【安価】真実の瞳

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392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/26(月) 23:25:37.31 ID:ogS3UNRA0
玉乗りとか腹芸のような宴会芸を仕込まれて年に一回の祭りで出来ないと殺されるなんて言えない
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/27(火) 23:44:05.17 ID:/EJYvIhU0
竜人(玉乗りとか腹芸のような宴会芸を
  仕込まれて年に一回の祭りで出来ないと
  殺されるなんて言えない)

男「………………そ、そうですか……」

竜人「そして、お前からは女神の匂いがする」

男「こちらにも事情があるのです。
  しかし、お話頂く必要はございません」


誤解を解こうと話していると、
エルフと古代神もやってきた


エルフ「男、無茶はするな」

男「すみません。ですが、
  彼は悪い人ではなさそうです」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/28(水) 22:27:31.25 ID:9akLOizK0
竜人「おや……もしや、あなたは」

古代神「私ですか?」

竜人「ええ。もしや、
   そのお姿……古代神様ですか?」

古代神「いかにも」

竜人「おお!では是非こちらへ!」


仰々しく彼女をエスコートする竜人
久しく見る満足げな表情の古代神
もしや、彼女は意外とメジャーな神なのか
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/29(木) 23:22:54.06 ID:Vv+MCjr60
リザードマンに連れられ、砂漠のオアシスに着く
街の入口であのリザードマンが合図をすると、
ほかのリザードマンも集まってきた。


竜人「それでは祭壇へ行きましょう」


彼は古代神をどこかへと誘導していった
一方、他のリザードマンは二人に寄ってきた


竜人B「これはこれは、神の遣い様」

男「いや、そういうわけでは______ふぐ!?」

エルフ「うむ。その通りだ」


彼女は狼の口を抑え、話し始める
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/31(土) 21:40:44.96 ID:I0m66xaS0
竜人C「それでは、案内致しましょう」

エルフ「それには及ばん。それよりも、
    ヒルというリザードマンはいるか?」

竜人C「いらっしゃいます」

エルフ「ふむ。では私たちはそちらに行く。
    案内の必要はないぞ」

竜人C「かしこまりました」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/03(火) 01:38:45.02 ID:v9OXc7fh0
男はエルフに連れられて、ある家を訪ねる


エルフ「ヒル先生、いるか?」

ヒル「んー……お、エルフじゃないか」


家の奥から気だるげに出てきた竜人。
どうやら彼がヒルというらしい


男「はじめまして」

ヒル「……ほほう。大体分かったよ。
   上がってくれ。話は奥で」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/04(水) 22:15:36.00 ID:P/XTfktG0
彼の家には、怪しげな道具が所狭しと置いてある
何やら妙な臭いもするし、なんなのだろうか


ヒル「よし。細かいことは分からないが、
   君は魔法使いだね?」

男「へ、はぁ、そうですね」

ヒル「そう驚かなくていい。
   僕も魔法使いだからね」

エルフ「それで……」

ヒル「あぁ、分かってるよ。彼を直すんだな?」
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/04(水) 22:17:58.33 ID:P/XTfktG0
彼は何やらステッキの様なものを取り出す。
そして、呪文を唱えた


ヒル「《反動低減》」

男「!」


すると、男の肉体は>>400
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 22:24:01.30 ID:/b8orRUFO
少年化した
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 06:53:04.42 ID:ZYNMYsOM0
おねショタの波動を感じる
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/06(金) 23:36:53.09 ID:wSXGdvm50
男は無事、人の姿に戻ることができた
だが、何かがおかしい。他人が見れば一目瞭然、
しかし本人は先程まで狼だったのだから、
妙な点には気付きづらいのだ。


ヒル「どうやら上手くいったようだな。少年」

男「少年……?もう少しすればおじさんですが」

エルフ「……あれ?なんか小さくなったな?」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/06(金) 23:42:47.03 ID:wSXGdvm50
男「ま、まさか!」


男は振り返り、ガラス製の実験器具を
狂ったように選び出し、掴む!
仄明かりに反射して映る自らは、
器具の形に歪んでいたが、彼には分かった。


エルフ「おい、男!?どうしたんだ!?」

男「……ち、縮んでいる……肉体が……!!」

ヒル「おや。もしや少年ではなかったか」

男「その通りです。しかし……
  人の姿には戻れました。感謝しています」
404 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/11/07(土) 02:41:35.28 ID:jvzh+C5g0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/07(土) 23:51:11.59 ID:c6VsEoc80
男「ところで、彼は誰なんですか?」

