花子「新しい!」貞子「生活!」メリー「なの!」

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134 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/22(月) 14:41:22.78 ID:mjqEPgWd0
―翌日・病院―

貞子「おっとこさーん!お見舞いに来まし」

男「あぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」ゴロゴロゴロゴロ

巫女「はい、解呪完了ー」

貞子「男さんー!?」

社長「巫女ちゃん。これ大丈夫なの?」

巫女「あ、大丈夫ですよ。ちょっと脳内で痛みが反響してるだけなんで。ちょっとすれば治まります」

隣人「せ、先輩になにやったんですか!?」

巫女「何、って呪いを引きはがすために巫女力込めてデコピンを」

花子「あれデコピンの威力じゃな・・・・・・あ、いや、ちょっと待て。確か歌手のやつも似たようなことやってきたことある。お前アイツの知り合いか!」

巫女「え?歌手さん?あー、兄さんの友達だわ。兄さんが教えてくれたのよ、これのやり方。だから歌手さんも知ってるのか」

貞子「花子さん、知ってるんですか?」

花子「罰ゲームでデコピンくらったときに。脳が割れるかと思うぐらいやばいやつ。しかも痛みだけで跡とか一切残らない」

巫女「呪い相手にはこれが一番効くんですよね。呪いって脳の部分に悪影響及ぼしてるから」

社長「え、心臓とかじゃなくて?」

巫女「あれ全部頭なんですよね。心臓が攻撃されてると頭で思い込むことで実際に心臓に効果が出る。プラセボってやつです」

貞子「今呪い全部プラセボ扱いされましたけど。え、もしかして私のも?」

巫女「離れた場所から手も触れずに身体に直接ダメージを与えるっていうのは難しいけど、テレパシーの強制受信とかでやってやればプラセボ起こしてやれば可能なんです」

花子「へー」

隣人「現代の巫女ってなんかすごいですね」

巫女「姉が人間の肉体の研究してるんで。呪いがどこに効果を及ぼしてるのとか調べるのにも手伝ってもらったんです。んじゃ、私はこれで。お金はまた振り込んどいてください」

社長「はい、わかりました」

隣人「あの、社長?おいくらぐらいかかりましたか?」

社長「えーと、強制解呪コースで交通費こっち持ちの身内割り適応で3980円ですね」

貞子「お手頃!」
135 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/22(月) 14:42:17.36 ID:mjqEPgWd0
男「し、死ぬかと思った・・・・・・」

貞子「あ、男さん!よかった、これで男さんはとりあえずなんとかなりますね!」

花子「あとはメリーか」

隣人「メリーさん、お医者様が生命力を補充する準備をしてくれてるって話をしてましたけど・・・・・・あっ、説明しておくとですね」

男「ああ、メリーさんから直接聞いてる」

隣人「え?」

男「生命リンクってやつだろ?だからメリーさんと精神もつながったとか何とかで、夢の中で話を聞かされたんだよ」

貞子「魂が繋がる・・・・・・それはもはや〇ックスなのでは?」

花子「なに言ってんだお前」

隣人「貞子さん、社長がいる前なんで慎んでください」

社長「ああいえ、大丈夫です。というか、男くん」

男「あ、社長。すいません、また入院しちゃって」

社長「それはいいんですが・・・・・・その、男くんこれから大変ですよ」

男「この生命リンクの生活がですか?」

社長「はい。その、生命リンクをするときにキスと同時に自分の魔力とか霊力を相手に送り込んでバイパスを無理やり作るわけなんですが・・・・・・今後何度も補強してあげないといけないんです」

男「なるほど。ってことはキスを?」

社長「キスだけで補強しようとなるとそうですね、1時間続けて1週間といったところでしょうか」

男「効率悪いですね」

社長「なので、一番効果的なのが、その、当事者同士の性行為でして・・・・・・」

貞子「は?」

隣人「え?」

花子「なんですと?」
136 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/22(月) 14:44:05.56 ID:mjqEPgWd0
貞子「と、ととということは男さんはこれから先メリーさんと何度もセック〇をしなければならないってことですか!?」

社長「一回1時間の行為でだいたい1ヶ月ですね」

隣人「あー、あー、なるほどー。先輩、がんばってください」

男「あの、貞子さん?隣人さん?お二人的には大丈夫なんですか?」

隣人「正直メリーさんならいいです」

貞子「私メリーさんに愛情で勝ててないんで文句言う権利もないです」

花子「大草原だわ」

男「花子はそこに直れ」

医者「男さんとその御一行様、あまり病院では騒がないように」

貞子「あっ、ご、ごめんなさい」

医者「生命リンクについて詳しく説明しておきますけど、バイパス補強の期間は性行為の時間に二乗に比例します」

医者「また、メリーさんを目覚めさせるときにも意識を移動させる必要があるため行為を必要とします。キスだけでも軽くは戻りますから、その後は定着させるために性行為が必要です」

