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【艦これ】提督「俺と……高雄と愛宕」

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96 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/02/24(月) 22:24:52.80 ID:I1PzCZW1O

ありがとうございました
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 22:33:21.30 ID:ybDaqkYA0
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 04:49:59.56 ID:+rMyXzX8o
99 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/25(火) 22:51:06.53 ID:62sWcN7p0

< 気持ち悪いというよりは、恐い >







提督「君ら俺が女物詳し過ぎて気持ち悪いとか言うけど」

愛宕「割とその通りだと思うの」

高雄「全く知らないのもそれはそれで困るけれど」

提督「君らも男物相当詳しいだろう? それは良いわけ? 」

愛宕「? 何か悪いことあるの? 」

高雄「そんなこと言われても困ります」

提督「あ、そう……や、文句は無ぇし予想通りだけど理不尽じゃねぇかな」
100 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/25(火) 22:51:54.15 ID:62sWcN7p0

< 100の貌を持つ女 >







雲龍「今日って旧暦だとまだ二月二日なのよ」

提督「ほーん? 」

雲龍「つまりプレ猫の日として遊んでも許されるわけ」

提督「許さないやつはいないだろうがどう考えてもおかしいぞ」

雲龍「二十日後の三月十六日が真なる猫の日ね」

提督「あぁん? 」

雲龍「まぁでもこのルックスでにゃんにゃんにゃんとか言い続けるのも変だし」

提督「そうだな」

雲龍「今日は狐耳で待ってるから。尻尾プラグ付きよ? 」

提督「……は? 」
101 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/25(火) 22:53:03.95 ID:62sWcN7p0

< 不随意ハート >







雲龍「耳とプラグの色がどうにも合いそうもなかったから耳は自作なの」

提督「その努力と技術を是非戦闘に生かしていただきたいね」

雲龍「欲しいならあなたのもつくるけど? 」

提督「悍し過ぎるだろうその図。……お前の髪色に合わせたわけ? 」

雲龍「ええ。この髪色に合わせるのは中々苦労したわ」

提督「そっかぁ……」

雲龍「うん? 」

提督「や、お前と遊ぶのもいいけどな、どっちかというと天城に着けさせて遊んだ方が面白い気がして」

雲龍「む……いえ、でも確かにそれは…………あ、普通の毛色セットもあるわよ? 」

提督「マジ? 」







天城「! 」

伊14「んー? 」

天城「この怖気……今日はイヨさんたちの部屋に泊まっても構いませんか? 」

伊14「? いいですけど……いきなり前触れ無く青褪めるってどうやるの? 」
102 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/25(火) 22:53:51.96 ID:62sWcN7p0

< 多いって程でも >







瑞穂「ちょっとした噂として聞いたのですけれどね」

提督「うん? 」

瑞穂「兵学校というのは同性愛者の方が多いそうで」

提督「や……そこはまぁ若気の至りというか、捌け口が無さ過ぎるが故というか」

瑞穂「よくそこで理性が捻じ曲げられなかったですね」

愛宕「歪んだのは根性だけだったものね」

提督「んなこと言うなよ。……自分で言うのもなんだけどさ、
一応俺がいる空間で女に走った瑞穂に言われると妙に凄い気がしてくるな」
103 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/25(火) 22:54:53.85 ID:62sWcN7p0

< 本人が言うな、ってだけの話で >







雲龍「思ったこと無いの? 能代のヒモになって共依存したいとか」

加賀「あなたそれはさすがに阿賀野を馬鹿にし過

阿賀野「今と同じじゃんそれ」

雲龍「……」

加賀「……」

能代「まったくもって馬鹿にしていい存在ですね。……確かにまぁ、反論はしにくいけど」
104 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/25(火) 22:56:06.22 ID:62sWcN7p0

< さすがに呆れ >







阿賀野「阿賀野って結構いいヒモだと思うよ?
自分でお料理するし部屋綺麗だし一応は働いていないこともないし」

加賀「それはヒモと言えるの? 」

阿賀野「メンタリティ的にね。……なにより」

雲龍「? 」

阿賀野「飼うヒトの承認欲求と庇護欲は随分満たされると思う! 」

能代「…………」

赤城「……本当に“ 自分で言うな ”ってことばかり放言しますねあなた」
105 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/02/25(火) 22:56:34.30 ID:62sWcN7p0

ありがとうございました
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 23:24:09.18 ID:lqjNDa4q0
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 20:42:00.75 ID:zJrEnThO0
1乙
108 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/26(水) 23:43:56.87 ID:lXSGugNK0

< ゲームとは何かという深淵へ >







提督「久々に思い付きました次に売れそうなソシャゲシリーズ」

漣「だっる……」

提督「いいから聞けよ。……色だ! 」

漣「はぁ」

提督「聞く気が無いにも程があるだろうお前」

漣「だってなんかもう一瞬で面白くなさそうだし売れなさそうなんですもん」

提督「待て待て待て、このカラーズカッコ仮称カッコとじはだな」

漣「へーい」

提督「単に色をモチーフにしただけで他は何もしない」

漣「……は? 」
109 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/26(水) 23:44:33.65 ID:lXSGugNK0

< まぁ、それでも無理矢理考えてみるならば >







提督「例えば青っていっても色んなイメージがあるだろう?
冷静やクール、繊細に開放感、信頼や栄光、男性的であったり清潔感、人によっては失望や落胆、寂しさを連想する」

漣「まぁ……」

提督「その数だけキャラに属性を振れるわけだが」

漣「んー……」

提督「色の無い世界ってのも陳腐っぽいし」

漣「……ええ」

提督「色が争うとかそれをお題目にした国家の争いもありきたりで子供っぽい」

漣「おお? 」

提督「…………どうだ? 」

漣「…………はぁ? 」
110 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/26(水) 23:45:54.85 ID:lXSGugNK0

< 楽しむ側の戯言 >







提督「どうもド素人にはこれが限界でな。
キャラデザの幅だとかキャラクリに楽しさを付加できそうな気はするんだが」

漣「ちょっとは期待したのにまったく……まぁ、勢力とかバトルとかはふわっとしたままだとして」

提督「あぁ」

漣「まずそれどこに課金要素あるんです。
キャラクリとか初期段階の衣装で金取ろうとしたら最初からユーザ着きませんよ」

提督「うーん……CVは無くてもいいから性格に幅持たせられればな。
ホームで喋らせたり性格グラフつくってみたり」

漣「確かに人間って他人に自分の内面明かしたいものっすからね。
SNSにあげたりゲーム内で顕示させるのは良い方向性かもですが」

提督「でさ、やっぱそれでいて競う部分が無いと駄目だと思うんだ。
ようは射幸心と優越感の二本柱が基本で真理なわけで」

漣「まぁ……」

提督「…………」

漣「…………」

提督「…………ゲーム製作者って凄いんだなぁ」

漣「そりゃそうでしょーけど……」
111 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/26(水) 23:46:48.35 ID:lXSGugNK0

< 話の脱線痕 >







漣「血液クレンジングのお陰で身体中を水素水が素早く巡って全身からマイナスイオンが放出されます!
更にあなたの誕生日と星座と血液型を総合して四月二十三日から始めれば効果抜群!
とかやれば結構儲けられる気がしますけど」

