高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「南風のカフェテラスで」

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17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:45:32.61 ID:3708Ugp60
>>16 真ん中付近、上から7行目の加蓮のセリフを修正させてください。申し訳ございません。
誤:加蓮「藍子がそういう風に言いふらしたら、それはもう大変なことになるからね。懸命だよ」
正:加蓮「藍子がそういう風に言いふらしたら、それはもう大変なことになるからね。賢明だよ」


加蓮「……なんて。消してはないよ。はい」カエス

藍子「え? ……あ、ホントだ。ありがとうございま、す……?」

加蓮「藍子の気が変わって言いふらしたら、事務所で第2回追いかけっこ大会が開かれたりするのかな」

加蓮「そしたらまた隠れて、そうだなー。前回は千枝が勝ったから、千枝は私の味方ってことにしてもいいかも」

加蓮「賞品……うーん。私が考えてもいいんだけど、こういうのって私自身より、私を見てくれる藍子が考えた方が、みんな何が欲しがるか分かりやすいかな?」

加蓮「あははっ。そうと決まればモバP(以下「P」)さんにも伝えとこ。前やった時は後で怒られちゃったもんねっ」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:46:02.08 ID:3708Ugp60
藍子「加蓮ちゃん――」

加蓮「んー?」

藍子「ううんっ。もしも、私がみなさんにお見せしなかったり、みなさんが加蓮ちゃんの思う通りの行動をしなかったら、どうするんですか?」

加蓮「その時はその時でボツでしょ」

藍子「せっかく考えたのに……」

加蓮「ダメだとしても何か新しいことに使えるでしょ? 量を考えるのが大事だって、Pさんもいつも言ってるし」

加蓮「藍子だって、やる前からダメかもとか使えないかもなんて思ったりしないじゃん」

藍子「……それもそうですねっ」

加蓮「ね。ちなみに藍子がみんなに見せて回った時用のおしおきは、藍子がやってもやらなくても実行するから」

藍子「しないでください!」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:46:31.47 ID:3708Ugp60

□ ■ □ ■ □


藍子「あ……」

加蓮「どうかした?」

藍子「どうせなら、髪型、お揃いにしてみたかったな……。うん、そうすればよかったかもっ」

加蓮「さすがにそれはちょっと照れくさいし、帰りは帽子だね」

藍子「どうしてですか〜。加蓮ちゃん、もう1度あっちを向いてください。やり直しします!」

加蓮「やだ」

藍子「そんなぁ」

加蓮「ま、これはこれで気に入ったから。ありがとね、藍子」

藍子「しゅん……」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:47:02.09 ID:3708Ugp60
藍子「加蓮ちゃんが髪に触らせてくれないなら、私が加蓮ちゃんと同じ髪型にすればいいんだっ」

藍子「帰る直前に、加蓮ちゃんが店員さんとお話しているところを見計らって――」

加蓮「あのさ。そういうのって、私に聞かれないように計画立て無いと意味なくない?」

藍子「あ」

加蓮「藍子が髪型を同じにしてきたら、私はまた別の髪型にすればいいじゃん。さっきは藍子にしてもらったけど、当然自分でもできる訳なんだし」

藍子「う……」

加蓮「しかも絶対私の方が先に整えられるし」

藍子「…………」プクー

加蓮「ぷくくっ。藍子のばーかっ」

藍子「……ふふ。つい、ぜんぶ喋ってしまいましたね。サプライズの計画も楽しいですけれど、一緒にお話しながら立てて行く計画の方が好きなんです♪」

加蓮「甘っちょろいんだー……っと」

藍子「また風が……! あっ! カメラカメっ……う〜。間に合いませんでした」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:48:02.19 ID:3708Ugp60
加蓮「残念。次のチャンスが来るまでお待ち下さい、ってね」

藍子「やっぱり、スマートフォンをずっと持っていなきゃ……!」

加蓮「そうまでして私の写真を撮りたいの? 意地っ張りー。ま、お好きにどうぞ」

藍子「次は絶対に撮りますっ」

加蓮「頑張れー。……けどさ。私、ちょっとお腹空いちゃったし何か注文するよ?」

藍子「えっ? はい、どうぞ?」

加蓮「両手でスマフォを持ってたら藍子は食べれなくなるけど……。片手で持ちながら片手で食べる、なんて行儀の悪いことするの嫌いでしょ、藍子」

藍子「それは、まぁ……。でも私はいいですよ。お腹はまだへっちゃらですから」

加蓮「ふぅーん……。藍子の目の前でものすっごく美味しそうに食べてあげるけど、いい?」

加蓮「きっとお腹がめちゃくちゃ空くけどホントにへっちゃら? 大丈夫?」

藍子「……………………」

加蓮「ね? ……あははっ。睨んでも怖くなーい」

藍子「……、」

加蓮「ほら、分かったら諦めてスマフォは置きなさい。食べ終わってからならいくらでもチャンスはあるでしょ?」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:48:32.59 ID:3708Ugp60
藍子「……加蓮ちゃん」

