男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:45:46.23 ID:xu7NLWeVo
こんま
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:47:18.80 ID:LwqOZbib0
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:47:36.15 ID:SIp8DdoDO
はい
563 :難易度【300】でした ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 19:57:58.56 ID:LLAU6F5h0
ヒヅキ【魔術】合格【魔導】 不合格

ベルスタシア【文系】合格 【魔導】合格

ジェラルド【文系】不合格 【魔術】合格

サレム【魔術】不合格【魔導】不合格

ルーティ【理系】合格【魔導】合格

プライヤ【文系】不合格【魔術】不合格

ロウェナ【魔術】合格【魔導】不合格

ミレイア【文系】合格【魔導】 合格

リリ【理系】不合格【文系】不合格

合格数 9/18 評価 C

レイン「うーん、男先生のところの子って、得意科目偏りすぎですわ」

レイン「まんべんなく勉強を好きになってほしいですわねぇ」

【貢献ポイント 23】
564 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 20:05:03.79 ID:LLAU6F5h0
〜48週 土曜日〜

男「うーん。レイン先生に怒られてしまった。自主性を尊重しすぎるのはだめなのかな」

ルーティ「先生を困らせるなんて、皆、悪い子なのねぇ」

男「あ、ルーティさん。いや、困ってはないよ。ただの僕自身の努力不足が原因だから」

男「教師なんだから、皆に嫌いな教科を好きになってもらうように努力するべきだった」

ルーティ「でも学生の本分は勉強。そこを怠った皆にも責任があるとおもうわ」

ルーティ「なんでもかんでも先生が責任を負わなくていいの」

ルーティ「ちょっとくらい、私にも背負わせてほしいわ」

男「なんにせよ、僕ができることは色々あったはずなんだ」

ルーティ「でも怪我をしたり、幽霊になったり、色んな辛いことがあったのに。なんで先生はまだ頑張ろうとするの?」

男「それが僕の仕事で」

男「僕の夢だったからね」

ルーティ「そう………」

ルーティ(先生。あなたがそうであろうとするなら、私はあなたに降りかかる不幸を握りつぶしてあげる。あなたを不幸にする存在、すべて)
565 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 20:05:44.92 ID:LLAU6F5h0
男「さーてと、今日はどうしよっかなー」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>566
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 20:06:43.89 ID:LwqOZbib0
2ルーティ
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 20:07:00.87 ID:xu7NLWeVo
2プライア
568 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 20:22:31.68 ID:LLAU6F5h0
ルーティ「まだわからないの?」

ベール「おそらく、魔術的な因果によってあいつとあの幽霊の魂が複雑に絡み合ったのだと思われるわ」

ベール「こんな現象は世界でも例を見ない。だから、過去の文献を漁って、世界の魔術師、魔法使いと議論を交わし」

ベール「学内四賢人に、ドクグサとプロメアを含めて研究を重ねた。けれど」

ルーティ「私があげたあれ、使ってないの?」

ベール「! 私は研究者よ。世界の真実を追い求める求道者。だけれど倫理に背いた真似は、できない」

ルーティ「その倫理が道を切り開くの? 歩みを止める足枷にしかならないのではなくて?」

ベール「研究が血塗られてしまったとき、その技術は発展することを阻止される。だから細心の注意をはらって」

ルーティ「発展は血によって成し遂げられる。過去、その血は人間のものであり、現在は獣のものとなっている。私はそう考えているのだけれど違うのかしら」

ルーティ「自分自身が決めた正しさで天井を作ることがどれだけ愚かなことか。私はその倫理とやらを持っていたことを後悔しているわ」

ベール「それでも、私は堕ちたくない……………だって、あいつとベルスタシアが私がやったことを聞いて笑ってくれるはずが、ないんだもの」

ルーティ「笑顔を求める? 随分変わったのね、孤高の天才 ベールクレア・レディライトが」

ベール「………」

ルーティ「大丈夫。あれは人間じゃないわ。だいに」

ギィッ

ルーティ「!」

男「あれ、ルーティさんもベールさんに用があったんだね」
569 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 20:44:22.74 ID:LLAU6F5h0
ベール「幽霊なのに扉を開けて、礼儀正しいのね」

男「人間時代の癖でね」

ルーティ「ごきげんよう、先生。ベールクレアさんに指南していただいてたの」

男「確かにベールさんの方が頭がいいしなぁ………」ガックシ

ルーティ「ふふ。大丈夫ですわ先生。それを口実に友人と語り合っていただけ」

ベール「友人……。それで私になにか用かしら」

男「ん。いやとくに用はないけど。僕も友達に会いに来ただけだから」

ベール「と、友達って///」カァッ

男「もしかしてお邪魔だったかな?」

ルーティ「いいえぇ。先生が邪魔だなんてそんなこと、ありえない。ねぇ、ベールクレアさん」

男「ならよかった。でも二人がお友達って言えるほど仲が良かったなんて知らなかった。もしかして趣味が一緒とか?」

ルーティ「いいえ。とある理想の話を」

男「理想?」

ルーティ「100万人を救うためには1人を犠牲にするのが正義であるなんて狂った世界で、その逆は悪となり得るか」

男「?」

ルーティ「1人を救うために数多を犠牲にしたものは大悪人となってしまうのか。その本質は同じ場所にあるというのに」

男「なんだか難しい話をしているね」

ベール「あんたのことよ」

男「僕が? どういうこと?」

ベール「みんなのためって、自分自身を犠牲にしてるあんたは一体なんなのかって話」

ルーティ「もし先生が正義というなら、きっとその近くには」

ルーティ「とーっても悪い人がいるんじゃないかしらって話よぉ」

男「はは。僕の周りには良い子しかいないよ」

ルーティ「嘘」

男「え?」

ルーティ「だって私悪い子って先生思ってるでしょお?」

男「そんなことない」

ルーティ「嘘よ」

男「君がそうなったのは僕のせいだ。僕が君に向き合わなかったから君を追い込んでしまったんだ」

男「だから君は悪くない。悪いのは僕で。それにルーティさんが良い子だってことは僕はずっと前から知ってる」

ルーティ「先生………」

男「だから、僕の周りには「ふふ、うふふ、うふふふふふ」

ルーティ「なぁんて甘いのかしら。私がこうなったのは先生のせぇい? 違う。私は元より歌手になりたかった」

ルーティ「でも前の私はほーんとに弱くて情けなくて。いい加減そんな私が嫌になって堕ちて、堕ちて、堕ちて堕ちて落ちて堕ちて!!」

ルーティ「その果てで魔女の劇薬を手に入れた」

ルーティ「ほら見て先生。その力で私はとぉっても美しくて、皆に望まれて、好きなものなんでも手に入るようになった!! あなたに優しくしてたのは先生には前の私がお世話になったから、せめてもの恩返しをしようとしていただけ」

ルーティ「ふふ、うふふ、なのにこの私が先生のせいで? あは、あはははは、何を思いあがっているのかしらぁ」

ルーティ「ばぁか」
570 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 20:54:55.19 ID:LLAU6F5h0
ベール「帰ったわね」

ルーティ「そうね」

ベール「そんな泣きそうな顔するなら言わなきゃいいのに」

ルーティ「…あなただって一緒でしょう」

ベール「私は本音を言えるようになったわ。悔しいけどあいつのおかげで」

ベール「あなたはその逆ね。あいつのせいで本音が言えなくなった」

ルーティ「………私は先生の救いになりたいの。なのに私の存在が先生の負担になる!」

ルーティ「私がやってきたことで先生が傷ついていく! なら私のこと、先生が嫌いになってくれるようにするしかないじゃない!!」

ルーティ「憎まれて憎まれて。それでも先生を救えるのなら、それでもいいって思ってるのに! 心の底から思ってるのに!!」

ルーティ「辛いの」

ベール「私は人の心が分かるほど器用ではないわ。だけど、自己犠牲の果てに救われる結末があるとは思えない」

ベール「あれだけ嫌ってたマフィアになって、その力で人を貶めて、それであいつを救ったとして、それを知った時あいつはどうなると思う?」

ベール「笑ってくれないわ」

ルーティ「………」

ベール「それと憎まれたいって言ってるけどあいつは底抜けのバカみたいな善人よ。あなたに殺されようとも最後まであなたを信じてるでしょうね。残念なことにあいつってばお人よしなんだから」

ベール「こんな私のそばにいてくれる」フフッ

ルーティ「それは慰め? それとも自慢?」

ベール「さぁ、どちらかしら」

ルーティ「大丈夫。まだ私は頑張れるわ。だってこの胸の痛みでさえ、あの人のためならとっても愛おしいって思えるから」

ルーティの好感度【95】
571 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 21:15:15.92 ID:LLAU6F5h0
「ら、らら〜。ら〜♪」