提督「実際儲けられそうだから困る。ゲームじゃねぇけどそれ」

漣「小出しにしていくのがポイントっすよね。最初は血液クレンジングですらない目玉置いて」

提督「引かれたらお仕舞いだもんな」

漣「そうそう。サクラ使って集団心理で買わせてもいいしなんなら叢雲ちゃんみたいなのに売らせてもいいし」

提督「買うなぁ」

叢雲「うん? 何か用? 」

提督「用って程の用でも……叢雲さ」

叢雲「? 」

提督「訪問販売員なんてやってみる気、無い? 」

叢雲「……は? 」
112 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/26(水) 23:48:25.78 ID:lXSGugNK0

< 短期なツンデレってのもそれなりに好きですよ? >







漣「叢雲ちゃんならアイドルとかっしょ。ゲームの話的にも」

提督「あぁ、話戻してくれんのか」

叢雲「あんたたち一体何の話をぶん投げてきてるわけ? 」

漣「叢雲ちゃんってキャラ性能高めだけど一点特化はできなさそうな感じですよね」

提督「刺さる部分が無いんだよな。どこでも使えるは使えるんだけど」

漣「キャラ愛が全てのキャラですなぁ……」

提督「あぁ……」

叢雲「…………酸素魚雷の味、おしえてほしいの? 」
113 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/26(水) 23:48:53.21 ID:lXSGugNK0

< 番外編 >







雲龍「訪問販売員……漢字五文字でエロい職業って凄いわね」

天城「……医療従事者、の手当が必要なのでは? 」
114 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/26(水) 23:49:55.78 ID:lXSGugNK0

< 文字にしろ映像にしろ >







雲龍「医療従事者もジャンル的には似たようなものね。少し広過ぎるけど、エロいわ」

天城「…………」

高雄「はぁ……宇宙飛行士だとか理学療法士だとかあると思いますけど」

阿賀野「歌舞伎役者とか言語聴覚士とか」

愛宕「皇宮護衛官とか舞台美術家とか」

山城「放射線技師だとか音響技術者だとか」

雲龍「なるほど。……考えようによっては全部エロいけどストーリーは難しいかもしれないわね」

扶桑「ストーリー……? 」
115 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/26(水) 23:50:35.48 ID:lXSGugNK0

< そもそも >






海風「医療従事者、なんて広汎な言葉が許されるならですね」

雲龍「? 」

海風「人間之男性、でもう全ていいのでは? 」

江風「てーか海軍之男性? 」

涼風「女衒兼軍人、でどーよ」

雲龍「なるほど」

提督「…………」
116 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/26(水) 23:53:42.95 ID:lXSGugNK0

< 好きだからこそ語り過ぎるのもな、なんて >







提督「てーかテキトーな例を出すにしても俺の誕生日にするのはやめろ」

漣「えー? だってあんな失礼な例出すんならご主人様の日が一番カド立たないし」

提督「シェイクスピアとかナボコフとか他にも色々いるだろうが」

漣「知りませんよそんなの。漣はその辺一個も読んだり観たりしてないし」

叢雲「無教養ね」

漣「んなわけ。取り敢えず女も男も不幸になる話ばっかなんでしょ? 」

叢雲「別にそういうわけじゃ……それなりに大体合ってるけど」

提督「まぁ、だからこそ人気というか語り継がれたというか」

漣「でしょ? 」





高雄「…………」

愛宕「演劇だとか好きだものね。いいのよ? 色々語りに行っても」

高雄「…………いえ」
117 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/26(水) 23:55:04.95 ID:lXSGugNK0

< こちらが終着駅で御座います >







提督「つーか龍田とかいるだろうがカド立たねぇの」

漣「思いっきり龍田さん本人がカドの塊ですけど」

龍田「うん? 別に気にしないわよそんなもの」

提督「ほらな? 」

漣「こういうこと言う龍田さんとご主人様と連んでる龍田さんなんて信用できないヒトのトップですし」

叢雲「二重に信用できない相手なわけね」

龍田「確かに」

提督「そりゃそうだ」

漣「ね? ……は? 」
118 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/02/26(水) 23:55:31.06 ID:lXSGugNK0

ありがとうございました
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 23:55:55.46 ID:01b3tU+a0
120 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/27(木) 23:00:42.30 ID:HWgtzBHo0

< 舌舐めずりして去っていきました >







提督「実は俺って酒で寝落ちしたこと殆ど無いんだよな」

Littorio「そう? 」

提督「俺が寝落ちするときってのは過労なの。疲れて何もできないとき」

Littorio「そう言われるとそうな気もしますけれど」

愛宕「つまりヤった後寝落ちしないのはまだイけるからってことね? 」

提督「や、それは違……ちげーわ死ぬわ俺。なんなんだよ新手の殺し屋かなんか? 」
121 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/27(木) 23:01:25.59 ID:HWgtzBHo0

< 溜め込むタイプです >







満潮「…………………………………………」






浜風「あそこだけ妙な瘴気を漂わせていますね」

春雨「雲龍さんの鹿島さん襲撃事件以来まだ復帰できてないから」

浜風「ずっとあの死んだ目で鹿島さん追ってますけど」

春雨「遠回しに振られたのは兎も角として」

浜風「ええ」

春雨「鹿島さんに暴露てたのがショックだったみたいだよ」

浜風「恋心が? 」

春雨「恋心が」

浜風「まぁ……分からなくはないけど」

春雨「せめて姉妹には理由おしえるべきだよね」

浜風「ええ、満潮の姉妹なら特に気遣……は? まだ、おしえてないの? あの状態で? 」
122 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/27(木) 23:02:38.36 ID:HWgtzBHo0

< 寝入り前の煩悶まで >







春雨「案外とあれで女優みたいだよ?
性格悪い上官に目付けられたとか半分本当のことで誤魔化し切れてるみたい」

時雨「で、開き直ってあぁやって眺めているのさ」

浜風「タチの悪い……ストーカーや変質者の類いでは? 」

時雨「だよね」

春雨「しかも春雨たちには特に何にもないけどさ、ほら」

浜風「満潮があまり知らない相手が近付くと目付きが更に澱みますね」

時雨「他に好きなヒトがいるんです、なんて言われたら」

浜風「仕方無いのかもしれませんね」

春雨「うん。…………あとどれくらい経てばベッドで一人黒歴史とお話しできるかな? 」
123 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/27(木) 23:03:48.50 ID:HWgtzBHo0

< ススワタリも裸足? で逃げ出す >







明石「加賀さんって今はどれくらい裏っぽいことから離れているんでしょうね」

高雄「はい? 」

明石「ほら、前の家にいたときは海岸に流れ着いたりしてたんでしょう? 」

高雄「戦傷だらけで流れ着いて寝て食べるだけの生活でしたね」

明石「__さんは曲がりなりにも高級将校ですし赤城さんは赤城さんなんで突っ込みたくもないですけど」

高雄「比較すると、と。確かに疑問というか推し量り難いところですね」

明石「ええ」

高雄「うぅん……明石さんは? 技術者という意味ではかなり危ないレベルでしょう? 」

明石「え? 私? 真っ黒ですよ、真っ黒。あははっ」

高雄「…………」
124 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/27(木) 23:05:35.23 ID:HWgtzBHo0

