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【安価・コンマ】ループ世界の主人公として生きる
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301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/26(金) 21:24:23.64 ID:VIG1tRMr0
1逃げる
冬野「分かった、逃げよう」
朝霧「良かった...。それじゃあ──」
冬野「でも」
朝霧「な、何?」
冬野「守られるだけじゃない、私だって水面ちゃんを守るから」
私の言葉を聞いて水面ちゃんが微笑む。
朝霧「...うん!」
差し出された手をしっかりと握る。
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/26(金) 21:25:53.85 ID:VIG1tRMr0
数年後 某国 とある山の奥深く
冬野「ふぁ...おはよ」
朝霧「おはよう、寝坊助さん」
冬野「別にそこまで遅くないでしょ...」
朝霧「まあね。さあ、今日は街に出て色々買うから準備して」
冬野「はーい」
顔を洗い、歯を磨き、服を着替えて水面ちゃんと外に出る。
山の麓に位置する町まで徒歩で向かう。町に着くとカフェで少し息抜きをしてから、市場へ向かった。
朝霧「こんにちは、おばさん」
おばさん「ああ、いらっしゃい!今日も仕入れに来たのかい?」
冬野「はい、いつものありますか?」
おばさん「勿論用意しておいたよ」
おばさんが奥から日用品を詰め込んだ袋をいくつか持ってきた。
朝霧「ありがと!」
おばさん「いいんだよ。...ところで、あんたたち何かまずい事にでも巻き込まれてんのかい?」
手で口元を隠しながらおばさんが囁いた。
朝霧「どうして?」
おばさん「男が何人か、あんた達について聞いて回ってるんだよ。勿論あたしは答えなかったけど、他の奴が答えちまったかも」
冬野「そうですか...ありがとうございます」
水面ちゃんに目配せをする。
朝霧「それじゃあそろそろ行くね、ありがと!」
おばさん「ちょっと待った!」
朝霧「なに?」
おばさん「これ、あげるよ」
おばさんはいくらかのお金と、いつもは用意してもらっていない種類の日用品が詰め込まれた袋を手渡してきた。
冬野「そんな、頂けないですよ」
おばさん「いいんだよ!あんたらを見てると...娘を思い出しちゃってね...。ほら!」
そう言って半ば強引に渡されてしまった。
朝霧「ありがとうございます!...また、どこかで!」
おばさん「そうだね...。ほら、行った行った!」
私達は促されるようにしてその場から立ち去った。
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/26(金) 21:27:43.98 ID:VIG1tRMr0
朝霧「そろそろ違うところに移るべきみたいだね」
冬野「うん...。早く小屋に戻ろう」
本来なら町の宿に宿泊する予定だったが、急いで戻る事にした。日中歩き続け、着いたのは夜中だった。
朝霧「準備できた?」
冬野「うん」
リュックに必要なものだけを詰め込んで、外に出る。
カランカラン!
