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【艦これ】提督「俺と……高雄と愛宕」

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357 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/20(月) 22:23:51.42 ID:DCLUCGRC0

< 通りしな >







漣「そりゃ君雲龍さんなんて常にピンクだよ? ……今何考えてました? 」

雲龍「初めて手錠嵌められたときの加賀さん」

漣「ほらね? 」

旗風「ネタなのか本気なのか微妙なところですけど……」

漣「さすがにねぇ? 今の一瞬でテキトーに考えついちゃう方が怖いっしょー」
358 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/20(月) 22:24:35.79 ID:DCLUCGRC0

< それから続きまして >







初月「すると何か、叢雲は自分が乙女だとでも思っているわけか」

叢雲「そりゃあそうでしょうよ。まともな乙女かどうかは兎も角ここの半分よりは」

漣「漣もさすがに乙女度は半分より上だと思う」

涼月「乙女度……? 」

松風「まともな乙女……? 」

明石「っても二十六人でしたっけ所属。…………微妙に下半分に入ってそうだなぁ我ながら」
359 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/20(月) 22:25:40.19 ID:DCLUCGRC0

< 野球観たいなぁ…… >







江風「江風はAクラスだな」

松風「アホクラス? 」

旗風「赤毛クラス? 」

伊13「明日から、本気出す、クラス? 」

伊14「馬鹿クラスでしょ。BだよB」

江風「イヨには言われたくねーよ。……姉貴は口でア・ナとかつくるのをやめろ」
360 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/20(月) 22:26:39.56 ID:DCLUCGRC0

< そもそも半分より上で満足できる人数なのか怪しいところ >







山城「あなたもそのクラスよね。阿婆擦れクラス」

雲龍「清く正しい山城お嬢様はBitchのBクラスだものね」

山城「とても派手に美しい雲龍ちゃんと違って凡庸クラスですが」

龍田「二人とも愛人クラスだと思うけど」

山城「……」

雲龍「……」
361 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/20(月) 22:27:23.85 ID:DCLUCGRC0

< それだけ愛されているクラスなの >







愛宕「私は愛宕クラスね〜」

高雄「まぁ……そうね」

扶桑「妙に深いことを言われたようなそうでもないような……」
362 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/20(月) 22:29:11.49 ID:DCLUCGRC0

< 偶然糸が切れた瞬間とかち合ったというか >







雲龍「あの人の子供って男の子より女の子の方がいいのかもしれないわね」

天城「まぁ、教育上様々な意味でそうかもしれませんが」

雲龍「女なら最悪膜破らなければ浮気でもなんでもないし」

天城「…………」

明石「そんな疲れたって顔されましても……普段なら適当に言い返しているでしょう? 何があったんですか」
363 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/20(月) 22:30:24.87 ID:DCLUCGRC0

< ツッコミ担当は年次有給休暇を取りましたので >







天城「事実疲れているんですよ。……愛宕さんの娘さんに手出すとか死にたいんですか? 」

雲龍「愛宕の娘なんてもう素晴らしいと思うの」

瑞穂「まったくですね」

明石「…………」

天城「…………明石さんもしてるじゃないですか、疲れたって顔」
364 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/20(月) 22:31:16.46 ID:DCLUCGRC0

< ツッコまなければいっそ楽 >







雲龍「そもそも愛宕に限らず自分の子供に傷付けられたら普通殺意どころではない筈だけれど」

天城「……そうですね」

明石「……ええ」

瑞穂「果たして愛宕さんや高雄さんの子供が一般的な意味でまともか、という話にもなりますけれど」

天城「…………そうですね」

明石「…………ええ」

雲龍「? 妙に疲れた顔してるけど、どうしたの? 」

瑞穂「さぁ……? 」
365 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/04/20(月) 22:34:25.97 ID:DCLUCGRC0

お久し振りです
なんというかこう、普通に忙しい→ 世情的な忙しいとなりまして
たぶん落ち着いた、はず
身体だけは元気ですすみません

またよろしくお願い致します
ありがとうございました
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 23:42:42.42 ID:H1Lc7mZp0
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/21(火) 01:56:58.41 ID:/sMkcgxKO

お身体にお気をつけて
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/21(火) 10:45:06.54 ID:lwKgbOOIo
369 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:17:09.07 ID:4wPoJjAl0

< 最近のちょっとした変化 >







天城「姉様がいつの間にかナイトブラを用意していたこと」

提督「マジ? 俺見たこと無い」

天城「それはそうでしょう。……で、ですね」

提督「うん? 」

天城「天城たちの身体機能上垂れたりはしませんので補整が目的ではありませんが幾つか試していたらしいのです」

提督「寝やすくするために買ってんのか? 」

天城「気に入ったタイプがとあるブランドというか……まぁ、BRADELISというのですけれど」

提督「ふーん」

天城「センター部分に隙間があってそこで胸の形を整えるのです」

提督「へぇ……? 」

天城「それで……まぁ、内容は読めたようですし、そのうち見ることがあるかもしれませんね」
370 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:18:16.30 ID:4wPoJjAl0

< ご興味のある方はウェブで >







提督「えー? 天城が説明してるの聞きたいんだけど。事細かに」

天城「はぁ」

提督「あれだろ? ようはパイズリ穴みたいになるんだろう? 」

天城「まぁ……そうですね。天城にはよく分からない言葉ですが」

提督「カマトトか。……てーかさ」

天城「はい? 」

提督「確かナイトブラとかおやすみブラってあいつのサイズだと殆ど売ってない筈だぞ。
デザインってーかブランドも殆ど選べないし見た目もパッとしないし」

天城「そのようですね。…………気持ち悪い」

提督「…………」
371 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:19:43.90 ID:4wPoJjAl0

< 新しいものって誰かに見せてみたくなるしね? >







愛宕「ごめんね〜? 似た様な話したことあるの」

天城「謝られることでも。そんなことだろうと思いましたし」

愛宕「でもあれよ? フィッティングサロンとかに行けば相談させてくれるわよ」

天城「いえ、単純に画像を調べて気になってこの人に見せてみたくなったのがメインみたいですので」

愛宕「えぇ……」
372 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:20:36.51 ID:4wPoJjAl0

< 約束されし結末路 >






提督「どうなってんだあいつ頭おかし……さすがに俺何も悪くないと思うんだが」

愛宕「でも、ねぇ……? 」

天城「ええ」
373 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:21:18.13 ID:4wPoJjAl0