花子「・・・・・・もしかして、だから異性間じゃないと成立しないの?」

医者「はい。お互いの性器による深層での接触でなければリンクがうまくいきませんから」

隣人「女同士は深く差したりできないからとして、男同士は一応」

医者「一応医者として言っておきますけど肛門及び腸は性器ではありませんので。魂をリンクさせるときには使えません」

男「・・・・・・ってことは、少なくとも1回はメリーさんとしろってことなのか」

医者「そうなりますね。ただ生命力を補強するための準備がまだできていませんのでもうしばらくお待ちください。それまでは男さんもメリーさんの側を離れるのは禁止です」

隣人「じゃあ先輩、会社復帰は・・・・・・」

医者「しばらくは無理ですね」

社長「構いませんよ。事情が事情ですし。男くんが抜けた分は・・・・・・次期社長に穴埋めしてもらいましょうか」

隣人「内定者に人事担当の穴埋めさせるんですね」

社長「あの子ならできますから」
137 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/22(月) 14:44:43.61 ID:mjqEPgWd0
男(・・・・・・って言われてもな。正直病院で待つだけなのは変わらない)

男(・・・・・・今、隣のベッドで寝かされてるのがメリーさんか。本当に人形そのものだ)

男(以前のメリーさんと比べたらはっきりとわかる。無機質な目、赤味のない肌、表情のない顔)

男(人形としてはとてもきれいなんだと思う。多分ドールショップでマニアが信じられない値段を付けるぐらいには)

男(だけど、生きている本物には敵わない。メリーさんはもっときれいだ)

男(透き通るような瞳、ほのかに赤味のある白い肌、表情豊かな顔)

男(さばさばとしながらも情に厚く、小さいながらも家事万能で料理上手)

男(なんていうか、結婚するならこんな人がいいんだろうなっていう理想形だ。依存気味なのは若干よろしくないが、そこは人形の本能らしいので仕方ない)

男(・・・・・・絶対に目覚めさせてみせる。メリーさんはあの日俺にあれだけ素直になってくれた。俺はどうだ?)

男(まだだ。俺はまだメリーさんに素直な気持ちを全然見せてない。俺の素直デイはまだ始まっちゃいない)

男(だから、必ず――)
138 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/22(月) 14:45:15.48 ID:mjqEPgWd0
メリー(あー、もしもし、男?)

男「・・・・・・え?今、メリーさんの声が?」

メリー(そりゃするの。私は今男の意識に紛れ込んでるんだから)

男「あー、なるほど。ってことは俺の頭の中にいるみたいな感じか」

メリー(そういうことなの)

男(・・・・・・え?ってことは、さっきの全部聞こえてた感じ?)

メリー(そういうことなの)

男(・・・・・・ぐあああああああああああああああっ!殺せっ!殺してくれっ!)

メリー(やめるの!独白モノローグのつもりでかっこつけてたのを全部知られたからって死ぬのはなしなの!)

男(だって!だってだぜ!?俺割と臭い台詞言ってたんだぜ!?黒歴史なんてもんじゃねえよ!)

メリー(『俺の素直デイはまだ始まっちゃいない』きりっ、なの)

男(やめろおおおおおおおおおおお!!!!!)

メリー(割と面白いの。でも、考えてるだけじゃダメだよ)

男「いや、もう考えたくもないんだが・・・・・・」

メリー(私だって一人の女の子なんだから。ちゃんとその口からはっきりと聞かせてね)

男「・・・・・・あれ?メリーさん?今、口調が」

メリー(なんのことなの?わかんないの。えっちなことするのはいいけど丁寧に扱ってねなの)

男(童貞に期待すんな)
139 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/22(月) 14:46:54.00 ID:mjqEPgWd0
―3日後―

医者「えー、貞子さんたちの協力のもと無事に生命力を補充する準備ができました」

男「え、マジですか?早くないですか?」

貞子「だって私たちが世界中ワープしまくって素材集めてきましたもの!」

隣人「正直何度か死ぬかと思いました。社長がいてくれなかったら多分死んでました」

医者「あの子に素材について教えていたことが功を奏しました。みなさんが世界中をノータイムで行き来できるのも助かりました」

隣人「なにか手伝えることはないかと思ってましたので、こんな形で手伝えてよかったです」

花子「生命力補充するのってこんなに大変なんだ・・・・・・」

医者「仮にも人智を超えたことを行うわけですから。さて、みなさんのおかげでこうして賢者の石を完成させることができました」

男「・・・・・・賢者の石?錬金術とかのあれの?」

医者「はい。簡単な話です。例えばスマホの充電が足りない時はモバイルバッテリーを持ち歩いておけばいつ無くなってもすぐ充電できますよね?それと同様に、この賢者の石が生命力を溜め込むことでモバイルバッテリーのように生命力を補充できるのです」

男「な、なるほど」

医者「足りないものがあれば補ってあげればいい。パソコンのデータ容量が足りなければ外付けHDDを付けてあげるのと同じように。これで男さんの生命力が足りない問題も解決しますよ」