男「…あれ」

「らら、ら〜♪」

男「………アイホワイトさん」

「あっ、先生」

男「こんなところで歌ってるんだね」

アイ「うん…。学内で歌えないから」

男「………ごめん」

アイ「いいんだよ。もともと先生を利用しようとしてたのは私なんだから」

アイ「私ね、アイドル部を辞めてすっごい辛くて、歌を忘れようとしたけど」

アイ「それでも歌いたいんだ。歌うのが楽しいし、誰かが良い歌だねって思ってくれたら嬉しいんだよ」

男「アイホワイトさんの歌はとっても素敵だよ。心が跳ねるほど楽しげで」

アイ「ありがと。それでねメイレーン、いやルーティちゃんから言われたことをずっと考えてた。私のせいで不幸になる人がいたって」

アイ「それに気づいてなかったんだ。考えてみれば当たり前のことなのに。だからこれは私に下された罰なんだって思った」

アイ「私はね、目立ちたいわけじゃないんだ。だから誰かを不幸にするんだったら舞台から降りたってかまわない」

アイ「でも歌うのはやめないよ。どんな場所だっていい。聞いてくれる人がいなくたっていい。そりゃあいた方が楽しいし嬉しいけど」

アイ「私は歌いたいから歌ってる。ただそれだけで十分だって気付けたの」

男「そっか。その、セラスさんは?」

アイ「まだ元気にはなれてないみたい。だからね、セラスさんもいつかここで一緒に歌ってほしい。きっとセラスさんも私と同じだと思うから」

男「それは、とても楽しみだな」

アイ「その時は、先生も聞きに来てくれる?」

男「もちろん。それとまたアイホワイトさんの歌を聞きに来ていいかな」

アイ「うんっ! いつもこの時間、ここで歌ってるから、待ってるよ!!」

男(………強いな。アイホワイトさんは)
572 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 21:25:25.35 ID:LLAU6F5h0
〜48週 日曜日〜

アリア「騙した?? 人聞きが悪いですね。あなたが勘違いしただけでしょう?」

スザク「お、おのれぇぇぇぇ! 鬼! 悪魔! アリア!!」

アリア「失礼な。私は堕天使です。名誉棄損で訴えますよ?」

スザク「このアクセサリーをつければあいつに勝てるっていったのにぃぃぃっ!」

アリア(なんでこんな簡単な嘘に騙されるのかしらね)

アリア「それじゃ、私は忙しいから」

アリア「次の仕事は」

アリレウス「あ、アリアじゃないですかだぜ」

アリア「! アリレウス」

アリレウス「久しぶりですねだぜ。元気にしてましたかだぜ」

アリア「相変わらずその変な口調変わらないんですね」

アリレウス「堕天使だからしかたないんですぜ」

アリア「! そういえば、とっても素敵な商品がここに」

アリレウス「素敵な商品。なんだか素敵な響きですねだぜ」

アリレウス「そういえば昔アリアがくれたクッキーが美味しかったから、もう一度食べてみたいですねだぜ」

アリア「―――あったと思いましたが忘れました。残念です」

アリレウス「そうなんですかだぜ。残念ですぜ」

アリア「あなた、もし私がクッキーを作ったら買います?」

アリレウス「もちろんですぜ」

アリア「………冗談ですけど。私、忙しいので」

アリア「それでは」

アリレウス「今度ゆっくり話したいですねだぜ」

アリア「暇があれば」

アリア(本当相変わらず、ですね。なんて甘ちゃん堕天使)
573 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 21:26:27.92 ID:LLAU6F5h0
男「あー。あ〜♪」

男「駄目だ、全然うまくないや」

男「そんなことより」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>575
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 21:27:25.71 ID:xu7NLWeVo
2ミレイア
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 21:28:40.15 ID:iIWw3iy5O
2ロウェナ
576 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 23:00:09.10 ID:LLAU6F5h0
ハナヨ「顔色が悪いですよ。ロウェナさん」

ロウェナ「ん。あー、元幽霊だからかなー、あはは」

ハナヨ「私、美味しいお茶を実家から送っていただいたので、よかったらどうでしょうか」

ロウェナ「んー、ハナヨちゃんは優しいなー」ムギュッ

ハナヨ「きゃっ、お、おらそんな褒められるようなごとしてね」

ハナヨ「! こほん。そんな、大したことではないのでお気になさらず」

ロウェナ「ううん。迷惑ばっかりかける私と大違い」

ロウェナ「ねぇ、ハナヨちゃん」

ハナヨ「はい。なんでしょうか」

ロウェナ「ハナヨちゃんは恋をしたことがある?」

ハナヨ「うぱぁっ! ここ、恋ですか、そんな私がたいそれたことを」

ロウェナ「ふーん、好きな人いるんだね。ねぇねぇ、教えて! 誰にも言わないからさ」

ハナヨ「そ、その………デュラハンのジェラルドさんが、好きです」

ロウェナ「ジェラルド………ジェラルド君か!」

ハナヨ「そういえばロウェナさんと同じゼミナールに所属されてましたね」

ロウェナ「うん。いいなぁ、ハナヨちゃんは」

ハナヨ「ロウェナさんも、たしかそのゼミナールの先生が好きだったとお聞きしましたが」

ロウェナ「どうなんだろ、最近わかんなくなってね」

ロウェナ「恋って………なんなんだろう」

「恋! 今恋という単語が聞こえました!!」
577 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 23:02:53.67 ID:LLAU6F5h0
ハナヨ「そ、その声は」

「男も女も恋せよ乙女
578 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 23:15:54.19 ID:LLAU6F5h0
ハナヨ「そ、その声は!」

「踏まれて根強い花が咲く! 踏んでください私の頭! 森羅万象私の恋人! 長女レイン!」

「太くて硬くて厚くて大きい! 筋肉も愛も強くてなんぼ! 殴り合い宇宙! 二女ルミエール!」

「見抜いて見せます赤い糸 焼かせてくださいお節介 悩めるあなたの相談室 三女リューン」

ハナヨ「脳内桃色三姉妹!!」

ロウェナ「ハナヨちゃん、結構毒舌だね」

ハナヨ「ち、違います。本当にそう呼ばれてるんです」

レイン「貴方はこの前テストのときにあったわね」

ロウェナ「あ、教師の人」

ロウェナ「それで、いったいどこから現れたの?」

リューン「超音波でわかりました」

ロウェナ「超音波凄い」

レイン「というわけであなたの恋心、応援しにきたわ」

ルミ「この私の秘書的ブレインにかかれば恋の成功確率は4割を超えるよ!」

リューン「クラスで恋愛が咲き乱れてるので経験はないですがお力になれると思います」

ロウェナ「………キャラクター濃いいなぁ」

レイン「さぁ、少女。私達に恋心を打ち明けてみなさい!」

ロウェナ「………じゃあ」

ロウェナ「『好き』『愛してる』ってどうすれば証明できるのかな」
579 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 23:16:31.26 ID:LLAU6F5h0
途中ですが今日はここまで

頑張ってお姉さまズの話、かいてます
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 23:17:43.71 ID:iIWw3iy5O
乙桃色三姉妹キャラ濃いの
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 23:18:53.71 ID:xu7NLWeVo
乙乙
お姉さまズ待ってますわ
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 23:19:39.60 ID:VDkvnfiZO
おつ
やったなジェラルド両思いだぞ
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 23:23:39.49 ID:LwqOZbib0
584 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/10(木) 20:05:26.63 ID:U25xQ3Us0
〜長女 レインの場合〜

レイン「好きという気持ちは」

ロウェナ「好きという気持ちは?」

レイン「気持ちよくなることですわ!!」

ロウェナ「気持ちいい? よくわかんないや」

レイン「つまりですわね」

レイン「(放送禁止)ということですわ!!」

ハナヨ「チェンジです!」

ロウェナ「(放送禁止)って何?」
585 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/10(木) 20:14:10.44 ID:U25xQ3Us0
〜二女 ルミエールの場合〜

ルミ「愛しているということは」

ロウェナ「ことは?」

ルミ「心の奥からあふれ出すものよ」

ロウェナ「どゆこと?」

ルミ「例えば私は筋肉が好き」

ルミ「だから私はそのリビドーの赴くまま志向の筋肉を求めて番長連に入ったわ」

ロウェナ「そのもののために頑張れるかってこと?」

ルミ「少し違うわね。愛のためには人は努力すらも楽しいに変換してしまうものよ」

ルミ「だから筋肉のために自分の体を苛め抜くことは苦痛ではなく快楽!!」

ルミ「つまり筋トレは愛なのよ」

ロウェナ「筋トレは…愛? でも私筋トレしたことないよ」

ルミ「なら今すぐ私が考えるパーフェクトエクササイズプランに加入をすれば」

ハナヨ「チェンジです!!」
586 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/10(木) 20:25:00.22 ID:U25xQ3Us0
〜三女 リューンの場合〜

リューン「恋はですね」

リューン「こう胸がキュンとなって夜も眠れないほど、その人のこと考えてしまうんです」

ロウェナ「病気みたいだね」

リューン「恋の病とも言います」

ロウェナ「怖い」

リューン「あの人に好きになってもらいたい、あの人に振り向いてもらいたい。そのためにその人に尽くしてしまう気持ち」

リューン「それとは逆に素直になれずにその人に冷たくしてしまう気持ち」

リューン「好きゆえに身を引いて、その人の幸せを願う気持ち」

リューン「人によって様々。愛は多種多様なのです」

ロウェナ「つまり、愛ってなんなのさ」

リューン「説明はできません!」

ハナヨ「終了です!」
587 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/10(木) 20:35:35.44 ID:U25xQ3Us0
レイン「少女よ」