加蓮「ん?」

藍子「……ええと……」

加蓮「あー……言い辛いことかー。そっか」

加蓮「別に……うん。聞いてあげるから、話してみて?」

藍子「……それなら」

藍子「加蓮ちゃんが私に、食べさせてくれたら解決かなぁ〜……って思うんですけれど、どうでしょう」

加蓮「…………」

藍子「…………」

加蓮「…………」バチーン

藍子「痛いっ!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:49:01.92 ID:3708Ugp60
……。

…………。

藍子「もしも途中で風が吹いて、綺麗な加蓮ちゃんのことを撮れなかったら……加蓮ちゃんのこと、うらみますからね……! 絶対、ずっとうらみます……!」

加蓮「藍子に恨まれるなんて世界中探しても私だけだね。珍しい体験しちゃった」

藍子「もう!」

加蓮「さてと。前に来た時と同じ「梅雨の準備大福」を注文してみた訳だけど……」

加蓮「……梅雨の準備っていつまで続けるつもりなんだろ」

藍子「……梅雨が来るまで?」

加蓮「確かに」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:49:31.75 ID:3708Ugp60
藍子「見てみて加蓮ちゃんっ。傘のような葉っぱが、前に注文した時よりも少しだけ大きくなっていますっ」

加蓮「言われてみたらそうかも。ミニチュアの小学生サイズが、ミニチュアの大人サイズになったくらい?」

藍子「どっちにしても、ミニチュアのサイズなんですね」

加蓮「さすがにこのサイズじゃ私達にはさせないからねー」

藍子「それに、色が前に注文した時から変わっています。今回は、私の分も加蓮ちゃんの分も、薄い橙色になっていますね」

加蓮「ひまわりの色……じゃないよね。ちょっと黄色が弱いし。燃えるパッションカラー?」

藍子「ほら! 店員さんも、加蓮ちゃんならできる! って、思っているんですよ」

加蓮「無理だってば。もうっ」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:50:01.50 ID:3708Ugp60
加蓮「いただきまーす」

藍子「いただきますっ」

加蓮「もぐ……」

藍子「〜〜〜♪」

加蓮「ふふっ。美味し」

藍子「この前とはまた違った味……。テラス席で食べているからかな?」

加蓮「それか……ほら、この前の藍子ってさっさと食べちゃったじゃん。ゆるふわは封印だ、それよりも早く加蓮ちゃんの膝の上に乗りたい! って」

藍子「あ、改めて言われると気恥ずかしいですね……。膝の上に乗るって……」

加蓮「実は乗せたのは頭なんだけど。って、実はってほどイメージ変わらないっか」

藍子「このミニチュアサイズの傘みたいに、私も小さくなれたら……加蓮ちゃんの膝の上に、乗ることができるのかな?」

加蓮「それか昔の、小さい頃の藍子ちゃんにタイムスリップして来てもらったら?」

藍子「……加蓮ちゃん。それは、冗談ですか? 本気ですか? 真顔なので分かりにくいっ」

加蓮「ふふふー。うちの事務所ならありえるから怖いよね」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:50:32.68 ID:3708Ugp60
藍子「時間を遡るのは、……なんだかできちゃいそうなのでいいとしても、昔の私にはどうやって来てもらうんですか?」

加蓮「……こう、こっちに美味しいお菓子があるよって言って」

藍子「やめましょう……」

加蓮「でも、藍子って小さい頃からしっかりしてるし、この手は効かなさそうだね」

藍子「そうですね、って言いたいんですけれど……」

加蓮「……自信ない感じ?」

藍子「あはははは……」

加蓮「今だって、大福1つで簡単に釣られちゃうもんね」

藍子「そ、そこまでではありませんっ。……ハズです」

加蓮「どーだか。意外と食いしん坊な藍子ちゃん?」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:51:01.71 ID:3708Ugp60
加蓮「逆にさ」