< ハートショット >






高雄「まぁ、でも……明石さんがそうならつまりそういうことでは? 」

明石「そうなんでしょうけどねぇ。今でもかなりチャンネルは維持してるみたいですし」

高雄「誰とは言えませんけれど私の知っているヒトだと休眠状態の様な潜伏状態の様な方はいますね」

明石「なるほど? や、私と加賀さんって実は大本の悪い奴が同じグループというか人間でして」

高雄「そんなこと素面のときに流れで明かさないでください、困ります」

明石「まぁまぁ。今では殆どの指揮系統は通常というか__さんになってますし許してください」

高雄「はぁ。……蒼龍さんは要注意危険人物ですのでご注意くださいね。あきつ丸と同系統ですので」

明石「」

高雄「……」

明石「……」

高雄「……」

明石「…………しっぺ返し酷過ぎません? 」
125 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/27(木) 23:07:08.85 ID:HWgtzBHo0

< 表が黒っぽいなら裏までは想像しないかなとか >







明石「あぁもうビックリした。どう反応しろっていうんです今の」

高雄「我が少将閣下らしいかと思いまして」

明石「そりゃあそれっぽいですけど……マジ? 」

高雄「さぁ? 冗談という可能性もありますよ? 蒼龍さんへの謂れ無き風評被害かも」

明石「そう思いたいところですねぇ……どうです? 」

提督「言うと思ってんのか俺が。仮に蒼龍が特務に所属していたとして俺に証拠は出せない」

明石「またまたー。ここで名前出すってことはそういうことでしょう? 」

提督「かもな。……高雄、休憩」

高雄「はい。蒼龍さんに襲撃された場合は呼んでくださいね」

提督「おう。蒼龍の話したいんならどーぞ」

明石「いってらー。……本当こういう話すればする程大淀がまともに見えてくるっておかしいと思うんだけどなぁ」
126 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/27(木) 23:08:28.60 ID:HWgtzBHo0

< 傑作中の傑作だと思います >







山城「暇ね」

提督「俺は単に休憩中なだけでまだ裁決事項山積みなんだが。
高雄と明石は面倒くせぇ話目の前で始めやがるし」

山城「知ったことじゃないわ」

提督「だろうね」

山城「…………フゥ」

提督「エロい煙の吐き方。……本でも読む? 」

山城「普段から読まないわけでもないけれど……そうね、何かあるの? 」

提督「フ-……待っとけ、持ってくる」






山城「…………」

扶桑「『動物農場』……? 」

江風「江風はそんな本知らねーけどさ、どう考えても自分の女に貸すような本じゃねーのは分かるよ、うン」
127 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/27(木) 23:09:32.23 ID:HWgtzBHo0

< 割と読みやすい本なんですけどね >







龍田「相変わらず本の趣味だけはいいわねあの人」

Littorio「もうこの一言だけで評価が決定しますよね。
龍田がこう言いあの人が選んだっていう状況では」

龍田「あらぁ〜、あれって世界的にも評価されてるのよ? 」

Littorio「Littorioも読んだことありますから知っていますよ。中々良いですよね」

龍田「そうね〜。……ん? 私も持ってるわよ? 」

伊13「遠慮して、おきます……」

伊14「……絶対読まないよね。読んだヒトと人が悉くダメな方向にしか行ってないし」
128 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/27(木) 23:18:37.55 ID:HWgtzBHo0

< 閑散とした食堂にてぼんやりと >






浜風「噂で聞いたんですけど」

満潮「どうせ時雨とか春雨とかその辺でしょう? 何? 」

浜風「どこかの士官に目を付けられたってどういう? 」

満潮「あぁ、この前佐世保から来た変なのに睨まれてるのよ」

浜風「また暴言でも吐いたの? 」

満潮「また、ってあんたね……信頼できない上官への言葉くらい弁えてるわよ」

浜風「本当に? 」

満潮「馬鹿にしないでもらえるかしらね。……所謂ところの改二化を済ませたじゃない、この前」

浜風「ええ」

満潮「それを主導してた将校と対立してるのよ、あいつ」

浜風「へぇ? 」

満潮「それがどう捻じ曲がっているのか知らないけど私にもとばっちり。つまんない話ね」

浜風「そう、ですね……うぅん、思ったより面倒な」

満潮「ええ。……あんたこそ思ったより良い子ね」

浜風「はい? 」

満潮「ずっと時雨たちと連んでたからもっと深いところ突っ込んでくるのかと思ったわ。
……この前雲龍さんが来たときも一緒にいたし」

浜風「失礼な。……さすがに時雨たちと同列扱いは満潮が侮辱しているのでは? 」
129 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/27(木) 23:19:26.16 ID:HWgtzBHo0

< 他方その頃海でも眺め >






時雨「鹿島さんもさ、変に人間と僕たちの関係に介入しない方がいいよね」

あきつ丸「そうでありますね。満潮の更迭的異動を言葉と根回しだけで撤回させたのは少し見直したが」

時雨「それで惚れられてちゃあ世話無いけどねぇ……」
130 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/02/27(木) 23:19:52.92 ID:HWgtzBHo0

ありがとうございました
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 23:32:52.99 ID:pR6bINjZ0
乙 正規空母にまともなのはいないんかね...
132 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:23:07.18 ID:0g+EX9RR0

< この時期のシーツって一回あったまっちゃうとね…… >






天城「姉様……いい加減起きません? 」

雲龍「寂しがりの姉を一人残して起きればいいじゃない。
今日は昼前まで寝るって決めてるの」

天城「これ天城のベッドなのですけれどね……あの」

雲龍「…………」

天城「はぁ……」






提督「……なんで天城のやつやさぐれた顔で朝酒なんてしてるんだ? 」

叢雲「さぁ……? 」
133 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:23:50.40 ID:0g+EX9RR0

< 感傷と酒はまぁ年中ですけれど >







天城「と、いうわけです。ちょっと今日はセンチなので放っておいてもらえます? 」

提督「お、おう……」

叢雲「……ここまでくると葛城もどっかおかしいヒトだと思わざるを得ないわね」
134 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:25:56.65 ID:0g+EX9RR0

< 艦船症 >







漣「ご主人様って今不謹慎なこととか過激なこと宣いたい気分でしょ? 」

提督「あん? 」

漣「社会的な流行とか問題について持論語りたいんでしょ? ん? 」

提督「間違ってはいねぇけど……大した知見は持ち合わせてねぇしな」

漣「またまたー、持ってないからこそ好き勝手放言できるんじゃないですかヤだなー」

提督「前にも言ったけど賢しらに説くってのは……感染症に限らずさ」

漣「はいはい」

提督「お前らを実験台にしようと思ってるやつって沢山いそうではあるよな。
人権なんて無いようなものだしなんなら隠蔽も余裕だし」

漣「まぁ……」

提督「明石には気を付けろよ? 昨日気分転換に学会誌頼んだとか言ってたし」

漣「またマッドっぽいことを……寄生虫体内に飼ってる学者先生とかもいたんだっけ。
確かに明石さんもその辺同じ臭いするんだよなぁ」
135 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:26:59.98 ID:0g+EX9RR0