貞子「で、これってどうやって使うんですか?」

医者「そうですね、私が専属で診ている子はこれをもとにした身体補助の無機生物を創って体の中に潜ませましたが、男さんは人間ですし埋め込むわけにも・・・・・・」

仕立屋「だから私が出張ってきたわけだよー」

花子「また新キャラか!」

仕立屋「また、って言われても私メリーちゃんの雇い主だよ?一応名前は出てた」

貞子「それで、どうするんですか?」

仕立屋「人形の身体の事なら私にお任せあれ。どうせ生命リンクしてるんだからメリーちゃんボディの方に埋め込んでやれば十分に機能するよ」

医者「と、いうわけで今から手術をします。一応血が出たりはしないですけど、メリーさんの身体が一時的に解体されますので見たくなければ出ることをお勧めしますが・・・・・・」

隣人「か、身体の解体・・・・・・私出ておきますね」

貞子「私も。メリーさんが嫌がるかもしれませんし」

花子「だね。それじゃあ、あとはよろしくおねがいします」

医者「ええ、任せてください」

男「え、あの、俺は」

医者「生命リンクをしている以上、申し訳ありませんが側にいてもらいます」

メリー(私のために逃げんななの)

男「・・・・・・先々大丈夫か、俺」
140 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/22(月) 14:48:00.18 ID:mjqEPgWd0
メリー(こうして自分の身体がバラバラになってるのを見るとちょっと奇妙な感覚なの)

男(見てて気持ちのいいもんではないな)

メリー(でも扱いはすごく丁寧だし、解体した部分に埃とかが詰まったりしないように気を遣ってくれてるの)

男(よくわかるな)

メリー(自分の身体の事だからそれくらいわかるの)

男(人間はあんまり自分の身体のことをわかってなかったりするもんだが)

メリー(まあ私は人形時代の記憶もあるし扱われ方の違いも分かるの。元の主よりも男の方が扱いが丁寧なの)

男(いきなりどうした)

メリー(生命リンクをしたのは男の命を助ける方法がそれしかなかったからなの。これで損害を被るのは私の方だけなの)

男(だろうな。俺の生命力はメリーさんの4%しかないらしいし)

メリー(でも、私は全然後悔してないの。男と一緒に暮らす生活がはじまったときから私は命に代えても男を守るって決めてたの)

男(マジで?)

メリー(マジなの。あのときは男が殺されたら都市伝説法にひっかかるってのがあったからだけど、今は違うの。いや、もしかしたらあの時も今も変わらないかもしれないの)

メリー(どうせこの後することが決まってるから先に言っておくの。メリーさんの一世一代の告白なの)

男(え?)

メリー(私は男の事を愛してるの。身体も命も全部差し出せるの。寿命ごときに私たちを別れさせやしないの。死ぬときは一緒に死んでやるの)

メリー(だから、私の事を)
141 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/22(月) 14:48:34.24 ID:mjqEPgWd0






―愛して―





142 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/22(月) 14:49:30.37 ID:mjqEPgWd0
医者「手術は完了しました。あとは所定の行為を行うだけですが・・・・・・」

男「ありがとうございます。えっと、このままちょっとメリーさんを連れて外に出ていいですか?」

仕立屋「どぞどぞ。そだね、病院を出たら南に向かって真っすぐ歩くといいと思うよ」

医者「後の話はご家族の方にしておきますので、どうぞごゆっくり」

男「ありがとうございます。じゃあ、行ってきます」

医者「・・・・・・ちなみに、生命リンクってお互いの意識を共有したりできるんですよ」

仕立屋「知ってるー。だから脳内会話したりね」

医者「いいですね、若人の甘酸っぱい恋物語は」

仕立屋「私たちにだってあんな時代があったんだよー?」

医者「いつの話ですか、まったく。いいですよね、あなたは娘がちゃんと結婚もして子供も作っていて」

仕立屋「育て方が良かったんだよねー。まあそっちの娘も勉強頑張ってるじゃん」

医者「学や職はともかくとして、母親としては早く孫の顔が見たいものですよ」

仕立屋「曾孫くんかわいいよー。ひいおばあちゃーんって言ってくれてねー」

医者「羨ましい・・・・・・」

仕立屋「そういえば、石を入れる時についでに何か仕込んでなかった?」

医者「この国の出生率を上げるための仕込みを」

仕立屋「へー。やるねー」

医者「我々のような存在は子供ができにくいですからね。やれるときにこういうことをやっておかないと将来たいへんですから」

仕立屋「うー、じゃあ年棒の調整と産休とか育休の制度考えないと。手伝ってくれる?」

医者「暇なときならば」
143 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/22(月) 14:50:55.49 ID:mjqEPgWd0
メリーさん編中盤まで終了です。続きは夜に。
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/22(月) 19:16:56.78 ID:kc+hiUKDO
メリーさんに子供ができるのか?
145 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:00:15.15 ID:Nwo3vTWK0
―翌日―

