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【安価】真実の瞳
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292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/05(土) 23:44:31.11 ID:xD2cB1EqO
女神の場所を完璧に把握しているわけでは無いからな
……国境の街で情報を集めるといい、他国にいることも考えるとな
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/06(日) 20:49:54.58 ID:OrBMJ76v0
王「女神の場所を完璧に把握しているわけでは
無いからな」
男「そうなのか」
王「……国境の街で情報を集めるといい、
他国にいることも考えるとな」
エルフ「なるほど……」
王「我がこのザマだ。
女神といえど何らかの手は打つだろう」
古代神「探るなら今がチャンスという訳ですね」
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/06(日) 23:05:31.00 ID:OrBMJ76v0
少女「こらーっ!!」
急に少女が殴り込んできた
しかも、大層ご立腹な様子だ
男「……どうしたんですか、そんなに怒って」
少女「王をバラバラにしといて、
次の王も立てずにどっか行くつもり!?」
エルフ「確かに、この国は混乱してしまうな」
王「……はっはっは……」
少女「何がおかしいんだ!?」
王「ならば、お主が務めればよい」
少女「はぁ!?」
王「皆を縛る象徴としての我はもう死んだ。
お主なら、きっと自由にやってくれる」
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/06(日) 23:10:40.02 ID:OrBMJ76v0
男「それはいい考えかもしれないね」
少女「良くない!」
王「さぁ、四階の載冠の間に行くぞ」
王の肉体は再び集まる。まるで粘土のようだが、
やはり剛性は桁違いだ。
少女「ちょ!杖代払いなさいよ!」
男「僕知ってるよ。国債ってやつですね」
少女「絶対分かってないだろ!あぁぁぁぁ……」
少女は王の手で四階に引きずられていった
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/07(月) 23:31:00.92 ID:iV9m0V1G0
一行は城から出て、次の行動を考える
男「国境の街ですか……」
エルフ「距離はそれなりにあるが、
列車があれば問題ないだろう」
古代神「善は急げと言いますし、
早速行きましょう」
男(……この方に限っては悪では?)
つまらないことを考えていると、
二人はさっさと行ってしまった。
急いで追いかけなくては……
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/07(月) 23:38:55.49 ID:iV9m0V1G0
男「ふぅ、やっと追い付いた」
エルフ「む、早足になっていたか」
駅前まで走ってきた。
明らかに早足というより走っている速度だ。
古代神「はぁ……はぁ……あと少しです」
その時、強く風を切る音がした
彼らのそばに向かって、
勢いよく
>>298
が飛んできた
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/07(月) 23:51:14.53 ID:Z67ID42to
矢文
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/08(火) 23:50:46.20 ID:Cv8nl3RP0
それは矢文だった。
独特の竹がしなる音を響かせ、着弾する。
男「おおっと!?」
エルフ「……矢文か。読んでみよう」
古代神「こんなもの撃ってくる奴が
いるかもしれないのに悠長に
読んでられませんよ」
エルフ「いや、いい一発だった。信頼できる」
男「そう……ですか」
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/08(火) 23:55:03.45 ID:Cv8nl3RP0
エルフ「しかし、矢文とはな……」
古代神「何か思い当たる節でも?」
エルフ「いや……」
エルフ(和弓に長けた種族は、そういない。
もし敵だったら……)
男「とりあえず読みましょう」
エルフ「ああ」
>>301
……矢文の内容
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/09(水) 05:03:11.04 ID:LfG5xQBGO
女神を狙っているのは貴様らだけではないぞ
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/09(水) 23:59:35.93 ID:pU+Qcam90
女神を狙っているのは貴様らだけではないぞ
______矢文にはそう書いてあった
エルフ「……やはり、仲間のようだ」
男「女神を狙っているんですか?」
エルフ「ああ」
古代神「えっ!それは大変ですよ。
急がなくては!」
男「どうしてです?」
古代神「女神は私のものですから!」
男「……そうですね」
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/10(木) 19:24:17.22 ID:xEQ9oT1u0
いつも通りの、駅のホーム
古代神「列車が来ましたよ」
男「……この列車で、間違いなさそうだ」
彼が列車へ向かうと、車掌に声をかけられる
車掌「お足元が悪いようでしたら、
手を引かせていただきますが」