< 実際に顕れてしまわれるとね >







明石「や、全然専門と違う分野なんでただの興味と暇潰しですけど」

漣「ってもねー。漣たちどうせ死なないですし」

明石「あくまで実験台にはできるって話でしょう? 私には貢献できる能力がありません」

漣「うーん」

明石「まぁ……“ 艦娘と病原菌 ”って話をするなら」

漣「ええ」

明石「“ 艦娘 ”だけに効くウイルスだとかは世界中で研究され続けていると思いますよ。
ただでさえ特定層のみに使える兵器なんて垂涎でしょうし」

漣「確かに。……陰謀論でテキトーに喋ってるだけならすっごい楽しい話題なんすけどねぇ」
136 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:28:00.75 ID:0g+EX9RR0

< 何処福風邪 >







明石「というかこの話あんまりしたくないんですよね。
不謹慎なのは当然として面倒なことになりますよ」

漣「面倒? 」

明石「ほら、イタリアって結構酷いことになる兆し……」

漣「あー……」






Littorio「これで帰らなくてもいい理由が増えたわね」

Roma「さすがにそれは……そうかもしれないけれど」
137 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:28:45.26 ID:0g+EX9RR0

>>131 ってどうなの? >








漣「っていうお便りが」

加賀「お便り? 」

漣「ただのネタですんでそこはお気にせずー」

加賀「? ……飛龍や蒼龍くらいじゃなくて?
兵器的には少し違うけれど大鳳も含めていいなら、彼女も」

漣「多聞丸と女子力とボウガンかぁ」

加賀「随分雑な印象ね」

漣「大して仲良くもありませんし。……やっぱ漣は一航戦所属したことあるし加賀さんと相性がいいんすよー」

加賀「ふぅん……? 」

漣「今でも焼肉でお肉取り合う仲じゃないですかせーんぱい♥︎ 」

叢雲「それはそうね。……駆逐どころかその辺の化け物全体でも加賀と肉取り合うなんてあなたにしかできないでしょうよ」
138 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:31:03.35 ID:0g+EX9RR0

< 望んで戦うのか暗がりで蠢くか >







漣「まぁ、大鳳さんと漣って沈められた相手は同じなんだけど」

叢雲「アルバコアね。そもそも蘭印では二航戦の護衛、珊瑚海の方だと翔鶴の護衛もしてるでしょ、漣」

漣「“ 漣ちゃん ”はねー。クッソどうでもいい話」

叢雲「……そうね」

加賀「まったくね。過去ばかり見ていてはどうにもならないわ」

雲龍「全面的に同意」

山城「珍しく私も同意見」






赤城「…………」

提督「うん? 話に入んねぇの? 」

赤城「いえね? 私というか“ 赤城 ”も大概な過去ですけれど今の私より何倍もマシかなと」

提督「…………」
139 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:32:33.49 ID:0g+EX9RR0

< ちなみに居室で言われました >







瑞穂「イチャイチャの語源をご存知ですか? 」

明石「や、分かりませんね。何か意味のある言葉なの? 」

瑞穂「江戸の初期だか中期にイチャつくという言葉が生まれてそこから発展した造語みたいなのです」

明石「へぇ? 」

瑞穂「完全な大本は存じ上げませんけれど……ちなみに他者から見て嫉妬が湧き上がるような戯れに使う、と辞書にはあります」

明石「はぁ。分かるような分からないような」

瑞穂「ええ、で、それを踏まえて」

明石「踏まえて? 」

瑞穂「イチャイチャしましょう? 」

明石「……はい? 」
140 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:33:32.09 ID:0g+EX9RR0

< 新しい玩具 >







明石「というか個人の部屋じゃないとしても誰に嫉妬されるっていうんです私たち」

瑞穂「そこはほら、独り身で寂しそうなヒト? 」

明石「そんなのココにいます? 」

瑞穂「龍田さんとか」

明石「む……」

瑞穂「……」

明石「……」

瑞穂「…………」

明石「…………もしあんなのに嫉妬されてしまった日には私たちの方が酷い目に遭いません? 」
141 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:36:32.41 ID:0g+EX9RR0

< ガラガラガラー >






提督「ふぅ……やっぱ胸筋がパンプアップしてると気分良

天城「お一人様ごあんなーいっ、うふふ」

提督「……駄目なやつだこれ」
142 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/28(金) 23:46:43.43 ID:0g+EX9RR0

< 焦げ茶の湯浴み着とかちょっと味気無いし >







天城「んふふー♪ 痒いところは御座いませんかー? 」

提督「無いけど……お前よく泥酔してこんなことできるな」

天城「女でも三助擬きをしていいんですよー。現代って素晴らしいですねー」

提督「……」

天城「湯もじとサラシの襦袢なんて恥ずかしくて着れなかったんですからね? 」

提督「話の脈絡は……や、もういいけどさ。ぜってぇ明日まともに顔見れなくなるぞお前」

天城「いいんですよそんなのは。せめて今が楽しければ」

提督「あ、そう……」

天城「んふ……♪ 」

提督「…………」

天城「…………? 」

提督「や…………まぁ、俺も楽しいよ。それはそれで新鮮だしね」
143 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/02/28(金) 23:47:10.07 ID:0g+EX9RR0

ありがとうございました
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/28(金) 23:48:26.40 ID:wEpeXZ2v0
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 20:53:35.85 ID:aZQDJFXj0
乙です
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 23:55:18.17 ID:jrW5xOCM0
年表1〜3は提督「俺と、高翌雄と愛宕」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479046877/)の>>654-656
年表4・5は愛宕「私とあの人と高翌雄」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511959941/)の>>634-635
年表6・7は愛宕「私とあの人と……高翌雄」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1545140645/)の>>338-339