< 初めて見たときはちょっとビビったよね >







漣「……………………」

叢雲「? 何朝からお風呂で変な顔して固まってるのよ」

漣「…………スポブラに代わるヤベースタイルを見た」

叢雲「…………はぁ? 」
374 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:21:57.02 ID:4wPoJjAl0

< まぁ、そのうち演るんじゃねーですかねぇ >







高雄「えーと……葛城さんが参加する、というのはご存知でしたっけ」

雲龍「聞いてるわ」

高雄「では名簿は見なくても? 」

雲龍「別に要らない。それって本来見せてはいけないものじゃないの? 」

高雄「精々依怙贔屓くらいの規律違反ですから」

雲龍「そう……まぁ、見ないけど」

高雄「そうですか」

提督「そうですか、じゃねぇの高雄ちゃん……君は僕らのブレーキでしょうが」
375 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:23:21.63 ID:4wPoJjAl0

< あなたの心の壊れたウィンカー >







高雄「ブレーキなんて壊れるか無くなってしまえばいいのにって思ったことありません? 」

提督「無い無い。案外と止めてほしいものだよな? 」

雲龍「そうね。止まり方が分からないのじゃなくて止めどころが分からないだけだから」

高雄「余計悪質ですね。……まぁ、少し真面目な話をすると、こっちです」

提督「うん? 率いてくる将校の皆さん載せたリストか」

高雄「この方」

雲龍「……? 」

高雄「横須賀にいたときは雲龍さんの熱烈なファンだったようですけれど……覚えていないのならどうでもいいですね」

提督「ん、んんっ……? 」
376 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:26:49.46 ID:4wPoJjAl0

< 視線はまるで レーザービーム♪ >







雲龍「えーと……ごめんなさい、とぼけているのでもなく本当に分からない」

提督「つまり真っ当なファンだったってことじゃねぇの? 」

高雄「おかしいですね。それこそ割に悪質なタイプだったと聞きましたが」

提督「誰から聞いた、とは訊かねぇよ。……本気で覚えないのか? 」

高雄「助かります」

雲龍「嫌な視線も不躾な言動も下品な揶揄いも強引な誘いも大概は覚えている筈なのだけれど……そうね」

提督「?? 」

高雄「?? 」

雲龍「?? 」
377 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:28:15.82 ID:4wPoJjAl0

< 顔写真突っつきつつ不満顔で >







提督「まぁ、来れば分かるか思い出すかもしれないが……もう一度訊くぞ、マジか? 」

雲龍「くどい。さすがに気分良くない」

提督「悪い。……信頼できる筋なのか? 」

高雄「その筈ですが……む」

雲龍「どこかの誰かのよく分からない話より信用されないなんてショックね」

提督「だから悪かったって」

雲龍「別にいいけれど。…………」

提督「っても……なんで何もやってなさそうなんだろうこいつ」

高雄「犯罪の一つや二つやっていそうなのに」

雲龍「…………この将校が可哀想じゃないさすがに。優しくして差し上げて」
378 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:30:24.88 ID:4wPoJjAl0

< 同じモノが好きでそれ以外が嫌いで >







雲龍「というか何? 私ってそんなに悪質なセクハラされそうな女に見えるわけ? 」

提督「や……えーと」

高雄「……龍田さんだとか山城さんを見ていると正直」

雲龍「あの二人の反応は兎も角一応は普通の片思いだと……いえ、そう言われると何か親近感が湧くかも」
379 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:32:07.57 ID:4wPoJjAl0

< お買い物デートと言ってください >







提督「搾菜、搾菜を食べたい」

愛宕「食べればいいじゃない。おつまみ用に何瓶かあるでしょうたぶん」

提督「食われ尽くして無いんだよそれが。
さっき山城とLittorioが搾菜つまみに二人でビール飲みながら将棋してたの見て食べたくなったんだけど」

愛宕「何その面白い図。……それで無くなったのね」

提督「無くなったのよ」

愛宕「買いに行く? 」

提督「まぁ、まだ飲んでないしな。……搾菜ドライブデートって割と斬新な気がする」
380 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:32:50.68 ID:4wPoJjAl0

< いつかは行ってみたいけれど >






愛宕「それとも私が運転する? 免許取ってからまだ一回も運転してないけど」

提督「こんな怖い話も中々無いな。……搾菜デート」

愛宕「明日は搾菜ご飯とサラダつくってあげる」

提督「すげぇ楽しみ。……行くか、着替えてこいよ」

愛宕「はいはーい」
381 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:33:56.59 ID:4wPoJjAl0

< なるわけないでしょう? >







涼風「なんだあれ」

海風「馬鹿と馬鹿の馬鹿な話」

江風「違いねーだろうけどさ……そこまで刺々しいと逆に惨めになンねーの? 」
382 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/04/21(火) 22:36:27.52 ID:4wPoJjAl0

< 見方の問題です >






初月「ま、馬鹿な男と馬鹿な女の馬鹿馬鹿しい話だからな」

海風「自分が当人じゃないならやっぱり馬鹿馬鹿しいだけだもんね」

初月「ああ」

江風「や、結局意味は変わってねぇし」

涼風「余計惨めに……いや、分かって言ってるんだろーけどさ」
383 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/04/21(火) 22:36:57.55 ID:4wPoJjAl0

ありがとうございました
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/21(火) 22:45:49.29 ID:fuBDwz1P0
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 15:58:02.43 ID:DkSgf3I90
健康で何より
>>1
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 20:19:17.75 ID:AaLuh795o
お疲れ様です
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/22(金) 09:52:49.98 ID:E8vs43xoo
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/17(水) 14:04:37.22 ID:V+PTBgQi0
保守
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 21:08:37.28 ID:zr5vKwLh0
体調崩してないか心配だな...
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/17(金) 18:37:35.34 ID:ju5a3ZIEO
ほしゅ
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 01:47:36.68 ID:pimgqEsn0
月初の保守
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/01(火) 17:15:52.49 ID:h1jVcmdbO
季節の変わり目の保守
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 13:46:43.00 ID:dl4uqr950
10月の保守
394 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:15:25.37 ID:0pQZ4NKI0

< 遂に行くところまで行った感 >







天城「」

提督「……ん? 」

天城「」

提督「…………」

天城「……………………」

提督「……………………俺か? 雲龍か? それとも大穴か? 」

天城「…………姉様が何の躊躇いも無くスプリットタンにしていてドン引きしております」

提督「」
395 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:16:09.66 ID:0pQZ4NKI0

