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【安価】真実の瞳
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60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/17(金) 22:18:23.26 ID:XkE/icVa0
黒ローブ「簡単に言えば異種族と結ばれるかどうか」
男「はぁ」
黒ローブ「今ではどの種族も
分けられて暮らしている」
男「ああ」
黒ローブ「だが、あんな胡散臭い広告に
釣られるようなやつなら」
男「……やってくれるかもしれないと?」
黒ローブ「その通り!」
ちらと見えた口元がニヤリと笑う
こちらに指を向けて楽しそうに喋る
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/17(金) 22:23:08.59 ID:XkE/icVa0
男「……金は、出るんだろうな」
黒ローブ「勿論さ」
奴の物言いは大変癪だが、
金が出るならやるしかない。
そう腹を決め、業務内容を聞こうとすると___
男「………これは?」
黒ローブ「日給。前払いなんだぜ、ウチは」
男「気前がいいじゃないか」
なかなかずしりとくる重さだ
金払いが良いのは嬉しいが、逆に怪しい
黒ローブ「だろう?さぁ、こっちだ」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/17(金) 22:57:58.66 ID:XkE/icVa0
奴に連れられて隣の部屋に行き、そして、
カウンターテーブルのようなものに座らされる
もう一方との間には仕切りがある
そこには暗幕が張られていて様子も分からない
黒ローブ「今からお見合いをしてもらう」
男「お、お見合い?」
黒ローブ「合わないようなら断ってもいい」
男「それならばまだいいが」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/17(金) 23:05:24.13 ID:XkE/icVa0
仕切りの向こうから物音がする
誰かいるのだろうか?
黒ローブ「ふむ、来たようだな」
とだけ言い残して部屋から出ていった
男「え、ちょ……」
慌てていると暗幕が開き、向こう側が見える
そこにいたのは……
>>65
……誰がいた?
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/17(金) 23:13:41.58 ID:EJLoA0dIO
もや
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/17(金) 23:13:59.55 ID:vHI3ldNBO
鎧というか甲冑
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/18(土) 00:51:56.70 ID:duOiS3I60
そこには、鎧があった。
よくよく見れば、全身揃っていて甲冑だ
男(え?僕、こいつとお見合いするんですか?)
男(…………えぇ?)
甲冑「………………………」
重苦しい空気が一帯を包む
男(…………そもそもこいつ、本当に女なのか?)
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/18(土) 00:56:50.68 ID:duOiS3I60
シャイなのか彼女は一言も喋らない
どうやってこの状況を打破しようか、
と考えていると……
男(そうだ!心読めるじゃないか!)
男(早速やってみよう!)
甲冑(
>>69
)
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/18(土) 01:23:58.32 ID:f+/MhhvHo
肉昼寝闘争肉昼寝闘争肉昼寝闘争
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/18(土) 06:06:48.49 ID:l9gYTCytO
至極普通だが優しそうな殿方だな
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/18(土) 12:01:50.18 ID:ZmD41rK6o
中身は普通っぽいな
性別不明だけど
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/18(土) 23:58:49.23 ID:duOiS3I60
甲冑(至極普通だが優しそうな殿方だな)
男(意外と好印象!!)
彼はこれに勇気をもらい、話しかけることとした
男「あ、あの……」
甲冑「うむ……如何した」
男「……今日は、よろしくお願いします……」
甲冑「うむ……」
男(話が!続かないんですが!?)
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/19(日) 00:02:12.50 ID:EBi+sxVm0
そうしている内に、再び沈黙の影が差そうとする
これはまずい。どうにかしなければ。
しかしながら余所者たる僕には話題など……
男(だが、なんでもいいから言ってみるしかない!)
男・甲冑「あの……ッ!」
甲冑「えー……お先にどうぞ」
男「
>>74
」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/19(日) 00:26:14.98 ID:f37sxcnSO
そ、その中身は一体…?
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/19(日) 00:26:32.07 ID:cr/NE4M/O
それは重かったり暑かったりしません?
