シンゲキロンパ CHAPTER 04

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29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/06(月) 15:15:08.65 ID:dgmeJWkC0




アルミン『真の【裏切り者】は本当にいる。
     そして、それはライナー、ベルトルト、アニではない…』

アルミン『…それだけわかれば十分だ』




アルミン「モノクマと協力体制にある真の【裏切り者】の存在は
     もはや確定事項と言っていい…」

アルミン「そして、その人物は…
     ライナー、ベルトルト、アニ以外の訓練兵の中にいる」

ミカサ「………………」

アルミン「そんな状況で、【1回だけルールを犯す権利】が
     僕たちに与えられた…」

アルミン「これはかなり危険な状態だと思うんだ」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/06(月) 15:20:08.76 ID:dgmeJWkC0
コニー「…?? す、すまん…
    何が言いたいのかわかんねえんだけど…」

アルミン「つまり、【裏切り者】によって
     モノクマ側に有利なルール違反が為される可能性があるってことだよ」

ヒストリア「…ど、どういうこと?」

アルミン「僕の深読みかもしれないんだけど…」

アルミン「モノクマには“50日間の訓練”以外にも
     犯したいルールがあるんじゃないかって…」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/06(月) 15:25:06.86 ID:dgmeJWkC0
ジャン「…はあ?」

アルミン「モノクマには元々、犯したいルールが2つあった」

アルミン「その1つが、“50日間の訓練”だった…」

アルミン「だけど一度に2回もルールを犯せば、
     さすがに僕らの反発を招きかねない」

アルミン「だから、モノクマはあえて【1回だけルールを犯す権利】を
     僕たちに与えて…」

アルミン「それを【裏切り者】に使わせるつもりなんじゃないかって…
     そう思ったんだ」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/06(月) 15:30:17.60 ID:dgmeJWkC0
ミカサ「…なるほど、その方法なら
    ごく自然に2つのルールを犯すことができる」

ミカサ「まさに、モノクマ側にとっては一石二鳥…」

ジャン「ちょ、ちょっと待てよ… モノクマが
    そこまでして犯したいルールってのは何なんだ?」

アルミン「…それはわからない。そもそも、この推理自体
     はっきりとした根拠がある訳じゃないから」

ジャン「………………」

アルミン「だけど、その可能性を完全に否定することもできない…」

アルミン「だから、僕たちの間で“どのルールを犯すか”を
     予め決めておく必要があると思うんだ」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/06(月) 15:40:10.27 ID:dgmeJWkC0
コニー「…よくわかんねーけど、この場で
    “どのルールを犯すか”を決めようってことだよな?」

アルミン「その通りだよ、コニー」

アルミン「予めみんなで決めておけば、各々が勝手に
     ルール違反をする危険性はなくなるし…」

アルミン「【裏切り者】に対する抑止にもなるからね」

ジャン「…まあ、その方針自体に異論はないぜ」

ジャン「それじゃあ、早速だが… どのルールを犯すんだ?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/06(月) 15:50:21.47 ID:dgmeJWkC0
■ 兵団規則 ■


1 訓練兵達はこの施設内だけで共同生活を行いましょう。
  共同生活の期限はありません。

2 夜10時から朝7時までを“夜時間”とします。
  夜時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう。

3 就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です。
  他の部屋での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。

4 この施設について調べるのは自由です。
  特に行動に制限は課せられません。

5 監督教官ことモノクマへの暴力を禁じます。
 
6 “物体X”の破壊を禁じます。

7 仲間の誰かを殺したクロは“卒業”となりますが、
  自分がクロだと他の訓練兵に知られてはいけません。

8 訓練兵内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、
  訓練兵全員参加が義務付けられる兵団裁判が行われます。

9 兵団裁判で正しいクロを指摘した場合は、
  クロだけが処刑されます。

10 兵団裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、
  クロだけが卒業となり、残りの訓練兵は全員処刑です。