< 性なる求道者 >







提督「…………何それマジ? 」

天城「…………あなたすら知らないというか経験無いんですね」

提督「俺は自分の身体に傷付けたりしてたらヤらないからなって伝えたから」

天城「はぁ……」

提督「…………」

天城「…………」

提督「…………はぁ」

天城「……もしかして姉様って__さんで試せないこと天城で試そうとしてません……? 」
396 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:16:52.66 ID:0pQZ4NKI0

< それはそれ、と言いたいところ >







提督「ってもあれだろ? 身体機能異常励起して治してたんだろう? 」

天城「ええ。……しかし何より酷いのが」

提督「あぁ」

天城「ただでさえテクニシャンな姉様のスプリットタンに散々気を遣ったことなんですよね」

提督「あー…………あぁ……」
397 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:17:59.98 ID:0pQZ4NKI0

< なんか容易に想像はできるよね、みたいな >






提督「や、でも、あー……一応念の為訊きたくないけど精神衛生上の保険に訊いておくが」

天城「はい」

提督「さすがに目の前で舌切り裂いたりはしてないよな? 」

天城「さすがにまぁ」

提督「だよな? 」

天城「ええ。…………そういう問題ですか? 姉様の評価ってそこまで低いんですか? 」
398 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:18:55.06 ID:0pQZ4NKI0

< 歪なココロ >







漣「や、しょーじきね、龍田さん基本的には自業自得でアウトでしょ」

龍田「えぇ〜、そうかなぁ」

漣「例えばね、山城さんなんてご主人様の前でだけは乙女なクソ女ですけど」

龍田「ええ」

漣「龍田さんってご主人様とツーカーなクソ女で対外的にはただのクズ女じゃないですか」

龍田「」

漣「だからその辺もう諦め……龍田さん? 」

龍田「」

漣「龍、田、さん? 」

叢雲「あなたね……これの一番柔らかいところ土足で踏み荒らして血も涙も無いわけ? 」

漣「えぇ……? それ、どこのどれ……? 」
399 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:19:20.54 ID:0pQZ4NKI0

< ここに >







龍田「ん? でも今ので傷付けるってことはもうこれは乙女でいいんじゃない? 」

叢雲「んなわけないでしょ。餅は餅屋、謀略阻害調略は龍田、なんだから」

龍田「そういうことが得意な乙女とか? 」

漣「や、どこにそんなものの需要あるんですかね……」
400 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:20:28.78 ID:0pQZ4NKI0

< 人生で最も幸せな瞬間を想像してみるに >







提督「死ぬ瞬間だろうそりゃあ。全部思い返す時間も無く逝く、それが考え得る最高」

涼風「けっ……これだから富めるヤツのお花畑思考は」
401 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:21:38.70 ID:0pQZ4NKI0

< 苦しくないんなら腹上死って割と選択肢だよね、って >







扶桑「やはり結婚式ではなくて? 」

山城「そこが終着点というのはさすがに悲しいものがあるでしょう。
アレの考えを認めるわけではありませんが最高点は後の方に残しておきたいものです、余韻を楽しむ時間を含めて」







雲龍「んー……つまり、イって気を遣った余韻の中死ねるのなら最高なのね? 」

扶桑「…………」

山城「…………」

明石「あながち間違いでもなさそうなのがなんとも……」
402 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:22:28.34 ID:0pQZ4NKI0

< 早いような気もしますが >







漣「来年になったらやりたいことー」

雲龍「天城の内腿に大吉って書いておくわ。本人にも見えないところに油性で」

山城「何の嫌がらせなのよそれは」

雲龍「あの人が姫初めでちょっとだけ幸せになれるように? 」

漣「んなのでなれるわけないでしょーが」

山城「それなら私はあの人の背中に大凶って書いておくわね、爪で年末」

雲龍「暫く治らないし面白そうね」

山城「でしょう? 」

漣「面白くねぇですよそんなの……」
403 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:24:24.08 ID:0pQZ4NKI0

< 社会不適合者の誹りはさすがに……と >







雲龍「じゃあ私に合いそうな生き方って何よ。
さすがにこの身体じゃないなら就職くらいするわよ」

高雄「作家とか画家とか」

扶桑「そこからのタレントもできそうではあるわよね。
失言だとかで炎上しても気にしなさそうだし」

天城「……」

高雄「天城さんは何が? 」

天城「高級コールガールからの愛人業」

扶桑「あー……」

雲龍「あのね……」
404 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:27:38.88 ID:0pQZ4NKI0

< 殉ずるのを許せる愛があるのなら >







Littorio「それで与えられた家の一階に小料理屋を開いて、
手切れ金として渡されたその家で悠々自適に老いていくわけですね」

高雄「それはあなたやイタリアっぽいイメージだけれど……そうかもしれないわね」

雲龍「誰かがホール担当してくれて調理だけの担当じゃないと嫌」

涼風「愛人が職業みたいなこの流れなんなんだ」

雲龍「? 愛人っていうのは生き方でしょう? 職業みたいな低次元の通俗的な話じゃないわ」

Littorio「愛に生き孤独に死ぬ生き方ですね」

高雄「それはそれで心に抱けるのならば構わないと思うけれど」

雲龍「愛に生きたいのよ。愛の為に仕事、っていうのはどうしても邪道」

涼風「ええ……? 」
405 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:28:45.37 ID:0pQZ4NKI0

< 別に幽霊でもお化けでも綺麗なら良いかなって >







漣「黒髪ロング、色白、美人、病的、偏執狂的、病んでる……ここから導き出される結論は! 」

扶桑「後半は被ったり不当だけれど、そうね」

叢雲「美人は否定しないのね」

扶桑「してほしかった? 」

叢雲「男はしてほしいんじゃない? 謙遜しちゃう扶桑が見たいと思うけど」

扶桑「あの人は否定してほしくないみたいだから」

叢雲「……そ」

漣「扶桑さんはお化けになれる素質を持っている! 」

叢雲「なるほど」

扶桑「あのね……」
406 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:30:54.50 ID:0pQZ4NKI0

< センチというよりかは寧ろ諦め >







扶桑「ステレオタイプだとそうかもしれないけれど……そもそもなれるの? 」

漣「なれるんじゃないです? や、人間も幽霊になれるって前提でいえば」

叢雲「寧ろ変な怨霊とかがメインだし英霊や戦死した御魂の憑座なんだからなりやすそうよね」

扶桑「次は人間として生まれたい、なんて細やかな望みすら叶わないのね」

叢雲「生まれたいの? 」

扶桑「こんなにやさぐれて謙遜もできなく、いえ、する意味を覚えなくなるのじゃなくて。
同世代の女社会をなんとか生きて、平凡な男性と恋をして、幸せに生きて、死にたいわ」

