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男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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485 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:43:30.40 ID:LnR8t0/10
スズシロ「ふんふふーん」カキカキ
男「スズシロさーん」
スズシロ「!」ピコンッ
スズシロ「先生!」バッ
ロウェナ「わっ」
スズシロ「!」
男「紹介するよ。この白い髪の人はスズシロさん。そしてこっちが」
スズシロ「ロウェナ」
男「やっぱ知ってるのか」
ロウェナ「白い髪は悪い幽霊だよっ。離れて!」
スズシロ「くすくす。何を言ってるのかな。私はとーってもいい幽霊なんだよ」
ロウェナ「ガルルルル。先生は渡さないよっ」
スズシロ「渡さないって。あなたは、先生の何なの?」
ロウェナ「恋人! 予定!!」
スズシロ「へぇ。でもそれはあり得ない。だって先生と私こそが恋人なんだから」
ロウェナ「そんなことないっ」
スズシロ「なんでそんなこと言えるの?」
スズシロ「人を愛せないあなたに」
486 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 20:51:12.75 ID:LnR8t0/10
ロウェナ「っ!!」
男「ちょ、ちょっと待った。喧嘩はだめだよ」
スズシロ「喧嘩? 本当のことを言っただけだよ、先生」
ロウェナ「愛せるもん、好きだもん。先生のこと、好き、だもん」
スズシロ「違う。あなたは人を好きになれない。だって」
スズシロ「そういう気持ちは全部私が持ってるから。あなたは私の残骸でしょ」
ロウェナ「違う、違うもん。私は、違うもん」
スズシロ「私の神様になれなかった部分。あなたは『好き』『愛してる』って気持ちを演じてるだけ」
スズシロ「なーにもわかってない」
ロウェナ「そんなことっ、ないもんっ」タタタタタ
男「ロウェナさんっ」
男「スズシロさん。ダメだよ」
スズシロ「だって本当のことだから。あの子は私の亡霊」
スズシロ「あの時私は先生を守りたいっていう『愛』の気持ちから神様になった。そして取り残された部分は亡霊としてロウェナになったの」
スズシロ「だからロウェナに人を愛することなんてできないんだよ? 先生を愛してるのは私」
スズシロ「ロウェナじゃないもん」
男「………」
スズシロ「………ごめんなさい先生。悪い子になって、ごめんなさい」
男「いや、君たちの気持ちを深く考えなかった僕が悪いよ」
スズシロ「でも、だって、あの時、先生を好きだった私の気持ちは、私だけのものなんだもん」
スズシロ「先生を好きって気持ちは、私のだもん」ギュッ
男「………」
1.スズシロさん慰める
2.ロウェナを追う
>>487
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 20:54:16.02 ID:t5XG0fRDO
1
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 20:54:24.96 ID:MMR22ju50
2
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 20:54:25.42 ID:ap6kDM9dO
この選択肢はズルいの
2
490 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:00:47.59 ID:LnR8t0/10
男「ごめん。僕は君たちになにかあるんじゃないかって、それだけの理由で」
男「傷つけてごめん」
スズシロ「っ、ひくっ、ひくっ」
スズシロ「この気持ちは私だけのだもん。先生を好きだって、ずーっと大事にしてたこの気持ちは、私だけのだもん」
男「………」ギュッ
スズシロ「先生………」
男「同じ幽霊だから触れるんだね。僕が幽霊でよかったよ」
スズシロ「…好き、先生、大好き」
スズシロ「この気持ちがあったから私はずーっと待つことができたんだよ。だから」
チュッ
男「!」
スズシロ「これくらいは許してね」
スズシロ「えへへ、先生にキスできるのは、同じ幽霊の私だけ。私の、えっと、専売特許! なんだよ」
スズシロ「専売特許であってるよね」
男「よく勉強してるみたいで嬉しいよ」
スズシロ「えへへ。だって先生に私のことを大好きになってもらいたいから」
スズシロ「先生の理想のレディーを目指して頑張るのだ! えへんっ」
スズシロの好感度【100】
スズシロへの好感度【40】
491 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:01:28.81 ID:LnR8t0/10
ロウェナ「私だって、私だって好きになれる」
ロウェナ「だって人間になれたんだから、きっと恋もできるよね。ね、先生」
492 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:12:00.02 ID:LnR8t0/10
〜45週 日曜日〜
ベルナルド「あぁっ、マリア、なぜあなたは保険医なのか! クラスメイトであれば、あなたのその美しさを眺めることが容易いというのにっ」
ベルナルド「どうにか、あなたに近づきたい。そうしなければこの気持ちがこの体から溢れ爆発してしまいそうだっ」
ベルナルド「あぁ! 我が愛しのマリアよっ」
グレゴリー「………」
ベルナルド「おぉ! そこにいるのは我が盟友、グレゴリーではないか! 今日も寡黙で硬派な男よ!」
グレゴリー「………」ペコッ
ベルナルド「次の舞台の衣装が完成したのか? さぁ、君の思うまま私を染めてくれ!」
グレゴリー「………」クイクイ
ベルナルド「ん? どうした我が盟友グレゴリーよ。手招きなどして。採寸など不要!」
グレゴリー「………!」パンチッ
ベルナルド「げふっっ。う、裏切ったか、グレゴ、リー」パタンッ
グレゴリー「………」ヒョイッ
ドスドスドス
ゴンゴン
ミーシャ「はーい。急患ですか?」
グレゴリー「………」ポイッ ドスッ
ミーシャ「これは、潰れた蛙みたいな」
グレゴリー「………」キョロキョロ
ミーシャ「今日は先生は出張してるんですよ。でも私だって治療くらいできますから安心してください」
ミーシャ「さぁさぁ、こちらのベッドに」
ベルナルド「うーん、うーん、な、なぜだー、なぜ私を」
グレゴリー「………」ゴメンヨ
493 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:14:35.01 ID:LnR8t0/10
マリア「あんた、また人間なんか拾ったのねぇ」
男「色々ありまして」
マリア「変人にもほどがあるわ。あの子だけで人間は十分なのに」
男「そういって、ちゃんと治療はしてくれるマリアさんは優しいですね」
マリア「これでも医者のはしくれだから。それにあなた私のタイプだから」
男「………」
マリア「冗談よ。1割は冗談。また見に来るわ」
男「ありがとうございました」
男「さて、それじゃ」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>495
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 21:19:52.66 ID:IS4ypCJjO
kskst
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 21:19:55.92 ID:8I5DwOLTO
2ベルスタシア
496 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:32:18.99 ID:LnR8t0/10
男「ベルスタシアさーん」
ベル「およ。どうちたの先生」
男「ちょっと気分転換にね」
ベル「気分転換に使われる女なのね、およよ」
ベル「ベールちゃんに言いつけてやる!」
男「えっ、ちょっ、ごめんっ」
ベル「なーんて冗談だよ。気分転換に散歩してたんでしょ」
男「うん。散歩してると言い考えが浮かんだりするから」
ベル「散歩してるのも研究のためだなんて、先生はまったく研究バカだね」
ベル「それじゃあこの気分転換のプロ。ベルスタシアちゃんに任せて!」
男「確かにベルスタシアさんに任せれば安心だ」
ベル「えーっと確か今日は演劇部の公演があるよ。行ってみよ」