メリー「ただいまなのー」

男「ただいま」

貞子「あ、お帰りなさい!もう、何も言わずに事を始めるなんてひどいじゃないですか!」

隣人「あわよくば混じろうと思ってたのに!」

男「ほら、ムードとかね?いろいろあるからね?」

花子「おかえり、非童貞」

男「ただいま、処女」

花子「うっせぇ!JSだからいいのよ!」

貞子「で、なんでメリーさんはずっと抱っこされてるんですか?」

メリー「・・・・・・股が痛くて動けないからなの。90センチの身体に大の大人のモノはきついにもほどがあるの」

貞子「そういう生々しいことを言わないでください」

メリー「自分から聞いておいてその言い草はひどいの」

花子「てか、せめて一言ぐらい声かけてくれてもよかったんじゃない?私らずっと待合室で待機してたのに」

男「いや、その、な。いわゆる理性ってやつが抑えきれなくてだな」

隣人「なるほど。先輩、隣の部屋に来てください。第二ラウンド開始ですよ」

男「メリーさんが今日はまともに動けないから勘弁してやってくれ。介護してやらないと」

貞子「大丈夫ですよ、私がやっておきますので。花子ちゃん、家事は任せました」

花子「うぇっ!?ま、まあいいけどさ」

メリー「男、さっさとやってこいなの。栄誉ドリンクなら冷蔵庫に入ってるの」

男「いや、だからあの」

隣人「逃 が し ま せ ん よ ?」
146 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:06:34.73 ID:Nwo3vTWK0
―閑話―

医者「ってことで賢者の石の代金と手術代込みでこれだけだから」

仕立屋「・・・・・・え、マジ?」

社長「あのー、医者さん?」

医者「あなたたちの大事な社員なんですよね?これぐらい支払ってください」

仕立屋「いや、私も手術手伝ったじゃん!」

社長「そうですよ!私も素材集めてきました!」

医者「賢者の石を作るのに一番大変なのは錬金の部分です。これでも素材代は差し引いてますし手術代も割り引いてるんですから」

仕立屋「それにしても法外だと思うんだけど!」

社長「もっとこう、身内割とかないんですか!」

医者「ありません。支払いは一括のみで受け付けてますので」

社長「うー、師匠のばかー、けちんぼー」

仕立屋「物品納入じゃダメ?服好きなの一着作るからさ」

医者「だめです」

仕立屋「ちぇー」

―閑話休題―
147 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:07:37.93 ID:Nwo3vTWK0
―1週間後―

貞子「さて、我々としましても夫婦の禊的なものは全部やりましたのでそろそろ次のステップへと進みたいわけですが」

隣人「その前に、先輩を襲った犯人であるカシマレイコについての対策をとりたいんです」

花子「ねえどんな気持ち?その気もないJSにまで手を出して今どんな気持ち?」

男「うっせぇ!誘って来たのお前だろうが!」

花子「乗ったのは男ですぅ〜」

メリー「お前らうっさいの。てか、犯人が分かってるのに対策とかまだしてなかったの?」

貞子「いえ、そのですね、場所の特定にいたってないので未だなにもできず・・・・・・」

メリー「場所の特定?なに言ってるの?バカなの?死ぬの?」

貞子「すでに死んでます!てか、なんでそんなこと言うんですか!」

メリー「はぁ、当たり前なの。私らは『都市伝説』なの。ターゲットの素性もなにも知らなくても殺りにいけるってのが持ち味なの」

隣人「・・・・・・あっ」

メリー「しかも今回は名前も素性もわかってるの。なら場所がどこであろうと私たちから逃げるすべはないの」

貞子「そういえばそうですね。ターゲットにしてしまえば関係ない話でした」

隣人「と、いうことは。久しぶりの本業復帰ですね」

花子「やってやろうじゃんか」

男「待ってくれ。やるにしても作戦は考えよう」

メリー「わかってるの。えげつない奴頼むの」

男「えっ」

貞子「私たちにやったみたいに二度と同じことをしようと思わないようにしてあげてくださいね」

花子「トラウマとか気にしなくていいよ。相手もいい大人だし」

隣人「道具ならいろいろ揃えますから!」

男「おまえらは俺をいったいどういう目で見てるんだ・・・・・・」
148 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:09:06.90 ID:Nwo3vTWK0
レイコ「・・・・・・おかしい!私が直々に呪ってやったっていうのに、なんであいつまだ死んでないのよ!」

レイコ「一回見に行ってもいいけど、噂じゃアイツのとこに不用意に行ったやつらは消されてるらしいし・・・・・・」

レイコ「・・・・・・果報は寝て待てよね。待つしかないか」

プルルルルルル

レイコ「ん?電話?もしもーし、カシマですけどー」

『もしもし、私メリーさん。今きさらぎ駅にいるの』

レイコ「え?メリーさん?間違い電話じゃ・・・・・・切れた」

テレビ「・・・・・・」

レイコ「あれ?私テレビ付けてたっけ?この時間こんな変な井戸が映ってる番組やってんのね」

『もしもし、私メリーさん。今かに道楽の前にいるの。自転車をこぐ音が聞こえるの』

レイコ「いや、あれスイッチで動かしてたし」

『もしもし、私メリーさん。今中古車販売店の白いソアラの前にいるの』

レイコ「え、あ、あれ?なんか、だんだん近づいてきてない?ねえ、メリーさん?なんか間違えてません?」

『もしもし、私メリーさん。今ケンタッキーの前にいるの。カーネルの人形がどこにもないの』

レイコ「あー、これターゲット間違えてるわね、うん。社宅に近づいてるだけだし。あとは放置でいいか。テレビでも見て落ち着こ」ポチッ

ポチポチ

レイコ「・・・・・・んー?おっかしいな、リモコン電池切れ?チャンネル変わらないじゃん」

レイコ「電池新しいのあったっけ・・・・・・いいや、直接変えよ。・・・・・・あれ?変わらない?」

レイコ「・・・・・・な、なんか気味悪くなってきた。トイレ行こ」
149 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:09:37.84 ID:Nwo3vTWK0
ガチャガチャ

