【シャニマス】P「よし、楽しく……」-noctchill編- 【安価】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/09(木) 00:48:25.58 ID:xyo68LAY0
・シャニマスのSSです。二次創作や解釈違いを敬遠される方はブラウザバックを推奨します。

・途中提示される選択肢からPの行動を安価で決定してお話を進めていく形式です。

・エンディングにたどり着いたら、また最初からスタートします。n週目にはない要素がn+1週目に現れることがあります(n≧1)。

・選択肢による行動のとり方次第では、特定のアイドルでも異なったエンディングがあり得ます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1594223305
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 00:50:26.89 ID:xyo68LAY0
ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピ……

P「……っ」

P「……朝か」


P「いってきます。……って、まあ一人暮らしなんだけどな」

P「よし! 今日も一日頑張るか!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 00:53:56.52 ID:xyo68LAY0
〜駅前〜

P(事務所まであと少しだが……)

P「っ、暑いな、まったく……」

P「そうだ」


1.我慢できん……とりあえずコンビニに入ろう。
2.急いで事務所に行けばクーラーの効いた部屋が待っている!
3. 路地を歩けば涼しいかな……?
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 00:54:44.12 ID:xyo68LAY0
選択肢>>4
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 00:55:17.83 ID:xyo68LAY0
ごめんなさい間違えました。>>6
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 01:02:57.69 ID:5KSMn7yN0
2
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 01:06:21.85 ID:xyo68LAY0
P(急いで事務所に行けばクーラーの効いた部屋が待っている!)

P(少し小走りで向かうか……!)タッタッタッタッ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 01:15:34.50 ID:xyo68LAY0
〜事務所〜

P「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、っ……はぁっ、ぁあっ」

P「つ、着いた……」

P(日ごろの運動不足がたたってしまった……)

P(が、しかし!)

P「涼しい〜〜」バタリ

P(なんだか事務所に人の気配もしないし、玄関だけど座っちまうか)

P ハァッハァッ

P(……い、息が上がったままだ……)

P(もう少し身体を動かしたほうがいいのかな?)

P「あ……」


「――なんだ、変質者かと思ったらあなたでしたか」


P「あ、ああ。おはよう円香」ハァハァ

円香「ハァハァいいながら挨拶しないでもらえますか? 不快極まりないので」

P「ご、ごめん……」

P「駅前から走ってきたもんだから、こんなになっちゃって」

円香「いい年した大人が街中で走っちゃうなんて……あなたはドラマの主人公か何かなんですか? ミスター・ヒーロー」

P「いい年っていったってまだ20代だからな」

円香「もう20代、の間違いでしょ」

P「うう……涼しい部屋に早く入りたかったんだよ。よいしょっと」

P「いま事務所には、円香1人か?」

円香「ええ。不幸にも」

円香「だから玄関から息を荒げた人物の気配がしたときは通報する準備をして向かいましたよ」

P「すまない……それは怖かったよな」

円香「……冗談だっての」ボソッ

P「え?」

円香「ひとりごとです。お気になさらず」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 01:23:50.22 ID:xyo68LAY0
P「ひ〜か〜りあつ〜めて〜ひ〜びけとお〜くへ♪」カチャカチャ

P「む〜す〜んだ〜き〜ず〜な〜し〜んじて〜♪」コポポポポ

円香「気味の悪い鼻歌を歌いながらコーヒー淹れるのやめてくれますか?」

P「気味の悪いって……お前らの歌だぞ」

円香「ええ。ですから、私たちの大切な歌に傷がつくので、やめてほしいと言ってます」

P「ひどい……その「私たち」にはプロデューサーである俺は入ってないのかよ」

円香「それは……」

P「……ははっ、そこで言い返さないあたり、円香は優しいな」

円香「なっ……!! さっきからサビの同じ箇所しか歌ってない人に言われたくありません!」

P「正直、スマンカッタ。あ、いや、歌詞とんじゃってな」

円香「最低」

P「じゃあ、今度はバッチリ歌詞覚えて歌うから、な?」

円香「結構です。これからレッスンまでの間、宿題をやるので、静かにしていてください」

P「わかった。そうするよ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 01:29:16.58 ID:xyo68LAY0
透「あ、樋口。来てたんだ」

