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貴方「俺が魔法少年でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」
- 603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:25:37.31 ID:+jmlE44B0
- 今回の服と武器はどうしようか?
和服の剣士で日本刀は良さそう
- 604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:33:32.55 ID:fvNeXp6Oo
- あれっぽっちの遠回りも嫌かよ
ギャルゲなんてやめちまえ
- 605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:35:37.02 ID:BNR0Kij+0
- 戦国時代の鎧姿なんてどうかな?
当時の鎧(文化財)が実家の神社に奉納されてるとか
- 606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:36:00.64 ID:Fu7ntGXXo
- 忍者で
- 607 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 22:48:31.55 ID:/BnsQkJx0
-
貴方「暁美さん」
暁美さんはいつも教室で見る三人で話していた。
……いや、最近あの辺には志筑さんも戻ってきてるか。今朝はいなかったけど。
ほむら「……どうしたの?」
貴方「特訓お願いしてもいいかな?俺ももっと強くなりたくて!」
まどか「あ、それならわたしも……!」
ほむら「まどかは帰ったほうがいいわよ。ご両親が心配してしまうわ」
さやか「相変わらずアンタってまどかには過保護ね。ま、まどかのことはあたしが送ってくよ!じゃ、また明日ね」
美樹が鹿目さんと一緒に帰っていった。
それから暁美さんと二人になるが、訓練をはじめる前にふと聞いてきた。
ほむら「……あ。【貴方】くんもご家族と住んでいたっけ?」
*…実家が神社とは決まったけど、実家暮らしとは決まってないよね?
1いるよ
2今は一人だよ
下2レス
- 608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:51:10.35 ID:81vZHFn/0
- 2
- 609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:52:28.53 ID:4ud3NmXhO
- 1
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:52:48.92 ID:+jmlE44B0
- 2
- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:53:59.44 ID:+jmlE44B0
- 中々1人にならないな
- 612 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 23:20:21.31 ID:/BnsQkJx0
-
貴方(俺の家庭……)
ふつうだ。別に変わっていない。
貴方「家族はいるよ。でも俺が言い出したことだし、そんなに心配しないでもいいよ?」
ほむら「あまり遅くはならないように終わらせましょう。そのために、あなたも頑張って」
貴方「もちろん!」
*見事に構想がバラバラですが、戦闘スタイルだけでも決めたい
1近距離主体
2遠距離主体
3バランス型
下2レス
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 23:21:13.54 ID:1/uapRL90
- 3
- 614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 23:21:30.91 ID:BNR0Kij+0
- 3
- 615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 23:21:49.31 ID:4ud3NmXhO
- 1
- 616 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 23:53:32.22 ID:/BnsQkJx0
-
細い身体の見た目通り、暁美さんは魔法少女の中では筋力は強くない。
それなのに動きの面では格闘術を専門とする魔法少女にも負けないくらいなのだから驚いた。
どちらも教わることはできるのだが、とはいえ暁美さんといえばやはり銃の扱いだ。
まずは遠距離への攻撃方法のほうを見てもらうことにした。
ほむら「……狙いの精度は上がってきたわね」
貴方「お、暁美さんもそう思う!?」
ほむら「でも、【貴方】くんは色々と使えるのだからいいわよね」
途中で暁美さんが愚痴のようにこぼす。
貴方「暁美さんだって十分色々してるよ」
ほむら「そうかしら。とにかく、実戦では思考を大事にして。状況に合わせて機転を利かせてこそ発揮できると思う」
貴方「それ一番むずかしいなー」
ほむら「頭を使うのは苦手じゃないんでしょう?」
学校の勉強とはまた違う気がするけれど。
というか、暁美さんだって周囲の生徒からあこがれられるくらいには優等生だ。
訓練が終わってから、ふと聞いてみた。
貴方「暁美さんってどうやったら強くなったの?やっぱり訓練?」
同じく?ベテランの巴さんは、訓練をものすごく頑張ってたのは聞いてる。
けど、いつでも涼しい顔をしてる暁美さんを見てたら、『最初から強い』ように見えてしまって。
- 617 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 23:58:52.34 ID:/BnsQkJx0
-
……そんなこと言ったら怒られるよな。そう思いつつ、返ってくるのはこんなはぐらかしたような答えだった。
ほむら「…………さあね」
貴方「教えられない?」
ほむら「自分でもそう聞かれたら教えられないのよ。気付いたらそうなってた」
でもなんか、彼女らしい答えだ。
貴方「今日はありがとう!暁美さんはいつもみんなのこと心配してくれてるけど、そっちも気をつけて帰ってよ」
ほむら「ええ」
暁美さんはクールに見えても面倒見はいいよな。……美樹の言う通り、特に鹿目さんに対しては過保護なのかもしれないけど。
終始涼しい顔な暁美さんと別れ、今日は帰路についた。
四回目【貴方】 1日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘↑
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・友人
・佐倉杏子・・・仲間↑
・巴マミ・・・親友↑
[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
- 618 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 00:02:05.57 ID:OKI4ixS60
- ---------------------------
ここまで
>>577で無理だにすると、『自業自得だ』『誰にも信じてもらえない力で破滅した』ということを語って似た者同士だと認めてもらう話になったと思います。
くらーい感じで杏子ENDですね。さすがにそのまま攻略済にはできませんが、契約なしで杏子と同じ世界を見るにはこのくらいしないと駄目なのかもしれません。
6日も18時からの予定です
もうGWも終わりますね。それでもステイホームですが…。
- 619 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 18:52:52.44 ID:OKI4ixS60
- ――――
2日目 教室
自分の教室に入ると、周囲に向けて挨拶しながら鞄を置く。
今日の教室内は――――……
さやか「おはよー」
まどか「おはよう、【貴方】くん」
ほむら「……おはよう」
仁美「おはようございます」
4人から声が聞こえてくる。今日は志筑さんも一緒だった。
……昨日は上条のとこにいたのが見えたっけな?
元々、暁美さんが来る前まではこの3人が本当によく一緒に居た。
でも暁美さんが来て魔法少女が三人そろって、志筑さんは上条と付き合い始めて、一時期は美樹と気まずくなってて――……。
貴方(あれ?暁美さんって転入してから魔法少女のことがきっかけでみんなと仲良くしはじめたんだっけ?)
とにかく、今はやっと元の形に戻ってきたところだ。
しばらく四人の様子を眺めて、朝の時間が過ぎていった。
――――
――――
- 620 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 19:42:08.22 ID:OKI4ixS60
- 放課後
――――帰りのHRが終わると、今日は教室を出るのも4人一緒だった。
貴方「今日はみんなで一緒に下校?」
仁美「久しぶりにみなさんと遊びに行くのですけど、【貴方】くんも一緒に来ますか?」
さやか「お、仁美からお誘いなんてやるじゃんー」
美樹が茶化すように言うが、少し気になった。
……こういうのは美樹も結構気にしてそうなことだったから。
貴方『……俺まで遊びに行ったら、今日のパトロール巴さんと佐倉さんだけに押し付けていいのかよ』
さやか『一日くらいなら堅い事は言わないんじゃないかなあ』
さやか『それに、遊びに行くような場所って人も集まるし魔女の餌場にもなるでしょ?』
さやか『もし魔力を見つけたら仁美を一人にするのも危ないんだから』
そう言われればそうなのか。
まどか「新しくできたお店、話題になってるんだって!写真あげてる人いる」
さやか「お、いいねー!あたしたちもみんなで撮ろっか!」
いや、遊びたいだけにも思えてきた。
まあ、冷静な人もついてるし、美樹だってやる時はやるから大丈夫だと思うけど。
貴方「誘ってくれてありがとう。行こうか」
とりあえず、今日は純粋に楽しむ事にしよう。
- 621 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 20:12:34.89 ID:OKI4ixS60
-
学校から出てみんなで向かったのは繁華街だ。
なんでも揃う大きな通り。その分人が多く、夜道や裏通りでは危険もある。
……そして、普通の人には知られていないが魔女の危険があるのはあからさまに危険な場所だけじゃない。
さやか「これおいしーい!」
まどか「ね!それにカップも可愛い」
仁美「珍しい味があるんですのね」
まずはジェラート屋に寄って食べていた。
美樹はああ言ってたが、今のところ魔女の気配もなく平和そのものだ。
……というかまだ指輪から形を変えないと察知できないが、あれば暁美さんが反応するだろう。
ほむら「……」
暁美さんは話しかけられれば話すものの、やっぱりみんなでいる時は無口だった。
1楽しそうに見えないほむらに声をかけてみる
2志筑さんってこういうお菓子もよく食べるの?
