男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」

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842 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/12/22(火) 21:23:16.84 ID:7GrdAGm/0
〜1週目〜

男「新年おめでとうございます」

ジェラルド「おめでとうございます」

サレム「おめでとうございます」

プライヤ「おめでとうございますぅ」

男「あれ、女の子たちは?」

ジェラルド「女子会、って奴をしてるらしいですよ」

サレム「いえ、あれは女子会というより」

プライヤ「戦い、だったなぁ」

男「一体なにが」

ジェラルド「福袋の争奪戦らしいです」

男「あぁ、なるほど」

男「君たちはなにかしないの?」

サレム「私は新年のボランティアをやって参りました」

男「みたいだね。苦情が僕のところにきてた」

サレム「なんと!」

ジェラルド「僕は、新年のあいさつ回りが忙しかったです」

プライヤ「オイラは…………気付いたら森の中にいた」

男「え、なにそれ怖い」

プライヤ「気が付いたら親御さんに挨拶してたぞぉ……」

男「猛禽類からは逃げられない」
843 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/12/22(火) 21:33:41.42 ID:7GrdAGm/0
男「さて、新年最初の授業は」

亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>844
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 21:34:57.66 ID:rakmojfDO
ジェラルド 魔導
845 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/12/22(火) 21:41:36.75 ID:7GrdAGm/0
ヒヅキ【魔術 733】

ベルスタシア 【魔術 500】

ジェラルド【魔導 339】

サレム【文系 606】

ルーティ【理系 443】

プライヤ【魔導 1344】

ロウェナ【文系 427】

ミレイア【魔導 465】

リリ【魔術 611】
846 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/12/22(火) 21:46:13.99 ID:7GrdAGm/0
〜1週目 土曜日〜

男「新年の豊富を決めてなかったな」

男「いい新年になることを願って―――――――――――――――――――――――――」
847 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/12/22(火) 21:46:43.57 ID:7GrdAGm/0





























「さぁ、革命だ」



















848 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/12/22(火) 21:47:48.90 ID:7GrdAGm/0
今日はここまで

お久しぶりです皆さま。

覚えていただけていると幸いです。

お話ももう終盤。といってもどうなるかはまだ確定しておりません。

どうか最後までお付き合いいただけるとありがたい限りです。
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 21:55:08.24 ID:GmD/chNSo
乙乙
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 21:55:46.29 ID:9WnFehSF0
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 21:57:43.75 ID:rakmojfDO
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 01:00:46.95 ID:L/dZH7Uzo
おつお
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 19:15:13.47 ID:2AIETMF4o
おつ
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/03(水) 20:02:18.09 ID:XiyTWR510
〜1週目 日曜日〜

ロウェナ「先生大変! 大変!!」

男「なになに、どうしたのいきなり」

ロウェナ「えっとね、えっとねえ!!」

男「まぁまぁ落ち着いて落ち着いて、深呼吸して」

ロウェナ「学校が爆発した!!」

男「ぶっへっ」

男「え!? え? はぁっ!?」

ロウェナ「せせ、先生も落ち着いて!!」

男「落ち着いてる! 落ち着いてるから!!」

ルーティ「先生も女狐も落ち着きなさいな」

ロウェナ「あっ、ルーティちゃん、やっほぅ」

ルーティ「ハロー。どうやら学校だけじゃないみたい」

男「へ? 学校だけじゃないって?」

ルーティ「全世界のスラム街の人間たちが一斉蜂起したのよ」

ルーティ「クーデタね」
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/03(水) 20:20:39.28 ID:XiyTWR510
〜2週目〜