年表8
19/03/04 提督は降って湧いた残務整理に追われる 唐突な宴会スタート(通常運行)
19/03/05 提督(軍装)・愛宕・叢雲・Romaが写真撮影 提督・海風が単車でお出かけ 横須賀にてあきつ丸と鹿島が泥酔(キャラ崩壊?)
19/03/06 有り得ないが似合いそうな台詞やシチュエーション(ver.提督) 瑞穂・明石が映画鑑賞 加賀の神業披露 赤城・提督が手を組む
19/03/12 扶桑山城に提督を掻っ攫われて早々に不貞寝 
19/03/13 提督映画の放映自粛に落ち込む 海風がLINEグループ「ハメ撮り交換会」所属と発覚...(18/07/11の件)
19/04/09 初月罰ゲーム中 手錠(備品)の数が合わず確認...  横須賀にてあきつ丸の新人語り GZ泥酔して頭を強打
19/04/14 雲龍と四十八手(途中リタイア) 
19/04/15 大湊へ異動後着任組(+Roma)が運転免許を取った 大湊花見会 余興雲龍・龍田の演劇 Littorioのメイドコス
19/04/16 瑞穂が明石の服を着用 海風が江風の弱みを握る(撮影者初月) パスタ大会
19/04/17 阿賀野・叢雲と歴史話
19/04/21 雲龍の小説談 一番人妻っぽいのは誰か?
19/04/23 提督の誕生日(艦これ六周年)
19/05/01 赤城・涼風の"有難い話" 叢雲の言葉で龍田がショックを受ける...
19/05/04 明石と歴史話 苦労する(させてる)姉妹談話
19/05/05 雲龍が男視点での執筆を考える 酒宴死屍累々(赤城が逃亡するレベル)
19/05/06 加賀と提督寝起きの源氏物語論
19/05/08 漣の嫌いな相手 雲龍が報告書作成中にやる気を失った(代筆提督と天城)  
19/05/12 高翌雄の誕生日
19/05/13 雲龍がゲーム(BF)  横須賀にてPolaの赤ワイン講座 
19/05/16 瑞穂の誕生日 白い秋田犬を飼い始める(命名:ヴァイス) 主賓不在のパーリナイ(瑞穂は明石と外出)
 (間) 加賀と赤城が横須賀との合同訓練へ 
19/06/27 提督と高翌雄今更ラブホに
19/06/28 高翌雄のタピオカチャレンジ Littorioが難民申請を画策 明石のバイアグラ製造がばれる
19/07/17 提督と山城が外出 瑞穂の発言に加賀が本気で引く 高翌雄の好きな女優がマギー・スミスと発覚 
19/08/15 漣がドラクエ映画の道連れを探す 雲龍が対魔忍にジョブチェンジを考える ステーキ大会(参加者4名)   
19/08/16 提督の甥が来訪
19/09/06 天城ヤリ逃げ(体験) あきつ丸が"面倒ごと"を持ってくる 
19/09/20 高翌雄にユエムを語る 雲龍が江風を汚染しようとして海風に阻止された
19/10/04 あきつ丸が来てた(贈り物は不評) 雲龍と天城が添い寝
19/11/11 横須賀にて時雨が泥酔 本日のカルマ(女体盛り)  Excelは女の名前か男の名前か? 龍田が姉に獅子王のようだと言われる...
19/11/15 漣と瑞穂が同性婚について考える 提督が叢雲にSPLに行きたいと言われショートする Littorioと高翌雄の歪な信頼関係
19/11/16 アレンジカップヌードルについて語ってた所未知との遭遇... 龍田が旗風の味覚を確かめるためロシアンたこ焼きパーティを画策
19/11/17 提督のご両親に結婚の挨拶等ができるか... Littorioの祖国への所得無申請が発覚(実際は提督が処理済み)
19/12/31 愚痴を言いつつ年賀状作成 海風が改二になる 雲龍が赤城には表の顔しか見せない事が発覚
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/03/03(火) 23:56:23.70 ID:jrW5xOCM0
年表9
20/01/01 年越しバカラ&麻雀大会 優勝雲龍(景品提督) 最下位山城(罰割烹着着て奉仕) 番外高雄と愛宕が叢雲を拉致
20/01/02 今年から有給を貰えるようになった 提督が高雄に喪服を薦める 鎮守府のコレクション談話
20/01/03 山城が相手をヒモにする方法を訊いて回る 雲龍が明晰夢について語る
20/01/04 提督がメンヘラ集団をまとめ切ってることを否定 本日の弾劾裁判(最後の女)
20/01/20 V.Veneto級の腹筋語り 化物体質の恩恵(酒焼け) 横須賀にて時雨が満潮の恋愛相談を受ける
20/01/22 叢雲が漣に業務用冷凍唐揚げのアレンジ料理を振る舞う(不評)
20/01/23 ちょっとだけ危機感を覚えそうなシチュ 濃そうか薄そうか(毛・幸)
20/01/25 山城・雲龍の演技力について 鈴谷のカレー道 本日の弾劾裁判(守備範囲) 雲龍・龍田・天城の完全生命体(笑)
20/01/27 提督を加賀に掻っ攫われてLittorioが一人酒
20/01/28 提督の生活(飼育)環境について... 横須賀にて春雨・時雨・浜風が深夜番組鑑賞(魔法少女?) 
20/01/29 “ 黙って借金を申し出て反応を見る ”社会実験 
20/01/30 横須賀にて鈴谷のカレー断ち解禁日 扶桑・ 山城・龍田の結婚式の話
20/01/31 龍田が提督に手巻き煙草贈呈 生活(性活)調査 横須賀にて鈴谷のカレー狂
20/02/01 サンが雲龍に鼠の死骸を献上 最強の女談義 警備府彼女メーカー 扶桑が高雄・愛宕の部屋に泊まる
20/02/02 山城がキス魔だと発覚 瑞穂がバレンタインダブルデートを画策 
20/02/04 阿賀野の歴史話(清少納言) 雲龍による自分にとって都合の良い情報提供(腹上死・体位)
20/02/05 プロポーズされたときの返し選手権・前篇 
20/02/06 一人○○の許容範囲 阿賀野がスマホでSM診断(サド度100%) 
20/02/07 提督と海風が伊達眼鏡を買いに行く Littorioが国に来たときから不思議に思ってること
20/02/08 姉妹ラインナップ アンケート(結婚して幸せそうな相手とは?) 
20/02/14 Bismarckの日 提督がBismarckに手紙とチョコを送る
20/02/15 横須賀にて鹿島が時雨に相談する 加賀が提督に"失った信頼"のお返しを貰う(20/01/29の件)  

20/02/15 提督「俺と……高雄と愛宕」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1581775360/)開始
20/02/15 深夜の愉快な女子会
20/02/16 雲龍・明石と3P 雲龍が明石のレズ力の向上を確認
20/02/17 Bismarckからバレンタインのお返しが来た 漣が投げナイフの練習(共犯提督) 横須賀にて当人不在の恋愛会議
20/02/18 阿賀野による悪魔の提案 阿賀野と高雄の星座講座
20/02/19 漣が壊れて演説し始める 記憶喪失ネタであれこれ 横須賀にてPolaが赤城に噂されたと勘付く
20/02/20 提督と雲龍が横須賀へ 満潮に雲龍流恋愛術を披露 扶桑が山城で寂しさを埋める
20/02/21 扶桑・山城が上機嫌 横須賀にてあきつ丸・時雨が鈴熊の部屋に招待される
20/02/22 猫の日 加賀がサンジョルディとコミュニケーションを取ろうとする カード大会(景品提督との海デート)
20/02/23 高雄が大型自動車免許を取得 
20/02/24 紫煙で煙る雀卓を整える悪巫山戯 同衾した人数を競い合う
20/02/25 雲龍が狐コスを自作 阿賀野が“ 自分で言うな ”を連発
20/02/26 次に欲しいソシャゲシリーズC 漢字五文字でエロい職業集 
20/02/27 横須賀にて満潮が20/02/20の件から復帰できずに居る 大湊警備府の“ 裏 ”事情
20/02/28 天城がやさぐれて朝酒 “ 艦娘と病原菌 ”の話 加賀・漣による艦船今昔話 瑞穂が明石にイチャイチャの語源を説明
20/03/03 (五周年)
148 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/04(水) 22:48:28.57 ID:8rL2V8Im0