漣「それって細やかな願いっすかね」

叢雲「尊過ぎて泣きたくなるくらいね」

扶桑「やっぱりそうなの? 」

提督「そうなのかもしれねぇけどさ……珍しい三人だと思ったら何でそんな暗い話してるんだお前ら」
407 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:33:00.02 ID:0pQZ4NKI0

< もし…… >







愛宕「不倫するとしたら? 」

龍田「ええ。浮気じゃなくて、法的に制裁される可能性のある火遊び」

愛宕「女同士お酒飲んでてもしていい会話じゃない気がするけど……お別れするために何とかしようとするかな」

龍田「その時点の夫と? 」

愛宕「ええ。私には考えられないけど大事な証になる紙で契約した相手よりも、
何もかも捨ててでも愛したい男がいるわけでしょう? 」

龍田「そういうことになるわね」

愛宕「その時点でできてないけど二度目の想いは最期まで貫き通したいじゃない」

龍田「そうね」

愛宕「少しずつ嘘を混ぜた日記を重ねていくとか殴られたように見せ掛けるとか。
敢えて家事を少しずつ減らして険悪になっていくとか」

龍田「ありそう」

愛宕「ふふ……独り身なら高雄でも嗾けて罠にしてあげてもいいわね。相手の有責にしてしまいたいなら」

龍田「面白そ

高雄「うじゃない。面白くない」

提督「本当だよ。……女同士だけ、ではないことを念頭に置いて話していただきたいね俺は」
408 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:34:36.04 ID:0pQZ4NKI0

< では…… >







提督「え、いや、えぇ……イジメ? 」

愛宕「信頼しているからこその戯言よ」

高雄「まぁ、興味が無いわけではないですし」

龍田「ほらほら、どーぞ? 」

提督「はっ倒したい、その笑顔。……あくまで不倫をするなら、ってレギュレーションなわけだろう? 」

龍田「そうねぇ。夫の有責で別れて再婚するなんて面白くない回答」

高雄「さっきは面白いって言っていたじゃない」

龍田「高雄を嗾けて罠に嵌める、っていうところが面白かったのよ? 」

高雄「はぁ……」

提督「んー……最大限続けて浮気相手といつか後腐れ無く別れるっていうんなら」

愛宕「言うんなら? 」

提督「嫁には絶対暴露ちゃいけないわけだしな。取り敢えず異動する」

龍田「あー、そっちに呼ぶようにするのね? 」

提督「遠過ぎると浮気相手と会えない、近過ぎると自宅でいいとなる。その辺は難しいところだな」

愛宕「ふーん……」

高雄「……なるほど」

龍田「あなたたちも気を付けておきなさいねー」

提督「はぁ。…………やっぱ、イジメじゃねぇの? これ」
409 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:36:56.11 ID:0pQZ4NKI0

< 自業自得の上位語って無いのかな? >







愛宕「なんかガチっぽいのよねぇ……」

提督「やー……さすがにお前らへの気持ち疑われると傷付くんだけど」

高雄「自信がないんですよ。本来持たせてくれる筈のあなたがあなただから」

提督「…………」
410 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:40:44.46 ID:0pQZ4NKI0

< 蜜柑は蜜柑で好きですけどね? >







提督「んっ、フっふふ……悪いな変な笑い方して」

加賀「別に。思い出し笑いの元くらい腐る程転がっているわけだし」

提督「そうか。……この前な、赤城と西瓜食べてたんだ、西瓜」

加賀「ええ」

提督「まぁ、高雄とか山城と普通に食べてたんだがたまたまあいつと二人だったわけ」

加賀「呼びなさいよ」

提督「お前雲龍と絡まってた筈だぞ。……でさ、阿賀野に最後の一つ奪われてな」

加賀「何度か見たわね」

提督「赤城が“ 私の西瓜…… ”とかいつもの悲壮感ある顔で嘆いたわけ」

加賀「ええ」

提督「そしたらな、通り掛かった江風が“ 自分の身体に二つも付いてるじゃンナハハッ “とか宣って

加賀「宣って? 」

提督「西瓜奪われて機嫌悪くなってたのか妙に安心してたのか知らないけど、
赤城が“ 西瓜どころか蜜柑程も無いヒトが巫山戯たこと言わないでください ”とか言い返してな」

加賀「んっ、ふふ……」

提督「あのときの江風の顔は思い出しただけで……や、鳩が榴弾砲って感じだったなあれ」
411 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:42:24.02 ID:0pQZ4NKI0

< 誇りあるマゾヒストの宣言 >







雲龍「あのね、私の被虐には大事に重く激しく愛されたいっていう根底が存在するわけ」

涼月「はぁ」

雲龍「別にね、手を拭いたティッシュを屑籠に投げ捨てるようにされたいとは思っていないの」

涼月「果たしてそこに違いがあるのかどうか」

雲龍「あなたも分からず屋ね……どうしたものかしら」

初月「どうもしないでいてくれるとありがたいんだが……」
412 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:43:22.09 ID:0pQZ4NKI0

< 無視せず答えたら答えたで >







漣「彼女設定で相手してくれるお店もあるらしーじゃないですか」

提督「…………」

漣「無視とか酷いなー。あるらしーじゃないですか」

提督「……なんでお前お水系の話とか風俗の話振ってくるわけ? 」

漣「あれってご主人様みたいな人が指導したら今より更にすっごい人気出そうじゃないです? 」

提督「お前も無視してんじゃねぇか。……あのな」

漣「? 」

提督「指導したとしてそれを見ず知らずの男にやれる女の子がどれだけいるよ。今更な業界かもしれないけどさ」

漣「うわぁ……そういう範囲のこと愛宕さんたちにさせてるんすねー。きんもー☆ 」

提督「…………はぁ」

叢雲「そんな本気でうんざりしたような顔されても……」
413 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:44:21.02 ID:0pQZ4NKI0

< 再急募:自業自得の上位語 >







提督「だってな? むーちゃん」

叢雲「その呼び方をやめなさい。……何よ」

提督「人間の道からは外れてるし女の子食い物にしてるとか言われても仕方無いのは分かる。
でも幾らなんでも多種多様な風俗の話振られるのは違うんじゃないかな」

叢雲「どうせあれでしょう? 付き合いではあるけど女に困ったこと無いから自分からは行ったこと無いとか続けるつもりでしょう? 」

提督「…………なんなのもうなんでだれもやさしくしてくれないの」
414 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:46:38.82 ID:0pQZ4NKI0