円香「うん……って、これから一緒にレッスンあるでしょ」

透「あれ、そうだったっけ」

円香「じゃああんたなんでここに来たの」

透「ふふっ、ひみつ」

円香「……何それ」

透「樋口、ちょっとそこでジャンプしてみてよ」

円香「は? なんで」

透「小銭欲しくて」

円香「最初からお金貸してっていいなさいよ……」

円香「いくら必要なの?」

透「あ、くれるんだね」

円香「あげるんじゃない、貸すの。で、いくら?」

透「150円」

円香「ジュース1本ぶんくらいだけど」

透「うん。それでいい」

透「さっき飲み物買いにコンビニ入ったんだけどさ」

透「財布、忘れちゃってて」

円香「いい加減学びなさいよ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 01:35:42.33 ID:xyo68LAY0
透「コーヒーの匂いがする。もしかして、プロデューサーいる?」

円香「……いる」

透「うわ、樋口、すごい顔」

円香「話しかけたいならそうすれば?」

透「そうだね。そうする」


透「プロデューサー、おはよ」

P「お、透か。おはよう」

透「コーヒー、淹れてるんだね」

P「ああ、見ての通りな」

P「飲むか?」

透「いや、いらない。熱いの苦手っていったでしょ」

P「はは、そうだったかもな」

透「プロデューサーって、記憶力あんまりよくなかったりする?」

P「いや、そんなことはないと思うけど」

透「……」

P「透?」


1.もしかして、怒ってるのか?
2.俺の顔に何かついてるか?
3.アイスコーヒーなら好きなのか?

選択肢>>12
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 02:17:36.68 ID:vuCU5hBDO
3
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 11:13:58.77 ID:xyo68LAY0
P「アイスコーヒーなら好きなのか?」

透「まあ、嫌いじゃないけど」

透「……」

透「……そういうことじゃない」

P「?」

透「いいや、向こうでスマホいじってるね」

P「あ、ああ……」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 11:16:37.16 ID:xyo68LAY0
円香「何話してたの?」

透「ううん、特には」

円香「……そう」

透「やっぱここでスマホでもいじってようかなって」

円香「飲み物」

透「?」

円香「飲み物、買いに行くんじゃなかったの」

透「あ」

透「ふふっ、忘れてた」

円香「もう」

透「じゃ、買ってくる」

円香「いってらっしゃい」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 11:21:49.23 ID:xyo68LAY0
P「よ〜し、じゃあ仕事すっか」

円香「いちいち報告しなくていいので。どうかご静粛に」

P「わ、わかったよ。ごめんな」

円香「……」

ガチャ

P「お、誰か来たのかな」

タタタタタ

小糸「お、おはようございますっ!」

P「小糸か。おはよう」

円香「おはよ」

小糸「はいっ、プロデューサーさんおはようございます」

小糸「あ、円香ちゃんもう来てたんだ」

円香「浅倉ももう来てる」

小糸「そうなんだ? どこにいるの?」

円香「いまは飲み物買いにいってる」

小糸「あ、そうなんだね」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 11:31:25.20 ID:xyo68LAY0
ガチャ

