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花子「新しい!」貞子「生活!」メリー「なの!」
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1 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:15:40.46 ID:S4U2UQtS0
男:なぜか都市伝説の方々に命を狙われ続ける一般男性。部署異動した。
メリー:一殺30万の都市伝説生活から年棒2千万の勝ち組生活へ。
貞子:男の姉の下でメイド修行中。
花子:芸能事務所に入り、歌って踊れるYouTuberになるためレッスンに明け暮れている。
隣人:男の部屋のリフォームが完了したので隣の部屋の住民に戻った隣人さん。部署異動して男の部下に。
姉:人外じみた動きをする人間。本職のメイド。彼氏募集中。
社長:一年の3割を出張に費やす社長。雇ってください。
スマホ:多分今までの話の中のMVP。
トイレ:ワープゾーン。
モニター:出入り口。
壁:壁紙を張り替えたときに隣人の趣味で赤色にされた。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1591532140
2 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:16:36.85 ID:S4U2UQtS0
【赤い部屋】
隣人(先輩と出会ってから3年目。私は二回目の部署異動で先輩の下へと帰ってきました!ついでに合鍵ももらいました!)
隣人「せーんぱーい!おっはようございまーす!あっさでっすよー!おっきてくださーい!」
隣人(このやりとり、まるで新婚さんのよう!)
貞子(残念ですね!それはすでに私が通った道です!)
隣人(メイド研修生は職場に帰れ)
貞子(研修場所から発信していますが?)
隣人(同じ都市伝説だからって何の説明も無しにテレパシーを使っていいと思うな!)
男「」
おっさん「心臓マッサージ!心臓マッサージ!ああもう!なんで現実で会う前に死ぬんだよ!」
隣人「・・・・・・」
おっさん「都市伝説法28条とか勘弁だぞ!せめてコンビニまで来いよ!」
隣人「・・・・・・」
おっさん「よ、よし。心臓は動き出した。じゃあ、あとは、人工呼吸?」
隣人「市ネ」
3 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:17:11.82 ID:S4U2UQtS0
男(・・・・・・よく見た天上だ)
隣人「あ、先輩。起きましたか」
男「隣人。今回は俺なんで入院してるんだ?」
隣人「『夢の結末』っていう都市伝説に・・・・・・襲われる前に心筋梗塞で意識を失っていたらしいです」
男「マジかよ」
隣人「おそらく夢の中での出来事がショックで心臓が止まったんじゃないかと思ってます」
男「えっと、その都市伝説は?」
隣人「骨も残さず溶かしました」
男「だからうちの姉ちゃんみたいなことすんなって!」
隣人「先輩の敵は私の敵!死すべし!」
男「守ってくれる意思はありがたいんだけどさぁ・・・・・・」
4 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:18:15.87 ID:S4U2UQtS0
隣人「とりあえず、すでに社長には連絡してますんで。しばらくは身を休めてください」
男「わかったけど・・・・・・なんでこんなに襲われるんだろうな」
隣人「あ、それ次期社長から聞いたんですけど、先輩って生命力が異様に低いらしいです」
男「はい?」
隣人「次期社長の彼女さんが占い師らしくて、いつ占っても死相が見えるらしくって」
男「死相・・・・・・」
隣人「むしろなんで今まで生きて来れたのか不思議なぐらいだそうですよ」
男「俺、そんなに命がやばいのか」
隣人「お姉さんも度々先輩の事を都市伝説から守ってるって聞いてますし」
男「ん?でも都市伝説から狙われるのと生命力とか関係なくないか?」
隣人「あー、都市伝説とか命を奪う怪談系って死にそうな奴しか狙わないんですよ。これ一部にしか知らされていないんですけど」
男「なんでだ?」
隣人「生命力にあふれてるやつを殺すと死神から目を付けられるそうで」
男「都市伝説界隈もたいへんなんだな」
隣人「なんで先輩の生命力がこんなに低いのかは・・・・・・ちょっとわからないです」
男「ふしぎだな。人より体力はあるつもりなんだが」
隣人「あ、生命力って肉体は関係ないんで。魂だけなんで」
男「・・・・・・鍛えても無駄ってことか」
隣人「お姉さんぐらいに強くなれば余裕で都市伝説ぐらい跳ね除け・・・・・・でも先輩襲われなくても死ぬしなぁ」
男「自分の心臓の弱さを実感してるところだからやめてくれ」
5 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:19:15.84 ID:S4U2UQtS0
隣人(花子さんは収録のために山奥へ。貞子さんはメイド研修でアマゾン川へ。メリーさんは打ち合わせのために仕事場に宿泊中)
隣人(つまり!一歩抜きんでるには今がチャンス!この間を活かして先輩へ猛アタックするしかない!)
隣人(先輩の入院の期間に合わせて有休はとりました!この入院生活中がチャンス!甲斐甲斐しく世話をして、先輩のハートをいただいちゃいます!)
隣人(・・・・・・気を抜いたら物理的にハートをもらうことになりそうなんで注意しましょう)
男「てか、隣人の仕事は?」
隣人「私有休とりました。先輩の看病のためです」
男「いや、入院してるから俺の看病は看護師さんが・・・・・・」
隣人「私が!お世話!するんです!ナースさんにも色々教わりました!尿瓶とか!尿瓶とか!尿瓶とか!」
男「落ち着け。変態に片足突っ込んでるぞ」
隣人「頭の先からつま先まで私がお世話しますから!先輩はどうぞベッドで横になってくつろいでください!」
男「けが人でもないし普通に動けるんだが」
隣人「いいから!」
男(ここ1年で分かったこと。こいつは押しがメチャクチャ強い。基本的に引かない。そこがめんどくさい)
男(・・・・・・悪い子じゃないんだけどな。ぶっちゃけ見た目は割と好みだし)
6 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:19:56.57 ID:S4U2UQtS0
隣人「・・・・・・どうしよう」
隣人(結局あの後何事もなく普通に先輩は退院してしまった。うん、特別怪我とかはなかったし。お世話とか何もできてないです)
隣人「・・・・・・自意識過剰、だったのかな」
隣人(人として生きるって決めてからも、この赤い目はずっとコンプレックスだった。先輩はそんな私の瞳をきれいだって褒めてくれた)
隣人「・・・・・・いわゆるビジネストーク、だったのかも」
隣人(なんだか、全部が不安になってくる。先輩にとって、私はただの後輩にしか過ぎないんでしょうか)
隣人(・・・・・・いや、実際にそうですよね。先輩の事をストーカーしてたのは私だし、先輩は私が隣に住んでるってことすら知りませんでしたし)
隣人「まあ、隠してたのは私ですが」
隣人(・・・・・・このままで、終わってたまるものですか。先輩が私の事をどう思っていようとも、私は先輩の事が好き)
隣人「この想いだけは誰にも負けない。その自信はある。だから、絶対に負けない!」
花子「・・・・・・」
隣人「とはいえ、合法的な手段で先輩を虜にするには・・・・・・」
花子「あのー・・・・・・」
隣人「はひゃいっ!?は、花子さん!?いつから!?」
花子「『どうしよう』のとこからかな」
隣人「最初からじゃないですか!」
7 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:20:39.34 ID:S4U2UQtS0
花子「ゴハンできたから呼びに来たんだけど、なんかごめんね?」
隣人「あああ、なんでこんな独り言を言ってるところを母親に見られたような気分を味わってるんですか・・・・・・」
花子「ほら、私貞子とかメリーと違ってトイレからトイレに移動するってことでわかりにくいから、ね?気付かないのも仕方ないよ」
隣人「せめて玄関から入ってくれれば・・・・・・」
花子「オートロックだから鍵閉まってるし」
隣人「ああもう!高い防犯意識のバカー!」
花子「私らにとっては関係ないのが救いだよね」
隣人「関係ないから今こんなことになってるんですよー!」
8 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:21:29.50 ID:S4U2UQtS0
メリー「あ、やっと来たの。遅いの」
花子「いろいろあったんだよ、いろいろ」
隣人「改めて私たち都市伝説の力の理不尽さがわかりましたよ・・・・・・」
男「気になったんだが、おまえら前の会社を辞めたりしてないのか?」
隣人「辞めましたよ」
メリー「辞表は叩きつけてきたの」
花子「辞めまーすってメールは送った」
貞子「郵送で退職願を出しましたけど」
男「それでも能力は残るんだな」
メリー「私は生まれつきみたいなものだしなの」
貞子「私も似たような感じです。死んでますけど」
花子「私もだねー。死んでるけど」
隣人「赤い部屋の方は先天的、S県月宮の方は後天的ですけど両方残ってますね。不思議ですけど」
9 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:22:19.96 ID:S4U2UQtS0
隣人(メリーさん達も帰ってきていつもの日々が戻ってきました。私はご飯時だけ先輩のお部屋にお邪魔させてもらってる感じです)
隣人「・・・・・・ずるーい!あの三人だけずるいー!私も先輩と同じお部屋で過ごしたいー!同じベッドで眠りたいー!」
隣人(まああの三人と違ってそもそも私は養われる必要がなかったから仕方ないといえば仕方ないですが・・・・・・)
隣人「それにしてもあの三人はびっくりすぐほどアクションを起こしませんね。私が言えた話ではありませんが」
隣人(環境が一新されたことで向こうはその環境に馴染むのが大変で色恋にまで意識を向けている余裕がないんでしょうか)
隣人「・・・・・・それか、もしくは今の状況を壊したくないとか」
隣人(見ていたから知っています。隣の部屋の住人たちはみんな仲がいい。表面的に、ではなくもっと底の部分で)
隣人(私と違って、彼女たちは都市伝説に成る前は想像もできないような地獄を見てきたはず。あの三人のトラウマは計り知れない)
隣人「・・・・・・誰か一人が抜きんでると、残り2人のトラウマが発動してしまう?」
隣人(だからあの3人は互いに動けないのでは・・・・・・)
隣人(そうすると、私が先輩にアプローチをすることはあの心地よい環境を壊してしまうこと、なんでしょうか・・・・・・?)