11 訓練兵達は50日間の訓練を行います。
  訓練への参加は強制ではありません。

12 訓練の総合成績が一番優秀だった者には、
  “ファイナルデッドルーム”への挑戦権が与えられます。

13 倉庫から物品を持ち出す際は、
  管理表に必要事項を記入しましょう。返却時も同様です。

14 コロシアイ兵団生活で同一のクロが殺せるのは2人までとします。

15 なお、兵団規則は順次増えていく場合があります。
35 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/04/06(月) 15:55:11.06 ID:dgmeJWkC0
今日はここまで
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 21:59:20.23 ID:st4gHG540
かしこいあるみん
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/07(火) 00:20:10.84 ID:VB4iquop0
ヒストリア「……うーん」

ヒストリア「こうして見ると… 今の状況で、
      違反してメリットのあるルールってあるのかな?」

コニー「こいつなんかどうだ?」




5 監督教官ことモノクマへの暴力を禁じます。




コニー「これが無効になるなら、あいつをやっつけられるんじゃねえか!?」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/07(火) 00:25:05.61 ID:VB4iquop0
アルミン「いや、コニー…」

アルミン「それはやめた方が良いと思う」

ジャン「……だよな」

コニー「え!? なんでだよ!?」

アルミン「昨日の裁判でモノクマが言ってたよね」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/07(火) 00:40:04.16 ID:VB4iquop0




モノクマ『うぷぷ… そうだよ、ボクはれっきとした人間なんだ』

モノクマ『今更『中の人なんていません!』とか言うつもりはないからね』

モノクマ『ボクはあくまでこの“モノクマ”という器を借りて
     オマエラに接しているだけであって…』

モノクマ『本体はちゃんと他にいるんだよ』



40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/07(火) 01:50:25.36 ID:VB4iquop0
アルミン「モノクマには本体… つまり、それを操っている人間がいる」

アルミン「たとえモノクマに暴力を加えて破壊できたとしても、
     本体である人間には傷一つ付かないよ」

コニー「………………」

アルミン「それに、モノクマはこうも言っていた」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/07(火) 02:00:03.92 ID:VB4iquop0




モノクマ『ちょっと暇だった時に、寄宿舎内の通気口内を這って
     スパイごっこをしてたんだ』

モノクマ『そしたら、ちょうどスプリンガーくんの部屋のところで
     動けなくなっちゃって… そのまま乗り捨てたってわけ』




アルミン「あいつは自分の身体を『乗り捨てた』って言ったんだ」

アルミン「つまり… “モノクマ”という器は
     何体ものスペアがある可能性がある」

アルミン「だから、モノクマに1回限りの暴力を振るって
     破壊できたとしても… ほとんど無意味だと思う」
42 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/04/07(火) 02:05:14.24 ID:VB4iquop0
今日はここまで
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/08(水) 09:30:28.80 ID:fqiMXZoc0
コニー「そ、それじゃあ… 一体どのルールならいいんだよ?」

ジャン「そこなんだよな…」




2 夜10時から朝7時までを“夜時間”とします。
  夜時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう。

3 就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です。
  他の部屋での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。

13 倉庫から物品を持ち出す際は、
  管理表に必要事項を記入しましょう。返却時も同様です。




ジャン「この辺のルールは違反したってどうしようもねえし…」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/08(水) 09:35:06.14 ID:fqiMXZoc0




8 訓練兵内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、
  訓練兵全員参加が義務付けられる兵団裁判が行われます。

9 兵団裁判で正しいクロを指摘した場合は、
  クロだけが処刑されます。

10 兵団裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、
  クロだけが卒業となり、残りの訓練兵は全員処刑です。

14 コロシアイ兵団生活で同一のクロが殺せるのは2人までとします。




ジャン「コロシアイ関連のルール違反は、通常なら考慮してもいいが…」

ジャン「“ファイナルデッドルーム”でのゲーム開始が宣言されてる状態で
    またコロシアイが起きるとは考えにくい…」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/08(水) 09:40:03.98 ID:fqiMXZoc0




