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貴方「俺が魔法少年でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」

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503 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 00:16:33.87 ID:WtIi6Xoh0
学校の外



杏子(ちょろいもんだな!適当なこと言っただけでこんなに簡単に騙されてくれるなんて)

杏子(なんか幽霊は本物っぽかったけど……まあ話聞く限りじゃ危ないことは起きてないし、ほっといたって大丈夫だろ)

杏子(マミがいるとは思わなかったけどな。適当に除霊しようとはしてみたが、やっぱできてなくて後でなんか言われたら知らんぷりして逃げるか)

杏子(……ん?)


 パーカーの反対のポケットに入れていたはずのお菓子を探る。

 しかし、手には中身のない感触しか返ってこなかった。袋だけになっているのだ。開けた形跡もないのに。


 『新品のまま置いたアイスの中身がなくなったり』――と、聞いた言葉を思い出した。


杏子「う、嘘だろ? もー頼むから成仏してくれよぉ……!」



――――
――――

生徒会室



会長「そろそろ下校時刻だねえ。今日の活動はおしまーい」

会計「今回の除霊費、なんて名目でつければいいの……?」

会長「あー、適当に『備品の修理費』とでも書いといて」

貴方「まあ修理っちゃ修理に含まれるのかもしれないですけどね……」


 みんな下校の準備を整えて、部屋を出ようとしている。

 そのとき、僕は誰のものでもないその声を聞いてしまった。いつも通りの緩い言葉で。




ゆいぐるみ『…ういーあいすー』





三回目【貴方】 3日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・クラスメイト
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・友人だよ!
・佐倉杏子・・・除霊師さん
・巴マミ・・・先輩

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 00:22:04.06 ID:I7OIUdOQ0
むしろ、万もいけたかもしれないのに5000円ですます杏子はまだマシな分類だろうな
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 00:25:36.61 ID:NhGCSYLN0
やっぱり除霊できてなかったか・・・
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 00:27:52.17 ID:87YivDmHO
フェリシアは魔女退治の助っ人代1000円だけどねw
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 00:39:24.65 ID:VqMBKxvMo
唯のぬいぐるみにしときゃよかったのに
しかし杏子専門知識0は草
もう生徒会で燃やそう
508 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 00:53:08.91 ID:WtIi6Xoh0
唯(ゆい)のぬいぐるみって見えた
つまりゆいぐるみ…
------------------------------------------

――――
4日目 昼休み 生徒会室



ゆいぐるみ『ういーあいすー』

貴方「…………」


 ……僕は気づいている。

 絶対これ、除霊できてない。


貴方「よくしゃべるようになったな……アイスやるしかないか……」


 とりあえず今わかっているのはアイスをあげれば大人しくなるということだけだ。

 あまり甘やかす(?)のもいけないような気はするが、下手なことして怒りを買うのも怖いしな。


 購買部に足を延ばすと、ちょうど見知った姿に会った。



・誰か(見滝原在学のキャラ)

 下2レス
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 00:54:58.02 ID:Xpt4Ps9Co
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 01:00:41.31 ID:NhGCSYLN0
さやか
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 01:18:41.31 ID:VqMBKxvMo
ただのぬいぐるみと書きたかったんや
誤変換(?)やで
512 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 01:21:34.97 ID:WtIi6Xoh0


さやか「あれ?めずらしいね?【貴方】が購買にいるなんて」

貴方「……あ、ああ。生徒会活動以外で個人的にはそうそうこないかもしれないな」


 これも生徒会活動といえば生徒会活動か。

 アイスを手に取るとさらに驚かれた。


さやか「アイスかー。まだ暑いもんね」

貴方「実は僕が食べる用ではないんだけどね……」

さやか「なに?パシられてんの?」


 ……パシられてるといえばパシられてるか?


さやか「なーんて、さすがに【貴方】をパシる度胸あるやつなんていないか」

貴方「美樹さんはお菓子を買いに?」

さやか「うん。【貴方】も食べる?」


 お互い目当てのものを買って、そこらに腰掛けた。

 美樹さんはここで食べるらしい。


さやか「そういえば、購買部で水着なんて売ってたんだね。しかもやっすい」

貴方「ああ、この前のやつか。さすが手が早いな。生徒会室に在庫が大量に眠ってたから売ってもらうことにしたんだ」

さやか「へぇー、生徒会が。まああたしはもう持ってるからいらないけどね」

貴方「時期が来たら売れるだろう」

さやか「買う人はいるだろうね。でも、なんで女子のだけ?」

貴方「それは……なぜか在庫が偏っていただけだよ。その理由は僕も知らない」



 ――――美樹さんと雑談を楽しみ、お菓子も少し分けてもらった!

