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天使「下僕って魅力的ですよね」
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1 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:15:56.45 ID:IAHVesmp0
悪魔「は?」
天使「どんなときでも好きなように使ってもらえて、いいように扱われて蔑まれて叩かれて・・・・・時には欲のはけ口にされる。そんな下僕に私はなりたい」
悪魔「あんた本当に天使なの?」
天使「種族は天使ですが」
悪魔「なんでこんなのが成績優秀者で生徒会長だったんだろ・・・・・」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1588522556
2 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:16:58.35 ID:IAHVesmp0
天使「でも悪魔さんも男様の下僕になりたいと思うでしょう?自分の身体を弄んでほしいでしょう?」
悪魔「アイツは親友であってアイツと私に上下関係はないから」
天使「男様の使い終わった割り箸があったら持ち帰って丁寧に処理をほどこして保管するでしょう?」
悪魔「丁寧にゴミ箱にぶち込むけど」
天使「ソファーで眠っていたらその寝息を吸うために顔を近づけるでしょう?」
悪魔「風邪ひかないように毛布は被せる」
天使「じゃあ何ならするって言うんですか!」
悪魔「何って・・・・・・いや、ベッドで寝てたらちょっと隣に入って・・・・・起きる前に出るぐらい?」
天使「あなたそれでも悪魔ですか!」
悪魔「種族悪魔だけど何か問題ある?」
3 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:18:06.45 ID:IAHVesmp0
女「やっほー、なにやってんのー」
天使「あ、女さん。どうぞこちらへ。聞いてください、悪魔さんが悪魔だというのに悪魔らしくないんです」
悪魔「天使も天使のくせして天使らしさが全くないけど」
女「この流れで行くとあたし女なのに女らしさがないって流れにならない?もしくは人間らしくないって」
天使「いえ、女さんはとても素晴らしい女性だと思います」
悪魔「小学生の頃の将来の夢は男のお嫁さん、小さい頃から花嫁修業として家事を手伝って得意料理は煮物全般とお鍋。こんなにできた人間がいるもんか!」
女「そんなに褒めないでよ」
天使「熊をも殴り倒す圧倒的腕力、5mある家の間をジャンプで移動する跳躍力」
悪魔「中学生時代は学内腕相撲大会で柔道部の主将を破って見事一位!そもそも空手の日本チャンピオン!」
天使「女さんって本当に女ですか?」
悪魔「熊殴り倒すとか本当に人間なの?」
女「はったおすぞあんたら」
4 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:19:07.31 ID:IAHVesmp0
悪魔「悪魔の私でも熊と格闘とか無理なのにさ、人間で熊を一方的にボコすってやばくない?」
女「あんた戦闘能力皆無じゃん」
天使「翼が生えている私ですら立ち幅跳びで1.5mが限界ですのに」
女「あんた翼出さないじゃん。あたし見たことないわよ?」
悪魔「私だって同世代女子よりは運動能力あるし!」
天使「飛べます!飛べますから!今の時代飛んで飛行機とか電線とかにぶつからないか心配なだけで飛べますから!」
女「悪魔も天使もこのへっぽこっぷりじゃそりゃあたしがヤバく見えるわよ」
悪魔「私ら関係なくあんたはヤバイ」
天使「女さんへの評価は相対評価ではなく絶対評価ですが」
女「おっけー、喧嘩売ってるのね。表出ろ」
5 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:19:52.43 ID:IAHVesmp0
男「ただいまー・・・・・ウチの家でなにやってんの?」
女「あ、男ー。聞いてー、こいつらがあたしのことヤバイやつ扱いするからさー」
悪魔「負けた・・・・・・」
天使「完敗です・・・・・・」
男「何したの?」
女「ゲームでボコした」
男「暇なの?」
女「暇じゃなかったらこんなとこいないわよ」
悪魔「よし、男入って!あ、いややっぱいいわ。あんた入っても自滅するだけだから」
天使「男様はゲームだけはできませんものね」
男「これは煽られてるのかな?」
女「タッグ組む?あ、やっぱなしで。あんたとタッグ組んだらこっち巻き込んで死ぬから」
男「ヒドイ言われようだ」
悪魔「この話はノンフィクションです。実際の人物・団体・事件と深くかかわっています」