11 訓練兵達は50日間の訓練を行います。
  訓練への参加は強制ではありません。

12 訓練の総合成績が一番優秀だった者には、
  “ファイナルデッドルーム”への挑戦権が与えられます。




ジャン「かといって、“ファイナルデッドルーム”関連の
    ルールを無視すれば…」

ジャン「全ての謎を解くチャンスが失われることになる」

アルミン「………………」

ジャン「そう考えると、確かに…」

ジャン「違反してメリットのあるルールはないのかもしれねえな…」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/08(水) 09:45:33.34 ID:fqiMXZoc0
ヒストリア「………………」

ヒストリア「…ねえ、こういうのはどうかな?」

ヒストリア「“ファイナルデッドルーム”でのゲームに勝った場合に
      叶えられる願いを2つ以上に増やす…っていうのは」

アルミン「……えっ?」

ヒストリア「最初の裁判でミーナが言ってたよね」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/08(水) 09:50:08.11 ID:fqiMXZoc0




モノクマ『だけどもし、キミが生きて【巨人に関する重大なヒミツ】を
     持ち帰ったとしたら…どうなると思う?』

ミーナ『…!』

モノクマ『残った人類と力を合わせて、
     【巨人に関する重大なヒミツ】を最大限に活かせば…』

モノクマ『シーナ、ローゼ、マリアの奪還はもちろん…』




モノクマ『巨人そのものを葬り去ることだってできちゃうかもよ?』



48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/08(水) 09:55:12.60 ID:fqiMXZoc0
ヒストリア「現状の“ファイナルデッドルーム”のルールでは、
      複数の願いを叶えることはできない…」

ヒストリア「だけど、そこを違反対象にすれば…」

ヒストリア「『【巨人に関する重大なヒミツ】を手に入れた上で
      みんなでこの施設を脱出する』っていう2つの願いを選べば…」

ヒストリア「私たちは無事にここから出て、生き残ってる人たちを
      助けられるかもしれないよ!」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/08(水) 10:00:15.12 ID:fqiMXZoc0
ジャン「…お前、正気か?」

ジャン「“ファイナルデッドルーム”のゲームで勝利した場合に
    願いを提示てきるのは成績1位のミカサだけなんだぞ?」

ミカサ「………………」

ジャン「もしミカサが【裏切り者】だったらどうするんだ?
    それこそモノクマ側に有利な状況になっちまうだろうが」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/04/08(水) 10:05:43.09 ID:fqiMXZoc0
ヒストリア「………………」

ヒストリア「…私は、ミカサが【裏切り者】だなんて思ってないよ」

ジャン「ああ…?」

ヒストリア「というよりも…」

ヒストリア「私は… 本当に【裏切り者】がいるとは思えない」
51 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/04/08(水) 10:10:03.59 ID:fqiMXZoc0
今日はここまで
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 16:28:07.77 ID:qBw6ZaRYO

暇も出来たし1から読み直そうかな
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/12(日) 21:40:13.55 ID:4hB5M4qn0
ジャン「何を言ってんだ…? モノクマが言ってたじゃねえか」




モノクマ『オマエラの言う真の【裏切り者】とは誰か』




ジャン「“全ての謎”には【裏切り者】の正体も含まれてる」

ジャン「アルミンがカマをかけて、モノクマが――」

ヒストリア「その発言自体がモノクマの罠だとは考えられない?」

ヒストリア「私たちを疑心暗鬼にさせるための…」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/12(日) 21:45:33.72 ID:4hB5M4qn0
ジャン「………………」

ヒストリア「…どうしても信じられないんだ」

ヒストリア「私たちの中にモノクマと通じてる【裏切り者】が
      いるだなんて…」

ミカサ「………………」

ヒストリア「だってそうでしょ?」

ヒストリア「私には、みんなが嘘をついてるようには思えない…」

ヒストリア「みんな必死で… 戦ってるようにしか見えないよ」
55 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/04/12(日) 21:50:06.38 ID:4hB5M4qn0
今日はここまで
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 22:01:40.56 ID:ttpV4WEx0
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/13(月) 18:20:08.86 ID:55bDGJrG0
アルミン「……ヒストリア」