藍子「逆に」

加蓮「昔の加蓮ちゃんに来てもらう方法とかって思いつく?」

藍子「…………えええぇ……?」

加蓮「あははっ。ま、そんな顔しないで。ちょっとした冗談だと思って」

藍子「加蓮ちゃんの昔のことを冗談にするのなんて、私には難易度が高いです」

藍子「でも……そうですね。まず、来てもらうためには、何か興味を惹くものを用意した方がいいですよね?」

加蓮「おっ。乗り気だ。誘拐対象が加蓮ちゃんだから?」

藍子「もう知りませんっ」

加蓮「えー。ごめんごめん。さすがにからかいすぎちゃった。続きが聞きたいなぁ」

藍子「……………………」プクー
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:51:31.39 ID:3708Ugp60
藍子「…………」モグモグ

藍子「……」コトン

藍子「……ちいさい頃の加蓮ちゃんが興味を持ちそうなことって――アイドル以外に、何かあるのでしょうか」

加蓮「どうだろ。自分で分析するのもアレだけど……うーん……。珍しい物とか、見たことがない物とか?」

藍子「なるほど〜。そうだ。一緒に遊んであげるのはどうでしょう?」

加蓮「ほうほう?」

藍子「加蓮ちゃんのお話を聞いていると、きっと、ちいさい頃の加蓮ちゃんがいちばん欲しかったものって、自分と一緒にいてくれる人なんだって思います」

藍子「だから一緒にいてあげて、そして加蓮ちゃんの知らないもので一緒に遊んだら、2倍の効果になりますっ」

藍子「これならきっと、加蓮ちゃんをさらっ――」ハッ

藍子「か、加蓮ちゃんもきっと、私についてきてくれますよね。……どうでしょう?」

加蓮「それは当時の私に聞いてみないと。でも、藍子の雰囲気ならできるのかもね」

藍子「やった♪」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:52:01.58 ID:3708Ugp60
加蓮「ま……当然、今から想像しても、何の意味もないことだけどさ」

藍子「……」モグモグ

加蓮「……」モグモグ

加蓮「……やっぱり、今でも時々思うことはあるよ」

加蓮「もっと昔や、もっと違う時に藍子に出会ってたら、って」

加蓮「でも――」

加蓮「なんだろう。その想像だか妄想に出てくる藍子って、多分藍子じゃないんだよね」

藍子「私じゃない……? 凛ちゃんや、奈緒ちゃんってことですか?」

加蓮「ふふっ。違う違う。っていうか何? 私ってそんな浮気性みたいに思われてるの?」

藍子「そういうつもりじゃないですよ〜。……あっ、でも、加蓮ちゃん、最近はそれっぽいところもあるのかも……?」ウーン

加蓮「やめて、ガチトーンでそういうこと言うのやめて」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:52:31.46 ID:3708Ugp60
加蓮「藍子以外の誰かってことじゃなくて、そもそもこの世界にはいない存在。ただ、顔は藍子と同じような形で、性格も藍子みたいな子。つまり、私が勝手に作り出してる想像の藍子……って感じかな」

加蓮「そいつは私の中で、私に都合のいいことばっかり言うの。私が言ってほしいこととか、やってほしいこととか」

藍子「…………、」

加蓮「理想なんて求めてないよ。理想であってほしいとは思わない」

加蓮「私は、理想がほしくて藍子と一緒にいるんじゃない」

加蓮「なのに……"違う時に藍子と出会ったら"っていう想像は、自然と理想の追求になるよね」

加蓮「その中に登場する藍子は、私の理想になってしまう。いくら、自分は自分勝手じゃないって言い張ってても、結局はそういうことになる」

加蓮「……なんなんだろうね、こういうのって」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:53:01.70 ID:3708Ugp60
藍子「う〜ん……。何、って。加蓮ちゃん。それって誰でも普通に考える、普通のことではないでしょうか?」

加蓮「えっ?」

藍子「どんなに現実が素晴らしくて、大好きなものでも、ときどき、もっといいものを求めてしまうことって、誰にでもあると思います」

藍子「加蓮ちゃんは、たまたまそれが私との出会い方で、たまたま私――ううん、私のような人? が登場しているだけのことではないでしょうか?」

加蓮「あぁ、そう言っちゃうんだ」

藍子「ふふ。そう言っちゃいます」

加蓮「口では綺麗事を言ってるのに、心の隅では反対のことを考えていても?」

藍子「それは、あなたが理想を求めない相手とどこが違うんですか?」

加蓮「…………」

藍子「…………」

加蓮「……言うねぇ?」

藍子「言っちゃいます」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:53:31.55 ID:3708Ugp60
加蓮「へー。じゃあ……藍子ちゃんには表に出さない意地汚いことがあるってことなんだ。へー、いいこと聞いちゃった」