何を言っているのかよく分からなかったが、
自分が杖を持っていることを思い出した
男「いえ、別にそういう訳ではございません」
車掌「失礼しました」
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/10(木) 19:33:30.69 ID:xEQ9oT1u0
不思議そうな顔の車掌を尻目に、列車に乗った
男「魔法使いがまた増えれば、
こういうこともなくなるだろうか」
エルフ「さぁ、どうだろうか。
魔法使いは引きこもりが多いからな」
古代神「……そういえば、感覚で魔法を使うのは
おすすめしませんよ」
男「どうしてですか?」
古代神「悪影響があります。例えば、
>>306
」
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 19:46:23.10 ID:AePmG4rHO
髪が伸びる
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 19:46:50.39 ID:CTPQXUhWO
呪いが跳ね返ってきたりしますからね…
例えば数日間は動物でいるとか…
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/11(金) 21:36:10.56 ID:/RvOe2pZ0
古代神「呪いが跳ね返ってきたりしますからね…
例えば数日間は動物でいるとか…」
男「……それは嫌ですね」
エルフ「エサはきちんとくれてやるぞ?」
男「そういう問題じゃないですから」
古代神「そういう訳なので、
魔法の勉強もしなきゃですね」
男「勉強は得意じゃないんですがね……」
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/13(日) 01:25:25.89 ID:wIKlLcmd0
エルフ「おっ、着いたようだ」
男「え?」
古代神「どうしてそんな顔をしているのです?」
男「いや、列車が事故起こさなかったのが
初めてでしたから……」
古代神「……そういえば、
この街はどんな街なんです?」
エルフ「ここか?ここは国境の街だ。
あとは
>>309
」
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/13(日) 01:58:01.17 ID:JrPnUXB6O
ゴーストの住む街ゴーストタウン
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/14(月) 00:11:14.63 ID:7kTEdUv/0
エルフ「ゴーストの住む街ゴーストタウンだ」
男「ゴースト?霊魂がいるんですか?」
エルフ「ああ。私はあまり得意ではないが……」
古代神「お化けが怖いんですか?」
エルフ「……断じてそんなことはないぞ?うん。
攻撃が当たらないんだ」
男「戦う前提なんですか……」
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/14(月) 00:17:10.76 ID:7kTEdUv/0
駅を出て、街に入る
男「ゴホッ!うぅ……」
古代神「どうしました?」
男「空気が悪いですね……」
さすがゴーストタウンというだけあって、
年季や郷愁の念を思い起こさせる物に満ちている
しかし、そのせいで大分埃っぽい。
エルフ「じきに慣れるさ。
じゃあ、情報収集をしよう」
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/15(火) 23:48:38.20 ID:H//Rt9uF0
男「観光客はいるようだけど、
ゴーストはいないですね」
エルフ「ゴーストは基本的に見えないし、
干渉することもできない」
男「では、どうしたら?」
古代神「儀式とか魔術ですね。
折角杖がありますし、やってみては?」
男「そうですね」
古代神の指示に従い、杖で地面に刻印を印す
すると、妖しい光が立ちのぼり、
ゴーストがその姿を現す
ゴースト「
>>313
」
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/16(水) 02:44:00.29 ID:EXYcLni4o
なにゆえ もがき いきるのか?
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/16(水) 19:28:18.42 ID:j4o81uG90
ゴースト「なにゆえ もがき いきるのか?」
男「だらっしゃあああっ!!」
持っていた水を魔法陣に叩きつけた
魔法陣は消滅し、ゴーストも消えた
エルフ「なにをしているんだ!?」
男「……いや、なんかまずい気がしたので」
古代神「確かに、禍々しいやつでしたね」
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/16(水) 19:31:39.71 ID:j4o81uG90
男「別の所でやりませんか?」
エルフ「うむ……構わないだろう」
古代神「どこ行きましょうか……」
その時、地面に妖しい光が充満する
それは姿を変え、再び魔法陣になった。
またもあのゴーストが現れたのだ。
男「……こ、今度は何ですか?」
ゴースト「
>>317
」
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/16(水) 19:45:40.74 ID:7O6eDxwVO
早く帰れ
こう言わないとわからんのか
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/16(水) 20:01:59.55 ID:Db8XGNhe0
これからイイコトしない?