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/19(日) 00:35:33.42 ID:a24G4zEMO
面白くなりそうだけど始める時間がゆっくりだから少しつらい
でも好き
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/19(日) 00:54:50.49 ID:EBi+sxVm0
男「それは重かったり暑かったりしません?」
甲冑「う……うむ……そう見えるか?」
男「はい、立派な甲冑ですので」
甲冑「ふふ、嬉しいな……でも私は暑くないぞ」
男「通気性が良いんですか?」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/19(日) 01:01:01.81 ID:EBi+sxVm0
甲冑「そういう訳ではない」
男「そうですか」
甲冑「私達は戦闘民族。
鎧をいつも纏っているから平気なんだ」
男「な、なるほど……」
彼女の厳かな口ぶりから、
その誇り高さが少しは分かったような気がした
これはお見合いにおいては前進である
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/19(日) 01:14:25.14 ID:EBi+sxVm0
ならばこそ、彼女の姿を見てみたい。
ギャップを求め、期待が膨れ上がる
リスクのある選択だが、彼は勢いに乗っていた
男「ですが、一つお願いがあります」
甲冑「何だ」
男「是非、鎧を脱いで下さい。
そして貴方の素顔を見せて欲しいのです」
甲冑「それは……受け入れがたいな」
ここまで言っては彼も退けない
どうにか言いくるめる策を考えつつ話す
男「お見合いは男女が一対一でぶつかり合う場」
男「鎧は貴方の誇りだ。しかし、貴方ではない」
男「二人を阻むものは、ない方がいい」
甲冑「……し、しかし……私は化粧もしていない」
男「奇遇ですね。僕もです」
甲冑「……はぁ、私の負けだ。いいだろう」
甲冑(強引なところも、あるのだな……)
彼女は鎧を外し、己の身で彼と相対した
その表情には自信はないが、
彼を真っ直ぐ見据えていた
>>80
……甲冑の中身
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/19(日) 01:14:51.58 ID:d79d3u+EO
亜人
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/19(日) 01:15:11.47 ID:a24G4zEMO
エルフ族の美少女
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/19(日) 01:15:24.99 ID:c2WQPBtRO
全身タイツ
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/19(日) 01:16:01.72 ID:nU2GJA23O
デュラハン
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/19(日) 01:23:29.17 ID:MJDoLu12O
文章の一人称が上手い
とても読みやすい
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/19(日) 01:50:15.29 ID:d79d3u+EO
終わりかな乙
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/19(日) 23:38:55.61 ID:EBi+sxVm0
彼女がどの種族なのかはすぐに分かった
その尖った耳と、翠色の目。
彼女は間違いなくエルフだ。
彼が彼女を食い入るように
見つめていることに気付き、
照れ隠しにはにかんで見せた
それはきっと、本当にただの照れ隠し。
なのに僕はその表情から、
彼女に問われているような、そんな錯覚をして。
男「……綺麗だね」
エルフ「……そ、そうか?……ふふ、そうか」
そう、言ってしまった。
顔から火が出そうだと思ったのは初めてだ。
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/19(日) 23:49:42.13 ID:EBi+sxVm0
エルフ「それは誠か?」
男「……ああ、まるで宝石細工のようだ」
正直者はつらい。
最初こそ表裏の激しい女神を軽蔑したが、
今では親近感すら湧いてくる。
彼は心底焦っていたが、お見合いは順調である
彼の言葉をしみじみと感じたエルフの少女は
余韻の中、浮かれたように口を開く
エルフ「お主……名はなんと?」
男「男といいます。あなたは?」
エルフ「
>>88
」
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/19(日) 23:59:32.78 ID:SsV7dn+ho
イリム
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/20(月) 00:05:47.00 ID:ZSVJiD5no
盟約により奪われてしまった。いまは名無しのエルフだ
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/20(月) 00:25:44.13 ID:gKjVU8fP0
エルフ「盟約により奪われてしまった。
いまは名無しのエルフだ」
男「盟約?」
エルフ「この国の王の仕切る制度だ」
男「なるほど」
どうしてあんなルールが絶対的なのか?