10 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:23:21.36 ID:S4U2UQtS0
隣人(拝啓、先輩、社長。助けてください。私は今――)
次期社長「御社への志望理由としては3つあり――」
隣人(次期社長の新卒採用の面接をしています)
隣人(いやいやいや、あなた結構な頻度で会社に来てましたよね!?就活の時期とは言っても面接とかなしに顔パスで通りますよね!?私も話したことありますし!)
隣人(なんで新卒3年目の私にこんな大物の相手を任せているんですか!?理路整然と話すし志望理由も素晴らしいの一言に尽きるし!)
隣人(経験豊富だから話の引き出しにも事欠かないし!何を質問しても言葉に詰まることなく個性がありつつもきれいな返答がきますし!)
隣人(社長もなんで私を人事課に配属したんですか!?先輩、助けて・・・・・・)
11 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:28:10.67 ID:S4U2UQtS0
隣人「はぁぁぁぁ〜・・・・・・」
男「よっ、お疲れ」
隣人「あ、先輩。ミルクコーヒー・・・・・・先輩、よく私の好きな奴覚えてましたね」
男「まあな。で、どうだった?次期社長の面接は」
隣人「どうだったもなにも緊張しましたよ!なんでこっちがガチガチにならないといけないんですか!?」
男「まあそれは仕方ない。俺たちにとっても馴染みのある子だとはいえ、まさか就活の場に来るとは思ってなかったからなぁ。俺も履歴書が送られてきたときには驚いたよ」
隣人「ってことは先輩、あらかじめ知ってたんですね!?」
男「そりゃな。課長も慌ててたけど、どこか納得してたよ。あの子ならこういうことするってな」
隣人「先輩たちはなんでそんなに落ち着いてるんですか・・・・・・」
男「隣人は夜勤だからあんまり会ってなかったか?あの子は誠実で公平性を大事にする子なんだ」
隣人「いや、それは見ればわかりますけど・・・・・・」
男「勤続30年の部長に聞いたら、あの子は5歳のころからここに来て実質勤続17年だってさ。うちの業務のことは全部知り尽くしてるよ。社長がいろいろ連れまわしてるし」
隣人「それだったらなおさら就活とかいらないじゃないですか。顔パスで通りますよ。みんな大歓迎ですよ」
男「そりゃそうだけどな。それじゃあ他の奴が納得しないだろって」
隣人「え?」
12 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:29:51.66 ID:S4U2UQtS0
男「実際、社長から次期社長にそういう話はしてたらしいんだ。就活とか面倒な手続き踏まなくても全部やっとくよって。ただ、あの子はそれを拒否したらしい」
隣人「えっ!?なんでっ!?みんな納得しますよ!?あー次期社長がやっと正式に入ってくれたかーってなりますよ!?」
男「みんなそのつもりだったんだけどな。ただ、社長に直談判したらしい。『そんな裏口入学のようなことはしない。正面から堂々と入って見せる』って」
隣人「えー・・・・・でも、落とすに落とせないじゃないですか、そんなの」
男「続きがあるんだ。『そうじゃないと、今の社長のようにみんなが付いていきたいと思う人間にはなれない。次期社長として見据えてくれているならなおさらだ』ってな」
隣人「うー、それを聞くと確かにそうですかね・・・・・・」
男「あと、あの子今のバイト先からも経営者にならないかって話を持ち掛けられているらしい」
隣人「なんですか彼。優秀にもほどがありませんか」
男「新卒の就活ってのは企業が学生を選ぶのと同時に、学生側が企業を選ぶ場所なんだ。だからこそ俺たちは学生に対して平等に、そして真摯に接さなくちゃいけない」
男「そうじゃないと、学生側が選んでくれないぞってな。これ全部部長の受け売りだけど」
隣人「そう、ですね。私は就活とかしたことないんでそういうのよくわかりませんでしたけど、そっか。どっちにも選ぶ権利があるんだ」
男「まああの子なら問題なく採用されるだろ。実際面接してても何の問題もなく終わっただろ?」
隣人「はい。正直非の打ち所がありませんでした」
男「実力もあるからなぁ。業務知り尽くしてるから業界研究とかそんなレベルじゃないくらいの分析もかけてくるし。俺も説明会で質疑応答されたときは気が気じゃなかったよ」
隣人「どんな質問されたんですか?」
男「説明会で説明しきれなかったこと全般。多分あの場にいた他の学生はうちについて詳しく知り尽くしてしまっただろう」
隣人「知ってるのによく聞いてきますね」
男「向こうからしたらちゃんと説明できるか試してたんじゃないのか?まあ部長が対応してくれたからなんとかなったけど・・・・・・俺一人だとヤバかったな」
隣人「・・・・・・偉い人の考えることってよくわからないなぁ」
13 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:30:27.50 ID:S4U2UQtS0
隣人(選択肢がある人ってすごいと思う。余裕があるから)
隣人(次期社長みたいな人だったらどこでも選り取り見取りだろうし、そりゃわざわざ選別みたいなことするよね)
隣人(・・・・・・先輩も、そうなのかな)
隣人「先輩にとって、私は選択肢のうちの一つに過ぎないんでしょうか」
隣人「それとも、そもそも選択肢に入っていないんでしょうか」
隣人「栓パいは、棉詩の琴は堂トモ面っていナい・・・・・・?」
隣人「・・・・・・宣杯、お兄ちゃん、先輩」
隣人「・・・・・・エへへ」
メリー「こらー」ガツッ
隣人「ひゃぐっ!?」
14 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:31:26.66 ID:S4U2UQtS0
メリー「自分の世界に入り込むななのー。お前がそれやると面倒なことになるのー」
隣人「め、メリーさん?いつのまに・・・・・・」
メリー「夕飯時なのに来ないから心配してきたの。カバンに電話入れっぱなしだから気付かれなかっただけなの」
隣人「あ、すいません」
メリー「まったく、死体でも幼女でも人形でもないくせに贅沢言い過ぎなの」
隣人「え?」
メリー「貞子なんか裸エプロンでも汚いとか言われて終わってるの。そんな程度でへこむななの」
隣人「え、先輩酷くないですか?」
メリー「あいつ多分性欲が薄いの。理由はわからないけど」
隣人「性欲が薄いって、別に先輩はごく一般的な性癖ですし・・・・・・」
メリー「お前がなんでそれを知ってるかは聞かないでおいてやるの」
隣人「・・・・・・あっ」
メリー「ん?」
隣人「先輩、もしかして生命力が小さいから性欲が薄いんじゃ・・・・・・?」
メリー「え?アイツの生命力が小さい?」
隣人「だから都市伝説に狙われやすいんですって。この前も狙われて心臓止まってましたし」
メリー「あー・・・・・・」
隣人「そう考えると、どうにかして先輩の生命力を大きくすることが最優先なんでしょうかね」
メリー「わからんの。姉の言うことを真に受けると小さい頃からそうらしいしなの」
隣人「もしかして生まれつきそうだとしたら、難しいですかね」
メリー「そもそも生命力を大きくする方法を知らないからなんとも言えないの。それよりも夕飯だからさっさと来いなの」
隣人「あ、はい」
15 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:32:23.04 ID:S4U2UQtS0
隣人「社長〜、助けてくださ〜い」
社長「え、なんですか?どうしましたか?」
隣人「次期社長の採用面接とか先輩のこととかいろいろあってもう頭の中ぐちゃぐちゃなんですよ〜!」
社長「ああー・・・・・・男くんに関する話はともかくとして、大甥の担当は次回から部長ちゃんがしますから大丈夫ですよ」
隣人「ほんとですか?ほんとにあの重圧から解放してもらえるんですか?」
社長「はい、大丈夫ですよ。・・・・・・しかしまさか正面からくるとは」
隣人「それですよそれぇ!次期社長の内定なんか最初から決まってるようなものなんですからこんなことしなくていいじゃないですか!」
社長「人事課の人たちは割とそう言ってますよね。私はすんなり入ってくれるとは思ってませんでしたが・・・・・・」
隣人「なんかもう一個?行先があるんでしたっけ?」
社長「多分、それがなくても」
隣人「え、なんで?」
社長「そういう不正が嫌いなんですよね、彼。基本的になんでも正面突破しようとしたりして。それを貫き通せるところがかっこいいんですよね」
隣人「あの、社長?」
社長「まあそう言うわけですから採用人事の中でも一番手の部長ちゃんにお願いしてるわけです。彼女もまた立場だとかそういったもので判断しませんから」
隣人「あの人、貫禄ありますもんね」
16 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:33:26.04 ID:S4U2UQtS0
社長「それで、男君のことはどうしたんですか?」
隣人「あっ、えーっとですね、先輩の生命力が小さいから大きくしてあげたいなという話でして」
社長「んー、注ぎ込めばいいんじゃないですか?」
隣人「それができたら苦労しませんって」
社長「できますよ?」
隣人「へっ?」