 さて、溶けないうちに戻るとしよう。



――――
――――


*放課後。
1生徒会室へ
2校内でコミュ(キャラ指定)
3外へ出る
 ・帰宅
 ・校外ボランティア
 ・教会跡
 ・寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 01:26:50.62 ID:NhGCSYLN0
昼休みにアイスをあげて機嫌が良いうちにぬいぐるみを持って教会へいく
いなかったら探す
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 01:28:09.75 ID:87YivDmHO

まぁ文句位言ってもいいわな
515 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 01:30:41.13 ID:WtIi6Xoh0
--------------------
ここまで
4日も18時くらいからやります
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 01:37:37.64 ID:NhGCSYLN0
乙でした

このゆいぐるみは捨てても燃やしても何事もなくもとの場所に戻ってそう
それが呪いの人形のお約束ですからww
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 01:39:06.91 ID:7Gkz278q0
質屋に持っていけば無限に金稼げる
518 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 18:24:46.55 ID:WtIi6Xoh0
放課後



 昼にアイスをあげたから今は人形の機嫌がいい。

 学校が終わると、コイツを連れて外に出た。

 ……勝手に移動した経験もあるから持ち出せるかも心配だったが、今のところ大人しくついてきてくれているようだ。


ゆいぐるみ『<(`・∀・´)>』


 人形を持ち出す僕を見て他の人たちも事情は察してくれた。


 彼女はあの人形の霊を『大したことない』と言ったが、僕にはそうは思えなかった。

 悪意のあるなしでいえば害のないほうかもしれないが、ここまで目に見えて現象を起こすものがそうそうあってはたまらない。



 街外れにある教会。――――今はその残骸だが。

 ……どうにもその手のものは霊感商法まがいのものが横行しているから信用できない、と思って訪ねたのがこの地だった。



貴方(少しでも縁のあるところのほうがまだ信用できると思ったのだけどな)

519 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 18:49:34.92 ID:WtIi6Xoh0


 『警告はされていたのではないか』と彼女は言ったが――。

 教会が運営していた時も、あの新興宗教は結局世間に広まることもなくひっそりとしていて、周囲からすれば怪しげなイメージを持たれていた。

 ただでさえ日本には宗教というだけで敬遠する人は多い。その上、歴史がないものは信じる材料も少ないということだ。


貴方(『あの子と関わるな』――と、そう言った家はいくらでもあっただろうな)


 当然、神父である彼女の父親が正しかったのか、信用に値する人物だったのかについては僕は知る由もない。

 そして、彼女自身のこともそれとは関係のないことだ。

 子供は本来、子供同士しか見ていない。それでも、よくわからないまま親の言うことを受け入れてしまうしかないことはたくさんあるだろう。


貴方(……僕もそうだったんだっけな?)

貴方(ここで会った時はただの女の子にしか映っていなかったのに、大人はこの場所が『どこか』を知っているし、『どこの子か』を気にする)


 遠く朧気な記憶を探る。彼女と会わなかった理由。


貴方(だから疎遠になったのだったか)



 今はここには誰もいなかった。

 クレームを言いに来たつもりはないが、結果くらいは伝えておいたっていいだろう。

 ここにいないとすると、どこを探ればいいだろうか。



1巴さんに聞けばわかるのでは?
2この教会について調べようか
3自由安価

 下2レス
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 18:53:26.01 ID:Xpt4Ps9Co
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 18:54:26.46 ID:2Xe0YQhu0
2
522 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 19:32:03.21 ID:WtIi6Xoh0


貴方(今はここに住んでない……のだったら闇雲に探してもわからないな)

貴方(探るのは場所じゃなくて情報からか)


 ひとまずここを離れ、この教会の歴史を調べることにした。

 顔を出すくらいだから、引っ越したとしたってそう遠い場所ではないだろう。新しく移転先があるならさらに探しやすい。


 ――――いったん学校に戻り、調べ物をしてみた。

 しかし驚くべきことに、移転先どころかその一族のその後の『未来』が出てくることはなかった。


 情報はあった。一家が滅び、教会が荒れ果てるほどの事件が。

 結果大して世間に広まることはなく終わったが、この地域の間ではひそかに信者が増えブームになったこともあったらしい。

 その矢先、一家は心中という悲劇の最後を迎える。


 だが、『それきり』で終わっていた。

 それなら僕や生徒会のみんなが見た彼女はなんだったのだろうか。


貴方(……やっぱり幽霊?)


 唯一『姉のほうの娘』の遺体は見つかっていないらしいものの、それ以降、

 無事だとも保護されたとも、はたまた遺体が発見されたとも情報が出てくることはなかった。


 これでは今どうしているかなど、わかりようもない。

523 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 19:57:51.10 ID:WtIi6Xoh0


マミ「今日は調べもの?」

貴方「あ、はい。気になったもので。紅茶ありがとう」


 手詰まりになったので区切りをつけようとしたところで、巴さんが紅茶を持ってきてくれた。

 彼女はこういう時に絶妙なタイミングで気を利かせてくれるのがありがたい。


マミ「……『何も変わってないじゃないか』って怒って持ってったはいいけれど、結局見つけられなかったわけね」

貴方「まあそういうことですね……。けど、怒ってるわけじゃありませんよ」

マミ「あら、違うの?恐らくあれは“失敗”とかじゃないわよ」


 知り合い相手にも巴さんは甘くはしないようだ。いや、知り合い相手だからか。


マミ「私も直接連絡を取る手段は知らないの。こうなったらなかなか姿を現そうとはしないだろうし」

マミ「ただ探すとしたら運になるけれど、ゲームセンターとか繁華街近くの路地裏とか不良が好みそうな場所を探せば会えるかも」



1結局彼女の正体は何なんですか?
2巴さんはどこで知り合ったんですか?
3自由安価

 下2レス
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 20:06:46.90 ID:2Xe0YQhu0
1