3近くに佐倉さんを発見
4自由安価
下2レス
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 20:14:20.55 ID:pgrz07AZo
- 1
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 20:15:08.56 ID:Yp0iQVNg0
- 1
- 624 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 20:42:52.48 ID:OKI4ixS60
-
貴方「暁美さんのはブルーベリーヨーグルト味だっけ。綺麗な色してるね。おいしい?」
ほむら「ええ」
暁美さんの持つ藤色の瞳やソウルジェムの色と似た色だ。
短い返事。気を抜くとこれだけで会話が終わってしまいそうになる。
さっきみんなで撮った写真でも一人だけ笑っていなかった。
貴方「暁美さんは俺や鹿目さんたちと一緒にいて楽しんでる?……あ、失礼に思ったらごめんね。暁美さんってあまりしゃべらないからさ」
ほむら「そうね。……目的なく喋るのはあまり得意じゃない」
貴方「あー、雑談が苦手ってことか……」
……まあ、そんな感じはしていた。
暁美さんは堂々としているところもあるし、目的があったり話すことが決まっていればみんなより話すのは得意かもしれない。
でも今はそういう場じゃない。もっと気を抜いていいはずの場だ。
ほむら「けど、心配しないで。楽しくないことはないわ」
ほむら「あまり心配されるとどうしたらいいかわからなくなるの。……迷惑をかけている気がして」
貴方「め、迷惑だなんて思ってないよ!? 暁美さんってたまに自己評価低いんだなぁ……」
普段あんなに冷静で堂々としてるのに。優等生なのに。
- 625 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 21:17:11.78 ID:OKI4ixS60
-
貴方「苦手なことがあるのは悪いことじゃないんじゃない? 暁美さんは得意なことも多いんだからさ」
貴方「あんまり難しく考えずに気楽にしててよ」
暁美さんの意外な弱点を見てしまったかもしれない。
――……みんなで雑談とスイーツを楽しんだあと、席を立った。
まどか「次どうする?」
さやか「ショッピングいこー。そろそろ新しい服欲しかったんだよね」
仁美「暁美さんはコーディネートしがいがありそうですわ」
まどか「たしかにあんまり私服姿って見ないもんね」
ほむら「そうかしら。……制服は楽ではあるわね。コーディネートはよくわからないから任せるわ」
貴方「じゃあどうせなら俺もやってみようかな」
まどか「わたしもやりたい!」
仁美「人気なんですわね」
……暁美さんもこれで楽しんでいないわけではないらしい。
いつもあまり感情を表情に出さないけれど、見ているとちょっとした変化はわかってきた。
四回目【貴方】 2日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?↑
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友
[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
- 626 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 21:39:56.38 ID:OKI4ixS60
- ――――
3日目 教室
自分の教室に入って、ひとまずみんなに挨拶する。
さやか「おはよー」
まどか「おはよう、【貴方】くん」
ほむら「……おはよう」
仁美「おはようございます」
みんなの談笑する姿が目に入る。
……それから、傍で当然のようにキュゥべえが見守っていた。
1みんな何話してる?
2キュゥべえと話す
3自由安価
下2レス
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 21:41:08.72 ID:GoEfeEXS0
- 1
- 628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 21:44:23.38 ID:iFNfkUQo0
- 1
- 629 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 23:40:56.44 ID:OKI4ixS60
-
貴方「昨日の写真?」
まどか「うん!レアなものも色々撮れたからね」
さやか「ほむらが着せ替え人形にされてた時の写真だね」
貴方「これは?」
まどか「あ、それはもっと前のだよ」
出てきた写真
1家族写真
2猫の写真
3友達との写真
4ほか(自由安価)
下2レス
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 23:47:13.61 ID:GoEfeEXS0
- 4名も知らない男との写真(実は貴方)
無理なら1
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 23:53:29.29 ID:8nzw+wFDO
- 3
- 632 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/07(木) 00:02:07.34 ID:4Nrc/oWk0
-
この時の写真にも志筑さんがいた。
というか、魔法少女になってから遊びにいくことや写真を撮ること自体減ったのかな?
巴さんはともかく、佐倉さんはあまり友達と写真とか撮る感じでもないし、どっか行くのもパトロールのついでってことが多い。
……ただ、その代わり暁美さんがいなかった。まだ転入してなかった頃かもしれない。
貴方「へー。いい写真だね」
仁美「この時も楽しかったですわね」
ほむら「……」
貴方(自分がいないときの写真……やっぱ少し寂しく思ってるのかな?)
――……みんなで雑談して朝の時間を過ごした。
――――
――――
*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。
下2レス
- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/07(木) 00:03:36.04 ID:E8bHrixv0
- 1仁美
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/07(木) 00:23:20.34 ID:nFNzKUJo0
- 1仁美
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/07(木) 21:28:02.46 ID:jWxEzhPt0
- 1
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/08(金) 19:50:53.31 ID:R0QqGcx20
- とりあえずマントはやめたほうが良いな、ミスターインクレディブルで学んだから
- 637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/10(日) 20:23:07.17 ID:3BLnCDMR0
- まだか
- 638 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 21:06:08.16 ID:40KFxv030
- 放課後
中沢「――な!【貴方】、仲いい女子の一人でいいから紹介してくれねえ?暁美さんとか」
貴方「無理無理、そういうのじゃないし。ってかひとりでいいからとか言う割には望み高えな」
恭介「席も隣なんだから、自分から話しかければいいじゃないか」
中沢「チクショー、自分がモテるからって余裕だなあ。上条も美人でレベル高い彼女がいるし羨ましいぜ」
学校での一日が終わると、久しぶりに周りには野郎共が集まっていた。
魔法使いのことがあってからは契約者同士で話すことが増えたし、こうして普通にクラスメイトと盛り上がることも減ったかもしれない。
当然みんなとは仲間意識も生まれてた。コイツに思われるような浮ついたものとは違うと思うけど、そういう風に思われてるのか。
貴方(羨ましがられるのは悪い気はしないけど……)
浮ついたものとは違うと思いつつも、彼女たちと一番近くにいるのは俺だとも思う。
他の人には話せない秘密を共有してるのは俺たちだけなんだから。
中沢「なあ、上条もたまには遊びにいかないか?」
恭介「ごめん、僕は今日もバイオリンの練習があるから」
貴方「またレッスンか?」
恭介「レッスンはないけど、コンクールが近いから練習に力を入れたいんだ」
中沢「そうか。頑張れよ。【貴方】と二人ってのも盛り上がらねえなあ。今度にするか?」
貴方「あー、俺はどっちでも……」
中沢「じゃ、また明日なー」
一瞬、美樹たちのことが浮かんで曖昧な返事を返した。
みんなと別れてから姿を探すが見当たらず、志筑さんがまだ教室に残ってるのを見つける。
貴方「……あれ?他の人はもう帰っちゃった?」
仁美「さやかさんたちならもう帰りましたわ。何か用事があるのだそうです」
- 639 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 21:50:14.97 ID:40KFxv030
-
貴方「そっか。それなら仕方ない」
用事というのは恐らく魔法少女関連のことだ。じゃなきゃ志筑さんを置いて帰ったりしないだろう。
貴方「志筑さんも多忙なイメージだったけど、今日はなにもない?」
仁美「実は習い事を減らしてもらったんです。これからは受験勉強もありますし」
貴方「志筑さんはすごいとこ狙ってそうだなあ」
仁美「やはり白女や国立、有名大学の付属は狙ってほしいそうです。中学は受験をしなかったので」
貴方「そういえば、志筑さんはなんでこの学校にしたの?有名なとこに受験できる学力は十分ありそうなもんだけど」
仁美「……私のわがままですよ。友達と離れたくなかったのです。【貴方】くんも本腰を入れればかなりいいところが狙えるのでは?」
貴方「そうかな」
あんまり考えてなかったし、まだ先だと思ってた。
受験よりも今はパトロールや訓練のほうに意識が向いてたし、そんなに上を目指すつもりもそこまでない。
仁美「ところで、上条君とはもうお話終わりましたか?今日は放課後に約束があったので」
貴方「あっ、待ってたのか。ごめんね引き留めちゃって。あれ?でも今日はバイオリンの練習がしたいって言って帰ったはずだけど」
仁美「えっ……」
貴方「コンクールが近いんだってさ。あいつの照れ隠しか?それとも……」
忘れてるのかな、とも思ったけど志筑さんの前では言えなかった。
照れ隠しなら今ごろどこかで待ってるか、連絡入れてるだろうし……。
貴方「あいつまだ怪我の影響引きずってるし、すぐ追えば追いつけるはずだよ」
仁美「そ、そうですわね……」
と言ったが、志筑さんは動こうとしなかった。
1追わなくていいの?