男「演劇部か。演劇なんてほとんど見たことないな」
ベル「たしか、恋愛ものだったかなー。純愛コメディって言ってた」
男「演劇ってもっと堅苦しいと思ってたよ」
ベル「演劇部は色んなジャンルをするからね。それじゃレッツゴー」
497 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:35:53.13 ID:LnR8t0/10
「お前に」
「貴方に」
「好きだと言わせて見せる!」
ワーワー
男「人多いね」
ベル「皆恋愛は大好きなんだよ」
男「ベルスタシアさんも?」
ベル「 もちろん!」
ベル「女の子は皆恋愛が大好きなんだ」
男「そっか。たしかにゼミの女の子たちも恋愛に興味津々だなぁ」
ベル「先生もモテモテだもんね」
男「あー、うん」
ベル「およ。否定しないんだ」
男「否定するのはやめたよ。ここでとぼけたら流石に良くない」
ベル「男らしー」
ベル「あー、私も恋できるかなー」
ベル「なんて」
498 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:41:10.23 ID:LnR8t0/10
男「はー、なかなかだった」
ベル「面白かった! そして演劇の後は食事と相場が決まってるんだよ」
男「案内料代わりに何か好きなものを食べに行こうか」
ベル「死神がやってる串焼きやがあるって」
男「なんか怖いな………、ん、死神?」
ベル「それじゃいこいこー」
リリス「いらっしゃい。ん、お前は」
男「リリスさん。串焼きやもやってたんだね」
リリス「屋台も始めたんだ。買っていけ」
ベル「わーい、何にしようかなー」
リリス「お前はいつも連れている女が変わるな」
男「言い方」
ベル「よし、それじゃこれとこれとこれを3本づつ」
リリス「毎度あり」
男「いっぱい食べるね」
ベル「そういうこと女の子に言っちゃだめだよ」
男「ごめん。…あ、あれ、財布がない」
ベル「落としたの?」
男「ごめん、ちょっと探してくるよ」
ベル「それじゃあここは私が払うよ。私が食べるんだし」
ベル「あとで探しにいこ?」
男「いいの? ベルスタシアさん、あまりお金がないんじゃ」
ベル「あっ、えっと最近ちょっとバイトしたから」
男「そっか。あとでお金返すから」
499 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:45:33.99 ID:LnR8t0/10
ベル「余は満足だよー」
男「流石リリスさんのお店だね。良い肉使ってるみたいだ」
ベル「どう、気分転換にはなったかな」
男「やっぱりベルスタシアさんといるといろいろあって楽しいね」
ベル「どきっ。まさか先生、私のことも」
男「違うから」
ベル「なーんだ残念。それじゃあ財布探しに行こうか」
男「チケット買うときはあったから劇場の中かな」
ベル「それじゃあいってみよー」
男「うーん。ないなー」
ベル「誰かがもってたのかな。風紀委員のところに行ってみる?」
男「そうしよう。親切な誰かが届けてくれてるといいな」
ベル「それじゃ先生はここで演劇部の人とかに聞いてみて。私は風紀委員のところ言ってくるから」
男「そんな。悪いよ」
ベル「大丈夫! それじゃ!!」
500 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:51:22.83 ID:LnR8t0/10
ベルナルド「無事舞台に出ることができてよかったぁ!!」
グレゴリー「………」ゴメンネ
ベルナルド「済んだことさ盟友よ。お前の思い、しかと伝わったぞ!」
男「あのぉ」
ベルナルド「むっ! 私にサインを求めようというのか! よかろう、ファンサービスは花形の務め!」
男「いえ、そうじゃなくて。財布を落としてしまって、届いてませんか?」
グレゴリー「………」ブンブン
ベルナルド「私も見てないな。他のものに聞いてこよう」
男「ありがとうございます」
ベルナルド「? その顔どこかで見たような。先ほどの公演を見ていたか?」
男「見てました。え、覚えてるんですか?」
ベルナルド「演者たるもの、観客席の隅々まで見えなければ。それにあのベルスタシアと一緒にいたから目立っていたぞ」
男「やっぱベルスタシアさん、顔広いんだなぁ」
ベルナルド「広いも何も」
ベルナルド「あのレディライト財閥の娘と言えば知らんものはいないだろう」
男「レディライト財閥………え、あの世界企業の?」
ベルナルド「まさか知らなかったのか?」
男「う、ううん。まったく知らなかった」
グレゴリ「………」ツンツン
男「? あっ、僕の財布!」
ベルナルド「見つかって何よりだ! 記念にその財布に私のサインを」
男「あっ、それは結構です」
ベルナルド「私のファンサービスを拒否するだと!?」
501 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 21:53:08.02 ID:LnR8t0/10
ベル「ただいまー。風紀委員には届いてないって」
男「おかえり。ごめんね向こうまで行かせちゃって」
男「無事財布は見つかったよ」
ベル「そっか、良かった!」
男「それじゃあさっきのお金を」
ベル「ごちになりますっ」ペコリッ
男(………でもベルスタシアさんはあの財閥の娘なんだよな。お金に困ってるなんてことあるんだろうか)
1.聞いてみる
2.聞かないでおく
>>502
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 21:59:18.60 ID:IS4ypCJjO
2
503 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 22:03:20.26 ID:LnR8t0/10
男(隠してるってことは言えない事情があるんだろう)
男(だったら僕が口を突っ込むことじゃない。それにベルスタシアさんには変わりないのだから)
ベル「風紀委員室まで行ってお腹すいたなー。あっ、あそこにクレープ屋さんが!」
男「どうぞ、お礼におごりますよ」
ベル「わーい」
ベルスタシアの好感度【50】
504 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 22:06:27.86 ID:LnR8t0/10
〜46週〜
男「もうすぐテストだ」
アータル「テストつくんのだりぃな」
男「先輩はいっぱい生徒担当してますからね」
アータル「おう、ゼミなんか目じゃないぜ」
アータル「つーことで手伝え? わかった? ありがてぇ」
男「先輩耳ついてます?」
アータル「おう。プリティーな耳だろ」
男「………サラマンダーの耳ってどこなんですか」
アータル「ところでお前んとこのゼミ生は大丈夫なのか? お前の運命を左右してんだぞ?」
男「うーん。大丈夫、だと思います」
アータル「ならあいつらを信じてやるだけだな。じゃ、俺はホームルームあっからよ」
男「はい。それではまたあとで」
505 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 22:07:36.50 ID:LnR8t0/10
男「テストが近いから気合を入れていこう」
男「よしそれじゃあ今週は」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>508
506 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/25(火) 22:08:11.85 ID:LnR8t0/10
今日はここまで
おやすみなさい
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:08:45.90 ID:tScYvfXW0
サレムに魔術
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:08:46.03 ID:xK9seDNRo
ジェラルド文系
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:09:18.26 ID:xK9seDNRo
乙乙
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:10:03.77 ID:MMR22ju50
乙
511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:10:38.97 ID:IS4ypCJjO
乙