テラス「集まってもらい感謝する。さて君たち職員は現状をどこまで把握しているだろうか」

男「まだ状況を把握できていないのです」

アータル「俺も新聞で見たくらいのことしかわからねぇな」

マリア「こら、学園長のお話し中ですのよ」

テラス「学園の数か所に爆弾が設置されていた。これは新聞にもあったとおり、事実だ」

テラス「休日であったことも幸いして、被害は大したことではなかった。人命等の取返しのつかない事態は起きていない」

テラス「怪我人が出てしまったことに関しては怒気が噴き出る思いだが、今は怒りに身を震わせる時ではない」

テラス「単刀直入に現時点で私が把握していることを皆に伝える」

テラス「新聞では第二種……特別保護とされている人間達が武装蜂起し、クーデターを起こしたとされているがこれは十分な説明ではない」

テラス「そのクーデターを手引きした者がいる。それも我が校にだ!!」

ザワ ザワザワ

アータル「おいおい、それは穏やかな話じゃねぇな」

レイン「そんな。生徒はみな善人とは言えないですけども、そんなことをするような子は」

テラス「主犯格は二名、オー・クラッペン」

男「オー・クラッペン………っ」

テラス「そして前生徒会庶務」

テラス「プロテア」
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/03(水) 20:37:40.49 ID:XiyTWR510
プロテア「さすが仕事が速い。どうやら私たちが主犯ってことばれてるみたい」

オー「の割にはクスクスわろうて、気持ち悪いやっちゃ」

プロテア「だって楽しいじゃない。最後の最後に黒幕登場よりも」

プロテア「知られ、恐れられ、怯えられ、恨まれ。数多の感情の矛先がこの私に向いている」

プロテア「『無名』プロテア・ビグブローに!!」

オー「あぁあぁ、いつものクールな姿が欠片もあらへんな。こないな調子で大丈夫かいな」

プロテア「あらぁ?」ギギギ

オー「体をのけぞらせたままこっち見んな。怖い」

プロテア「大丈夫もなにも、しなくちゃならないから、しなきゃいけないからやった」

プロテア「心配しないで。私はどういう調子でも大丈夫。だって私はこれまで、今日このときのために」

プロテア「憎い憎い妹の手を借りてまでここまでやってきた」

プロテア「あは、あははは。楽しい、私楽しいわ! この身に刻まれた遺伝子が喜びの声を上げている、くけけけけと、狂った声をあげて!」

プロテア「見ているか人類! 旧人類の革命の狼煙を!」

プロテア「さぁ、我々が奪われたものを奪い返す時間よ!!」 
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/03(水) 20:55:22.53 ID:XiyTWR510
「ボクの贈り物は喜んでもらえたかな?」

プロテア「えぇ、とっても」

オー「………こんなところに来てもええんか?」

「大丈夫。ボクは何も痕跡は残していない。誰が何をしようとボクにたどり着くことはない」

「なぜならベルンカステル・レディライトはあまねく亜人の味方であり、人間の敵であるから」

ベルン「それは不変の定理。ゆえに君たちに力を貸すことはあり得ない」

オー「でも実際資金援助してくれたのはあんさんやろ。力を貸したも同然やないか」

ベルン「特別保護。その言葉は第二種にとっては皮肉みたいなものだけれど、特別保護をうたってるからには最低限の保護は存在してしまう」

ベルン「第二種から多く奪い、多く殺してはいけない。つまり君たちを根絶やしにはできないということ」

ベルン「それがボクは歯がゆくて歯がゆくて、だから君たちを根絶やしにする理由を作った」

オー「第二種の武装蜂起………」

ベルン「君たちは自由を求めて、それ故に焼け死ぬ運命なのさ。自由という耳触りの良い言葉でおびき出し、皆[ピーーー]」

プロテア「だ・け・ど! 第二種にはこの私がいる! 闇に潜み私腹を肥やし、長い時間をかけてお前たちへの復讐の牙を研いだこの私が」

プロテア「二度目は負けないわよ。兄より優れた妹はいないことを証明して、あげる」

ベルン「はは。ボクがいえたことじゃないけれど、なんて呪いなんだろうね。いつまであの時代にしがみついているのやら」

プロテア「うるさいわ。それが私の遺伝子に刻まれている使命。人間を裏切り亜人などの味方をして世界を壊した大悪人にはわからないだろうけれど」

ベルン「血がつながっているといっても彼女とは薄い繋がりだよ。ベルグレインのほうがよっぽどつながりは深い」

プロテア「だとしても。復讐するは私にあり。せいぜい怯えて眠りなさい」

オー「…なぁ」

プロテア「何かしら」

オー「なら、この人、ここで捕まえたほうがええんやないか。恩をあだで返す真似にはなるけれど」

プロテア「それはだめ」

オー「なんでや」

プロテア「これは打倒さないといけないから。そんなことじゃ勝った気がしない」

オー「………」

ベルン「狂ってるよね」
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/03(水) 21:29:43.36 ID:XiyTWR510
〜3週〜