2一緒に帰る?
3自由安価
下2レス
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 21:51:52.74 ID:OyE9oxpa0
- 2
- 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 21:55:05.24 ID:ZpbPfJfjo
- 2
- 642 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 22:31:18.64 ID:40KFxv030
-
貴方「一緒に帰る?ここで待っててもしょうがないでしょ。俺ももう帰るし」
仁美「ええ。そうですわね……」
帰り道を歩き出す。
ちょっと残念そうな表情の志筑さん。
志筑さんは上条のことが本当に好きなんだろうな。上条も付き合い悪いとこはあるとは思ってたけど、彼女にまでとは。
貴方「あいつもバイオリンのことばっかりじゃなくてもっと志筑さんのこと見てやればいいのにな」
仁美「上条君のこと、悪くは言わないでくださいまし。バイオリンに対する情熱は理解はしてますから」
貴方「あ、ごめん。悪く言ったつもりはないんだ。ちょっとした男同士の軽口だとでも思ってよ」
貴方「まあ、いいとこではあるよな。そこまで趣味に一途になれるのも。俺は趣味ってほどのものもないし」
仁美「……私もそこまでの趣味はありませんわね」
やっぱり沈んだ様子なのが見てられなくて、なにかしてやりたくなる。
けど何を言ったら喜ぶんだろうな。上条の悪口言うのは論外だし。
そんな時、道端にあったたい焼きの屋台が目に入った。
貴方「志筑さん、あれ食べない?おなかすいちゃってさ。いるなら二つ買ってくるけど」
仁美「あ、はい。けど出してもらうのは……」
貴方「いいからいいから。いっぺんに買ったほうが早く済むし。返してくれるならまた今度ね」
たい焼き二つを買って横のベンチに座る。
ただのたい焼きでも、志筑さんが持ってるとなんか優雅に見えた。
- 643 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 22:40:38.24 ID:40KFxv030
-
仁美「ところで上条君のことはわかったんですけど、さやかさんたちの用事って何か知ってたりします?」
仁美「大体用事があるってときは三人揃ってのことが多いんです。なにかおかしいと思いませんか?」
貴方「あー、それもそうだなあ……」
あの三人でよくパトロールに行ってるみたいだ。
とくに暁美さんは鹿目さんが行くと言うとついてくるし、鹿目さんと美樹が二人一緒に居ることは多い。
けど、事情を知らなかったら何か隠し事されてると思うよなあ。
仁美「前まで自分も忙しかったので何とも思わなかったのですが、最近はそれが気になって気になって」
仁美「それで、今度こっそりついていってみようかと思うんです!」
貴方「それはやめたほうが……!」
仁美「ど、どうしてですか?や、やっぱり私が入れないような疾しいことをなさってるということでしょうか……?」
貴方(あ、あらぬ誤解をしてる気がする……)
志筑さんは落ち着いているように見えて、よくわからない方向に突っ走っていくことも多い。
貴方「それなら俺もついていこうか?」
仁美「え!でもいいのでしょうか?」
貴方「言い出したのは志筑さんでしょ? それに……ほっといたほうがよさそうなら途中でやめればいいよ」
仁美「……それもそうですわね」
下手にやめさせようとしても何をするかわからないし、それよりは俺もいたほうが危なくない方向に誘導できるだろう。
志筑さんと約束をする。その時の志筑さんはいたずらっ子のようで……
沈んだ様子は吹きとばせたことに安心した。
四回目【貴方】 3日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・共犯↑
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友
[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
- 644 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:15:07.83 ID:40KFxv030
- ――――
4日目 教室
「『How』や『what』をこのように使うと感嘆文になります」
「『How cute she is!』とすると、彼女はなんて可愛いのでしょう!という意味になりますね!」
「この二つの使い分けについては〜〜……」
――授業中、テレパシーでクラスメイトの魔法少女たちに訪ねてみていた。
貴方『今日はそっちはパトロールいくの?』
さやか『どうする?』
ほむら『私はまどかが行くなら……』
まどか『うん。今日も行こうか。【貴方】くんはどうする?』
*今日はどうしようか?
1尾行作戦決行だ!
2俺も一緒にいこうかな
3巴さんと行こうかな
4佐倉さんと行こうかな
5自由安価
下2レス
- 645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/10(日) 23:16:55.92 ID:+6r/q6Si0
- 1
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 23:17:28.06 ID:OyE9oxpa0
- 1
- 647 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:22:49.49 ID:40KFxv030
-
貴方『……俺はいいや』
ほむら『そう。それなら私達だけで行ってくるわね』
貴方『うん。気を付けてね』
さっそく尾行作戦を決行しよう。
堂々とはみんなと一緒には行かないが、もしなにかあったらテレパシーで連絡を取り合うことはできる。
「では、sheを思い浮かんだ可愛い女の子の名前に変えて言ってみましょう!思いつかなかったら『早乙女先生』にしてもいいですからね」
「『How cute Ms.Saotome is!』」
「――まあ!照れますね!!」
さやか『早乙女先生ノリノリだねえ……』
まどか『あはは……』
貴方『…………』
*ちなみにこの時貴方は誰の名前を言ってた…?