タ、タ、タ、タ

雛菜「やは〜おはようございます〜」

小糸「ひ、雛菜ちゃん! おはようっ」

円香「……」

P「おはよう雛菜。よし、これでnoctchillの全員が揃ったな」

雛菜「プロデューサーに小糸ちゃん、それに円香先輩も〜」

雛菜「プロデューサーは、今日もお仕事?」

P「ああ、もちろん。アイドルのプロデュースに精を出してるところだ」

円香「まだ働いてないでしょ」ボソッ

P「そ、それは言うなって……」

雛菜「あは〜プロデューサーと円香先輩、なかよし〜って感じ〜?」

雛菜「じゃあ、雛菜もプロデューサーと仲良し〜ってする〜」

P「ひ、雛菜、近いって……」

円香「あの!」

P「わっ」

円香「仕事、しなくていいんですか。ミスター・社会人(仮)」

P「そ、そうだな。悪いな雛菜、また後でな」

雛菜「うんっ、またあとでね〜プロデュ〜サ〜」

円香「ふんっ」ムスッ

小糸「ぴゃっ……ま、円香ちゃん、怖い……」

円香「別に怒ってないから」ナデナデ

小糸「ふわぁぁ、……って、子どもじゃないんだから!」

雛菜「みんなしあわせ〜って感じみたいだね〜」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 11:34:39.16 ID:xyo68LAY0
数時間後

P(今日のnoctchillはレッスン漬けだったよな)

P(あいつらのことだから心配しなくてもいいかもしれないけど……)


1.まあでも、様子を見に行くか!
2.仕事で疲れたし昼寝でもしよう。
3.休憩がてらはづきさんと話すか。

選択肢>>18
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 11:34:42.59 ID:vuCU5hBDO
あーやっぱり間違ってたか
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 11:35:17.04 ID:xyo68LAY0
選択肢(再安価)>>20
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 11:36:33.14 ID:m7Lzg+Pg0
3
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 11:43:37.34 ID:Unw7TiCV0
そりゃそうでしょw
まあ気にするな
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 11:53:54.08 ID:vuCU5hBDO
とりあえず「安価の最中、余計なレスを回して大変申し訳ありません」と謝罪をば
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 12:02:35.00 ID:xyo68LAY0
P(休憩がてらはづきさんと話すか)

P(昼休みになったら話しかけてみよう)


はづき「んっ、あぁあぁ〜」

P「ははっ、お疲れ様です。コーヒーでも淹れましょうか?」

はづき「あ、お願いします〜」

P「今日はデスクワークなんですね」カチャ

はづき「ええ、そうですね」

はづき「ありがたいことにこの283プロも忙しくなってきてるわけですけど」

はづき「忙しくなったぶん、こうしてプロデューサーさんと何気なく会話するのも久々な気がしますね〜」

P「そうかもしれないですね」コポポポ

はづき「そういえば、思ったんですけど」

はづき「プロデューサーさんとnoctchillのみんなの距離感って、なんだか不思議なものを感じるというか」

P「え、そうですか?」

はづき「はい。あ、別に変な意味とかじゃないですよ」

はづき「ただ、こう、どこか隠れた絆を感じるといいますか」

P「……俺のプロデュースがうまくいってる証拠ですかね」ドヤッ

はづき「ふふっ、いまのプロデューサーさんの顔、いい感じにうざいですね〜」

P「そ、そうですか……」

はづき「冗談ですよ〜」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 12:10:42.94 ID:xyo68LAY0
P「まあ、何というか、良い意味で新鮮さはないですね。懐かしい感じというか、昔から知っていたような……」

はづき「あ、それです」

はづき「旧知の仲、みたいな感じがあるんですよね〜」

はづき「透さんとか」

P「透ですか」

P「確かに、初めて会った気はしないんですよね」

P「ただ、それもあんまりはっきりとはしてなくて」

はづき「ドラマですね」

P「そういうロマンチックなものなんですかね、これって」

はづき「透さんがプロデューサーさんに向ける視線っていうのが、アイドルとプロデューサー、とは少し違う感じがするんですよ」

はづき「何かに期待しているような、一方で何かを不安に感じているような」

はづき「そんな感じですかね〜」

P「アイドルが不安を抱えてるなら、俺がケアしてやらないとですね」

はづき「がんばってくださいね〜」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 12:18:32.19 ID:xyo68LAY0
はづき「あ、それから」