それはきっと、盟約という体で
魔術的契約のような力を用いているからだ。
だとすればこれはまるで悪魔との契約だ。
エルフ「男。折角だしこの後食事でもどうだ?」
男「ええ、是非とも」
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/20(月) 00:37:05.95 ID:gKjVU8fP0
お見合いの時間は終わり、
彼は黒ローブからお給金を貰った
そして、二人はビルの前で待ち合わせして
レストランへと向かった
お互い金銭には困っているので、
二人で相談して安そうな店を探すことになった。
エルフ「どの店も高そうだな」
男「宝石できらびやかに飾られていますしね」
そんな二人の目に留まったのは、
レストランではなかった
ライツ「お二人さん!『石炭焼き』食うかい?」
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/20(月) 21:27:43.49 ID:gKjVU8fP0
男「『石炭焼き』?」
ライツ「おうよ、この街の伝統料理さ」
エルフ「私たちは鉱物は食べられないんだ」
ライツ「はっはっは!なぁに、
こいつは鉱物じゃないさ!」
男「それなら一ついただこうか」
ライツ「おうよ!」
彼は屋台で調理を始める
何やら肉を焼いているようだ
屋台とはだいたい軽い素材で出来ているが、
軽い木材ではなく鉱物で屋台が形成されていた。
どうしてだろうか、と考えていると
目の前が炎に包まれた。火柱が立ったのだ。
明らかに過剰な火力だが彼は焼く。
肉が焦げても、それが肉か分からなくなっても。
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/20(月) 23:43:34.65 ID:gKjVU8fP0
男(ライツって燃えるのかな)
ライツ「へいお待ち!」
彼の予想通り、食べ物に見えない物体が出てきた
どうしたものかと手間取っていると、
エルフがフォークでそれを口へ運んだ
エルフ「……
>>93
」
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/20(月) 23:56:44.65 ID:A8L5dB8Go
意外とジューシー
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/21(火) 23:37:50.77 ID:Y5T5avIF0
エルフ「意外とジューシーだな」
ライツ「そうだろうそうだろう」
男「……そう、なのか?」
彼も一口、口に運んだ
芳醇な味わいが口に広がる。
あれ程の火力を用いていたにも関わらず、
熱すぎない温度で食べやすい。
ライツ「それは凍土のアイスドラゴンの肉」
男「アイスドラゴン?」
ライツ「この世で最も冷たい生き物さ。
肉体を冷やす機構を備えている」
男「じゃあこの肉も……」
ライツ「放っておけば凍り付くぜ。
せいぜい急いで食うことだな」
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/21(火) 23:44:56.00 ID:Y5T5avIF0
なるほど、石炭のようになるまで焼かなければ
とても食べられない代物だ。
……と、一人合点している時間も惜しい。
彼は軽やかにナイフとフォークを用い、
素早く食事を終えた
男「ごちそうさま」
エルフ「ごちそうさま」
ライツ「お粗末様でしたってな」
いつの間にか食べる流れになっていたが、
燃料の使用量の割にはお得な値段だった
男「そうだ、ここらに安い宿ありませんか?」
ライツ「あるぜ。すぐそこさ」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/21(火) 23:52:19.31 ID:Y5T5avIF0
彼の示した宿に着いた
この世界の相場はいまいち分からない彼らも、
うまい飯を提供する者の言葉は信じた
男「部屋まだありますか?できれば安い部屋」
係員「ええ、ございます。一部屋ですか?」
エルフ「………………構わない」
男「一部屋でお願いします」
経費を折半できるのは見逃せないメリットだった
鍵を受け取り、部屋へと向かった
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/21(火) 23:59:07.39 ID:Y5T5avIF0
男「ふぅ」
ベッドに座り込んでため息をつく
何かから解放されたような感覚に浸っている
エルフ「男」
男「……なんだい」
エルフ「これから君はどうするんだ?」
男「首都を目指す。で、王様に会う」
エルフ「無茶だ」
男「でもやるしかない。帰るべき場所がある」
エルフ「……やはり、決意の硬い人だ」
男「そりゃどうも……ところで、
貴方はこれからどうするんですか?」
エルフ「
>>99
」
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/22(水) 00:20:14.87 ID:Q927JjGSO
kskst
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/22(水) 00:20:33.21 ID:ilLJCGTho
……(王の危険分子となるお前を殺さなくてはならない)
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/22(水) 06:08:06.16 ID:sM3l5faho
急に不穏な流れになったな