・(キャラ自由安価)
下2レス
- 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 23:23:57.08 ID:OyE9oxpa0
- 仁美
- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/10(日) 23:25:39.17 ID:+6r/q6Si0
- 仁美
- 650 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:42:34.97 ID:40KFxv030
-
本心かは置いといて、ほとんどの人は早乙女先生の名前を言っていたように聞こえた。
けど、ちらほらと他の名前を言っていた人もいたみたいで……。
仁美「……」
……一瞬、志筑さんがこっちを見る。もしかして聞こえたかな。
真っ先に思い浮かんだのが志筑さんだったけど、さすがに本人にまで伝わったらと思うと恥ずかしい。
目が合うと微笑みあって、ちょっとぎこちない空気のまま視線を戻す。
――――
――――
放課後
まどか「――また明日ね、仁美ちゃん」
さやか「また明日ー」
ほむら「……」
仁美「ええ。また明日」
一日の授業と帰りのHRが終わると、少しだけ雑談をして、三人が挨拶と会釈をして教室を去っていく。
俺は怪しまれないように、みんなの様子がわかるくらいの距離で離れていた。
それからみんなが行ったのを確認して志筑さんのほうに寄る。
貴方「行ったね」
仁美「はい。では私たちもいきましょう!バレないように……!」
自然を装って後ろをついていく。
尾行っていうのは初めてだ。多分志筑さんもしたことはないだろう。
俺は三人の動向を追いつつ、こっそりと指輪を具現させて魔女の気配にも注意を払っていた。
- 651 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:57:48.39 ID:40KFxv030
-
仁美「みなさんどこに向かってらっしゃるのでしょうか……?」
貴方「ずいぶん変なとこに行ってるね……」
みんなが最初に向かった場所は人気のない廃工場のある工業地帯。
まだ魔力の気配は察知していないが、初っ端から普通は行かないような怪しい場所に向かうとは。
俺たちがいることを知らないとはいえ、なんでよりによってという思いがわいてくる。
まどか「――――――」
さやか「――――――」
ほむら「――――――」
仁美「会話はよく聞こえませんわね……。やっぱりもう少し近づいたほうが……」
貴方「あんまり近づくとバレちゃうよ」
仁美「こんなところに何があるというのでしょう?もしかして本当に危ないことをしてるんじゃ……」
貴方「あー、確かに危ない取引の舞台とかに使われそうな場所だな……」
仁美「殴りあいとか!」
貴方「あの三人で!?」
……不良漫画かなにかのイメージなんだろうか。
この辺には隠れられるようなところがあまりない。それに、人がいないから物音を立てたらバレそうだから近づけない。
魔女の気配がないとわかったからか、引き返してくるようだ。
貴方「あっ、こっちに来るよ」
仁美「隠れましょう!」
- 652 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 00:10:15.42 ID:PfnD2+yl0
-
工場の影に隠れ、みんなが通り過ぎるのを待つ。
そうしていると、志筑さんが口に手を当てて小さく悲鳴を上げた。
仁美「……! きゃっ!」
貴方「っ……!? 虫?」
見てみると足元に大きな虫がいた。
志筑さんは音をたてないように必死に息を殺しているものの泣きそうになってる。
俺も虫は得意じゃないし、とくにこんな場所にいる汚そうなのは嫌いだが、なんとか追い払った。
――そうしているうちに三人が通り過ぎていく。
俺たちも逃げるようにこの場所を離れて息をついた。
仁美「はあ……【貴方】くんが追い払ってくれて助かりましたわ」
仁美「でも結局なんだったのでしょうね? 何をするのかと思ったら、何もせず引き返すなんて」
貴方「さ、さあ……なんだろうね。まあ、危ないことしに来たんじゃなかったっぽいしよかったよ」
仁美「そうですけど……」
三人は人気のない場所にきたと思うと、今度は一転して大通りのほうへ。
繁華街のほうに向かうらしかった。
- 653 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 00:42:33.16 ID:PfnD2+yl0
-
貴方(あ……ソウルジェムが光りはじめてる?)
繁華街に来た途端、ソウルジェムが微弱に光りはじめるのを察した。
ここなら隠れられる場所はいくらでもあるし、人混みに紛れて後ろにいるだけでも気づかれることはなさそうだ。
しかし、三人も魔女を探してまた入り組んで人気のない路地裏のほうへと足を踏み入れていく。
仁美「ああ、また変な場所に……!」
貴方「も、もうあんまりこの先を深追いするのはやめにしない?」
仁美「で、でも……みなさんが行くんですのよ。私たちが行くのをやめるなら、三人のことだって怒ってでもやめさせますわ!」
魔女の気配も強まってきているしこの先はちょっとまずそうだ。
志筑さんの怒りももっともだし、気持ちはわかる。けどどうごまかそうかと思っていると、聞きなれたテレパシーが響いた。
ほむら『……何をしているの? 尾行なんて趣味が悪いわよ』
貴方『バレてたのか……まあ、ちょっと理由があって』
ほむら『まどかたちには言ってないわ。多分他の人は気づいていないと思う』
暁美さんはさすがだ。ベテランになると気配にも敏感になるのだろうか。
しかし感心している場合じゃない。
ほむら『志筑さんもいるのね?さっき少し声が聞こえたの』
ほむら『この先を追おうとしているのならやめさせたほうがいいわ。私たちはこれから結界に入る。その隙に離れさせて』
- 654 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 00:58:34.36 ID:PfnD2+yl0
-
貴方「志筑さん、それなら俺が先に行こうか?危ないものがあったら危険だし……」
*「ねえ、何してんの?まさか邪魔する気……?」
すると、変な人に声をかけられた。路地裏は薄暗く、しゃがんでいたため気づかなかった。
酒臭い、小汚い格好をした男だ。手にはライターを持っている。
ほむら『魔女のいる周辺は危ないから……。そっちのことは任せるわよ』
暁美さんの忠告が響く。目の前に危機がある。
志筑さんを守るように立った。
……けど、ここに来てよかったとも思った。守らなきゃいけないのは志筑さんだけじゃない。この人のこともだ。
貴方(目がうつろだ……首筋に紋様もある。この人、魔女に操られてる)
仁美「し、知りませんわ!私たちは急いで……って、何をしてますの!?」
貴方「酒の匂い……しかも全身から浴びてる!まさか火をつけるつもりじゃないだろうな!」
*「今から死ぬんだよ!お前たちも道連れにしてやる!」
手刀を浴びせ、落ちたライターを蹴る。ついていた火は魔力で消した。
仁美「ま、まあ! ……この人、気絶しましたの?」
貴方「あ、ああ。こうでもしないと止められなかった。目を覚ました時には多少なりとも頭が冷えてるはずさ」
貴方「俺たちもこんなところは出よう」
仁美「で、でもみなさんが……! あ、あれ? いませんわね」
貴方「きっとみんなももう出たんだよ。さ、行こう」
…………なんとか路地裏を脱出することができた。
- 655 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 21:23:54.38 ID:PfnD2+yl0
-
仁美「ああ、なんだか今日は散々でしたわね……。途中で見失ってしまいましたし」
貴方「とりあえず無事に帰ってこられただけよしとしよう」
仁美「そうですけど、結局なにもわかりませんでしたわ。みなさんは無事なのでしょうか……」
あれから魔力の反応がなくなっている。
向こうも無事倒せたらしい。でも志筑さんは知らないもんな。
まどか「あ、仁美ちゃん!それに【貴方】くんも」
さやか「おー、珍しいね?二人だけなんて」
仁美「まどかさん!さやかさん……!」
ほむら「……」
仁美「ほむらさんも!」
ここに来たのは偶然なんだろうか。さっきまで追ってたみんなと再会する。
暁美さんは相変わらず無口だけど、みんなよりいち早く気づいて声をかけてくれたのを俺だけは知ってる。
さやか「なにー?どうしたの?そんな感動の再会みたいな雰囲気漂わせて」
仁美「ええ、これは感動の再会ですわよ!」
まどか「放課後になって別れただけだよね……?」
仁美「みなさん放課後なにしてたんですか?」
ほむら「……ちょっとした散歩。かしら」
仁美「散歩って!もう!」
まどか「仁美ちゃんなんで怒ってるの?」
貴方「この後も『散歩』するの?」
さやか「んー、いや。そろそろ帰ろっかな!あとちょっとこのへんの店見て回ってくるー。ねーねーまどかも行こ?」
まどか「あっ、うん!ほむらちゃんも行く?」
ほむら「……ええ。誘ってくれるなら」
話がまとまるとみんなはデパートのほうに駆けて行った。
今度は本当にショッピングらしい。
- 656 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 21:38:59.04 ID:PfnD2+yl0
-
貴方「志筑さんは行かなくていいの?」
仁美「今日はもうそんな気分じゃありませんわ。変なところを回ってくたくたです。早く帰ってシャワーを浴びたいですわ」