アルミン「悪いけど… その意見には賛同できない」

ヒストリア「……え?」

アルミン「僕だって本当は信じたいよ」

アルミン「僕たちの中に【裏切り者】なんかいないって…」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/13(月) 18:25:25.25 ID:55bDGJrG0
アルミン「みんなが嘘をついてるようには見えない…
     僕も最初はそう思ってた」

アルミン「でも、現実は違った」

アルミン「自らの思惑を隠して僕たちを出し抜こうとした人たちが…
     今まで3人もいたじゃないか」

ヒストリア「…!!」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/13(月) 18:35:12.35 ID:55bDGJrG0




ミーナ『いい加減にしろよこのもやしが!!』




ユミル『今の私たちに足りないのは信じる心だ』

ユミル『疑うことすら忘れるほどに、バカみたいに信じ抜くこと…
    そうは思わないか?』




アニ『アルミン… みんな…』

アニ『後は任せたからね』



60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/13(月) 18:40:12.17 ID:55bDGJrG0
ジャン「…アルミンの言う通りだ」

ジャン「お前の考えは楽観的すぎる…
    事態は常に最悪の方向に捉えるべきだろ」

ヒストリア「………………」

ジャン「『みんなが嘘をついてるようには思えない』とか
    言ってるけどよ…」

ジャン「お前、ユミルとあんなに仲良くしてたのに…
    あいつの嘘を見破れなかったじゃねえか」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/13(月) 18:45:10.36 ID:55bDGJrG0








ユミル『私がその秘密を明かした時』

ユミル『お前は元の名前を名乗って生きろ』







62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/13(月) 18:50:17.75 ID:55bDGJrG0
ヒストリア「……ッ!!」

コニー「…!」ビクッ

ヒストリア「い、今…!!」




ヒストリア「今ユミルは関係ないでしょ!!」



63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/13(月) 18:55:07.01 ID:55bDGJrG0
ジャン「…!!」

ヒストリア「あっ……」

ジャン「………………」

ヒストリア「ご、ごめん…」

ジャン「…いや、オレの方こそ」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/13(月) 19:00:13.60 ID:55bDGJrG0
コニー「え、えーっと…」

コニー「じゃ、じゃあよ… このルールなんてどうだ?」




12 訓練の総合成績が一番優秀だった者には、
  “ファイナルデッドルーム”への挑戦権が与えられます。




コニー「要は【裏切り者】の存在がネックになってるんだろ?」

コニー「だったら、このルールを破っちまって…」

コニー「“一番【裏切り者】じゃなさそうな奴”に
    ゲームの挑戦権を委託するっていうのはどうだ?」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/13(月) 19:05:05.19 ID:55bDGJrG0
アルミン「……えっ?」

ミカサ「………………」

ジャン「………………」

ヒストリア「………………」

コニー「…あ、あれ?」

コニー「俺、また変なこと言っちまったか…?」
66 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/04/13(月) 19:25:03.90 ID:55bDGJrG0
今日はここまで
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 19:53:49.03 ID:CnswoxpLO
すごいぞコニー賢いぞ
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 01:20:06.19 ID:XoUNf5xj0
コニーは土壇場で頭が回る
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/16(木) 20:00:40.24 ID:AC/ZDxf/0
ジャン「いや… 悪くねえ」

コニー「……え?」

ジャン「お前の言った通り、ここでオレ達の
    大きな足枷になってるのは【裏切り者】の存在だ…」

ジャン「でも、今お前が言った方法なら…」

ジャン「場合によっては、【裏切り者】に対しての
    大きな対抗手段になるかもしれない…」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/16(木) 20:10:11.45 ID:AC/ZDxf/0
ヒストリア「……うん」

ヒストリア「確かに… それいいかも」

コニー「え!? マジか!?」

ジャン「ああ、何より…」

ジャン「お前の言う“一番【裏切り者】じゃなさそうな奴”に
    心当たりがあるからな」




アルミン(ジャンの言葉が合図になったかのように、
     みんなの視線が“ある人物”に集中した)