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/22(水) 06:09:56.74 ID:0unZ+kLOO
自分で安価取ってるだろ
人いねえのに加速する理由がないし
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/22(水) 08:42:44.64 ID:ilLJCGTho
自演っぽく見えたならずらしてもいいよ
103 :
人の多そうな時間にしてみます
:2020/07/22(水) 20:41:17.42 ID:N0Xya5Q/0
エルフ「……」
エルフ(王の危険分子となるお前を殺さなくてはならない)
男「……まぁ、何か事情があるのだろう」
男(……嘘だろ?まいったな、分が悪い)
エルフ「折角だし男についていくことにしよう」
男「そうか」
彼は言葉を続けられなかった
何か話そうと思っていたはずなのに、
満腹感のような胸のつまりに襲われた
男「そろそろ寝ますか」
エルフ「ああ、それがいいだろう」
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/22(水) 20:46:07.69 ID:N0Xya5Q/0
二人はベッドに入った
男は緊張していたが、それは男女が
同じベッドにいるからではなく、
純粋な恐怖のためである
男「……」
エルフ「……」
男(殺しに来る気配はないな……)
こっそりとベッドを抜け出すことにした。
もし本当に彼女が寝ていればラッキーだし、
そうでなくてもトイレだと誤魔化すことができる
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/22(水) 20:51:53.59 ID:N0Xya5Q/0
彼はベッドから抜け出た
幸運にも、彼女が動く気配はない。
彼はまたこっそりと部屋から出た
そこからはシンプルだ
代金を受付に支払って外に走り出た
走って走って怯えて走って彼は立ち止まった
男「はぁ……はぁ……」
駅のホームであった
この世界にも鉄道はあるようだ
駅員から切符を買い、ホームで息を切らしている
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/22(水) 21:00:13.17 ID:N0Xya5Q/0
管楽器のような音がする。
見れば夜行列車がこちらへと迫ってくる。
SLの放つ光は、まるで救いのそれであるようだ。
その時、彼の体は浮いた
しばらく何が起こったのか分からなかったが、
それは体感時間で、実際はすぐに分かっていた
男「うっ……!?」
今、僕はホームから突き飛ばされたのだ。
まずいと思えども体は動かず、
光が視界を埋め尽くす。
その時、彼の手を引く者があった
彼は素早くホームに引き戻される
男「ぁ……助かった。あなたは……?」
彼は手が差しのべられた方向に向き直る
そこにいたのは……
>>108
……そこにいたのは誰?
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/22(水) 21:01:27.90 ID:3nZ6KRUbO
母
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/22(水) 21:01:40.16 ID:OYRElfW5O
甲冑エルフ
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/22(水) 21:01:50.87 ID:z9y5APjRO
車掌
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/22(水) 23:29:29.87 ID:N0Xya5Q/0
男「ッッ……!」
息を飲んだ。
今手を掴んでいるのは、あのエルフだ。
じゃあ僕を突き落としたのは?
そもそもなぜ僕を助ける?
ぐるぐると思考が渦巻いてどもる。
エルフ「……なぜ、ここに?」
ウソはつけない。
男「君が……僕を殺そうとしているからだ」
エルフ「なっ……」
男「助けてもらって言うのもなんだけどね……」
エルフ「
>>111
」
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/22(水) 23:58:48.13 ID:bEfTsMQnO
そんな訳あるか、私には誇りがある
誇りにかけてそんなことしない
……実は私の住まいを破壊した者に見えたが共に横になって違うとわかった、申し訳ないことを思ってしまった
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/24(金) 01:41:59.73 ID:Zw96YOMj0
エルフ「そんな訳あるか、私には誇りがある
誇りにかけてそんなことしない」
エルフ「……実は私の住まいを破壊した者に
見えたが共に横になって違うと
わかった、申し訳ないことを
思ってしまった」
男「ははぁ、そうだったんですか……」
エルフ「まさか読心術にも長けているとはな……」
男「ああ、いえ、そういうのではないんですが」
エルフ「そうなのか?」
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/24(金) 01:46:03.93 ID:Zw96YOMj0
男「そうだ、僕を押したのは誰ですか?」
エルフ「うーむ……分からないんだ」
男「見えなかったんですか?」
咄嗟に手を掴める位置にいた人物が気付かない
ものなのだろうか?