レイコ「・・・・・・なんで鍵閉まってるの?」

トイレ「入ってまーす」

レイコ「・・・・・・いやいやいや!私一人暮らしなんですけど!あんた誰!?」

トイレ「んー?遊ぶのー?何して遊ぶー?」

レイコ「いや、だからあんた誰って・・・・・・もういいわ!」

ドンドンドン!!!

レイコ「な、なにっ!?壁ドン!?ったく、隣に住んでるの誰よ!」

レイコ「・・・・・・都合よく穴開いてんじゃん。知ってるやつだったら文句言ってやろ」

壁「・・・・・・」

レイコ「・・・・・・赤い。本棚でも置いてるの?まあそんなもんか」
150 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:10:28.73 ID:Nwo3vTWK0
レイコ「いや、ちょっと待て。メリーさんってあのサイトに変なコメントが書き込まれてたやつよね。自分で書いたっぽいやつ」

レイコ「他にはえっと、『呪いのビデオ』と『トイレの花子さん』と『赤い部屋』だっけ?自分でコメント打ってたやつら」

レイコ「・・・・・・て、テレビっ!まさか、これ、貞子のやつ!?」

レイコ「こら貞子!聞こえてるんでしょうが!返事しろ!」

テレビ「・・・・・・」

レイコ「だんまりか・・・・・・じゃあトイレは、花子!」

トイレ「はーい。何して遊ぶー?」

レイコ「遊ぶとかじゃないわよ!ここは私の家!さっさと帰れ!」

トイレ「んーと、首絞めごっことか?」

レイコ「ちっ、話しになんないわ。こら、赤い部屋!なんとか言え!」

壁「・・・・・・」

レイコ「ああもうこいつら、いったいどういうつもりよ!サイトの内容訂正しろってこと!?」

レイコ「ああもうめんどくさいわね!えーっと・・・・・・あれ、新着コメントが、いろんなとこに」
151 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:10:56.60 ID:Nwo3vTWK0
「お前を逃がさない」

レイコ「え?」

「お前がターゲットだ」

「お前は逃げられない」

「どこへ行ってもムダだ」

「決して逃がさない」

「我々が仕留める」

「これも仕事だ」

レイコ「な、なにこれ、全部のページのコメント欄に・・・・・・しかも、全部別ID」

「こんな都市伝説を知っているか」

レイコ「えっ?えーっと?」
152 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:11:35.64 ID:Nwo3vTWK0
【成功率100%の殺し屋集団】

仕事に失敗したことのない者しかいない殺し屋集団がいる。彼らは相手が何者であろうとも決して仕事を失敗しない。

あるところに自身の作った手順を踏んだにも関わらずターゲットを殺しきれなかった殺し屋がいた。その殺し屋はある集団に所属していた。

そのターゲットに生きていられては殺し屋集団の価値が薄れてしまう。なんとしてでも殺しきらなければならないのだ。

だが、手順を全てこなしたからにはそれ以上できることは何もない。待つことしかできない殺し屋はひたすら待ち続ける。

仕事をこなせぬ殺し屋にもはや存在価値はない。残しておいては噂が広まるばかり。

だから、失敗した殺し屋は別の殺し屋に殺されてしまうのだ。仕事に失敗した殺し屋がいなくなるようにするために。
153 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:12:31.84 ID:Nwo3vTWK0
レイコ「な、なに、これ・・・・・・」

『もしもし、私メリーさん。絶対に逃がさないの』

テレビ「逃が・・・・・さ・・・・・ない・・・・・・」

トイレ「ねえねえ、何して遊ぶのー?遊んでくれるまで逃がさないよー?」

壁「カシマレイコ・・・・・・・オ舞えを、逃がサない」

レイコ「え、う、嘘、よね?いやいやいや、私をターゲットにしたって意味ないじゃん!人間じゃないんだし!」

レイコ「ま、まさか、私が失敗したから殺しに来たってこと!?あんなコメントでたらめよね!?」

レイコ「そもそも私たちが集団ってことを知ってる奴なんか・・・・・・」
154 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:14:15.09 ID:Nwo3vTWK0
『もしもし、私メリーさん。今社宅のエントランスにいるの』