これではぐらかすか話してくれるかどっちだ、と
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 20:11:01.39 ID:VqMBKxvMo
1+「もしかして行方不明の長女だったりしてなw」
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 20:49:56.43 ID:Xpt4Ps9Co
w入れるようなキャラじゃないと思うんだけど
527 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 21:03:04.10 ID:WtIi6Xoh0


貴方「結局彼女の正体は何なんですか?」

マミ「彼女はあなたに自分のことを何だと言ってたの?」

貴方「『もともと教会に住んでいた』って。あと、幽霊と思ってもらってもいい、くらいかな」

貴方「……思い返してみれば、『除霊師だ』とは言ってなかったな」

マミ「幽霊を祓う幽霊なんて、なかなか面白い設定ね」


 巴さんは茶化すように言った。この反応からして多分本気ではないだろう。

 巴さんが彼女の正体を知っているのかは知らないけれど。


貴方「一応、行方不明扱いの教会の娘では?」

マミ「そこは信じるのね?」

貴方「もしそうだとしたらすぐに保護されるべきですね」

貴方「ただ、続報もなしで事件からこの期間一人で無事に生きているとは思えませんが」

マミ「……」

貴方「そもそも事件については出てきたんですが、理由が不明なんですよね。一家が心中に至ったっていう」

貴方「急な信者の増え方とその顛末に疑問と批判の目を向けている人たちも多くて、
   あの一家自体が『悪魔』にでもとり憑かれてたんだ、なんて唱えてる人もいるくらい」

貴方「またオカルトちっくな話になりますけどね……」

マミ「……それなら、幽霊のようなものと思ってもいいのかもしれないわね」

貴方「とりあえず教えてくれた場所を探してみますかね」

マミ「これから行くの?」

貴方「いえ。生徒会が不良になるわけにはいきませんよ」

貴方「今からだとすぐにゲームセンターの年齢制限の時間がきてしまいますから」



三回目【貴方】 4日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・クラスメイト
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・友人だよ!
・佐倉杏子・・・除霊師さん?
・巴マミ・・・先輩

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
528 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 21:32:08.97 ID:WtIi6Xoh0
――――
5日目 放課後



 その翌日、放課後になると巴さんの情報どおり繁華街へと足を運んでみた。

 人通りが多く賑やかな場所だ。

 まだこの時間の表通りは明るい活気に満ち溢れているが、そこを外れると治安の悪そうな雰囲気もただよってくる。


貴方(ゲームセンター、行ってみるか)


 派手な機械が派手な音と光を発するごちゃごちゃとした場所を一通り回ってみる。

 すると、『運』がよかったのだろう。その機械の中の一つで遊んでいる彼女を見つけた。


杏子「!  げっ……!」

貴方「あ、ちょっと!」


 しかし、話しかけようと近づくと彼女は逃げてしまった。

 こちらも追ってゲームセンターの外に出るが、すぐに人混みに紛れられ行方がわからなくなる。


 ……どこへ逃げたのだろう?

 もう一つ巴さんが言っていた、『路地裏』を覗いてみると、再びその姿を見つけることができた。


杏子「アンタ、お坊ちゃんのくせしてこんなとこまで追ってくるのかよ……」

貴方「話をしたいだけなんだ。逃げないでくれるかな」

貴方「この前の件だけど、除霊しきれなかったみたいでね。それを報告したかった」


 反応を窺う。

 ここで責めるようなことは言わない。それをすればすぐにまた逃げ出してしまう。

529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 21:34:10.49 ID:A/qFFGV10
二人の過去に何があったのか気になる
530 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 21:57:08.83 ID:WtIi6Xoh0


