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絶対に笑ってはいけない勇者一行
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:16:10.00 ID:WwI9Uzsy0
王様「おお。勇者、戦士、魔法使い、僧侶よ。死んでしまうとは情けない」
勇者「……はっ!あれ、王様!?」
勇者「たしか、魔王城に乗り込んで……なんで故郷の城に戻ってるんだ?」
魔法使い「んん……うるさいなぁ。どうしたのよ勇者」
戦士「グゴゴ……zzz」
勇者「みんな起きてくれ!!」
僧侶「……うーん。珍しいですね、私か戦士さんがいつも早起きなのですが」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1587892569
2 :
◆uw4OnhNu4k
[saga]:2020/04/26(日) 18:19:17.38 ID:WwI9Uzsy0
勇者「三人とも無事か?」
僧侶「ええと、寝ぼけてるのか記憶があいまいで」
勇者「世界中の教会を破壊されて、俺たちの復活の力も失われただろ。満身創痍で魔王城に乗り込んで、それで……」
王様「おお勇者よ。世界中の教会を破壊されたとは情けない」
魔法使い「王様!?申し訳ございません、目が覚めたらどういう訳かここに転送されていて……」
王様「おお魔法使いよ。事態を把握できていないとは情けない」
僧侶「王様、一体どういうことでしょう?復活の力は魔王の手によって失われたはずでは……」
王様「おお僧侶よ。失われてしまうとは情けない」
戦士「……むーう。さっきからなんでござるか」
王様「おお戦士よ。今目覚めるとは情けない」
魔法使い「ふふwww」
僧侶「ちょっと!王様の前で失礼ですよ!」
魔法使い「だって!!さっきから王様がおっしゃってることがおかしくて……」
デデーン 魔法使い アウトー
魔法使い「……えっ?」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:20:36.11 ID:WwI9Uzsy0
魔法使い「なになに!?今の音なに!?」
僧侶「魔法使いさん!後ろ!!」
魔法使い「誰こいつら……痛っああああああ!!?」
魔法使い「お尻叩かれたわ!!敵!?」
勇者「全身黒い衣装。兵士か?」
ガチャ……
姫「いいえ。彼らは兵士ではありません。『罰』そのものです」
魔法使い「姫様!?一体これはどういう……」
姫「参加者は絶対に笑ってはいけません。笑ってしまった場合、笑ってしまったことに対しての罰を受けるのです」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:21:57.07 ID:WwI9Uzsy0
姫「さっそくですが、あちらのボックスにお入りください。衣装に着替えていただきます」
戦士「衣装?お言葉ですが姫殿、冒険は遊びではござらぬ。装備を貧弱なものに変える訳にはいかぬ」
魔法使い「私も事態を把握できていません。魔王城に到達してからの記憶が曖昧です。どうしてこの城下町に転送されたのでしょう?」
僧侶「もしも私たちが復活したというのであれば、それもおかしな話です。全国の教会が破壊し尽くされた今、勇者一行のパーティーといえど戦闘に敗北したら復活できないはずでは」
勇者「姫様は僕たちに何が起きたか、事情をご存知で……」
姫「FUCK YOU!!ぶち殺すぞゴミめら!!!世間はお前らの母親ではない!!!」
デデーン 勇者 魔法使い アウトー
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:22:48.33 ID:WwI9Uzsy0
勇者「ご乱心ですかwww」
魔法使い「笑っちゃだめよww」
勇者「こ、こいつらまた……痛っ!!!?」
魔法使い「キャッ!!!」
戦士「なんという手際の良さ。尻を叩く動きに一瞬の無駄もなかった」
僧侶「フー……危ないところでした。笑うと叩かれてしまうシステムのようですね」
姫「質問すれば答えが返ってくるのが当たり前か?バカがっ!いいから黙って着替えてこい!!」
戦士「逆らわぬ方がよさそうだ……」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:23:44.55 ID:WwI9Uzsy0
姫「みなさま、お着替えは済みましたかね。それでは魔法使いさんから出て来て頂けますか」
……ガチャ
魔法使い「なによ、このピンクのフリフリドレス!絵本の魔法少女じゃないんだから。すっごい恥ずかしいんだけど」
姫「それでは、僧侶さん。どうぞ」
……ガチャ
僧侶「……どうも」
魔法使い「なんで全身にお鍋の蓋を身に付けてんのよwwwwお尻のとこだけ蓋ついてないしwww」
僧侶「魔法使いさんこそ少女みたいな格好をしてwww一応私は皮のドレスも着ていますからねwww」
デデーン 魔法使い 僧侶 アウトー
魔法使い「やば……キャっ!!」
僧侶「や、やだ!!怖い!!……イタっ!!!?」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:25:43.95 ID:WwI9Uzsy0