レイコ「ひいぃぃっ!!!!く、来るなッ!テレビも、と、とりあえず布で覆う!」

ドンドンドン

レイコ「扉が叩かれ、い、いや、大丈夫。扉なんか簡単に壊せるもんじゃない」

トイレ「ねぇねぇ、それでなんとかなると思ってるのー?」

レイコ「花子さん・・・・・・コイツ相手なら、なんとかなるか」

ガチャガチャ

レイコ「おら花子!鍵開けろ!」

『もしもし、私メリーさん。今あなたの部屋の前にいるの。205号室なの』

レイコ「いや、落ち着け、私。メリーさんごときにやられる私じゃない。あいつが次に電話をかけてきた瞬間」ガタガタ

ジュゥゥゥッ

レイコ「!?」

隣人「カシマレイコ・・・・・・荷ガ、さナい」

レイコ「と、扉が溶けたっ!?コーク・ロア!?」

貞子「逃がさない・・・・・・決して・・・・・・」

レイコ「さ、貞子がっ!」

花子「じゃあ、はじめよっか。虐殺ごっこ」

レイコ「く、来んな!来るんじゃないわっ!」

レイコ(だ、大丈夫!テーブルを立ててその後ろに隠れた!後ろは壁!これで近付いてきた瞬間を狙って)

『もしもし、私メリーさん。今』
155 : ◆GiMcqKsVbQ [saga !red_res]:2020/06/23(火) 01:14:40.77 ID:Nwo3vTWK0


 
な 


 

 

 

 
ろ 

に 

い 

る 


156 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:16:08.81 ID:Nwo3vTWK0
レイコ「」ブクブクブクブク

メリー「・・・・・・見事に気絶してるの」

貞子「相変わらず男さんの作戦はえげつないですね。都市伝説に都市伝説を味わわせるなんて」

花子「この非正規の会社を『殺し屋集団』に。都市伝説を『殺し屋』に。そう例えた・・・・・・ように見える都市伝説を作ったと」

隣人「で、どうしましょうか?やっぱり溶かします?」

メリー「いや、大丈夫なの。男からこれを預かってきてるの」

貞子「それは・・・・・・札束?」

メリー「違約金なの。これで払わせればターゲット変更もできるし私たちのとこに泣きついて来たりしないの」

貞子「私たちが男さんに泣きついたのも違約金が払えないからでしたしね」

花子「違約金は払えないわ貯金は尽きるわ脅されて仕事にトラウマ持つわでまあ少なくとも男をターゲットにしようとは思えないね」

メリー「ってことでこれで解決なの。居候が増えたりもしないの」

隣人「てか、隣空き部屋だったんですけど、珍しいですね」

メリー「そこは確か八尺様の部屋なの。アイツ自分の身長が2.4メートルだから204に住んでるって聞いたことがあるの」

隣人「八尺様って、あー今先輩のお爺さんのお家で農業してる」

メリー「よーし、書置きだけ残して撤収ー、なのー」

メリー「もしもし男?今終わったからそっちに帰るの」
157 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:17:25.93 ID:Nwo3vTWK0
メリー「ただいまなの」

男「お疲れー」

姉「お疲れ様」

貞子「ごめんなさい、お姉さんの出番はありませんでした」

姉「いえ。今回は男の仕込みがうまくいったってことだから」

隣人「サイトを見てくれるかどうかは賭けでしたしね。見てくれてなかったら・・・・・・お姉さんの出番でした」

花子「どう転ぼうともどうにかする手段を用意するあたり流石我が家の参謀だわ」

男「俺一人の命じゃないしな。万全を期して臨まないと」

貞子「そうですよね。男さんが死んじゃったらメリーさんも死んじゃいますし」

隣人「まあ生命力が強化されたから今後はそう簡単に死なないんですよね?」

メリー「らしいの。以前の私が100だとすると今の私たちは1人あたり500とかいう状態なの。オーバーフローにもほどがあるの」

姉「いいじゃない。それだけあったら安心だわ。それじゃあ私は帰るから」

メリー「幽霊のやつにもよろしく言っておいてほしいの。コメントのとこはマジでただの人海戦術なの。あいつが周りに声掛けしてくれたおかげなの」

姉「その幽霊さんから伝言よ。『私の憑りつき主の会社の社員とその未来の嫁の命がかかってるんでしょ?次期社長秘書としてこれぐらい当然』だって」

隣人「・・・・・・ああああああーーーーーーっ!思い出しました!あの幽霊さん、次期社長と一緒にたまにいる子です!」

男「え?あの子が?」

姉「ええ。ここのコメントも次期社長とその幼馴染たちや彼の彼女さんとかが書き込んでくれたの。私もやったけどね」

男「・・・・・・隣人、今度次期社長に礼をしにいこう。菓子折り持って」

隣人「そ、そうですね。私たち、次期社長を顎で使うとか言うとんでもないことしてたみたいですし」

姉「彼の好物はとろろよ。おいしいとろろを買いに青森あたりまでまた行くかしら?」

男「姉ちゃんその情報マジで助かる!」

姉「じゃあ、私はこれで失礼するわ。車が必要ならまた言ってちょうだい」

隣人「すいません、いつもいつも」

姉「ふふ、姉として当然よ。それじゃあね」
158 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:18:50.80 ID:Nwo3vTWK0
メリー「・・・・・・あ、そうそう。男に言っておかないといけないことが。一人の命じゃないで思い出したの」