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/17(木) 19:41:49.61 ID:Bdl+gnbj0
ゴースト「これからイイコトしない?」
男「………………」
ゴースト「………………」
男「帰れ」
男はやおら水をかけた
水の飛び散る下品な音も、
今だけは上品に感じられる
エルフ「…………」
男「行きますか」
古代神「そうですね……」
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/17(木) 19:48:38.52 ID:Bdl+gnbj0
エルフ「往来の中心でやったのが駄目だったな」
男「そうなんですか?」
エルフ「うむ。思い入れのある場所に
ゴーストは宿るからな」
男「と、いうことは……」
古代神「ええ、ここがこの街の図書館です」
古い木造の建築物だ。
千年以上前の木造倉庫のような雰囲気がある。
有り体に言えばボロい。
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/17(木) 21:11:07.45 ID:Bdl+gnbj0
中に入ってみると、意外に片付いていた
ゴーストタウンの雰囲気に、
外観を合わせているのだろうか
男「ひとまず、ここの机でいいかな?」
古代神「いいと思います。それでは魔法陣を」
男は机に魔法陣を描く
おそらく、本を好み博識で、
聞き分けのある奴が来るはずだ。
そう願っていた。
ゴースト「
>>322
」
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/17(木) 21:12:04.85 ID:KXf9R/aqO
kskst
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/17(木) 21:19:13.84 ID:7g4RYhYiO
ほうここに来るとはさぞ学があるのだろうか?
さて何から聞きたい?
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/18(金) 21:21:53.27 ID:56h7Lx1I0
ゴースト「ほうここに来るとはさぞ学が
あるのだろうか?
さて何から聞きたい?」
男「!!」
古代神「きましたね」
エルフ「女神がどこかに降臨したり
お告げをしたりという情報はないか?」
ゴースト「む……そうだな……」
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/18(金) 21:27:11.33 ID:56h7Lx1I0
エルフ「特に、困ったときであるとか」
ゴースト「困ったときか、そうじゃの……
やはり、信徒のもとへ行くじゃろう」
男「信徒の多いのはどこなんですか?」
ゴースト「……暫くここから出てないからの……
信徒の変遷は分からん。
国境を越えた隣の国は人口が多い」
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/18(金) 21:31:21.35 ID:56h7Lx1I0
古代神「つまり、隣国にいる可能性が高いと?」
ゴースト「あくまで予想じゃがの……」
老齢の霊は無念そうな顔だ
しかし、これでも十分な情報だ
エルフ「なるほど、協力感謝する」
ゴースト「待て」
エルフ「どうかされたか?」
ゴースト「わしも知識が欲しいのでな、
どうかこの老いぼれの質問に
耳を貸してくれ」
エルフ「いいだろう。何が聞きたい?」
ゴースト「
>>326
」
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/18(金) 21:32:49.87 ID:6xaFwB5e0
そろそろ成仏させて欲しいと女神に頼んでくれないか
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/20(日) 00:43:37.82 ID:fPVVHtDn0
ゴースト「そろそろ成仏させて欲しいと
女神に頼んでくれないか」
エルフ「ほう、お安いご用だ」
男「そろそろ行きますか」
古代神「ええ、今度こそ追い詰めてやりますよ」
こうして、一行は図書館を出た
男「ゴーストって、女神のせいで
成仏できないんですか?」
古代神「うーん……もしかしたら、
何か理由があって
縛り付けられているのかもしれません」
男「そう、ですか……」
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/20(日) 21:32:31.54 ID:fPVVHtDn0
国境を目指し、街の外れへと歩いていく
ゴーストタウンだけあって、閑散としている
しかし、どこからか見られているような気がする
空き家の窓に、何かがいるような気がする
排水溝にも、気配がある
エルフ「……なんか、嫌だな……」
男「そうですかね?雰囲気ありますよ」
古代神「確かにそうですね」
そのとき、足元に巨大な魔法陣が展開する
半径20mほどの五芒星から、
巨大なゴーストが現れる
ゴースト「
>>329
」
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/20(日) 21:33:21.89 ID:K759Q8lzO
俺を倒さなければ通さんぞ
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/22(火) 01:12:29.89 ID:JFAHZMnI0
ゴースト「俺を倒さなければ通さんぞ」
エルフ「何だと!」
男「そうか……確か攻撃が効かないんでしたね」
古代神「こうなったら私のありがたい力で
成仏させてあげましょう」
古代神は自らの肉体から光を放つ
しかし、眩しさはなく、どこか不吉だ
ゴースト「力がみなぎってくるぞ!!」
男「やっぱり邪神なんじゃないですか」
古代神「くっ……」
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/22(火) 22:41:12.21 ID:JFAHZMnI0
ゴースト「ぜぁあ!!」
エルフ「ぐっ!」
ゴーストが一薙ぎすると、エルフは吹き飛んだ
このままではまずい。だが、どうすれば……
男「この大きな魔法陣を破壊するのは……
現実的じゃないか」
古代神「魔法で倒すしかありませんね」
男「しかし……呪いが……」
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/23(水) 23:32:35.95 ID:1pE09S6b0
ゴースト「なんだか知らんが[
ピーーー
]い!」
ゴーストが腕を振り下ろす
大気がよろめくような振動が伝わってくる
古代神「く……押さえていられるのもあと少しです」
男「……や、やるしかないのか……」
古代神「退魔系のやつですよ!」
男「食らえ!