仁美「あの三人も同じはずなのですけど…………随分とタフですわね」
貴方「……あいつらもあいつらだけどさ、志筑さんももう変な場所には行こうとしないでよ?」
貴方「今日は二人いたからよかったものの、一人じゃどうなるかわからないよ」
仁美「はい……それはわかりましたわ。今日はありがとうございました。私一人じゃ虫一匹すら追い払えませんでしたから……」
貴方「そ、それに!暁美さんは合気道?とかできるらしいよ。きっと暴漢くらいなら追い払えるんだよ。鹿目さんとかもああ見えて――」
仁美「あ。合気道なら私も習ってました」
安心させるために言ってみたが、まあ嘘は言ってない。
合気道が出来るかどうかは知らないけど、咄嗟に思いついた護身術的なのがそれだった。
けど、そういえばこの人も習い事いっぱいやってたんだった。お嬢様だし護身も兼ねてその手のものができても不思議ではない。
貴方「……え、マジ?」
仁美「素人の暴漢2,3人くらいなら追い払えると思います」
貴方「し、志筑さんも意外とタフなんだね。今度手合せしてみたらいいんじゃないかな」
仁美「でも……今日の相手は火を持っていました。一歩間違えれば相手もろとも大やけどです。私も急なことで足が竦んでいました」
仁美「それでも臆さず守ってくれるなんて、【貴方】くんはとても勇敢なんですのね」
貴方「あ、ああ!当たり前だよ。守りたい人がいれば人はいくらでも強くなれるんだから」
とりあえずみんな無事に済んだことに安堵して、あの時の自分をちょっと誇らしく思った。
志筑さんももう懲りた様子だし、一人で危ないところに行くことはないだろう。
……あとのことは親友のみんなに任せるとしよう。
四回目【貴方】 4日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・守った↑
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友
[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 21:47:22.12 ID:5FuHbQOY0
- 現実だと合気道なんて役に立たないんだよな、それに相手が複数だともう勝ち目無い
- 658 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 22:57:43.52 ID:PfnD2+yl0
- ――――
5日目 グラウンド
*「暁美さんがまた県内記録出したわ!」
*「さすがよねー……――――」
体育の時間、グラウンドに羨むような声が響いていた。
さやか「……ほむらばっか目立ちすぎだよね。本当はあたしのほうが足速いのに」
まどか「まあまあ。わたしたちがあんまり目立ったらおかしく思われちゃうよ。とくにわたしは元々が運動音痴だから」
まどか「でも運動音痴脱却できたのはちょっと嬉しいかなあ」
さやか「あたしも転入生だったらもっと堂々と目立てんのかな!? ……ほむらっていつから魔法少女やってんだろ」
まどか「さあ……それはわたしも教えてもらったことないや」
仁美「…………」
ほむら「……志筑さん、何故こっちを見ているの?次はあなたの順番よ」
仁美「え、ええ。そうですわね」
自分の授業の合間にそっちを見る。
……正直、学校の体育はすべて手加減ばかりでやりがいは感じなかった。
貴方(……志筑さん、暁美さんのこと気にしてた? 気のせいかな)
あんなことが昨日あった後だから、ただの気のせいとも思えない。
――――
――――
*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。
下2レス
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 23:02:34.25 ID:Q4IZLYrNo
- 2ほむら
- 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 23:11:10.70 ID:sKfVnaU00
- ↑
- 661 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 23:44:25.19 ID:PfnD2+yl0
- 放課後
ほむら「……なるほど、志筑さんは私達のことを気にしてたのね。……それで私を」
貴方「志筑さんが暁美さんのことどう思ってるのかはわからないけどね……」
ほむら「これからは三人同時のパトロールは少し控えたほうがよさそうね。怪しまれることを考えなかったのはうかつだったわ」
学校を出て歩きながら、暁美さんに昨日のことを話した。
久しぶりに二人でのパトロールだ。
ほむら「……まどかのことは守れなくなるけれど」
貴方「前から気になってたんだけど、暁美さんはどうしてそんなに鹿目さんにこだわっているの?」
貴方「というか、『鹿目さんを守ること』に?」
ほむら「どうしてでしょうね」
……聞いてみたが、またいつもみたいにはぐらかされてしまった。
学校では話してるし、友達だと思ってるのに、暁美さんの素性や考えは驚くほどわかっていなかった。
ほむら「もちろん、あなたやほかの人のことだって守りたいとは思ってるわ」
貴方「うーん……暁美さんはいつも誰かのことを守ることを考えてるんだね」
貴方「立派だけど、やっぱもっと頼りにしてほしいかな。暁美さんからしたら頼りないかもしれないけど、守り合ってこその仲間でしょ」
ほむら「仲間ね……」
貴方「暁美さんはそう思ってない?」
ほむら「いいえ、わかってはいるんだけど……そういうのがあまり得意じゃないだけよ」
1長い間一人で戦ってきたから?
2まずは鹿目さんのことを頼ってみたら?
3まずは俺のことを頼ってみてよ
4自由安価
下2レス
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 23:48:33.28 ID:sKfVnaU00
- 3
- 663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 23:53:12.13 ID:ABdvo1rg0
- 3
- 664 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/12(火) 00:19:23.51 ID:5mdJQPIc0
-
貴方「まずは俺のことを頼ってみてよ。今日のパトロール頑張るからさ」
貴方「暁美さん、いつもほとんど一人で倒しちゃうでしょ?出番ないまま終わること多くて。今日は面倒臭いと思っても手出しは無用ってことで!」
ほむら「……その代わり口出しはするわよ。いい?」
貴方「もちろん!」
ほむら「本当に危ないと思ったら時間を止める」
貴方「も、もちろんそうならないようにするよ」
――街を歩き回って、結界を見つけるといつも以上に前に出て進んでいく。
約束通り、暁美さんには後ろから指示をしてもらっていた。
ほむら「……右から一体、奥からも一体来てるわよ」
ほむら「奥の使い魔のほうが素早いから先に倒したほうがいいわ。投擲で仕留めて……――あっ」
貴方「は、外したけどまだ待って!同時に対処すればいいんだろ!」
ほむら「さすがだけど、奥からもまた――」
貴方「こんのーーっ!」
思ったよりハードだった。
それでもなんとか口出しだけに留めてもらって、魔女のいる奥の部屋まで突っ切る。
――――……パトロールが終わる頃にはいつもより疲れてた。
そうか。一人でやるってこんなに大変なんだ。それなのに、暁美さんはいつもほとんど人に頼ろうとしない。
- 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 00:23:08.62 ID:VX12EY/B0
- 忍者でいい気がするな。それか武者
女性陣を守る騎士的なポジで
- 666 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/12(火) 00:41:56.35 ID:5mdJQPIc0
-
貴方「―――……大変だったけど、今日はいい訓練になったよ」
ほむら「私もいつもとは違う事を学べたわ。これはこれでいい訓練になったかもね」
貴方「戦い以外でも頼ってくれていいからね!暁美さんは成績もいいし、あんまり頼ることないかもしんないけどさ……」
ほむら「……いいえ。私も苦手な事はあるし、【貴方】くんは十分頼りになる人よ」
ほむら「でも、戦いではもう少し頼れるくらいになってほしいわね」
貴方「これから強くなるさ!暁美さんのことも守れるくらい」
ほむら「……それは頼もしいわね」
なんといったって時間停止の魔法は強い。反則ってレベルだ。
そこに追いつくのは難しいかもしれないが、無敵ってわけではない。
補って余りある技術や武器があるとはいえ、暁美さんは仲間のうちの誰よりも身体能力は弱い。
……たまに男子のほうにまで聞こえてくる体育の時間の活躍っぷりからは信じられないよな。
だから、あれも一種の強がりなんじゃないかと思えていた。
四回目【貴方】 5日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・守った
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?↑
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友
[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
――――
明日は休日だ……。誰か誘おうか?