エルフ「……何もなかったが押されていた」
男「見えない何かがいると?」
エルフ「信じられないだろうが、そう見えた」
男「ふむ……信じよう」
二人はホームに到着した夜行列車に乗り込んだ
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/24(金) 22:34:38.50 ID:Zw96YOMj0
二人は向かい合った座席に腰掛ける
エルフ「この列車は王都まで行くらしい」
男「へぇ、じゃあ今のうちに寝ておきますか」
エルフ「ああ、今度こそ寝よう」
二人は座席にもたれ掛かり、寝始めた
時は過ぎ、日は昇り、朝が来た
ガタン!と大きな音がする。
何事かと目を覚ませば、列車が停まっていた。
外を見ればどう見てもホームではなかった。
丁度車掌が来たので話を聞こう。
男「列車、停まってますが……どうしたんですか」
車掌「
>>115
」
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/24(金) 22:38:51.66 ID:fMLGDO5GO
(車掌は死んでいた)
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/24(金) 22:39:53.18 ID:iB5ut1dvO
セリフ安価なのに状況書くのってなんなんだ
故障してしまったようでね、一晩はかかりそうだ…
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/24(金) 23:14:49.66 ID:Zw96YOMj0
車掌「故障してしまったようでね、一晩はかかりそうだ…」
男「ええっ、そうなんですか!?」
車掌「ここで暫く待っていてくれたまえ」
男「そうですね」
車掌は別の車両に移動した
ふとエルフの方を見ると、彼女はまだ寝ていた
男は彼女の肩当てを叩いて起こした
エルフ「む……終点か?」
男「いや、途中で停止したんだ」
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/24(金) 23:36:06.20 ID:Zw96YOMj0
男「で、車掌はここで待っていろと」
エルフ「ふむ、待つか」
男「しかし、疲れが取れた感じがしないな」
エルフ「うむ。同じ姿勢がいけないのだろうか」
男「それじゃあ少し体を動かそうか」
エルフ「別の車両に行ってみるとしよう」
二人は立ち上がり、移動を開始した
ここは4号車だ。隣には5号車、そして3号車。
さて、どこに行こうか?
>>120
……どこに行く?
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/24(金) 23:37:42.28 ID:JsY0DWWzO
5号車
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/24(金) 23:37:57.75 ID:ZaznDjuEO
前へ行こう3号車
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/26(日) 02:53:20.35 ID:w0nTQRuf0
二人は3号車までやってきた
3号車にはあまり客がいない
車内を観察していると、車掌が話しかけてきた
車掌「おや、どうされましたか?」
男「いえ、体を動かしたくて」
車掌「なるほど。修理できしだい発車するので、
外には出ないでくださいね」
男「……まぁ、流石にそんなことしませんよ」
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/26(日) 23:31:57.44 ID:w0nTQRuf0
何か違和感がある。
彼らはあまりに冷静なのだ。
勿論こういう場で車掌が慌てようものなら
それは問題だが、感情が希薄すぎる。
男「……この故障、原因は?」
車掌「エンジンの故障とかでしょう」
男「………………」
エルフ「どうかしたのか?」
男「お前、人じゃないだろう」
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/26(日) 23:40:38.57 ID:w0nTQRuf0
場は凍りついた
退屈に苛立っていた一部の乗客ですら彼を見る
その目には困惑が、暫くすれば再び苛立ちが。
車掌「な、なにを……」
男(心が読めない。車掌は何も思考していない)
男「とぼけても無駄だ______」
その時、車掌は彼に掴みかかった
が、彼はその直線的な動作をかわしてみせた
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/26(日) 23:46:02.55 ID:w0nTQRuf0
車掌「さらばだ」
男「何っ……!」