ロウェナとスズシロはこう…ピッコロと神様みたいな感じでうまくいかんものか…
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 22:24:29.15 ID:aaFOadFi0
乙
513 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:04:23.12 ID:CE7VdPsm0
ヒヅキ【魔術 693】
ベルスタシア 【文系 449】
ジェラルド【文系 139】
サレム【理系 609】
ルーティ【魔導 371】
プライヤ【魔導 1290】
ロウェナ【文系 441】
ミレイア【理系 385】
リリ【魔導 374】
514 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:14:54.92 ID:CE7VdPsm0
〜46週 土曜日〜
イルミ「そろそろにぃくんに告白してもいいころだと思う」
オル「またその話ぃ? でも結局告白しないんでしょ★」
イルミ「ずばっと言われると辛いよ」
オル「だって毎月それいってるじゃん★」
オル「リューンちゃんはどう思う☆」
リューン「妄想がはかどりますっ」
オル「リューンちゃんはいつも通りだねっ。リューンちゃんは告白しないの? 例えば少年とか☆」
リューン「しょっ、しょうねんしゃんっ!? そ、そんな、少年さんのような人が私のこと好きになってくれるわけないですし」
オル「その言い方だと、リューンちゃんは少年のこと好きだって聞こえるぞ?★」
リューン「ひゃっ!」
イルミ「ちょっと、私のコイバナも聞いてくださいよぉ。リンネちゃんがいなくなって聞いてくれる人がオルレアンちゃんしかないんだよぉ!」
オル「リンネちゃんの転校、急だったもんね。もしかしてイルミちゃんのコイバナ、というか愚痴が嫌になって転校したんじゃ?★」
イルミ「それはひどすぎるよ!?」
リューン「まぁまぁイルミちゃん。私でよければ聞きますから」
イルミ「わーん、リューンちゃんやさしーっ」
オル「はよ告れ★」
イルミ「わーん、オルレアンちゃんきびしーっ」
515 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:20:20.02 ID:CE7VdPsm0
被虐姉「これで、いいのかしら」
メイド「えぇ、それでいいですよ」
被虐姉「難しいわね。家事って」
メイド「ここに置いているのですから、それくらいはこなしてください」
被虐姉「…あなた、私に厳しくない?」
メイド「優しくしているほうだと思いますが」
被虐姉「ま、あそこにいるよりかは億倍マシだからいいけど」
メイド「………」
男「あっ、メイドちゃん。ちょっと出てくるから」
メイド「分かりました。お気をつけください」
メイド「ご主人様のために食事が作れないのは少し精がでませんね」ボソッ
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>516
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 21:21:02.96 ID:gjxDU0fB0
2ヒヅキ
517 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:29:28.58 ID:CE7VdPsm0
ヒヅキ「…」テクテク
男「あれ、ヒヅキさんだ。どこにいくのかな」
男「おーい」
ヒヅキ「!」
男「どこに行くの? そんなもの持って」
ヒヅキ「………戦いだ」
男「戦い?」
ヒヅキ「この刃。お前を守るために振るうと決めた。だから学内の強者に勝負を挑むのだ」
ヒヅキ「強くなれれば私はお前を好きでいると確信できる」
男「僕として生徒同士で争うのはお勧めできる立場じゃないね」
男「でも僕が原因だしなぁ………」
ヒヅキ「殺し合いをするわけではない。ただ強い者と戦い、勝敗をつけるだけだ」
男「ところでその対戦相手は?」
ヒヅキ「>>518と言ったか」
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 21:38:36.48 ID:57JkKRZHO
ユークリッド
519 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:52:41.52 ID:CE7VdPsm0
ヒヅキ「番町連のユークリッド・オルカだ」
男「ゆ、ユークリッドってあのお淑やかって言われてる人だよね」
男(その実、狂暴って聞いたことがあるけど)
ヒヅキ「お淑やかと言えど、学内最強レベルだと言われている。相手にとって不足はない」
男「………大丈夫かな」
ヒヅキ「お前は私を信じてくれればいい」
ヒヅキ「そうすれば私はどこまでも強くなれる」
男「わかった。でも危なくないように僕もついて行く。いいね」
ヒヅキ「ならば見ていろ。さらに強くなったこの私の姿を」
520 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/26(水) 21:53:35.93 ID:CE7VdPsm0
今日はここまで。
ヒヅキさんってはじめは寡黙だったのに今は素直なデレデレになっている気がする。
521 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 21:54:51.42 ID:TgI3aYPso
寡黙クールっ娘がだんだんとデレデレになっていくのはとてもいいものだ
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 21:56:35.36 ID:84Go8l4R0
乙です
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 22:53:25.59 ID:8Y+zrTVjO
乙
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 23:43:10.79 ID:eYgloQTao
>>521
これに尽きるな
525 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 19:30:21.04 ID:LsYnlgTF0
ユーク「あぁ、久しぶりに自由な一日。優雅に過ごすのが久しぶりです。こうしてカフェテラスで紅茶を嗜み、ケーキを戴く。なんてすばらしいことなのでしょうか」
ユーク「ふふ、こうしていると他の女生徒が憧れの視線で見てくれるから楽しいですね。学園のお姉さまと呼んでくださる子もいますし」
ユーク「私はこんな日常を送りたいのです。素晴らしきかな休日」
ヒヅキ「ユークリッド・オルカだな」
ユーク「………素晴らしき休日を邪魔しようとするあなたは誰です」
男「あー、こんにちはユークリッドさん」
ユーク「貴方は。一体何用ですか」
男「僕というよりこっちのヒヅキさんが君に用事があるんだ」
ユーク「お悩み相談ならどうぞ、そうでなければ遠慮してほしいですね」
ヒヅキ「戦ってほしい」
ユーク「………貴方の差し金ですか?」
男「そういうつもりはまったくないよ。彼女はただ強くなりたいだけだから」
ユーク「世のため人のために生きる平和主義者ですから、戦いなんてまっぴらです。お引き取りを」
ヒヅキ「そこをどうか、頼む。お願いだ」ガシッ
パリンッ
男「あっ」
ユーク「ふ、ふふふ。そこまでして私のゴールデン休日タイムを邪魔するのですね。いいです」
ユーク「表に出なさい牛野郎。ぶっ飛ばしてあげますから」
526 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 19:36:18.75 ID:LsYnlgTF0
〜人気のない場所〜
ユーク「遠慮はいりません。かかってきなさい」
ヒヅキ「獲物は」
ユーク「獲物? そんなもの決まってます」
ユーク「この身一つ。それで充分」
ヒヅキ「流石、噂にたがわぬ豪傑だな。私は遠慮せずこいつを使わせてもらう。峰打ちにはするが」
ユーク「どうぞ。ついでに私はここから動かないと、宣言してもよろしいですが?」
ヒヅキ「挑発には乗らない。では行くぞ」
男(はらはらするなぁ。ヒヅキさんを応援すべきなんだろうけど、素手のユークリッドさんのほうが心配だ)
ヒヅキ「―――っ!!」
【コンマ30以下で勝利】
>>527
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 19:38:15.63 ID:u/dHO9ZJo
ヒヅキつよーい!