男「ちくしょう!否定できない!」
天使「大丈夫です、男様。そんな男様も素敵ですよ」
男「今の話のどこに褒める要素があった!?」
6 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:20:52.21 ID:IAHVesmp0
天使「で、結局私は男様の下僕になりたい欲を未だ捨てきれていないのですが」
男「断ってるよね?ことあるごとに断ってるよね?」
女「下僕になってまず最初にすることは?」
天使「そんなものSE×に決まってるじゃないですか」
悪魔「伏せれてないんだけど」
男「天使なのにこの貞操観念はいったいなんなんだ」
天使「私は男様に操を捧げると誓いました!責任取って私の純潔を奪ってください!」
男「今の話で僕の責任問題ある?」
女「多分ない」
悪魔「強いて言えば惚れさせた責任?」
男「Hey,siri。それを回避する方法は」
女「ピコン!とりあえず殴って落ち着かせましょう」
悪魔「ポポン!スルーする方向でいきましょう」
男「つまり殴って放置しろと」
天使「殴っていただけるうえに放置プレイですか!?」
悪魔「黙ってろドM」
7 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:22:36.42 ID:IAHVesmp0
女「なんかさー、天使って七つの大罪とかなかったっけ?そんなに性欲にまみれてていいの?」
天使「地上で生まれ地上で生きている時点で半分堕天使みたいなものですから」
悪魔「ぶっちゃけるなー、あんたも」
天使「実際天界の天使たちには相手にされませんからね。あの人たち天界至上主義なんで」
悪魔「魔界のやつらはそんな感じもないんだけどなー。お母さんの里帰りに付き合った時に見ただけだけど」
男「魔界も天界もド田舎だからあんまり行きたくない」
悪魔「天界とかヤバいよねー。公共交通機関がないって」
天使「みなさん空を飛べるので」
女「魔界は?」
悪魔「魔物は基本協調性がないから工事とか全然進まないだけよ」
男「エルフとかドワーフとか個々の種族で見たら工作は得意そうなんだけどね」
女「あたしら人間がこの地上で覇権をとれたのって土木系をやってきたからだし」
悪魔「魔物に巣っていう概念はあっても社会っていう概念はないやつばっかだから」
天使「土木工事のような力仕事は卑しい者たちの仕事であり、天に住まう者がやるものではないと見下してますからね、天界の人たちは」
男「二人はそんなことなさそうだけど・・・・・・」
悪魔「生まれも育ちも人間と一緒なんだからそりゃそうなるでしょ」
天使「朱に交われば赤くなるといいます。そもそも生きていく上で環境に適合できないものは淘汰されるのみですから、生き残っている我々は元来の悪魔や天使とは別物と言っていいでしょう」
女「その結果煩悩天使とピュア悪魔が生まれたわけか、納得」
天使「煩悩天使とはひどいです!」
悪魔「ぴゅ、ピュア悪魔・・・・・・いや、これ怒るべきなのかどうなのか。悪魔的に舐められるのはあんまりよろしくない気がする」
天使「でも私たち女さんに物理で勝てませんし」
悪魔「男!人間代表として私たちとゲーム勝負よ!」
男「よし来た!僕の魂を賭けよう!」
天使「本当ですか!?負けたらなんでも言うこと聞いてくれるんですか!?」
女「そんな話は一切してないんだけど」
8 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:23:17.80 ID:IAHVesmp0
男「負けた・・・・・完膚なきまでに叩きのめされた・・・・・」
女「そりゃあんたゲームスキルゴミを通り越して埋め立てられてるじゃない。当然でしょ」
悪魔「人間に勝った!悪魔は人間に勝ったんだ!」
天使「台詞が逆だと王道ファンタジーでありそうな話なんですが」
女「ってことはあたしが裏ボスとして立ち塞がればいいの?やってやろうじゃないのよ」
男「僕の弔い合戦を頼む」
悪魔「私弔い合戦を頼んでる人初めて見た」
天使「弔いは自発的に行うもので頼むものではないのでは・・・・・・」
女「本来の意味的には死んでるから頼むもくそもないと思うけど」
男「うちの自称守護霊は結構な頻度で頼み事してくるけど」
女「あいつは例外」
悪魔「あれは幽霊のくせに触れるし体重あるし誰にでも見えるしで幽霊カウントしていいかわかんないから除外」
天使「この場合幽霊さんのために行うことは全て弔いになるのでしょうか?」
男「判定が微妙だ」
9 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:24:11.79 ID:IAHVesmp0
女「悪魔といい天使といい幽霊といい、普通の人間社会にこんなに紛れ込んでるとわねー」