ルミ「恋愛に悩んだときは」

リューン「また相談するといいです」

「「「さらば!!!」」」

ハナヨ「………参考になりました?」

ロウェナ「わかんないよ」

ハナヨ「あれで理解されると私、とまどってしまいます」

ハナヨ「ロウェナさんは、自分がその人を好きなのか自信がないのですか?」

ロウェナ「うん………。好きだって思いたい、けど」

ハナヨ「その人と一緒にいたいと思いますか?」

ロウェナ「先生といるのは楽しいよ」

ハナヨ「でしたら、その人と離れているのは苦しいですか?」

ロウェナ「苦しい、のかな。胸がシュンとして、スーってするの」

ハナヨ「寂しいのでしょうね」

ロウェナ「そうなのかな。私、先生に会えなくて寂しいのかな」

ハナヨ「でしたら、貴方は先生のことを好き、なのでしょう」

ロウェナ「『愛してる』?」

ハナヨ「それは私にはわかりませんが、好きという気持ちは愛の芽生えです。大事に育てていけばそれが愛だと気づく日がきますよ」

ロウェナ「そっか。ありがと。うん、そうだよね」

ロウェナ「持ってなくても、手に入れることはできるんだよね!」

ハナヨ「ロウェナさんが元気をとり戻されたようでなによりです」

ロウェナ「ありがと、ハナヨちゃん!」ムギュッ

ハナヨ「じぇじぇじぇっ」

ロウェナの好感度【95】
588 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/10(木) 20:51:57.26 ID:U25xQ3Us0
〜49週〜

男「今週が最後のゼミですね」

レイン「生徒が帰ってしまうと寂しくなりますわね」

男「レイン先生は年末どう過ごすんですか?」

レイン「恋人としっぽり、と言いたいところですが、可愛い妹たちと過ごしますわ」

レイン「男先生はどうされますの?」

男「僕もそんな感じです」

レイン「お互い寂しい身ですわねぇ」

レイン「来年でゼミも終わりですし、そろそろ身を固めたらどうですの?」

レイン「好いてくれる子もいるでしょう?」

男「いますけど、それやったら教師失格じゃないですか?」

レイン「教師は教え導くことが使命。つまりその子を幸せにすれば問題はありませんの」

男「ハーレムを作ろうとしている人ととは思えない発言ですね」

レイン「あら、私は皆幸せにするので問題はありませんわ」
589 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/10(木) 20:52:45.18 ID:U25xQ3Us0
男「よし、今年最後のゼミだ」

亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>590
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 21:00:36.26 ID:Zp82hdT6O
リリ文系
591 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/10(木) 21:10:58.93 ID:U25xQ3Us0
ヒヅキ【運動 673】

ベルスタシア 【魔術 482】

ジェラルド【文系 172】

サレム【魔術 280】

ルーティ【魔導 415】

プライヤ【魔導 1333】

ロウェナ【魔導 305】

ミレイア【魔術 386】

リリ【文系 204】
592 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/10(木) 21:21:03.76 ID:U25xQ3Us0
〜49 土曜日〜

ユエ「シェン様!」

シェン「学内で様付けで呼ばれたくはないねぇ」

ユエ「今年こそはご実家に帰っていただきます。年末年始のご挨拶があるのですよ」

シェン「ユエが代わりにやればいいと思うね、私は」

ユエ「いいえ、私では役不足です」

シェン「役不足? 大きく出たね。シェンメーインさんの代わりができるよ。あっぱれ。それじゃ」

ユエ「またそうやって逃げようとする。私は貴方を縛ってでも連れて帰ってこいと本家に言われているのです」

シェン「へぇ。なら私を縛ってみるかい? やれるものなら」

ユエ「貴方と違い私は鍛錬をかかしておりません。以前のようには行きませんよ」

シェン「―――来な」

ユエ「―――いざ」

シェン「あーっ!」

ユエ「っ」ビクッ

シェン「ユエ。忠告しておくよ。後ろに気をつけな」

ユエ「貴方の虚言にはもう騙されまふわぁっ!」

バタン

シェン「ナイス、少女」

少女「シェンがSOSだしてたから倒してたけど、よかったの?」

シェン「いいさ。さて、あとはユエをふんじばって本家に送り付けるかね」

少女「なにそれ面白そう。どうせなら飾り付けようよ」

シェン「よしきた。演劇部にフリフリのドレス借りてこよう」
593 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/10(木) 21:21:49.34 ID:U25xQ3Us0
男「年末の買い物は済んだ。巣ごもりの準備OK!」

男「さてと」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>594
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 21:21:55.63 ID:hseakWkdO
2ベルスタシア
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 21:22:08.08 ID:SOHW86Avo
2ロウェナ
596 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/10(木) 21:47:55.21 ID:U25xQ3Us0
すいません。今日はここまで

おやすみなさい
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 21:49:58.90 ID:hseakWkdO
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 21:55:04.08 ID:SOHW86Avo
乙乙
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/11(金) 09:20:48.13 ID:ZHWMLsWUo
おつ
600 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 19:49:25.16 ID:FWxTxCfc0
ベル「年末のパーティーかぁ。面倒だなー」

ベル「私の代わりに誰かいってくれないかなー」

ベル「ベールちゃんは研究で忙しいし、ベルンさんは根回しで忙しいし」

ベル「結局私なのかー。こういう社交的イベントは私の仕事なのかー」

ベル「年末はゆっくりするものだと思うんだけどなー」

ベル「はぁ、けだるくしててもしかたないっ。いっちょ頑張りますか!」

ベル「! そうだ」

―――

――



ゴンゴンゴン

ルーティ「誰かしら。はい、すぐに」

ガチャッ

ベル「こんにちは! 先生貸して!」

ルーティ「ご用件は?」

ベル「一緒にパーティーに出てほしいの! 一人じゃつまらないからっ」

ルーティ「パーティ? あぁなるほど。あなたは」

ベル「ストップ! 私はただの没落令嬢。ベルスタシア・オーロックなのだ」

ルーティ「そういうことにしておくわ。本当に用件は先生をパーティーのお供として連れて行くだけ?」

ベル「うんっ。あぁいう堅苦しいの嫌いなんだ。スライムだしね。だから一人は嫌だ」

ルーティ「そういうことでしたら。今、先生を呼んできますわ」

ベル「ありがとうねっ」
601 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 19:55:46.67 ID:FWxTxCfc0
ベル「ありがとう先生!」

男「えっ、なにが? 僕、まだなにも聞いてないんだけど」

ベル「一緒にパーティーいってほしいんだよ」

男「あぁ、前も一緒にいったね」

ベル「服はこっちで用意してるから、先生は普段着でいいよ」

男「助かるよ。高い服なんてもってないからね」

ベル「だと思った!」

男「うん、そういわれるとちょっと辛い」

男「って、僕幽霊だから、服装は自分で変えれるよ」

ベル「そうなの?」

ベル「でも先生高い服知らないから、結局見ないといけないよね」

男「うぐぅ」

ベル「それじゃあレッツゴー」
602 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 20:12:13.29 ID:FWxTxCfc0
〜パーティー会場〜

男「ね、ねぇ。ベルスタシアさん」

ベル「なぁに?」

男「この服じゃないといけないの?」

ベル「うん。絶対これじゃないといけないんだ」

男「でも、これ、女物の」

ベル「ドレスだよ。大丈夫、違和感はあんまりないっ」

男「幽霊になっても女装することになるとは」

男「なんでこれじゃないといけないの?」

ベル「先生は私の侍女ってことにするから。ほら、没落貴族でも男の噂があると色々と問題があるんだよね」

男「なるほど?」

「あら、ベルスタシアちゃん?」

ベル「あっ、お久しぶりっ。セレナさんっ」

男「こんにちは」

セレナ「こちらの方は?」

男「私はベルスタシア、様の侍女をしておりますおと子と申します」

セレナ「初めまして。私はセレナ・ロスチャイルド。気軽にセレナお姉さんと呼んでね?」

男「ロスチャ、え、ロスチャイルドって、あの」

セレナ「えぇ。といってももう現役を退いて隠居をした身だけれど」

男「あわわわ」ガクブル

ベル「いけない。生粋の平民であるおと子が貴族リアリティショックを受けてしまった!」

セレナ「あらあら。でも隠居をしているから気軽にお手軽、セレナお姉さんなのよ?」ニコ

ベル「ほーらおと子、今週の目玉商品のチラシだよ〜」

男「あ、ポイント2倍、はっ! 私はいったいなにを」

ベル「よかったぁ。おと子はセレナさんの世界的貴族オーラに飲み込まれて消えてしまうところだったんだよ」

男「だってロスチャイルドって言ったらレディライトと並ぶ」

ベル「わーっ!」

男「えっ!?」

ベル「ほらおと子あそこ。お肉だよ! 高級なお肉だよっ」

男(そういえばベルスタシアさんは隠してるんだったか)

セレナ「そういえばベルクラシアさんはお元気にしているのかしら」

ベル「やだなぁ、ベルクラシアは3代前の当主だよっ」

セレナ「あらあら。そうだったのねぇ。時が過ぎるのは早いわ」

男「?」
603 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 20:23:03.07 ID:FWxTxCfc0
男「ごちそうばっかりだ。でも幽霊だから食べれない」

