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【ハルヒ】キョン「ついに異世界人が現れたか」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/06/22(月) 14:35:46.29 ID:gnF+tCr90
いつも通り学校へ行き、授業を終え、放課後の団活を終えた俺たちは帰路についていた
ハルヒ「じゃあね!」
みくる「また明日ね」
他愛のない話をしていたら、もう分かれ道に来ていたようだ
キョン「もうこんな所か、じゃあな。朝比奈さんも、また明日」
古泉「お疲れ様です」
長門「・・・」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1592804146
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:36:28.38 ID:gnF+tCr90
ハルヒ、朝比奈さんと分かれて、古泉、長門と歩き始めた
古泉「今日も何もない一日でしたね」
キョン「何かあってほしかったのか?」
古泉「いえ、何もないと退屈なのではないかと思いまして」
キョン「んなわけあるか、何もないのが一番だ」
長門「・・・」
いつものやり取りをして曲がり角を曲がると
キョン「うわっ!」
人とぶつかってしまった。転んでしまった俺は謝りながら起き上がろうとした
キョン「いてて、すみませ・・・っ!?」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:37:09.79 ID:gnF+tCr90
「よう、異世界の俺」
驚愕した。そこには、俺が立っていた
異キョン「まさか自分に話をする日が来るとは思わなかったぜ」
キョン「お前は・・・俺・・・?」
異キョン「そうだ、俺は異世界から来たお前だ」
キョン(何だ・・・?)
異キョン「俺たちは、自分達の世界を守るために異世界にやってきた」
キョン(幻覚か・・・?)
異キョン「その為には、ハルヒの力を利用しなければならない」
キョン(どうなっている・・・?)
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:37:44.90 ID:gnF+tCr90
古泉「大丈夫ですか?・・・おや、これは」
長門「・・・」
異キョン「この世界でのお友達か?やっぱり世界によって登場人物は少し違うんだな」
古泉「失礼ですが、どちら様でしょうか?」
異キョン「さっき名乗ったんだがな、俺は異世界からきたそいつだ」
古泉「異世界ですか・・・?」
異キョン「勘違いしないで欲しいから先に言っておく、俺たちは敵対するために来たわけじゃない。さっきも言ったが、自分達の世界を守るために来たんだ」
古泉「自分達の世界を守る?」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:38:50.65 ID:gnF+tCr90
異キョン「そうだ。・・・少し話をしたい、付き合ってくれるか?」
古泉「・・・」
長門「敵意は感じられない」
古泉「長門さん?」
長門「しかし正体は不明。情報統合思念体でも分かりかねている」
古泉「長門さんでも理解できないとは・・・」
キョン「・・・お前、異世界から来たと言ったな?」
異キョン「ああ」
キョン「そして、自分達の世界を守るために、ハルヒの力が必要だと」
異キョン「必要、とは言い切れないが、そういう解釈でも問題ない」
キョン「話だけ聞こうじゃないか」
古泉「いいのですか?」
キョン「ああ、異世界の俺が言ってるんだ。まだ認めちゃいないがな」
古泉「・・・分かりました」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:39:21.24 ID:gnF+tCr90
異キョン「ありがとよ。ちょいと長話になるかもしれんが、そこは勘弁してくれ。そうだな、先ずは・・・」
「この世には数多の世界が存在する。そしてその数多の世界は時間を経て一つの世界になり、また数多の世界に分裂する」
キョン「・・・は?」
異キョン「分かりづらかったか?例えるなら、PCでいうとフォルダが世、その中にあるファイルが世界だ」
古泉「世、という枠組みがあり、その中身に世界がある。ということですか?」
異キョン「そうだ、話が早くて助かる。そしてその世界は時間の経過によって一つにまとまり、また分裂する」
キョン「それが、お前らの世界を守る事とどう関係があるんだ?」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:39:54.56 ID:gnF+tCr90
異キョン「待て待て、結論を急ぐな。世界が一つにまとまるということは、数多の世界の辻褄を合わせなきゃならない」
異キョン「例えば東京から大阪に行くとして、新幹線、飛行機、車、他にも移動手段はいくつか存在する。だが、どの方法にせよ東から西に行くこと、最終目的地は大阪ということだけは同じだ」
異キョン「つまり方向と結末さえ合っていれば、どんな移動手段を使っても、最終的には辻褄が合わせられるんだ。ここまではいいか?」
キョン「なんとなく、だかな」
異キョン「いまはそれでいい。・・・続きを話すぞ」
異キョン「これまでは、それぞれの世界の辻褄を均等に合わせて、一つの世界にまとめられていた。そしてまとめられたら、また分裂していっていた」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:40:38.14 ID:gnF+tCr90