< 雛末離 >







提督「んー……なんかさ」

雲龍「なに? 」

提督「昨日ってなんかの節目だった気がしないでもないんだよな」

雲龍「? ……どうでもいい話なら二度寝するけど」

提督「どうでもいいといえばどうでもいいが……どうでもいいかな? 」

雲龍「いいわよそんなの、きっと」

提督「そう? 」

雲龍「体温だけ感じさせてよ……あなたが喋ると肩が震えて気持ちいいけど」

提督「子守唄でも唄って差し上げましょうか? 」

雲龍「要らない。私の方が上手いし」

提督「泣いちゃうよ俺。…………女の子の日ではあったな、昨日」

雲龍「私にとっては毎日のことね」

提督「お前にとっての女の子の日はどうなってんだ」

雲龍「愛されたい日」

提督「あ、そう……毎日が特別ってのはあながち間違いでもないもんな、生きて幸せを噛み締めるなら」
149 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/04(水) 22:49:16.05 ID:8rL2V8Im0

< 唯一無二 >







雲龍「だから毎回一つは新しいプレイを

提督「綺麗に締めようとしたんだからさぁ……」

雲龍「知らない。私が綺麗なだけで綺麗分は足りてるじゃない」

提督「綺麗分ってお前意味……ふぁ」

雲龍「眠いわね……」

提督「そうだなぁ……」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………あなたのいる毎日が、特別なのよ。あなたが生きる幸せそのものなんだから」
150 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/04(水) 22:50:11.93 ID:8rL2V8Im0

< 自覚してもまぁもういいかなって…… >







阿賀野「あははっ、さすがに提督さんはクズ度が違うねぇ」

漣「まぁ、女コマしてそれが幸せなんだって開き直ってるクズですから」

阿賀野「酒も煙草も賭け事もするし」

漣「飲む打つ買うプラス煙草、ってなるとご主人様以外だと実は山城さんが該当してしまうんですよね」

阿賀野「確かに。風俗は無いかもしれないけど似た様なものだよね」

漣「まぁ、龍田さんはもっとクズっぽいですけど」






龍田「最近阿賀野って完璧にあの人と漣のお友達化したわよね」

能代「言葉にしないでよ……そんなの分かり切ったことなんだから」
151 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/04(水) 22:51:13.53 ID:8rL2V8Im0

< 空気に酔うということ >







山城「あのね……龍田とあの人は兎も角私への評価はおかしいと思うけれど」

雲龍「全員飲むと買うはやってるものね」

能代「そういう意味ではないでしょう。山城さんに言う資格があるかは別として」

山城「……あなたこそ龍田に近付いているのじゃなくて? 口の悪さだとか」

龍田「あら、私は言葉を繕うの頑張ってるけど? 」

雲龍「つまり繕う努力が必要な人格が問題なわけね」

龍田「その通り〜」

提督「昼前から何言ってんだお前ら……素面でよくそんなこと宣っていられるな」
152 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/04(水) 22:51:52.49 ID:8rL2V8Im0

< ある意味直近の実感として >







漣「愛人と同じシャンプーの香り漂わせながら遅起きしてくる人には言われたくねーですね」

山城「まったくね」

能代「本当そう」

龍田「酷い男」

雲龍「そうね」

提督「はいはい。……君は何故さも当然の様な顔でそっち側にいるのかね、雲龍くん」
153 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/04(水) 22:52:34.43 ID:8rL2V8Im0

< 外からはよく見える >







山城「というか龍田ちゃんのお友達、にもなってきてると思うけれど」

提督「やめろよなそんなの」

漣「それだと間接的に漣がご主人様とか龍田さんと友達みたいじゃないですかやだなー」

山城「あら失礼。さすがに酷かったかしら」

龍田「あなたたちよくそんな酷いこと言えるわねぇ」

阿賀野「不愉快だよねぇ」

提督「本当な」




江風「……あの枠というかグループには入りたくねぇよな。
仲の良さに嫉妬することは万に一つあったとしても」
154 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/03/04(水) 22:53:53.88 ID:8rL2V8Im0

>>146
>>147
いつも本当にありがとうございます。こう見返してみると中々感慨深いかもしれません

また来ます
ありがとうございました
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 23:16:28.65 ID:CDGb3+9J0
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 23:20:04.25 ID:riAJOt/xo
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 12:56:48.41 ID:8NLEAwWh0
1乙
158 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/05(木) 22:38:59.16 ID:EWHUwfnU0

< 度を超えた居直り >







海風「本当に腰が立たないんですってば。お掃除はしますし昼過ぎまではお部屋にいさせてくださいね」

雲龍「構わないけれど……酷い居直りね」

天城「というかこれは居直りというより居座りでは……? 」
159 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/05(木) 22:39:44.76 ID:EWHUwfnU0

< 歪でいて調和の取れた川の字 >







雲龍「座れてもいないけれどこの子」

海風「お姫様抱っこで送ってくれればよかったのに」

天城「来客がどうのと言ってそそくさと逃げましたよね」

天城「さすがに女三人と寝惚けているのはいたたまれなかったのでは? 」

雲龍「よく分からない倫理観ね」

天城「天城と海風さんに挟まれて平然としていられる姉様がおかしいのです」

雲龍「そんなこと言われても海風が真ん中を拒否しただけじゃない」

海風「すみません真ん中はちょっと」

天城「はぁ。……子供に見えると言われても天城たちの方が困惑しますけれどね」
160 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/05(木) 22:40:28.00 ID:EWHUwfnU0

< よってたかって >






提督「ふぁ……あの三人だと海風が虐められるんだな。
あれはあれで面白かったけど違和感も……うん? 」
161 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/05(木) 22:42:39.69 ID:EWHUwfnU0

< 失礼な >






海風「まぁ、あのままお姫様抱っこなんてされたら垂れてくるんですけど」

天城「はぁ……」

雲龍「いいじゃない別に。手で押さえておけば」

海風「それはちょっと……」

雲龍「え? 」

天城「羞恥だとかそういう話ではありませんよね」

雲龍「うん? それもまた新しいプレイとし……天城は兎も角海風って割にまだそちら側なのね」
162 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/05(木) 22:43:53.89 ID:EWHUwfnU0

< 普通とは何か >







雲龍「私? 私だってしないわよそんなの、はしたない」

海風「えぇ……」

天城「…………姉様って何故か海風さんに対して自分よりディープってイメージ持っていますよね。本当に、何故か」
163 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/05(木) 22:44:29.73 ID:EWHUwfnU0

< 『美女と野獣』 >







雲龍「タイトル的には安物のAVみたいよね。ドラマ仕立ての」

提督「あのな……さすがに謝れよお前」

雲龍「今更? 」

漣「怖いトコに怒られそうですもんねぇ……」
164 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/05(木) 22:45:21.10 ID:EWHUwfnU0

< ものしりはかせちゃんのげんかい >







叢雲「これの頭の中は兎も角元々フランスの異類婚姻譚だし誰にも怒る権利無いでしょ」

提督「なるほど」

雲龍「へぇ」

漣「概算で四十へぇ程いただきました! 」

叢雲「あ、そう……や、それ以上の補足を期待する目で見られても知らないわよそんなの」
165 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/05(木) 22:46:32.60 ID:EWHUwfnU0