杏子「さすがにもう気づいてんだろ? 適当なこと言ってただけだ! あたしは騙してたんだよっ!」

杏子「だからってもう受け取ったもんは返さねーぞ!ここで会ったのだって偶然だ。追ってくる手段だってそっちにはないからな」

貴方「……別に騙されてないよ。『やれるだけのことはやった』と、そう言っていたはずだ。それで駄目だったなら仕方ない」

杏子「それで納得すんのか……!?」

貴方「でないと、あの時使っていた十字架は君の教会のものだろう? その祈りも嘘なら君たちの説いた『教え』というものも嘘ということになる」

杏子「……! あんな廃墟になった教会の教えに嘘もホントもあるかよ」

貴方「別に世の中、正しいものが残るわけではないけどね」


 ……それは彼女が一番わかってると思ってたんだが。

 教えそのものの真偽は置いといて、『正しいもの』と思ってなかったら今でも十字架なんて身に着けていないはずだ。

 彼女は僕の話に乗っかっただけで、騙すために準備までしてたわけじゃない。

 だから除霊については完全に素人なりかもしれないが、あの時は本当に本気で祈ってはくれてたのだと判断した。


貴方「後でネットでも調べてみたけど、それらと比べるとかなり安かったからね」

貴方「その中にどのくらい『本当』があるかもわからない。それならまあ、そんなものと思っておくよ」

貴方「世の中にはもっと堂々と、やれるだけのことすらやらずに大金を取ってる大人がたくさんいるんだよ」


 実際、自分からバラしてくれるだけまだ良心的だと思った。

 やり方もずさんだし、本当の悪人なら騙されてくれている間は骨の髄まで搾り取るものだろう。

 ……というか、『良心が捨てきれていない』というのが正しいか。


杏子「……それを伝えに来たのか?」

貴方「うん」

杏子「いっとっけど、これ以上はあたしに出来ることはないからな」



1こういうところによくいるの?
2保護される気はないか?
3自由安価

 下2レス
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 22:00:05.18 ID:I7OIUdOQ0
1
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 22:01:14.20 ID:2Xe0YQhu0
1
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 22:01:47.98 ID:aYhKXjMV0
1
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 22:03:36.01 ID:87YivDmHO
1+何かお菓子を一緒に食べようと話す

何かたへられたんじゃないかな?
人形の口元に食べかすが付いてたからね
535 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 22:41:12.64 ID:WtIi6Xoh0


貴方「こういうところによくいるの?」

杏子「だったらなんだよ……悪ぃか?関係ないだろ」

貴方「心配ではあるね。もっと明るい場所に戻ってくることはできるよ。君が幽霊でないのなら」


 僕としてはもちろん不良のような生き方をしているなら正してほしいし、それが同じくらいの女の子となれば尚更だ。

 けれど、それは彼女の望みではないようだった。


杏子「あたしには無理だね。実はな、あたしはもう死んでるんだよ。だからこのまま幽霊として生きていく」

杏子「生きてた頃からあたしはアンタみたいのとはご身分も違う、相いれない存在だよ。……ほら、自分の世界に戻りな」



 僕が望んでも、彼女が首を縦に振らない限り僕に出来ることはない。

 ……路地裏を出て、表の通りに出てからふと思う。



貴方(……『幽霊として生きる』、って、矛盾してるな)




三回目【貴方】 5日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・クラスメイト
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・友人だよ!
・佐倉杏子・・・幽霊?
・巴マミ・・・先輩

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ


――――
――――
*休日*



 明日は休日だ……。何をして過ごそうか?



1誰か誘う※(さやか/マミ)
2どこかへ行く
 ・学校
 ・校外ボランティア
 ・教会跡
3自由安価

 下2レス
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 22:43:04.04 ID:Xpt4Ps9Co
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 22:43:35.86 ID:I7OIUdOQ0
1
杏子とであった時のことを話、彼女に杏子について聞く
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 22:49:15.99 ID:aYhKXjMV0
この週は杏子ルート一直線化、大金持ちだし引き取って義理の姉か妹にでもするか
539 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/04(月) 23:38:00.79 ID:WtIi6Xoh0
誘うのはマミかな?
--------------------------------

――――
――――
一週目 週末



貴方「すみません、休みだというのにわざわざ」

マミ「いいのよ。私は特にこれまで生徒会に貢献してこられなかったから」


 休日、今度の校内イベントで使う備品を一緒に買い出すのを巴さんに頼んでいた。

 何をして過ごそうか、と考えたら結局生徒会活動に結びついてしまうのはちょっと堅すぎるのではないかと自分でも思う。


貴方「そんなことは……。多忙なのは仕方ありませんし」

貴方「ちょっと今週は僕も予定外のことでごたついたりもしましたしね……」

マミ「結局、あの人形とはまだ末永くお付き合いしていくしかなさそうね」

貴方「休みを挟んで月曜日、機嫌悪くなってないといいな…………」


 予定していた買い出しさえ終わればあとは自由時間にできる。

 二人で落ち着いて話せそうな場所に腰を下ろした。


貴方「……そういえば。佐倉さんにはあれからまた会えましたよ」

マミ「そうなの?何かあった?」

貴方「除霊については進展ないですが。彼女、その時はっきりと自分は死んだって言ってました」

貴方「本物の幽霊なのか、自分を死んだことにしたいかのどちらかですね」

マミ「でも、私達にはどうにもできないでしょう?住む世界が違うのは本当なんだと思うわよ」




1住む世界ってなんだと思いますか?
2プライベートについて
3自由安価

 下2レス
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 23:41:37.93 ID:I7OIUdOQ0
1+巴さんはなにか知っているんですか?
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 23:42:16.18 ID:aYhKXjMV0
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 23:42:42.99 ID:VqMBKxvMo
あの辺万引きが多いみたいですよ
543 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 00:16:58.39 ID:/BnsQkJx0