社長「こう、魔力を生命力に変換して注入すればわりかしなんとかなります。ただ、器がそもそも小さいとかだとどうしようもないですけど」
隣人「生命力の器・・・・・・そんなものが?」
社長「はい。あとはそうですね、これは私の師匠から聞いた話ですけど、禁呪の生命リンクを使えばなんとかなるという話もあります」
隣人「生命リンクって、それ言ってよかったんですか?」
社長「言ったところで出来る人は限られてますしね。やり方も知らないとできないですし」
隣人「なるほど。ちなみにどんな人ができるんですか?」
社長「えっと、どうでしたっけ。確か種族が違うことが大前提で、あとは性別も違ってる必要がありまして」
隣人「それで、やり方は?」
社長「えーっと、うろ覚えですけどキスがどうとか言ってたような・・・・・・まあお互いの生命力をつなげるバイパスさえ作ってしまえばいいので、アドリブで何とかなるって師匠は言ってましたけど」
隣人「なるほど、ありがとうございます」
社長「いえいえ。悩みが解決できるなら・・・・・・あれ?」
隣人「先輩っ!今行きますからねっ!」フッ
社長「あっ!い、行っちゃった・・・・・・こ、これってあれですよね?隣人ちゃんが実行しちゃう流れですよね?」
社長「・・・・・・えーと、資料は多分社長室に置いてあったから・・・・・・念のため隠しておきましょう。お姉ちゃんの家あたりに」
17 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:34:10.77 ID:S4U2UQtS0
隣人「せーんぱーい!キスしましょー!」
男「断る」
隣人「えっ!?」
男「えっ?」
貞子「何を言ってるんですか隣人さん!私だってまだ・・・・・・あ、やりましたね。人工呼吸で」
花子「なんならおっさんともやってたのよね?いいじゃん、別に」
隣人「あれは未遂で止めました!代わりに私がしました!」
男「緊急事態下の行動と意識があるうちのキスを一緒くたにするな!」
メリー「てか、いきなりどうしたの?お前も貞子みたいに性欲に頭が支配され始めたの?」
隣人「ちーがーいーまーすー!先輩の生命力を増強する方法が見つかったんですー!」
男「えっ?まじでそんな方法があるのか?」
貞子「男さんの生命力?」
隣人「はい!なんでも、生命リンクの禁呪を使えばどうとか」
男「却下」
メリー「あほかなの」
隣人「なんでですかー!?」
18 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:34:37.11 ID:S4U2UQtS0
男「禁呪ってついてる時点で使っていいもんじゃないだろ」
メリー「生命リンクってのも名前がヤバいの。多分片方が死んだらもう片方もってやつなの」
花子「どこぞのお空の世界みたいな話だよね」
貞子「生命リンク・・・・・・それはゾンビでもできるんでしょうか?」
メリー「やろうとすんななの。だいたい、それはなんのためにやるの?」
隣人「だって先輩の生命力が強くなれば性欲も・・・・・・あっ、えっと、今のは聞かなかったことに」
男「できるわけないだろ」
メリー「貞子と一緒に頭冷やせなの」
貞子「えっ、私もですか?」
花子「むしろなんで逃れられると思ったし」
19 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:35:24.42 ID:S4U2UQtS0
隣人「・・・・・・追い出されちゃいましたね」
貞子「一晩反省していろとのことでしたのでまあいいでしょう。それよりも、ですよ」
隣人「はい!先輩とリンクする方法ですね!」
貞子「いや、それは別にどうでもよくて」
隣人「えっ?」
貞子「隣人さんが本気で誘惑すれば多分男さん手を出しますよ」
隣人「えっ?えっ?」
貞子「誘惑っていうか、むしろ自分から迫れって話でして。私の場合冗談めいてるってのがあるからまともに相手してくれませんが、隣人さんはそうじゃないでしょう」
隣人「あの、貞子さん?」
貞子「はい、なんですか?」
隣人「あの、その、そんな敵に塩を送るようなこと・・・・・・」
貞子「別にそんなつもりはありませんよ。もともと養ってもらえる立場を維持するための手段みたいなところがありましたし。ちゃんとした収入がある今となってはそこまでこだわりはないですね」
隣人「ええっ!?」
貞子「もちろん求められたらいつでもこの体を差し出しますよ?でも男さんは私の身体を求めてくれないので。残念ですが待つしかありません」
隣人「あ、あの、それだったら、その、私まるで独り相撲してたみたいな」
貞子「あ、もしかして私たち三人がライバルだと思ってました?」
隣人「そうですよっ!」
貞子「それは誤解です。そもそも私たちはスタートラインにすら立っていませんから」
隣人「えっ?」
20 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:36:06.76 ID:S4U2UQtS0
貞子「確かに私たち三人とも男さんのことは好きですよ。身体を求められたら喜んで差し出しますし、死ねと言われれば死ねます。そんなレベルです」
隣人「それでも、スタートラインに立っていないんですか?」
貞子「はい。だって元々の立場が殺す殺されるの関係だったわけですよ?そして養う養われるの関係に移行したわけです。こんなので色恋なんてできるわけがないじゃないですか」
隣人「で、でも!」
貞子「そうですね、言うなれば疑似的な家族です。そんな関係を私たちは楽しんでいるんです。だから、それ以上は望んでいない」
貞子「でも、隣人さんは違いますよね。男さんとは会社の先輩後輩という立場から入って、別に貸し借りがあるわけでもない。部屋の件はリフォームが終わった時点で清算済みですしね」
隣人「・・・・・・」
花子「ただあまりにもストーカー気質だから基本的に自分から行けないんでしょ?だから燻ってる」
隣人「花子さんまで・・・・・・」
花子「『赤い部屋』ってそういうやつだしね。S県月宮もあれは拒絶されてるし・・・・・・っと、それはともかく。とりあえず当たって砕けろ、話しはそっからでしょ」
隣人「で、でも、そんなこと・・・・・・」
花子「あんたは尊敬する大好きな先輩からのアドバイスすらも聞けないって言うの?」
隣人「いや、花子さん達は別に」
花子「maleにそう言われたんでしょ」
隣人「!」
21 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:37:04.63 ID:S4U2UQtS0
貞子「まあ我々からの話はこれくらいにしておきましょう。あとは自分で決めることです」
花子「そだね。あ、貞子はちゃんと一晩頭冷やして置けってメリーが言ってたから」
貞子「え?私戻れないんですか?」
隣人「・・・・・・ありがとう、ございます。私、やってみます」
貞子「はい、がんばってください。ところで布団を一式貸していただけるとありがたいのですが」
隣人「私の部屋に来客用の布団はありませんよ?」
貞子「・・・・・・」
隣人「・・・・・・」
貞子「ベッド借りますね!」バサッ
隣人「あっ、ちょっと!それ私の!」
貞子「アドバイス代だと思ってくださーい」
隣人「こ、ら、どきなさいよ・・・・・!」ググググググ
貞子「い、や、で、す・・・・・・・私は、柔らかくて暖かいベッドで眠る・・・・・・!」ググググググ
ミシッ
貞子「ん?」
隣人「どかないと、溶かしますよ・・・・・・!」
ミシミシッ
貞子「あ、あの、ちょっとヤバい音が」
隣人「どおりゃあああああああ!!!!」
バキッ
隣人「・・・・・・」
貞子「・・・・・・」
隣人「うわああああああああああああああ!私のベッドがあああああああああああああああ!!!!!」
貞子「ああ、えーっと、はい。これは私が悪いですね。ちゃんと弁償しますから落ち着いてください」
メリー「貞子ー、布団持って来てやったのー。感謝しろなのー・・・・・お?」
隣人「ベッド、ベッド・・・・・・おきにいりの・・・・・・初任給で買った・・・・・・」
メリー「・・・・・・おまえら本当にめんどくさいの」
22 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:37:45.39 ID:S4U2UQtS0
隣人「・・・・・・当たって砕けろ、か」
隣人「うん、そうだよね。自分で何も言わずに、察して欲しいだけだとか、そんなのずるいよね」
隣人「他の三人も、ああは言ってるけど心のどこかでは先輩の事を恋愛的な意味で好きなはず」
隣人「・・・・・・そんな三人が背中を押してくれているのに、私ばっかりが逃げてはいられない」
隣人(今なら、次期社長の気持ちのなんとなくわかる気がします。ちゃんと正面から堂々といかないと、他の人が納得できない)
隣人(そして何より、自分が納得できない)
隣人「・・・・・・うん。がんばろう。私だってあのアザラシ製菓の社員なんです。こんなところで二の足を踏んでられません!」
23 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:38:16.97 ID:S4U2UQtS0
隣人「先輩、話があります!」
男「ん?」
隣人(メリーさん、貞子さん、花子さんに背中を押されてついにこの日が来ました。先輩に、私の想いを伝える日が!)