車掌の体は突如燃え出した
それは素早く灰と化し、崩れ去った
男「……な、なんだったんだ……?」
エルフ「それは私の台詞なのだが」
男「ああごめん。ともかく先頭車両まで急ごう」
エルフ「運転できるのか?」
男「できない……が、
この状況を作った奴を誘き出す行動だ」
エルフ「なるほど」
二人は周囲を警戒しながら2号車へ進んだ
>>126
……2号車の状況
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/26(日) 23:48:51.64 ID:ApLP6Yabo
kskst
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/27(月) 00:11:49.69 ID:EQO2Q6K/o
車掌が倒れている
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/28(火) 18:56:21.63 ID:GaILLIxA0
2号車では、車掌が倒れていた
男「……誰かにやられたらしい」
エルフ「どうしてこんなことを……」
見回すと、乗客も何人かやられている
息のない者から、全く無傷のものもいる
男「………………」
真実の瞳を用いて乗客を観察する
どうやらここに犯人は居なさそうだ
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/29(水) 20:41:58.33 ID:1JUa+JVK0
男「なぜ彼は倒れているだけなんだ?」
エルフ「また操られていると思っていたが……」
男「多くの人を操るのは難しいのか?」
エルフ「そこの客。何があったか教えてくれ」
車両前部に座る、気弱そうな青年を指差す
彼は唐突な質問に、
あるいは鎧を着た人物に怯えながら答える
青年「
>>130
」
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/29(水) 20:45:17.11 ID:6dtKrq5CO
い、いきなり血が吹き出して
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/29(水) 20:45:35.34 ID:WX21YpeNO
なんかそっくりな影が現れて突き飛ばしてました
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/29(水) 23:00:21.95 ID:1JUa+JVK0
青年「なんかそっくりな影が現れて
突き飛ばしてました」
男「……そっくり?何にですか?」
青年「突き飛ばされる人とです」
エルフ「男よ、もしかして昨日のは……」
男「……まだ、分からない」
エルフ「そうか……ふむ、悩んでいるだろう」
男「……悩み……………………まぁ、ある」
そう聞かれては誤魔化せない。
昨日、突き飛ばされてはいたのは僕だけだ。
だとしたら。もしそうなら僕が悪いのか?
この車両に陰惨な『呪い』を持ち込んだのは……
エルフ「気にするな。まだ不可解な点はある」
男「そう、だな……」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/29(水) 23:06:42.17 ID:1JUa+JVK0
男「回答ありがとうございます」
青年「い、いえ……」
エルフ「この先に危険な奴がいるかもしれん」
男「ああ。用心していこう」
二人は真っ直ぐにドアへ向かう
ドアノブに手をかけようとする。
この先におぞましい何かがいるかもしれない。
そう思うと、手先から心へ怯えが伝わる。
まるで静電気を警戒するように、
恐る恐るドアノブをひねる。
>>133
……1号車の様子
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/29(水) 23:07:39.12 ID:hi8g6HDAO
貨物車らしくものがたくさんある
しかし人の気配も感じるエルフ
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/30(木) 23:35:31.87 ID:OKpnh7MP0
どうやらここは貨物車のようだ。
所狭しとものが詰められている。
男「貨物車か……素通りできそうだな」
エルフ「待て、誰かいるぞ」
男「隠れているのか……少し暗いな」
彼は周りを警戒しつつカーテンを開く
明るい光が車内に射し込み______
エルフ「危ない!!」
男「!?」
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/30(木) 23:45:12.84 ID:OKpnh7MP0
突然エルフがこちらへ走り寄る。
近くまで来た瞬間。彼女は踏み切り身を捻り、
どこからか現れた刀を振り抜く。