貴方「住む世界ってなんだと思いますか?」

貴方「彼女についてわからないことは色々ありますが、『元から身分が違う』とも言われてしまいました」

貴方「……巴さんもそう思ってますか?」

マミ「そうね…………私は【貴方】くんのことは身分なんて関係なく仲間だと思ってるけど、簡単に言うと『見えてるものの違い』だと思うわよ」

マミ「貧しいか裕福かでもそう。私はお金持ちのしきたりなんかは知らないから。【貴方】くんも、特売に走る人の気持ちはわからないでしょう?」

貴方「え、ええ。まぁ……その世界はわからないですね」

マミ「安く物を買うのは大変なのよ。べ、べつに私が特売にばかり走っているってわけじゃないけど……」


 巴さんはわりと優雅なイメージはあったけどな。

 自分で言ったものの特売のイメージはつけたくないのか、そんなフォローを付け加えていた。


マミ「もっと極端な例だと、物を盗まずに暮らせない人々の暮らしは? 飢餓に苦しむ国の子供たちの暮らしは?」

マミ「……とにかく、それが違いすぎると、すぐ近くにいても遠くにいるような気持ちになるんだと思う」


 きっとすぐには見えなかったものを見えるようにはできないのだろう。

 それに、それが見えてしまうということは自分の世界が変わってしまうということでもある。


貴方「見えているもの……か」

貴方「とりあえず巴さんとは、大きく違いがあるとは思っていないってことでいいですか?やっぱ違うなんて言われると寂しいですから」

マミ「ええ、そう……ね」



 ……巴さんはそう返事をしてくれたが、少しだけ言いよどんだのを感じた。

 巴さんのことも、特にプライベートでは知っていることが少ない。

 身分は関係ないと言ってくれたのに。他のことで何か違いがあるとでもいうのだろうか。



― 一週目休日 終了 ―



[好感度] to貴方
美樹さやか★★★>暁美ほむら★巴マミ★>志筑仁美・鹿目まどか・佐倉杏子

★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。

★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!

★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。

☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
  もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。

▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。

544 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 00:34:42.85 ID:/BnsQkJx0
――――
6日目 昼休み 生徒会室



ゆいぐるみ『<(`・∀・´)><(`・∀・´)><(`・∀・´)>』

貴方「満足したか……」


 週明け、土日を挟んだ昼休み。

 とりあえず休みの穴を埋めてご機嫌取りをしたところだった。


 長らくダンボールにしまわれていたわけだけど、僕らに掘り出されるまでどうしてたんだろうな。

 そりゃ飢えるわけだ。前の代の生徒会でもこうして面倒を見てやってたんだろうか。



 そんなタイミングで、今日の訪問者。



・誰か(見滝原在学のキャラ)

 下2レス
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 00:35:33.43 ID:Fu7ntGXXo
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 00:36:24.80 ID:fvNeXp6Oo
会長
547 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 01:19:32.81 ID:/BnsQkJx0
まさかのオリキャラ…!
----------------------------------



貴方「あれ、会長ですか」

会長「【貴方】くん、来てたんだねえ。昼までお疲れさま〜」


 会長は挨拶すると、人形の置いてある自分の席に腰掛けた。

 いつもいつも、よくこれを目の前に作業できるよなあ。


会長「もしかしていつもこの子の世話してくれてるの?」

貴方「今日の分はもう済みましたよ。……って、こう言うとまるでペットみたいですね。まあそろそろ慣れてきました」

会長「ペットなんて言ったら怒られるよ!」

貴方「あっ……それは困るな。前言撤回で」

会長「最近は生徒会兼オカルト研究会みたいになってきてるよねえ」

貴方「そういえばうちにはそういう部活はないですね」

会長「ないし、そんなのあったら悪いけど潰しにかかるよ。だって堂々と部活動紹介に載せられないじゃない」

貴方「ははは、怖い怖い」


 生徒会でもそういう外向けの雑誌は作ることがある。

 市立の公立校だから入学志願してくる生徒の数には影響ないにしても、やっぱり学校としての印象は良く保ちたい。


 さてと……会長も来たことだし、少しだけ作業にとりかかるとするか。


――――
――――



*放課後。
1生徒会室へ
2校内でコミュ(キャラ指定)
3外へ出る
 ・帰宅
 ・校外ボランティア
 ・教会跡
 ・寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 01:20:23.95 ID:Fu7ntGXXo
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 01:24:10.20 ID:fvNeXp6Oo
手芸部
ぬいぐるみの処分方法の相談
550 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 01:48:58.80 ID:/BnsQkJx0
-----------------------------------
ここまで
ちなみに誰か(見滝原在学のキャラ)ってあるけど先生とかでもまあOKす
隠しルートに早乙女先生ルートとか…多分ないな
また次も18時からやるよ
551 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 18:24:51.29 ID:/BnsQkJx0
放課後



 放課後になると、再び手芸部を視察しに家庭科室へと赴く。

 ……さすがにもう人形がなくなったことには気づいているだろう。


貴方「――……はい。こちらへ渡したはずの人形ですが、あれからずっと生徒会室に置いてあります」

会長「だからごめんねー。部費の件もなかったということで……」

貴方「代わりに人形、というかぬいぐるみ?の処分方法について何か思いつくことってありませんかね?」

手芸部長「といっても他人の手に渡しても戻ってきたんじゃ、普通の方法じゃなにしたってまた戻ってくるんじゃない……?」

手芸部長「ごめんなさい!私達じゃ思いつけないわ」

貴方「ですよねー……」

会長「そ、そうだよ。処分なんて!万一祟られたらどうするの!」


 ……ない、とは言えない。

 これまでもあれだけはっきりと自分の意思を反映させてきてるのだから。


まどか「また人形のことで相談にきたの?」

貴方「鹿目さんも思いつけないよね……」

まどか「うちにはぬいぐるみはたくさんあるけど、捨てようと思ったことはないなあ」

まどか「小さい頃から一緒にいてボロボロになってても、大事な思い出があったりするから。今だったら繕えるしね」

貴方「ああ、そうか。ぬいぐるみが好きだからこの部活を選んだんだね」



1作っているものを見させてもらう
2もらってくれる気はない…?と再度頼み込む
3自由安価

 下2レス
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 18:32:29.02 ID:+jmlE44B0
1
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 18:33:14.72 ID:fvNeXp6Oo
3
ぬいぐるみの処分方法をネットで調べる
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 18:36:55.98 ID:BNR0Kij+0
処分できるかなぁ?
何か変な意味で呪われそうなんだけど
555 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 19:02:30.80 ID:/BnsQkJx0
自室 夜