< 時々無性にKomm, süsser Tod〜甘き死よ、来たれingりたりたいことあるんですよ >







漣「エヴァの中学校に出てくるプールってさ」

叢雲「うん? 」

漣「普通に校庭から覗けるってマジやばくないっすか? 」

提督「このご時世は特にヤバいかもな。……俺の小学校はさ」

漣「ええ」

提督「道路挟んで向かいにあるマンションから見放題だったわけなんだけど、
マジで捕まったやつと厳重注意受けたカメラマンくんが三人いた」

漣「うわぁ……」

叢雲「終わってるわね」

提督「何が終わってるって捕まったやつの被写体が少年だったことだけどな」

漣「……うん? 」
415 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:49:49.85 ID:0pQZ4NKI0

< ハブられているわけではないのは分かっているのだけれど >







叢雲「中学校の話でふと思ったけど」

提督「ん? 」

叢雲「第二ボタンって今でも通じるのかしら」

提督「どうなんだろう……俺の頃は通じたけど既にリアル文化ではなかったよ」

叢雲「ふーん……」

提督「まぁ、まだ普通に通じたから男の同期と交換したな。
親友たる我ら生まれたときは違えど婚姻約するときは共に、とか言って」

叢雲「それあれでしょう。海軍省の銀縁眼鏡」

提督「よく分かったな」

叢雲「分かるわよそれくらい」

提督「そっか」

漣「でしょうねって感じ。……………………こういうツーカー感って妙にクリティカルに心抉られるなぁ」
416 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:51:06.64 ID:0pQZ4NKI0

< 驚嘆すべき実話 >







提督「寧ろ俺はさ、兵学校で可能性ってやつを見たよ」

叢雲「可能性? 」

提督「同期が数少ない女子に頼み込んでスカーフ貰ってた」

叢雲「……気持ち悪くない? 」

提督「や、そいつ今でも額縁に入れてレリーフみたいにしてるけどあそこまで行くと何も思わないな」

叢雲「えぇ……」

提督「まぁ、あいつら結婚したからな。いいんじゃねぇか別に」

叢雲「寧ろ奥様はそれよく許してるわね」

提督「捨てようとしたら泣いて縋られたって言ってたしなぁ……」

叢雲「うーん……? 」
417 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:52:01.13 ID:0pQZ4NKI0

< シアワセのカタチというもの >







提督「あいつは退役しちまったんだけどな」

叢雲「自営業か何か? 」

提督「いや、主夫」

叢雲「は? 」

提督「ちなみにその女海軍省のあいつだぞ、お前の改二案まとめたやつ」

叢雲「」

漣「漣はその人知らないけど叢雲ちゃんが絶句する人ねぇ……キレッキレのクールおばさんかな? 」
418 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:55:35.64 ID:0pQZ4NKI0

< 日常系が許されるなら良いと思うんだけど >







提督「変化球で行くわ」

江風「テートクは大体いっつもデッドボールスレスレなクセにキレッキレな変化球ばっかだろ」

提督「うるせぇな。……“ 俺の幼馴染が可愛過ぎるだけ、それだけ。なんか文句あるのか馬鹿 ”でどうだ」

漣「……もしかしなくてもそれ漣に言ってます? 」

提督「うん」

江風「だろーね」

漣「……タイトルだけなら面白そうっすけどね、たぶんそれ途中でつまんなくなるやつですよ。
具体的にいえば十ページくらいで」

提督「そうかなぁ……」
419 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:57:48.00 ID:0pQZ4NKI0

< や、でもマジでカッコいい腰振りってーか腹筋ってあるよね >







海風「雲龍さんの腰振りってエロい以外にも普通にカッコいいんだよ? 」

江風「何を語り出したのおねーちゃン」

海風「こう、波打つ脂肪が無い代わりに腹筋が浮いたり消えたり」

江風「それはちょっと見たい」

海風「よし、いこうか」

江風「行かない」

海風「なんで? 」

江風「こンな流れで行くかよ……」
420 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 22:59:13.86 ID:0pQZ4NKI0

< 特に興味も無い然程造詣も深くない女の子が工作系女子を無理矢理つくってみるテスト >







明石「えー、わたし結束バンドの使い方も分からない男の人はちょっとー」

龍田「? 」

山城「? 」

Littorio「結束バンド……? 」

明石「何か言え。……そもそもあれは配線タイだし? ええ」
421 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:00:05.43 ID:0pQZ4NKI0

< 実際知らない呼び名がたぶんある >







漣「飲酒ロックでしょ」

提督「それは俺だ」

叢雲「文字に起こしてボケて反応するな馬鹿二人」

能代「……この三人って一周回って馬鹿なのでは? 」

阿賀野「全く意味が分からない……」
422 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:03:00.86 ID:0pQZ4NKI0

< 琴線に突き刺さって抜けない棘(酔い) >







明石「えーっと、インシュロックタイってのは某企業の登録商標で……って、や、聞けよ、聞いてくださいよ話ぶん投げたんなら! 」

龍田「だるーい」

山城「興味無いわね」

Littorio「一生使わないでしょうしね」

提督「哀れな。……や、さすがにこんなことで涙目上目遣いされてもときめかねぇよ」
423 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:05:56.67 ID:0pQZ4NKI0

< 上目遣いがどうのと聞こえてきて >







提督『え、まぁ女の子に上目遣いでキスされるのって特別な感じするけど、何? 』



高雄『まぁ……あの人に見下ろされながらするキスは、待つ時間も特別ですね』



海風「あぁいうこと素の真顔で宣うあの人たちは一遍死んで詫びるべきだと思うんだよね」

江風「えーっと…………取り敢えずまぁ、完敗じゃね? 」
424 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:06:26.49 ID:0pQZ4NKI0

< 上目遣いがどうのと聞こえてきて >







提督『え、まぁ女の子に上目遣いでキスされるのって特別な感じするけど、何? 』



高雄『まぁ……あの人に見下ろされながらするキスは、待つ時間も特別ですね』



海風「あぁいうこと素の真顔で宣うあの人たちは一遍死んで詫びるべきだと思うんだよね」

江風「えーっと…………取り敢えずまぁ、完敗じゃね? 」
425 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:09:59.51 ID:0pQZ4NKI0