・キャラ選択(まどか/さやか/ほむら/マミ/仁美)
・何に誘う?※キャラによっては断られることもあります
1遊びに行く
2パトロールに行く
3訓練する
4家に誘う
5相手の家に行く
6自由安価
下2レス
- 667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 01:22:42.66 ID:EUW9aXXr0
- 1
- 668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 01:34:45.79 ID:VX12EY/B0
- 1仁美
- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/15(金) 20:47:20.49 ID:ViVB5cDx0
- まだかな
- 670 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 15:02:41.07 ID:CcG2Pki/0
- ------------------------------------------------------------------------------------------------------
そういえば今回魔法少女は仲間だから杏子以外交換してるだろって思ってたけど、連絡先交換ってイベントがなかったね。
仁美も今週で★になるしこちらのミスなのでもちろん安価は受け付けるんですが、今から書き足します
------------------------------------------------------------------------------------------------------
……どっか遊びに行きたいな。
そう思ってアドレス帳を見返す。すると、その中に志筑さんの名前が増えていたことを思い出した。
尾行作戦が決まった時に、途中ではぐれたり二手に分かれたりした場合の連絡用に交換していたが、結局使うことなかったんだったな。
貴方(志筑さん、今日は予定空いてるかな?)
この前は繁華街まで足を延ばしたものの目的は尾行だし疲れた様子だった。
今度は普通に遊びに行きたいなと思って連絡してみる。
数コール後、聞こえてくる声。
仁美『……あら、【貴方】くん? どうされましたの?』
貴方「こんばんは、志筑さん。よかったら明日、どこか遊びに行きたいなって思って。まだどこに行くとかはなんにも決めてないんだけど」
仁美『明日……ですか』
貴方「あぁ、他に予定があるなら別に気にしないでいいよ」
志筑さんの返事は歯切れが悪い。ためらうような間のとり方だ。
仁美『……実は、明日までが期限の遊園地のチケットがあるんですの。よろしければ、そちらでいかがでしょうか?』
仁美『もしくは、もし【貴方】くんが他に誘いたいお方がいるなら差し上げますわ。二人用です。私が持て余していてももったいないものですので』
- 671 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 15:04:19.42 ID:CcG2Pki/0
-
貴方「え……、それって」
遊園地のチケットなんて、前々から用意しておかないと都合よくあったりしないものだ。
それも二人用。……――もしかしなくてもその意味はわかる、
貴方「遊園地は心躍るけどさ、本当にいいの?元々は他の人と行こうと決めてたんじゃない?」
敢えて名前は出さなかったけどそんなのはいまさら。
仁美「いいんです。私が勝手にとっただけですから。その方は……都合が合わなかったのですわ」
仁美「さっきも言った通り、私が一人で持て余していても仕方がありません。その方とはまた今度にいたします」
週末の約束ができた。
――だが、志筑さんの声色は少し寂しそうだった。
▼仁美の連絡先を手に入れました。
- 672 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 15:49:47.89 ID:CcG2Pki/0
- ――――
――――
一週目 休日
当日は駅で待ち合わせて向かうことになった。
ここは大きなジェットコースターと観覧車が目玉のテーマパークだ。夜にはパレードもあるらしい。
入口でもらったマップを広げて見てみるが、アトラクションがいっぱいで目移りしてしまう。
貴方「まずはどこから回ろうか」
仁美「【貴方】くんは気になるものはあります?」
ジェットコースターが目玉とはいったものの、キツイ角度の傾斜のあと一回転はするハードなやつだ。
……志筑さんはそういうのは得意ではなさそう。もう少しゆるいのもある。
1メリーゴーランド
2ジェットコースター(ハード)
3ジェットコースター(ゆるめ)
4フリーフォール
5コーヒーカップ
6ゴーカート
7お化け屋敷
8観覧車
9【話題】志筑さんって絶叫系いけたりする?
10自由安価(話題や遊園地にありそうなもの)
下2レス
- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 15:58:20.20 ID:lOPrSl4r0
- 9
- 674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/16(土) 16:23:26.28 ID:nRjHMwBM0
- 9
- 675 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 17:30:21.97 ID:CcG2Pki/0
-
貴方「志筑さんって絶叫系いけたりする?」
仁美「絶叫系ですか……進んで乗りたいとは思いませんけど、ここの目玉なんですよね」
仁美「【貴方】くんが乗りたいならつきあわないことはないですが……」
貴方(積極的ではないか。やっぱあんまり得意ではなさそうだなあ……)
*ちなみに【貴方】は…
0〜 怖がらず楽しんじゃうタイプ
5 適度にスリルを味わいたいタイプ
〜9 怖いのはやりたくないタイプ
下1レスコンマ判定 ※数字によって度合いが変わります。仁美は7くらい。
- 676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 17:32:49.26 ID:vFPpLg7ro
- あ
- 677 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 17:41:45.31 ID:CcG2Pki/0
- 6 適度にスリルを味わいたいタイプ
-----------------------------------
貴方(せっかくだし乗っておきたいって気分もあるけどどうしようかな?)
貴方(美樹とかいたら分かれて回ったりできるけど、今日は二人だしな)
見上げると例のジェットコースター。大規模なものでこの近くにもレーンが見える。
そして聞こえてくる絶叫。
*「きゃーーー!!」
貴方(……あれはけっこう怖そうだぞ)
*まずのるもの
1メリーゴーランド
2ジェットコースター(ハード)
3ジェットコースター(ゆるめ)
4フリーフォール
5コーヒーカップ
6ゴーカート
7お化け屋敷
8観覧車
9自由安価(話題や遊園地にありそうなもの)
下2レス
- 678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 17:43:18.12 ID:gu1XrwgdO
- 5
- 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/16(土) 17:49:04.76 ID:nRjHMwBM0
- 5
- 680 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 18:28:19.30 ID:CcG2Pki/0
-
まあ他にも乗り物はあるし、いきなりそこまで攻めなくてもいいよな?
なにしろ目玉のジェットコースターは今は待ち時間もすごい。
貴方「まずはあれとかどう?コーヒーカップ」
仁美「いいですね。そんなに並んでませんしちょうどよさそうです」
……志筑さんもちょっと安心した様子だ。
コーヒーカップも回しすぎるとある意味ジェットコースターより凶悪だったりするが、相手は志筑さんだしムチャなことはせず平和に済んだ。
回しすぎたコーヒーカップの凶悪さは絶叫系のスリルと違って後を引くしなにもいいことがないからなぁ。
仁美「風が気持ちよかったですわね!」
貴方「そうだね」
最初のアトラクションに乗ってテンションも上がってきた。志筑さんも楽しんでくれているみたいだ。
コーヒーカップから出てくると、近くでうさぎのきぐるみが小さい子供たちに風船を配っていた。
仁美「まあ。あのうさぎさん、可愛い風船を配ってますわね」
うさみみのついた風船を見て志筑さんが言う。
すると、きぐるみがこっちに気づいて彼女にも風船をひとつ渡した。
仁美「あら、くださるんですの? ありがとうございます!」
仁美「……でももう私はそれほど子供じゃないですのに。はしゃいでいるように見えましたかしら」
貴方「いいんじゃない? はしゃぐほどじゃなくてもらったら嬉しいでしょ」
仁美「まあそうですわね。喉が渇いてきましたし、少しお飲み物でも買って休みませんか?」
貴方「ああ、ちょっと休憩にするか」
- 681 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 18:43:01.13 ID:CcG2Pki/0
-
ちょうど目の前に飲み物を売っているところがある。
……ドリンクを買うと、赤いハートのストローがついてきた。
貴方(随分とファンシーだな。そんなもんなのか?)