男「さすがに事態はいきなり好転せず、か」

ルーティ「第二種が想像以上に善戦しているみたい」

男「善戦ねぇ。数としてはこっちが圧倒的に多いというのに」

ルーティ「普通戦いでは3割を倒せば勝ちと言われているわ。戦闘員だけなら6割」

男「聞いたことある。確か全滅の定義だっけ?」

ルーティ「けれどこれは戦争ではなくて、テロ。向こうは勝つために戦ってるわけじゃないの」

ルーティ「私たちへの復讐を果たすために同じ目的の者が集まっているに過ぎない。その本質は集団にして個」

ルーティ「対して私たちは戦うということを易々と選択できない一般市民の集団」

ルーティ「数で優っていたとして、戦闘員がどれだけいるか、ね」

ルーティ「等の昔に戦争は終わって数百年続く平和。自衛はあっても、戦う意思があるものは限られている」

ルーティ「その状況を見れば善戦は当然といえるわ」

男「………詳しいね」

ルーティ「…これでも海洋マフィアのボスだもの、私」

男「あ、そうだ。海洋マフィアはこのテロに立ち向かったりしないの?」

ルーティ「立ち向かう? クスクス。そんな価値のないこと私たちはしないわぁ」

ルーティ「逆らえば潰す。けれど対岸の火事は私たちにとって酒の肴。それどころか金を稼ぐ機会だもの」

ルーティ「進んで止めたりはしないわ」

男「それは海洋マフィアのボスとしての意見だよね」

男「ルーティさん自身はどう思ってるの?」

ルーティ「………あなたはルーティの善人性を買いかぶりすぎ。私は私」

ルーティ「ただそれだけ」

男「……そっか」

男「だったらさ、僕が立ち向かうって言ったら、協力してくれる?」

ルーティ「! …好きにするといいわ。私は関係ないもの」

ルーティ「あなたが誘えば喜んでついていきそうな阿呆はいると思うけど」

男「それってロウェナさん?」

ルーティ「くすくす。私が彼女のことを言ったとは限らないわよ」

男「……うん。そうだよね。だって危険なことだからね。協力してっていうのがおかしかったんだ」

男「でも僕は行くよ。こんな僕だけれどなにかできるんじゃないかってそんな気がしてるんだ」

男「それに危ないけど僕は幽霊だから大丈夫だよ。死ぬことはないから」

ルーティ「………い、いつも誰かのために犠牲になって。あなたみたいな人が騙されて傷つけられて、不幸になって死んでいくのよ!」

男「うん。たぶんいつか後悔するんだと思う。だけどそれでも僕は救いようのない大馬鹿者でありたい」

男「ありがとう。ルーティさん。またね」
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/03(水) 21:36:30.00 ID:XiyTWR510
メイド「ご主人様」

男「メイドちゃん。君はここにいて」

メイド「……いいえ、私はメイドです。相手が第二種であろうと関係ありません。ご主人様と一緒にいる。ただそれだけです」

男「………メイドちゃん」

メイド「はい」

男「今日限りで君はクビだ」

メイド「え?」

男「もとより給金なんてものは払ってないからクビってのはおかしいけどね」

メイド「ダメです、いけません。私は死ぬまでご主人様のメイドで」

男「エグゾセさん。いる?」

エグゾ「なんだ。気付いてやがったのか」

男「こう見えて気配には敏感なんだ。メイドちゃんをお願いしてもいいかな」

メイド「ご主人様!!」

エグゾ「俺は、ルーティのためを思ってなら止めるべきなんだろうな」

エグゾ「でも止めねぇぞ。お前なんて死んじまえって思ってたからな」

男「死んでる死んでる」

エグゾ「どこへなりとも消えちまえって思ってるからな。だからメイドは任せて消えてこい」

男「うん、ありがとう」

エグゾ「……行くぞ」ガシッ

メイド「ダメです! 放してください! どうかっ」

メイド「放して!!」
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/03(水) 21:36:56.29 ID:XiyTWR510
今日はここまで

おやすみなさい
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/03(水) 21:38:23.23 ID:CYh3MqJwo
乙乙
お帰り
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/03(水) 21:43:30.22 ID:Vo1cU6Wro
おつー
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/03(水) 21:44:20.88 ID:t88X1WPz0