冬野「今の...!」
手作りの警報装置が作動した音だ。
朝霧「すぐ近くにまで...。早く行こう!」
冬野「うん!」
森を駆け抜ける中、ちらちらと背後でフラッシュライトが動いているのが見える。
「向こうに居るぞ!」
「追え!」
がむしゃらに走り、少し離れたところで息を整える。その際に、水面ちゃんが口を開いた。
朝霧「ごめんね...。真白を巻き込んで、守るって言ったのにこんなことさせて...」
水面ちゃんはひどく思い詰めているのか、表情が暗い。
そんな様子を見かねた私は、彼女の頬に軽くキスをする。
朝霧「へっ!?」
冬野「気にしてないよ。だって、世界に1人の親友だから!」
水面ちゃんの顔に笑顔が戻る。やっぱり水面ちゃんは笑顔でないと。
「こっちだ!」
朝霧「っと...。じゃあ、行こっか!」
冬野「うん!」
あの時と同じように、差し出された手をしっかりと握る。
親友END
↓3まで多数決
1これで終わる
2他のENDを目指す
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/26(金) 21:28:32.83 ID:s93pUJMo0
2
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/26(金) 21:28:51.31 ID:xvXzulwDO
2
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/26(金) 21:36:59.89 ID:VIG1tRMr0
2他のENDを目指す
『また会ったな』
冬野「うん...もしかして、また選ばせてくれるの?」
『まあな』
冬野「どうして、私に選ばせてくれるの?」
『別に、気まぐれだよ。これまで真実の愛と、友情とやらを見せてもらったからな。そのお礼だよ』
冬野「そう...」
今回のループ、水面ちゃんとの誤解は解けたけど...。でも、まだ思い出してないことが...。
冬野「...ループするよ」
『わかった』
そして、気づけばベッドにいた。
冬野「...よし!」
身体能力3 1.5/7 校内トップクラス
洞察力3 4/7 人より優れている
35ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/26(金) 21:45:00.56 ID:s93pUJMo0
3
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/26(金) 21:54:58.95 ID:xvXzulwDO
3
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/26(金) 22:07:53.13 ID:VIG1tRMr0
3
冬野「仲間を助けに行くよ」
『...そうか』
仲間が捕らえられている廃病院へ向かう。
冬野「さてと...中に入ろう。慣れてきたとはいえ、気をつけないとね」
↓1洞察力3
00〜40 見つかった
41〜99 見つからなかった
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/26(金) 22:16:52.01 ID:HLxAthpp0
ん
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/26(金) 22:21:05.82 ID:VIG1tRMr0
コンマ01 見つかった
冬野「よしよし、こっそりと...」
だが警備の動向に注目するあまり、足元を見ておく事を忘れ小枝を踏んでしまった。
男「何だ!?」
音に気づいて男が振り向く。
冬野「やばっ!」
↓1 身体能力3
00〜40 捕まった
41〜99 捕まらなかった
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/26(金) 22:23:25.68 ID:xvXzulwDO
はい
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/26(金) 22:33:23.03 ID:VIG1tRMr0
コンマ68 見つからなかった
冬野「ふう...」
無事警備の追手から逃れ、隠された施設の中へと入っていくことができた。
そして今回も、襲撃に来た先生と鉢合わせてしまい付いてくるよう言われた。
↓3まで多数決
1ついていく
2ついていかない
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/26(金) 23:02:54.59 ID:HLxAthpp0
1
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/26(金) 23:05:06.25 ID:xvXzulwDO
1
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/26(金) 23:39:24.04 ID:VIG1tRMr0
1ついていく
大人しく先生に付いてしばらく進んだ後、以前と同じ様に室長達と鉢合わせ、銃撃戦が始まった。
冬野「今なら逃げられそう...」
↓3まで多数決
1逃げる
2とどまる
今日はここまで。
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/26(金) 23:45:46.15 ID:HLxAthpp0
1
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/26(金) 23:47:44.16 ID:kkqQSrJh0
乙
2
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/27(土) 00:37:57.34 ID:NL6vu99DO
乙です
1
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/28(日) 20:03:59.18 ID:aESBwlMS0
1 逃げる
隙を突いて走り出す。
しばらく施設を駆け巡り、物陰に隠れて息を整える。
冬野「...誰も来てない、みたいだね」