悪魔「だって悪魔って寿命長い代わりに繁殖能力低いから人間と交配しないと子孫全然できないし」
天使「天使だってそうです。人間は年中発情期ですからそれにあやかっている感じですね」
女「あんたがそれを言うか」
男「天使は妹が二人いたと思うけど・・・・・・」
天使「確率が低いだけで起こることは起こります。まあ双子ができる確率ぐらいでしょうか」
男「そう言われると納得してしまうから困る」
女「とはいえ、種族全体で見れば兄弟姉妹なんてのが中々できないから人間と交わると」
天使「ええ。ですからとりあえずさくっと孕ませていただけると非常にありがたいのですが」
悪魔「悪魔チョップ!」
天使「あいた!」
悪魔「さっきからっていうか年中いつでもあんたおんなじこと言ってるけどさ、男は彼女持ちなんだよ?ちょっとは遠慮しなさいよ」
天使「遠慮で腹は膨れません!」
女「使い方が違うからね?」
10 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:25:59.66 ID:IAHVesmp0
女「そういやさ、悪魔って悪魔らしくなんか魔法とか使えないの?」
悪魔「え、それを私に言っちゃう?それ結構残酷な話だけど?」
女「え、なんかごめん」
悪魔「まあ使えるっちゃ使えるんだけど、そもそもこうやって人間に擬態してるのだって魔法だし・・・・・」
天使「翼や尻尾を隠すのも簡単ではありませんからね。水泳の授業なんかがあると一発アウトです」
男「悪魔の魔法、僕は結構好きなんだけどな」
女「あんたは当然のように知ってるのね」
男「そりゃ親友のことだから大抵のことは知ってるよ」
悪魔「まあ隠すものでもないしねー。って言っても本当に出力不足っていうか、ステージ演出ぐらいにしか使えないんだけど」
女「あんた歌手だしいいじゃん」
悪魔「いいわけあるか!人前で魔法なんか使えるわけないでしょうが!」
天使「『JK歌手は魔法使いだった!』みたいな感じで一面に上がりそうですね」
男「今の世の中そういうトリックですで通じそうな気もするけど」
悪魔「だめなんですー、そのへんやると魔界の方の法律に触れるんですー」
天使「一昔前ならば我々天使の力も奇跡で済みましたが、今はそういうわけにはいきませんからね」
女「科学が進歩して科学的に起こり得ないことは説明できないもんね」
男「熊とタイマンして一方的にボコる女子高生がいる世界で何を今更」
女「あたしのは物理法則もろもろに従ってるから理論上起こり得る話なんだけど?」
男「机上の空論を現実にするな」
女「できるもんは仕方ないでしょー」
悪魔「机上の空論とかまたそれとは別物な気がするけどね」
天使「なんでしょう、テロリストが学校を襲撃したときに撃退する妄想をリアルでやれてしまうのは空論扱いしていいのでしょうか」
女「流石にマシンガンとかミサイルとか持ってこられたら勝てないわよ。多分」
男「拳銃程度なら制圧できると」
女「当たり前でしょ?空手家舐めんな」
男「全国の空手家が誤解を受けるような発言をやめるんだ」
11 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:26:41.58 ID:IAHVesmp0
女「そういやさ、よく漫画とかだと尻尾とか羽の付け根が敏感とかあるじゃない」
悪魔「主人公が対女のときのみ無敵になりそう」
天使「下着に変身したりしそうですね」
男「一日一回以上スカートに顔をつっこんでそう」
女「それで、あんたらはどうなの?」
悪魔「何も問題ないけど?触ってみる?」
天使「私の翼と、あとエンジェルリングもよければ触ってみますか?」
女「是非」
男「ちょっと気になるから僕も・・・・・・」
天使「どうぞ!さあ、どうぞ!」
男「悪魔の羽・・・・・は服脱がないといけないし、尻尾・・・・・もスカートに手を突っ込まないといけないし、あれこれ詰んでないか?」
悪魔「あー、ちょっと外に出てなさいよ」
男「僕の部屋なのにヒドイ言われよう」
女「女三人男一人。どっちの立場が強いかは明白でしょ」
男「理不尽な!」
天使「私のリングなら触り放題です!さあ、どうぞ!」
悪魔「これはスルーなの?」
男「触れたらダメかと思って」
天使「かじりますか!?甘くておいしいですよ!」
男「ドーナツかよ」
女「あんたのアイデンティティかじれるんだ」
12 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:27:54.76 ID:IAHVesmp0
悪魔「まあ外に出ろってのは冗談よ。ほいさっと」バサッ
男「おお、見事な蝙蝠の羽」
女「マジで生えてるんだ」
天使「では私も」ファサッ
男「ふっさふさだね」
女「ちょっと、羽毛散らさないでよ。ジュースに入ったら嫌だから」