< 大分前の話で申し訳無いけど一言触れたかったのです >








龍田「そういえば愉快なニュースを見たわ。ちょっと前のニュースだけど」

山城「ふぅん? 」

龍田「海の向こうの自由のお国の動画配信サービスで配信停止になったらしいの」

山城「あぁ、『風と共に去りぬ』」

龍田「差別はよくないことだものねぇ〜」

山城「そうね」

龍田「…………」

山城「…………」

龍田「…………普通に本音っていう嘘を吐いたと言ったらどう思う? 」

山城「それでも暴動よりはマシね、って」

扶桑「よくもまぁ賢しらに……確かに私たちの身の上からすればとんだ茶番ではあるけれど」
426 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:11:04.68 ID:0pQZ4NKI0

< 映画好きなら知っているものだと思ったんだけどなぁ…… >







龍田「ハティ・マクダニエルのオスカーも貶められてしまったわけだし? 」

山城「創作を創作として、或いは時代を時代として割り切れない誰かにとって映画史なんてものはどうでもいいものだったわけね」

龍田「まぁ、私あの映画嫌いだしどうでもいいんだけど」

山城「私も嫌いだしどうでもいいわね」

扶桑「マクダニエルの話は割と笑えない話だと思うけれど……この流れは何なのよ」

龍田「様式美? 」

山城「こんなものが様式美であってたまるものですか」

龍田「ここまで様式美」

扶桑「そんなわけ」

瑞穂「や……そもそもそのハティ・マクダニエル? って誰なんです。普通に会話続いてますけれども」
427 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:13:24.18 ID:0pQZ4NKI0

< 終わりなき中二病 >







龍田「黒人初のオスカーを獲得して黒人映画制作者の殿堂にも殿堂入りの凄い人」

山城「まぁ、あの人風に言えば誰にも侵されない初期だからこそあり得た成果、ってところ」

龍田「そもそも受賞した件の映画以外も殆どがメイドか召使役、っていうのは笑えるけれど」

山城「あら、夫と長男と社会に抑圧されて画一化させられる妻として出演するのと白人社会に抑圧されるのはどちらがマシ? 」

龍田「どちらも平等にどうでもいい。……もしかしてこの国と彼の国? 」

山城「もしかしなくても」

龍田「よく分からないし賢しらに語るなって扶桑に言われたから控えるけれど取り敢えず我が国はその国に戦争で負けたわね」

扶桑「別に語るなとは……」

山城「勝てば官軍って? 」

龍田「或いは」

瑞穂「そのマクダニエルさんについては分かりましたけれどね……結局話の方向性がまた行方不明というのはどうなのです」
428 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:14:59.27 ID:0pQZ4NKI0

< 惚気の反対って何て言ったっけ >







漣「存在が喧嘩の自動販売機ことご主人様ですが」

提督「あ? 買ってく? たった今安く仕入れたところでな」

漣「漣は結構。それは高雄さんあたりにぶつけてください」

高雄「はぁ」

愛宕「駄目よそんなの。苛々してるときの雑に激しい感じは高雄が得しちゃうから。
自分の包容力に酔って陶酔しちゃうから」

高雄「……」

漣「や、高雄さんの好みのプレイとか知らねーですし」

高雄「……」

提督「で? 喧嘩を買いに来たわけ? 売りに来たわけ? 俺に? 高雄に? 」
429 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:15:54.15 ID:0pQZ4NKI0

< こちらも当然のように行方不明 >







漣「特に無ぇですけど……あ、ご主人様って人狼ゲームとか嫌いでしょ」

提督「……うん? 」

漣「自分がやるとしても創作として観るのも嫌いなタイプ」

提督「ちょっと何言ってるか分からない」

漣「それか変に捻くれて全員人狼にしてみてどんな状態になるか眺めてたいとか宣っちゃう」

提督「俺の拙い知識だとそれは最初から終わってるんじゃねぇのかそのゲーム」

漣「いいんすよそんなのご主人様にとっては。どうせ全員殺すんだし」

提督「お前は俺をなんだと思ってるんだよ」

漣「快楽の虜? 」

提督「よしんば虜だとして殺人カテゴリに足は踏み入れてない」

漣「似たようなもんでしょ。…………どうでした? この喧嘩はお幾らでご購入いただけます? 」

提督「……うん? そういう話だったか? あれ? 」
430 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:17:12.53 ID:0pQZ4NKI0

< 健全平和閑話 >







伊14「ちゅーるちゅーるはいちゅーる」

伊13「取り合いが無いって、分かってるのかな?
ゆっくり上品に、食べる……よね」

伊14「頭いいもんねサン。ほぼほぼ飼い主が雲龍さんな時点で躾は万全だし」

伊13「うん。……猫娘、ってさ」

伊14「……うん? 」

伊13「やっぱり、ちゅーる見せたら、飛び付くのかな? 」

伊14「とても子供向けアニメとしては放送できないねぇ……」
431 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:18:22.71 ID:0pQZ4NKI0

< なんたらウォッチはどこ行ったんですかねぇ…… >







江風「そンなの放送しなくていいから」

伊14「でも結構過激なところあるって聞いたよ? 」

江風「誰にさ。まさか雲龍さンもそのためだけに観ねぇだろーし」

伊14「瑞穂さん。去年から妖怪そのものにハマった流れで観たんだって」

伊13「ふ、ふぅん……? 」

江風「えぇ……」
432 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:19:07.38 ID:0pQZ4NKI0

< AVといえば >







雲龍「オーディオヴィジュアル」

初月「…………」

扶桑「…………」

伊14「…………」

涼風「…………」

瑞穂「…………」

漣「オチでエロいこと言って失笑させてくださいよー。役目でしょ? 」

雲龍「はぁ……? 」
433 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:19:55.88 ID:0pQZ4NKI0

< 仕切り直しまして >







明石「Augmented Virtuality」

加賀「Anti virus」

Littorio「Provincia di Avellino……まぁ、アヴェッリーノ県ですね。それの略称」

龍田「えーと、Acid value、だったかしらね、酸価」

明石「合ってますよ」

漣「じゃあはい場が温まってきたところで! 」

雲龍「この無駄にアカデミックな流れで何を言えと……」
434 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:22:06.76 ID:0pQZ4NKI0

< 察し(察し) >







雲龍「これが愛欲に溺れた精神感応兵器の末路ね」

天城「官能? 」

雲龍「? ええ」

天城「そんな兵器は姉様くらいでは? 」

雲龍「え? 」

天城「え? 」

雲龍「! …………ふふ……いやらしい雌犬」

天城「…………何に納得したかは知りませんけれどね、それこそ姉様のことでは? 」
435 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:23:28.58 ID:0pQZ4NKI0