 ――――帰宅後、自室でPCを起動する。

 今日は学校からeラーニングの課題が出ていたはずだ。



貴方(…………よし、こんなものかな)



 用事を終わらせると、なんとなく検索窓に入れてみた。

 『ぬいぐるみ 処分方法』……と。


貴方(『90センチ以内なら燃えるゴミに、それ以上なら粗大ごみに』……)


 普通だ。


貴方(『神社で供養してもらう』……)


 ただし、前に渡した時すぐに戻ってきたところを考えると、その場で処分してもらわないとまた同じことになりそうだな。

 ……いくつか出てきたが、本当に実行して大丈夫なんだろうか?



1燃えるゴミに出す
2その場で燃やしてもらう
3塩水につけて捨てる
4感謝の言葉をかけてから捨てる
5やっぱやめる

 下2レス
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:09:08.51 ID:4ud3NmXhO
4
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:09:13.29 ID:3HRfSNxC0
2
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:09:17.68 ID:BNR0Kij+0
焦らずに5
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:11:20.01 ID:4ud3NmXhO
燃やすのはヤバくね?
560 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 19:17:09.12 ID:/BnsQkJx0



 ノートパソコンのふたを閉じる。寝よう。

 ――――僕はすでに一つの方法を心に決めていた。



貴方(……とりあえず後のことは明日だ。寝る前まであんな気味悪いもののこと考えてたら、落ち着かないじゃないか)

貴方(僕はもうあんなのの世話なんてまっぴらなんだ。こんな非現実的なこと、もう関わりたくもない……!)



 今はアイスもあげたし、生徒会室で大人しくしてるはずだ。

 明日には焼かれるとも知らずに……。



ゆいぐるみ『………………。』




三回目【貴方】 6日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・クラスメイト
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・友人だよ!
・佐倉杏子・・・幽霊?
・巴マミ・・・先輩

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:19:26.92 ID:3HRfSNxC0
魔法少女が徹底的に焼却してくれるさ(願望)
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:21:48.10 ID:BNR0Kij+0
なんかぬいぐるみ本人(?)にバレてるくさいんだが
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:23:43.45 ID:O6r7i2rRo
正直人形ばっかで邪魔だからさっさと消し去りたい
564 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 19:45:46.23 ID:/BnsQkJx0
――――
7日目 放課後
神社



 放課後になると、誰も来ないうちにさっさと生徒会室から人形を取って外へ出た。

 向かった先は見滝原市内にある神社だ。



*「それで……処分してもらいたいものが、これですか?」

貴方「はい。それです。お金なら出しますから念入りに供養をお願いします」


 鞄から人形を差し出すと神主は戸惑った様子を見せていた。

 受け取ってもらえたが、まだ手渡しただけでは手元に戻ってくることを知っている。

 ……だから、早く。早く消してもらわないと。


*「余計なお世話かもしれませんが、このくらいなら燃えるゴミに出してもよかったのでは……?」

貴方「悠長なことは言わずに今すぐ燃やしてしまってください」

*「……はあ。まあ、お引き受けいたしましょう。お代も頂きましたしね」



 ――――目の前で火の粉が上がる。

 たかがぬいぐるみ一体のために大げさかもしれない。けど、こいつはただのぬいぐるみじゃないんだ。

 抜けた顔をした、頭部が大きくバランスの悪い人形が燃えていく。八の字に曲がった眉が本当に痛みに歪んでいるかのようだ。


 この目でぬいぐるみが灰になるのを見届けた。

565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:53:59.55 ID:BNR0Kij+0
うーん、神社で燃やされた以上御祓いとかもしてると思うけどどうなるのか
566 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 20:03:42.84 ID:/BnsQkJx0
生徒会室




貴方「遅くなりました。お疲れ様です」

会長「おつかれさま。ところで【貴方】くん、あの子どこかもってった?いなくなっちゃったみたい」

貴方「……あの人形ですか?なくなったならよかったじゃないですか」

会長「うーん。気まぐれなのかなあ」


 自分の席につく。

 ……ここには戻ってきていないようだ。

 またここに来たらあるんじゃないかと少し心配していたが、消えていることに安堵する。これでもうおさらばだ。


貴方「会長は怖がりすぎなんですよ。人形は今日、神社に持って行きました。最初はそのつもりでしたしね」

会長「え!お祓いしてもらったの?」

マミ「今度こそうまくいったのかしら……?」

貴方「正直、お祓いなんてのはあまり信じてないんです。佐倉さんだって偽物だった。でも一応やってもらいましたよ」

貴方「それに、燃やしたのはこの手で見届けましたから」

会長「も、燃やしたの!?それはまずくない!?」

貴方「だから怖がりすぎですって。現に何事もなくここから消えているじゃないですか」

会長「そ、そうだけど……!本当に大丈夫かなあ?」


 それからも会長は不安そうにしていたが、あれからあの姿を見ることなく活動を終え、帰路についた――。

567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:06:27.49 ID:4ud3NmXhO
ホラー映画で倒した、逃げ切れたと思ってホッとしてると……
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:11:06.73 ID:BNR0Kij+0