528 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 19:50:44.12 ID:LsYnlgTF0
ユーク「ふぅん。なるほど」サッ サッ
ユーク「素人ではないようですね」
ヒヅキ「お前もその動き、ただものではないな」
ユーク「そんな私はただの女子生徒Aですよ」
ヒヅキ「っ! そこだっ!!」
ユーク「残念」パシッ
男(指二本で刀を止めた!?」
ヒヅキ「っ! っ!」グググッ
ユーク「ただの女子生徒Aですが。こんな武器をもった人を襲われることは経験あります。そして私はそういう人にたいしてこう思うのですよ」
ユーク「武器がなければなんと脆いのだろう、と」ドスンッ
ヒヅキ「ぐぷっ」
ユーク「獲物はこの身。それは伊達や酔狂ではありません」
ユーク「紅茶の礼くらいはさせていただきますよ」グンッ
ボンッ
ヒヅキ「っ!!!!」
ヒヅキ「ま、まだ、だ、ァ」バタッ
ユーク「これでよろしくて?」
男「…ありがとう。ユークリッドさん」」
ユーク「それでは二度と私の休日を邪魔しないよう、お願いしますよ」
男「もう二度としないよ」
529 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 19:57:49.02 ID:LsYnlgTF0
ヒヅキ「………完敗したな」
男「おはよう。ヒヅキさん」
ヒヅキ「すまない。無様なところを見せた」
男「強かったね。ユークリッドさんは」
ヒヅキ「あぁ。強かった」
ヒヅキ「だが武器に頼りすぎたのは確かだ。それを知れただけで私はまた一つ強くなった」
ヒヅキ「だから満足だ」
男「そっか。立てる?」
ヒヅキ「問題ない。もうこんな時間か。すまない」
男「いいよ。それじゃあ帰ろうか」
ヒヅキ「あぁ」
ヒヅキの好感度【83】
ヒヅキへの好感度【10】
【ヒヅキ 運動651】
530 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:08:04.37 ID:LsYnlgTF0
〜46週 日曜日〜
少女「あ、みっけた」
フ―「!? ななな、何の用だ!!」
少女「いや、君にこれをあげる」
フ―「…これ、は?」
少女「お菓子。変なものは入ってないから安心してよ」
フ―「どういうつもりだ」
少女「ん、いつも運んでもらってるお礼かな」
フ―「俺はお前を運んでいるつもりはない!!」
少女「いい加減私には勝てないって気づきなよ」
フ―「うがーっ!!」
少女「おっと危ない」
フ―「俺の前から消え二度と現れるな! 次現れた時にはかみ砕くぞ!!」
少女「嫌だよ。いい加減私のこと少しは好きになったらどう?」
フ―「誰が人間など好きになるか!!」
少女「それは残念。私は君のこと好きだけどね」ニヒヒ
フ―「!?」
少女(あれは良い乗り物だ)
531 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:09:31.23 ID:LsYnlgTF0
男「いい加減研究しか趣味がないのは駄目な気がする」
男「散歩、は趣味なのかな」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>532
532 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 20:09:56.71 ID:NRICJJLvO
2ジェラルド
533 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:22:56.05 ID:LsYnlgTF0
アビー「にぃに、発見でーす」
ジェラ「うごぱぁっ!」
ゴロゴロゴロゴロ
ジェラ「いったったった」
男「大丈夫。ジェラルド君」
ジェラ「あれ、どうしたんですか先生。こんなところで」
男「ちょっと買い物にね。ところで頭だけ転がって一体どうしたの」
ジェラ「妹からタックルを受けまして。いい加減自分の力を自覚してほしいのですが」
男「確かに、すごい力だよね」
アビー「おーう! にぃにのヘッド発見でーす。それにオネェ様もいるだなんて、素敵なものがいっぱい見つかるのでぇす!」
男「こんにちは、アビーさん。ジェラルド君の体を担いで走ってくるだなんて、今日もすごい元気いっぱいだね」
アビー「はい、アビーは今日も元気いっぱいな子でぇす!」
ジェラ「アビー。僕の体を返してくれないか」
アビー「はいどうぞ! にぃにボディーをお返ししまーす!」
ジェラ「はぁ、頭が痛いよ。危うく死んでしまうところだった」
アビー「そんな、これくらいじゃ死なないですよ、にぃには冗談が上手ですね!」
ジェラ「………」
男「ところで二人は一体どうしたの?」
アビー「アビーはにぃにとお買い物でぇす! 武器を研ぎに出す次いでににぃにとデートなのでーす」
男「それは兄弟仲がいいことで」
アビー「はい! アビーは大好きなにぃにといれてとっても幸せでぇす! あっ、オネェ様も一緒に来てくれるとアビーはもっと幸せになれます!」
男「それは…。別にとくに急ぎの用事はないけど。いいのかい?」
アビー「はぁい!」
ジェラ「僕も、先生が良ければ」
男「それじゃあご一緒させてもらうよ」
534 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:27:52.76 ID:LsYnlgTF0
アビー「ふんふふふーん! はんはははーん! べんべけべーん!」ブンブン
男「アビーさん、大きく腕を振らないで。身長差がありすぎて僕たち浮いてる」
アビー「なんと! アビーは悪い子になってしまいましたです!?」バッ
ジェラ「手を下して。僕結構浮いてるから」
アビー「すいませぇん」
男「ほんと、すごい力だね」
アビー「あっ。あれは鍋パフェのお店でぇす!」
男「鍋パフェ?」
アビー「お鍋の中で作ったパフェでぇす! 最近話題なのですよ」
男「すごいボリュームだね。お鍋で作るって」
アビー「にぃにぃ」
ジェラ「はいはい。行こうか!」
アビー「わぁいなのでぇす!」バッ
ジェラルド「おろして」
535 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:41:52.45 ID:LsYnlgTF0
アビー「鍋パフェ3つおねがいしまぁす!」
ジェラ「3つ?」
アビー「一人一つでぇすよ?」
ジェラ「一つで十分だと思うけどな」
男「うん、僕もそう思う。もしくは僕とジェラルド君で一つ、アビーちゃんで一つ」
アビー「大丈夫でぇす。余ったらアビーがいただきまぁす」
男「そっか」
アビー「にぃにもいっぱい食べないとおおきくなれませーんよ?」
ジェラ「………アビーが大きすぎるだけだよ」
アビー「でもにぃには小さくて可愛いから、大好きでぇす。変わらないままのにぃにでいてくださーい!」
ジェラ「はは、あはは」
アビー「オネェ様も可愛らしいでぇす。きっと女の子の服のほうが似合いまぁす」
男「そんなことはないと信じたい」
アビー「そうでぇす。この後にぃにとオネェ様の服も探しにいきましょーう」
男「それって男物? 女物?」
アビー「愚門でぇす」
男「ねぇ、どっちなの?」
536 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:49:56.74 ID:LsYnlgTF0
「お待たせいたしましたー。鍋パフェ3つです」
アビー「わぁいなのでぇす」
男「うっ、すごい量だ」
ジェラ「甘いもの、嫌いではないですけど、大量には食べれないですよね」
アビー「ん、おいしいでぇす」パクパク
ジェラ「アビーには関係ないみたいだけど」
アビー「甘いものは正義ですよ?」
男「確かにゼミの女の子も似たようなこと言ってるね。それとプライヤ君」
男「今度プライヤ君ここに連れてこようか」
ジェラ「絶対喜びますね。サレムさんも喜ぶんじゃないですか」
男「サレム君甘いものすきだっけ?」
ジェラ「以前、先生に構われないと嘆いていました」
男「ごめん、サレム君」
537 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 20:56:55.36 ID:LsYnlgTF0
アビー「ご馳走様でぇす」
男「結局2人前とちょっと食べたね」
アビー「成長期だから大丈夫でぇす」
アビー「あ、ちょっとおトイレいってきまーす」
ジェラ「あぁもう、恥ずかしい」
男「ははは、いいんじゃない?」
ジェラ「次期当主なんですからもっと」
ジェラ「別に当主になれるわけじゃない僕が何言ってもしかたないんですけどね」