アルミン(……この僕の方に)
71 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/04/16(木) 20:15:31.26 ID:AC/ZDxf/0
今日はここまで
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 20:55:51.40 ID:V1eaXKIhO
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/17(金) 00:05:12.51 ID:iYny9+iZ0
アルミン「……えっ? 僕?」

ジャン「お前が一番可能性低いだろ」

アルミン「ど、どうして…?」

ジャン「【裏切り者】が【裏切り者】の存在を示唆するか、普通?」

ジャン「もし、あの時にお前が言い出さなかったら…」

ジャン「今頃はきっとライナーとベルトルト、
    もしくはアニが【裏切り者】として片付けられてたぞ」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/17(金) 00:10:20.31 ID:iYny9+iZ0
ジャン「それだけじゃない…」

ジャン「オレたちは今までずっと… お前に助けられてきた」

アルミン「……!」

ジャン「オレたちが今こうして生きてるのは、
    お前が真実を言い当て続けてきたからだ」

ジャン「…少なくともオレは、そう思ってる」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/17(金) 00:15:15.72 ID:iYny9+iZ0
アルミン(僕はみんなを見た)

アルミン(そこにあったのは仲間たちの顔だった)

アルミン(今まで共に死線を潜り抜けてきた仲間たちの顔…)

アルミン(その仲間たちが…
     信頼の色を帯びた眼差しで僕を見つめている)

アルミン(そして、その中には… 
     成績1位を勝ち取ったミカサの視線もあった)
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/17(金) 00:20:12.79 ID:iYny9+iZ0
アルミン「ミ、ミカサはいいの…?
     ゲームの挑戦権を放棄することになるけど…」

ミカサ「……別に構わない」

アルミン「えっ…」

ミカサ「アルミンには正解を導く力がある」

ミカサ「アルミンなら、もしかしたら…
    私よりも良い答えを出してくれるかもしれない」
77 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/04/17(金) 00:50:04.38 ID:iYny9+iZ0
今日はここまで
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 22:10:31.59 ID:WDRcPkcJ0
そこはコニーかヒストリアじゃないのか
アルミンとか他の104期から見ればむしろ一番危険な存在じゃないか
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/19(日) 10:20:48.02 ID:tmskvG7K0
ジャン「…どうやら、満場一致みたいだな」

ミカサ「………………」

ジャン「それなら、オレたちが破るルールはこれで決まりだ」




12 訓練の総合成績が一番優秀だった者には、
  “ファイナルデッドルーム”への挑戦権が与えられます。




ジャン「“ファイナルデッドルーム”での挑戦権を
    成績1位のミカサからアルミンに渡す」

ジャン「…それでいいな?」

ヒストリア「うん…」

コニー「お、おう…」

ミカサ「……わかった」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/19(日) 10:25:38.60 ID:tmskvG7K0
ジャン「よし、それなら、これから捜査を…」

アルミン「あっ、ちょっと待って」

アルミン「もう1つだけいいかな? 大事な話なんだ」

コニー「…? まだ何かあんのか?」

アルミン「うん、今度は… モノクマの例の発言についてだよ」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/19(日) 10:30:07.89 ID:tmskvG7K0








モノクマ『この施設には現在、生きた人間が12人います』







82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/19(日) 10:35:16.20 ID:tmskvG7K0
ジャン「ああ、あれか…」

ヒストリア「………………」

コニー「あれは… どう考えたって嘘だろ」

アルミン「いや、コニー…」

アルミン「モノクマはあの発言に【嘘偽りは一切ない】と
     言っていたよね?」

コニー「………………」

アルミン「だから、ここはとりあえず…
     あの発言が真実だという前提で話を進めるべきだと思う」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/19(日) 10:55:16.25 ID:tmskvG7K0
アルミン「…一晩よく考えてみたんだ」