僧侶「イタタタ!!!これ痛すぎます!!!今すぐ回復魔法を!!」
魔法使い「待って!気持ちはわかるけど、この先何が起きるかわからないし、魔力は温存しといた方がいいわ」
僧侶「……そうですね。一理あります」
魔法使い「事態が把握できるまで様子を見ましょう」
僧侶「わかりました、笑わないように気をつけます。笑いさえしなければいいんですものね」
魔法使い「そういうこと」
姫「それでは戦士さん。出て来てください」
……ガチャ
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:31:25.89 ID:WwI9Uzsy0
戦士「…………」
デデーン 魔法使い 僧侶 アウトー
戦士「笑うでない!!」
魔法使い「まさかのバニースーツwww痛っ!!」
僧侶「屈強な肉体にピチピチに張り付いていますねwwwキャッ!!」
戦士「拙者はこれも羞恥に耐える鍛錬だと心得る!!己が精神を不動にさせてこそ戦士に足ると!!」
魔法使い「あんたが嫌々着てるのはわかってるから心配しないでよ。くっ……ふぅー」
僧侶「私も僧侶の身でありながら、人様の姿を見て大笑いをしたことに後悔の念に駆られています……ふわ〜あ」
戦士「二人とも頰が緩んでいるのは気のせいか?」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:33:00.42 ID:WwI9Uzsy0
姫「さて、それでは最後。勇者様、お出になってください」
……ガチャ
勇者「こんにちは」
デデーン 戦士 アウトー
戦士「全裸wwwwwwww……グハっ!!な、なかなかのダメージ……」
僧侶「神聖なお姿でお出でとは……」
魔法使い「勇者のバカ!!衣装を着忘れたの!?」
勇者「全部脱いで出てこいって指示が書かれてたんだ。言う通りにできたぞ」
魔法使い「その馬鹿正直な性格を直しなさいって言ってるでしょ!!」
勇者「戦士から貰ったミサンガはつけてるぞ?」
戦士「おお、友情の証!!」
魔法使い「逆に変態度増すわよ!!服を取って来なさいって言ってるの!!私があげた道具袋だって無いじゃない!!ろくに戦闘もできないわよ!!」
勇者「今やろうとしてたのに今のでやる気なくしたよ、お母さん」
デデーン 魔法使い アウトー
魔法使い「こどもみたいなこと言うなwwwイタッ!!」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:34:22.19 ID:WwI9Uzsy0
ガチャガチャ
勇者「あれ、おかしいな。更衣室のドアが開かない」
姫「さて、着替えも終わったことですし、朝食に向かいましょう。勇者様、心配はご無用です。食堂は暖かいので風邪を引く心配はございませんよ」
勇者「それはよかった。姫様、やっぱりお優しいんですね。心まで暖かくなりそうです」
姫「そんな////」
魔法使い「はぁー???」
僧侶「魔法使いさん落ち着いて!!さぁ朝食に向かいましょう!!」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:36:06.49 ID:WwI9Uzsy0
魔法使い「そうはいってもさぁ、このままだと勇者のこと、まともに直視もできないんだけど……」
戦士「うーむ、どうしたものか。着替えは預けられてしまったようだ」
僧侶「あっ、妙案を思いつきました。勇者様、これを」
勇者「ん?」
デデーン 戦士 僧侶 アウトー
戦士「お鍋の蓋で股間を隠すなwwwwぐおっ!!」
僧侶「でもこれですっぽり覆えますwwwwイタっ!!」
勇者「僧侶、やっぱり優しいな。心まで暖かくなるよ」
僧侶「そ、僧侶の勤めですから……フー、フー……」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:37:19.73 ID:WwI9Uzsy0
魔法使い「僧侶も楽しんでるんじゃないわよ!!」
僧侶「失礼ですね!!神に仕える者として、他人の辱めを嘲る真似はいたしません!」
魔法使い「どう見ても楽しんでるじゃない!」
僧侶「そういう魔法使いさんこそ、さっきから顔を覆った指の隙間から勇者様のことをチラチラみているんじゃないですか?」
魔法使い「は、はぁ!?何言ってんの!?バカじゃないの!?」
僧侶「バカ?それじゃあ、バカに回復魔法をかけられたくなかったら、やくそうでも使うといいですよ。自分のお尻に直接塗ったらどうですか?私が調合した回復魔法瓶も返却してかまわないですよ」
戦士「まあまあ、二人とも落ち着け」
僧侶「はぁー……」
魔法使い「ふんっ……」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:38:15.37 ID:WwI9Uzsy0
姫「少し距離がありますが、この廊下の先に食堂がありますので」
勇者「楽しみだなぁ」
魔法使い「…………」
僧侶「…………」
魔法使い「ねえねえ僧侶」
僧侶「……なんでしょう」
魔法使い「隣の家に、囲いができたんだってさ」
僧侶「…………」
魔法使い「Cooooool!!!(巻き舌)」
僧侶「…………」
魔法使い「……ブフッww」
僧侶「ふふwww」
デデーン 魔法使い 僧侶 アウトー
魔法使い「自爆しちゃった……キャッ!!」