ベル「あっ。ごめんねおと子。すっかり忘れてたよ」

男「だれかの体を借りたりすれば食べたりできるんだけど」

ロア「それは例えばこの子の体でも?」

男「わっ」

ロア「やぁ。私の可愛い後輩たち」

ベル「あ、貴方はっ」

男「ロアさん!?」

ロア「久しぶりにパーティーに顔を出してみたら見知った顔がいるじゃあないか。服装は見知ったものではないけれどね」

男「これには色々事情がありまして」

ロア「虫の噂で聞いたのだけれど幽霊になったんだね。長い時間生きているけれど生きた人間が幽霊になったのは君で3人目だよ」

男「え?それって」

ロア「さぁ、遠い昔の私の知り合いかもしれないし、どこかで聞いた御伽噺かもしれない。先に言っておくけれど今日の私は君のその疑問に答えることができる私ではないんだ。残念ながらね」

ロア「それで、今幽霊であっても体を借りれば食事をすることができると聞いたのだけれど、これはこの子たちでもいいのかな?」

シルベ「お久しぶりです。男様」

キッチョウ「初めまして。男様」」

男「いやいや、こんな場所で憑りつくなんてできませんよ」

ロア「可愛い後輩のためこの子たちを貸し出してもいいのだけれど」

男「そういうわけにはいきませんよ。ご厚意はありがたいですが」

ロア「そうかい。それは残念だ。また一緒に紅茶でもと思ったのだけれどね」

男「お話ならぜひ」

ロア「そうか。だったら今度招待状を送らせてもらうよ」

男「楽しみにしてますね」
604 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 20:33:59.05 ID:FWxTxCfc0
ベル「おと子。意外と顔が広いね」

男「ロアさんとは色々あってね」

ベル「もう、おと子のナンパ師〜」

男「失敬な」

「あっ、そこにいるのは!」

ベル「ヴェルフェリアちゃんだ〜。元気?」

ヴェル「気安く名前を呼ぶな!」グツグツ

ベル「へいへ〜い。今日も煮えたぎってるね!」

ヴェル「お前のせいだ! まったく貴様は当主代行としての自覚がないな。ベールクレアならともかく、ただ双子というだけで当主代行の地位につけたことが歯がゆくてしかたない」

ヴェル「本来の実力であれば私が当主代行に―――今、ベルンカステルがいるから私には無理だと思ったな!?」

ヴェル「笑うなっ。私を笑いものにするんじゃないっ」

ベル「わー、ローストビーフがステーキにできたよ」ジューッ

ヴェル「私の体で焼き肉をするな!!」

ヴェル「そこの貴様! 止めろ! 侍女だろう!?」

男「どこかで見たことあると思えば」

ヴェル「! そうだろうそうだろう。この私こそ」

男「秀才ヴェルフェリアさん」

ヴェル「!!!!!!!!」ボッ

ベル「お肉が焦げた!!」
605 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 20:39:49.39 ID:FWxTxCfc0
ヴェル「貴様たちに絡んでいるとろくなことがない。いいさ私はこの場で人脈を繋げていくのだから」

ヴェル「今は笑っているといい。十年後、貴様の上にいるのはこの私」

ヴェル「ヴェルフェリア・ロックフェラーと知れ!!」

ヴェル「レディライ「わぁーっ!!」

ヴェル「!?」ビクッ

ヴェル「大きな声を出して驚かせようという魂胆か。卑怯だぞベルスタシア・レディラ「わああっ!!」

ヴェル「な、なんなのだ一体」

ベル「ごめんね。実は私は今、驚き病にかかってて、ふとした拍子に驚いてしまうんだよ」

男(なにそれ)

ヴェル「そんな病気があるものか!」グツグツグツ

ベル「感染するから気を付けてね。ほら十分距離をあけて、ほらほら」

ヴェル「ナイフで私を突くな! やめろっ、おいっ、あっ、ちょっ、やめっ、いたっ、ぐふっ、ぬわっ、いつ、いつまで、ど、どこまでっ、まっ」

ベル「ふぅ、危ないところだった」
606 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 20:47:32.70 ID:FWxTxCfc0
ベル「あいさつ回り終了!!」

男「いろんな人に会えるね」

ベル「学園に通う貴族は割といるからね。それにしてもヴェルフェリアちゃんは困ったものです。うぐぅ」

男「ところでヴェルフェリアさんって親戚の人?」

ベル「えーっと本家の方の人だよ。私は没落してるからよくわかんないけど」

ベル「彼女はいったい何を言ってるんだろうね、理解が不能だよ」

男「………」

ベル「さーて、それじゃあパーティーを楽しもう!」

男「あまりはしゃぎすぎないようにね」

ベル「花火を打ち上げてもいい?」

男「常識的に考えて?」

ベル「貴族の常識ではパーティーには打ち上げ花火をあげるのは当たり前なんだよ。これは八方に広がっていくことから目出度いと言われていてだね」

男「流石に騙されないよ」

ベル「バレたか」テヘ
607 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 20:54:27.82 ID:FWxTxCfc0
男「途中ミレイアさんに見つけられて凄い目で見られた」

ベル「どんまい」

男「でも今日は楽しかったよ、ありがとうね、ベルスタシアさん」

ベル「ううん。一人ででるパーティーは寂しいから」

男「僕もあの中で一人だと息が詰まりそうだ」

ベル「うん。弱みを見せたりとかできないって思うと、けっこうしんどいよ」

ベル「だからありがとうね先生。おかげで頑張れたよ」

男「どういたしまして。これくらいならいつでも力になるよ」

ベル「そうなの? だったら明日と明後日と年明けのパーティも」

男「ごめん、流石に遠慮したい」

ベル「冗談。大丈夫。ベールちゃんが頑張ってるんだから私も頑張らないと」

ベル「あ、私迎えがくるからここでお別れだ。ごめんね、家までおくっていけなくて」

男「送ってもらわなくても大丈夫だよ。男だしね」

ベル「今の恰好女の子だよ」

男「………」ポンッ

男「男だからね!」

ベル「服装チェンジ便利だね。いいなぁ」

ベル「それじゃ先生おやすみなさい」

男「おやすみ」

ベル「………パーティは怖いよ。だって」
608 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 21:00:48.64 ID:FWxTxCfc0
〜49週 日曜日〜

ヴェル「年末はだれか大切な人と過ごすのが恒例らしいな」

ヴェル「………ふんっ。友達など恋人など私には不要! こういうときに努力をできるものこそ勝者となりえるのだ!」

ヴェル「ゆえに私は年末も勉強! 運動! 更に政治家や貴族に顔を売り込むことも忘れない!」

ヴェル「ベルンカステルやベールクレアを抜いて私が1番になる日も近いだろう!」

ヴェル「最後に笑うのはこのヴェルフェリア・ロックフェラー様だ!! あーっはっはっ」

「それじゃ来週一緒にスキーに行こうよ」

「えー、水の都の光誕祭がいいなぁ」

「待った! あの年末ライブを忘れちゃいけない」

ヴェル「………友達など、不要」

ヴェル「不要なんだから、私は平気だ」
609 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 21:01:54.12 ID:FWxTxCfc0
男「さて今日はどうしようかな」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>610
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/15(火) 21:02:53.64 ID:pPRTIzmgO
2ミレイア
611 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 21:06:07.92 ID:FWxTxCfc0
忘れておりました

ベルスタシアの好感度【54】
612 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 21:17:31.48 ID:FWxTxCfc0
ミレイア「あ」

男「あ」

ミレイア「暇そうな顔してるわね」

男「そういうミレイアさんは忙しそうだね」

ミレイア「当り前じゃない。バンパイアロードは上級貴族。そんじょそこらの吸血鬼とは格が違うのよ」

ミレイア「ゆえにカリスマでなければいけない。もちろん私はカリスマで、カリスマに溢れているけど、更なるカリスマを求める貪欲なカリスマ性があって」

男「疲れてる?」

ミレイア「えぇ、疲れてるわね…」

ミレイア「あんたんとこの仮眠室使わせてちょうだい」

男「顔色が悪いよ」

ミレイア「顔色が悪いのは元々」

ミレイア「胸が小さいのも元々、疲れてるからじゃないわ、って失礼ねあんた!」

男「僕、何も言ってないです」

ミレイア「疲れてるわ私。限界ぎりぎりかも」

男「目の下のくまもすごいし。昨日何時に寝たの?」

ミレイア「4日前」

男「え?」

ミレイア「横になったのは4日前」

ミレイア「年末は家族が揃うから気が抜けないのよ」
613 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 21:27:56.88 ID:FWxTxCfc0
ミレイア「ふわぁ、それじゃあ20分後に起こして頂戴。寝顔を見たら血を吸うわよ」