エルフ「彼は魔法使いだ。
    嘗ては仲間として戦っていた」

ヒル「まぁ、今は隠居の身だけどね」


彼はリザードマンのようだが、
そこまで老けているようには見えない。
どうやら、年齢以外の理由がありそうだ
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/07(土) 23:55:40.66 ID:c6VsEoc80
エルフ「それで、頼みがあるんだ」

ヒル「あぁ、分かってるとも。
   彼に魔法を教えればいいんだね」

男「いいんですか?」

ヒル「もとからそのつもりだったし、
   その肉体じゃ殴り合いはできないだろう」

男「確かにそうですね」

ヒル「君には>>407魔法を教えてあげよう」
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/08(日) 00:35:21.12 ID:Iw9wFEri0
バイバイン:掛けるとどの物体でも5分ごとに2倍に増える
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/09(月) 23:25:19.96 ID:nMdOVn110
ヒル「バイバインだ」

男「……なんですかそれ」

ヒル「掛けるとどの物体でも
   5分ごとに二倍に増える魔法だ」

男「強くないですか」

ヒル「確かに強力だが……
   術者への負荷が際限なく高まる」
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/11(水) 22:03:44.01 ID:sUzxxQ7O0
男「限界を越えるとどうなるんですか?」

ヒル「しばらく魔法が使えなくなる。
   先程までのような反動はない」

男「それなら使い勝手もよさそうですね」

ヒル「まぁな。質量が大きすぎるものとか、
   希少すぎる物質とかは負荷が強いぞ」

男「生き物はどうなるんですか?」

ヒル「術者が限界を迎えると、
   オリジナル以外は消滅する」
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/16(月) 00:25:52.18 ID:BmAMmoZp0
男「いろいろありがとうございます」

ヒル「いいのさ。これからも頑張れよ」

男「ええ」

エルフ「よし、それでは古代神の所に行くか」


リザードマンに奉り上げられ、
連れていかれた古代神。
彼女は今、>>411をしていた
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 06:06:27.75 ID:/MvoS50FO
リザードマンたちを使役
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/16(月) 21:06:34.75 ID:BmAMmoZp0
古代神「はっはっはぁー!」

男「うわっ!」


彼女は大量のリザードマンを従え、
神輿に担がれて町内を凱旋していた


エルフ「これはすごいな……」

古代神「私を崇めても良いのですよ?」

男「ちょっと遠慮します」

古代神「ち……異端者だ!捕らえなさい!」

竜人達「うおおおおおっ!!」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 22:00:13.38 ID:PzGjdDCC0
古代神・・・小物すぎない?
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/18(水) 20:02:44.69 ID:KCO/w67Y0
波のような竜人が押し寄せてくる。
エルフに襟を掴まれて脇道に連れ込まれた


エルフ「とりあえず逃げるぞ!」

男「え……あ、そうだね!」


人の津波は水ではなく、脇道に入りづらい
路地裏を掻き分けるように進み、
ついに行き止まりだ
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/18(水) 20:10:51.19 ID:KCO/w67Y0
男「エルフ!目を閉じてください!」

エルフ「っ?」


男は閃光榴弾を放り投げた
竜人たちを混乱させ、動きを止められたようだ


男「今だ!」

エルフ「う、うむ!」


二人は建物の壁を登り、屋根に逃げた
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/22(日) 02:47:19.55 ID:v0gbH6o+0
屋根を伝って町外れまでやって来た


男「どうなってるんですか一体」

エルフ「まぁ、利害が今まで一致していただけで
    決していい奴ではないからな……」

男「うーん……」

エルフ「待て、男。なにか来るぞ!」


遠方から高速の物体がこちらに飛んでくる。
あれはなんなのだろうか。
そう、>>417
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/22(日) 02:51:00.00 ID:ekq0OTkm0
軍用ドローン
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/22(日) 02:51:31.75 ID:ekq0OTkm0
上げちゃった
ごめん
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/25(水) 19:57:17.40 ID:4Z/8wfXq0
飛んで来ているのはドローンだった


男「あれは……ドローン?」

エルフ「ドローンとはなんだ」

男「小型の空を飛ぶ機械です。
  どうやらカメラも付いている」

エルフ「リザードマンのものではないだろう。
    彼らは科学に頼ることは少ない」

男「それはそれは……じゃああれは?」
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/25(水) 20:02:56.03 ID:4Z/8wfXq0
エルフ「分からない」


近付くとドローンは速度を落とし、滞空した。
その機体には軍用機と刻印があった

男「……軍用?」

エルフ「もしや、この国の王が
    遣わしたのかもしれないな」


機体にはスピーカーが搭載されているようで、
数度の弾けるようなノイズの後、
人の声が発される。


ドローン「>>421
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/25(水) 20:04:58.48 ID:IRkBWTyeO
ほう噂に聞いた一行が貴方らか…
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/25(水) 23:36:34.44 ID:4Z/8wfXq0
ドローン「ほう噂に聞いた一行が貴方らか…」