< 裸女と手錠 >







愛宕「まぁ、手錠くらいならいいけど縄はイヤね〜」

天城「手錠の方が酷いと思いません? 」

高雄「背徳感がある割に身体に痕は残りにくいですから。手軽といえば手軽ですし」

愛宕「縄ってどうも嫌な痛みなのよね」

天城「確かにあれは締め付けるものですから。
……いえ、天城はどちらも知りませんけれどね? 」
166 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/05(木) 22:47:20.72 ID:EWHUwfnU0

< 本当に意味が分かりませんでした >







提督「近年のアレ的に仕方無いのかもしれないけどさ、正直無意味だと思うんだよね」

高雄「部下とのコミュニケーションを図る為に、ですか」

愛宕「そんな季節なのねぇ〜。今年も行くの? 」

提督「当然な。あれだけの高級将校集めるよりもっとやることがある筈だが」

高雄「軍も世間の潮流には逆らえないということですね」

提督「絶対ただの癒着と天下りだからな。あの講師派遣してる会社の役員とかもうもろにそう」

愛宕「ふぅん? そういうのってどんな講師が来るの? 」

提督「前回までは上品そうなおじ様とおば様だったな。
元航空会社の社員とかホテルのスタッフとか……どっちかというとCS関係だと思うんだよなぁあれ」
167 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/03/05(木) 22:47:47.34 ID:EWHUwfnU0

ありがとうございました
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 22:53:39.85 ID:Bjxm9qtyo
お疲れ様です
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 23:34:03.43 ID:/yTak1xT0
170 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 21:59:12.74 ID:1hXItBKFO

< 昨日の今日で >






山城「腰が立たなくなる程ヤられるってどういうことなのあなた」

海風「どういうこと、って言われても」

山城「いいところで止めておきなさいよ」

海風「山城さんなら止めるんですか? 」

山城「私はそこまで消耗したこと無いし」

Littorio「本人には分からないかもしれませんけれど、
山城は身体能力が高いから分からないのでは? 」

山城「そうかもしれないけれど……いえ、雲龍を見ている限り本当にそうかもしれないわね」

Littorio「高雄や愛宕も」

山城「天城は雲龍の妹だし加賀さんは加賀さんだし」

Littorio「ね? 」

山城「なるほど……? 」
171 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 21:59:44.51 ID:1hXItBKFO

< ハブというわけでもないが >







明石「あれ? 私は……? 」
172 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:00:32.01 ID:1hXItBKFO

< 妙にクリティカルでした >







山城「あなた聞く限りあの人だけだろうと他に誰かいようと基本受けでしょう? 」

明石「そうかもしれませんけど……マグロでも気にならないってことなの? そうなのね? 」

山城「よくよく考えたらLittorioは運動神経がどうのと言うのに割と長い方だしどうでもいいわね。
そのクセ朝は大概起き出してくるし」

Littorio「疲れていても朝は勝手に起きてしまうんです。代わりにお昼寝をしてますし」

山城「そ。……どうしたの? 」

明石「私そこまでマグロなの? あなたといるときは違いますよね?
疲れても分からない程とか無いですよね? ねぇ? 瑞穂さん? 」

瑞穂「え、えーっと……え? 」
173 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:02:52.08 ID:1hXItBKFO

< 師匠 >







瑞穂「というか寧ろ瑞穂の方が疲れているような気はしますけれど」

雲龍「あなたのテクは伸び続けているわ。自信持ちなさい」

明石「は、はぁ……説得力だけはやたらありますけど手放しに喜べばしない、かなぁ」
174 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:04:26.47 ID:1hXItBKFO

< ジョークトーク >







提督「そーいやお前そのマッチどこのやつ? デカいシガーマッチだなそれ」

龍田「フ-……知らない。気紛れで買っただけよ」

提督「ふぅん? ライター嫌なの? 」

龍田「使い捨てって良いじゃない? 燃え尽きて捨てられるっていうのが堪らないわ」

提督「ひっでぇセンス」

龍田「ついでに身体を悪くする嗜好品のツマなのに私には何の影響も無いし。
マッチちゃんはただ頭削られて燃やされるだけ……フゥ」

提督「中二も行き過ぎると意味分からなくなるんだな」

龍田「鳥籠の小鳥だし。……それは冗談としてそのライターよりはいいでしょう?
そのライターたぶんもうオイル無いわよ? 」
175 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:06:04.85 ID:1hXItBKFO

< 常在戦場 >







提督「フ-……どーも。俺用にライター持ってるわけ? 」

龍田「気分で使い分けてるだけよ。……あぁでもね? 」

提督「うん? 」

龍田「涼風ちゃんに火貸してあげると面白いわよ?
妙に強張って自然っぽい動きですぐ蹴り上げられる姿勢になるの」

提督「知りたくもなかったし見なくても分かるな」

龍田「あんなことしなくてもいいのに」

提督「まぁ、お前らなら腕掴まれても羽交い締めにされても相手のへし折って振り解けるしな」

龍田「そうじゃなくて私に悪意なんか無いってことなんだけど……ま、それも間違いじゃないわねぇ」
176 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:06:53.19 ID:1hXItBKFO

< 禍福にバランスなんて、あるのかな >







能代「よく食後すぐに吸えますね。あんなの煙食べてるでしょう」

提督「アルコールとニコチンとささやかな幸せで生きておりますのでね」

能代「はぁ、早死しますよ」

提督「憎まれっ子が勝つか不摂生が勝つか勝負だね」

能代「そうですか」

提督「そうですよ」

能代「はぁ。……ささやかな幸せが勝ってしまわないよう祈っていますよ、少しくらい」
177 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:07:41.21 ID:1hXItBKFO

< ヒトデナスロクデナシ >







愛宕「でも龍田が来てから確実に喫煙量は増えたわよね」

提督「まぁ……」

高雄「…………」

龍田「なぁに? 私は別に止めてもいいんだけど……煙草と私、どっちに妬く方選ぶ? 」
178 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:08:54.96 ID:1hXItBKFO

< どちらがまともということも無いけれど >







高雄「あなた」

愛宕「煙草」

高雄「は? 」

愛宕「え? 」

高雄「うん? 」

愛宕「うん? 」

提督「…………」

龍田「…………ふふ」
179 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:10:01.18 ID:1hXItBKFO

< あったまって参りまして! >







江風「へへっ、テートクって好み五月蝿いとか拘泥り酷いとか言うけど」

提督「はぁ……こいつに飲ませ過ぎたやつ次から減給にするからなマジで」

江風「阿賀野さンと能代さンならどっちとヤりたい? 」

阿賀野「えぇ……」

能代「……こっち見ないでくれます? 身の危険を感じます」

提督「や、理不尽だろうそれ……俺何にも悪くねぇよ」
180 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:10:58.23 ID:1hXItBKFO