天使「女さんも私への扱いが雑になっていますね?」
男「・・・・・羽が生えてるのに、服との境目がわからない」
女「破れた感じもないわね。尻尾の方も。なんで?」
悪魔「そういうもんだからとしか」
天使「まあ毎回服を脱いだり服が破れたりしてたら大変ですし。魔法的な何かを無意識に使っているのだと思います」
女「まあ理屈で説明できるもんじゃないってことね」
男「で、触られた感触は?」
悪魔「普通。腕とか足とか触られてるのと変わらない」
女「こっちは?」
天使「頭を触られているのに似た感触でしょうか。悪魔さんと違って羽毛がある分素肌じゃないので」
女「なるほど」モフモフ
天使「・・・・・女さん?」
女「ふわっふわね。柔軟剤使った?」スンスン
天使「使ってませんが!?」
女「あ、でも若干鳥臭い」
天使「!?」
悪魔「え、ちょ、お、男!?私の羽は嗅いじゃだめだからね!?」
男「嗅がないけど・・・・・・洗うの大変そうだね」
悪魔「そう!そうなのよ!背中にあるから手も届かなくてさー!こう、棒の先にスポンジつけてごしごしとね」
天使「私は家族で洗いっこしていますね」
男「なるほどなー。尻尾は?」
悪魔「んー、なんかぞわっときた。多分犬猫が尻尾触られて嫌がるのってこんな感覚なんだろなって言う感じの」
女「なるほどなるほど。エロ同人みたいなことはないわけだ」
悪魔「別に尻尾で何かするわけでもないし、もしかしたら退化してるのかもねー」
女「悪魔の方はいいにおいするわー」スンスン
悪魔「ちょっとぉ!?」
13 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:29:08.05 ID:IAHVesmp0
男「わっかは触られてる感触とかあるの?」
天使「全く」
男「今引っ張ってるけど痛みとかは?」
天使「無いですね」
男「・・・・・・部屋の端まで引っ張ってるけど」
天使「言われなければ気付きません」
女「カバンに入れて持って帰れそうね」
天使「でもそれ、私の意思で消して再度出せば元に戻ってきますよ?」
女「マジで?これなんなの?なんのためにあるの?」
天使「さあ?生まれた時からついているのでなんとも」
悪魔「ほら、鼻の下に溝あるじゃん、あれみたいなもんよ」
男「これは胎児のときの成長過程で口の上側が分かれていくときにできたものだけど」
女「え、そんな意味があったの!?意味ないけど!」
天使「じゃああれです。このリングは出産の際に出口の位置を確認するためにあるということで」
悪魔「・・・・・・このわっかついて出てくるの?大変じゃない?」
天使「翼もそうですけど、これ生まれて少ししてから生えてくるんです。だから出産の際に翼が引っかかって・・・・・とかはありませんよ」
悪魔「へー。じゃあ悪魔もそうなのかも」
男「そこは確証持とうよ」
悪魔「しょーがないじゃない、一人っ子なんだから」
女「出産とか見たことないわよねー」
悪魔「ねー」
天使「赤ちゃんもですか?」
悪魔「悪魔の赤ちゃんとか見たことない」
女「ってことはやっぱそういう仕様なんじゃない?」
悪魔「なーるー!」
男(自分のアルバム漁ればわかるんじゃ?ってのは無粋なツッコミか)
悪魔「あ、てかアルバム漁ればわかるじゃん」
男「無粋だと思って言わなかったのに!」
14 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:30:32.68 ID:IAHVesmp0
女「さっき魔法的ななにかを無意識に使ってるとか言ったけどさ、魔法とかマジで使えるの?」
悪魔「そりゃ使えるわよ。羽とか尻尾を消すのだって魔法だし」
天使「いわゆる人化の魔法というやつですね」
男「みんな人間社会で生きていくための工夫をしてるんだよね。妖怪とか神とかも」
女「やっぱ魔法使う時って魔法名叫んだりするの?『エターナルフォースブリザード!』みたいな」
悪魔「叫ぶよー、めっちゃ叫ぶよー」
女「あれってなんのために?やっぱかっこいいから?」
天使「元来魔法というものは応用力が高すぎてその使用法を限定できるものではありませんでした。イメージさえできれば大抵のことができますし」
悪魔「まあ昔のテレビみたいなもんを想像してよ。周波数合わせたりしないといけなかったじゃない?」
男「リモコンで操作するテレビしか知らないけど」
悪魔「魔法の名前を叫ぶのはそのリモコンみたいなもんで、『予めこの魔法はこうやって使うよー』っていう魔法の使い方と自分の中のイメージをリンクさせるためにやるのよ」
女「なるほどねー。そりゃ叫ぶわ」
男「僕みたいな1個しか魔法を使えないやつはいちいち魔法名を叫んだりしないけど」
女「そりゃあ・・・・・・え、あんたなんで魔法使えるのよ」
男「クォーターだし」
悪魔「幼馴染なのに知らなかったの?」