それから通路をしばらく歩くと、左右に道が分かれた場所に出た。
冬野「さてと...」
↓3まで多数決
1資料室
2実験室
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/28(日) 20:09:47.20 ID:JPC/X+/DO
2
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/28(日) 20:18:27.44 ID:ESVI2udw0
2
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/28(日) 20:54:00.24 ID:aESBwlMS0
2実験室
実験室と書かれたプレートが備え付けられたドアを開けて中に入る。
冬野「なにここ...」
室内には円筒状のガラスケースが3、4個ほど置いてある。
『居た、あいつらだ』
声が指し示したのはそのガラスケースの中だった。何も入ってないように見えたがよく目を凝らして見てみると、白い光の玉のような物が浮いている。
冬野「これがアナタたちなの?」
『正確には違うが、まあそうだ』
冬野「どうゆうこと?」
『本来俺たちに肉体は存在しないんだ』
冬野「じゃあこの玉は何?」
『仮初の肉体だ。緊急時にはここに入る。勿論、玉そのものは知的生命体ではないから一種の冬眠状態に入るが、死ぬ事はない』
冬野「...想像もつかないや。とにかく助けてあげよう。でも...どうすれば?」
取り敢えずケースのすぐ側にあるコントロールパネルへと向かう。
冬野「どう、分かる?」
『サッパリだな...。お、これじゃないか?』
ソイツが赤いボタンを示す。その下には小さな文字で放出と書かれている。
冬野「だ、大丈夫かな?毒ガスとかが出てきたらどうするの?」
『...試さない事には何もわからないだろ?』
冬野「まあ...」
それから暫く沈黙が続いた。
このままここで悩んでもどうしようもない。そう覚悟を決めた私は思い切ってボタンを押した。
『正解みたいだな?』
声の言う通りで、ガラスケースが開いて玉を取り出せるようになった。
冬野「それで?」
『次は...宇宙船だな』
冬野「え、この仲間たちは?」
『ポケットにでも入れておけ。宇宙船を探すぞ』
仲間の扱いの雑さに呆れつつ、声に従って部屋の中を進む。
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/28(日) 21:07:07.37 ID:aESBwlMS0
しばらく進むと、部屋の中央に石ころのようなカケラが仰々しく置かれていた。
冬野「もしかしてこれ?」
『ああ』
冬野「...」
こんなのが本当に宇宙船なのかと疑問に思い、間近でそれを見つめる。
『さっきも言ったが俺たちに肉体はない。だから宇宙船と言っても厳密には違う。まあ、それは説明すると長くなるからいい。とにかく──』
すると背後から足音が近づいてくるのが聞こえた。振り返るとそこには、例の室長が居た。
室長「やあ、冬野さん」
銃弾で所々穴の開いた白衣を纏い、額から血を流しつつ室長は言った。
室長「まずは...密かに監視していた事を詫びよう」
彼は深々と頭を下げた。想定外の行為に面食らう。
室長「だがどうか分かってほしい。日本、いや、地球の為なんだ。彼らの特性や技術を理解できれば、地球をより良い場所にすることができるはずなんだ」
その目に嘘の姿は見えない、真剣な目だ。
室長「だからどうか...彼らを逃すのは諦めてくれないか」
冬野「...」
↓3まで多数決
1諦める
2諦めない
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/28(日) 21:29:14.62 ID:ESVI2udw0
2
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/28(日) 21:39:03.70 ID:0GZuQbfl0
2
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/28(日) 21:59:45.09 ID:aESBwlMS0
2諦めない
冬野「...ごめんなさい」
私の言葉を聞いて室長は深いため息をついた。
室長「そうか...」
すると彼は特殊警棒をポケットから取り出した。
室長「やりたくはないが...仕方ない」
それを見て私もトンカチを手に取る。
『気を付けろよ...』
冬野「分かってるよ...!」
3点先取で勝ち
冬野 0
室長 0
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00〜40 劣勢
41〜99 優勢
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/28(日) 22:08:34.23 ID:JPC/X+/DO
はい
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/28(日) 22:32:00.17 ID:aESBwlMS0
コンマ23 劣勢
まずは機先を制さなくては、そう思った私は一目散に駆け、室長に近づいた。
トンカチで脇腹を殴ろうとしたがヒラリと躱され、逆に一撃を喰らってしまった。
冬野「っ...!」
先程までは血で汚れながらもどこか優しい雰囲気をたたえていた為気付かなかったが、彼の肉体はそこらの一般人よりも遥かに鍛え上げられていた。
3点先取で勝ち
冬野 0
室長 1
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00〜40 劣勢
41〜99 優勢
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/28(日) 22:34:35.40 ID:g3w1hROEo
それ
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/28(日) 23:08:42.11 ID:aESBwlMS0
コンマ40 劣勢
先程のような失敗を犯さない為にも、距離を保って戦略を考える。だが、そんな暇も与えずに室長は向かってきた。
冬野「このっ!」ブン!