ありえそうで笑えないな・・・まだどうなるかわからないけど
569 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 20:20:56.85 ID:/BnsQkJx0
手で見届けるってなんや、目ね
----------------------------------------



貴方(――――え? なんだあれは!?)



 火の粉が上がる。

 暗くなり始めた空の下に真っ赤な明かりが灯っている。街の中だ。


貴方(あれって……まさか…………!)


 敷地は小さくない。中には常に誰かいたはずだ。

 なのに、ここまで広がる前に誰も対処できなかったのか?それなら中に居た人は?


 ――――燃えているのは、僕の家だった。

 それに気づくと弾かれたように走り出す。すると、炎の中から声が聞こえた。


『あつい………あつい、あつい』


貴方「だ、誰かまだいるのか!?」

『あついよ なんで わたしなにもひどいことしてないのに ひどい いたい あつい』

貴方「い、いや、この声……まさか!」

『なんでなんでなんでなんであいす、つめたいもの あいす あいす』

『アイスあいすアイスアイス』



 声の正体に気づく。炎の中にあったのは――――目の前で灰になったはずの、あの人形だ。



ゆいぐるみ『アイス……ちょうだい』


570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:24:09.53 ID:fvNeXp6Oo
ええ・・・
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:24:37.12 ID:4ud3NmXhO
あーあ、燃やしたりするから……
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:28:23.43 ID:3HRfSNxC0
とりあえず神主に意見聞くか・・・
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:30:06.61 ID:O6r7i2rRo
めんどくせえな
まどマギ関係ないんだからさっさと消えればよかったのに
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:30:07.56 ID:BNR0Kij+0
神主というよりこの人形の存在が杏子と何らかの接点を生み出したんだから、無理に処分する必要なんてなかったのでは?
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:32:11.28 ID:+jmlE44B0
悪いのは安価したやつだろ
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:38:11.74 ID:BNR0Kij+0
この人形が今回の話の軸になってるみたいだから、いきなり処分するようなのは止めた方がいいみたい
>>555で処分決めてから主人公の言動が焦って余裕がなさそうな違和感沸いてたし
577 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 20:44:15.19 ID:/BnsQkJx0



――――――
――――――
路地裏



貴方「…………」

杏子「……ひでえ格好だな。おい、食うか?」


 差し出されたのはひとかけのパンだ。


杏子「普段新聞なんて見ないんだけどな。今朝のは偶然見たぞ」

杏子「行方不明って書かれてたけど」

貴方「そうみたいだね」


 偶然にも僕も彼女と同じ立場になってしまった。

 『見えなかったものが見えるようになる』……って、こういうことなのか。

 彼女と同じものが見えるようになった代わりに、自分の世界を失ってしまった。


杏子「なあ、明るいとこに戻ったらどうだ? あたしと違ってまだ生きてるならな」



1そうする
2無理だ

 下2レス
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:45:07.79 ID:+jmlE44B0
2
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:45:40.92 ID:fvNeXp6Oo
1
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:45:45.91 ID:BNR0Kij+0
まぁ2かな?
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:46:20.28 ID:4ud3NmXhO
2
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:47:56.74 ID:+jmlE44B0
なんで1?
583 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 20:55:17.86 ID:/BnsQkJx0


貴方「わかった。そうするよ」

貴方「君はもう戻らないのかい? ……本当にもう死んでいるの?」


 でも、同じなら彼女も戻ればいいはずなのに。

 戻れるはずなのに、なぜ戻らないのか?


杏子「アンタと一緒にするな」

杏子「勝手にあたしに親近感持たないでくれる? 言っただろ。あたしとアンタは『違う』んだよ」

貴方「…………」


 彼女は冷たく僕を突き放す。


貴方「……ごめん。パンありがとうね」

杏子「ああ。少しでも腹が膨れたならさっさと行きやがれ!」


 ……何が違うのかはわからない。

 でも、恐らくもう僕たちは交わることはないのだろう。


―BADEND?―




1もう一つの選択肢を見る
2リセット

 下4レス中多数決
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:56:25.37 ID:4ud3NmXhO
1
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:58:03.74 ID:BNR0Kij+0
2
リセットというか>>555辺りから再スタートしたいな
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:58:09.93 ID:Fu7ntGXXo
2
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:58:58.99 ID:VKeiThv2o
2
このキャラ好きじゃない
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:59:16.09 ID:3HRfSNxC0
せっかく生徒会役員から始めたのに
ぬいぐるみのせいで台無しだな
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:00:43.47 ID:4ud3NmXhO
別に台無しだとは思わないけど
オカルトっぽい話悪くはなかった
590 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 21:17:49.55 ID:/BnsQkJx0
リセット