男「当主だからっていうより、お兄ちゃんとしてアビーちゃんが心配なんじゃない?」
ジェラ「………どうなんでしょうか」
ジェラ「情けないんですが、アビーのことが好きかと言えると、胸を張っては言えないんです」
ジェラ「確かに可愛い妹ではあるんですが、小さくてかわいいとか言われたり、力の差を見せつけられたりするとどうしても嫉妬してしまうんです」
ジェラ「僕はいくら頑張ってもアビーより力強くなれないのはなんでだろうって。アビーはろくな特訓もしてないのに身長もパワーも僕よりずっと上で」
ジェラ「次期当主として必要なもののほとんどをはじめから持ってるのがどうしても妬ましいんです」
ジェラ「なんて、あはは。聞かなかったことにしてください」
男「………うん」
男(いつもニコニコと優しいジェラルド君の表情が酷く曇っていた)
男(このままではジェラルド君は押しつぶされてしまうのではないか、そんな気がした)
ジェラルドの好感度【44】
538 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:00:44.25 ID:LsYnlgTF0
〜47週〜
男「来週はテストだ」
リリ「もうテストなのですね」
男「あ、おはようリリさん」
リリ「おはようございます」
男「リリさんはテスト順調?」
リリ「テケは順調ではありません」
男「あー、リリさんの得意科目偏ってるからね」
リリ「申し訳ありません」
男「大丈夫だよ。だってあと1年あるんだから。1年あればなんだってできるよ」
リリ「1年あればなんでもできる、ですか」
リリ「テケは………私は………」
539 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:01:23.46 ID:LsYnlgTF0
男「さてと今週は」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>540
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 21:03:10.37 ID:8QlAkrBIO
リリ理系
541 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:10:10.90 ID:LsYnlgTF0
ヒヅキ【理系 251】
ベルスタシア 【魔導 464】
ジェラルド【運動 454】
サレム【魔術 249】
ルーティ【理系 403】
プライヤ【魔導 1230】
ロウェナ【魔導 262】
ミレイア【文系 381】
リリ【理系 229】
542 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:16:36.86 ID:LsYnlgTF0
〜47週 土曜日〜
ミーシャ「狼さん狼さん」
ライン「だからその名で呼ぶなであります!」
ミーシャ「いいじゃいですか。暇ならこれ運ぶの手伝ってくれませんか」
ライン「なぜ小生が………」
ミーシャ「ゴーレムは今メンテナンス中で、あのオカマは箸より重いものが持てないとかほざいてどっか消えたんですよ」
ミーシャ「なので親戚のよしみで手伝ってください」
ライン「ミーシャ殿と一緒にいると、黒衣の勇者のあの猫と狼を思い出して嫌なのでありますよ」
ミーシャ「逆張りもいいですけど、今はラインハメオとしてお願いしてます。それだったらいいでしょう?」
ライン「それなら、いいけども」
ミーシャ「それではよろしくお願いします」
ライン「まぁ、小生はとっても強いでありますから、お茶の子さいさいであります」
ミーシャ(そういえば私が黒衣の勇者のミーアの子孫なら、ラインは)
ミーシャ(ランハオさんの、子孫なのよね。そりゃあ似てるわけね)
543 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:18:41.87 ID:LsYnlgTF0
男「商店街では年末の商戦が繰り広げられているなぁ。あっちもこっちも大安売りだったね」
メイド「私の代わりをさせてしまい、申し訳ありません」
男「いいんだよこれくらい。いつも無茶させているからね」
男「さてと、買い物もすませたことだし」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>544
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 21:18:46.37 ID:u/dHO9ZJo
2ロウェナ
545 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:21:06.73 ID:LsYnlgTF0
男「そういえばすっかりロウェナさんのフォローしてなかったな」
男「ロウェナさんのところへ行こう、たしかいま女子寮に住んでるんだよな」
男「女子寮………い、いや女装はしないぞ。だれかに呼んできてもらえればいいんだから」
男(念のためもってっとこ)
546 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:23:50.08 ID:LsYnlgTF0
男「すいません」
ハナヨ「なんだべ? あっ、いや、なんですか?」
男「ロウェナさんを呼んできてもらいたいんだけど、お願いできるかな」
ハナヨ「いいですよ。ちょっと待っててくださいね」
男「ありがとう」
―――
――
―
ロウェナ「先生。どうしたの」
男「ロウェナさんに会いたくて」
ロウェナ「そっか」
男(目に見えて元気がないぞ)
ロウェナ「………会いたいのはスズシロなんじゃないの?」
男「違うよ。ロウェナさん。君だ」
ロウェナ「そっか」ポッ
男(よかった、ちょっと嬉しそうだ)
男「お昼ご飯食べてないなら、どうかな」
ロウェナ「ん、いいよ。付き合ってあげる」
男「ありがとう。それじゃあいこっか」
547 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:26:43.32 ID:LsYnlgTF0
〜学食〜
ロウェナ「安くておいしいよね。ここ」
男「あのコボルトさんが来てからレベルがさらに上がったらしいね」
ロウェナ「先生も、よかったら食べる? 私の体使っていいよ」
男「いや、大丈夫だよ」
ロウェナ「…やっぱり、私じゃだめなの?」ボソッ
男「ん?」
ロウェナ「お腹空いたね。早く食べようか」
男「休みでもそこそこ人がいるね」
ロウェナ「寮に住んでる人が食べに来たりするから」
男「休日でも学園にいる人も多いしね。僕みたいに」
ロウェナ「いただきます」
男「どうぞ」
男(やっぱり元気ないな。スズシロさんと出会わせなかったほうがよかったのかな)
548 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:30:01.32 ID:LsYnlgTF0
ロウェナ「………」パクパク
男「今ロウェナさんはちゃんと授業受けてるんだよね。たしかアータル先輩のところだっけ」
ロウェナ「うん」
男「どう、授業は楽しい?」
ロウェナ「そこそこ」
男「………次のテストは大丈夫そう?」
ロウェナ「わかんない」
男「分からないことがあったら教えるよ」
ロウェナ「…わからないこと」ボソッ
ロウェナ「………」パクパク
男「これでも先生だからね。物知りのつもりだよ」
男「なんて、知らないことのほうが多いけどね。世間知らずだから」
ロウェナ「………おいしくないや」
男「え?」
ロウェナ「ごはん、おいしくない」
ロウェナ「帰るね」
男「あっ、ロウェナさん」
ロウェナの好感度【92】
ロウェナへの好感度【55】
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 21:39:27.10 ID:I8f5Q/3mO
テスト乗り越えられなかったらどうなるんだろか
550 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:45:41.52 ID:LsYnlgTF0
〜47週 日曜日〜
バジロウ「なぁ知ってるか」テクテクテク
少年「藪から棒になんだよ」テクテクテク
バジロウ「最近噂の怪談話だよ」
ノヘジ「怪談話か。実にくだらないだろう」テクテクテク
バジロウ「そういってノヘジ、お前ホラー苦手だったよな」
ノヘジ「ななな、そんなことないだろう。ただこの歳で怪談話を話そうとするバジロウが哀れなだけであって」
バジロウ「まぁまぁ、聞けって」