ある程度身体能力を鍛えたとはいえ、それはこんな戦いなんて想定してなかった。またしても躱され、今度は側頭部に一発もらってしまった。
室長「もう諦めなさい。決して悪いようにはしないから」
冬野「そんなの誰がっ...」
3点先取で勝ち
冬野 0
室長 2
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00〜40 劣勢
41〜99 優勢
今日はここまで。
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/28(日) 23:10:41.72 ID:0GZuQbfl0
乙
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/28(日) 23:10:57.80 ID:JPC/X+/DO
はい
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/30(火) 19:58:25.94 ID:gX+iCkeR0
コンマ72 優勢
どうやって室長を倒すか考えていると、視界の端に消火器が見えた。
冬野「あれだ...!」
消火器のもとへ駆け寄り手に取ると、室長目掛けて噴射する。
室長「ゲホッ!」
粉を真正面から吸い込み、咳き込んでいる室長の左脚をトンカチで殴る。
室長「ぐっ...!」
冬野「よし!」
3点先取で勝ち
冬野 1
室長 2
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00〜40 劣勢
41〜99 優勢
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/30(火) 19:59:21.99 ID:w9SF7Lkfo
ほい
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/30(火) 20:08:22.62 ID:gX+iCkeR0
コンマ99 優勢 ゾロ目ボーナスで次のコンマ判定緩和
吸い込んだだけでなく目にも粉が入っていたので、室長はいとも簡単に私を見失った。
室長「このっ...!」
物陰から素早く飛び出し、背中を殴る。
室長「ガハッ...!」
冬野「行ける、あと少し!」
3点先取で勝ち
冬野 2
室長 2
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00〜20 劣勢
21〜99 優勢
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/30(火) 20:10:52.62 ID:7kRHzhmDO
はい
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/30(火) 21:14:38.26 ID:gX+iCkeR0
コンマ62 優勢
室長「このっ!」
振り向きざまに警棒で殴りかかってくる室長をなんとか避ける。
冬野「はぁっ!」
素早く室長目掛けてトンカチを振るう。が、警棒で受け止められた。
思わず笑みが溢れる。
室長「なに...?」
股間を最大限の力を込めて蹴り上げる。
室長「ッッッ!!!」ドサッ
冬野「ふ、ふぅ...」
室長が起き上がってこない事を確かめると、その場で座り込む。
『終わったな』
冬野「うん...」
『なら、こっちも終わらせるぞ』
冬野「はいはい」
声が指示する通りに彼らの宇宙船を弄り、仲間も船内に入れてあげた。
冬野「これで...終わりだね」
『ああ』
冬野「じゃあ、お別れ?」
『そうだな...。だが、何か思い出さないか?これまでお前は座間徹と朝霧水面、真実の愛と友情を見てきたはずだ』
別に何も、そう言いかけたとき頭に激痛が走る。それと同時に今までの記憶がフラッシュバックする。
『別に...好きでお前を選んだ訳じゃない』
『気弱だな、一体誰に似たんだか...』
『俺たち全てを信じなくても構わない!だが、だけど...私だけは信じて!』
『いや...昔、あの事故があった時、少しの間だけだったが真白の性格が変わった事があっただろ?』
『違う...聞いたんじゃなくて言ったんだっけ...?』
『怪我の影響か対象は事故以前の記憶を失っていた』
『真実の愛と友情』
冬野「思い出した...!」
『ようやくか?』