男「寝顔を見ずに起こせとは難しいことを言うね」

ミレイア「呼んでくれたら起きるわよ。多分」

ミレイア「おやすみ」バタッ

ミレイア「すぅ、すぅ」

男「4日も寝てないのに20分だけ」

男「一体どういう生活を送ってるんだろう」

コンコン

男「? 誰だろう」

ガララ

少年「こんにちは」

男「少年君、どうしたの?」

少年「姉さんが貴方と一緒にいるところを見たっていう人がいて」

少年「姉さんはいますか?」

男「いるよ。今、寝てる」

少年「限界でしょうね」

男「4日も寝てないって体に悪いよ。いったいそんな何があるっていうの?」

少年「吸血鬼の会合は夜にありますんでそれに出てて寝てないんですよ。それに今家族が帰ってきてて」

男「家を空けがちって聞いたなぁ。それで家族がいたら眠れないの?」

少年「家族が起きているときに寝ていることは許されないんです」

男「少年君もちょっとくまができてるよ」

少年「えぇ、俺も2日寝てません。2日前に姉さんが隙を見て寝る時間を作ってくれたんですけど」

男「ミレイアさんが寝る時間を作れないかな」

少年「だから来ました。俺が姉さんの代わりに色々やっておくんで、姉さんをゆっくり寝させてやってくれませんか?」

男「でも、君だって辛いだろうに」

少年「姉さんは家族から俺をかばって寝れてないんです。だから今度は俺が姉さんを助ける番ですよ」

男「その、僕を手伝ってたって言っていいから君も寝ていきなよ」

少年「大丈夫ですよ。ここ数年で俺も色々と強くなったんで、それに助けてくれる素敵?な先輩もいますから」

少年「だから姉さんをよろしくお願いします」

男「…うん。任された」

少年「ありがとうございます。多分起きた姉が怒り狂うと思いますが、そこは頑張ってください」

男「え?」
614 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 21:42:37.78 ID:FWxTxCfc0
ミレイア「んがっ。はっ、い、今何時よ!?」

男「おはよう。もう朝だよ」

ミレイア「はぁ!? 20分後に起こせっていったでしょ!? 20分どころか14時間も経ってるじゃないの!!」

男「よく眠れた?」

ミレイア「眠れ過ぎよ!!」

男「まぁ落ち着いて」

ミレイア「落ち着くもなにも、落ち着いていられるわけないでしょ! 色々忙しいのに」

男「少年君が代わりにやったって」

ミレイア「少年、が?」

男「うん。自分がやるから、ミレイアさんをゆっくり眠らせてあげてほしいって」

ミレイア「少年………」

男「よく眠れた?」

ミレイア「えぇ、気分爽快よ」

男「家の事情だからあまり口は突っ込めないけどさ。何日も眠れないのはおかしいよ」

ミレイア「私が、私が出来損ないなのが悪いのよ。私がもっと優秀だったらお父様にもお母様にもなにも言わせないのに」

ミレイア「私がもっと優秀だったら! そうよ、私は優秀じゃないといけないの! だから寝る暇なんて!!」

男「ミレイアさんは十分優秀だよ。ゼミがないときも図書館で勉強をしてたのは見てた。君ほど勉強熱心な人はこの学園でもそうはいない」

ミレイア「努力なんて結果が出なければなんの価値もないわ。平民と違って貴族は結果でしか見られないの。過程なんてただの言い訳にすぎない」

ミレイア「だから私は努力しないといけないの。何ももってないあんたと違ってね!」

男「…」

ミレイア「………失言だったわ。ごめんなさい」

男「うん、僕はミレイアさんほどいろんなものは抱えてないよ。だからさ」

男「ちょっとくらいミレイアさんが持ってるもの、預けてくれてもいいんだよ?」

ミレイア「ほんと、あんたは超絶がつくほどのお人よしね」

ミレイア「でも紅目のミレイアは強いの。持てないものなんてないから大丈夫」

ミレイア「だけど、疲れた時はまたこうやってここで休ませてもらってもいいかしら」

男「うん、どうぞ」

ミレイアの好感度【51】
615 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 21:50:25.51 ID:FWxTxCfc0
〜50週〜

メイド「もうすぐ年があけます」

ヒダン「………」

メイド「来年はどのような年になるのでしょうか」

メイド「こんな私でも来年が楽しみなのです」

メイド「………ヒダン様がいてくだされば、もっと楽しみな一年となるのですが」

ヒダン「………」

メイド「本当に、もっと、もっと、楽しく、なるのです」

メイド「この身で楽しいことを願うのは滑稽なのかもしれませんが」

メイド「ヒダン様が楽しいことが好きでいたので、精一杯楽しく生きようと思っているのです」

メイド「楽しいと言えば、以前レーナ様がとても面白い話をしてくださいました」

メイド「ヒダン様にもお教えしたいのですが、よろしいでしょうか」

メイド「………ヒダン様にお伝えしたいことが、山のようにあるのです。ですからどうか」

メイド「目を、覚ましていただけませんか」

ヒダン「………」
616 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 21:52:06.14 ID:FWxTxCfc0
男「リリさんがそばを持ってきてくれた」

男「生身だったころ、本場のそばを食べたけど美味しかったなぁ」

男「ところでこのそば、真っ黒なんだけど」

男「………大丈夫なのかな」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>619
617 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/15(火) 21:53:33.55 ID:FWxTxCfc0
今日はここまで

おやすみなさい
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/15(火) 21:53:52.89 ID:8egode5DO
2ブライヤ
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/15(火) 21:53:54.97 ID:0auW8r3q0
2ルーティ
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/15(火) 21:54:55.98 ID:0auW8r3q0
乙です
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/15(火) 22:02:41.23 ID:8egode5DO
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/15(火) 22:09:29.80 ID:DpQ9NBIfO
おつおつ
623 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 19:58:00.56 ID:RUw4WKmq0
ルーティ「アリア」

アリア「なんでしょう。ルーティ様」

ルーティ「学内組織の買収はどうなっているのかしら」

アリア「30%と言ったところです。料理部のフレドリック・デュカスや温泉部のサガ・アイスランドゥなど、部強連のトップ達が買収に応じないように呼び掛けているようです」

アリア「ですが、ウーシャン・チョウが正式に番長連に与すると」

ルーティ「当然です。彼は以前から海上マフィアの顧客。密輸のルートを便宜すると伝えておきなさい」

アリア「はい」

アリア「一つよろしいでしょうか。ルーティ様」

ルーティ「えぇ、構わないわよ」

アリア「投資運用によってルーティ様の資産はレディライトやロックフェラーに迫ろうかというほどになりました」

アリア「そこまで巨大になれば疎ましく思う輩もいるでしょう。少し「私に歩みを止めろというの?」

アリア「いえ、ですがこのままでは望まぬ不利益が」

ルーティ「私はあなたを儲け至上主義の強欲者と思っていたのだけれど、勘違いだったのかしら」

アリア「稼げる限りは稼ぐ。それが私の信条です。ですが守銭奴ゆえ、小銭が零れ落ちることが許せないたちですので」

ルーティ「ふぅん。小銭が零れ落ちる。あなたはこのままでは私が小銭を取りこぼすような目に合うと」

アリア「遠からず、そうなるかと」

ルーティ「そうなる前に逃げる? それとも私を謀殺して巨万の富を得る? くすくす、これはあなたにとって成り上がるチャンスなのかしら」

アリア「………」

ルーティ「私を裏切る算段をつけているのは知っているわ。いえ、貴方は私だけじゃない。自分に利する他人を裏切る算段をいつもつけている。恩を仇で返し、差し伸べられた手を引きずり降ろしてでも上へ登っていこうとする泥まみれの向上心」

ルーティ「だけど計算を間違えたわね」

アリア「というと、どういうことでしょうか」

ルーティ「レディライト家次期当主とはすでに協力関係にあるの」

アリア「貴方がベールクレアや、ベルスタシアと親しい仲なのは把握してるわ。けれどロスチャイルド家の次期当主とは何のコネを持っていない」

ルーティ「コネ? 確かに私自身はロスチャイルド家となんの交流もない。リーゼとは知り合いかもしれないけれど。それにしてもコネがないとだなんて、あなたは堕天使なのに、とぉってもお優しいことを言うのね。コネなんて必要ない。なぜなら私は」

ルーティ「次期当主アダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルドの弟、カイン・ド・ローエングラム・ホーエン・フォン・ロスチャイルドを誘拐しているから」

アリア「!?」

アリア「貴方は一体何を」

ルーティ「もちろん優しく丁重にもてなしているわ。勉学においても世界最高峰の環境を用意し、今後の生活に一つの瑕疵を残さないようにしてあげてる」

ルーティ「だけれどもしロスチャイルドが私の敵に回ろうものなら、容赦なくその幼い命を沈めてあげる。そしてそのあともちろん、ロスチャイルド家を亡ぼす」

アリア「貴方は一体なんなのです。いきなり現れ、そんな非情なことを」

ルーティ「私が何か? そうね、きっと私は」

ルーティ「世界の半分」
624 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 20:12:36.07 ID:RUw4WKmq0
ルーティ「ねぇ、貴方はまだ私を裏切るつもり?」

アリア「裏切ったら私も殺すのでしょう。いや、謀反の気を見せた時点で、もう」

ルーティ「貴方の性質だなんて初めから知っているわ。それでもあなたを雇っているのはあなたは貴族でもなんでもない最底辺の貧民だったから」

アリア「っ!」ギリィッ

ルーティ「だからあなたのことが分かる」

アリア「!?」

ルーティ「貴方のような貧民ではないけれど、私は人生のうちのほとんどをただの平民として過ごしてきた。マフィアとは何一つ関係ない、どこにでもいるただの内気な少女だった」