刀は彼に命中しなかった
その代わり、彼の後ろに現れた何かを切断した
それは人の形をしていたが、消滅してしまった
男「た、助かったのか……?」
エルフ「ああ、君のような影を断った……ぐ!」
エルフが突然もがき、苦しみ始めた。
呼吸を荒くし、床に手をつく。
屈んだ彼女の後ろには、杖を持った誰かがいた
>>137
……杖を持った誰かの外見的特徴
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/31(金) 00:32:42.35 ID:J/6EwuaEo
kskst
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/31(金) 06:27:42.07 ID:I6x0TuPaO
ローブを纏った異形
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/31(金) 23:58:59.94 ID:OSJkViaP0
そこにいたのはローブを纏った異形
彼はそれを一瞬人に見間違えたが、
明らかにそれは人ではなかった
異世界の空気はヨーロッパの如く乾燥している。
それなのに、奴はじっとりと湿気を纏っている。
よくみればローブも少し濡れている。
袖の隙間からはちらりと触手が見えた。
ギラリと光る眼光もこちらを威圧している。
異形「……貴様をここで[
ピーーー
]」
男「僕を[
ピーーー
]つもりなんだな?」
異形「二度言わせるな」
男「それは失敬」
139 :
saga忘れる小学生並みのミス
[saga]:2020/08/01(土) 00:00:16.25 ID:OcCQvaZA0
そこにいたのはローブを纏った異形
彼はそれを一瞬人に見間違えたが、
明らかにそれは人ではなかった
異世界の空気はヨーロッパの如く乾燥している。
それなのに、奴はじっとりと湿気を纏っている。
よくみればローブも少し濡れている。
袖の隙間からはちらりと触手が見えた。
ギラリと光る眼光もこちらを威圧している。
異形「……貴様をここで殺す」
男「僕を殺すつもりなんだな?」
異形「二度言わせるな」
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/08/01(土) 00:08:02.01 ID:OcCQvaZA0
異形「オウム返しは恐れの証拠」
異形が笑ったような気がした。
その瞬間、目の前に再び人影が現れた。
男はそれを素早く掴み、地面に叩きつけた
すると再びそれは粒子のように散ってしまった
男「無駄だ。そいつは弱い。僕の影だからね」
異形「見破ったか」
男「当たり前だ。列車は左右の窓から光が入る」
異形「そして乗客は窓を見ている。
よって不意打ちができるのさ」
男「そういえばどうして、僕を殺すんだい?」
異形「
>>142
」
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/01(土) 07:02:05.64 ID:Q44dVT43O
そのエルフを匿う者は全てそうしろと上から言われていてな
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/01(土) 10:39:41.11 ID:CuDCd4Zzo
女神への復讐だ
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/02(日) 01:27:03.49 ID:og6gUOuY0
異形「女神への復讐だ」
そう言うと異形は魔法の詠唱を始めた
男と異形の距離は男の目測で約10m
魔法の詠唱がどのくらいかかるか、
彼には分からない
男「……へぇ」
やるしかない。
限りなく早く、やられる前にやる!
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/02(日) 01:32:44.59 ID:og6gUOuY0
乾いた音が響く。
異形「な……なに……」
男「すぐ出すため、利き手側にしまっておいた」
男は思考速度で手を右ポケットに入れ____
拳銃を取り出し、撃ったのだ
異形「ま、まさか……女神……が……」
男「持ち込みアリなんでね。軽装にはよく効く」
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/08/02(日) 01:38:03.10 ID:og6gUOuY0
男「呆気ないもんだな」
異形「…………」
男「人を殺し、死体すら操った魔法使いが」
異形「待て……確かに人は殺した。だが……」
男「だが?」
異形「死体を操る術は持ち合わせていない」
そう言い残し、奴は絶命した。
なんとも気味の悪い話だ。
エルフ「く……無事だったか」
男「おかげさまで。ところであれは何の種族?」
エルフ「あの異形か?