冬野「ああ...。エイリアンはお前じゃない、俺だ...」
『...そうだよ』
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/30(火) 21:16:48.36 ID:gX+iCkeR0
記憶が蘇る。あれは、座間徹を冬野真白が庇って大怪我を負った日だ。
彼女は一命を取り留めていたが、事故の影響で内臓がひどく損傷しており、余命は僅か数日といったところだった。
冬野「...死ぬ、のかなぁ」
そんな事を呟きながら窓の外に目をやっていると、何か閃光が迸るのが見えた。
冬野「何だろ、あれ?」
理由は分からないが、不思議とその光に惹かれた。気づけば病院を抜け出し光の元へ向かっていた。
冬野「確か...この辺り」
そこには小さなクレーターがあり、その中央には何かモヤのようなものが漂っていた。
『聞こえるか?』
冬野「え?」
突然頭に声が響く。
『クソ...。時間がない、さっさと答えろ。お前はまだ生きたいか?』
冬野「へ?」
状況が飲み込めず、アホみたいな声を出す。
『急げ!』
冬野「え、う、うん!」
『分かった。だが条件がある。それは──』
回想が終わり、意識が現在に戻る。
冬野「それは...俺とお前が入れ替わる事」
『そうだよ。アナタに身体を明け渡す代わりに、私は生きられる』
冬野「だが...いくら俺たち精神生命体でも入れ替わりなどと、そんな事は容易にはできない」
『だから更なる制約として、アナタは人間の真実の愛と友情を知るまで記憶を失い、冬野真白として生きることを付け加えたの』
冬野「そうだったな...」
『それじゃあ...そろそろ戻らない?』
冬野「あ、ああ」
意識が入れ替わる。
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/30(火) 21:18:12.78 ID:gX+iCkeR0
冬野「ふぅ〜、久しぶりの肉体だよ!」
『...』
冬野「何黙ってるの?」
『オレに怒りの感情を向けないのか?』
冬野「...何で?」
『確かにお前はあの日から生きることができた。だが、それは...いわば仮初の人生だ。お前は見てるだけしかできず、オレがお前の人生を生きていただろ?』
冬野「そりゃ勿論恨んでるよ」
『...』
冬野「なんて、冗談だよ!むしろ感謝してる。本来なら私が見られないはずだった景色をアナタは見せてくれた、それだけで十分なの。それに、これからは私が私自身の人生を生きられるしね」
『そう...か。だが、何故ループを?あれは...お前に想像を絶する痛みが襲いかかったはず』
冬野「勿論私が死にたくなかったのもあるよ。けど...何でかな、アナタにも死んで欲しくなかったから」
『...わからないな、人間は』
冬野「これまで散々経験したのに?」
『ああ。...そろそろ、お別れの時間だ』
冬野から離れ宇宙船に乗り込もうとしたとき、彼女が口を開いた。
冬野「本当に行っちゃうの?」
『なに?』
冬野「残ってもいいんだよ、私の身体に。勿論身体を操るのは私だけどね」
冬野は笑顔でそう言った。
『な、何故...?』
冬野「んー、なんでかな。私にとって...アナタは弟、いや妹?まあどっちでもいいや。とにかく、家族...みたいなものだと思ってるから」
『そうか...』
冬野「それで?」
↓3まで多数決
1残る
2残らない
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/30(火) 21:23:15.30 ID:cx1hPvb80
1
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/30(火) 21:30:39.54 ID:7kRHzhmDO
1
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/30(火) 21:49:59.75 ID:gX+iCkeR0
1残る
『そう...だな。お前がいいなら』
冬野「へぇ〜、そんなに私と居たいの?」
『違う...監視だ』
冬野「素直じゃないね。ま、いいや。じゃあお別れを言って」
『ああ』
仲間たちに地球に残る事、そして彼らの安全を祈る事を伝えた。
冬野「じゃあ、行こうか」
『ああ』
数年後
あれから対外的脅威監視室がオレと冬野をつけ狙う事はなくなった。
どうやら組織内部のゴタゴタのせいで強制解体させられたようだ。