バジロウ「俺の友達が実際に経験したし、他のクラスでも何人も見たってやつがいるんだ」
バジロウ「C37校舎の寂れた廊下があっただろ。日差しが差し込まない薄暗い廊下」
少年「あぁ。倉庫になってるところだろ」
バジロウ「あそこの廊下に立っていると白い靄みたいなものがでてきて、目の前が真っ白になってしまうらしいんだ」
ノヘジ「ふん、きっと設備の故障だろう」
バジロウ「で、今いるここがその校舎なんだが」
ノヘジ「!? いつの間に!」
少年「話しながら誘導してったよな。俺は気付いたが」
ノヘジ「こんなところにいられるか! 俺は返らせてもらうだろう!」
バジロウ「まぁ待て。話には続きがあってだ。靄程度じゃ怖くもなんともないからな。で、その靄の向こうから音がするらしいんだよ。かつーん、かつーんって」
バジロウ「なんの音だ。なにが来るんだと目を凝らしてみるとうっすら見えるんだよ。女が」
ノヘジ「ひっ」
バジロウ「で、なんでこんなところに女がってじーっと見てみるとおかしいんだ」
少年「おかしいって、なにが」
バジロウ「見えてるのは後ろ姿なんだ。なのに、すーーーっとこっちに近づいてくるんだよ」
バジロウ「それだけじゃない。ボソボソと意味不明な言葉を呟いているんだ。何度聞いても意味が分からない言葉をブツブツブツブツ呟きながら背中を向けたまますーっと!!」
ノヘジ「ぎゃっ」
少年「………なぁ、靄って、これのこと、だよな」
モヤモヤ
ノヘジ「あがっがあががが」
バジロウ「………あ、おい」
カツーン カツーン
スデノブコハ スデノブコハ
少年「で、でたーっ!!」
ノヘバジ「うわぁあっ!!」
ダッダッダッダ
リバーシー「今日も元気にすでのぶこは」
リバーシー「? いまだれかいたような」
551 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:46:11.49 ID:LsYnlgTF0
男「さて、今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>552
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 21:46:15.33 ID:I8f5Q/3mO
3ゼミ生全員で勉強
553 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 21:55:42.37 ID:LsYnlgTF0
男「勉強会だよ!」
ベル「いん、ミレイアちゃんのおうちー」
ミレイア「これも貴族の嗜み!」
ユキムラ「皆様どうぞこちらへ」
リリ「メイド。憧れますね」
サレム「私はもっとグローバルに人の役に立ちたいですね」
ジェラ「今日はご迷惑をおかけします」
ユキムラ「いえ、お嬢様のご命令をあらばこのユキムラ。ベッドの中、お風呂の中」
ヒヅキ「………良い鎧だ」
ミレイア「だからって斬りつけたりしないでよ」
プライヤ「あの魔導車、いじってみたいなぁ」
ミレイア「買いなおすお金は普通にあるけど、絶対やめなさいよ。あれで通学してるんだから」
ロウェナ「………」
ルーティ「? 暗いですねぇ。体調が悪いのなら帰った方がいいわよ?」
ロウェナ「あ、うん。大丈夫、ありがとうね、ルーティちゃん」
ルーティ「別に。あなたがその調子だと先生がきっと心配すると思ったから言ったまで。いるのなら精々心配かけないように振舞ってください」
ロウェナ「うん」
男「今日は本当にありがとうねロウェナさん。こんないい環境でやってると勉強が進みそうだ」
ミレイア「それに今日はなんと」
少年「どうも。こんにちは」
ミレイア「少年もいるのよ! この子ったら天才なんだから教えてもらいなさい!」
少年「俺でいいのかな」
ミレイア「適材適所どころか適しすぎて怖いくらいよ。ところで顔色悪くない?」
少年「ちょっと色々あって。風邪とかじゃないから大丈夫、いや本当大丈夫だから御粥作る体制に入らないで、お布団もってこないで、暖炉に薪をくべないで。大丈夫だから姉さん」
ミレイア「風邪は油断からくるのよ?」
少年「本当、大丈夫です」
554 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 22:03:13.87 ID:LsYnlgTF0
ヒヅキ【理系 271】 【文系 180】 【魔術 713】 【魔導 136】
ベルスタシア【理系 125】 【文系 506】 【魔術 461】 【魔導 484】
ジェラルド【理系 303】 【文系 159】 【魔術 430】 【魔導 318】
サレム【理系 629】 【文系 586】 【魔術 269】 【魔導 154】
ルーティ【理系 423】 【文系 450】 【魔術 441】 【魔導 391】
プライヤ【理系 140】 【文系 142】 【魔術 117】 【魔導 1320】
ロウェナ【理系 404】 【文系 461】 【魔術 379】 【魔導 282】
ミレイア【理系 405】 【文系 401】 【魔術 375】 【魔導 451】
リリ【理系 249】 【文系 184】 【魔術 596】 【魔導 594】
555 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/08/27(木) 22:03:40.31 ID:LsYnlgTF0
今日はここまで
おやすみなさい
556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 22:04:53.22 ID:I8f5Q/3mO
乙ルーティミレイアは満遍なく優秀ね
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 22:05:42.10 ID:12V0X8eRO
乙
プライヤの偏食ぶりがヤバい
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/27(木) 22:06:13.62 ID:u/dHO9ZJo
乙乙
これはどうなるやら
559 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 19:40:49.49 ID:LLAU6F5h0
〜48週〜
男「ついにやってきましたテストの日」
レイン「男先生のところはどんな感じですの?」
男「最近はやる気がある子も多いのでなんとかなるんじゃないでしょうか」
レイン「ではその希望を信じて、運命のテスト、スタートですわぁ」
ヒヅキ【魔術】【魔導】
ベルスタシア【文系】【魔導】
ジェラルド【文系】【魔術】
>>560
サレム【魔術】【魔導】
ルーティ【理系】【魔導】
プライヤ【文系】【魔術】
>>561
ロウェナ 【魔術】【魔導】
ミレイア【文系】【魔導】
リリ【理系】【文系】
>>562
560 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 19:45:46.23 ID:xu7NLWeVo
こんま
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 19:47:18.80 ID:LwqOZbib0
あ
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 19:47:36.15 ID:SIp8DdoDO
はい
563 :
難易度【300】でした
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 19:57:58.56 ID:LLAU6F5h0
ヒヅキ【魔術】合格【魔導】 不合格
ベルスタシア【文系】合格 【魔導】合格
ジェラルド【文系】不合格 【魔術】合格
サレム【魔術】不合格【魔導】不合格
ルーティ【理系】合格【魔導】合格
プライヤ【文系】不合格【魔術】不合格
ロウェナ【魔術】合格【魔導】不合格
ミレイア【文系】合格【魔導】 合格
リリ【理系】不合格【文系】不合格
合格数 9/18 評価 C
レイン「うーん、男先生のところの子って、得意科目偏りすぎですわ」
レイン「まんべんなく勉強を好きになってほしいですわねぇ」
【貢献ポイント 23】
564 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 20:05:03.79 ID:LLAU6F5h0
〜48週 土曜日〜
男「うーん。レイン先生に怒られてしまった。自主性を尊重しすぎるのはだめなのかな」
ルーティ「先生を困らせるなんて、皆、悪い子なのねぇ」