隣人「せ、せせせ、先輩っ!ほ、本日はお日柄もよく」
男「いきなり他人行儀だな」
隣人「わ、わわた、わたわた、わたしとっ!」
隣人「私と子作りしてくださいっ!」
男「は?」
メリー「あほかなの!行き過ぎなの!」スパーン!
貞子「はい、一回退散ですね」
花子「男、そのままそこで待機」
男「あ、はい」
男(女子たちの仲がよろしくて何よりだけど、ちょっと疎外感。俺が家主なのに)
24 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:38:44.62 ID:S4U2UQtS0
メリー「はい、復唱。まずはお付き合いから」
隣人「まずはお付き合いから」
貞子「結婚云々は後の話」
隣人「け、結婚だなんて・・・・・・まだはやいですよ」
花子「初手で子作りを迫ってたやつが名にそんな純情ぶってんの?」
隣人「き、緊張しただけなんです!緊張しただけですから!ちょっと頭の中がバグって過程が飛んじゃっただけですから!」
メリー「よーし、わかったの。男ー、テイク2行くからそのまま待機なのー。トイレとか大丈夫なのー?」
男「大丈夫だけどそれ同じ室内でやる話か?」
25 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:39:28.13 ID:S4U2UQtS0
貞子「はい、テイク2スタートです。隣人さんが話しかけるところから」
隣人「は、はひっ!」
男「あんまり緊張すんなよ」
隣人「ほ、本日はお日柄もよく!」
男「うん、いい天気だな。外に出かけたいぐらいの快晴だ」
隣人「ああーっと、ええーっと、そ、そのっ!」
男「うんうん、落ち着いてな。一回深呼吸して」
隣人「は、はい!すーっ、はーっ、すーっ、はーっ・・・・・・よし!」
隣人「せ、先輩っ!あなたといると、月がきれいですね!」
男「・・・・・・今昼間だけど」
隣人「はえっ!?ああ、ええーと、今のはですね、その、ま、毎朝私が作った味噌汁を飲んでください!」
男「貞子さんの仕事を奪わないでやってくれ。朝食は今貞子さんが張り切ってるんだから」
隣人「ああーと、ええーと、そのっ、そのっ、そのっ!」
隣人「先輩の子種で私を孕ませてくださいっ!」
メリー「はい、もっかい退散なの。男、もうちょっと待ってほしいの」
男「お、おう」
男(もうこれ3回目やる必要なくね?)
26 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:40:03.81 ID:S4U2UQtS0
メリー「はい、復唱。穿った表現は使わない」
隣人「穿った表現は使わない」
貞子「まっすぐ思いをぶつける」
隣人「まっすぐ思いをぶつける」
花子「すぐ孕みたがらない」
隣人「すぐ孕みたがらない」
メリー「よし、大丈夫なの?今度はちゃんと行けるの?」
隣人「い、行けます!はい!」
メリー「じゃあ、ゴーなの!」
隣人「はいっ!」
27 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:40:54.11 ID:S4U2UQtS0
貞子「テイク3です、どうぞ」
男「うん」
隣人「せ、しぇしぇしぇんぱいっ!」
男「隣人、落ち着け」
隣人「本日はお日柄もよく」
男「さっきと同じパターンになってる。落ち着け」
隣人「ああーっと、ええーっと、そ、そのっ、あのっ、あれですっ!」
男「・・・・・・隣人。俺と、結婚を前提にお付き合いしてください」
隣人「はいっ!結婚を前提にお付き合い・・・・・・えええええっっっ!?!?!?!?」
男「・・・・・・俺自身も隣人のことが異性として好きなんだ。だから、これが俺の本心だ」
隣人「ああああっと、ええええっと、そのっっっっ!!!!」
男「どうだ?」
隣人「ごめんなさいいーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」フッ
男「・・・・・・え?」
花子「・・・・・・あいつ!ワープで逃げやがった!」
男「お、俺、ふら、れた?」
貞子「振られましたね」
メリー「しかも告白してこようした相手に振られたの」
男「・・・・・・」ドシャァッ
貞子「あああっ!男さんが真っ白に!」
花子「ちなみに、振られたの人生で何回目?」
男「さ、3回目・・・・・・」
花子「成功回数は?」
男「ゼロ・・・・・・」
メリー「・・・・・・まあ、どんまいなの」
28 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:41:43.84 ID:S4U2UQtS0
隣人「社長ーっ!社長ーーーっ!どうしましょうーっ!私、私、先輩に告白されちゃいましたーーーーっ!」
社長『わ、わかったから落ち着いてください、ね?よかったじゃないですか。私も応援していた身として喜ばしい限りですよ』
隣人「で、でもっ、わ、私っ!頭が真っ白になってっ、お断りしちゃってっっっ!」
社長『・・・・・・はい?』
隣人「ごめんなさいって言って逃げてきちゃって、そのっ、あのっ、ええっとっ!」
社長『はー・・・・・・。こればっかりは私が口出しすることでもありませんからどうとも言えませんが、一つアドバイスをするのならば早く訂正をしに行った方がいいですよ』
隣人「で、でもっ!私今っ、先輩の顔真っすぐ見れませんっ!今も顔から火がでそうでっ!」
社長『言い訳してる暇があったらぐずぐずしてないでさっさと行きなさい。じゃないと、二度と伝えられないかもしれないんだから』
隣人「しゃ、社長?」
社長『これ以上は言いません。勝手にしなさい』ピッ
ツーツーツー
隣人「えっ、しゃ、社長?で、でも、私・・・・・・」
隣人「・・・・・・先輩、お兄ちゃん、先輩」
隣人「仙、牌・・・・・・鬼イちゃん・・・・・・だめっ!」
隣人「いちいち曇るな、いちいち昂るな。自分から逃げるな。先輩から逃げるな」
隣人「いつまでも社長に、先輩に、みんなに甘えるな。行け、自分で。立て。足を動かせ。行けっ!」ダッ
29 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:42:17.24 ID:S4U2UQtS0
ガチャガチャ
隣人「・・・・・・」
ガチャガチャ
隣人(合鍵、部屋に忘れてきた)
30 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:43:27.55 ID:S4U2UQtS0
メリー「えー、紆余曲折あったけどとりあえず交際開始おめでとうなの」
隣人「ありがとうございます」
男「ありがとう」
貞子「今日は私が研修で学んだメイド料理のフルコースですよ!たくさん食べてくださいね!」
花子「アマゾンのメイド研修で学んだメイド料理・・・・・・?」
メリー「ワニとか使いそうなの。それはそれで気になるの」
貞子「まあ使えなくもないですが、メイド料理の基本はどんな食材でも素早く丁寧においしく仕上げることです。ですからアマゾンでは現地でとった食材をその日の内においしく食べられるように処理をしてですね」
男「まあその話は後で食べながらゆっくり聞こう。てか、隣人はいいのか?」
隣人「なにがですか?」
男「こう、恋人が他の女と同棲してて」
隣人「今更ですよ。私にとってもお三方は恩人ですし、先輩の家族みたいなものなら私の家族みたいなものです!」
男「・・・・・・あと、先輩って呼び方はなんとかならないのか?」
隣人「あー、えーっと、お、おおおお、男、さん・・・・・・だ、だめですっ!むず痒いですっ!全身がむかむかしますっ!」
男「ひでぇ」
メリー「諦めろなの。私らが好きなだけ呼んでやるから我慢しろなの」
男「いや、お前らに呼んでほしいわけじゃないからな?」
メリー「ひどいの。死んで詫びるしかないの。死ねなの」
男「貞子さーん、メリーさんの分は虫料理のフルコースにしてやってくれー」
貞子「わかりましたー」
メリー「謝るの!謝るからそれは勘弁なの!私が長野県民みたいに虫ばっか食えないの!」
男「長野県民に謝れ」
隣人「だめですよー、先輩ー。メリーといちゃいちゃしてたらー」
男「別にいちゃついてるつもりはないんだが」
花子「あー、だめなんだー。彼女いるのに他の女といちゃつくなんてひどい男ー」
隣人「私とももっといちゃつきましょう!ほら!えーっと、先輩死ね!」
男「・・・・・・ごめん、割とショックだわ」
隣人「ごめんなさいっ!これは違うなって思いました!先輩死なないでー!」
To be continued...