冬野「水面ちゃん、久しぶり〜!」
朝霧「久しぶり、真白!」
冬野と朝霧の間にあった誤解も無事消えた。今でも2人は親友だ。
朝霧「それで明日のデートはどうなの〜?」
冬野「準備はバッチリ!」
座間は何とか男気を見せて冬野に告白して、今は付き合っている。...まあ、あいつになら冬野を任せても大丈夫だろう。
2人は日が暮れるまでおしゃべりを続け、オレが冬野に指摘をしてようやく終わった。
冬野「もー、何で邪魔したの?」
『別に邪魔した訳じゃない、さっさと帰りたかったんだ』
冬野「はいはい、嫉妬しないの」
『黙ってろ...』
冬野「はーい」
すると、冬野が赤信号になっていることにも気づかず歩き出そうとした。
『おい!』
冬野「おっとっと。ありがと!」
『ったく。死なれたら困る』
冬野「お姉ちゃん思いだね〜」
『...姉だとは思ってないからな』
冬野「はいはい。さ、行こ!」
『...ふっ、ああ』
トゥルーEND
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/30(火) 21:50:50.61 ID:gX+iCkeR0
1残る
『そう...だな。お前がいいなら』
冬野「へぇ〜、そんなに私と居たいの?」
『違う...監視だ』
冬野「素直じゃないね。ま、いいや。じゃあお別れを言って」
『ああ』
仲間たちに地球に残る事、そして彼らの安全を祈る事を伝えた。
冬野「じゃあ、行こうか」
『ああ』
数年後
あれから対外的脅威監視室がオレと冬野をつけ狙う事はなくなった。
どうやら組織内部のゴタゴタのせいで強制解体させられたようだ。
冬野「水面ちゃん、久しぶり〜!」
朝霧「久しぶり、真白!」
冬野と朝霧の間にあった誤解も無事消えた。今でも2人は親友だ。
朝霧「それで明日のデートはどうなの〜?」
冬野「準備はバッチリ!」
座間は何とか男気を見せて冬野に告白して、今は付き合っている。...まあ、あいつになら冬野を任せても大丈夫だろう。
2人は日が暮れるまでおしゃべりを続け、オレが冬野に指摘をしてようやく終わった。
冬野「もー、何で邪魔したの?」
『別に邪魔した訳じゃない、さっさと帰りたかったんだ』
冬野「はいはい、嫉妬しないの」
『黙ってろ...』
冬野「はーい」
すると、冬野が赤信号になっていることにも気づかず歩き出そうとした。
『おい!』
冬野「おっとっと。ありがと!」
『ったく。死なれたら困る』
冬野「お姉ちゃん思いだね〜」
『...姉だとは思ってないからな』
冬野「はいはい。さ、行こ!」
『...ふっ、ああ』
トゥルーEND
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/30(火) 21:51:19.58 ID:gX+iCkeR0
という訳で短いですがこれで終わりです。お付き合い頂きありがとうございました。
感想としては、やっぱりループものはムズイっすね...。
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/30(火) 22:06:54.30 ID:7kRHzhmDO
完結乙です
楽しかったです
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/30(火) 22:09:13.68 ID:zazSqVBy0
お疲れ様でした。今回と傭兵を見てきた者ですが次回作の予定や構想は今のところありますか?
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/30(火) 22:24:46.10 ID:cx1hPvb80
乙乙
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/06/30(火) 22:38:49.13 ID:gX+iCkeR0
>>347
スーパーヒーローものとかやってみたいですね。他に何か見てみたいのとかあります?
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/01(水) 12:08:30.06 ID:J+IckZOc0
スーパーヒーローものいいと思います
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