男「あなたは?」

ドローン「私はこの国の軍部の者だ。
     貴方らの支援のために通信している」

エルフ「どうしてそんなことを?」

ドローン「…………古代神の暴走を止める為だ。
     これを置いていく」


ドローンは一丁の銃を置いていった。
どう見ても普通の銃であり、
手元の物を使うのと大差ないだろう。
ガチャリ、と手に取った
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/01(火) 23:21:31.77 ID:Pr0ECMgi0
古代神「彼らはまだ捕まらないのですか?」

リザードマン「申し訳ありません」


古代神はリザードマンの祠で傲慢に暮らしていた
しかし、二人が捕まらず不満を抱えている


古代神「もういい。下がりなさい」

リザードマン「はっ……」
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/01(火) 23:27:49.80 ID:Pr0ECMgi0
古代神「まったく、遅いですね……」

男「……それはそれは、お手数おかけします」

エルフ「やはりここに居たか」

古代神「……なに?見張りは何をしていた」

男「倒した。
  ……ほぼエルフがやってくれたけども」


古代神は不敵な笑みを浮かべ、
肉体をまるで悪魔のそれのように変貌させる


古代神「私は信仰を得た。力を望む者の信仰を」

男「神の力は……いや、
  性格も……信者に左右される」
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/01(火) 23:33:35.89 ID:Pr0ECMgi0
古代神「わかったような口をきかぬ事です」


古代神はエネルギーを溜め始めた
かつてのそれよりも冷酷にしておぞましく、
深淵の如き暗闇、死の臭い、苦しみ。
根元的恐怖はそこに凝集されていた


男「……賭けだ。これがなんなのか」


彼は自らの銃に、貰った銃に込められた
得体の知れない弾を込め、放つ


>>426……弾の効果
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/02(水) 02:22:04.57 ID:cKNaMOQp0
当たると愛している者の名とその恋慕の為にしてきた行為(意味深)を一日一回3分程度叫ぶようになる
愛した者に触れられぬ限り効力は続く
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/02(水) 06:53:29.38 ID:6x0Xe5vj0
なんていう・・・地味なダメージ!
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/02(水) 23:43:23.67 ID:cKNaMOQp0
噂になりたくないとか優しい相手とかなら止めに触りに来てくれるんだけど
何時まで経っても止まらない場合お察し
429 :やった!私は自由だ!! :2020/12/11(金) 22:08:25.61 ID:VqHJdbTw0
古代神「ぐああっ!!」

男「……駄目か……効いてはいるけど、
  浅い傷一つ付いてない」

エルフ「いや、もしや用途が違うのかもしれん」


古代神は少し怯んだが、
依然としてエネルギーはそこにある
もはやここまでと彼が悟ったとき、
時刻は真夜中、23:57を迎えた
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/11(金) 22:18:00.34 ID:VqHJdbTw0
その時、エネルギーの凝縮はストップした
彼女は何事か歯軋りをはじめ、
初心な若者の告白のように、
威勢の良さの中に恥じらいもある叫びを始めた


古代神「……知っての通り!
    私はあのクソ女神が大好きだ!」

男「……は、はぁ。聞いてないですが」

古代神「うるさい!故に私は奴のことを想い、
    [自主規制]、[自主規制]の練習、
    自慰行為、[自主規制]をしてきた!」

エルフ「う……彼女が倒すべき敵でなかったら
    正直言って逃げ出したい」
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/11(金) 22:27:35.07 ID:VqHJdbTw0
彼女の話した内容はおぞましいものであった
情けないことに、僕はその話を聞き、
逃げ出してしまったのだ。

今、僕はエルフに連れ戻されてここにいる
古代神もいる。周りを竜人が取り囲んでいるが、
殺気は感じない。


古代神「もうだめです……」

男「……はぁ、はぁ……何がですか?」

古代神「信仰を失いました……」


情けない姿を見せる古代神に、
リザードマンらは慰めの声をかける
しかし、彼女はそれを聞き入れず、


古代神「いいですよ。本心のない慰めは……
    私がさっき得た迸る神力も、
    好戦的に昂る心も失くしました。
    もはや貴方たちは私を信仰していない。
    ……少なくとも、本心からは」
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/11(金) 22:34:14.89 ID:VqHJdbTw0
状況を察するに、彼女の告白……
というより呪言は竜人の信仰を損なわせるに
十分だったようだ。