家族連れ、友人同士らしき人、周りを見てみるといたって普通のストローばかりだ。
その中で、カップルらしい若い男女だけが同じストローなのに気づいた。
貴方(……あ、これってもしかして勘違いされてる?)
粋な計らいとでもいうところだろうか。しかし。
……志筑さんもちょうど気づいたらしい。ひとまずベンチに座った。
1勘違いされたかな?
2上条は今日は何の用事があるって?
3今日は誘ってくれてありがとうね
4自由安価
下2レス
- 682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 18:44:21.97 ID:A9TuKJtio
- 1
- 683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 18:49:04.69 ID:gu1XrwgdO
- 1
- 684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 18:52:07.05 ID:fiw0cP480
- 3
- 685 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 19:14:20.80 ID:CcG2Pki/0
-
貴方「勘違いされたかな?」
仁美「そのようですね……」
志筑さんはちょっと気まずそうな感じだ。というか俺も大分気まずい。
男女二人きりで遊園地なんて行くの、カップルかそのフラグのある二人とかがほとんどだろうし。
……いや、実際そのはずだったんだ。
貴方「あー……ごめんね、俺なんかと」
仁美「い、いいんですよ。誘ったのはこちらですし。【貴方】くんが謝る必要はありませんわ」
仁美「……上条君、今日もバイオリンの練習なんですって」
貴方「でも、志筑さんが誘えば優先してくれるんじゃない?」
仁美「バイオリンに対して一途ですから。気になることがある時に無理に誘ってもきっと身が入らないと思うんです」
仁美「邪魔しちゃ悪いですしね……」
貴方「なんか、バイオリンと付き合ってるみたいだな」
仁美「ば、バイオリンと……」
素直な感想を言ってしまったけど、失言だったか。
でも志筑さんの言い方はそんな感じはするよなぁ……。
仁美「まあ気にしたって仕方ありませんわ。今日はもう来てしまったのですから。私は【貴方】くんといても楽しいですよ」
貴方「ありがとう。俺も志筑さんと一緒に来て楽しいと思ってるよ。次どこいく?」
仁美「そうですわね……」
マップを覗きこむ。
1メリーゴーランド
2ジェットコースター(ハード)
3ジェットコースター(ゆるめ)
4フリーフォール
5ゴーカート
6お化け屋敷
7観覧車
8自由安価(話題や遊園地にありそうなもの)
下2レス
- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 19:24:47.94 ID:A9TuKJtio
- ダーツ
- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 19:38:59.98 ID:gu1XrwgdO
- 3
- 688 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 20:05:00.32 ID:CcG2Pki/0
-
次に決めたのは、あの目玉の大きなやつ……ではなく、あれほど怖くはなさそうなジェットコースターだった。
仁美「つ、ついに来てしまいましたわ……!ジェットコースター!」
貴方「折角だからこういうのもひとつは乗っておきたくて」
仁美「まああの大きいのよりは随分とマシですね」
列に並び、段々と順番が近づいてくる。
これはそれほど大きいものではないが、やはりジェットコースターらしい急な傾斜はあり絶叫は聞こえてきている。
絶叫系として楽しむには十分なくらいだ。
仁美「……とは言ったものの、いざ順番が近づいてくるとドキドキしますわね」
貴方「あはは、俺もだよ」
ついに自分たちの番が回ってきた。
荷物を預けて乗り込むと、まずはゆっくりと発車する。そしてじわじわと上昇していき――……
仁美「……きゃーっ!」
隣から可愛らしい声が聞こえた。
普段大きな声なんてそうそう出さない人だから、珍しいものが聞けたかも。
- 689 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 21:11:57.64 ID:CcG2Pki/0
- ――――
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――――それからあっという間に日が落ちる時間になり、最後は落着けそうな場所で少し遠目にパレードを眺めていた。
キラキラと光る明かりが綺麗に見え、賑やかな声が聞こえる。
仁美「綺麗ですわね」
貴方「うん。綺麗だ」
あの大きなジェットコースターには乗らなかったけど、このショーもこの遊園地の目玉だ。
そっちも綺麗だけど、志筑さんの横顔をそっと見る。
整った目鼻立ちに、おっとりとした印象を受ける目尻。
……クラスの憧れになるだけはあるよな。こうして見てると、やっぱり思わず引き込まれるくらいには美しかった。
しかし、この状況にロマンチックなんて言葉を思っていいものか。褒め言葉なんて当然口には出せない。
仁美「今日はありがとうございました。ここに誘ったのは私ですが、遊ぼうと誘ってくださったのは【貴方】くんですわ」
仁美「おかげで今日という日を楽しく過ごせましたので。……そうじゃなかったら今日は寂しい一日になるところでしたわ」
貴方「お礼を言うならこっちのほうこそだよ。大切な友達と――志筑さんと来られてよかった」
仁美「ええ!」
ショーの最後には花火が上がって、そして幕を閉じた。
仁美「駅についたらお迎えの車を用意してもらいますわ。【貴方】くんのことも送っていきますね」
貴方「ありがとう。帰る頃には一人で帰るには危ない時間になるもんな。それがいいよ」
パトロールやってると結構遅くになることもあるから感覚麻痺しかけてたけど、志筑さんは魔法少女でもないお嬢様だもんな。
狙われることとかあってもおかしくない。……格闘の技術はそのためでもありそうだ。
そろそろ閉園の時間も近い。俺たちも帰ることにした。
― 一週目休日 終了 ―
[好感度] to貴方
美樹さやか★★★巴マミ★★★>志筑仁美★暁美ほむら★>鹿目まどか・佐倉杏子
★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。
★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!