男「あ、ルーティさん。いや、困ってはないよ。ただの僕自身の努力不足が原因だから」
男「教師なんだから、皆に嫌いな教科を好きになってもらうように努力するべきだった」
ルーティ「でも学生の本分は勉強。そこを怠った皆にも責任があるとおもうわ」
ルーティ「なんでもかんでも先生が責任を負わなくていいの」
ルーティ「ちょっとくらい、私にも背負わせてほしいわ」
男「なんにせよ、僕ができることは色々あったはずなんだ」
ルーティ「でも怪我をしたり、幽霊になったり、色んな辛いことがあったのに。なんで先生はまだ頑張ろうとするの?」
男「それが僕の仕事で」
男「僕の夢だったからね」
ルーティ「そう………」
ルーティ(先生。あなたがそうであろうとするなら、私はあなたに降りかかる不幸を握りつぶしてあげる。あなたを不幸にする存在、すべて)
565 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 20:05:44.92 ID:LLAU6F5h0
男「さーてと、今日はどうしよっかなー」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>566
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 20:06:43.89 ID:LwqOZbib0
2ルーティ
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 20:07:00.87 ID:xu7NLWeVo
2プライア
568 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 20:22:31.68 ID:LLAU6F5h0
ルーティ「まだわからないの?」
ベール「おそらく、魔術的な因果によってあいつとあの幽霊の魂が複雑に絡み合ったのだと思われるわ」
ベール「こんな現象は世界でも例を見ない。だから、過去の文献を漁って、世界の魔術師、魔法使いと議論を交わし」
ベール「学内四賢人に、ドクグサとプロメアを含めて研究を重ねた。けれど」
ルーティ「私があげたあれ、使ってないの?」
ベール「! 私は研究者よ。世界の真実を追い求める求道者。だけれど倫理に背いた真似は、できない」
ルーティ「その倫理が道を切り開くの? 歩みを止める足枷にしかならないのではなくて?」
ベール「研究が血塗られてしまったとき、その技術は発展することを阻止される。だから細心の注意をはらって」
ルーティ「発展は血によって成し遂げられる。過去、その血は人間のものであり、現在は獣のものとなっている。私はそう考えているのだけれど違うのかしら」
ルーティ「自分自身が決めた正しさで天井を作ることがどれだけ愚かなことか。私はその倫理とやらを持っていたことを後悔しているわ」
ベール「それでも、私は堕ちたくない……………だって、あいつとベルスタシアが私がやったことを聞いて笑ってくれるはずが、ないんだもの」
ルーティ「笑顔を求める? 随分変わったのね、孤高の天才 ベールクレア・レディライトが」
ベール「………」
ルーティ「大丈夫。あれは人間じゃないわ。だいに」
ギィッ
ルーティ「!」
男「あれ、ルーティさんもベールさんに用があったんだね」
569 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 20:44:22.74 ID:LLAU6F5h0
ベール「幽霊なのに扉を開けて、礼儀正しいのね」
男「人間時代の癖でね」
ルーティ「ごきげんよう、先生。ベールクレアさんに指南していただいてたの」
男「確かにベールさんの方が頭がいいしなぁ………」ガックシ
ルーティ「ふふ。大丈夫ですわ先生。それを口実に友人と語り合っていただけ」
ベール「友人……。それで私になにか用かしら」
男「ん。いやとくに用はないけど。僕も友達に会いに来ただけだから」
ベール「と、友達って///」カァッ
男「もしかしてお邪魔だったかな?」
ルーティ「いいえぇ。先生が邪魔だなんてそんなこと、ありえない。ねぇ、ベールクレアさん」
男「ならよかった。でも二人がお友達って言えるほど仲が良かったなんて知らなかった。もしかして趣味が一緒とか?」
ルーティ「いいえ。とある理想の話を」
男「理想?」
ルーティ「100万人を救うためには1人を犠牲にするのが正義であるなんて狂った世界で、その逆は悪となり得るか」
男「?」
ルーティ「1人を救うために数多を犠牲にしたものは大悪人となってしまうのか。その本質は同じ場所にあるというのに」
男「なんだか難しい話をしているね」
ベール「あんたのことよ」
男「僕が? どういうこと?」
ベール「みんなのためって、自分自身を犠牲にしてるあんたは一体なんなのかって話」
ルーティ「もし先生が正義というなら、きっとその近くには」
ルーティ「とーっても悪い人がいるんじゃないかしらって話よぉ」
男「はは。僕の周りには良い子しかいないよ」
ルーティ「嘘」
男「え?」
ルーティ「だって私悪い子って先生思ってるでしょお?」
男「そんなことない」
ルーティ「嘘よ」
男「君がそうなったのは僕のせいだ。僕が君に向き合わなかったから君を追い込んでしまったんだ」
男「だから君は悪くない。悪いのは僕で。それにルーティさんが良い子だってことは僕はずっと前から知ってる」
ルーティ「先生………」
男「だから、僕の周りには「ふふ、うふふ、うふふふふふ」
ルーティ「なぁんて甘いのかしら。私がこうなったのは先生のせぇい? 違う。私は元より歌手になりたかった」
ルーティ「でも前の私はほーんとに弱くて情けなくて。いい加減そんな私が嫌になって堕ちて、堕ちて、堕ちて堕ちて落ちて堕ちて!!」
ルーティ「その果てで魔女の劇薬を手に入れた」
ルーティ「ほら見て先生。その力で私はとぉっても美しくて、皆に望まれて、好きなものなんでも手に入るようになった!! あなたに優しくしてたのは先生には前の私がお世話になったから、せめてもの恩返しをしようとしていただけ」
ルーティ「ふふ、うふふ、なのにこの私が先生のせいで? あは、あはははは、何を思いあがっているのかしらぁ」
ルーティ「ばぁか」
570 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 20:54:55.19 ID:LLAU6F5h0
ベール「帰ったわね」
ルーティ「そうね」
ベール「そんな泣きそうな顔するなら言わなきゃいいのに」
ルーティ「…あなただって一緒でしょう」
ベール「私は本音を言えるようになったわ。悔しいけどあいつのおかげで」
ベール「あなたはその逆ね。あいつのせいで本音が言えなくなった」
ルーティ「………私は先生の救いになりたいの。なのに私の存在が先生の負担になる!」
ルーティ「私がやってきたことで先生が傷ついていく! なら私のこと、先生が嫌いになってくれるようにするしかないじゃない!!」
ルーティ「憎まれて憎まれて。それでも先生を救えるのなら、それでもいいって思ってるのに! 心の底から思ってるのに!!」
ルーティ「辛いの」
ベール「私は人の心が分かるほど器用ではないわ。だけど、自己犠牲の果てに救われる結末があるとは思えない」
ベール「あれだけ嫌ってたマフィアになって、その力で人を貶めて、それであいつを救ったとして、それを知った時あいつはどうなると思う?」
ベール「笑ってくれないわ」
ルーティ「………」
ベール「それと憎まれたいって言ってるけどあいつは底抜けのバカみたいな善人よ。あなたに殺されようとも最後まであなたを信じてるでしょうね。残念なことにあいつってばお人よしなんだから」
ベール「こんな私のそばにいてくれる」フフッ
ルーティ「それは慰め? それとも自慢?」
ベール「さぁ、どちらかしら」
ルーティ「大丈夫。まだ私は頑張れるわ。だってこの胸の痛みでさえ、あの人のためならとっても愛おしいって思えるから」
ルーティの好感度【95】
571 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 21:15:15.92 ID:LLAU6F5h0
「ら、らら〜。ら〜♪」
男「…あれ」
「らら、ら〜♪」
男「………アイホワイトさん」
「あっ、先生」
男「こんなところで歌ってるんだね」
アイ「うん…。学内で歌えないから」
男「………ごめん」
アイ「いいんだよ。もともと先生を利用しようとしてたのは私なんだから」
アイ「私ね、アイドル部を辞めてすっごい辛くて、歌を忘れようとしたけど」
アイ「それでも歌いたいんだ。歌うのが楽しいし、誰かが良い歌だねって思ってくれたら嬉しいんだよ」