今回
・環境:見滝原中二年でまどかたちと同クラス
・関係:魔法少女とは無関係。杏子とは過去に面識あり。マミは生徒会にいた。
・契約:5人全員契約済み
・部活:なし
・委員会:副生徒会長
・ほむらはクールなほう(未攻略)
・大金持ち


 攻略済キャラのみ好感度高く引き継ぎます。


変更箇所を下4レスまで、矛盾する内容が含まれる場合はコンマが高い方採用
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:20:03.09 ID:fvNeXp6Oo
魔法少女とは一切無関係で
事件を追ううちに魔法少女にたどり着く体で
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:21:04.38 ID:+jmlE44B0
仁美とは幼なじみ(さやかと上条の関係)
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:22:23.42 ID:Tc0xy2m40
委員会や部活はやってない設定
魔法少年として契約してる設定で
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:23:37.63 ID:BNR0Kij+0
実家が神社
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/05(火) 21:39:07.93 ID:+jmlE44B0
アゲ。安価↓
596 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 21:45:48.22 ID:/BnsQkJx0


・環境:見滝原中二年でまどかたちと同クラス
 変更なし

・関係:魔法少女とは無関係。杏子とは過去に面識あり。マミは生徒会にいた。
 →【貴方】は契約して魔法少女たちと関わっていた

・契約:5人全員契約済み
 変更なし

・部活:なし
 変更なし

・委員会:副生徒会長
 → なし

・ほむらはクールなほう(未攻略)
 変更なし

・大金持ち
 → 設定消滅

その他:実家は神社、仁美とは同じ小学校?(ただし、好感度は影響なし)




リセット後の好感度


[好感度] to貴方
美樹さやか★★★巴マミ★★★>暁美ほむら★>志筑仁美・鹿目まどか・佐倉杏子

★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。

★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!

★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。

☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
  もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。

▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:50:55.26 ID:4ud3NmXhO
実家が神社で魔法少年??
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:57:14.72 ID:+jmlE44B0
魔法少年服は陰陽師服で武器は札か?
599 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 21:58:57.08 ID:/BnsQkJx0

――――……4th. 起動




 朝、一日がはじまる。


 どこにでもあるような至って平常な朝だ。退屈なほど平凡で。

 ワルプルギスの夜だとか、そんなうっすら噂で聞いたことがあるようなないような災害の予兆も当然無縁で。


 ――ただ、【少し前】から俺の日常には少し特殊なものが加わっていた。



貴方(なんかよく寝てたなぁ……。長い夢を見てた気がする)

貴方(やべえ、ぼーっとしてると遅刻する!)



――――――
――――――

1日目
見滝原中学校 教室



貴方「はよー」


 略した挨拶を口にしながら自分の席をセットして座る。

 床のボタンを押すと机とイスがワンタッチで立ち上がる仕組みだ。


さやか「おはよう!」

まどか「おはよう、【貴方】くん」

ほむら「……おはよう」


 挨拶が返ってくる。

 美樹の朝から元気になるような声に、鹿目さんの一日が明るくなるような挨拶。

 それから、少し遅れて暁美さんの落ち着いた声。

 少し冷たい態度にも聞こえるが、ちゃんと挨拶してくれるのだからこれでもそんなに悪く思われてないと思う。


さやか「何か声が眠たそうだなあ」

貴方「そうか?ちょっとよく寝てただけだよ」

さやか「やっぱこっちのほうがいいよ」


 ――少しの間雑談していると、その途中で鹿目さんが放課後のことを話す。


まどか「それから今日は放課後は『訓練』やるって、マミさんが」

貴方「ああ……わかった。一緒に行くか」


――――
――――
600 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 22:19:01.66 ID:/BnsQkJx0
放課後



 授業が終わるとみんなで川沿いのほうへと来ていた。

 土手の中でも人目につかない場所に。すでに【残りのメンバー】もいて、訓練に合流する。



さやか「おまたせー!」

杏子「おっせーぞ」

マミ「ごめんなさいね。今日は掃除当番だったのよ」


 【佐倉杏子】と【巴マミ】だ。

 巴さんは一つ上の先輩。佐倉さんは少し複雑な事情があるらしいけど同い年だ。



 みんな揃ったところで、少女たちと特訓をはじめる。

 といってもこの集まりは部活だとか、スポーツなんてもんじゃない。もっと過酷なことだった。



 回復力の高い美樹は疲れを知らないし、俺も並みの魔法少女よりは強いものの佐倉さんは一番の力自慢だ。

 巴さんと暁美さんはかなりのベテランらしく、学ぶことは多いし技術じゃ敵わない。

 みんな頼もしい仲間だ。俺がみんなに守られることもあるけど、俺もみんなのことを守っていきたいと思っている。



 ――……訓練が終わると、早めの夕飯時くらいの時間だった。



このあと
1ご飯に誘う(キャラ指定)
2ヒミツの特訓(キャラ指定)
3自由安価

 下2レス
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:20:17.88 ID:Fu7ntGXXo
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:20:31.58 ID:DFzShKOD0
2ほむら
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