< ブレーキ故障 >







江風「でも気にならない? 」

能代「別に」

提督「律儀に答えなくていいぞそいつに」

阿賀野「というか提督さんって能代みたいな子好きでしょ? 」

提督「君は飲んでもいいけど“ というか ”の使い方を勉強してきてくれ」

江風「あがのンじゃねーの? 」

阿賀野「のしろんでしょ? 」

提督「……能代くんはこっち見ないでくれない? 助けてられねぇよ? 」

能代「もうあなたの所為にするくらいしかすることが無いでしょうが……」
181 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:12:05.54 ID:1hXItBKFO

< 飲食修羅道 >







龍田「でも実際あなたのしろんの方が好みでしょう? 」

能代「お帰りください」

提督「お部屋はあちらからですよ」

龍田「あら酷い。……違うの? 」

提督「少なくともこれ以上場を混ぜっ返す子よりは好きだね」

龍田「嘘ばっかり。……止めてきた方がいいわ、能代」

能代「……そうね」






阿賀野「えへへー、このフォカッチャ貰いますねー」

江風「うおっ、このマティーニ甘ぇ! 」

加賀「…………」
182 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:13:17.73 ID:1hXItBKFO

< 再起動にはバッテリー残量が足りません >







加賀「…………もう一度、頼めるかしら。スウィート・マティーニ」

提督「はいよ。よく耐えたな偉いぞ」

加賀「あなた私のことを馬鹿にし過ぎじゃないかしら」

提督「や、お前こいつの顔見てなかったのか? 」

赤城「私のフォカッチャ……Littorioさんに用意してもらってその為にアイスとバジルも用意したのに」

提督「目死んでるじゃねぇかこれ」

赤城「フォカッチャ……私の……」

加賀「…………」
183 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:15:20.31 ID:1hXItBKFO

< 華咲く破顔 >






Littorio「はい? まだまだ残りはありますけれど」

赤城「わあっ……! 」

提督「よかったな。……いっつもこの笑顔なら聖母でも天使でも女神でもなんでもいいんだけどなぁ」
184 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:16:09.03 ID:1hXItBKFO

< 好みがどうとかいう話を小耳に挟んで >







雲龍「つまりどちらかというと私よりも天城の方が好みということね」

天城「え? えーと……天城はどうしたら……? 」
185 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:17:15.89 ID:1hXItBKFO

< できないことは嘯かない主義 >







天城「そもそも姉様と阿賀野さんって似てます? 能代さんと天城もですけれど」

雲龍「ポジション的には近いと思わない? 」

天城「まぁ……そう感じているなら少しくらい改善していただけません? 」

雲龍「無理」

天城「一言で切らないでくださいよ……確かにそういうところ阿賀野さんっぽいかもしれませんけれども」
186 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:18:27.95 ID:1hXItBKFO

< 引っ掛かり >







鹿島「……………………」

時雨「何? またお手洗いで吐いてたの? 」

鹿島「ぅ……臭います? 」

時雨「別に。雰囲気で分かるさ。教育係として思うところでもあったんでしょ? 」

鹿島「まぁ……どうにもならないことではあるのでしょうけれど」

時雨「君がおしえた子ばかりが沈んだり故障するわけじゃない。
それに君がサルベージされる前からいる僕たちの方が損耗は大きかったさ」

鹿島「…………故障」

時雨「全治五時間の重傷、の方が好みかい? 」

鹿島「……いえ」

時雨「こっちの方が化け物感が強いと思ったんだけど……ふぅん? 」
187 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:20:10.27 ID:1hXItBKFO

< 栄光への架け橋 >







時雨「泣きたいときにはさっさと、それも沢山泣いた方がいい。
君が虹を見たいんなら大粒の雨が必要だろう? 」

鹿島「そう、ですね……ええ」

時雨「泣いてどうにかなると思い始めるのは駄目でもね、泣くのは無意味じゃない」

鹿島「……」

時雨「ま、生憎と鹿島さんに貸せる程胸は大きくないんだけど」

鹿島「そんなこと……はい、大丈夫です。貸りてしまったら私はそこから抜け出せなくなる」

時雨「……そ」

鹿島「ええ」

時雨「…………」

鹿島「…………」

時雨「…………」

鹿島「ん…………綺麗な虹、いつかは見たいなぁ……」
188 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/06(金) 22:22:52.75 ID:1hXItBKFO

< 両極端の更に多次元展開 >







鹿島「ふふ……時雨さんってカッコいいですね。あんな言葉サラっと言えてしまうなんて」

時雨「受け売りだよ。僚艦が初めて目の前で弾け飛んで降り注いだ日の夜に聞いた」

鹿島「そうなの? 私の知ってる人? ヒト? 」

時雨「赤城さんさ。あのときはまだ本性を知らなかった」

鹿島「へぇ……」

時雨「うん? 」

鹿島「なんというか…………説得力と不信感が物凄い勢いで押し寄せてきますね」
189 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/03/06(金) 22:23:19.49 ID:1hXItBKFO

ありがとうございました
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 23:05:59.03 ID:71vwbXun0
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 23:39:11.43 ID:qNC9HYxYo
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 19:42:36.64 ID:kWb6PSyt0
1乙
193 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/07(土) 23:19:37.48 ID:V9EZJRPl0

< ハートフル警備府の穏やかな日常 >







雲龍「あんまり遠くには行かないでね、そう……ええ、行ってらっしゃい」






能代「なんなのあのコミュニケーション」

阿賀野「さぁ……わんわん喜んで駆け回ってるね、シロ」

能代「能代たちが散歩したり遊ばせたりするときは基本的にリード必須なのに」

松風「あのヒトおかしいんだよ根本的に。僕たちとは違う」

旗風「あ、何か凄い勢いで戻ってき……連れられていくの? 普通咥えてきたり……えぇ……? 」
194 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/07(土) 23:20:48.48 ID:V9EZJRPl0

< わんわんわわーん! >







松風「結局見つけたのは誰かが失くしたフリスビーだったね。
咥えて持ってこないあたりあの犬も雲龍さんの躾け方もおかしい気がする」

旗風「人間の似姿の化け物じゃなくて独立した化け物なんだよアレ」

松風「本気でそうな気がしてきたよ最近。進化論なんて信じちゃいないけど別系統な感じ」

雲龍「失礼な。普通にそこらにいる化け物よ、私」

能代「名乗り方名乗り方。そこらにいる化け物ってなんです」

雲龍「私の世界は周りに化け物しかいないし」

能代「まぁ……」

雲龍「そうなると結局それが普つ……何? 今度は何を見つけてきたの? 待って、今行くから」
195 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/03/07(土) 23:21:44.53 ID:V9EZJRPl0

< そら寒い背中 >







阿賀野「あれって確かに雲龍さんの獣性? みたいなのもある気がするけどさ」

能代「躾け方がいいんでしょうね。あれでかなり真面目な方だし」

阿賀野「遊ぶときは延々とシロが疲れるまで遊んであげてるし」

能代「楽しいからずっと遊んでいた、なんて本気で言ってくるし」

阿賀野「親近感なのかな? あの褒めて褒めて! 構って構って! って完全に雲龍さんと提督さんだよね」

松風「それなら高雄さんなんて犬の調教能力最こ……さすがにいないか」

旗風「そんな勢いで振り返らなくても……」
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