アルミン「あの発言が意味することは何なのか、
     あの発言が真実だという前提なら何が言えるのか…」

アルミン「そして、その前提で考えを進めたら…
     2つの仮説が思い浮かんだんだよ」

コニー「…??」

アルミン「1つ目の仮説だけど…」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/19(日) 11:05:08.15 ID:tmskvG7K0








アルミン「モノクマの正体である人間は…
     僕たちの中にはいないと思う」







85 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/04/19(日) 11:25:10.03 ID:tmskvG7K0
今日はここまで
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 16:14:29.73 ID:6ZUCeGQFo
まあ、今まで死んだメンバーが実は生きてるか外部の人間がいるかのどっちかになるよな
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/27(月) 16:50:12.74 ID:lqkySTzg0
コニー「…? なんでそうなるんだ?」

アルミン「簡単なことだよ」

アルミン「この監禁生活が始まった初日…」

アルミン「つまり、僕たち12人がまだ誰も死んでいなかった頃…
     モノクマは確かに動いたり喋ったりしていた」

アルミン「モノクマの正体が人間だというなら…
     あの時点で“13人目の人間”が存在したことになる」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/27(月) 16:55:06.09 ID:lqkySTzg0
ジャン「確かに、そりゃそうか…」

ジャン「つまり、モノクマの正体である人間は
    外部の人間…ってことだよな」

ミカサ「………………」

ヒストリア「その人って… 私たちと関係のある人なのかな?」

アルミン「…それはまだわからない」

アルミン「僕たちが知っている人かもしれないし、
     知らない人かもしれない」

アルミン「あるいは、会ったことはあるけど
     僕たちが忘れてしまっている人なのかも…」
89 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/04/27(月) 17:00:13.57 ID:lqkySTzg0
今日はここまで
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 21:49:27.97 ID:SYoLB+heO

誰なんだ…
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/28(火) 01:10:05.98 ID:uY1GX2/50
ミカサ「私たちが忘れてしまっている人間…」

ミカサ「それはつまり…“失われた数年間”で
    会ったことがある人物ということ?」




モノクマ『オマエラの“失われた数年間”に何があったのか?』




アルミン「…可能性の話だよ。断言はできない」

ミカサ「………………」

アルミン「だけど、僕らが記憶喪失だということが
     現実味を帯びてきた今…」

アルミン「その人物は… 多かれ少なかれ
     “失われた数年間”に関わっていると思うんだ」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/28(火) 01:15:08.06 ID:uY1GX2/50
コニー「…やっぱり俺ら、記憶を無くしてるんだよな?」

ヒストリア「…うん、それは間違いないと思う」

ミカサ「………………」

ヒストリア「時々、知らない光景がフラッシュバックする現象…
      もしかして、みんなも体験してるんじゃない?」

ヒストリア「そして、その現象はどんどん頻度を増している…」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/28(火) 01:20:05.01 ID:uY1GX2/50




???『おい… 何をする気だ!?』

???『やめろ!!』

???『ごめん… でも…』

???『もう耐えられない…』



94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/28(火) 01:25:05.51 ID:uY1GX2/50
ジャン「ああ、間違いねえ…」

ジャン「オレは… マルコを知っている」

アルミン「………………」

ジャン「まだ詳しくは思い出せねえが…
    オレはマルコの死体を見たんだ」

ジャン「顔の半分を喰い千切られたマルコの死体を…」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/28(火) 01:30:13.75 ID:uY1GX2/50








ジャン『お前…』

ジャン『マルコ……か……?』







96 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/04/28(火) 01:35:05.14 ID:uY1GX2/50
今日はここまで
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/30(木) 19:41:27.23 ID:4GAAyXVM0
ラスボスマルコかよ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/02(土) 09:15:14.42 ID:Z5YhIknJ0
コニー「あれは… 本当にマルコだったのか?」

ジャン「…は?」

コニー「だ、だってよ… おかしくねえか?」

コニー「俺だってマルコのことは知ってる…
    いや、思い出したんだ」

コニー「あいつがもうこの世にいないってことを…」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/02(土) 09:35:04.51 ID:Z5YhIknJ0
コニー「なのに、あいつは昨日死んだ」