ルーティ「だから貴族達よりもあなたの方が信用できる。あなたはノブレスオブリージュなんて戯言や階級に根付いたプライドなんてものを持ってはいない」

ルーティ「貴方のそのただ貪欲に金と権力だけを求めるのってシンプルで私大好きよ。だって与えて続ける限りあなたは私を裏切らないはずだもの」

ルーティ「もしかするといつか勘違いして私に牙を向くことがあるかもしれないけれど、どこまでいってもあなたの牙は私に届かない」

アリア「………」

ルーティ「そう心の底から思わせるように私は仕向ける。私が上であなたが下であるということを心の奥深くに沁み込ませる」

ルーティ「私に忠誠を誓うなら貴方の手を引いて上まで連れて行ってあげる。貴方が成り上がる最短の道を用意してあげる」

ルーティ「私はあなたにとっての最善であり続ける」

ルーティ「私はあなたにとっての最悪であり続ける」

ルーティ「さぁ、私に心を許しなさい。アリア・ヘルナリアス」
625 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 20:13:25.79 ID:RUw4WKmq0


























アリア「はい。ルーティ様」






















626 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 20:25:32.82 ID:RUw4WKmq0
ユーク「あれより優秀なものはいくらでもいるとは思いますわ」

ルーティ「優秀であるものはいくらでもいるでしょうね。けれどあれは従順たる素質を持っているの」

ルーティ「だから私はあの子をゆっくりと優しく壊していく。それに」

ルーティ「個人的に好きなの。目的のためには手段を択ばないところとか」

ユーク「確かに、番長連で私達を除けばもっとも犯罪に手を染めていたのは彼女でしたわ」

ルーティ「ただ残念。あの子には大悪人になれる素質と環境がなかった」

ユーク「大悪人になれる素質とは、いったいなんなのかしら」

ルーティ「愛する人がいること」

ルーティ「愛する人がいれば女はどこまでだって悪女になれるのよ?」

ユーク「確かに歴史がそれを証明していますわね」

ルーティ「貴方も恋をしなさい恋を」

ルーティ「とってもいいものよ」

ユーク(あなたを見ていると、恋が良いものであるとは微塵も思えませんわね)

ルーティの好感度【95】
627 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 20:32:40.49 ID:RUw4WKmq0
〜50週 土曜日〜

マリア「年末は怪我人が増えて嫌になるわ」

ミーシャ「遠出の診察ご苦労様です」

マリア「あれくらいならあんたの医療用ゴーレム連れていけばいいじゃないの」

ミーシャ「医療用ゴーレムに手術許可はでないのでいざというときはあなたが必要なんですよ」

ミーシャ「それにトンカラトン1号から10号まですべて稼働中です」

マリア「あーあ。年末だというのに浮いた話一つないのはいやねぇ」

ミーシャ「私だって独り身ですよ」

マリア「あんたみたいなちんちくりんと違って私はこんなに美人なのに、恋人の一人もいないなんて不思議よね」

ミーシャ「ひっかきますよ?」

マリア「ひっかくなら私の美しい顔以外にして」

ミーシャ「ずばぁん!」

マリア「きゃああっ!」

ミーシャ「ふざけたこと言ってないで次の病院に向かってください」

マリア「あんた、帰ってきたら覚えておきなさいよね! ぷんぷん!」

ミーシャ「ケーキとごちそう。用意しておきますから」

マリア「絶対よ? 絶対用意しておくのよ?」

ミーシャ「わかってます。ですから頑張ってきてください」

マリア「嫌だけど仕方ないから行ってくるわ。留守は任せたわよ」

ミーシャ「はい。いってらっしゃいませ」
628 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 20:34:01.77 ID:RUw4WKmq0
男「なんかこの家またおっきくなってない?」

エグゾ「おう。増築したぜ」

男「ここ貸し家」

エグゾ「大家からは買い取った」

男「………」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>629
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 20:34:12.26 ID:dN6SrMU3o
2ロウェナ
630 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 20:54:35.44 ID:RUw4WKmq0
ロウェナ「やいやい! 幽霊!」

スズシロ「いやあなたに言われたくない、元幽霊」

スズシロ「それで、いったいなんの御用?」

ロウェナ「この前私は人を好きになれないっていったよねっ」

スズシロ「事実じゃない。だってあなたは私が捨てたゴミの集合体。『愛してる』って気持ちは大切に私が持ってるからあなたは持ってない」

スズシロ「だからあなたが言ってた「好き」「愛してる」は全部まがい物。見てきたものを演じてるだけ」

スズシロ「先生を愛してるのは私。貴方じゃない」

ロウェナ「確かに!」

スズシロ「!?」

スズシロ「やけに素直に受け止めるね」

ロウェナ「確かに私が先生を好きだったのは君の気持の残滓かもしれない」

ロウェナ「けどね! 私には君が経験してない数年間の先生との思い出がある!」

ロウェナ「例えば先生とのキス! 幽霊だったけどすっごい

631 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 20:55:03.22 ID:RUw4WKmq0
ロウェナ「やいやい! 幽霊!」

スズシロ「いやあなたに言われたくない、元幽霊」

スズシロ「それで、いったいなんの御用?」

ロウェナ「この前私は人を好きになれないっていったよねっ」

スズシロ「事実じゃない。だってあなたは私が捨てたゴミの集合体。『愛してる』って気持ちは大切に私が持ってるからあなたは持ってない」

スズシロ「だからあなたが言ってた「好き」「愛してる」は全部まがい物。見てきたものを演じてるだけ」

スズシロ「先生を愛してるのは私。貴方じゃない」

ロウェナ「確かに!」

スズシロ「!?」

スズシロ「やけに素直に受け止めるね」

ロウェナ「確かに私が先生を好きだったのは君の気持の残滓かもしれない」

ロウェナ「けどね! 私には君が経験してない数年間の先生との思い出がある!」

ロウェナ「例えば先生とのキス! 幽霊だったけどすっごい」

ロウェナ「『気持ちよかった!』」

スズシロ「キスしたの
632 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 21:08:01.38 ID:RUw4WKmq0
スズシロ「キスしたの!? せっこい!」

ロウェナ「だって先生が好きって気持ちが」

ロウェナ「『心の奥からあふれ出した』から!」

スズシロ「でもその気持ちは元々私のもので!」

ロウェナ「かもしれない!」

ロウェナ「だけどね。君が来て、私の気持ちを否定した後、私は本当に先生が好きなのか」

ロウェナ「先生が私のことを好きでいてくれたのかすっげぇ悩んだ! 夜も眠れないくらいに」

ロウェナ「『病気みたい』になるまで悩んでた!」

スズシロ「好きって気持ちで悩んでしまうだなんて、それこそ好きという気持ちの否定だよ」

スズシロ「私は死ぬまで先生のことを好きで居続けたんだから!」

ロウェナ「すごいね、スズシロちゃんは」

スズシロ「!!」

ロウェナ「私はそこまでできなかった。先生に好きでいてほしかった。先生がスズシロちゃんのこと好きで、私のこと好きじゃないかもって思っちゃった」

スズシロ「だから先生を疑った時点で」

ロウェナ「でも! でもね! 私のこの気持ちを『恋』って呼んでくれた人がいたの!」

ロウェナ「甘くない、苦くてじゅくじゅくして、シュンとして、とっても辛いこの気持ちを『愛』だって呼んでくれた人がいたの!!」

スズシロ「やだ! いやだ! 私は先生が好きなの! 1000年待ったくらい好きなの! だから私から先生を取らないで!!!!!!」

ロウェナ「スズシロちゃん!!!!!」

スズシロ「っ!!」ビクッ

ロウェナ「大丈夫だよ。だって私気付いたんだ」

スズシロ「気付いたって、何を?」

ロウェナ「先生は私だけを好きじゃない。スズシロちゃんだけを好きじゃない」

ロウェナ「先生は『私達』を好きなんだ」

ロウェナ「だから大丈夫だよ。スズシロちゃん」
633 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 21:14:38.24 ID:RUw4WKmq0
スズシロ「どっせい!」

男「うわぁっ!」

ロウェナ「あははっ。幽霊がずっこけるの初めて見た!」

男「! ロウェナさん」

ロウェナ「やっほぉ。先生」

男「よかった。元気になってくれたんだね」

ロウェナ「うん。元気になったよ。あ、元気じゃないかも」

男「えぇ!?」

ロウェナ「私がパーフェクト元気になるためには、先生に協力してもらわないといけないんだ!」

男「協力ってなにを?」

スズシロ「ねぇ、先生」

男「そういえば、君たち二人が一緒にいるのって」

ロウェナ「私と」

スズシロ「私」

「「好き?」」

男「えっと、いや、その」

スズシロ「まったく、先生は頭が悪いなぁ」

ロウェナ「どっちを選べっていってるんじゃないよ。私とスズシロちゃん」

スズシロ「好きだよね?」

男「そりゃあ、好きだよ」

スズシロ「あははっ。やっぱり先生は」

「『私』のことが大好きなんだね」

ロウェナの好感度【100】

ロウェナへの好感度【65】
634 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 21:24:20.15 ID:RUw4WKmq0
〜50週 日曜日〜

ルーティ「私の先生がどこぞの泥棒猫に狙われている気がする」

エグゾ「あいつが? そんなわけないと思うぜ」

ルーティ「先生はイケメンだもの」

マナ「イケメンかは議論の余地ありだけど、地味にモテてるよね」

マナ(私も好きだったしにゃー)