はづき「円香さんとは、どうですか? いつも色々言われてるみたいですけど」

P「あ、はは……ええ、いつも厳しいことを言われます」

P「でも、確かに最初の頃は本当に攻撃する意図で言っていたように思えるんですが」

P「最近はそうでもないっていうか、今更接し方を変えられないからとりあえず慣れてるほうで話してるみたいな感じはありますね」

はづき「あ、そうなんですね〜」

はづき「それに甘んじちゃうプロデューサーさんは、ひょっとしてMなんですか?」

P「い、いえ、そういうわけでは……ないと思います」

はづき「別にプロデューサーさんがMでも私は軽蔑しませんから安心してくださいね〜」

P「これはどうも……」

はづき「そう思うと、円香さんのあの接し方というのは、可愛らしさを感じますね」

P「……そうなんですよ」

P「本人がいたらまた罵倒されそうなんで言えないんですけど、最近はあの態度が少し可愛く思えてきて」

P「なんていうか、ひねくれた子どもを温かい目で見守る感じですかね」

P「正直イラッとくることもありますけど、この子はそういう接し方の中で何か見つけていくのかなって」

P「そう思うようになりました」

はづき「これは愛ですね〜」

P「ちょっ、からかわないでくださいよ」

はづき「ふふっ、ごめんなさい」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 12:21:12.69 ID:xyo68LAY0
P(昼休みははづきさんと話した)

P(なんだか、自分のプロデュースするアイドルを見つめなおすいいきっかけになったかもな)

P(よし、楽しく過ごせたぞ)

P(って、俺に言ってどうするんだろうな)

P(……あいつらが帰ってくるのを待つか)
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 12:30:16.51 ID:xyo68LAY0
P(もう少しであいつらも帰って来る頃だな)

ヴーッヴーッ

P「……? LINEか」

P「透から、だな」


透『いまそっちに向かうとこ』

透『このあと』

透『みんなが解散したあと、時間ある?』

透『よかったら、話したい』

透『他のみんなには内緒で』


P(何か込み入った事情があるのか?)

P(他のみんな……っていうのはnoctchillのメンバーのこと、だよな)

P(どう返信したものか……)

P(あの3人を撒くんだよな)

P「……」

ガチャ

P(え、もう来たのか?)

P(ど、どうしよう)

円香「お疲れ様です」

P「あ、あぁ、円香か……お疲れ」

円香「疲れてるところにそういう顔で出迎えられるとあり得ないくらい不快ですね」

P「ごめんな。別に円香だからどうってわけじゃないぞ。気にしないでくれ」

円香「……そんなこと言ってないし」ボソッ

円香「……チッ、そうだ」

P(し、舌打ち……)

円香「このあと、時間、ありますか?」

P「へ?」

円香「大変不本意ですが、それもあなたがプロデューサーとしての力があると思って、相談したいことがあるんです」

P(こ、これは……)


1.透に応える。
2.円香に応える。
3.2人とも断る。

選択肢>>28

(一旦ここまで)
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 12:36:45.64 ID:ntNtM96sO
1
おつ

安価は↓2とかにしてはどうでしょうか
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 12:50:04.06 ID:xyo68LAY0
では>>30
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 12:53:13.14 ID:qXGCrnZR0
2
31 : ◆cZ7028HXpE [sage]:2020/07/09(木) 13:42:51.09 ID:t2tWcQxrO
>>30
荒らしかよ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 15:37:34.47 ID:xyo68LAY0
>>28

>>1です。

あ、おっしゃっていることがわかったかもしれません。いくつ下の安価を採用するか書くようにすれば良いということですかね。そうします。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 15:41:18.20 ID:xyo68LAY0
P(透には悪いが、ここは円香に応えることにしよう)

P「ああ、時間ならあるぞ」

円香「わかりました。それでは、私は事務所に残りますね」

P(透に連絡しておこう)

P『すまない。別件があるから、今日は無理だ』

P『またの機会に埋め合わせするから、堪忍な』

P(これで、よし……)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 15:49:25.52 ID:xyo68LAY0
P(その後、noctchillの全員が事務所に帰ってきて――)