コニー「俺たちの目の前で… アニと一緒に巨人に喰われただろ?」

ジャン「………………」

コニー「な、なあ… 俺、別に変なこと言ってねえよな?」

コニー「なんで… 既に死んでるはずのマルコが
    昨日また死んだんだよ…?」
100 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/05/02(土) 09:45:14.31 ID:Z5YhIknJ0
今日はここまで
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/03(日) 09:55:45.83 ID:Sq2rLbW70
アルミン「……コニー」

アルミン「今はやめよう」

コニー「えっ…」

アルミン「その答えは多分… 
     いくらここで考えても出ないよ」

アルミン「おそらく、それもまた“全ての謎”に
     含まれる内容だと思うから…」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/03(日) 10:05:24.55 ID:Sq2rLbW70
コニー「………………」

アルミン「それよりも、みんなに聞いて欲しいことがあるんだ」

ジャン「何だよ、まだ何かあるのか?」

ミカサ「…そういえば、アルミンは仮説が2つあると言っていた」

ミカサ「1つ目は“モノクマの正体である人間が私たちの中にいない”
    という話だったけど… もう1つは何なの?」

アルミン「うん、あのね…」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/03(日) 10:30:25.76 ID:Sq2rLbW70








アルミン「この施設には… 僕たちの他にも
     囚われている人たちがいると思うんだ」







104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/03(日) 10:35:22.88 ID:Sq2rLbW70
ミカサ「…!?」

ヒストリア「……え?」

アルミン「理詰めで考えてみたんだ」

アルミン「まず、モノクマの例の発言が真実だとするよ…」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/03(日) 11:00:04.13 ID:Sq2rLbW70








モノクマ『この施設には現在、生きた人間が12人います』







106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/03(日) 11:25:05.63 ID:Sq2rLbW70
アルミン「この施設には生きた人間が12人いる…」

アルミン「その言葉を額面通りに受け取れば、
     可能性は2つに絞られることになる」

アルミン「つまり、今まで死んだみんなが実は生きているか…」

アルミン「あるいは、僕たちの他にも知らない人間がいるか…」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/03(日) 11:30:04.45 ID:Sq2rLbW70
ミカサ「………………」

ジャン「………………」

アルミン「死んだみんなが生きているっていう可能性も考えてみたけど…
     やっぱりあり得ないと思うんだ」

アルミン「僕たちはこの目で… みんなが死ぬところを見たんだから」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/03(日) 11:45:31.41 ID:Sq2rLbW70








アルミン『エレン!!!!』




ミーナ『イヤだぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁあああ!!』




ユミル『グッ……アァ……』




サシャ『ん゛ん゛ん゛ん゛んんんんんんんん〜〜〜〜!!!!』







109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/03(日) 11:55:06.62 ID:Sq2rLbW70








アニ『ベル…トルト…?』




アニ『あの時は…』

アニ『ごめ…』







110 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/05/03(日) 12:05:22.42 ID:Sq2rLbW70
今日はここまで
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/03(日) 15:42:53.70 ID:0zz1uWvyO
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 19:05:45.63 ID:X/mbxa3x0
コニー「で、でもよ…」

コニー「この施設の中は散々見て回ったけど…
    俺たちの他には誰もいなかったじゃねえか」

アルミン「全部を見たわけじゃない」

コニー「…え?」

アルミン「鍵がかかって入れなかった建物…
     まだあったよね?」

ヒストリア「う、うん… 確かあと2か所くらい…」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 19:15:16.59 ID:X/mbxa3x0
ミカサ「つまり、その中に監禁されているというの?
    私たち以外の人間が…」

アルミン「可能性はあるよね」

アルミン「…というか、考えられる可能性って
     それしかないと思うんだ」

ミカサ「………………」

ヒストリア「だ、だけど… 
      鍵がかかってるんじゃどうしようも――」
114 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/05/08(金) 19:20:06.99 ID:X/mbxa3x0
今日はここまで
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/10(日) 21:06:52.70 ID:EOHU1Rvw0
黒幕ジークじゃね
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/11(月) 14:35:13.48 ID:EHd30gra0