ルーティ「泥棒猫の気配!」ギロッ

マナ「ひっ」

エグゾ「なんにしろ研究が完成すればあいつはお前のもんだ」

ルーティ「私のものになるかどうかより、私があの人のためになるかどうか」

ルーティ「研究は私とあの人が幸せになるために必要なものであって、あの人を縛るものじゃないわ」

エグゾ「ルーティがここまでしたのに、その気持ちを無下にするようなら俺はあいつを許さないぜ。その時はふんじばってルーティのとこまで連れてきてやる」

ルーティ「結構よ。たしかに今の私であれば強引に先生をものにすることは可能」

ルーティ「だけどそんなの幸せじゃない」

マナ「やっぱ人には好きになってもらいたいよね。私もママにいっぱい好きになってもらいたいな〜」

ルーティ「ノゥティも客からの人気はいいわよ?」

マナ「やったぁ!」

エグゾ「人に好かれたいね」

エグゾ「俺にはてんでわかんねぇな」
635 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 21:25:04.03 ID:RUw4WKmq0
男「さて今日の予定は」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>636
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 21:27:48.79 ID:fPY6GvjW0
2ルーティ
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 21:28:13.18 ID:C7ZUB88DO
2ブライヤ
638 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 21:48:12.26 ID:RUw4WKmq0
ベール「わかったわ」

ルーティ「………貴方、小さくなった?」

ベール「えぇ、少しね」

ルーティ「一体何を―――まさか」

ベール「私は研究者。自分の研究を血で汚すような真似はしない」

ベール「それが私の矜持」

ルーティ「だから、自分を」

ベール「100万人を救うための犠牲一人はこの私でいい。そうすれば私は私の研究を手放しで」

ベール「正義と呼べる」

ルーティ「………」

ベール「あいつは今まで自分を犠牲にしてきたのよ。あんただってそう」

ベール「だから私だって」

ルーティ「馬鹿ね。あなたも本当にバカ」

ベール「世界最高の頭脳だけど?」
639 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 22:17:08.34 ID:RUw4WKmq0
ベール「以前あいつはどこからか魂を吸い込んできたわ」

ルーティ「魂?」

ベール「そう不可知にして証明できず、されど存在することを前提とされているもの」

ベール「あいつの中には魂が二つあった」

ベール「普通、一つの体には一つの魂。それが絶対」

ベール「だけどあいつの体は魂を受け入れていた」

ルーティ「そんな。先生はただの人間よ?」

ベール「たしかに種族、能力、どこをとってもあいつは平凡な無個性な人間でしかない。ただ、あの魂に関しては別」

ベール「あれは1000年以上前からあいつと縁のある『スズシロ』の魂だった」

ベール「1000年以上もの強力な縁が二人の魂を調和させ、本来あり得ない魂の融合を成し遂げた」

ルーティ「だから先生は幽霊に?」

ベール「いいえ。それだけじゃない。あいつは現在においても縁を紡いでしまった」

ベール「『スズシロ』と同質の魂を持つ『ロウェナ』と」

ルーティ「確かに、ロウェナは先生と親しいと言っていいわね。もしかして、だから」

ベール「ロウェナの縁はスズシロほど強くないわ。けれど男の中にはスズシロの魂が混じっていた。同質であれば魂は容易く交わる。けれど同質であって同質ではない」

ベール「縁によって引き寄せられながらも交われないそんな境界が朧気になった魂があるとき、『人間』と『幽霊』の存在を入れ替わらせた」

ルーティ「っ」

ルーティ「ロウェナのせい、なのね」

ルーティ「それで、先生は治るの?」

ベール「治せる。いいえ、治して見せる」

ベール「理論は確立した。だったら後はそれをこねくり回すだけ」

ルーティ「どれくらいかかるのかしら」

ベール「年明けまでには」

ルーティ「そう。ありがとう。あなたのおかげで先生が救われるわ」

ベール「貴方のおかげでもあるわ」

ベール「………一つ思うことがあるの」

ルーティ「何かしら」

ベール「おそらく結末はこうなるわ。男が『人間』になりロウェナが『幽霊』になる」

ベール「けれどそれではまた同じことが起きるかもしれない、だから」

ベール「男とロウェナを引き離した。一生ね」

ベール「幸せな結末にはならない」

ルーティ「大丈夫。だって」
640 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 22:18:09.24 ID:RUw4WKmq0
「ハッピーエンドなんていらない」
641 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 22:18:42.48 ID:RUw4WKmq0
ルーティの好感度【100】
642 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 22:19:34.01 ID:RUw4WKmq0
今日はここまで

おやすみなさい
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 22:25:41.02 ID:fPY6GvjW0
乙です
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 22:30:03.76 ID:dN6SrMU3o
乙乙
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 23:46:13.14 ID:+LUpLoGjO

また不穏な
646 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 20:01:59.14 ID:2TYUD4Au0
〜51週〜

少年「バジロウもノヘジも実家に帰ったし」

少年「なんだか寂しい気分だ」

オル「でもそのおかげでオルレアンちゃんを独り占めだぞ☆」

少年「あ、結構です」

オル「おい☆」

少年「オルレアンは年末も忙しそうだな」

オル「まぁな☆ 年末は稼ぎ時だから忙しいぜい☆」

オル「少年「手伝おうか」とか言ってくれていいんだよ☆」

少年「俺だって暇なわけじゃないからな」

オル「そかそか。だったらオルレアンちゃん特製シチューを食ってけやい☆」

少年「ん。助かる」

オル「なんだかよく事情は知らないけどさ。友達なんだからもっと甘えてくれたっていいんだよ」

少年「いや、大丈夫だよ。まだ大丈夫」

オル「大丈夫じゃなくなってからだと、私は悲しいな」

オル「そんな風に遠慮するのは第二種だから?」

少年「………」

オル「大丈夫。私たちは誰も騙されてただなんて思ってないからさ」

オル「甘えてよ。親友」

少年「ん………」
647 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 20:02:54.46 ID:2TYUD4Au0
男「さてと、今日の予定は」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>648
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 20:07:16.69 ID:pqKjXKVx0
2ヒヅキ
649 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 20:22:01.07 ID:2TYUD4Au0
ヒヅキ「………」モクモク

男「? なにをやってるの?」

ヒヅキ「着物を織っている」

男「それ手作りだったの!?」

ヒヅキ「白鞘童子に教えてもらった」

男「最強の鬼にも家庭的な面が」

ヒヅキ「それに加え私は料理もできる」

ヒヅキ「私はもっと家庭的だ」

男「うん。想像していたよりも家庭的だ」

ヒヅキ「………」フフン

ヒヅキ「そういえば、この学園には伝説の服飾人がいると聞く」

ヒヅキ「………」スクッ

男「どこいくのヒヅキさん。……まさか」

ヒヅキ「強者ならば、倒す価値がある」

男「え!? 戦うつもりなの!?」

ヒヅキ「たとえ裁縫であっても、私は負けるわけには、いかない」
650 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 20:34:32.63 ID:2TYUD4Au0
ヒヅキ「………ここに…グレゴリーという男は………いるか」

グレゴリー「………」キョトン

男「すいません。初めまして、じゃないね。前会ったの覚えてるかな」

グレゴリー「………」コクリ

男「今日は君に会いに来たんだけど、その要件というのが」

ヒヅキ「……勝負しろ」

グレゴリー「………!」ビックリ

男「こっちの子はヒヅキさん。勝負というのは殴り合いなんかじゃなくて。どっちが裁縫が上手かを競いたいらしいんだ」

男「よかったらでいいんだけど、お願いできないかな」

グレゴリー「………」コクリ

男「ありがとう。グレゴリー君」

グレゴリー「………」イイヨ
651 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 20:51:20.27 ID:2TYUD4Au0
ベルナルド「さぁ始まりました、第一回手芸選手権大会。実況者は役を練れば練るほど味が変わる二枚目俳優ベルナルドと」

アダム「面白き世の中こそ太平であれ、一に享楽二に悦楽、三四がなくて五にアダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルドだ!」

ベルナルド「の二人でお送りする!」

ワーワーワー

男(なんでこうなった)

ベルナルド「まずはチャンピオンにして我が相棒! 作れない服などあんまりない!! 強面フェイスにマシュマロハート! グレゴリーだぁ!!」

グレゴリー「………」テレテレ

アダム「対してチャレンジャー。何処から来たか紅葉を飾り、角アリ少女が紅を生やして登場だ!! 赤い! デカい! 派手という他この上ない! 角があるって目立っていいなぁ!」

ベルナルド「ヒヅキ嬢だ!!」

ヒヅキ「………10秒だ」

ベルナルド「なにが10秒かはわからないが大した自信だ!!」

アダム「この大会はロスチャイルド家のスポンサーでお送りする」

ベルナルド「流石ぼんくら息子! 金の使い方が雑すぎるぜ!!」

アダム「優勝者には着なくとも見れば分かる一流の着心地で有名なアラクネ印の反物をプレゼントだ」

ベルナルド「高そう」

アダム「これくらいする」

ベルナルド「ひぇっ」

ヒヅキ「…開始の宣言をしろ…………っ!!」

ベルナルド「OK!OK! 睨まれるのは怖いから試合っ!」

アダム「開始!!!」

【コンマ25以下で勝利】

>>652
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 20:54:00.21 ID:Gb+Pj9OUo
勝利
653 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:10:09.18 ID:2TYUD4Au0
グレゴリー「………」デキタ