藍子「なっ……なんでそうなるんですか! もうっ、真面目にお話してるのに!」

加蓮「違うの?」

藍子「違います!!」

加蓮「違うって本当に言い張れる? 何か別の想いがないって本当に言える?」

藍子「うぐっ……」

加蓮「ふふっ。でも、それでいいんでしょ?」

藍子「う〜……。私が、加蓮ちゃんに言っているハズだったのに……」

加蓮「残念♪ 藍子に言われっぱなしなのは癪だし」

加蓮「じゃあ私が勝ったってことで、何か1つ明かしてみよっか。心に秘めてること」

藍子「本当にありませんよ……。あっても、きっとうまく言えませんから、嫌です」

加蓮「そっか」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:54:02.58 ID:3708Ugp60
藍子「加蓮ちゃん」

加蓮「んー?」

藍子「加蓮ちゃんが、理想の私、高森藍子ではなくて、いつもの私でいいんだって、いつも言ってくれること。それは、すっごく嬉しいことです」

藍子「でも、ときどきでいいので、加蓮ちゃんの理想も教えてくださいね」

藍子「もしかしたらそれが、新しい何かにつながるかもしれませんっ」

藍子「もっともっと、みなさんに笑顔になってもらえる何かにも!」

藍子「ほら。考える前から意味のない、駄目なものなんてないんですよね?」

加蓮「……言うねぇ??」

藍子「言っちゃいますっ」

加蓮「じゃあ、それこそ具体的に口にするのは苦手だからパス」

藍子「え〜」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:54:32.16 ID:3708Ugp60
加蓮「あ、1個思いついた。理想の藍子」

藍子「ぜひ教えてくださ――」

加蓮「私に大福を分けてくれる藍子ちゃん」

藍子「嫌です!」

加蓮「言えって言ったのアンタじゃん!」

藍子「それとこれとは別ですもん!」

加蓮「はーっ? 頭にきた。絶対理想なんて教えてやるもんか!」

藍子「いいですよ。それなら私が加蓮ちゃんの思い描く理想を見つけてみせますから!」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:55:01.12 ID:3708Ugp60
……。

…………。

「「ごちそうさまでした。」」

加蓮「っと、また風――あっ」

藍子「ふっふっふ〜」

加蓮「うわー、悪い顔してる。じゃあ、撮れたんだ?」

藍子「はいっ♪ さっそく、一緒に見てみましょっ」

加蓮「どれどれー……って、うわっ」

藍子「髪がぼさぼさに荒れている加蓮ちゃんですね……」

加蓮「最初に約束した通り、これは削除だよ」

藍子「私も、撮りたいのはこれではありません。……でも、時間が遅くなって、風ももう冷たくなってしまいましたから。今日は、諦めます」

加蓮「そっか。もうこんな……。げ! 7時!?」

藍子「えっ!?」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:55:32.14 ID:3708Ugp60
加蓮「遅い時間でも明るくなってきたから……油断した! これが環境一致型のゆるふわ空間……!」

藍子「環境……え、なに?」

加蓮「環境一致型ゆるふわ空間。前に菜々さんと奈緒がなんか技名みたいに言ってたけど……心当たりは?」

藍子「…………」アハハ

加蓮「うん。……いや、今はそうじゃなくて! お母さん……あれ、連絡来てない」

藍子「私のお母さんは、連絡は来ていますけれどあまり怒ってはいないみたいです。よかった」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:56:02.56 ID:3708Ugp60
加蓮「そういえばお母さん、今日はお仕事が遅くなるって言ってたから……。いいや。藍子、ついでに晩ご飯も食べていこ?」

藍子「そうしちゃいましょうかっ。あ……それなら、シャッターチャンス、もうちょっとだけ」

加蓮「諦めたんじゃなかったの?」

藍子「加蓮ちゃんが寒いって言うなら、やめておきます。でも、そうでないなら……もうちょっとだけでいいですから!」

加蓮「しょうがないなー。じゃ、藍子ちゃんの情熱に免じて……10分だよ? それ過ぎたら中に入って、ご飯注文しよ?」

藍子「分かりましたっ」


「……あっ、風――」
「やった、撮れたっ。加蓮ちゃん、見てください。ほら、こんなに綺麗な――」


【おしまい】
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/30(土) 18:56:33.12 ID:3708Ugp60

【あとがき】

第9代シンデレラガールおめでとう、加蓮。
担当プロデューサーの皆様方も、おめでとうございます。

総選挙については新カードが出た時に触れるかもしれませんし、難しそうなら控えるかもしれません。
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