透「プロデューサー」

P「あ、ああ、おかえり、透」

透「また今度、ね」

P「すまん。頼む」

透「いいよ、別に」

透「それじゃ、私は帰るから」

小糸「あっ、透ちゃん待って!」

雛菜「やは〜私も透先輩と帰る〜」

雛菜「あれ〜? 円香先輩は帰らないの〜?」

円香「うん、私は用事があるから、少しここに残る」

雛菜「そっか〜、じゃあね〜。ばいば〜い」フリフリ

小糸「ま、まま、またね! 円香ちゃん」

透「もしかして別件って……」ボソッ

小糸「透ちゃん……?」

透「ううん。なんでもない。帰ろ」

小糸「そ、そうだね」

円香「……」


P(――という感じで、今に至る)

P(今は、事務所には俺と円香の2人だけだ。はづきさんはもうあがっているし)

P(社長は、今日一日仕事で席を外している)

P(気まずいな……)

円香「あの」

P「うぉわっ!」

円香「うわっ、びっくりした」

円香「女子高生相手に何キョドってるんですか? アイドルのプロデューサーともあろうお人が」

円香「もしかして、女の子と手をつないだこともなかったりして。ミスター・童貞」

P「……言ってくれるな。久々にキレちまったよ……」

円香「あ、そういうのいいんで」

P「そ、そうか」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 15:51:34.88 ID:xyo68LAY0
円香「……」

円香「……さすがに今のは言いすぎでした」

円香「ごめんなさい」

P「いや、いいんだって。いつもの円香だろ」

円香「……何それ」

P「それで、話って、なんだ?」

円香「……いま、この事務所に私たち以外の人はいますか?」

P「いないな」

円香「じゃあ別にいいか。いえ、他の人にはあまり聞かれたくないので」

P「安心しろ。聞き耳立ててるやつはいない」

円香「……」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 16:02:56.53 ID:xyo68LAY0
P「……ソロでの仕事を増やして欲しい、か」

P「円香からそういった提案があるとは、正直意外だったよ」

P「まあ、プロデューサーとしては、アイドル業に積極的になったのは嬉しいぞ」

円香「ええ、まあ……」

P(相変わらずの態度ではあるが)

P「一つ、聞いてもいいか?」

円香「なんでしょうか」

P「noctchillとして活動することに嫌気がさしたとか、そういうのはあるか?」

P「一応、聞いておきたくてな」

円香「そういうのはないです。別に」

P「なら良かった。お前ら仲良しだろうし、いらん心配だったかな」

P「それにしても、ソロの仕事、ね」

P「具体的にこうしたいっていうのはあるのか?」

円香「特には……あ、いえ、そうですね」

P「?」

円香「役者、とか」

P「お、……おお! そうか! 円香はそういうのがやりたいのか」

円香「ええ。演技を少し磨きたいですね」

P「いやぁ、なんだか、こう、ようやくプロデューサーとして円香に接することができたみたいで嬉しいよ」

円香「何を言ってるんだか。あなたは最初から私のプロデューサーでしょう?」

P「それもそうだな。いや、嬉しくてつい、な」

P「わかった。そういうことなら、頑張って仕事を見つけてみよう」

P「ただ、無理はさせたくないし、とりあえずいまの段階では円香はあくまでもアイドルとして売り出していくというのはOKか?」

円香「はい。それは大丈夫です」

P「そうか。まあ、あくまでもアイドルだから、こういうのがNGとかあったら、円香からも言ってくれよ。もちろん、事務所として、あるいはプロデューサーである俺として事前に設定することもあるけどさ」

円香「わかりました。どんだけ心配性なんですか。あとおせっかい」

P「だって……だって、なあ……」

円香「ニヤニヤしててキモい」

P「うぐっ、女子高生に言われると刺さるな……」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 16:07:13.30 ID:xyo68LAY0
円香「それでは、帰りますので」