お帰りなさい
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/04(木) 00:24:25.80 ID:+qdtkMJ/O
おつおつ
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 19:50:23.03 ID:p6EPImzo0
〜4週〜

男「一か月近く経過しても事態は暗転せず、か」

男「そりゃあ世界中の第二種が反乱を起こしたんだものね」

男「学校も所々崩れてしまってる」

男「頑張って守ろうとしたけど、肉体を持たない僕じゃどうしようもできなかった」

男「もちろん僕以外の先生も戦った。けれど僕たちは戦士じゃない」

男「命を奪うことなんてできなかった」

男「………」

男「悔しいなぁ。僕がもっとしっかりしていれば、もしかするとこの事態は防げたかもしれない」

男「クラッペン君と話していれば、こんなことには」
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:10:33.29 ID:p6EPImzo0
「しょげないでよベイベ〜」

男「!」

ロウェナ「学校を守りたいのは先生だけじゃないよ」

ロウェナ「私だって先生との愛の巣を守らないといけないから」

ヒヅキ「お前とこいつの愛の素ではない」

ヒヅキ「私とこいつのだ」

男「いや、そっちもおかしいから。ってヒヅキさんまで」

ミレイア「ふん。このミレイア様は視界に入ってないって?」

ベル「私もいたり?」

男「みんな……!」

ミレイア「ま、私は少年の味方をするために学校に来たんだけどね」

男「少年君? 生徒会が動いているの?」

ベル「生徒会だけじゃないよ。風紀委員、番長連、武術会、温泉部その他もろもろが立ち上がったんだよ!」

男「そんな。生徒たちには避難するように言ってたのに」

ロウェナ「あのヒョウカさんが学校の決まりを破るなんてね〜」

ロウェナ「結局みんな学校が大好きなんだ。だから先生たちだけを戦わせるなんてできない」

男「でも危険だ。相手はこっちの命を奪うことにためらいはないんだ」

男「だからみんな安全なところに避難して」

ヒヅキ「………お前を残してはいけない」

男「大丈夫僕は」

ロウェナ「幽霊だから?」

男「うん。幽霊だから大丈夫」

ロウェナ「でもきっと先生の心は大丈夫じゃなくなるよ。だって先生さっきつらそうな顔してたから」

ロウェナ「ここで帰ったら私は、私たちはきっと後悔する」

ミレイア「いいからあんたは黙って私たちに甘えていればいいの。だって私は貴族。庶民の味方であるべきだもの」

ベル「うん、そうだよね。どっちにしたって先生、私たちはいうことを聞かないよ! もうわかってるでしょ」

ベル「私たちはすっごい我儘なんだって!」
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:14:03.65 ID:p6EPImzo0
ミレイア「言い方!?」

ベル「でもミレイアちゃん、我儘代表だよね?」

ミレイア「そ、そんなことないわよ」

ロウェナ「大丈夫。ミレイアちゃんは我儘の代名詞だよ!」

ミレイア「何も大丈夫じゃない!?」

ヒヅキ「………さもありなん」

ミレイア「あんたには言われたくない!!」

男「は、ははは。こんな時でも君たちは変わらないんだね」

ミレイア「当り前じゃない。だって私たちは何も変えないためにここに来たんだから」

男「!」

ロウェナ「それじゃあ私たちの学園生活を取り戻すために頑張るぞー!!」
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:25:34.75 ID:p6EPImzo0
〜5週目〜

男(学生達が協力してくれて状況は好転した)

男(といっても膠着状態になっただけだけど)

男(学生達は生徒会を中心として上手に連携しているらしい。暴動が起きてからすぐに水面下で動いていたらしいからすごい行動力だ)

男(僕たち職員も学生達の士気を感じて元気を取り戻した。もっとも生徒が戦線に立つことは反対したけれど)

男「さて、今日も必死で生き残ろうか」

ミレイア「生き残るじゃなくて守り抜こうくらいはいいなさいよ」

ロウェナ「まぁまぁ、先生らしくて可愛いよ!」

男「それじゃあ僕とロウェナさんヒヅキさん。ミレイアさんとベルスタシアさんで動こう」

ベル「よろしくねっ。ちゃんミレ!」

ミレイア「突然変な名前で呼ばないでくれる!?」
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:57:50.68 ID:p6EPImzo0
男「ここもすっかり崩れちゃってる…」