男「ん?どうした?」

メリー「私、妊娠したの」

男「・・・・・・えっ?な、なんて?」

メリー「だから、妊娠したの。お腹に赤ちゃんがいるの」

貞子「えええっ!?あ、あの一回で!?」

メリー「そうなの。びっくりなの」

隣人「はぇー、すっごい確率ですよ。私たち妊娠率低いのに」

男「えっ、ま、マジか」

花子「男がパパでメリーがママになるのかー。パパー、ママー」

メリー「自分よりでかい娘を産んだつもりはまだないの」

男「いかがわしいからやめろ、花子さん。てか、そうか・・・・・・できたのか・・・・・・」

メリー「嫌だった?」

男「そうじゃなくてだな。こう、これから子供が増えるとかそういうのになったらもっと広い家がいるとか考えてた矢先だったから、まだ何も準備できてないのがな」

貞子「そうですね。私たちもいずれは子を産むつもりですし、それが1人とも限りませんしね」

隣人「そうなるとこの二部屋じゃ手狭ですね」

男「はぁー、社長に相談して一軒家建てるなりなんなりするか」

メリー「困った時の社長なの」

隣人「あの人不動産にも顔がききますし」

貞子「とりあえずあれですね。今夜はお赤飯にするべきですね」

花子「だねー。あとどっかで男の実家に挨拶をね」

男「そ、そうだった!それもあったんだ!」

隣人「大変ですよー、先輩。4人もつれて挨拶に行くんですからね」

メリー「しかもそのうち二人はどうみても大人に見えないサイズなの。いろいろ言われること間違いなしなの」

男「そうだな・・・・・・覚悟しとくか。姉ちゃんとも話し合って日程決めよう・・・・・・」
159 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:19:35.94 ID:Nwo3vTWK0
メリー「お義父さんもお義母さんも目を丸くして腰抜かしてたの」

男「そりゃそうだよ。結婚相手が4人ですとか、人間じゃないですとか、すでに妊娠してますとかさ。あまりにも情報が多すぎるだろ」

メリー「まあ最終的に認めてくれてよかったの。お義姉さんの威圧感がすごかったけど」

男「父さんも母さんもあんな威圧感向けられたら納得せざるを得ないって」

メリー「・・・・・・いい家族なの。あとでゆっくり話してもちゃんと認めてくれたし」

男「ああ。俺の事を育ててくれた大事な家族だ。そして今ここに新しい家族が宿ってる。今度は俺が育てる番だ」

メリー「違うの。俺『たち』が、なの」

男「っと、そうだったな。俺一人で育てるんじゃない。メリーさんがいて、貞子さんがいて、花子さんがいて、隣人がいて」

メリー「そして男もいる。私たち5人で名実ともに家族なの。花子にも手を出すのは意外だったの」

男「煽られたから、つい」

メリー「まあ花子だけ仲間外れってわけにもいかないし、これでよかったと思うの。男の節操のなさに感謝なの」

男「あれ、俺褒められてんの?貶されてんの?」

メリー「さーて、どっちでしょうなの」
160 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:20:40.16 ID:Nwo3vTWK0
男「・・・・・・なあ、メリーさん。メリーさんと初めて会って、もう1年半ぐらいか」

メリー「そうなの。あのときはまさか男の子供を妊娠するなんて考えてもなかったの」

男「俺だって人形と子作りするとか考えてもなかったさ」

メリー「人形にも死体にも幼女にも興奮しないって言ってたの。結局あれは生命力が低すぎて性欲が無かっただけだったの」

男「人並みに戻ったら一気に来たからな。痛かっただろ、メリーさん」

メリー「めちゃくちゃ痛かったの。でもそれが気持ちいいの」

男「Mかよ」

メリー「人形はみんなMなの。仕方ないの。本能なの。使ってもらえる喜びが勝るの」

男「・・・・・・それで、だ。いろいろとやったからには責任を取らないとな」

メリー「うん、とってもらうの」

男「だから、これ」パカッ

メリー「・・・・・・え?こ、これ、指輪?」

男「俗にいう給料三か月分ってやつだ。社長がいい宝石屋を紹介してくれてな。次期社長に勧められるがままにこの指輪を買ったんだ」

メリー「次期社長は何者なの」

男「その宝石屋でバイトしてた。あの人もまだ学生だしな」

メリー「なるほどなの。そりゃ勧められるの」

男「それで、だ。俺も一人の男として覚悟を決めないといけない。他の三人にはもうちょっと待ってもらうことになるけど、ひとまずメリーさんに」

メリー「・・・・・・本当にいいの?私、人形だよ?男を殺そうとしたんだよ?ただの居候だったんだよ?それでも、いいの?」

男「いいんだよ。いや、違うな。言いたいのはそうじゃない」
161 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:21:07.43 ID:Nwo3vTWK0






男「メリーさん。俺と、結婚してくれ」

メリー「はいっ!なのっ!」





162 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:22:13.68 ID:Nwo3vTWK0
貞子「次は3か月後ですね。話し合いの結果同居を始めた順でということになりましたので」