男「アイホワイトさんの歌はとっても素敵だよ。心が跳ねるほど楽しげで」
アイ「ありがと。それでねメイレーン、いやルーティちゃんから言われたことをずっと考えてた。私のせいで不幸になる人がいたって」
アイ「それに気づいてなかったんだ。考えてみれば当たり前のことなのに。だからこれは私に下された罰なんだって思った」
アイ「私はね、目立ちたいわけじゃないんだ。だから誰かを不幸にするんだったら舞台から降りたってかまわない」
アイ「でも歌うのはやめないよ。どんな場所だっていい。聞いてくれる人がいなくたっていい。そりゃあいた方が楽しいし嬉しいけど」
アイ「私は歌いたいから歌ってる。ただそれだけで十分だって気付けたの」
男「そっか。その、セラスさんは?」
アイ「まだ元気にはなれてないみたい。だからね、セラスさんもいつかここで一緒に歌ってほしい。きっとセラスさんも私と同じだと思うから」
男「それは、とても楽しみだな」
アイ「その時は、先生も聞きに来てくれる?」
男「もちろん。それとまたアイホワイトさんの歌を聞きに来ていいかな」
アイ「うんっ! いつもこの時間、ここで歌ってるから、待ってるよ!!」
男(………強いな。アイホワイトさんは)
572 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 21:25:25.35 ID:LLAU6F5h0
〜48週 日曜日〜
アリア「騙した?? 人聞きが悪いですね。あなたが勘違いしただけでしょう?」
スザク「お、おのれぇぇぇぇ! 鬼! 悪魔! アリア!!」
アリア「失礼な。私は堕天使です。名誉棄損で訴えますよ?」
スザク「このアクセサリーをつければあいつに勝てるっていったのにぃぃぃっ!」
アリア(なんでこんな簡単な嘘に騙されるのかしらね)
アリア「それじゃ、私は忙しいから」
アリア「次の仕事は」
アリレウス「あ、アリアじゃないですかだぜ」
アリア「! アリレウス」
アリレウス「久しぶりですねだぜ。元気にしてましたかだぜ」
アリア「相変わらずその変な口調変わらないんですね」
アリレウス「堕天使だからしかたないんですぜ」
アリア「! そういえば、とっても素敵な商品がここに」
アリレウス「素敵な商品。なんだか素敵な響きですねだぜ」
アリレウス「そういえば昔アリアがくれたクッキーが美味しかったから、もう一度食べてみたいですねだぜ」
アリア「―――あったと思いましたが忘れました。残念です」
アリレウス「そうなんですかだぜ。残念ですぜ」
アリア「あなた、もし私がクッキーを作ったら買います?」
アリレウス「もちろんですぜ」
アリア「………冗談ですけど。私、忙しいので」
アリア「それでは」
アリレウス「今度ゆっくり話したいですねだぜ」
アリア「暇があれば」
アリア(本当相変わらず、ですね。なんて甘ちゃん堕天使)
573 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 21:26:27.92 ID:LLAU6F5h0
男「あー。あ〜♪」
男「駄目だ、全然うまくないや」
男「そんなことより」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>575
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 21:27:25.71 ID:xu7NLWeVo
2ミレイア
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 21:28:40.15 ID:iIWw3iy5O
2ロウェナ
576 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 23:00:09.10 ID:LLAU6F5h0
ハナヨ「顔色が悪いですよ。ロウェナさん」
ロウェナ「ん。あー、元幽霊だからかなー、あはは」
ハナヨ「私、美味しいお茶を実家から送っていただいたので、よかったらどうでしょうか」
ロウェナ「んー、ハナヨちゃんは優しいなー」ムギュッ
ハナヨ「きゃっ、お、おらそんな褒められるようなごとしてね」
ハナヨ「! こほん。そんな、大したことではないのでお気になさらず」
ロウェナ「ううん。迷惑ばっかりかける私と大違い」
ロウェナ「ねぇ、ハナヨちゃん」
ハナヨ「はい。なんでしょうか」
ロウェナ「ハナヨちゃんは恋をしたことがある?」
ハナヨ「うぱぁっ! ここ、恋ですか、そんな私がたいそれたことを」
ロウェナ「ふーん、好きな人いるんだね。ねぇねぇ、教えて! 誰にも言わないからさ」
ハナヨ「そ、その………デュラハンのジェラルドさんが、好きです」
ロウェナ「ジェラルド………ジェラルド君か!」
ハナヨ「そういえばロウェナさんと同じゼミナールに所属されてましたね」
ロウェナ「うん。いいなぁ、ハナヨちゃんは」
ハナヨ「ロウェナさんも、たしかそのゼミナールの先生が好きだったとお聞きしましたが」
ロウェナ「どうなんだろ、最近わかんなくなってね」
ロウェナ「恋って………なんなんだろう」
「恋! 今恋という単語が聞こえました!!」
577 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 23:02:53.67 ID:LLAU6F5h0
ハナヨ「そ、その声は」
「男も女も恋せよ乙女
578 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 23:15:54.19 ID:LLAU6F5h0
ハナヨ「そ、その声は!」
「踏まれて根強い花が咲く! 踏んでください私の頭! 森羅万象私の恋人! 長女レイン!」
「太くて硬くて厚くて大きい! 筋肉も愛も強くてなんぼ! 殴り合い宇宙! 二女ルミエール!」
「見抜いて見せます赤い糸 焼かせてくださいお節介 悩めるあなたの相談室 三女リューン」
ハナヨ「脳内桃色三姉妹!!」
ロウェナ「ハナヨちゃん、結構毒舌だね」
ハナヨ「ち、違います。本当にそう呼ばれてるんです」
レイン「貴方はこの前テストのときにあったわね」
ロウェナ「あ、教師の人」
ロウェナ「それで、いったいどこから現れたの?」
リューン「超音波でわかりました」
ロウェナ「超音波凄い」
レイン「というわけであなたの恋心、応援しにきたわ」
ルミ「この私の秘書的ブレインにかかれば恋の成功確率は4割を超えるよ!」
リューン「クラスで恋愛が咲き乱れてるので経験はないですがお力になれると思います」
ロウェナ「………キャラクター濃いいなぁ」
レイン「さぁ、少女。私達に恋心を打ち明けてみなさい!」
ロウェナ「………じゃあ」
ロウェナ「『好き』『愛してる』ってどうすれば証明できるのかな」
579 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/03(木) 23:16:31.26 ID:LLAU6F5h0
途中ですが今日はここまで
頑張ってお姉さまズの話、かいてます
580 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 23:17:43.71 ID:iIWw3iy5O
乙桃色三姉妹キャラ濃いの
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 23:18:53.71 ID:xu7NLWeVo
乙乙
お姉さまズ待ってますわ
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 23:19:39.60 ID:VDkvnfiZO
おつ
やったなジェラルド両思いだぞ
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/03(木) 23:23:39.49 ID:LwqOZbib0
乙
584 :
亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]:2020/09/10(木) 20:05:26.63 ID:U25xQ3Us0
〜長女 レインの場合〜
レイン「好きという気持ちは」
ロウェナ「好きという気持ちは?」
レイン「気持ちよくなることですわ!!」
ロウェナ「気持ちいい? よくわかんないや」
レイン「つまりですわね」
レイン「(放送禁止)ということですわ!!」
ハナヨ「チェンジです!」
ロウェナ「(放送禁止)って何?」
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