31 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/07(日) 21:46:49.17 ID:S4U2UQtS0
完結編第一話、【赤い部屋】をお送りしました。
ちょっとリアルの方が忙しかったり息抜きしてたりで遅くなりました。このスレはこのまま使います。
次回は【トイレの花子さん】です。書き溜めたら投稿します。男君は死にます。
メリーちゃんまだ泣かない。
前回までのお話。ホントは
>>1
に貼る予定だったけど貼り忘れてた。
↓
メリー「もしもし、私メリーさん」男「ひいいぃっ!」バタッ
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1589716394/
貞子「来ーるー♪きっと来るー♪」男「うぐっ」バタッ
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1589907382/
花子「きゃーっ!」男「うわっ!?」ガンッ
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590151594/
隣人「あのー?」男「んー?」ゴクゴク
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590647822/
【都市伝説】姉「ババアうざい」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590992009/
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/07(日) 22:10:32.59 ID:En6SgQ85o
乙
男何回死ぬんだよ上条さんかよ
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/08(月) 09:24:09.97 ID:F/obBsj00
乙。みんな違ってみんな良い。
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/10(水) 14:17:36.45 ID:JJqGyfT2o
隣人のS県月宮って何ですか?
このSSは面白いから見れるけど、都市伝説は怖くて調べられないチキンにそれとなく教えてほしい
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 07:57:20.46 ID:rPKRuho7O
>>34
お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない の出典元
あまり怖くないし釣り宣言出てるから調べても大丈夫だよ。
36 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:03:09.59 ID:RYojhWOb0
【トイレの花子さん】
花子「はいどーもー、寝起きドッキリの時間でーす」
花子「えー、今日はウチのお兄ちゃんお姉ちゃんたちに寝起きドッキリを仕掛けてみようと思いまーす」
花子「さて、まずはお兄ちゃんから・・・・・・」
男「」ギシッギシッ
花子「・・・・・・?えっ、まさかあんまし見ちゃいけない感じ?私らが隣人の部屋で寝泊まりしてる間に向こうはしっぽりやってる感じ?」
花子「あー、寝起きドッキリは中止かなー・・・・・・?」
マント男「死ぬなッ!まだ質問していないってのっ!くそっ、このベッド良く弾むからやりづれぇ!畜生っ!」
花子「・・・・・・」
マント男「なぜこの私がこんな男の介抱なんぞやらにゃならんのだ!都市伝説法めっ!」
花子「続きは私がやっとくからあんたは消えろ」
37 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:03:47.39 ID:RYojhWOb0
男(・・・・・・またここか)
花子「やー、また死んでたね、男」
男「花子さん。まあ、ここにいるってことはそうなんだろうな」
花子「ちなみに今回の死因は寝る前に水を飲み過ぎて胃液が逆流して気管に入って窒息したからだよ」
男「マジか。よく生きてたな、俺」
花子「私が助けに来たからねー。あ、ついでに怪人赤マントに襲われてた」
男「え、どうなったんだ?」
花子「今頃下水処理場で泳いでるんじゃない?」
男「花子さんもなんか逞しくなったな」
花子「死なれたら困るの私たちだしね」
38 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:04:17.32 ID:RYojhWOb0
花子「はぁーあ、これだと寝起きドッキリ企画はだめだなー」
男「ああ、前言ってたあれか。別に続行してもいいじゃないか」
花子「男の場合寝起きポックリになりそうだし」
男「言い返せねぇ」
花子「なんかヤバい心臓病患ってるとかないよね?」
男「そんなはず、ないんだけど」
花子「それにしては心臓止まりすぎじゃ」
男「んー、そう聞くと心配になってきた。一回姉ちゃんに聞いてみるか」
花子「昔っからよく止まってたとかだったら笑うよね」
男「まあ無いと思うけど」
39 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:05:44.86 ID:RYojhWOb0
姉『止まってたわよ?』
男「はひ?」
姉『こう、都市伝説とか云々関係なくてね。ちょっと道で転んでそのショックで心臓止まったりとか。そのたびに私が殴って再起動させてたけど』
花子「うわー、的中ー」
姉『だから多分心臓に止まり癖みたいなのがついてるんじゃないかってお医者さんが言ってたわね』
花子「そんな捻挫癖みたいな」
男「心臓に止まり癖ってなんだよ!?止まったら死ぬだろ!?止まるんじゃねえよ!」
姉『大企業に就職して安定した生活を送ればそういうショックからも遠ざかると思ってたんだけれどね。さて、そろそろ仕事に戻るから切るわね』
貞子『お姉さーん!お風呂場の掃除終わりましたー!』
姉『確認しに行くわ。待ってて。それじゃあね』ピッ
花子「・・・・・・貞子、元気そうだね」
男「生き生きしてるよな。死んでるけど」
40 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:06:48.58 ID:RYojhWOb0
花子「はーっ、芸能人って楽じゃないなー」
隣人「どうしたんですか?」
花子「こう、もっと華やかなきらきらした世界を思い描いてたんだけどさ。実際はそうじゃないなーって」
メリー「JSYouTuberならパンツでもチラ見せしとけば一気に再生数上がるんじゃないの?」
花子「事務所の方針でそういうのはNG。水着来たりもモデルとかアイドルの人しかやらないしさー。今は実況の練習中」
貞子「実況に練習とかあるんですね」
花子「ゲーム実況するのも楽じゃないんだよね。こう、あんまり汚い言葉は使っちゃダメ。無言もダメ。魅せプレイもいる。うん、割とつらい」
隣人「やっぱりプロの人になるとそのあたりも考えてやらないといけないんですね」
花子「ウチに所属してる人らの中で一番実況がうまかったのは歌手だった」
貞子「なんで歌手が実況してるんですか」
花子「この前山奥に行った時にさ、お試しでいろいろやらせてもらったりやってもらったりしたわけよ。そこで見せてもらってさ」
メリー「そういえばそれの配信とかしないの?ひそかに気になってるの」
花子「今度テレビで流すって。今編集とかいろいろやってるとこらしい」
隣人「先輩、それまでに退院できるでしょうか」
花子「わかんね」
メリー「アイツの場合退院してもまた入院するかもしれんの。そうなる前に今検査してもらってるところだから仕方ないの」
貞子「心臓に止まり癖があるとか聞かされたら人間ドッグとかその他諸々全部行ってもらわないと困るじゃないですか」
隣人「入社時と、3年に一回会社から受けさせられるんです。今年先輩は受ける年なので、タイミングが良かったですね」
メリー「でも今まで特にそう言うのが見つかってないってことはやっぱり原因不明な気がするの」
花子「はぁー、世の中そううまくいかないもんだねー」
41 :
ぷよテト楽しいよね
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:08:27.88 ID:RYojhWOb0
花子(ゲーム配信とかちょろいぜ!って思ってたんだけど、実際そううまくいかないなー)
花子(ゲームうまいだけじゃできないんだね。ってか、私以外もそこそこ強いし)
歌手「はっち連鎖〜♪」
アイドル「なんで私が5連鎖組んでる間にそんなに組めるかな?」
ダンサー「やっぱこのゲームぷよの火力だけおかしくないですか?テトで相殺しきれないんですけど」
花子「テト側も連鎖で対処・・・・・・って行きたいところだけど、それやろうとする前に超火力で落とされるんだよね。あっ、詰んだ」
歌手「いぇーい!大・勝・利!」
花子(5回に2回ぐらいの確率で誰かしらに負ける。変なとこからぶっささったりするのマジ勘弁)
歌手「花子ちゃん、ほら、もっとなんか喋って!実況の練習!」
花子「ええー?えーっと、こっちはテトだからとりあえず開幕DT砲組むかパフェ積みするかでぷよ側の手を潰しましょう。潰しきれなくても相殺でぎり耐えたりします」
アイドル「いっくよー!つながれっ!そこっ!くらえっ!」
ダンサー「テトリス!テトリス!Tスピン!これで耐える!」