異キョン「だが、3年前の七夕、この世界のハルヒに力が宿り、月日が経ってお前と出会い、SOS団を結成した。そこからだ、この世の秩序が崩壊し始めたのは」
異キョン「力を宿したハルヒは、この世界を楽しいと思った。無意識のうちに、お前が存在する「この世界」を明確に意識してしまった」
異キョン「そうすると、この世の他の世界に異変が起こった。数多ある世界の一つが消えちまったんだ。まるで最初から存在していなかったかのように」
異キョン「さっきの例えに当てはめよう。東京から大阪に行くのに、この世界のハルヒは新幹線に乗っていて、異世界の俺たちは車に乗っている。この世界のハルヒは新幹線に乗っていることを楽しいと思った結果、俺たちの車は消されてしまった」
古泉「話を整理させてください。起点から終点に向かうのに、涼宮さんは自分が歩んでいるルートを楽しいと思った。逆に言い換えると、自分が歩んでいないルートのことは楽しくないと思ったので、消してしまった。ということですか?」
異キョン「まあ、大体は合っている」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:41:13.00 ID:gnF+tCr90
古泉「その理論が正しいとするのであれば、疑問が残ります。他のルートを消すのであれば、その消すルートを意識しないといけないのでは?」
異キョン「言ったろ、大体合っていると。お前は自分が歩んでいないルートのことを知る術があるのか?」
古泉「・・・」
異キョン「力を宿したハルヒがこの世界を楽しいと思う。楽しいのか知る術がない世界を消す、裏付けの理由としては十分だ」
キョン「・・・」
異キョン「どうだ?何も言い返せないだろ。いや、言い返せるわけがないんだ。この世界は選ばれたと言っても過言ではないのだからな」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:42:08.43 ID:gnF+tCr90
異キョン「そして、選ばれた世界のお前たちは他の世界の事を気にかける必要はない。気にかけなくとも、自分達の世界は無くならないからな」
異キョン「だが、俺たちにとっては世界存続の危機だ。いつ自分達の世界が消えるのかも分からない。だから俺たちは選ばれたこの世界に来た」
キョン「・・・この世界を、ハルヒをどうするつもりだ?」
異キョン「最初に言ったが敵対するつもりはない、敵対する意味もない。俺たちが不利なのは、俺たちが一番よく分かっている。問題なのは、ハルヒがこの世界を楽しいと思うことではなく、ハルヒに宿っている力だ」
異キョン「俺たちは自分達の世界を守れればそれでいい。その為には、ハルヒに宿っている力を無効化するか、力を宿しているハルヒが異世界を意識する必要がある」
キョン「ハルヒの力を、無効化するだと・・・?」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:42:47.88 ID:gnF+tCr90
異キョン「そうだ。力が無効化されれば、この世界のハルヒはこの世界を楽しいと思うだけになる。つまり、この世でこの世界だけが特別になるということはなくなる」
古泉「もう一つの案は?」
異キョン「もう一つの案は単純なもの、ハルヒを異世界に連れて行き、その世界を意識させる。つまり、ハルヒの力によって数多ある世界の存在を全て均一化させる。・・・もっとも、成功するか分からんし、何より時間が足りない。だからこれは最後の手段だがな」
キョン「・・・」
異キョン「俺が話すことは以上だ。答えを聞かせてくれないか?」
キョン「・・・」
長門「・・・彼の言っていることに信憑性はない。しかし、否定もできない」
異キョン「長門さん、だっけか?情報統合思念体が異世界の事を知ることはできないぜ。情報統合思念体はその世界毎に存在するからな」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:43:38.74 ID:gnF+tCr90
古泉「・・・あなたは「俺たち」と言った。そして、情報統合思念体のことも知っている。他に協力者が?」
異キョン「いるよ。世界間を繋ぐ超能力者と、俺たちの世界の未来人、宇宙人だ」
古泉「いまここには・・・」
異キョン「いないよ。世界間の行き来をするのには膨大なエネルギーが必要でね、多人数で来るのは大変なんだ」
異キョン「・・・すまないがそろそろ時間だ。異世界に長く居続けると存在が消えてしまう、だから今回は引き上げる。またお前の前に現れよう、そう遠くないうちにな。そのときに答えを聞く、準備しておけ」
キョン「待てっ!!!」
異キョン「じゃあな」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:44:18.73 ID:gnF+tCr90
こんな感じで続けていきます
これ以降は書き溜めていないので、投下スピードは遅くなります
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 15:08:56.42 ID:IBNFsqeuo
乙
懐かしい雰囲気のss
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/12(日) 01:54:39.11 ID:Mz+7Sklko
まだー?
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