エルフ「成程。古代神、頭は冷えたか」

古代神「ばっちりですよ……」

男「そんな落ち込まないで下さい」

古代神「やめなさい。あまつさえ少年に
    慰められたとあれば私のプライドは
    これ以上なく壊れます」

男「分かりました。じゃあ>>433
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 22:44:28.74 ID:UYG4O45zO
これからまた信仰を広めましょうか
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/11(金) 22:56:49.38 ID:VqHJdbTw0
男「これからまた信仰を広めましょうか」

エルフ「いいのか?まぁ、
    男の決めることに異存はないが」

古代神「……ふん。許したつもりですか」

男「まさか。正しき教え、正しき心をもって
  信仰を広めれば僕の力になりますから」

古代神「私を利用する気か、痴れ者め」

男「何か、問題でも?」

古代神「大アリですね。後悔させてやります」
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/13(日) 02:23:20.87 ID:MDcwAUe50
エルフ「とは言いつつ、ついて来るのだな」


散々ゴタゴタを起こしたので、
一行はさっさとリザードマンの街を去った
向かうあてはなく、ただ砂漠を歩く


古代神「何せ、ここに少年がいますからね。
    宗教勧誘といえば子供を使った
    泣き落とし。これが鉄板です」

エルフ「……やれやれ」

男「そういえば古代神。
  あなたの宗派の教義は何なんですか?」

古代神「え?そりゃ>>436ですよ」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 06:27:40.74 ID:a+lIrCLEO
子供を大切に
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 19:16:08.43 ID:kNHHgDzU0
大切にする(意味深)?
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/14(月) 00:22:31.66 ID:qg9dV7k30
古代神「子供を大切にですよ」

エルフ「まともじゃないか」

古代神「私を何だと思っているんですか」

男「外道鬼畜神」

古代神「子供の姿をいいことに、
    言ってくれますね……」


砂漠の太陽は押し潰すように身を焦がす
しかし、水はあり、それは魔法で増やせる。
彼らは危機に晒されてはいなかったのだ。

いずれ来る夜を除けば。
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/14(月) 22:18:49.41 ID:qg9dV7k30
陽は傾き、夜の足音がする
水はあれど、寒さには無力だ


男「そろそろ夜ですか……」

古代神「あなたのその水を増やす魔法で、
    太陽を増やせないのですか」

男「それこそ神の領域ですよ」

エルフ「む……、二人は凍えかねんな」

男「エルフは大丈夫なんですか?」

エルフ「うむ、代謝を上げられるのでな」
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/14(月) 22:23:21.14 ID:qg9dV7k30
古代神「あなたは本当に生物なんですか……」


そうこうしている間にも、
夜が目前に迫りつつある


男「うーん……」

エルフ「そうだ、良いことを考えた」

古代神「何です?」

エルフ「>>441
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 07:01:39.66 ID:Utnbl23y0
周囲から暖かさを集める魔法を思いついた
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/16(水) 22:49:53.94 ID:Uh1+e4nW0
エルフ「周囲から暖かさを集める魔法を思いついた」

男「すごいですね!どうやってやったんです?」

エルフ「うむ。私が唯一知る魔法があってな、
    その原理を利用したものだ」

古代神「……それ、どんな魔法なんですか」

エルフ「【鏡面展開】【熱制御】……かな、
    そして【一点集中】……のはず」

男「なるほど、それが熱収束魔法ですね」

エルフ「あぁ……だが、今示したのは想像だ。
    私が正確に知っているのは、
    【鏡面展開】ただ一つだからな」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/17(木) 22:54:00.92 ID:bPRY+r9x0
男「【熱収束魔法】!!」


彼はその体格に似つかわしくないその杖で、
魔法を唱えてみせた

すると、渦巻くように熱が集まってきた
少し熱いが、その程度気にしてはいられない


古代神「素晴らしい!」

男「それはどうも……なんだか疲れました」

古代神「恐らく、その小さな肉体では
    多くの魔翌力を保持しておくことが
    できないのでしょう」

エルフ「つまり、魔翌力の使いすぎのようだな。
    よし、おぶってくれよう!」
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/17(木) 23:03:33.81 ID:bPRY+r9x0
月が天上に登りきった。
何かを放出するような音がして、
振動を伴う月光かと思ったが、流石に違い、
機械の駆動音であると予想付けられた


エルフ「なにか聞こえるな」

男「こんな時間にわざわざ移動するような者が
  僕ら以外にいたとは」

エルフ「道を聞くか?」

男「呼び止められればそれがベストですね。
  悪人でも移動手段を奪取する口実になる」

古代神「でしたら私が呼び止めますよ。
    『三分間ほど』使って」
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