>>333
」
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2020/09/24(木) 00:25:23.27 ID:YywfPcRQ0
エクスカリバー「約束された勝利の剣」
光のビーム
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/24(木) 21:15:20.14 ID:Io7K3uch0
男「エクスカリバー【約束された勝利の剣】!!」
彼の所持する杖が大剣に変化し、
光のビームが放たれる
ゴースト「何ぃ!!」
古代神「えっ」
ビームは圧倒的な破壊力でゴーストを吹き飛ばす
粒子になって消滅したゴースト。そして、
ビームに巻き込まれてボロボロになった古代神。
戦闘は、終わった。
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/24(木) 21:19:28.05 ID:Io7K3uch0
男「はぁ……はぁ……やった……」
古代神「おいてめぇ」
男「化けの皮剥がれてますよ」
古代神「おっと……ン"ン"ン!なぜ私を
巻き込んだのですか!」
男「いや、ほら……なんか……
かっこいいじゃないですか」
遠くからエルフが走って戻ってくる
エルフ「先程の光線はなんだ!?」
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/25(金) 21:13:59.06 ID:+OWA4iKp0
男「ふぎぃ!」
エルフ「!?」
エルフが近寄った瞬間、男が慌てて逃げた
あまりのことに、目を丸くしている。
……お互いが。
エルフ「どうした!?」
男「い、いや……その……」
古代神「……『呪い』が帰ってきてますね」
男「呪いっていうと……
あの体が動物になるやつですか?」
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/25(金) 21:20:15.08 ID:+OWA4iKp0
エルフ「あ!お、男!鼻だ!」
男「鼻?」
見れば、彼の鼻は動物のものになっている
おそらくは、猫のものであろう
古代神「彼の嗅覚にとって、
エルフは刺激が強すぎます」
エルフ「そんな!どういうことなのだ!」
古代神「率直に言うと臭いです」
エルフ「なッ……_______」
男「別にそこまで嫌な匂いじゃないですから……
そんな顔しないで下さい」
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/25(金) 21:24:45.05 ID:+OWA4iKp0
エルフ「どうやったら治るんだ!?」
古代神「どっちですか」
エルフ「どっちもだ!」
古代神は困ったように思案する
流石の剣幕に、身分がどうのとは思えなかった
古代神「彼の呪いは……例外こそあれ、
時間経過を待つ他ありません」
エルフ「体臭か……やはり……」
古代神「体臭……というよりフェロモンですよ」
エルフ「そ、そうか……だが、
どうにかできないのか!?」
古代神「
>>340
」
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/25(金) 21:34:24.49 ID:dzW5lLVjO
神に願いましょう
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/25(金) 21:34:49.63 ID:JtvaNF3AO
マタタビの香りを嗅いだら楽しいことになりますよ
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/26(土) 22:08:48.96 ID:KwkZYlWE0
古代神「マタタビの香りを嗅いだら
楽しいことになりますよ」
エルフ「そうなのか!?だが……
そんなもの持ってないぞ」
古代神「それくらいなら、
私の不思議な力で出せますよ」
エルフ「ほう。男、こっちに来い」
男「……な、なんですか……わっぷ!?」
匂いに耐えながらゆっくり近づく男。
その顔面に古代神は液状のまたたびを投げつける
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/26(土) 22:28:52.52 ID:KwkZYlWE0
エルフ「どうだ!?」
男「……あぁー……う……う……」
古代神「これは……ばっちり効いてますね」
彼は酔っ払ったように
恍惚とした表情でふらふらとしている
男「僕は疲れた……エルフ、助けてくれ」
エルフ「助ける?どうしろと」
男「
>>343
」
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/26(土) 22:35:02.20 ID:ptZ68/mIO