歌手「ここは一回受けて、発火っ!よし、行ける!」
花子「えーと、7連鎖ぐらいかな?とりあえずDTで相殺して」
アイドル「ああああっ!一杯落ちてきた!いや、まだ舞える、まだ私は戦えにゃーーーーっ!」
ダンサー「一回耐えさえすれば持ち直せるのがテト側の良い所ですよね」
花子「そだねー。ほいっ、よっと、まだっ、ここっ、T挟んで、もっかい!追加ッ!」
歌手「ちょ、ちょちょちょっと待って?そっち何連!?やばくない!?あああ急いで組まないと」
花子「まだまだいけるよー、ほいほいっとな!」
ダンサー「えーと、15連とか対処しきれないですね。対戦ありがとうございました」
歌手「やーらーれーたー」
花子「ふぅー、きっついわぁー・・・・・・」
42 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:09:22.98 ID:RYojhWOb0
男「そういや、明日花子さんの生配信だよな」
花子「そう!初生配信!JS設定だから昼間しか無理ってんで土曜の昼になったの!」
メリー「へー、なの。享年って大変なの」
貞子「メリーさんは何歳で登録したんですか?」
メリー「服のタグについてあった製造日を男に言っといたの」
男「俺は伝えられたそのままに社長に言った」
隣人「つまり花子さんも成人済の年齢を言っておけば時間の制約がなかったのでは?」
花子「登録してから言われても困るよ・・・・・・」
男「まあ明日は俺も隣人も貞子さんもメリーさんも休みだし全員で見るからな」
花子「宣言されると妙に緊張するんだけど」
男「スパチャってどうやるんだっけ?」
隣人「中抜きされるから直接渡した方がよくないですか?」
花子「こらそこ!そういうこと目の前で言うな!」
43 :
はなちゃんねる生配信中
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:10:38.97 ID:RYojhWOb0
花子『どもー、はなちゃんねるのはなちゃんでーす。えー、今日が最初の生配信ってことでどきどきしてまーす。よろしくおねがいしまーす』
男「おっ、映った映った」
隣人「貞子さん、セッティングありがとうございます」
貞子「いえいえ。私も大きい画面で見たいですしね」
メリー「モニターに関しては貞子に任せておけば間違いないの」
花子『えー、生配信ははじめてでいろいろと緊張しててなにやったらいいかぶっちゃけ頭真っ白になって飛んでるんで、事前の予告通りのゲストに来てもらいます。アイドルさーん』
アイドル『早いよ!?私あと10分ぐらい余裕あったんだけど!?』
花子『いっそ全員呼ぶか』
歌手『呼ばれる前に出るか』
花子『・・・・・・ダンサーは?』
歌手『律儀に呼ばれるまで待機してるよ』
花子『ではさっそくゲームの方を始めていきたいと思います』
ダンサー『呼んでくださいよ!私待ちぼうけじゃないですか!台本だと私しょっぱなに呼ばれるって書いてあるんですけど!』
アイドル『この子弄り上手だね』
歌手『相方欲しいね。弄られる側』
花子『ってことで事務所の売れっ子三人組に来てもらいましたー。はい拍手ー。ついでにスパチャ投げてねー』
アイドル『露骨!』
44 :
はなちゃんねる生配信中
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:11:13.45 ID:RYojhWOb0
隣人「うん、生き生きしてますね」
男「でも結構緊張してるな」
メリー「さっきから目線があっちいったりこっちいったりしてるの」
貞子「芸能人も大変そうですね」
隣人「先輩たち、よく見てますね」
男「なんだかんだアレと一緒に暮らしてもう半年以上経ってるしな。ある程度はわかるよ」
隣人「じゃあ私は今何を考えているかわかりますか?」
男「隣に座りたい、かな?」
隣人「ぴんぽんぴんぽん!正解でーっす!」
メリー「お前らうるさいの」
貞子「いちゃつくな呪い殺しますよ」
45 :
はなちゃんねる生配信中
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:12:50.46 ID:RYojhWOb0
花子「えーっと、今回の企画ではとりあえずオンラインに潜って勝ったらウィニングライブをする、と」
アイドル「どこぞの未配信のアプリみたいなことするんだね」
花子「で、負けたらどうするの?」
アイドル「・・・・・・あー、どうしよ。ちょっと待ってね、歌手、集合」
歌手「あいさ」
ダンサー「あれ、私は?」
アイドル「そっちつないどいて」
ダンサー「あ、はい。えーっとですね、じゃあはなちゃんには簡単に自己紹介してもらいますか」
花子「え?あー、はなちゃんです。本名は花子です。よろしくおねがいします」
ダンサー「だめですよー、そんな自己紹介じゃ1次面接で落とされちゃいます」
花子「就活じゃないんだから」
ダンサー「私も就活生ですからねー。副業オーケーの会社を中心に受けてるんですが、これが中々受からなくてですねー」
花子「芸能人なのに?結構売れっ子なのに?」
ダンサー「売れっ子っていっても私自身のダンスはそこまで見てもらえてなくて、どっちかっていうとハプニングを期待されてて・・・・・・あれ?なんだか涙が出てきました」
花子「かわいそうに。そのままのダンサーでいてね」
ダンサー「ハプニング期待なの変わらないじゃないですかぁ!」
歌手「おまたせー。負けたら私が後ろでLOSER歌うから」
花子「えっ」
アイドル「ダンサーは歌に合わせてLOSERを踊る」
ダンサー「お任せあれ!」
花子「アイドルは?」
アイドル「私は音楽かける係。あと今から音源使うためにカラオケ会社に許可取ってくる」
花子「この場で!?」
アイドル「しかたないでしょ。じゃんけんに負けたんだし」
歌手「いえー!私の勝利ー!」
花子「そんな権利関係の話をジャンケンで決める!?」
46 :
はなちゃんねる生配信中
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:14:31.05 ID:RYojhWOb0
男「・・・・・・配信が始まって10分。未だにゲームが始まらないな」
隣人「でも見てください。スパチャすっごい投げられてますよ。花子ちゃん関係ないですけど」
メリー「調べたらここの事務所の売れっ子四天王のウチ3人を呼んでるらしいの。そりゃみんな投げるの」
貞子「花子ちゃん、がんばって!」
男「どっかのタイミングで花子さんにも投げとかないと機嫌悪くなりそうだ」
隣人「口座の準備はできてます!」
メリー「いくら投げるつもりなの。落ち着けなの」
貞子(あの社長さんとかが知ってたら軽く云百万単位で投げてくれたりしませんかね)
47 :
はなちゃんねる生配信中
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:15:09.06 ID:RYojhWOb0
花子「えー、じゃあさっさとはじめよう。今回はスマッシュなブラザーズ。うん、余裕だね」
歌手「どうかなー?おっ、マッチングしたね。じゃあはりきってどうぞ!」
・・・・・・
花子「勝利っ!対戦ありがとうございました!」
アイドル「はい、じゃあウィニングライブね」
花子「え、一戦ごと!?」
アイドル「そうだよ?」
花子「や、やってやんよ!これで再生数増えたらCD出してもらえるらしいし!」
歌手「がんばれー。・・・・・・あ、電話だ。ちょっとごめんね。もしもし、歌手ですけど。え、LOSERカバーしないかって?いや、私まだ歌ってないですし」
花子「売れっ子すごいなー。すぐ話が舞い込んでくる」
ダンサー「じゃあはりきってどうぞ!はなちゃんで、曲は『トイレの花子さん』です!」
48 :
はなちゃんねる生配信中
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:16:03.43 ID:RYojhWOb0
男「まんまじゃねーか!」
隣人「まあ知ってるの私たちぐらいですし」
貞子「ふりふりの衣装着て踊ってますよ!かわいいですね!」
メリー「あの衣装はウチの提供なの」
貞子「えっ?」
メリー「私の仕事先の仕立屋に土下座して頼み込んだの。おかげでいつもより多めに服を着ることになったの。大変だったの」
男「あー、あのドレスを作った人か。納得だ」
隣人「いいなー、かわいいなー。ねえ先輩、私も・・・・・・」
男「無茶言わんでくれ。あそこの服いくらするか知ってるだろ。ウェディングドレスまで待ってくれ」
隣人「やったっ!」
貞子「いちゃつくなっ!」
49 :
はなちゃんねる生配信中
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:17:15.90 ID:RYojhWOb0
花子「はぁ、はぁ・・・・・・」
歌手「あ、次マッチングしたよ」
花子「や、休ませてくれないの?」
歌手「配信時間決まってるんだから!はなちゃんにはちょうどいいハンデでしょ!」
花子「あ、あったりまえじゃん!やってやんよ!」
ダンサー「おおー、威勢いいですね」
アイドル「ゲームしてる間暇だね」
ダンサー「じゃあ私後ろで踊っておきますね」
アイドル「パッフェルベルのカノン流しとくね」
ダンサー「踊れと!?」
歌手「私弦楽器担当するから、アイドルは管楽器ね」
アイドル「楽器ないんだけど」
歌手「ボイパで」
アイドル「ボイパって打楽器だよね?」
歌手「まあ楽器の音を声で再現すればいいでしょ」
アイドル「アドリブで練習したこともないやつをやれと」