女「私あんたらが悪魔とか天使だってことも自己申告で知ったんだけど。尻尾とか羽とかみて確証にいたったんだけど」
天使「え、では申告後さっきまでは・・・・・・」
女「大学生になって遅れてきた痛い中二病なのかなって思ってた」
悪魔「・・・・・・事情を知らないとそういう認識になるのか」
天使「むしろ事情を知らずとも話を合わせていた女さんがすごいのでは?男様は知っていましたし」
男「僕の方は知ってるもなにも祖母が魔物なんだから知らないわけないだろってね。女はすごいと思う」
女「人間代表として言っておくわ。日本人ってそんなもんよ」
15 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:32:07.87 ID:IAHVesmp0
女「ていうか今更だけどさ、みんな暇なの?こんなところに集まって」
男「人の家をこんなところ扱いとは」
悪魔「ぶっちゃけ暇。しばらく仕事もないしレッスンもないし」
女「歌手的に大丈夫なの?それ」
悪魔「事務所からある程度のお給料は保証されてるし。でもCD売れたら印税入るから公式ショップで買え」
男「握手会とかライブとかもしばらくないってことか」
悪魔「ないわよー。予定できたらまた言うから公式ショップでチケット買えって吹聴しろ」
天使「私も今日はアルバイトもありませんし、課題も終わっていますし。正直に言ってやることがないというのが現状です」
女「あたしも人の事言えないけどさ。バイトも課題もないから暇ってのは一緒だし」
男「僕はバイト帰りだし課題もまだ残ってるんだけど」
悪魔「バイトでいないからぐだってようと思ったんだけどねー」
天使「男様がいないあいだに普段話せないようなことをですね」
女「男がいてもしてるわよね?」
天使「よく考えれば私たちの間に隠し事はありませんから当然ですね。ちなみにスリーサイズは上から93-59-91です」
悪魔「スリーサイズを公表しろとは誰も言ってないんだけど。ぶっ殺すぞ」
天使「怖いっ!女さん、この貧相悪魔怖いです!殺すとか言ってきます!」
女「適当に夕飯作るわねー。冷蔵庫・・・・・・あんたの家相変わらずなんでもあるわね」
男「自分で作ったり女とか悪魔とか天使が作りに来たり彼女が作りに来たりするからないと困るだろ」
女「作り甲斐があるわー。なんかリクエストは?」
男「山かけ温玉丼」
女「あんたそれ好きよねー。了解、任せなさい」
悪魔「男の大好物・・・・・・悔しいけど女ほどの味は出せない」
天使「男様を深く理解している幼馴染である女さんだからこその味ですね。私たちは新鮮さで勝負していきましょう」
悪魔「クックパッド見ながらでいいなら」
天使「では作る時は是非呼んでくださいな。私は合鍵を持っていませんので」
女「渡さないの?」
男「貞操の危険を考えれば仕方ないと思う」
悪魔「天使のくせに一番性欲にまみれてるのが悪い」
天使「そう言われてしまうと・・・・・・いっそこのまま下僕として住み込むというのはどうでしょうか?」
女「そこに回帰するわけね」
天使「いっそ下僕でなくともペットとか家具とかそう言う扱いをしていただいても私としましては大変興奮いたしますので――」
16 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:33:07.61 ID:IAHVesmp0
バタン
天使「なんで締め出すんですかー!開けてくださいよー!」ドンドンドン
女『ご飯できたら入れてあげるから大人しくしてなさい』
悪魔『近所迷惑だから扉は叩かないように』
男『自重しろ』
天使「・・・・・・くすん。いや、この扱いもありかも」
17 :
◆GiMcqKsVbQ
[saga]:2020/05/04(月) 01:36:50.09 ID:IAHVesmp0
これにて終了。魔法とかそういうのは秘匿されてる世界観だと思う。自爆機能のついてないシイタケ好きなロボ娘とかも多分いる。
個人的に天使は巨乳で柔らかく包み込んでくれる体であるべきだと思っている。
悪魔は貧乳で快活で距離感考えてないようなコミュニケーションを取ってくる裏で微妙に意識してるのがいいと思う。
人間はピンからキリまでなんでもあり。幼馴染は至高。
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/04(月) 04:10:27.32 ID:1qZnvI3Bo
あつおつ
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/04(月) 09:10:09.17 ID:PEUavrTNO
乙
読みやすい文章だと思ったらシイタケロボの人だったか
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