こう少し横にさせてくれないか…
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/27(日) 21:57:16.79 ID:BVudVB1G0
男「こう少し横にさせてくれないか…」
エルフ「いいだろう」
彼を優しく抱き抱え、寝かせる
男は死者のように安らかな表情だ
古代神「ここ、天下の往来なんですけれども」
男「と、言われても僕はもう動きたくない。
願わくばスイーツを食べたい」
エルフ「欲が解放されているな……」
古代神「はぁ〜……私だって食べたいです!」
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/29(火) 23:43:57.66 ID:Aldu7VJ10
男「……辛い」
エルフ「何が辛いんだ」
男「ゴーストの意思が……重い……」
古代神「なるほど、精神が薄弱になっているので
ゴーストの干渉を受けているのですね」
エルフ「除霊とかできないのか」
古代神「できたらさっきやってましたよ」
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/30(水) 22:25:11.08 ID:UVraMKXe0
男「………………」
古代神「こいつ、どうしましょうか」
エルフ「あなたがやったんだろう」
古代神「……まぁ、そうですが」
エルフ「そうだ!またたびが効くなら、
水も効くかもしれない!」
古代神「なるほど……水かけてみますか」
古代神はおもむろに水をかけた
水は見事彼の額を捕らえ、飛び散った
>>347
……男の反応
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/30(水) 22:32:57.47 ID:wzPNEDSBO
我に返って少しだけ元気になる
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/01(木) 19:57:58.08 ID:3IeAraLm0
男「ぶはぁ!」
エルフ「どうだ?」
男「……ごめん、多分もう大丈夫」
男は狂気の残滓を払うように素早く立ち上がる
まだ若干ふらついているが、活動に支障はない
古代神「いやぁ、面白いもの見れましたね」
男「できれば忘れてほしい」
古代神「嫌です。断じて拒否します」
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/02(金) 22:46:48.49 ID:E4keOzH70
男「……はぁ……あれが国境ですか?」
進行方向には国境。
わかりやすく関所のようなものがある
エルフ「その通りだ。あそこを越えるんだ」
番兵「待てい!」
古代神「……番兵さんですか。
いかがなさいました?」
番兵が関所から現れ、
手で止まるようサインを出す
結構な大声なので、
サインは出さずとも伝わるのだが……
番兵「
>>350
」
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 23:02:18.85 ID:JcPZdXzf0
ここからは大変危険な魔物が多くでる
悪いことは言わないから帰りなさい
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/03(土) 21:57:13.20 ID:r4Y6enfB0
番兵「ここからは大変危険な魔物が多くでる
悪いことは言わないから帰りなさい」
男「ふむ……しかし、退けない訳があります」
エルフ「その通りだ」
番兵「……俺には君たちを止める権力はない。
せめて、これを受け取ってくれ」
番兵は懐から小瓶を取り出し、渡す
付箋が付いており、傷薬と書いてある
古代神「ありがとうございます!」
番兵「いいんだ。無理はしないことだな」
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/04(日) 23:00:20.51 ID:x+ZppksU0
国境を抜けると、そこは森だった
鬱蒼と茂る木々が日の光を遮断している
しかし、踏み馴らされた道が進むべき道だ
男「時間の感覚が狂いそうですね」
古代神「じめじめしてて気分悪いです」
エルフ「……む」
古代神「どうかしましたか?」
エルフ「そこの茂み、何かいるな。
出てこい!さもなくば切る!」
すると、茂みから
>>353
が飛び出してきた
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/04(日) 23:02:45.50 ID:MEKgnt+Jo
怯えきった青年