P「ああ、気をつけてな。仕事が片付かなくて送っていってやれないが」

円香「この時間なら気にする必要もないでしょ。もしかして、優男アピールですか? それなら遠慮しておきます」

P「はは、そうか。わかった。じゃあな」

円香「ええ」

タッタッタッ

ガチャ

バタン

P「……」

P「円香も変わった……な」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 16:11:16.02 ID:xyo68LAY0
P(それから、円香の要望どおり、俺は円香に役者としての仕事がまわってくるよう努めた)

P(もちろん、円香自身もオーディションに参加しながら)

P(そうして、チョイ役ではあるが仕事がくるようになった)

P(円香もそれを淡々とこなしている)

P(俺は素直に感心していた)

P(円香が仕事を楽しんでくれればいいな、と思った)

P(態度は相変わらずだけど)

P(新人役者の円香としての仕事には、俺もマネージャー的な役割でついていった)

P(自然と、円香と過ごす時間は長くなっていった)
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 16:21:40.95 ID:xyo68LAY0
〜事務所〜

P「円香、円香はいるか?」

円香「連呼しなくても……ここにいますが、何ですか」

P「脇役だが準レギュラー的な仕事だぞ!」

円香「……そうですか」

P「ああ!」

円香「受けますので、その仕事。はい、もういいでしょ」

P「わかった! それじゃ先方にはそう連絡しておくよ!」ダダダ

円香「全く……ミスター・高燃費」

雛菜「あは〜、円香先輩、ニヤニヤしてて気持ち悪〜い」

円香「なっ! 何言って……」

雛菜「な〜んて、ニヤニヤしてるのはうそ〜」

円香「っ!」

雛菜「でも、なんかしあわせ〜って感じの顔だった〜」

円香「気のせいだから。ほんと」

雛菜「え〜? そうかなぁ」

円香「そうなの」

雛菜「じゃあ、そういうことにしといてあげるね〜」

円香「……ったく」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 16:29:36.36 ID:xyo68LAY0
雛菜「あ、見てみて〜」

円香「何?」

雛菜「いま雛菜が読んでる雑誌にね、ほら」

円香「……浅倉」

雛菜「そ〜透先輩が載ってるんだ〜」

雛菜「こうしてみると、透先輩ってやっぱかっこいいし綺麗〜」

円香「はいはい、よかったわね」

雛菜「え〜なんか円香先輩感じわる〜い」

円香「感じ悪くて結構」

雛菜「でもね〜」

雛菜「透先輩って、最近はアイドルの仕事よりも1人の仕事のほうを楽しみ〜にしてる感じがするな〜」

雛菜「円香先輩もそうだよ〜」

雛菜「雛菜はね、そういうの、少し寂しいな〜って思ったり〜」

円香「……別に私は」

雛菜「やは〜。先輩たちがnoctchillを避けてるとかいうつもりじゃないから安心して〜」

円香「!」

雛菜「雛菜はね、雛菜がしあわせ〜って思えることだけでいいの。noctchillのみんなでお仕事するのはしあわせ〜」

雛菜「先輩たちがそれぞれソロで仕事してても、2人ともしあわせ〜に思ってるなら、別に雛菜はしあわせ〜って感じ」

雛菜「ちょっと寂しいけどね〜」

円香「……ありがと」ボソッ

雛菜「ん〜?」

円香「ううん、なんでもない」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/09(木) 16:38:31.72 ID:hSWD7z19O
〜某市街地、雑誌の撮影〜

P「透はこの雑誌によく呼ばれるようになったよなー」

透「ふふっ、イェーイ」

P「円香に続いて透も……徐々にソロでの活動が増えてきているな」

透「ねえ、プロデューサー」

P「なんだ?」

透「撮影終わったらさ、あそこ、いきたい」

P「あそこって?」

透「ほら、さっき通りすがりに見かけた公園」

P「あぁ、ジャングルジムのあったところな」

透「! そう。行きたいな」

P「わかった。じゃあ、撮影が終わったら行こう」

透「うんっ」
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