ロウェナ「私たちじゃ通れないね」

ヒヅキ「斬り崩すか」

男「いやいや、危ないから」

ヒヅキ「…そうか」

男(ヒヅキさんしか戦える人がいないから無茶はさせれないな)

男(できることなら戦わせたくはないけど)

ギィィィィィィィィ

男(? なにか音が聞こえる)

ロウェナ「ねぇ、先生」

男「わかってる」

ギギギギギギギッ

ヒヅキ「音が……近い」

男「これはもしかして、危ないの、かも」

ガボッ

「ったく、好き勝手しやがって。おかげで歩き回るのも一苦労やないか」

「ご主人様」

「なんや」

「敵です」

男(突然あたりに土煙が立ち込め、その中から現れたのは)

オー「……よぉ。久しぶりやな。仕事やで一号」

一号「いいのですか。ご主人様」

男「オー・クラッペン、君」

オー「もう君は余計や。ワイはもう生徒やない」
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 21:03:49.01 ID:p6EPImzo0
今日はここまで
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 21:07:22.99 ID:Efv+dCsBo
乙乙
もうクライマックスなんかな
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:08:09.94 ID:iOzKdvRE0
一号「では参ります」

ロウェナ「ひゃあっ」

男「ロウェナさん!」

ヒヅキ「下がっていろ」

ガキギギギギギッ

一号「素敵な武器ですね」

ヒヅキ「それは、いったいなんだ」

男(ヒヅキさんが振るった刃を彼女はこともなげに手のひらで受け止めた)

男(見た目は人間にしか見えない。しかし刀を手のひらで受け止めるだなんて明らかに人間には不可能だ)

男(それにこの音は)

オー「武器を内蔵した義手や。一号の場合はローラーサンダ。といっても金属板だって削り取る強力なもんやけどな」」

ヒヅキ「………っ!」キィン

一号「あなた達には恨みしかありませんので、その素敵な顔を、削りはがします」シュッ

ヒヅキ「くっ、やりづらいな」

男(受け止められると刀が潰れる。それを嫌がったヒヅキさんはうまく切りかかれないでいた)

ロウェナ「どどど、どうしよ先生!」

男「君たちに危害を加える気はない。どうか武器を収めてくれないか?」

オー「危害を加える気はない?」

オー「やっぱあんたお人よしやなぁ。きっと自分は人を傷つけたことはない、自分は善人なんだって思ってるんやろうな」

オー「善人ならなんでわいらを助けんのや! なぁ、知らんかったとは言わせんで。だってワイとあんたはあそこで出会ったことがあるもんな」

男「それは」

オー「あんたは積極的に関わらないだけで他の悪魔と一緒や! まったく反吐が出る!」

オー「お前らみたいなんをぶちのめしたくてワイらは戦ってるんや! やったれ一号!!」

一号「イエス、サー」
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:47:21.94 ID:iOzKdvRE0
ギュルルルルッ

グルンッ

男(! そういえば彼女は両手だけじゃない、両足もなかった。つまり義足にも武器がっ)

ヒヅキ「足、にも……っ」

ズリリッ

一号「痛いでしょう?」

ヒヅキ「この程度……痛くもかゆくもない」

一号「強がりを。といっても私たちの痛みはそれ以上ですから、音をあげてもらっても困ります」

オー「せや、わいらの痛みはこんなもんやない! 全身の皮を削りとったれ!」

ロウェナ「ヒヅキちゃん危ないっ」

オー「そっちの元幽霊! お前も人に恨みがあるんとちゃうんか!」

ロウェナ「ひょえっ!? 私!?」

オー「なんや、恨みがあって幽霊になったとちゃうんか」

ロウェナ「私は、私はみんな大好きだよ! 第一種とか第二種とかわかんないけど、先生もメイドちゃんも少女ちゃんも好きだもんっ」

オー「あぁ、そうかい。じゃあお前も敵や!」パンッ

ロウェナ「ひぇぇっ!」

ヒヅキ「ロウェナっ」

男「ロウェナさんっ。君は逃げて!!」

ロウェナ「やだっ」

オー「……はよにげぇ」

ロウェナ「やだもんっ」
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:04:30.41 ID:iOzKdvRE0
男「君は戦わせるために人間を助けてたのか!?」