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/05(月) 23:01:56.72 ID:IJe6bmnH0
青年「ひいぃっ!すみません!」
エルフ「なんだ……人か」
青年は怯えきった様子で近寄ってくる
服も汚れていて、何かあったのは明白だ
男「どうかしたんですか?」
青年「あ……あぁ……化物に襲われたんだ」
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/05(月) 23:05:37.73 ID:IJe6bmnH0
古代神「化物ですか……
それはひょっとして、こんな?」
自らの能力で牙を生やしたり翼を広げたり、
目を光らせてみたり鱗を生やしたりしている
青年「ひぃ!」
男「ちょ、古代神、やめましょうそういうの」
古代神「あーっ!今呼び捨てにしましたね!」
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/06(火) 23:26:50.70 ID:tUavy0HZ0
エルフ「まぁまぁ……」
古代神「うるさいですよ!不遜です!」
男「魔法覚えたら美味しいもの出すんで……」
青年「……ぁ……騒ぎすぎた……!!」
虫の声は静まり返る
鳥は何処かへ飛んでいく
そして『何か』が森の奥からやってくる
男「……いや、すみません」
古代神「……謝るなら私に謝りなさい。
化物如きに怯える私達ではないです」
エルフ「来る_____」
>>357
……化物の正体
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/07(水) 02:57:45.89 ID:n6P1d4czo
顔に目が無く、翼に無数の目がある巨大な黒い鳥
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/07(水) 22:28:45.97 ID:r2YhwpQP0
それはまさしく異形だった。
その顔……顔とおぼしき場所に目はない。
しかし、嘴や鼻があるので顔であろう。
そしてこいつは、恐らく鳥だ。
古代神「でかい……!」
怪鳥「キェェェーーッ!!!」
男「……っ!?」
大きく翼を広げ、威嚇を試みている。
それはまるで、孔雀の羽の模様だった。
しかし、それが模様でないことが
『それ』一つ一つの動きから伝わる。
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/07(水) 22:37:19.51 ID:r2YhwpQP0
およそ270度に展開された翼。
それぞれの角度からの容赦ない視線。
翼に付いているのは紛れもなく目だった
エルフ「まさしく、如何にも……化物だ」
怪鳥「ア"ーーーーーーッ!!!」
怪鳥は羽ばたき、こちらを見据える。
対するこちらは、見返したくもない。
こんな不条理の塊が、
冒涜的な生物がいていいのか。
男「否______君を[
ピーーー
]」
彼は杖を掲げ、強く念じた。
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/10/07(水) 22:38:02.86 ID:r2YhwpQP0
およそ270度に展開された翼。
それぞれの角度からの容赦ない視線。
翼に付いているのは紛れもなく目だった
エルフ「まさしく、如何にも……化物だ」
怪鳥「ア"ーーーーーーッ!!!」
怪鳥は羽ばたき、こちらを見据える。
対するこちらは、見返したくもない。
こんな不条理の塊が、
冒涜的な生物がいていいのか。
男「否______君を殺す」
彼は杖を掲げ、強く念じた。
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/10/07(水) 22:53:44.77 ID:r2YhwpQP0
眩い燐光が場を支配する
怪鳥「コカアアアアアアッ!!!」
男「翼を広げたのが間違いでしたね」
エルフ「せやあぁぁぁぁっ!!」
隙を突き、素早く懐に潜り込んだエルフが
迷いなく首を切り落とす
古代神「あっ、殺しちゃったんですか」
男「そりゃあもう」
古代神「結構美しいと思ったんですが……」
エルフ「……そ、それは……ない……だろう?」
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/09(金) 21:27:08.93 ID:8jjlP9rn0
青年「す……すごい!あの化物を!」
男「たまたまですよ……うぐっ!?」
エルフ「ど、どうした!?大丈夫か!?」
古代神「魔法の反動がきてますね」
彼の肉体はみるみる内に変貌していく
人のものから、獣のそれに。
>>364
……どの動物に変化した?