>>147
」
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/02(日) 05:46:56.97 ID:XVKEnHzDo
ksk
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/02(日) 06:24:19.35 ID:XV5qEX9yO
リザードマンだろうな、アイツも騙された一族か…
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/03(月) 01:15:36.69 ID:bx0YMmV30
エルフ「リザードマンだろうな、
アイツも騙された一族か…」
男「騙された?」
エルフ「ああ、いずれ分かるさ」
男「……ふむ……」
結局、車掌はみな殺されていた。
乗客は無事な者が多く、
歩いて目的地へ向かう運びとなった。
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/03(月) 20:42:06.20 ID:bx0YMmV30
彼が思っているより次の駅は近かった
街道を歩き、駅に入り、車掌に事情を説明した
男「______という訳なんです」
車掌「なるほど……とりあえず返金致しますね」
2号車の乗客から順に返金手続きを行うらしく、
しばらく待ち時間ができた。
並べられた椅子に座り、時を待つ。
男「まったく、面倒なことになった」
エルフ「……わ、悪いんだが、男よ」
男「ん?」
エルフ「実は私、君を追うのに必死で、
切符を買い忘れたんだ」
男「……へ?」
エルフ「このままだと手続きできない。
それどころか捕まってしまう」
男「抜け出したいと?」
エルフ「ああ」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/03(月) 22:45:19.95 ID:bx0YMmV30
結局、二人でこっそり駅から抜け出した
エルフ「申し訳ない……」
男「別にいいさ。観光でもしていこう」
エルフ「あ、ああ、そうだな」
男「そうだ、この街について知ってるかい?」
エルフ「知っているとも」
男「なら教えてくれ」
エルフ「
>>152
」
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/03(月) 23:03:44.47 ID:jF/KN69No
古の神を祀っていた遺跡の街
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/04(火) 06:17:21.04 ID:6nT+wmlPO
↑+よくある観光街だよ
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/04(火) 22:33:38.28 ID:D0duper/0
エルフ「古の神を祀っていた遺跡の街だ」
男「すごい所なんだね」
エルフ「まぁ実際はよくある観光街だがな」
確かに、よく分からないグッズの店が並んでおり
お菓子やペナント、置物が売っている。
男「残念。で、古の神ってどういう神なんだい」
エルフ「……うーん……どうと言われても」
男「伝承がないのかい?」
エルフ「いや、あるはずだ。学者は知っている」
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/04(火) 22:39:51.65 ID:D0duper/0
男「学者か。へぇ」
エルフ「というか、それを知ってどうするんだ」
男「それを参考にして参拝する奴もいるだろう」
彼女は怪訝な表情を浮かべた
尤も、いつも表情が固いのであまり変化はない
エルフ「神を選んでご利益を預かろうと?」
男「別にいらないご利益もあるじゃん」
エルフ「神様は我々より上位の存在だぞ。
それを選んでどうこうだのご利益が
いらないだの、傲慢そのものだ」
男「………なるほど。肝に命じておくよ」
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/04(火) 22:49:04.18 ID:D0duper/0
駅前広場には噴水がある
二人はそのへりに座ることにした
エルフ「暇だな」
男「店には寄らないのか?」
エルフ「あんな割高の菓子は買えんよ」
男「そうだな……第一美味いかも分からない」
エルフ「……あ、男よ。あれを見てくれ」
彼女の指す先には、何やら怪しげな店が。
よく見れば看板に『古代式の占い』とある
男「……好きなのか、占い」
エルフ「…………別に、他の店よりマシだろう」
男「行くか」
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/04(火) 22:55:18.04 ID:D0duper/0
こうして、二人は占いに行くことになった
店内には占い師とおぼしき人物がいるのみだ
占い師「お客さん?」
男「はい」
占い師「それはそれは!どうぞおかけになって」
手早く椅子を二人分用意される
占い師「さあさあさあ、何を占いましょう!?」
男(店のチョイス間違えたかな……)
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/04(火) 23:00:29.38 ID:D0duper/0
男「じゃあ、僕の未来について」
占い師「かしこまりました!」
占い師は懐から大量のカードを取り出した。
恐らく40枚一組と言ったところだ。
それをシャッフルし、数枚引く
占い師「1から3でお好きな数字を」
男「2」
占い師はナイフを出し、カードを二つに切った
男「……結果は?」
占い師「
>>159
」
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/04(火) 23:01:18.98 ID:wOeU/7fOO
面白い結果ですねえ…
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/04(火) 23:01:58.51 ID:UPH96UtaO
能力を使いこなせないとトラブルに巻き込まれるでしょう、もっと大きなね
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