★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。
☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。
▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 22:51:23.24 ID:Pfs2tJE/0
- 誰かが嫉妬しそうになったら教えてくれるとありがたい
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 18:29:20.42 ID:ZXN7dbxH0
- 乙です
- 692 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/18(月) 22:27:40.11 ID:I7mg4FnP0
- 引継★★★は個別で構いに行くか全員攻略済にならない限りは恋愛的な発展は起きない。嫉妬もしないんだ。…実は。
引き継ぎでない★★★は他キャラ攻略にいくとLv1までは嫉妬すると思うけどLv1までなら無問題。
わざわざ目の前で見せつけたり煽るようなことをしなければ基本大丈夫っす。
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――――
6日目 教室
自分の教室に入って、ひとまずみんなに挨拶する。
さやか「おはよー」
まどか「おはよう、【貴方】くん」
ほむら「……おはよう」
仁美「おはようございます」
荷物を置いて机を整理する。
仲の良い女子グループ4人の談笑風景。朝の様子は今日も変わらないように見えた。
……もう一日のほうの休日もまた訓練に呼び出されたりとややハードだったが、みんな元気そうだ。
仁美「そういえば、今日はみなさん放課後のご予定は?」
さやか「――……えーっと、あたしはちょっと用事あるかな!」
まどか「わたしはとくにないよ。どこかいく?」
ほむら「べ、別に私も……」
美樹は少しの間目配せをする。
一瞬テレパシーとも思ったが、会話に時間をかけては怪しまれる。
……変わらないように思ったが、あの日以来やっぱりまだ疑念は燻ってはいるようだ。
- 693 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/18(月) 22:31:36.93 ID:I7mg4FnP0
-
――昼休みになると、魔法少女のみんなは屋上へ行く。
教室に帰ってきてから暁美さんは自分の机に手紙が置いてあるのに気づいて手に取った。
……さっき志筑さんが置いてたのを見てしまった。
さやか「おおっ、ラブレター?」
ほむら「…………違う」
まどか「『果たし状』……って書いてあるよ」
さやか「え、なにこれは?」
ほむら「差出人は志筑さんね……放課後ですって。誰か心当たりはない?」
さやか「あー、どうせまた漫画の影響でしょ」
ほむら「それが……なぜか私が合気道ができることになっていて。妄想にしたって突拍子がないでしょう?おかしいと思わない?」
貴方(そういえばそんなことつい言っちゃったよ……)
貴方「あー……それ多分俺のせいだ」
ほむら「……どういうことなの?」
貴方「志筑さんがパトロールのこと気にしてるんだよ。みんなに隠し事されてるって思っててさ。それに危ない場所ばっかり行ってるって」
貴方「だから安心させようと思って、まあ勢いというかなんというか……」
まどか「だ、だったら一回勝てば仁美ちゃんも納得してくれるんじゃないかな!ほむらちゃん強いし!」
さやか「てか、実際合気道ってできるの?」
ほむら「そんなわけないでしょ。志筑さんは何かやってるの?」
貴方「合気道習ってたとは言ってたけど……あの調子じゃ他にも色々やっててもおかしくはないな」
さやか「いや、でも!さすがに魔法少女が負けることはないでしょ!」
ほむら「……いいえ。それなら無理よ。だって私、合気道なんてやったことないもの。知ってる人が見たらさすがに嘘がバレる」
貴方「えっ、じゃあ放課後どうすんの?」
ほむら「知らないわ」
暁美さんは見なかったことにするようだ……。
何食わぬ涼しい顔で紙を鞄へとしまって席についた。
――――
――――
*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。
下2レス
- 694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 22:34:54.58 ID:H2o0odSLo
- あ
- 695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/18(月) 22:37:16.78 ID:OSybD/Cn0
- これは1の仁美?それともほむらにすればいいの?
安価↓
- 696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 22:47:16.65 ID:2jd24WA5O
- 1仁美
- 697 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/18(月) 23:26:10.69 ID:qk5/pQ9H0
- 放課後
さやか「じゃあそろそろ行くよ」
まどか「さやかちゃん、また明日ー」
仁美「また明日ですわー! さて……」
今日はみんな早めにそそくさ帰っていったみたいだ。
美樹は用事があるってことで多分パトロール。他の人は知らないが……。
ほむら「あら、【貴方】くんはまだいたのね。何かしてるの?」
貴方「え、そういうわけじゃないけど。俺もそろそろ行くかな」
ほむら「そう。さようなら」
暁美さんは颯爽と教室を出て歩いていく。
……別にそれを引き留める気はなかった。それよりもちょっと気になったのは果たし状なんか出してた志筑さんのことだった。
彼女がすぐに帰ったとは思えない。
久しぶりに上の教室に寄って巴さんと話してから階段を降りると、廊下でなんだかうなだれた様子の志筑さんと会った。
仁美「はあ…………」
貴方「志筑さん、こんなところで何やってるの?」
仁美「べ、別に何もしてませんけど……そういう【貴方】くんこそこんな時間まで何を?」
貴方「先輩と話してたんだ。ちょっと話が弾んじゃって」
- 698 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/19(火) 00:07:14.00 ID:vq64ndNA0
-
仁美「付き合いが広いんですのね。私のほうは……人を誘ったのにすっぽかされてしまいました」
貴方「ラブレター?」
仁美「ち、違いますわよ!私にはもう心に決めた人がいるんですのよ!?」
本当は知りつつ冗談を言ってみる。
貴方「まあ、実は見せてもらったんだけど。暁美さんでしょ?なんで一緒にいるのに帰りに直接誘わなかったの?」
仁美「バレてましたのね。こういうのは雰囲気ですわよ!……まあ、乗ってもらえませんでしたけど」
貴方「でもなんであんな誘いを?……俺が言ったから?」
……正直、俺からするとそんなのあまりやる意味がないように思えていた。危ないだけだし。
志筑さんは相手が格闘技やってたのを知ったからって戦いを挑むほどの戦闘好きにも見えなかった。
多少漫画脳に支配されているところはあれど、基本内面は見た目通りの淑やかなお嬢様だ。
仁美「私は…………少しでも知りたいんですの」
貴方「えっ、それって!?」
仁美「暁美さんはとてもミステリアスな方です。話していてもあまり自分を出していない気がして」
貴方「……」
仁美「勉強もですが特に体育では大活躍ですよね、暁美さん。市立の勉強ならほぼ暗記でとれますけど、県内記録なんてそうそう出せていいものじゃありませんよ」
仁美「みなさんの散歩相手に誘われたのも、まどかさんたちとずっと一緒にいた私じゃなくて暁美さんでした」
仁美「……といっても、あの散歩は私ならもし誘われたらとめますし、あんな場所にいること自体耐えられませんでしたが」
……そりゃ俺だって魔法少女だって知らなかったらとめてる。
志筑さんの反応のほうが正常なんだよな。
仁美「まあ、そんな暁美さんと少しだけ共通点を見つけて、それをきっかけに近づきたかったのですわ」
仁美「それに、実力も気になりますしね。本当に大丈夫かどうか」
貴方「ああ、なるほど」
暁美さんはやる気なさそうだったし、そもそもその“共通点”も口から出まかせだったけど。
……暁美さんと仲良くなりたいってことかな。
とりあえず強いとこ見せたら安心するのかな?
1暁美さんにもう一回頼んでみようか?
2変なところに行かないように俺からも説得しとくよ
3自由安価
下2レス
- 699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 00:10:02.59 ID:wpfaO5kv0
- 1
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 01:22:41.26 ID:PbQOHJ8Zo
- 2
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/20(水) 01:15:15.58 ID:yXpUcm7G0
- http://www.pixiv.net/artworks/81221329
- 702 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/20(水) 23:17:24.57 ID:OUM6RpwF0
-
貴方「とりあえず、変なところに行かないように俺からも説得しとくよ」
今後は前みたいに三人同時に行ったりはしないらしいし。問題は解決できないけどまあ大丈夫かな……?
仁美「はあ、それはお願いしますが……」
仁美「あ!そういえば思い出しましたわ。『まどかさんもああ見えて……』なにかあるんですの!?」
貴方「えっ、そんなこと言ったっけ?」
仁美「言いましたわ。実はまどかさんも格闘技が出来たり、伝説の一族の末裔だったり、魔の力を秘めていたりとか?」
貴方「そ、それはないんじゃない?ま、まー……鹿目さんもああ見えて見た目ほど弱くはない……とは思うよ」
貴方「それじゃ安心はできないだろうから説得はまかせて」
さすがに冗談だろうけど、魔の力ってのは当てられてる。
しかし、これ以上思いつきで設定を増やすのはやめておいたほうがいいかな……――。
貴方「今日はもうこれから帰るところ?」
仁美「はい。他に残ってまでやることはありませんからね」
仁美「――では、ごきげんよう。【貴方】くんとお話できてよかったですわ」
学校を出ると、志筑さんは上品な挨拶を残して別れた。
……たまにはまっすぐ帰ろうかな。
四回目【貴方】 6日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・遊園地デート
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友
[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
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