< 夜も加速して参りまして >






瑞穂「あぁ^〜……対面座位でちゅーしたい……」

漣「誰か明石さん呼んで! ぶっ壊れてるよこれ修理必要だよこれェ! 」

瑞穂「ベロキス……ベロキス……あっついこゆーいの」

海風「えぇ……」

江風「こういうの見る度にテートクってすげぇって思うよな」

瑞穂「ぷるぷる……ぴよぴよ……あぁ^〜」






明石「…………や、無理でしょあれ、介抱しなくちゃとは思うけど、無理、無理ですよあれ」
436 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:25:51.86 ID:0pQZ4NKI0

< 空間伝播毒 >







龍田「というかぷるぷるは幾らでも想像できるとしてぴよぴよって? 」

山城「こう、ゲームだとかアニメ的な表現でいうところの混乱状態じゃない? 」

龍田「そうなの? 」

漣「まぁ、表現としては至極当然に想像できる範囲っすね」






涼月「てっきりあれもなんか後ろ暗いエロい表現かと思ったのに」

初月「や……さすがにそれは……なぁ? 」
437 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:26:55.95 ID:0pQZ4NKI0

< 酷く憮然とした顔をしていました >







阿賀野「…………」

能代「どうしたの? 」

阿賀野「イヨちゃんに喘ぎ声が五月蠅そうって言われた」

Roma「っふふ……」

能代「え……? 」
438 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:27:26.21 ID:0pQZ4NKI0

< 憮然とした顔になりました >







阿賀野「実際は能代の方が万倍五月蝿いのに。失礼しちゃうよね」

能代「……は? 」
439 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:28:24.59 ID:0pQZ4NKI0

< まぁ、五月蝿いのも嫌いにはなれないと思うけれど >







龍田「のしろんは五月蝿いとして」

能代「ちょっと意味が分からないんだけど変なこと言うのやめてくれない?
あと勝手にいきなり出てこないで」

龍田「まぁまぁ。……山城とか扶桑も五月蠅そうじゃない? 」

阿賀野「逆に静かそうなのって? 」

龍田「雲龍」

能代「や、五月蠅そうなの筆頭でしょあのヒト」

阿賀野「分かってないなー。五月蝿いっていうのは何もただ声が大きいって意味だけじゃないよ? 」

龍田「まぁ、雲龍の場合声もちいさそうだけど。艶っぽいどころじゃないような」

能代「そう? ……あれ、ということは阿賀野姉ぇ的には能代の声って五月蝿いってこと……? 」
440 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:29:08.73 ID:0pQZ4NKI0

< 泥酔一歩手前フラフラ歩けるくらい >







阿賀野「別に不快な意味じゃないよ? 単に五月蠅そうってだけで」

能代「ごめん本当に意味が分からない」

阿賀野「こう、微妙な表現が難しいんだけど」

龍田「そうねぇ……その辺言葉で表してもつまらない部分でもあるし」

能代「はぁ……」

瑞穂「二人で寝てみればすぐ分かりますよ」

阿賀野「女相手は遠慮しておく」

能代「阿賀野姉ぇはそういうのじゃないので」

瑞穂「……ッ」

阿賀野「…………」

能代「…………」

龍田「…………通り過がって一言言ってあの子最後舌打ちしていかなかった? 」
441 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:30:47.53 ID:0pQZ4NKI0

< 聞いて反応を見ている分には面白い >







提督「…………」

阿賀野「…………」

明石「…………」






愛宕「? 何あれ」

高雄「最初は十字教がどうの耶蘇教がどうのイェニチェリがどうのと話していたのだけれど」

愛宕「話していたのだけれど? 」

高雄「後期中世における懐古主義と現代の科学礼賛は根源が同じかどうかで険悪になったわ」

愛宕「……うーん? 」
442 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:31:52.65 ID:0pQZ4NKI0

< それはそれで当人達は面白いんですけどね >







明石「まぁ、私一応は科学と神秘の合いの子ですし」

提督「そこは科学の徒と言ってほしいところ」

阿賀野「オカルティシズムは実際に認識して解剖するとただの凄い力に成り下がると思うけど」

提督「神秘の隠秘たる所以だな」

明石「だとしてそれは単に観測者の主観による変化でしょう。
不可思議な妖術を見破ったとしてその壁の高さに変わりはありません。
ほんの少しだけ薄くなった、いえ、薄かったのだと気付くだけです」

阿賀野「神秘の隠秘たる所以、っていうのはそこのことなんだけどさ、ちょっと違うと思う。
神秘が神秘でなくなる瞬間に神秘はその力を失ってしまうんだ。
隠され秘され守られていたからこそ外敵に猛威を振るうそれは天災なの」

提督「随分ファンタジーに寄ってきたな。……あれか? ダ・ヴィンチ・コードでも観るか? 」

明石「どっちかっていうと国産モノでしょ。型月とかその辺」

提督「うん? 」

阿賀野「んー? 」

明石「はいはい知らない知らない、と。……見せたら見せたで変に知識大会になりそうだしなぁ」
443 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:33:23.11 ID:0pQZ4NKI0

< 誘拐とかそういうことではないと思いたい >







Littorio「この人って読書家だったり映画好きだったりする割に実は現代モノってあまり知らなかったりしますよね」

明石「まぁ……妙に近未来遠未来なのか物凄い昔なのか、って感じな気はしますね」

提督「そりゃあお前俺は現代まともに生きてねぇもん。
それなら誰も知らないいつかか誰も行けないいつかの方がいっそ楽しめるだろう」

明石「そんな胸張って言うことじゃあ」

阿賀野「実は阿賀野たちの力って過去未来に行ける可能性秘めてるんだよ? 虚数空間と繋がったりできるでしょう? 」

提督「マジ? 」

明石「あがのんはノリで変なこと言わない。そんなこと無いから」

Littorio「現実は非情なり、と。……できるのなら明かすことなんてせずにこの人に会いに行きますからねぇ」
444 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:35:20.68 ID:0pQZ4NKI0

< 最近あったちょっとしたこと >







海風『悪いところも言ってくれないと、分かりません』

提督『んなこと言われても普通の訓練だったしなぁ』

海風『それならもっと褒めてください。良いところも悪いところも無い、なんて興味が無い証拠です』

提督『小学校で無理矢理感想文書かせる教師かよ……ん』

海風『? 』

提督『寄って。……うん、海風はよくやってるよ。普通のことを普通にやるのが一番難しいからさ』


海風「褒めて、って言ったらあんな優しい顔で頭撫でてくれるなんておかしいよ……勝てないよ……」

江風「なンか一人で壊れ始めたぞこれ。どう直すンだ? 」

涼風「元から壊れてるだろそれ。どうにもならないよ、手遅れ」

海風「んぅー……にへ」
445 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:36:39.19 ID:0pQZ4NKI0