オー「…そうやっ。手ごまは多いほうがええからなっ」

男「! 君は戦ってて嬉しいのかい!?」

一号「勿論」

男「君は君の憎しみのために人を使って、それでいいのかい!?」

オー「じゃかあしい! しったかすんなや!」パパパンッ

男「じゃあ教えてよ!」スルッ

オー「くそ、幽霊用の武器作っときゃよかったな」

男「一体君は、なんで」

オー「だいたい想像できるやろ!」ヌギッ

男(クラッペン君が箱型の頭に手をかけると強引にそれをはぎ取った)

男(ぶちぶちとコードが切れ電気が飛び散った。そしてその下にあったのは)

オー「ワイも第二種やからな」
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:48:20.14 ID:iOzKdvRE0
オー「第二種は生まれて体のどこかに第二種であることを示す刻印がつけられる」

オー「それがある限り、第一種に紛れてもいつか気付かれてまうんや。逆に言えばそれ以外第一種と第二種に違いはあらへん」

オー「だからワイは首から下を改造した」

男「! そんなことって」

オー「やった。やらんとワイはずっと地獄やったからな」

オー「そん時のワイは適当な知識しかなかったから死んでまう可能性のほうが高かったけどな」

オー「それでも地獄で生きるよりはましや思うて賭けにでた」

男「その結果が今の君か」

オー「それからこの学校に入っていろんなことを学んだ。知識は力やからな」

男「………君は復讐のためだけにこの学校に入ったの? ずっと復讐のために勉強をしてきたの?」

オー「………そうや! 全部このときのためや」

男「君のことについて調べてたけど、楽しそうに部活動をしてたみたいじゃないか」

オー「楽しいことなんてあらへん」

男「ディーピカー、アダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルドと並んで祭り好きとされた君が?」

オー「調べんなや、きっしょ」

男「容疑者として色々調べてたからね」

オー「リンネが人間を襲ってたやつか」

男「うん」

オー「あれにはほんと感謝してるで。おかげで手ごまを増やせた」

男「君たちは被害者だ。怒りもよくわかる。でもだからってこんなことすることないじゃないか」

男「まだ引き返せる。君たちの事情を知れば」

オー「もう遅い」

オー「この学園で生徒が死んだやろ?」

男「もしかして彼らも第二種?」

オー「いいや、あいつらはれっきとした第一種や」

オー「だから殺した」

男「!」

オー「あんさんを狙ったのもワイや。殺しきれんですまんかったな。つらかったやろ」

男「………」

オー「第一種を作った武器の実験体にしたくてなぁ」

男「顔面の皮がはがされてた死体……あれは」

オー「一号の初体験相手、ちゅうやつや」
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:48:49.44 ID:iOzKdvRE0
今日はここまで

筆が遅くてすいません
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/17(水) 20:02:19.87 ID:vcblpgSMO

ゆっくりでもええんやで
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/02(日) 14:05:51.70 ID:Je3dLXedO
ほす
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 15:13:53.86 ID:WOL8KZ7qO
待ってる
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 14:56:34.03 ID:PZWed8Ca0
舞ってる
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/20(月) 21:57:32.60 ID:RiVhcBLI0
マッテルスブルク
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/20(土) 18:20:28.81 ID:IcIHqWWuO
まだだ、まだ終わらんよ
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 20:57:31.37 ID:N9qwsZr/O
結局、年を越してしまったか...
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 21:14:38.87 ID:gNP6i5rPo
もう無理だよ
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 23:10:43.16 ID:CPSGZFG6O
自分もまだ待ってるよ
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/08(火) 21:01:26.86 ID:brktR0v40
待ってる
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/12(火) 21:06:05.10 ID:kGDnFbytO
舞ってる
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/30(月) 10:14:21.80 ID:3mEuSRsaO
マッテルスブルク
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/23(土) 21:28:51.43 ID:h8Fd/cyI0
まだだ、まだ終わらんよ
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/09/20(火) 23:50:47.55 ID:RwLu7j6P0
はい
891 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/21(水) 02:28:10.98 ID:uq1k+PIY0
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