歌手「いけるいける!」
花子「よし!ゲームセット!」
ダンサー「あ、終わりましたね」
歌手「はいじゃあウィニングライブねー」
花子「ま、またぁ!?これってもしかして体力企画!?」
歌手「しょっぱなだから多少無茶ぶりしなきゃいけないじゃん」
アイドル「なんのために山奥でトレーニングしたと思ってんの」
ダンサー「山奥ではガールズトークと飯盒炊爨しかしてませんが?」
花子「わーん!事務所の先輩たち頭おかしいよー!」
ダンサー「私も含まれてますか!?」
50 :
はなちゃんねる生配信中
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:18:11.04 ID:RYojhWOb0
花子「ぜぇーっ、ぜぇーっ、つ、つぎ!」
歌手「この子根性あるね」
アイドル「多分大物になるよ」
ダンサー「次の対戦相手は・・・・・・あっ」
花子「ん?どしたの?」
ダンサー「あー、この相手、多分知り合いです」
歌手「えっと?あー、多分大学の後輩だわ」
アイドル「あ、ほんとだ。ゲームうまい子だ」
花子「まあいいや!ごめんね先輩たちの後輩さん!私の再生数のために犠牲になって!」
・・・・・・
歌手「I'm a LOSER どうせだったら遠吠えだっていいだろう♪もう一回もう一回行こうぜ僕らの声♪」
花子「あああああああーっ!!!むかつくーーーーー!!!」
51 :
はなちゃんねる生配信中
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:19:18.45 ID:RYojhWOb0
男「今だ!スパチャの準備を!」
隣人「できました!」
貞子「送信です!がんばって!」
メリー「花子、がんばれなの!」
隣人(この全員が一体になってる感じをみると、花子ちゃんって我が家の末っ子っていうかお姫様ですよね)
52 :
はなちゃんねる生配信中
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:20:12.92 ID:RYojhWOb0
アイドル「あ、はなちゃんあてにスパチャ来てますよ。がんばってーって」
花子「え、ほんとに?よし!次こそは!・・・・・・って、連戦!いや、やってやる!勝ち越させない!」
歌手「ここいらで一つ踊ってみようぜ♪夜が明けるまで転がってこうぜ♪」
アイドル(これ、連敗し続けたら歌手は歌い続けてダンサーは踊り続けることになるのかな?それはそれで面白そうだしいいか)
・・・・・・
歌手「あいむあるーざーどうせだったらとおぼえだっていいだろっ、もういっかいもういっかいいこうぜぼくらのこえっ!」
ダンサー「はぁー、はぁー」
アイドル「あのー、はなちゃん?」
花子「勝つまで!勝つまで辞めない!私は止まらない!」
アイドル「あの、ふたりがそろそろ限界だから」
花子「勝てばいいんでしょ勝てば!」
・・・・・・
歌手「はぁーっ、はぁーっ、き、きっつ・・・・・・何回歌った・・・・・?」
ダンサー「だ、ダンスって、連続で何十回もやることを想定されてないんです、よ・・・・・・・」ガクッ
花子「・・・・・・うーーーーーっ!くやしいーーーーーーーーーーっ!」
アイドル「はい、時間切れー。世界戦闘力を落としまくったはなちゃんはどうなってしまうのでしょうか!それではまた次回ー!」
53 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:20:51.60 ID:RYojhWOb0
男「・・・・・あの花子さんが全戦全敗だと?」
隣人「我が家でゲーム大会開いたら優勝かっさらっていく花子さんが・・・・・まさかあんな」
メリー「相手の動きが頭おかしかったの。なんか花子の攻撃が全然当たらないの」
貞子「なんですかね、あのぴょんぴょんした動き」
男「まあ、相手が悪かったってことで」
花子「ただいまっ!テレビ使うよっ!」
男「お、おかえり」
メリー「トイレワープまで使って帰ってくるとは、どうしたの?」
花子「何って、特訓よ特訓!負けっぱなしでいられるもんですか!絶対ボコし返してやる!」
貞子「はい、がんばってください!」
54 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:21:43.16 ID:RYojhWOb0
―1週間後―
男「・・・・・・あれから花子さん、ずっと引きこもってるな。隣人の部屋に」
メリー「寝てる時以外はゲームしかやってないの。ごはんも置いとけ状態なの。おかげで向こうで寝れないの」
隣人「心配ですね。ちゃんと食べてはいるみたいですけど・・・・・・」
貞子「あの連敗が彼女を変えてしまったんですね」
男「いや、さすがによろしくないだろ。ちょっと一言言ってくる」
メリー「でもあいつ、今聞く耳持たないの」
男「やり方はいろいろあるさ。まあ任せてくれ。対処法は姉ちゃんのお嬢様から聞いてるんだ」
メリー「なんでお嬢様とかいう身分の人が引きこもりの対処法を知っているのか甚だ疑問ではあるの」
55 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:23:22.04 ID:RYojhWOb0
花子「ああもうっ!こんな反確の動きしたらダメっ!」
男「花子さーん」
花子「うっさい!話しかけんな!」
男「・・・・・・うん、予想通りの展開だ」
男(ここでブレーカーをひとつまみ)
バツン
花子「・・・・・・!?!?!?!?!?」
花子「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ”!?」
男(ヒドイ絶叫だ。とても女子とは思えない)
花子「なっ、なんでっ!?なんで電気消えたのっ!?電源っ!復帰っ!」
男「はい、そこで終了。終わりにしろ」
花子「お前かっ!なんてことすんのよ!」
男「花子さん、自分の姿鏡で見たか?すごいことになってるぞ」
花子「うっさいっ!ほっといて!」
男「臭いもすごいし・・・・・・風呂にも入ってないだろ」
花子「うっさいっての!アンタに指図される謂れはない!」
男「あるに決まってんだろ。家主だぞ。こっちは隣人の部屋だけど、隣人からもクレームが出てる」
花子「あっ、うっ、そのっ」
男「とにかく、一回風呂入れ。んで、こっちの部屋に来い。いいな?」
花子「で、でもぉ!」
男「1時間以内だ!返事っ!」
花子「は、はいっ!」
56 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:24:26.99 ID:RYojhWOb0
隣人「・・・・・・あれがお嬢様式」
貞子「今どきのお嬢様は引きこもりを強制的に外に出させるんですね」
メリー「引きこもりとかニートは家主に対して地位が低いの。そのカードを切られたら従うしかないの」
貞子「もしくは必死で懇願する」
メリー「たとえ身体を差し出してもなの。手は出してこなかったの」
隣人「あの、もしかして期待した事とかありました?」
貞子「正直に言うとありました」
メリー「期待というか、いつ来られてもいいようにはしてたの。いざやることやるとなって駄目でしたで捨てられたら悲惨なの」
隣人「ちなみに、みなさんはどのあたりまで付き合えます?」
貞子「死なない上に五体満足でいられるならなんでも」
メリー「身体さえ壊れなければ穴は全部使ってくれていいの」
隣人「私が言えた話じゃないですけどお二人の愛も結構重いですよね」
57 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:25:02.02 ID:RYojhWOb0
花子「お、お風呂あがりました」
男「よし。じゃあそこに正座。三人はちょっと隣に行っておいてくれ」
隣人「はーい」
メリー「これって向こうでやればよかったんじゃないの?」
男「ついでに掃除も頼む」
貞子「なるほど。今までメリーさんや隣人さんが済ませてしまうから活きなかった私のメイド仕込みの掃除スキルが活きる時ですね!」
メリー「掃除機とゴミ袋と適当に持っていくの」
隣人「掃除機なら私の部屋にもありますよ?」
メリー「こっちのこの前買い替えた最新式だから性能いいの。くるくるぽんなの」
隣人「なるほど」
男「早く行ってもらっていいか?」
隣人「あ、ごめんなさい」
58 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:25:30.98 ID:RYojhWOb0
男「さて、花子さん。今から俺はお説教をします」
花子「・・・・・・はい」
男「その前に、だ。なんで花子さんに怒ってると思う?」
花子「え、なんでって。・・・・・・引きこもって迷惑かけたからじゃないの?」
男「違う」
花子「え?えーと、お風呂にちゃんと入ってなかったから?ほら、男って綺麗好きっていうか臭いの嫌いだし」
男「そうじゃないな」
花子「ええっと、それじゃあ・・・・・・ええっと、ええっと?」
花子「・・・・・・わかんない」
男「うん、まあいいだろう。俺が怒ってるのは花子さんが自分の生活や身体をないがしろにしたからだ」
花子「・・・・・・は?」
59 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:26:15.04 ID:RYojhWOb0
男「社長が言ってたが、人外の存在でも生活が崩れることによって病気になったりするそうだ。んで、そうなったときに病院にいくのは大変らしい。人間の病院じゃ診れないからな」
花子「・・・・・・病院ぐらい自分でいけるし」