「キーン、コーン… カーン、コーン」




モノクマ『えー、施設内放送でーす』

モノクマ『これより、“ファイナルデッドルーム”における
     命がけのゲームのための捜査開始を宣言します』







117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/11(月) 14:45:17.13 ID:EHd30gra0








モノクマ『なお、このゲームでは公平を期すために
     施設内のドアのロックを全て解除いたしました』

モノクマ『また、繰り返しになりますが…』

モノクマ『施設内に存在する手がかりには【嘘偽りは一切ございません】』

モノクマ『それでは、全ての謎を解き明かせるように
     頑張ってくださーい!』







118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/11(月) 14:50:14.52 ID:EHd30gra0
ミカサ「ドアのロックを全て解除…?」

ミカサ「つまり、今まで入れなかった場所には
    全て入れるようになったということ…?」

ジャン「…ふん、ずいぶんとタイミングがいいな」

アルミン「………………」

ジャン「ちょうどいい… 今のアルミンの説を確かめるために
    鍵のかかってた建物を調べてみようじゃねえか」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/11(月) 14:55:14.20 ID:EHd30gra0
ヒストリア「いよいよ、始まるんだね…」

ジャン「ああ、泣いても笑ってもこれが最後の闘いだ」

ミカサ「………………」

ジャン「さあ、始めようじゃねえか…
    全ての謎を解き明かすための捜査を」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/11(月) 15:00:06.44 ID:EHd30gra0








―  捜 査 開 始  ―







121 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/05/11(月) 15:05:06.39 ID:EHd30gra0
今日はここまで
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 19:51:16.69 ID:cBL9/G77O
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/17(日) 14:45:14.14 ID:3ch9gcUf0
― 訓練所 ―




アルミン(朝食を終えた僕たちは、みんなで食堂を出た)




ジャン「さてと… どうするかな」

コニー「は? どうするって、捜査を始めるんだろ?」

ジャン「そうじゃねえ。捜査の人数の割り振りをどうするかって話だ」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/17(日) 14:50:17.26 ID:3ch9gcUf0
ジャン「これから俺たちはたったの5人で
    施設内の全域を捜査することになる」

ジャン「当然、1人ずつ手分けした方が効率がいいだろう」

コニー「そういう事か! だったら早速分担を…」

ジャン「馬鹿、最後まで話を聞け」

ジャン「全員バラバラになったらなったで、
    ある心配事が出てくるだろうが」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/17(日) 15:00:05.16 ID:3ch9gcUf0
アルミン「【裏切り者】の存在だね?」

ジャン「ああ、そうだ」

コニー「…? どういう事だ?」

アルミン「僕たちの中に【裏切り者】がいるっていう話は
     さっきもしたよね?」

アルミン「そして、その状況で1人1人が自由に
     行動できるようにしてしまったら…」

アルミン「【裏切り者】が何かよからぬ行動を取るんじゃないか…
     そういう事だよ」
126 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/05/17(日) 15:05:41.57 ID:3ch9gcUf0
今日はここまで
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/25(月) 16:25:12.32 ID:nTv4m1Fu0
コニー「な、なるほど… 
    じゃあ、全員でまとまって行動するのか?」

ジャン「いや、それも微妙だ」

コニー「は…? な、なんでだよ?」

ジャン「全員まとまって行動すれば、当然捜査の効率は落ちる…」

ジャン「制限時間がわからない以上、全ての場所を見終える前に
    タイムアップになる可能性があるからだ」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/25(月) 16:30:34.72 ID:nTv4m1Fu0
コニー「な、なんだそりゃ… じゃあどうするんだよ?」

ヒストリア「うーん、それなら真ん中を取ろうか?」

ヒストリア「私たちは今5人だから…
      2人と3人のグループに分かれるとか」

ジャン「ああ、それがいいだろうな。人数のキリは悪くなるが…」
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