ヒヅキ「………完成…………だ」

ベルナルド「両者同時に作り終えた! あのグレゴリーの速度についてくるとはあの鬼娘は化け物か!」

アダム「しかし問題は速度ではなく、その完成度。それでは審査していただこうか」

ベルナルド「審査するのは、こーのおとこー!」

ベルナルド「生徒会でもひときわ地味! みんな忘れているんじゃないだろうか。生徒会書記! ヤツカだ!!」

ヤツカ「せめて平凡と言ってもらいたい」

アダム「この男は見た目は地味なれど、稼いだ金の半分以上をジョゼットテイラーにつぎ込むほどのファッションフリークだ」

ベルナルド「その割には地味だな」

ヤツカ「ジョゼットテイラーの服は着心地がいいんです!」

ベルナルド「では審査していただきましょう!」

ヤツカ「えぇ、まずはグレゴリーさんから」

アダム「いけない!」

ベルナルド「どうされました、アダムさん」

アダム「こういう場合において、先攻は高確率で負けるという風潮がある」

ベルナルド「そんな、漫画や小説じゃあるまいし」

ヤツカ「グレゴリー氏の服はしっかりとした燕尾服ですね。こういう衣装は素人が作るとどんなに良い生地を使ってもボロが出てしまうものですが、これは縫い目もシルエットも文句なしの逸品。たったいま貴族が脱いだものをもってきたのだと言ってもおかしくありません」

ベルナルド「その表現は変態チックだね」

アダム「地味眼鏡は隠れ変態と相場が決まっている」

ヤツカ「更に素人は生地にこだわるばかりでボタンなどは安物で済ませてしまう傾向にあります。それはいけない。そういうところが安っぽければ服全体が安っぽくなってしまう。ですがこの服は」

ヤツカ「! これはまさか、ボタンも手作り!?」

グレゴリー「………」コクリ

ヤツカ「なんといい仕事をしているのでしょう! これは最高です!!」

ヒヅキ「…御託はいい。早く私の分も見ろ」

ヤツカ「おっとすみません。グレゴリー氏の作品があまりにも素晴らしかったもので。ではあなたの作品は………下着ですか」

ヤツカ「では拝見させていただきます。ほう、これは」

ヤツカ「っ!!!!!」ダバーッ

ベルナルド「ヤツカが泣いた!!」

アダム「パンツを抱きしめて泣いている!!!」

ヤツカ「勝者……っ!! 彼女が勝者です………っ!!」

ベルナルド「な、なにが起きたんだぁー!?」

ヒヅキ「………くくく」
654 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:15:00.03 ID:2TYUD4Au0
ヒヅキ「勝ったぞ」

男「まさかパンツを作っていたとは」

ヒヅキ「白鞘童子から教わった」

ヒヅキ「狙った男を堕とすための下着だ」

男「ちょっと何を言っているかがわからない」

ヒヅキ「一子相伝だ」

男「一体白鞘童子は何をしてるんだろう」

ヒヅキ「また私は一つ最強に」

ヒヅキ「いや、お前にふさわしい女に近づいた」フフフ

男「それで、その手に入れた布はどうするの?」

ヒヅキ「お前と私の服を作る。同じものをだ」

男「え?」

ヒヅキ「ペアルック。そういう文化をオルレアンから聞いたことがある」

男「あ、あぁ。あるらしいけど、まさか僕がすることになろうとは」

ヒヅキ「楽しみに待っていろ」

ヒヅキ「私も楽しみだ」

ヒヅキの好感度【88】
655 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:23:52.40 ID:2TYUD4Au0
〜51週 土曜日〜

コタロウ「ほほう、この写真はやばいッスね」

ソロ「そうだろうそうだろう。あの真面目地味眼鏡ことヤツカが」

ソロ「パンツを抱いてむせび泣いているなんて」

コタロウ「生徒会のスクープにしちゃ地味ッスけど、面白さは確かにあるッスね」

ソロ「さて、これをモマに見つからないうちに」

モマ「私がどうかしましたか」

コタロウ「げっ、出たッス!!」

モマ「なんですか。私を疫病神みたいに。まさかまたあなた達は新聞部の品位を落とすような真似を」

ソロ「やだな(汗) これはれっきとしたスクープだよ」

モマ「では見せてください」

ソロ「あー、ほら、これだよ」

モマ「………なるほど」

コタロウ「ひぃ、怒らないでほしいッス」

モマ「いいんじゃないですか¥

ソロ「え? いいのかい?」

モマ「事実のようですし、それに公序良俗に反すというほどではないでしょう」

コタロウ「じゃあ新聞にしていいんッスね!」

モマ「いいですよ。ただし必要以上に脚色はしないでください。あくまで事実だけを」

ソロ「わかってるよ(歓喜)」

モマ「それでは私は文化部の集会があるので行ってきます」

ソロ「いってらっしゃい」

コタロウ「お疲れ様ッスー」

コタロウ「あのモマさんが許可してくれるとは思わなかったッス」

ソロ「いつも私達が扱っているものはもっとひどいからね。きっとそれで彼女の価値観がおかしくなったんだろう。さぁ、撤回されないうちに仕上げるよ」

コタロウ「あいさっさーッス!!」
656 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:25:00.84 ID:2TYUD4Au0
男「これは………ごめんよ、ヤツカ君」

男「さてと」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>657
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 21:25:25.44 ID:e6YscMApO
3殺人鬼の手がかりを
658 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:46:42.36 ID:2TYUD4Au0
マヒロ「年末に呼び出してすまねぇな」

男「すいません。最近殺人鬼について調べることができず」

マヒロ「あぁ、その殺人鬼のことについてなんだが」

マヒロ「新しい犠牲者がでた」

男「!」

マヒロ「これで4、いや5人目だ」

マヒロ「1人目は皮を剥がされていた、二人目は腹部破裂、三人目はお前だ、死んでないが、四人目はこれは関係があるかどうかはわからないが窒息死。そして5人目」

マヒロ「全身に風穴があいてた」

男「風穴、が」

マヒロ「あぁ、見てきたが綺麗にまぁるい穴が開いていた。多分銃器じゃねぇ」

マヒロ「被害者が第一種であること。そして派手な殺され方をしているから十中八九人間狩りの仕業だ」

男「…わかりました。調べにいきましょう」

マヒロ「といってもこの広い学内。どうするかな」

マヒロ「学園長に行って第一種の人間は全員家に帰らせるべきじゃねぇのかね」

男「それが一番なんでしょうね。人命のことを考えるとそれがきっと最善です」

マヒロ「ま、それをしちまったらそれを疑問に思うやつがでてくるだろうな」

マヒロ「どう説明すっかね。学内に殺人鬼がいますだなんて、とてもじゃねぇけど言えねぇ」

マヒロ「それはそれとして、犯人を捜して、牢屋にぶち込まねぇとな。対処はあいつの仕事」

マヒロ「俺たちの仕事は人殺しを楽しんでる基地外野郎をぶったおすことだ。死んだ奴らのためにな」
659 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:59:41.86 ID:2TYUD4Au0
マヒロ「俺が集めた情報では武器を持った奴、それも人間らしい奴がいたってはなしだ」

男「人間?」

マヒロ「第二種、かもな。第二種だったら第一種を襲うってのもわからん話じゃない」

マヒロ「スラム街から来た奴か。って思ったんだが、前回それやって進展なしだったからな」

マヒロ「それにスラム街の奴がなんでわざわざ学園まで来るかがわかんねぇ。街の中だって人間はいるはずだ」

男「学園の関係者、とか」

マヒロ「だろうな。じゃなけりゃわざわざ学内だなんて人がわんさかいるようなところでやらかしたりしねぇはずだ。いくらなんでもリスクが高すぎる」

マヒロ「だから犯人は学内じゃないといけなかった。もしくは学内が都合がいい理由がある」

マヒロ「だけどそれはなんだ」

男「……教師?」

マヒロ「もしくは生徒」

男「生徒が? まさか」

マヒロ「ガキだって人を殺すことはある。純真無垢ばっかじゃないって知ってんだろ」

男「そうだけど、でも」

マヒロ「あぁ、お前も教師だったな。生徒の味方だもんな」

マヒロ「でも俺は生徒が犯人である可能性は十分にあると思っている」

男「……確かに僕の腕を切った女の子の声は幼かった、と思います」

マヒロ「だろ。さらに言えば複数犯の可能性がある」

マヒロ「複数犯は教師じゃ難しい。いくら教師でも定期的に部外者を入れてたら怪しまれる。さらに言えば生徒の数よりずっと少ない教師がそんな怪しいことしてたんじゃ、目立って仕方がない」

マヒロ「これは、生徒説が濃厚なんじゃないか」

男「………学内に第二種の子供を引き入れている人が、いる?」

マヒロ「それはおおいにあり、だ。大人なら目立つがガキなら目立ちはしねぇ。それに第二種でも烙印を隠して身形を整えれば判断できねぇからな」

マヒロ「生徒の誰かが、第二種を引き込んで、殺人を楽しんでる。まったくなんて話だ」

マヒロ「で、お前は教師だろ。そういうことしそうなやつはいるか」

男「待ってよ。そんなことする生徒は」

マヒロ「考えろ。子供は守るべきものって前提は捨てて、可能性だけを記憶の中から攫いだせ。どうだ、いるか」

男「………>>661
509.30 KB Speed:0.4   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)