比奈「うん。わりと」

仁奈「ゆーびりげんまん」

楓「うそついたらー…ね。ふふっ」
450 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:20:58.25 ID:yidvYy6rO


・・・・・
451 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:21:33.56 ID:yidvYy6rO
P「…」

P「はっ。これもうまる一年経ったのか…」

P「…色んなことがあったなぁ。というかほんと」

P「……うーん」

ちひろ「?」

ちひろ「プロデューサーさん。どうしました?」

P「あの、ちひろさんに言ってもらった…ビデオ、見返してみてて」

ちひろ「ええ」

P「…当たり前ですけど、一人ひとり……色んな物語があるなあって」

ちひろ「…」

ちひろ「ふふ。当たり前ですね」

P「で、ですよね」

ちひろ「はい。だから」
452 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:22:17.77 ID:yidvYy6rO
(2)

ちひろ「その気持ちを大事にして、また明日から頑張るというのはどうでしょう」

ちひろ「うちの事務所のアイドルは、みんな可愛いんだぞ!みんなシンデレラなんだぞー!って」

ちひろ「ね?」

P「…」

P「ええ。そうですね」

ちひろ「はい」
453 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/10/07(水) 19:23:07.16 ID:yidvYy6rO
おわりん。はー楽しかった。
お読みいただきありがとうございましたー。
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 19:48:26.39 ID:jyUy3PWDO




あれ?トレさん達は
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 20:23:58.21 ID:cfvfYZuwo
やりきったね………!!
お疲れ様でした!
ありがとうございました!
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 21:40:11.66 ID:C8+ufF3vO
最後は>>1のいつメンで〆か、綺麗な終わり方
とっても乙
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