メリー「さ、貞子っ!?いつのまにっ!?」

花子「貞子だけじゃないよー。皆で見守ってたよー」

メリー「花子も・・・・・・ってことは」

隣人「はい、もちろん私もです!安心してください、先輩!生活費は私たちのお給料で何とかなりますから!」

男「えーっと、つまりそれは俺の給料は全額貯金に回せと」

貞子「そうすれば3ヶ月ごとにプロポーズできますよね?待ってますよ、綺麗な指輪」

花子「私、サファイアがいいなー。青くてきれいなやつ」

隣人「私は・・・・・・先輩なら、わかりますよね?」

男「ああ、うん。わかってるよ。ちゃんとやるから。扱いに差をつけるつもりはない」

メリー「あとは子供のことをどうするかなの。ちゃんと産めるかとか育てられるかとか」

男「今は科学も進んで、メリーさんみたいな身体でも子供は産める。帝王切開とかいろいろあるしな」

隣人「私も妊活がんばりますからね!幸いうちの会社産休とか育休とか託児所とか全部そろってますし!」

貞子「お屋敷の方も、少し離れたところに孤児院併設の託児所がありますし制度も整っていますし、いつ子供ができても大丈夫ですよ」

花子「・・・・・・ウチの事務所、結婚とか大丈夫なのかな。ちゃんと確認しとこ」

メリー「ふふ。あと、扱いに差をつけないのはいいけど、その分愛が軽くなるのは嫌なの。ちゃんと全員しっかりと愛してなの」

男「が、がんばります」

貞子「期待してますよー?とりあえず今夜あたり」

隣人「やりますか」

花子「がんばれー。あ、私は確認が終わるまでパスで」

メリー「ま、精の付くもの作ってやるの。それ食って今夜も頑張れなの」

男「・・・・・・俺、死なないよなぁ」
163 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:23:15.63 ID:Nwo3vTWK0
―半年後―

男「これで引っ越し完了っと!」

貞子「やっと片付きましたね」

メリー「手伝えなくてごめんなの」

花子「そんなお腹で手伝われたら余計に気を遣うっての」

隣人「そうですよ。私たち妊婦は力仕事じゃなくて家事で貢献しましょう」

メリー「わかってるの。男、その辺のダンボールに踏み台があるから持ってきて欲しいの」

男「あいよ。これだな」

メリー「これなの。私がキッチンに立つにはこれが必須なの」

貞子「中古のお家をリフォームして買うだけで新居とあまり変わらないのにすごくお安く買えましたね」

男「ああ。これから金はいくらあっても足りないんだ。助かるよ」

隣人「さーて、新居引越し完了祝いってことで手の込んだものを作りたいですが」

花子「食器類はそこの棚、調理器具は下に入ってるから」

隣人「材料は何が・・・・・・今夜はお好み焼きですかね。大したもの入ってないです」

貞子「まあまあ、これからそろえていけばいいんですよ」

男「今日のところはそれですませるとして、明日は食材の買い出しだな」

メリー「近所のスーパーとかもチェックしとかないとなの。セールのタイミングとかも知りたいの」

貞子「コンビニの場所とかも把握しておきたいですね。夜中突然アイスが食べたくなったときのためとかに」

花子「ゲームショップ近くにあればいいんだけどなー」

隣人「複合施設がありますし、みんなで行きましょうか」
164 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:23:50.33 ID:Nwo3vTWK0
メリー「さあ、これから新しい生活のはじまりなの!」

貞子「これからどんどん家族が増えていきますよ!」

花子「ちゃんと全員養えるように頑張ってよね、あ・な・た♡」

隣人「みんなで一緒にがんばりましょう!私たちみんなで!」

男「ああ!これからもよろしくな!」

THE END...?
165 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/06/23(火) 01:39:21.50 ID:Nwo3vTWK0
これにて完結編の完結です!このスレだけで半月以上。こんなに長くするつもりはなかった。
出オチから始まったこのシリーズ、続きを希望してくれる声があったおかげで続くことになりました。ここまで続いたのは本当に読んでくれてた方々やレスをくれた方々のおかげです。
自分のオリジナルSSは一応全部同じ世界の話つもりなので、この先のSSでひょっこりとメリーさんたちが出てきたりするかもしれません。
次期社長な男くんとか幽霊なアリスとかダンサーなホム娘とか歌手な悪魔とかも出てくると思います。
魔物娘はいいものだ。ハーレムもいいものだ。
ハーレムは結果じゃなくて過程を楽しむものだと思ってます。でも好きになるのに究極的には理由はいらないとも思ってます。恋はするものじゃなくて落ちるものなので。
この話はここで終わりますが、またどこかで同じ酉を見かけたら読んであげてください。
メリーちゃんは尊い。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/23(火) 03:28:36.89 ID:fg9nz94DO
おつおつ楽しかった
魔物娘ではアルケニーが好き
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/23(火) 04:36:45.10 ID:UHkVnKxVo
おっつおっつ。素敵なお話ありがとう
ハッピーエンドはいいものだ
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/23(火) 05:23:37.55 ID:xQnyKqbDO
メリーさんおめ



でも、身長が140ない子の妊み腹を見ると、すんごい背徳感に陥ります
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/24(水) 22:06:47.34 ID:0AR4GIez0
乙。
とてもえちぃ。
rの方にも来てくれぇ。
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