男「そういう話じゃない」
花子「ほっといたらいいじゃん!私だって今は自分でお金稼いでるし!病院代も自分で払える!男に迷惑かけないでしょ!」
男「ああ、花子さんが完全に自立してるっていうなら俺はそこに文句を付けられない。そうなると無関係だしな」
花子「だったら!・・・・・・出ていけって、言うの?私は、ここを出て行ったらいいの!?そういうことなの!?」
男「違う!」
花子「じゃあ、どういうつもりなのよ!」
男「俺もメリーさんも貞子さんも隣人も、花子さんのことは家族の一人として考えている。だから、自分をないがしろにすることには怒るんだ」
花子「なによ、それって・・・・・・」
男「仮にさ、俺が毎日酒を浴びるほど飲んで食べ物も油物とかラーメンとかばっかりで、みたいな生活を送ってたらお前ら文句つけるだろ?」
花子「そりゃそうよ!そんな生活してたら男すぐに死んじゃうじゃん!」
男「でも、都市伝説のとこはもう辞めたんだから法に縛られてるわけじゃないだろ?」
花子「そういうことじゃないでしょ!」
男「ああ。今花子さんが思ってることは、俺たちが花子さんに対して思っていたことだ」
花子「あっ・・・・・・」
60 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:27:20.15 ID:RYojhWOb0
男「仕事をする上での多少の不健康な生活なら見逃す。ただ生活がまともに送れないようになるっていうのなら、俺は仕事場に乗り込んででも花子さんを辞めさせる」
花子「で、でも・・・・・・」
男「今まで3人まとめて養ってきたのは誰だと思ってるんだ。今更元に戻ったところでまだまだ余裕だよ」
花子「でも、私、もっと強くならないと、あそこにいられないし・・・・・・」
男「本当にそうだっていうのなら、それこそ辞めさせる。だが、本当にそうなのか?花子さんの事務所は花子さんにゲーマーとして最強の腕を望んでるのか?」
花子「えっと・・・・・・」
男「少なくとも見ている限りだとそうじゃなかった。どっちかっていうとバラエティ枠だろ?芸能事務所だし」
花子「そう、かも」
男「そもそも前の生配信思い出してみろよ。勝ったらライブして負けたら後ろでライブされてたんだろ?あれ見て誰が全戦全勝を望むんだよ」
花子「・・・・・・」
男「確かに、花子さんはそれを望んでるかもしれない。ただ、そのために生活をないがしろにするのであれば是が非でも辞めさせる。それが家主としての俺の意思だ。異論はあるか?」
花子「・・・・・・ない」
男「ならばよし。それに、特訓するなら特訓するでその動画も録ったりできるんだろ?そういうのも配信して稼いで行きゃいいじゃんか」
花子「あっ、そっか。男ってけっこうがめついね」
男「これでも大企業の社員なんでね」
61 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:27:56.81 ID:RYojhWOb0
メリー「花子ーーーーっっ!終わったなら手伝えなのーーーーっ!」
貞子「なんですかあのゴミの量!しかもあなた、トイレにも全然行ってなかったみたいですね!トイレの花子さんのくせに!」
男「えっ」
花子「い、いや、それは、ね?反省してるから・・・・・・ね?」
男「あの」
隣人「先輩、聞かない方がいいです」
男「え、そこまでなのか?」
隣人「はい。そしてですね」
隣人「渡シの部屋をあん名風に津かッて汰コトについて御噺があり升」
花子「あっ・・・・・・」
男「よし!俺の分の説教終わり!こってりしぼられてこい!」
花子「やだーーーーー!許してーーーーーー!!!!」
62 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:28:42.87 ID:RYojhWOb0
花子「ひぐっ、えぐっ、えぐっ」
隣人「これに懲りたら今度から気を付けるように!」
花子「はい・・・・・・ひっぐ」
メリー「よし、説教も終わったみたいだしご飯にするの」
隣人「あれ、いつのまに?」
貞子「隣人さんのお説教が長かったので買い出しから調理まですべて済んじゃいましたよ」
男「よしよし、もうご飯だからそろそろ泣き止もうな」
花子「うん・・・・・・ひっぐ、ぐすっ」
メリー「たまには子供らしく叱られるのもいいもんなの」
貞子「私はしょっちゅう叱られてますけどね」
メリー「お前は問題行動が多すぎなの。メイドならもっと慎みを持てなの」
貞子「自分の欲には抗えません!」
メリー「駄メイドなの」
63 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:30:22.74 ID:RYojhWOb0
花子(なんか、こうやってしてると改めて一緒に暮らしてるって言うのを感じられる気がする)
花子(お互いに無関心じゃいられない、過干渉になっちゃうこともある。これが、家族、だよね)
花子(もちろん嫌なことだってある。でも、それ以上にいいことの方が多い)
花子(・・・・・・うん、がんばろう。とりあえずみんなが安心して生活できるぐらいには)
隣人「先輩、最後の一個、あーんしてください」
男「え?あーん」
花子「ぱくっ」
隣人「・・・・・・ちょっとぉ!?花子さん!?」
花子「べー、だ。いちゃいちゃしててさっさと食べないのが悪いんだよーだ。ごちそうさまー」
貞子「そうです!のろけを見せられるこっちの気持ちにもなってください!」
メリー「花子、よくやったの。いちゃつくならよそでやれなの」
男「そんなにいちゃいちゃしてたつもりはないんだけど・・・・・・」
花子「いやー、男からあーんしてもらって食べるご飯はおいしいなー!これを食べれない彼女さんはかわいそうだなー!」
隣人「こんのっ!いいでしょう花子さん、宣戦布告とみなしました!」
花子「ラグナロクオンラインで待ってるよー、月宮」
隣人「すぐインしますから!あなたを詐欺罪(食い逃げ)と窃盗罪で裁きます!覚悟の準備をしておいてください!いいですね!」
男「・・・・・・うん。元気になったみたいで何よりだな」
To be continued...
64 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/11(木) 17:38:58.94 ID:RYojhWOb0
完結編第二話【トイレの花子さん】をお送りしました。
花子さんは子供らしさを大事にして書いたつもりですが、自分で書くとメスガキ感が出ないな。
もっと家庭内煽ってほしい。それで返り討ちにしてわからせたい。
次回は【呪いのビデオ】です。男は死にます。
メリーちゃんに二人羽織であつあつおでんを食べさせたい。
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 18:08:10.17 ID:yfiy/yPr0
いつの間にかにきてた、乙。そしてまた死ぬんかい。
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 18:32:06.58 ID:5pmKScv6O
死んでばかりだなぁ
67 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/16(火) 15:57:41.99 ID:dgPNsq/R0
【呪いのビデオ】
貞子「荷物運んでもらってありがとうございます」
男「このぐらいお安い御用だよ。男だしな」
貞子「メタな話をしますけど男さん自分の名前を言っているのか性別の事を言っているのかわかりにくいですね」
男「そういうのは無しの方向で」
貞子「ふふ、でも助かりました。セールでちょっと買い込み過ぎちゃって」
男「これ社用車だからバレないうちに荷物はナビを通して家に入れといてくれ」
貞子「はーい」
男「てか開いてくれたら俺がツッコんどくけど」
貞子「え、いいんですか?」
男「これくらいなら任せてくれ!」ドンッ
貞子「もう、男さん。そんなに強く胸を叩いたらまた止まっちゃいますよー」
男「」
貞子「・・・・・・あれ?男さーん、もしもーし」
貞子「・・・・・・死んでる」
68 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/06/16(火) 15:58:24.11 ID:dgPNsq/R0
男「・・・・・・またここか」
貞子「はい、いつもの病院です。お医者さんもまたかって顔してましたよ」
男「ええっと、今回は何に襲われたんだ?」
貞子「・・・・・・しいて言えばパッション屋良?」
男「え?」
貞子「もしくはゴリラ?」
男「え、あの?俺の死因はなんですか?」
貞子「男さんが自分で胸を強くたたいたときに心臓が止まったことですね」
男「・・・・・・もしかして、今回都市伝説とか諸々は無関係?」
貞子「イエス」
男「・・・・・・弱いなぁ、俺」
貞子「まったくですよ。大手スーパーの駐車場で心臓マッサージを始める私の身にもなってください。あとAED持って来てくれたり救急車呼んでくれたりした人にも感謝してください」
男「毎度お世話になってます。ありがとうございます」
貞子「これはアレですね、家に帰ったらご褒美ックスですね」
男「え、なんて?」
貞子「ご褒美ックスですよ、ご褒美ックス」
男「聞き間違いじゃなかったか。聞き間違いであってほしかった」
貞子「もう一回言いましょうか?ごほう」
男「言わんでいい!」
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