僧侶「異国語ジョークで仲間になんてことを……イタっ!!」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:38:56.51 ID:WwI9Uzsy0
僧侶「よくもやってくれましたね……」
魔法使い「誰も笑えなんて言ってないけど?」
僧侶「…………」
魔法使い「…………」
僧侶「魔法使いさん」
魔法使い「なによ」
僧侶「メンヘラ女とかけまして」
魔法使い「…………」
僧侶「リストカットとときます」
魔法使い「……そのこころは?」
僧侶「闇に沈んでいる!!!!!」
魔法使い「……w」
僧侶「心が!!!闇に!!!深くwww」
魔法使い「wwwww」
デデーン 魔法使い 僧侶 アウトー
魔法使い「勢いで笑わせるのやめて……キャッ!」
僧侶「道連れ成功です……痛っ!!」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 18:39:59.50 ID:WwI9Uzsy0
魔法使い「痛たた……じんじんする……」
僧侶「毎回痛恨の一撃です……」
戦士「何を二人でくだらぬ諍いをしているのだ」
魔法使い「私が悪かったわ……ごめんなさい……」
僧侶「私こそ、もう無益な争いはやめましょう……」
魔法使い「お腹も空いてるし、体力温存しましょう」
カランカラン……
僧侶「そうですね」
カランカラン……
魔法使い「…………」
カランカラン……
僧侶「…………」
カランカラン……
魔法使い「………ww」
僧侶「www」
デデーン 魔法使い 僧侶 アウトー
魔法使い「歩くたびにお鍋の蓋の音がうるさいwww痛っ!!」
僧侶「不可抗力ですwwwキャッ!!」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 19:21:33.51 ID:WwI9Uzsy0
姫「さあ、着きましたよ。こちらが食堂です」
デデーン 勇者 戦士 アウトー
勇者「男子トイレじゃねーかwww痛っ!!!」
戦士「姫様、ご冗談が過ぎますぞwwwwぐおっ!!」
魔法使い「なんて所に連れてきてるんですか!」
僧侶「不衛生極まりないですね……しかも生暖かい……」
姫「さぁ、みなさま。それぞれのチェアにお座りになってください」
魔法使い「チェアじゃなくて便器でしょ!」
僧侶「食事のメニューは?」
姫「カレーを用意しております」
デデーン 勇者 アウトー
勇者「最悪だwww痛っ!!!」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 19:22:41.15 ID:WwI9Uzsy0
戦士「何か事情があるのだろう。仕方あるまい、それぞれ個室に入ってチェアに座り茶色の液状を食そう」
魔法使い「言い換えが絶望的に汚い」
僧侶「まぁ私も幼い頃は馬小屋で食事をしていたこともありますしね。食事をいただけるだけでありがたいことです」
魔法使い「……しょうがないわね。でも、個室のドア全部閉じてるわよね」
勇者「鍵はかかってないみたいだぞ」
ガチャ
王様「のわっ!!使用中じゃボケッ!!」
デデーン 勇者 アウトー
勇者「びっくりしたwww痛っ!!」
戦士「ノックもせずに入るからだ。王も一般兵と同じ厠を使うのだな」
姫「いいえ。こちらが、王の間です」
デデーン 戦士 魔法使い アウトー
戦士「便所の個室wwwwぐおっ!!」
魔法使い「よっぽどの財政難なのかしら……イタっ!!!」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 19:23:17.02 ID:WwI9Uzsy0
姫「みなさま、席につきましたね?それではいただきましょう」
勇者「いただきまーす」
戦士「いただく」
僧侶「いただきます」
魔法使い「個室の仕切りでみんなの顔が見えない……」
戦士「早速ではあるが、状況を整理しておきたい。今後の魔王討伐にあたって……」
王様「食事中の私語は慎みなさい!!!!!!!!!!」
戦士「っ!!?」
戦士「す、すまぬ!!!」
王「…………」
戦士「…………」
魔法使い「…………」
僧侶「…………」
戦士「…………」
僧侶「…………」
勇者「……ww」
デデーン 勇者 アウトー
勇者「空気が重過ぎるwwwwイタっ!!」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/26(日) 19:24:23.39 ID:WwI9Uzsy0
姫「ごちそうさまでした。さて、食後の運動も兼ねて屋上まであがりましょうか」
〜屋上〜
僧侶「うわぁ、いい天気ですね。見晴らしもきれいです」
魔法使い「ここで食事をすればよかったのでは?」
王「それで、戦士殿が言いかけたこととは」
戦士「今後の魔王討伐にそなえて、状況を整理しておきたいのです。魔王城に入った記憶はあるが、それ以降の出来事を忘却している。どうしてもあれが夢の出来事とは思えん」
魔法使い「私も同じ。やっとの思いで魔王城までたどり着いて、それからどうなったんだっけ……」
僧侶「勇者様は何か覚えてないですか?」
勇者「……俺は」
――――ドクン
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