< 仕切り直し >






江風「取り敢えず今年も遅れたけど野球が始まってそれなりに終わりそうでなにより。サッカーもまぁそこそこ」

涼風「皆楽しそうでなにより」

海風「もう少し聞いてくれても」

江風「もうお腹いっぱいだし」

涼風「あ、あとシロがアジリティーのコースに慣れたな。ほらあの障害物競争みたいなやつ」

江風「すげーな。恐るべし雲龍って感じ」

海風「二人とも自分に起こったことは言わないんだ。……どこか根本的に違う気がする」
446 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:37:14.66 ID:0pQZ4NKI0

< 少女は果敢なくて、短い >







雲龍「瑞穂って明石が頼んだら物凄く際どいエロ下着着てくれそうよね」

明石「知りませんよそんなの……私にそれ頼めって? 」

雲龍「いいえ? 頼んだこと無いの? 」

明石「頼みませんよそんなの。普段遣いが十分それっぽいですし」

雲龍「あ、そう……」
447 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:38:30.05 ID:0pQZ4NKI0

< 酔い(宵(好い(良い))) >







雲龍「扶桑が浴衣で仰臥して見つめてくると」

山城「どうせ不倫旅行がチラつくとか言いたいんでしょう? 」

雲龍「え、ええ……よく分かったわね。薄青く日の出近い襖を背にしてくれるとなおいいわ」

山城「どうせ姉さまも私もふしだらよ、病的よ、ええ。その通りよ」

扶桑「自分は兎も角私のことは否定してほしいものだけれど」

山城「いえ、あの男に組み敷かれている姉さまを思い出すととても健全には見えませんので」

雲龍「なるほど」

扶桑「そ、それはある意味当然でしょう……? 」
448 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:39:26.05 ID:0pQZ4NKI0

< よぎる過去 >







雲龍「話は戻るけど実際浴衣って肌蹴ると割に谷間できるわよね」

山城「一定以上大きければまぁ、そうね」

扶桑「ん、んん……そうね」

雲龍「彼女は普段とは違った夏祭りの雰囲気に当てられていつに無くはしゃいでしまったのかいつしか絶妙に浴衣が肌蹴ていて」

山城「いて? 」

雲龍「あとはもう新鮮味なんて無いいつもの時間よ。いやいや言う割に欲しがりな天城」

扶桑「今の話って雲龍姉妹の話なのね」

天城「そんなわけあり……うぅん……」
449 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:40:19.98 ID:0pQZ4NKI0

< 無理矢理にでも褒めてみると >







愛宕「貞淑? 」

山城「献身的? 」

加賀「勤勉実直? 」

龍田「番犬系人妻? 」

雲龍「一千一夜人妻? 」

高雄「…………一周回って物凄く褒められている気がするわね」
450 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:40:52.78 ID:0pQZ4NKI0

< 当然逆も >







雲龍「駄目男製造機」

龍田「言行不一致」

加賀「奇技淫巧」

山城「姦淫罪」

愛宕「痴女」

高雄「…………どれもこれも言った本人に投げ返したい言葉ばかりね」
451 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:41:54.10 ID:0pQZ4NKI0

< や、別に馬鹿にしているわけではなくて寧ろ褒めているような方向性なんですが >







愛宕「え? 加賀さんにそんなテクある? 」

高雄「そこはまぁ……」

加賀「……………………な、なによその反応は、ねぇ、ねぇったら! 」
452 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:42:34.09 ID:0pQZ4NKI0

< で、暫くして >







提督「ふぅん……あいつら変な言葉知ってるな。そこで出すセンスは相変わらずだし」

高雄「それなりに読書家だったりしますからね。……あなたなら? 」

提督「俺を好きでいてくれること」

高雄「……褒めているの? それとも貶しているの? 」

提督「両方」

高雄「…………確かに」

提督「ん、ん? や、やや……そこはもっとなんかこう、上手く返すところじゃないか? 深く頷くか? なぁ、おーい……? 」
453 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:48:15.14 ID:0pQZ4NKI0

< ダイレクトにプリミティブ >







龍田「私たちって霊長の意志だか神々の嫌がらせだか知らないけど」

山城「あ? 」

龍田「生まれ落ちた瞬間からある程度の知識はあるわけじゃない。
常識も言語も思考も、私たち特有の異常な能力についても」

山城「まぁ、そうね。“ 建造 ”を生まれ落ちた、と言えるかは別として」

龍田「妊娠不可能、って刷り込まれていてよかったと思わない?
そんなの後から説明されたら立ち直れないわよ普通」

山城「まぁ……」
454 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:49:09.47 ID:0pQZ4NKI0

< 結局それはつまり自分の芝なのであって >







雲龍「いいのよそれで。私たちみたいな化け物が生命を授かるなんてあってはいけないことよ」

龍田「あなたが言うと実に説得力があるわねぇ〜」

山城「あなたも私も生命を尺度にすれば同列だけれどね」

雲龍「原罪が重過ぎるような気もするけど……きっと私たち前世ではとんでもない極悪人だったのね」

龍田「原罪と前世って宗教的には相容れない言葉じゃない? 」

雲龍「私に信教は無いし。自分の選んだ愛しか信じられない」

山城「可哀想な生き物。…………鏡って隣の芝は青く映さないのね」
455 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:52:48.86 ID:0pQZ4NKI0

< もしもピアノが弾けたなら♪ >







江風「どうしよう」

海風「そんなことは有り得ないからどうもしない」

江風「ひでぇなおい」

海風「江風が弾けるのってあれでしょ? カスタネットとか」

江風「それ弾くって言うのか? 」

海風「言うわけないじゃん馬鹿なの? 」

江風「テートクゥ……姉貴がいじめる」

提督「おおよしよし。ちなみに俺はアコーディオンが弾けるようになったぞこの前」

江風「ふざっけンなッ……! 」
456 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/07(水) 23:53:31.75 ID:0pQZ4NKI0

< 逃げ場無し >







漣「え、漣様? フルート吹けるけど」

江風「……は? 」

漣「南方シーレーンとか暇過ぎてクソだし出撃中の待機時間ゲーム禁止でクソだし」

提督「当たり前だろ馬鹿」

叢雲「結構上手いわよこれ」

江風「…………姉貴ぃ! 」
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