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 21:33:59.74 ID:CxdCSVWFO
しばいぬ
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 21:34:12.09 ID:Xdqhg6naO
狼
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/11(日) 00:44:19.41 ID:tP/qQhMR0
男「こ、これは……」
彼の肉体はおおよそ犬のものになっていた。
しかし、そのシャープなフォルムが、
それは犬でないと語る。
エルフ「ほう、狼……」
古代神「ち、豚とかだと面白かったんですが」
エルフ「狼、狼……そうかぁ……」
男「え、ちょっと、エルフ!?」
エルフは彼を抱き抱える
顔はいつもの真剣なものだが、
全体的にすごく撫でてくる。
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 06:09:33.97 ID:7mrGs3AGo
エルフはモフりたい
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/12(月) 00:13:51.50 ID:tUsUBszO0
エルフ「素晴らしい!」
男「待ってくれ!」
慣れない体を必死によじり、
彼女の抱擁から逃げ出した
エルフ「孤高なる姿、鋭い牙、その毛並み!
武人のペットとしてふさわしい!」
男「僕はペットじゃないですよ」
古代神「愉快ですね」
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/12(月) 22:40:12.84 ID:tUsUBszO0
男「どうやったら治るんですか?」
古代神「やはり時間経過ですね」
青年「とりあえず、この危険な森を抜けよう」
男「賛成ですね。さぁ行きましょう」
エルフ「わ、私が運んでやっても構わないぞ?」
男「遠慮します」
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/13(火) 21:16:44.86 ID:d5xF/28K0
暗い森をひた進む
時間感覚、方向感覚が麻痺してきたころ、
進む先に光明が射す。
喜びを纏い光を追えば、外は夕方だった。
青年「や、やった!森を抜けられた!」
男「眩しい……」
青年「もう一人でも大丈夫です。
ありがとうございました!」
エルフ「一人では危険だ、これを授けよう」
エルフは傷薬の瓶を渡す
青年「いいんですか!ありがとうございます」
古代神「……まぁ、施しも神の仕事ですからね」
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 21:57:47.84 ID:e12yy7eL0
この古代神の薬って毒入ってそうでこわいね
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/15(木) 00:14:30.83 ID:Jf5V7h2e0
青年は去っていった
男「毒とか入れてない?」
古代神「当たり前です。ここには、
信者が少ないので信仰心を
集めなければなりません」
エルフ「でもあれ、あの門番に貰ったやつでは」
古代神「気にしないことです」
男「腹減りましたね……」
エルフ「それじゃあ
>>372
」
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 05:18:54.65 ID:UXks1DDkO
店でも探しますか、このあたりなら何かあると思います
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/15(木) 22:32:55.80 ID:Jf5V7h2e0
エルフ「店でも探しますか、このあたりなら
何かあると思います」
男「そうですね」
古代神「その嗅覚で旨い飯屋を探すのです」
彼は匂いを嗅ぎ分け、飲食店の位置を突き止めた
宴会なんかもやっている店らしい
男「こっちです。着いてきて下さい」
エルフ「行くぞ!」
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/17(土) 00:14:28.71 ID:SQJ8svQB0
店に入り、店員に話しかける
男「すみません、空いている席はありますか?」
店員「……へ?」
男「ああ、聞こえませんでしたか」
店員「い、いえ……あなた、狼ですよね」
男「………………」
店員「………………」
静寂。
店内の喧騒とこの二人の間には壁ができた
男「や、忘れてました」
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/17(土) 00:17:47.19 ID:SQJ8svQB0
古代神「こら!」
先程追い付いた彼女が男を掴み上げる
彼は手足をばたばたさせてもがくが、無駄である
男「放して下さい!」
古代神「ややこしくなりますし黙ってて下さい」
男「……」
店員「ははぁ、ペット同伴ですか」
エルフ「流石に席はないか?」
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/17(土) 00:25:30.65 ID:SQJ8svQB0
店員「そうですねー……残念ですが」
店長「よう、姉ちゃん達」
店の奥からガタイのいい男性が現れた
先程まで料理を運んでいたようだ
店員「店長!」
店長「狼を連れてるとは驚きだ。
しかも喋る狼ときた。これは面白い」
男「色々ありまして……」
店長「今外に席を用意してやるから、
待ってるといいぜ」
店員「て、店長!?」
店長「うるせぇな。今それなりに忙しいんだ。
お前は急いで客に料理を出してこい」
店員「はっ、はい!」
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/17(土) 00:31:17.65 ID:SQJ8svQB0
エルフ「こんなことがあるとは……!」
店長「この国じゃ狼は聖なる生き物だからな」
古代神「……そ、そうなんですか……」
古代神(害獣風情が、持ち上げられたものです)
男(こいつ……)
店長はメモを取り出し、注文を取り始める
男「まさか、僕用の料理もあるんですか?」
店長「おうよ。
>>378
だ」
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/17(土) 01:50:17.21 ID:GipHei5Mo
狼っつったらやっぱ肉だろ
それも骨付きだ
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/17(土) 06:39:23.21 ID:HN/wSp1Co
カリカリじゃないのか
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/17(土) 23:03:56.32 ID:SQJ8svQB0
店長「狼っつったらやっぱ肉だろ
それも骨付きだ」
男「なるほど?」
男(流石にペットフードはないか……)
エルフ「私も肉がいい」
古代神「サラダあります?」
店長「あるぜ!栄養バッチリのがな!」
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/18(日) 23:58:50.43 ID:EtCLMDi10
古代神は草食系、エルフは肉食と・・・
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/19(月) 09:33:08.17 ID:6GbdH0LS0
その辺の草(不幸の種と忌火起草)をあしらった[
たぬき
]サラダとかかな?
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/20(火) 19:40:59.21 ID:Mub0fGj20
暫く待つと、料理が運ばれてきた
狼用の肉はワイルドに、かつ薫り高く、
エルフ用の肉はパンなども合わせてがっつりと、
そしてサラダはアートのように彩り鮮やかだった
男「これは……素晴らしい!」
エルフ「うむ……久しく豪勢な食事など、
していなかったな……」
古代神「びびびびび」
何やらサラダを見つめて音を出している
古代神(テレパシーで信者に料理の情報を送れば
私が帰ったとき作って貰えるはずです!)
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/20(火) 23:51:28.75 ID:nKnTolN2o
古代神は電波系だったのか
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/22(木) 20:58:26.51 ID:XEkT4Y820
こうして、一行は食事を終えた
エルフ「代金だ」
店主「……ふむ、いいだろう」
男「この近くに町はありますか?」
店主「うーん……そうだな、
>>386
」
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/22(木) 21:49:27.40 ID:Axa/1tPU0
西の吊り橋の先、砂漠のオアシスにリザードマン達の街がある
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/23(金) 21:55:29.52 ID:+f0zvWaN0
店主「西の吊り橋の先、砂漠のオアシスに
リザードマン達の街がある」
男「リザードマン……」
店主「ん、どうかしたのか?」
男「いえ、なんでもございません。
色々ありがとうございました」
店主「おうよ」
こうして、一行は店を後にした
しかし、だからと言って区切りを付けないのが、
まさしく古代神らしいところで
古代神「リザードマンと何かあったんですか?」
エルフ「……そうだな。大したことではない」
古代神「それならいいです。彼らは私のような
神をよく受け入れてくれるので、
信者が欲しいんです」
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/23(金) 22:29:39.47 ID:98L/Z5T40
そういえば最近は男の思考を読む能力使ってないね
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/25(日) 00:56:09.34 ID:3kMJHba20
エルフ「お、あれが吊り橋だな」
男「え?」
古代神「あー……遠くに小さく見えますね」
エルフ「しかも誰かいるようだぞ」
古代神「……ど、どういう目してるんです!?」
エルフ「狩りをしてたら身に付くさ」
>>388
最初の国の王は一般人レベルなら
思考統制できてしまうほどの暴君なのであまり
使う機会がありませんでした……
というか主題にしておいてそれはどうなんだ
という訳ですね……反省します
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/25(日) 01:02:34.78 ID:3kMJHba20
それなりに長い距離を歩き、吊り橋に到着。
どうやらそこにいるのはリザードマンのようだ
男「あれは……リザードマンか」
エルフ「どうする?以前のこともあるが」
男「……ふむ……いや、問題ないですね」
リザードマンの元へ、橋を慎重に渡った
なにせ狼の小さな足では吊り橋の踏み板の間に、
挟まりかねないのだ。
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/26(月) 21:18:22.85 ID:gtXkRiUW0
竜人「……狼?」
男「いや、人間ですよ」
竜人「そうか。何の用だ?」
男「知りたいことがあるんです」
竜人「なんだ」
男「この世界の女神は、
リザードマンに何をしたんですか?」
彼は暫く困ったような顔をして
竜人「答える義理はない。残念だがな」
竜人(
>>392
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